JP2008311713A - コマーシャル判別装置、方法及びプログラム並びにデジタル放送記録装置、方法及びプログラム - Google Patents

コマーシャル判別装置、方法及びプログラム並びにデジタル放送記録装置、方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】デジタル放送番組中のコマーシャルを的確に判別する。
【解決手段】コマーシャル判別装置(60)は、字幕データを解析して当該字幕データに含まれる文字符号データ及びその提示開始時刻を取得する字幕データ解析部(62)と、字幕データ解析部(62)による連続する二つの字幕データの解析結果に基づいて、先行の字幕データに含まれる文字符号データが画面消去符号のみからなる場合におけるその提示開始時刻と後続の字幕データに係る提示開始時刻との差がコマーシャルの最小提示時間以上であったとき、先行の字幕データに係る提示開始時刻から遅くとも後続の字幕データに係る提示開始時刻までの部分をコマーシャルと判別するコマーシャル判別部(64)とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル放送番組の記録及び再生技術に関し、特に、デジタル放送番組中のコマーシャルを判別する技術に関する。
一般に、放送番組にはコマーシャルが挿入されている。しかし、コマーシャルカットによる視聴時間の短縮と、番組の盛り上がり部分で挿入されるコマーシャルによって興醒めしたくないのという二つの側面から、記録した放送番組を再生して視聴する際にはコマーシャルをスキップして本編だけを見たいという強い要求がある。こうした背景から、放送番組中のコマーシャルを判別し、それをスキップする技術が数多く提案されている。
従来、番組本編がモノラル音声又はデュアルモノ音声(二カ国語音声)で放送され、コマーシャルがステレオ音声で放送される場合において、これら音声モードの切り替わりを検出することでコマーシャルを判別している。また、所定期間にわたる無音部を検出し、その無音部間の間隔時間と所定コマーシャル時間との差が所定の許容範囲内にあれば、当該部分をコマーシャルと判別している(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−235676号公報
デジタル放送では番組本編及びコマーシャルのいずれもステレオ音声で放送されるため、音声モードの切り替わりに基づくコマーシャル判別は困難である。また、番組本編中の無音部がコマーシャルの開始時又は終了時に相当すると誤判定されると、番組本編の一部がコマーシャルとみなされてカットされるおそれがある。
上記問題に鑑み、デジタル放送番組中のコマーシャルを的確に判別することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は、デジタル放送番組中のコマーシャルを判別するコマーシャル判別装置として、字幕データを解析して当該字幕データに含まれる文字符号データ及びその提示開始時刻を取得する字幕データ解析部と、字幕データ解析部による連続する二つの字幕データの解析結果に基づいて、先行の字幕データに含まれる文字符号データが画面消去符号のみからなる場合におけるその提示開始時刻と後続の字幕データに係る提示開始時刻との差がコマーシャルの最小提示時間以上であったとき、先行の字幕データに係る提示開始時刻から遅くとも後続の字幕データに係る提示開始時刻までの部分をコマーシャルと判別するコマーシャル判別部とを備えたものとする。また、デジタル放送番組中のコマーシャルを判別するコマーシャル判別方法として、字幕データを解析して当該字幕データに含まれる文字符号データ及びその提示開始時刻を取得する第1のステップと、第1のステップでの連続する二つの字幕データの解析結果に基づいて、先行の字幕データに含まれる文字符号データが画面消去符号のみからなる場合におけるその提示開始時刻と後続の字幕データに係る提示開始時刻との差がコマーシャルの最小提示時間以上であったとき、先行の字幕データに係る提示開始時刻から遅くとも後続の字幕データに係る提示開始時刻までの部分をコマーシャルと判別する第2のステップとを備えたものとする。これによると、デジタル放送によって伝送される字幕データに含まれる情報に基づいて、デジタル放送番組中のコマーシャルを的確に判別することができる。
好ましくは、コマーシャル判別部は、後続の字幕データに係る提示開始時刻直近の、先行の字幕データに係る提示開始時刻からコマーシャルの最小提示時間の整数倍に相当する時間が経過した時点までの部分を、コマーシャルと判別するものとする。すなわち、第2のステップでは、後続の字幕データに係る提示開始時刻直近の、先行の字幕データに係る提示開始時刻からコマーシャルの最小提示時間の整数倍に相当する時間が経過した時点までの部分が、コマーシャルと判別されるものとする。これによると、コマーシャルと判別される部分がコマーシャルの最小提示時間の整数倍で終了するため、コマーシャルの提示終了後の番組本編の先頭部分がコマーシャルと誤判定されるのを回避することができる。
また、好ましくは、コマーシャル判別部は、先行の字幕データに係る提示開始時刻からコマーシャルの最大提示時間の経過ごとにコマーシャルを区切って判別するものとする。すなわち、第2のステップでは、後続の字幕データに係る提示開始時刻直近の、先行の字幕データに係る提示開始時刻からコマーシャルの最小提示時間の整数倍に相当する時間が経過した時点までの部分が、コマーシャルと判別されるものとする。具体的には、コマーシャル判別装置は、先行の字幕データに係る提示開始時刻からコマーシャルの最大提示時間の経過ごとに信号を発するタイマを備え、コマーシャル判別部は、タイマから信号を受けるごとにコマーシャルを区切って判別する。これによると、長くともコマーシャルの最大提示時間でコマーシャルが区切られて判別されるため、コマーシャルの提示終了後にしばらく字幕が表示されない場合において番組本編がコマーシャルと誤判定されるのを回避することができる。
また、好ましくは、コマーシャル判別部は、コマーシャルと判別した連続する二つの部分について先行部分の提示終了時刻と後続部分の提示開始時刻との差がコマーシャルの最小提示時間よりも小さいとき、先行部分の提示開始時刻から後続部分の提示終了時刻までの部分を一のコマーシャルと判別するものとする。すなわち、第2のステップでは、コマーシャルと判別した連続する二つの部分について先行部分の提示終了時刻と後続部分の提示開始時刻との差がコマーシャルの最小提示時間よりも小さいとき、先行部分の提示開始時刻から後続部分の提示終了時刻までの部分が一のコマーシャルと判別されるものとする。これによると、コマーシャル間の不要な部分をコマーシャルとみなしてカットすることができる。
一方、本発明が講じた手段は、受信したデジタル放送番組を記憶手段に記録するデジタル放送記録装置として、受信したデジタル放送番組中のコマーシャルを判別する上記のコマーシャル判別装置と、受信したデジタル放送番組中でコマーシャル判別装置によってコマーシャルと判別された部分を示すメタデータを生成するメタデータ生成部とを備え、受信したデジタル放送番組をそのままの形式で、又は受信したデジタル放送番組の音声及び映像データを所定のフォーマットに変換してから、メタデータとともに記憶手段に記録するものとする。また、受信したデジタル放送番組を記憶手段に記録するデジタル放送記録方法として、上記のコマーシャル判別方法によって受信したデジタル放送番組中のコマーシャルを判別するステップと、受信したデジタル放送番組中で上記のコマーシャル判別方法によってコマーシャルと判別された部分を示すメタデータを生成するステップと、受信したデジタル放送番組をそのままの形式で、又は受信したデジタル放送番組の音声及び映像データを所定のフォーマットに変換してから、メタデータとともに記憶手段に記録するステップとを備えたものとする。
これによると、受信中のデジタル放送番組について、コマーシャルを判別しつつ、そのメタデータとともに当該番組を記憶手段に記録することができる。こうして記録されたデジタル放送番組を再生する場合にはコマーシャルの判別をしなくて済む。
また、受信したデジタル放送番組を記憶手段に記録するデジタル放送記録装置として、受信したデジタル放送番組中のコマーシャルを判別する上記のコマーシャル判別装置と、受信したデジタル放送番組の音声及び映像データを所定のフォーマットに変換する音声映像処理部とを備えたものとする。ここで、音声映像処理部は、コマーシャル判別装置の判別結果を受け、受信したデジタル放送番組中でコマーシャルと判別された部分については上記の変換処理を休止するものとする。また、受信したデジタル放送番組を記憶手段に記録するデジタル放送記録方法として、上記のコマーシャル判別方法によって受信したデジタル放送番組中のコマーシャルを判別するステップと、受信したデジタル放送番組の音声及び映像データを所定のフォーマットに変換するステップと、上記のコマーシャル判別方法による判別結果を受け、受信したデジタル放送番組中でコマーシャルと判別された部分については上記の変換処理を休止させるステップとを備えたものとする。
これによると、受信中のデジタル放送番組について、コマーシャルを判別しつつ、コマーシャル以外の部分を記憶手段に記録することができる。これは、記憶手段の容量に限りがある場合に効果がある。
以上説明したように本発明によると、デジタル放送番組中のコマーシャルを的確に判別することができる。これにより、記録したデジタル放送番組を、コマーシャルをカットして再生することができ、視聴時間を短縮することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るデジタル放送記録装置の構成を示す。アンテナ10は、デジタル放送波を受信する。具体的には、アンテナ10は、ホイップ(ロッド)アンテナ、ダイポールアンテナ、八木・宇田アンテナ、パラボラアンテナ、ループアンテナ、又は誘電体アンテナなどで実現される。チューナ/復調部20は、アンテナ10が受信した放送波を、指定されたチャンネルに対応する周波数に同調させることにより選局を行う。そして、指定されたチャンネルを通じて受信された信号をデジタルストリームデータ、具体的には、TS(Transport Stream)に復調する。TSは、映像、音声、字幕、及びセクション情報などのデータが多重化されたものである。TSは、必要に応じて記憶手段30に順次記録される。記憶手段30は、メモリカード、光ディスク、磁気ディスクなどの記録媒体、これら記録媒体を備えた機器、及び有線又は無線のネットワークなどで実現される。
TSデコーダ40は、復調されたTSあるいは記憶手段30から読み出したTS、すなわち、デジタル放送コンテンツを解析して、音声、映像、字幕、及びセクション情報などについて、それぞれのデータ、具体的には、PES(Packetized Elementary Stream)を構築する。音声映像処理部50において、AVデコーダ52は、映像及び音声PESを、それぞれのヘッダ領域に記録されているPTS(Presentation Time Stamp)、又はDTS(Decoding Time Stamp)に従ったタイミングでデコードして再生可能な形態の音声及び映像データを構築する。AVエンコーダ54は、当該音声及び映像データをエンコードして所定のフォーマットに変換する。具体的には、映像データは、MPEG(Motion Picture Experts Group)−2、MPEG−4、H.264、DivX(登録商標)などの圧縮フォーマットに変換する。音声データは、AAC(登録商標)、AAC+SBR(登録商標)、MP3、ATRAC(登録商標)などの圧縮フォーマットやPCMなどの非圧縮フォーマットなどに変換する。これらフォーマット変換された音声及び映像データは記憶手段30に順次記録される。
なお、AVデコーダ52及びAVエンコーダ54をトランスコーダに置換してもよい。トランスコーダを用いることで、音声及び映像PESをより高速に所定のフォーマットの音声及び映像データに変換することができる。
また、後述するように、デジタル放送番組の記録中にコマーシャル判別装置60によってコマーシャルが判別された場合には、当該部分についてはAVデコーダ52及びAVエンコーダ54の少なくとも一方の動作を休止させるようにしてもよい。これにより、コマーシャルと判別された部分の音声及び映像PESのデコード又は音声及び映像データへの変換が行われなくなり、デジタル放送番組のうち当該部分が除去されて記録される。これは、記憶手段30の容量が制限されている場合などに有効である。なお、当該休止の指示は後述するコマーシャル判別部64が行う。
コマーシャル判別装置60は、字幕データ解析部62、コマーシャル判別部64、及びタイマ66を備えている。字幕データ解析部62は、TSデコーダ40から出力された字幕PESを解析して当該字幕PESに含まれる文字符号データ及びその提示開始時刻を取得する。文字符号データとは、表示すべき字幕文及び制御符号を指す。字幕PESのデータ領域が字幕文データからなる場合、文字符号データは、その字幕文データから取得可能である。また、提示開始時刻は、字幕PESのヘッダ領域に含まれているPTSから取得可能である。データ領域に字幕管理データが格納された字幕PESは字幕データ解析部62の解析対象外である。
コマーシャル判別部64は、字幕データ解析部62の解析結果に基づいてデジタル放送番組中のコマーシャルを判別する。特に、デジタル放送では、コマーシャルの開始部分に画面消去符号(CS)のみを含む字幕PES(以下、「単独CSの字幕PES」という)が挿入されている。したがって、コマーシャル判別部64は、字幕データ解析部62によって単独CSの字幕PESが検出されたとき、当該字幕PESに係る提示開始時刻がコマーシャルの提示開始時刻であると判断する。一方、デジタル放送では、コマーシャルの終了部分に特殊な字幕PESが挿入されないため、コマーシャル判別部64は、字幕データ解析部62によって後続の字幕PESが検出され、先行の字幕PESに係る提示開始時刻と後続の字幕PESに係る提示開始時刻との差がコマーシャルの最小提示時間(例えば、15秒)であったとき、当該部分をコマーシャルと判断する。コマーシャルの最小提示時間を設ける理由は、一般に、コマーシャルの提示時間は最小提示時間の整数倍となっているため、字幕データ解析部62によって解析された連続する二つの字幕PESに係る提示開始時刻の差が当該最小提示時間よりも短い場合には、その部分は番組本編である可能性が高いからである。
コマーシャル終了後に番組本編が開始してもしばらく字幕が表示されないような場合には、コマーシャルと判別される部分が必要以上に長くなってしまうおそれがある。そこで、コマーシャル判別部64は、上記の後続の字幕PESに係る提示開始時刻直近の、単独CSの字幕PESに係る提示開始時刻からコマーシャルの最小提示時間の整数倍に相当する時間が経過した時点までの部分を、コマーシャルと判別するようにしてもよい。また、通常、コマーシャルは長くとも120秒程度であることから、コマーシャルの最大提示時間(例えば、120秒)の経過ごとにコマーシャルを区切って判別するようにしてもよい。これにより、番組本編がコマーシャルであると誤って判別されることを防ぐことができる。
タイマ66は、単独CSの字幕PESに係る提示開始時刻からコマーシャルの最大提示時間の経過ごとに信号を発する。コマーシャル判別部64は、タイマ66から当該信号を受けることで、コマーシャルの最大提示時間となるタイミングを認識する。なお、タイマ66によるコマーシャルの最大提示時間の通知は、受信中のデジタル放送番組をコマーシャルを判別しながらリアルタイムに記録する場合に機能する。したがって、記憶手段30に記録されたデジタル放送番組を再生する場合にはタイマ66は不要である。この場合には、コマーシャルと判別した部分をコマーシャルの最大提示時間ごとに区切ればよい。
一方、コマーシャルと判別した連続する二つの部分について先行部分の提示終了時刻と後続部分の提示開始時刻との差がコマーシャルの最小提示時間よりも小さいとき、当該二つの部分に挟まれた部分は、番組スポンサー交代のナレーションなどの番組本編ではない可能性が高い。そこで、このような微少部分をコマーシャルとして判別するために、コマーシャル判別部64は、コマーシャルと判別した連続する二つの部分に挟まれた部分の時間長がコマーシャルの最小提示時間よりも短いときには、これら二つのコマーシャルを一のコマーシャルと判別するようにしてもよい。
メタデータ生成部70は、受信中のデジタル放送番組中でコマーシャル判別部64によってコマーシャルと判別された部分を示すメタデータを生成する。メタデータは、例えば、デジタル放送番組を区切るチャプターであったり、各コマーシャルの提示開始時刻及び提示終了時刻が示されたテーブルであったりする。そして、生成されたメタデータは、チューナ/復調部20から出力されたTS又はAVエンコーダ54から出力された音声及び映像データとともに記憶手段30に順次記録される。メタデータ生成部70は、受信中のデジタル放送番組をコマーシャルを判別しながらリアルタイムに記録する場合に機能する。したがって、記憶手段30に記録されたデジタル放送番組を再生する場合にはメタデータ生成部70は不要である。
再生制御部80は、記憶手段30に記録されているデジタル放送番組を再生する。記録物がAVエンコーダ54によって生成された音声及び映像データである場合には、再生制御部80は当該記録物を読み出して再生する。ここで、コマーシャル部分を示すメタデータも合わせて記録されている場合には、当該メタデータを参照してコマーシャルをスキップして番組本編のみを再生する。一方、記録物がTSである場合には、当該記録物はTSデコーダ40及びAVデコーダ52で再生可能な形態の音声及び映像データにされた後、再生制御部80によって再生される。ここで、コマーシャル部分を示すメタデータも合わせて記録されている場合には、当該メタデータを参照してコマーシャルをスキップして番組本編のみを再生する。メタデータが記録されていない場合には、コマーシャル判別装置60が番組中のコマーシャルを判別し、再生制御部80はその判別結果に基づいてコマーシャルをスキップして番組本編のみを再生する。この場合、番組全体についてコマーシャルの判別処理が完了してから番組を再生してもよいし、字幕PESを先読みしてコマーシャルを判別しながら番組を再生するようにしてもよい。後者の場合、コマーシャルの判別結果を一時的に保存するためのバッファが小さくて済むという利点がある。
次に、コマーシャル判別装置60によるコマーシャル判別処理を図2のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。下記のコマーシャル判定処理は、デジタル放送番組の再生又は記録の開始から終了まで繰り返される。
まず、最初の字幕データ(具体的には、字幕PES)が解析され、文字符号データ及びその提示開始時刻が取得される(S1)。当該字幕データが単独CSの字幕PESでなければ(S2のNO肢)、当該字幕データはコマーシャルの開始部分に挿入されたものではないため、コマーシャル判別処理は終了する。当該字幕データが単独CSの字幕PESであれば(S2のYES肢)、コマーシャルの提示が開始したと考えられるため、ステップS1で取得された当該字幕データに係る提示開始時刻がコマーシャルの提示開始時刻T1として設定されるとともに(S3)、コマーシャルの最大提示時間を計時するタイマ66がリセットされる(S4)。その後、後続の字幕データを受信するか又はタイマ66がコマーシャルの最大提示時間が経過するまで処理はループする(S5のNO肢、S6のNO肢)。
後続の字幕データの受信よりも先にコマーシャルの最大提示時間が経過すると(S6のYES肢)、時刻T1からコマーシャルの最大提示時間までがコマーシャルと判別される(S7)。そして、時刻T1がコマーシャルの最大提示時間分だけインクリメントされ(S8)、ステップS4に戻ってタイマ66がリセットされる。
一方、コマーシャルの最大提示時間の経過よりも先に後続の字幕データを受信すると(S5のYES肢)、当該後続の字幕データが解析され、文字符号データ及びその提示開始時刻が取得される(S9)。ステップS9で取得された当該後続の字幕データに係る提示開始時刻はコマーシャルの提示終了時刻T2として設定される(S10)。そして、当該後続の字幕データが単独CSの字幕PESであれば(S11のYES肢)、時刻T1からT2までの部分はコマーシャルと判別される(S12)。その後、時刻T2が時刻T1として設定されるとともに(S13)、タイマ66がリセットされる(S4)。このように、個々のコマーシャルの開始部分に単独CSの字幕PESが挿入されている場合には、これらは独立したコマーシャルとして判別される。
当該後続の字幕データが単独CSの字幕PESでなければ(S11のNO肢)、時刻T1からT2までの部分がコマーシャルの最小提示時間以上か否かが判定される(S14)。当該部分がコマーシャルの最小提示時間よりも小さければ(S14のNO肢)、当該部分はコマーシャルではないと考えられるため、コマーシャル判別処理は終了する。一方、当該部分がコマーシャルの最小提示時間以上であれば(S14のYES肢)、次に当該部分がコマーシャルの最小提示時間の整数倍であるか否かが判定される(S15)。整数倍であれば(S15のYES肢)、時刻T1からT2までの部分はコマーシャルと判別され(S16)、コマーシャル判別処理は終了する。一方、整数倍でなければ(S15のNO肢)、当該部分の時間長を超えない範囲で、当該部分がコマーシャルの最小提示時間の整数倍となるように時刻T2が修正されてから(S17)、ステップS16でコマーシャルの判別がされる。
以上、本実施形態によると、字幕データに基づいてデジタル放送番組中のコマーシャルを的確に判別することができる。また、本実施形態に係るコマーシャル判別装置60は、字幕データの解析のみでコマーシャルの判別を行うため、処理負荷が軽く、比較的高速かつ少ない消費電力で動作可能である。
なお、コマーシャル判別装置60の機能は、コンピュータにコマーシャル判別プログラムを実行させることによって実現可能である。さらに、音声映像処理部50及びメタデータ生成部70の各機能は、コンピュータにデジタル放送記録プログラムを実行させることによって実現可能である。
本発明に係るコマーシャル判別装置は、デジタル放送番組中のコマーシャルを的確に判別することができるため、デジタル放送記録再生装置などにおけるコマーシャル判別機能として有用である。
本発明の一実施形態に係るデジタル放送記録装置の構成図である。 コマーシャル判別装置によるコマーシャル判別処理のフローチャートである。
符号の説明
30 記憶手段
50 音声映像処理部
60 コマーシャル判別装置
62 字幕データ解析部
64 コマーシャル判別部
66 タイマ
70 メタデータ生成部

Claims (19)

  1. デジタル放送番組中のコマーシャルを判別する装置であって、
    字幕データを解析して当該字幕データに含まれる文字符号データ及びその提示開始時刻を取得する字幕データ解析部と、
    前記字幕データ解析部による連続する二つの字幕データの解析結果に基づいて、先行の字幕データに含まれる文字符号データが画面消去符号のみからなる場合におけるその提示開始時刻と後続の字幕データに係る提示開始時刻との差がコマーシャルの最小提示時間以上であったとき、前記先行の字幕データに係る提示開始時刻から遅くとも前記後続の字幕データに係る提示開始時刻までの部分をコマーシャルと判別するコマーシャル判別部とを備えた
    ことを特徴とするコマーシャル判別装置。
  2. 請求項1に記載のコマーシャル判別装置において、
    前記コマーシャル判別部は、前記後続の字幕データに係る提示開始時刻直近の、前記先行の字幕データに係る提示開始時刻から前記コマーシャルの最小提示時間の整数倍に相当する時間が経過した時点までの部分を、コマーシャルと判別する
    ことを特徴とするコマーシャル判別装置。
  3. 請求項1に記載のコマーシャル判別装置において、
    前記コマーシャル判別部は、前記先行の字幕データに係る提示開始時刻からコマーシャルの最大提示時間の経過ごとにコマーシャルを区切って判別する
    ことを特徴とするコマーシャル判別装置。
  4. 請求項3に記載のコマーシャル判別装置において、
    前記先行の字幕データに係る提示開始時刻から前記コマーシャルの最大提示時間の経過ごとに信号を発するタイマを備え、
    前記コマーシャル判別部は、前記タイマから前記信号を受けるごとにコマーシャルを区切って判別する
    ことを特徴とするコマーシャル判別装置。
  5. 請求項1に記載のコマーシャル判別装置において、
    前記コマーシャル判別部は、コマーシャルと判別した連続する二つの部分について先行部分の提示終了時刻と後続部分の提示開始時刻との差が前記コマーシャルの最小提示時間よりも小さいとき、前記先行部分の提示開始時刻から前記後続部分の提示終了時刻までの部分を一のコマーシャルと判別する
    ことを特徴とするコマーシャル判別装置。
  6. 受信したデジタル放送番組を記憶手段に記録する装置であって、
    前記受信したデジタル放送番組中のコマーシャルを判別する請求項1から5のいずれか一つに記載のコマーシャル判別装置と、
    前記受信したデジタル放送番組中で前記コマーシャル判別装置によってコマーシャルと判別された部分を示すメタデータを生成するメタデータ生成部とを備え、
    前記受信したデジタル放送番組をそのままの形式で、又は前記受信したデジタル放送番組の音声及び映像データを所定のフォーマットに変換してから、前記メタデータとともに前記記憶手段に記録する
    ことを特徴とするデジタル放送記録装置。
  7. 受信したデジタル放送番組を記憶手段に記録する装置であって、
    前記受信したデジタル放送番組中のコマーシャルを判別する請求項1から5のいずれか一つに記載のコマーシャル判別装置と、
    前記受信したデジタル放送番組の音声及び映像データを所定のフォーマットに変換する音声映像処理部とを備え、
    前記音声映像処理部は、前記コマーシャル判別装置の判別結果を受け、前記受信したデジタル放送番組中でコマーシャルと判別された部分については前記変換処理を休止する
    ことを特徴とするデジタル放送記録装置。
  8. デジタル放送番組中のコマーシャルを判別する方法であって、
    字幕データを解析して当該字幕データに含まれる文字符号データ及びその提示開始時刻を取得する第1のステップと、
    前記第1のステップでの連続する二つの字幕データの解析結果に基づいて、先行の字幕データに含まれる文字符号データが画面消去符号のみからなる場合におけるその提示開始時刻と後続の字幕データに係る提示開始時刻との差がコマーシャルの最小提示時間以上であったとき、前記先行の字幕データに係る提示開始時刻から遅くとも前記後続の字幕データに係る提示開始時刻までの部分をコマーシャルと判別する第2のステップとを備えた
    ことを特徴とするコマーシャル判別方法。
  9. 請求項8に記載のコマーシャル判別方法において、
    前記第2のステップでは、前記後続の字幕データに係る提示開始時刻直近の、前記先行の字幕データに係る提示開始時刻から前記コマーシャルの最小提示時間の整数倍に相当する時間が経過した時点までの部分が、コマーシャルと判別される
    ことを特徴とするコマーシャル判別方法。
  10. 請求項8に記載のコマーシャル判別方法において、
    前記第2のステップでは、前記先行の字幕データに係る提示開始時刻からコマーシャルの最大提示時間の経過ごとにコマーシャルが区切られて判別される
    ことを特徴とするコマーシャル判別方法。
  11. 請求項8に記載のコマーシャル判別方法において、
    前記第2のステップでは、コマーシャルと判別した連続する二つの部分について先行部分の提示終了時刻と後続部分の提示開始時刻との差が前記コマーシャルの最小提示時間よりも小さいとき、前記先行部分の提示開始時刻から前記後続部分の提示終了時刻までの部分が一のコマーシャルと判別される
    ことを特徴とするコマーシャル判別方法。
  12. 受信したデジタル放送番組を記憶手段に記録する方法であって、
    請求項8から11のいずれか一つに記載のコマーシャル判別方法によって前記受信したデジタル放送番組中のコマーシャルを判別するステップと、
    前記受信したデジタル放送番組中で前記コマーシャル判別方法によってコマーシャルと判別された部分を示すメタデータを生成するステップと、
    前記受信したデジタル放送番組をそのままの形式で、又は前記受信したデジタル放送番組の音声及び映像データを所定のフォーマットに変換してから、前記メタデータとともに前記記憶手段に記録するステップとを備えた
    ことを特徴とするデジタル放送記録方法。
  13. 受信したデジタル放送番組を記憶手段に記録する方法であって、
    請求項8から11のいずれか一つに記載のコマーシャル判別方法によって前記受信したデジタル放送番組中のコマーシャルを判別するステップと、
    前記受信したデジタル放送番組の音声及び映像データを所定のフォーマットに変換するステップと、
    前記コマーシャル判別方法による判別結果を受け、前記受信したデジタル放送番組中でコマーシャルと判別された部分については前記変換処理を休止させるステップとを備えた
    ことを特徴とするデジタル放送記録方法。
  14. コンピュータに、デジタル放送番組中のコマーシャルを判別させるプログラムであって、
    字幕データを解析して当該字幕データに含まれる文字符号データ及びその提示開始時刻を取得する字幕データ解析手段、及び
    前記字幕データ解析手段による連続する二つの字幕データの解析結果に基づいて、先行の字幕データに含まれる文字符号データが画面消去符号のみからなる場合におけるその提示開始時刻と後続の字幕データに係る提示開始時刻との差がコマーシャルの最小提示時間以上であったとき、前記先行の字幕データに係る提示開始時刻から遅くとも前記後続の字幕データに係る提示開始時刻までの部分をコマーシャルと判別するコマーシャル判別手段として、コンピュータを機能させる
    ことを特徴とするコマーシャル判別プログラム。
  15. 請求項14に記載のコマーシャル判別プログラムにおいて、
    前記コマーシャル判別手段は、前記後続の字幕データに係る提示開始時刻直近の、前記先行の字幕データに係る提示開始時刻から前記コマーシャルの最小提示時間の整数倍に相当する時間が経過した時点までの部分を、コマーシャルと判別する
    ことを特徴とするコマーシャル判別プログラム。
  16. 請求項14に記載のコマーシャル判別プログラムにおいて、
    前記コマーシャル判別手段は、前記先行の字幕データに係る提示開始時刻からコマーシャルの最大提示時間の経過ごとにコマーシャルを区切って判別する
    ことを特徴とするコマーシャル判別プログラム。
  17. 請求項14に記載のコマーシャル判別プログラムにおいて、
    前記コマーシャル判別手段は、コマーシャルと判別した連続する二つの部分について先行部分の提示終了時刻と後続部分の提示開始時刻との差が前記コマーシャルの最小提示時間よりも小さいとき、前記先行部分の提示開始時刻から前記後続部分の提示終了時刻までの部分を一のコマーシャルと判別する
    ことを特徴とするコマーシャル判別プログラム。
  18. コンピュータに、受信したデジタル放送番組を記憶手段に記録させるプログラムであって、
    請求項14から17のいずれか一つに記載のコマーシャル判別プログラムによって前記受信したデジタル放送番組中のコマーシャルを判別する手段、
    前記受信したデジタル放送番組中で前記コマーシャル判別プログラムによってコマーシャルと判別された部分を示すメタデータを生成する手段、及び
    前記受信したデジタル放送番組をそのままの形式で、又は前記受信したデジタル放送番組の音声及び映像データを所定のフォーマットに変換してから、前記メタデータとともに前記記憶手段に記録する手段として、コンピュータを機能させる
    ことを特徴とするデジタル放送記録プログラム。
  19. コンピュータに、受信したデジタル放送番組を記憶手段に記録させるプログラムであって、
    請求項14から17のいずれか一つに記載のコマーシャル判別プログラムによって前記受信したデジタル放送番組中のコマーシャルを判別する手段、
    前記受信したデジタル放送番組の音声及び映像データを所定のフォーマットに変換する手段、及び
    前記コマーシャル判別プログラムによる判別結果を受け、前記受信したデジタル放送番組中でコマーシャルと判別された部分については前記変換処理を休止させる手段として、コンピュータを機能させる
    ことを特徴とするデジタル放送記録プログラム。
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