JP2008308115A - 携帯機器搭載用カート - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者の転倒を防止する機能を強化した酸素発生手段用のカートを提供する。
【解決手段】携帯用の機器を搭載する面状の底部、該底部の前端部から上方向に延びる取っ手、該底部の前方側に左右一対のキャスター、該底部の後方側に支持脚を備え、該携帯用の機器を底部に載せて移動するカートであり、カートの後方に所定以上の荷重がかかった場合、後方へのカートの移動を制限する逆方向移動防止手段を備えた携帯機器搭載用カート。
【選択図】図1
【解決手段】携帯用の機器を搭載する面状の底部、該底部の前端部から上方向に延びる取っ手、該底部の前方側に左右一対のキャスター、該底部の後方側に支持脚を備え、該携帯用の機器を底部に載せて移動するカートであり、カートの後方に所定以上の荷重がかかった場合、後方へのカートの移動を制限する逆方向移動防止手段を備えた携帯機器搭載用カート。
【選択図】図1
Description
本発明は、酸素ボンベや携帯用の酸素濃縮装置などの携帯機器を載せ、使用者が移動可能とするカートに関する。
近年、肺気腫、肺結核後遺症や慢性気管支炎などの慢性呼吸器疾患に苦しむ患者が増加する傾向にあるが、かかる患者に対する治療方法として、高濃度酸素を吸入させる酸素吸入療法が行われている。酸素吸入療法とは前記疾病患者に対して酸素ガス若しくは酸素濃縮気体を吸入させる治療法である。治療用の酸素ガス或いは濃縮酸素気体の供給源としては、高圧酸素ボンベ、液体酸素ボンベ、酸素濃縮装置等の使用が挙げられる。
酸素発生手段を運ぶためのカートについては、酸素ボンベ運搬用途を中心に研究が行なわれてきた。例えば特開平11-178926号公報には、運搬中の休憩において働くストッパー機能について開示している。本公報記載技術は、カートのキャスターにスプリングが取り付けられており、カートに負荷がかかった場合、ストッパーが接地してキャスターの動きを無効にする技術である。この場合、例えば使用者がカート上に直接・又は酸素発生手段を置いた上から着座する場合には有効なストッパーとなるが、移動中などに働くストッパー機能ではない。
特開平7-136272号公報には、カートの手押しハンドル部が可動する技術について開示している。本公報記載技術は、外出や外出途中でのカート上の腰掛板への着座休憩を想定し、カートを4輪にして安定歩行を保たせると共に、着座の際には腰掛板と連動して動作するストッパーを具備し、着座時にはストッパーが働き、カートが動作しないようにするというものである。しかし、本ストッパーも休憩時、特に本体への着座の際に働くストッパーであり、歩行中に緊急停止が必要な状況で動作することを想定したストッパーではない。
装置の精密機器を保護する観点でキャリングケースとカート間に防振手段を搭載する技術を開示した特開2002-282362号公報についても、患者歩行時の安全手段ではなく、装置保護の観点で生み出された技術である。このため、例えば患者からの過負荷や、動作方向と逆方向のスリップなどによる転倒を想定しておらず、また、こうした事態を防止する技術でもない。
上記の通り、歩行停止時ないし安定歩行時についてのカート停止技術については複数件報告されている。しかし、通常の歩行方法とは逆向きにカートが動くことによる転倒の可能性については想定されておらず、転倒を未然に防止する技術は存在していない。
本技術は、携帯用の機器を搭載する面状の底部、該底部の前端部から上方向に延びる取っ手、該底部の前方側に左右一対のキャスター、該底部の後方側に支持脚を備え、該機器を底部に載せて移動するカートであり、カートの後方に所定以上の荷重がかかった場合、後方へのカートの移動を制限する逆方向移動防止手段を備えた携帯機器搭載用カートを提供する。
また本発明は、かかる逆方向移動防止手段が、該キャスターが前方のみに回転するストッパー機構を有する部材であり、該ストッパー機構が、左右一対機のキャスターを接続するシャフトがカートを引く方向にのみ回転するように切込みがなされた回転方向制御部を該シャフトに備えた部材であること、あるいは該逆方向移動防止手段が、カートの進行方向に対して逆方向に回転可能な回転部材及び回転部材から延びる略板状部材から構成され、且つ該カートの逆方向移動による衝撃により該回転部材が逆方向へ回転することで該板状部材が接地する摩擦発生手段であることを特徴とする携帯機器搭載用カートを提供する。
また本発明は、カートのキャスター又はキャスターを繋ぐシャフトの回転数および回転方向を共に計測する速度計を具備し、該速度計が所定値以上の逆回転速度を検知した場合、該シャフト又はキャスターの回転を制御するブレーキ機構を備えたことを特徴とする携帯機器搭載用カートを提供する。
本発明は、携帯用医療機器、特に呼吸器疾患患者が通院や外出時等に使用する医療用の酸素ボンベ又は携帯用酸素濃縮装置を搭載する携帯機器搭載用カートとして利用される。
本技術を搭載したカートは、通常とは方向へ回転した場合のストッパー機構を備えることによる転倒対策がなされているため、使用者の安全なカートの使用を実現することができる。
本発明の携帯機器搭載用カートの実施態様例を、酸素発生手段を搭載するカートを例に以下の図面を用いて説明する。
図1は通常のカートを模式的に示した図である。携帯型酸素濃縮器を搭載するカートは、通常、酸素濃縮器を設置する底部と、カートを引っ張るための取っ手、底部下方の前部に設けられた2つのキャスター及びそれを繋ぐシャフト、静置時に転倒防止の為にバランスをとる支持脚を備える。取っ手は、使用者の身長や使い易さにあわせて上下方向に長さが調整可能となっていてもよい。また、搭載する携帯機器は、携帯型酸素ボンベや携帯型酸素濃縮器、液体酸素発生式酸素発生装置などの医療用の酸素発生手段の他、各種を機器に適用可能である。
使用者は、カートを斜めにして矢印の方向に、つまり酸素発生手段を進行方向と逆側に設置した状態でカートを引っ張って使用することが多いが、これは重心がとりやすいためである。使用者が一時的に休憩をしようとしてカートを引くのを止めた時に、後方に体重をかけた場合、キャスターが進行方向と逆側に回転し、重心が崩れた場合には転倒する可能性がある。本発明のカートには、カートの後方に向けて所定以上の荷重がかかった場合、後方へのカートの移動を制限する逆方向移動防止手段を備える。
かかる逆方向への移動防止手段としては、図2に示すように、カートの進行方向に対して逆方向に回転可能な回転部材及び回転部材から延びる略板状部材から構成され、且つ該カートの逆方向移動による衝撃により該回転部材が逆方向へ回転することで該板状部材が接地する摩擦発生手段を用いることができる。
かかる板状部材からなる摩擦部は、通常の進行方向と逆回転に動いた場合、振動や遠心力によって作動する。即ち、通常の進行においては、図3(A)に示すとおり回転停止部によって回転を停止させているが、転倒の可能性があるような運転を行った場合、即ち通常の進行方向と逆回転に動いた場合には図3(B)に示すとおり回転部が回転し、摩擦部が接地する。
摩擦部の材料は、ブレーキとして用いられるものであればよく、代表的な例として、通常のゴム材や樹脂などの有機性摩擦材が挙げられる。なお、凹凸や切れ込みがはいってブレーキ性を向上させているものであればなお良い。また、本カートは外出時に用いる可能性が高いことから、撥水性のゴムであれば更によい。その他、無機系の材料や、表面に凹凸をつけたものや切れ込みをつけたものであっても良い。
摩擦部の形状は上述したとおり表面の囲う状態は凹凸や切れ込みがあってもよい。また、摩擦部全体の板状の形状は、多少の丸みを帯びた形状を含む。また、使用者の体重が重い場合、摩擦だけでは静止させることができないこともあるため、ある程度先端が鋭利な状態となっていても良い。
使用者は、停止状態からの復帰において、緊急停止手段を回転させて通常の位置である図3(A)に戻すだけでよいため、復旧は大変簡便である。
使用者は、停止状態からの復帰において、緊急停止手段を回転させて通常の位置である図3(A)に戻すだけでよいため、復旧は大変簡便である。
また、別の実施態様例として、逆方向移動防止手段が、該キャスターが前方のみに回転するストッパー機構を有する部材であるものを用いることができる。
特にシャフト部と回転部との望ましい一形態を、図4を用いて説明する。かかる実施態様では、シャフト部が一定方向の回転のみを許し、逆方向の回転を制御するような歯車状の構造をとっており、回転部もそのシャフト部との接続部において逆方向の回転を制御するような凸部を持っている。本構造によれば、通常の進行方向に対しては図4(A)に示すように回転部は通常通りに周り、運転に何ら支障は発生しないが、逆方向の運転に対しては回転部の構成部である凸部とシャフト中の歯車部がかみ合わさり、回転部がロックされる機構となっている。このため、転倒時には緊急停止手段が惰性により空回りすることなく、使用者の転倒を防止することとなる。
なお、かかるストッパー機構を用いた場合、停止時に回転部がロックすることを考えると、通常歩行時にもある程度緊急停止手段が接地してしまうことが考えられる。この場合、ある程度歯車の一噛みこみ部を大きくすることで緊急停止手段の可動域を大きくすることで、常に接地して歩行を妨げることを防止することができる。
使用者は、停止状態からの復帰において、一旦ロックした部分を、回転部を引っ張るなどして解除し、その後通常の位置に緊急停止手段を戻せばよいので、復旧は簡便である。
使用者は、停止状態からの復帰において、一旦ロックした部分を、回転部を引っ張るなどして解除し、その後通常の位置に緊急停止手段を戻せばよいので、復旧は簡便である。
また、別の使用形態として、カートのシャフト又はキャスターの回転数ないし/または回転数変化と、その回転数方向を共に計測する速度計を具備し、ブレーキ機構を備えた装置を用いることができる。これにより、例えば一時的な休憩のような緩やかな逆方向回転に対してはブレーキを働かせないが、転倒時のような急速な回転数変化については転倒防止機能を働かせるといった、使用者が本当に転倒しそうになった場合にのみ緊急停止手段を働かせることのできるカートを提供することができる。
具体的な逆方向転倒防止手段は、シャフトをブレーキ両面で挟み込むシャフト挟み込み手段であっても、カート車輪部を挟み込むディスクブレーキであってもよい。これらの技術によって、回転部を停止させることができるので、使用者の転倒前にカート自体の運転を停止することができる。
また、カートに、取っ手を引く方向に対して、ある一定以上の角度となった場合にキャスターの動作を停止させる順方向転倒防止手段を供えることで、通常の歩行方向の転倒に対しても防止機能を持つカートを提供することができる。
回転数計測をする速度計は、使用者の通常の進行方向をプラス方向とした場合、転倒する場合はシャフトないしキャスターは逆回転をするため、マイナス方向として計測される。しかし、使用者が一時的に歩行を止めて休憩する場合でも、マイナス方向として計測されるため、例えば回転数又は回転数変化がある一定値以下であれば通常運転の範囲内とすることもできる。
本速度計から受けた結果、キャスター又はシャフトを止める場合は、キャスター駆動部をディスク状のブレーキ手段によって押さえつけて停止させる方法や、シャフトを上下からブレーキ手段で挟み込んでシャフトの回転を停止させる方法などで、カートの運転を停止させることができる。
Claims (6)
- 携帯用の機器を搭載する面状の底部、該底部の前端部から上方向に延びる取っ手、該底部の前方側に左右一対のキャスター、該底部の後方側に支持脚を備え、該携帯用の機器を底部に載せて移動するカートであり、カートの後方に所定以上の荷重がかかった場合、後方へのカートの移動を制限する逆方向移動防止手段を備えた携帯機器搭載用カート。
- 該逆方向移動防止手段が、該キャスターが前方のみに回転するストッパー機構を有する部材であることを特徴とする請求項1記載の携帯機器搭載用カート。
- 該ストッパー機構が、左右一対機のキャスターを接続するシャフトがカートを引く方向にのみ回転するように切込みがなされた回転方向制御部を該シャフトに備えた部材であることを特徴とする、請求項2記載の携帯機器搭載用カート。
- 該逆方向移動防止手段が、カートの進行方向に対して逆方向に回転可能な回転部材及び回転部材から延びる略板状部材から構成され、且つ該カートの逆方向移動による衝撃により該回転部材が逆方向へ回転することで該板状部材が接地する摩擦発生手段であることを特徴とする請求項1記載の携帯機器搭載用カート。
- 該カートのキャスター又はキャスターを繋ぐシャフトの回転数および回転方向を共に計測する速度計を具備し、該速度計が所定値以上の逆回転速度を検知した場合、該シャフト又はキャスターの回転を制御するブレーキ機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の携帯機器搭載用カート。
- 該携帯用の機器が、医療用の酸素ボンベ又は酸素濃縮装置であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の携帯機器搭載用カート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007160192A JP2008308115A (ja) | 2007-06-18 | 2007-06-18 | 携帯機器搭載用カート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007160192A JP2008308115A (ja) | 2007-06-18 | 2007-06-18 | 携帯機器搭載用カート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008308115A true JP2008308115A (ja) | 2008-12-25 |
Family
ID=40236098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007160192A Pending JP2008308115A (ja) | 2007-06-18 | 2007-06-18 | 携帯機器搭載用カート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008308115A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8390256B2 (en) | 2009-08-27 | 2013-03-05 | Seiko Instruments Inc. | Charge/discharge control circuit and charging type power supply device |
-
2007
- 2007-06-18 JP JP2007160192A patent/JP2008308115A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8390256B2 (en) | 2009-08-27 | 2013-03-05 | Seiko Instruments Inc. | Charge/discharge control circuit and charging type power supply device |
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