JP2008303826A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気弁の状態に拘わらず混合気を安定に燃焼させて内燃機関の燃焼状態を改善することが可能な内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】同一の気筒2に設けられた一方の排気ポート5aには排気をタービン9aに導く第1分岐通路6が、他方の排気ポート5bには排気をタービン9aを迂回させて導く第2分岐通路7がそれぞれ接続される内燃機関の制御装置において、一方の排気弁16a及び他方の排気弁16bのいずれか一方に対して弁停止を実行可能な可変動弁機構17と、気筒2の略中心線上に配置される第1点火プラグ21と、一方の排気ポート5a寄りに配置される第2点火プラグ22と、他方の排気ポート5b寄りに配置される第3点火プラグ23とを備え、可変動弁機構17にて一方の排気弁16a及び他方の排気弁16bのいずれか一方の弁停止が実行された場合、第2点火プラグ22又は第3点火プラグ23のいずれか一方を動作させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、同一の気筒に複数の排気ポートが設けられ、それら排気ポートのうちの一の排気ポートにはターボ過給機のタービンに排気を導く第1分岐通路が接続され、他の排気ポートには排気をタービンを迂回してタービンよりも下流の排気通路に導く第2分岐通路が接続される内燃機関の制御装置に関する。
同一の気筒にターボ過給機のタービンに通じる第1排気通路とタービンを通らずにタービンよりも下流の排気通路に通じる第2排気通路とが接続され、第1排気通路を開閉する第1排気弁が排気行程の後半に開弁され、第2排気通路を開閉する第2排気弁が排気行程の前半に開弁されるターボ過給機付内燃機関が知られている(特許文献1参照)。また、燃焼室に一対の排気ポートが連通し、これら排気ポートは開閉時期を可変制御可能な電磁駆動式の排気弁でそれぞれ開閉され、触媒装置の温度が所定の活性温度に達していない場合は一方の排気弁を閉弁状態に停止させる片弁停止を行う内燃機関が知られている(特許文献2参照)。
特開平10−89106号公報 特開2000−73790号公報
特許文献1の内燃機関において一方の排気弁を閉弁状態で停止させると、燃焼状態が不安定になるおそれがある。例えば、タービンを通らない排気通路の排気弁を閉弁状態で停止させた場合、気筒から排気が排出され難くなって気筒内に排気が残留し易くなるため、その気筒内に残留した排気(以下、残留ガスと称することがある。)が次の燃焼状態に悪影響を及ぼすおそれがある。特に混合気の空燃比を理論空燃比よりもリーンにするリーン運転で内燃機関が運転されている場合に残留ガスの発生量が多いと混合気の燃焼が不安定になり易い。
そこで、本発明は、排気弁の状態に拘わらず混合気を安定に燃焼させて内燃機関の燃焼状態を改善することが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の制御装置は、同一の気筒に複数の排気ポートが設けられ、前記複数の排気ポートのうちの一の排気ポートにはターボ過給機のタービンに排気を導く第1分岐通路が接続され、前記複数の排気ポートのうちの他の排気ポートには排気を前記タービンを迂回して前記タービンよりも下流の排気通路に導く第2分岐通路が接続される火花点火内燃機関に適用される制御装置において、前記一の排気ポートを開閉する一の排気弁及び前記他の排気ポートを開閉する他の排気弁の少なくともいずれか一方に対して排気弁を閉弁状態に維持させる弁停止を実行可能な可変動弁機構と、前記気筒に設けられて前記気筒の中心よりも前記一の排気ポート寄りに配置される点火プラグ及び前記気筒の中心よりも前記他の排気ポート寄りに配置される点火プラグの少なくともいずれか一方を含む複数の点火プラグと、前記内燃機関の運転中に前記可変動弁機構により前記一の排気弁又は前記他の排気弁のいずれか一方の弁停止が実行された場合、前記気筒の中心よりも前記一の排気ポート寄りに配置された点火プラグ又は前記気筒の中心よりも前記他の排気ポート寄りに配置された点火プラグのいずれか一方を動作させる制御手段と、を備えていることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
同一の気筒に設けられた複数の排気弁のいずれかの排気弁の弁停止を実行した場合は、弁停止が実行された排気弁から排気が排出され難くなるため、その弁停止された排気弁の周囲に残留ガスが残り易くなる。このような場合の燃焼状態の改善は、燃焼室内において残留ガスが残り易い位置又は残留ガスが残り難い位置に点火プラグを配置し、その点火プラグを動作させることにより行うことができる。残留ガスが残り易い位置に点火プラグを配置した場合、残留ガスが残留していても点火プラグによってその位置の混合気に点火することができるので、その位置の混合気の燃焼を促進させることができる。そのため、燃焼状態を改善することができる。一方、残留ガスが残り難い位置に点火プラグを配置した場合は、燃焼室内の他の位置よりも燃焼し易い位置の混合気の燃焼を促進させることができるので、燃焼限界をリーン側及びリッチ側にそれぞれ変化させることができる。これにより、例えば混合気の空燃比を理論空燃比よりもリーンにするリーン運転で内燃機関が運転されていてもその混合気を安定に燃焼させることができる。本発明の制御装置によれば、一の排気弁又は他の排気弁のいずれの排気弁の弁停止が実行された場合でも一の排気ポート寄りに配置された点火プラグ又は他の排気ポート寄りに配置された点火プラグのいずれか一方の点火プラグを動作させるので、残留ガスが残り易い位置又は残留ガスが残り難い位置のいずれかの位置の混合気への点火を積極的に行うことができる。そのため、燃焼状態を改善することができる。
本発明の制御装置の一形態において、前記可変動弁機構は、前記一の排気弁又は前記他の排気弁のいずれか一方の排気弁に対してのみ弁停止を実行し、前記気筒には、前記気筒の略中心線上に配置された第1点火プラグと、前記気筒の中心よりも前記可変動弁機構による弁停止の対象の排気弁にて開閉される排気ポート寄りに配置された第2点火プラグとが設けられ、前記制御手段は、前記可変動弁機構により弁停止の対象の排気弁の弁停止が実行された場合、前記第2点火プラグを動作させてもよい(請求項2)。この場合、残留ガスが残り易い位置の混合気の燃焼を促進させることができるので、燃焼状態を改善することができる。
本発明の制御装置の一形態において、前記可変動弁機構は、前記一の排気弁又は前記他の排気弁のいずれか一方の排気弁に対してのみ弁停止を実行し、前記気筒には、前記気筒の略中心線上に配置された第1点火プラグと、前記気筒の中心よりも前記可変動弁機構による弁停止の対象ではない排気弁にて開閉される排気ポート寄りに配置された第2点火プラグとが設けられ、前記制御手段は、前記可変動弁機構により弁停止の対象の排気弁の弁停止が実行された場合、前記第2点火プラグを動作させてもよい(請求項3)。この場合は、残留ガスが残り難い位置の混合気に対して積極的に点火を行うことができるので、上述したように混合気の空燃比が理論空燃比よりもリーンであってもこの混合気を安定に燃焼させることができる。
本発明の制御装置の一形態において、前記可変動弁機構は、前記一の排気弁の弁停止と前記他の排気弁の弁停止とを選択的に実行でき、前記気筒には、前記気筒の略中心線上に配置された第1点火プラグと、前記気筒の中心よりも前記一の排気ポート寄りに配置された第2点火プラグと、前記気筒の中心よりも前記他の排気ポート寄りに配置された第3点火プラグと、が設けられていてもよい(請求項4)。このように3つの点火プラグを設けることにより、一の排気弁の弁停止が実行されても、また他の排気弁の弁停止が実行されても燃焼状態を改善することができる。
この形態において、前記制御手段は、前記可変動弁機構により前記一の排気弁の弁停止が実行された場合、前記第1点火プラグと前記第2点火プラグとを動作させてもよい(請求項5)。また、前記制御手段は、前記可変動弁機構により前記他の排気弁の弁停止が実行された場合、前記第1点火プラグと前記第3点火プラグとを動作させてもよい(請求項6)。このように動作させる点火プラグを変更することにより、残留ガスが残り易い位置の混合気の燃焼を促進させることができる。
第1点火プラグ、第2点火プラグ、及び第3点火プラグが気筒に設けられた制御装置の一形態において、前記制御手段は、前記可変動弁機構により前記一の排気弁の弁停止が実行された場合、前記第1点火プラグと前記第3点火プラグとを動作させてもよい(請求項7)。また、前記制御手段は、前記可変動弁機構により前記他の排気弁の弁停止が実行された場合、前記第1点火プラグと前記第2点火プラグとを動作させてもよい(請求項8)。このように動作させる点火プラグを変更することにより、残留ガスが残り難い位置の混合気に対して積極的に点火を行うことができる。
第1点火プラグ、第2点火プラグ、及び第3点火プラグが気筒に設けられた制御装置の一形態においては、前記第2分岐通路の接続位置よりも下流の排気通路に排気浄化触媒が設けられ、前記制御手段は、前記排気浄化触媒を暖機中、前記第1点火プラグ、前記第2点火プラグ、及び前記第3点火プラグを動作させてもよい(請求項9)。全ての点火プラグを動作させることにより、内燃機関の出力変動が小さくなり、触媒暖機制御中のドライバビリティが改善する。
第1点火プラグ、第2点火プラグ、及び第3点火プラグが気筒に設けられた制御装置の一形態において、前記制御手段は、前記気筒に供給される混合気の空燃比が理論空燃比又は理論空燃比よりもリッチ側に制御される場合、前記第1点火プラグのみを点火させてもよい(請求項10)。混合気の空燃比が理論空燃比又は理論空燃比よりもリッチであれば、その混合気は燃焼し易いため、第1点火プラグのみでも適正に混合気を燃焼させることができる。また、このように第1点火プラグのみを動作させることにより、点火プラグによる無駄なエネルギの消費を抑えることができる。
以上に説明したように、本発明の制御装置によれば、気筒に設けられた排気弁のいずれかを閉弁状態で停止させても残留ガスが残り易い位置の混合気又は残留ガスが残り難い位置の混合気の燃焼を促進させることができる。そのため、排気弁の状態に拘わらず混合気を安定に燃焼させて内燃機関の燃焼状態を改善することができる。
(第1の形態)
図1及び図2は、本発明の第1の形態に係る制御装置が組み込まれた内燃機関の要部を示している。なお、図1は、図2の内燃機関を上から見た図を示し、図2は図1のII−II線における内燃機関の断面を示している。図1及び図2に示した内燃機関(以下、エンジンと称することがある。)1は、車両に走行用動力源として搭載されるものであり、複数(図1では3つ)の気筒2が一方向に向かって並べられた火花点火内燃機関として構成されている。各気筒2には吸気通路3及び排気通路4がそれぞれ接続されている。なお、図1では吸気通路3の図示を省略した。排気通路4は、各気筒2に設けられた2つの排気ポート5のうちの一方の排気ポート5aに接続される第1分岐通路6と、他方の排気ポート5bに接続される第2分岐通路7と、第1分岐通路6と第2分岐通路7とが合流する合流通路8とを備えている。第1分岐通路6にはターボ過給機9のタービン9aが設けられ、合流通路8には排気浄化触媒10が設けられる。図1に示したように第1分岐通路6と第2分岐通路7とはタービン9aよりも下流において合流する。そのため、一方の排気ポート5aから排出された排気はタービン9aを介して合流通路8に導かれ、他方の排気ポート5bから排出された排気はタービン9aを迂回して合流通路8に導かれる。この場合、一方の排気ポート5aが本発明の一の排気ポートに、他方の排気ポート5bが本発明の他の排気ポートにそれぞれ対応する。
図2に示したように各気筒2には不図示のクランク軸にコンロッド11を介して連結されたピストン12が往復運動可能な状態でそれぞれ挿入され、各気筒2にはそれぞれ燃焼室13が形成される。燃焼室13に開口し、吸気通路3が接続される吸気ポート14は吸気弁15にて開閉され、排気ポート5は排気弁16にて開閉される。排気弁16の開閉駆動は、排気弁16を閉弁状態に維持する弁停止を実行可能な可変動弁機構17にて行われる。なお、可変動弁機構17としては、一方の排気ポート5aを開閉する排気弁(以下、一方の排気弁と称することがある。)16aの弁停止、又は他方の排気ポート5bを開閉する排気弁(以下、他方の排気弁と称することがある。)16bの弁停止のいずれか一方を選択的に実行可能なものが設けられる。このような可変動弁機構17として例えば電磁コイルで排気弁を開閉駆動する電磁駆動機構が設けられる。なお、吸気弁15を開閉駆動する動弁機構の図示は省略したが例えば可変動弁機構17と同様の電磁駆動機構が設けられる。また、エンジン1のクランク軸の回転を利用して弁を開閉駆動する周知の動弁機構を設けられていてもよい。なお、一方の排気弁16aが本発明の一の排気弁に、他方の排気弁16bが本発明の他の排気弁にそれぞれ対応する。
また、図1に示したように各気筒2には、第1点火プラグ21、第2点火プラグ22、及び第3点火プラグ23がそれぞれ電極部を突出させるように設けられている。第1点火プラグ21は、気筒2の略中心線上に配置される。第2点火プラグ22は、気筒2の中心よりも一方の排気ポート5a寄りに配置される。第3点火プラグ23は、気筒2の中心よりも他方の排気ポート5b寄りに配置される。
第1点火プラグ21、第2点火プラグ22、及び第3点火プラグ23の動作は、エンジンコントロールユニット(ECU)30にてそれぞれ制御される。ECU30は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んだコンピュータとして構成され、エンジン1に設けられた各種のセンサの出力信号に基づいてエンジン1の運転状態を制御する周知のコンピュータユニットである。ECU30は、例えばエンジン1の負荷及び回転数に応じて各気筒2に供給される混合気の空燃比が制御されるように吸気ポート14に燃料を噴射するインジェクタ18及び気筒2内に直接燃料を噴射する直噴インジェクタ19の動作を制御する。エンジン1の負荷が軽い場合は、混合気の空燃比が理論空燃比よりもリーンになる量の燃料がインジェクタ18及び直噴インジェクタ19の少なくともいずれか一方から噴射されるように各インジェクタ18、19の動作を制御する。以下、このように各インジェクタ18、19の動作が制御されている運転状態をリーン運転と称することがある。一方、エンジン1の負荷が高い場合は、混合気の空燃比が理論空燃比、又は理論空燃比よりもリッチになる量の燃料がインジェクタ18及び直噴インジェクタ19の少なくともいずれか一方から噴射されるように各インジェクタ18、19の動作を制御する。また、ECU30は、エンジン1の運転状態がリーン運転のときは一方の排気弁16a又は他方の排気弁16bのいずれか一方の排気弁の弁停止が実行されるように可変動弁機構17の動作を制御する。ECU30に接続されるセンサとしては、例えばエンジン1の冷却水の温度に対応する信号を出力する水温センサ31、排気浄化触媒10の温度に対応する信号を出力する床温センサ32等がある。この他、エンジン1の機関回転速度(回転数)に対応する信号を出力するクランク角センサ、吸入空気量に対応する信号を出力するエアフローメータなどが接続されるが、これらの図示は省略した。
図3は、ECU30が第1点火プラグ21、第2点火プラグ22、及び第3点火プラグ23のいずれの点火プラグにて混合気に点火するかを制御するために実行する点火プラグ制御ルーチンを示している。図3の制御ルーチンは、エンジン1の運転中に所定の周期で繰り返し実行される。図3の制御ルーチンを実行することにより、ECU30が本発明の制御手段として機能する。
図3の制御ルーチンにおいてECU30は、まずステップS11でエンジン1の運転状態を取得する。エンジン1の運転状態としては、例えばエンジン1の冷却水の温度、及び排気浄化触媒10の温度などが取得される。続くステップS12においてECU30は、エンジン1の冷却水の温度(冷却水温)が予め設定した判定値T未満か否か判断する。判定値Tは、エンジン1の暖機が完了したか否か判断するための基準として設定される値であり、例えばエンジン1の暖機が完了したと判断可能な冷却水温が設定される。冷却水温が判定値T以上と判断した場合はステップS13に進み、ECU30はエンジン1の運転状態がリーン運転か否か判断する。
エンジン1の運転状態がリーン運転と判断した場合はステップS14に進み、ECU30はエンジン1の運転状態が可変動弁機構17によって他方の排気弁16bの弁停止が実行され、各気筒2から排出される排気が全てタービン9aに導かれる過給リーン状態か否か判断する。過給リーン状態と判断した場合はステップS15に進み、ECU30は第1点火プラグ21及び第3点火プラグ23への通電を許可する。この場合、第1点火プラグ21及び第3点火プラグ23にて混合気への点火が行われる。その後、今回の制御ルーチンを終了する。一方、過給リーン状態ではないと判断した場合はステップS16に進み、ECU30は第1点火プラグ21及び第2点火プラグ22への通電を許可する。この場合、第1点火プラグ21及び第2点火プラグ22にて混合気への点火が行われる。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
ステップS13が否定判断された場合、すなわちエンジン1の空燃比が理論空燃比、又は理論空燃比よりもリッチな空燃比に制御されていると判断した場合は、ステップS17に進み、ECU30は第1点火プラグ21への通電を許可する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
ステップS12が否定判断された場合はステップS18に進み、ECU30は排気浄化触媒10の温度に基づいて排気浄化触媒10の暖機を行っているか否か判断する。これは、例えば排気浄化触媒10の温度が排気浄化触媒が適切に浄化性能を発揮する温度範囲の下限値よりも低いか否かによって判断すればよい。排気浄化触媒10の暖機中であると判断した場合はステップS19に進み、ECU30は第1点火プラグ21、第2点火プラグ22、及び第3点火プラグ23の全ての点火プラグへの通電を許可する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
排気浄化触媒10の暖機が終了していると判断した場合はステップS20に進み、EUC30はエンジン1の運転状態が過給リーン状態か否か判断する。過給リーン状態と判断した場合はステップS21に進み、ECU30は第1点火プラグ21及び第3点火プラグ23への通電を許可する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。一方、過給リーン状態ではないと判断した場合はステップS22に進み、ECU30は第1点火プラグ21及び第2点火プラグ22への通電を許可する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
図3の制御ルーチンでは、可変動弁機構17によって他方の排気弁16bの弁停止が実行されている場合、第1点火プラグ21及び第3点火プラグ23への通電を許可し、これらの点火プラグ21、23を動作させるので、残留ガスが残り易い他方の排気弁16bの周囲の混合気の燃焼を促進させることができる。そのため、エンジン1の燃焼状態を改善することができる。
上述したようにリーン運転時は一方の排気弁16a又は他方の排気弁16bのいずれか一方の排気弁の弁停止が実行されるので、リーン運転中だが過給リーン状態ではない場合は可変動弁機構17によって一方の排気弁16aの弁停止が実行される。そのため、この場合は一方の排気弁16aの周囲に残留ガスが残り易くなる。この場合は、第1点火プラグ21及び第2点火プラグ22への通電を許可するので、同様に残留ガスが残り易い一方の排気弁16bの周囲の混合気の燃焼を促進させることができる。
また、エンジン1が理論空燃比、又は理論空燃比よりもリッチな空燃比で運転されている場合は第1点火プラグ21への通電のみを許可するので、無駄なエネルギの消費を抑えることができる。さらに排気浄化触媒10の暖機中は、第1点火プラグ21、第2点火プラグ22、及び第3点火プラグ23の全ての点火プラグへの通電を許可するので、排気温度を上昇させて排気浄化触媒10の暖機を促進させることができる。
図4は、点火プラグ制御ルーチンの変形例を示している。なお、図4において図3と同一の処理には同一の参照符号を付して説明を省略する。図4では、図3のステップS15とステップS16の位置が逆転し、ステップS21とステップS22の位置が逆転する。それ以外は図3の制御ルーチンと同じである。すなわち、図4の制御ルーチンでは、エンジン1の運転状態が過給リーン状態と判断した場合は第1点火プラグ21及び第2点火プラグ22への通電を許可し、エンジン1の運転状態がリーン運転であり、かつ可変動弁機構17によって一方の排気弁16aの弁停止が実行されている場合は第1点火プラグ21及び第3点火プラグ23への通電を許可する。このように排気弁の弁停止が実行されている場合に弁停止がされていない排気弁寄りの点火プラグを動作させることにより、残留ガスの残り難い位置の混合気の燃焼を促進させることができる。この場合、よりリーンな空燃比の混合気でもその混合気を安定に燃焼させることができるので、エンジン1をリーン運転で安定に運転することができる。
(第2の形態)
図5を参照して本発明の第2の形態について説明する。図5に示したように第2の形態では第3点火プラグ23が無い点のみが第1の形態と異なり、それ以外は第1の形態と同じである。そのため、第1の形態と共通の部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。第2の形態でもECU30によってリーン運転時は一方の排気弁16a又は他方の排気弁16bの弁停止が選択的に実行される。これら弁停止が実行されている場合、ECU30は、第1点火プラグ21及び第2点火プラグ22への通電を許可し、これらの点火プラグによって混合気への点火を行う。
第2の形態では、一方の排気弁16aの弁停止が実行されている場合に第1点火プラグ21及び第2点火プラグ22への通電を許可するので、これにより残留ガスが残り易い位置の混合気の燃焼を促進させることができる。そのため、エンジン1の燃焼状態を改善することができる。
また、他方の排気弁16bの弁停止が実行されている場合においても第1点火プラグ21及び第2点火プラグ22への通電を許可することにより、残留ガスが残り難い位置の混合気の燃焼を促進させることができるので、よりリーンな空燃比の混合気でもその混合気を安定に燃焼させることができ、エンジン1をリーン運転で安定に運転することができる。
(第3の形態)
図6を参照して本発明の第3の形態について説明する。図6に示したように第3の形態では第2点火プラグ22が無い点のみが第1の形態と異なり、それ以外は第1の形態と同じである。そのため、第1の形態と共通の部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。この場合、第3点火プラグが本発明の第2点火プラグに対応する。第3の形態でもECU30によってリーン運転時は一方の排気弁16a又は他方の排気弁16bの弁停止が選択的に実行される。これら弁停止が実行されている場合、ECU30は、第1点火プラグ21及び第2点火プラグ22への通電を許可し、これらの点火プラグによって混合気への点火を行う。
第3の形態では、他方の排気弁16bの弁停止が実行されている場合に第1点火プラグ21及び第3点火プラグ23への通電を許可するので、これにより残留ガスが残り易い位置の混合気の燃焼を促進させることができる。そのため、エンジン1の燃焼状態を改善することができる。
また、一方の排気弁16aの弁停止が実行されている場合に第1点火プラグ21及び第3点火プラグ23への通電を許可することにより、残留ガスが残り難い位置の混合気の燃焼を促進させることができるので、よりリーンな空燃比の混合気でもその混合気を安定に燃焼させることができ、エンジン1をリーン運転で安定に運転することができる。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本発明が適用される内燃機関の気筒数は3気筒に限定されない。1、4、6、8、10、12気筒の内燃機関に本発明は適用してよい。また、V型内燃機関の本発明を適用してもよい。排気弁の開閉駆動を行う可変動弁機構は電磁駆動機構に限定されない。同一の気筒に設けられた2つの排気弁のいずれか一方に対して選択的に弁停止を実行可能な動弁機構であればよく、例えば排気弁を開閉駆動するためのカムを電動モータで駆動する動弁機構でもよい。また、エンジン1のクランク軸で回転するカムによって排気弁を開閉駆動する動弁機構で、そのカムによる排気弁のリフトを禁止可能な動弁機構でもよい。
本発明の第1の形態に係る制御装置が組み込まれた内燃機関の要部を示す図。 図1のII−II線における内燃機関の断面を示す図。 ECUが実行する点火プラグ制御ルーチンを示すフローチャート。 点火プラグ制御ルーチンの変形例を示すフローチャート。 本発明の第2の形態に係る制御装置が組み込まれた内燃機関の要部を示す図。 本発明の第3の形態に係る制御装置が組み込まれた内燃機関の要部を示す図。
符号の説明
1 内燃機関
2 気筒
4 排気通路
5a 一方の排気ポート(一の排気ポート)
5b 他方の排気ポート(他の排気ポート)
6 第1分岐通路
7 第2分岐通路
9 ターボ過給機
9a タービン
10 排気浄化触媒
16a 一方の排気弁(一の排気弁)
16b 他方の排気弁(他の排気弁)
17 可変動弁機構
21 第1点火プラグ
22 第2点火プラグ
23 第3点火プラグ(第2点火プラグ)
30 エンジンコントロールユニット(制御手段)

Claims (10)

  1. 同一の気筒に複数の排気ポートが設けられ、前記複数の排気ポートのうちの一の排気ポートにはターボ過給機のタービンに排気を導く第1分岐通路が接続され、前記複数の排気ポートのうちの他の排気ポートには排気を前記タービンを迂回して前記タービンよりも下流の排気通路に導く第2分岐通路が接続される火花点火内燃機関に適用される制御装置において、
    前記一の排気ポートを開閉する一の排気弁及び前記他の排気ポートを開閉する他の排気弁の少なくともいずれか一方に対して排気弁を閉弁状態に維持させる弁停止を実行可能な可変動弁機構と、前記気筒に設けられて前記気筒の中心よりも前記一の排気ポート寄りに配置される点火プラグ及び前記気筒の中心よりも前記他の排気ポート寄りに配置される点火プラグの少なくともいずれか一方を含む複数の点火プラグと、前記内燃機関の運転中に前記可変動弁機構により前記一の排気弁又は前記他の排気弁のいずれか一方の弁停止が実行された場合、前記気筒の中心よりも前記一の排気ポート寄りに配置された点火プラグ又は前記気筒の中心よりも前記他の排気ポート寄りに配置された点火プラグのいずれか一方を動作させる制御手段と、を備えていることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記可変動弁機構は、前記一の排気弁又は前記他の排気弁のいずれか一方の排気弁に対してのみ弁停止を実行し、
    前記気筒には、前記気筒の略中心線上に配置された第1点火プラグと、前記気筒の中心よりも前記可変動弁機構による弁停止の対象の排気弁にて開閉される排気ポート寄りに配置された第2点火プラグとが設けられ、
    前記制御手段は、前記可変動弁機構により弁停止の対象の排気弁の弁停止が実行された場合、前記第2点火プラグを動作させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記可変動弁機構は、前記一の排気弁又は前記他の排気弁のいずれか一方の排気弁に対してのみ弁停止を実行し、
    前記気筒には、前記気筒の略中心線上に配置された第1点火プラグと、前記気筒の中心よりも前記可変動弁機構による弁停止の対象ではない排気弁にて開閉される排気ポート寄りに配置された第2点火プラグとが設けられ、
    前記制御手段は、前記可変動弁機構により弁停止の対象の排気弁の弁停止が実行された場合、前記第2点火プラグを動作させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記可変動弁機構は、前記一の排気弁の弁停止と前記他の排気弁の弁停止とを選択的に実行でき、
    前記気筒には、前記気筒の略中心線上に配置された第1点火プラグと、前記気筒の中心よりも前記一の排気ポート寄りに配置された第2点火プラグと、前記気筒の中心よりも前記他の排気ポート寄りに配置された第3点火プラグと、が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記可変動弁機構により前記一の排気弁の弁停止が実行された場合、前記第1点火プラグと前記第2点火プラグとを動作させることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記可変動弁機構により前記他の排気弁の弁停止が実行された場合、前記第1点火プラグと前記第3点火プラグとを動作させることを特徴とする請求項4又は5に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記制御手段は、前記可変動弁機構により前記一の排気弁の弁停止が実行された場合、前記第1点火プラグと前記第3点火プラグとを動作させることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記可変動弁機構により前記他の排気弁の弁停止が実行された場合、前記第1点火プラグと前記第2点火プラグとを動作させることを特徴とする請求項4又は7に記載の内燃機関の制御装置。
  9. 前記第2分岐通路の接続位置よりも下流の排気通路に排気浄化触媒が設けられ、
    前記制御手段は、前記排気浄化触媒を暖機中、前記第1点火プラグ、前記第2点火プラグ、及び前記第3点火プラグを動作させることを特徴とする請求項4〜8のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  10. 前記制御手段は、前記気筒に供給される混合気の空燃比が理論空燃比又は理論空燃比よりもリッチ側に制御される場合、前記第1点火プラグのみを点火させることを特徴とする請求項4〜9のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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JP2009133302A (ja) * 2007-11-07 2009-06-18 Mazda Motor Corp エンジンの上部構造

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