JP2008311324A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲート長を増加させずにゲート電極の低抵抗化を可能にする。
【解決手段】半導体基板11上の絶縁膜12に形成されたゲート形成溝13の内部にゲート絶縁膜16を介してゲート電極17が形成され、前記ゲート電極17の一方側の前記半導体基板11にソース領域14が形成され、他方側の前記半導体基板11にドレイン領域15が形成された半導体装置1において、前記ゲート電極17は、前記ゲート形成溝13内から前記絶縁膜12表面より突出して形成されたゲート電極本体部30と、前記ゲート電極本体部30の前記絶縁膜12表面より突出した部分の側壁に形成された導電性のサイドウォール18とを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属ゲート電極を有する半導体装置およびその製造方法に関する。
金属ゲート電極は従来のポリシリコン電極に代わる技術として研究が進められている。金属ゲート素子のしきい値電圧は金属材料の仕事関数で決定されるため、NMOSトランジスタ、PMOSトランジスタのそれぞれに適した仕事関数を持つ金属材料を用いることが最も重要である。ただし、仕事関数制御用の金属は必ずしも低抵抗であるとは限らない。このため仕事関数制御用の金属のみでゲート電極を構成すると、ゲート抵抗の高抵抗化に伴い回路特性が劣化することが予想される。この問題を避けるため、ゲート絶縁膜上に仕事関数制御用のメタルを薄く成膜した後、タングステン(W)やルテニウム(Ru)などの低抵抗な金属を上部電極として厚く成膜し、しきい値電圧を適切に保ったままゲート抵抗を下げる方法が一般的に用いられている(例えば、非特許文献1参照。)。
しかし、ゲート長が短くなるに従ってメタルの抵抗率の上昇がおき、ゲートのシート抵抗が上昇してしまう問題がある。特に、ダマシンゲートプロセスではゲート側壁部にも仕事関数制御用のメタルが形成されるため、ゲートファーストプロセスで形成したゲート電極と比較すると、同一のゲート長でも低抵抗金属が占めるボリュームが小さくなる。したがってゲート抵抗上昇の問題はダマシンゲートプロセスにおいて特に深刻である。
また、電界メッキにより低抵抗金属をゲート電極側壁部に形成する構成のものが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、この構成を用いた場合、特許文献1に述べられているように、ゲート長が増加するという問題がある。
特開2003-100750号公報 S.Yamaguchi 他著「High Performance Dual Metal Gate CMOS with High Mobility and Low Threshold Voltage Application to Bulk CMOS Technology」2006 Symposium on VLSI Technology Digest of technical Papers p.192-193 2006年
解決しようとする問題点は、ゲート電極の側壁部に低抵抗金属を形成した場合、ゲート長が増加する点である。
本発明は、ゲート長を増加させずにゲート電極の低抵抗化を可能にする。
請求項1に係る本発明は、半導体基板上の絶縁膜に形成されたゲート形成溝の内部にゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成され、前記ゲート電極の一方側の前記半導体基板にソース領域が形成され、前記ゲート電極の他方側の前記半導体基板にドレイン領域が形成された半導体装置において、前記ゲート電極は、前記ゲート形成溝内から前記絶縁膜表面より突出して形成されたゲート電極本体部と、前記ゲート電極本体部の前記絶縁膜表面より突出した部分の側壁に形成された導電性のサイドウォールとを有することを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、前記ゲート形成溝内から前記絶縁膜表面より突出して形成されたゲート電極本体部と、前記ゲート電極本体部の前記絶縁膜表面より突出した部分の側壁に形成された導電性のサイドウォールとを有することから、絶縁膜上のゲート電極のゲート長方向の幅が導電性のサイドウォールの分だけ広くなっているので、ゲート電極の電気抵抗が低減される。
請求項2に係る本発明は、半導体基板上にダミーゲートを形成した後、前記ダミーゲートの両側における前記半導体基板にソース領域とドレイン領域を形成し、前記ダミーゲートを第1絶縁膜で埋め込む工程と、前記第1絶縁膜の表面を除去して前記ダミーゲート表面を露出させた後、前記ダミーゲートを除去してゲート形成溝を形成する工程と、前記ゲート形成溝の内面にゲート絶縁膜を形成した後、前記ゲート形成溝を埋め込むようにゲート電極本体部を形成する工程と、前記ゲート電極本体部の上部が突出するように前記第1絶縁膜を除去する工程と、前記第1絶縁膜上に突出させたゲート電極本体部を覆うように導電膜を形成した後、前記導電膜をエッチバックして、前記突出させたゲート電極本体部の側壁に前記導電膜からなる導電性のサイドウォールを形成する工程とを順に行うことを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、ゲート電極本体部の上部が絶縁膜の表面上より突出するように絶縁膜を除去した後、この絶縁膜上に突出させたゲート電極本体部を覆うように導電膜を形成してから、この導電膜をエッチバックして、上記絶縁膜表面より突出するゲート電極本体部の側壁に導電性のサイドウォールを形成することから、絶縁膜上のゲート電極のゲート長方向の幅が導電性のサイドウォールの分だけ広くなるので、ゲート電極の電気抵抗が低減される。
請求項1に係る本発明によれば、埋め込みゲート電極構造のゲート長を増加させることなく、ゲート抵抗を低減できるので、回路性能の劣化を防ぐことができるという利点がある。
請求項2に係る本発明によれば、埋め込みゲート電極構造のゲート長を増加させることなく、ゲート抵抗を低減できるので、回路性能の劣化を防ぐことができるという利点がある。
本発明の半導体装置の一実施の形態(実施例)を、図1の概略構成断面図によって説明する。
図1に示すように、半導体基板11上には絶縁膜12が形成されている。この絶縁膜12は、半導体基板11上に形成されたダミーゲート(図示せず)を被覆するように形成し、ダミーゲート上が露出するまで研磨により絶縁膜12を除去した後、そのダミーゲートを除去してなるゲート形成溝13が形成されている。
ゲート形成溝13の両側における半導体基板11にはソース領域14とドレイン領域15が形成されている。
上記ゲート形成溝13の両側にはサイドウォールスペーサ21、22が形成され、ゲート形成溝13の両側の半導体基板11には、上記サイドウォールスペーサ21、22の厚み分を介して、ソース領域14のエクステンション領域(図示せず)とドレイン領域15のエクステンション領域(図示せず)のそれぞれが形成されている。そして、上記ゲート形成溝13の両側に上記サイドウォールスペーサ21、22をそれぞれに介して、サイドウォール23、24が形成され、ゲート形成溝13の両側の半導体基板11には、上記サイドウォールスペーサ21、22およびサイドウォール23、24の厚み分を介して、ソース領域14とドレイン領域15のそれぞれが形成されている。
また、上記ソース領域14、ドレイン領域15上にシリサイド層(図示せず)が形成されていてもよい。
上記絶縁膜12は、上記サイドウォールスペーサ21、22、サイドウォール23、24等を含む絶縁膜、例えばエッチングストッパ層25、第1層間絶縁膜26からなっている。この絶縁膜12は、上記構造に限定されることはない。ここでは一例として、上記エッチングストッパ層25を、例えば窒化シリコン膜で形成し、その膜厚を50nmとした。また上記第1層間絶縁膜26を、例えば酸化シリコン膜で形成し、例えばその膜厚を500nmとして形成した。なお、この第1層間絶縁膜26の膜厚は最終的には絶縁膜12の除去工程により成膜時より薄くなっている。
上記ゲート形成溝13の内面にはゲート絶縁膜16が形成されている。このゲート絶縁膜16には、例えば、酸化シリコン(SiO2)、酸窒化シリコン(SiON)など一般的に用いられているゲート絶縁膜材料の他に、高誘電率膜である、酸化ハフニウム(HfO2)、酸化チタン(TiO2)、酸化タンタル(TaO2)、酸化ランタン(La23)、酸化ランタンハフニウム(HfLaO)などの金属酸化物、ハフニウムシリケート(HfSiO)、チタンシリケート(TiSiO)、タンタルシリケート(TaSiO)、ランタンシリケート(LaSiO)、ランタンハフニウムシリケート(HfLaSiO)などの金属シリケートおよびその窒化物などを用いることができる。その成膜方法は、例えば物理的気相成長(PVD)法、化学的気相成長(CVD)法、原子層蒸着(ALD)法などを採用することができる。
上記ゲート絶縁膜16を介してゲート形成溝13の内部には、ゲート電極本体部30が形成されている。このゲート電極本体部30には、いわゆる金属ゲート電極を採用し、例えば仕事関数制御用の導電膜31上にゲート電極本体部の主要部を成す導電膜32を形成した構造が採用されている。上記仕事関数制御用の導電膜31には、例えば、NMOSFET用の電極材料として、ハフニウム(Hf)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、ランタン(La)などの金属、およびそれらの合金、またはそれらのシリサイドや窒化物などがある。またPMOSFET用の電極材料としては、タングステン(W)、窒化タングステン(WN)、窒化モリブデン(MoN)、窒化チタン(TiN)、酸化ルテニウム(RuOx)、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、酸化イリジウム(IrOx)などがある。その膜厚は、いずれも、例えば3nm〜10nmとしてある。
上記ゲート電極本体部30の主要部を成す導電膜32は、上記仕事関数制御用の導電膜31よりも電気抵抗が低抵抗ならば、その材料は問わない。例えば、代表的なものとしてタングステン(W)がある。
そして、上記ゲート電極本体部30は、絶縁膜12表面に上部が突出するように形成されている。これは、ゲート電極本体部30の上部が絶縁膜12の表面上より突出するように絶縁膜12を除去して形成したものである。さらに、上記絶縁膜12表面より突出させたゲート電極本体部30の側壁には、導電性のサイドウォール18が形成されている。導電性のサイドウォール18は、上記絶縁膜12上に突出させたゲート電極本体部30を覆うように導電膜(図示せず)を形成してから、この導電膜をエッチバックして形成されたものである。この導電性のサイドウォール18は、上記ゲート電極本体部30と電気的に接続されている。以下、ゲート電極本体部30と導電性のサイドウォール18を合わせてゲート電極17という。
上記絶縁膜12上には、ゲート電極17を被覆するように、第2層間絶縁膜41が形成されている。この第2層間絶縁膜41には、ゲート電極17、ソース領域14、ドレイン領域15のそれぞれに通じる接続孔42、43、44が形成されている。図示はしていないが、各接続孔42、43、44には、コンタクトプラグ、配線(図示せず)等が形成される。
上記半導体装置1では、ゲート形成溝13内から絶縁膜12表面より突出して形成されたゲート電極本体部30と、絶縁膜12表面より突出したゲート電極本体部30の側壁に形成された導電性のサイドウォール18とを有することから、絶縁膜12上のゲート電極17のゲート長方向の幅が導電性のサイドウォール18の分だけ広くなっているので、ゲート電極17の電気抵抗が低減される。よって、埋め込みゲート電極構造であるゲート電極17のゲート長を増加させることなく、ゲート抵抗を低減できるので、回路性能の劣化を防ぐことができるという利点がある。
次に、本発明の半導体装置の製造方法の一実施の形態(実施例)を、図2〜図6の製造工程断面図によって説明する。
図2(1)に示すように、半導体基板11にダミーゲート51を形成する。このダミーゲート51の形成方法は、まず半導体基板11上にダミーゲート絶縁膜52を形成した後、ダミーゲート電極形成膜を形成する。通常のリソグラフィー技術とエッチング技術によって、上記ダミーゲート電極形成膜、ダミーゲート絶縁膜52を加工して、ダミーゲート絶縁膜52上にダミーゲート本体部(ダミーゲート電極形成膜)53が形成されたダミーゲート51を得る。例えば、ダミーゲート本体部53はポリシリコン、ダミーゲート絶縁膜52は酸化シリコン(SiO2)を用いる。なお、ダミーゲート絶縁膜52は、後の工程にて除去し、再度、高誘電率膜を形成してゲート絶縁膜とするが、別の製法として、このダミーゲート絶縁膜52自体に高誘電率膜を用い、後の工程で除去せずにゲート絶縁膜としてもよい。ゲート絶縁膜に用いることができる高誘電率膜としては、酸化ハフニウム(HfO2)、酸化チタン(TiO2)、酸化タンタル(TaO2)、酸化ランタン(La23)、酸化ランタンハフニウム(HfLaO)などの金属酸化物、ハフニウムシリケート(HfSiO)、チタンシリケート(TiSiO)、タンタルシリケート(TaSiO)、ランタンシリケート(LaSiO)、ランタンハフニウムシリケート(HfLaSiO)などの金属シリケートおよびその窒化物などがある。
次に、上記ダミーゲート51の両側における半導体基板11にソース領域14とドレイン領域15を形成する。
まず、上記ソース領域14とドレイン領域15は、上記ダミーゲートゲート51の両側にサイドウォールスペーサ22、23を形成した後に、例えばイオン注入により、ソース領域14のエクステンション領域(図示せず)とドレイン領域15のエクステンション領域(図示せず)のそれぞれを形成する。
次いで、上記ダミーゲート51の両側に上記サイドウォールスペーサ21、22をそれぞれに介して、サイドウォール23、24を形成した後に、例えばイオン注入により、ソース領域14およびドレイン領域15を形成する。
また、上記ソース領域14、ドレイン領域15上にシリサイド層(図示せず)を形成してもよい。
次に、図2(2)に示すように、半導体基板11上に形成されたダミーゲート51、サイドウォールスペーサ21、22、サイドウォール23、24等を被覆するように、エッチングストッパ層25、第1層間絶縁膜26を順に形成する。このようにして、ダミーゲート12を被覆するように、サイドウォール23、24、エッチングストッパ層25、第1層間絶縁膜26からなる絶縁膜12を形成する。この絶縁膜12は、上記構造に限定されることはなく、上記ダミーゲート51を被覆するように、このダミーゲート51よりも厚く形成された絶縁膜であればよい。ここでは一例として、上記エッチングストッパ層25を、例えば窒化シリコン膜で形成し、その膜厚を50nmとした。また上記第1層間絶縁膜26を、例えば酸化シリコン膜で形成し、例えばその膜厚を500nmとした。なお、エッチングストッパ層25を窒化シリコン膜とした場合は、チャネルの移動度を向上させるストレスライナー膜としても作用する。
次に、図2(3)に示すように、上記ダミーゲート51表面が露出するまで、上記第1層間絶縁膜26と上記エッチングストッパ層25を除去する。このとき、ダミーゲート51、サイドウォールスペーサ21、22、サイドウォール23、34の上部も除去されてもよい。この除去加工には、例えば化学的機械研磨(以下、CMPという)法を用いる。これにより、除去加工表面は平坦化される。
次に、図3(4)に示すように、上記ダミーゲート51(前記図2(3)参照)を除去して、絶縁膜12にゲート形成溝13を形成する。この除去加工には、例えばドライエッチングを用いる。また、ウエットエッチングであってもよい。
さらに、図3(5)に示すように、上記ダミーゲート絶縁膜52(前記図2(1)参照)を除去する。このようにして、絶縁膜12にゲート形成溝13が完成される。この除去加工には、例えば緩衝フッ酸を用いたウエットエッチングを用いる。また、フッ酸系のガスを用いたドライエッチングであってもよい。また、別の製法として、ダミーゲート絶縁膜52を除去せず残して、ゲート絶縁膜として用いてもよい。この場合は、先のダミーゲート絶縁膜52を形成する工程で、酸化ランタン等の前記説明した高誘電率膜を用いてゲート絶縁膜を形成する。
次に、図3(6)に示すように、上記ゲート形成溝13の内面にゲート絶縁膜16を形成する。このゲート絶縁膜16には、例えば、酸化シリコン(SiO2)、酸窒化シリコン(SiON)など一般的に用いられているゲート絶縁膜材料の他に、酸化ハフニウム(HfO2)、酸化チタン(TiO2)、酸化タンタル(TaO2)、酸化ランタン(La23)、酸化ランタンハフニウム(HfLaO)などの金属酸化物、ハフニウムシリケート(HfSiO)、チタンシリケート(TiSiO)、タンタルシリケート(TaSiO)、ランタンシリケート(LaSiO)、ランタンハフニウムシリケート(HfLaSiO)などの金属シリケートおよびその窒化物などを用いることができる。その成膜方法は、例えば物理的気相成長(PVD)法、化学的気相成長(CVD)法、原子層蒸着(ALD)法などを採用することができる。
次に、図4(7)に示すように、上記ゲート絶縁膜16表面にゲート電極本体部30を形成する。このゲート電極本体部30には、いわゆる金属ゲート電極を採用し、例えば仕事関数制御用の導電膜31上に、仕事関数制御用の導電膜31よりも低抵抗なゲート電極本体部の主要部を成す導電膜(次図参照)を形成した構造を採用する。上記仕事関数制御用の導電膜31は、例えば、NMOSFET用の電極材料としては、ハフニウム(Hf)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、ランタン(La)などの金属、およびそれらの合金、またはそれらのシリサイドや窒化物などがある。PMOSFET用の電極材料としては、タングステン(W)、窒化タングステン(WN)、窒化モリブデン(MoN)、窒化チタン(TiN)、酸化ルテニウム(RuOx)、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、酸化イリジウム(IrOx)などがある。成膜方法は、例えば物理的気相成長(PVD)法、化学的気相成長(CVD)法、原子層蒸着(ALD)法などを採用することができる。また、膜厚は、例えば3nm〜10nmとする。
次に、図4(8)に示すように、仕事関数制御用の導電膜31上に、仕事関数制御用の導電膜31よりも低抵抗なゲート電極本体部の主要部を成す導電膜32を成膜し、ゲート形成溝13を埋め込む。ゲート電極本体部の主要部を成す導電膜32は上記仕事関数制御用の導電膜31よりも低抵抗ならば、その材料は問わない。例えば、代表的なものとしてタングステン(W)がある。このタングステン膜の成膜方法は、化学的気相成長(CVD)法、原子層蒸着(ALD)法、物理的気相成長(PVD)法などを採用することができる。また、膜厚は、上記ゲート形成溝13を完全に埋め込む膜厚とし、上記例えば300nmとする。
次に、図5(9)に示すように、化学的機械研磨(CMP)法によって、絶縁膜12上の余剰な上記ゲート電極本体部の主要部を成す導電膜32、仕事関数制御用の導電膜31を除去して、平坦化する。そして、ゲート形成溝13の内部にゲート絶縁膜16を介して各導電膜31、32からなるゲート電極本体部30を形成する。
次に、図5(10)に示すように、ドライエッチングによって、サイドウォールスペーサ21、22、サイドウォール23、34、ゲート絶縁膜16、第1層間絶縁膜26およびエッチングストッパ層25の絶縁膜12を、例えばゲート電極本体部30の高さの1/2程度まで除去する。したがって、ゲート電極本体部30の上半分程度が突出した状態となる。ここで、ゲート電極本体部30上部のゲート絶縁膜16を除去しておくことが重要である。上記絶縁膜12の除去は、例えばドライエッチングにより行う。このドライエッチング条件は、例えばエッチング装置にマグネトロンエッチング装置を用いた場合、一例として、エッチングガスにトリフロロメタン(CHF3)と一酸化炭素(CO)とを用い、それぞれの流量を、20cm3/min、180cm3/minに設定した。また、エッチング装置の基板RFパワーを1.5kWに設定し、エッチング雰囲気の圧力を5.3Pa、基板温度を20℃に設定した。上記別の製法として、ダミーゲート絶縁膜52を除去せずゲート絶縁膜16として用いた場合は、このゲート絶縁膜16は半導体基板11上にのみ形成されているため(ゲート形成溝13の側壁には存在しないため)、上記ドライエッチングにおいてこのゲート絶縁膜16を除去する工程は行わない。
次に、図5(11)に示すように、上記ゲート電極17を覆う状態に、ゲート電極17よりも電気抵抗が低い導電膜33を成膜する。導電膜33には、上述のタングステン(W)がある。また、膜厚は、例えば50nm程度である。このタングステン膜の成膜方法は、化学的気相成長(CVD)法、原子層蒸着(ALD)法、物理的気相成長(PVD)法などを採用することができる。
次に、図6(12)に示すように、異方性ドライエッチングによって、上記導電膜33をエッチバックして、ゲート電極本体部30の側部にサイドウォール18を形成する。このサイドウォール18は、上記ゲート電極本体部30と電気的に接続している。以下、ゲート電極本体部30とサイドウォール18を合わせてゲート電極17という。上記導電膜33のエッチバックは、例えばドライエッチングにより行う。このドライエッチング条件は、例えばエッチング装置にICP(Inductively Coupled Plasma)エッチング装置を用いた場合、一例として、エッチングガスに塩素(Cl2)と3塩化ホウ素(BCl3)とアルゴン(Ar)とを用い、それぞれの流量を、35cm3/min、5cm3/min、100cm3/minに設定した。また、エッチング装置のソースパワー(上部)を500W,バイアスパワーを100Wに設定し、エッチング雰囲気の圧力を1.3Pa、基板温度を45℃に設定した。
次に、図6(13)に示すように、上記ゲート電極17を被覆するように、絶縁膜12上に第2層間絶縁膜41を形成する。この第2層間絶縁膜41を形成した後、例えば、化学的機械研磨(CMP)法によって、表面を平坦化する。次いで、通常のリソグラフィー技術とエッチング技術によって、第2層間絶縁膜41よりゲート電極17、ソース領域14、ドレイン領域15のそれぞれに通じる接続孔42、43、44を形成し、通常の配線形成技術によって、各接続孔42、43、44にコンタクトプラグ、配線(図示せず)等を形成する。このようにして、半導体装置1が完成する。
上記半導体装置1の製造方法では、ゲート電極17上部には、ゲート電極本体部30の上部が絶縁膜12の表面上より突出するように絶縁膜12を除去した後、この絶縁膜12上に突出させたゲート電極本体部30を覆うように導電膜33を形成してから、この導電膜33をエッチバックして、上記絶縁膜12表面より突出するゲート電極本体部30の側壁に導電性のサイドウォール18を形成することから、絶縁膜12上のゲート電極17のゲート長方向の幅が導電性のサイドウォール18の分だけ広くなるので、ゲート電極17の電気抵抗が低減される。よって、埋め込みゲート電極構造のゲート電極17のゲート長を増加させることなく、ゲート抵抗を低減できるので、回路性能の劣化を防ぐことができるという利点がある。
本発明の半導体装置の一実施の形態(実施例)を示した概略構成断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一実施の形態(実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一実施の形態(実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一実施の形態(実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一実施の形態(実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一実施の形態(実施例)を示した製造工程断面図である。
符号の説明
1…半導体装置、11…半導体基板、12…絶縁膜、13…ゲート形成溝、14…ソース領域、15…ドレイン領域、16…ゲート絶縁膜、17…ゲート電極、18…導電性のサイドウォール、30…ゲート電極本体部

Claims (5)

  1. 半導体基板上の絶縁膜に形成されたゲート形成溝の内部にゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成され、前記ゲート電極の一方側の前記半導体基板にソース領域が形成され、前記ゲート電極の他方側の前記半導体基板にドレイン領域が形成された半導体装置において、
    前記ゲート電極は、
    前記ゲート形成溝内から前記絶縁膜表面より突出して形成されたゲート電極本体部と、
    前記ゲート電極本体部の前記絶縁膜表面より突出した部分の側壁に形成された導電性のサイドウォールとを有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板上にダミーゲートを形成した後、前記ダミーゲートの両側における前記半導体基板にソース領域とドレイン領域を形成し、前記ダミーゲートを第1絶縁膜で埋め込む工程と、
    前記第1絶縁膜の表面を除去して前記ダミーゲート表面を露出させた後、前記ダミーゲートを除去してゲート形成溝を形成する工程と、
    前記ゲート形成溝の内面にゲート絶縁膜を形成した後、前記ゲート形成溝を埋め込むようにゲート電極本体部を形成する工程と、
    前記ゲート電極本体部の上部が突出するように前記第1絶縁膜を除去する工程と、
    前記第1絶縁膜上に突出させたゲート電極本体部を覆うように導電膜を形成した後、前記導電膜をエッチバックして、前記突出させたゲート電極本体部の側壁に前記導電膜からなる導電性のサイドウォールを形成する工程と
    を順に行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記ダミーゲートをダミーゲート絶縁膜とダミーゲート本体部とを積層させて形成し、
    前記ダミーゲートを除去して前記ゲート形成溝を形成するときに、前記ダミーゲート絶縁膜を除去せずそのまま残して前記ゲート絶縁膜とする
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記ゲート電極本体部を形成する工程は、
    前記ゲート形成溝の内面に仕事関数制御用の導電膜を形成する工程と、
    前記仕事関数制御用の導電膜を介して前記ゲート形成溝を埋め込むように前記ゲート電極本体部の主要部を成す導電膜を形成する工程と
    を有することを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記導電性のサイドウォールをタングステンで形成する
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
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JP2003188376A (ja) * 2001-12-19 2003-07-04 Takehide Shirato Mis電界効果トランジスタ及びその製造方法
JP2005116592A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Takehide Shirato 電界効果トランジスタ
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