JP2008312418A - 燃料電池搭載車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリ走行状態からFC発電走行状態に切り替わった時点において、燃料電池から直ちに出力要求電力を供給することができる燃料電池搭載車両を提供する。
【解決手段】 高圧バッテリ1からのバッテリ電力でモータ5を駆動させてバッテリ走行を実施しながらFCスタック8によるFC発電を準備中のとき、マイコン20の電力分配決定部22が、FC発電走行に切り替わったときに最初にFCスタック8に要求されるFC要求電力を算出する。そして、バッテリ走行中のときに、エアコンプレッサ制御部25が、FC要求電力抽出部23の抽出したFC要求電力に基づいてエアコンプレッサ6を制御する。エアコンプレッサ6は、FC要求電力の大きさに応じて、FCスタック8へ供給するカソードガス圧・ガス量及びアノードガス圧・ガス量を増加させる。これにより、FC発電走行に切り替わった直後から必要なFC電力を出力できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池の発電電力を利用してモータを駆動させ、そのモータの駆動トルクによって走行する燃料電池搭載車両に関する。
近年、燃料電池によって発電した電力をモータに供給し、そのモータの駆動トルクによって車輪を回転させて走行する燃料電池搭載車両が開発されている。このような燃料電池は、燃料ガスとしての水素と反応ガスとしての酸素(エア)との化学反応によって発電が行われる。したがって、燃料電池搭載車両を走行開始させる場合は、駆動トルクを発生させるモータや燃料電池を起動させるための補機へ電力を供給するため、あらかじめ二次電池からの電力によってモータや補機を駆動させてから、燃料電池による発電電力の供給を行っている。そのため、燃料電池搭載車両の走行開始時に燃料電池の起動及び燃料電池の電力系統への切り替えを効率的かつ効果的に行わせるための技術が種々開発されている。
例えば、燃料電池の起動状態が所定の状態になった場合に、二次電池の充電電力量及び燃料電池が起動完了するまでの時間に基づいて、二次電池から供給する電力の上限値を設定し、二次電池から上限値以下の電力をモータに供給して駆動トルクを発生させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、起動時走行制御部が、燃料電池スタックの起動度合いを示す起動状態遷移番号を読み出し、燃料電池スタックの起動状態を示す情報を受けることによって起動状態遷移番号を更新しながら二次電池から適正な電力をモータに供給している。したがって、燃料電池の起動中に二次電池に充電した電力のみによって車両走行を開始させた場合でも、二次電池の過放電を防止することができると共に、車両走行に必要な駆動トルクを適正にモータに発生させることができる。
なお、前記従来の燃料電池搭載車両では、二次電池による走行開始状態から燃料電池による発電走行に切り替わった後に、燃料電池の出力要求電力に応じた流量のエア供給を行っている。
特開2005−73475号公報(段落番号0028、0052及び図1、図2参照)
しかしながら、前記従来の燃料電池搭載車両は、二次電池による走行開始状態から燃料電池による発電走行に切り替わってから、燃料電池の出力要求電力に応じた流量のエア供給を行っているため、エアコンプレッサによるエア供給の立ち上がりの遅れなどによって燃料電池からの発電電力が制限されてしまい、負荷側が要求する電力を燃料電池からリアルタイムに供給することができない。その結果、走行開始後の加速時などにおいて、モータの駆動トルクが制限されてしまい、燃料電池からの電力では充分な加速が得られない状態が発生するおそれがある。例えば、燃料電池搭載車両のスタート後に加速のためのアクセルペダルが踏まれていて、二次電池からの供給電力(バッテリアシスト)が最大限になっている状態から燃料電池による発電走行に切り替わったとき、モータ駆動電力の制限値が変わることで、より大きなモータ駆動電力を必要とする場合があるが、その時点でのエア供給量が不足しているので、燃料電池は充分な電力を発電することができない。その結果、燃料電池からモータへ要求電力を供給することができないので、アクセルペダルを踏んだにも関わらず充分な加速が得られないことがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、二次電池による走行状態(蓄電装置走行状態)から燃料電池を主体とする走行状態(燃料電池発電走行状態)に切り替わった時点において、燃料電池から直ちに出力要求電力を供給することができる燃料電池搭載車両を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、燃料ガスと反応ガスとによって発電し、発電電力をモータヘ供給する燃料電池と、前記燃料電池に対して前記反応ガスを供給する反応ガス供給装置と、前記燃料電池に要求される燃料電池要求電力に基づいて、前記反応ガス供給装置から供給される前記反応ガスの供給量を制御する反応ガス供給装置制御手段と、前記燃料電池に対して並列系統で接続され、蓄電電力を前記モータヘ供給する蓄電装置とを備え、車両起動時の燃料電池発電準備中に前記蓄電電力を前記モータヘ供給して走行する蓄電装置走行と、燃料電池発電準備完了後に前記燃料電池からの発電電力を前記モータへ供給して走行する燃料電池発電走行とを行う燃料電池搭載車両であって、前記反応ガス供給装置制御手段は、前記燃料電池発電走行を開始したときに前記燃料電池に要求される燃料電池要求電力の推定値に基づいて、燃料電池発電準備中に、前記反応ガス供給装置から供給される前記反応ガスの供給量を制御するように構成されている。
このような構成によれば、蓄電装置走行を行っていて燃料電池発電の準備中のときに、燃料電池発電走行に切り替わったときに最初に燃料電池に要求される燃料電池要求電力をあらかじめ算出している。そして、蓄電装置走行中のときに、先に算出された燃料電池要求電力に基づいて、燃料電池に供給する反応ガスの供給量を燃料電池要求電力に応じて増加させている。これによって、蓄電装置走行から燃料電池発電走行に切り替わった直後からスムーズに必要な燃料電池発電電力を出力することができるので、燃料電池搭載車両の起動時における燃料電池発電走行への切り替わり時の加速性が向上する。
好適な実施形態としては、請求項2で実現される発明のように、前記反応ガス供給装置制御手段が前記反応ガス供給装置を介しての反応ガス供給の制御を開始する時刻は、前記反応ガス供給装置制御手段による制御開始のタイミングから前記燃料電池が、推定された前記燃料電池電力を発電可能な状態になるまでの時間である反応ガス応答時間分だけ、前記燃料電池発電走行の開始時刻より以前の時刻であるように構成されている。
このような構成によれば、燃料電池の起動状態や、あとどれくらいの時間で燃料電池発電走行に切り替わるかの時間を示す燃料電池残起動時間などに基づいて、蓄電装置走行中のどの時点で反応ガスの供給量を燃料電池要求電力に応じて増加させるかのタイミングを適切に決定することができる。これによって、反応ガス供給装置(エアコンプレッサ)などの補機の電力を無駄に消費させることがなくなる。
請求項1の発明によれば、蓄電装置走行から燃料電池発電走行に切り替わったときに反応ガスの供給量が不足するおそれはなくなる。したがって、モータなどが必要とする燃料電池要求電力を燃料電池からリアルタイムに出力することができるので、車両のドライバビリティが一段と向上する。
請求項2の発明によれば、燃料電池要求電力の推定値による制御を開始するタイミングを最適に決定することができるので、反応ガス供給装置(エアコンプレッサ)などの補機による無駄な電力消費を低く抑えることが可能となる。
《実施形態》
以下、図面を参照しながら本発明に係る燃料電池搭載車両の実施形態について説明する。まず、理解を容易にするために、一般的に行われている燃料電池(Fuel Cell)発電前(以下、FC発電前という)の二次電池による蓄電装置走行(以下、バッテリ走行という)の形態について説明する。なお、以下の説明では燃料電池をFCと表現することがある。
(参考例のFC発電前バッテリ走行)
図1は、参考例としての燃料電池搭載車両における電力系統のシステム構成図である。また、図2は、図1に示す電力系統のシステムにおいて、燃料電池搭載車両の走行開始後にバッテリ走行から燃料電池発電走行(以下、FC発電走行という)に切り替わる過程を示すタイムチャートであり、横軸に時間の流れを示し、縦軸に各状態の項目を示している。図2の縦軸における各状態の項目は、(A)状態遷移、(B)モータ消費電力、(C)エア供給量、(D)FC発電電力である。
なお、FC発電走行の状態においては、通常は、燃料電池の発電電力とバッテリ(蓄電池)の蓄電電力とを併用して走行を行っているが、主に燃料電池の発電電力によって走行を行っているので、以下の説明では、バッテリと燃料電池を併用する走行状態をFC発電走行ということにする。
まず、図1に示す燃料電池搭載車両における電力系統のシステムの構成について説明する。図1に示す燃料電池搭載車両における電力系統のシステムは、例えば300V程度の高電圧を発生させる高圧バッテリ(蓄電装置)1と、高圧バッテリ1を負荷に接続するためのバッテリコンタクタ2と、高圧バッテリ1からの300V程度の高電圧を例えば12V程度の低電圧に降圧するダウンコンバータ3と、高圧バッテリ1及びFCスタック8から高電圧を入力してPWM制御を行うインバータ4と、インバータ4でPWM制御された電力を入力し、駆動トルクを発生させて車輪を回転させるモータ5と、高圧バッテリ1からの電力によってエア圧を発生されるエアコンプレッサ(反応ガス供給装置)6と、ダウンコンバータ3によって12V程度に降圧された電力によって作動する補機7と、水素ガスとエア(酸素)とによって電力を発電するFCスタック8と、FCスタック8を負荷に接続するためのFCコンタクタ9と、水素ガスをFCスタック8のアノードに供給するアノードガス供給システム10と、高圧バッテリ1からの電力とFCスタック8からの電力を分配してインバータ4に供給する電力分配器11と、高圧バッテリ1からの電力がFCスタック8へ逆流するのを防止する逆流防止用のダイオード12とを備えて構成されている。なお、図1では、電力系統のシステム全体を制御するためのマイコンは省略されている。
次に、図1に示す電力系統のシステム構成を参照しながら,図2に示すタイムチャートについて説明する。まず、時刻t0において、燃料電池搭載車両(以下、単に車両ということもある)の走行をスタートさせるためにイグニッション(IG)をONにすると、状態遷移(A)に示すように、高圧バッテリ1から電力を取り出すためのバッテリコンタクタ2が接続される。これによって、時刻t1において、状態遷移(A)に示すようにダウンコンバータ3の動作が開始される。
そして、時刻t2において、状態遷移(A)に示すように、燃料電池スタック(以下、FCスタック)8の出力側のFCコンタクタ9が接続状態となる。その後、時刻t3において、状態遷移(A)に示すように、アノードガス供給システム10からFCスタック8へ水素ガスが供給される。そして、時刻t4において、高圧バッテリ1からバッテリコンタクタ2及び電力分配器11を経てインバータ4へ高圧電力が供給される。これによって、インバータ4はPWM制御によってモータ5の回転駆動を開始させるので、時刻t4からモータ消費電力(B)が実線のように上昇し、モータ消費電力(B)は高圧バッテリ1からモータ5へ供給できる電力の最大値まで達して、車両はバッテリ走行を開始する。なお、バッテリ走行の開始時刻t4は、バッテリコンタクタ2の接続完了時刻t1以降であれば任意の時刻にすることができる。
本参考例では、時刻t0にてイグニッションがONされると、まず、イグニッションがOFFされてから今回イグニッションがONされるまでの放置時間(ソーク時間)などに基づいて、FC発電走行が開始される時刻t6が決定される。ちなみに、ソーク時間が長いときは、放置中にアノードの水素濃度が低くなっているため、時刻t0から時刻t6までの間の時間、より正確には、水素供給が開始される時刻t3から時刻t6の間の時間が長くなるように、FC発電走行を開始する時刻t6が設定される。
バッテリ走行を開始する時刻t4は、(1)時刻t0から時刻t6までにエアコンプレッサ6や補機7などに消費される電力と、(2)時刻t4から時刻t6までに高圧バッテリ1からモータ5に供給される電力(図2(B)の破線参照)と、(3)高圧バッテリ1の残量とから決定される。ちなみに、高圧バッテリ1の残量が少ないときは、バッテリ走行中に高圧バッテリ1の残量がなくなってしまうため、時刻t4から時刻t6の間の時間が短くなるように、バッテリ走行が開始される時刻t4が設定される。
なお、時刻t4において、ドライバがスロットルペダルを踏み込まなければ、モータ5は電力を消費することはない。また、時刻t4から時刻t6の間においては、ドライバがいくらスロットルペダルを踏み込んでも、図2(B)に破線で示される「バッテリからモータに供給できる電力」以上の電力がモータ5に供給されないように、図示しない制御手段によって制限される。
そして、バッテリ走行中の時刻t5において、エアコンプレッサ6が所定の回転速度まで上昇し、状態遷移(A)に示すように、エアコンプレッサ6からFCスタック8へエアの供給が開始される。このときのエア供給量(C)は、FC発電の準備を行うための基準供給量であって、コンスタントなエア供給量(以下、ベース・エア供給量という)である。ちなみに、ベース・エア供給量を多くすると高圧バッテリ1の残量がなくなってしまうので、FC起動にとって、必要最低限の値に制限している。
そして、時刻t6において、状態遷移(A)に示すように、バッテリ走行からFC発電走行に切り替わってから、エア供給量(C)はコンスタントなベース・エア供給量からFC要求電力に応じて徐々に上昇する。そのため、FC発電電力(D)は時刻t6以降において徐々に上昇する。このとき、FC発電電力(D)は、時刻t6から暫くの間は、エアコンプレッサ6の回転上昇の遅れなどによって、一点鎖線で示すようなFC要求電力を満たすことができない。そのため、FC発電電力(D)は、実線で示すように、時刻t6からベース・エア供給量に見合った電力で上昇した後にエア供給量(C)の上昇に応じて徐々に上昇を行う。つまり、時刻t6以降においては、モータ消費電力(B)の上昇特性に示すように、FCから供給するFC供給電力(実線)を徐々に増加させることによって、高圧バッテリ1から供給するバッテリ供給電力(破線)を徐々に減少させ、モータ消費電力(B)の増加に対応している。
なお、FC供給電力とバッテリ供給電力の割合は、図示しない制限手段が電力分配器11(図1参照)を介して制御する。
そして、FC発電電力(D)は、時刻t7以降において、FC要求電力の上昇特性に従って上昇する。このようにして、時刻t7以降において、FC発電電力(D)がFC要求電力の上昇特性に従って上昇するので、モータ消費電力(B)はFCシステムからモータ5に供給できる電力を出力してモータに所望の駆動トルクを発生させ、FC発電走行を継続させる。
ここで、時刻t6においてバッテリ走行からFC発電走行に切り替わるタイミングから時刻t7までの間は、エアコンプレッサ6の回転上昇の遅れなどに起因するエア供給の立ち上がりの遅れによってFC発電電力(D)が制限されてしまい、FC発電電力(D)は、実線で示すようにFC要求電力(一点鎖線)の上昇特性以下のレベルで上昇するので、FCスタック8からモータ5へのFC供給電力が制限されてしまう。つまり、時刻t6以降において、FC発電電力(D)の立ち上がりが実線で示すように遅れてしまうので、FCからの供給電力(FC供給電力)がモータ5に必要な駆動トルクを発生させる電力以下に制限されてしまう。そのため、モータ5の駆動トルクの上昇が制限されてしまって車両を充分に加速させることができない。そこで、本実施形態の燃料電池搭載車両では、バッテリ走行からFC発電走行に切り替わった直後から、FC要求電力に見合ったFC発電電力を出力できるFC発電前バッテリ走行のシーケンスを実現している。
なお、燃料電池搭載車両における電力系統の制御は制御手段としてのマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)によって行われるが、図1に示す電力系統のシステム構成ではマイコンは省略されている。
(本実施形態のFC発電前バッテリ走行)
図3は、本実施形態の燃料電池搭載車両における電力系統のシステム構成図である。まず、図3に示す燃料電池搭載車両における電力系統のシステムの構成について説明するが、図1と同等な構成要素に関しては同じ符号を付してその説明は適宜省略する。すなわち、図3に示す燃料電池搭載車両における電力系統のシステムは、図1の構成要素に加えて、電力系統のシステム全体を制御するマイコン(制御手段)20が追加されている。つまり、図1ではマイコンは省略されているが、本実施形態の燃料電池搭載車両における電力系統のシステムでは、マイコン20が本発明に特有な動作を呈するので、図3では図面上にマイコン20が追加されている。
マイコン20は、モータ5の回転速度やアクセルペダルの開度などに基づいてモータ5が要求するモータ要求電力を決定するモータ要求電力決定部21と、高圧バッテリ1から出力されるバッテリ電力(蓄電電力)とFCスタック8から出力されるFC要求電力(燃料電池要求電力)との分配比を決定する電力分配決定部22と、電力分配決定部22によって分配比が決定されたFC要求電力によって推定された要求電力推定値を抽出するFC要求電力抽出部23と、FC要求電力抽出部23からの要求電力推定値に基づく指令値に基づいて、FCスタック8のアノードへ供給する水素ガスのガス圧・ガス量を制御する燃料ガス制御部24と、FC要求電力抽出部23からの要求電力推定値に基づく指令値に基づいて、FCスタック8のカソードへ供給するエアのガス圧・ガス量を制御するエアコンプレッサ制御部(反応ガス供給装置制御手段)25とを備えて構成されている。なお、マイコン20は、高圧バッテリ1のバッテリ状態(SOC等)を検出するバッテリ状態検出部を備えている(図示せず)。また、マイコン20は、FCスタック8のFC起動状態を監視したり、FC発電走行に切り替わるまでの予想時間を示すFC残起動時間などをカウントする機能も備えている。
図4は、図3に示す電力系統のシステムにおいて、燃料電池搭載車両の走行開始後にバッテリ走行からFC発電走行に切り替わる過程を示すタイムチャートであり、横軸に時間の流れを示し、縦軸に各状態の項目を示している。なお、縦軸における各状態の項目は(A)状態遷移、(B)モータ消費電力、(C)エア供給量、(D)FC発電電力である。
以下、図3に示す本実施形態の燃料電池搭載車両における電力系統のシステム構成を参照しながら、図4に示すタイムチャートにしたがって本実施形態によるFC発電前バッテリ走行のシーケンスを詳細に説明する。ここでは、シーケンスの流れを通して説明するために、図2に示す従来のFC発電前バッテリ走行のシーケンスと重複する部分も概略的に説明しながら本実施形態のFC発電前バッテリ走行のシーケンスを説明する。
まず、時刻t0において、車両の走行をスタートさせるためにイグニッション(IG)をONにすると、状態遷移(A)に示すように、マイコン20の制御によって、高圧バッテリ1から電力を取り出すためのバッテリコンタクタ2が接続され、電力分配器11を介してインバータ4へ高電圧が供給される。このとき、高圧バッテリ1のSOC(State of Charge:バッテリ充電状態)はマイコン20によって常時監視されている。また、時刻t1において、状態遷移(A)に示すように、ダウンコンバータ3が動作を開始して、高圧バッテリ1からの高電圧がダウンコンバータ3によって例えば12V程度の低電圧に電圧変換され、エアコンプレッサ6やそれ以外の補機7に低電圧の電力が供給される。
そして、時刻t2において、状態遷移(A)に示すように、マイコン20の制御によってFCスタック8の出力側のFCコンタクタ9が接続される。その後、時刻t3において、状態遷移(A)に示すように、マイコン20の制御によって、アノードガス供給システム10からFCスタック8へ水素ガスが供給される。そして、時刻t4において、高圧バッテリ1からバッテリコンタクタ2及び電力分配器11を経てインバータ4へ供給された高圧電力により、インバータ4がPWM制御をしてモータ5の回転駆動を行い、車両がバッテリ走行を開始する。バッテリ走行開始後、本実施形態では時刻t4からモータ消費電力(B)が上昇し、モータ消費電力(B)は高圧バッテリ1からモータ5へ供給できる電力の最大値まで達している。
そして、バッテリ走行中の時刻t5において、マイコン20の制御によってエアコンプレッサ6が所定の回転速度まで上昇し、状態遷移(A)に示すように、エアコンプレッサ6からFCスタック8へエアが供給されFC起動状態となる。このときのエア供給量(C)は、FC発電の準備を行うための基準供給量である一定値のベース・エア供給量である。なお、FCスタック8のFC起動状態はマイコン20によって常時監視されている。
そして、バッテリ走行中におけるエア供給時の所定の時刻t5aにおいて、マイコン20の制御によってエアコンプレッサ6が回転速度を上昇させるので、エア供給量(C)は実線で示すようにベース・エア供給量から徐々に上昇する。なお、エア供給量(C)の破線は図2に示す従来のシステムにおけるエア供給量の特性である。ここで、所定の時刻t5aは、FC発電電力(D)の一点鎖線で示すようなバッテリ走行中にマイコン20によって算出されたFC要求電力の予測値に基づいて、FCスタック8に供給するエア供給量(C)をFC要求電力に応じて増加させるためのタイミングである。
すなわち、時刻t5aにおいて、図3におけるマイコン20の内部構成図及び制御線図に示すように、マイコン20内のモータ要求電力決定部21が、モータ回転速度やモータ消費電力に基づいてモータ要求電力を決定し、電力分配決定部22が、モータ要求電力に基づいてFC要求電力を算出してバッテリ供給電力とFC供給電力の分配比を決定し、電力分配器11に対してバッテリ供給電力とFC供給電力の分配比を指示する。さらに、FC要求電力抽出部23が、電力分配決定部22からFC要求電力のみを抽出し、抽出されたFC要求電力に基づいて燃料ガス制御部24とエアコンプレッサ制御部25に対して制御指令を行う。
これによって、時刻t5aにおいて、燃料ガス制御部24が、アノードガス供給システム10を制御してFCスタック8への水素ガスの供給量をコントロールし、エアコンプレッサ制御部25が、エアコンプレッサ6の回転速度を制御してFCスタック8へのエアの供給量をコントロールする。このようにして、時刻t5aの時点から、図4に示すエア供給量(C)は、実線で示すように、FC発電電力(D)におけるFC要求電力の予測値の上昇特性(つまり、一点鎖線の特性)に応じて、ベース・エア供給量のレベルから増加する方向へ供給量の上昇を開始する。
このようにしてFC要求電力の予測値がバッテリ走行中において算出されるため、バッテリ走行中の時刻t5a以降においてエア供給量(C)が実線のように増加するので、時刻t6において、状態遷移(A)に示すように、バッテリ走行からFC発電走行に切り替わった時点から、FC発電電力(D)は実線で示すようにFC要求電力の予測値(一点鎖線)に向かって急激に上昇し、時刻t6から極めて近い時刻t6aにおいてFC発電電力(D)はFC要求電力の予測値(一点鎖線)に到達する。そして、時刻t6a以降ではFC発電電力(D)はFC要求電力の予測値の特性を辿って上昇する。したがって、モータ消費電力(B)は時刻t6から急上昇し、FC発電走行開始の時刻t6から極めて近い時刻t6aにおいてFCシステムからモータ5に供給できる電力に到達する。すなわち、バッテリ走行からFC発電走行に切り替わった時刻t6以降の加速時において、FC発電による電力(つまり、モータ消費電力(B))はモータ5が要求するモータ要求電力へ急激に到達する。
すなわち、従来のシステムでは、エア供給量(C)は、破線で示すように、バッテリ走行からFC発電走行に切り替わった時刻t6からFCベース・エア供給量から出力要求電力に応じて上昇する傾向を辿るので、FC発電電力(D)も時刻t6以降において破線で示すように徐々に上昇して時刻t7においてモータ5が要求するモータ要求電力に到達する。そのため、FC発電電力(D)は、時刻t6においてバッテリ走行からFC発電走行に切り替わった時点より遅れて、時刻t7でFC要求電力に達するため、FC発電走行開始時(時刻t6から時刻t7まで)に充分な加速性能が得られない。
しかし、本発明のシステムでは、エア供給量(C)は、実線で示すように、バッテリ走行中の途中の時刻t5aを基点にFCベース・エア供給量のレベルからFC要求電力に応じて上昇する傾向を辿るので、FC発電電力(D)は、実線で示すように、バッテリ走行からFC発電走行に切り替わった時刻t6から急激に上昇し、時刻t6に極めて近い時刻t6aからモータ5が要求するモータ要求電力(つまり、FC要求電力)の特性を辿ることができる。したがって、バッテリ走行からFC発電走行に切り替わった時点(時刻t6)から充分な加速性能が得られる。
なお、前記の実施形態では、マイコン20が、バッテリ走行中にFC要求電力を予測してFCスタック8へのエア供給量を増加させる形態について説明したが、FC要求電力の代わりに、アクセル開度、モータ回転速度、モータ要求電力、バッテリ状態など、FC要求電力が高くなると予想できる項目の情報を単独又は複数で用いてエア供給量を増加させるようにしてもよい。また、FCの起動状態、あるいは、あとどれくらいでFC発電走行に切り替わるかの時間を示すFC残起動時間に基づいて、バッテリ走行中にFC要求電力の予測を行ってエア供給量を増加させるタイミングを決定するようにしてもよい。
また、本実施形態によるFC発電前バッテリ走行のシーケンスでは、エアコンプレッサ制御部25がエアコンプレッサ6の制御を開始する時刻t5aは、FC発電走行の開始時刻t6から、エアコンプレッサ制御部25によるエアコンプレッサ6の制御開始のタイミングからFCスタック8が目標反応ガス供給状態になるまでの時間(つまり、エアの供給量が目標値に到達するまでの時間)である反応ガス応答時間分(例えば、t6−t5a)だけ以前の時刻であればよい。このことは、エアコンプレッサ6の制御を開始する時刻t5aは、FCスタック8が目標反応ガス供給状態になるまでの時間(エア供給量が目標値に到達するまでの時間)に応じて随時に可変できることを意味している。
以上説明したように、本実施形態によるFC発電前バッテリ走行のシーケンスでは、バッテリ走行中にFC要求電力の予測を行ってエア供給量を増加させている。すなわち、バッテリ走行を実施していてFC発電の準備中のときに、FC発電走行に切り替わったときに最初にFCに要求される電力(つまり、最初のFC要求電力)をあらかじめ算出する。そして、バッテリ走行中のときに、算出されたFC要求電力に基づいて、FCスタックに供給するカソード側のエア圧力とエア流量(以下、カソードガス圧・ガス量という)及びアノード側の水素ガス圧力と水素ガス流量(以下、アノードガス圧・ガス量という)をFC要求電力に応じて増減させる。これによって、バッテリ走行からFC発電走行に切り替わった直後からスムーズに必要なFC電力を取り出すことができる。したがって、加速時などにおいてタイムリに必要電力をFCスタック8からモータ5へ供給することができるので、燃料電池搭載車両の使い勝手がよくなって商品性が向上する。
また、前記したように、マイコン20は、FCスタック8のFC起動状態を監視したり、FC発電走行に切り替わるまでの予想時間を示すFC残起動時間などをカウントする機能も備えている。したがって、本実施形態によるFC発電前バッテリ走行のシーケンスでは、FCスタック8の起動状態(以下、FC起動状態という)や、あとどれくらいの時間でFC発電走行に切り替わるかの時間を示すFC残起動時間などに基づいて、バッテリ走行中のどの時点でカソードガス圧・ガス量及びアノードガス圧・ガス量をFC要求電力に応じて増減させるかのタイミングを最適に決定することができる。これによって、エアコンプレッサ6やその他の補機7の電力を無駄に消費させることがなくなる。
次に、バッテリ走行中にFC電力を予測して、FC発電前にバッテリ走行を行う実施形態をフローチャートを用いて説明する(以下、適宜、図3、図4参照)。図5は、本発明の実施形態におけるFC発電前バッテリ走行の流れを示すフローチャートである。まず、バッテリ走行が許可されたか否かを判断し(ステップS1)、バッテリ走行が許可されなければ(ステップS1でNo)、許可されるまで待つ。また、バッテリ走行が許可されたならば(ステップS1でYes)、FC起動は終了したか否かを判断する(ステップS2)。ここで、FC起動が終了していれば(ステップS2でYes)、直ちにFC発電走行に移行する(ステップS3)。
一方、ステップS2でFC起動が終了していなければ(ステップS2でNo)、バッテリ走行中であるので(ステップS4)、マイコン20が、あとどれくらいの時間でFC発電走行に切り替わるかの残時間を示すFC残起動時間が所定の閾値より大きいか(つまり、FC残起動時間>閾値であるか)を判断する(ステップS5)。ここで、FC残起動時間>閾値であれば(ステップS5でYes)、マイコン20は、エアコンプレッサ6からFCスタック8へFC起動時のエア量を供給するように指示する(ステップS6)。すなわち、マイコン20は、エアコンプレッサ6からFCスタック8へのベース・エア供給量を持続させながら、FCスタック8のFC起動状態の監視を継続する。
一方、ステップS5でFC残起動時間>閾値でなければ、すなわち、FC残起動時間が所定の閾値より小さければ(ステップS5でNo)、マイコン20において、モータ要求電力決定部21がモータ要求電力を算出し、電力分配決定部22がモータ要求電力に基づいてFC要求電力を算出する(ステップS7)。
図6は、図3のシステム構成におけるモータ要求電力決定部21と電力分配決定部22の詳細な構成を示すブロック図である。すなわち、この図は、モータ要求電力決定部21がモータ要求電力を算出し、電力分配決定部22がモータ要求電力に基づいてFC要求電力を決定する構成を詳細に示している。また、図7は、図6の構成で実現されるモータ要求電力とFC要求電力との関係を示す特性図であり、横軸にモータ要求電力を示し、縦軸にFC要求電力を示している。なお、パラメータとしてSOC(バッテリ充電状態)を示している。
マイコン20のモータ要求電力決定部21においては、図6に示すように、モータ要求トルク算出部21aが、入力されたモータ回転速度やアクセルペダルの開度に基づいてモータ要求トルクを算出する。次に、モータ要求電力算出部21bが、入力されたモータ回転速度とモータ要求トルクとに基づいてモータ要求電力を算出する。さらに、電力分配決定部22が、モータ要求電力に基づいてFC要求電力を決定する。
電力分配決定部22は、図7の特性図を参照して、モータ要求電力からFC要求電力を求める。ちなみに、モータ要求電力が大きいときはFC要求電力を大きくするという前提においてSOC(バッテリ残量)を考慮すると、SOCが小さいときにはFCから多くの電力を供給しなければならないのでFC要求電力は大きくなり、SOCが大きいときにはFCから少ない電力を供給すればよいのでFC要求電力は小さくなる。したがって、電力分配決定部22は、図7に示す特性図におけるSOCの大きさに応じてFC要求電力を決定する。
再び、図5のフローチャートに戻って、ステップS7においてFC要求電力が算出されると、図3のFC要求電力抽出部23が、電力分配決定部22からFC要求電力を抽出し、このFC要求電力に基づいて、燃料ガス制御部24及びエアコンプレッサ制御部25に対して制御指令を与える。これによって、エアコンプレッサ制御部25は、FC要求電力に必要なエア供給量を算出して(ステップS8)、エアコンプレッサ6の回転速度制御を行う。
図8は、図3の構成で実現されるFC要求電力とエアコンプレッサ6からのエア供給量の関係を示す特性図であり、横軸にFC要求電力を示し、縦軸にエア供給量を示す。エアコンプレッサ制御部25(図3参照)は、図8に示すように、FC要求電力が所定の値A以下の場合にエア量が一定になっているのは、エアにより水素ガスを希釈するとき、所定の水素希釈度を維持するためなどであり、エアコンプレッサ6は、FC要求電力が少ないときでも一定レベルのエア量をFCスタック8へ供給する。
つまり、図4のタイムチャートにおける時刻t5以降のベース・エア供給量は、図8における水素希釈分のエア供給量に相当する。そして、FC要求電力が所定の値Aより大きくなると、図8に示すように、FC要求電力に必要なエア供給量に増加して行く。すなわち、エアコンプレッサ6は、FC要求電力がA値より大きくなると、FC要求電力の増加に比例してエア供給量を増加させて行く。
再び図5に戻り、ステップS8においてFC要求電力に必要なエア供給量が算出されると、FC起動エア供給量(ベース・エア供給量)がFC要求電力に必要なエア供給量より大きいか否か(つまり、FC起動エア供給量>FC要求電力に必要なエア供給量、であるか否か)を判断し(ステップS9)、FC起動エア供給量>FC要求電力に必要なエア供給量であれば、すなわち、FC起動エア供給量がFC要求電力に必要なエア供給量より多ければ(ステップS9でYes)、エアコンプレッサ6は、エアコンプレッサ制御部25の制御指令により、それ以上エア供給量を上昇させないで、そのままのFC起動エア供給量をFCスタック8へ供給する(ステップS6)。そして、FC起動状態を更新して(ステップS11)、ステップS2に戻り前記の処理を繰り返す。
また、FC起動エア供給量>FC要求電力に必要なエア供給量でなければ、すなわち、FC起動エア供給量がFC要求電力に必要なエア供給量より少なければ、(ステップS9でNo)、エアコンプレッサ6は、エアコンプレッサ制御部25の制御指令により、エア供給量を上昇させて、FC要求電力に必要なエア供給量をFCスタック8へ供給する(ステップS10)。そして、FC起動状態を更新して(ステップS11)、ステップS2に戻り前記の処理を繰り返す。なお、時刻t5aからt6において、要求に応じてエアを無制限に供給していたのではバッテリ残量が少なくなってしまうので、エア供給量に制限をかけている。
以上説明したように、本実施形態の燃料電池搭載車両は、FC発電準備中のバッテリ走行を実施する際に、FC発電走行に切り替わるより前の時点でFC要求電力を算出し、そのFC要求電力に基づいてバッテリ走行中にFCスタックへ供給するカソードガス圧・ガス量及びアノードガス圧・ガス量を増減させる。あるいは、FC要求電力の代わりに、アクセル開度、モータ回転速度、モータ要求電力、バッテリ状態など、FC要求電力が高くなると予想できる情報を用いてカソードガス圧・ガス量及びアノードガス圧・ガス量を増減させてもよい。このとき、FC起動状態又はFC残起動時間に基づいて、カソードガス圧・ガス量及びアノードガス圧・ガス量を増減させるタイミングを決定する。
このような制御を行うことにより、バッテリ走行からFC発電走行に切り替わったときでも、FCスタックへのエア供給量が不足することがないので、バッテリ走行からFC発電走行に切り替わった時点からFC要求電力に応じたFC供給電力をモータへ出力することができる。また、カソードガス圧・ガス量及びアノードガス圧・ガス量を増減させるタイミングを適切に判断することができるので、バッテリ走行中にエア供給を開始することによる補機の電力消費量の増加を最小限に押えることが可能となる。
参考例としての燃料電池搭載車両における電力系統のシステム構成図である。 図1に示す電力系統のシステムにおいて、燃料電池搭載車両の走行開始後にバッテリ走行からFC発電走行に切り替わる過程を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態の燃料電池搭載車両における電力系統のシステム構成図である。 図3に示す電力系統のシステムにおいて、燃料電池搭載車両の走行開始後にバッテリ走行からFC発電走行に切り替わる過程を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態におけるFC発電前バッテリ走行の流れを示すフローチャートである。 図3のシステム構成におけるモータ要求電力決定部21と電力分配決定部22の詳細な構成を示すブロック図である。 図6の構成で実現されるモータ要求電力とFC要求電力との関係を示す特性図である。 図3の構成で実現されるFC要求電力とエアコンプレッサからのエア供給量の関係を示す特性図である。
符号の説明
1 高圧バッテリ(蓄電装置)
2 バッテリコンタクタ
3 ダウンコンバータ
4 インバータ
5 モータ
6 エアコンプレッサ(反応ガス供給装置)
7 補機
8 FCスタック(燃料電池スタック)
9 FCコンタクタ
10 アノードガス供給システム
11 電力分配器
12 ダイオード
20 マイコン(マイクロコンピュータ、制御手段)
21 モータ要求電力決定部
21a モータ要求トルク算出部
21b モータ要求電力算出部
22 電力分配決定部
23 FC要求電力抽出部
24 燃料ガス制御部
25 エアコンプレッサ制御部(反応ガス供給装置制御手段)

Claims (2)

  1. 燃料ガスと反応ガスとによって発電し、発電電力をモータヘ供給する燃料電池と、
    前記燃料電池に対して前記反応ガスを供給する反応ガス供給装置と、
    前記燃料電池に要求される燃料電池要求電力に基づいて、前記反応ガス供給装置から供給される前記反応ガスの供給量を制御する反応ガス供給装置制御手段と、
    前記燃料電池に対して並列系統で接続され、蓄電電力を前記モータヘ供給する蓄電装置とを備え、
    車両起動時の燃料電池発電準備中に前記蓄電電力を前記モータヘ供給して走行する蓄電装置走行と、燃料電池発電準備完了後に前記燃料電池からの発電電力を前記モータへ供給して走行する燃料電池発電走行とを行う燃料電池搭載車両であって、
    前記反応ガス供給装置制御手段は、前記燃料電池発電走行を開始したときに前記燃料電池に要求される燃料電池要求電力の推定値に基づいて、燃料電池発電準備中に、前記反応ガス供給装置から供給される前記反応ガスの供給量を制御することを特徴とする燃料電池搭載車両。
  2. 前記反応ガス供給装置制御手段が前記反応ガス供給装置を介しての反応ガス供給の制御を開始する時刻は、
    前記反応ガス供給装置制御手段による制御開始のタイミングから前記燃料電池が、推定された前記燃料電池電力を発電可能な状態になるまでの時間である反応ガス応答時間分だけ、前記燃料電池発電走行の開始時刻より以前の時刻であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池搭載車両。
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