JP7127600B2 - 燃料電池車両および燃料電池車両の制御方法 - Google Patents

燃料電池車両および燃料電池車両の制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、燃料電池車両および燃料電池車両の制御方法に関する。
特許文献1には、燃料電池が発電した電力や、回生ブレーキによる回生電力を蓄電可能な二次電池を搭載した燃料電池車両が記載されている。この燃料電池車両では、燃料電池内に残留する水分を、燃料電池外へ排出させるための掃気処理が行われる。
特開2016-096058号公報
本願の発明者らは、回生ブレーキと摩擦ブレーキとを併用して制動力を発生させる回生摩擦協調ブレーキが用いられる燃料電池車両では、制動中に掃気処理が行われることによって、回生ブレーキの制動力が一時的に低減する場合があることを見出した。したがって、回生摩擦協調ブレーキの制動力を安定させることが望まれている。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本開示の一形態によれば、燃料電池車両が提供される。この燃料電池車両は、燃料電池と、前記燃料電池内に反応ガスを供給するガス供給部と、前記燃料電池車両を制動する摩擦ブレーキと、前記燃料電池車両を駆動する力行モードと、前記燃料電池車両を制動する回生モードとで動作可能な電動発電機と、前記燃料電池によって発電された電力と、前記回生モード時の前記電動発電機によって発電された電力とを蓄電可能な蓄電装置と、前記燃料電池車両の車速を検出する車速検出部と、制動要求に応じて発生させる制動力における、前記摩擦ブレーキによる摩擦制動力と前記回生モード時の前記電動発電機による回生制動力との割合を、少なくとも前記車速に応じて決定し、決定した前記割合に応じて、前記摩擦ブレーキと前記回生モード時の前記電動発電機とを制御する制動制御部と、前記燃料電池内に滞留する滞留水の量を推定し、推定した前記滞留水の量が予め定められた閾値以上であり、かつ、予め定められた許可条件が満たされた場合に、前記ガス供給部から反応ガスを前記燃料電池内に供給することによって前記滞留水を前記燃料電池外へ排出させる掃気処理を実行する掃気制御部と、を備える。前記許可条件は、前記車速が予め定められた第1速度以下である状態が予め定められた第1期間以上継続された、という条件である。
この形態の燃料電池車両によれば、掃気処理を実行するための許可条件として、燃料電池車両の車速が所定の速度以下である状態が、所定期間継続されたという条件を設定できるため、回生制動力が発生しない速度域において掃気処理を実行することができる。そのため、回生摩擦協調ブレーキの制動力を安定させることができる。
(2)上記形態の燃料電池車両において、前記制動制御部は、前記車速が第2速度以下である場合には、制動要求に応じて発生させる制動力における、前記回生制動力の割合をゼロとし、前記第1速度は、前記第2速度よりも低くてもよい。
この形態の燃料電池車両によれば、第2速度以下では、回生制動力が発生せず、掃気処理は、第2速度よりも小さい第1速度以下にて実行される。そのため、回生摩擦協調ブレーキの制動力をより確実に安定させることができる。
(3)上記形態の燃料電池車両において、前記掃気制御部は、前記許可条件が満たされて前記掃気処理が実行されている間に、予め定められた中断条件が満たされた場合、前記掃気処理を終了させ、前記滞留水の量の推定値を初期値に戻してもよい。
この形態の燃料電池車両によれば、掃気処理の中断と実行とが繰り返されることが抑制される。そのため、掃気処理が繰り返されて燃料電池内が乾燥することを抑制できる。
(4)上記形態の燃料電池車両において、前記掃気制御部は、前記許可条件が満たされて前記掃気処理が実行されている間に、前記車速が前記第1速度を超えた場合であっても、前記燃料電池車両がアクセルオン状態である場合には、前記掃気処理を終了させずに継続してもよい。
この形態の燃料電池車両によれば、掃気処理が実行されている間に、許可条件が満たされなくなったとしても、回生制動力が発生しないアクセルオン状態である場合には、掃気処理が継続される。そのため、許可条件が満たされなくなった場合に掃気処理が中断される形態に比べて、燃料電池内の滞留水が排出されやすくなり、滞留水が燃料電池内に滞留する期間を短くできる。
(5)上記形態の燃料電池車両において、前記掃気制御部は、前記許可条件が満たされて前記掃気処理が実行されている間に、前記車速が前記第1速度を超えた場合には、前記燃料電池車両がアクセルオフ状態であることを検出したタイミングで前記掃気処理を終了してもよい。
この形態の燃料電池車両によれば、掃気処理を中断するタイミングとアクセルオフ状態とされるタイミングとを一致させることができる。そのため、回生摩擦協調ブレーキの制動力を安定させることができる。
本開示は、燃料電池車両以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料電池車両の制御方法、燃料電池車両に搭載された燃料電池の掃気方法等の形態で実現することができる。
第1実施形態における燃料電池車両の概略構成を示す説明図。 回生摩擦協調制動力の変化を模式的に示す説明図。 回生摩擦協調制動力の変化を模式的に示す参考図。 第1実施形態における掃気許可判定処理の処理内容を示すフローチャート。 第1実施形態における掃気処理中の加速度変化を示すタイムチャート。 比較例における掃気処理中の加速度変化を示すタイムチャート。 第2実施形態における掃気許可判定処理の処理内容を示すフローチャート。 第3実施形態における掃気許可判定処理の処理内容を示すフローチャート。
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態における燃料電池車両20の概略構成を示す説明図である。燃料電池車両20は、燃料電池100と蓄電装置421とを含む燃料電池システム30と、電動発電機40と、摩擦ブレーキ50と、アクセルペダル70と、ブレーキペダル80と、車速検出部60と、制御部500とを備えている。燃料電池車両20は、アクセルペダル70やブレーキペダル80の操作に応じて駆動または制動される。本実施形態の電動発電機40は、燃料電池車両20を駆動する力行モードと、燃料電池車両20を制動する回生モードとで動作可能である。力行モード時の電動発電機40は、燃料電池システム30から電力の供給を受けて、前輪FWと後輪RWとの少なくとも一方を回転させることによって燃料電池車両20を駆動する。回生モード時の電動発電機40は、燃料電池車両20の運動エネルギを電力に変換することによって燃料電池車両20を制動する。回生モード時の電動発電機40による制動のことを、回生ブレーキとも呼ぶ。本実施形態の燃料電池車両20は、回生ブレーキと摩擦ブレーキ50とを併用した回生摩擦協調ブレーキによって制動される。摩擦ブレーキによる制動力のことを摩擦制動力と呼び、回生ブレーキによる制動力のことを回生制動力と呼び、回生摩擦協調ブレーキによる制動力のことを回生摩擦協調制動力と呼ぶ。
本実施形態の燃料電池システム30は、燃料電池100と、水素給排系200と、空気給排系300と、電力供給系400とを備えている。本実施形態の燃料電池100は、固体高分子形の燃料電池100である。燃料電池100は、電気化学反応によって起電力を発生させる。燃料電池100の反応ガスには、燃料ガスとして水素ガスが用いられ、酸化ガスとして空気が用いられる。燃料電池100は、複数の単セルが積層したスタック構造を有し、それぞれの単セル同士は直列に接続されている。それぞれの単セルは、電解質膜の両面に電極触媒層を有する膜電極接合体と、膜電極接合体を挟持する一対のセパレータとを備えている。アノード側における膜電極接合体とセパレータとの間には、水素ガスが流通可能なアノード流路が形成されている。カソード側における膜電極接合体とセパレータとの間には、空気が流通可能なカソード流路が形成されている。
水素給排系200は、水素供給部210と、水素循環部220と、水素排出部230とを備えている。水素供給部210は、水素タンク211と、水素供給流路212と、主止弁213と、減圧弁214と、インジェクタ215とを備えている。水素タンク211は、燃料電池100に供給するための水素ガスを高圧の状態で貯蔵している。水素供給流路212は、水素タンク211と燃料電池100のアノード流路とを接続する流路である。水素供給流路212には、上流側から順に、主止弁213と、減圧弁214と、レギュレータとが設けられている。主止弁213が開弁されることによって、水素タンク211に貯蔵された高圧の水素ガスが、水素供給流路212へと流れる。高圧の水素ガスは、減圧弁214によって所定の圧力まで減圧された後、燃料電池100の発電要求に応じてインジェクタ215から燃料電池100へと供給される。
水素循環部220は、水素循環流路221と、水素循環ポンプ222とを備えている。水素循環流路221は、燃料電池100のアノード流路と、水素供給流路212におけるインジェクタ215よりも下流側とを接続する流路である。水素循環流路221には、水素循環ポンプ222が設けられている。燃料電池100から排出されたアノードオフガスに含まれる未消費の水素ガスは、循環ポンプによって、水素供給流路212に循環する。尚、アノードオフガスには、未消費の水素ガスの他に、燃料電池100の発電に伴う生成水や窒素ガスが含まれるため、水素循環流路221における燃料電池100と循環ポンプとの間に設けられた図示しない気液分離器によって、未消費の水素ガスと、生成水や窒素ガスとが分離される。
水素排出部230は、水素排出流路231と、排気排水弁232とを備えている。水素排出流路231は、水素循環流路221における燃料電池100と水素循環ポンプ222との間と、後述する空気排出流路321とを接続する流路である。水素排出流路231には、排気排水弁232が設けられている。排気排水弁232が開弁されることによって、アノードオフガスが、空気排出流路321を介して大気へと排出される。
空気給排系300は、空気供給部310と、空気排出部320とを備えている。空気供給部310は、空気導入流路311と、エアフローメータ312と、エアコンプレッサ313と、分流弁314と、空気供給流路315と、空気バイパス流路316とを備えている。空気導入流路311は、大気に連通する流路であり、分流弁314によって空気供給流路315と空気バイパス流路316とに接続されている。空気導入流路311には、上流側から順に、エアフローメータ312と、エアコンプレッサ313と、分流弁314とが設けられている。エアフローメータ312は、空気導入流路311に導入された空気の流量を検出するセンサである。エアコンプレッサ313は、空気導入流路311へと空気を導入して、導入した空気を燃料電池100へと圧送するための圧縮機である。エアコンプレッサ313のことをガス供給部と呼ぶこともある。本実施形態のエアコンプレッサ313は、ターボコンプレッサである。エアコンプレッサ313は、ターボ式圧縮機に限られず、容積式圧縮機であってもよい。分流弁314は、空気供給流へと流れる空気の流量と、空気バイパス流路316へと流れる空気の流量とを、開度に応じて調節可能である。空気供給流路315は、分流弁314と燃料電池100のカソード流路とを接続する流路である。空気バイパス流路316は、分流弁314と後述する空気排出流路321とを接続する流路である。尚、空気バイパス流路316は、空気排出流路321に接続されずに、大気に連通してもよい。
空気排出部320は、空気排出流路321と、調圧弁322とを備えている。空気排出流路321は、燃料電池100のカソード流路に接続された、大気に連通する流路である。空気排出流路321には、調圧弁322が設けられている。調圧弁322の開度が調節されることによって、燃料電池100のカソード流路内の空気の圧力や、エアコンプレッサ313によって吐出される空気の流量が調節される。空気排出流路321における調圧弁322よりも下流側には、上流側から順に、上述した空気バイパス流路316と、水素排出流路231とが接続されている。燃料電池100から排出されたカソードオフガスは、空気バイパス流路316から流入した空気や、水素排出流路231から流入したアノードオフガスとともに、空気排出流路321を流れて、大気へと排出される。
燃料電池システム30は、図示しない冷媒循環系を備えている。冷媒循環系は、燃料電池100を冷却した冷媒が、冷媒を放熱させるラジエータを経由して、燃料電池100に循環するように構成されている。
電力供給系400は、昇圧コンバータ411と、インバータ412と、蓄電装置421と、昇降圧コンバータ422と、第1配線431と、第2配線432とを備えている。燃料電池100と、昇圧コンバータ411と、インバータ412とが第1配線431によってこの順に電気的に接続されている。蓄電装置421と、昇降圧コンバータ422と、第1配線431における昇圧コンバータ411とインバータ412との間とが第2配線432によってこの順に電気的に接続されている。燃料電池100によって発電された直流電力は、昇圧コンバータ411によって昇圧された後に、インバータ412によって三相交流電力に変換されて、電動発電機40に供給される。蓄電装置421によって蓄電された直流電力は、昇降圧コンバータ422によって昇圧された後に、インバータ412によって三相交流電力に変換されて、電動発電機40に供給される。昇降圧コンバータ422は、蓄電装置421に蓄電された電力を昇圧可能なだけでなく、燃料電池100によって発電された電力や、回生モード時の電動発電機40によって発電された電力を降圧可能に構成されている。インバータ412は、直流電力から交流電力に変換可能に構成されているだけでなく、交流電力から直流電力に変換可能に構成されている。
蓄電装置421は、燃料電池100によって発電された電力と、回生モード時の電動発電機40によって発電された電力とを蓄電可能である。燃料電池100によって発電された電力のことを発電電力と呼ぶ。回生モード時の電動発電機40によって発電された電力のことを回生電力と呼ぶ。発電電力と回生電力とを合計した電力が、エアコンプレッサ313と水素循環ポンプ222とを含む燃料電池システム30の補機等によって消費される電力を上回る場合、上回った量の電力は、蓄電装置421に蓄電される。蓄電装置421に蓄電された電力は、電動発電機40や、燃料電池システム30の補機を駆動するための電力として消費可能である。本実施形態の蓄電装置421は、充放電可能な二次電池である。二次電池として、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等を用いることができる。尚、蓄電装置421は、二次電池ではなく、キャパシタであってもよい。
摩擦ブレーキ50は、燃料電池車両20の運動エネルギを摩擦による熱エネルギに変換することによって、燃料電池車両20を制動するための減速装置である。本実施形態の摩擦ブレーキ50は、アクチュエータによって駆動するディスクブレーキである。尚、摩擦ブレーキ50は、アクチュエータによって駆動するドラムブレーキであってもよい。
車速検出部60は、燃料電池車両20の車速を検出する。本実施形態の車速検出部60は、車輪速センサによって得られた燃料電池車両20の各車輪の回転速度を用いて車速を検出する。尚、車速検出部60は、加速度センサによって得られた燃料電池車両20の加速度を用いて車速を検出してもよいし、GNSS(Global Navigation Satellite System)によって得られた位置情報を用いて車速を検出してもよい。
制御部500は、CPUと、メモリと、各部品が接続されるインターフェース回路とを備えたコンピュータとして構成されている。制御部500は、各種センサから取得した情報に基づいて、燃料電池システム30の発電を制御し、電動発電機40を力行モードや回生モードで制御する。本実施形態の制御部500は、制動制御部510と、掃気制御部520とを含んでいる。
制動制御部510は、摩擦ブレーキ50のアクチュエータと、回生モード時の電動発電機40とを制御することによって、回生摩擦協調ブレーキを実現する。制動制御部510は、ドライバからの制動要求に応じて発生させる回生摩擦協調制動力における、摩擦ブレーキ50による摩擦制動力と回生モード時の電動発電機40による回生制動力との割合を、車速検出部60によって取得した車速に応じて決定する。制動制御部510は、決定した摩擦制動力と回生制動力との割合に応じて、摩擦ブレーキ50と回生モード時の電動発電機40とを制御する。尚、制動制御部510は、車速の他に、例えば、各車輪のスリップ状況に応じて摩擦制動力と回生制動力との割合を決定してもよい。
掃気制御部520は、エアコンプレッサ313から燃料電池100に空気を供給することによって、燃料電池100内に滞留した滞留水を燃料電池100外へ排出させる掃気処理を実行可能に構成されている。掃気制御部520のCPUは、メモリに記憶された制御プログラムを実行することによって、エアコンプレッサ313を制御して、後述する掃気許可判定処理を実行する。
図2は、回生摩擦協調制動力の変化を模式的に示す説明図である。横軸は、回生摩擦協調ブレーキによる制動を開始してから燃料電池車両20が停車するまでの時間を表している。縦軸は、制動力の大きさを表している。上述したように、回生摩擦協調制動力は、摩擦制動力と、回生制動力とを合わせた制動力であり、回生摩擦協調制動力における、摩擦制動力と回生制動力との割合は、制動制御部510によって制御される。一般に、電動発電機40が回生電力を発生させるための駆動輪からのトルクが、十分に得られない低速度域では、回生制動力は低下する。そのため、本実施形態の制動制御部510は、安定した回生摩擦協調制動力を確保するために、燃料電池車両20が低速になるにつれて、回生制動力の割合を減少させる。特に、燃料電池車両20の車速が後述する第1速度よりも高い第2速度以下である場合には、制動制御部510は、ドライバからの制動要求に応じて発生させる回生摩擦協調制動力における回生制動力の割合をゼロとして、摩擦制動力のみによって燃料電池車両20を制動させる。
図3は、回生摩擦協調制動力の変化を模式的に示す参考図である。図3では、回生制動力が発生した状態で掃気処理が実行された場合における、回生摩擦協調制動力の変化を表している。掃気処理が実行されると、エアコンプレッサ313は、燃料電池100内の滞留水を排出させるために、燃料電池100内に空気を供給する。そのため、燃料電池100は、予定よりも多くの電力を発電してしまう可能性がある。回生制動力が発生した状態で、換言すれば、回生電力が発生した状態で掃気処理が実行されることによって、蓄電装置421の充電量制限に達した場合、回生電力の蓄電または消費先がなくなって、電動発電機40からの電流が流れなくなる。そのため、電動発電機40が駆動輪の回転を制動するための磁力が低下して、回生制動力が低下してしまう。
図4は、本実施形態における掃気許可判定処理の処理内容を示すフローチャートである。この処理は、燃料電池システム30による発電が行われる期間内において、掃気制御部520によって繰り返し実行される。まず、掃気制御部520は、滞留水の量を推定する(ステップS110)。本実施形態では、推定される滞留水の量の初期値は、ゼロに設定されている。推定される滞留水の量の初期値は、ゼロでなくてもよく、実際に燃料電池100内に滞留する滞留水の量により近い値であることが好ましい。
本実施形態では、掃気制御部520は、単位時間当たりの滞留水の増加量を推定し、推定した単位時間当たりの滞留水の増加量を積算することによって、滞留水の量を推定する。単位時間当たりの滞留水の増加量は、単位時間当たりに燃料電池100の発電に伴って生じる生成水の量と、単位時間当たりに燃料電池100からカソードオフガスとともに排出される水分の量との差を用いて推定できる。単位時間当たりに燃料電池100の発電に伴って生じる生成水の量は、燃料電池100から出力される電流と、水の分子量等を用いて算出できる。単位時間当たりに燃料電池100からカソードオフガスとともに排出される水分の量は、燃料電池100内の温度における飽和水蒸気量と、燃料電池100内に供給される空気の流量等を用いて算出できる。尚、燃料電池100から出力される電流は、電流計を用いて測定できる。燃料電池100内の温度として、燃料電池100の冷媒出口近傍における冷媒の温度を用いることができる。燃料電池100の冷媒出口近傍における冷媒の温度は、温度センサを用いて測定できる。
次に、掃気制御部520は、滞留水の推定量が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する(ステップS120)。滞留水の推定量が予め定められた閾値以上であると判断されなかった場合(ステップS120:NO)、掃気制御部520は、処理をステップS110に戻し、再び、滞留水の量を推定する。一方、滞留水の推定量が予め定められた閾値以上であると判断された場合(ステップS120:YES)、掃気制御部520は、予め定められた許可条件を満たしたか否かを判定する(ステップS130)。
本実施形態では、許可条件として、車速検出部60によって検出された燃料電池車両20の車速が予め定められた第1速度以下である状態が予め定められた第1期間以上継続された、という条件が設定されている。本実施形態では、第1速度として、回生制動力が発生しない第2速度よりも低い速度が設定されている。回生制動力が発生した状態で掃気処理が実行されないように、第1速度と第2速度との速度差は、車速検出部60の測定誤差や、車速検出部60と掃気制御部520との間の通信遅れ等を考慮して設定されることが好ましい。第1速度と第2速度との速度差は、例えば、1~10km/hとすることができる。第1期間は、回生制動力が発生していない状態が比較的安定したと判断できる期間として設定されることが好ましい。第1期間は、例えば、掃気処理の実行のための所要時間の10~20%程度の時間とすることができる。例えば、掃気処理の実行のための所要時間が5~10秒間である場合には、第1期間は、0.5~2秒間とすることができる。
予め定められた許可条件を満たしたと判断されなかった場合(ステップS130:NO)、掃気制御部520は、処理をステップS110に戻し、再び、滞留水の量を推定する。一方、予め定められた許可条件を満たしたと判断された場合(ステップS130:YES)、掃気制御部520は、エアコンプレッサ313から燃料電池100内に空気を供給することによって滞留水を燃料電池100外へ排出させる掃気処理の実行を開始する(ステップS140)。つまり、掃気制御部520は、燃料電池100内に滞留する滞留水の量を推定し、推定した滞留水の量が予め定められた閾値以上であり、かつ、予め定められた許可条件を満たす場合に、掃気処理の実行を開始する。
掃気処理の実行が開始された後、掃気制御部520は、掃気処理が完了したか否かを判定する(ステップS150)。本実施形態では、予め定められた単位時間当たりの流量の空気がエアコンプレッサ313から燃料電池100内に供給される状態が、予め定められた期間継続された場合に、掃気制御部520は、掃気処理が完了したと判断する。掃気制御部520は、単位時間当たりに燃料電池100内に供給される空気の流量と、エアコンプレッサ313の回転数と、分流弁314の開度と、調圧弁322の開度との関係について表されたマップを参照することによって、予め定められた単位時間当たりの流量の空気がエアコンプレッサ313から燃料電池100内に供給される状態が、予め定められた期間継続されたか否かを判断できる。単位時間当たりに燃料電池100内に供給される空気の流量と、エアコンプレッサ313の回転数と、分流弁314の開度と、調圧弁322の開度との関係について表されたマップは、予め行われる試験によって設定できる。
掃気処理が完了したと判断されなかった場合(ステップS150:NO)、掃気制御部520は、掃気処理が完了したと判断されるまで、ステップS150の処理を繰り返す。一方、掃気処理が完了したと判断された場合(ステップS150:YES)、掃気制御部520は、滞留水の推定量をリセットし、つまり、滞留水の推定量を初期値に戻し(ステップS160)、この処理を終了する。掃気制御部520は、燃料電池システム30による発電が行われる期間内において、この処理を繰り返す。
図5は、本実施形態における掃気処理中の加速度の変化を示すタイムチャートの一例である。図5には、上から順に、燃料電池車両20の車速と、回生制動力と、掃気処理の実行についてのオンオフと、燃料電池100内に供給される空気の流量と、燃料電池100の発電電力と、燃料電池車両20の加速度との関係を表している。図5に示した例では、燃料電池車両20の車速が、回生摩擦協調制動力における回生制動力の割合がゼロにされる第2速度以下となり、さらに、第2速度よりも低速な第1速度以下である状態が、第1期間以上継続された後に、掃気処理が実行される。掃気処理が実行されることによって、燃料電池100内に供給される空気の流量が増加して、燃料電池100の発電電力が増加する。燃料電池100の発電電力が増加して、蓄電装置421の充電量制限に達したとしても、第1速度以下では回生制動力が発生していないため、回生制動力が変動することはない。
図6は、比較例における掃気処理中の加速度の変化を示すタイムチャートの一例である。図5に示した例では、回生制動力が発生した状態で、掃気処理は実行されない。これに対して、図6に示した例では、回生制動力が発生した状態で、掃気処理が実行され、蓄電装置421の充電量制限に達した場合を表している。この場合、蓄電装置421の充電量制限に達したタイミングにて、回生制動力が低下するため、燃料電池車両20の加速度には、大きな変動が生じる。
以上で説明した本実施形態の燃料電池車両20によれば、掃気処理を実行するための許可条件として、燃料電池車両20の車速が所定の速度以下である状態が、所定期間継続されたという条件を設定できるため、掃気制御部520は、回生制動力が発生しない速度域において掃気処理を実行することができる。そのため、掃気処理に起因して回生制動力が変動することが抑制され、回生摩擦協調ブレーキの制動力を安定させることができる。特に、本実施形態では、燃料電池車両20の車速が、回生制動力が発生しない第1速度以下である場合において、掃気制御部520は、掃気処理を実行する。そのため、掃気処理の影響を受けることなく、回生摩擦協調ブレーキの制動力を安定させることができる。
尚、掃気処理の影響を受けることなく回生摩擦協調ブレーキの制動力を安定させるために、燃料電池車両20の車速とは無関係に、回生制動力が発生した状態であるか否かを判定し、回生制動力が発生した状態であると判断された場合に、掃気処理の実行を開始しない、または、実行中の掃気処理を終了する、という掃気処理を禁止する条件を設定することによって、回生制動力の変動を抑制する形態が考えられる。しかし、回生制動力が発生した状態であると判断された場合に掃気処理を禁止する形態では、掃気処理の実行と中断とが繰り返される可能性があり、燃料電池100内の乾燥が促進されて、膜電極接合体の劣化が生じる可能性がある。これに対して、本実施形態によれば、掃気処理の実行機会を過度に制限せずに、回生制動力が発生した状態で、掃気処理が実行される可能性を低減できる。
B.第2実施形態:
図7は、第2実施形態における掃気許可判定処理の処理内容を示すフローチャートである。第2実施形態における燃料電池車両20の構成は、特に説明しない限り第1実施形態と同じである。
本実施形態の掃気許可判定処理において、掃気制御部520が滞留水の量を推定してから掃気処理の実行を開始するまでの処理内容は第1実施形態と同じであるため、説明を省略する(ステップS210~ステップS240)。その後、掃気制御部520は、許可条件が満たされて掃気処理が実行されている間に、予め定められた中断条件が満たされたか否かを判定する(ステップS245)。中断条件として、回生制動力が発生する可能性がある条件を設定することができる。本実施形態では、燃料電池車両20の車速が第1速度を超えた状態であり、かつ、燃料電池車両20がアクセルオフ状態であることが、中断条件として設定されている。掃気制御部520は、例えば、アクセル開度センサを用いて、アクセルオフ状態であるか否かを判定できる。
予め定められた中断条件が満たされたと判断されなかった場合(ステップS245:NO)、掃気制御部520は、第1実施形態と同様にして、掃気処理が完了したか否かを判定する(ステップS250)。掃気処理が完了したと判断されなかった場合(ステップS250:NO)、掃気制御部520は、処理をステップS245に戻し、再度、中断条件を満たしたか否かを判定する。一方、掃気処理が完了したと判断された場合(ステップS250:YES)、掃気制御部520は、滞留水の推定量をリセットし、つまり、滞留水の推定量を初期値に戻し(ステップS260)、この処理を終了する。掃気制御部520は、燃料電池システム30による発電が行われる期間内において、この処理を繰り返す。
予め定められた中断条件が満たされたと判断された場合(ステップS245:YES)、掃気制御部520は、ステップS250の処理をスキップして掃気処理を終了させ、滞留水の推定量を初期値に戻し(ステップS260)、この処理を終了する。掃気制御部520は、燃料電池システム30による発電が行われる期間内において、この処理を繰り返す。
以上で説明した本実施形態の燃料電池車両20によれば、掃気処理の実行が開始されてから完了されるまでの間に、回生制動力が発生する可能性がある状態となった場合には、掃気制御部520によって、掃気処理が中断される。そのため、掃気処理の影響を受けることなく、回生摩擦協調ブレーキの制動力を安定させることができる。
また、本実施形態では、掃気制御部520は、掃気処理を中断した場合には、滞留水の推定量を初期値に戻すため、掃気処理の中断と開始とが短期間に繰り返されることが抑制される。そのため、掃気処理の中断と開始とが短期間に繰り返されることによる、燃料電池100内の乾燥に伴う膜電極接合体の劣化や、騒音・振動の発生、燃費の低下等を抑制できる。
C.第3実施形態:
図8は、第3実施形態における掃気許可判定処理の処理内容を示すフローチャートである。第3実施形態における燃料電池車両20の構成は、特に説明しない限り第1実施形態と同じである。
本実施形態の掃気許可判定処理において、掃気制御部520が滞留水の量を推定してから掃気処理の実行を開始するまでの処理内容は第1実施形態と同じであるため、説明を省略する(ステップS310~ステップS340)。その後、掃気制御部520は、許可条件が満たされて掃気処理の実行が開始された後に、燃料電池車両20の車速が第1速度を超えたか否かを判定する(ステップS345)。
燃料電池車両20の車速が第1速度を超えたと判断されなかった場合(ステップS345:NO)、掃気制御部520は、第1実施形態と同様にして、掃気処理が完了したか否かを判定する(ステップS350)。掃気処理が完了したと判断されなかった場合(ステップS350:NO)、掃気制御部520は、ステップS345に処理を戻し、再度、第1速度を超えたか否かを判定する。掃気処理が完了したと判断された場合(ステップS350:YES)、掃気制御部520は、滞留水の推定量をリセットし、つまり、滞留水の推定量を初期値に戻し(ステップS360)、この処理を終了する。掃気制御部520は、燃料電池システム30による発電が行われる期間内において、この処理を繰り返す。
ステップS345にて、燃料電池車両20の車速が第1速度を超えたと判断された場合(ステップS345:YES)、掃気制御部520は、燃料電池車両20がアクセルオン状態であるか否かを判定する(ステップS347)。掃気制御部520は、例えば、アクセル開度センサを用いて、アクセルオン状態であるか否かを判定できる。燃料電池車両20がアクセルオン状態であると判断された場合(ステップS347:YES)、第1速度を超えても回生制動力は発生しない。そのため、掃気制御部520は、掃気処理が完了したか否かを判定し(ステップS350)、掃気処理が完了したと判断されなかった場合には、ステップS345に処理を戻し、掃気処理を継続する。一方、燃料電池車両20がアクセルオン状態であると判断されなかった場合(ステップS347:NO)、換言すれば、燃料電池車両20がアクセルオフ状態であると判断された場合には、ステップS350の処理をスキップして、滞留水の推定量を初期値に戻し(ステップS360)、アクセルオフ状態にされたタイミングと一致するタイミングにて掃気処理を終了する。掃気制御部520は、燃料電池システム30による発電が行われる期間内において、この処理を繰り返す。
以上で説明した本実施形態の燃料電池車両20によれば、許可条件が満たされて掃気処理が実行されている間に、車速が第1速度を超えた場合であっても、燃料電池車両20がアクセルオン状態である場合には、回生制動力が発生しないため、掃気制御部520は、掃気処理を終了させずに継続する。そのため、許可条件が満たされなくなった場合に掃気処理が中断される形態に比べて、燃料電池100内の滞留水が排出されやすくなり、滞留水が燃料電池100内に滞留する期間を短くできる。
また、本実施形態では、許可条件が満たされて掃気処理が実行されている間に、車速が第1速度を超えた場合には、掃気制御部520は、燃料電池車両20がアクセルオフ状態であることを検出したタイミングで掃気処理を終了する。つまり、この場合、掃気制御部520は、掃気処理を中断するタイミングとアクセルオフ状態とされるタイミングとを一致させる。そのため、ドライバの意図しないタイミングにて、掃気処理が終了して回生制動力が変動することを抑制でき、回生摩擦協調ブレーキの制動力を安定させることができる。
尚、本実施形態において、燃料電池車両20の車速が第1速度を超えたと判断された場合(ステップS345:YES)、かつ、燃料電池車両20がアクセルオン状態であると判断されなかった場合(ステップS347:NO)は、第2実施形態における中断条件を満たした場合と捉えることもできる。
D.他の実施形態
(D1)上述した各実施形態における燃料電池車両20では、掃気制御部520は、燃料電池100内のカソード側における滞留水を燃料電池100外へと排出するために掃気処理を実行する。これに対して、掃気制御部520は、燃料電池100内のアノード側における滞留水を排出するために掃気処理を実行してもよい。掃気制御部520は、例えば、水素循環ポンプを222駆動することによって、燃料電池100内に滞留した滞留水を燃料電池100外へと排出させることができる。この場合、水素循環ポンプ222のことをガス供給部と呼ぶこともある。また、水素タンク211から燃料電池100内へと水素ガスを供給することによって、燃料電池100内に滞留した滞留水を燃料電池100外へと排出させてもよい。この場合、水素タンク211のことをガス供給部と呼ぶこともある。
(D2)上述した第3実施形態における燃料電池車両20では、掃気制御部520は、許可条件が満たされて掃気処理が実行されている間に、車速が第1速度を超えた場合には、燃料電池車両20がアクセルオフ状態であることを検出したタイミングで掃気処理を終了する。これに対して、掃気制御部520は、燃料電池車両20がアクセルオフ状態であることを検出したタイミングよりも後のタイミングにて掃気処理を終了してもよい。この場合、滞留水が燃料電池100内に滞留する期間をより短くできる。
(D3)上述した各実施形態における燃料電池車両20では、掃気処理の実行を開始するための許可条件として、燃料電池車両20の車速が予め定められた第1速度以下である状態が予め定められた第1期間以上継続された、という条件が設定されている。これに対して、許可条件として、他の条件がさらに設定されてもよい。例えば、燃料電池車両20がアクセルオン状態である、という条件を許可条件に含んでもよい。この場合、掃気処理の実行機会を増加させることができ、滞留水が燃料電池内100に滞留する期間を短くできる。
(D4)上述した各実施形態における燃料電池車両20では、許可条件における第1速度として、第2速度よりも低い速度が設定されている。これに対して、許可条件における第1速度は、第2速度と同じ速度であってもよい。この場合であっても、回生制動力が発生しない速度域において掃気処理を実行することができるため、掃気処理の影響を受けることなく回生摩擦協調ブレーキの制動力を安定させることができる。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
20…燃料電池車両、30…燃料電池システム、40…電動発電機、50…摩擦ブレーキ、60…車速検出部、70…アクセルペダル、80…ブレーキペダル、100…燃料電池、200…水素給排系、210…水素供給部、211…水素タンク、212…水素供給流路、213…主止弁、214…減圧弁、215…インジェクタ、220…水素循環部、221…水素循環流路、222…水素循環ポンプ、230…水素排出部、231…水素排出流路、232…排気排水弁、300…空気給排系、310…空気供給部、311…空気導入流路、312…エアフローメータ、313…エアコンプレッサ、314…分流弁、315…空気供給流路、316…空気バイパス流路、320…空気排出部、321…空気排出流路、322…調圧弁、400…電力供給系、411…昇圧コンバータ、412…インバータ、421…蓄電装置、422…昇降圧コンバータ、431…第1配線、432…第2配線、500…制御部、510…制動制御部、520…掃気制御部。

Claims (6)

  1. 燃料電池車両であって、
    燃料電池と、
    前記燃料電池内に反応ガスを供給するガス供給部と、
    前記燃料電池車両を制動する摩擦ブレーキと、
    前記燃料電池車両を駆動する力行モードと、前記燃料電池車両を制動する回生モードとで動作可能な電動発電機と、
    前記燃料電池によって発電された電力と、前記回生モード時の前記電動発電機によって発電された電力とを蓄電可能な蓄電装置と、
    前記燃料電池車両の車速を検出する車速検出部と、
    制動要求に応じて発生させる制動力における、前記摩擦ブレーキによる摩擦制動力と前記回生モード時の前記電動発電機による回生制動力との割合を、少なくとも前記車速に応じて決定し、決定した前記割合に応じて、前記摩擦ブレーキと前記回生モード時の前記電動発電機とを制御する制動制御部と、
    前記燃料電池内に滞留する滞留水の量を推定し、推定した前記滞留水の量が予め定められた閾値以上であり、かつ、予め定められた許可条件が満たされた場合に、前記ガス供給部から反応ガスを前記燃料電池内に供給することによって前記滞留水を前記燃料電池外へ排出させる掃気処理を実行する掃気制御部と、
    を備え、
    前記許可条件は、前記車速が予め定められた第1速度以下である状態が予め定められた第1期間以上継続された、という条件である、
    燃料電池車両。
  2. 請求項1に記載の燃料電池車両であって、
    前記制動制御部は、前記車速が第2速度以下である場合には、制動要求に応じて発生させる制動力における、前記回生制動力の割合をゼロとし、
    前記第1速度は、前記第2速度よりも低い、燃料電池車両。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池車両であって、
    前記掃気制御部は、前記許可条件が満たされて前記掃気処理が実行されている間に、予め定められた中断条件が満たされた場合、前記掃気処理を終了させ、前記滞留水の量の推定値を初期値に戻す、燃料電池車両。
  4. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池車両であって、
    前記掃気制御部は、前記許可条件が満たされて前記掃気処理が実行されている間に、前記車速が前記第1速度を超えた場合であっても、前記燃料電池車両がアクセルオン状態である場合には、前記掃気処理を終了させずに継続する、燃料電池車両。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の燃料電池車両であって、
    前記掃気制御部は、前記許可条件が満たされて前記掃気処理が実行されている間に、前記車速が前記第1速度を超えた場合には、前記燃料電池車両がアクセルオフ状態であることを検出したタイミングで前記掃気処理を終了する、燃料電池車両。
  6. 燃料電池車両の制御方法であって、
    前記燃料電池車両は、
    燃料電池と、
    前記燃料電池内に反応ガスを供給するガス供給部と、
    前記燃料電池車両を制動する摩擦ブレーキと、
    前記燃料電池車両を駆動する力行モードと、前記燃料電池車両を制動する回生モードとで動作可能な電動発電機と、
    前記燃料電池によって発電された電力と、前記回生モード時の前記電動発電機によって発電された電力とを蓄電可能な蓄電装置と、
    前記燃料電池車両の車速を検出する車速検出部と、
    を備え、
    制動要求に応じて発生させる制動力における、前記摩擦ブレーキによる摩擦制動力と前記回生モード時の前記電動発電機による回生制動力との割合を、少なくとも前記車速に応じて決定し、決定した前記割合に応じて、前記摩擦ブレーキと前記回生モード時の前記電動発電機とを制御し、
    前記燃料電池内に滞留する滞留水の量を推定し、推定した前記滞留水の量が予め定められた閾値以上であり、かつ、予め定められた許可条件が満たされた場合に、前記ガス供給部から反応ガスを前記燃料電池内に供給することによって前記滞留水を前記燃料電池外へ排出させる掃気処理を実行し、
    前記許可条件は、前記車速が予め定められた速度以下である状態が予め定められた期間以上継続された、という条件である、
    燃料電池車両の制御方法。
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