JP2008309668A - レーザ走査干渉計 - Google Patents

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Abstract

【課題】横分解能が極めて高く、高精細、高コントラストの干渉波形が得られるレーザ走査干渉計を提供する。
【解決手段】レーザ光源12からのレーザ光をコリメータレンズ13で平行レーザ光束Bとし、走査ミラー15で走査光B1〜B3に変換し、テレセントリックfθレンズ16を通して参照面17a及び被観察面18aに照射する。参照面17a及び被観察面18aからの反射光は、テレセントリックfθレンズ16で反射平行光束Brとなり、走査ミラー15で反射し、ビームスプリッタ14を通過して結像レンズ20で集光され、ピンホール21aを通過して受光素子22に入射する。受光素子22で反射平行光束Brの光量を計測して演算手段を含む制御部23に送信し、制御部23で受光素子22から得た光量信号を時系列データとして取得し、データ処理を行って表示手段24に明暗データからなる干渉波形を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ走査干渉計に関し、特に、横分解能が高く、高精細、高コントラストで干渉波形(干渉縞)と被検体測定面の表面形状とを同時に1つの画面に表示して確認することが可能なレーザ走査干渉計に関する。
金属やガラス、プラスチック等の表面形状を正確に確認するための手段として干渉計が広く知られている。例えば、フィゾー干渉計は、透明なガラス板からなる平面原器と被検体とを所定の位置関係に配置した状態で平面原器側から測定光を照射し、平面原器裏面の参照面で反射した参照光と被検体の測定面で反射した測定光とをCCD等の受光部で受光し、参照光と測定光とのズレにより生じる干渉波形を表示部に表示し、この干渉波形の状態によって被検体測定面の表面形状、平面度を評価するように形成されている。
このような干渉計の応用例として、1回の測定可能範囲より大きい領域の被検体を測定するときに用いられる開口合成法が知られている。この開口合成方法は、被検体の隣接する部分を一部が重なるようにして複数の小領域に分割し、この小領域ごとに測定して測定結果をデータ処理し、これらをつなぎ合わせて被検体全体の表面形状とするようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−147715号公報
しかし、従来の干渉計で得られる干渉波形の横分解能精度は、参照光及び測定光を受光する受光部の分解能によって制限されるため、この分解能を超えての細かな領域での高精細の干渉波形を表示部に表示することはできず、被検体測定面の広い範囲を高精細で横分解能が高い測定を行うことはできないという問題がある。
また、横分解能が低いことから、被検体測定面の横方向に急激な高さ方向の高低差がある場合、干渉縞はきわめて細かくなるはずであるが、横分解能が低いため、その高低差に追従して干渉縞を表示することができず、細かな領域の高低差をカットした干渉波形として表示されることになる。これは細かな部分を測定できないことを意味している。このことは、面全体の平均的な平面度は測定できるが微細な構造を無視していることになり、また、測定できる範囲が限定されることになり、被険体測定面を正確に捉えているとはいえない。
さらに、測定精度が受光部のレンズによって制限を受けることである。被検体の1回の測定可能範囲を広い領域に設定しようとすると、レンズの倍率を小さくしなければならない。しかし、レンズの倍率を小さくすれば、横分解能が低下して被検体測定面の表面形状を正確に捉えることができなくなるため、測定方向に凹凸の高低差があったとしても、レンズ倍率によっては、それを検出して測定することはできない。
また、表示部に干渉波形を表示しているとき、横分解能が低いので細かな凹凸を十分に確認できないという問題もある。前述のような高低差の激しい部分が存在する被検体の場合には、干渉波形と実測面の形状とを同時に確認できることが望ましく、小さなごみや傷が測定面にある場合も、これらを同時に確認できることが望ましい。しかし、従来の干渉計ではこれらの確認を行うことができないため、干渉計とは別個に測定面形状を確認する装置を用意しなければならない。測定面の形状を別個の装置で確認するためには、同じ被検体を各装置にそれぞれセットしなおして確認することになり、時間も手間もかかってコスト高となる。
加えて、精度を高く保ったままでは、測定可能な範囲が限定されてしまうという問題もある。精度の問題を問わなければ前記開口合成法で処理することができるが、データ処理や複雑な操作が必要となるという欠点がある。さらに、フィゾー干渉計に代表される従来の干渉計では、測定範囲が広い大きな被検体を測定する場合は、被険体よりも大きな参照面が必要となり、参照面の製作が極めて困難となっている。
そこで本発明は、横分解能が極めて高く、高精細、高コントラストの干渉波形を得ることができ、測定面の急激な高低差や緩やかな変化にも追従でき、しかも、干渉波形と測定面の表面形状とを同時に、大きな範囲を横分解能が極めて高い状態で計測することができ、一つの画面上で確認することができ、開口合成法に頼ることなく測定可能範囲を拡張することもでき、機能の向上だけでなく、汎用性、操作性の大幅な向上も図れるとともに、参照板の製作も容易なレーザ走査干渉計を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明のレーザ走査干渉計は、レーザ光源を用いた共焦点光学系を備えたレーザ走査干渉計であって、レーザ光を平行光束として出力するレーザ光源部と、該レーザ光源部からのレーザ光を反射して走査光に変換する走査ミラーと、該走査ミラーからの走査光を参照面及び被観察面に照射するテレセントリックfθレンズと、該テレセントリックfθレンズの焦点面近傍に近接配置された前記参照面及び被観察面と、該参照面及び被観察面からの反射光を前記テレセントリックfθレンズにより平行光束に変換し、前記走査ミラーで反射させた後に前記レーザ光源部からのレーザ光と分離するビームスプリッタと、該ビームスプリッタで分離した前記反射光を集光する結像レンズと、前記テレセントリックfθレンズの焦点面と共役の位置に設置したスリットと、前記結像レンズにより集光されて前記スリットを通過した前記反射光の光量を計測する受光素子と、該受光素子で計測した光量をA/D変換して前記走査ミラーの走査角度に対応した時系列データとして記憶する演算手段と、該演算手段に記憶した前記時系列データを干渉波形として表示する表示手段とを備えていることを特徴としている。
さらに、本発明のレーザ走査干渉計は、前記走査光が被観察面を1回走査する毎に、走査光の走査方向及び走査光の光軸のそれぞれに直交する方向に、走査光の走査幅に対応する量だけ被観察面を移動させる移動手段を備えていること、前記参照面を前記レーザ光の波長以下の量だけ光軸方向に移動させる参照面移動手段を備えていることが好ましい。
また、前記参照面及び前記被観察面は、前記テレセントリックfθレンズの開口数に対応したレーザ光のビームウエストの範囲内に配置されていること、前記テレセントリックfθレンズが交換可能であることが好ましく、前記参照面の走査光反射面は平面以外のもので、例えば曲面や球面であってもよい。
さらに、出力するレーザ光の波長が異なる複数のレーザ光源部と、各レーザ光源部に対応してそれぞれ設けられ、各レーザ光源部からのレーザ光を同軸にして前記走査ミラーに導くとともに、該走査ミラーからの前記反射光を前記各レーザ光源部からの各レーザ光と分離する複数のビームスプリッタと、該ビームスプリッタで分離した反射光を各レーザ光の波長毎に分離する少なくとも一つのダイクロイックミラーと、該ダイクロイックミラーで分離した各波長毎に配置された複数の前記結像レンズ、前記スリット、前記受光素子、前記演算手段及び前記表示手段とを備えることもできる。
また、前記参照面を、走査光の走査方向に長く、走査方向に対して直交する方向の幅が狭い長方形状に形成し、該参照面を含む光学系及び前記被観察面の少なくともいずれか一方を走査光の光軸に直交する方向に移動可能に形成することにより、小さな参照面で大きな被観察面を測定することができる。さらに、前記被観察面及び前記参照面が液中に配置されていても被観察面を測定することができる。
本発明のレーザ走査干渉計は、レーザ光源からのレーザ光を平行光束としてビームスプリッタを介して走査ミラーに導き、該走査ミラーで前記レーザ光を走査光に変換してテレセントリックfθレンズに入射させ、該テレセントリックfθレンズの焦点面近傍に近接配置した参照面及び被観察面からの反射光を前記テレセントリックfθレンズにより平行光束に変換し、前記走査ミラーで反射させた後に前記ビームスプリッタでレーザ光源からのレーザ光と分離し、結像レンズによって集光して前記テレセントリックfθレンズの焦点面と共役の位置に設置したスリットを通過させ、該スリットを通過した前記反射光の光量を受光素子で計測し、計測した光量信号をA/D変換して前記走査ミラーの角度に対応した時系列データとして演算手段に取り込んで配置することにより干渉波形を取得することができ、レーザ光による走査光で参照面と被観察面とを走査することから、走査するレーザ光の光点サイズでの分解能、例えば2万×1.6万ドットの約3億画素程度の分解能が得られる。したがって、受光部の分解能にとらわれずに高精細、高コントラストの干渉波形を得ることができる。これにより、横分解能を高めることができるので、高低差の急激な部分も、高低差が緩やかな部分も干渉波形として確実に検出することができる。さらに、参照面と被観察面とからの反射光を、テレセントリックfθレンズの焦点面と共役の位置に設置したスリットを通過させることにより、余分な反射光をカットしてピントの合った光だけが受光素子に受光されることから、横分解能の向上、高精細化、高コントラスト化を促進することができる。
さらに、走査光は、干渉波形を発生させるのと同時に、被観察面の表面形状も高精細に捉えていくから、これを画像信号として送り出すことにより、干渉波形と被検体測定面形状の画像とを同時に1つの画面上に表示することができる。また、走査光による被観察面の走査範囲は適宜に設定することが可能であるから、被観察面の測定可能範囲を任意に選定でき、開口合成法等に頼ることなく、一度の作業で広範囲の測定結果を求めることができる。したがって、干渉計としての機能を高め、汎用性と操作性とを向上させることができる。
また、前記移動手段で参照面及び被観察面を所定量だけ移動させることにより、すなわち、走査ミラーによる走査方向を主走査方向とし、該主走査方向及び光軸のそれぞれに直交する方向を副走査方向とし、前記走査ミラーで主走査方向にレーザ光(走査光)を走査した後、前記参照面及び被観察面を主走査方向の1走査ピッチに対応する量だけ副走査方向に移動させてから次の主走査方向の走査を行うことを順次繰り返すことで2次元の干渉波形を取得することができる。
さらに、1回の干渉波形を取得した後、前記参照面移動手段で参照面をレーザ光の波長以下の量だけ光軸方向に移動させて再びレーザ光による走査を行うことにより、位相シフト法によって被観察面をより確実に測定することができる。
また、参照面及び前記被観察面をテレセントリックfθレンズの開口数に対応したレーザ光のビームウエストの範囲内に配置することにより、走査光自身が持つビームウエストで、走査光の現在位置に隣接する被観察面の形状を順次走査していくから、被観察面に急激な高低差があったとしても表面形状に追従して検出していくことができ、しかも、ビームウエスト内であればピントの合った状態で被観察面の変化を検出していくことができるので、小さな高低差や小さなごみ等が付着しているような場合でも、これらを光点サイズ以下のサイズで検出、表示して確認することができ、一定分解能での測定を進めることができる。
さらに、テレセントリックfθレンズを交換可能とすることにより、被観察面の状態や測定範囲等の各種条件に応じたテレセントリックfθレンズを選択使用することができ、より確実な干渉波形を取得することができる。また、波長が異なる複数のレーザ光を同時に使用して測定することにより、被観察面の状態をより正確に確認することができる。
図1及び図2は、本発明のレーザ走査干渉計の第1形態例を示すもので、図1はレーザ走査干渉計の全体構成を示す概略斜視図、図2は同じく要部の説明図である。
本形態例に示すレーザ走査干渉計は、レーザ光源部11を構成するレーザ光源12から出力されたレーザ光をコリメータレンズ13で平行レーザ光束Bとし、この平行レーザ光束Bをビームスプリッタ14で反射させて進路を変え、モータ15aによって回転する走査ミラー15に導く。平行レーザ光束Bは、矢印T方向に回転する走査ミラー15で反射することによって走査光B1,B2,B3・・・に変換されてテレセントリックfθレンズ16に入射する。各走査光B1,B2,B3は、該テレセントリックfθレンズ16を通過し、その焦点面近傍に近接配置された参照ガラス17の参照面17a及び被検体18の被観察面18aにそれぞれ向かい、前記参照面17a及び前記被観察面18aにて反射する。参照面17a及び被観察面18aで反射した反射光である参照光17r及び測定光18rは、前記テレセントリックfθレンズ16を逆方向に通過して反射平行光束Brとなり、前記走査ミラー15で反射して前記ビームスプリッタ14に向かう。反射平行光束Brは、ビームスプリッタ14を通過することによってレーザ光源部11からの平行レーザ光束Bと分離し、ミラー19で反射して結像レンズ20に入射される。結像レンズ20で集光された反射平行光束Brは、前記テレセントリックfθレンズ16の焦点面と共役の位置に設置したピンホール板21のスリットあるいはピンホール21aを通過してホトマル等の受光素子22に入射する。受光素子22は、入射した反射平行光束Brの光量を計測して光電変換を行い、光量に対応した光量信号を演算手段を含む制御部23に送信する。制御部23は、受光素子22から得た光量信号をA/D変換するとともに前記走査ミラー15の回転角度に対応した時系列データとして取得し、参照光17r及び測定光18rの干渉状態に応じた明暗データとしてそれぞれ記憶し、記憶した時系列データを各走査光B1,B2,B3の位置に対応したデータ処理を行ってディスプレイやプリンタ等の表示手段24に明暗データを出力する。
前記参照ガラス17及び被検体18は、前記参照面17aと前記被観察面18aとを対向させた状態でステージ25の上に設置されている。ステージ25は、前記走査ミラー15による走査方向を主走査方向(X)とし、該主走査方向(X)及び光軸(Bc)のそれぞれに直交する方向を副走査方向(Y)としたときに、前記走査ミラー15で主走査方向(X)にレーザ光(走査光B1,B2,B3)を走査した後、前記参照ガラス17及び被検体18を主走査方向(X)の1走査ピッチに相当する距離、即ち走査光B1,B2,B3の副走査方向(Y)の光点寸法に対応する量だけ参照ガラス17及び被検体18を副走査方向(Y)に移動させる機能を有している。したがって、1回の主走査方向(X)の走査を行った後にステージ25を作動させて副走査方向(Y)に参照ガラス17及び被検体18を移動させることを順次繰り返すことにより、被観察面18aを2次元で走査することができ、被観察面18aの状態を2次元で取得し、表示手段24に2次元の干渉波形を表示することが可能となる。また、レーザ光束B(走査光B1,B2,B3)の光軸(Bc)方向に参照ガラス17及び被検体18を移動させるためのPZT等の圧電素子26が設けられている。
次に、このレーザ走査干渉計の操作手順を説明する。まず、参照ガラス17と被検体18とを対にしてステージ25上に設置し、適宜な入力手段を介して制御部23に指令を与え、レーザ光源12を発光させるとともにモータ15aを回転させる。これにより、モータ15aが走査ミラー15を図1に示す矢印Tの方向に回転させ、レーザ光源部11からの平行レーザ光束Bを順次走査光B1,B2,B3・・・に変換し、テレセントリックfθレンズ16を通して参照ガラス17と被検体18とに向かわせ、図1に示す矢印Xの方向(主走査方向X)に走査していく。
この走査光B1,B2,B3による走査が進むと、各走査位置ごとに参照ガラス17の参照面17aで反射した参照光17rと被検体18の被観察面18aで反射した測定光18rとが順次発生する。両反射光17r,18rは、往路を戻ってテレセントリックfθレンズ16で再び平行光束(反射平行光束Br)となり、走査ミラー15で反射してビームスプリッタ14を通過してレーザ光源部11からの平行レーザ光束Bと分岐し、ビームスプリッタ14を直進してミラー19で進路を変えて結像レンズ20を通り、ピンホール板21のピンホール21aで両反射光17r,18rの内の余分な光がカットされ、ピントの合った光だけが受光素子22に投影される。これにより、コントラストの強い光が受光素子22に伝えられ、制御部23の内部メモリに前記時系列データとして記憶され、データ処理後に表示手段24に表示される。表示手段24に表示する像を変倍したいとき、通常は、テレセントリックfθレンズ16を倍率の異なるものと変換するが、制御部23内でのデータ処理で行うことも可能である。
主走査方向Xの1本目のラインの走査が終了すると、制御部23がステージ25の駆動部に指令を送り、ステージ25を1走査ピッチに相当する量だけ副走査方向Yに移動させる。このステージ25の副走査方向Yへの移動と走査ミラー15の回転による主走査方向Xの走査とにより、被観察面18aは、新たに設定された2本目のラインにて走査される。この2本目のラインの走査によって各走査点毎に順次発生した参照光17r及び測定光18rは、1本目の走査ラインのときと同様に、往路を戻って受光素子22に投影される。以後同様の走査を順次繰り返し、主走査方向X及び副走査方向Yの所定範囲の走査を行えば、表示手段24には、参照光17rと測定光18rとの干渉状態によって発生した干渉波形が表示される。主走査方向Xの走査範囲は、走査ミラー15の原点検出部からの検出信号を制御部23に送り、走査ミラー15による走査光の有効範囲を制御することで任意に設定することができ、副走査方向Yの走査範囲は、ステージ25のY軸方向への移動量を制御することで任意に設定することができる。さらに、主走査方向X及び副走査方向Yにおいて、走査点の一部が重なるように設定することにより、更に詳細な測定を行うことが可能である。
図2に示すように、レーザ光源部11からの平行レーザ光束Bが走査ミラー15の回転で参照ガラス17と被検体18とを走査するときには、走査する光点Bpが参照ガラス17の参照面17aと被検体18の被観察面18aとの間に位置するように、参照ガラス17と被検体18とを設置する。この光点Bpは、走査光の光軸Bcに直交する平面に対してビームウエストL2を有している。したがって、光点Bpが参照ガラス17の参照面17aと被検体18の被観察面18aとの間を走査していくと、ビームウエストL2の範囲内に位置する被観察面18aの凹凸は、全てピントの合った状態で走査され、コントラストの強い反射光(測定光18r)として検出される。なお、図2(B)では、参照ガラス17及び被検体18の厚さ方向のそれぞれ1/2の位置の間をビームウエストL2としている。実際の光学的な値は、テレセントリックfθレンズ16のNAにもよるが、一般的には0.5〜200μmである。
光点Bpの走査により、ビームウエストL2内の被観察面18aの形状に応じた方向に光束Bが反射するので、この反射光(測定光18r)は、被観察面18aの表面形状画像検出信号となって受光素子22から制御部23に伝えられる。すなわち、被観察面18aからの測定光18rとして検出されるのと同時に、表面形状の検出信号となって制御部23に伝えられる。制御部23に伝えられた信号は、ビームウエストL2内の検出信号であるから、ピントの合った像として表示手段24に表示することができる。したがって、被観察面18aにごみが付着していたり、傷が付いていたりしたとしても、これらを表示手段24の画面上で確認することが可能となる。
一方、本形態例における参照面17aは完全な平面であるから一定の反射光(参照光17r)となるが、測定光18rは、被観察面18aの表面形状、例えば傾斜角度θに沿って変化した反射光となる。この両反射光17r,18rがビームウエストL2内で発生していれば、両反射光17r,18rは、光点Bpの位置(テレセントリックfθレンズ16の焦点面)と共役に設置されているピンホール21aを通過し、ピントの合ったコントラストの強い光として受光素子22に投影される。受光素子22に投影された光は、光点Bpの現在位置における各点の明暗信号として制御部23から表示手段24に伝えられて表示される。
したがって、表示手段24は、この明暗信号からなる干渉波形と、前記表面形状画像とを同時に表示することができる。しかも、表示される干渉波形は、測定面全体を一度に照射して得られた干渉波形ではなく、光点Bpが走査方向に移動した位置ごとに順次発生した反射光が重なってできた干渉波形であり、光点Bpの現在位置で発生している干渉状態だけによって生じた干渉波形となる。さらに、光点Bpのサイズを基準とし、走査ピッチの分解能で被観察面18aの高低差の変化を検出していくことができるから、極めて横分解能の高い干渉画像を表示手段24に表示することができる。
また、制御部23からの指令で前記圧電素子26を作動させることにより、位相シフト法によって被観察面18aの形状が凸状か凹状かを判断することができる。例えば、圧電素子26の動作振幅を干渉波形における縞と縞との高さ方向の間隔λ/2を4分割するものとすれば、(λ/2)×(1/4)=λ/8となり、4分割したときのそれぞれの表示画面を観察することができるようになることから、λ/8ごとの高さ方向の位相を確認することができ、被観察面18aの凹凸状態を確認することができる。さらに、前述のように、コントラストの明瞭な干渉波形を得ることができるので、被観察面18aの凹凸状態をより確実に判定することができる。
図3(A)は、被検体18の被観察面18aに存在する凹部18bの範囲を測定するときの被観察面18aの平面図であり、図3(B)は図3(A)における走査線S5に沿った断面図である。図3(A)における符号S1〜S7は、走査ミラー15及びステージ25の作動によって得られる主走査方向Xの各走査線を表しており、本例では、被観察面18aを走査線S1〜S7に沿って走査することにより、前記凹部18bの全体形状を確認するようにしている。
走査線S5において、走査開始位置Paから操作終了位置Pbまで主走査方向Xに走査すると、走査開始位置Paに対応する被観察面18aの位置QaはビームウエストL2の範囲内にあり、この位置Qaで反射した測定光18rは、図示しない参照ガラス17の参照面17aからの反射光(参照光17r)と共に受光素子22に向かう。このとき、位置Qaは被観察面18aの平面部に存在するため、測定光18rは入射方向に向かって反射する。
走査ミラー15の作動で光点Bpが位置Paから位置P1に移動すると、被観察面18a上では位置Q1に移動する。この被観察面18a上での位置Q1は、被観察面18aに存在する凹部18bの開始端となっているので、その表面形状に応じて反射した測定光18rが参照光17rと共にピンホール21aを通って受光素子22に向かう。受光素子22には、測定光18rが今まで(位置Qaから位置Q1の直前まで)とは異なる状態で受光されることから、位置P1における参照光17r及び測定光18rの干渉による明暗信号が制御部23に取得され、位置Q1で被観察面18aに変化が生じたことが認識される。
さらに、光点Bpが位置P1から位置P2、P3へと順次移動していくと、被観察面18a上では、位置Q2、Q3に移動することになる。位置Q1から位置Q3にかけては、凹部18b内の高低差の急な範囲Qcとなっており、位置Q3は凹部18bの一番深い部分であるが、ビームウエストL2の範囲内であって、光点Bpのサイズで検出できる高低差でもあるから、凹部18bにおける位置Q2及び位置Q3が光点Bpによってそれぞれ検出され、各位置Q2.Q3の形状に応じたそれぞれの測定光18rが各参照光17rと共にピンホール21aを通って受光素子22に向かい、それぞれの明暗信号が制御部23に時系列データとして記憶される。
以下、同様にして光点Bpが位置P4から位置P8に向けて移動していくと、各位置P1〜P8に対応した被観察面18a上の位置Q4〜Q8で反射した測定光18rがそれぞれの参照光17rと共に受光素子22に受光され、高低差の急な範囲Qc及び高低差の緩やかな範囲Qdを有する凹部18bの形状に対応して発生した光の干渉による明暗信号が順次制御部23に記憶されていく。また、光点Bpが位置P8から操作終了位置Pbに移動すると、位置P8を通過した後の被観察面18aが平面となっていることから、位置P8から操作終了位置Pbの間では参照光17rが走査開始時と同じように入射方向に向かって反射した状態になる。
このようにして光点Bpが走査開始位置Paから操作終了位置Pbまで移動すると、その軌跡が走査線S5となり、この走査線S5の走査が終了すると、ステージ25が作動して次の走査線S6の走査が行われる。このようにして走査線S1〜S7についての走査を順次実施し、各点における明暗信号が時系列データとして制御部23のメモリに記憶されると、これらのデータが制御部23から表示手段24に送られ、表示手段24に2次元の干渉波形が表示され、凹部18bの全体を2次元の干渉波形として捉えることができる。また、凹部ではなく、被観察面18a上の凸部についても、同様にして表示手段24に干渉波形として表示することができる。さらに、被観察面18a上に付着したごみ等は凸部として測定され、傷は凹部として測定される。なお、走査線の間隔や検出位置の間隔は、光点Bpのサイズを考慮して任意に設定することができる。なお、一つの走査線の各測定点における明暗信号を取得するのと同時に制御部23から表示手段24にデータを送り、1次元の干渉波形として表示することも可能であり、各走査線の1次元データを順次表示して最終的に2次元の干渉波形を表示することもできる。
図4は、従来の一般的なフィゾー干渉計で任意の被検体を測定し、その表面形状を干渉波形として表示手段に表示した例を示している。この例によれば、図4における上下方向中央部を水平方向に見ていくと、中央部と左右の3箇所に、大きな島状となった3つの干渉波形が確認できる。この島状になった干渉波形は、被検体の表面に大きな形状変化のあることを表している。さらに、これらの大きな島状の干渉波形の間にも小さな干渉波形が確認できるが、これらの干渉波形の部分以外では際立った干渉波形は発生していない。この図4の例では、約30万画素の分解能による受光部の像となっているため、干渉波形における縞と縞との間に生じる明るい部分と暗い部分とのコントラストが悪く、かつ、干渉縞のピッチが小さいので縞の境目が不明瞭で、縞の本数の計測及び表示が不可能な状態となっている。
図5は、前記形態例で示した構成のレーザ走査干渉計を使用して図4と同じ被検体を、図4より高い倍率で測定し、その表面形状を2次元の干渉波形として表示手段に表示した例を示している。図5では、中央部左下に島状になった1つの干渉波形を確認できる。この干渉波形は、図4で中央に表れている干渉波形と同じ部位を拡大表示したものであり、この干渉波形の周辺には連続して干渉波形が発生していることが確認できる。つまり、図4で大きな島状の干渉波形として表れた部位の周辺は平坦部ではなく、連続した高低差のある表面形状となっていることが分かる。また、縞と縞との間に生じる明暗のコントラストは明瞭であり、縞の本数の計測に誤差は生じない。このときの走査方向は図5において水平方向であり、一つの走査線における測定面上での測定位置は2万箇所、これと直交する副走査方向の走査線の本数は1.6万本であり、画素数としては2万×1.6万で約3億画素となっている。
図6は、図5の一部を拡大して示したもので、測定面上に2つの微細なごみが付着していることが確認できる。このように拡大表示しても干渉波形のコントラストは明瞭であり、図5では確認できなかったごみの付着も再現される。図6において、干渉波形を形成している明るい部分と暗い部分との境目を見ると、ひげ状の模様が多数確認できる。このような模様が表れるということから、被検体の測定面形状は、高さ方向にλ/2の高低が単純についているというだけではなく、微妙な高低が絡み合った状態で形成されていると判断できる。
図7は、前記ひげ状模様が表れる理由を説明する図であって、曲線31の山の部分31aは、図6に示した干渉波形の明るい部分に相当し、谷の部分31bは干渉波形の暗い部分に相当している。この明るい部分31aと暗い部分31bとのコントラストを「1」と「0」とで表したとき、この「1」と「0」との繰り返しが干渉波形となり、「1」と「0」とが明瞭に再現されるほど干渉波形は高精細、高コントラストとなって被検体の測定精度が向上する。これは、横分解能を高めたことにより、計測可能となったためである。
ここで、図6に示した干渉波形の明るい部分と暗い部分との境目に表れているひげ状の模様は、「1」と「0」との中間部のような状態となっていることから、山の部分31aと谷の部分31bとの間は、滑らかな曲線31ではなく、この部分にも微細な凹凸31cが存在していると判断でき、この凹凸31cが測定面で微妙に高低の絡み合った部分となる。このように、ひげ状の模様までも再現できるだけの横分解能を持つことが、高精細、高コントラストの干渉波形を得ることができる一つの条件となる。
図8は、被検体の測定面に微細な傷が付いているときに表示手段に表示される干渉波形の例を示すもので、測定面に発生している傷と干渉波形とが同時に同じ画面に表示されている。この例では、線状の傷がいくつかの干渉波形を横切るようにして発生していることがわかる。このように、被検体における測定面の形状だけでなく、細かな傷も干渉波形と同時に確認することができ、細かな傷の中までも干渉計測が可能となっている。
図9は干渉波形と被検体との関係を示す説明図であって、図9の(A)部は図7で説明した曲線31と同じように干渉波形の山部41aと谷部41bとを表した曲線41を示すもの、図9の(B)部は曲線41に相当する干渉波形42を平面図として示すもの、図9の(C)部は干渉波形42に相当する部分の被検体18を断面図として示すもので、(A)部、(C)部共に、(B)部の走査線Snに沿ったものを表している。(B)部の干渉波形42は、外側から内側に向かって3つの線42a、42b、42cで示されており、各線42a、42b、42cは、(A)部の曲線41における谷部41bに相当したものとなっている。
このため、光点Bpが走査線Snの走査開始位置Paから操作終了位置Pbまで走査していくと、位置P1,P2、・・・P6が山部41aから谷部41bへ、あるいは、谷部41bから山部41aへの変化点となる。また、位置P2とP3との間では測定面に存在する傷43が走査される。各変化点を示す各位置P1〜P6は、被観察面18a上でQ1〜Q6にそれぞれ該当し、この被観察面18aでは、位置Q3からQ4までの間は平坦部となっているが、この平坦部は、その両側の位置Q2及びQ5よりλ/2だけ高い形状となっている。また、位置Q2及びQ5は、位置Q1及びQ6よりλ/2だけ高い形状となっている。
このように、(A)部では干渉波形42が持つコントラストの差を山部41aと谷部42bとで表し、(B)部では被観察面18aの高低差を平面的な広がりとして等高線のような干渉波形42で表し、(C)部では被観察面18aの高低差を断面図として表したものとなっている。また、傷43は、(A)部では波状の小さな凹凸41cで示され、(B)部では前述のひげ状の模様42dで示されている。
また、傷43の走査方向の大きさ(長さ)は、前記走査ミラーの回転角をパルスで検出することにより測定することができる。すなわち、図9の最下段に示すパルス波形44において、走査開始位置Paを原点として傷43の始まりまでの距離に相当する回転角L3の範囲で発生したパルスをカウントし、次いで、傷43の始まりから終わりまでの距離に相当する回転角L4の範囲で発生したパルスをカウントするとともに、そのカウント結果を表示手段に表示することにより、傷43の走査方向の大きさ(長さ)を表示画面上で知ることができる。このように、表示手段における表示画面には、被観察面18aの形状に応じた干渉波形42だけでなく、傷43の存在及び傷43の大きさ(長さ)を表示することもできる。
図10は、ビームウエストと被検体との関係を説明するための図である。ビームウエストとは、レーザ光線が略同じ大きさのビーム径となっている領域で、略平行光束となっているところである。この領域の光軸方向の長さは、走査レンズのNAにより調節可能であるから、走査レンズの入射瞳径を変化させるようにしておくことで調節が可能である。
まず、図10の(A1)において、前述のレーザ光源からのレーザ光束を、開口数(NA)をn1としたテレセントリックfθレンズ16aで受けると、このレンズ12aを通過したレーザ光束Bn1によってビームウエストBw1が作り出される。このビームウエストBw1が一定になる領域をビームウエストL2aとすると、ビームウエストL2a内での光点Bp1の大きさは略一定とみなせる。したがって、ビームウエストL2aの領域内であれば、光点Bp1は同じ条件となり、干渉波形のコントラスト「1」、「0」は同じ条件で再現される。
また、図10の(A2)は、図10の(A1)で使用したテレセントリックfθレンズ16aよりも大きなNAを有するテレセントリックfθレンズ16bを用いた場合を示すもので、開口数(NA)を図10の(A1)の開口数n1よりも大きいn2としたテレセントリックfθレンズ16bでレーザ光束を受けると、テレセントリックfθレンズ16bを通過したレーザ光束Bn2によって前記ビームウエストBw1よりも小さなビームウエストBw2が作り出される。このビームウエストBw2においても、ビームウエストL2bの領域内での光点Bp2の大きさは略一定とみなせる。したがって、ビームウエストL2bの範囲内であれば光点Bp2は同じ条件となり、干渉波形のコントラスト「1」、「0」は同じ条件で再現される。但し、このようにNAが大きいテレセントリックfθレンズ16bにおけるビームウエストL2bの領域は、(A1)で示したビームウエストL2aに比べてきわめて短くなり、ビームウエストL2bの領域外部分(ビームウエストBw2以外の部分)では干渉が発生しにくくなり、コントラストも低くなってしまうが、横分解能は高い状態が維持されるので、ビームウエストBw2から多少外れてもコントラストは下がるが、干渉縞は発生しているので、従来よりは高精度な測定を行うことが可能である。
このようなことから、図10の(B)に示すように、テレセントリックfθレンズ16の焦点距離及びNAを適切に選択することにより、ビームウエストL2を被検体18に合わせて最適な状態に設定することができる。例えば、被検体18が薄膜や塗料膜の場合は、図10の(A2)のように開口数NAの大きなレンズ12bを使用し、金属の加工面を被検体18とする場合は、図10の(A1)のようにビームウエストL2の長いレンズ12aを使用すればよい。また、レンズ12の開口数NAを変えることでビームウエストL2を調整することができるから、被検体18の必要とするところだけの干渉を求めることができる。例えば、図10の(B)において、被検体18の裏面がビームウエストL2の領域外になるように開口数NAを設定することにより、裏面からの反射光による影響を排除して被観察面18aの反射光のみを有効な測定光として測定することが可能となり、測定時のノイズをカットして高精度の測定を行うことができる。さらに、図10の(C)に示すように、被検体18の被観察面18aが球面や曲面の場合でも、ビームウエストL2の範囲を適切に選定することにより、球面や曲面の表面状態を正確に確認することができる。
図11は、本発明のレーザ走査干渉計の第2形態例を示す概略斜視図である。なお、以下の説明において、前記第1形態例に示したレーザ走査干渉計の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本形態例に示すレーザ走査干渉計は、まず、照射系として、出力するレーザ光の波長が異なる複数のレーザ光源部11a,11bと、各レーザ光源部11a,11bに対応してそれぞれ設けられ、各レーザ光源部11a,11bからのレーザ光、例えば赤色系のレーザ光Baと緑色系のレーザ光Bbとを同軸の平行レーザ光束Bにして前記走査ミラー15に導く複数のビームスプリッタ14a,14bとを設けるとともに、受光系として、前記ビームスプリッタ14a,14bでレーザ光源部11a,11bからのレーザ光Ba,Bbと分離した反射光Brを、各レーザ光Ba,Bbの波長毎に分離するダイクロイックミラー27と、該ダイクロイックミラー27で分離した各波長の反射光Bar,Bbr毎にそれぞれ配置された複数の結像レンズ20、ピンホール21a、受光素子22、制御部23及び表示手段24とを備えている。また、テレセントリックfθレンズ16には、各波長における屈折率を同一にするための色消しレンズを使用している。
このように、2個以上の複数のレーザ光源部11a,11bからのレーザ光Ba,Bbを用いて被観察面の表面形状を同時に測定することにより、被観察面の状態をより正確に確認することができ、干渉波形が被観察面の凹部で発生したのか、凸部で発生したのかも容易に判断することができる。制御部23や表示手段24は、各1台で兼用することも可能である。
図12は、本発明のレーザ走査干渉計の第3形態例を示す要部の概略斜視図である。本形態例では、テレセントリックfθレンズ16と参照ガラス17とを鏡胴31によって一体的に保持するとともに、被検体18を水平方向に移動可能なxyテーブル32の上に設置した例を示している。また、本形態例では、参照ガラス17は、前記主走査方向Xの走査幅に対応する長さLxとし、参照ガラス17を通過する走査光のサイズに応じた幅Lyと、適宜な高さLzとを有する直方体状に形成され、参照面17aは、主走査方向Xに長く、幅狭の長方形状となっている。従来の干渉計における参照板の大きさは、被険体と同じ大きさか、それより大きい面積が必要であり、このような大きさの参照板は製作が極めて困難で、莫大なコストがかかるという問題があったのに対し、参照板の長さLxは被険体の大きさの寸法が必要だが、幅Ly方向は、走査ビームの大きさがあればよく、参照板の製作が極めて容易になり、参照板の検証も容易で利点が大きい。さらに、このような幅狭の長方形状の参照板は、万が一製作誤差があった場合、その誤差は走査線方向のみの誤差の補正値でよく、計測プログラムに組み込むことが極めて容易で、高精度な参照板と同等なものとすることができる。具体的には、大型のもので600〜1200mmを走査可能であるので、従来は不可能であった超大型の干渉計を製作することができる。また、大型のものについては、走査レンズの製作が難しくなるので、走査レンズの代わりに、走査ミラーとする走査光学系を製作することで、さらに、コストを下げることができるのは自明のことである。
本形態例に示すレーザ走査干渉計で被検体18の被観察面18aを測定する際には、まず、参照ガラス17及び被検体18の位置調整を行った後、最初の走査光Xsが操作開始点y0を通る位置にxyテーブル32を移動させる。主走査方向Xの1回の走査が終了したら、前記同様に、副走査方向Yに向かってxyテーブル32を移動させ、操作開始点y0から第1副走査方向y1に沿ってxyテーブル32を移動させる。第1副走査方向y1の走査が終了したら、xyテーブル32を主走査方向Xの走査幅に対応した距離x1だけx方向に移動させ、第2副走査方向y2に沿ってxyテーブル32を移動させる。
このように、xyテーブル32を用いて被検体18の測定を行うことにより、テレセントリックfθレンズ16及び参照ガラス17の大きさを越えて、更に広い面積の被観察面18aを測定することが可能となる。また、テレセントリックfθレンズ16及び参照ガラス17を被観察面18aに比べて小さくすることができるので、これらの製作も容易に行うことができ、大型のものでも製造コストの低減が図れる。
さらに、参照ガラス17の長手方向両側面を挟持した状態で鏡胴31に取り付けることにより、参照ガラス17の両端を支持した場合に発生する僅かな撓みの発生も防止することができ、これによっても測定精度の向上が図れる。また、前記PZT等の圧電素子を介して参照ガラス17を鏡胴31に装着することにより、前述の位相シフト法による測定も可能となる。なお、参照面17aを円弧面などの適当な曲面で形成し、被検体18を回転テーブルの中心に配置して回転させることにより、レンズ面のような球面を測定することも可能である。
図13及び図14は、本発明のレーザ走査干渉計の第4形態例を示すもので、図13は要部の正面図、図14は同じく側面図である。本形態例は、液槽41内の液中に置かれた被検体18の測定を行うことができるレーザ走査干渉計であって、参照ガラス17を円柱形状や角柱形状として光軸方向に大きく形成し、テレセントリックfθレンズ16に対向する上面17bを液面上に突出させてテレセントリックfθレンズ16と一体的に鏡胴42に組み付けている。
このように形成したレーザ走査干渉計は、参照ガラス17の下部を液中に浸漬し、参照面17aを液中の被観察面18aの近傍に配置し、前記同様のレーザ光による走査を行うことにより、液中の被観察面18aの状態を測定することができる。したがって、液中研磨を行っているときの被検体18を液中から取り出さずに研磨面の状態を干渉計測により確認することができ、液中研磨の大幅な効率向上が図れる。
さらに、参照面17aは、参照ガラス17の底面17cの一部にのみ形成し、前記第3形態例と同様に、主走査方向に長く、幅狭な長方形状の参照面17aとすることにより、参照ガラス17の製造を容易に行うことができる。さらに、参照ガラスの製作誤差及び液中での歪みの補正などを計測プログラムに組み込むことも容易に可能である。大面積の被観察面18aの測定にも対応可能で、測定時には、液槽41を移動させて行ってもよく、鏡胴42から上の光学系を水平方向に移動させて行うこともできる。また、参照面17aを被観察面18aと同じ大きさに形成して測定することも当然可能である。
なお、各形態例では、光学系の基本的な要素のみを例示してあり、光学系中に通常設置される各種の部材、例えばビームエキスパンダ等については図示を省略して詳細な説明も省略しているが、従来からのこの種の光学系に設置される各種部材を適宜設置することが可能である。さらに、参照ガラス及び被検体は、平面状のものに限らず、例えばレンズのような球面状、曲面状のものを被検体とする場合も、同じ原理を利用して測定を行うことができる。また、ビームスプリッタの通過側にレーザ光源部を、反射側に受光素子等を配置することもできる。さらに、余分な光をカットするためにピンホールを用いたが、余分な光をカットすることができればピンホールではなくスリットを用いることもできる。
本発明の第1形態例を示すレーザ走査干渉計の全体構成を示す概略斜視図である。 同じく要部の説明図である。 被検体測定面の所定範囲を測定するときの説明図である。 従来の干渉計で測定した干渉波形の一例を示す図である。 第1形態例で示した構成のレーザ走査干渉計で得た干渉波形の一例を示す図である。 図5の一部を拡大して示す図である。 ひげ状の明暗模様について説明する図である。 図5とは別の干渉波形の例を示した説明図である。 干渉波形と被検体との関係を説明する図である。 ビームウエストと被検体との関係を説明する図である。 本発明の第2形態例を示すレーザ走査干渉計の全体構成を示す概略斜視図である。 本発明の第3形態例を示すレーザ走査干渉計の要部を示す概略斜視図である。 本発明の第4形態例を示すレーザ走査干渉計の要部を示す正面図である。 同じく側面図である。
符号の説明
11…レーザ光源部、12…レーザ光源、13…コリメータレンズ、14…ビームスプリッタ、15…走査ミラー、16…テレセントリックfθレンズ、17…参照ガラス、17a…参照面、18…被検体、18a…被観察面、19…ミラー、20…結像レンズ、21a…ピンホール、22…受光素子、23…制御部、24…表示手段、25…ステージ、26…圧電素子、27…ダイクロイックミラー、B…平行レーザ光束、B1,B2,B3…走査光、Bc…光軸、Bp…光点、Br…反射平行光束、L2…ビームウエスト、S1〜S7…走査線

Claims (9)

  1. レーザ光源を用いた共焦点光学系を備えたレーザ走査干渉計であって、レーザ光を平行光束として出力するレーザ光源部と、該レーザ光源部からのレーザ光を反射して走査光に変換する走査ミラーと、該走査ミラーからの走査光を参照面及び被観察面に照射するテレセントリックfθレンズと、該テレセントリックfθレンズの焦点面近傍に近接配置された前記参照面及び被観察面と、該参照面及び被観察面からの反射光を前記テレセントリックfθレンズにより平行光束に変換し、前記走査ミラーで反射させた後に前記レーザ光源部からのレーザ光と分離するビームスプリッタと、該ビームスプリッタで分離した前記反射光を集光する結像レンズと、前記テレセントリックfθレンズの焦点面と共役の位置に設置したスリットと、前記結像レンズにより集光されて前記スリットを通過した前記反射光の光量を計測する受光素子と、該受光素子で計測した光量をA/D変換して前記走査ミラーの走査角度に対応した時系列データとして記憶する演算手段と、該演算手段に記憶した前記時系列データを干渉波形として表示する表示手段とを備えていることを特徴とするレーザ走査干渉計。
  2. 前記走査光が前記被観察面を1回走査する毎に、走査光の走査方向及び走査光の光軸のそれぞれに直交する方向に、走査光の走査幅に対応する量だけ被観察面を移動させる移動手段を備えていることを特徴とする請求項1記載のレーザ走査干渉計。
  3. 前記参照面を前記レーザ光の波長以下の量だけ光軸方向に移動させる参照面移動手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のレーザ走査干渉計。
  4. 前記参照面及び前記被観察面は、前記テレセントリックfθレンズの開口数に対応したレーザ光のビームウエストの範囲内に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のレーザ走査干渉計。
  5. 前記テレセントリックfθレンズが交換可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のレーザ走査干渉計。
  6. 前記参照面及び前記被観察面の走査光反射面が曲面又は球面であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のレーザ走査干渉計。
  7. 出力するレーザ光の波長が異なる複数のレーザ光源部と、各レーザ光源部に対応してそれぞれ設けられ、各レーザ光源部からのレーザ光を同軸にして前記走査ミラーに導くとともに、該走査ミラーからの前記反射光を前記各レーザ光源部からの各レーザ光と分離する複数のビームスプリッタと、該ビームスプリッタで分離した反射光を各レーザ光の波長毎に分離する少なくとも一つのダイクロイックミラーと、該ダイクロイックミラーで分離した各波長毎に配置された複数の前記結像レンズ、前記スリット、前記受光素子、前記演算手段及び前記表示手段とを備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のレーザ走査干渉計。
  8. 前記参照面は、走査光の走査方向に長く、走査方向に対して直交する方向の幅が狭い長方形状に形成され、該参照面を含む光学系及び前記被観察面の少なくともいずれか一方が走査光の光軸に直交する方向に移動可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載のレーザ走査干渉計。
  9. 前記被観察面及び前記参照面が液中に配置されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載のレーザ走査干渉計。
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