JP2008309191A - 防振装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】防振装置10の第1取付け部11は、内部に主液室14および副液室15を有する筒状の本体部17と、この本体部17を径方向外方から囲繞する外郭筒部18と、を備え、本体部17の周壁部には、主液室14に開口する側面開口部28が形成されるとともに、この側面開口部28を閉塞する板状の第2ゴム弾性体29が、外郭筒部18の外部に対して気密に保たれた状態で張設され、この第2ゴム弾性体29の少なくとも一部は外郭筒部18の内周面と非接触となっている。
【選択図】図1
Description
以上より、第1取付け部若しくは第2取付け部に振動が作用したときに、第1、第2ゴム弾性体を弾性変形若しくは振動させる等することにより、振動を吸収および減衰できるようになっている。
そこで、このような問題を解決するために、例えば、第2ゴム弾性体を第1ゴム弾性体とは異なる耐オゾン性に優れたゴム材料で形成したり、あるいはその厚さを厚くしたりすることが考えられる。
しかしながら、前者では防振装置の高コスト化を招き、後者では第2ゴム弾性体の剛性が高くなって防振装置の制振性能が制限されるおそれがあった。
この発明では、第2ゴム弾性体が外郭筒部の外部に対して気密に保たれているので、この第2ゴム弾性体が外気に接触してオゾン劣化し易くなるのを防ぐことが可能になる。したがって、例えば、第2ゴム弾性体を第1ゴム弾性体とは異なる耐オゾン性に優れたゴム材料で形成したり、その厚さを厚くしたりすることなく、この防振装置の長寿命化を図ることができる。
しかも、第2ゴム弾性体の少なくとも一部が外郭筒部の内周面と非接触となっているので、第1取付け部若しくは第2取付け部に振動が作用した際に生ずる第2ゴム弾性体の弾性変形若しくは振動が、外郭筒部の内周面によって阻害されるのを抑えることが可能になり、防振装置の制振性能が制限されるのを防ぐことができる。
この場合、第1ゴム弾性体および第2ゴム弾性体が同じゴム材料で一体に形成されているので、これらの各部材を高精度かつ容易に形成することが可能になり、前述の作用効果が確実に奏功されるとともに、この防振装置の高コスト化を抑えることができる。
この場合、第2ゴム弾性体を外郭筒部の外部に対して確実に気密に保つことが可能になる。
また、これに代えて、前記囲繞ゴム弾性体においてこの防振装置の中心軸線方向における両端部にはそれぞれ、前記本体部の外周面に沿ってその周方向に連続して延在したバンドゴム弾性体が連結され、かつこの囲繞ゴム弾性体の周端部には、前記本体部の周方向に開口するシール開口部が形成され、前記バンドゴム弾性体および囲繞ゴム弾性体が前記外郭筒部の内周面に気密状態で当接することによって、前記第2ゴム弾性体は、前記外郭筒部の外部に対して気密に保たれてもよい。
これらの場合、前述の作用効果が確実に奏功されることになる。さらに、第2ゴム弾性体は、囲繞ゴム弾性体によりその全周にわたって囲繞されているのではなく、少なくとも一部が、前記シール開口部を通して、本体部と外郭筒部との間の、バンドゴム弾性体を隔壁の一部とする気密空間内に開放されているので、囲繞ゴム弾性体を設けたことによって、第2ゴム弾性体の変形や振動が抑えられ防振装置の制振性能が制限されるのを防ぐことが可能になる。
なお、これらの各部材はそれぞれ、中心軸線Oと同軸に設けられている。また、前記液体としては、例えばエチレングリコール、水、シリコーンオイル等が挙げられる。
一方、液圧が弁体23の裏面側から作用すると、この弁体23の表面が上仕切り板22aにさらに押し付けられる。
すなわち、弁体23および仕切り板22a、22bにより、主液室14から後述する開閉部材25側へのみ液体を流動させ、開閉部材25側から主液室14への液体の流動を規制する逆止弁24が構成されている。
また、開閉部材25の頂板25aとオリフィス形成部材26の壁部26aとの間には、開閉部材25を下仕切り部22b(逆止弁24)側に向けて付勢する例えばコイルスプリング等の弾性部材35が設けられている。
なお、2つのオリフィス16、27のうちのシェイクオリフィス27は、液圧変動によらず常時、主液室14と副液室15とを連通させている。
なお、図示の例では、バンドゴム弾性体32は、前記2つの辺部それぞれの前記中心軸線O方向の中央部同士を連結している。
なお、本体部17は外郭筒部18に圧入されている。
しかも、第2ゴム弾性体29が外郭筒部18の内周面と非接触状態で設けられているので、第1取付け部11若しくは第2取付け部12に振動が作用した際に生ずる第2ゴム弾性体29の弾性変形若しくは振動が、外郭筒部18の内周面によって阻害されるのを抑えることが可能になり、防振装置10の制振性能が制限されるのを防ぐことができる。
さらに、第1ゴム弾性体13が本体部17の内周面に接着されるとともに、囲繞ゴム弾性体30およびバンドゴム弾性体32が本体部17の外周面に接着されているので、防振装置10の製造時において本体部17を外郭筒部18に容易に圧入することが可能になり、この防振装置10の高コスト化を確実に防ぐことができる。
例えば、図3および図4に示されるように、バンドゴム弾性体32を、囲繞ゴム弾性体30において前記中心軸線O方向における両端部にそれぞれ、本体部17の外周面に沿ってその周方向に連続して延在させて連結し、シール開口部31を、囲繞ゴム弾性体30の周端部に、この本体部17の周方向に開口させるように形成してもよい。
この構成においても、図1および図2で示した前記実施形態と同様の作用効果が奏功されることになる。
なお、図示の例では、第2ゴム弾性体29は、その外表面が本体部17の内周面よりも径方向内方に位置されるようにして設けられている。また、外郭筒部18の外周面はさらにブラケット筒部34に嵌合されており、このブラケット筒部34のブラケット34aが車体に取り付けられるようになっている。さらに、本体部17および外郭筒部18の前記中心軸線O方向の他端部(ダイヤフラム19側)同士が嵌合している。
以上の構成においても、第2ゴム弾性体29を、外郭筒部18の外部に対して気密に保つことが可能になる。
さらに、囲繞ゴム弾性体30、およびバンドゴム弾性体32をそれぞれ、本体部17の外周面に接着したが、本体部17が外郭筒部18に囲繞された状態で、これらの本体部17の外周面および外郭筒部18の内周面に、囲繞ゴム弾性体30およびバンドゴム弾性体32が気密に当接する構成であれば、本体部17の外周面に接着しなくてもよい。
この場合、防振装置10の組み立て時に、この防振装置10の制振性能を容易に微調整することが可能になる。
11 第1取付け部
12 第2取付け部
13 第1ゴム弾性体
14 主液室
15 副液室
16、27 オリフィス
17 本体部
18 外郭筒部
24 逆止弁
25 開閉部材
28 側面開口部
29 第2ゴム弾性体
30 囲繞ゴム弾性体
31 シール開口部
32 バンドゴム弾性体
35 弾性部材
O 中心軸線
Claims (6)
- 振動発生部および振動受部のいずれか一方に連結される第1取付け部と、
振動発生部および振動受部のいずれか他方に連結される第2取付け部と、
これらの第1、第2取付け部同士を弾性的に連結する第1ゴム弾性体と、
この第1ゴム弾性体を隔壁の一部として液体が封入され、かつ第1ゴム弾性体の変形により内容積が変化する主液室と、
隔壁の少なくとも一部が変形可能に形成され、かつ液体が封入される副液室と、
主液室と副液室とを連通するオリフィスと、を備えた防振装置であって、
前記第1取付け部は、内部に前記主液室および副液室を有する筒状の本体部と、この本体部を径方向外方から囲繞する外郭筒部と、を備え、
前記本体部の周壁部には、前記主液室に開口する側面開口部が形成されるとともに、この側面開口部を閉塞する板状の第2ゴム弾性体が、前記外郭筒部の外部に対して気密に保たれた状態で張設され、この第2ゴム弾性体の少なくとも一部は前記外郭筒部の内周面と非接触となっていることを特徴とする防振装置。 - 請求項1記載の防振装置であって、
前記第1ゴム弾性体は前記本体部の内周面に接着されるとともに、この第1ゴム弾性体および前記第2ゴム弾性体は同じゴム材料で一体に形成されていることを特徴とする防振装置。 - 請求項1または2に記載の防振装置であって、
前記本体部の外周面において前記側面開口部の開口周縁部には、前記外郭筒部の内周面に気密状態で当接した囲繞ゴム弾性体が設けられ、
前記第2ゴム弾性体は、少なくとも前記囲繞ゴム弾性体によって前記外郭筒部の外部に対して気密に保たれていることを特徴とする防振装置。 - 請求項3記載の防振装置であって、
前記囲繞ゴム弾性体においてこの防振装置の中心軸線方向における一端部に、この中心軸線方向に開口するシール開口部が形成され、かつこの囲繞ゴム弾性体の両周端部には、前記本体部の外周面に沿ってその周方向に連続して延在したバンドゴム弾性体が連結され、
このバンドゴム弾性体および前記囲繞ゴム弾性体が外郭筒部の内周面に気密状態で当接し、かつ前記本体部および外郭筒部それぞれにおける前記中心軸線方向の一端部同士が気密状態で嵌合することによって、前記第2ゴム弾性体が、前記外郭筒部の外部に対して気密に保たれていることを特徴とする防振装置。 - 請求項3記載の防振装置であって、
前記囲繞ゴム弾性体においてこの防振装置の中心軸線方向における両端部にはそれぞれ、前記本体部の外周面に沿ってその周方向に連続して延在したバンドゴム弾性体が連結され、かつこの囲繞ゴム弾性体の周端部には、前記本体部の周方向に開口するシール開口部が形成され、前記バンドゴム弾性体および囲繞ゴム弾性体が前記外郭筒部の内周面に気密状態で当接することによって、前記第2ゴム弾性体は、前記外郭筒部の外部に対して気密に保たれていることを特徴とする防振装置。 - 請求項1から5のいずれかに記載の防振装置であって、
前記本体部の内部においてオリフィスの一部を含む空間内に往復動可能に設けられ、かつこの往復動で前記オリフィスを開閉する開閉部材と、
前記主液室と開閉部材との間に配置され、かつ前記主液室から開閉部材側へのみ液体を流動させる逆止弁と、
前記開閉部材を逆止弁側に向けて付勢する弾性部材と、が備えられ、
この防振装置に振動が加わるのに伴って生じる第1ゴム弾性体の変形によって、前記主液室が拡縮してその内容積が変化するとともに、この主液室の内容積の変化に伴って生じる液圧変動により前記開閉部材が往復動して、前記オリフィスを開閉させる構成とされたことを特徴とする防振装置。
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