JP2008304573A - 表示装置 - Google Patents
表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008304573A JP2008304573A JP2007149855A JP2007149855A JP2008304573A JP 2008304573 A JP2008304573 A JP 2008304573A JP 2007149855 A JP2007149855 A JP 2007149855A JP 2007149855 A JP2007149855 A JP 2007149855A JP 2008304573 A JP2008304573 A JP 2008304573A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal line
- scanning signal
- voltage
- signal lines
- display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】走査信号線駆動回路の動作周波数を増加させずに低消費電力で黒挿入を行う。
【解決手段】走査信号線駆動回路4は、すべての走査信号線G1〜Gnに同時に選択電圧を印加する機能を有し、データ信号線駆動回路5は、すべての走査信号線G1〜Gnに選択電圧が印加されている間に、黒表示用の表示データ電圧をデータ信号線D1〜Dmに印加する。これにより、走査信号線駆動回路4の動作周波数を大幅に増加させずに、画素回路10に黒表示用の表示データ電圧を書き込む。走査信号線駆動回路4は、隣接行間での合計発光時間がほぼ均一となる順序に従って選択電圧を走査信号線G1〜Gnに印加し、データ信号線駆動回路5は、当該順序に従って表示データ電圧をデータ信号線D1〜Dmに印加する。これにより、表示画面の輝度むらを軽減する。
【選択図】図3
【解決手段】走査信号線駆動回路4は、すべての走査信号線G1〜Gnに同時に選択電圧を印加する機能を有し、データ信号線駆動回路5は、すべての走査信号線G1〜Gnに選択電圧が印加されている間に、黒表示用の表示データ電圧をデータ信号線D1〜Dmに印加する。これにより、走査信号線駆動回路4の動作周波数を大幅に増加させずに、画素回路10に黒表示用の表示データ電圧を書き込む。走査信号線駆動回路4は、隣接行間での合計発光時間がほぼ均一となる順序に従って選択電圧を走査信号線G1〜Gnに印加し、データ信号線駆動回路5は、当該順序に従って表示データ電圧をデータ信号線D1〜Dmに印加する。これにより、表示画面の輝度むらを軽減する。
【選択図】図3
Description
本発明は、表示装置に関し、特に、黒挿入を行う表示装置に関する。
ホールド型の表示装置には、動画を表示したときに動画ぼけが発生するという問題がある。動画ぼけを改善する方法として、従来から黒挿入を行う方法が知られている。例えば特許文献1には、ブランキング期間に走査信号線を1行ずつ選択して黒データを書き込むことにより、黒挿入を行う表示装置が記載されている。特許文献2には、ブランキング期間に発光用電源からの電圧供給を遮断して、発光素子を非発光状態にすることにより、黒挿入を行う表示装置が記載されている。
特開2004−264481号公報
特開2006−330138号公報
しかしながら、特許文献1に記載された表示装置では、ブランキング期間に再び黒データを書き込むために、走査信号線駆動回路の動作周波数が増加し、消費電力が増大する。また、通常のデータを書き込むための期間が短くなるので、データの書き込み不足が発生することがある。特許文献2に記載された表示装置では、発光用電源の出力電圧が大きく変化するので、消費電力が増大する。
それ故に、本発明は、走査信号線駆動回路の動作周波数を増加させずに低消費電力で黒挿入を行い、動画ぼけを軽減できる表示装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、黒挿入を行う表示装置であって、
複数の走査信号線と複数のデータ信号線の交点に対応して配置され、それぞれが発光素子と、前記発光素子に流れる電流の量を制御する駆動素子と、前記データ信号線と前記駆動素子の制御端子の間に設けられ、前記走査信号線に接続された制御端子を有するスイッチ素子とを含む複数の画素回路と、
選択電圧と非選択電圧を切り替えて前記走査信号線に印加する走査信号線駆動回路と、
映像データに応じた表示データ電圧を前記データ信号線に印加するデータ信号線駆動回路とを備え、
前記走査信号線駆動回路は、すべての前記走査信号線に同時に選択電圧を印加する機能を有し、
前記データ信号線駆動回路は、すべての前記走査信号線に選択電圧が印加されている間に、黒表示用の表示データ電圧を前記データ信号線に印加することを特徴とする。
複数の走査信号線と複数のデータ信号線の交点に対応して配置され、それぞれが発光素子と、前記発光素子に流れる電流の量を制御する駆動素子と、前記データ信号線と前記駆動素子の制御端子の間に設けられ、前記走査信号線に接続された制御端子を有するスイッチ素子とを含む複数の画素回路と、
選択電圧と非選択電圧を切り替えて前記走査信号線に印加する走査信号線駆動回路と、
映像データに応じた表示データ電圧を前記データ信号線に印加するデータ信号線駆動回路とを備え、
前記走査信号線駆動回路は、すべての前記走査信号線に同時に選択電圧を印加する機能を有し、
前記データ信号線駆動回路は、すべての前記走査信号線に選択電圧が印加されている間に、黒表示用の表示データ電圧を前記データ信号線に印加することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記走査信号線駆動回路は、隣接行間での合計発光時間がほぼ均一となる順序に従って選択電圧を前記走査信号線に印加し、
前記データ信号線駆動回路は、前記順序に従って前記表示データ電圧を前記データ信号線に印加することを特徴とする。
前記走査信号線駆動回路は、隣接行間での合計発光時間がほぼ均一となる順序に従って選択電圧を前記走査信号線に印加し、
前記データ信号線駆動回路は、前記順序に従って前記表示データ電圧を前記データ信号線に印加することを特徴とする。
第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記発光素子が有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする。
前記発光素子が有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、黒表示用の表示データ電圧を画素回路に書き込むときには、すべての走査信号線に選択電圧が印加されるので、走査信号線に1本ずつ選択電圧を印加するときよりも、走査信号線駆動回路の動作周波数は低くなる。したがって、走査信号線駆動回路の動作周波数を大幅に増加させずに低消費電力で黒挿入を行い、動画ぼけを軽減することができる。
上記第2の発明によれば、各行の発光時間が異なる場合でも、隣接行間での合計発光時間がほぼ均一となる順序に従って画素回路に表示データ電圧を書き込むことにより、黒挿入によって動画ぼけを軽減しながら、表示画面の輝度むらを軽減することができる。
上記第3の発明によれば、走査信号線駆動回路の動作周波数を大幅に増加させずに低消費電力で黒挿入を行い、動画ぼけを軽減できる有機エレクトロルミネッセンス表示装置を得ることができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence:以下、ELという)表示装置の構成を示す図である。図1に示す有機EL表示装置1は、画素アレイ2、表示制御回路3、走査信号線駆動回路4、および、データ信号線駆動回路5を備え、黒挿入を行いながら画面を表示する。以下、mおよびnは2以上の整数、iは1以上n以下の整数、jは1以上m以下の整数であるとする。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence:以下、ELという)表示装置の構成を示す図である。図1に示す有機EL表示装置1は、画素アレイ2、表示制御回路3、走査信号線駆動回路4、および、データ信号線駆動回路5を備え、黒挿入を行いながら画面を表示する。以下、mおよびnは2以上の整数、iは1以上n以下の整数、jは1以上m以下の整数であるとする。
画素アレイ2は、(m×n)個の画素回路10、n本の走査信号線G1〜Gn、および、m本のデータ信号線D1〜Dmを含んでいる。画素回路10は、2次元状に並べて配置される。より詳細には、(m×n)個の画素回路10は、行方向(図1では横方向)にm個、列方向(図1では縦方向)にn個並べて配置される。走査信号線G1〜Gnは、同じ行に配置された画素回路10に共通して接続される。データ信号線D1〜Dmは、同じ列に配置された画素回路10に共通して接続される。
表示制御回路3は、走査信号線駆動回路4に制御信号C1を出力すると共に、データ信号線駆動回路5に制御信号C2と映像データDTを出力する。走査信号線駆動回路4は、制御信号C1に基づき、走査信号線G1〜Gnに選択電圧と非選択電圧を切り替えて印加する。走査信号線駆動回路4は、すべての走査信号線G1〜Gnに同時に選択電圧を印加する機能を有する。データ信号線駆動回路5は、制御信号C2に基づき、映像データDTに応じた電圧(以下、表示データ電圧という)をデータ信号線D1〜Dmに印加する。
画素回路10は、2TFT+1C構成の画素回路であり、有機EL素子11、駆動用TFT(Thin Film Transistor)12、コンデンサ13、および、書き込み用TFT14を含んでいる。駆動用TFT12と書き込み用TFT14は、Pチャネル型である。
図1に示すように、有機EL素子11と駆動用TFT12は直列に接続され、駆動用TFT12のソース端子には電源電圧VPが、有機EL素子11のカソード端子には共通電極電圧VCOMが印加される。駆動用TFT12のゲート端子とソース端子の間には、コンデンサ13が設けられる。駆動用TFT12のゲート端子とデータ信号線Djの間には書き込み用TFT14が設けられ、書き込み用TFT14のゲート端子は走査信号線Giに接続される。
有機EL素子11は、流れる電流の量に応じた輝度で発光する発光素子である。駆動用TFT12は、ゲート端子電圧に応じて、有機EL素子11を流れる電流の量を制御する駆動素子である。コンデンサ13は、駆動用TFT12のゲート端子電圧を保持する容量素子である。書き込み用TFT14は、データ信号線Djと駆動用TFT12の制御端子の間に設けられ、走査信号線Giに接続された制御端子を有するスイッチ素子である。
以下、走査信号線G1〜Gnの電圧は0V(選択電圧)または10V(非選択電圧)であり、表示データ電圧の範囲は4V〜10Vであるとする。4Vは白表示のときの電圧であり、10Vは黒表示のときの電圧である。また、電源電圧VPは10V、共通電極電圧VCOMは0V、駆動用TFT12および書き込み用TFT14の閾値電圧Vthは−2Vであるとする。
図2は、有機EL表示装置1のタイミングチャートである。有機EL表示装置1では、1フレーム期間内で、すべての画素回路に表示データ電圧を書き込んだ後に、黒挿入を行う期間が設けられる。以下、表示データ電圧を書き込む期間を「表示データ書き込み期間」、黒挿入を行う期間を「黒挿入期間」という。データ信号線D1〜Dmに印加される電圧は、表示データ書き込み期間では映像データDTに応じて4V〜10Vの範囲で変化し、黒挿入期間では10V(黒表示用の表示データ電圧)に固定される。
表示データ書き込み期間では、走査信号線駆動回路4は、走査信号線G1〜Gnの中から1本の走査信号線を順に選択し、選択した走査信号線には0Vの選択電圧を印加し、それ以外の走査信号線には10Vの非選択電圧を印加する。データ信号線駆動回路5は、映像データDTに応じて、4V〜10Vの表示データ電圧をデータ信号線D1〜Dmに印加する。
i行目の画素回路10では、走査信号線Giに選択電圧が印加されたときに、書き込み用TFT14のゲート端子電圧は0V、ソース端子電圧は4V〜10Vとなり、書き込み用TFT14はオン状態となる。このため、駆動用TFT12のゲート端子にはデータ信号線Djの電圧(表示データ電圧)が印加され、コンデンサ13には電源電圧VPと表示データ電圧の差に応じた量の電荷が蓄積される。このようにして、表示データ書き込み期間では、画素回路10には書き込み用TFT14経由で表示データ電圧が書き込まれる。
走査信号線Giに非選択電圧が印加されると、書き込み用TFT14のゲート端子電圧は10Vとなり、書き込み用TFT14はオフ状態となる。書き込み用TFT14がオフ状態となった後も、コンデンサ13の作用によって、駆動用TFT12のゲート端子電圧は従前のレベルに保たれる。したがって、走査信号線Giに再び選択電圧が印加されるまで、有機EL素子11は、画素回路10に書き込まれた表示データ電圧(駆動用TFT12のゲート端子電圧)に応じた輝度で発光する。
黒挿入期間では、走査信号線駆動回路4はすべての走査信号線G1〜Gnに0Vの選択電圧を印加し、データ信号線駆動回路5はすべてのデータ信号線D1〜Dmに10Vの黒表示用の表示データ電圧を印加する。このとき、書き込み用TFT14のゲート端子電圧は0V、ソース端子電圧は10Vとなり、書き込み用TFT14はオン状態となる。このため、駆動用TFT12のゲート端子にはデータ信号線Djの電圧(黒表示用の表示データ電圧)が印加され、コンデンサ13には電源電圧VPと黒表示用の表示データ電圧の差に応じた量の電荷が蓄積される。黒表示用の表示データ電圧を10Vとした場合、コンデンサ13の電極間電圧は0Vになるので、コンデンサ13に蓄積される電荷の量はゼロとなる。このようにして、黒挿入期間では、画素回路10には書き込み用TFT14経由で黒表示用の表示データ電圧(10V)が書き込まれる。
黒挿入期間が終了し、表示データ書き込み期間になると、データ信号線駆動回路5は、4V〜10Vの表示データ電圧をデータ信号線D1〜Dmに印加する。このとき、書き込み用TFT14のゲート−ソース間電圧Vgsは閾値電圧Vth以上となり、書き込み用TFT14はオフ状態となる。書き込み用TFT14がオフ状態となった後も、コンデンサ13の作用によって、駆動用TFT12のゲート端子電圧は従前のレベル(黒表示用の表示データ電圧)に保たれる。したがって、次に走査信号線Giに選択電圧が印加されるまで、有機EL素子11は、画素回路10に書き込まれた黒表示用の表示データ電圧に応じた輝度で発光する。黒表示用の表示データ電圧を10Vとした場合、駆動用TFT12はオフ状態となり、有機EL素子11は発光しない。
以上に示すように、本実施形態に係る有機EL表示装置1は、発光素子(有機EL素子11)と駆動素子(駆動用TFT12)とスイッチ素子(書き込み用TFT14)とを含む複数の画素回路10と、走査信号線駆動回路4と、データ信号線駆動回路5とを備え、走査信号線駆動回路4は、すべての走査信号線G1〜Gnに同時に選択電圧を印加する機能を有し、データ信号線駆動回路5は、すべての走査信号線G1〜Gnに選択電圧が印加されている間に、黒表示用の表示データ電圧をデータ信号線D1〜Dmに印加する。
このように有機EL表示装置1では、黒表示用の表示データ電圧を画素回路10に書き込むときには、すべての走査信号線に選択電圧が印加されるので、走査信号線に1本ずつ選択電圧を印加するときよりも、走査信号線駆動回路4の動作周波数は低くなる。したがって、有機EL表示装置1によれば、走査信号線駆動回路の動作周波数を大幅に増加させずに低消費電力で黒挿入を行い、動画ぼけを軽減することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る有機EL表示装置は、第1の実施形態に係る有機EL表示装置と同じ構成(図1)を有する。本実施形態に係る表示装置では、走査信号線駆動回路4は、隣接行間での合計発光時間がほぼ均一となる順序に従って選択電圧を走査信号線G1〜Gnに印加し、データ信号線駆動回路5は、これと同じ順序に従って表示データ電圧をデータ信号線D1〜Dmに印加する。
本発明の第2の実施形態に係る有機EL表示装置は、第1の実施形態に係る有機EL表示装置と同じ構成(図1)を有する。本実施形態に係る表示装置では、走査信号線駆動回路4は、隣接行間での合計発光時間がほぼ均一となる順序に従って選択電圧を走査信号線G1〜Gnに印加し、データ信号線駆動回路5は、これと同じ順序に従って表示データ電圧をデータ信号線D1〜Dmに印加する。
ここでは例として、n=10、すなわち、画素アレイ2に含まれる画素回路10の行数は10行であるとする。図3は、本実施形態に係る有機EL表示装置のタイミングチャートである。図3に示すように、走査信号線駆動回路4は、G1、G10、G5、G3、G8、G7、G4、G6、G9、G2の順に、0Vの選択電圧を走査信号線G1〜G10に印加する。データ信号線駆動回路5は、走査信号線Giに選択電圧が印加されているときには、i行目の画素回路10に書き込むべき表示データ電圧をデータ信号線D1〜Dmに印加する。
以下、走査信号線を配置順に選択し、黒挿入を行わない従来の有機EL表示装置を装置A、第1の実施形態に係る有機EL表示装置を装置B、本実施形態に係る有機EL表示装置を装置Cといい、装置AおよびBと対比して装置Cの効果を説明する。以下の説明では、走査信号線Giの選択期間の長さを1とし、i行目の画素回路10内の有機EL素子11の発光時間を「i行目の発光時間」という。
図4は、装置A(従来の装置)のタイミングチャートである。装置Aでは、i行目の画素回路内の有機EL素子は、1フレーム期間に亘って発光する。図4に示すように、走査信号線Gnの選択期間の直後に走査信号線G1の選択期間が現れる場合、各行の発光時間はいずれも10(走査信号線Giの選択期間の長さの10倍)となる(図6(a)を参照)。
図5は、装置B(第1の実施形態に係る装置)のタイミングチャートである。装置Bでは、i行目の画素回路内の有機EL素子11は、走査信号線Giの選択期間の開始時点から黒挿入期間の開始直前までの間発光する。このため、1行目の発光時間は10、2行目の発光時間は9となり、i行目の発光時間は(10−i+1)となる(図6(b)を参照)。このように装置Bでは、各行の発光時間は行番号iが大きいほど短くなる。
装置C(第2の実施形態に係る装置)では、装置Bと同様に、i行目の画素回路内の有機EL素子11は、走査信号線Giの選択期間の開始時点から黒挿入期間の開始直前までの間発光する(図3を参照)。装置Cでは、走査信号線G1〜G10はG1、G10、G5、G3、…の順に選択されるので、1行目の発光時間は10、2行目の発光時間は1、3行目の発光時間は7、4行目以降の発光時間は図6(c)に示すようになる。このように装置Cでも、各行の発光時間は異なる。
ここで、i行目の発光時間と(i+1)行目の発光時間の和を「隣接行間での合計発光時間」という。装置A〜Cにおける隣接行間での合計発光時間は、図6(a)〜(c)に示すようになる。装置A(図6(a))では、隣接行間での合計発光時間はいずれも20となる。しかし、装置Aでは黒挿入を行えない。装置B(図6(b))では、隣接行間での合計発光時間は、行番号iが大きいほど短くなる。このため装置Bでは、黒挿入を行えるが、表示画面の上部と下部で輝度に差が発生する。これに対して装置C(図6(c))では、隣接行間での合計発光時間はほぼ均一となる。したがって、装置Cによれば、黒挿入を行いながら、表示画面の輝度むらを軽減することができる。
なお、装置Cでは装置Aよりも隣接行間での合計発光時間が短くなるが、黒挿入を行うタイミングや頻度、黒挿入期間の長さなどを好適に設定することにより、装置Aと装置Cの間の隣接行間での合計発光時間の差を小さくすることができる。
以上に示すように、本実施形態に係る有機EL表示装置では、走査信号線駆動回路4は、隣接行間での合計発光時間がほぼ均一となる順序に従って選択電圧を走査信号線G1〜Gnに印加し、データ信号線駆動回路5は、当該順序に従って表示データ電圧をデータ信号線D1〜Dmに印加する。したがって、本実施形態に係る有機EL表示装置によれば、黒挿入によって動画ぼけを軽減しながら、表示画面の輝度むらを軽減することができる。
なお、第1および第2の実施形態では、駆動用TFT12と書き込み用TFT14はPチャネル型であることとしたが、これに限定するものではない。駆動用TFT12と書き込み用TFT14の両方にNチャネル型を用いても、あるいは、駆動用TFT12と書き込み用TFT14の一方にPチャネル型を、他方にNチャネル型を用いても、第1および第2の実施形態と同様の有機EL表示装置を構成することができる。また、図2および図3では、表示データ書き込み期間以外はすべて黒挿入期間であることとしたが、表示データ書き込み期間以外の一部が黒挿入期間であることとしてもよい。
また、ここまで黒挿入を行う表示装置の例として有機EL表示装置について説明してきたが、有機EL表示装置以外の表示装置についても同様の方法で、走査信号線駆動回路の動作周波数を大幅に増加させずに低消費電力で黒挿入を行い、動画ぼけを軽減できる表示装置を構成することができる。
1…有機EL表示装置
2…画素アレイ
3…表示制御回路
4…走査信号線駆動回路
5…データ信号線駆動回路
10…画素回路
11…有機EL素子
12…駆動用TFT
13…コンデンサ
14…書き込み用TFT
2…画素アレイ
3…表示制御回路
4…走査信号線駆動回路
5…データ信号線駆動回路
10…画素回路
11…有機EL素子
12…駆動用TFT
13…コンデンサ
14…書き込み用TFT
Claims (3)
- 黒挿入を行う表示装置であって、
複数の走査信号線と複数のデータ信号線の交点に対応して配置され、それぞれが発光素子と、前記発光素子に流れる電流の量を制御する駆動素子と、前記データ信号線と前記駆動素子の制御端子の間に設けられ、前記走査信号線に接続された制御端子を有するスイッチ素子とを含む複数の画素回路と、
選択電圧と非選択電圧を切り替えて前記走査信号線に印加する走査信号線駆動回路と、
映像データに応じた表示データ電圧を前記データ信号線に印加するデータ信号線駆動回路とを備え、
前記走査信号線駆動回路は、すべての前記走査信号線に同時に選択電圧を印加する機能を有し、
前記データ信号線駆動回路は、すべての前記走査信号線に選択電圧が印加されている間に、黒表示用の表示データ電圧を前記データ信号線に印加することを特徴とする、表示装置。 - 前記走査信号線駆動回路は、隣接行間での合計発光時間がほぼ均一となる順序に従って選択電圧を前記走査信号線に印加し、
前記データ信号線駆動回路は、前記順序に従って前記表示データ電圧を前記データ信号線に印加することを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。 - 前記発光素子が有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする、請求項1または2に記載の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007149855A JP2008304573A (ja) | 2007-06-06 | 2007-06-06 | 表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007149855A JP2008304573A (ja) | 2007-06-06 | 2007-06-06 | 表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008304573A true JP2008304573A (ja) | 2008-12-18 |
Family
ID=40233378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007149855A Pending JP2008304573A (ja) | 2007-06-06 | 2007-06-06 | 表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008304573A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015059966A1 (ja) * | 2013-10-21 | 2015-04-30 | シャープ株式会社 | 表示装置およびその駆動方法 |
JP2020003550A (ja) * | 2018-06-26 | 2020-01-09 | ラピスセミコンダクタ株式会社 | 表示装置及び表示コントローラ |
JP7463074B2 (ja) | 2019-10-17 | 2024-04-08 | エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド | 表示制御装置、表示装置及び表示制御方法 |
-
2007
- 2007-06-06 JP JP2007149855A patent/JP2008304573A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015059966A1 (ja) * | 2013-10-21 | 2015-04-30 | シャープ株式会社 | 表示装置およびその駆動方法 |
US9959801B2 (en) | 2013-10-21 | 2018-05-01 | Sharp Kabushiki Kaisha | Display device and method for driving same with light-emission enable signal switching unit |
JP2020003550A (ja) * | 2018-06-26 | 2020-01-09 | ラピスセミコンダクタ株式会社 | 表示装置及び表示コントローラ |
JP7253332B2 (ja) | 2018-06-26 | 2023-04-06 | ラピスセミコンダクタ株式会社 | 表示装置及び表示コントローラ |
JP7463074B2 (ja) | 2019-10-17 | 2024-04-08 | エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド | 表示制御装置、表示装置及び表示制御方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3707484B2 (ja) | 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法および電子機器 | |
JP3973471B2 (ja) | デジタル駆動型表示装置 | |
JP5110341B2 (ja) | 表示装置及びその表示駆動方法 | |
CN108986735B (zh) | 显示面板的控制装置、显示装置以及显示面板的驱动方法 | |
WO2015063988A1 (ja) | 表示装置の電源断方法および表示装置 | |
JP5675601B2 (ja) | 有機el表示パネル及びその駆動方法 | |
JP2014109703A (ja) | 表示装置および駆動方法 | |
JP2006276410A (ja) | 発光表示パネルの駆動装置および駆動方法 | |
JP2005031643A (ja) | 発光装置及び表示装置 | |
JP2012053447A (ja) | 表示装置及びその駆動方法 | |
JP2006259530A (ja) | 有機el装置及びその駆動方法並びに電子機器 | |
JP2009251430A (ja) | 画像表示装置及び画像表示装置の駆動方法 | |
JP4075922B2 (ja) | 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法および電子機器 | |
JP5545804B2 (ja) | 表示装置 | |
KR101971399B1 (ko) | 표시 패널의 제어 장치, 표시 장치 및 표시 패널의 구동 방법 | |
JP2007086349A (ja) | 発光表示パネルの駆動装置および駆動方法 | |
JP2014038168A (ja) | 表示装置、電子機器、駆動方法および駆動回路 | |
JP2005107063A (ja) | 自発光表示パネルの駆動装置および駆動方法 | |
JP2008304573A (ja) | 表示装置 | |
JP2008083727A (ja) | 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法および電子機器 | |
JP2007004035A (ja) | アクティブマトリクス型表示装置およびアクティブマトリクス型表示装置の駆動方法 | |
JP2010276783A (ja) | アクティブマトリクス型表示装置 | |
JP2008180836A (ja) | パーシャル表示機能を有する表示装置 | |
JP2016048300A (ja) | 表示装置の駆動方法及び表示装置 | |
JP3862271B2 (ja) | アクティブマトリクス型表示装置 |