JP2008312085A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】投射面上に投射される画像光の左右方向の色むらの発生を抑制する。
【解決手段】2つの画像形成ユニット(第1〜第3及び第4〜第6光変調素子を有する)と1つの投射光学系とを有するプロジェクタにおいて、投射面上に投射される画像光の左右方向の色むらの発生を抑制するための画像補正装置510は、前記第1〜第3光変調素子及び第4〜第6光変調素子のうち同じ色光を変調する2つの光変調素子で変調された当該色光に対応する各々の画像光の明るさむら補正を、前記各々の画像光において互いに異なる位置に離散的に設定された複数の補正基準位置における明るさむら補正値に基づいて行う画像補正処理部511を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、プロジェクタ、画像補正装置及び画像補正方法に関する。
従来、2つのプロジェクタを用いて同一画像を1つのスクリーン(投射面)にスタック投射する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようにしてスタック投射された画像光は輝度がほぼ2倍となり、スクリーン上に投射される画像光は非常に明るいものとなる。
しかしながら、上記のようにスタック投射する場合、2つのプロジェクタからの画像光をスクリーン上で正しく重畳させることは容易ではない。2つのプロジェクタからの画像光が正しく重畳されないと、投射画像の画像品質が低下する。
このような問題を解決することが可能な従来のプロジェクタとして、照明装置からの光を第1偏光成分を有する光と第2偏光成分を有する光とに分離して2つの画像形成ユニットに向けて射出する偏光分離光学系と、2つの画像形成ユニットからの画像光を合成する偏光合成光学系とを備えるプロジェクタが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
従来のプロジェクタによれば、照明装置からの光を第1偏光成分を有する光と第2偏光成分を有する光とに分離して、各画像形成ユニットで画像光を形成した後、2つの画像光を偏光合成光学系で合成して当該合成光を1つの投射光学系でスクリーンに投射することとしているため、2つの画像形成ユニットからの画像光をスクリーン上で正しく重畳させることが可能となる。その結果、投射画像の画像品質の低下を抑制することが可能となる。
特開平5−107639号公報 特開平1−126678号公報
しかしながら、本発明者による調査によれば、従来のプロジェクタにおいては、レンズインテグレータ等の光均一化光学系を用いることによって照明装置から射出される光の面内光強度分布を均一なものとしたとしても、スクリーン上に投射される画像光の左右方向(水平方向)に色むらが発生することが判明した。スクリーン上に投射される画像光の左右方向(水平方向)に色むらが発生すると、投射画像の画像品質が低下してしまう。
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、投射面上に投射される画像光の色むらの発生を抑制し、もって、投射画像の画像品質の低下を抑制することが可能なプロジェクタ、画像補正装置及び画像補正方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため、従来のプロジェクタにおいて、スクリーン上に投射される画像光の左右方向(水平方向)に色むらが発生する原因を徹底的に調査した。その結果、光学系の原因としては、「(1)ダイクロイックミラーがシステム光軸に対して45度傾いた状態で配置されていること」、「(2)ダイクロイックミラーに入射する光が完全な平行光ではないこと」、「(3)光の入射角度によってダイクロイックミラーの分光特性が変化すること」、及び「(4)2つの画像形成ユニットから射出される2つ
の画像光について、同一の色光に着目したとき、第1ダイクロイックミラーの手前側領域で反射又は透過する色光と第3ダイクロイックミラーの手前側領域で反射又は透過する色光とが、投射面上で左右方向における一方側に投射され、第1ダイクロイックミラーの奥側領域で反射又は透過する色光と第3ダイクロイックミラーの奥側領域で反射又は透過する色光とが、投射面上で左右方向における他方側に投射されること」の4つの要因が複合的に重なったものであるという知見を得た。以下、図6〜図9を用いて詳細に説明する。
図6は従来のプロジェクタ900の光学系を模式的に示す図である。
図7は従来のプロジェクタ900の問題点を説明するために示す図である。図7(a)は第1ダイクロイックミラー932に対して若干集束した光が入射する場合の光の角度を模式的に示す図であり、図7(b)は第1ダイクロイックミラー932に対して若干発散した光が入射する場合の光の角度を模式的に示す図である。
図8は第1ダイクロイックミラー932の分光特性を説明するために示す図である。
図9は従来のプロジェクタ900内を通る光の光路を模式的に示す図である。図9において、第1ダイクロイックミラー932のシステム光軸に沿って手前側の領域に入射する光の光路は、白丸「○」で示し、第1ダイクロイックミラー932のシステム光軸に沿って奥側の領域に入射する光の光路は、黒丸「●」で示し、第3ダイクロイックミラー962のシステム光軸に沿って手前側の領域に入射する光の光路は、白三角「△」で示し、第3ダイクロイックミラー962のシステム光軸に沿って奥側の領域に入射する光の光路は、黒三角「▲」で示している。
なお、図9において、図面を簡略化するため、図6で示した照明装置910内の一部の光学要素、リレー光学系936,966における入射側レンズ及びリレーレンズ、光変調素子940R〜940B,970R〜970B並びに投射光学系992の図示を省略している。
なお、以下に説明する従来のプロジェクタ900は、特許文献2に記載されたプロジェクタとは、第1〜第4ダイクロイックミラーで反射される色光又は透過する色光が異なる点、及び色合成光学系としてクロスダイクロイックミラーではなくクロスダイクロイックプリズムを用いている点などで異なるが、その他の点においては特許文献2に記載されたプロジェクタと同様の構成を有するものであり、上記した4つの要因を説明する上で問題となることはない。
従来のプロジェクタ900は、図6に示すように、照明装置910と、偏光分離光学系としての偏光分離ミラー912と、2つの画像形成ユニット920,950と、偏光合成光学系としての偏光合成プリズム990と、投射光学系992とを備える。画像形成ユニット920における色分離光学系930は、第1ダイクロイックミラー932及び第2ダイクロイックミラー934を有し、画像形成ユニット950における色分離光学系960は、第3ダイクロイックミラー962及び第4ダイクロイックミラー964を有する。第1ダイクロイックミラー932及び第3ダイクロイックミラー962は、赤色光を反射して他の色光(青色光及び緑色光)を透過する機能を有するものであり、第2ダイクロイックミラー934及び第4ダイクロイックミラー964は、緑色光を反射して青色光を透過する機能を有するものである。各ダイクロイックミラー932,934,962,964は、システム光軸に対して45度傾いた状態で配置されている。
従来のプロジェクタ900においては、光均一化光学系を用いることによって照明装置から射出される光の面内光強度分布を均一なものとしたとしても、照明装置910からの光を完全に平行化することはできない。このため、各ダイクロイックミラー932,934,962,964には、完全な平行光が入射するわけではなく、若干集束した光又は若干発散した光が入射することとなる。
例えば、第1ダイクロイックミラー932に若干集束した光が入射する場合は、図7(a)に示すように、第1ダイクロイックミラー932におけるシステム光軸に沿って手前側(照明装置910に近い側)の領域(以下、単に「手前側領域」ということもある。)には、第1ダイクロイックミラー932のミラー面に対して浅い角度で光が入射し、第1ダイクロイックミラー932におけるシステム光軸に沿って奥側(照明装置910よりも遠い側)の領域(以下、単に「奥側領域」ということもある。)には、第1ダイクロイックミラー932のミラー面に対して深い角度で光が入射する。
また、第1ダイクロイックミラー932に若干発散した光が入射する場合は、図7(b)に示すように、第1ダイクロイックミラー932の手前側領域には、第1ダイクロイックミラー932のミラー面に対して深い角度で光が入射し、第1ダイクロイックミラー932における奥側領域には、第1ダイクロイックミラー932のミラー面に対して浅い角度で光が入射する。
このように、第1ダイクロイックミラー932における手前側領域に入射する光の角度と奥側領域に入射する光の角度とが異なるものとなることに加え、図8に示すように、光の入射角度によって第1ダイクロイックミラー932の分光特性が変化することから、第1ダイクロイックミラー932の手前側領域で反射される赤色光と奥側領域で反射される赤色光との間に光量差が生じることとなる。
なお、ここでは第1ダイクロイックミラー932を例に挙げて説明したが、他のダイクロイックミラー934,962,964についても同様のことが言える。
このとき、プロジェクタ900を構成する各光学要素が、図6に示すように配置されていることから、偏光合成プリズム990から射出される合成光についてみると、図9に示すように、第1ダイクロイックミラー932における手前側領域で反射又は透過する光(「○」の光路参照。)が、第3ダイクロイックミラー962における手前側領域で反射又は透過する光(「△」の光路参照。)と重畳され、第1ダイクロイックミラー932における奥側領域で反射又は透過する光(「●」の光路参照。)が、第3ダイクロイックミラー962における奥側領域で反射又は透過する光(「▲」の光路参照。)と重畳される。
このため、第1ダイクロイックミラー932の手前側領域で反射される赤色光と奥側領域で反射される赤色光との間で生じる光量差(光量むら)と、第3ダイクロイックミラー962の手前側領域で反射される赤色光と奥側領域で反射される赤色光との間で生じる光量差(光量むら)とは互いに足し合わされることとなるため、スクリーン上に投射される画像光のうち赤色光については、左右方向(水平方向)に光量むらが発生する。
なお、緑色光及び青色光についても同様のことが言えるため、スクリーン上に投射される画像光のうち緑色光及び青色光についても、左右方向(水平方向)に光量むらが発生し、その結果、スクリーン上に投射される画像光の左右方向(水平方向)に色むらが発生することとなる。
このように、従来のプロジェクタにおいては、上記(1)〜(3)に起因して、各ダイクロイックミラーの手前側領域で反射又は透過する光と奥側領域で反射又は透過する光との間に光量差が生じてしまい、さらに、上記(4)の要因が重なることにより、スクリーン上に投射される画像光の左右方向(水平方向)に色むらが発生するのである。
なお、従来のプロジェクタにおいては、光変調素子として偏光を変調する液晶パネルを用いているため、照明装置からの完全な平行光ではない偏光が当該液晶パネルに対して入射することに起因して、スクリーン上に投射される画像光の左右方向(水平方向)に発生
する色むらはさらに大きくなる傾向にある。
本発明者は、以上の知見に基づいてさらなる研究を重ねた結果、ソフトウエア的な画像補正処理を施すことによって、スクリーン上に投射される各色光に対応する画像光の光量むら(以下では明るさむらという)を補正することができ、もって、投射画像の画像品質の低下を抑制することが可能となることに想到し、本発明を完成させるに至った。
さらに、本発明者は、第1ダイクロイックミラーの手前側領域で反射又は透過する色光と第3ダイクロイックミラーの手前側領域で反射又は透過する色光とが投射面上で左右反対に投射され、かつ、第2ダイクロイックミラーの手前側領域で反射又は透過する色光と第4ダイクロイックミラーの手前側領域で反射又は透過する色光とが投射面上で左右反対に投射されるようにすれば、投射面上に投射される画像光の左右方向の色むらの発生を抑制することができることに想到した。
したがって、光学系をこのような構成とした上で、ソフトウエア的な画像補正処理を施すことにより、投射面上に投射される画像光の左右方向の色むらを、より効果的に抑制することができ、もって、投射画像の画像品質の低下を抑制することが可能となる。
なお、ソフトウエア的な画像補正処理による色むら補正としては、投射面上に投射された各色光に対応する画像光を撮像して得られた撮像画像データに基づいて、各色光に対応する画像光に離散的に設定された複数の補正値取得位置において明るさ情報を取得し、取得した明るさ情報に基づいて、投射画像全体で明るさが均一になるような明るさむら補正値を求めることが行われている。具体的には、画像補正装置で補正を行う際の代表的な位置(補正基準位置という)の各々で明るさが均一になるような明るさむら補正値を求める。なお、補正値取得位置と補正基準位置とは必ずしも同じ位置である必要はないが、説明の簡単化のため、両者は同じ位置であるとして説明する。
このような補正処理を行う際、補正値取得位置すなわち補正基準位置を、より多く設定すれば、より高精度な明るさむら補正が可能となる。しかし、補正基準位置の数を増やすと、その分、明るさむら補正を行うための演算量が増加するとともに、記憶装置においては補正基準位置で取得された明るさむら補正値を記憶するための記憶領域をより多く確保する必要がある。このため、それに対応できる高性能な演算装置、大きな記憶容量を有する記憶装置が必要となり、高コスト化につながるといった課題が生じる。
例えば、特許文献2に開示されたプロジェクタのように、2つの画像形成ユニットと1つの投射光学系を有するプロジェクタにおいて、明るさむら補正をソフトウエア的に行う際、各々の画像形成ユニットから投射される画像光に対して設定する補正基準位置を多数設定すると、明るさむら補正を行うための画像補正装置として、高性能な演算装置、大きな記憶容量を有する記憶装置などを必要とすることとなる。本発明はこれらの問題点を解消することを可能とする。
(1)すなわち、本発明のプロジェクタは、照明装置からの光を第1〜第3色光に分離する第1色分離光学系、前記第1色分離光学系で分離された前記第1〜第3色光をそれぞれ変調する第1〜第3光変調素子及び前記第1〜第3光変調素子でそれぞれ変調された前記第1〜第3色光に対応する画像光を合成する第1色合成光学系を有する第1画像形成手段と、前記照明装置からの光を第1〜第3色光に分離する第2色分離光学系、前記第2色分離光学系で分離された前記第1〜第3色光をそれぞれ変調する第4〜第6光変調素子及び前記第4〜第6光変調素子でそれぞれ変調された前記第1〜第3色光に対応する画像光を合成する第2色合成光学系を有する第2画像形成手段と、前記第1画像形成手段から射出された画像光と前記第2画像形成手段から射出された画像光とを合成する偏光合成光学系と、前記偏光合成光学系で合成された画像光を投射する投射光学系と、前記画像光の明
るさむらを補正する機能を有する画像補正装置とを有し、前記画像補正装置は、前記第1〜第3光変調素子及び第4〜第6光変調素子のうち同じ色光を変調する2つの光変調素子で変調された当該色光に対応する各々の画像光の明るさむら補正を、前記各々の画像光において互いに異なる位置に離散的に設定された複数の補正基準位置における明るさむら補正値に基づいて行う画像補正処理部を有することを特徴とする。
このように、2つの画像形成手段(第1画像形成手段及び第2画像形成手段)と1つの投射光学系を有するプロジェクタにおいて、上記したような画像補正処理による明るさむら補正処理を行うことによって、第1画像形成手段から射出される第1画像光及び第2画像形成手段から射出される第2画像光による投射面上での投射画像に生じる色むらを抑制することができ、もって、投射画像の画像品質の低下を抑制することが可能となる。
また、本発明のプロジェクタにおいては、第1画像形成手段及び第2画像形成手段から投射される同じ色光に対応する各々の画像光における補正基準位置が互いに異なるように設定している。
これにより、各々の画像形成手段から投射される画像光に設定される補正基準位置の数はそのままで、空間上(投射面上)においては、第1画像形成手段から投射される当該色光に対応する画像光に設定された補正基準位置の数と第2画像形成手段から投射される当該色光に対応する画像光に設定された補正基準位置の数とを合算した数とすることができる。このような構成とすることにより、各々の画像形成手段における明るさむら補正のための演算量やデータ量を抑えることができ、ソフトウエア及びハードウエアの負担を大きくすることなく、かつ、高精度な明るさむら補正が可能となる。
(2)前記(1)に記載のプロジェクタにおいては、前記画像補正処理部は、第1〜第3光変調素子及び第4〜第6光変調素子のうち同じ色光を変調する2つの光変調素子で変調された当該色光に対応する各々の画像光を前記投射光学系から各々投射したときの前記各々の画像光の明るさ情報を、前記各々の画像光において互いに異なる位置に離散的に設定された複数の補正基準位置で取得し、前記取得した各々の画像光における明るさ情報を用いることによって求められた前記複数の補正基準位置における明るさむら補正値に基づいて前記各々の画像光の明るさむら補正を行うことが好ましい。
このように、各補正基準位置における明るさ情報を取得して、取得した明るさ情報から求められた各補正基準位置における明るさ補正値に基づいて明るさ補正を行うことにより、各補正基準位置において適切な明るさ補正を行うことができる。
(3)前記(1)又は(2)に記載のプロジェクタにおいては、前記画像補正処理部は、前記複数の補正基準位置における明るさむら補正値を補間処理することにより前記複数の補正基準位置以外の位置における明るさむら補正値を求めることが好ましい。
これにより、補正基準位置以外の位置の明るさむら補正値を適切に、かつ、容易に取得することができる。また、画像補正装置においては、補正基準位置で求められた明るさむら補正値のみを記憶すればよいので、明るさむら補正のための記憶領域を大量に確保する必要がない。
(4)前記(1)〜(3)のいずれかに記載のプロジェクタにおいては、前記複数の補正基準位置は、各々の補正基準位置の間隔が等しく設定されることが好ましい。
このように、各々の補正基準位置の間隔が等しくなるように各々の補正基準位置を設定することにより、各々の画像光の全体の領域から万遍なく適切に明るさむら補正値を取得することができる。
(5)前記(1)〜(3)のいずれかに記載のプロジェクタにおいては、前記複数の補正基準位置は、各々の補正基準位置の間隔がランダムに設定されることもまた好ましい。
このように、各々の補正基準位置の間隔をランダムに設定することも可能であり、ラン
ダムな設定であっても、補正基準位置が各々の画像光の全体の領域に散らばるような設定とすることにより、各々の画像光の全体の領域から万遍なく適切に明るさむら補正値を取得することができる。
(6)前記(1)〜(3)のいずれかに記載のプロジェクタにおいては、前記補正基準位置は、前記画像光の各領域に応じた設定密度を有するように設定されることもまた好ましい。
これにより、例えば、明るさむらの生じやすい箇所には、高密度で補正基準位置を設定し、それ以外は、低密度で設定するというように、実際の明るさむらの発生状況に応じた補正基準位置の設定が可能となり、このような補正基準位置の設定を行うことにより、実際の明るさむらの発生状況に対応した適切な明るさむら補正値を得ることができる。
(7)前記(1)〜(6)に記載のプロジェクタにおいては、前記第1色分離光学系は、前記照明装置からの光のうち一部の波長域の光を反射し他の波長域の光を透過することにより前記照明装置からの光を前記第1色光と他の色光とに分離する第1ダイクロイックミラー及び前記第1ダイクロイックミラーで分離された前記他の色光のうち一部の波長域の光を反射し他の波長域の光を透過することにより前記他の色光を前記第2色光と前記第3色光とに分離する第2ダイクロイックミラーを有し、前記第2色分離光学系は、前記照明装置からの光のうち一部の波長域の光を反射し他の波長域の光を透過することにより前記照明装置からの光を前記第1色光と他の色光とに分離する第3ダイクロイックミラー及び前記第3ダイクロイックミラーで分離された前記他の色光のうち一部の波長域の光を反射し他の波長域の光を透過することにより前記他の色光を前記第2色光と前記第3色光とに分離する第4ダイクロイックミラーを有し、前記第1〜第3色光のそれぞれについて、前記第1ダイクロイックミラーにおける照明光軸に沿って手前側の領域で反射又は透過する色光と、前記第3ダイクロイックミラーにおける照明光軸に沿って手前側の領域で反射又は透過する色光とは、投射面上で左右反対に投射されるように構成され、前記第2ダイクロイックミラーにおける照明光軸に沿って手前側の領域で反射又は透過する色光と、前記第4ダイクロイックミラーにおける照明光軸に沿って手前側の領域で反射又は透過する色光とは、投射面上で左右反対に投射されるように構成されていることが好ましい。
前記(1)に記載のプロジェクタの光学系がこのような構成を有することにより、各ダイクロイックミラーの手前側領域で反射又は透過する色光と奥側領域で反射又は透過する色光との間で生じる光量差とは互いに打ち消される関係となる。その結果、投射面上に投射される画像光の左右方向の色むらの発生を抑制することができる。したがって、光学系をこのような構成とした上で、(1)のプロジェクタにおけるソフトウエア的な画像補正処理を施すことにより、投射画像をより高品質なものとすることができる。
なお、この明細書において「投射面における左右方向(水平方向)」とは、投射面に対して平行な方向のうち、プロジェクタにおける各光学要素が配置される平面に対して平行な方向のことをいう。
また、「第1ダイクロイックミラー(第2〜第4ダイクロイックミラー)における照明光軸に沿って手前側」とは、第1ダイクロイックミラー(第2〜第4ダイクロイックミラー)における光入射領域のうち照明装置に近い側の領域のことをいい、「第1ダイクロイックミラー(第2〜第4ダイクロイックミラー)における照明光軸に沿って奥側」とは、第1ダイクロイックミラー(第2〜第4ダイクロイックミラー)における光入射領域のうち照明装置よりも遠い側の領域のことをいう。
(8)本発明の画像補正装置は、照明装置からの光を第1〜第3色光に分離する第1色分離光学系、前記第1色分離光学系で分離された前記第1〜第3色光をそれぞれ変調する第1〜第3光変調素子及び前記第1〜第3光変調素子でそれぞれ変調された前記第1〜第
3色光に対応する画像光を合成する第1色合成光学系を有する第1画像形成手段と、前記照明装置からの光を第1〜第3色光に分離する第2色分離光学系、前記第2色分離光学系で分離された前記第1〜第3色光をそれぞれ変調する第4〜第6光変調素子及び前記第4〜第6光変調素子でそれぞれ変調された前記第1〜第3色光に対応する画像光を合成する第2色合成光学系を有する第2画像形成手段と、前記第1画像形成手段から射出された画像光と前記第2画像形成手段から射出された画像光とを合成する偏光合成光学系と、前記偏光合成光学系で合成された画像光を投射する投射光学系と、前記画像光の明るさむらを補正する機能を有する画像補正装置とを有するプロジェクタにおける前記画像補正装置であって、前記第1〜第3光変調素子及び第4〜第6光変調素子のうち同じ色光を変調する2つの光変調素子で変調された当該色光に対応する各々の画像光の明るさむら補正を、前記各々の画像光において互いに異なる位置に離散的に設定された複数の補正基準位置における明るさむら補正値に基づいて行う画像補正処理部を有することを特徴とする。
本発明の画像補正装置を、2つの画像形成手段(第1画像形成手段及び第2画像形成手段)と1つの投射光学系を有するプロジェクタの画像補正装置として用いることにより、前記(1)に記載のプロジェクタを構成することができ、(1)に記載のプロジェクタと同様の効果が得られる。なお、(8)に記載の画像補正装置においても、前記(2)〜(7)のプロジェクタと同様の特徴を有することが好ましい。
(9)本発明の画像補正方法は、照明装置からの光を第1〜第3色光に分離する第1色分離光学系、前記第1色分離光学系で分離された前記第1〜第3色光をそれぞれ変調する第1〜第3光変調素子及び前記第1〜第3光変調素子でそれぞれ変調された前記第1〜第3色光に対応する画像光を合成する第1色合成光学系を有する第1画像形成手段と、前記照明装置からの光を第1〜第3色光に分離する第2色分離光学系、前記第2色分離光学系で分離された前記第1〜第3色光をそれぞれ変調する第4〜第6光変調素子及び前記第4〜第6光変調素子でそれぞれ変調された前記第1〜第3色光に対応する画像光を合成する第2色合成光学系を有する第2画像形成手段と、前記第1画像形成手段から射出された画像光と前記第2画像形成手段から射出された画像光とを合成する偏光合成光学系と、前記偏光合成光学系で合成された画像光を投射する投射光学系と、前記画像光の明るさむらを補正する機能を有する画像補正装置とを有するプロジェクタにおける画像補正方法であって、前記第1〜第3光変調素子及び第4〜第6光変調素子のうち同じ色光を変調する2つの光変調素子で変調された当該色光に対応する各々の画像光の明るさむら補正を、前記各々の画像光において互いに異なる位置に離散的に設定された複数の補正基準位置における明るさむら補正値に基づいて行うことを特徴とする。
本発明の画像補正方法を、2つの画像形成手段(第1画像形成手段及び第2画像形成手段)と1つの投射光学系を有するプロジェクタの画像補正方法として用いることにより、前記(1)に記載のプロジェクタと同様の効果が得られる。なお、(9)に記載の画像補正方法においても、前記(2)〜(7)のプロジェクタと同様の特徴を有することが好ましい。
以下、本発明のプロジェクタ、画像補正装置及び画像補正方法について、図に示す実施形態に基づいて説明する。
まず、本発明の実施形態に係るプロジェクタ10の構成について、図1を用いて説明する。
図1は本発明の実施形態に係るプロジェクタ10の光学系を模式的に示す図である。本発明の実施形態に係るプロジェクタ10は、図1に示すように、赤色光(第1色光)、緑色光(第2色光)及び青色光(第3色光)を含む光を射出する照明装置100と、偏光分
離光学系としての偏光分離ミラー200と、第1導光光学系としての両面反射ミラー210及び反射ミラー220と、第1画像光を射出する第1画像形成手段としての第1画像形成ユニット1100と、第2導光光学系としての反射ミラー230と、第2画像光を射出する第2画像形成手段としての第2画像形成ユニット2100と、偏光合成光学系としての偏光合成プリズム300と、偏光合成プリズム300で合成された画像光を投射する投射光学系400とを備える。
照明装置100は、被照明領域側に照明光束を射出する光源装置110と、光源装置110の被照明領域側に配置される凹レンズ118と、凹レンズ118から射出される照明光束を複数の部分光束に分割するための第1小レンズを有する第1レンズアレイ120と、第1レンズアレイ120の複数の第1小レンズに対応する複数の第2小レンズを有する第2レンズアレイ130と、第2レンズアレイ130から射出される各部分光束を被照明領域で重畳させるための重畳レンズ150とを有する。
光源装置110は、楕円面リフレクタ114と、楕円面リフレクタ114の第1焦点近傍に発光中心を有する発光管112と、発光管112から被照明領域側に向けて射出される光を発光管112に向けて反射する副鏡116と、楕円面リフレクタ114からの集束光を略平行光として射出する凹レンズ118とを有する。
偏光分離ミラー200は、照明装置100からの光を第1偏光成分を有する光(例えばp偏光)と第2偏光成分を有する光(例えばs偏光)とに分離する機能を有する。
第1導光光学系としての両面反射ミラー210及び反射ミラー220は、偏光分離ミラー200で分離された第1偏光成分を有する光を第1画像形成ユニット1100に導光する機能を有する。
第1画像形成ユニット1100は、反射ミラー220で反射された光を赤色光、緑色光及び青色光に分離する第1色分離光学系1200と、第1色分離光学系1200で分離された各色光をそれぞれ変調する第1〜第3光変調素子1300R〜1300Bと、第1〜第3光変調素子1300R〜1300Bでそれぞれ変調された赤色光、緑色光及び青色光を合成する第1色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム1400とを有する。第1画像形成ユニット1100からは、第1偏光成分を有する画像光(第1画像光という)が射出される。
第1色分離光学系1200は、反射ミラー220で反射された光を赤色光と他の色光とに分離する第1ダイクロイックミラー1210と、第1ダイクロイックミラー1210で分離された他の色光を緑色光と青色光とに分離する第2ダイクロイックミラー1220と、両面反射ミラー1230と、リレー光学系1240とを有する。第1色分離光学系1200は、照明装置100から射出され反射ミラー220で反射された光を、赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光に分離して、第1〜第3光変調素子1300R〜1300Bに導く機能を有する。
第1ダイクロイックミラー1210で反射された赤色光成分の光は、両面反射ミラー1230により曲折され、第1光変調素子1300Rの液晶パネルの画像形成領域に入射する。第1ダイクロイックミラー1210を通過した緑色光成分及び青色光成分の光のうち緑色光成分の光は、第2ダイクロイックミラー1220で反射され、第2光変調素子1300Gの液晶パネルの画像形成領域に入射する。一方、青色光成分の光は、第2ダイクロイックミラー1220を透過してリレー光学系1240に入射する。
リレー光学系1240は、入射側レンズ1270と、入射側の反射ミラー1250と、
リレーレンズ1280と、射出側の反射ミラー1260とを有し、第2ダイクロイックミラー1220を透過した青色光成分の光を第3光変調素子1300Bの液晶パネルまで導く機能を有する。リレー光学系1240に入射した青色光成分の光は、入射側レンズ1270を通過して反射ミラー1250で曲折され、リレーレンズ1280によりリレーされた後、反射ミラー1260で曲折されて、第3光変調素子1300Bの液晶パネルの画像形成領域に入射する。
第1〜第3光変調素子1300R〜1300Bは、画像情報に応じて照明光束を変調するものであり、照明装置100の照明対象となる。第1〜第3光変調素子1300R〜1300Bのそれぞれは、液晶パネルと、液晶パネルの光入射側に配置される入射側偏光板と、液晶パネルの光射出側に配置される射出側偏光板とを有する。
液晶パネルは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像情報に従って、入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。入射側偏光板、液晶パネル及び射出側偏光板によって入射する各色光の光変調が行われる。
クロスダイクロイックプリズム1400は、射出側偏光板から射出された各色光ごとに変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。クロスダイクロイックプリズム1400は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
第2導光光学系としての反射ミラー230は、偏光分離ミラー200で分離された第2偏光成分を有する光を第2画像形成ユニット2100に導光する機能を有する。
第2画像形成ユニット2100は、反射ミラー230で反射された光を赤色光、緑色光及び青色光に分離する第2色分離光学系2200と、第2色分離光学系2200で分離された各色光をそれぞれ変調する第4〜第6光変調素子2300R〜2300Bと、第4〜第6光変調素子2300R〜2300Bでそれぞれ変調された赤色光、緑色光及び青色光を合成する第2色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム2400とを有する。第2画像形成ユニット2100からは、第2偏光成分を有する画像光(第2画像光という)が射出される。
第2色分離光学系2200は、反射ミラー230で反射された光を赤色光と他の色光とに分離する第3ダイクロイックミラー2210と、第3ダイクロイックミラー2210で分離された他の色光を緑色光と青色光とに分離する第4ダイクロイックミラー2220と、リレー光学系2240とを有する。第2色分離光学系2200は、照明装置100から射出され反射ミラー230で反射された光を、赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光に分離して、第4〜第6光変調素子2300R〜2300Bに導く機能を有する。
第3ダイクロイックミラー2210を透過した赤色光成分の光は、反射ミラー2230により曲折され、第4光変調素子2300Rの液晶パネルの画像形成領域に入射する。第3ダイクロイックミラー2210で反射された緑色光成分及び青色光成分の光のうち緑色光成分の光は、第4ダイクロイックミラー2220で反射され、第5光変調素子2300Gの液晶パネルの画像形成領域に入射する。一方、青色光成分の光は、第4ダイクロイックミラー2220を透過してリレー光学系2240に入射する。
リレー光学系2240は、入射側レンズ2270と、入射側の反射ミラー2250(第1導光光学系の両面反射ミラー210)と、リレーレンズ2280と、射出側の反射ミラー2260(第1色分離光学系1200の両面反射ミラー1230)とを有し、第4ダイクロイックミラー2220を透過した青色光成分の光を第6光変調素子2300Bの液晶パネルまで導く機能を有する。リレー光学系2240に入射した青色光成分の光は、入射側レンズ2270を通過して両面反射ミラー210で曲折され、リレーレンズ2280によりリレーされた後、両面反射ミラー1230で曲折されて、第6光変調素子2300Bの液晶パネルの画像形成領域に入射する。
なお、本発明の実施形態に係るプロジェクタ10においては、第1導光光学系の両面反射ミラー210をリレー光学系2240の反射ミラー(入射側の反射ミラー2250)として兼用し、第1色分離光学系1200の両面反射ミラー1230を、リレー光学系2240の反射ミラー(射出側の反射ミラー2260)として兼用している。
第4〜第6光変調素子2300R〜2300B及びクロスダイクロイックプリズム2400は、第1〜第3光変調素子1300R〜1300B及びクロスダイクロイックプリズム1400と同様の構成を有するため、詳細な説明は省略する。
偏光合成プリズム300は、第1偏光成分を有する光と第2偏光成分を有する光とを合成する偏光合成面を有し、第1画像形成ユニット1100から射出された第1画像光と、第2画像形成ユニット2100から射出された第2画像光とを合成して投射光学系400に射出する。
偏光合成プリズム300から射出されたカラー画像は、投射光学系400によって拡大投射され、スクリーンSCR上で大画面画像を形成する。
本発明の実施形態に係るプロジェクタ10は、以上のような構成を有し、かつ、各光学要素が配置されている。これにより、第1ダイクロイックミラー1210の手前側領域で反射又は透過する光と第3ダイクロイックミラー2210の手前側領域で反射又は透過する光とがスクリーンSCR上で左右反対に投射されるように構成され、かつ、第2ダイクロイックミラー1220の手前側領域で反射又は透過する光と第4ダイクロイックミラー2220の手前側領域で反射又は透過する光とがスクリーンSCR上で左右反対に投射されるように構成されている。以下、図2を用いて詳細に説明する。
図2は、本発明の実施形態に係るプロジェクタ10内を通る光の光路を模式的に示す図である。図2において、第1ダイクロイックミラー1210のシステム光軸に沿って手前側の領域に入射する光の光路は、白丸「○」で示し、第1ダイクロイックミラー1210のシステム光軸に沿って奥側の領域に入射する光の光路は、黒丸「●」で示し、第3ダイクロイックミラー2210のシステム光軸に沿って手前側の領域に入射する光の光路は、白三角「△」で示し、第3ダイクロイックミラー2210のシステム光軸に沿って奥側の領域に入射する光の光路は、黒三角「▲」で示している。
なお、図2において、図面を簡略化するため、図1で示した照明装置100内の一部の光学要素、リレー光学系1240,2240における入射側レンズ1270,2270及びリレーレンズ1280,2280、第1〜第6光変調素子1300R〜1300B,2300R〜2300B並びに投射光学系400の図示を省略している。
本発明の実施形態に係るプロジェクタ10においては、図2に示すように、第1ダイクロイックミラー1210における手前側領域で反射される赤色光(「○」の光路参照。)は、第3ダイクロイックミラー2210における奥側領域を透過する赤色光(「▲」の光路参照。)と重畳され、第1ダイクロイックミラー1210における奥側領域で反射され
る赤色光(「●」の光路参照。)は、第3ダイクロイックミラー2210における手前側領域を透過する赤色光(「△」の光路参照。)と重畳される。
このため、上述の(1)〜(3)の要因によって各ダイクロイックミラー1210,1220,2210,2220の手前側領域で反射又は透過する光と奥側領域で反射又は透過する光との間に光量差が生じた場合であっても、第1ダイクロイックミラー1210の手前側領域で反射される赤色光と奥側領域で反射される赤色光との間で生じる光量差(光量むら)と、第3ダイクロイックミラー2210の手前側領域を透過する赤色光と奥側領域を透過する赤色光との間で生じる光量差(光量むら)とは互いに打ち消される関係となる。
その結果、スクリーンSCR上に投射される画像光のうち赤色光について、左右方向(水平方向)の明るさむらの発生を抑制することが可能となる。
緑色光についても同様に、第2ダイクロイックミラー1220における手前側領域で反射される緑色光(「○」の光路参照。)は、第4ダイクロイックミラー2220における奥側領域で反射される緑色光(「▲」の光路参照。)と重畳され、第2ダイクロイックミラー1220における奥側領域で反射される緑色光(「●」の光路参照。)は、第4ダイクロイックミラー2220における手前側領域で反射される緑色光(「△」の光路参照。)と重畳される。
このため、第2ダイクロイックミラー1220の手前側領域で反射される緑色光と奥側領域で反射される緑色光との間で生じる光量差(光量むら)と、第4ダイクロイックミラー2220の手前側領域で反射される緑色光と奥側領域で反射される緑色光との間で生じる光量差(光量むら)とは互いに打ち消される。
その結果、スクリーンSCR上に投射される画像光のうち緑色光について、左右方向(水平方向)の明るさむらの発生を抑制することが可能となる。
青色光についても同様に、第2ダイクロイックミラー1220における手前側領域を透過する青色光(「○」の光路参照。)は、第4ダイクロイックミラー2220における奥側領域を透過する青色光(「▲」の光路参照。)と重畳され、第2ダイクロイックミラー1220における奥側領域を透過する青色光(「●」の光路参照。)は、第4ダイクロイックミラー2220における手前側領域を透過する青色光(「△」の光路参照。)と重畳される。
このため、第2ダイクロイックミラー1220の手前側領域を透過する青色光と奥側領域を透過する青色光との間で生じる光量差と、第4ダイクロイックミラー2220の手前側領域を透過する青色光と奥側領域を透過する青色光との間で生じる光量差とは互いに打ち消される。
その結果、スクリーンSCR上に投射される画像光のうち青色光について、左右方向(水平方向)の明るさむらの発生を抑制することが可能となる。
プロジェクタの光学系を上記した構成とすることによって、スクリーンSCR上に投射される画像光の左右方向の明るさむらの発生を抑制することができるが、プロジェクタの光学系を上記した構成とした上に、さらに、ソフトウエア的な画像補正処理を施すことによって、より一層の明るさむらの抑制効果を得ることができる。なお、明るさむら補正がなされることにより、結果として、スクリーンSCR上に投射される画像光の色むらの発生が抑制されるとする。
本発明の明るさむら補正の基本的な考え方は次のようなものである。
(1)明るさむら補正値の決定
投射画像において明るさむら補正値を取得するための代表的な位置を補正値取得位置として離散的に複数箇所設定し、設定された複数の補正値取得位置の各補正値取得位置においてそれぞれ明るさ情報を取得し、取得した明るさ情報に基づいて、投射画像全体での明るさが均一になるような明るさむら補正値を求める。具体的には、画像補正装置で補正を行う際の代表的な位置となる補正基準位置の明るさむら補正値を求める。
補正値取得位置と補正基準位置とは同じ位置でもよいし、異なる位置でもよい。また、一般的に補正基準位置は1画素単位であるが、補正値取得位置の範囲は明るさ情報の取得(撮像)のために、複数画素に相当する大きさでもよい。
上述の「投射画像全体での明るさが均一になるような」とは、「各補正基準位置での明るさが均一になるような」と言い換えられる。なお、補正値取得位置と補正基準位置とが同じ場合は、「各補正値取得位置での明るさが均一になるような」ともいえる。
本発明の実施形態では、説明の簡単化のため、「補正値取得位置」と「補正基準位置」とが同じ位置であるとして説明する。
(2)明るさむら補正の実行
画像補正装置では、補正を行う際の代表的な位置となる補正基準位置が離散的に複数箇所設定されている。画像補正装置は、「明るさむら補正値の決定」で求められた補正基準位置での明るさむら補正値を記憶している。画像補正装置は、補正基準位置に対しては記憶している明るさむら補正値を用い、補正基準位置間の位置に対しては記憶している補正基準位置の明るさむら補正値から線形補間などの補間処理によって求められた明るさむら補正値とを用いて投射すべき画像データに対し画像補正処理を行う。
また、このような明るさむら補正を行う際、第1画像形成ユニット1100及び第2画像形成ユニット2100から投射される同じ色光に対応する各々の画像光における補正基準位置が互いに異なるように設定する。
図3は第1画像形成ユニット1100及び第2画像形成ユニット2100における補正値取得位置すなわち補正基準位置の設定例を模式的に示す図である。図3において、太線で示す枠1は第1画像形成ユニット1100及び第2画像形成ユニット2100における光変調素子から射出される画像光の輪郭に対応するものであるとする。
なお、ここでは、RGBの各色光のうち、R(赤)に対応する画像光についての明るさむら補正について説明する。
図3(a)は第1光変調素子1300Rから射出される画像光(Rに対応する画像光)における補正値取得位置すなわち補正基準位置の設定例である。図3(a)において、黒丸で示す位置が補正値取得位置P1,P2,・・・(補正基準位置P1,P2,・・・という)であり、補正基準位置P1,P2,・・・は、横方向及び縦方向において等間隔(間隔dとする)に設けられているものとする。また、図3(b)は第4光変調素子2300Rから射出される画像光(Rに対応する画像光)における補正値取得位置すなわち補正基準位置の設定例である。図3(b)において、白丸で示す位置が補正値取得位置Q1,Q2,・・・(補正基準位置Q1,Q2,・・・という)であり、補正基準位置Q1,Q2,・・・は、横方向及び縦方向において等間隔(間隔dとする)に設けられているものとする。
なお、本発明の実施形態においては、第1光変調素子1300Rから射出される画像光に設定された補正基準位置P1,P2,・・・の横方向及び縦方向の間隔dと第4光変調素子2300Rから射出される画像光に設定された補正基準位置Q1,Q2,・・・の横方向及び縦方向の間隔dは同じであるとする。
図3(c)は図3(a)と図3(b)とを重ね合わせた状態を示す図であり、図3(c)に示すように、第1光変調素子1300Rから射出される画像光と第4光変調素子2300Rから射出される画像光とでは、補正値取得位置すなわち補正基準位置が異なった位
置に設定される。本発明の実施形態においては、第1光変調素子1300Rから射出される画像光における補正基準位置と、第4光変調素子2300Rから射出される画像光における補正基準位置とは、縦方向及び横方向において、それぞれd/2ずれた位置となるような設定としている。
図3に示すように、第1光変調素子1300Rから射出される画像光における補正基準位置と第4光変調素子2300Rから射出される画像光における補正基準位置とを互いに異なった位置に設定することにより、空間上での補正基準位置の数は、第1光変調素子1300Rに対応する画像光に設定された補正基準位置の数と第4光変調素子2300Rに対応する画像光に設定された補正基準位置の数とが合算されたものとなる。
図4は本発明の実施形態に係る画像補正方法による明るさむら補正処理について説明する図である。図4において、細い実線で示す曲線Aは、第1光変調素子1300R及び第4光変調素子2300Rから射出されるそれぞれの画像光をスクリーンSCRにそれぞれ投射したときの横方向の各位置における明るさの分布を示すものであり、これは、各位置の基準値Lに対する明るさむらを表すものとなっている。なお、図4に示すような明るさむら補正処理は、図5に示す画像補正装置510の画像補正処理部511によって行われる。
また、図4において、基準値Lに沿って示されている黒丸は、第1光変調素子1300Rから射出される画像光に設定された補正基準位置P1,P2,・・・であるとし、白丸は第4光変調素子2300Rから射出される画像光に設定された補正基準位置Q1,Q2,・・・であるとする。
図4に示すような明るさむらは、スクリーンSCRに投射された画像光を撮像して得られた撮像画像データから得ることができる。
すなわち、第1光変調素子1300Rから射出される画像光の明るさむらは、第1光変調素子1300Rから射出される画像光をスクリーンSCRに投射したときのスクリーンSCRの画像光を撮像装置で撮像して得られた撮像画像データから得ることができる。同様に、第4光変調素子2300Rから射出される画像光の明るさむらは、第4光変調素子2300Rから射出される画像光をスクリーンSCRに投射したときのスクリーンSCRの画像光を撮像装置で撮像して得られた撮像画像データから得ることができる。
そして、図4に示すような曲線Aで表される明るさむらから各補正基準位置P1,P2,・・・及びQ1,Q2,・・・における明るさむら補正値を取得する。
例えば、第1光変調素子1300Rから射出される画像光においては、図4(a)に示すように、各補正基準位置P1,P2,・・・における明るさむら補正値ΔLP1,ΔLP2,・・・を取得する。同様に、第4光変調素子2300Rから射出される画像光においては、図4(b)に示すように、各補正基準位置Q1,Q2,・・・における明るさむら補正値ΔLQ1,ΔLQ2,・・・を取得する。なお、図4(a)の場合、補正基準位置P1において取得される明るさむら補正値ΔLP1はゼロ(ΔLp1=0)である。また、図4(b)の場合、補正値基準位置Q4において取得される明るさむら補正値ΔLQ4はゼロ(ΔLQ4=0)である。
なお、各補正基準位置P1,P2,・・・及びQ1,Q2,・・・で取得された明るさむら補正値は、図5に示す画像補正装置510の補正パラメータ記憶部512に記憶される。
また、画像補正装置510の画像補正処理部511は、実際に明るさむら補正を行う際には、補正パラメータ記憶部512に記憶されている各補正基準位置P1,P2,・・・で求められた明るさむら補正値ΔLP1,ΔLP2,・・・を図4(a)の破線B1で示
すように線形補間することによって、各補正基準位置P1,P2,・・・間のある位置における明るさむら補正値ΔLpn(添え字nは補正基準位置P1,P2,・・・間のある位置を表す)を求める。同様に、補正パラメータ記憶部512に記憶されている各補正基準位置Q1,Q2,・・・で求められた明るさむら補正値ΔLQ1,ΔLQ2,・・・を図4(b)の破線B2で示すように線形補間することによって、各補正基準位置Q1,Q2,・・・間のある位置における明るさむら補正値ΔLPn(添え字nは補正基準位置Q1,Q2,・・・間のある位置を表す)を求める。
このようにして、第1光変調素子1300Rから射出される画像光における各補正基準位置P1,P2,・・・での明るさむら補正値ΔLP1,ΔLP2,・・・と、各補正基準位置P1,P2,・・・を線形補間(図4(a)における破線B1参照)して得られた各補正基準位置P1,P2,・・・間のある位置における明るさむら補正値ΔLPnとが求められると、これらの各明るさむら補正値を用いて、第1光変調素子1300Rから射出される画像光の任意の位置の明るさむら補正処理を行うことができる。
図4(a)の一点鎖線で示す曲線C1は、第1光変調素子1300Rから射出される画像光における各補正基準位置P1,P2,・・・及び各補正基準位置P1,P2,・・・間の明るさむら補正結果である。
同様に、第4光変調素子2300Rから射出される画像光における各補正基準位置Q1,Q2,・・・での明るさむら補正値ΔLQ1,ΔLQ2,・・・と、各補正基準位置Q1,Q2,・・・を線形補間(図4(b)における破線B2参照)して得られた各補正基準位置Q1,Q2,・・・間のある位置における明るさむら補正値ΔLQnとが求められると、これら各明るさむら補正値を用いて、第4光変調素子2300Rから射出される画像光の任意の位置の明るさむら補正処理を行うことができる。
図4(b)の点線で示す曲線C2は、第4光変調素子2300Rから射出される画像光における各補正基準位置Q1,Q2,・・・及び各補正基準位置Q1,Q2,・・・間の明るさむら補正結果である。
このように、第1光変調素子1300Rから射出される画像光及び第4光変調素子2300Rから射出されるそれぞれの画像光に対して明るさむら補正を行うことができる。そして、第1光変調素子1300Rから射出される明るさむら補正後の画像光及び第4光変調素子2300Rから射出される明るさむら補正後の画像光が偏光合成プリズム300によって合成されてスクリーンSCRに投射される。
図4(c)の太い実線で示す曲線Dは、第1光変調素子1300Rから射出された明るさむら補正後の画像光と第4光変調素子2300Rから射出された明るさむら補正後の画像光とが偏光合成プリズム300によって合成されてスクリーンSCRに投射されたときの明るさむらを表すものである。すなわち、曲線Dで表される明るさむらは、曲線C1で表される明るさむらと曲線C2で表される明るさむらが合成されたものとなる。なお、合成された明るさは2倍となるが、図4(c)では明るさを1/2として示している。
図4(c)に示すように、曲線Dで表される明るさむらは大幅に減少し、基準値Lにより近いものとなり、明るさむら補正効果が高いことがわかる。
なお、図4(b)における明るさむら補正結果(曲線C2)は、図3(b)に示す補正基準位置Q1,Q2,・・・のみで取得された明るさむら補正値ΔLQ1,ΔLQ2,・・・と補正基準位置Q1,Q2,・・・間のある位置における明るさむら補正値ΔLQnに基づく補正結果であるが、これによっても比較的良好な補正結果が得られている。
これは、設定された補正基準位置Q1,Q2,・・・と当該補正基準位置Q1,Q2,・・・で取得される明るさむらとが、たまたま適切な関係となっていて、補正基準位置Q1,Q2,・・・における明るさむら補正値ΔLQ1,ΔLQ2,・・・が適切に取得される状況となっているためである。しかしながら、このように、補正基準位置Q1,Q2,・・・における明るさむら補正値ΔLQ1,ΔLQ2,・・・が適切に取得される状況
となることは期待できないのが一般的である。
なお、これまでの説明は、R(赤)の色光に対応する画像光の明るさむら補正処理についてであったが、G(緑)及びB(青)についても同様に明るさむら補正処理を行うことができる。
図5は本発明の実施形態に係るプロジェクタの機能を説明するための構成図である。本発明の実施形態に係るプロジェクタは、図5に示すように、投射すべき画像データを入力する画像データ入力部501と、ユーザなどの指示に対応する信号をインタフェース信号(I/F信号という)として入力するI/F信号入力部502と、投射処理を行う際に必要な画像データ(例えば1フレーム分の画像データ)など格納する画像データ記憶部503と、第1画像形成ユニット1100におけるRGBの各光変調素子(第1光変調素子1300R、第2光変調素子1300G及び第3光変調素子1300B)を駆動制御する第1〜第3光変調素子駆動制御部504R,504G,504Bと、第2画像形成ユニット2100におけるRGBの各光変調素子(第4光変調素子2300R、第5光変調素子2300G及び第6光変調素子2300B)を駆動制御する第4〜第6光変調素子駆動制御部505R,505G,505Bと、種々の画像補正を行う画像補正装置510と、画像補正装置510に対する制御や各光変調素子の制御など全体的な制御を行う画像表示制御部508とを有している。
画像補正装置510は、第1画像形成ユニット1100及び第2画像形成ユニット2100から射出される画像光の明るさむらを補正する明るさむら補正処理及び明るさむら補正処理以外の各種の補正処理(第1画像形成ユニット1100及び第2画像形成ユニット2100に共通の補正処理など)を行う画像補正処理部511と、画像補正処理部511が補正を行う際に用いる各種の補正パラメータを記憶する補正パラメータ記憶部512とを有している。
なお、補正パラメータ記憶部512に記憶される補正パラメータのうち、明るさむら補正処理に用いる補正パラメータは、例えば、R(赤)に対応する画像光の補正パラメータとしては、図4(a),(b)に示す各補正基準位置P1,P2,・・・で求められた明るさむら補正値ΔLP1,ΔLP2,・・・と、補正基準位置Q1,Q2,・・・で求められた明るさむら補正値ΔLQ1,ΔLQ2,・・・とがある。
同様に、G(緑)及びB(青)に対応する画像光の補正パラメータとしては、当該画像
光における各補正基準位置P1,P2,・・・で求められた明るさむら補正値ΔLP1,ΔLP2,・・・と、補正基準位置Q1,Q2,・・・で求められた明るさむら補正値ΔLQ1,ΔLQ2,・・・とがある。
なお、各補正基準位置間の明るさむら補正値は、画像補正処理部511が明るさむら補正を行う際に、補正パラメータ記憶部512に記憶されている各補正基準位置における明るさむら補正値を線形補間などによって求める。これにより、補正パラメータ記憶部512では、明るさ補正を行うための補正パラメータとしては、補正基準位置で求められた明るさむら補正値のみを記憶すればよいので、明るさむら補正のための記憶領域を大量に確保する必要がない。
画像補正処理部511は、画像データ記憶部503に記憶された1フレーム分の画像データに対し、エッジ強調、色変換処理、γ補正など第1画像形成ユニット1100及び第2画像形成ユニット2100に共通の補正処理などを行ったあと、最後に明るさむら補正処理を行う。
画像補正処理部511が行う明るさむら補正処理は、スクリーンSCR上に投射された画像を撮像して得られた撮像画像データに基づいて、図4で説明したような明るさむら補
正処理を行う。画像補正処理部511が図4で説明したような明るさむら補正処理を行うことにより、同じ色光を変調する2つの光変調素子(例えば、第1光変調素子1300R及び第4光変調素子2300)からそれぞれ射出された明るさむら補正後の画像光が偏光合成プリズム300によって合成されてスクリーンSCRに投射されたときの明るさむらを補正することができる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係るプロジェクタによれば、光学系を図1に示すような構成とし、さらにそれに加えて、図3〜図5で説明したようなソフトウエア的な画像補正処理による明るさむら補正処理を施すことにより、高精度な明るさむら補正処理が可能となり、それによって、スクリーンSCRに投射される画像光の左右方向の色むらを、より効果的に抑制することができる。
特に、本発明のプロジェクタにおいては、第1画像形成ユニット1100から投射される画像光及び第2画像形成ユニット2100から投射される画像光における補正基準位置が互いに異なるように設定している。
これにより、第1画像形成ユニット1100及び第2画像形成ユニット2100から投射される画像光における補正基準位置の数はそのままで、空間上(スクリーンSCR上)においては、第1画像形成ユニット1100から投射される画像光に設定された補正基準位置と第2画像形成ユニット2100から投射される画像光に設定された補正基準位置とを合算した数とすることができる。このような構成とすることにより、各々の画像形成ユニットにおける明るさむら補正のための演算量やデータ量を抑えることができ、ソフトウエア及びハードウエアの負担を大きくすることなく、かつ、高精度な明るさむら補正が可能となる。
以上、本発明のプロジェクタを上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態では、プロジェクタの光学系を図1に示すような構成として、図3〜図5を用いて説明したようなソフトウエア的な画像補正処理による明るさむら補正処理を行う例について説明したが、プロジェクタの光学系は、従来技術で説明した図6に示すような構成のものであってもよい。図6に示すような光学系を有するプロジェクタにおいても、図3〜図5にて説明したソフトウエア的な画像補正処理を施すことによって明るさむら補正処理を行うことができる。
(2)上記実施形態では、補正基準位置は、第1画像形成ユニット1100における補正基準位置P1,P2,・・・及び第2画像形成ユニット2100における補正基準位置Q1,Q2,・・・は、ともに等間隔(間隔d)とし、第1画像形成ユニット1100における補正基準位置に対して第2画像形成ユニット2100における補正基準位置を縦方向及び横方向においてそれぞれd/2ずつずらした位置としたが、これに限られるものではない。
例えば、補正基準位置は、等間隔でなくてもよく、ランダムに設定することも可能である。また、第1画像形成ユニット1100側と第2画像形成ユニット2100側とにおいて補正基準位置の設定の仕方を異ならせることも可能である。
また、R,G,Bの各色光の種類に応じて、それぞれ対応する画像光に設定する補正基準位置を変化させることも可能である。
また、各々の画像光の領域に応じて補正基準位置の設置密度を変化させることも可能である。例えば、画像光の両端部付近の領域に明るさむらが発生しやすいとすれば、明るさ
むらの発生しやすい領域において補正基準位置の設定密度を他の領域よりも高くする。これにより、実際の明るさむらの発生状況に対応した適切な明るさむら補正値を得ることができる。
なお、補正基準位置をランダムに設定するような場合や各々の画像光の領域に応じて補正基準位置の設置密度を変化させて補正基準位置を設定するような場合、補正基準位置P1,P2,・・・及びQ1,Q2,・・・は、一部が重複する位置となることを許容するものである。
(3)上述の実施形態では補正値取得位置と補正基準位置とが同じ位置であるとして説明したが、必ずしも両者は同じ位置である必要はない。
(4)上記実施形態に係るプロジェクタ10においては、偏光分離光学系として偏光分離ミラーを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、偏光分離プリズム(偏光ビームスプリッタ)を用いることもできる。また、上記実施形態に係るプロジェクタ10においては、偏光合成光学系として偏光合成プリズムを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、基板上に偏光合成面が形成された偏光合成素子を用いることもできる。
(5)上記実施形態に係るプロジェクタ10においては、照明装置として、発光管を有する照明装置を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、照明装置として、LED(発光ダイオード)、LD(半導体レーザ)その他の固体光源を用いることもできる。
(6)上記実施形態に係るプロジェクタ10においては、光変調素子として、透過型の液晶パネルを有する光変調素子を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、反射型の液晶パネルを有する光変調素子を用いることもできる。
(7)上記実施形態に係るプロジェクタ10においては、光変調素子として、液晶パネルを有する光変調素子を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、マイクロミラー型光変調素子を用いることもできる。
(8)本発明は、投射画像を観察する側から投射するフロント投射型プロジェクタに適用する場合にも、投射画像を観察する側とは反対の側から投射するリア投射型プロジェクタに適用する場合にも可能である。
(9)前述の実施形態に係るプロジェクタ10では、1つの照明装置で第1画像形成ユニット1100及び第2画像形成ユニット2100を照明するようにしたが、それぞれに対応する照明装置(第1照明装置、第2照明装置という)を設ける構成としてもよい。この場合、第1照明装置は、第1偏光成分を有する光を射出する構成とし、第2照明装置は、第2偏光成分を有する光を射出する構成とすることによって前述の実施形態と同様の機能を有するプロジェクタを実現することができる。
本発明の実施形態に係るプロジェクタ10の光学系を模式的に示す図。 本発明の実施形態に係るプロジェクタ10内を通る光の光路を模式的に示す図。 第1画像形成ユニット1100及び第2画像形成ユニット2100における補正値取得位置すなわち補正基準位置の設定例を模式的に示す図。 本発明の実施形態に係る画像補正方法による明るさむら補正処理について説明する図。 本発明の実施形態に係るプロジェクタ10の機能を説明するための構成図。 従来のプロジェクタ900の光学系を模式的に示す図。 従来のプロジェクタ900の問題点を説明するために示す図。 第1ダイクロイックミラー932の分光特性を説明するために示す図。 従来のプロジェクタ900内を通る光の光路を模式的に示す図。
符号の説明
100・・・照明装置、110・・・光源装置、112・・・発光管、114・・・楕円面リフレクタ、116・・・副鏡、118・・・凹レンズ、120・・・第1レンズアレイ、130・・・第2レンズアレイ、150・・・重畳レンズ、200・・・偏光分離ミラー、210,1230・・・両面反射ミラー、220,230,1250,1260,2220,2230・・・ミラー、300・・・偏光合成プリズム、400・・・投射光学系、508・・・画像表示制御部、510・・・画像補正装置、511・・・画像補正処理部、512・・・補正パラメータ記憶部、1100・・・第1画像形成ユニット、1200,2200・・・色分離光学系、1210,1220,2210,2220・・・ダイクロイックミラー、1240,2240・・・リレー光学系、1270,2270・・・入射側レンズ、1280,2280・・・リレーレンズ、1300R,1300G,1300B,2300R,2300G,2300B・・・光変調素子、1400,2400・・・クロスダイクロイックプリズム、2100・・・第2画像形成ユニット、SCR・・・スクリーン

Claims (9)

  1. 照明装置からの光を第1〜第3色光に分離する第1色分離光学系、前記第1色分離光学系で分離された前記第1〜第3色光をそれぞれ変調する第1〜第3光変調素子及び前記第1〜第3光変調素子でそれぞれ変調された前記第1〜第3色光に対応する画像光を合成する第1色合成光学系を有する第1画像形成手段と、
    前記照明装置からの光を第1〜第3色光に分離する第2色分離光学系、前記第2色分離光学系で分離された前記第1〜第3色光をそれぞれ変調する第4〜第6光変調素子及び前記第4〜第6光変調素子でそれぞれ変調された前記第1〜第3色光に対応する画像光を合成する第2色合成光学系を有する第2画像形成手段と、
    前記第1画像形成手段から射出された画像光と前記第2画像形成手段から射出された画像光とを合成する偏光合成光学系と、
    前記偏光合成光学系で合成された画像光を投射する投射光学系と、
    前記画像光の明るさむらを補正する機能を有する画像補正装置とを有し、
    前記画像補正装置は、
    前記第1〜第3光変調素子及び第4〜第6光変調素子のうち同じ色光を変調する2つの光変調素子で変調された当該色光に対応する各々の画像光の明るさむら補正を、前記各々の画像光において互いに異なる位置に離散的に設定された複数の補正基準位置における明るさむら補正値に基づいて行う画像補正処理部を有することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記画像補正処理部は、第1〜第3光変調素子及び第4〜第6光変調素子のうち同じ色光を変調する2つの光変調素子で変調された当該色光に対応する各々の画像光を前記投射光学系から各々投射したときの前記各々の画像光の明るさ情報を、前記各々の画像光において互いに異なる位置に離散的に設定された複数の補正基準位置で取得し、前記取得した各々の画像光における明るさ情報によって求められた前記複数の補正基準位置における明るさむら補正値に基づいて前記各々の画像光の明るさむら補正を行うことを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1又は2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記画像補正処理部は、前記複数の補正基準位置における明るさむら補正値を補間処理することにより前記複数の補正基準位置以外の位置における明るさむら補正値を求めることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記補正基準位置は、各々の補正基準位置の間隔が等しく設定されることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記補正基準位置は、各々の補正基準位置の間隔がランダムに設定されることを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項1〜3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記補正基準位置は、前記画像光の各領域に応じた設定密度を有するように設定されることを特徴とするプロジェクタ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記第1色分離光学系は、前記照明装置からの光のうち一部の波長域の光を反射し他の波長域の光を透過することにより前記照明装置からの光を前記第1色光と他の色光とに分離する第1ダイクロイックミラー及び前記第1ダイクロイックミラーで分離された前記他の
    色光のうち一部の波長域の光を反射し他の波長域の光を透過することにより前記他の色光を前記第2色光と前記第3色光とに分離する第2ダイクロイックミラーを有し、
    前記第2色分離光学系は、前記照明装置からの光のうち一部の波長域の光を反射し他の波長域の光を透過することにより前記照明装置からの光を前記第1色光と他の色光とに分離する第3ダイクロイックミラー及び前記第3ダイクロイックミラーで分離された前記他の色光のうち一部の波長域の光を反射し他の波長域の光を透過することにより前記他の色光を前記第2色光と前記第3色光とに分離する第4ダイクロイックミラーを有し、
    前記第1〜第3色光のそれぞれについて、
    前記第1ダイクロイックミラーにおける照明光軸に沿って手前側の領域で反射又は透過する色光と、前記第3ダイクロイックミラーにおける照明光軸に沿って手前側の領域で反射又は透過する色光とは、投射面上で左右反対に投射されるように構成され、
    前記第2ダイクロイックミラーにおける照明光軸に沿って手前側の領域で反射又は透過する色光と、前記第4ダイクロイックミラーにおける照明光軸に沿って手前側の領域で反射又は透過する色光とは、投射面上で左右反対に投射されるように構成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  8. 照明装置からの光を第1〜第3色光に分離する第1色分離光学系、前記第1色分離光学系で分離された前記第1〜第3色光をそれぞれ変調する第1〜第3光変調素子及び前記第1〜第3光変調素子でそれぞれ変調された前記第1〜第3色光に対応する画像光を合成する第1色合成光学系を有する第1画像形成手段と、
    前記照明装置からの光を第1〜第3色光に分離する第2色分離光学系、前記第2色分離光学系で分離された前記第1〜第3色光をそれぞれ変調する第4〜第6光変調素子及び前記第4〜第6光変調素子でそれぞれ変調された前記第1〜第3色光に対応する画像光を合成する第2色合成光学系を有する第2画像形成手段と、
    前記第1画像形成手段から射出された画像光と前記第2画像形成手段から射出された画像光とを合成する偏光合成光学系と、
    前記偏光合成光学系で合成された画像光を投射する投射光学系と、
    前記画像光の明るさむらを補正する機能を有する画像補正装置とを有するプロジェクタにおける前記画像補正装置であって、
    前記第1〜第3光変調素子及び第4〜第6光変調素子のうち同じ色光を変調する2つの光変調素子で変調された当該色光に対応する各々の画像光の明るさむら補正を、前記各々の画像光において離散的に設定された複数の補正基準位置における明るさむら補正値に基づいて行う画像補正処理部を有することを特徴とする画像補正装置。
  9. 照明装置からの光を第1〜第3色光に分離する第1色分離光学系、前記第1色分離光学系で分離された前記第1〜第3色光をそれぞれ変調する第1〜第3光変調素子及び前記第1〜第3光変調素子でそれぞれ変調された前記第1〜第3色光に対応する画像光を合成する第1色合成光学系を有する第1画像形成手段と、
    前記照明装置からの光を第1〜第3色光に分離する第2色分離光学系、前記第2色分離光学系で分離された前記第1〜第3色光をそれぞれ変調する第4〜第6光変調素子及び前記第4〜第6光変調素子でそれぞれ変調された前記第1〜第3色光に対応する画像光を合成する第2色合成光学系を有する第2画像形成手段と、
    前記第1画像形成手段から射出された画像光と前記第2画像形成手段から射出された画像光とを合成する偏光合成光学系と、
    前記偏光合成光学系で合成された画像光を投射する投射光学系と、
    前記画像光の明るさむらを補正する機能を有する画像補正装置とを有するプロジェクタにおける画像補正方法であって、
    前記第1〜第3光変調素子及び第4〜第6光変調素子のうち同じ色光を変調する2つの光変調素子で変調された当該色光に対応する各々の画像光の明るさむら補正を、前記各々の画像光において離散的に設定された複数の補正基準位置における明るさむら補正値に基
    づいて行うことを特徴とする画像補正方法。
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