JP2008017594A - 燃料電池を搭載した車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、燃料電池とキャパシタとの二つの電力源を切り替える際の、燃料電池の応答遅れによって要求される目標出力が得られない出力欠乏状態を無くし、滑らかな加速・走行を得ることを目的とする。
【解決手段】この発明は、燃料電池を搭載した車両の制御装置において、燃料電池電圧検出手段を備え、キャパシタ電圧検出手段を備え、アクセル開度検出手段を備え、車両が加速状態にある場合で、かつキャパシタ電圧が燃料電池の出力電圧よりも高いときには、現在のアクセル開度とモータ回転数とを基に、モータを駆動する電力源を、キャパシタから燃料電池へ切り替えるために、燃料電池への出力要求を行うタイミングを予測するタイミング予測手段を備えていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】この発明は、燃料電池を搭載した車両の制御装置において、燃料電池電圧検出手段を備え、キャパシタ電圧検出手段を備え、アクセル開度検出手段を備え、車両が加速状態にある場合で、かつキャパシタ電圧が燃料電池の出力電圧よりも高いときには、現在のアクセル開度とモータ回転数とを基に、モータを駆動する電力源を、キャパシタから燃料電池へ切り替えるために、燃料電池への出力要求を行うタイミングを予測するタイミング予測手段を備えていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
この発明は燃料電池を搭載した車両の制御装置に係り、特に、燃料電池とキャパシタとの二つの電力源を備えた車両おける二つの電力源が切り替わるタイミングを予測する燃料電池を搭載した車両の制御装置に関する。
燃料電池(燃料電池スタック)を搭載した車両においては、車両の総合効率を向上させるために、あるいは、燃料電池の負荷応答特性を補完するために、二次電池やキャパシタ(電気二重層コンデンサ)等の電力貯蔵装置を搭載したハイブリッドシステムを採用しているものがある。
中でも、キャパシタは、充放電において二次電池のような化学変化を伴わないため、一般的に長寿命で出力密度が高く、また、燃料電池の出力電圧にも良く追従し、燃料電池との間に大型のDC/DCコンバータ等の電圧調整装置を必ずしも必要としない等の利点が多い。これにより、電力貯蔵装置としてのキャパシタは、車両のハイブリッドシステムが簡素化されるだけでなく、システム効率の向上にも寄与している。
中でも、キャパシタは、充放電において二次電池のような化学変化を伴わないため、一般的に長寿命で出力密度が高く、また、燃料電池の出力電圧にも良く追従し、燃料電池との間に大型のDC/DCコンバータ等の電圧調整装置を必ずしも必要としない等の利点が多い。これにより、電力貯蔵装置としてのキャパシタは、車両のハイブリッドシステムが簡素化されるだけでなく、システム効率の向上にも寄与している。
従来の燃料電池を搭載した車両の制御装置には、モータへの電力供給並びに発電電力の蓄電を行う蓄電装置としてキャパシタを用い、燃料電池の有する低い出力応答性を補い、モータへの効率の良い電力供給を可能としたものがある。
特開2005−269823号公報
また、従来の燃料電池を搭載した車両の制御装置には、燃料電池の総発電電力から補機消費電力を差し引いた実効発電電力の立ち上がりにおける目標応答に応じて、燃料電池の供給する空気流量及び空気圧力を制御して、アクセル踏み込み後のもたつき感を解消するものがある。
特開2004−327317号公報
さらに、従来の燃料電池を搭載した車両の制御装置には、低負荷領域では燃料電池を停止してキャパシタからモータへ電力を供給するように燃料電池を間欠運転し、この間欠運転による燃料電池の停止・起動の閾値を停止状態の燃料電池の開回路電圧に応じて調整し、発電停止した燃料電池の開回路電圧が低下した状態からの再起動の応答性を向上させるものがある。
特開2005−71797号公報
ところで、車両を駆動するモータを備え、このモータに対して並列に接続された燃料電池とキャパシタとを備えた燃料電池を搭載した車両の制御装置においては、走行補助用途の動力源としてのキャパシタが、コンバータ等の電圧制御装置を介さずに、燃料電池と駆動用のモータとの間の電力供給電路(バス)に、キャパシタ側電力供給電路により直接接続されているダイレクトキャパシタハイブリッド方式のものがある。
この車両の制御装置は、モータを駆動する電力源として燃料電池とキャパシタとの二つを備えており、減速時にモータの回生により電気エネルギとして回収された車両の運動エネルギをキャパシタに蓄積している。燃料電池直後の電力供給電路であって、キャパシタ側電力供給電路が接続された部位よりも燃料電池側の電力供給電路には、逆流防止ダイオードを備えている。逆流防止ダイオードは、モータの回生によるモータ側の電力供給電路の電圧上昇から燃料電池を分離している。
また、燃料電池は、図9に示すような動作特性を有している。燃料電池は、出力電流が大きいほど出力電圧Vfcが下がる特性となっており、アイドリング(外部には出力を供給しないが、燃料電池システム自身の運転維持に最低限必要な運転状態)時のアイドリング電圧Vidleを最大電圧として、燃料電池の出力Pfcが大きくなるほど出力電圧Vfcは低く変動する。
一方、キャパシタは、図10に示すような動作特性を有している。キャパシタに蓄積されているエネルギUは、
U=(1/2)CVcap2 (式1)
で与えられる。これより、エネルギ蓄積状態によって、キャパシタの端子間電圧であるキャパシタ電圧Vcapは変動する。つまり、キャパシタ電圧Vcapは、モータにエネルギUを供給すれば降下し、逆に回生によりキャパシタにエネルギUが蓄えられると上昇することになる。
この車両の制御装置は、モータを駆動する電力源として燃料電池とキャパシタとの二つを備えており、減速時にモータの回生により電気エネルギとして回収された車両の運動エネルギをキャパシタに蓄積している。燃料電池直後の電力供給電路であって、キャパシタ側電力供給電路が接続された部位よりも燃料電池側の電力供給電路には、逆流防止ダイオードを備えている。逆流防止ダイオードは、モータの回生によるモータ側の電力供給電路の電圧上昇から燃料電池を分離している。
また、燃料電池は、図9に示すような動作特性を有している。燃料電池は、出力電流が大きいほど出力電圧Vfcが下がる特性となっており、アイドリング(外部には出力を供給しないが、燃料電池システム自身の運転維持に最低限必要な運転状態)時のアイドリング電圧Vidleを最大電圧として、燃料電池の出力Pfcが大きくなるほど出力電圧Vfcは低く変動する。
一方、キャパシタは、図10に示すような動作特性を有している。キャパシタに蓄積されているエネルギUは、
U=(1/2)CVcap2 (式1)
で与えられる。これより、エネルギ蓄積状態によって、キャパシタの端子間電圧であるキャパシタ電圧Vcapは変動する。つまり、キャパシタ電圧Vcapは、モータにエネルギUを供給すれば降下し、逆に回生によりキャパシタにエネルギUが蓄えられると上昇することになる。
ダイレクトキャパシタハイブリッド方式の制御装置は、図11に示すように、モータを駆動する燃料電池とキャパシタとの二つの電力源が、燃料電池の出力電圧Vfcとキャパシタ電圧Vcapとの関係から切り替わる。燃料電池とキャパシタとは、逆流防止ダイオードを介して接続されているので、キャパシタに回生エネルギが蓄積された状態では、逆流防止ダイオードから見て、キャパシタ電圧Vcapが燃料電池の出力電圧Vfcを上回っている。
この状態から、時間t1において運転者により加速が要求されてモータを駆動させると、モータヘのエネルギ供給源(電力源)はキャパシタとなり、エネルギ供給はすべて(100%)キャパシタから行われる。
キャパシタに蓄積されたエネルギUが消費されるに連れてキャパシタ電圧Vcapが低下し、燃料電池のアイドリング電圧Vidleと等しくなった時点(時間t2)から、キャパシタから燃料電池への、モータヘのエネルギ供給源(動力源)の遷移が生じる。キャパシタよりも、エネルギ供給源としての燃料電池の比重が高くなるに連れて、燃料電池の出力Pfcが大きくなるため、電力供給電路の電圧(バス電圧)はさらに降下していく。
その間、電力供給電路の電圧が降下した分だけ、キャパシタからエネルギUが放出されるが、やがてキャパシタからのエネルギ放出が停止し(時間t3)、燃料電池からすべて(100%)エネルギが供給されることになる。
ここで、燃料電池の応答特性が充分早ければ、二つの電力源の切り替わり遷移は速やかに行われることになる。
この状態から、時間t1において運転者により加速が要求されてモータを駆動させると、モータヘのエネルギ供給源(電力源)はキャパシタとなり、エネルギ供給はすべて(100%)キャパシタから行われる。
キャパシタに蓄積されたエネルギUが消費されるに連れてキャパシタ電圧Vcapが低下し、燃料電池のアイドリング電圧Vidleと等しくなった時点(時間t2)から、キャパシタから燃料電池への、モータヘのエネルギ供給源(動力源)の遷移が生じる。キャパシタよりも、エネルギ供給源としての燃料電池の比重が高くなるに連れて、燃料電池の出力Pfcが大きくなるため、電力供給電路の電圧(バス電圧)はさらに降下していく。
その間、電力供給電路の電圧が降下した分だけ、キャパシタからエネルギUが放出されるが、やがてキャパシタからのエネルギ放出が停止し(時間t3)、燃料電池からすべて(100%)エネルギが供給されることになる。
ここで、燃料電池の応答特性が充分早ければ、二つの電力源の切り替わり遷移は速やかに行われることになる。
しかしながら、図12に示すように、燃料電池の出力特性には応答遅れがあり、一般的に、燃料電池がアイドル状態からフル出力を発生するまでに、数秒以上の応答遅れが存在する。
このような場合に、図13に示すように、燃料電池の出力電圧Vfcとキャパシタ電圧Vcapとが一致した時点(時間t2)で燃料電池への出力要求Preqを開始したのでは、エネルギ供給源であるキャパシタから燃料電池への遷移開始(時間t2)から、キャパシタからのエネルギ放出が停止(時間t3)されて、燃料電池がフル出力を発生する(時間t4)までの、二つの電力源の遷移期間において、燃料電池の応答遅れによって要求される目標出力Petsが得られない出力欠乏状態(斜線の領域)が生じることになる。
このため、並列に接続された燃料電池とキャパシタとの二つの電力源を備えた車両の制御装置においては、滑らかな加速・走行が得られないという問題があった。
このような場合に、図13に示すように、燃料電池の出力電圧Vfcとキャパシタ電圧Vcapとが一致した時点(時間t2)で燃料電池への出力要求Preqを開始したのでは、エネルギ供給源であるキャパシタから燃料電池への遷移開始(時間t2)から、キャパシタからのエネルギ放出が停止(時間t3)されて、燃料電池がフル出力を発生する(時間t4)までの、二つの電力源の遷移期間において、燃料電池の応答遅れによって要求される目標出力Petsが得られない出力欠乏状態(斜線の領域)が生じることになる。
このため、並列に接続された燃料電池とキャパシタとの二つの電力源を備えた車両の制御装置においては、滑らかな加速・走行が得られないという問題があった。
そこで、この発明の目的は、燃料電池とキャパシタとの二つの電力源を切り替える際の、燃料電池の応答遅れによって要求される目標出力が得られない出力欠乏状態を無くし、滑らかな加速・走行を得ることができる燃料電池を搭載した車両の制御装置を提供することにある。
この発明は、車両を駆動するモータを備え、このモータに対して並列に接続された燃料電池とキャパシタとを備えた燃料電池を搭載した車両の制御装置において、前記燃料電池の出力電圧を検出する燃料電池電圧検出手段を備え、前記キャパシタのキャパシタ電圧を検出するキャパシタ電圧検出手段を備え、前記車両のアクセル開度量を検出するアクセル開度検出手段を備え、前記車両が加速状態にある場合で、かつ前記キャパシタ電圧検出手段により検出されたキャパシタ電圧が、前記燃料電池電圧検出手段により検出された燃料電池の出力電圧よりも高いときには、前記アクセル開度検出手段により検出された現在のアクセル開度とモータ回転数とを基に、前記モータを駆動する電力源を、キャパシタから燃料電池へ切り替えるために、前記燃料電池への出力要求を行うタイミングを予測するタイミング予測手段を備えていることを特徴とする。
この発明の燃料電池を搭載した車両の制御装置は、車両が加速状態にあり、かつキャパシタ電圧が燃料電池の出力電圧よりも高いときには、現在のアクセル開度とモータ回転数とを基に、モータを駆動する電力源を、キャパシタから燃料電池へ切り替えるために、燃料電池への出力要求を行うタイミングを予測している。
これにより、車両の制御装置は、燃料電池の応答遅れを見越して、電力源がキャパシタから燃料電池に切り替えられる時点では、運転者の要求する電力を出力できるように、あらかじめ燃料電池へ出力要求を行うことで、燃料電池の応答遅れによって要求される目標出力が得られない出力欠乏状態を無くし、滑らかな加速制御を実現することができる。
これにより、車両の制御装置は、燃料電池の応答遅れを見越して、電力源がキャパシタから燃料電池に切り替えられる時点では、運転者の要求する電力を出力できるように、あらかじめ燃料電池へ出力要求を行うことで、燃料電池の応答遅れによって要求される目標出力が得られない出力欠乏状態を無くし、滑らかな加速制御を実現することができる。
この発明は、燃料電池の応答遅れを見越して、電力源がキャパシタから燃料電池に切り替えられる時点では、運転者の要求する電力を出力できるように、あらかじめ燃料電池へ出力要求を行うことで、燃料電池の応答遅れによって要求される目標出力が得られない出力欠乏状態を無くし、滑らかな加速制御を実現するものである。
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1〜図8は、この発明の実施例を示すものである。図1は燃料電池を搭載した車両の制御装置のシステム構成図、図2は燃料電池とキャパシタとの切り替え状態のタイムチャート、図3は燃料電池とキャパシタとの切り替え状態のフローチャート、図4はモータ出力に対するアクセル開度の関係を示すタイムチャート、図5はアクセル開度とモータ回転数とによるモータ出力との関係を示す図、図6はキャパシタの残存エネルギ予測のフローチャート、図7は変形例を示すマップによるキャパシタの残存エネルギ予測のブロック図、図8は変形例を示すキャパシタの残存エネルギ予測のマップを示す図である。
図1において、1は車両の制御装置、2は車両を駆動するモータ、3は車両に搭載された燃料電池(燃料電池スタックFC)、4はキャパシタ(電気二重層コンデンサ)である。制御装置1は、車両を駆動するモータ2を備え、このモータ2に対して並列に接続された二つの電力源である燃料電池3とキャパシタ4とを備えている。
前記燃料電池3は、並列した電力供給電路5・6によりモータ2に接続している。前記キャパシタ4は、並列したキャパシタ側電力供給電路7・8により電力供給電路5・6に接続している。これにより、燃料電池3とキャパシタ4とは、モータ2に対して並列に接続されている。
燃料電池3は、燃料(水素ガス)及び酸化剤(空気)の供給を受けて発電する。発電された直流電力は、電力供給電路5・6によりモータ2に供給される。モータ2は、燃料電池3から供給された電力によって駆動され、変速機を介して駆動輪を駆動する。モータ2は、車両の減速時に車両の運動エネルギを電気エネルギに変換して回生する。キャパシタ4は、モータ2への電力供給を補助するとともに、燃料電池2の発電した電力や車両の減速時におけるモータ2からの回生電力を受け入れて蓄積する。
モータ2と燃料電池3との間の電力供給電路5・6には、燃料電池3の端子間電圧としての出力電圧を検出する燃料電池電圧検出手段である燃料電池用電圧計9を接続している。
また、燃料電池用電圧計9と燃料電池3との間の電力供給電路5・6であって、一方の電力供給電路5には、逆流防止ダイオード10を設けている。逆流防止ダイオード10は、モータ2の回生によるモータ側の電力供給電路5・6の電圧上昇から燃料電池2を分離している。
キャパシタ側電力供給電路7・8には、キャパシタ4の端子間電圧としてのキャパシタ電圧を検出するキャパシタ電圧検出手段であるキャパシタ用電圧計11を接続している。
前記燃料電池用電圧計9と、キャパシタ用電圧計11とは、制御装置1の制御手段12に接続している。また、この制御手段12には、車両のアクセルペダルのアクセル開度量を検出するアクセル開度検出手段としてのアクセルセンサ13と、モータ2の回転数を検出するモータ回転数検出手段としての回転数センサ14とを、接続している。
図1において、1は車両の制御装置、2は車両を駆動するモータ、3は車両に搭載された燃料電池(燃料電池スタックFC)、4はキャパシタ(電気二重層コンデンサ)である。制御装置1は、車両を駆動するモータ2を備え、このモータ2に対して並列に接続された二つの電力源である燃料電池3とキャパシタ4とを備えている。
前記燃料電池3は、並列した電力供給電路5・6によりモータ2に接続している。前記キャパシタ4は、並列したキャパシタ側電力供給電路7・8により電力供給電路5・6に接続している。これにより、燃料電池3とキャパシタ4とは、モータ2に対して並列に接続されている。
燃料電池3は、燃料(水素ガス)及び酸化剤(空気)の供給を受けて発電する。発電された直流電力は、電力供給電路5・6によりモータ2に供給される。モータ2は、燃料電池3から供給された電力によって駆動され、変速機を介して駆動輪を駆動する。モータ2は、車両の減速時に車両の運動エネルギを電気エネルギに変換して回生する。キャパシタ4は、モータ2への電力供給を補助するとともに、燃料電池2の発電した電力や車両の減速時におけるモータ2からの回生電力を受け入れて蓄積する。
モータ2と燃料電池3との間の電力供給電路5・6には、燃料電池3の端子間電圧としての出力電圧を検出する燃料電池電圧検出手段である燃料電池用電圧計9を接続している。
また、燃料電池用電圧計9と燃料電池3との間の電力供給電路5・6であって、一方の電力供給電路5には、逆流防止ダイオード10を設けている。逆流防止ダイオード10は、モータ2の回生によるモータ側の電力供給電路5・6の電圧上昇から燃料電池2を分離している。
キャパシタ側電力供給電路7・8には、キャパシタ4の端子間電圧としてのキャパシタ電圧を検出するキャパシタ電圧検出手段であるキャパシタ用電圧計11を接続している。
前記燃料電池用電圧計9と、キャパシタ用電圧計11とは、制御装置1の制御手段12に接続している。また、この制御手段12には、車両のアクセルペダルのアクセル開度量を検出するアクセル開度検出手段としてのアクセルセンサ13と、モータ2の回転数を検出するモータ回転数検出手段としての回転数センサ14とを、接続している。
この制御手段12は、タイミング予測手段15を備えている。タイミング予測手段15は、車両が加速状態にある場合で、かつキャパシタ用電圧計11により検出されたキャパシタ電圧が、燃料電池用電圧計9により検出された燃料電池の出力電圧よりも高いときには、アクセルセンサ13により検出された現在のアクセル開度と回転数センサ14により検出されたモータ2のモータ回転数とを基に、モータ2を駆動する電力源がキャパシタ4から燃料電池3へ滑らかに切り替わるために、燃料電池3への出力要求を行うタイミングを予測する。
タイミング予測手段15は、アクセルセンサ13により検出されたある時点のアクセル開度から、ある時点から一定時間後までのモータ2の消費エネルギ量を推測する消費エネルギ量算出手段16を備え、ある時点でのキャパシタ4の残存エネルギ量と、この消費エネルギ量算出手段16により算出されたある時点から一定時間後までの消費エネルギ推定量とを用いて、ある時点から一定時間後のキャパシタ4の残存エネルギ量を推測するキャパシタ残存エネルギ量推測手段17を備え、このキャパシタ残存エネルギ量推測手段19により推測された残存エネルギ量が、零以下と推測された場合には、燃料電池3に出力要求を行う出力要求指令手段18を備えている。
タイミング予測手段15は、アクセルセンサ13により検出されたある時点のアクセル開度から、ある時点から一定時間後までのモータ2の消費エネルギ量を推測する消費エネルギ量算出手段16を備え、ある時点でのキャパシタ4の残存エネルギ量と、この消費エネルギ量算出手段16により算出されたある時点から一定時間後までの消費エネルギ推定量とを用いて、ある時点から一定時間後のキャパシタ4の残存エネルギ量を推測するキャパシタ残存エネルギ量推測手段17を備え、このキャパシタ残存エネルギ量推測手段19により推測された残存エネルギ量が、零以下と推測された場合には、燃料電池3に出力要求を行う出力要求指令手段18を備えている。
次に、この実施例の作用を、図2〜図6に基づいて説明する。
燃料電池3を搭載した車両の制御装置1は、キャパシタ4を電力源として車両が加速状態にある場合に、キャパシタ用電圧計11により検出されたキャパシタ電圧Vcapと、燃料電池用電圧計9により検出された燃料電池の出力電圧Vfcとが等しくなった時点で、モータ2を駆動する電力源がキャパシタ4から燃料電池3へと切り替わるような滑らかな電力源遷移を実現できるように、燃料電池3へ出力要求を行う。
この制御装置1は、キャパシタ4から燃料電池3への電力源の切り替わりが生じる時点より、燃料電池3の応答遅れを見越しだ時間だけ早く燃料電池3に出力要求を行う。
図2に示すように、制御装置1は、燃料電池3の応答遅れ時間を見越し、キャパシタ4からモータ2に電源の供給を開始(時間t1)してキャパシタ電圧Vcapが低下し、Vcap(キャパシタ電圧)=Vfc(燃料電池の出力電圧)となる時点(時間t3)より事前準備時間tαだけ早い時点(時間t2)で、燃料電池3に出力要求Preqを行う。制御装置1は、事前準備時間tαだけ早く燃料電池3を立ち上げることにより、Vcap=Vfcの時点(時間t3)では燃料電池3は充分に目標出力を供給する準備ができており、速やかにキャパシタ4から燃料電池3への出力遷移を行うことができる。
ただし、Vcap>Vfcの時点において、つまり事前準備時間tαだけ早い時点(時間t2)からVcap=Vfcの時点(時間t3)までにおいて、燃料電池3ヘの空気供給と水素供給を高め、かつ、外部への燃料電池3の出力=0の状態を長時間保持することは、燃費上好ましくなく、燃料電池3内の電解質膜の水分管理等に不都合が生じる可能性がある。このため、事前準備時間tαは、燃料電池3の応答遅れを補完するのに必要充分な時間に設定する。
燃料電池3を搭載した車両の制御装置1は、キャパシタ4を電力源として車両が加速状態にある場合に、キャパシタ用電圧計11により検出されたキャパシタ電圧Vcapと、燃料電池用電圧計9により検出された燃料電池の出力電圧Vfcとが等しくなった時点で、モータ2を駆動する電力源がキャパシタ4から燃料電池3へと切り替わるような滑らかな電力源遷移を実現できるように、燃料電池3へ出力要求を行う。
この制御装置1は、キャパシタ4から燃料電池3への電力源の切り替わりが生じる時点より、燃料電池3の応答遅れを見越しだ時間だけ早く燃料電池3に出力要求を行う。
図2に示すように、制御装置1は、燃料電池3の応答遅れ時間を見越し、キャパシタ4からモータ2に電源の供給を開始(時間t1)してキャパシタ電圧Vcapが低下し、Vcap(キャパシタ電圧)=Vfc(燃料電池の出力電圧)となる時点(時間t3)より事前準備時間tαだけ早い時点(時間t2)で、燃料電池3に出力要求Preqを行う。制御装置1は、事前準備時間tαだけ早く燃料電池3を立ち上げることにより、Vcap=Vfcの時点(時間t3)では燃料電池3は充分に目標出力を供給する準備ができており、速やかにキャパシタ4から燃料電池3への出力遷移を行うことができる。
ただし、Vcap>Vfcの時点において、つまり事前準備時間tαだけ早い時点(時間t2)からVcap=Vfcの時点(時間t3)までにおいて、燃料電池3ヘの空気供給と水素供給を高め、かつ、外部への燃料電池3の出力=0の状態を長時間保持することは、燃費上好ましくなく、燃料電池3内の電解質膜の水分管理等に不都合が生じる可能性がある。このため、事前準備時間tαは、燃料電池3の応答遅れを補完するのに必要充分な時間に設定する。
キャパシタ4から燃料電池3への電力源の切り替えは、図3に示すように行われる。制御装置1は、切り替えのプログラムがスタートすると(A1)、燃料電池3への出力要求Preqが零よりも大きいか否か(Preq>0)を判断する(A2)。この判断(A2)がNOの場合は、この判断(A2)を繰り返す。この判断(A2)がYESの場合は、キャパシタ電圧Vcapが燃料電池の出力電圧Vfcよりも大きいか否か(Vcap>Vfc)を判断する(A3)。
この判断(A3)がYESの場合は、事前準備時間tα後のキャパシタ4の残存エネルギ量Uestimateを演算し(A4)、残存エネルギ量Uestimateが零よりも大きい(Uestimate>0)か否かを判断する(A5)。この判断(A5)がYESの場合は、燃料電池3への出力要求Preqを禁止し(A6)、判断(A2)に戻る。
一方、前記判断(A3)がNOの場合は、燃料電池3への出力要求Preqを行い(A7)、判断(A2)に戻る。また、前記判断(A5)がNOの場合は、燃料電池3への出力要求Preqを行い(A7)、判断(A2)に戻る。
このように、制御装置1は、Vcap>Vfcの状況ではモータ2ヘの駆動要求によらず、燃料電池3への出力要求Preqを禁止する。そして、その時点から事前準備時間tα後のキャパシタ4の残存エネルギ量Uestimateを演算し、残存エネルギ量Uestimateが零以下になった段階で、燃料電池3への出力要求Preqを開始する。事前準備時間tαは、応答遅れ時間(図12参照)程度に設定するが、その一方、事前準備時間tα後のキャパシタ4の残存エネルギ量Uestimateを予測しておく必要がある。
この判断(A3)がYESの場合は、事前準備時間tα後のキャパシタ4の残存エネルギ量Uestimateを演算し(A4)、残存エネルギ量Uestimateが零よりも大きい(Uestimate>0)か否かを判断する(A5)。この判断(A5)がYESの場合は、燃料電池3への出力要求Preqを禁止し(A6)、判断(A2)に戻る。
一方、前記判断(A3)がNOの場合は、燃料電池3への出力要求Preqを行い(A7)、判断(A2)に戻る。また、前記判断(A5)がNOの場合は、燃料電池3への出力要求Preqを行い(A7)、判断(A2)に戻る。
このように、制御装置1は、Vcap>Vfcの状況ではモータ2ヘの駆動要求によらず、燃料電池3への出力要求Preqを禁止する。そして、その時点から事前準備時間tα後のキャパシタ4の残存エネルギ量Uestimateを演算し、残存エネルギ量Uestimateが零以下になった段階で、燃料電池3への出力要求Preqを開始する。事前準備時間tαは、応答遅れ時間(図12参照)程度に設定するが、その一方、事前準備時間tα後のキャパシタ4の残存エネルギ量Uestimateを予測しておく必要がある。
Vcap>Vfcの状況下において、燃料電池3への出力要求Preqを禁止した時点から残存エネルギ量Uestimateが零以下となるまでのエネルギ残存時間△tを推測する方法としては、キャパシタ4の出力Pcapあるいはキャパシタ電圧Vcap(=キャパシタ残存エネルギ量)の過去データの時間推移から推測する方法がある。
しかし、PcapあるいはVcapの過去データの時間推移から推測する方法は、データの時間変動に著しく影響されてしまう問題があり、また、それを抑止するために平滑化を行うと、推測された残存時間に時間遅れが発生する問題がある。
そこで、この制御装置1は、アクセル開度[%]を駆動出力の目標パラメータであるとみなして、事前準備時間tα後の残存エネルギ量Uestimateの推測に用いる。
車両のアクセルペダルが踏まれてから、実際にモータ2の出力軸から運転者の要望する出力が得られるまでには、遅れ時間δtが存在する。このことから、アクセル開度[%]は、ある遅れ時間経過後における目標出力に直結する因子であるとみなすことができる。
つまり、図4に示すように、ある時間T2におけるモータ2の出力p2は、その△t秒前の時間T1におけるアクセル開度の関数[p2=関数(アクセル開度(T1))]として与えることができる。例えば、図5に示すように、ある時点のアクセル開度とモータ回転数とから、△t後のモータ2の出力p2を与える[p2=f(アクセル開度、モータ回転数)]。
このとき、図4の時間T1から時間T2までの△t秒間におけるモータ2の消費電力量の予測値は、
(1/2)(p1+p2)△t=(1/2)(p1+np1)△t=
{(n+1)/2}p1△t (式2)
(ただし、n=p2/p1)
で与えられる。
一方、時間T1時点でのキャパシタ4の残存エネルギ量Uavailは、
(1/2)C(Vcap2−Vidle2)=Uavail (式3)
で与えられる。
したがって、△t秒後の時間T2時点でのキャパシタ4の残存エネルギ量推測値Uestimateは、
Uestimate=Uavail−{(n+1)/2}p1△t (式4)
となる。
ここで、燃料電池3の立ち上がりに必要な事前準備時間tαがほぼアクセルペダルの応答時間△tに近い(tα≒△t)と仮定すれば、(式4)を用いて、図3に示すフローチャートから燃料電池3の応答時間遅れを見越して、Vcap=Vfcとなる時点(図2の時間t3)よりも事前準備時間tαだけ早く燃料電池3に出力要求Preqを行うことができる。
しかし、PcapあるいはVcapの過去データの時間推移から推測する方法は、データの時間変動に著しく影響されてしまう問題があり、また、それを抑止するために平滑化を行うと、推測された残存時間に時間遅れが発生する問題がある。
そこで、この制御装置1は、アクセル開度[%]を駆動出力の目標パラメータであるとみなして、事前準備時間tα後の残存エネルギ量Uestimateの推測に用いる。
車両のアクセルペダルが踏まれてから、実際にモータ2の出力軸から運転者の要望する出力が得られるまでには、遅れ時間δtが存在する。このことから、アクセル開度[%]は、ある遅れ時間経過後における目標出力に直結する因子であるとみなすことができる。
つまり、図4に示すように、ある時間T2におけるモータ2の出力p2は、その△t秒前の時間T1におけるアクセル開度の関数[p2=関数(アクセル開度(T1))]として与えることができる。例えば、図5に示すように、ある時点のアクセル開度とモータ回転数とから、△t後のモータ2の出力p2を与える[p2=f(アクセル開度、モータ回転数)]。
このとき、図4の時間T1から時間T2までの△t秒間におけるモータ2の消費電力量の予測値は、
(1/2)(p1+p2)△t=(1/2)(p1+np1)△t=
{(n+1)/2}p1△t (式2)
(ただし、n=p2/p1)
で与えられる。
一方、時間T1時点でのキャパシタ4の残存エネルギ量Uavailは、
(1/2)C(Vcap2−Vidle2)=Uavail (式3)
で与えられる。
したがって、△t秒後の時間T2時点でのキャパシタ4の残存エネルギ量推測値Uestimateは、
Uestimate=Uavail−{(n+1)/2}p1△t (式4)
となる。
ここで、燃料電池3の立ち上がりに必要な事前準備時間tαがほぼアクセルペダルの応答時間△tに近い(tα≒△t)と仮定すれば、(式4)を用いて、図3に示すフローチャートから燃料電池3の応答時間遅れを見越して、Vcap=Vfcとなる時点(図2の時間t3)よりも事前準備時間tαだけ早く燃料電池3に出力要求Preqを行うことができる。
△t後のキャパシタ4の残存エネルギ量推測値Uestimateは、図6に示すように求められる。制御装置1は、推測のプログラムがスタートすると(B1)、キャパシタ4の残存エネルギ量Uavailを、
Uavail=(1/2)(Vcap2−Vidle2)*C
により求め(B2)、
モータ2の予測出力p2を、
p2=f(アクセル開度、モータ回転数)
により求め(B3)、
△t後のキャパシタ4の残存エネルギ量Uestimateを、
Uestimate=Uavail−{(n+1)/2}p1△t
により求め(B4)、エンドにする(B5)。
Uavail=(1/2)(Vcap2−Vidle2)*C
により求め(B2)、
モータ2の予測出力p2を、
p2=f(アクセル開度、モータ回転数)
により求め(B3)、
△t後のキャパシタ4の残存エネルギ量Uestimateを、
Uestimate=Uavail−{(n+1)/2}p1△t
により求め(B4)、エンドにする(B5)。
このように、この燃料電池3を搭載した車両の制御装置1は、タイミング予測手段17によって、車両が加速状態にあり、かつキャパシタ電圧Vcapが燃料電池3の出力電圧Vfcよりも高いときには、現在のアクセル開度とモータ回転数とを基に、モータ2を駆動する電力源を、キャパシタ4から燃料電池3へ切り替えるために、燃料電池3への出力要求Preqを行うタイミング(事前準備時間tα)を予測している。
これにより、車両の制御装置1は、図2に示すように、燃料電池3の応答遅れを見越して、電力源がキャパシタ4から燃料電池3に切り替えられる時点では、運転者の要求する電力を出力できるように、あらかじめ燃料電池3へ出力要求Preqを行うことで、燃料電池3の応答遅れによって要求される目標出力が得られない出力欠乏状態を無くし、滑らかな加速制御を実現することができる。
これにより、車両の制御装置1は、図2に示すように、燃料電池3の応答遅れを見越して、電力源がキャパシタ4から燃料電池3に切り替えられる時点では、運転者の要求する電力を出力できるように、あらかじめ燃料電池3へ出力要求Preqを行うことで、燃料電池3の応答遅れによって要求される目標出力が得られない出力欠乏状態を無くし、滑らかな加速制御を実現することができる。
また、前記タイミング予測手段17は、アクセルセンサ15により検出されたある時点のアクセル開度から、ある時点から一定時間後までのモータ2の消費エネルギ量を推測する消費エネルギ量算出手段16を備え、ある時点でのキャパシタ4の残存エネルギ量と、この消費エネルギ量算出手段16により算出されたある時点から一定時間後までの消費エネルギ推定量とを用いて、ある時点から一定時間後のキャパシタ4の残存エネルギ量Uestimateを推測するキャパシタ残存エネルギ量推測手段17を備え、このキャパシタ残存エネルギ量推測手段17により推測された残存エネルギ量Uestimateが、零以下と推測された場合には、燃料電池3に出力要求を行う出力要求指令手段18を備えている。
これにより、車両の制御装置は、正確なキャパシタ4の残存エネルギ量を予測することが可能であり、キャパシタ4から燃料電池3への精度の高い切り替えタイミング制御を実現することが可能である。
これにより、車両の制御装置は、正確なキャパシタ4の残存エネルギ量を予測することが可能であり、キャパシタ4から燃料電池3への精度の高い切り替えタイミング制御を実現することが可能である。
なお、この発明においては、上述の実施例に限定されず、種々応用改変が可能であることは勿論である。
例えば、上述実施例においては、△t後のキャパシタ4の残存エネルギ量Uestimateをアクセル開度とモータ回転数とを基に計算式より求めたが、図7に示すように、アクセル開度と経験上得られた予測出力/現在出力の比nの相関性をマップ化し、このマップから△t後のキャパシタ4の残存エネルギ量Uestimateを推測することもできる。なお、図8は、アクセル開度による予測出力/現在出力の比nのマップの具体例である。
例えば、上述実施例においては、△t後のキャパシタ4の残存エネルギ量Uestimateをアクセル開度とモータ回転数とを基に計算式より求めたが、図7に示すように、アクセル開度と経験上得られた予測出力/現在出力の比nの相関性をマップ化し、このマップから△t後のキャパシタ4の残存エネルギ量Uestimateを推測することもできる。なお、図8は、アクセル開度による予測出力/現在出力の比nのマップの具体例である。
この発明は、燃料電池とキャパシタとの二つの電力源が切り替わる際の、燃料電池の応答遅れによって要求される目標出力が得られない出力欠乏状態を無くし、滑らかな加速・走行を得ることができるものであり、車両以外の燃料電池を搭載した装置の制御にも適用することができる。
1 制御装置
2 モータ
3 燃料電池
4 キャパシタ
5・6 電力供給電路
7・8 キャパシタ側電力供給電路
9 燃料電池用リレー
10 燃料電池用電圧計
11 逆流防止ダイオード
12 キャパシタ用リレー
13 キャパシタ用電圧計
14 制御手段
15 アクセルセンサ
16 回転数センサ
17 タイミング予測手段
18 残存エネルギ量算出手段
19 キャパシタ残存エネルギ量推測手段
20 出力要求指令手段
2 モータ
3 燃料電池
4 キャパシタ
5・6 電力供給電路
7・8 キャパシタ側電力供給電路
9 燃料電池用リレー
10 燃料電池用電圧計
11 逆流防止ダイオード
12 キャパシタ用リレー
13 キャパシタ用電圧計
14 制御手段
15 アクセルセンサ
16 回転数センサ
17 タイミング予測手段
18 残存エネルギ量算出手段
19 キャパシタ残存エネルギ量推測手段
20 出力要求指令手段
Claims (2)
- 車両を駆動するモータを備え、このモータに対して並列に接続された燃料電池とキャパシタとを備えた燃料電池を搭載した車両の制御装置において、前記燃料電池の出力電圧を検出する燃料電池電圧検出手段を備え、前記キャパシタのキャパシタ電圧を検出するキャパシタ電圧検出手段を備え、前記車両のアクセル開度量を検出するアクセル開度検出手段を備え、前記車両が加速状態にある場合で、かつ前記キャパシタ電圧検出手段により検出されたキャパシタ電圧が、前記燃料電池電圧検出手段により検出された燃料電池の出力電圧よりも高いときには、前記アクセル開度検出手段により検出された現在のアクセル開度とモータ回転数とを基に、前記モータを駆動する電力源を、キャパシタから燃料電池へ切り替えるために、前記燃料電池への出力要求を行うタイミングを予測するタイミング予測手段を備えていることを特徴とする燃料電池を搭載した車両の制御装置。
- 前記タイミング予測手段は、前記アクセル開度検出手段により検出されたある時点のアクセル開度から、ある時点から一定時間後までのモータの消費エネルギ量を推測する消費エネルギ量算出手段を備え、ある時点でのキャパシタの残存エネルギ量と、この消費エネルギ量算出手段により算出されたある時点から一定時間後までの消費エネルギ推定量とを用いて、前記一定時間後のキャパシタの残存エネルギ量を推測するキャパシタ残存エネルギ量推測手段を備え、このキャパシタ残存エネルギ量推測手段により推測された残存エネルギ量が、零以下と推測された場合には、前記燃料電池に出力要求を行う出力要求指令手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池を搭載した車両の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006185191A JP2008017594A (ja) | 2006-07-05 | 2006-07-05 | 燃料電池を搭載した車両の制御装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=39074092
Family Applications (1)
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Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009189161A (ja) * | 2008-02-06 | 2009-08-20 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池車両 |
FR2979293A1 (fr) * | 2011-08-26 | 2013-03-01 | Renault Sa | Dispositif d'alimentation en energie electrique notamment pour un vehicule automobile. |
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KR101459900B1 (ko) * | 2013-05-07 | 2014-11-10 | 현대자동차주식회사 | 연료전지차량의 스타트 스탑 제어방법 |
JPWO2013128610A1 (ja) * | 2012-03-01 | 2015-07-30 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池システム |
CN113002370A (zh) * | 2021-04-16 | 2021-06-22 | 吉林大学 | 一种燃料电池汽车实时能量管理控制方法 |
-
2006
- 2006-07-05 JP JP2006185191A patent/JP2008017594A/ja active Pending
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