JP3764452B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3764452B2
JP3764452B2 JP2003354249A JP2003354249A JP3764452B2 JP 3764452 B2 JP3764452 B2 JP 3764452B2 JP 2003354249 A JP2003354249 A JP 2003354249A JP 2003354249 A JP2003354249 A JP 2003354249A JP 3764452 B2 JP3764452 B2 JP 3764452B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
etching
temperature
semiconductor substrate
gate electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003354249A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005123276A (ja
Inventor
信行 三瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2003354249A priority Critical patent/JP3764452B2/ja
Publication of JP2005123276A publication Critical patent/JP2005123276A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3764452B2 publication Critical patent/JP3764452B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

本発明は、半導体装置およびその製造技術に関し、特に、ゲート電極を形成するMISトランジスタおよびその製造技術に適用して有効な技術に関するものである。
従来、MIS(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタのゲート電極材料として、ポリシリコン膜(多結晶シリコン膜)が使用されている。しかし、半導体装置の高性能化および高速化のためにゲート電極の低抵抗化が求められている。
そこで、近年、金属膜をゲート電極に使用したメタルゲート電極の採用が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2001−160549号公報(第6頁、図1)
上記したメタルゲート電極は、例えば以下に示すようにして形成される。まず、半導体基板上にゲート絶縁膜を形成した後、このゲート絶縁膜上に金属膜を形成する。続いて、この金属膜を選択的にプラズマエッチングすることにより、メタルゲート電極を形成する。メタルゲート電極を構成する材料としては、タンタル、窒化タンタル、ジルコニウム、ハフニウム、プラチナ、ルテニウム、酸化ルテニウム、イリジウム、ニッケル、コバルトなどが考えられるが、特に、ジルコニウム、ハフニウム、プラチナ、イリジウム、ニッケル、コバルトなどはエッチングがしにくい難エッチング材料である。
このような難エッチング材料をゲート電極材料として使用する場合、室温でのエッチングは困難であるため、半導体基板を300℃以上の高温に保ってエッチングすることが考えられている。
しかし、半導体基板を高温にした状態で金属膜をエッチングすると、高温とプラズマによる電流ストレスの影響で金属膜の下層に形成されているゲート絶縁膜が劣化(リーク電流の増大)あるいは絶縁破壊する問題点が生ずる。特に、ゲート絶縁膜として酸化シリコン膜ではなく、酸化シリコン膜より高誘電率の膜(いわゆるHigh−k膜)を使用した場合、より問題となる。すなわち、High−k膜は、酸化シリコン膜に比べて電気的信頼性が低く、高温とプラズマによる電流ストレスの影響を受けやすい。
本発明の目的は、ゲート電極を加工する際、ゲート絶縁膜がダメージを受けにくい半導体装置の製造技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明による半導体装置の製造方法は、(a)半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、(b)前記絶縁膜上に導体膜を形成する工程と、(c)前記導体膜を選択的にエッチングすることにより、ゲート電極を形成する工程とを備え、前記(c)工程は、(c1)第1温度で前記導体膜を途中までドライエッチングする工程と、(c2)前記(c1)工程後、前記第1温度より低い温度で前記導体膜をドライエッチングすることによりゲート電極を形成する工程とを有するものである。
また、本発明による半導体装置は、(a)半導体基板と、(b)前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、(c)前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極とを備え、前記ゲート電極の下部形状はテーパ形状となっていることを特徴とするものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
ゲート電極を加工する際、ゲート絶縁膜を絶縁破壊しにくくすることができる。したがって、ゲート絶縁膜の電気的特性の信頼性向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本実施の形態は、メタルゲート電極を有するCMIS(Complementary Metal Insulator Semiconductor)トランジスタに本発明を適用したものである。
CMISトランジスタのメタルゲート電極は、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより形成され、例えばプラズマを用いたドライエッチング技術が使用される。
メタルゲート電極の材料としては、例えばタンタル、窒化タンタル、ジルコニウム、ハフニウム、プラチナ、ルテニウム、酸化ルテニウム、イリジウム、ニッケル、コバルトなどが使用されるが、特に、ジルコニウム、ハフニウム、プラチナ、イリジウム、ニッケル、コバルトなどは、エッチングが困難な難エッチング材料である。したがって、難エッチング材料よりなる金属膜のドライエッチングでは、エッチング温度を例えば300℃以上の高温にすることが考えられている。
エッチング温度を高温にすると、エッチング速度が早くなるとともに、エッチング生成物の蒸気圧が高くなり、エッチングされつつある金属膜の側壁にエッチング生成物が付着しづらくなる。このため、エッチングにより形成されたゲート電極は、半導体基板面に対して垂直に加工される。つまり、図1に示すように、酸化シリコン膜(ハードマスク)4をマスクにしたドライエッチングにより、金属膜3は、ゲート絶縁膜2を形成した半導体基板1に対して垂直に加工される。したがって、ゲート電極の寸法を精密に加工することができる。
一方、エッチング温度を、例えば100℃以下の低温にして行なうと、エッチング速度が低くなるとともに、エッチング生成物の蒸気圧が低くなり、エッチングされつつある金属膜3の側壁にエッチング生成物が付着しやすくなる。このため、金属膜3は、半導体基板に対して垂直には加工されない。つまり、図2に示すように、金属膜3よりなるゲート電極は、テーパ形状となる。
以上より、難エッチング材のエッチング速度を早めるとともに、ゲート電極の垂直加工性を高める観点からは、エッチング温度を高温にして、プラズマエッチングすることが望ましいことがわかる。しかし、エッチング温度を高温にしてプラズマエッチングするとゲート電極の下層に形成されているゲート絶縁膜にダメージを与える。すなわち、高温およびプラズマによる電流ストレスにより、ゲート絶縁膜が破壊されてしまう現象が発生する。
以下に、高温およびプラズマによる電流ストレスによりゲート絶縁膜が破壊される現象について説明する。
図3は、プラズマにより金属膜3をエッチングしている途中の状態を示した図である。すなわち、図3は、半導体基板1上にゲート絶縁膜2を形成し、このゲート絶縁膜2に金属膜3を形成した後、金属膜3上にパターニングした酸化シリコン膜4を形成し、この酸化シリコン膜4をハードマスクにして、金属膜3をプラズマエッチングしている状態を示している。
このとき、金属膜3は、まだ半導体基板1上でつながっているため、金属膜3と半導体基板1との間には電位差が発生していない。したがって、金属膜3と半導体基板1との間にあるゲート絶縁膜2には、プラズマによる電流ストレスは生じにくくなっている。
図4は、図3の状態よりもエッチングが進んだ状態(ジャストエッチングの状態)を示した図である。図4を見てわかるように、金属膜3は、図3に示したようにつながっておらず、孤立している。このように孤立した状態では、孤立した各金属膜3にプラズマによって電荷がチャージされる。したがって、孤立した金属膜3と半導体基板1との間には電位差が生じ、半導体基板1と孤立した金属膜3との間にあるゲート絶縁膜2に電流ストレスが生じる。このように、ゲート絶縁膜2にチャージングダメージが生じ始めるのは、金属膜3のエッチングが進み、金属膜3が孤立し始めた後に顕著に現れることがわかる。
次に、図5は、ゲート絶縁膜2となる酸化シリコン膜の「tbd(time to break down)」と温度との関係を所定の膜厚毎に示したグラフである(Degraeve et al(IMEC),VLSI Symposium(1999))。「tbd」とは、ある一定電流をゲート絶縁膜2に流しつづけた場合にどの程度の時間で絶縁破壊されるかを示したものであり、値が小さいほどすぐに絶縁破壊が生じることを示している。
図5を見てわかるように、温度が室温(25℃付近)程度のときは、膜厚にほとんど関係なく「tbd」は、200〜300(s)となっている。これに対して、温度が室温から高温になるにつれ、膜厚によって「tbd」がばらつくようになる。すなわち、同じ温度の場合、膜厚が薄いほど「tbd」が小さくなることがわかる。また、同じ膜厚の場合、温度が高温になるにつれて「tbd」が指数関数的に小さくなることがわかる。例えば、膜厚が2.8nmの場合、25℃付近では「tbd」は200〜300(s)であるのに対し、200℃付近では、「tbd」は0.02〜0.03(s)になっている。したがって、酸化シリコン膜に所定の電流ストレスを与えたとき、高温状態にある場合の方が、低温状態にある場合よりもその電流ストレスに対するダメージが大きく、絶縁破壊しやすいことがわかる。
図6は、ゲート絶縁膜2となる酸化シリコン膜の「QBD(Charge to break down)」と温度との関係を所定の膜厚毎に示したグラフである(DiMaria et al.(IBM),Applied Physics Letters74(1999))。縦軸は、温度が25℃の場合の「QBD(25℃)」に対する「QBD」/「QBD(25℃)」を示しており、横軸は、1/T(1/温度(K))を示している。「QBD」とは、酸化シリコン膜の膜質評価法の一つであり、酸化シリコン膜に「定電流条件」で電流を流したとき、酸化シリコン膜が絶縁破壊に至るまでの累積電荷量を示している。なお、温度依存性をわかりやすくするため、グラフ上部の横軸に1/Tではなく温度(℃)を記載している。
図6を見てわかるように、いずれの膜厚であっても、温度を上昇させることによりQBD」/「QBD(25℃)」の値が小さくなる傾向があることがわかる。例えば、膜厚が3.0nmの場合、25℃付近において、「QBD」/「QBD(25℃)」の値は、約1であるのに対し、200℃付近において、「QBD」/「QBD(25℃)」の値は、約0.01となる。この現象は、温度が高くなると、酸化シリコン膜の絶縁破壊に至る累積電荷量が少なくなることを示している。つまり、温度を高温にした場合、低温にした場合に比べて少ない累積電荷量、言い換えれば少ない電流ストレスで、酸化シリコン膜が絶縁破壊してしまうことを示している。
図5および図6では、酸化シリコン膜を対象とした結果を示したが、酸化シリコン膜より誘電率の高い、いわゆるHigh−k膜は、酸化シリコン膜に比べて電気的信頼性が低い。したがって、High−k膜では、温度が高くなるにつれて少ない電流ストレスで絶縁破壊が生じてしまう問題が酸化シリコン膜より顕著に現れると考えられる。
以上より、難エッチング材のエッチング速度を早めるとともに、ゲート電極の垂直加工性を高める観点からは、エッチング温度を高温にして、プラズマエッチングすることが望ましい。しかし、図5および図6に示したように、プラズマに起因したゲート絶縁膜の絶縁破壊を抑制する観点からは、エッチング温度を低温にして、プラズマエッチングすることが望ましいことがわかる。
そこで、本実施の形態では、まずエッチング温度を高温にした状態で金属膜をエッチングする。そして、エッチングが進行して金属膜が各領域で孤立し始めた段階で、エッチング温度を切り替えて低温でエッチングする。
つまり、金属膜が半導体基板上でつながっており、プラズマによるチャージングダメージがあまり問題とならない段階では、エッチング温度を高くしてプラズマエッチングを行なう。このようにすることにより、エッチング速度を速めることができるとともに、ゲート電極の垂直加工性を高めることができる。続いて、金属膜が各領域で孤立し始める段階(ジャストエッチング前後の段階)になったとき、エッチング温度を高温から低温に切り替えて、プラズマエッチングを行なう。金属膜が各領域で孤立し始める段階になると、プラズマにより孤立した金属膜に電荷がチャージされやすくなり、孤立し始めた金属膜と半導体基板との間に電位差が生じる。電位差が生じると半導体基板と金属膜の間に存在するゲート絶縁膜にプラズマによる電流ストレスが発生しやすくなる(チャージングダメージ)。このとき、エッチング温度が高温であると図5および図6で説明したようにわずかな電流ストレスによって絶縁破壊が生じてしまうが、エッチング温度を低温にすることで、絶縁破壊を生じにくくすることができる。したがって、本実施の形態によれば、エッチング温度を高温とすることにより、エッチング速度が速く、ゲート電極の垂直加工性を高めることができる一方、金属膜が孤立し始めてからは、エッチング温度を高温から低温に切り替えることにより、プラズマに起因するゲート絶縁膜の絶縁破壊を抑制することができる。
次に、本実施の形態における半導体装置の製造方法を使用してCMISトランジスタを形成する工程を、図面に基づいて説明する。
まず、図7に示すように、例えば単結晶シリコンにボロン(B)などのp型不純物を導入した半導体基板10を用意する。次に、半導体基板10の主面上に素子分離領域11を形成する。素子分離領域11は、例えば酸化シリコン膜よりなり、STI(Shallow Trench Isolation)法やLOCOS(Local Oxidization Of Silicon)法などによって形成される。図7では、半導体基板10に溝を形成し、形成した溝に酸化シリコン膜を埋め込むSTI法によって形成された素子分離領域11を示している。
次に、半導体基板10内にp型ウェル12を形成する。p型ウェル12は、例えばフォトリソグラフィ技術およびイオン注入法を使用して、ボロンやフッ化ボロンなどのp型不純物を半導体基板10内に導入することにより形成される。同様に、半導体基板10内にn型ウェル13を形成する。n型ウェル13は、例えばフォトリソグラフィ技術およびイオン注入法を使用して、リンや砒素などのn型不純物を半導体基板10内に導入することにより形成される。
続いて、図8に示すように、半導体基板10上にゲート絶縁膜(絶縁膜)14を形成する。ゲート絶縁膜14は、例えば酸化ハフニウム膜から形成されている。この酸化ハフニウム膜は、例えばCVD法によって形成される膜であり、酸化シリコン膜より誘電率の高い、いわゆるHigh−k膜である。
従来、ゲート絶縁膜14としては、絶縁耐性が高い、リーク電流が少ない、シリコン−酸化シリコン界面の電気的・物性的安定性などが優れているとの観点から、酸化シリコン膜が使用されている。
しかし、素子の微細化に伴い、ゲート絶縁膜14の膜厚について、極薄化が要求されるようになってきている。このように薄いゲート酸化膜を使用すると、MOSトランジスタのチャネルを流れる電子が酸化シリコン膜によって形成される障壁をトンネルしてゲート電極に流れる、いわゆるトンネル電流が発生してしまう。
そこで、酸化シリコンより誘電率の高い材料を使用して物理的膜厚を増加させることができるHigh−k膜が使用されるようになってきている。ゲート絶縁膜14として、酸化ハフニウム膜から形成されている例を示したが、これに限らず、例えばアルミナ(酸化アルミニウム)、ハフニウムアルミネ−ト、ジルコニア(酸化ジルコニウム)、窒化シリコン、La23などの希土類酸化物などの膜から形成してもよい。なお、ゲート絶縁膜14としては上記したようにHigh−k膜を使用することが望ましいが、もちろん酸化シリコン膜を使用した場合であっても本発明を適用することができる。
次に、図8に示すように、ゲート絶縁膜14上にタンタル膜(金属膜、導体膜)15を形成する。タンタル膜15は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法やスパッタリング法を使用して形成することができる。続いて、タンタル膜15上に酸化シリコン膜16を形成する。この酸化シリコン膜16は、例えばCVD法を使用して形成することができ、ゲート電極を形成する際のハードマスクとして機能する膜である。
その後、酸化シリコン膜16上に順次、反射防止膜17、感光性のレジスト膜18を形成する。この反射防止膜17は、レジスト膜18を露光する際、下地からの反射光の影響を抑えるために設けられる膜である。
次に、形成したレジスト膜18に対して、露光・現像することにより、レジスト膜18をパターニングする。パターニングは、ゲート電極形成領域にだけレジスト膜18が残るようにする。
続いて、パターニングしたレジスト膜18をマスクにしたエッチングにより、順次反射防止膜17および酸化シリコン膜16のパターニングを行なう。そして、レジスト膜18およびパターニングした反射防止膜17を除去して、図9に示すように、タンタル膜15上にパターニングした酸化シリコン膜16が残るようにする。
次に、パターニングした酸化シリコン膜16をハードマスクにして、図10に示す状態になるまで、タンタル膜15をプラズマエッチングする(第1のエッチング工程)。このとき、プラズマエッチングは、比較的高温な約300℃〜約350℃の温度で行なう。このため、タンタル膜15のエッチング速度を速くすることができるとともに、タンタル膜15を半導体基板10に対して垂直に加工することができる。
ここで、加工しているタンタル膜15は、図10に示すように半導体基板10上でつながっているため、プラズマによるチャージングダメージは、あまり問題とならない。
続いて、パターニングした酸化シリコン膜16をハードマスクにしたまま、エッチング温度を切り替えて図10に示す状態から図11に示す状態(オーバーエッチングも含む)になるまで、タンタル膜15をプラズマエッチングする(第2のエッチング工程)。すなわち、エッチング温度を約300℃から約100℃以下に下げて、タンタル膜15のプラズマエッチングを行なう。このとき、タンタル膜15は、半導体基板10上で各ゲート電極に対応して次第に孤立し始め、最終的に図11に示すゲート電極20a、20bが形成される。具体的には、図10に示すようにタンタル膜15がつながった状態から徐々にエッチングが進行するが、例えば図10に示すゲート形成領域(酸化シリコン膜16が形成されている領域)で挟まれた領域を考えると、この挟まれた領域の中央領域で最もエッチングが進むと考えられ、中央領域におけるタンタル膜15が初めに除去され、タンタル膜15が孤立し始める。そして、中央領域から次第に外側の領域にあるタンタル膜15が除去され、最終的に図11に示すようなゲート電極20a、20bが形成される。
タンタル膜15が孤立し始めると、孤立した領域にプラズマによる電荷がチャージされる。このため、孤立したタンタル膜15と半導体基板10との間に電位差が生じ、半導体基板10と孤立したタンタル膜15に挟まれたゲート絶縁膜14には、電流ストレスが顕著に発生する。しかし、本実施の形態では、プラズマによる電流ストレスが顕著に発生しても、エッチング温度を例えば100℃以下に下げてエッチングをしている。したがって、ゲート絶縁膜14の絶縁破壊耐性を向上させることができ、電流ストレスによるゲート絶縁膜14の破壊を抑制することができる。
つまり、第1のエッチングでは、高エッチングレートおよび垂直加工性を優先するため、エッチング温度を高くするとともに半導体基板に印加されているバイアスパワーを大きくして主に物理的にエッチングを行なう。これに対して、第2のエッチングでは、ゲート絶縁膜の電流ストレスによる絶縁破壊を防止することが優先されるため、エッチング温度を低くするとともにバイアスパワーを低くして主に化学的にエッチングを行なう。第2のエッチングが行なわれているときは、金属膜が孤立し始めて下層にあるゲート絶縁膜が表面にあらわれてくるため、ゲート絶縁膜に対して高選択比がとられた状態でエッチングを行なう。
上記した第1のエッチング工程と第2のエッチング工程との切り替え(エッチング温度の切り替え)のタイミングは、タンタル膜15が孤立し始めたときにすることが望ましいが、実際は、エッチングのレート均一性を考えると、半導体基板10上のすべての領域で同時にタンタル膜15が孤立し始めることは考えにくい。
エッチングのレート均一性は、10%程度から30%程度の誤差があると考えられる。つまり、ある領域でエッチングが終了した場合であっても、別の領域では、堆積したタンタル膜15の膜厚に対して10%程度から30%程度の膜厚のタンタル膜15が残っている可能性が考えられる。したがって、第1のエッチング工程と第2のエッチング工程との切り替えのタイミングは、例えば堆積したタンタル膜15の膜厚をtMとするとき、第1のエッチング工程でαtM(0.1≦α≦0.3)までエッチングが進行した場合にエッチング温度を約300℃から約100℃に下げるようにすることができる。
なお、エッチング温度を下げた状態で第2のエッチング工程が行なわれるため、第2のエッチング工程は、エッチング温度を上げた第1のエッチング工程に比べて垂直加工性は悪くなる。したがって、図11に示すように、ゲート電極20a、20bの下部形状は、テーパ形状になると考えられるが、ゲート電極20a、20bの大部分は垂直に加工されており問題はない。
次に、図11に示した酸化シリコン膜16を除去した後、図12に示すように、ゲート電極20aに整合して半導体領域である低濃度n型不純物拡散領域21、22を形成する。低濃度n型不純物拡散領域21、22は、例えばフォトリソグラフィ技術およびイオン注入法を使用して、リンや砒素などのn型不純物を半導体基板10内に導入することにより形成することができる。同様に、ゲート電極20bに整合して半導体領域である低濃度p型不純物拡散領域23、24を形成する。低濃度p型不純物拡散領域23、24は、例えばフォトリソグラフィ技術およびイオン注入法を使用して、ボロンなどのp型不純物を半導体基板10内に導入することにより形成することができる。
続いて、半導体基板10の主面上に例えば酸化シリコン膜を形成した後、この酸化シリコン膜に対して異方性エッチングすることにより、ゲート電極20a、20bの側壁にサイドウォール25を形成する。
次に、ゲート電極20aに形成されたサイドウォール25の外側領域であって、半導体基板10内の領域に高濃度n型不純物拡散領域26、27を形成する。高濃度n型不純物拡散領域26、27は、例えばフォトリソグラフィ技術およびイオン注入法を使用して形成され、低濃度n型不純物拡散領域21、22よりも高濃度にリンや砒素などのn型不純物が導入されている。同様に、ゲート電極20bに形成されたサイドウォール25の外側領域であって、半導体基板10内の領域に高濃度p型不純物拡散領域28、29を形成する。高濃度p型不純物拡散領域28、29は、例えばフォトリソグラフィ技術およびイオン注入法を使用して形成され、低濃度p型不純物拡散領域23、24よりも高濃度にボロンなどのp型不純物が導入されている。
続いて、半導体基板10の主面上に高融点金属膜として、例えばコバルト膜を形成する。コバルト膜は、例えばスパッタリング法やCVD法を使用して形成することができる。その後、熱処理を施すことにより、高濃度n型不純物拡散領域26、27および高濃度p型不純物拡散領域28、29上にコバルトシリサイド膜30を形成し、未反応のコバルト膜を除去する。このコバルトシリサイド膜30は、低抵抗化のために形成される。なお、高融点金属膜として、コバルト膜の代わりにチタン膜やニッケル膜を使用することにより、チタンシリサイド膜やニッケルシリサイド膜を形成してもよい。
次に、配線工程について説明する。図13に示すように、半導体基板10の主面上に窒化シリコン膜31を形成する。窒化シリコン膜31は、例えばCVD法によって形成することができる。そして、窒化シリコン膜31上に酸化シリコン膜(層間絶縁膜)32を形成する。この酸化シリコン膜32も例えばCVD法を使用して形成することができる。その後、酸化シリコン膜32の表面を、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法を使用して平坦化する。
続いて、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用して、酸化シリコン膜32にコンタクトホール33を形成する。そして、コンタクトホール33の底面および内壁を含む酸化シリコン膜32上にチタン/窒化チタン膜34aを形成する。チタン/窒化チタン膜34aは、チタン膜と窒化チタン膜の積層膜から形成され、例えばスパッタリング法を使用することにより形成できる。
次に、コンタクトホール33を埋め込むように、半導体基板10の主面上にタングステン膜34bを形成する。タングステン膜34bは、例えばCVD法を使用することにより形成することができる。そして、酸化シリコン膜32上に形成された不要なチタン/窒化チタン膜34aおよびタングステン膜34bを例えばCMP法を使用して除去することにより、プラグ35を形成する。
次に、酸化シリコン膜32およびプラグ35上にチタン/窒化チタン膜36a、アルミニウム膜36b、チタン/窒化チタン膜36cを順次、形成する。これらの膜は、例えばスパッタリング法を使用することにより形成できる。続いて、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより、これらの膜のパターニングを行い、配線37を形成する。
このとき、図13の断面図において、ゲート電極20aまたはゲート電極20bには第1配線が接続されていないが、他の場所においては、ゲート電極20aまたはゲート電極20bにプラグを介して第1配線が接続されている。この第1配線は、上記した配線37と同様に形成される。すなわち、第1配線は、配線37の形成と同時に形成され、酸化シリコン膜32上に形成されたアルミニウム膜(チタン/窒化チタン膜は省略)をエッチングしてパターニングすることにより形成されている。アルミニウム膜をエッチングするには、例えばプラズマを使用したドライエッチング法が用いられる。ここで、エッチング速度の確保および第1配線の垂直加工性を考慮し、エッチング温度を高温にしてプラズマエッチングをしたとする。
このプラズマエッチングでアルミニウム膜のエッチングが進み、アルミニウム膜がパターンに沿って孤立し始めると、孤立し始めたアルミニウム膜にプラズマにより電荷がチャージされる。このとき、第1配線となる孤立し始めたアルミニウム膜は、プラグを介してゲート電極20aに電気的に接続されている。したがって、第1配線となるアルミニウム膜に電荷がチャージされるということは、アルミニウム膜に電気接続されているゲート電極20aに電荷がチャージされることになる。このため、ゲート電極20aと半導体基板10の間には電位差が生じ、半導体基板10とゲート電極20aの間に形成されているゲート絶縁膜14に電流ストレスが発生する(チャージングダメージ)。
ここで、エッチング温度を高温にしたままプラズマエッチングを続行すると、電流ストレスに対するゲート絶縁膜14の絶縁破壊耐性が低下するため、ゲート絶縁膜14の絶縁破壊が生じてしまう。
そこで、上述した配線工程においても、ゲート電極を形成する工程と同様に、エッチング温度を2段階にしてプラズマエッチングを行なう。すなわち、第1段階は、エッチング速度の確保および第1配線の垂直加工性を考慮し、エッチング温度を高温にしてプラズマエッチングをする。そして、エッチングが進みアルミニウム膜が孤立し始めた段階(第2段階)でエッチング温度を下げてプラズマエッチングをする。このように、エッチング温度を下げてエッチングをしているため、プラズマによる電流ストレスが発生しても、ゲート絶縁膜14の絶縁破壊耐性を向上させることができ、電流ストレスによるゲート絶縁膜14の破壊を抑制することができる。すなわち、本実施の形態は、(a)半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、(b)前記層間絶縁膜上に導体膜を形成する工程と、(c)前記導体膜を選択的にエッチングすることにより、配線を形成する工程とを備え、前記(c)工程は、(c1)第1温度で前記導体膜を途中までドライエッチングする工程と、(c2)前記(c1)工程後、前記第1温度より低い温度で前記導体膜をドライエッチングすることにより配線を形成する工程とを有するので、ゲート絶縁膜14の絶縁破壊耐性を向上させることができ、電流ストレスによるゲート絶縁膜14の破壊を抑制することができる。
なお、エッチングが進みアルミニウム膜が孤立し始めた段階でエッチング温度を下げる場合の例として、アルミニウム膜が所定の膜厚、例えば堆積したアルミニウム膜の膜厚の10%以上30%以下になった場合にエッチング温度を下げることが考えられる。
以上のようにして、配線37および第1配線を含む第1層配線を形成することができる。さらに第1層配線の上層に配線を形成するが、本明細書での説明は省略する。なお、第1層配線上に形成される第2層配線などにおいても、第1層配線と同様に形成することができる。
本実施の形態では、n(チャネル)型MISトランジスタとp型MISトランジスタのゲート電極20a、20bを同じゲート電極材料から構成したが、例えば、n型MISトランジスタのゲート電極20aをハフニウム膜などから形成し、p型MISトランジスタのゲート電極20bをプラチナ膜などから形成するように、異なる材料の膜から形成してもよい。このようにすることにより、n型MISトランジスタとp型MISトランジスタの両方でしきい値電圧を下げることができる。
次に、ゲート電極20a、20bの形成で行なわれるドライエッチング方法についてさらに詳細に説明する。図14は、時刻とエッチング温度との関係を示したものであり、図15は、エッチングする対象となる金属膜(ゲート電極となる膜)の膜厚と時刻との関係およびゲート絶縁膜に対するチャージングダメージの生じやすさと時刻との関係を示したものである。
図14に示すように、まず、エッチング開始時刻t=0から時刻t=t1までは、エッチング温度をTH(=約300℃以上)にしてドライエッチングを行ない、時刻t=t1からエッチング終了時刻t=t3までは、エッチング温度をTL(=約100℃以下)にしてドライエッチングを行なう。このとき、エッチングする対象となる金属膜の膜厚の変化は、図15に示すようになる。すなわち、エッチングを開始した時刻t=0における膜厚はtMであり、時間が進むにつれて、その膜厚は減少していき時刻t=t1で膜厚はαtMとなる。ここで、時刻t1において、エッチングする対象となる金属膜は徐々に部分的に孤立し始め、αは、例えば0.1以上0.3以下の値を示す。
続いて、時刻t=t1を過ぎると、エッチング温度が約300℃から約100℃に下がるため、エッチング速度はなだらかになり、その後、時刻t=t2でゲート電極が形成される。そして、時刻t=t2から時刻t=t3の間はオーバーエッチングが行なわれる。
時刻t=t1以降では、金属膜は部分的に孤立し始め、金属膜に対する電荷のチャージが顕著となり始める。このため、金属膜と半導体基板との間に挟まれたゲート絶縁膜には、電流ストレス(チャージングダメージ)が発生する。チャージングダメージは、図15の破線で示すように、金属膜が孤立し始めた時刻t=t1に大きくなり始め、その後、エッチングが進んで、金属膜の孤立領域が小さくなるにつれて減少する。
このように、金属膜が部分的に孤立し始める時刻t=t1より後に、ゲート絶縁膜に発生する電流ストレスが大きくなるが、本実施の形態では、時刻t=t1を境にしてエッチング温度を約300℃以上の高温から約100℃以下の低温に切り替えている。ここで、エッチング温度が低温になればなるほど、電流ストレスに対する絶縁破壊耐性が増す。したがって、本実施の形態によれば、高エッチレートおよび垂直加工性を実現する一方、ゲート絶縁膜に電流ストレスが顕著に発生するときに、エッチング温度を低温に切り替えてゲート絶縁膜の絶縁破壊耐性を向上させているので、電流ストレスによるゲート絶縁膜の破壊を抑制することができる。
次に、エッチング温度を高温から低温に下げる方法について説明する。図16は、半導体基板10上に形成された金属膜をエッチングする様子を示す図である。図16に示すように、サセプタ40上に半導体基板10が配置されており、半導体基板10の上部には半導体基板10に形成された金属膜をエッチングするためのプラズマが形成されている。
サセプタ40は、ヒータ41、冷媒42、静電チャック43を有している。ヒータ41は、サセプタ40上に配置されている半導体基板10を加熱できるようになっており、冷媒42は、反対に半導体基板10の温度を下げることができるようになっている。また、静電チャックは、サセプタ40に半導体基板10を強力に接触させるためのものである。なお、サセプタ40と半導体基板10との間には、熱伝導をよくするためにヘリウムガスが導入されている。
まず、第1にエッチング温度を下げる方法としては、半導体基板10の裏面から加えられる熱を減らすことが考えられる。具体的には、(1)ヒータ41のパワーを下げる、または(2)冷媒42の温度を下げることにより半導体基板に接触している静電チャック43の温度を下げる。これにより、静電チャック43に接触している半導体基板10の温度を下げることができる。さらに、効率的に半導体基板10の温度を下げるには、ヘリウムガスの量を増加させて静電チャック43と半導体基板10との間の熱伝導率をよくする、または、静電チャック43の電圧を上げ、半導体基板10と静電チャック43との接触面積を増やすことが考えられる。
次に、エッチング温度を下げる方法としては、プラズマからの入射熱を下げることが考えられる。具体的には、(1)プラズマを生成する際のソースパワーを下げることによりプラズマの密度を下げる、または(2)半導体基板10に印加されている高周波電源のパワー(バイアスパワー)を下げて、半導体基板10に衝突するプラズマの運動エネルギーを減少させることが考えられる。
また、エッチング温度を下げるその他の方法としては、エッチングするチャンバを複数にすることが考えられる。すなわち、第1のチャンバの温度を約300℃以上の高温にした状態で、金属膜のエッチングを金属膜が部分的に孤立し始めるまで行ない、その後、温度を100℃以下にした第2のチャンバに半導体基板10を移して最後までエッチングを行なう方法が考えられる。なお、エッチング装置を変えて行なうこともできる。
さらに、他の方法としては、エッチング温度を約300℃以上の高温にした状態で金属膜のプラズマエッチングを、金属膜が部分的に孤立し始めるまで行なう。そして、金属膜が孤立し始めてから最後までをプラズマエッチングではなくウェットエッチングで行なう方法が考えられる。
次に、エッチング温度を高温から低温に切り替えるタイミングについて具体的に説明する。まず、エッチング温度を切り替えるタイミングは、エッチングしている金属膜の膜厚が所定の膜厚、例えば、堆積した金属膜の膜厚の約10%から約30%になったときであるが、具体的に所定の膜厚になったことを判断する方法としては、以下に示す方法がある。
第1に、予め切り替え時間を設定しておくことである。このようにエッチング温度の切り替えを予め設定しておいた時間で行なうには、エッチングする対象となる金属膜の堆積した膜厚が既知であり、エッチングレートも予め調べられている必要がある。すなわち、金属膜の膜厚が既知であり、かつエッチングレートも分かっていれば、どのくらいの時間で所定の膜厚になることがわかるので、予め設定しておいた切り替え時間によりエッチング温度を切り替えることができる。ただし、エッチングレートは、例えば半導体基板1枚の処理中や半導体基板のロット内およびロット間において一定であることが条件となる。
なお、予め切り替え時間を設定する方法は、過去にエッチングレートを調べたことのあるレシピで使用することができる。
第2の方法は、リアルタイムで金属膜の膜厚をモニタする方法である。このようにリアルタイムで金属膜をモニタする場合は、半導体基板間で堆積した金属膜の膜厚にばらつきが生じている場合や、エッチング状態が変動している場合であっても、それぞれの変動に対応して所定の膜厚でエッチング温度を切り替えることができる。さらに予めエッチングレートを調べておく必要もない。
上記したリアルタイムで金属膜の膜厚をモニタする方法の一例を図17に示す。図17は、半導体基板10上にゲート絶縁膜14を形成した後、このゲート絶縁膜14上に金属膜よりなるタンタル膜15を形成し、酸化シリコン膜16をマスクにしてタンタル膜15をエッチングしている状態を示す図である。図17において、半導体基板10の上部から光を照射し、タンタル膜15の表面(上面)で反射した光とタンタル膜15の下面(ゲート絶縁膜14に接している面)で反射した光による干渉現象を利用することにより、タンタル膜15の膜厚をリアルタイムに測定することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
前記実施の形態では、エッチング温度を高温にしてドライエッチングを行なって金属膜の膜厚が所定の膜厚以下になると、エッチング温度を低温に切り替えてドライエッチングを行なっていたが、例えば、エッチング温度を高温にしてドライエッチングを行なった後、ドライエッチングではなくウェットエッチングをするようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、ゲート絶縁膜にいわゆるHigh−k膜を使用し、ゲート電極に金属膜を使用した例について説明したが、これに限らず、例えば、ゲート絶縁膜に酸化シリコン膜あるいはHigh−k膜を使用し、ゲート電極にポリシリコン膜を使用する場合にも本発明を適用することができる。
図18にポリシリコン膜をゲート電極に使用した場合における、ポリシリコン膜の膜厚と時刻との関係およびエッチング温度と時刻の関係を示す。この図18を参照しながら、ポリシリコン膜のエッチング工程について説明する。
まず25℃の状態でエッチング反応室に半導体基板を搬入する。この半導体基板には、膜厚tMのポリシリコン膜が形成されている。続いて、エッチング温度を25℃にしたまま、ポリシリコン膜のエッチングを行ない、時刻t1に膜厚がαtM(0.1≦α≦0.3)になる。このとき、ポリシリコン膜は部分的に孤立し始める。
次に、エッチング温度を25℃から−25℃に下げた状態でエッチングを行ない時刻t2でゲート電極が形成される。その後、時刻t3までオーバーエッチングを行なう。そして、結露を防止するため、再び温度を−25℃から25℃にした後、エッチング反応室から半導体基板が搬出される。
このように、ポリシリコン膜が部分的に孤立し始め、プラズマによる電荷のチャージが顕著になるときに、エッチング温度を低温にしているので、ゲート絶縁膜の電流ストレスに対する絶縁耐性を向上することができ、ゲート絶縁膜の絶縁破壊を抑制することができる。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体装置を製造する製造業に利用されるものである。
ゲート電極が垂直に加工される様子を示した図である。 ゲート電極が垂直に加工されない様子を示した図である。 半導体基板上にゲート電極を形成する工程を示した断面図である。 図3に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 「tbd」と温度との関係を示した図である。 「QBD」と温度との関係を示した図である。 本発明の実施の形態における半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図7に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図8に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図9に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図10に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図11に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図12に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 エッチング温度と時刻との関係を示したグラフである。 金属膜の膜厚と時刻との関係を主に示したグラフである。 半導体基板上に形成された金属膜をエッチングする様子を示す図である。 リアルタイムで金属膜の膜厚をモニタする方法の一例を示した図である。 ポリシリコン膜の膜厚と時刻との関係およびエッチング温度と時刻の関係を示したグラフである。
符号の説明
1 半導体基板
2 ゲート絶縁膜
3 金属膜
4 酸化シリコン膜
5 プラズマ
10 半導体基板
11 素子分離領域
12 p型ウェル
13 n型ウェル
14 ゲート絶縁膜
15 タンタル膜
16 酸化シリコン膜
17 反射防止膜
18 レジスト膜
20a ゲート電極
20b ゲート電極
21 低濃度n型不純物拡散領域
22 低濃度n型不純物拡散領域
23 低濃度p型不純物拡散領域
24 低濃度p型不純物拡散領域
25 サイドウォール
26 高濃度n型不純物拡散領域
27 高濃度n型不純物拡散領域
28 高濃度p型不純物拡散領域
29 高濃度p型不純物拡散領域
30 コバルトシリサイド膜
31 窒化シリコン膜
32 酸化シリコン膜
33 コンタクトホール
34a チタン/窒化チタン膜
34b タングステン膜
35 プラグ
36a チタン/窒化チタン膜
36b アルミニウム膜
36c チタン/窒化チタン膜
37 配線
40 サセプタ
41 ヒータ
42 冷媒
43 静電チャック

Claims (2)

  1. (a)半導体基板上に酸化ハフニウム膜、酸化アルミニウム膜、ハフニウムアルミネート膜、酸化ジルコニウム膜、窒化シリコン膜のいずれかからなる絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記絶縁膜上にタンタル膜、窒化タンタル膜、ジルコニウム膜、ハフニウム膜、プラチナ膜、ルテニウム膜、酸化ルテニウム膜、イリジウム膜、ニッケル膜、コバルト膜のいずれかからなる導体膜を形成する工程と、
    (c)前記導体膜を選択的にエッチングすることにより、ゲート電極を形成する工程とを備え、
    前記(c)工程は、
    (c1)300℃〜350℃の温度で前記導体膜を前記導体膜の堆積膜厚に対して10%以上30%以下の膜厚になるまで、プラズマエッチングして前記導体膜が繋がった形状にエッチングする工程と、
    (c2)前記(c1)工程後、100℃以下の温度で前記導体膜をプラズマエッチングすることにより前記導体膜が分離したゲート電極を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記ゲート電極の上部形状を垂直形状にし、下部形状をテーパ形状にすることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
JP2003354249A 2003-10-14 2003-10-14 半導体装置の製造方法 Expired - Lifetime JP3764452B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003354249A JP3764452B2 (ja) 2003-10-14 2003-10-14 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003354249A JP3764452B2 (ja) 2003-10-14 2003-10-14 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005123276A JP2005123276A (ja) 2005-05-12
JP3764452B2 true JP3764452B2 (ja) 2006-04-05

Family

ID=34612268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003354249A Expired - Lifetime JP3764452B2 (ja) 2003-10-14 2003-10-14 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3764452B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007036116A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法
JP4725232B2 (ja) * 2005-08-02 2011-07-13 セイコーエプソン株式会社 液晶パネルの製造方法
US20080237184A1 (en) * 2007-03-30 2008-10-02 Mamoru Yakushiji Method and apparatus for plasma processing

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005123276A (ja) 2005-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4907838B2 (ja) 窪み付きゲート構造を有するメモリデバイス
US6908801B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device
TWI249774B (en) Forming method of self-aligned contact for semiconductor device
JP4524995B2 (ja) 半導体装置
TWI484567B (zh) 半導體結構與其製造方法
JP5090173B2 (ja) 高誘電率ゲート誘電体層及びシリサイドゲート電極を有する半導体デバイスの製造方法
JP4600417B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6001726A (en) Method for using a conductive tungsten nitride etch stop layer to form conductive interconnects and tungsten nitride contact structure
KR20110121589A (ko) 중간 캡 층을 사용함으로써 대체 게이트 전극 구조를 포함하는 반도체 디바이스의 콘택에서의 결함 감소
US6261978B1 (en) Process for forming semiconductor device with thick and thin films
JPH11312671A (ja) 薄いゲ―ト誘電体上の小形金属ゲ―ト用ドライエッチング処理方法及びその方法により製造された製品。
US9418864B2 (en) Method of forming a non volatile memory device using wet etching
KR20030062228A (ko) 자기 정합 콘택 식각용 실리사이드 게이트 스택을형성하기 위한 방법
JP3764452B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2012028562A (ja) 半導体装置の製造方法
CN100372069C (zh) 利用双镶嵌工艺来形成t型多晶硅栅极的方法
US10991689B2 (en) Additional spacer for self-aligned contact for only high voltage FinFETs
US20040031994A1 (en) Semiconductor device with gate space of positive slope and fabrication method thereof
CN113937162B (zh) 半导体器件及其形成方法
TWI802217B (zh) 半導體裝置和製造方法
KR100597090B1 (ko) 반도체 소자의 게이트 전극 형성방법
JP2010519724A (ja) 金属電極を有する半導体素子の形成、及び半導体素子の構造
KR100533964B1 (ko) 텅스텐폴리메탈 게이트전극을 구비한 반도체 소자의 제조방법
KR20010065914A (ko) 대머신 게이트형 모스 트랜지스터 제조방법
TW434787B (en) Integrating the high-voltage device and low-voltage device by using trench isolation structure

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3764452

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090127

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110127

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110127

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110127

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110127

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120127

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130127

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130127

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140127

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term