JP2008275909A - 投射型表示装置 - Google Patents

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隆嗣 相崎
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Abstract

【課題】 光源と偏光分離素子との間にワイヤグリッド偏光板を入れシェーディングを抑制して高輝度、高コントラスト化が可能な投射型表示装置を提供する。
【解決手段】 反射型空間光変調素子107,113,114に入射したR,G,B光は、それぞれの画像信号に応じて偏光変調され、画像信号の白信号に対応した偏光方向の光はワイヤグリッド偏光板106,111,112を反射し、黒信号に対応した偏光方向の光は透過する。照明光学系とワイヤグリッド偏光板106,111,112の間にワイヤグリッド偏光板117,118を照明光学系の光軸とワイヤグリッド偏光板117,118の入射面のなす角度が直角から5度以上傾けて入れることによって、ワイヤグリッド偏光板106,111,112で完全に分離されない不要光が反射型空間光変調素子107,113,114に再度入射されることを防ぎ、コントラストを改善する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、RGB3原色光に対応して反射型空間光変調素子により変調された各色の変調画像光を投射レンズによりスクリーン上に拡大して表示する投射型表示装置に関する。
最近、映像情報の多様化、高画質化が進み、ハイビジョン放送規格やコンピータグラフィクスの高品質画像データが増加し、これに伴って高品質画像データを拡大表示するために投射型表示装置が盛んに利用されている。
この種の投射型表示装置のうちで3板式の投射型表示装置では、RGB3原色光に対応して各色光ごとに用意した3つの空間光変調素子により表示される画像に応じて変調された各色の変調画像光を光学的に合成して、カラー画像光を投射レンズによりスクリーン上に拡大して表示している。
この際、投射型表示装置は、これに適用される空間光変調素子の種類によって、透過型空間光変調素子を適用したもの、反射型空間光変調素子を適用したもの、DMD(Digital Mirror Device)を適用したものがある。
透過型空間光変調素子及びDMDを適用したものは、光学構成が比較的簡単にできるために小型化が容易であるが高解像度化に難がある。一方、反射型空間光変調素子を適用したものは高解像度化に有利であるが光学構成が複雑となるために小型化に難がある。
特に、反射型空間光変調素子を適用した投射型表示装置は、反射型空間光変調素子に照射される入射光と当該反射型空間光変調素子で光変調された反射光とを分離するために偏光ビームスプリッタを必要とする。高コントラストを実現するためには一つの反射型空間光変調素子に対して、通常2つ以上の偏光ビームスプリッタを作用させるために、これが投射型表示装置の光学構成を複雑にしていたが、最近、複数の偏光ビームスプリッタを至近距離に配置してセラミックスベース等に接着固定し、光学系を構成することにより小型化を達成している。
しかしながら、通常偏光ビームスプリッタは偏光分離面を接合面として、2つのガラスプリズムを貼り合わせた立方体構造からなるため、光源から発する光が偏光ビームスプリッタで吸収されることにより熱分布を生じるために温度差が発生して複屈折が起こるため、表示画像の映像品質を低下させるという問題があった。また、ガラスプリズムは重量が重いため、投射型表示装置の軽量化を阻害するという問題があった。
この問題を解決するために、ガラスプリズムの偏光ビームスプリッタにかわる偏光分離手段として光学ガラス基板の片面側に、細い金属線を規則正しく並べて配置して、偏光分離させるようにしたワイヤグリッド偏光板(wire grid polarizer)を用いることを本出願人は提案している(例えば、特許文献1参照)。
また、投射型表示装置に対する市場のニーズとして、表示画像の一層の高輝度化・高コントラスト化が求められている。これらに対応するために、光源を構成するランプの光量増加等、照明光学系の効率を改善することにより、投射レンズより投射できる光量を増加させて、高コントラストのシステムを構成しようとすると、従来問題になっていなかったレベルでの特性及び構成要素の特性の影響が大きく、高コントラスト化を実現することは困難であるという問題があった。
すなわち、従来例においては、光源の光量を増大すると、プリPBS及びフィールドレンズを構成するガラスが発熱の増加により、複屈折が増大し、これによって色ムラ(シェーディング)が増加することが特に問題であった。
そこで、上記問題を解決するため、金属偏光板を前記色分解手段と前記各色対応のフィールドレンズとの間か、又は、前記各色対応のフィールドレンズと前記各色対応の偏光ビームスプリッタとの間に配置したことによりシェーディングを抑制して高輝度、高コントラスト化が可能な投射型表示装置を本出願人は提案している(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−241144号公報 特開2003−195221号公報
ところで、従来の投射型表示装置では、上述したように、照明光学系と偏光分離素子の間に金属偏光板であるワイヤグリッド偏光板を入れることによって、偏光分離素子で完全に分離されない不要光を除外して、コントラストを改善することができるが、反射型空間光変調素子から照明光学系側に戻る黒信号に対応した画像光がワイヤグリッド偏光板で反射し、その反射光が反射型空間光変調素子に再入射して光源像を結像し、画像の品位を損なうという問題があった。
本発明は、以上の点に鑑みなされたもので、偏光分離手段としてワイヤグリッド偏光板を用い、照明光学系と偏光分離手段であるワイヤグリッド偏光板との間にワイヤグリッド偏光板を入れた構成であっても、シェーディングを抑制して高輝度、高コントラスト化が可能な投射型表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下1)〜2)に記載の手段よりなる。
すなわち、
1)少なくとも、赤色、緑色及び青色の色光成分を含む照明光を射出する光源と、
前記照明光を、各色に対応する信号に基づいて光変調する反射型空間光変調素子と、
前記照明光を、前記反射型空間光変調素子に入射させる照明光学系と、
前記照明光学系と前記反射型空間光変調素子との間に配置され、前記反射型空間光変調素子に入射される照明光のうちの所定の方向の偏光成分のみを透過させるとともに、前記反射型空間光変調素子により偏光変調された変調光を反射させ、この変調光を照明光学系に戻る光路から分岐させる偏光分離素子と、
前記照明光学系と前記偏光分離素子との間に入射面の成す角度が前記照明光学系の光軸から所定の角度傾いて配置され、前記変調光が前記偏光分離素子で分岐されない光を反射するためのワイヤグリッド偏光板と、
前記変調光をスクリーンに投射して結像させる投射レンズと、
を備えたことを特徴とする投射型表示装置。
2)前記偏光分離素子で完全に分離されない光を反射するためのワイヤグリッド偏光板が前記照明光学系の光軸と成す角度は、5度以上となされていることを特徴とする1)記載の投射型表示装置。
本発明の投射型表示装置によれば、光源と偏光分離素子との間にワイヤグリッド偏光板を入れシェーディングを抑制して高輝度、高コントラスト化が可能な投射型表示装置を提供することができると共に、光源像が反射型空間光変調素子に再結像することによる画質劣化を招くことなく、高コントラスト化が可能な投射型表示装置を提供することができる
以下、本発明に係る投射型表示装置を実施するための最良の形態につき、好ましい実施例により説明する。
<実施例1>
図1に、実施例1に適用される投射型表示装置の構成図を示す。
光源101から射出した白色光は、フライアイレンズ102を通過した後、ダイクロイックミラー103によって、B光とRG光に分離する。分離したB光104はミラー105で反射されて、ワイヤグリッド偏光板106に入射し、一方向の偏光方向の光のみ透過して、B光に対応した反射型空間光変調素子107に入射する。
また、ダイクロイックミラー103によって分離したRG光108はミラー109で反射されてダイクロイックミラー110に入射し、R光は透過し、G光は反射されて、それぞれワイヤグリッド偏光板111,112に入射する。そこで一方向の偏光方向の光のみ透過して、それぞれR光、G光に対応した反射型空間光変調素子113,114に入射する。
反射型空間光変調素子107,113,114に入射したR,G,B光は、それぞれの画像信号に応じて偏光変調され、画像信号の白信号に対応した偏光方向の光はワイヤグリッド偏光板106,111,112を反射し、黒信号に対応した偏光方向の光は透過する。説明がわかりやすいように白信号、黒信号に対応すると記載するが、それぞれの画像信号のレベルに応じて偏光変調され、その変調度合いに応じて反射される。ワイヤグリッド偏光板106,111,112によって反射された画像光はクロスダイクロイックプリズム115に入射して色合成され、投射レンズ116を通して図示しないスクリーン上に結像する。
光源101,フライアイレンズ102,ダイクロイックミラー103からなる照明光学系とワイヤグリッド偏光板106,111,112の間にワイヤグリッド偏光板117,118を照明光学系の光軸とワイヤグリッド偏光板117,118の入射面のなす角度が直角から5度以上傾けて入れることによって、ワイヤグリッド偏光板106,111,112で完全に分離されない不要光が反射型空間光変調素子107,113,114に再度入射されることを防ぎ、コントラストを改善することができる。
このときの不要光の経路を図2を用いて説明する。なお、図2には説明に必要な部分のみを簡略化し、光軸を直線化して示している。反射型空間光変調素子107,113,114に入射したR,G,B光は、それぞれの画像信号に応じて偏光変調され、ワイヤグリッド偏光板106,111,112で画像信号の白信号に対応した偏光方向の光はワイヤグリッド偏光板を反射され(不図示)、黒信号に対応した偏光方向の光は透過する(点線)。
ワイヤグリッド偏光板106,111,112で画像信号の黒信号に対応した偏光方向の透過した光は(点線)、同図に示すように光軸201(一点鎖線)との入射面が傾いているワイヤグリッド偏光板117,118により反射させる。こうしてワイヤグリッド偏光板106,111,112の反射光の内ワイヤグリッド偏光板106,111,112で完全に分離されない不要光を反射型空間光変調素子107,113,114に再度入射させないようにして、再結像するのを防ぐことができる。
図3に2次光源像から反射型空間光変調素子までの光路図を示す。フライアイレンズ102を経て射出した光は、第1フィールドレンズ302、ワイヤグリッド偏光板117,118、第2フィールドレンズ302を経て、反射型空間光変調素子107,113,114に到達する。
このとき図4に示すように、ワイヤグリッド偏光板への戻り光がワイヤグリッド偏光板617,618で再び反射され、再度反射型空間光変調素子107,113,114に到達する。
図5にワイヤグリッド偏光板を傾けたときの反射光路図と実験による評価結果とを示す。同図(a)に示すように、θ=0度のときは反射型空間光変調素子では結像状態にあり、画像の評価も悪い。画質評価×。
同図(b)に示すように、θ=5度のときは反射光が反射型空間光変調素子の外側に半分程度逃げているため、θ=0度のときと比較して改善はされるが、光源像は完全には消えない。画質評価△。
同図(c)に示すように、θ=8度のときは反射光が反射型空間光変調素子の外側に完全に逃げているため、光源像は完全に見えなくなる。画質評価○。
傾き角θは、例えば反射型空間光変調素子のサイズが対角0.7インチ、光線のFナンバーが3.2、反射型空間光変調素子107,113,114とワイヤグリッド偏光板117,118との距離が70mmの場合、8度以上となる。一般的な投射型画像表示装置において最もθが少なくなる条件においても、ワイヤグリッド偏光板117,118は5度以上傾いていれば十分である。
<実施例2>
図6は、実施例2に適用される投射型表示装置の構成を示す平面図である。実施例2に適用される投射型表示装置は、図6に示すように、無偏光、白色の照明光を射出する光源11を有している。この光源11は、例えば、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプなどであり、少なくとも赤色(R)光、緑色(G)光及び青色(B)光を含んだ無偏光、白色の照明光を射出する。
この光源11から射出された照明光は、放物面鏡12で反射されて略々平行光となり、放物面鏡12の前面側に取り付けられた第1のフライアイレンズアレイ13及び第2のフライアイレンズアレイ14を順次透過する。これら第1及び第2のフライアイレンズアレイ13,14は、対をなして、照明光の光束内の照度分布を均一化するインテグレータを構成している。なお、光源11の前方側に、紫外光及び赤外光をカットする図示しない可視外光除去フィルタを配置してもよい。
第1及び第2のフライアイレンズアレイ13,14を経た照明光は、偏光変換素子となる偏光変換プリズムアレイ15に入射される。この偏光変換プリズムアレイ15は、複数の偏光分離プリズムアレイと、複数のλ/2位相差板とを有して、全体として平板状に構成されている。この偏光変換プリズムアレイ15に入射した光は、まず、偏光分離プリズムアレイが有する偏光ビームスプリッタ膜面により、この偏光ビームスプリッタ膜面に対するP偏光成分とS偏光成分とに分離される。偏光変換プリズムアレイ15の各偏光ビームスプリッタ膜面は、平行なストライプ状に設けられており、それぞれが偏光変換プリズムアレイ15の主面に対して45°の傾斜を有している。各偏光ビームスプリッタ膜面において、P偏光成分は透過して偏光変換プリズムアレイ15の前面側に射出され、S偏光成分は反射される。一つの偏光ビームスプリッタ膜面によって反射されたS偏光成分は、光路を90°曲げられ、隣接する他の偏光ビームスプリッタ膜面によって再び反射されて光路を90°曲げられて、偏光変換プリズムアレイ15の前面側に射出される。
そして、S偏光成分が前面側に射出される領域には、λ/2位相差板が設けられている。このλ/2位相差板を透過したS偏光成分は、偏光方向を90°回転され、偏光ビームスプリッタ膜面を透過したP偏光成分と同一の偏光方向となされる。このようにして、光源11からの無偏光の照明光は、偏光変換プリズムアレイ15を透過した後には、偏光方向が所定の一方向である偏光光となされている。
実施例2においては、偏光変換プリズムアレイ15を透過した照明光の偏光方向は、図6中の符号(矢印)で示すように、例えば、紙面に垂直な方向(P偏光)に変換されている。ただし、偏光変換プリズムアレイ15における偏光変換効率は100%ではなく、この偏光変換プリズムアレイ15からの射出光には、数%乃至数十%のS偏光成分が混入している。
なお、実施例2においては、偏光変換プリズムアレイ15を透過した照明光の偏光方向をP偏光光として説明するが、これに限られるわけではなく、光源11からの照明光を偏光変換プリズムアレイ15によりS偏光光に偏光変換するようにしてもよい。
偏光変換プリズムアレイ15を透過したP偏光光の照明光は、フィールドレンズ16を経て、第1のダイクロイックミラー17に入射する。この第1のダイクロイックミラー17においては、照明光に含まれるR光、G光及びB光のうち、R光及びG光の2色の成分が反射されて90°光路を変え、残りのB光の成分は、透過して直進する。
第1のダイクロイックミラー17で反射されたR光及びG光は、第1の金属膜反射ミラー18に入射し、この第1の金属膜反射ミラー18で反射されて90°方向を変え、第2のダイクロイックミラー19に入射する。この第2のダイクロイックミラー19においては、R光が透過して直進し、R光用空間光変調素子ブロック30Rに入射する。一方、G光は、この第2のダイクロイックミラー19において、反射されて90°方向を変えて、G光用空間光変調素子ブロック30Gに入射する。
また、第1のダイクロイックミラー17を透過したB光は、第2及び第3の金属膜反射ミラー20,21により順次反射され、B光用空間光変調素子ブロック30Bに入射される。
第1及び第2のダイクロイックミラー17,19は、光源11からの照明光をR光、G光及びB光に色分解する色分解手段を構成しており、また、色分解手段を経たR光、G光及びB光を各色光用空間光変調素子ブロック30R,30G,30Bに入射させる各構成部材が、各色光用の照明光学系となる。
この投射型表示装置において、光源11、色分解手段17,19、照明光学系及び各色光用空間光変調素子ブロック30R,30G,30Bは、同一平面上に配置されている。また、後述する色合成光学系となるクロスダイクロイックプリズム40及び投射レンズ42も、光源11及び色分解手段17,19等と同じ一平面上に配置されている。
なお、この投射型表示装置において、色分解手段としては、第1のダイクロイックミラー17に代えて、クロスダイクロイックミラーを用いてもよい。この場合には、クロスダイクロイックミラーに入射された照明光に含まれるR光、G光及びB光のうち、R光及びG光の2色の成分は、クロスダイクロイックミラーをなす一方のダイクロイックミラーにより反射されて90°光路を変え、残りのB光の成分は、クロスダイクロイックミラーをなす他方のダイクロイックミラーにより反射され、R光及びG光の反対側に90°光路を変える。そして、R光及びG光の2色の成分は、第2のダイクロイックミラーにより、R光とG光とに分解される。
さらに、実施例2では、光源11からの照明光を色分解手段17,19によりR光、G光及びB光に色分解する構成を示しているが、これに限られることなく、前述の光源11に代えて、R光、G光及びB光をそれぞれ射出するR光用、G光用及びB光用の各LED光源を用いるようにしてもよい。この場合には、色分解手段17,19を設ける必要はなく、各色光用のLED光源から射出されたR光、G光及びB光のそれぞれの一方向の偏光成分を、各色光用空間光変調素子ブロック30R,30G,30Bに入射させればよい。
この投射型表示装置において、各色用空間光変調素子ブロック30R,30G,30Bは、全て同一の構成を有している。すなわち、各色用空間光変調素子ブロック30R,30G,30Bは、中空三角柱状の支持部材31を有し、この支持部材31の各面において、ワイヤグリッド偏光板32、反射型空間光変調素子(反射型液晶パネル)38及び偏光板39を支持して構成されている。また、各色用空間光変調素子ブロック30R,30G,30Bは、直方体形状に形成された色合成光学系となるクロスダイクロイックプリズム40の各入射面40a,40b,40cにそれぞれ対向して近接配置されている。
第1のダイクロイックミラー17で反射されたR光及びG光は、第1の金属膜反射ミラー18に入射し、この第1の金属膜反射ミラー18で反射されて90°方向を変え、第2のダイクロイックミラー19に入射する。この第2のダイクロイックミラー19においては、R光が透過して直進し、R光用空間光変調素子ブロック30Rに入射する。一方、G光は、この第2のダイクロイックミラー19において、反射されて90°方向を変えて、G光用空間光変調素子ブロック30Gに入射する。
また、第1のダイクロイックミラー17を透過したB光は、第2及び第3の金属膜反射ミラー20,21により順次反射され、B光用空間光変調素子ブロック30Bに入射される。
実施例1と同様に、各光用空間光変調素子ブロック30R,30G,30Bに入射され、反射型空間光変調素子38に入射したR,G,B光は、それぞれの画像信号に応じて偏光変調され、画像信号の白信号に対応した偏光方向の光はワイヤグリッド偏光板32を反射し、黒信号に対応した偏光方向の光は透過する。説明がわかりやすいように白信号、黒信号に対応すると記載するが、それぞれの画像信号のレベルに応じて偏光変調され、その変調度合いに応じて反射される。それぞれワイヤグリッド偏光板32によって反射された画像光はクロスダイクロイックプリズム40に入射して色合成され、投射レンズ42を通して図示しないスクリーン上に結像する。
このとき各ワイヤグリッド偏光板32で完全に分離されない不要光が各反射型空間光変調素子38に再度入射させないようにして、再結像するのを防ぐようにする。すなわち、第1の金属膜反射ミラー18と第2のダイクロイックミラー19との間、及び第2及び第3の金属膜反射ミラー20,21の間にワイヤグリッド偏光板61,62を照明光学系の光軸とワイヤグリッド偏光板61,62の入射面のなす角度が直角から5度以上傾けて入れることによって、コントラストを改善することができる。
傾き角θは、実施例1と同様に、例えば反射型空間光変調素子のサイズが対角0.7インチ、光線のFナンバーが3.2、各反射型空間光変調素子32とワイヤグリッド偏光板61,62との距離が70mmの場合、8度以上となる。一般的な投射型画像表示装置において最もθが少なくなる条件においても、ワイヤグリッド偏光板61,62は5度以上傾いていれば十分である。
なお、各実施例は、白色光源を用いこの光源からの照明光を赤色、緑色及び青色の各色光成分に色分解する色分解手段を用いた構成により動作を説明したが、単色の光源を用いた投射型表示装置として構成してもよい。また、赤色、緑色及び青色の光源を用いた構成としてももちろんよい。
さらに、各実施例は、赤色、緑色及び青色の変調光を合成して投射する構成により動作を説明したが、単色の光源を用いた投射型表示装置として構成した場合は当然に単色を投射する構成となる。また、赤色、緑色及び青色それぞれに対応した複数の投射レンズを用いた構成としてもよい。
実施例1に適用される投射型表示装置を説明するための構成図である。 実施例1に適用される投射型表示装置において、不要光の経路を説明するための図である。 2次光源像から反射型空間光変調素子までの光路を説明するための図である。 図3において、不要光が反射型空間光変調そしに再入射することを説明するための図である。 図4において、ワイヤグリッド偏光板を傾けたときの反射光路図と実験による評価結果とを説明するための図である。 実施例2に適用される投射型表示装置を説明するための構成図である。
符号の説明
101…光源
102…フライアイレンズ
103,110…ダイクロイックミラー
106,111,112,117,118…ワイヤグリッド偏光板
107,113,114…反射型空間光変調素子
116…投射レンズ
11…光源
15…偏光変換光学素子(偏光変換プリズムアレイ)
17…第1のダイクロイックミラー
19…第2のダイクロイックミラー
30R…R光用空間光変調素子ブロック
30G…G光用空間光変調素子ブロック
30B…B光用空間光変調素子ブロック
31…支持部材
32,61,62…ワイヤグリッド偏光板
38…反射型空間光変調素子(反射型液晶パネル)
39…偏光板
40…クロスダイクロイックプリズム
42…投射レンズ

Claims (2)

  1. 少なくとも、赤色、緑色及び青色の色光成分を含む照明光を射出する光源と、
    前記照明光を、各色に対応する信号に基づいて光変調する反射型空間光変調素子と、
    前記照明光を、前記反射型空間光変調素子に入射させる照明光学系と、
    前記照明光学系と前記反射型空間光変調素子との間に配置され、前記反射型空間光変調素子に入射される照明光のうちの所定の方向の偏光成分のみを透過させるとともに、前記反射型空間光変調素子により偏光変調された変調光を反射させ、この変調光を照明光学系に戻る光路から分岐させる偏光分離素子と、
    前記照明光学系と前記偏光分離素子との間に入射面の成す角度が前記照明光学系の光軸から所定の角度傾いて配置され、前記変調光が前記偏光分離素子で分岐されない光を反射するためのワイヤグリッド偏光板と、
    前記変調光をスクリーンに投射して結像させる投射レンズと、
    を備えたことを特徴とする投射型表示装置。
  2. 前記偏光分離素子で完全に分離されない光を反射するためのワイヤグリッド偏光板が前記照明光学系の光軸と成す角度は、5度以上となされていることを特徴とする請求項1記載の投射型表示装置。
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