JP2008305734A - 回路基板接続用のコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コンタクトをハウジングに装着する際、回路基板にコネクタを装着する際に、変形が生じにくいコンタクトおよびこのようなコンタクトを装着したコネクタを提供する。
【解決手段】天板部28は立板30の上方端から前方に向かって矩形状に張り出した部分である。この矩形状の部分の中ほどから前方にかけての部分は、下方に向かって張り出しており、この張り出した部分の基端部の板幅に相当する位置に長手方向の全長に亘る仮想線を引き、この仮想線を加工線として折り曲げて、左方へ向けて直角に立ち上げることによって、天板部28の水平面を得ている。天板部28は断面L字型をしており、回路基板50の支持部として働く。このL字型の加工は容易であって、折り曲げ位置の寸法公差の精度は極めてよいものが得られる。また、天板部28は、変形を起こしにくい構造である。更にこの断面L字型は、こじりが生じてもねじれ等の変形が生じにくい構造である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、回路基板接続用のコネクタの分野に属し、コンタクトをハウジングへ挿入する際に、コンタクトの変形を防止し、コネクタを回路基板に装着したときに、コンタクトの押し圧力(以下コンタクト保持力と言う。)の均一性を確保するコンタクト、およびこのようなコンタクトを装着したコネクタに関する。
回路基板上の接続端子に電気的機械的に接続するためのコネクタとして、従来から知られているものとして特許文献1記載の技術がある。この技術によれば雄コネクタハウジングの内部には、弾性接触片を有するコンタクトを収容し、雌コネクタハウジングには、一方に前記弾性接触片に対応する接触用タブを備え、他方に回路基板の接続端子に対応する接続部を備えるコンタクトを収容している。
前記コンタクトの接続部は、底板部の先端から延出した矩形片を上方に向けて折り返し、緩やかな弧を描く弾性接触片をこの底板部の直上に形成すると共に、この底板部の後端を直角に折り曲げて側板部を形成する。次に、側板部の上端を直角に内向けに折り曲げて、前記弾性接触片の直上に位置するように天板部を形成したものである。前記弾性接触片と、この天板部との間に形成された空隙に前記回路基板を装着し、電気的機械的接続を達成するものである。
また、特許文献2記載の技術によれば、コネクタは、一方に、底板部に備わる弾性接触片と、これに対応する矩形筒状天板部とから成る接続部を備え、他方に、電線に接続する電線接続部を備えたコンタクトを複数個ハウジング内のコンタクト収容室に設置して成り、回路基板をこの弾性接触片と、矩形筒状天板部との間の空隙に装着することによって、電気的機械的接続が達成されるものである。
実開昭53−163585号公報 実開平5−31139号公報
特許文献1記載の技術によれば、天板部が平板で形成されているために、曲げモーメントによって上下方向に変形しやすく、コンタクトをハウジングに装着する際に、挿入途中で天板部が変形して未装着に終わったり、装着できても、天板部が所定の位置から浮き上がった状体で装着されていたり等の不具合が生じるおそれがある。また、コンタクトがハウジング内の所定の位置に装着されたとしても、回路基板の挿入方向に傾きが生じて天板部が浮き上がり、更に、挿入を続けることによって天板部で座屈が生じるおそれがある。
また、特許文献2記載の技術によれば、天板部の形状が矩形筒状体であるので、特許文献1記載の技術にあるような、コンタクトをハウジングに装着する際の天板部の変形、或いはコネクタを回路基板に装着する際の天板部の変形・座屈の生じるおそれは、軽減されてはいるが、矩形筒状体を形成するためには、多くの加工点を要する上に、一般に筒状体の加工は容易ではない。従って、この技術には、加工点が多いことから加工精度の面で不利があり、加工が容易でないことから一般に加工設備の複雑化、高額化を招く傾向にある。
更に、この天板部は、当接する回路基板をその表面全体で受け止めて、回路基板を介して反対面に位置するバネ部から発生する弾性力を、支持するところであるから、その高さ方向の寸法精度のばらつきは、コンタクト保持力のばらつきにつながる。そういう理由で、天板部の加工精度の面で不利な形状は、コンタクト保持力の均一化を図る点でも不利である。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたもので、コンタクト保持力の均一化を図りつつ、コンタクトの天板部の剛性強度をあげてコンタクトをハウジングに装着する際の変形や、コネクタを回路基板に挿入する際の変形・座屈が生じるおそれのないコンタクト、およびこのようなコンタクトを装着したコネクタを提供することを目的としている。
(1)上記課題を解決するために本発明のコンタクトは、電線を圧着する圧着部と、回路基板上の接続端子に接続する端子接続部と、を備える回路基板接続用のコネクタであって、前記端子接続部は、前記回路基板の端部を挟持するように天板部と、接触部と、を対向する位置に備へ、前記接触部は、前記天板部方向に付勢力を発揮する弾性片を有し、前記天板部は、前記回路基板の表面に当接する接触面を備え、前記接触面の長手方向に平行する端面が折れ曲がっている回路基板接続用のコンタクトである。
この(1)記載の発明によれば、回路基板の表面に当接する天板部に備わる接触面の長手方向に平行する端面が折れ曲がっているので、天板部の一端を支点として任意の箇所に作用する曲げモーメントに対して、この天板部は変形が生じにくくなっている。即ち、天板部は、コンタクトをハウジングへ装着する際に加わる任意の方向から作用する力に対して、変形が生じにくく、また、回路基板にコネクタを装着する際に加わる変形方向の力に対しても、変形が生じにくくなっている。
これら変形を生じさせる力には、予定された方向に予定された大きさの力で装着された場合に作用する場合もあるが、特に、予定された挿入方向から傾きを持って挿入された場合や、予定外の大きさの力が作用して生じる場合が主である。また、コンタクトをハウジングに予定通りの位置に装着した場合でも、ハウジングの開口部から傾いた状体での回路基板の挿入や、予期せぬ異物による力が作用して、天板部の変形を生じる場合も考えられる。
ここで、接触面の長手方向に平行する端面の折れ曲がりは、折れ曲がりによって生じた縦壁が急峻な立ち上がりの場合を含んでよく、また折れ曲がりによって生じた縦壁が曲率を持って緩やかに立ち上がる場合を含んでよい。更に、立ち上がり角度は、直角を含んでよく、鋭角あるいは鈍角を含んでもよい。
また、回路基板の表面に当接する天板部の接触面は、接触面全体が平面で構成されている場合、或いは接触面全体が曲面から構成されている間合いであってもよい。更に、天板部の中央が平面から構成されており、周辺部が曲面から構成されている場合いであってもよい。更にまた、接触面全体が曲面から構成されている場合、又は、中央部が平面から構成されており、周辺部が曲面から構成されている場合において、曲面全体が同一曲率から成る場合のほか複数の曲率を組み合わせて成るものであってもよい。
コンタクトは、導電性を有する材料から形成されるものであり、銅、銅合金、鉄系合金等の金属の他に、導電性を有する樹脂やゴムであってもよい。導電性を有する樹脂やゴムは、金や銀等から成る導電性を有する金属粒子、あるいは樹脂やゴム等の粒子の表面を金や銀等の金属でメッキしたメッキ粒子を母材に添加したものから得ることができる。また、コンタクトは、これら材料の平板から折り曲げて所定の形状に形成されるものであってもよく、モールディング方法で一体的に形成されるものであってもよい。
(2)前記天板部が、断面L字型の(1)記載の回路基板接続用のコンタクトである。
この(2)記載の発明によれば、天板部は、その断面がL字型から成るものである。L字型の場合には、前記接触面の端面の折れ曲がった縦壁がほぼ直角で上方に向かう。このように天板部には、ほぼ直角の曲げ部が備わるので、曲げモーメント等の変形力に対する剛性力の一層の強化が図られている。
ここで、接触面の端面の折れ曲がった縦壁がほぼ直角とは、折れ曲がった縦壁が接触面に対してほぼ直角であることを意味して、折れ曲がり部の立ち上がりが急峻な場合を含んでよく、折れ曲がり部が穏やかに、曲率をもって立ち上がる場合を含んでよい。また、ほぼ直角は、縦壁が接触面に対して60度から120度の範囲の場合を含むものであが、好ましくは、70度から110度であり、より好ましくは、80度から100度である。
(3)上記(1)又は(2)記載のコンタクトを装着した回路基板接続用のコネクタである。
この(3)記載の発明によれば、上記(1)又は(2)記載のコンタクトを装着したコネクタであるから、このコネクタはコンタクトの変形が生じにくい。
(4)前記天板部の接触面の長手方向の端部に、折れ曲がりを含む回路基板接続用のコンタクトである。
この(4)記載の発明によれば、接触面は、長手方向の端部に折れ曲がりを含むので、曲げモーメント等の変形力に対する剛性力の向上が図られている。特に長手方向に直交する方向に生じる曲げモーメントに対する剛性力の向上が図られている。
ここで、接触面の長手方向の端部の折れ曲がりは、折れ曲がり部の立ち上がりが急峻な場合を含んでよく、折れ曲がり部が緩やかに、曲率をもって立ち上がる場合を含んでよい。
(5)前記天板部の接触面が長手方向及びこれに直交する方向の端部に、折れ曲がりを含む回路基板接続用のコンタクトである。
この(5)記載の発明によれば、接触面は、長手方向及びこれに直交する方向の端部に折れ曲がりを含むので、より曲げモーメント等の変形力に対する剛性力の向上が図られている。
ここで、接触面の長手方向及びこれに直交する方向の端部の折れ曲がりは、折れ曲がり部の立ち上がりが急峻な場合を含んでよく、折れ曲がり部が緩やかに、曲率をもって立ち上がる場合を含んでよい。
(6)上記(4)又は(5)記載のコンタクトを装着した回路基板接続用のコネクタである。
この(6)記載の発明によれば、上記(4)又は(5)記載のコンタクトを装着した回路基板接続用コネクタであるから、このコネクタはコンタクトの変形が生じにくい。
本発明によれば、コンタクトの天板部は、回路基板と平行する平面で、回路基板の表面に当接する接触面と、この接触面の幅方向の端部から上下方向の一方に向かって立ち上がる縦壁とを含む。即ち、天板部は、断面L字型をした構造であって、この断面L字型の構造によって、曲げモーメント等の変形力に対する剛性力の向上が図られている。また、この断面L字型は、1箇所の直線状の加工点だけで得られるので、得られたL字型の加工精度は良いものである。
従って、コンタクト保持力が均一で、コンタクトをハウジングに装着する際の天板部の変形や、コネクタを回路基板に挿入する際の天板部の変形・座屈が生じにくいコンタクトを提供することができた。又、このようなコンタクトを装着したコネクタを提供することができた。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る回路基板用コネクタ(以下単にコネクタと言う。)の断面斜視図である。コネクタ10は、コンタクト20をハウジング40内の所定の箇所に挿入し、所定の位置に係止したものである。
コンタクト20は、所定形状の材料板に折り曲げ加工を加えて形成する。材料板は、金属製の薄板で導電性を有するものである。本実施の形態では、加工性や導電率その他機械的特性等を考慮して、銅合金の一種であるりん青銅を使用しているが、他の実施の形態において、これに限定されるものではない。ベリリウム銅、無酸素銅等の他の銅合金、あるいは42アロイ等の鉄系合金又はチタン合金であってもよい。
ハウジング40は、合成樹脂から成る箱体形状のもので、一方向に貫通した貫通孔を形成しており、コンタクト20を収容するためのコンタクト収容室41を、その貫通孔内に備えている。
回路基板50は、絶縁物から成る板状のものに必要な回路配線を配置したものである。回路基板50の側端付近には、装着されたコネクタ10の複数のコンタクト20の各々に対応する位置に、接続端子51が複数個配置されていると共に、コネクタ10を位置決めする位置決め孔52が形成されている。
図2は、本発明の実施の形態に係るコネクタ10の断面分解図である。ハウジング40内のコンタクト収容室41で、コンタクト20と、回路基板50とが所定の位置に収容され、両者間で電気的機械的接続が形成される。
図3は、コンタクト20の斜視図である。各部の構成および作用について図1ないし図3を参照しながら詳細に説明する。
詳細な説明おこなう前に、各構成要素の位置、位置関係が明確になるように、図3で方向付けの定義をしておく。コンタクト20の長手方向で紙面左側を前方、紙面右側を後方とし、この長手方向に対して直交する高さ方向で紙面上側を上方、紙面下側を下方とし、これら2方向軸に直交する幅方向で紙面手前を左方、紙面後方を右方とする。以後特別に方向を指示しない限り、この定義に従って説明をおこなう。
コンタクト20は、後方に、電線Wに接続する圧着部24と、前方に、回路基板50を挟持接続するコンタクト部21とを備え、両者は連接部25でつながっている。
圧着部24は、絶縁体で被覆された電線Wを電気的機械的に接続する部分である。本実施の形態では、電線Wの接続は、圧着方式を採っており、圧着部24は、導体部を圧着するワイヤーバレル24aと、被服部を圧着するインシュレーションバレル24bとを備えている。圧着部24は、後方に位置し上方へ向かって電線を引き出している。
本実施の形態では、電線Wの接続に圧着方式を採用しているが、本発明は、この方式のコンタクトに限定されるものではなく、圧接方式、ピアッシング方式その他の方式のコンタクトに適用され得るものである。また、本実施の形態では、電線Wは、上方に向かって引き出されているが、この方向に限定されるものではなく、下方、右方、左方または後方であってもよく、それぞれの方向の中間にある方向を採ってもよい。
圧着部24は、上方から引き込まれる電線Wを受け入れるために上下方向(縦向き)に位置しており、上方で電線Wに連結し、下方では、その下端で連接部25の後方端手前でその上縁につながっている。連接部25は、その後方位置で折れ曲がり、連接部25に対して直交する向きに差込片50を形成する。差込片50は、コンタクト20をハウジング40に挿入する際に、押込む力が作用する部分である。
本実施の形態では、連接部25の端末に差込片50を備えているが、本発明は、差込片50を有するものに限定するものではなく、また、差込片50の位置や大きさを本実施の形態に係るものに限定するものではない。
連接部25は、中央部に剛性強度を増すためにリブが形成されている。このリブは、コンタクト20をハウジング40へ挿入する際に、挿入方向の傾きや、挿入力の不均一があった場合に、発生するおそれのある連接部25の変形を防止するためのものである。
本実施の形態では、連接部25にリブが形成されているが、リブに限定するものではない。本発明は、連接部25の上端、又は下端を折り返すことによって強度を確保したコンタクト、あるいは、そもそも補強手段を講じていないコンタクトをも含むものである。
連接部25の前方で、コンタクト部21に連なる。コンタクト部21は、上下方向に延伸する立板部30と、立板部30の上端から前方に延出する天板部26、および下端から前方向に延出する底板部29とから成る。本実施の形態では、連接部25は、立板部30のほぼ中央部に連接しているが、本発明に係るコンタクトは、このような構造に限定されるものではない。また、特許請求の範囲で用いた接触面は、天板部26を含むものである。
底板部29は、立板部30の下方の下端から前方に張り出した延出部であって、底板29bを基部としてその左右両端には、底板29bから折れ曲がり、上方に向かって立ち上がる縦板29a、29aを備えている。縦板29aは、右方に位置する縦板29aの後方部上端において、立板部30の下端に連接している。底板部29は、このような構造によって変形に対する剛性強度が確保されている。
本実施の形態では、底板部29は、底版29bの左右両側に縦板29aを備えているが、本発明は、この構成に限定されるものではなく、縦板29aが一方にしかない場合、或いは縦板29aが全くない場合をも含むものである。縦板29aが全くない場合は、立板部30は底板29bに連接する。
また、底板部29の中央部には、前方を基端として下方に向かって切り起こされたコンタクトランス29cが備わる。コンタクトランス29cは、コンタクト20がハウジング40内のコンタクト収容室41に収容された際に、所定の位置に設けられた係止体42に係止することで、コンタクト20の後ろ抜けを防止するものである。
底板部29の前端には、バネ部22が備わる。バネ部22は、底板29bの前端から上方に向かってやや大きめの曲率で折れ曲がり、第1の半円弧C1を形成し、半円弧C1を形成したところからやや後方に伸びた後、漸次緩やかな曲率をもって折れ曲がり、斜め上方へ延伸する。延伸が所定の高さに達したところで、前回よりもやや小さめの曲率で下方に折れ曲がり、第2の半円弧C2を形成する。その後やや前方に向きながら下方へ延伸し、腹部が底板29bに当接するように、穏やかな曲率で前方へ折れ曲がり(第三の円弧C3)、やや跳ね上がったところで終端となる。第2の半円弧C2の外周部は、回路基板50の接触端子51に電気的機械的に接続する接触部23である。
次に、バネ部22を構成する主な構成要素について、その作用又は機能について詳細な説明をおこなう。第1の半円弧C1は、バネ部22にバネ弾性を付与する部分である。第1の半円弧C1のバネ幅(左右方向の板幅)は、底板29bの幅(左右方向の幅)とほぼ同じ大きさを確保している。この大きさの板幅を確保することによって大きな弾性力の発生を可能にし、必要なコンタクト保持力を確保している。また、第1の半円弧C1の曲率を大きくすることによって、一層大きな弾性力の発生を可能にしている。即ち、底板29bの板幅を有効に利用することによって、材料の有する弾性特性を十分に引き出し、更に、大きな第1の半円弧C1の構造から生じる弾性と相俟って、接触部23に必要な付勢力を付与せしめている。
第2の半円弧C2は、前述したように接触部23を形成するところである。接触部23は、回路基板50の接続端子51に電気的機械的に接続する部分であるから、コンタクトの性能、信頼性を担保する重要な構成要素の一つである。また、第2の半円弧C2は、回路基板50にコネクタ10を装着する際に、所定の区間、接続端子51の表面を上方に向かって押し圧力を与えながら摺動する部分である。したがって、弾性力を一点に集中させ、大きなコンタクト保持力が得られるように、接触部23には、内側から外側に向けて長手方向に連なる突起(リブ)が形成されている。また、一層コンタクト力を集中させるために、第2の半円弧C2の板幅(左右の幅)は、第1の半円弧C1の板幅(左右の幅)に比べて小さくなっている。
第3の円弧C3は、バネ部22全体の弾性力を補完するものである。主に弾性力は、上述したように第1の半円弧C1によって確保しているが、コネクタ10に回路基板50を装着した際に、生じる撓み成分の主要部である上下方向の成分の一部が第3の円弧C3にかかる。この撓みによって、第3の円弧C3は、バネ部22に弾性力を付勢する。このような構成によっても、コンタクト保持力の均一化は図られている。
本実施の形態では、上述したように第1の半円弧C1、第2の半円弧C2及び終端部に大きめの曲率で曲げた第3の円弧C3を備えたバネ部22を有しているが、本発明に係るコンタクト20は、この構造に限るものではない。
次に、天板部26について詳細な説明を行なう。天板部26は、立板部30の上方端から前方に向かって張り出した部分である。この張り出した部分の板幅(上下方向の幅)は、基端部分の板幅(上下方向の幅)に比べて大きく下向きに張り出しており、この大きく張り出した部分に前後方向に亘る仮想線を引き、この仮想線を加工線として折り曲げて、右方向へ立ち上げることによって天板部26の水平面を形成している。この水平面は、当接する回路基板50をその表面全体で受け止めて、回路基板50を介して反対面に位置するコンタクト20のバネ部22から発生する押し圧力を、全体で受け止めるところである。この水平面の前方向の先端には、突起27が備わっている。
天板部26は、垂直面を構成する縦壁26aと、水平面を構成する横壁26bとから成る断面L字型をしており、装着された回路基板50を支持する部分として作用する。この断面L字型の折り曲げ加工は比較的容易であって、直線部分1箇所で直角の曲げ加工だけという条件で、折り曲げ位置の寸法公差の精度は、極めてよいものが得られる。また、天板部26は、縦壁26aと、横壁26bとから構成される断面L字型構造なので、曲げモーメント等の変形力に対する剛性力が強く、上下方向、左右方向への変形が生じにくい構造である。更に、この断面L字型構造は、コンタクト20をハウジング40へ挿入する際に、こじりが生じても、ねじれ等の変形が生じにくい構造でもある。すなわち、天板部26は、作用する曲げモーメントに対して剛性強度を備えているといえる。
なお、本実施の形態では、天板部26に2本の平行するリブが形成されているが、本発明は、リブの本数、形状を限定するものではなく、更に、リブの形成についても限定するものでもない。
ここで、バネ部22の接触部23は、天板部26の横壁26bに長手方向の略中央で対向し、その間には、回路基板50を挟持するための隙間Q1が形成されている。隙間Q1は、回路基板50の板厚Q2に比べてQ3相当分(Q3=Q2−Q1)小さい目に設計されている。このQ3の大きさは、上述したバネ部22のバネ特性と協働して、回路基板50にコネクタ10を挿入する際の挿入力、或いは挿入後のコンタクト保持力を決定付ける重要な因子の一つである。(Q1,Q2及びQ3は図4参照)
即ち、大量の商品を作る上で、設計により得られた寸法Q3のばらつきを小さく、均一に保つことは、コネクタ(コンタクト)の品質の維持・向上を図る上で最も重要な管理ポイントの一つである。このような重要な寸法を加工によって得る場合、一般的に加工回数が少ないほど寸法バラツキの小さい製品が得られる。本発明の実施の形態によれば、金属平板の一片を直角に折り曲げることのみで得られものであるから、この部分を筒状にする場合に比べて、十分優位な加工精度のものが得られるものである。
図4は、ハウジング40にコンタクト20を装着したところの縦断面図である。コンタクト20は、ハウジング40の後方側の開口部から前方に向かって水平方向に挿入される。図4は、このようにして、挿入が完了したところのコンタクト20と、ハウジング40との係り具合いを示す図である。位置関係を明瞭にするために図4で方向付けをしておく。紙面左側を前方、紙面右側を後方、紙面上方を上方及び紙面下方を下方とする。
ハウジング40の後方端開口部の奥には、コンタクト収容室41が形成されている。コンタクト収容室41は、箱体状に周囲4面を壁で囲われており、前後方向端に開口部を有し、その間は貫通孔が形成されている。周囲4面は、底面を構成する底壁44、天面を構成する天壁45及び側面を構成する側壁46、46から成る。底壁44は、上下方向に段差のある2個の壁面が前後方向に伸びている。低いほうの壁面には、コンタクト20に備わるコンタクトランス29cと係止する係止体42(突起物)を中ほどに備えている。高いほうの壁面は、コンタクト20の挿入時には、コンタクト20の底板部29を、案内する部分であり、挿入を完了した時点では、コンタクト20の底板部29を下方向から支持する部分である。天壁45の紙面奥側の隅に一定幅で前後方向に亘って溝が設けられている。この溝は、コンタクト20の挿入時には、天板部26の縦壁26aの上端を嵌め込むようにして案内する部分であり、挿入完了時には、縦壁26aを支持する部分である。また、天壁45の前方には、天板部26の先端に備わる突起27に係止する突起受け43が形成されている。
図5を参照しながら、本発明の実施の形態に係るコネクタと、回路基板との嵌合について説明を行なう。コネクタ10は、回路基板50の端部に装着される。装着位置は、回路基板50の位置決め孔52と、コネクタ10の図示しない位置決め突起との嵌め合いによる。コネクタ10が所定の位置に装着されると、コンタクト20のバネ部22が回路基板50を上方向へ押し上げる。このとき回路基板50を介して反対側に位置する天板部26は、横壁26bでその力を受け止めて回路基板50を支持固定する。このように堅固に支持することによって、回路基板50の接続端子51と、コンタクト20のバネ部22との確実な電気的機械的接続が担保されている。
このとき、バネ部22が回路基板50に対して上向きに与える弾性力Fは、バネ部22が回路基板50によって、その先端が下方向に変位した変位量Q3と、バネ部22のバネ特性Kとによって与えられる。したがって、単位を適切に採れば関係式は、F=K×Q3と書ける。即ち、弾性力Fの値の均一性は、変位量Q3の均一性に拠るところが大きいことがこの関係式から分かる。
図6は、第2の実施形態のコンタクト120を示す。第1の実施形態の天板部26は、平板の縦壁26aと,平板の横壁26bとから成るものであった。これに対して第2の実施形態の天板部126は、縦壁126aは、同じく平板から成るが、横壁126bは、長手方向の前方端及び後方端が上方に向けて弧を描いている点が相違する。横壁126bは、その両端部に曲面が形成されているので、曲げモーメント等の変形力に対する剛性力が強化されている。従って、横壁126bは変形しにくい構造である。
図7は、第3の実施形態のコンタクト220を示す。第2の実施形態の天板部126は、その両端部に曲面が形成されているが、第3の実施形態の天板部226は、横壁226b全体が曲面で構成されている点が相違する。横壁226bは、その全体が曲面で構成されているので、より一層変形しにくくなっている。
従って、本発明の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(a1)天板部は、縦壁と横壁から成る断面L字型をしているので、剛性強度が大きく、天板部に作用するモーメントに対して変形しにくい。したがって、コンタクトをハウジングに装着する際に、予期せぬ方向からの力、又は予期せぬ大きな力がかかった場合でも、天板部は変形することなく、所定の位置に正確に装着され得るコンタクトを提供することができる。
(a2)また、コンタクトをハウジングに装着した状態で、回路基板に装着する際に、回路基板から作用する力、又は、開口部からの過誤による作用によっても天板部の変形が生じにくいコンタクトを提供することができる。
(a3)天板部は、回路基板と平行する平面で、回路基板の表面に当接する接触面を有している。この平面的に拡がる接触面は、回路基板を介して反対面に位置するコンタクトのバネ部から発生した弾性力を全面で受け止めるところであって、弾性力を均一にするためには、天板部の加工精度は重要である。本発明の実施の形態によれば、天板部は、断面をL字型に折り曲げることによって得られるので、所望の加工精度を比較的容易に得ることができる。その結果、均一したコンタクト保持力を有するコンタクトを提供することができる。
(a4)本発明の第2実施形態によれば、天板部の横壁は、端部に曲面を含み、より剛性強度の向上が図られているので、作用する曲げモーメントに対して変形しにくいコンタクトを提供することができる。
(a5)上記(a1)ないし(a4)記載の効果を有するコンタクトを装着したコネクタを提供することができる。
第1実施形態のコネクタを示す分解斜視図である。 第1実施形態のコネクタを示す縦断面図である。 第1実施形態のコンタクトを示す斜視図である。 第1実施形態のコネクタ(コンタクトをハウジングに装着した状体)の断面図である。 第1実施形態のコネクタを回路基板に装着した状体の断面図である。 第2実施形態のコンタクトを示す斜視図である。 第3実施形態のコンタクトを示す斜視図である。
符号の説明
10 コネクタ
20 120 220 コンタクト
21 コンタクト部
22 バネ部
23 接触部
24 圧着部
24a ワイヤーバレル
24b インシュレーションバレル
25 連接部
26 126 226 天板部(接触面)
26a 126a 226a 縦壁
26b 126b 226b 横壁
27 突起
28 差込片
29 底板部
29a 縦板
29b 底板
29c コンタクトランス
30 立板部
40 ハウジング
41 コンタクト収容室
42 係止体
43 突起受け
44 底壁
45 天壁
46 側壁
50 回路基板
51 接続端子
52 位置決め孔

Claims (6)

  1. 電線を圧着する圧着部と、
    回路基板上の接続端子に接続する端子接続部と、を備える回路基板接続用のコネクタであって、
    前記端子接続部は、前記回路基板の端部を挟持するように天板部と、接触部と、を対向する位置に備へ、
    前記接触部は、前記天板部方向に付勢力を発揮する弾性片を有し、
    前記天板部は、前記回路基板の表面に当接する接触面を備え、
    前記接触面の長手方向に平行する端面が折れ曲がっている回路基板接続用のコンタクト。
  2. 前記天板部が、断面L字型の請求項1記載の回路基板接続用のコンタクト。
  3. 請求項1又は請求項2記載のコンタクトを装着した回路基板接続用のコネクタ。
  4. 前記天板部の接触面の長手方向の端部に、折れ曲がりを含む回路基板接続用のコンタクト。
  5. 前記天板部の接触面が長手方向およびこれに直交する方向の端部に、折れ曲がりを含む回路基板接続用のコンタクト。
  6. 請求項4又は請求項5記載のコンタクトを装着した回路基板接続用のコネクタ。
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