JP2008501328A - Hivタイプおよびサブタイプの検出 - Google Patents

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Abstract

本発明は、増幅およびPCRを基にした方法によるHIVの検出に関する。

Description

本発明は、HIVおよびHIVサブタイプの分野に関する。より正確には、本発明は、HIVタイプおよびサブタイプの検出、特に、HIVタイプおよびサブタイプのマルチプレックス検出に関する。
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因であり、ヒトレトロウイルス科に属するウイルスである。現在、AIDSは、ヒトの健康に対して最も大きな脅威の一つとみなされている。HIV感染個体は、何年も無症候でいながら疾患を伝達させうる。
推測されるAIDSを担う病原体は、1983〜1984年に幾つかの研究グループ(例えば、Barre-Sinoussiら、Science 220:868-871;Montagnierら、Human T-Cell Leukemia Viruses(Gallo, Essex & Gross編);Vilmerら、The Lancet 1:753を参照)によって別個に同定され、続いてHIVの名称に統一された。
HIV科には、数種のタイプおよびサブタイプが含まれる。HIV1ウイルスは、サブタイプによって分類することができる。HIV1サブタイプの例には、HIV1−MおよびHIV1−Oが含まれる。同様に、HIV2ウイルスには、様々なサブタイプ、例えばHIV2−AやHIV2−Bが含まれる。
薬物開発アッセイ、予防法、およびAIDS治療に向けて、現在、所与の試料中に存在するHIVウイルスのグループ、タイプ、およびサブタイプを迅速容易に同定し数量化できることが非常に重要になってきた。
本明細書において本発明者らは、HIVグループとは、それが優先権主張日に公知であるか否かに関わりなく、任意のHIVグループであると解釈する。様々なHIVグループが当技術分野で公知であり、その対応する文献およびデータベース、例えば、インターネット上のncbiに記載されている。その例にはHIV1−MやHIV1−Oが含まれる。
本明細書において本発明者らは、HIVサブタイプとは、それが優先権主張日に公知であるか否かに関わりなく、任意のHIVサブタイプであると解釈する。様々なHIVサブタイプが、当技術分野で公知であり、その対応する文献およびデータベース、例えば、インターネット上のncbiに記載されている。
HIV分離体とは、それが優先権主張日に公知であるか否かに関わりなく、本発明者らは本明細書において任意のHIV分離体または株であると解釈する。様々なHIV分離体が、当技術分野で公知であり、その対応する文献およびデータベース、例えば、インターネット上のncbiに記載されている。幾つかの分離体は基準とみなされる。その例にはK03455、L20587、およびM30502が含まれる。
可能な手法は、特異的抗体の開発に依存していた。しかし、感受性および特異性の点から、通常、PCRを基にした手法が非常に有望に思われる。また、一般的に、この手法によって小さな試料について研究できるようなる。
増幅法、特に、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)およびPCRに基づく方法、例えば、逆転写酵素PCR(RT−PCR)およびPCRが当技術分野では公知である(Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Maniatis, Fritsch, およびSambrook, CSHL Press;Molecular Biology of the Cell, Albertsら; PCR Primer: A Laboratory Manual, Dieffenbach および Dveksler, CSHL Press;The Polymerase Chain Reaction, Mullis, Ferre, および Gibbs, Birkhauser Boston Press;Gene quantification, Ferre, Birkhauser Boston Press.)
こうした方法は、一般に、複合的な生物試料の定性および定量分析に非常に有効なツールである。
しかし、これらの技術の有効性は、典型的および決定的にプライマーの設計および選択に依存している。
HIV1特異的プライマーについて記述する従来技術がある(米国特許第5712385号、欧州特許第1043407号、国際公開公報第03/020878号、欧州特許第1344837号)。HIV2特異的プライマーについて記述する従来技術もある(米国特許第5962665号)。
作業条件に応じて、これらの従来技術のプライマーの少なくとも幾つかは、十分なHIV1またはHIV2特異性を示すことができ、それによってHIV1およびHIV2を特異的に検出できるようにする。しかし、本出願人の知るところでは、これらのプライマーのどれによっても
− 前記サブタイプをリアルタイムで定量的特異的に検出すること、または
− 特異性を残したままで該サブタイプをマルチプレックス(multiplex)で検出すること、または
− リアルタイムで実行した場合でさえも、定量的でありながら該サブタイプをマルチプレックスで検出すること
は可能ではない。
しかし、そのようにリアルタイムで定量的マルチプレックス特異的に検出することは、患者の実際の感染段階に対し、より確実かつ有益なはずである。従って、より正確な診断が利用可能になり、その結果、所与の処置の有害な作用に対して、より正確に正のバ実施スが取れるようになるはずである。それによって、診断する特定の患者に対し最も有効となる処置を調整し、または選択できるようになるであろう。
そのようなリアルタイムでの定量的マルチプレックス特異的検出は、特に大規模な場合、実施にはより迅速、より容易であるという利点もある。
発明の詳細な説明
本発明は、HIVを検出するための方法を提供する。
本発明は、HIVの検出に適しているプライマーとプローブ、およびそのセットを含むオリゴヌクレオチドを提供する。
この点で、本発明は、増幅、PCRおよびPCRを基にした方法、ならびに診断の分野にも関する。
本明細書において本発明者らは、PCRまたはPCR反応とは任意のPCRを基にした方法であると解釈する。この方法には、標準的PCR、定性、定量、および半定量PCR、リアルタイムPCR、逆転写酵素PCR(RT−PCR)、単一およびマルチプレックスPCRなどが含まれる。
本明細書において本発明者らは、リアルタイムPCRとは、慣用のPCR法によるエンドポイント検出とは対照的に、各PCRサイクル中に、単位複製配列の生成の指標として反応中に発せられる蛍光をモニタリングできるようにする、任意のPCRを基にした方法であると解釈する。
本明細書において本発明者らは、定量PCRとは、所与の試料中の所与のPCR標的の初期量を予測できるようにする任意のPCRを基にした方法であると解釈する。
本明細書において本発明者らは、マルチプレックスPCRとは、一つを超える標的の増幅を目的とする任意のPCR反応、例えば、二重PCR(2つの標的)、三重PCR(3つの標的)、より多いマルチプレックスPCRを含むマルチプレックスPCRであると解釈する。マルチプレックスPCRには、一つを超えるプライマー対、例えば、2つのプライマー対を用いたPCR反応が含まれる。その場合、異なる4つのプライマーであってもよいが、2つのプライマー対に、共通する一つのプライマー、例えば、フォワードプライマーを持たせることも、2つの異なるリバースプライマーを持たせることも可能である。マルチプレックスPCRには、特有のプライマー対を用いるが、一つを超えるプローブを用いるPCR反応も含まれる。
本明細書において本発明者らは、オリゴヌクレオチドとは、任意の短いヌクレオチドポリマーであると解釈し、ここで、ヌクレオチドはリボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、ジデオキシリボヌクレオチド、縮重ヌクレオチドなどでありうる。前記オリゴヌクレオチドは、一本鎖であることが好ましい。前記オリゴヌクレオチドの長さは、様々であってよく、通常、150ヌクレオチド(nt)未満、好ましくは10〜100nt、より好ましくは15〜60nt、さらにいっそう好ましくは18〜50ntの範囲であってよい。前記オリゴヌクレオチドは、タギング(tagging)やマーキングなどの化学的修飾を受けていてよく、例えば、放射性、蛍光、ビオチン化、DIG標識されていてよい。本発明によるオリゴヌクレオチドは、フォワード(センス)またはリバース(アンチセンス)であってよい。さらに、本発明による幾つかのオリゴヌクレオチドに関係付けて好ましい機能を述べることもできるが、所与のオリゴヌクレオチドは数種の機能を有し、本発明による異なる方法で使用できることは明白であるということを強調すべきである。例えば、オリゴヌクレオチドは、プライマーまたはプローブとして使用することができる。また、オリゴヌクレオチドが単位複製配列を標的とするプローブとして有用であると記載される場合、当業者は、このオリゴヌクレオチドの相補配列が同じ単位複製配列を標的にするためのプローブとして等しく有用であると解釈するものとする。また、マルチプレックスアッセイに適当ないずれのプライマーも、本発明の意味において、一重プロトコルで使用できることは明白である。同じことは、リアルタイムプロトコルに適当なプライマーについても当てはまり、このプライマーも本発明の意味におけるエンドポイントアッセイのフレームワーク内で使用することができる。
本発明によるオリゴヌクレオチドには、特に、PCRプライマーおよびプローブが含まれる。特に明記しない限り、核酸配列は5’から3’方向に向けて示される。前記オリゴヌクレオチドは、多くの形態にすることができ、例えば、乾燥状態、所望の溶媒および所望の濃度による溶液/懸濁液にすることもできる。どの溶媒、濃度、保存条件が本発明のオリゴヌクレオチドに適しているかについては、当業者は承知しているものとする。特に、当業者は、保存液として前記オリゴヌクレオチドを調製するための方法を承知しているものとする。本発明によるオリゴヌクレオチドは、当業者が、例えば、HPLCクロマトグラフィーによって判断できるような様々な純度であってもよい。
本明細書において本発明者らは、オリゴヌクレオチドのセットとは、少なくとも一つのオリゴヌクレオチド、好ましくは少なくとも2つ、例えば、2〜10のオリゴヌクレオチドを含む任意の組合せであると解釈する。従って、前記セットは、一つのPCRプライマー、または一対のPCRプライマー、または一つのプローブ、または一つのプローブと一対のプライマーを含むことができる。前記オリゴヌクレオチドは、別々にしておくことも、または部分的に混合し、または完全に混合することもできる。
プライマーまたはPCRプライマーの概念は当業者には公知である。例えば、その概念には、適当なストリンジェンシー条件下で標的鋳型にアニールすることができ、ポリメラーゼ鎖を伸張することが可能な任意のオリゴヌクレオチドが含まれる。前記プライマーの典型的な長さは、15〜30ntであり、18、19、20、21、22、23、24または25ntが好ましい。
プローブの概念も当業者には公知である。例えば、その概念には、所望のハイブリッド形成条件下で標的鋳型にアニールできる任意のオリゴヌクレオチドが含まれる。前記プローブの典型的な長さは20〜55ntであり、15〜60ntが好ましく、20〜55ntがより好ましく、30〜50ntがより好ましく、35〜45ntがさらに好ましい。該プローブは蛍光標識されているのが好ましい。しかし、ある条件下ではプライマーをプローブとして使用することができ、逆も同様であることは当業者には明白である。さらに、本発明による生成物、特にその中でもオリゴヌクレオチドは、本明細書で述べた所定の使用だけには限らず、示唆した目的に関わらず、むしろ広く解釈されることを本明細書において強調する。例えば、特定の用途のための生成物(オリゴヌクレオチド)に対する請求は、示した使用に実際に適当な生成物(オリゴヌクレオチド)を意味するものとして解釈すべきである。従って、マルチプレックスプロトコルにおいてプライマーとして使用するのに適当なオリゴヌクレオチドはまた、本発明の意味における単一プロトコルに明瞭に適応する。
Taqman(登録商標)プローブ(加水分解プローブ)、molecular beacons(登録商標)(ビーコンプローブまたは分子ビーコンプローブ)、およびScorpion(登録商標)プローブを含む様々な型式(型)のプローブが当技術分野で公知である。
好ましい態様では、本発明によるプローブは全て、分子ビーコン型式で合成し使用することができる。
分子ビーコンの構造は以下の通りである。すなわち、標的配列に無関係な短いヌクレオチド配列(いわゆるビーコンアーム)はプローブ両端に共有結合している。従って、短い無関係のアームはプローブの5’に結合し、そして蛍光部分(すなわち、蛍光色素または蛍光マーカー)によって標識される。別の、しかし同様に無関係のアームは、プローブの3’末端に結合し、蛍光消光部分によって標識される。従って、分子ビーコンは、フルオロフォアとクエンチャーを両端に有する。5’の短いアームは、3’のそれに完全に相補的であり、その結果、それらは一緒にアニールされ、それによって、溶液中の標的にハイブリッド形成されない場合はヘアピン構造を有しうる。このヘアピン高次構造において、クエンチャーおよび蛍光色素は、フルオロフォアを効率的に消光するのに十分なほど互いに近接している。しかし、プローブが標的分子に遭遇した場合、ビーコンアームTmおよびプローブTmの値が適切に選択されると、アニーリングはヘアピン高次構造に対して優勢になる(理論上:プローブTm>ビーコンアームTm>プライマーTm、Tm=対象の融解温度)。フルオロフォアおよびクエンチャーは、互いから遠ざかり、次いでフルオロフォアは適当な光励起により照射されると蛍光発光しうる。PCRが進行するにつれ、増幅生成物は蓄積し、任意の所与のサイクルでの蛍光量は、その時に存在する増幅生成物の量に依存する。(参照、例えば、Sanjay TyagiおよびFred Russell Kramer、 Nature Biotechnology 1996, volume 14, pages 303-308;Nature Biotechnology 1998, volume 16, pages 49-53)。
(注:フルオロフォアを3’末端に結合させ、クエンチャーを5’末端に結合させることもできる)
概略的に、前記プローブを次式(分子ビーコン型式)
5’フルオロフォア−(アーム1)−プローブ−(アーム2)−クエンチャー3’
5’クエンチャー−(アーム1)−プローブ−(アーム2)−フルオロフォア3’
で示すことができる、
ここで、アーム1およびアーム2は、適当なストリンジェンシー条件下でヘアピン構造を形成するような、例えば、3〜10nt、好ましくは5、6、7nt範囲の任意の短いヌクレオチド配列であってよく、すなわち、アーム1およびアーム2は所望のストリンジェンシー条件下でアニールするのに完全に相補的である(標準的PCRストリンジェンシー条件には、例えば、アニーリング温度55〜65°CおよびMg濃度4〜8mMが含まれる)。しかし、アーム1およびアーム2は、プローブの標的配列に無関係であり、すなわち、ハイブリッド形成がなかった場合、アーム1とアーム2間のアニーリングから得られたヘアピン高次構造は、プローブに対して本質的に唯一可能な二次構造である。当業者は、所与のプローブに対するそのようなアームの選択方法を承知しているものとする。
例えば、可能なビーコン型式には
Figure 2008501328

が含まれる。
本明細書において、フルオロフォアとは当技術分野で公知の任意の蛍光マーカー/色素と解釈される。そのような適当な蛍光マーカーの例にはFam、Hex、Tet、Joe、Rox、Tamra、Max、Edans、Cy色素、例えば、Cy5、フルオレセイン、クマリン、エオシン、ローダミン、Bodipy、Alexa、カスケードブルー、Yakima Yellow、ルシファーイエロー、テキサスレッド(これら全ては登録商標)がある。
本明細書において本発明者らは、クエンチャーとは、当技術分野で公知の任意のクエンチャーであると解釈する。そのようなクエンチャーの例には、Dabcyl、Dark Quencher、Eclipse Dark Quencher、ElleQuencher、Tamra、BHQ、QSY(それらの全ては登録商標)がある。
プローブを設計する場合、どの色素/クエンチャーの組合せが適当であるか、当業者は承知しているものとする。
本発明によれば好ましい態様では、前記プローブのスペクトル特性は、互いに干渉しないように選択することができる。特に、マルチプレックスでプローブを使用する場合、各単一プローブには、互いにスペクトルが著しく異なる、すなわち吸収/発光スペクトルが本質的に重なり合わないそれ自体のフルオロフォアを含めることができる。これにより、個々のシグナルが検出時に互いに干渉し合わないのを確実にし、全ての単一プローブを有利に低ノイズでマルチプレックス検出できるようになる。マルチプレックス法において一緒に使用できる色素の例には、FamとTamra、FamとTamraとテキサスレッドが含まれる。
本発明によれば、得られたオリゴヌクレオチドは全て、別々にしておくことも、または部分的に混合し、または完全に混合することもできる。
前記オリゴヌクレオチドは、当業者の判断次第で、乾燥形態で、または適当な溶媒に溶解して提供することができる。適当な溶媒には、TE、PCR等級水などがある。
以後、配列番号によって配列を同定する。
対応する配列は、本明細書に添付した図中の表に示す。前記表では、縮重ヌクレオチドの標準コードが使用されている。特に、R=GまたはA、Y=CまたはT、W=AまたはTである。
所与の配列において、数個の位置が縮重している箇所では、各縮重位置を互いに独立して選択できることは当業者には明白である。例えば、RYはGC、GT、AC、AT、それらの組合せおよび混合物であってよい。従って、配列番号52は、配列番号25〜51(表を参照)、またはそれらの組合せもしくは混合物などのどれか一つでよい。
さらに、前記表中、dは縮重したオリゴヌクレオチドを示し、eは伸張したオリゴヌクレオチド(すなわち、別のオリゴヌクレオチドの延長形)を示し、lはループオリゴヌクレオチドを示す。
本明細書において本発明者らは、ループオリゴヌクレオチドとは、任意のオリゴヌクレオチドの3’末端に相補するように、数個のヌクレオチド(一般的に、3、4、5、6、または7nt)を加えることによって5’末端を改変した任意のオリゴヌクレオチドであると解釈する。それによって、前記ループオリゴヌクレオチドは、所与のストリンジェンシー条件下で、ループ高次構造をとることができるという有利な特徴を有する。この特徴は、PCRプロトコル、特に、マルチプレックスプロトコルにおいて、プライマー同士間、またはプライマーとプローブとの間における相互作用を回避することによって、特異性および感受性を増加させる際に極めて有利である。
本発明は、HIVを検出する方法を提供する。
一局面では、本発明は、少なくとも一つのHIV標的を検出する方法であって、少なくとも2つのオリゴヌクレオチドによって、少なくとも一つの単位複製配列を生成するステップを含み、
該オリゴヌクレオチドが、
− K03455 HIV1−M 基準分離体の位置4281〜4436(配列番号2);および該HIV1−M分離体の位置4281〜4429(配列番号306)、4283〜4429(配列番号307)、4283〜4431(配列番号308)から選択される配列番号2のフラグメント;
− L20587 HIV1−O基準分離体の位置4336〜4491(配列番号4)、および該HIV1−O分離体の位置4336〜4484(配列番号310)、4438〜4484(配列番号311)から選択される配列番号4のフラグメント;
− M30502 HIV2基準分離体の位置4889〜5036(配列番号5);
− K03455 HIV1−M 基準分離体の位置4176〜4436(配列番号1)、および該HIV1−M分離体の位置4176〜4429(配列番号305)と同一である、配列番号1のフラグメント;ならびに
− L20587 HIV1−O基準分離体の位置4231〜4491(配列番号3)、および該HIV1−O分離体の位置4231〜4484(配列番号309)と同一である、配列番号3のフラグメント;
からなる群から選択される少なくとも一つの基準鋳型配列の特異的増幅で使用するのに適当である方法を提供する。
従って、基準鋳型配列は、決定したHIV分離体の単離したフラグメントに対応する(すなわち、指摘した位置から伸張する配列と同一であるフラグメント)。従って、少なくとも前記基準鋳型配列の特異的増幅で使用するのに適当なオリゴヌクレオチドは、この基準鋳型配列を標的とするために、単離したフラグメントの形状で、この基準鋳型配列を増幅するような位置内で選択される。
別の局面では、本発明は、少なくとも一つのHIV標的を検出する方法であって、少なくとも2つのオリゴヌクレオチドによって、少なくとも一つの単位複製配列を生成するステップ
ここで、前記オリゴヌクレオチドは、
− K03455 HIV1−M 基準分離体の位置4281〜4436(配列番号2);および該HIV1−M分離体の位置4281〜4429、4283〜4429、4283〜4431から選択される配列番号2のフラグメント(配列番号306、307、および308);
− L20587 HIV1−O基準分離体の位置4336〜4491(配列番号4)、および該HIV1−O分離体の位置4336〜4484、4438〜4484から選択される配列番号4のフラグメント(配列番号310および311);
− M30502 HIV2基準分離体の位置4889〜5036(配列番号5);
− K03455 HIV1−M 基準分離体の位置4176〜4436(配列番号1)、および該HIV1−M分離体の位置4176〜4429(配列番号305)と同一である、配列番号1のフラグメント;ならびに
− L20587 HIV1−O基準分離体の位置4231〜4491(配列番号3)、および該HIV1−O分離体の位置4231〜4484(配列番号309)と同一である、配列番号3のフラグメント;
からなる群から選択される少なくとも一つの基準鋳型配列の特異的増幅で使用するのに適当な「定量に配慮されている」かつ/または「マルチプレックス法に配慮されている」プライマーである、
を含む方法を提供する。
別の局面では、本発明は、少なくとも一つのHIV標的を検出する方法であって、
− K03455 HIV1−M 基準分離体の位置4281〜4436(配列番号2);および該HIV1−M分離体の位置4281〜4429、4283〜4429、4283〜4431から選択される配列番号2のフラグメント;
− L20587 HIV1−O基準分離体の位置4336〜4491(配列番号4)、および該HIV1−O分離体の位置4336〜4484、4438〜4484から選択される配列番号4のフラグメント;
− M30502 HIV2基準分離体の位置4889〜5036(配列番号5);
− K03455 HIV1−M 基準分離体の位置4176〜4436(配列番号1)、および該HIV1−M分離体の位置4176〜4429と同一である、配列番号1のフラグメント;ならびに
− L20587 HIV1−O基準分離体の位置4231〜4491(配列番号3)、および該HIV1−O分離体の位置4231〜4484と同一である、配列番号3のフラグメント;
からなる群から選択される少なくとも一つの基準鋳型配列を増幅するステップを含む方法を提供する。
好ましい態様では、前記方法は少なくとも一つのプローブによって該単位複製配列を検出するステップを含む。
用語、単位複製配列は、当業者には公知である。本明細書において本発明者らは、単位複製配列とは、任意の増幅生成物であると解釈する。
増幅は当技術分野では公知であり、少なくとも一回の増幅ステップ、特に、少なくとも一回のPCRまたはPCRを基にした増幅ステップが関与する任意の方法でありうる。
本明細書において本発明者らは、「マルチプレックス法に配慮されている(multiplex-friendly)」オリゴヌクレオチドとは、マルチプレックス(PCR)プロトコルで首尾よく使用することができる任意のオリゴヌクレオチドであると解釈する。特に、「マルチプレックス法に配慮されている」オリゴヌクレオチドによって、マルチプレックスプロトコルで特異的かつ高感度な結果が得られる。
本明細書において本発明者らは、「定量に配慮されている(quantitative friendly)」オリゴヌクレオチドとは、定量(PCR)プロトコルで首尾よく使用することができる任意のオリゴヌクレオチドであると解釈する。特に、「定量に配慮されている」オリゴヌクレオチドによって、特異的、高感度、かつ定量的結果が得られる。
本明細書では、別の配列に相補的な配列は、前記他の配列に、その配列の全長にわたって相補的な配列を意味する。
本発明による方法は、マルチプレックスプロトコルの枠組み内で有利に実施することができるが、単一プロトコル、例えば、単一エンドポイントプロトコルまたは定性プロトコルとしても実施できることは明白である。
本明細書において本発明者らは、基準鋳型配列とは、整列化の基準として使用することができる任意の鋳型配列であると解釈する。例えば、数個のゲノムを基準ゲノムとみなす。配列の整列化は当技術分野で公知である。
有利には本発明によれば、配列番号1〜5および上記したそのフラグメントは、HIV1−M、HIV1−O、HIV2−A、およびHIV2−Bのサブタイプの少なくとも一つの定量的検出ができるようにするプライマーを構築および生成するのに適した基準であるという特異的技術的特徴を共有する基準鋳型配列である。該基準鋳型配列は
− 前記HIVサブタイプの少なくとも一つのリアルタイムでの定量検出、
− 前記HIVサブタイプの少なくとも一つのマルチプレックス検出、
− 前記HIVサブタイプの少なくとも一つのリアルタイムでの定量的マルチプレックス検出
を可能にするプライマーを構築生成するのに適した基準である。
本発明の基準鋳型配列は、特に、
− K03455 HIV1−M基準分離体の位置4176〜4436(配列番号1)、および該K03455 HIV1−M 基準分離体の位置4281〜4436(配列番号2)、4281〜4429、4283〜4429、4283〜4431、および4176〜4429から選択される配列番号1のフラグメント;
− L20587 HIV1−O基準分離体の位置4231〜4491(配列番号3)、および該L20587 HIV1−O基準分離体の位置4336〜4491(配列番号4)、4336〜4484、4338〜4484、および4231〜4484から選択される配列番号3のフラグメント;
− M30502 HIV2基準分離体の位置4889〜5036(配列番号5);
からなる群から選択される配列を含む。
従って、本発明による方法により、リアルタイムでの定量的および/またはマルチプレックス増幅プロトコルによって、主たるHIVのグループおよび/またはタイプおよび/またはサブタイプ、ならびにおそらく事実上任意のHIVのグループおよび/またはタイプおよび/またはサブタイプが特異的に高感度で有利に検出できるようになる。本発明による方法がカバーする、そのようなグループおよび/またはタイプおよび/またはサブタイプの例には、HIV1−MサブタイプA(A1およびA2)、B、C、D、F(F1およびF2)、G、H、JおよびKが含まれるが、組換え形AE、AG、AB、DF、BC、CD、BFとBG、さらにU(高度に分岐している)も含まれる。その他の例にはHIV2サブタイプA、Bが含まれる。
従って、本発明は、核酸増幅によるHIV検出法であって、
− グループ、および/またはタイプ、および/またはサブタイプ特異的であってよく、
− 定量的であり、より具体的にはリアルタイムで定量的にHIVを検出できるようにし、
− 依然として特異性を残したまま、マルチプレックス法で実行することができ、(リアルタイムであってよい)定量的なマルチプレックス増幅プロトコルで実行することさえできる
検出法を提供する。
従って、本発明による方法は、HIV1−MとHIV1−OグループをHIV2グループから区別することによって、および、単一手順を使用して非常に広範なHIVタイプおよび/またはサブタイプをカバーすることによって診断手順を有利に容易にすることができる。
本発明の一局面では、該基準鋳型配列は、K03455 HIV1−M 基準分離体から得た配列番号2、または位置4281〜4429、4283〜4429、4283〜4431から選択される配列番号2のフラグメントである。
一態様では、該基準鋳型配列は、K03455 HIV1−M 基準分離体から得た配列番号2、または該配列番号2のフラグメントの一つであり、前記方法は
− 配列番号9、12、14、15、24、52、82、91、100、109、118、127、136、および配列番号91、100、109、118、127、136の一つに、この配列番号の全長にわたって相補的な配列
からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチドを用いて実施される。
好ましい態様では、前記方法は
− 配列番号9、12、14、15、24、52、82からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー
を用いて実施される。
別の態様では、前記方法は
− 配列番号91、100、109、118、127、136、およびそれらの相補配列からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
を用いて実施される。
より好ましい態様では、前記方法は
− 配列番号9、12、14、15からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー、および
− 配列番号24、52、82からなる群から選択した少なくとも一つのプライマーを用いて実施される。
さらにより好ましい態様では、前記方法は
− 配列番号9、12、14、15からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー、および
− 配列番号24、52、82からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー、および場合により、
− 配列番号91、100、109、110、118、127、136、およびそれらの相補配列からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
を用いて実施される。
すなわち、プライマー(プライマー対)の可能な組合せは
Figure 2008501328
[表中、Xは、プライマーが対として互いに組み合わせることができ、加えて各プライマー対が
− 配列番号91、100、109、110、118、127、136、およびそれらの相補配列
からなる群から選択されるプローブのどれか一つと組み合せて使用できることを示す]
の通りである。
本発明の別の局面では、該基準鋳型配列は、L20587 HIV1−O基準分離体から得た配列番号4、または4336〜4484、4338〜4484から選択される配列番号4のフラグメントである。
本発明の一態様では、前記基準鋳型配列は、L20587 HIV1−O基準分離体から得た配列番号4または配列番号4の該フラグメントの一つであり、前記方法は
− 配列番号148、157、167、170、179、189、190〜194、および配列番号190〜194の一つに、この配列番号の全長にわたって相補的な配列
からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチドを用いて実施される。
好ましい態様では、前記方法は
− 配列番号148、157、167、170、179、189からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー
を用いて実施される。
別の態様では、前記方法は
− 配列番号190〜194およびそれらの相補配列からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
を用いて実施される。
より好ましい態様では、前記方法は
− 配列番号148、157、167からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー、および
− 配列番号170、179、189からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー
を用いて実施される。
さらにより好ましい態様では、前記方法は
− 配列番号148、157、167からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー、および
− 配列番号170、179、189からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー、および場合により、
− 配列番号190〜194およびそれらの相補配列からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
を用いて実施される。
すなわち、プライマー(プライマー対)の可能な組合せは
Figure 2008501328
[表中、Xは、プライマーが対として互いに組み合わせることができ、加えて各プライマー対が
− 配列番号190、191、192、193、194、およびそれらの相補配列からなる群から選択されるプローブ
のどれか一つと組み合せて使用できることを示す]
の通りである。
本発明の別の局面では、該基準鋳型配列がM30502 HIV2基準分離体から得た配列番号5である。
本発明の一態様では、該基準鋳型配列がM30502 HIV2基準分離体から得た配列番号5であり、前記方法は
− 配列番号221、249、276、287、296、297〜303、および配列番号297〜303の一つに、この配列番号の全長にわたって相補的な配列
からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチドを用いて実施される。
好ましい態様では、前記方法は
− 配列番号221、249、276、287、296からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー
を用いて実施される。
別の態様では、前記方法は
− 配列番号297〜303、およびそれらの相補配列からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
を用いて実施される。
より好ましい態様では、前記方法は
− 配列番号221、249からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー、および
− 配列番号276、287、296からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー
を用いて実施される。
さらにより好ましい態様では、前記方法は
− 配列番号221、249からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー、および
− 配列番号276、287、296からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー、および場合により、
− 配列番号297〜303、およびそれらの相補配列からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
を用いて実施される。
すなわち、プライマー(プライマー対)の可能な組合せは
Figure 2008501328
[表中、Xは、プライマーが対として互いに組み合わせることができ、加えて各プライマー対が
− 配列番号297、298、299、300、301、302、303、およびそれらの相補配列
からなる群から選択されるプローブのどれか一つと組み合せて使用できることを示す]
の通りである。
本発明の別の局面では、該基準鋳型配列はK03455 HIV1−M基準分離体の配列番号1、または該K03455 HIV1−M 基準分離体の位置4176〜4429と同一である、配列番号1のフラグメントである。
本発明の一態様では、該基準鋳型配列はK03455 HIV1−M 基準分離体の配列番号1であり、またはそのフラグメントであり、前記方法は
− 配列番号6、24、52、82、91、100、109、118、127、136、および配列番号91、100、109、118、127、136の一つに、この配列番号の全長にわたって相補的な配列
からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチドを用いて実施される。
好ましい態様では、前記方法は
− 配列番号6、24、52、82からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー
を用いて実施される。
別の態様では、前記方法は
− 配列番号91、100、109、118、127、136、およびそれらの相補配列
からなる群から選択した少なくとも一つのプローブを用いて実施される。
より好ましい態様では、前記方法は
− 配列番号6である選択した少なくとも一つのプライマー、および
− 配列番号24、52、82からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー
を用いて実施される。
さらにより好ましい態様では、前記方法は
− 配列番号6である選択した少なくとも一つのプライマー、および
− 配列番号24、52、82からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー、および場合により、
− 配列番号91、100、109、118、127、136、およびそれらの相補配列
からなる群から選択した少なくとも一つのプローブを用いて実施される。
すなわち、プライマー(プライマー対)の可能な組合せは
Figure 2008501328
[表中、Xは、プライマーが対として互いに組み合わせることができ、加えて各プライマー対が
− 配列番号91、100、109、118、127、136、およびそれらの相補配列
からなる群から選択されるプローブのどれか一つと組み合せて使用できることを示す]
の通りである。
本発明の別の局面では、該基準鋳型配列はL20587 HIV1−O基準分離体から得た配列番号3、または該L20587 HIV1−O基準分離体の位置4231〜4484と同一である、配列番号3のフラグメントである。
本発明の一態様では、該基準鋳型配列はL20587 HIV1−O基準分離体から得た配列番号3またはそのフラグメントであり、前記方法は
− 配列番号139、170、179、189、190〜194、および配列番号190〜194の一つに、この配列番号の全長にわたって相補的な配列
からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチドを用いて実施される。
好ましい態様では、前記方法は
− 配列番号139、170、179、189からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー
を用いて実施される。
別の態様では、前記方法は
− 配列番号190〜194およびそれらの相補配列からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
を用いて実施される。
より好ましい態様では、前記方法は
− 配列番号139である少なくとも一つのプライマー、および
− 配列番号170、179、189からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー
を用いて実施される。
さらにより好ましい態様では、前記方法は
− 配列番号139である少なくとも一つのプライマー、および
− 配列番号170、179、189からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー、および場合により、
− 配列番号190〜194およびそれらの相補配列からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
を用いて実施される。
すなわち、プライマー(プライマー対)の可能な組合せは
Figure 2008501328
[表中、Xは、プライマーが対として互いに組み合わせることができ、加えて各プライマー対が
− 配列番号190、191、192、193、194、およびそれらの相補配列からなる群から選択されるプローブ
のどれか一つと組み合せて使用できることを示す]
の通りである。
本発明の一局面では、少なくとも一つの単位複製配列を生成する前記ステップが、少なくとも一つの定量および/または定性的、マルチプレックスおよび/または単一PCR増幅を含む。
本発明の別の局面では、該検出ステップはリアルタイムの、かつ/または定量的、かつ/またはエンドポイントでの検出を優先的に含む。
別の局面では、本発明は、上記方法によって、すなわち、本発明の方法をHIV含有試料に実施することによって得られる単位複製配列を提供する。
別の局面では、本発明による少なくとも一つの単位複製配列を含む増幅組成物を提供する。本明細書において本発明者らは、増幅組成物とは増幅、特に、PCRによって得られる任意の組成物であると解釈する。
本発明は、単一増幅実施(run)において少なくともHIV1−M、HIV1−O、HIV2−A、およびHIV2−Bをカバーするためのマルチプレックスで使用できると同時に、依然としてリアルタイムの定量的なそれらの増幅を提供できるプライマーの設計において、基準鋳型配列として使用するのに適当なポリヌクレオチドも対象とする。当然、本発明によるポリヌクレオチドは、単一プロトコル、マルチプレックスプロトコル、エンドポイントプロトコル、定性プロトコル、定量プロトコル、それらの組合せなどを含む別のプロトコルにも適切である。
本明細書において本発明者らは、ポリヌクレオチドとは、任意のヌクレオチドポリマーであると解釈し、ここで、ヌクレオチドはリボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、ジデオキシリボヌクレオチド、縮重ヌクレオチドなどであってよい。前記ヌクレオチドは、一本鎖であることが好ましいが、二本鎖であってもよい。該ポリヌクレオチドの長さは、様々であってよく、通常、500ヌクレオチド(nt)以下であり、好ましくは50〜400nt、より好ましくは100〜300nt、150−250ntの範囲がさらにいっそう好ましい。
好ましい態様では、前記基準鋳型ポリヌクレオチドは、
− K03455 HIV1−M 基準分離体の位置4281〜4436(配列番号2)(図7参照)、または4281〜4429、4283〜4429、4283〜4431から選択される配列番号2のフラグメントである。
別の態様では、前記基準鋳型ポリヌクレオチドは、
− L20587 HIV1−O基準分離体の位置4336〜4491(配列番号4)(図7参照)、または4336〜4484、4338〜4484から選択される配列番号4のフラグメントである。
別の態様では、前記基準鋳型ポリヌクレオチドは、
− M30502 HIV2基準分離体の位置4889〜5036(配列番号5)(図7参照)である。
さらに別の態様では、前記基準鋳型ポリヌクレオチドは、
− K03455 HIV1−M 基準分離体の位置4176−4436(配列番号1)(図7参照)、または該K03455HIV1−M分離体の位置4176〜4429と同一である、配列番号1のフラグメントである。
別の態様では、前記基準鋳型ポリヌクレオチドは、
− L20587 HIV1−O基準分離体の位置4231〜4491(配列番号3)(図7参照)、または該L20587 HIV1−O分離体の位置4231〜4484と同一である、配列番号3のフラグメントである。
本発明によってHIVの検出に適当なオリゴヌクレオチドが提供される。図7〜21を参照されたい。
一態様では、本発明は、
− 配列番号6〜304、および配列番号83〜138、190〜194、297〜304の一つに、この配列番号の全長にわたって相補的な配列からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドを提供する。
好ましい態様では、本発明は、
− 配列番号6、9、12、14、15、24、52、82、91、100、109、118、127、136、139、148、157、167、170、179、189、190〜194、221、249、276、287、296、297〜303、および
− 配列番号91、100、109、118、127、136、190、191、192、193、194、297、298、299、300、301、302、303の一つに、この配列番号の全長にわたって相補的な配列
からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドを提供する。
一局面では、本発明は、HIV1−Mの検出に適当であり、
− 配列番号6、9、12、14、15、24、52、82、91、100、109、118、127、136、および配列番号91、100、109、118、127、136の一つに、この配列番号の全長にわたって相補的な配列
からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドを提供する。
別の局面では、本発明は、HIV1−Oの検出に適当であり、
− 配列番号139、148、157、167、170、179、189、190〜194、および配列番号190〜194の一つに、この配列番号の全長にわたって相補的な配列
からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドを提供する。
さらに別の局面では、本発明は、HIV2−Aの検出に適当であり、
− 配列番号221、249、276、287、296、297〜299、および配列番号297〜299の一つに、この配列番号の全長にわたって相補的な配列
からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドを提供する。
さらに別の局面では、本発明は、HIV2−Bの検出に適当であり、
− 配列番号221、249、276、287、296、300〜303、および配列番号300〜303の一つに、この配列番号の全長にわたって相補的な配列
からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドを提供する。
配列番号9や配列番号12などの配列は縮重した配列であることに留意されたい。R=Aである配列番号9は配列番号8と同一であり、R=Aである配列番号12は配列番号11と同一である。
別の局面では、本発明は、示した使用に適当な以下のオリゴヌクレオチドを提供する。
Figure 2008501328
別の局面では、本発明は、示した使用に適当な以下のオリゴヌクレオチドを提供する。
Figure 2008501328
好ましい態様では、本発明は、以下のオリゴヌクレオチドを提供する。
Figure 2008501328
好ましい態様では、本発明による任意のヌクレオチドは蛍光標識することができる。
別の局面では、本発明は、HIVの検出に適当なオリゴヌクレオチドのセットを提供する。
一態様では、本発明は、HIV1−Mの検出に適当なオリゴヌクレオチドのセットを提供する。
好ましい態様では、本発明は、HIV1−Mの検出に適当なオリゴヌクレオチドのセットであって、
− 配列番号6、9、12、14、15からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド(プライマー);および/または
− 配列番号24、52、82からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド(プライマー);および/または
− 配列番号91、100、109、118、127、136、および配列番号91、100、109、118、127、136の一つに、この配列番号の全長にわたって相補的な配列からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド(プローブ);
を含むオリゴヌクレオチドのセットを提供する。
すなわち、オリゴヌクレオチドの可能な組合せは
Figure 2008501328
[表中、Xは、オリゴヌクレオチドが対(プライマー対)として互いに組み合わせることができ、加えて各プライマー対が
− 配列番号91、100、109、110、118、127、136、およびそれらの相補配列
からなる群から選択されるオリゴヌクレオチド(プローブ)のどれか一つと組み合せて使用できることを示す]
の通りである。
別の局面では、本発明は、HIV1−Oの検出に適当なオリゴヌクレオチドのセットを提供する。
好ましい態様では、本発明は、HIV1−Oの検出に適当なオリゴヌクレオチドのセットであって、
− 配列番号139、148、157、167からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド(プライマー);および/または
− 配列番号170、179、189からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド(プライマー);および/または
− 配列番号190〜194、および配列番号190〜194の一つに、この配列番号の全長にわたって相補的な配列からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド(プローブ);
を含むオリゴヌクレオチドのセットを提供する。
すなわち、オリゴヌクレオチドの可能な組合せは
Figure 2008501328
[表中、Xは、オリゴヌクレオチドが対(プライマー対)として互いに組み合わせることができ、加えて各プライマー対が
− 配列番号190、191、192、193、194、およびそれらの相補配列
からなる群から選択されるオリゴヌクレオチド(プローブ)のどれか一つと組み合せて使用できることを示す]
の通りである。
別の局面では、本発明は、HIV2−Aの検出に適当なオリゴヌクレオチドのセットを提供する。
好ましい態様では、HIV2−Aの検出に適当なオリゴヌクレオチドのセットであって、
− 配列番号221、249からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド(プライマー);および/または
− 配列番号276、287、296からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド(プライマー);および/または
− 配列番号297〜299、および配列番号297〜299の一つに、この配列番号の全長にわたって相補的な配列からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド(プローブ);
を含むオリゴヌクレオチドのセットが提供される。
すなわち、オリゴヌクレオチドの可能な組合せは
Figure 2008501328
[表中、Xは、オリゴヌクレオチドが対(プライマー対)として互いに組み合わせることができ、加えて各プライマー対が
− 配列番号297、298、299、およびそれらの相補配列
からなる群から選択されるオリゴヌクレオチド(プローブ)のどれか一つと組み合せて使用できることを示す]
の通りである。
別の局面では、本発明は、HIV2−Bの検出に適当なオリゴヌクレオチドのセットを提供する。
好ましい態様では、HIV2−Bの検出に適当なオリゴヌクレオチドのセットであって、
− 配列番号221、249からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド(プライマー);および/または
− 配列番号276、287、296からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド(プライマー);および/または
− 配列番号300〜303、および配列番号300〜303の一つに、この配列番号の全長にわたって相補的な配列からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド(プローブ);
を含むオリゴヌクレオチドのセットが提供される。
すなわち、オリゴヌクレオチドの可能な組合せは
Figure 2008501328
[表中、Xは、オリゴヌクレオチドが対(プライマー対)として互いに組み合わせることができ、加えて各プライマー対が
− 配列番号300、301、302、303、およびそれらの相補配列
からなる群から選択されるオリゴヌクレオチド(プローブ)のどれか一つと組み合せて使用できることを示す]
の通りである。
別の局面では、本発明は、HIVのマルチプレックス検出に適当なオリゴヌクレオチドのセットを提供する。
好ましい態様では、HIVの検出、好ましくはマルチプレックス検出に適当なオリゴヌクレオチドのセットであって、
− 配列番号91、100、109、118、127、136、およびそれらの相補配列からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;および/または
− 配列番号190〜194およびそれらの相補配列からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;および/または
− 配列番号297〜299およびそれらの相補配列からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;および/または
− 配列番号300〜303およびそれらの相補配列からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;および/または
− それらの組合せ;
を含むオリゴヌクレオチドのセットが提供される。
従って、本発明によるオリゴヌクレオチドのそのようなセットは、前記オリゴヌクレオチドの2、3、4、5、さらにそれ以上のそれらのいかなる組合せも含みうる。
好ましい態様では、オリゴヌクレオチドのそのようなセットは、プローブの組合せ、例えば、HIV1−MプローブとHIV1−Oプローブの組合せでありうる。
Figure 2008501328
(X=可能な組合せ、場合により、任意のさらに別のプローブ、例えば、HIV2−AやHIV2−Bプローブも用いられる)
別の態様では、オリゴヌクレオチドのそのようなセットは、プローブの組合せ、例えば、HIV2−AプローブやHIV2−Bプローブの組合せでありうる。
Figure 2008501328
(X=可能な組合せ、場合により、任意のさらに別のプローブ、例えば、HIV1−MやHIV1−Oプローブも用いられる)。
さらに可能なものには
Figure 2008501328
(X=可能な組合せ、場合により、任意のさらに別のプローブ、例えばHIV1−Oも用いられる)
および
Figure 2008501328
(X=可能な組合せ、場合により、任意のさらに別のプローブ、例えばHIV1−Mも用いられる)
が含まれる。
好ましい態様では、本発明によるオリゴヌクレオチドの任意のセットでは、該オリゴヌクレオチドの少なくとも一つが蛍光標識されている。
本発明による少なくとも一つのオリゴヌクレオチド、および/または本発明によるヌクレオチドの少なくとも一つのセットによって得られる単位複製配列をさらに提供する。
− 配列番号9、12、14、もしくは15のプライマーと、配列番号24、52、もしくは82のプライマー;または
− 配列番号148、157、もしくは167のプライマーと、配列番号170、179、もしくは189のプライマー;または
− 配列番号221もしくは249のプライマーと、配列番号276、287、もしくは296のプライマー;または
− 配列番号6のプライマーと、配列番号24、52、もしくは82のプライマー;または
− 配列番号139のプライマーと、配列番号170、179、もしくは189のプライマー;
から選択した一対のプライマーを用いてHIV含有試料から増幅によって得た単位複製配列がより具体的に提供される。
ヌクレオチド長が本発明の基準鋳型配列の一つのヌクレオチド(すなわち配列番号2、4、5、1または3および上記したそのフラグメント)の長さと同一であり、プローブ配列とのヌクレオチド同一率がこのプローブ配列の全長にわたって、少なくとも90%、好ましくは少なくとも91%、最も好ましくは少なくとも92%、最も好ましくは少なくとも93%、最も好ましくは少なくとも94%、最も好ましくは少なくとも95%、最も好ましくは少なくとも96%、最も好ましくは少なくとも97%、最も好ましくは少なくとも98%、最も好ましくは少なくとも99%、最も好ましくは100%の配列を含む単位複製配列も提供し、ここで、このプローブ配列は、配列番号91、100、109、118、127、136、190、191、192、193、194、297、298、299、300、301、302、303、およびこれらの配列番号の全長にわたってこれらの配列番号に相補的である配列の一つである。
そのような単位複製配列を含む増幅組成物も本発明に含まれる。
キットを提供することも本発明の別の目的である。
好ましい態様では、前記キットは、上記のように本発明による少なくとも一つのオリゴヌクレオチド(プライマーまたはプローブ)を含む。
別の態様では、前記キットは、上記のように本発明による少なくとも一つのプライマー対を含む。
さらに別の態様では、前記キットは、上記のように本発明による少なくともオリゴヌクレオチドのセット、例えば、本発明による少なくとも一組の複数のプローブを含む。
本発明によるキットでは、オリゴヌクレオチド(プライマー、プローブ)は、別々にしておくことも、または部分的に混合し、または完全に混合することもできる。
前記オリゴヌクレオチドは、当業者の判断次第で、乾燥形態で、または適当な溶媒に溶解して提供することができる。適当な溶媒にはTE、PCR等級水などが含まれる。
好ましい態様では、本発明によるキットには、RT−PCRステップに適当な試薬を含みうる、それ以上のPCRステップに適当な試薬を含めることもできる。
そのような試薬は当業者には公知であり、ヌクレアーゼ不含水、RNase不含水、DNAse不含水、PCR等級の水などの水;マグネシウム、カリウムなどの塩;Trisなどの緩衝液;ポリメラーゼ、例えば、Taq、Vent、Pfu(それらの全ては登録商標)、活性化可能なポリメラーゼ、逆転写酵素などを含む酵素;デオキシヌクレオチド、ジデオキスヌクレオチド、dNTPs、dATP、dTTP、dCTP、dGTP、dUTPなどのヌクレオチド;DTT阻害薬および/またはRNase阻害薬などの他の試薬;およびポリT、ポリdTなどのポリヌクレオチド、ならびに他のオリゴヌクレオチド、例えばプライマーが含まれる。
別の好ましい態様では、本発明によるキットはPCR対照を含む。そのような対照は当技術分野で公知であり、定性対照、正の対照、負の対照、内部標準、定量対照、内部定量対照、および較正範囲が含まれる。前記PCRステップの内部標準は、PCRステップで標的鋳型に無関係な鋳型であってよい。そのような対照には、対照プライマーおよび/または対照プローブも含まれる。例えば、HIV検出の場合には、内部標準として、人体から得られる試料には存在せず、そのサイズおよびGC含有量が標的配列のそれと当量である遺伝子の中から選択した(例えば、植物の遺伝子由来の)ポリヌクレオチドを使用することができる。
好ましい態様では、本発明によるキットは、生物試料、例えば、血液、血清、血漿から得た核酸を抽出し、かつ/または精製する手段を含む。そのような手段は当業者には周知である。好ましい態様では、本発明によるキットは、それを使用するための使用説明書を含む。前記使用説明書は、有利にはリーフレット、カードなどであってよい。前記使用説明書は、2種の形態:おそらく文献データをも含みうる、キットおよびその使用についての情報を包括的に集めた詳細な形態;および、例えばカード型の、その使用に必要不可欠な情報を集めたクイックガイド形態もしくはメモを含みうる。
好ましい態様では、前記キットは診断キット、特にインビトロ診断キット、すなわちHIV診断キットである。
本発明は診断分野にも関する。
本発明による上記のオリゴヌクレオチドは、HIVタイプおよびサブタイプのインビトロ診断に使用することができる。特に、本発明によるプライマーおよびプローブは、インビトロ試料、例えば、患者の血液、血漿および/または血清、あるいは細胞培養上清に存在するHIV核酸のインビトロタイピング、サブタイピング、および数量化に使用することができる。
試料に存在するHIV核酸を検出する方法を提供することも本発明の目的である。
一態様では、前記方法は、少なくとも一つのHIVタイプおよび/またはサブタイプおよび/または分離体から得た少なくとも一つの標的鋳型を含むことが推測される少なくとも一つの試料を提供するステップを含む。
本明細書において本発明者らは、核酸とは、合成または非合成であっても、組換えまたは天然であっても、直鎖または環状であってもよい任意の核酸であると解釈する。これにはDNAおよびRNAが含まれる。核酸は、一本鎖もしくは二本鎖であっても、さらに三本鎖であってもよい。核酸は、様々な生物源、例えば、微生物(細菌、酵母など)、または哺乳動物細胞など、より高次の生物に由来してもよい。前記核酸はまた、ウイルス種、例えばHIV種などのレトロウイルス種であってもよい。核酸はまた、全DNA、全RNA、ゲノムDNA、ミトコンドリアDNA、プラスミドDNA、BAC DNA、およびそれらの混合物を含んでもよい。さらに、核酸は様々な純度状態が想定されうる。
本明細書において本発明者らは、試料とは天然または非天然の任意の種類の試料であると解釈する。前記試料は、生物起源から得ることが好ましい。前記試料はまた、細胞培養上清から得てもよい。好ましい態様では、前記試料は血液から得る。試料を含有する前記核酸は、血清および/または血漿から得るのがより好ましい。前記試料は、予備ステップからも得られる。例えば、前記試料は、精製および/または抽出手順により、例えば血液試料から得られるだろう。特に、前記試料は、生物試料に対して実施される分離および/または精製および/または抽出方法から得ることができる。前記試料は対照試料であってもよい。対照試料は、定性対照、正の対照、負の対照、定量対照、および較正対照として試料を含む。前記対照は、内部標準および外部標準であってよい。本発明による任意の試料は数度存在させてよい。例えば、前記試料は、二重、三重、四重・・・多重で提供してよく、これは定量実験の場合に有利である。
当業者は、標的鋳型の概念に詳しいものとする。前記標的鋳型は、存在が前記方法で評価される任意の核酸であってよい。前記標的鋳型は、前記方法(PCR単位複製配列)で増幅される核酸でありうるが、必ずしもというわけではない。
前記方法は、少なくとも一種のHIVタイプおよび/またはサブタイプから得た、少なくとも一つの標的鋳型を含むことが推測される試料を含有する、少なくとも一つの核酸を提供するステップを含んでよい。
本発明の一局面では、前記方法は、本発明による少なくとも一つのオリゴヌクレオチド(例えばPCRプライマーおよび/またはプローブ)、および/または本発明によるヌクレオチドの少なくとも一つのセット(例えば、プライマー対)を提供するステップを含む。
一態様では、前記方法は、前記プライマーおよび/または前記プライマー対および/または前記プローブを前記鋳型にアニーリングさせる条件下で、前記核酸含有試料と、本発明による少なくとも一つのオリゴヌクレオチド、および/または本発明によるヌクレオチドの少なくとも一つのセットとを接触させるステップを含む。
別の局面では、前記方法は、アニール生成物の存在を観察し、または検出し、それによって前記試料中のHIV核酸の初期存在を明らかにするステップを含む。
試料中のHIVタイプおよびサブタイプを定量的特異的に検出する方法を提供するのは本発明のさらに別の目的であり、リアルタイムでの定量マルチプレックスPCR分析が好ましい。
一態様では、前記方法は、少なくとも一つのHIVタイプおよび/またはサブタイプから得た少なくとも一つの標的鋳型を含むと推測される少なくとも一種の試料を提供するステップを含む。
別の好ましい態様では、前記方法は、本発明による少なくとも一つのオリゴヌクレオチド(例えばPCRプライマーおよび/またはプローブ)および/または本発明によるヌクレオチドの少なくとも一つのセット(例えばプライマー対)を提供するステップを含む。
好ましい態様では、前記プローブは前記プライマー対によって得られる推定HIV単位複製配列を検出するのに適している。
本発明によれば好ましい態様では、前記プローブのスペクトル特性を互いに干渉しないように選択することができる。特に、プローブをマルチプレックス法で使用する場合、各単一プローブに互いにスペクトルが著しく異なる、すなわち、吸収/発光スペクトルは本質的に重複しないそれ自体のフルオロフォアを含めることができる。これにより、全ての単一プローブを有利に低ノイズでマルチプレックス検出できるようになり、個々のシグナルが検出時に互いに干渉し合わないのを確実にする。マルチプレックス法で一緒に使用することができる色素の例には、FamとTamra、FamとTamraおよびテキサスレッドが含まれる。
別の好ましい態様では、前記方法は、前記オリゴヌクレオチドおよび/またはプライマー、および/または対、またはプライマーおよび/またはプローブ、および/またはオリゴヌクレオチドのセットの存在下、かつ恐らく適当な試薬の存在下で、前記プライマー対および/またはセットを含む前記標的鋳型のPCR増幅に適当な条件に前記試料を接触させるステップを含む。
前記PCR増幅は、RT−PCRを含む任意のPCR反応でありうる。
そのような適当な試薬は、当技術分野で公知であり、その例には、ヌクレアーゼ不含水、RNase不含水、DNAse不含水、PCR等級水などの水;マグネシウム、カリウムなどの塩;Trisなどの緩衝液;ポリメラーゼ、例えば、Taq、Vent、Pfu(それらの全ては登録商標)、活性可能なポリメラーゼ、逆転写酵素などを含む酵素;デオキシヌクレオチド、ジデオキシヌクレオチド、dNTP、dATP、dTTP、dUTP、dCTP、dGTPなどのヌクレオチド;DTTおよび/またはRNase阻害薬などの他の試薬;およびポリT、ポリdTなどのポリヌクレオチドが含まれる。有利には本発明によれば、これらの試薬の少なくとも一部をプレミックスとして使用することができる。その使用量は当業者には公知である。
好ましい態様では、本発明によるプライマーは終濃度範囲100〜2000nMで使用する。典型的には、前記プライマーは、終濃度範囲200〜1500nMで使用することができ、250〜1000nMが好ましく、500〜1000nMがより好ましく、600〜1000nMがさらにいっそう好ましい。
PCR反応でのプローブ濃度は、典型的には終濃度を50nMから1000nMに変えることによって最適化することができる。好ましい態様では、本発明によるプローブは、終濃度範囲50〜1000nMで使用され、100〜800nMが好ましく、100〜600nMがより好ましく、200〜600nMさらにいっそう好ましい。
前記条件とは当業者には公知である。その条件には、温度条件、特に温度サイクリング条件、例えば、サイクル温度、サイクル持続時間、サイクル数、サイクル加熱速度が含まれる。好ましい態様では、前記温度条件はRT−PCRに適当な条件を含み、別の好ましい態様では、前記条件はQPCRに適当な条件を含む。さらに別の好ましい態様では、前記条件は定量RT−PCRに適当な条件を含む。
別の態様では、前記方法は、前記プローブが存在し、前記プローブをアニーリングするのに適当な条件下で、前記試料を前記推定単位複製配列に導くステップを含む。
さらに別の好ましい態様では、前記方法は、潜在的増幅生成物を少なくとも一度、好ましくはリアルタイムで検出、すなわち、前記プローブが、好ましくは各試料とアニールする前記単位複製配列と会合しているか否かを検出するステップを含む。これにより、前記HIVタイプおよび/またはサブタイプの存在が有利に評価できるようになる。これは、蛍光強度を測定することによって有利に実現できる。蛍光測定手順は当技術分野で公知である。手短に言えば、試料をフルオロフォアの励起波長周辺で照射し発光強度を測定する。
別の態様では、前記方法は、前記単位複製配列にアニールした前記プローブの量を少なくとも一度、好ましくはリアルタイムで測定するステップを含む。これは、蛍光強度を測定することにより有利に実現できる。蛍光測定手順は、当技術分野で公知である。手短に言えば、試料をフルオロフォアの励起波長周辺で照射し発光強度を測定する。
別の好ましい態様では、前記方法は、前記試料中に初めに存在する標的鋳型のコピーの数を少なくとも一度見積もるステップを含む。当業者は、そのようなステップの実施方法を承知しているものとする。例えば、これは、較正標準および/または内部標準を使用して有利に実施することができる。好ましくは、このステップは、試料ごとのいわゆる閾値サイクル(CT)の決定を含み、それは前記試料中に初めに存在する標的鋳型のコピーの数に相関する。
好ましい態様では、前記方法の少なくとも一つのステップ、好ましくはいくつかのステップ、より好ましくはステップの大部分をPCRプレートで行うことができる。適当なそのようなPCRプレートは当技術分野で公知である。それらのプレートには、24ウェルプレート、48ウェルプレート、96ウェルプレート、および284ウェルプレートが含まれる。これは、前記ステップにおいて試料を並行して確実に処理できるようにするのに有利である。さらに、これにより時間の節約に有利な高処理スクリーニングが可能になる。
別の好ましい態様では、前記方法の少なくとも一つのステップ、好ましくはいくつかのステップ、より好ましくは大部分のステップはサーマルサイクラーで行うことができる。リアルタイムで蛍光強度を測定するために、そのようなサーマルサイクラーを備えることができるであろう。その場合、前記プレートは有利に光学等級でありうる。
本出願は、本発明による、少なくとも一つのオリゴヌクレオチド、および/またはPCRプライマー、および/または少なくとも一つのPCRプライマー対、および/または少なくとも一つのプローブ、および/またはヌクレオチドの少なくとも一つのセットを用いてHIV核酸を増幅することにも関する。
本発明には、上記の好ましい特徴を任意の数で組み込めることは当業者なら理解できよう。本明細書に記載した引用は全て、これによりその全体が参照により組み入れられる。
本発明の他の態様は本明細書に示されていないが、それらは当業者に明白であり、従って本発明の範囲および趣旨内にある。特に、マルチプレックスおよび/またはリアルタイムプロトコルによる検出に適当ではあるが、本発明の、方法、工程、ポリヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチドセット、単位複製配列、およびキットは、一重プロトコル、定性プロトコル、定量プロトコル、エンドポイント検出プロトコル、およびそれらの組合せにも明らかに適当である。
本発明による生成物、工程、および方法の利点は、単に例示として以下に示され、限定的ではない以下の実施例から明白になるであろう。
(実施例)
実施例1
HIV2の検出(サブタイプAおよびB)(図1A、1B、2A、2Bおよび3
本実施例は、HIV2サブタイプAおよびBをRT−PCR特異的にリアルタイムで検出できるようにする本発明のHIV2プライマーおよびプローブを例示する。
本実施例には、一対のHIV2プライマー、および異なる2つのHIV2プローブの使用が関与する。一つのプローブはHIV2−Aプローブ(サブタイプAプローブ)であり、他方の一つはHIV2−Bプローブ(サブタイプBプローブ)である。これらのプライマーおよびプローブは、HIV2分離体の147bp配列を標的にする。
それらは以下の配列を有する。
HIV2フォワードプライマー(H2A3f、配列番号195):
Figure 2008501328

HIV2リバースプライマー(H2A3r、配列番号250):
Figure 2008501328
既に述べたように、RはAもしくはGに相当し、その結果、フォワードプライマーには4つの形態(AA、AG、GA、GG)およびリバースプライマーには2形態(AGまたはGA)がある。
HIV2−Aプローブ(HIV2−Aプローブ、配列番号297):
Figure 2008501328

HIV2−Bプローブ(HIV2−Bプローブ、配列番号300):
Figure 2008501328
これらのプローブのそれぞれを本実施例で分子ビーコンとして使用する。各プローブの各末端に付加されている、標的に無関係なビーコンアームを下線で示す(FAM=フルオロフォア、DQ=Dark Quencher)。
分子ビーコン型式のHIV2−Aプローブ(HIV2−Aビーコンプローブ、SH2A9a、配列番号298):
Figure 2008501328

分子ビーコン型式のHIV2−Bプローブ(HIV2−Bビーコンプローブ、SH2A1b、配列番号301):
Figure 2008501328
リアルタイムでの定量的増幅実験をHIV2陽性血漿試料(HIV2−A陽性HIV2−B陰性試料およびHIV2−B陽性HIV2−A陰性試料)のパネルで三回連続実施する。
a)HIV2プライマー対+HIV2−Aビーコンプローブ(H2A3f、H2A3r;SH2A9a、配列番号195、250、298)、
b)HIV2プライマー対+HIV2−Bビーコンプローブ(H2A3f、H2A3r、SH2A1b、配列番号195、250、301),
c)HIV2プライマー対+HIV2−Aビーコンプローブ+HIV2−Bビーコンプローブ。(H2A3f、H2A3r、SH2A9a、SH2A1b、配列番号195、250、298、301)。
手順の詳細は以下の通りである。
− HIV2陽性試料パネル:HIV2−A陽性HIV2−B陰性血漿試料(サブタイプAの試料)およびHIV2−B陽性HIV2−A陰性血漿試料(サブタイプBの試料)を感染患者から得る(Centre Hospitalier Bichat, Laboratory of Virology, Assistance Publique - Hopitaux de Paris, フランス);
− 負の対照:HIV2陰性血漿;
− 核酸抽出:Kit Qiagen QiaAmp Viral RNA.(参照符号52904)を製造業者の指示書に従い使用(抽出する試料の量=140μL);
− プライマー対:一反応につき各1μM(配列番号11、12);
− プローブ:上記FAM−Dark Quencherビーコンプローブ(配列番号298、301);一反応につき各0.2μM;
− RT−PCR試薬:RNAse不含水、およびQiagen QuantiTect Probe RT−PCRキット(Qiagen参照符号:204443)を製造業者の指示書に従い使用、[MgCl]=4mM;
− 装置:IQ-Cycler Bio-Rad;
− 温度サイクリング:
42°Cで30’(RTステップ)、
95°Cで15’(ポリメラーゼ活性化ステップ)、
(94°Cで30"−55°Cで30"−72°Cで30")×50
+4°C
プローブ一つのみ(実験a)およびb))、または両プローブ(実験c))と共にHIV2プライマー対を使用し、サブタイプAの試料およびサブタイプBの試料のパネルを核酸抽出およびRT−PCR増幅にかける。
結果の解釈:各アッセイでは、増幅の初期サイクルで測定した蛍光のバックグラウンドレベルより著しく上と考えられる蛍光レベルである閾値サイクル(Ct)が決定される。Ct値は標的濃度に反比例する。つまり、Ctが下がるほど標的濃度は上がる。
下表では、CT=閾値サイクル;RFU max=PCR実施の最後で観察された最大相対蛍光単位;CTL−=負の対照;N/A=蛍光レベルがバックグラウンドレベルより低い試料。
表1:実験a)でHIV2プライマー対+HIV2−A分子ビーコンプローブを用いて得られた結果(H2A3f、H2A3r、SH2A9a、配列番号195、250、298)。
Figure 2008501328
これらの結果を図1Aおよび1Bにより例示する。
有利には本発明によれば、HIV2−Aプローブ(SH2A9a、配列番号298)によって、サブタイプB陽性試料を交差検出しなくても、本発明によるHIV2プライマー(H2A3f、H2A3r、配列番号195、250)と組み合せて、サブタイプA陽性試料を標的とする検出が可能になる(表1、図1Aおよび1Bを参照)。
表2:実験b)でHIV2プライマー対+HIV2−Bプローブを用いて得られた結果(H2A3f、H2A3r、SH2A1b、配列番号195、250、301)。
Figure 2008501328
これらの結果を図2Aおよび2Bにより例示する。
有利には本発明によれば、HIV2−Bプローブ(SH2A1b、配列番号301)によって、サブタイプA陽性試料を交差検出しなくとも、本発明のHIV2プライマー(H2A3r、H2A3f、配列番号195、250)と組み合せて、サブタイプB陽性試料を標的とする検出が可能になる(表2を参照、図2Aおよび2B)。
表3:実験c)でHIV2プライマー対+HIV2−Aプローブ+HIV2−Bプローブを用いて得られた結果(H2A3f、H2A3r、SH2A9a、SH2A1b、配列番号195、250、298、301)。
Figure 2008501328
これらの結果を図3により例示する。
本発明の際立つ特徴として、HIV2−Aプローブ(SH2A9a、配列番号298)およびHIV2−Bプローブ(SH2A1b、配列番号301)は同時に使用することができ(表3および図3を参照)、一段階マルチプレックス(ここでは二重)手順で両サブタイプが検出できるようになる。
驚くべき特徴として、AおよびBプローブの同時使用(サブタイプAプローブおよびサブタイプBプローブ)(二重鎖プロトコル)において、単一プローブの単独使用(サブタイプAプローブまたはサブタイプBプローブ)と比べて相乗効果が観察される。単一プローブで得られた検出シグナルは、両プローブでそれぞれ得られたものよりもわずかに不正確であり、それはサブタイプAの試料について、実験c)で得られた結果と実験a)で得られた結果の比較、および,サブタイプBの試料について実験c)で得られた結果と、実験b)で得られた結果の比較から判断することができる。
従って、本発明によるオリゴヌクレオチドセット(プライマーおよびプローブ)によって、プローブが同時に使用された場合(マルチプレックス、二重プロトコル)、驚くべき予想外の相乗効果として、特異性が高まることが証明される。
実施例2
HIV1−M/HIV1−Oプライマーおよびプローブ(図4Aおよび4B)
一回の実施で、HIV1−M陽性HIV1−O陰性血清試料の代表的基準パネル(HIV1−Mパネル試料)およびHIV1−O陽性HIV1−M陰性血清試料の代表的基準パネル(HIV1−Oパネル試料)を、本発明のHIV1−Mプライマー(H1B4f、H1B10r、配列番号7、16)およびHIV1−Mプローブ(SH1BM5、配列番号119)を用いて、リアルタイムでの定量的RT−PCR増幅にかける。
別の実施では、本発明のHIV1−Oプライマー(H1B5f、H1B13r、配列番号140、168)およびHIV1−Oプローブ(SH1BO2配列番号191またはSH1B010配列番号194)を用いて同じパネルをリアルタイムでの定量的RT−PCR増幅にかける。
HIV1プライマーおよびプローブは以下の配列を有する。
HIV1−Mプライマー
Figure 2008501328
HIV1−Mプローブ
Figure 2008501328
HIV1−Oプライマー
Figure 2008501328
HIV1−Oプローブ
Figure 2008501328
本発明によれば本明細書で、5’の標的に無関係なアームとして"TGCGC"、そして3’の標的に無関係なアームとして"GCGCA"(両アームに下線を引く)を用いて、各プローブは分子ビーコンとして生成される。5’アームをFAMフルオロフォアで標識し、3’アームをDark Quencherで標識する。
次いで、プローブ配列は以下のものである。
分子ビーコン型式のHIV1−Mプローブ
Figure 2008501328
分子ビーコン型式のHIV1−Oプローブ
Figure 2008501328
RT−PCR手順の詳細は以下の通りである。
− パネル:BBIパフォーマンスパネル参照符号PRD301(1ml当たり約10個のコピー(copies)の割合で、ヒト血漿に希釈したHIV1−O培養物、試料番号の型式は301−xxであり、xxは試料番号である)を代表的なHIV1−Oパネルとして使用;
− BBIパフォーマンスパネル参照符号PRD201(1ml当たり約10コピーの割合で、ヒト血漿に希釈したHIV1−M培養物、試料番号の型式は201−yyであり、yyは試料番号である)を代表的なHIV1−Mパネルとして使用する;
− 負の対照:HIV1陰性血漿;
− 抽出:キットQiagen QiaAmp Viral RNA(参照符号52904)を製造業者の指示書に従い使用(抽出する試料の量:140μL);
− プライマー対:HIV1−Oプライマー対(H1B5f、H1B13r、配列番号140、168)およびHIV1−M(H1B4F、H1B10r、配列番号7、16)プライマー対は、一反応につきそれぞれ0.6μMで使用されている;
− プローブ:FAM−Dark Quencherプローブ(SH1BM5、SH1BO2、配列番号119、191)一反応につき各0.6μM;
− RT−PCR試薬:RNAse不含水、およびQiagen QuantiTect Probe RT−PCRキット(Qiagen参照符号:204443)、製造業者の指示書に従い使用、[MgCl]=4mM;
− 装置:IQ-Cycler Bio-Rad
− 温度サイクリング:
42°Cで30’、
95°Cで15’、
(94°Cで15"−55°Cで30"−72°Cで30")×50,
+4°C。
増幅実験の両タイプについて同じRT−PCR手順をその後行っている。
結果の解釈:各アッセイでは、増幅の初期サイクルで測定した蛍光のバックグラウンドレベルより著しく上と考えられる蛍光レベルである閾値サイクル(Ct)が決定される。Ct値は標的濃度に反比例する。つまり、Ctが下がるほど標的濃度は上がる。
下表では、
CT=閾値サイクル;
RFU max=PCR実施の最後で観察された最大相対蛍光単位;
CTL−=負の対照;
N/A=蛍光レベルがバックグラウンドレベルより低い試料;
Avg.:平均;
下表4に実験結果を例示する。
Figure 2008501328
図4Aおよび4Bにより結果を例示する。
図4Aは、HIV1−Mパネル(BBI PRD201)、HIV1−Oパネル(BBI PRD301)、および対照において、本発明のHIV1−Mプライマー(H1B4f、H1B10r、配列番号7、16)およびHIV1−Mプローブ(SH1BM5、配列番号119)を用いて得られた結果を示す。
図4Bは、HIV1−Oパネル、HIV1−Mパネル、および対照について、本発明のHIV1−Oプライマー(H1B5f、H1B13r、配列番号140、168)およびHIV1−Oプローブ(SH1BO2、配列番号191)を用いて得られた結果示す。
両事例では、HIV1−O試料において本発明のHIV1−Mプライマーおよびプローブを使用する場合、ならびにその逆も、定量的リアルタイムRT−PCRでは増幅は検出されない。
有利には本発明によれば、HIV1−M単位複製配列とHIV1−Oプローブの間だけでなく、HIV1−O単位複製配列とHIV1−Mプローブの間でも交差ハイブリダイゼーション形成は生じない。
従って、本発明によるHIV1−MおよびHIV1−Oプライマーおよびプローブによって、リアルタイムの定量RT−PCR条件で、非常に高い特異性検出が可能になることが証明された。
実施例3
HIV1−MおよびHIV1−Oの数量化
この実施例では、本発明のプライマーおよびプローブにより、RT−PCRでHIVウイルス負荷が数量化できるようになることが例示される。
プライマーおよびプローブは以下の配列である。
HIV1−Mプライマー
Figure 2008501328
HIV1−Mプローブ
Figure 2008501328
HIV1−Oプライマー
Figure 2008501328
HIV1−Oプローブ
Figure 2008501328
本発明によれば、この場合は、5’の標的に無関係なアームとして"TGCGC"、および3’の標的に無関係なアームとして"GCGCA"を用いて、各プローブは分子ビーコンとして生成される(両アームに下線を引く)。5’アームをFAMフルオロフォアで標識し、3’アームをDark Quencherで標識する。
従って、プローブ配列は以下の通りである(ビーコンアームを下線で示す)。
分子ビーコン型式のHIV1−Mプローブ
Figure 2008501328
分子ビーコン型式のHIV1−Oプローブ
Figure 2008501328
RT−PCR手順の詳細は以下の通りである。
− パネル:
− BBIパフォーマンスパネル参照符号PRD301(1ml当たり約10コピーの割合で、ヒト血漿に希釈したHIV1−O培養物、試料番号の型式は301−xxであり、xxは試料番号である)を代表的なHIV1−Oパネルとして使用する;
− BBIパフォーマンスパネル参照符号PRD201(1ml当たり約10コピーの割合で、ヒト血漿に希釈したHIV1−M培養物、試料番号の型式は201−yyであり、yyは試料番号である)が代表的なHIV1−Mパネルとして使用され、HIV1−Mサブタイプの数個の異なる遺伝子型に相当する;
− BBI Accurun 315パネルシリーズ500(サブタイプB)を基準パネルとして使用して基準となる検量線を得るが、この検量線はその対応するCtに対する公知の標的濃度のログをプロットすることによって構築する。次いで、未知の試料の濃度は、検量線に対してその対応するCtをマッピングすることによって決定する;
− 負の対照:HIV1陰性血漿;
− 抽出:キットQiagen QiaAmp Viral RNA(参照符号52904)を製造業者の指示書に従い使用(抽出する試料の量:140μL);
− プライマー対:HIV1−Oプライマー対(配列番号7、8)およびHIV1−Mプライマー対(配列番号1、2)は一反応につきそれぞれ0.6μMで使用される;
− プローブ:FAM−Dark Quencherプローブ(配列番号4、10)、一反応につき各0.2μM;
− RT−PCR試薬:RNAse不含水、およびQiagen QuantiTect Probe RT−PCRキット(Qiagen参照符号:204443)。製造業者の使用説明書に従う、[MgCl]4mM;
− 装置:IQ-Cycler Bio-Rad、
− 温度サイクリング:
42°Cで30’(RTステップ)、
95°Cで15’(ポリメラーゼ活性化ステップ)、
(94°Cで15"−55°Cで30"−72°Cで30")×50、
+4°C。
二連続の増幅実験を本発明のプライマーおよびプローブで実施する。
a)一対のプライマーおよびプローブ(HIV1−Mプライマー対(H1B4f、H1B10r、配列番号7、16)およびHIV1−Mプローブ(SH1BM5、配列番号119)を用いてのRT−PCR
b)両プライマー対および両プローブを用いてのRT−PCR(HIV1−Mプライマー対(H1B4f、H1B10r、配列番号7、16)+HIV1−Oプライマー対(H1B5f、H1B13r、配列番号140、168)およびHIV1−Mプローブ(SH1BM5、配列番号119)+HIV1−Oプローブ(SH1BO2、配列番号191))。
検量線に対してその対応するCtをマッピングすることによって、各アッセイのCt結果をパネルPRD201およびPRD301の数量化に使用する。各純粋な試料中のRNAコピー数/mlに相当する数量化の値を製造業者の指示書に従って使用した市販のキットと比較する。Roche社製キットAmplicor HIV1 Monitor Version 1.5(ref.87674)、Bayer社製キットQuantiplex HIV1 RNA 3.0 bDNA(ref.6147)、およびOrganon Teknika社製キットNuclisens HIV-1 QT(ref.84152)。
代表的な結果を表5および6に示す。
表5(実験a):HIV1−M試料パネルで一対のプライマー(HIV1−Mプライマー対、H1B4f、H1B10r、配列番号7、16)および単一プローブ(HIV1−Mビーコンプローブ、配列番号119)を用いて得られた結果
Figure 2008501328
本発明のHIV1−Mプライマーおよびプローブによって、全てのHIV1−M遺伝子型を正確にリアルタイムで定量検出し、市販のキットとの良好な相関が得られるようになるのは、これらの結果から明らかである。
表6(実験b):HIV1−O試料パネルにおいて、HIV1−MとHIV1−Oプライマー(H1B4f、H1B10r、H1B5f、H1B13r、配列番号7、16、140、168)およびHIV1−MとHIV1−Oプローブ(配列番号119、191)を用いて得られた結果
Figure 2008501328
HIV1−Oパネルで本発明のHIV1−MとHIV1−Oプライマーおよびプローブを用いてより高レベルに数量化できることが表6から分かる。(<LDL=低検出限界未満)。
実施例4
HIV1/HIV2マルチプレックスアッセイ(図5Aおよび5B)
本実施例は、本発明のHIV1とHIV2プライマーおよびプローブが、HIV1またはHIV2シグナル用マルチプレックスアッセイに使用できることを示す。本実施例はまた、異なる2つのフルオロフォア(FAMおよびROX)の使用によって、同じ試験管内の2つの標的の蛍光を追跡できるようになることを実証する。
プライマーおよびプローブは以下の配列を有する。
HIV1−Mプライマー
Figure 2008501328
HIV1−Mプローブ
Figure 2008501328
HIV2フォワードプライマー(H2A3f、配列番号195)
Figure 2008501328
ただしR=A/G(Tm=66℃)
HIV2リバースプライマー(H2A3r、配列番号250)
Figure 2008501328
ただしR=A/G(Tm=65℃)
HIV2−Aプローブ(HIV2−Aプローブ、配列番号297)
Figure 2008501328
本発明によれば、この場合、各プローブは、5’の標的に無関係のアームとして"CGCGC"、および3’の標的に無関係なアームとして"GCGCG"(両アームに下線を引く)を用いて、分子ビーコンとして生成される。5’アームをFAMまたはROXフルオロフォアで標識し、3’アームをDabcyl部分で標識する。
従って、プローブ配列は以下の通りである(ビーコンアームを下線で示す)。
分子ビーコン型式のHIV1−Mプローブ
Figure 2008501328
(SH1BM10、配列番号128)
分子ビーコン型式のHIV2−Aプローブ
Figure 2008501328
(HIV2−Aビーコンプローブ、SH2A14a、配列番号299)
RT−PCR手順の詳細は以下の通りである。
− HIV2−A陽性試料:感染患者から入手(Centre Hospitalier Bichat, Laboratory of Virology, Assistance Publique - Hopitaux de Paris, フランス);
− BBI Accurun 315パネルシリーズ500(サブタイプB);
− 負の対照:HIV1およびHIV2陰性試料;
− 抽出:製造業者の指示に従って使用されるキットQiagen QiaAmp Viral RNA(参照符号52904)(抽出する試料の量:140μL);
− プライマー対:HIV1−Mプライマー対(配列番号7、16)およびHIV2プライマー対(配列番号195、250)を、それぞれ、HIV1−Mには一反応につき各0.5μM、そしてHIV2には一反応につき各0.3μM使用した;
− プローブ:HIV1−M FAM−Dabcylプローブ(配列番号128)およびHIV2−A ROX Dabcylプローブ(配列番号299)、一反応につき各0.4μM;
− RT−PCR試薬:RNAse不含水、およびQiagen QuantiTect Probe RT−PCRキット(Qiagen参照符号:204443)、製造業者の使用説明書に従う、[MgCl]4mM;
− 装置:IQ-Cycler Bio-Rad;
− 温度サイクリング:
42°Cで30’(RTステップ)、
95°Cで15’(ポリメラーゼ活性化ステップ)、
(94℃で15"−55℃で30"−72℃で30")×50、
+4°C。
本発明のプライマーおよびプローブを用いて二連続の増幅実験を実施した。
a)HIV1−M標的濃度範囲で、一対のプライマーおよびプローブHIV1−M(H1B4f、H1B10r、SH1BM10、配列番号7、16、119、一対のプライマーおよびプローブHIV2(H2A3f、H2A3r、SH2A14a、配列番号195、250、299)を用いるRT−PCR;
b)HIV2標的希釈範囲で、一対のプライマーおよびプローブHIV1−M(H1B4f、H1B10r、SH1BM10、配列番号7、16、119)、一対のプライマーおよびプローブHIV2(H2A3f、H2A3r、SH2A14a、配列番号195、250、299)を用いるRT−PCR。
結果の解釈:各アッセイでは、増幅の初期サイクルで測定した蛍光のバックグラウンドレベルより著しく上と考えられる蛍光レベルである閾値サイクル(Ct)が決定される。Ct値は標的濃度に反比例する。つまり、Ctが下がるほど標的濃度は上がる。
下表では、CT=閾値サイクル;RFU max=PCR実施の最後で観察された最大相対蛍光単位;CTL−=負の対照;N/A=蛍光レベルがバックグラウンドレベルより低い試料;Avg=平均;cop=コピー。
例示的Ct結果を表7に示す。
Figure 2008501328
本発明のHIV1とHIV2プライマーおよびプローブがHIV1−MまたはHIV2標的を検出するためのマルチプレックスアッセイで使用できることはこれらの結果から明らかである。
図5Aおよび5Bにより結果を例示する(ここでは実験を二重で実施したので各希釈に対し2つの曲線がある)。
実施例5
HIV2/ICマルチプレックスアッセイ(図6Aおよび6B)
本実施例は、HIV2標的および内部標準(IC)は、HIV2シグナルのいかなる混乱もなく、本発明のHIV2プライマーとプローブ、および選択したICプライマーとプローブを使用し共増幅することができることを示す。本実施例はまた、異なる2つのフルオロフォア(ROXおよびTAMRA)の使用によって、同じ試験管内の2つの標的の蛍光を追跡できることを実証する。
本実施例では、一対のHIV2プライマーおよび一つのHIV2プローブの使用が関与する。これらのプライマーおよびプローブは、HIV2分離体の147bp配列を標的にする。それらは以下の配列を有する。
HIV2フォワードプライマー(H2A3f、配列番号195)
Figure 2008501328
ただしR=A/G(Tm=66℃)
HIV2リバースプライマー(H2A3r、配列番号250):
Figure 2008501328
ただしR=A/G(Tm=65℃)
HIV2−Aプローブ(HIV2−Aプローブ、配列番号297):
Figure 2008501328
本実施例はまた、HIV標的と同じサイズの増幅したフラグメントおよびGC%を得るために選択した、一対のICプライマーおよび一つのICプローブを使用することが関与する。
これらのプローブのそれぞれを本実施例で分子ビーコンとして使用する。HIV2プローブ各末端に付加された、標的に無関係なビーコンアームを下線で示す(ROX=フルオロフォア、Dabcyl=クエンチャー)。
分子ビーコン型式のHIV2−Aプローブ(HIV2−Aビーコンプローブ、SH2A14a、配列番号299)
Figure 2008501328
ICプローブには、フルオロフォアとしてTAMRA、そしてクエンチャーとしてDabcylが選択された。
二連続のリアルタイムでの定量増幅実験を実施した。
a)HIV2標的のみの添加による、HIV2プライマー対+HIV2−Aビーコンプローブ(H2A3f、H2A3r、SH2A9a、配列番号195、250、299)+ICプライマー対+ICビーコンプローブ;
b)HIV2標的およびICの添加による、HIV2プライマー対+HIV2−Aビーコンプローブ(H2A3f、H2A3r、SH2A9a、配列番号195、250、299)+ICプライマー対+ICビーコンプローブ。
手順の詳細は以下の通りである。
− HIV2−A陽性試料:感染患者から入手(Centre Hospitalier Bichat, Laboratory of Virology, Assistance Publique - Hopitaux de Paris, フランス);
− IC希釈:10コピー/PCRを得るためにICを希釈する;
− 負の対照:HIV2陰性血漿;
− 核酸抽出:キットQiagen QiaAmp Viral RNA(参照符号52904)を製造業者の指示書に従い使用(抽出する試料の量=140μL);
− プライマー対:一反応につき各0.3μM(配列番号11、12およびICプライマー);
− プローブ:上記HIV2−A Rox−Dabcylビーコンプローブ(配列番号299)およびIC Tamra−Dabcylビーコンプローブ、一反応につき各0,4μM;
− RT−PCR試薬:RNAse不含水、およびQiagen QuantiTect Probe RT−PCRキット(Qiagen参照符号:204443)を製造業者の指示書に従い使用、[MgCl]=4mM;
− 装置: IQ-Cycler Bio-Rad;
− 温度サイクリング:
42°Cで30’(RTステップ)、
95°Cで15’(ポリメラーゼ活性化ステップ)、
(94°Cで30"−55°Cで30"−72°Cで30")×50、
+4°C。
HIV2−A陽性試料を核酸抽出にかけ、水で1/300、1/3000および1/30000に希釈した後、実験a)およびb)に記載したRT−PCR増幅にかけた。
IC希釈物は、実験b)に記載したRT−PCR増幅(およそ10 cop/PCR)にかけた。(cop=コピー)。
結果の解釈:各アッセイでは、増幅の初期サイクルで測定した蛍光のバックグラウンドレベルより著しく上と考えられる蛍光レベルである閾値サイクル(Ct)が決定される。Ct値は標的濃度に反比例する。つまり、Ctが下がるほど標的濃度は上がる。
下表では、CT=閾値サイクル;最高RFU=PCR実施の最後で観察された最大相対蛍光単位;CTL−=負の対照、N/A=蛍光レベルがバックグラウンドレベルより低い試料。
表8:実験a)およびb)で、ROXの蛍光が読み取れた場合(HIV2シグナル)、HIV2プライマー対+HIV2−Aビーコンプローブ+ICプライマー対+ICビーコンプローブ(HIV2に対してH2A3f、H2A3r、SH2A14a、配列番号195、250、299)を用いて得られたCT値
Figure 2008501328
試験したHIV2−A抽出試料の希釈(1/300、1/3000、1/30000)に関わりなく、HIV2のCt値はICの添加によって変化しなかったことがこの表から知ることができる。
表9:実験b)で、TAMRAの蛍光(ICシグナル)が読み取れた場合、HIV2プライマー対+HIV2−Aビーコンプローブ+ICプライマー対+ICビーコンプローブ(HIV2に対してH2A3f、H2A3r、SH2A14a、配列番号195、250、299)を用いて得られたCT値
Figure 2008501328
添加したHIV2−A抽出試料の希釈に関わりなく、ICのCt値が非常に再現性が高いことはこの表から知ることができる。
これらの結果を図6A、6Bおよび6Cによって示す(図6Aおよび6Bにおいて、HIV2−Aの各希釈に対して、実験がここでは三重に実施されたため3本の曲線がある。負の対象に対して6本の曲線がある。図6Cにおいては、ICに対しては9本のカーブがあり、全ては同じ濃度であった)。
本発明によるHIV2−AおよびHIV2−Bの検出を例示する図である(実施例1を参照)。 本発明によるHIV2−AおよびHIV2−Bの検出を例示する図である(実施例1を参照)。 本発明によるHIV2−AおよびHIV2−Bの検出を例示する図である(実施例1を参照)。 本発明によるHIV2−AおよびHIV2−Bの検出を例示する図である(実施例1を参照)。 本発明によるHIV2−AおよびHIV2−Bの検出を例示する図である(実施例1を参照)。 本発明によるHIV1−MおよびHIV1−Oの検出を例示する図である(実施例2を参照)。 本発明によるHIV1−MおよびHIV1−Oの検出を例示する図である(実施例2を参照)。 本発明によるHIV1/HIV2マルチプレックス検出を例示する図である(実施例4を参照)。 本発明によるHIV1/HIV2マルチプレックス検出を例示する図である(実施例4を参照)。 本発明によるHIV2/内部標準アッセイを例示する図である(実施例5を参照)。 本発明によるHIV2/内部標準アッセイを例示する図である(実施例5を参照)。 本発明によるHIV2/内部標準アッセイを例示する図である(実施例5を参照)。 本発明に記載の配列を例示する図である。 本発明に記載の配列を例示する図である。 本発明に記載の配列を例示する図である。 本発明に記載の配列を例示する図である。 本発明に記載の配列を例示する図である。 本発明に記載の配列を例示する図である。 本発明に記載の配列を例示する図である。 本発明に記載の配列を例示する図である。 本発明に記載の配列を例示する図である。 本発明に記載の配列を例示する図である。 本発明に記載の配列を例示する図である。 本発明に記載の配列を例示する図である。 本発明に記載の配列を例示する図である。 本発明に記載の配列を例示する図である。 本発明に記載の配列を例示する図である。

Claims (41)

  1. 少なくとも一つのHIV標的を検出する方法であって、
    少なくとも2つのオリゴヌクレオチドによって、少なくとも一つの単位複製配列を生成するステップを含み、
    該オリゴヌクレオチドは、
    − K03455 HIV1−M基準分離体の位置4281〜4436(配列番号2);および該HIV1−M分離体の位置4281〜4429(配列番号306)、4283〜4429(配列番号307)、4283〜4431(配列番号308)から選択される配列番号2のフラグメント;
    − L20587 HIV1−O基準分離体の位置4336〜4491(配列番号4)、および該HIV1−O分離体の位置4336〜4484(配列番号310)、4438〜4484(配列番号311)から選択される配列番号4のフラグメント;
    − M30502 HIV2基準分離体の位置4889〜5036(配列番号5);
    − K03455 HIV1−M基準分離体の位置4176〜4436(配列番号1)、および該HIV1−M分離体の位置4176〜4429(配列番号305)と同一である、配列番号1のフラグメント;ならびに
    − L20587 HIV1−O基準分離体の位置4231〜4491(配列番号3)、および該HIV1−O分離体の位置4231〜4484(配列番号309)と同一である、配列番号3のフラグメント;
    からなる群から選択される少なくとも一つの基準鋳型配列の特異的増幅で使用するのに適当なプライマーであり、
    該基準鋳型配列は、HIV1−M、HIV1−O、HIV2−A、およびHIV2−Bのサブタイプの少なくとも一つをリアルタイムで定量的にマルチプレックスで検出できるようにするプライマーを構築および生成するのに適した基準であるという特異的技術的特徴を共有し;
    および、場合により、少なくとも一つのプローブによって該単位複製配列を検出するステップを含む、方法。
  2. 前記基準鋳型配列が配列番号2であり、該方法が
    − 配列番号9、12、14、15、24、52、82、91、100、109、127、136からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド
    を用いて実施される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記方法が、
    − 配列番号9、12、14、15、24、52、82からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー
    を用いて実施される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記方法が、
    − 配列番号91、100、109、127、136からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
    を用いて実施される、請求項2、3のいずれか一項記載の方法。
  5. 前記方法が、
    − 配列番号9、12、14、15からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー;および
    − 配列番号24、52、82からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー;および場合により、
    − 配列番号91、100、109、118、127、136からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
    を用いて実施される、請求項2〜4のいずれか一項記載の方法。
  6. 前記基準鋳型配列が配列番号4であり、該方法が
    − 配列番号148、157、167、170、179、189、190〜194からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド
    を用いて実施される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記方法が、
    − 配列番号148、157、167、170、179、189からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー
    を用いて実施される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記方法が、
    − 配列番号190〜194からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
    を用いて実施される、請求項6〜7のいずれか一項記載の方法。
  9. 前記方法が、
    − 配列番号148、157、167からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー;および
    − 配列番号170、179、189からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー;および場合により、
    − 配列番号190〜194からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
    を用いて実施される、請求項6〜8のいずれか一項記載の方法。
  10. 前記基準鋳型配列が配列番号5であり、該方法が
    − 配列番号221、249、276、287、296、297〜303からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド
    を用いて実施される、請求項1に記載の方法。
  11. 前記方法が、
    − 配列番号221、249、276、287、296からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー
    を用いて実施される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記方法が、
    − 配列番号297〜303からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
    を用いて実施される、請求項10〜11のいずれか一項記載の方法。
  13. 前記方法が、
    − 配列番号221、249からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー;および
    − 配列番号276、287、296からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー;および場合により、
    − 配列番号297〜303からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
    を用いて実施される、請求項10〜12のいずれか一項記載の方法。
  14. 前記基準鋳型配列が配列番号1であり、該方法が
    − 配列番号6、24、52、82、91、100、109、127、136からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド
    を用いて実施される、請求項1に記載の方法。
  15. 前記方法が、
    − 配列番号6、24、52、82からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー
    を用いて実施される、請求項14に記載の方法。
  16. 前記方法が、
    − 配列番号91、100、109、127、136からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
    を用いて実施される、請求項14〜15のいずれか一項記載の方法。
  17. 前記方法が、
    − 配列番号6である選択した少なくとも一つのプライマー;および
    − 配列番号24、52、82からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー;および場合により、
    − 配列番号91、100、109、118、127、136からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
    を用いて実施される、請求項14〜16のいずれか一項記載の方法。
  18. 前記基準鋳型配列が配列番号3であり、該方法が
    − 配列番号139、170、179、189、190〜194からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド
    を用いて実施される、請求項1に記載の方法。
  19. 前記方法が、
    − 配列番号139、170、179、189からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー
    を用いて実施される、請求項18に記載の方法。
  20. 前記方法が、
    − 配列番号190〜194からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
    を用いて実施される、請求項18〜19のいずれか一項記載の方法。
  21. 前記方法が、
    − 配列番号139である少なくとも一つのプライマー;および
    − 配列番号170、179、189からなる群から選択した少なくとも一つのプライマー;および場合により、
    − 配列番号190〜194からなる群から選択した少なくとも一つのプローブ
    を用いて実施される、請求項18〜20のいずれか一項記載の方法。
  22. 少なくとも一つの単位複製配列を生成する前記ステップが、少なくとも一つの定量および/または定性的、マルチプレックスおよび/または単一PCR増幅を含む、請求項1〜21のいずれか一項記載の方法。
  23. HIV含有試料に対して請求項1〜22のいずれか一項記載の方法を実施することによって得られる単位複製配列。
  24. 請求項23に記載の少なくとも一つの単位複製配列を含む増幅組成物。
  25. 単一増幅実施において少なくともHIV1−M、HIV1−O、HIV2−A、およびHIV2−Bをカバーするためのマルチプレックスで使用できると同時に、依然としてリアルタイムの定量的なそれらの増幅を提供できるプライマーの設計において、基準鋳型配列として使用するのに適当なポリヌクレオチドであって、該基準鋳型ポリヌクレオチドが
    − K03455 HIV1−M 基準分離体の位置4281〜4436(配列番号2);および該HIV1−M分離体の位置4281〜4429(配列番号306)、4283〜4429(配列番号307)、4283〜4431(配列番号308)から選択される配列番号2のフラグメント;
    − L20587 HIV1−O基準分離体の位置4336〜4491(配列番号4);および該HIV1−O分離体の位置4336〜4484(配列番号310)、4438〜4484(配列番号311)から選択される配列番号4のフラグメント;
    − M30502 HIV2基準分離体の位置4889〜5036(配列番号5);
    − K03455 HIV1−M 基準分離体の位置4176〜4436(配列番号1)、および該HIV1−M分離体の位置4176〜4429(配列番号305)と同一である、配列番号1のフラグメント;ならびに
    − L20587 HIV1−O基準分離体の位置4231〜4491(配列番号3)、および該HIV1−O分離体の位置4231〜4484(配列番号309)と同一である、配列番号3のフラグメント
    からなる群から選択される、ポリヌクレオチド。
  26. − 配列番号6、8、11、14、15、24、52、82、91、100、109、127、136、139、148、157、167、170、179、189、190〜194、221、249、276、287、296、297〜303
    からなる群から選択され、HIVの検出に適当なオリゴヌクレオチド。
  27. − 配列番号6、8、11、14、15、24、52、82、91、100、109、127、136
    からなる群から選択され、HIV1−Mの検出に適当である、請求項26記載のオリゴヌクレオチド。
  28. 配列番号139、148、157、167、170、179、189、190〜194からなる群から選択され、HIV1−Oの検出に適当である、請求項26記載のオリゴヌクレオチド。
  29. 配列番号221、249、276、287、296、297〜299からなる群から選択され、HIV2−Aの検出に適当である、請求項26記載のオリゴヌクレオチド。
  30. 配列番号221、249、276、287、296、300〜303からなる群から選択され、HIV2−Bの検出に適当である、請求項26記載のオリゴヌクレオチド。
  31. 前記オリゴヌクレオチドが蛍光標識されている、請求項26〜30のいずれか一項記載のオリゴヌクレオチド。
  32. HIVの検出に適当なオリゴヌクレオチドのセットであって、
    − 配列番号6、9、12、14、15からなる群;
    − 配列番号24、52、82からなる群;
    − 配列番号91、100、109、118、127、136からなる群;
    中の異なる2群から選択される少なくとも2つのオリゴヌクレオチドを含み、HIV1−Mの検出に適当である、オリゴヌクレオチドのセット。
  33. HIVの検出に適当なオリゴヌクレオチドのセットであって、
    − 配列番号139、148、157、167からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;および/または
    − 配列番号170、179、189からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;および/または
    − 配列番号190〜194からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;
    を含み、HIV1−Oの検出に適当である、オリゴヌクレオチドのセット。
  34. HIVの検出に適当なオリゴヌクレオチドのセットであって、
    − 配列番号221、249からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;および/または
    − 配列番号276、287、296からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;および/または
    − 配列番号297〜299からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;
    を含み、HIV2−Aの検出に適当である、オリゴヌクレオチドのセット。
  35. HIVの検出に適当なオリゴヌクレオチドのセットであって、
    − 配列番号221、249からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;および/または
    − 配列番号276、287、296からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;および/または
    − 配列番号300〜303からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;
    を含み、HIV2−Bの検出に適当である、オリゴヌクレオチドのセット。
  36. HIVの検出に適当なオリゴヌクレオチドのセットであって、
    − 配列番号91、100、109、118、127、136からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;および/または
    − 配列番号190〜194からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;および/または
    − 配列番号297〜299からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;および/または
    − 配列番号300〜303からなる群から選択した少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;
    を含み、HIVのマルチプレックス検出に適当なオリゴヌクレオチドのセット。
  37. 前記オリゴヌクレオチドの少なくとも一つが蛍光標識されている、請求項32〜36のいずれか一項記載のオリゴヌクレオチドのセット。
  38. − 配列番号9、12、14、もしくは15のプライマーと、配列番号24、52、もしくは82のプライマー;または
    − 配列番号148、157、もしくは167のプライマーと、配列番号170、179、もしくは189のプライマー;または
    − 配列番号221もしくは249のプライマーと、配列番号276、287、もしくは296のプライマー;または
    − 配列番号6のプライマーと、配列番号24、52、もしくは82のプライマー;または
    − 配列番号139のプライマーと、配列番号170、179、もしくは189のプライマー;
    から選択した一対のプライマーを用いてHIV含有試料から増幅によって得られる単位複製配列。
  39. 請求項25に記載のポリヌクレオチドのヌクレオチド長とヌクレオチド長が同一であり、プローブ配列とのヌクレオチド同一率がこのプローブ配列の全長にわたって少なくとも90%である配列を含み、ここで、このプローブ配列が以下:配列番号91、100、109、118、127、136、190、191、192、193、194、297、298、299、300、301、302、303、または、これらのプローブ配列番号の配列の一つに、このプローブ配列番号の配列の全長にわたって相補的な配列の一つである、単位複製配列。
  40. 請求項38または39に記載した単位複製配列を含む増幅組成物。
  41. a.請求項26〜31のいずれか一項記載の少なくとも一つのオリゴヌクレオチド;および/または
    b.請求項32〜37のいずれか一項記載のオリゴヌクレオチドの少なくとも一つのセット;および
    c.場合により、それを使用するための使用説明書
    を含むHIV診断キット。
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