JP4040496B2 - 反射型液晶プロジェクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、反射型液晶を使用したカラー液晶プロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カラー液晶プロジェクタには、光変調手段として使用する液晶素子の種類によって、透過型と反射型との二種類に分けられる。後者は前者に比べ、液晶膜が薄く構成されており、ON/OFFレスポンスが早い、ライフサイクルが長い、光の利用効率が高いなどの利点を有する。従って、反射型カラー液晶プロジェクタは近年の主流となりつつある。
【0003】
該反射型液晶プロジェクタは、さらに3板式反射型液晶プロジェクタと単板式反射型液晶プロジェクタの二種類がある。詳しくは、前者は、光変調手段として反射型の液晶パネルをR(赤色)、G(緑色)、B(青色)用に3枚使用する。後者は、光変調手段としてR、G、Bに共通の反射型液晶パネルを1枚使用する。前者は後者に比べ、液晶素子の駆動に関する負担が軽減され、高輝度・高画質の映像を投射して表示することができる。このような3板式反射型液晶プロジェクタは、例えば以下に示す特許文献1に開示される。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−98937号公報
【0005】
特許文献1に開示される3板式反射型液晶プロジェクタの概略構成図を図16に示す。図16に示すように、従来の3板式反射型液晶プロジェクタ50は、白色光を照射する光源51、光源51から照射された白色光を平行光束にするコリメートレンズ52、B色成分のみを透過する第一ダイクロイックミラー53、R色成分のみを透過する第二ダイクロイックミラー54、反射ミラー57、3つの反射型液晶パネル(LCOS)56R、56G、56B、各液晶パネルの前方に配設された偏光ビームスプリッタ(PBS)プリズム55R、55G、55B、各LCOS56R、56G、56Bで変調され、各PBS55R、55G、55Bを透過したR、G、Bの各光を合成する合成プリズム58、合成プリズム58により合成された光束をスクリーンSに投影する投影レンズ59群を有する。
【0006】
図16に示すように従来の3板式反射型液晶プロジェクタ50は、各プリズム55R、55G、55B、58の相互の光軸合わせをはじめとする各光学部材の相対的位置調整が極めて困難であることが指摘されている。また、図16に示すように、従来の液晶プロジェクタは、スクリーンSに対して直交する方向に沿って複数の光学部材(例えば、投影レンズ群59、合成プリズム58、PBS55G、LOCS56G)が配設されるため、プロジェクタの奥行きを非常に大きく採らざるを得なかった。
【0007】
さらに近年、スクリーンSの近傍から投影して大画面を表示したいという要望がある。該要望に応えるためには投影レンズ群59の短焦点化を図る必要がある。また、光量の損失を抑えてスクリーンS上に映し出される映像をより明るくするためには、投影レンズ群59のテレセン性を確保する必要がある。ところが、上記のような構成に使用される投影レンズ群59は、バックフォーカスを長く取らざるを得ず、短焦点化およびテレセン性の確保を実現するためには、非常に高価で精度の高い光学構成にしなくてはならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は上記の事情に鑑み、安価かつ簡易な構成でありながら小型化、薄型化された反射型液晶プロジェクタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで上記課題を解決すべく、請求項1に記載の反射型液晶プロジェクタは、第一の直線偏光状態にある白色の平行光束を照射する光源部と、該平行光束を、偏光状態を維持しつつ光の三原色成分である第一から第三の色成分に分離する色分離手段と、各色成分を、所定の変調信号に対応して変調するとともに、第一の直線偏光状態を90°回転した第二の直線偏光状態にする、各色成分に対応した第一から第三の反射型液晶素子と、第一から第三の反射型液晶素子によって変調された各色成分を合成する合成部材と、第一端面と、該第一端面に略直交しかつ互いに略平行な第二、第三端面とを有し、各反射型液晶素子と合成部材の間であって、第二端面および第三端面が該液晶素子の液晶面と該合成部材の光束入射端面と略平行となり、かつ入射光束が第一端面に対して略直角に入射するように配設される、第一から第三の光束分岐素子とを有する。そして、第二端面と第三端面との間には、互いに略平行であって、かつ第一から第三の各端面に対して所定の角をなす複数の光学膜が配設され、各光学膜は、全ての光学膜で反射される光束の光量の合計が入射光束の全光量と略等しくなるようそれぞれ異なる反射率で反射する特性と、第一の直線偏光状態を90°回転した第二の直線偏光状態の光束を略透過させる特性を有し、光束分岐素子は、色分離手段を経て第一端面に入射した特定の色成分を、各光学膜と第二端面を介して反射型液晶素子に略直角に入射させ、反射型液晶素子から第二端面に略直角に入射する第二の直線偏光状態の特定の色成分を、各光学膜と第三端面を介して合成プリズムに略直角に入射させること、を特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の反射型液晶プロジェクタによれば、光束を分岐するための部材として偏光ビームスプリッタプリズムを用いずに構成している。従って、液晶プロジェクタ全体の小型化および薄型化に寄与することができる。さらに、各液晶素子と投影レンズ間の距離が短く設定できるため、投影レンズ群の短焦点化およびテレセン性の確保が容易になり、安価に構成することができる。
【0011】
さらに、従来の反射型液晶プロジェクタは、各偏光ビームスプリッタプリズムと合成プリズムの光軸合わせ等、非常に高い精度の組み立て工程が要求されたが、請求項1に記載の発明によれば、各光学部材の相対的位置決めが非常に容易となる。
【0012】
請求項1に記載の光学膜の特性は、具体的には、第一端面から最も遠い位置に設けられた所定の光学膜から数えてk番目の光学膜の所定の反射率が、(100/k)%に設定されることが望ましい(請求項2)。これにより、各光学膜で反射する各光束を均等な光量にすることができる。また、該特性は、特定の色成分に限定することが望ましい(請求項3)。これにより、各色成分に特化した反射特性を備えるため、高精度な光束分岐が実現される。なお、全波長域の第一偏光を反射する特性を有する光学膜を使用することも理論上は可能である。しかし、総ての波長域に渡って略均一な反射特性を有する光学膜は、製造時に極めて高い精度が要求され、かつ高価である。また、ダイクロイックミラー等の色分離手段は、必ずしも100%色成分を分離できるわけではない。そのため、請求項2に記載のように、いずれかの色成分に特化した反射特性の光学膜を使用することにより、より高画質な映像を得ることができる。
【0013】
また、各光学膜は、第二端面側から見て一部重複するように配設することにより、反射型液晶素子の液晶面の略全域にもれなく光束を入射させることが可能になる(請求項4)。請求項3のように構成すると、光学膜が重複した領域に対応する液晶面に入射する光束の光量は、他の領域に比べ多くなってしまう。このような光量のムラやばらつきは、所定の変調信号を生成するためのデータを補正処理することにより解消することができる(請求項5)。
【0014】
他にも、請求項6に記載の発明によれば、光源部に、白色光束を照射する光源、および白色光束の光束幅を調整する光束幅調整手段を備え、光束幅調整手段は、互いに隣り合う前記光学膜の一部重複する領域においては、いずれか一方の光学膜にのみ光束が入射するように白色光束の光束幅を調整するように構成しても良い。このように光束幅を調整することによっても液晶面における光量のムラ等を回避することができる。光束幅調整手段としては、ライトトンネル(登録商標)を使用することができる(請求項7)。具体的には、ライトトンネルは、光束が通過する四方を鏡面加工された空洞部を有する。該空洞部を形成する一つの鏡面を該鏡面と直交する方向にスライドすることにより前記光束幅を調整することができる。
【0015】
請求項8に記載の発明によれば、色分離手段は、光源部から照射された平行光束を、第一の光路を直進する第一の色成分と、該第一の光路と直交する第二の光路を直進する第二と第三の色成分とに色分離を行う第一の色分離素子と、第二の光路中に配設され、第三の光路を直進する第二の色成分と、該第三の光路と直交する第四の光路を直進する第三の色成分とに色分離を行う第二の色分離素子と、を有する。そして、第一の色成分は第一の光束分岐素子に、第二の色成分は第二の光束分岐素子に、第三の色成分は前記第三の光束分岐素子に、それぞれ導かれるように構成される。
【0016】
上記のような色分離手段を使用すれば、光源部から照射された白色光束の光路と、前記合成部材から射出される合成光とが略同一平面上にある用に構成することも可能である(請求項9)。また、該二つの光路が異なる平面上にあるように、各光学部材を3次元的に配置構成することも可能である(請求項10)。
【0017】
特に請求項10のような構成にした場合、光源部と、第一の色分離素子と、第二の色分離素子と、該第二の色分離素子によって色分離された第二の色成分を第二の光束分岐素子に導く第一ミラーと、第三の色成分を第三の光束分岐素子に導く第二ミラーとを第一の平面上に配設する。そして、第一から第三の光束分岐素子と合成部材は、第一の平面に平行な第二の平面上に配設する(請求項11)。そのうち、第一の色分離素子と第一の光束分岐素子、第二の色分離素子と合成プリズム、第一反射面と第二光束分岐素子、および第二反射面と第三光束分岐素子、はそれぞれ一体形成することができる。
【0018】
また、請求項13に記載の発明によれば、上記第一の直線偏光をS偏光として設計することが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第一実施形態の反射型液晶プロジェクタ100の概略構成を表す図である。反射型液晶プロジェクタ100は、光源1、ライトトンネル(登録商標)2、リレーレンズ群3、単一偏光板4、第一ダイクロイックミラー5、第二ダイクロイックミラー6、ミラー7、R用光学分岐素子8R、G用光学分岐素子8G、B用光学分岐素子8B、R用反射型液晶素子9R、G用反射型液晶素子9G、B用反射型液晶素子9B、合成プリズム10、投影レンズ群11、吸収偏光板12を有する。
【0020】
光源1は、高圧水銀ランプ1aと楕円リフレクタ1bとを有する。高圧水銀ランプ1aから照射された白色光は、楕円リフレクタ1bで反射してライトトンネル2に導かれる。ライトトンネル2は、入射する白色光を、強度分布を均一にしつつ後段にあるリレーレンズ群3に導く。リレーレンズ群3は、ライトトンネル2を介して入射する白色光を平行光束にしつつ単一偏光板4に導く。単一偏光板4は、入射する白色光を第一ダイクロイックミラー5に対してS偏光となるように偏光状態を揃える。
【0021】
単一偏光板4によってS偏光状態に変換された白色光束は、第一と第二のダイクロイックミラー5、6によってR、G、Bの各色成分に色分解される。具体的には、第一ダイクロイックミラー5は、入射する白色光束のうち、R成分のみ何ら偏向することなく透過させ、それ以外の色成分(G、B)を略直角に偏向する。第二ダイクロイックミラー6は、第一のダイクロイックミラー5で反射した二種類の色成分のうち、B成分を何ら偏向することなく透過させ、G成分を略直角に偏向する。なお図1中、R成分の光路を実線で、G成分の光路を一点鎖線で、B成分の光路を破線で、それぞれ示す。図12においても同様である。
【0022】
第一ダイクロイックミラー5を透過したR成分は、ミラー7で直角に偏向されてR用光学分岐素子8Rの第一端面81に直角に入射する。第二ダイクロイックミラー6で反射したG成分は、G用光学分岐素子8Gの第一端面81に直角に入射する。該ミラー6を透過したB成分は、B用光学分岐素子8Bの第一端面81に直角に入射する。
【0023】
図2は、R用光学分岐素子8RおよびR用反射型液晶素子9Rの近傍を拡大した図である。R用光学分岐素子は、R成分が直角に入射する第一端面81、第一端面81と直交しかつ互いに平行な第二端面82、第三端面83を有する。第二端面82は、R用反射型液晶素子9Rの液晶面91に接合されている。また第三端面83は、合成プリズム10の入射端面10aに接合されている。G用光学分岐素子8G近傍およびB用光学分岐素子8B近傍も図2に示す構成と同一の構成になっている。つまり、ミラー7や第二ダイクロイックミラー6から射出された各色成分の光路は、対応する反射型液晶素子の液晶面および合成プリズムの入射端面と平行な関係にある。
【0024】
このように構成することにより、合成プリズム10近傍にある各光学部材の相対的な位置決めが非常に容易になる。また、該プリズム10近傍にある各光学部材の配置スペースが最小限に抑えられるため、プロジェクタ100全体を小型化することができる。
【0025】
なお、R成分がR用光学分岐素子8RとR用反射型液晶素子9Rを経て合成プリズム10に入射するまでの光路、G成分が対応する各光学素子8G、9Gを経て合成プリズム10に入射するまでの光路、およびB成分が対応する各光学素子8B、9Bを経て合成プリズム10に入射するまでの光路、はどれも共通した特徴を有する。そこで、以下は特にR成分にのみ注目して説明する。
【0026】
図2に示すように、R用光学分岐素子8Rの内部は、第一端面C1側から順に三枚の光学膜C1〜C3が配設されている。各光学膜C1〜C3は、第一〜第三の各端面81〜83のそれぞれに対して45°をなすように配設されている。また、反射型液晶素子9Rの略全域にもれなく光束が入射するようにするため、隣り合う光学膜(例えば、C1とC2)は第二端面82または第三端面83から見た場合に、一部が重複するように配設される。
【0027】
図3は、光学膜C1の反射特性を示すグラフである。図4は、光学膜C2の反射特性を示すグラフである。図5は、光学膜C3の反射特性を示すグラフである。図3から図5にそれぞれ示すように、各光学膜C1〜C3は、S偏光状態のR成分の光(約600nm以上)に対してそれぞれ異なる反射特性を有する。また、該反射特性は、各光学膜C1〜C3をすべて利用することにより、入射光束を略100%反射するように設定される。具体的には、第一端面81から最も遠い光学膜C3から数えてk番目の光学膜は、S偏光状態のR成分の光に対して約(100/k)%の反射特性を有する。つまり、本実施形態では、各図に示すように、光学膜C1は約33%、光学膜C2は約50%、光学膜C3は約100%の反射特性を有する。これにより、どの光学膜によって反射した光の光量も略等しくなる。なお、各図に示すように、各光学膜は、対応する色成分(ここではR成分)のP偏光、およびそれ以外の色成分については略全てを透過する。
【0028】
従って、第一端面に対して略直角に入射したS偏光状態のR成分は、各光学膜C1〜C3によって徐々に反射され、略直角に第二端面から射出される。すなわち、R用反射型液晶素子9Rの液晶面91に対して略直角に入射する。ここで、上記のように各光学膜の反射率を設定することにより、図2中斜線領域で示す光学膜が一部重複している領域を除き、液晶素子の液晶面91におけるどの点にも略均一な光量の光を入射させることができる。図2では、R用光学分岐素子8Rの入射光束Rsの光量の約33%の光を液晶面91の略全域に入射させる。
【0029】
R用反射型液晶素子9Rは、図示しない制御部から送信される変調信号に従って、ONビットに入射したR成分Rsを変調する。変調信号は、所定のR用の映像情報に基づいて生成される。なお、図2中、斜線領域で示す光学膜が一部重複している領域は、R成分が二枚の光学膜によって二度反射されるため、他の領域に比べ液晶面91に入射する光の光量が多くなる。例えば、光学膜C1と光学膜C2の重複領域を介して入射する光束は、他の領域に比べ、約22%程光量が多い。このように液晶面91に入射する光の光量にムラがあると、生成される映像の質の低下を招く。そのため本実施形態では、光量が多い光束に対しては、暗めに補正処理された映像情報に基づいて生成された変調信号により変調する。このような変調処理を施すことにより、反射型液晶素子9Rに入射した光束Rsは光量が不均一であっても、該素子9Rから射出されるときは、どの点の光量も略均一な光束になっている。
【0030】
なお変調の際、液晶の性質によって、反射光束の偏光状態は、入射光束の偏光状態が90°回転したP偏光状態となる。P偏光状態のR成分Rpは、該液晶素子9Rで反射して再びR用光学分岐素子8Rに入射する。また、図2では、便宜上、R用反射型液晶素子9Rにおいて、入射光線と反射光線(射出光線)とを異なる光路で示しているが、実際には反射光線は入射光線と略同一光路を戻る。つまり、P偏光状態のR成分Rpは、R用反射型液晶素子9Rから直角に射出(射出角0°で射出)される。
【0031】
図3〜図5に示すように、光学膜C1〜C3は、P偏光状態のR成分Rpに対する反射率が略0に近いという特性を有する。そのため、第二端面82に入射したP偏光状態のR成分Rpは、略全成分が各光学膜C1〜C3で偏向することなく合成プリズム10に略直角に入射する。また、映像信号に基づくOFFビットに対応した反射光は変調されずS偏光状態のままR用光学分岐素子8Rに入射する。このとき光学膜C1〜C3にOFF光として入射する光束はS偏光状態のままである。よって該OFF光は、各光学膜C1〜C3の反射率に対応して反射し元の光路を光源1側に戻る。しかし、OFF光における各光学膜C1〜C3での反射光以外の所定の透過光はON光であるRpと同様に合成プリズム10に略直角に入射してしまう。S偏光状態のOFF光も合成プリズム10で合成されてしまうと、スクリーンS上に表示される映像の質が低下する。そこで本実施形態では、合成プリズム10と投影レンズ群11の間に吸収偏光板12を設けている。吸収偏光板12は、OFF光としてのS偏光成分を略全てカットし、投影レンズ群11に入射するのを回避している。
【0032】
なお、G用光学分岐素子8Gに設けられる光学膜C1〜C3の反射特性のグラフを図6〜図8にそれぞれ示す。また、G用反射型液晶素子9Gに設けられる光学膜C1〜C3の反射特性のグラフを図9〜図11にそれぞれ示す。第二ダイクロイックミラー6により分解されたG成分やB成分も上記R成分と同様にして、合成プリズム10に略直角に入射する。
【0033】
合成プリズム10は、R成分のみを反射させる第一反射面10aとB成分のみを反射させる第二反射面10bとを有する。合成プリズム10に入射したON光であるP偏光状態のR成分Rpは、第一反射面10aで直角に反射される。なお、S偏光状態のOFF光は吸収偏光板12によりすべて吸収されるため、ON光であるR成分Rpのみが投影レンズ群11に入射する。合成プリズム10に入射したON光であるP偏光状態のB成分Bpは、第一反射面10bで直角に反射する。なお、B成分のOFF光も一部が合成プリズム10に入射するが吸収偏光板12によりすべて吸収される。合成プリズム10に入射したON光であるP偏光状態のG成分Gpは、いずれの反射面10a、10bも透過する。なお、合成プリズムに入射したG成分のOFF光の一部も吸収偏光板12によりすべて吸収される。このようにしてR、G、Bの各色のON光成分のみが投影レンズ群11に入射する。投影レンズ群11によってスクリーンSには、大画面の明るいフルカラー映像が投影される。
【0034】
以上のように構成することにより、反射型液晶プロジェクタ100は、各反射型液晶素子9R、9G、9Bと投影レンズ11との間の距離を短くすることができる。従って、投影レンズ11近傍の構成を小型化することができ、さらにはプロジェクタの奥行き方向の長さを短くすることもできる。また、図3〜図11に示すような反射特性を有する光学分岐素子8R、8G、8Bを使用することにより、光量の損失を有効に抑え、より明るい映像をスクリーンS上に表示させることもできる。
【0035】
さらに、各光学分岐素子8R、8G、8Bは、入射光束を複数の光学膜によって広範囲にわたって光量が均一となるように反射させている。従って、偏光ビームスプリッタプリズムを使用した従来の構成とは異なり、各素子8R、8G、8Bにおける入射光束径を絞ることが可能になる。そのため、各素子8R、8G、8Bに各成分を導くための光路として確保すべき空間を小さくすることができる。この点からも、プロジェクタ全体のより一層の小型化が実現される。
【0036】
また図1に示すように、反射型液晶プロジェクタ100は、どの光束もすべて90°の整数倍で偏向するように構成されている。さらに、各偏向性偏向素子と、各反射型液晶素子と、合成プリズムとは、各面によって接合されている。従って本実施形態によれば、各光学部材を簡易な組み立て工程で高い精度をもった位置に配置することができる。
【0037】
以上が本発明の実施形態である。本発明にかかる反射型液晶プロジェクタは、上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形を行っても同様の効果を奏する。
【0038】
図12は、本発明の第二実施形態の反射型液晶プロジェクタ110の構成を表す図である。図12(A)は反射型液晶プロジェクタ110を俯瞰した図、図12(B)は、該プロジェクタ110のB−B線端面図を示す。図12(C)は該プロジェクタ110C−C線端面図である。図12中、上記第一実施形態の反射型液晶プロジェクタ100と同一部材には同一の符号を付し、ここでの説明は省略する。また図12において、光源1から照射された白色光の直進方向をX方向、X方向と直交し、合成プリズム10から射出された合成光が投影レンズ群11を介してスクリーンSに向かう方向をY方向、X、Y両方向に直交する方向(垂直方向)をZ方向と規定する。
【0039】
図12に示すように、反射型液晶プロジェクタ110において、光源1から照射されたS偏向状態の白色の平行光束は、X方向を直進し、B用反射型液晶素子9B上空を通過する。そして、該平行光束は、B用光学分岐素子8B上空であって、該素子8Bの第一面81(X−Y平面)に対して45°傾くように配設された第三ダイクロイックミラー13によってB成分を色分離される。B成分は、Z方向に偏向され、B用光学分岐素子8Bの第一面81に略直角に入射する。そして、B成分は、上記第一実施形態と同様に各光学膜C1〜C3の作用によって偏向し、B用反射型液晶素子9Bを介して合成プリズム10に入射する。なお、第三ダイクロイックミラー13は、B用光学分岐素子8Bに一体形成することが可能である。
【0040】
第三ダイクロイックミラー13を透過した光束は、合成プリズムの上面10cに取り付けられている。Y−Z平面に対して45°傾くように配設された第四ダイクロイックミラー14によってR成分とG成分とに色分離される。R成分は、第四ダイクロイックミラー14を透過し、R用光学分岐素子8R’に入射する。図13に示すように、R用光学分岐素子8R’は、上記第一実施形態のR用光学分岐素子8Rの第一端面81に直角プリズム84を、該プリズムの斜面84aが第一端面81(X−Y平面)に対して45°をなすように一体形成した構成になっている。斜面84aには反射率を上げ光量損失を抑えるために鏡面加工が施されている。
【0041】
つまり、該素子8R’に入射したR成分は、斜面84によってZ方向に偏向された後、各光学膜C1〜C3の作用によって偏向し、R用反射型液晶素子9Rを介して合成プリズム10に入射する。第四ダイクロイックミラー14で直角に偏向したG成分が入射するG用光学分岐素子9GもR用光学分岐素子8R’も同様の構成である。従って、G成分も各光学素子8G、9Gに対して上記R成分と同様の光路を経て合成プリズム10に入射する。合成プリズム10によって合成された光束は、投影レンズ群11を介して図示しないスクリーンSに投影される。
【0042】
さらに、上記の各光学分岐素子が特定偏光状態にある特定色成分のみを偏向する性質を利用すれば、各光学分岐素子を色分離手段としても兼用することが可能である。図14や図15に光学分岐素子を色分離手段として兼用したプロジェクタの合成プリズム10近傍を拡大した図を示す。
【0043】
図14は、二つの光学分岐素子(8B、8G)に色分離機能を持たせ、ダイクロイックミラー等の色分離手段を使用しない構成である。光学分岐素子8Bは、第一端面81に入射した光束からB成分を分離させる。B成分は、B用反射型液晶素子9Bに入射し、R、Gの各成分は、第一端面85に平行な第四端面85から射出され、ミラー15を介してG用光学分岐素子8Gの第一端面81に入射する。G用光学分岐素子8Gによって分離されたG成分は、G用反射型液晶素子9Gに入射する。R成分はG用光学分岐素子8Gの第一端面81に平行な第四端面85から射出され、ミラー16、R用光学分岐素子8Rを介してR用反射型液晶素子9Rに入射する。
【0044】
図15は、第五ダイクロイックミラー17と光学分岐素子8Gを色分離手段として用いる構成である。光源1からの光は、第五ダイクロイックミラー17によって、B成分を分離される。B成分は、B用光学分岐素子8Bを介してB用反射型液晶素子9Bに入射する。第五ダイクロイックミラー17で反射したR、Gの各成分は、G用光学分岐素子8Gの第一端面81に入射する。G用光学分岐素子8Gによって分離されたG成分は、G用反射型液晶素子9Gに入射する。R成分はG用光学分岐素子8Gの第一端面81に平行な第四端面85から射出され、ミラー18、R用光学分岐素子8Rを介してR用反射型液晶素子9Rに入射する。
【0045】
図14や図15に例示する構成によれば、合成プリズム10周りの部材数を削減し、より一層の簡素化が図れる。また、全ての光路が直角に偏向するように構成されるため、各部材の位置決めも非常に容易となり、製造に関するコストダウンにもつながる。
【0046】
ここで、上記第一実施形態では、どの光学部材も同一平面上に配設してある。つまりプロジェクタ100は、光源1が照射する白色光の光路と、合成プリズム10で合成された合成光の光路とが同一平面上に位置している。しかし、第二実施形態の反射型液晶プロジェクタ110によれば、少なくとも一部の偏向性偏向素子に導光手段としての反射面(すなわち、斜面84a)を一体形成することにより、光源1から照射される光路を3次元的に設計することができる。すなわち、第二実施形態によれば、合成プリズム10や投影レンズ群11の上方の空間に光学部材1〜4、12、13、を配置することにより、光源1が照射する白色光の光路と、合成プリズム10で合成された合成光の光路とを異なる平面上に配置することができる。これにより、プロジェクタの奥行き方向の寸法をより一層短く設計することが可能になる。
【0047】
上記の各実施形態における光学分岐素子はどれも3枚の光学膜を備えていると説明した。しかし、光学膜の枚数は、例示であり、少なくとも二枚以上あれば上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、液晶素子に入射する光束の光量にムラがあっても、液晶素子を制御するための変調信号をより柔軟に変化させることにより対応できるのであれば、該光学膜は一枚でも良い。
【0048】
さらに、各光学膜は、光束が液晶面の全域にもれなく入射するように一部を重複させて配設している。しかし、設計段階において、第二端面側から見たときに各光学膜が継ぎ目なく配設させることができるのであれば、重複させる必要はない。この場合、液晶面に入射する光束はどこも略同一光量となるため、光量を一致させるための補正処理も行わなくて良い。
【0049】
また、上記実施形態では、各光学膜を一部重複させたことにより発生する、液晶面での入射光量の不均一を変調信号生成用のデータを補正処理することにより解消すると説明したが、別の方法による光量の均一化も可能である。例えば、モニタ(不図示)に実際に写し出される画像を参照しつつ、ライトガイドを形成するミラー面を該ミラー面に対して直交する方向にスライドさせる。これにより、光学分岐素子に入射するS偏光の光束幅が、図2白抜き矢印線に示すように、変化する。そして、画像の質が最も良好となる位置、つまり液晶面における光量差がなくなる光束幅(図2中破線)が得られた時点で該ミラー面を固定することも可能である。
【0050】
さらに、例えば、上記各実施形態では、光源からの光束はS偏光であると説明したが、P偏光であってもよい。また、上記各実施形態における各色成分の光路は任意に置換可能である。すなわち、例えば図1であれば、第一ダイクロイックミラー5を透過するのはR成分以外の色成分であっても良い。
【0051】
さらに、上記実施形態ではどれも反射型液晶素子を使用して光束を変調しているが、光束の入射端面が変調後の光束の射出端面でもあり、かつ画素単位での変調が可能なDMD(登録商標)等の光空間変調素子を使用しても良い。この場合、光学分岐素子は、第一端面に入射した入射光束を、その偏光状態の有無に拘わらず、該光空間変調素子方向に偏向し、該光空間変調素子からのON状態の光を合成プリズム方向に導く構成にすればよい。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、該液晶素子と所定角度をなすように配設された所定構造の光学分岐素子を、各反射型液晶素子と合成プリズムの間の光束分岐手段として使用することにより、従来のプロジェクタよりも簡易な構成でかつ小型化、薄型化された反射型液晶プロジェクタを提供することができる。
【0053】
また、各液晶素子と投影レンズ間の距離を短くすることができたことにより、近距離からスクリーンに映像を投影するプロジェクタ、例えばリアプロジェクタ、のようなものであっても、高性能な投影レンズを使用せずとも十分に広角に鮮明な画像を投影することが可能となる。よってプロジェクタ自体のコストダウンも実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の反射型液晶プロジェクタの概略構成を表す図である。
【図2】本発明の実施形態の光学分岐素子と反射型液晶素子近傍の拡大図である。
【図3】本発明の実施形態のR用光学分岐素子に設けられる光学膜の反射特性を表すグラフである。
【図4】本発明の実施形態のR用光学分岐素子に設けられる光学膜の反射特性を表すグラフである。
【図5】本発明の実施形態のR用光学分岐素子に設けられる光学膜の反射特性を表すグラフである。
【図6】本発明の実施形態のG用光学分岐素子に設けられる光学膜の反射特性を表すグラフである。
【図7】本発明の実施形態のG用光学分岐素子に設けられる光学膜の反射特性を表すグラフである。
【図8】本発明の実施形態のG用光学分岐素子に設けられる光学膜の反射特性を表すグラフである。
【図9】本発明の実施形態のB用光学分岐素子に設けられる光学膜の反射特性を表すグラフである。
【図10】本発明の実施形態のB用光学分岐素子に設けられる光学膜の反射特性を表すグラフである。
【図11】本発明の実施形態のB用光学分岐素子に設けられる光学膜の反射特性を表すグラフである。
【図12】本発明の他の実施形態の反射型液晶プロジェクタの概略構成を表す図である。
【図13】他の実施形態に用いられる光学分岐素子に関する説明図である。
【図14】本発明の他の実施形態の反射型液晶プロジェクタの合成プリズム近傍の概略構成を表す図である。
【図15】本発明の他の実施形態の反射型液晶プロジェクタの合成プリズム近傍の概略構成を表す図である。
【図16】従来の反射型液晶プロジェクタの概略構成図である。
【符号の説明】
1 光源
5、6 ダイクロイックミラー
8R、8G、8B 光学分岐素子
9R、9G、9B 反射型液晶素子
C1、C2、C3 光学膜
10 合成プリズム
11 投影レンズ
100 反射型液晶プロジェクタ
Claims (15)
- 第一の直線偏光状態にある白色の平行光束を照射する光源部と、
前記平行光束を、偏光状態を維持しつつ光の三原色成分である第一から第三の色成分に分離する色分離手段と、
各色成分を、所定の変調信号に対応して変調するとともに、前記第一の直線偏光状態を90°回転した第二の直線偏光状態にする、各色成分に対応した第一から第三の反射型液晶素子と、
前記第一から第三の反射型液晶素子によって変調された各色成分を合成する合成部材と、
第一端面と、該第一端面に略直交しかつ互いに略平行な第二、第三端面とを有し、各前記反射型液晶素子と前記合成部材の間であって、前記第二端面および第三端面が該液晶素子の液晶面と該合成部材の光束入射端面と略平行となり、かつ入射光束が前記第一端面に対して略直角に入射するように配設される、第一から第三の光束分岐素子と、を有し、
前記第二端面と前記第三端面との間には、互いに略平行であって、かつ前記第一から第三の各端面に対して所定の角をなす複数の光学膜が配設され、
各光学膜は、全ての光学膜で反射される光束の光量の合計が入射光束の全光量と略等しくなるようそれぞれ異なる反射率で反射する特性と、前記第一の直線偏光状態を90°回転した第二の直線偏光状態の光束を略透過させる特性を有し、
前記光束分岐素子は、前記色分離手段を経て前記第一端面に入射した特定の色成分を、各光学膜と前記第二端面を介して前記反射型液晶素子に略直角に入射させ、前記反射型液晶素子から前記第二端面に略直角に入射する前記第二の直線偏光状態の特定の色成分を、各光学膜と前記第三端面を介して前記合成プリズムに略直角に入射させること、を特徴とする反射型液晶プロジェクタ。 - 請求項1に記載の反射型液晶プロジェクタにおいて、
前記第一端面から最も遠い位置に設けられた所定の光学膜から数えてk番目の光学膜の前記所定の反射率は、(100/k)%に設定されることを特徴とする反射型液晶プロジェクタ。 - 請求項1または請求項2に記載の反射型液晶プロジェクタにおいて、
前記光学膜の前記特性は、前記特定の色成分に対する特性であることを特徴とする反射型液晶プロジェクタ。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の反射型液晶プロジェクタにおいて、
互いに隣り合う前記光学膜は、前記第二端面側から見て一部重複するように配設されることを特徴とする反射型液晶プロジェクタ。 - 請求項4に記載の反射型液晶プロジェクタにおいて、
前記一部重複によって生じる、前記反射型液晶素子の液晶面における光量のばらつきは、前記所定の変調信号を生成するためのデータを補正処理することにより解消することを特徴とする反射型液晶プロジェクタ。 - 請求項4に記載の反射型液晶プロジェクタにおいて、
前記光源部は、白色光束を照射する光源、および前記白色光束の光束幅を調整する光束幅調整手段を有し、
前記光束幅調整手段は、互いに隣り合う前記光学膜の前記一部重複する領域においては、いずれか一方の光学膜にのみ光束が入射するように前記白色光束の光束幅を調整することを特徴とする反射型液晶プロジェクタ。 - 請求項6に記載の反射型液晶プロジェクタにおいて、
前記光束幅調整手段は、入射する前記白色光束の強度分布を均一にするライトトンネル(登録商標)であり、
前記ライトトンネルは、空洞部を形成する一つの鏡面を該鏡面と直交する方向にスライドすることにより前記光束幅を調整することを特徴とする反射型液晶プロジェクタ。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の反射型液晶プロジェクタにおいて、
前記色分離手段は、前記光源部から照射された前記平行光束を、第一の光路を直進する第一の色成分と、該第一の光路と直交する第二の光路を直進する第二と第三の色成分とに色分離を行う第一の色分離素子と、前記第二の光路中に配設され、第三の光路を直進する前記第二の色成分と、該第三の光路と直交する第四の光路を直進する前記第三の色成分とに色分離を行う第二の色分離素子と、を有し、
前記第一の色成分は前記第一の光束分岐素子に、前記第二の色成分は前記第二の光束分岐素子に、前記第三の色成分は前記第三の光束分岐素子に、それぞれ導かれることを特徴とする反射型液晶プロジェクタ。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載の反射型液晶プロジェクタにおいて、
前記光源部から照射された白色光束の光路と、前記合成部材から射出される合成光の光路とが略同一平面上にあることを特徴とする反射型液晶プロジェクタ。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載の反射型液晶プロジェクタにおいて、
前記光源部から照射された白色光束の光路と、前記合成部材から射出される合成光の光路とが異なる平面上にあることを特徴とする反射型液晶プロジェクタ。 - 請求項10に記載の反射型液晶プロジェクタにおいて、
前記光源部と、前記第一の色分離素子と、前記第二の色分離素子と、該第二の色分離素子によって色分離された第二の色成分を前記第二の光束分岐素子に導く第一ミラーと、第三の色成分を前記第三の光束分岐素子に導く第二ミラーとは、第一の平面上に配設され、
前記第一から第三の光束分岐素子、前記合成部材は、前記第一の平面に平行な第二の平面上に配設されることを特徴とする反射型液晶プロジェクタ。 - 請求項11に記載の反射型液晶プロジェクタにおいて、
前記第一の色分離素子と前記第一の光束分岐素子、前記第二の色分離素子と前記合成プリズム、前記第一反射面と前記第二光束分岐素子、および前記第二反射面と前記第三光束分岐素子、がそれぞれ一体形成されていることを特徴とする反射型液晶プロジェクタ。 - 請求項1から請求項12のいずれかに記載の反射型液晶プロジェクタにおいて、
前記第一の直線偏光はS偏光であり、
前記第二の直線偏光はP偏光であることを特徴とする反射型液晶プロジェクタ。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の反射型液晶プロジェクタにおいて、
前記色分離手段は、前記光源部から照射された前記平行光束を、第一の光路を直進する第一の色成分と、該第一の光路と直交する第二の光路を直進する第二と第三の色成分とに色分離を行う第一の色分離素子を有し、
前記第一の光束分岐素子は、前記第一の光路上に配設され、
前記第二の光束分岐素子は、前記第二の光路上に配設され、前記第二の色成分のみを各光学膜で直角に偏向し、各光学膜を透過した前記第三の色成分を前記第一端面と平行な第四端面から射出させる第二の色分離素子でもあり、
前記第三の光束分岐素子は、前記第二の光束分岐素子を介して入射する前記第三の色成分を各光学膜で直角に偏向することを特徴とする反射型液晶プロジェクタ。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の反射型液晶プロジェクタにおいて、
前記光源部は、該光源部から照射された平行光束が前記第一の光束分岐素子の前記第一端面に入射するように配置され、
前記第一の光束分岐素子は、前記第一端面に入射した第一の色成分のみを各光学膜で直角に偏向し、各光学膜を透過した前記第二と第三の色成分を前記第一端面と平行な第四端面から射出させる色分離手段でもあり、
前記第二の光束分岐素子は、前記第一の光束分岐素子から射出された前記第二の色成分を各光学膜で直角に偏向し、各光学膜を透過した前記第三の色成分を前記第一端面と平行な第四端面から射出させる色分離手段でもあり、
前記第三の光束分岐素子は、前記第二の光束分岐素子を介して入射する前記第三の色成分を各光学膜で直角に偏向することを特徴とする反射型液晶プロジェクタ。
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