JP2008306525A - 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 画素シフト法で高解像度の画像を取得する撮像装置において、画像表示までの時間を短縮する手段を提供する。
【解決手段】 撮像装置は、撮像部と、結像位置調整部と、画像処理部と、表示出力部とを備える。撮像部は、受光面に結像した被写体像を撮像して第1画像のデータを生成する。結像位置調整部は、被写体像と撮像部との相対位置を受光面に平行な2次元方向に変化させて、撮像部の撮像範囲を撮像部の画素配列間隔以下のずれだけシフトする。画像処理部は、結像位置調整部によりシフトされた各々の撮像範囲に対応する複数の第1画像のデータに基づいて、第1画像よりも高解像度の第2画像を生成する。また、画像処理部は、第2画像の生成前に第1画像のデータに基づいてプレビュー画像を生成する。表示出力部は、プレビュー画像のデータを、第2画像のデータに先立ってモニタに出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】 撮像装置は、撮像部と、結像位置調整部と、画像処理部と、表示出力部とを備える。撮像部は、受光面に結像した被写体像を撮像して第1画像のデータを生成する。結像位置調整部は、被写体像と撮像部との相対位置を受光面に平行な2次元方向に変化させて、撮像部の撮像範囲を撮像部の画素配列間隔以下のずれだけシフトする。画像処理部は、結像位置調整部によりシフトされた各々の撮像範囲に対応する複数の第1画像のデータに基づいて、第1画像よりも高解像度の第2画像を生成する。また、画像処理部は、第2画像の生成前に第1画像のデータに基づいてプレビュー画像を生成する。表示出力部は、プレビュー画像のデータを、第2画像のデータに先立ってモニタに出力する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、被写体像および撮像部の相対位置を変化させて複数の画像を撮像し、これらの画像群を合成することで画像の高解像度化を図る撮像装置に関する。
従来から、撮像装置の画像の高解像度化の一手法として画素シフト法が知られている。画素シフト法では、被写体像と撮像部との相対位置を変化させて複数の画像を撮像し、これらの画像群を合成することで撮像部の画素数を増やすことなく高解像度化を実現する。例えば、特許文献1には、画素シフト法で高解像度の画像を撮像する撮像装置の一例が開示されている。
特開2004−229222号公報
ところで、画素シフト法で高解像度の画像を撮像する撮像装置では、各々の撮像位置を変えて複数の画像を撮像した後に、最終的な画像がモニタに表示される。したがって、撮像の指示から画像の表示までに時間がかかる点で改善の余地があった。
本発明は上記従来技術の課題を解決するためのものである。本発明の目的は、画素シフト法で高解像度の画像を取得する撮像装置において、画像表示までの時間を短縮する手段を提供することである。
第1の発明の撮像装置は、撮像部と、結像位置調整部と、画像処理部と、表示出力部とを備える。撮像部は、複数の画素を二次元方向に配列して構成し、受光面に結像した被写体像を撮像して第1画像のデータを生成する。結像位置調整部は、被写体像と撮像部との相対位置を受光面に平行な2次元方向に変化させて、撮像部の撮像範囲を撮像部の画素配列間隔以下のずれだけシフトする。画像処理部は、結像位置調整部によりシフトされた各々の撮像範囲に対応する複数の第1画像のデータに基づいて、第1画像よりも高解像度の第2画像を生成する。また、画像処理部は、第2画像の生成前に第1画像のデータに基づいてプレビュー画像を生成する。表示出力部は、プレビュー画像のデータを、第2画像のデータに先立ってモニタに出力する。
第2の発明は、第1の発明において、画像処理部は、撮像範囲を第1方向および該第1方向に直交する第2方向にそれぞれ1回以上ずらして各々の位置で取得した複数の第1画像のデータに基づいて、プレビュー画像を生成する。
第3の発明は、第2の発明において、画像処理部は、撮像範囲を第1方向および第2方向にそれぞれ同じ回数分ずらして各々の位置で取得した複数の第1画像のデータに基づいて、プレビュー画像を生成する。
第4の発明は、第1の発明において、撮像部は、各色成分のフィルタがモザイク状に配置されたカラーフィルタアレイを有する。また、画像処理部は、第2画像およびプレビュー画像のカラー画像データをそれぞれ生成する。
第5の発明は、第1の発明において、画像処理部は、第2画像を連続して生成するときに、直前の第2画像の生成に使用された第1画像のデータと、直前の第2画像の生成後に取得された第1画像のデータとに基づいてプレビュー画像を生成する。
なお、上記発明に関する構成を、撮像装置から画像を取得して画像処理を行う画像処理装置や、コンピュータを上記の画像処理装置として機能させるプログラムや、画像処理方法などに変換して表現したものも本発明の具体的態様として有効である。
本発明によれば、高解像度の第2画像に先だって第1画像に基づくプレビュー画像がモニタに表示され、画像表示までの時間が短縮される。
(第1実施形態の説明)
図1は、第1実施形態の電子カメラシステムの全体構成を示す概要図である。電子カメラシステムは、顕微観察ユニット1と、撮像ユニット2と、制御ユニット3とを有している。なお、顕微観察ユニット1および撮像ユニット2は、それぞれ制御ユニット3に接続されている。
図1は、第1実施形態の電子カメラシステムの全体構成を示す概要図である。電子カメラシステムは、顕微観察ユニット1と、撮像ユニット2と、制御ユニット3とを有している。なお、顕微観察ユニット1および撮像ユニット2は、それぞれ制御ユニット3に接続されている。
顕微観察ユニット1は、顕微光学系11と、コントローラ12とを有している。顕微光学系11は、図1の下側から上側に向けて配置順に、照明光源13と、照度調整部14と、コンデンサレンズ15と、試料台16と、対物レンズユニット17と、ズームレンズ群18と、ビームスプリッタ19とを有している。
ここで、照度調整部14は、干渉フィルタの交換によって任意の波長域の光を通過させる。試料台16は、照明光を透過する材質で構成され、その上面には顕微観察の対象となる試料が載置される。また、試料台16は、顕微観察時のピント合わせのために光軸方向(図中のZ方向)に移動可能に構成されている。対物レンズユニット17は、各々の拡大倍率が異なる複数の対物レンズを有している。そして、対物レンズユニット17は、対物レンズの切替によって顕微観察時の試料の倍率を変更する。また、ズームレンズ群18は、拡大像のズーム量を調整する。なお、照明光源13、照度調整部14、試料台16、対物レンズユニット17およびズームレンズ群18は、コントローラ12によってその動作が制御される。
顕微観察ユニット1において照明光源13からの光は、照度調整部14を通過した後にコンデンサレンズ15で集光され、試料台16の試料を照射する。そして、試料を透過した光束は、対物レンズユニット17およびズームレンズ群18を介してビームスプリッタ19に入射する。ビームスプリッタ19を通過する一方の光束は、撮像ユニット2に試料の像を結像させる。なお、ビームスプリッタ19を通過する他方の光束は、接眼レンズ(不図示)を介してユーザーの目に導かれることとなる。
撮像ユニット2は、顕微光学系11による試料の顕微観察画像を撮像する。撮像ユニット2は、撮像素子21と、シフト機構22と、AFE23と、演算処理部24と、バッファメモリ25と、通信I/F26とを有している。なお、AFE23、バッファメモリ25、通信I/F26は、それぞれ演算処理部24と接続されている。
撮像素子21は、顕微光学系11を通過した光束による受光面の結像を光電変換してアナログの画像信号を生成する。この撮像素子21の出力はAFE23に接続されている。ここで、撮像素子21の受光面には受光素子が2次元配列されており、各々の受光素子の前方には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のカラーフィルタが公知のベイヤー配列にしたがってモザイク状に配置されている。そのため、撮像素子21の各受光素子は、カラーフィルタでの色分解によって、カラーフィルタの色に対応する画像信号をそれぞれ出力する。
シフト機構22は、受光面と平行な2次元方向(図中のXY方向)に撮像素子21をシフトさせる。すなわち、撮像ユニット2は、顕微光学系11による結像と撮像素子21の受光面との相対位置をシフト機構22の動作で変化させることができる。
AFE23は、撮像素子21の出力に対してアナログ信号処理を施すアナログフロントエンド回路である。このAFE23は、相関二重サンプリングや、画像信号のゲインの調整や、画像信号のA/D変換などを行う。
演算処理部24は、撮像ユニット2の各部の制御を行うASICである。この演算処理部24は、AFE23の出力に対して、所定の画像処理(色補間処理、階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス調整など)を実行する。さらに、演算処理部24は、各々の撮像範囲に画素配列間隔以下のずれがある複数の画像のデータに基づいて、高解像度のカラーの画像を合成する画像合成処理を実行する。
バッファメモリ25は、演算処理部24による画像処理の前工程や後工程で画像のデータを記憶する。例えば、バッファメモリ25は、後述のプレビュー画像またはビュー画像を生成するための個々の画像のデータを一時的に記憶する。また、通信I/F26は、演算処理部24から出力された画像のデータを制御ユニット3に出力する。
制御ユニット3は、電子カメラシステムの統括的な制御を行うコンピュータである。制御ユニット3は、入出力I/F31と、CPU32と、記録部33とを有している。入出力I/F31は、顕微観察ユニット1および撮像ユニット2と接続されており、接続先のユニットとのデータ通信を行う。また、入出力I/F31には、ユーザーの各種入力を受け付ける操作部34と、画像の表示を行うモニタ35とがそれぞれ接続されている。そして、CPU32は、ユーザーの入力に基づいて、顕微観察ユニット1の制御と、撮像ユニット2の制御とを実行する。さらに、CPU32は、撮像ユニット2から入力された画像をモニタ35に出力する。記録部33は、例えばハードディスクや不揮発性メモリなどで構成される。
次に、第1実施形態の電子カメラシステムの高精細モードでの動作例を説明する。高精細モードでの撮像ユニット2は、9フレーム分の画像の撮像を1サイクルとして、以下の要領で画像のデータを生成する。
ここで、図2は、ベイヤ配列のカラーフィルタを有する撮像素子21を2/3画素ピッチで9回シフトさせて得られる画像を説明する模式図である。図2(a)は、撮像素子の注目画素を示す図であり、図2(b)は、図2(a)の注目画素をシフトした状態を示す図である。なお、図2(b)では、同じフレームで撮像される画素には同じ添字(番号)を付して示す。また、図2(b)において、注目画素以外の画素は破線で示す。図2の例では、同一の画素が3×3の正方形をなすように撮像素子21をシフトさせる。このように撮像素子21をシフトさせて同じ被写体を撮像すると、カラーフィルタの配列が揃った状態で9倍の画素数の高解像度画像を生成できることが分かる。
さらに、図3の流れ図を参照しつつ、上記の高精細モードでの動作例を具体的に説明する。
ステップ101:制御ユニット3は、撮像ユニット2を作動させてカラーの画像の撮像を開始する。その後、撮像ユニット2は所定間隔ごとに画像を逐次生成する。なお、撮像ユニット2からの画像出力は、制御ユニット3に接続されたモニタ35に表示されることとなる。したがって、ユーザーはモニタ35の表示画像(後述のプレビュー画像および本画像)を参照して、顕微観察ユニット1の焦点合わせや試料の観察を行うことができる。
ここで、図4は、高精細モードにおける1サイクル分の撮像素子21のシフト状態の一例を示す図である。なお、図4では、任意の注目画素の動きを示すことで撮像素子21の動きを説明する。
まず、高精細モードにおいて、撮像ユニット2は撮像素子21が初期位置にある状態で第1画像を撮像する。第1画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を右方向に2/3画素分移動させて第2画像を撮像する。第2画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を下方向に2/3画素分移動させて第3画像を撮像する。第3画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を右方向に2/3画素分移動させて第4画像を撮像する。第4画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を下方向に2/3画素分移動させて第5画像を撮像する。第5画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を左方向に2/3画素分移動させて第6画像を撮像する。第6画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を左方向に2/3画素分移動させて第7画像を撮像する。第7画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を上方向に2/3画素分移動させて第8画像を撮像する。第8画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を左斜め上に移動させて第9画像を撮像する。この第9画像の撮像位置は、撮像素子21が初期位置から左方向に2/3画素分移動した位置に相当する。そして、第9画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を左方向に2/3画素分移動させて初期位置に戻す。
上記のように撮像素子21をシフトさせた場合、傾斜した楕円をなすように撮像素子21が環状に移動することで各々の撮像位置へのシフト量が小さくなり、1サイクル分の撮像所要時間が短縮される。特に、図4の例では、第8画像から第9画像への撮像位置のシフト量が他よりも若干大きくなるものの、全体としては各々の画像間での撮像素子21のシフト量をほぼ一定にすることができる。
また、図5は、第1実施形態での高精細モードにおける撮像ユニット2の処理を示す説明図である。高精細モードにおける撮像ユニット2の演算処理部24は、上記の第1画像から第5画像を取得した段階で簡易表示用のプレビュー画像を生成し、制御ユニット3にプレビュー画像のデータを出力する。その後、撮像ユニット2の演算処理部24は、上記の第1画像から第9画像をすべて取得すると高解像度の本画像を生成し、制御ユニット3に本画像のデータを出力する。そして、撮像ユニット2の演算処理部24は、上記のサイクルを繰り返してプレビュー画像と本画像とを交互に生成する。
ここで、演算処理部24は、上記のプレビュー画像を本画像と同じ画素数で生成する。このプレビュー画像の生成において、第6画像から第9画像で取得する画素の情報は、演算処理部24が周囲の画素(第1画像から第5画像で取得したもの)の情報で補間して生成する。なお、本画像の生成については、演算処理部24が各々のフレームの場合と同様の画像処理で生成できるので説明を省略する。
また、例えば、撮像位置が水平方向に揃った画像のみでプレビュー画像を生成すると、プレビュー画像に含まれる画像の情報が垂直方向のみに間引きされた状態となって、プレビュー画像の画質が大きく低下しうる。そのため、第1実施形態での演算処理部24は、水平方向および垂直方向の両方にそれぞれ撮像位置をシフトさせて得た画像からプレビュー画像を生成する。特に第1実施形態では、第1画像から第5画像まででは、水平方向および垂直方向への撮像位置のシフト回数がそれぞれ同じである。したがって、第1実施形態の撮像ユニット2は、水平方向または垂直方向における画像情報の偏りが無く、比較的に見映えのよいプレビュー画像を生成することができる。
ステップ102:制御ユニット3は、画像の記録指示をユーザーから受け付けたか否かを判定する。記録指示をユーザーから受け付けた場合(YES側)にはS103に移行する。一方、記録指示がない場合(NO側)にはS104に移行する。
ステップ103:制御ユニット3は、上記の記録指示の直後に生成された本画像のデータを記録部33に記録する。
ステップ104:制御ユニット3は、高精細モードの終了指示をユーザーから受け付けたか否かを判定する。終了指示をユーザーから受け付けた場合(YES側)には、制御ユニット3は、撮像ユニット2の撮像動作を停止させた後に一連の処理を終了する。一方、記録指示がない場合(NO側)にはS102に戻って、制御ユニット3は上記動作を繰り返す。以上で図3の説明を終了する。
以下、第1実施形態の作用効果を述べる。第1実施形態の高精細モードでは、撮像ユニット2が撮像素子21の撮像位置を2/3画素分ずつシフトさせて9フレーム分の画像を撮像する。そして、撮像ユニット2が9フレーム分の画像に基づいて高解像度の本画像を生成する。一方で、撮像ユニット2は、5フレーム分の画像を撮像した段階でプレビュー画像を生成する。
すなわち、第1実施形態の電子カメラシステムでは、高精細モードでの1サイクルにおいて本画像に先立ってプレビュー画像が表示出力されるので、モニタ35への画像表示の時間が短縮されて画像表示の応答性が向上する。特に、高解像度の画像を用いてユーザーが焦点合わせを行う場合には、合焦操作に対する画像の追従性が高まるので焦点合わせが容易となり、電子カメラシステムの操作性がより向上する。さらに、ユーザーはプレビュー画像によって本画像の概要を予め把握できるので、ユーザーにとって使い勝手のよい電子カメラシステムを実現できる。
(第2実施形態の説明)
図6は、第2実施形態での高精細モードにおける撮像ユニット2の処理を示す説明図である。なお、第2実施形態の電子カメラシステムの構成は、図1の構成と共通するので重複説明は省略する。また、第2実施形態では、第1実施形態の場合(図4参照)と同様に撮像素子21をシフトさせることを前提として以下の説明を行う。
図6は、第2実施形態での高精細モードにおける撮像ユニット2の処理を示す説明図である。なお、第2実施形態の電子カメラシステムの構成は、図1の構成と共通するので重複説明は省略する。また、第2実施形態では、第1実施形態の場合(図4参照)と同様に撮像素子21をシフトさせることを前提として以下の説明を行う。
第2実施形態での撮像ユニット2は、第2サイクル目において、以前の第1サイクルの本画像の生成に使用した画像のデータと、第1サイクルの本画像生成後に第2サイクルで新たに取得した画像とに基づいてプレビュー画像を生成する。
具体的には、第2実施形態での演算処理部24は、図6に示す第2サイクルにおいて、先の第1サイクルで取得した第6画像から第9画像までと、第2サイクルで取得した第1画像から第5画像までとに基づいてプレビュー画像を生成する。その後、演算処理部24は、第2サイクルで取得した第1画像から第9画像をすべて取得すると、第2サイクル目の本画像を生成する。そして、撮像ユニット2の演算処理部24は、以後同様の動作を繰り返してプレビュー画像と本画像とを交互に生成する。
この第2実施形態の場合には、上記第1実施形態とほぼ同様の効果に加えて、演算処理部24は本画像と同様に9フレーム分の画像に基づいてプレビュー画像を生成するので、プレビュー画像の解像度をより向上させることができる。
(実施形態の補足事項)
(1)上記実施形態では、撮像素子21の位置をシフト機構22で移動させて被写体からの光束と撮像素子21との相対位置をずらす例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、撮像素子21の受光面の前方に配置した光学素子をシフトさせて光路を動かすことで、撮像素子21の受光面の結像位置をずらすようにしてもよい(この場合の図示は省略する)。
(1)上記実施形態では、撮像素子21の位置をシフト機構22で移動させて被写体からの光束と撮像素子21との相対位置をずらす例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、撮像素子21の受光面の前方に配置した光学素子をシフトさせて光路を動かすことで、撮像素子21の受光面の結像位置をずらすようにしてもよい(この場合の図示は省略する)。
(2)本発明において、高精細モードの1サイクルにおける撮像素子21の動かし方は上記実施形態の例に限定されるものではない。例えば、図7に、高精細モードにおける1サイクル分の撮像素子21のシフト状態の他の例を示す。なお、図7では、図4と同様に任意の注目画素の動きを示すことで撮像素子21の動きを説明する。
まず、撮像ユニット2は撮像素子21が初期位置にある状態で第1画像を撮像する。第1画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を右方向に2/3画素分移動させて第2画像を撮像する。第2画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を右方向に2/3画素分移動させて第3画像を撮像する。第3画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を下方向に2/3画素分移動させて第4画像を撮像する。第4画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を下方向に2/3画素分移動させて第5画像を撮像する。第5画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を左方向に2/3画素分移動させて第6画像を撮像する。第6画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を左方向に2/3画素分移動させて第7画像を撮像する。第7画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を上方向に2/3画素分移動させて第8画像を撮像する。第8画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を右方向に2/3画素分移動させて第9画像を撮像する。そして、第9画像の撮像後に、撮像ユニット2は撮像素子21を左斜め上に移動させて初期位置に戻す。
上記のように撮像素子21をシフトさせた場合、撮像素子21が渦巻状に移動することで各々の撮像位置へのシフト量が小さくなり、1サイクル分の撮像所要時間が短縮される。この図7の例でも、第9画像から初期位置への撮像位置のシフト量が他よりも若干大きくなるものの、全体としては各々の画像間での撮像素子21のシフト量をほぼ一定にすることができる。
勿論、高精細モードの1サイクルにおける撮像素子21の動かし方は図4、図7の例に限定されない。例えば、撮像ユニット2は、水平方向または垂直方向に順次走査で撮像素子21をシフトさせて各々の画像を撮像するようにしてもよい(この場合の図示は省略する)。
(3)上記実施形態では、撮像ユニット2の演算処理部24がプレビュー画像および本画像を生成する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、制御ユニット3が画像処理プログラムの実行によって、撮像ユニット2から読み込んだ各々の画像(第1画像〜第9画像)のデータからプレビュー画像および本画像を生成するものであってもよい。
(4)上記実施形態において、プレビュー画像を生成するタイミングは任意に変更することができる。例えば、第1実施形態において、撮像ユニット2は第1画像から第3画像を撮像した段階でプレビュー画像を生成してもよい。また、第2実施形態の第2サイクル以降において、撮像ユニット2は、1フレーム毎または3フレーム毎の間隔で1つのサイクル内で複数のプレビュー画像を生成してもよい。
(5)上記実施形態では、撮像素子21のカラーフィルタアレイは必ずしもベイヤ配列に限定されるものではない。また、カラーフィルタアレイを有しない撮像素子21によるモノクロ撮影の場合にも、本発明を適用することは勿論可能である。
(6)上記実施形態の撮像素子21のシフト量はあくまで一例にすぎない。例えば、モノクロ撮影の場合には、同じ画素が2×2の正方形をなすように、1/2画素ピッチで撮像素子21を4回シフトさせてもよい。
なお、本発明は、その精神またはその主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。そのため、上述した実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明は、特許請求の範囲によって示されるものであって、本発明は明細書本文にはなんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内である。
1…顕微観察ユニット、2…撮像ユニット、3…制御ユニット、11…顕微光学系、21…撮像素子、22…シフト機構、24…演算処理部、26…通信I/F、31…入出力I/F、32…CPU、35…モニタ
Claims (8)
- 複数の画素を二次元方向に配列して構成し、受光面に結像した被写体像を撮像して第1画像のデータを生成する撮像部と、
前記被写体像と前記撮像部との相対位置を前記受光面に平行な2次元方向に変化させて、前記撮像部の撮像範囲を前記撮像部の画素配列間隔以下のずれだけシフトする結像位置調整部と、
前記結像位置調整部によりシフトされた各々の前記撮像範囲に対応する複数の前記第1画像のデータに基づいて、前記第1画像よりも高解像度の第2画像を生成するとともに、前記第2画像の生成前に前記第1画像のデータに基づいてプレビュー画像を生成する画像処理部と、
前記プレビュー画像のデータを、前記第2画像のデータに先立ってモニタに出力する表示出力部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記画像処理部は、前記撮像範囲を第1方向および該第1方向に直交する第2方向にそれぞれ1回以上ずらして各々の位置で取得した複数の前記第1画像のデータに基づいて、前記プレビュー画像を生成することを特徴とする撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置において、
前記画像処理部は、前記撮像範囲を前記第1方向および前記第2方向にそれぞれ同じ回数分ずらして各々の位置で取得した複数の前記第1画像のデータに基づいて、前記プレビュー画像を生成することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記撮像部は、各色成分のフィルタがモザイク状に配置されたカラーフィルタアレイを有し、
前記画像処理部は、前記第2画像および前記プレビュー画像のカラー画像データをそれぞれ生成することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記画像処理部は、前記第2画像を連続して生成するときに、直前の前記第2画像の生成に使用された前記第1画像のデータと、直前の前記第2画像の生成後に取得された前記第1画像のデータとに基づいて前記プレビュー画像を生成することを特徴とする撮像装置。 - 複数の画素を二次元方向に配列して構成し、受光面に結像した被写体像を撮像して第1画像のデータを生成する撮像部と、前記被写体像と前記撮像部との相対位置を前記受光面に平行な2次元方向に変化させて、前記撮像部の撮像範囲を前記撮像部の画素配列間隔以下のずれだけシフトする結像位置調整部と、を有する撮像装置に接続された画像処理装置であって、
前記結像位置調整部によりシフトされた各々の前記撮像範囲に対応する複数の前記第1画像のデータをそれぞれ読み込むデータ読込部と、
複数の前記第1画像のデータに基づいて、前記第1画像よりも高解像度の第2画像を生成するとともに、前記第2画像の生成前に前記第1画像のデータに基づいてプレビュー画像を生成する画像処理部と、
前記プレビュー画像のデータを、前記第2画像のデータに先立ってモニタに出力する表示出力部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 複数の画素を二次元方向に配列して構成し、受光面に結像した被写体像を撮像して第1画像のデータを生成する撮像部と、前記被写体像と前記撮像部との相対位置を前記受光面に平行な2次元方向に変化させて、前記撮像部の撮像範囲を前記撮像部の画素配列間隔以下のずれだけシフトする結像位置調整部と、を有する撮像装置に接続された画像処理装置のプログラムであって、
前記結像位置調整部によりシフトされた各々の前記撮像範囲に対応する複数の前記第1画像のデータをそれぞれ読み込む第1ステップと、
複数の前記第1画像のデータに基づいて、前記第1画像よりも高解像度の第2画像を生成するとともに、前記第2画像の生成前に前記第1画像のデータに基づいてプレビュー画像を生成する第2ステップと、
前記プレビュー画像のデータを、前記第2画像のデータに先立って表示出力する第3ステップと、
を前記画像処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。 - 複数の画素を二次元方向に配列して構成し、受光面に結像した被写体像を撮像して第1画像のデータを生成する撮像部と、前記被写体像と前記撮像部との相対位置を前記受光面に平行な2次元方向に変化させて、前記撮像部の撮像範囲を前記撮像部の画素配列間隔以下のずれだけシフトする結像位置調整部と、画像処理部と、モニタとを有する撮像システムについて、
前記結像位置調整部によりシフトされた各々の前記撮像範囲に対応する複数の前記第1画像のデータを前記撮像部が生成する第1ステップと、
複数の前記第1画像のデータに基づいて、前記第1画像よりも高解像度の第2画像を前記画像処理部が生成するとともに、前記第2画像の生成前に前記第1画像のデータに基づいてプレビュー画像を前記画像処理部が生成する第2ステップと、
前記プレビュー画像を前記第2画像に先立って前記モニタに表示する第3ステップと、
を備えることを特徴とする画像処理方法。
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