JP2010243789A - 画像表示装置および画像表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】色によって画素の位置ずれ量が異なることに起因する画質劣化を防止しつつ表示解像度の向上が可能な画像表示装置を提供する。
【解決手段】本発明のプロジェクター1は、異なる色の複数の色光を含む光を射出する光源7と、複数の画素がマトリクス状に配置され、光源からの光を異なる色光毎に変調する複数の液晶ライトバルブ3R,3G,3Bと、各液晶ライトバルブによって変調された色光を合成するクロスダイクロイックプリズム4と、クロスダイクロイックプリズムで合成された光を被投射面上に投射する投射レンズ5と、投射レンズ5を振動させる振動機構30と、を備え、振動機構30が投射レンズ5を振動させることで、スクリーン28上に形成される複数の光変調素子の画素像の位置を時間的にずらすことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置および画像表示方法に関する。
プロジェクター等の投射型の画像表示装置において、その画像表示装置が液晶ライトバルブ等の光変調素子を備えている場合、スクリーン上に投射した画像の解像度は光変調素子の解像度(水平画素数、垂直画素数)に一致するのが通常である。なお、「スクリーン上に投射した画像の解像度」のことを以下、「表示解像度」と称する。ここで、光変調素子の解像度を変えることなく表示解像度を向上させる方法として、光変調素子の数を増やし、スクリーン上で各光変調素子が作る各画素の像の位置をずらして投射する方法がある。ところが、この方法では、光変調素子の数を増やす必要があるため、著しいコストの増大を招くという課題がある。
上記の課題を解決する方法として、各画素の像の位置を空間的にずらすのではなく、時間軸でずらす方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、一つの具体例として、光変調素子と投射レンズとの間に平行平板を光軸の法線に対して傾けて装入し、平行平板の傾き角度を変化させることでフィールド毎に光軸をシフトさせ、画素の位置を時間的にずらす構成が開示されている。また、他の具体例として、屈折率もしくは屈折量が異なる2つの領域を有する回転板を光変調素子と投射レンズとの間に斜めに装入し、この回転板を回転させることで光軸をシフトさせ、画素の像の位置を時間的にずらす構成が開示されている。
特開平11−298829号公報
ところが、上記特許文献1の表示装置のように、平行平板や回転板を斜めに装入して光を屈折させた場合、プリズムと同じ原理で波長が短い光は屈折率が大きく、波長が長い光は屈折率が小さくなる。また、平行平板や回転板の傾き角度の大きさと光軸のシフト量とは比例関係にある。そのため、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光の違いによって光軸のシフト量が異なる。その結果、R画素、G画素、B画素で位置ずれ量がそれぞれ異なり、画質の劣化を招いてしまう。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、色(波長域)によって画素の位置ずれ量が異なることに起因する画質劣化を防止しつつ表示解像度の向上が可能な画像表示装置および画像表示方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の画像表示装置は、異なる色の複数の色光を含む光を射出する光源と、複数の画素がマトリクス状に配置され、前記光源からの光を前記異なる色光毎に変調する複数の光変調素子と、前記複数の光変調素子の各々によって変調された色光を合成する色合成光学系と、前記色合成光学系によって合成された光を被投射面上に投射する投射光学系と、前記投射光学系を振動させる振動手段と、を備え、前記振動手段が前記投射光学系を振動させることにより、前記被投射面上に形成される前記複数の光変調素子の画素像の位置を時間的にずらすことを特徴とする。
従来の画像表示装置における平行平板や回転板は光を屈折させて光軸シフトを生じさせるための部材であり、色収差に対する配慮がなされていなかったのに対し、本発明において画素像の位置を時間的にずらす手段である投射光学系は、画像表示装置を構成する光学部品として色収差が最小となるように調整されたものである。したがって、本発明の構成によれば、各色光に対応する画素間での位置ずれ量の差を十分に小さくできるため、色収差による画質劣化を防止しつつ表示解像度の向上が可能な画像表示装置を実現できる。また、投射光学系は、ズーム機構、レンズシフト機構等の駆動部を元々備えているため、他の光学部材に比べて振動機構を構成しやすい。
本発明の他の画像表示装置は、異なる色の複数の色光を含む光を射出する光源と、複数の画素がマトリクス状に配置され、前記光源からの光を前記異なる色光毎に変調する複数の光変調素子と、前記複数の光変調素子の各々によって変調された色光を合成する色合成光学系と、前記色合成光学系によって合成された光を被投射面上に投射する投射光学系と、前記複数の光変調素子のうちの少なくとも一つの光変調素子を振動させる振動手段と、を備え、前記振動手段が前記少なくとも一つの光変調素子を振動させることにより、前記被投射面上に形成される前記少なくとも一つの光変調素子の画素像の位置を時間的にずらすことを特徴とする。
従来の画像表示装置では、光変調素子と投射レンズとの間に平行平板や回転板を装入しているので、平行平板や回転板に全ての色光が入射され、平行平板や回転板の内部で全ての色光の光軸がシフトする構成であった。これに対して、本発明の構成では、複数の色光の各々に対応する光変調素子のうち、少なくとも一つの光変調素子の画素像の位置を時間的にずらすので、投射光学系への光の相対的な入射位置がずれ、このときの画素像の位置ずれ量は、従来の装置における画素像の位置ずれ量に比べて小さくなる。したがって、本発明の構成によれば、色収差による画質劣化を防止しつつ表示解像度の向上が可能な画像表示装置を実現することができる。
本発明の画像表示装置において、前記振動手段が前記複数の光変調素子の全てを振動させ、前記振動手段が前記全ての光変調素子を振動させることにより、前記被投射面上に形成される前記全ての光変調素子の画素像の位置を時間的にずらす構成としても良い。
この構成によれば、全ての光変調素子が振動したとき、全ての光変調素子から射出される光の投射光学系に対する入射位置が時間的にずれるため、平行平板や回転板の内部で全ての色光の光軸をシフトさせる従来の構成に比べて、画素像の位置ずれ量を小さくできる。
本発明の画像表示装置において、前記複数の光変調素子が前記色合成光学系に固定されてなる光変調ユニットを備え、前記振動手段が前記光変調ユニットを振動させる構成としても良い。
この構成によれば、複数の光変調素子を、相互の位置関係を保ったまま安定して振動させることができるとともに、複数の光変調素子を振動させるための振動機構の構成をより簡略化できる。
本発明の画像表示装置において、前記画素像の位置を、前記被投射面上の複数の前記画素像の配列方向に対して斜め方向にずらすことが望ましい。
この構成によれば、画面の水平方向、垂直方向の双方においてバランス良く、表示解像度を高めることができる。
本発明の画像表示方法は、異なる色の複数の色光を含む光を射出する光源と、複数の画素がマトリクス状に配置され、前記光源からの光を前記異なる色光毎に変調する複数の光変調素子と、前記複数の光変調素子の各々によって変調された色光を合成する色合成光学系と、前記色合成光学系によって合成された光を被投射面上に投射する投射光学系と、を備えた画像表示装置を用いた画像表示方法であって、前記投射光学系を振動させることにより、前記被投射面上に形成される前記複数の光変調素子の画素像の位置を時間的にずらすことを特徴とする。
本発明の画像表示方法によれば、色収差が最小となるように調整された投射光学系を用いて画素像の位置をずらすため、各色光に対応する画素間での位置ずれ量の差を十分に小さくでき、色収差による画質劣化を防止しつつ表示解像度の向上が可能な画像表示装置を実現できる。
本発明の他の画像表示方法は、異なる色の複数の色光を含む光を射出する光源と、複数の画素がマトリクス状に配置され、前記光源からの光を前記異なる色光毎に変調する複数の光変調素子と、前記複数の光変調素子の各々によって変調された色光を合成する色合成光学系と、前記色合成光学系によって合成された光を被投射面上に投射する投射光学系と、を備えた画像表示装置を用いた画像表示方法であって、前記複数の光変調素子のうちの少なくとも一つの光変調素子を振動させることにより、前記被投射面上に形成される前記少なくとも一つの光変調素子の画素像の位置を時間的にずらすことを特徴とする。
本発明の画像表示方法によれば、特定の時刻で同じ位置に投射される画素像の位置ずれ量が従来に比べて小さくなるため、色収差による画質劣化を防止しつつ表示解像度の向上が可能な画像表示装置を実現することができる。
本発明の第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 投射レンズを振動させたときの作用を説明するための図である。 画素像の位置をずらした様子を示す図である。 本発明の第2実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 光変調ユニットを振動させたときの作用を説明するための図である。 本発明の第3実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 液晶ライトバルブを振動させたときの作用を説明するための図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図3を用いて説明する。
本実施形態の画像表示装置は、3枚の液晶ライトバルブを備えた、いわゆる3板式のプロジェクターの構成例である。
図1は、本実施形態のプロジェクターの概略構成図である。図2は、投射レンズを振動させたときの作用を説明するための図である。図3は、画素像の位置をずらした様子を示す図である。なお、以下の各図面においては、構成要素を見やすくするため、構成要素に応じて寸法の比率や縮尺を異ならせることがある。
本実施形態のプロジェクター1は、図1に示すように、照明光学系2、液晶ライトバルブ3R,3G,3B(光変調素子)、クロスダイクロイックプリズム4(色合成光学系)、投射レンズ5(投射光学系)等を備えている。本実施形態の照明光学系2は、光源7、光源7の後段に順に配置された一対のフライアイレンズアレイ8、偏光変換素子9、ダイクロイックミラー10,11等から構成されている。光源7は、高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等の白色ランプ12と、白色ランプ12の光を反射させて前方に射出するリフレクター13とから構成されている。したがって、白色ランプ12からは、赤色光(R光)、緑色光(G光)、青色光(B光)、すなわち異なる色の複数の色光を含む白色光が射出される。
一対のフライアイレンズアレイ8は、光源7から射出された光の光強度の分布を均一化するものである。これにより、被照明領域である液晶ライトバルブ3R,3G,3Bに照射される光の照度分布が均一化される。
偏光変換素子9は、その詳細な構造を図示しないが、偏光ビームスプリッターアレイ(PBSアレイ)と1/2波長板アレイとを有している。フライアイレンズアレイ8からPBSアレイに入射した光のうち、第1の偏光方向の直線偏光がPBSアレイ内の偏光分離膜(PBS膜)を透過するとともに、第2の偏光方向の直線偏光がPBSアレイ内のPBS膜で反射する。反射した偏光は、1/2波長板アレイによって偏光方向が第1の偏光方向に変化して射出される。このように偏光変換素子9は、光源光の光量を損なうことなく光源光の偏光方向を一方向に揃えるように構成されている。
ダイクロイックミラー10,11は、例えばガラス表面に誘電体多層膜を積層したものである。これにより、所定の波長帯域の色光が選択的に反射し、それ以外の波長帯域の色光が透過するようになっている。具体的には、光源7から射出された光源光のうち、赤色光LRがダイクロイックミラー10を透過するとともに、緑色光LGおよび青色光LBがダイクロイックミラー10で反射する。また、ダイクロイックミラー10で反射した緑色光LGおよび青色光LBのうち、青色光LBがダイクロイックミラー11を透過し、緑色光LGがダイクロイックミラー11で反射する。
ダイクロイックミラー10を透過した赤色光LRは、反射ミラー15で反射し、平行化レンズ16を経て赤色光用の液晶ライトバルブ3Rに入射する。ダイクロイックミラー11で反射した緑色光LGは、平行化レンズ16を経て緑色光用の液晶ライトバルブ3Gに入射する。ダイクロイックミラー11を透過した青色光LBは、リレー光学系17を経て青色光用の液晶ライトバルブ3Bに入射する。リレー光学系17は、ダイクロイックミラー11側から順に配置されたリレーレンズ18、反射ミラー19、リレーレンズ20、反射ミラー21、リレーレンズ22等からなっている。リレーレンズ22は、平行化レンズとしても機能する。青色光の場合、他の色光に比べて光源7から液晶ライトバルブ3Bまでの光路が長いため、光路が長いことによる光損失を防ぐため、このようなリレー光学系17を設けている。
液晶ライトバルブ3R,3G,3Bの各々は、透過型液晶セル24と、その入射側、射出側にそれぞれ設けられた偏光板25,26とから構成されている。透過型液晶セル24は、例えばアクティブマトリクス型のものであり、一対の電極間に挟持された液晶層を有している。また、液晶ライトバルブ3R,3G,3Bは、画像信号を供給する信号源に電気的に接続されている。信号源から画像信号が供給されると、透過型液晶セル24の電極間に電圧が印加され、この印加電圧に応じて液晶分子の配向方向が制御される。これにより、光を変調することが可能になっている。各液晶ライトバルブ3R,3G,3Bで変調された赤色光LR、緑色光LG、青色光LBは、クロスダイクロイックプリズム4に入射する。
クロスダイクロイックプリズム4は、三角柱プリズムが貼り合わされた構造となっており、その内面に赤色光LRが反射して緑色光LBが透過する選択反射面と、青色光LBが反射して緑色光LGが透過する選択反射面とが互いに直交して形成されている。赤色光LRおよび青色光LBはこれらの選択反射面で選択的に反射し、緑色光LGはこれらの選択反射面を選択的に透過し、3つの色光は同じ側に射出される。これにより、3つの色光が重ね合わされて合成光Lとなる。
クロスダイクロイックプリズム4を射出した合成光Lは、複数のレンズ群からなる投射レンズ5によりスクリーン28(被投射面)上に拡大投射される。本実施形態においては、投射レンズ5を投射レンズ5の光軸と平行な面内(矢印Aの方向)で振動させるための振動機構30(振動手段)が設けられている。したがって、振動機構30は、投射レンズ5を投射レンズ5の光軸に垂直な方向に振動させる。振動機構30は、投射レンズ5を例えば120Hzで振動させることができるものであれば如何なるものでも良いが、一例として圧電素子を用いたものが挙げられる。
投射レンズ5が振動、すなわち投射レンズ5の光軸と平行な面内で移動したときの作用を図2に示す。なお、図2では投射レンズ5を1枚のレンズとして示す。投射レンズ5が実線で示す位置から2点鎖線で示した位置まで距離ΔX1だけ移動したとき、投射レンズ5に対する相対的な光Lの入射位置が変わるため、光の集束位置Pが投射レンズ5の光軸と平行な面内で投射レンズ5の移動方向と同じ方向に移動し、スクリーン28上での投射位置も投射レンズ5の移動方向と同じ方向に距離ΔX2だけ移動する。
スクリーン28上に投射された画素の像が移動する様子を図3に示す。本実施形態では、画像は60Hz毎に書き換えられるフレーム(すなわち、1フレーム=1/60秒)で構成され、投射レンズ5は120Hzで振動するものとする。このとき、図3に示すように、任意の1/120秒(これを第1フィールドと称する)で実線の位置にある複数の画素像からなる格子は、次の1/120秒(これを第2フィールドと称する)では破線で示す位置に移動する。複数の画素像はスクリーン28の水平方向および垂直方向に配列されているが、移動方向は画素像の配列方向に対して斜め方向である。また、移動距離ΔX2は、1つの格子の対角線の長さの1/2に設定することが望ましい。このようにして、第1フィールドの位置にある画像は60Hz毎に書き換えられ、第1フィールドの位置からずれた第2フィールドの位置にある画像も60Hz毎に書き換えられることになる。
従来の画像表示装置における平行平板や回転板は光を屈折させて光軸シフトを生じさせるための部材であり、色収差に対する配慮がなされていなかったのに対し、本実施形態において画素像の位置を時間的にずらす手段である投射レンズ5は、元来、プロジェクターの光学部品として色収差が最小となるように十分に調整されたものである。したがって、本構成によれば、各色光に対応する画素間での位置ずれ量の差を十分に小さくできるため、色収差による画質劣化を防止しつつ表示解像度の向上が可能なプロジェクターを実現できる。また、投射レンズ5は、ズーム機構、レンズシフト機構等の駆動部を元々備えているため、他の光学部材に比べて振動機構を構成しやすい。また、本実施形態では画素像の配列方向に対して斜め方向に画素像の位置をずらしているので、画面の水平方向、垂直方向の双方においてバランス良く、表示解像度を高めることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について図4、図5を用いて説明する。
本実施形態の画像表示装置も3板式のプロジェクターの構成例であり、その基本構成は第1実施形態と同様である。
図4は、本実施形態のプロジェクターの概略構成図である。図5は、光変調ユニットを振動させたときの作用を説明するための図である。図4において第1実施形態の図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1実施形態では投射レンズ5を振動させる構成であったのに対し、本実施形態のプロジェクター31は、図4に示すように、3組の液晶ライトバルブ3R,3G,3Bを同時に振動させる構成となっている。具体的には、クロスダイクロイックプリズム4を収容する箱形の支持部材33が設けられ、クロスダイクロイックプリズム4の各光入射面に対向するように3組の液晶ライトバルブ3R,3G,3Bが支持部材33に対して固定されており、全体として光変調ユニット34を構成している。本実施形態では、光変調ユニット34を投射レンズ5の光軸と平行な面内(矢印Aの方向)で振動させるための振動機構35(振動手段)が設けられている。したがって、振動機構35を駆動させることにより、3組の液晶ライトバルブ3R,3G,3Bが同じ方向に同じ距離だけ同時に移動するようになっている。振動機構35としては、第1実施形態と同様、光変調ユニット34を例えば120Hzで振動させることができるものであれば良く、一例として圧電素子を用いたものが挙げられる。
光変調ユニット34が投射レンズ5の光軸と平行な面内で移動したときの作用を図5に示す。なお、図5では、図面を見やすくするため、各液晶ライトバルブ3R,3G,3Bから入射される光の光路のうち、青色光(B光)の光路のみを示す。光変調ユニット34が実線で示す位置から2点鎖線で示した位置まで距離ΔX1だけ移動したとき、3つの色光ともに、投射レンズ5に対する相対的な光の入射位置が変わるため、スクリーン28上での投射位置は光変調ユニット34の移動方向と逆の方向に距離ΔX2だけ移動する。
本実施形態においても、各色光に対応する画素間での位置ずれ量の差を十分に小さくできるため、色収差による画質劣化を防止しつつ表示解像度の向上が可能なプロジェクターを実現できる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。また、3組の液晶ライトバルブ3R,3G,3Bがクロスダイクロイックプリズム4とともに光変調ユニット34として一体化され、振動機構35が光変調ユニット34を振動させる構成であるから、3組の液晶ライトバルブ3R,3G,3Bを、相互の位置関係を保ったまま安定して振動させることができるとともに、振動機構35の構成をより簡略化できる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について図6、図7を用いて説明する。
本実施形態の画像表示装置も3板式のプロジェクターの構成例であり、その基本構成は第1実施形態と同様である。
図6は、本実施形態のプロジェクターの概略構成図である。図7は、液晶ライトバルブを振動させたときの作用を説明するための図である。図6において第1実施形態の図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第2実施形態では3組の液晶ライトバルブ3R,3G,3Bを一体として振動させる構成であったのに対し、本実施形態のプロジェクター41は、図6に示すように、1組の液晶ライトバルブ3Gのみを振動させる構成となっている。具体的には、緑色光(G光)用の液晶ライトバルブ3Gを投射レンズ5の光軸と平行な面内(矢印Aの方向)で振動させるための振動機構45(振動手段)が設けられている。振動機構45としては、第1実施形態と同様、液晶ライトバルブ3Gを例えば120Hzで振動させることができるものであれば良く、一例として圧電素子を用いたものが挙げられる。
緑色光(G光)用の液晶ライトバルブ3Gが投射レンズ5の光軸と平行な面内で移動したときの作用を図7に示す。液晶ライトバルブ3Gが実線で示す位置から2点鎖線で示した位置まで距離ΔX1だけ移動したとき、投射レンズ5に対する相対的な緑色光の入射位置が変わるため、スクリーン28上での投射位置は液晶ライトバルブ3Gの移動方向と逆の方向に距離ΔX2だけ移動する。したがって、本実施形態の場合、赤色の画素像と青色の画素像は第1フィールド、第2フィールドともに同じ位置にあり、移動しないが、緑色の画素像だけは第1フィールド、第2フィールドで位置がずれる。
本実施形態においても、各色光に対応する画素間での位置ずれ量の差を十分に小さくできるため、色収差による画質劣化を防止しつつ表示解像度の向上が可能なプロジェクターを実現できる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。また、3つの液晶ライトバルブ3R,3G,3Bのうち、振動させる液晶ライトバルブは緑色光用に限らず、赤色光用でも青色光用でも良い。しかしながら、赤、緑、青の3色のうち、人間の目の視感度が最も高い色は緑色であるから、本実施形態のように緑色の画素像をずらす構成とすることで第1フィールド、第2フィールド間の画像の明るさのバランスが良くなる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば上記実施形態では、光変調素子として透過型の液晶ライトバルブを用いた例を挙げたが、その他、反射型の液晶ライトバルブ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD:Digital Micromirror Device,登録商標)等を用いることもできる。また、上記実施形態で述べたプロジェクターの各部の具体的な構成は適宜変更が可能である。
1,31,41…プロジェクター、2…照明光学系、3R,3G,3B…液晶ライトバルブ(光変調素子)、4…クロスダイクロイックプリズム(色合成光学系)、5…投射レンズ(投射光学系)、7…光源、30,35,45…振動機構(振動手段)、34…光変調ユニット。

Claims (7)

  1. 異なる色の複数の色光を含む光を射出する光源と、
    複数の画素がマトリクス状に配置され、前記光源からの光を前記異なる色光毎に変調する複数の光変調素子と、
    前記複数の光変調素子の各々によって変調された色光を合成する色合成光学系と、
    前記色合成光学系によって合成された光を被投射面上に投射する投射光学系と、
    前記投射光学系を振動させる振動手段と、を備え、
    前記振動手段が前記投射光学系を振動させることにより、前記被投射面上に形成される前記複数の光変調素子の画素像の位置を時間的にずらすことを特徴とする画像表示装置。
  2. 異なる色の複数の色光を含む光を射出する光源と、
    複数の画素がマトリクス状に配置され、前記光源からの光を前記異なる色光毎に変調する複数の光変調素子と、
    前記複数の光変調素子の各々によって変調された色光を合成する色合成光学系と、
    前記色合成光学系によって合成された光を被投射面上に投射する投射光学系と、
    前記複数の光変調素子のうちの少なくとも一つの光変調素子を振動させる振動手段と、を備え、
    前記振動手段が前記少なくとも一つの光変調素子を振動させることにより、前記被投射面上に形成される前記少なくとも一つの光変調素子の画素像の位置を時間的にずらすことを特徴とする画像表示装置。
  3. 前記振動手段が前記複数の光変調素子の全てを振動させ、
    前記振動手段が前記全ての光変調素子を振動させることにより、前記被投射面上に形成される前記全ての光変調素子の画素像の位置を時間的にずらすことを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記複数の光変調素子が前記色合成光学系に固定されてなる光変調ユニットを備え、
    前記振動手段が前記光変調ユニットを振動させることを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記画素像の位置を、前記被投射面上の複数の前記画素像の配列方向に対して斜め方向にずらすことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  6. 異なる色の複数の色光を含む光を射出する光源と、複数の画素がマトリクス状に配置され、前記光源からの光を前記異なる色光毎に変調する複数の光変調素子と、前記複数の光変調素子の各々によって変調された色光を合成する色合成光学系と、前記色合成光学系によって合成された光を被投射面上に投射する投射光学系と、を備えた画像表示装置を用いた画像表示方法であって、
    前記投射光学系を振動させることにより、前記被投射面上に形成される前記複数の光変調素子の画素像の位置を時間的にずらすことを特徴とする画像表示方法。
  7. 異なる色の複数の色光を含む光を射出する光源と、複数の画素がマトリクス状に配置され、前記光源からの光を前記異なる色光毎に変調する複数の光変調素子と、前記複数の光変調素子の各々によって変調された色光を合成する色合成光学系と、前記色合成光学系によって合成された光を被投射面上に投射する投射光学系と、を備えた画像表示装置を用いた画像表示方法であって、
    前記複数の光変調素子のうちの少なくとも一つの光変調素子を振動させることにより、前記被投射面上に形成される前記少なくとも一つの光変調素子の画素像の位置を時間的にずらすことを特徴とする画像表示方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015031768A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 パナソニック株式会社 投写型映像表示装置

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