JP2008501016A - 効果の向上した高pH制汗剤組成物 - Google Patents

効果の向上した高pH制汗剤組成物 Download PDF

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Abstract

効果の向上した、かつ、少なくとも3.5のpH値のアルミニウムおよびアルミニウム-ジルコニウム制汗剤組成物を提供し、前記組成物は不溶性強アルカリ性ストロンチウムまたはカルシウム塩との反応により作製される。アルミニウムおよびアルミニウム-ジルコニウム ストロンチウムまたはカルシウム組成物は、高いpH値と、少なくとも0.5の特徴的なHPLCバンドIII対バンドII比を示す。塩基性アルミニウムハロハイドレート(またはナイトレート)溶液は、典型的には1.9未満のアルミニウム対アニオン比を有する。溶液組成物は、HPLCバンドIII対バンドII比および約20重量%〜約40重量%の無水固体の濃度における粘度の双方に関して安定である。固体状態の組成物は、約0.9〜約1.2の低い金属対クロリド比において低刺激性の硬いスティックを形成する。

Description

本発明は、不溶性強アルカリ性ストロンチウムまたはカルシウム塩と反応させることによって高pHの安定した溶液を形成するアルミニウムおよびアルミニウム-ジルコニウム制汗剤活性物質を含む、効果の向上した(enhanced efficacy)制汗剤組成物および前記制汗剤塩組成物の製造方法に関する。
発明の背景
典型的な制汗剤製品は、発汗抑制または脇の下の汗の生産を減らすためにアルミニウムおよびアルミニウム-ジルコニウム塩を使用する。制汗の程度は、制汗剤塩の効力に直接関連する。一般に、効果の向上したアルミニウムおよびアルミニウム-ジルコニウム制汗剤は、類似の従来の塩よりも発汗をより高い程度にまで減らす塩である。効果の向上したアルミニウムまたはアルミニウム-ジルコニウム制汗剤塩は、通常、低い金属対クロリド比または高いHPLCバンドIII対バンドII面積比のいずれかまたは両方を有する活性物質を含む。金属対クロリド比の低い、効果の向上した制汗剤塩は、通常低いpH値を有する; 低pHの製品は活性物質の刺激性能を増加させる傾向がある。さらに、少なくとも0.5の高いHPLCバンドIII(またはピーク4)対バンドII(またはピーク3)比を有する(バンドIIIおよびバンドIIに少なくとも70%アルミニウム種が存在する)効果の向上した制汗剤塩は溶液形体において安定でなく、それらの調製は時間がかかり、非経済的である。
米国特許第6,375,937号B1および米国特許第6,436,381号B1は、0.9〜1.2の低い金属対クロリド比を有するアルミニウム-ジルコニウム制汗剤塩を開示し、それは高い金属対クロリド比を有する塩と比較して効果が向上したとされる。しかしながら、前記塩の製造方法は一般に、アルミニウムヒドロキシクロリド溶液の希釈、加熱および冷却、グリシン酸ジルコニウム溶液との混合、および最終溶液の噴霧乾燥を伴う作業を含む。さらに、金属対クロリド比の低いアルミニウム-ジルコニウム塩は酸性度が高いことにも留意すべきである。そのような塩は、スティック(sticks)などの制汗剤製品に配合されると皮膚への刺激および芳香の劣化を引き起こし得る。さらには、スティックは柔らかく、かつ酸性臭気を発する傾向があり、従って美的に望ましくない。
米国特許第6,726,901号B2は、金属対クロリド比の低いアルミニウム-ジルコニウム塩を含む無水制汗剤組成物を開示する。この文献は、塩の製造工程の際に水性溶液に塩基性物質を加えることによって、塩の酸性度を幾分か中性化することが可能であると述べている。しかしながら、中性化によって制汗剤塩の特性が変化するため、塩の制汗効果は低くなる傾向がある。塩の効果を下げないようにするために、配合の際に安定化塩基性物質を別途加えることにより制汗剤組成物の劣化を防ぎ、かつ酸性臭気を最小限とする。4つのカテゴリーの安定化塩基性物質が述べられている: 強塩基と弱酸から形成される塩; 塩基性のアミノ酸; 強塩基とアミノ酸(グリシン酸カルシウムおよびグリシン酸ストロンチウムなど)から形成される塩は; および水に溶解しない無機塩基(例えば酸化カルシウムおよび酸化ストロンチウムなど)。効果の点において、4つのクラス間または4つの各クラス内での区別は付けられていない。さらには、その開示においては、塩基性物質は制汗剤配合物に導入されている。制汗剤塩にはこれらの物質は導入されていない。
WO 97/48371 は、水溶性ストロンチウムカチオン含む、皮膚刺激を軽減させる局所用配合物を記載する。抗刺激塩成分として硝酸ストロンチウムが選択されている。水溶性ストロンチウム塩を含む配合物は様々な製品において使用することができるが、その制汗剤製品の効果のレベルは明白ではない。
米国特許第4,017,599号は、アルカリおよびアルカリ土類塩のアミノ化合物でバッファーされたアルミニウム-ジルコニウム制汗剤組成物を開示する。ある実施例では、グリシン酸カルシウムは、高温でグリシンを炭酸カルシウムと混合し、次いでそれをその場でアルミニウムヒドロキシブロミドおよびジルコニウムヒドロキシブロミドと反応させることにより調製される。同じ方法をアルミニウムヒドロキシクロリドおよびジルコニウムヒドロキシクロリドを用いてグリシン酸カルシウムをその場で生成するために採用したところ、加熱の際に溶液のゲル化が観察された。
米国特許第5,955,065号は、アルミニウムまたはアルミニウム-ジルコニウム制汗剤塩および水溶性カルシウム塩が分散された、皮膚科学的に許容される無水担体ビヒクルを含む局所用制汗剤組成物を提供する。この文献は、制汗剤活性物質に直接導入されるカルシウム塩の開示を含まない。
米国特許第6,042,816号は、効果的な量の水溶性カルシウム塩および効果的な量の水溶性アミノ酸を含む効果の向上したアルミニウム-ジルコニウム制汗剤塩の水性溶液を、前記塩のHPLCピーク4(バンドIII)対ピーク3(バンドII)比の迅速な劣化に対して安定化させる方法を記載する。水溶性の塩は、水または制汗剤塩の水性溶液に容易に溶解される。水溶性のカルシウム塩として、すべての実施例において塩化カルシウムが示されている。効果の向上した制汗剤塩の安定化を提供するのはカルシウムのみであると明確に述べられている。酸化カルシウムまたは水酸化ストロンチウムなどの不溶性強アルカリ性塩の使用は示唆していない。この特許で使用されるアルミニウム塩は、5/6 塩基性アルミニウムクロロハイドレート(ACH)(アルミニウム対クロリドモル比は約1.9:1〜2.1:1)である。
上記米国特許第6,042,816号につながる出願の継続の一部継続である米国特許第6,245,325号は、第6,042,816号の組成物クレームおよび組成物の用途を拡充する; しかしながら、後の開示は水溶性カルシウム化合物の使用を維持し、効果的な量の水溶性カルシウム塩および効果的な量の水溶性アミノ酸を含む効果の向上したアルミニウム-ジルコニウム制汗剤塩の水性溶液を、前記塩のHPLCピーク4(バンドIII)対ピーク3(バンドII)比の迅速な劣化に対して安定化させる方法の定義については進展していない。
米国特許第5,908,616号は、約1.2〜約1.8のアルミニウム対アニオンモル比を有し、かつ、約30重量%〜40重量%の無水固体の濃度にある、効果の向上した塩基性アルミニウムハライドおよびナイトレートを記載する。この組成物は、少なくとも50%のHPLCバンドIIおよび20%未満のバンドIIIを有する。しかしながら、前記組成物は、少なくとも0.5の高いHPLCバンドIII対バンドII面積比を提供しない。
知られている従来技術の概要に基づくと、経済的である効果の向上したアルミニウムおよびアルミニウム-ジルコニウム塩を提供し、非常に優れた皮膚美観を有し、かつ、効果が向上しているのみならず安定であるアルミニウムおよびアルミニウム-ジルコニウム溶液を有するアルミニウムおよびアルミニウム-ジルコニウム塩を得ることが望まれることは明らかである。
発明の要約
本発明によれば、ストロンチウムまたはカルシウムのいずれかの不溶性強アルカリ性塩をアルミニウムまたはアルミニウム-ジルコニウム化合物と反応させることによって、効果の向上したアルミニウムおよびアルミニウム-ジルコニウム制汗剤組成物が得られることが発見された。また本発明は、そのような組成物の製造方法も包含する。これらの不溶性強アルカリ性ストロンチウムおよび/またはカルシウム塩を用いて作製されたこれらの制汗剤活性物質は、高いpH値とともに少なくとも0.5の特徴的なHPLCバンドIII対バンドII面積比を示す。溶液形体の組成物は、HPLCバンドIII対バンドII比および約20重量%〜約40重量%の無水固体の濃度における粘度の双方に関して安定である。個体状態の形体(例えば制汗剤スティック)に配合された組成物は、特に約0.9〜約1.2の低い金属対クロリド比において、より硬い組織を提供し、刺激もない。
本発明において使用される塩基性アルミニウムハロハイドレート(halohydrate)(またはナイトレート)溶液は、典型的には約1.9未満、即ち、約1.0〜約1.8、好ましくは1.0〜約1.7、そして最も好ましくは約1.2〜約1.6のアルミニウム対アニオンのモル比を有する。塩基性アルミニウムハロハイドレート(またはナイトレート)溶液は、アルミニウム粉末をアルミニウムハライド(またはナイトレート)または対応する酸と約80℃より高い高温で反応させることにより作製される。不溶性強アルカリ性ストロンチウムまたはカルシウム塩を塩基性アルミニウムハロハイドレート(またはナイトレート)溶液に加えて適当な温度に加熱することにより、間接的方法と呼ばれる方法によって効果の向上した塩を作製することができる。また、直接的方法と呼ばれる方法によって、不溶性強アルカリ性ストロンチウムまたはカルシウム塩をハロゲン化(または硝酸)アルミニウムまたは対応する酸溶液に加えてアルミニウム粉末と反応させることも可能である。反応の途中または最後の方でアミノ酸を加えることができる。
加えて、直接的または間接的方法のいずれかにより調製された効果の向上したアルミニウム塩は、約0.8〜約2のクロリド対ジルコニウム比を有するジルコニウム化合物(またはグリシン酸塩)と約室温から約還流温度の温度で適切な時間処理することによってさらに改変し、効果がより大きく向上したアルミニウム-ジルコニウム制汗剤塩を得ることができる。
発明の詳細な説明
本発明の方法において、ストロンチウムまたはカルシウムのいずれかの不溶性強アルカリ性塩または両者の混合物の強アルカリ塩を、それぞれアルミニウムまたはアルミニウム-ジルコニウム化合物と反応させることによって、アルミニウムまたはアルミニウム-ジルコニウム制汗剤塩のpHと効果の両方を上昇させることができることが発見された。
得られた水性組成物は、約20重量%〜約40重量%の無水固体、好ましくは約25%〜約35%無水固体、約50%〜約70%の水、約0.1重量%〜約2重量%ストロンチウムまたはカルシウム、好ましくは約0.3重量%〜約1重量%のストロンチウムおよび/またはカルシウム、約0重量%(非ジルコニウム制汗剤の場合)〜約8重量%のアミノ酸、好ましくは約3重量%〜約6重量%のアミノ酸を含む。そのようなアルミニウム(アミノ酸が存在しない場合)またはアルミニウム-ジルコニウムの水性溶液は、溶液のHPLCバンドIII対バンドII面積比および粘度の双方に関して安定である。
不溶性強アルカリ性カルシウムおよびストロンチウム塩は、単独またはカルシウムおよびストロンチウム塩の混合物として加え得る。一般に、金属対クロリドの比が高い程、組成物のpH値を上げるために必要な不溶性強アルカリ性カルシウムまたはストロンチウム塩またはカルシウム/ストロンチウム塩混合物の量は少ない。
好ましい不溶性強アルカリ性ストロンチウム塩として、水酸化ストロンチウムおよび酸化ストロンチウムおよびその混合物が挙げられる。水性溶液に使用される不溶性強アルカリ性ストロンチウム塩の量は、約0.1重量%〜約2重量%ストロンチウム、好ましくは約0.3重量%〜約1.5重量%ストロンチウムである。
好ましい不溶性強アルカリ性カルシウム塩として、酸化カルシウムおよび水酸化カルシウムおよびその混合物が挙げられる。最終水性溶液中に使用される反応したカルシウム塩の量は約0.1重量%〜約2重量%カルシウム、好ましくは約0.3重量%〜約1.5重量%、そして最も好ましくは約0.5重量%〜約1重量%カルシウムである。溶液中に存在するカルシウムの量は、溶液の合計濃度およびアルミニウム対クロリド比に依存する。
アミノ酸がAl-Zr制汗剤塩を安定化させることが知られており、グリシン、アラニン、リジン、オルニチン、シトルリン、プロリン、ヒドロキシプロリン、システイン、スレオニン、バリン、セリン、メチオニン、グルタミン酸、アスパラギン酸およびその混合物が挙げられる。好ましいアミノ酸はグリシンであり、ストロンチウムまたはカルシウムのいずれかにより直接的または間接的のいずれかで調製された効果の向上したアルミニウム塩に、またはジルコニウムヒドロキシクロリド溶液に直接加えてもよい。
米国特許第6,042,816号に開示されるように、HPLCバンドIIIを安定化させるためには、アミノまたはヒドロキシ酸および水溶性カルシウム塩の存在が必要である。驚いたことに、本発明において、不溶性酸化カルシウム単独による処理を通して高いバンドIIIを有するアルミニウム制汗剤塩が得られ、そしてこの方法により形成された効果の向上したアルミニウム塩溶液が非常に優れた溶液粘度安定性を示すことが発見された。アミノ酸の存在はバンドIIIアルミニウム種の当初の増加を促進するものの、溶液の粘度を減少させる傾向があり、その結果溶液の望ましくないゲル化がおこる。アミノ酸の不存在下において不溶性強アルカリ性酸化カルシウムで処理を通して形成された効果の向上したアルミニウム塩からは、ゲル形成が観察されない。
本発明の効果の向上した制汗剤塩は、直接的または間接的方法のいずれかにより作製することができる。
直接的方法では、水性ハロゲン化アルミニウムまたは硝酸アルミニウム溶液または対応する酸溶液を、ストロンチウムの不溶性強アルカリ性塩(例えば水酸化ストロンチウムまたは酸化ストロンチウムなど)またはカルシウムの不溶性強アルカリ性塩(例えば酸化カルシウムまたは水酸化カルシウム)とともに約50℃から約還流温度の温度で加熱する。次いで、所望のアルミニウム対アニオン比が得られるまで、混合物にアルミニウム粉末を加える。グリシンなどのアミノ酸を、反応の途中または終了後に混合物に加えてもよい。一方、間接的方法では、塩基性アルミニウムハロハイドレート(またはナイトレート)を、不溶性強アルカリ性ストロンチウムまたはカルシウム塩とともに適切な時間加熱する。グリシンなどのアミノ酸は必要ないが、所望の場合は加えてもよい。このように、直接的または間接的方法のいずれにおいても、アミノ酸は必要とはされない。
好ましい塩基性アルミニウムハロハイドレート(またはナイトレート)は下記式
Al2(OH)6-aXa
(式中、X は Cl、Br、I または NO3であり、a は約1.1〜約6である)を有し、約20重量%〜約40重量%の無水固形の濃度にある。約1.0〜約1.8、そして最も好ましくは約1.2〜約1.6のアルミニウム対クロリド比を有する塩基性アルミニウムクロロハイドレート溶液を有することが好ましい。
ジルコニウム化合物(アミノ酸と一緒でも一緒でなくてもよい)を、不溶性強アルカリ性ストロンチウムまたはカルシウム塩で作製された上記の効果の向上したアルミニウム制汗剤溶液に、約室温(RT)から約還流温度で変動し得る温度で加えることによって、約2:1〜約10:1のAl:Zr比を有するアルミニウム-ジルコニウム制汗剤溶液を形成することができる。好ましいジルコニウム塩は、約1.0〜約2のクロリド対ジルコニウム比を有するジルコニウムヒドロキシクロリドである。
本発明において有用なジルコニウム化合物は、
ZrO(OH)bX2-b
の式を有するものであり、ここで式中、b は0〜1.2の数であり、X は Cl、Br、I または NO3であり、クロリドが最も好ましい。ジルコニウムヒドロキシクロリド溶液は、塩基性炭酸ジルコニウムを塩酸または塩化ジルコニルと高温で適当な時間反応させることによって調製することができる。
本発明にしたがって作製された、不溶性強アルカリ性ストロンチウムまたはカルシウム塩を利用する所望の効果の向上したアルミニウムおよびアルミニウム-ジルコニウム溶液は、噴霧乾燥、凍結乾燥、真空乾燥などの任意の適切な方法により粉末に乾燥してもよく、ここで噴霧乾燥が好ましい方法である。
その結果得られた、不溶性強アルカリ性ストロンチウムまたはカルシウム塩により作製された、効果の向上したアルミニウムまたはアルミニウム-ジルコニウム塩の化合物は、少なくとも0.5、好ましくは少なくとも0.7のHPLCバンドIII対バンドII面積比を有する。最適には、少なくとも0.9のHPLCバンドIII対バンドII面積比が最も好ましく得られる。そのような組成物はまた、15重量%水性溶液として溶解された場合、特に約0.9〜約1.2の低い金属対クロリド比において、少なくとも3.5の高いpH値を有する。
好ましい制汗剤塩は、無水有機塩基中に約10%〜約22%無水固形活性物質の濃度で懸濁することができる。そのような固体スティック組成物は、金属対クロリド比の低いアルミニウム-ジルコニウム制汗剤活性物質から作製されたものと比較して、特に塩化カルシウムを含む制汗剤組成物から作製されたスティックと比較して、皮膚刺激性が低減されているかまったく無く、酸性臭がなく、かつ組織(texture)が硬い。
アルミニウム複合体の重合度は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により操作されるサイズ排除カラムにより測定される。最も分子量の高いAl種が最初に溶出され、それはバンドIと表されるか、またはそうでなければピーク1および2と呼ばれる。バンドIIおよびバンドIIIまたはピーク3およびピーク4は、中分子量のAl複合体を表す。バンドIVまたはピーク5は、最も分子量の低いAl複合体(モノマーおよびダイマーを含む)を表す。1または2以上のピークの相対面積をもとめることによって、形成されたアルミニウム複合体中の重合種の分布を特徴付ける。本発明のアルミニウムまたはアルミニウム-ジルコニウム制汗剤塩は、少なくとも0.5、好ましくは少なくとも0.7、そして最も好ましくは少なくとも0.9のHPLCバンドIII対バンドII面積比を有する。好ましい組成物はまた、少なくとも15%のHPLCバンドIV面積を有する。
連続して連結したフェノミネックス(Phenominex)カラムおよびウォータース(Waters)カラムを使用してHPLCクロマトグラフを得る。各サンプルを脱イオン水に溶解して2重量%Al溶液を形成する。各サンプルを0.45μフィルターを通して濾過し、15分以内に移動相として0.01N硝酸溶液を使用してクロマトグラフ分析する。
効果の向上したアルミニウムまたはアルミニウム-ジルコニウム ストロンチウムまたはカルシウム制汗剤塩の中の様々なアルミニウム種の構造を特定には27Al 核磁気共鳴(NMR)を選択した。溶液形体にある制汗剤塩をそのまま測定し、そして測定の直前に重水素添加水に粉末を加えて10重量%溶液を形成した。Varian Inova 400の装置を104.2MHzで使用してデータを収集した。
一般に、27Al NMRによって約0ppmの化学シフトにあるシャープなピークが八面体配位したアルミニウム(Al)モノマーの存在を表し、そして、約63ppmにおけるシャープなピークがAl13 種内の四面体配位した1つのAlの存在を表す。約72ppmにおける広い化学シフトはAl41 種の存在を表す。より大きなアルミニウム種は通常、検出するには広すぎる化学シフトを示す。不溶性強アルカリ性ストロンチウムまたはカルシウム塩での処理により形成された効果の向上したアルミニウム-ジルコニウム制汗剤塩は、シャープなピークを約63ppmで示さず、これはAl13が存在しないことを示す。Al13種の存在は効果の向上を表さないため、それが存在しないことは好ましい。本発明の好ましいアルミニウム-ジルコニウム ストロンチウムまたはカルシウム塩は、約5%〜約20%アルミニウムモノマー、好ましくは約6%〜約15%アルミニウムモノマーとともに、5%未満のAl13種を含み、最も好ましくはAl13種を含まない。
アルカリ性カルシウム塩の存在下における塩基性アルミニウムハロハイドレートの直接的調製
米国特許第5,908,616号にしたがって、約1.2〜約1.8、好ましくは約1.6〜約1.7のAl対アニオンモル比であり、約30重量%〜約40重量%の無水固体の溶液濃度でHPLCバンドIII対バンドII比が低い、効果の向上した塩基性アルミニウムハロハイドレート塩が調製される。米国特許第6,042,816号に示される通り、カルシウムおよびグリシンの両方の存在下において、Al対クロリド比が典型的には1.9〜2.1である、HPLCバンドIII対バンドII比の高い塩基性アルミニウムクロロハイドレート溶液が形成される。実施例 6に示されるように、塩化カルシウムの存在下におけるアルミニウム粉末と塩酸水性溶液との直接反応によって、グリシンの不存在下においてHPLCバンドIII対バンドII面積比が0.2であるアルミニウムクロロハイドレート溶液が形成された。
本発明によれば、不溶性強アルカリ性カルシウム塩の存在下において、少なくとも0.5、好ましくは少なくとも0.7のバンドIII対バンドII面積比を有する塩基性アルミニウムハロハイドレート溶液が、約1.0〜約1.8のAl対クロリド比においてアミノ酸の不存在下での直接的および間接的方法の双方で形成されることが発見された。前記溶液は、溶液のHPLCバンドIII対バンドII面積比および粘度の双方に関して安定である。好ましくは、塩基性アルミニウムハロハイドレート(またはナイトレート)溶液は約1.0〜約1.8、そして最も好ましくは約1.2〜約1.6のAl対アニオン比を有する。好ましくは、アルミニウム金属と、ハロゲン化(または硝酸)アルミニウムまたは HX(X は Cl、Br、I、および NO3)水性溶液を、高温で所望の時間、直接反応させることによって20重量%より高い無水固体溶液が作製される。好ましい不溶性強アルカリ性カルシウム塩は、酸化カルシウム、水酸化カルシウムおよびその混合物である。使用するカルシウム塩の量は、少なくとも0.5のバンドIII対バンドII比を与えるのに十分であるべきである。好ましくは、塩基性アルミニウムハロハイドレート(またはナイトレート)溶液は、アルミニウム対アニオンの比に依存して約0.1重量%〜約2重量%のカルシウム、そして最も好ましくは約0.3重量%〜約1重量%のカルシウムを有する。一般に、高いアルミニウム対アニオン比では必要とされるカルシウムは少なく、また低い比においてはその逆もまた然りである。効果の向上した塩基性アルミニウムハロハイドレート(またはナイトレート)溶液は、好ましくは粉末乾燥によって乾燥して粉末にすることができる。
以下の実施例により本発明をより詳細に説明する。実施例において、パーセント無水固体(A.S.)は % A.Sとして与えられる。
実施例 1
まず563gの320Be 塩化アルミニウム溶液(約28重量%)を1295gの水および17gの酸化カルシウムと約80℃〜約85℃で約30分間混合ことにより塩基性アルミニウムクロロハイドレート(BAC)溶液を調製した。前記溶液に80℃〜95℃で125gのアルミニウム粉末(99%最低純度, 粒径 325 メッシュ75%通過)をゆっくりと加えた。約3時間後、反応が完了した。反応混合物を濾過し、透明無色の溶液を得た。分析結果を下の表Iに示す:
表I
Figure 2008501016
実施例 2
この実施例において、様々なカルシウム含有量における異なるAl対Cl比を有する4つのBAC溶液を本発明の方法に従って調製し、そのHPLCパターンを評価した。各サンプルのAl対Cl比およびHPLCバンドIII対IIを表IIに示す:

表II
Figure 2008501016
不溶性強アルカリ性カルシウム塩と反応させたBAC溶液は、適切なAl対Cl比およびカルシウム含有量において非常に安定である。しかしながら、高いAl対Cl比、即ち約1.88の比においては、RTで3日以内に白色沈殿が生じた。より高いカルシウム含有量、例えば約2.5重量%のカルシウムでは、BAC溶液は約1.4および1.6のアルミニウム対クロリド比においてゲル化した。いかなる理論に拘束されることを望むものではないが、高いAl対Cl比、または高いカルシウム(またはストロンチウム)含有量(たとえば2.5超)、またはその双方(即ち、高いAl対Cl比および高いカルシウム(またはストロンチウム)含有量)において、BAC溶液のpHが過度に上昇したことによって、アルミニウム種が溶液中で安定でいられないほどに重合したものと考えられる。
酸化カルシウムまたは水酸化ストロンチウムおよびグリシンの存在下における塩基性アルミニウムクロロハイドレートの調製
本発明によれば、酸化カルシウム/グリシンおよび水酸化ストロンチウム/グリシンの双方の存在下にある塩基性アルミニウムクロロハイドレート溶液は、約1〜約1.8のAl対Cl比で不安定となることが発見された。前記溶液は、グリシンを有しない対応のBAC溶液よりも高いバンドIII対II比を有するが、しかしながら溶液はRTで速く、通常RTで1ヶ月以内にゲル化した。
実施例 3
BAC溶液は、まず様々な量の酸化カルシウムを塩化アルミニウム水性溶液と混合し、次いで前記溶液をアルミニウム粉末と反応させ、続いてグリシンを加えることにより作製される。反応は約80℃〜95℃の温度で適切な時間行った。溶液は、間接的方法、即ちBACを酸化カルシウムおよびグリシンと適当な時間加熱し、好ましくは混合物を2時間還流させることによっても作製することができる。下に列挙する5つのBAC溶液は、約25重量%の無水固体および約5重量%のグリシンを有する。結果を下の表IIIに示す。
表III
Figure 2008501016
酸化カルシウムおよびグリシンの存在下におけるBAC溶液の安定性の結果は、米国特許第6,042,816号において観察されたものと異なり、ここで前記特許では効果の向上した制汗剤塩の水性溶液が水溶性カルシウム塩(例えば塩化カルシウム)およびアミノ酸を含ませることによって安定化できることが主張されている。“安定化”とは、ピーク4(またはバンドIII)対ピーク3(またはバンドII)比(HPLC面積)が室温で少なくとも1か月の間0.5以上に維持されることを意味し、ACH' 溶液の25重量%の無水固体がカルシウム クロリド ジヒドレートおよびグリシンの存在下において安定である実施例 2によって示される如くである。
本発明の方法により得られた安定性結果は、米国特許第6,042,816号の開示に説明されたものと比較して異なることが観察されたが、これは、異なるカルシウム種の存在下(即ち水溶性中性塩から形成されたものと、不溶性強アルカリ性塩から形成されたもの)、そして異なるAl対Cl比(即ち約1.9〜約2.1と、約1.0〜約1.6)で、異なる制汗剤塩溶液が形成されたことを示す。いかなる理論に拘束されることを望むものではないが、酸化カルシウムとグリシンをBAC溶液に加えることによって、アルミニウム種の構造が変化し、それがBAC溶液の動力学を変化させると考えられる。
実施例 4
この実施例においては、様々なストロンチウム含有量において様々なAl対Cl比を有する4つのBAC溶液が、実施例 3と類似する直接的方法により調製された。この実施例に使用される不溶性強アルカリ性ストロンチウム塩は水酸化ストロンチウムである。下に示すBAC-Sr-グリシン溶液は約25重量%の無水固体および約5重量%のグリシンを含む。結果を表IVに示す:
表IV
Figure 2008501016
酸化カルシウムまたは水酸化ストロンチウムの存在下における、効果の向上した高pHアルミニウム-ジルコニウム-グリシン塩溶液の調製
本発明によって、酸化カルシウムまたは水酸化ストロンチウムの存在下におけるアルミニウム-ジルコニウム-グリシン溶液が、高いpH値を有し、かつ、溶液のHPLCバンドIII対バンドII面積比および粘度の双方に関して安定であることが発見された。前記溶液は、約1〜約1.6のAl対クロリド比を有するBACを用いて調製された。前記溶液の27Al NMRは約63ppmにシャープなピークを示さず、これは効果の向上を阻害すると考えられるAl13 種が存在しないことを示す。
アルミニウム-ジルコニウム制汗剤は3つの方法により調製することができる。第一の方法は、塩基性アルミニウムハロハイドレート(またはナイトレート)を、グリシンの存在下で酸化カルシウムと、またはグリシンの存在下で水酸化ストロンチウムと、ジルコニウム錯体とともに反応させることを含む。第二の方法は、塩基性アルミニウムハロハイドレート(またはナイトレート)溶液を酸化カルシウムまたは水酸化ストロンチウムと反応させ、次いでジルコニウムヒドロキシクロリドグリシネート溶液を還流温度などの高温で添加することを含む。第三の方法は、ジルコニウム化合物(例えば塩化ジルコニル)を、酸化カルシウムまたは水酸化ストロンチウムと水性溶液中で約RTから約還流温度で反応させ、多価アルコールを前記溶液に添加し、そして効果の向上した塩が形成されるまで高温で適当な時間BAC溶液と混合することを含む。塩基性アルミニウムクロロハイドレート溶液は、約1〜約1.8、好ましくは約1〜約1.6のAl対Cl比を有する。ジルコニウム錯体は、通常約0.8〜約2.0、好ましくは約1〜約2.0のクロリド対ジルコニウム比を有する。効果の向上したアルミニウム-ジルコニウム制汗剤は、約2〜約10のAl対Zr比を有する。
実施例 5
525gのジルコニル ヒドロキシクロリド溶液と4gの水を、実施例 3で調製した2041gの塩基性アルミニウムクロロハイドレート-グリシン カルシウム反応生成物(Al/Cl比0.95)で処理し、RTで1時間混合した。溶液の一部を噴霧乾燥し、微粉化した。結果を表Vに示す。

表V
Figure 2008501016
HPLCクロマトグラフは図1に示されており、溶液の 27Al NMRは図2および図3に示されている。Al-Zr-グリシン カルシウム溶液の27Al NMRは、効果の向上を阻害すると考えられるAl13 種が存在しないことを示す。
実施例 6
この実施例では、本発明の方法にしたがって4つのAl-Zr-グリシン カルシウム生成物を調製した。溶液の調製方法は実施例 5に記載されているものと類似する。塩基性アルミニウムクロロハイドレート-グリシン カルシウム生成物は直接的および間接的方法の両方で調製され、そこではBAC溶液は約1〜約1.6のAl対Cl比を有する。結果を表VIに示す:
表VI
Figure 2008501016
実施例 7
直接的方法によって2つのAl-Zr-Sr-グリシン生成物を調製した。不溶性水酸化ストロンチウムを使用した。表VIIに示すように、酸化カルシウムで調整した溶液と比較して、溶液pH値を増加させるためにより多くの水酸化ストロンチウムを消費した。
表VII
Figure 2008501016
酸化カルシウム、塩化カルシウムの存在下およびカルシウム塩の不存在下におけるAl-Zr-グリシン塩の比較
実施例 8
本発明に従い、カルシウムを含む2種類のAl-Zr-グリシンを作製した。酸化カルシウムまたは塩化カルシウムのいずれかを用いてAl-Zr-グリシン塩を作製し、実施例 5と同じ条件で調製した。Al-Zr-グリシン塩は従来法により、即ち、1.39のAl対Cl比を有するBAC溶液を希釈および還流し、前記溶液をRTに冷却し、前記溶液をジルコニウム ヒドロキシクロリド グリシネート溶液と混合し、そして前記溶液を噴霧乾燥して、作製した。結果を以下の表VIIIに示す。

表VIII
Figure 2008501016
実施例 9
上記の3つの粉末を固体スティックに配合し、スティックの硬さを比較した。各組成物は、ゲル化物質を加熱し、シクロメチコンおよび他の物質と混合し、混合物を冷却して固体スティックを形成することにより調製した。スティックの硬さはシャティヨン(Chatillon) TCD 200 テクスチュア分析器で測定した。表IXに示すように、スティックの硬さは、活性物質の調製において不溶性酸化カルシウムを使用することにより有意に上昇した。
表IX
Figure 2008501016
特定の実施態様によって本発明を説明したものの、当業者に知られるように、本明細書に記載した様々な反応物および添加剤の1または2以上の混合物またはその代替物を使用してもよい。従って、本発明は、本明細書に記載した詳細に限定することを意味するものではなく、添付の特許請求の範囲によってのみ定まる。
実施例 5に従って、酸化カルシウムの存在下で調製したAl-Zr-グリシン溶液のHPLCクロマトグラムを表す。 図1に示したものと同じ溶液の27Al NMR クロマトグラムを表す。 図2の-2.5〜+2.5ppmの領域についての27Al NMR クロマトグラムを表す。

Claims (32)

  1. 効果の向上した、かつ、15重量%水性溶液として溶解した場合に少なくとも3.5のpH値を有する制汗剤液体組成物の製造方法であって、前記組成物は、
    (i) 約20重量%〜約40重量%の無水固体の濃度で、約1.0〜約1.8のアルミニウム対アニオンモル比を有する下記式
    Al2(OH)6-aXa
    (式中、X は Cl、Br、I または NO3であり、a は約1.1〜約6である)を有する塩基性アルミニウム塩、および、
    (ii) 式(i)の塩に、下記式
    ZrO(OH)bX2-b
    (式中、b は0〜1.2の数であり、X は Cl、Br、I または NO3である)を有するものより選択されるジルコニウム化合物を加えることにより得られる、約2:1〜約10:1のAl:Zr比を有するアルミニウム-ジルコニウム塩、
    より選択される制汗剤活性物質を含み、
    以下の工程を含む、前記方法:
    (1) 前記制汗剤活性物質の水性反応混合物を、強アルカリ性水不溶性カルシウムおよびストロンチウム化合物およびその混合物からなる群より選択される約0.1重量%〜約2重量%の添加剤で処理する工程、および、
    (2) 少なくとも0.5のHPLCバンドIII対バンドII面積比を基準として安定な溶液が得られるまで前記混合物を混合および反応させる工程、ここで、前記添加剤は前記制汗剤活性物質との接触により活性化する。
  2. 反応工程(2)が、少なくとも0.7のHPLCバンドIII対バンドII面積比が得られるまで維持される、請求項1記載の方法。
  3. 制汗剤が式(i)の塩基性アルミニウム塩を含む、請求項1記載の方法。
  4. 制汗剤組成物が式(ii)のアルミニウム-ジルコニウム塩を含む、請求項1記載の方法。
  5. 工程(2)の反応が、少なくとも0.9のHPLCバンドIIIおよびバンドIIの面積比が得られるまで維持される、請求項4記載の方法。
  6. 反応させた液体組成物が、約25重量%〜約35重量%の前記塩を含む、請求項3記載の方法。
  7. 反応させた液体組成物が、約25重量%〜約35重量%の塩および約8重量%までのアミノ酸を含む、請求項3記載の方法。
  8. 反応させた液体組成物が、約25重量%〜約35重量%の塩および約8重量%までのアミノ酸を含む、請求項4記載の方法。
  9. 反応させた液体組成物が、約25重量%〜約35重量%の塩および約3重量%〜約6重量%のアミノ酸を含む、請求項4記載の方法。
  10. 不溶性強アルカリ性化合物が、水酸化ストロンチウム、酸化ストロンチウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウムおよびその混合物から選択される、請求項1記載の方法。
  11. アミノ酸がグリシンである、請求項7記載の方法。
  12. アミノ酸がグリシンである、請求項8記載の方法。
  13. 塩基性アルミニウムハロハイドレート(またはナイトレート)を、グリシンの存在下で酸化カルシウムおよびジルコニウム化合物と反応させる、請求項4記載の方法。
  14. 塩基性アルミニウムハロハイドレート(またはナイトレート)溶液を、酸化カルシウムおよびジルコニウムヒドロキシハロハイドレート(またはナイトレート)グリシネート溶液と、約室温から約還流温度の温度で反応させることを含む、請求項4記載の方法。
  15. ジルコニウム化合物(ii)を酸化カルシウムと約室温から約還流温度の温度で反応させ、溶液に多価アルコールを加え、そして、効果の向上した塩を提供するのに十分な時間、溶液を塩基性アルミニウムハロハイドレート(またはナイトレート)と混合する、請求項4記載の方法。
  16. 工程(2)から得られた安定溶液が粉末形体に乾燥される、請求項1記載の方法。
  17. 工程(2)から得られた安定溶液が噴霧乾燥される、請求項3記載の方法。
  18. 工程(2)から得られた安定溶液が噴霧乾燥される、請求項4記載の方法。
  19. 約5%〜約25%の噴霧乾燥された生成物をシリコーンオイルおよび脂肪族アルコールと混合し; 均質な混合物が得られるまで加熱し、スティック-制汗剤の型枠に注ぎ入れて固形化する、請求項17記載の方法。
  20. 約5%〜約25%の噴霧乾燥された生成物をシリコーンオイルおよび脂肪族アルコールと混合し; 均質な混合物が得られるまで加熱し、スティック-制汗剤の型枠に注ぎ入れて固形化する、請求項18記載の方法。
  21. 請求項1記載の方法により得られた生成物。
  22. 請求項3記載の方法により得られた生成物。
  23. 請求項4記載の方法により得られた生成物。
  24. 請求項6記載の方法により得られた生成物。
  25. 請求項7記載の方法により得られた生成物。
  26. 請求項8記載の方法により得られた生成物。
  27. 請求項9記載の方法により得られた生成物。
  28. 請求項10記載の方法により得られた生成物。
  29. 請求項11記載の方法により得られた生成物。
  30. 請求項12記載の方法により得られた生成物。
  31. 請求項13記載の方法により得られた生成物。
  32. 工程(2)の反応が約1.0〜約1.2の金属対クロリド比および少なくとも3.5のpHを有する生成物が得られるまで維持される請求項4に従って、酸化カルシウムを用いて調製されたアルミニウム-ジルコニウム制汗剤組成物。
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