JP6599301B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに連通する主燃焼室及び副燃焼室が気筒ごとに設けられ、主燃焼室内の混合気の空燃比及び副燃焼室内の混合気の空燃比を互いに独立して変更可能な内燃機関の制御装置に関する。
従来、内燃機関の制御装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この内燃機関は、互いに連通する主燃焼室及び副燃焼室と、吸気通路に設けられ、吸気通路内に燃料を噴射することにより主燃焼室内に混合気を生成する主燃料噴射弁と、副燃焼室内に直接燃料を噴射することにより副燃焼室内に混合気を生成する副燃料噴射弁と、副燃焼室内の混合気を点火する点火プラグなどを備えている。
この内燃機関の場合、吸気行程で主燃焼室内に混合気が生成された後、圧縮行程で副燃焼室内に混合気が生成される。そして、点火プラグによって副燃焼室内の混合気が点火されることにより、燃焼した混合気が副燃焼室から主燃焼室内に噴出し、主燃焼室内の混合気を燃焼させる。
一方、この制御装置では、エンジン負荷が所定値L1よりも小さいときには、副燃焼室及び主燃焼室における混合気全体の当量比が理論当量比よりもリーン側の値になるとともに、副燃焼室内の混合気の当量比が温度最大当量比になるように、主燃料噴射弁及び副燃料噴射弁の噴射量が制御される。
また、エンジン負荷が所定値L1以上で所定値L2以下のときには、混合気全体の当量比が理論当量比になるとともに、副燃焼室内の混合気の当量比が値2近傍になるように、主燃料噴射弁及び副燃料噴射弁の噴射量が制御される。さらに、エンジン負荷が所定値L2よりも大きいときには、混合気全体の当量比が温度最大当量比になるとともに、副燃焼室内の混合気の当量比が値2近傍になるように、主燃料噴射弁及び副燃料噴射弁の噴射量が制御される。
特開2006−144681号公報
一般に、内燃機関が過渡運転状態にある場合、混合気の燃焼状態が不安定になることで、燃焼ガスの空燃比が変動し、排気浄化触媒に流入する排ガスの空燃比が変動することが知られている。その場合、排ガスの空燃比が排気浄化触媒における良好な排気浄化性能を確保できる領域(以下「排気浄化域」という)から外れることで、排ガス特性が悪化するおそれがある。これに対して、上記特許文献1の制御装置によれば、過渡運転状態における混合気の燃焼状態を考慮していない関係上、過渡運転状態での混合気の燃焼状態が不安定になり、排ガスの空燃比が排気浄化域を外れることで、排ガス特性の悪化を招いてしまうおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、主燃焼室及び副燃焼室を備える場合において、過渡運転状態における燃焼安定性を確保することができ、排ガス特性を向上させることができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、互いに連通する主燃焼室3c及び副燃焼室3dが気筒3aごとに設けられ、主燃焼室3cに燃料を供給するための主燃料噴射弁10と、副燃焼室3dに燃料を供給するための副燃料噴射弁11とを備え、主燃料噴射弁10の燃料噴射量(主噴射量QINJ1)及び副燃料噴射弁11の燃料噴射量(副噴射量QINJ2)をそれぞれ制御することによって、主燃焼室3c内の混合気の空燃比及び副燃焼室3d内の混合気の空燃比をそれぞれ変更可能に構成されるとともに、排気浄化触媒(触媒装置13)が排気通路5に設けられた内燃機関3の制御装置1であって、内燃機関3が過渡運転状態にあるか否かを判定する過渡運転状態判定手段(ECU2、ステップ3〜12)と、過渡運転状態判定手段の判定結果に基づき、内燃機関3が過渡運転状態にあるときに、内燃機関3が過渡運転状態にないときよりも、副燃料噴射弁11の燃料噴射量を増量することによって、副燃焼室3d内の混合気の空燃比をリッチ側に制御する空燃比制御手段(ECU2、ステップ20〜23,35,50〜60)と、を備え、空燃比制御手段は、内燃機関3が過渡運転状態にあるときに、主燃焼室3c内及び副燃焼室3d内における混合気全体の空燃比を内燃機関3が過渡運転状態にないときと同じ値に維持するように、主燃料噴射弁10の燃料噴射量を減量することによって、主燃焼室3cの混合気の空燃比をリーン側に制御することを特徴とする。
この内燃機関の制御装置によれば、内燃機関が過渡運転状態にあるか否かが判定され、内燃機関が過渡運転状態にあるときに、過渡運転状態にないときよりも、副燃料噴射弁の燃料噴射量を増量することによって、副燃焼室内の混合気の空燃比がリッチ側に制御されるので、内燃機関が過渡運転状態にあるときでも、気筒内の混合気の燃焼安定性を確保でき、燃焼ガスの空燃比すなわち排気浄化触媒に流入する排ガスの空燃比の変動を抑制することができる。それにより、排気浄化触媒に流入する排ガスの空燃比を排気浄化域に維持することができ、良好な排気浄化性能を確保できる。その結果、内燃機関が過渡運転状態にあるときでも、排ガス特性を向上させることができる。
また、内燃機関が過渡運転状態にあるときに、主燃焼室内及び副燃焼室内における混合気全体の空燃比を内燃機関が過渡運転状態にないときと同じ値に維持するように、主燃料噴射弁の燃料噴射量を減量することによって、主燃焼室の混合気の空燃比がリーン側に制御されるので、内燃機関が過渡運転状態にあるときでも、排気浄化触媒に流入する排ガスの空燃比を排気浄化域に確実に維持でき、排ガス特性をより一層、向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る制御装置及びこれを適用した内燃機関の構成を模式的に示す図である。 制御装置の電気的な構成を示すブロック図である。 内燃機関の副燃焼室周辺の概略的な構成を示す図1の部分拡大図である。 運転状態判定処理を示すフローチャートである。 吸気制御処理を示すフローチャートである。 燃焼制御処理を示すフローチャートである。 過渡運転用の燃料噴射制御処理を示すフローチャートである。 過渡運転用の燃料噴射制御処理を実行したときの(a)副噴射増量分と噴流強さの関係、及び(b)副噴射増量分と燃焼安定性の関係を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置について説明する。図1に示すように、本実施形態の制御装置1は、内燃機関(以下「エンジン」という)3の運転状態を制御するものであり、図2に示すECU2を備えている。このECU2によって、後述するように、各種の制御処理が実行される。
このエンジン3は、ガソリンを燃料とするものであり、図示しない車両に動力源として搭載されている。エンジン3は、複数組の気筒3a及びピストン3b(1組のみ図示)を有する多気筒タイプのものであり、吸気弁及び排気弁(いずれも図示せず)が気筒3aごとに設けられている。エンジン3の運転中、吸気弁及び排気弁によって、気筒3a内への吸気動作と気筒3aからの排気動作がそれぞれ実行される。
エンジン3の吸気通路4には、上流側から順に、ターボチャージャ6、スロットル弁機構7、EGR装置8及び主燃料噴射弁10などが設けられている。このターボチャージャ6は、吸気通路4の途中に設けられたコンプレッサ6aと、排気通路5の途中に設けられ、コンプレッサ6aと一体に回転するタービン6bと、ウェイストゲート弁6cなどを備えている。
このターボチャージャ6では、排気通路5内の排ガスによってタービン6bが回転駆動されると、コンプレッサ6aもこれと一体に回転することにより、吸気通路4内の吸入空気が加圧される。すなわち、過給動作が実行される。
また、ウェイストゲート弁6cは、排気通路5のタービン6bをバイパスするタービンバイパス路6dの途中に設けられており、その開度が変化することによって、タービン6bを迂回してタービンバイパス路6dを流れる排ガスの流量、言い換えればタービン6bを駆動する排ガスの流量を変化させる。それにより、過給圧を変化させる。
このウェイストゲート弁6cは、ECU2に電気的に接続された電動タイプのものであり、ECU2は、ウェイストゲート弁6cの開度を制御することによって、過給圧を制御する。
また、スロットル弁機構7は、スロットル弁7a及びこれを開閉駆動するTHアクチュエータ7bなどを備えている。スロットル弁7aは、吸気通路4の途中に回動自在に設けられており、当該回動に伴う開度の変化によりスロットル弁7aを通過する空気の流量を変化させる。
また、THアクチュエータ7bは、ECU2に接続されたモータにギヤ機構(いずれも図示せず)を組み合わせたものであり、ECU2によって制御されることにより、スロットル弁7aの開度を変化させる。それにより、吸気行程中、気筒3a内に吸入される空気量が変更される。
さらに、EGR装置8は、排気通路5内の排ガスの一部を吸気通路4側に還流するものであり、吸気通路4及び排気通路5の間に接続されたEGR通路8aと、このEGR通路8aを開閉するEGR弁8bなどで構成されている。EGR通路8aの一端は、排気通路5のタービン6bよりも上流側の部位に開口し、他端は、吸気通路4のスロットル弁7aよりも下流側の部位に開口している。
EGR弁8bは、その開度がリニアに変化するリニア電磁弁で構成され、ECU2に電気的に接続されている。ECU2は、EGR弁8bを介して、EGR通路8aの開度を変化させることにより、排ガスの還流量すなわちEGR量を制御する。
また、主燃料噴射弁10は、吸気通路4の吸気マニホールドに気筒3aごとに設けられており、ECU2に電気的に接続されているとともに、ECU2によって制御されることにより、燃料を吸気マニホールド内に噴射する。この主燃料噴射弁10から噴射された燃料は、吸気行程中の吸気弁の開弁に伴って、主燃焼室3c内に吸入され、混合気を生成する。
さらに、エンジン3の各気筒3aのピストン3bとシリンダヘッドとの間には、主燃焼室3c及び副燃焼室3dが形成されている。図1及び図3に示すように、副燃焼室3dは、主燃焼室3cの上側に設けられており、その上側には、副燃料噴射弁11及び点火プラグ12が配置されている。
副燃料噴射弁11は、その先端部の噴射口が副燃焼室3d内に臨むように設けられており、ECU2に電気的に接続されているとともに、ECU2によって制御されることにより、燃料を副燃焼室3d内に噴射する。それにより、混合気が副燃焼室3d内に生成される。
また、点火プラグ12は、その先端部の電極が副燃焼室3d内に臨むように設けられており、燃焼行程中、ECU2によって制御されることにより放電し、副燃焼室3d内の混合気を点火する。
さらに、副燃焼室3dの底壁部3eには、複数の連通孔3fが形成されており、これらの連通孔3fを介して、副燃焼室3dと主燃焼室3cは互いに連通している。それにより、上記のように、燃焼行程中、点火プラグ12によって副燃焼室3d内の混合気が点火された際、点火された混合気は、火種として連通孔3fを介して主燃焼室3c内に流入し、主燃焼室3c内の混合気を燃焼させる。
このエンジン3の場合、通常運転の実行中、高負荷域又は極低負荷域では、気筒3a内の混合気全体の空燃比が理論空燃比になるように制御され、ストイキ運転されるとともに、それ以外の負荷域では、気筒3a内の混合気全体の空燃比が理論空燃比よりもリーン側の値になるように制御され、リーンバーン運転される。また、後述する触媒再生運転の実行中は、気筒3a内の混合気全体の空燃比が理論空燃比よりもリッチな値に制御される。この場合、気筒3a内の混合気全体の空燃比とは、気筒3a内における総吸入空気量と、主燃料噴射弁10による燃料噴射量及び副燃料噴射弁11による燃料噴射量の総和との比を意味する。
一方、排気通路5には、触媒装置13(排気浄化触媒)が設けられている。この触媒装置13は、NOx浄化触媒と三元触媒を組み合わせたものであり、NOx浄化触媒は、排ガス中のNOxを酸化雰囲気下で捕捉するとともに、捕捉したNOxを還元雰囲気下で還元する。また、三元触媒は、ストイキ雰囲気下において、排ガス中のHC及びCOなどを酸化しかつNOxを還元することによって、排ガスを浄化する。なお、エンジン3の通常運転中、触媒装置13に流れ込む排ガスの空燃比は、触媒装置13で良好な排気浄化性能を確保できるように、排気浄化域内の値に制御される。
また、ECU2には、クランク角センサ20、エアフローセンサ21、過給圧センサ22、EGR弁開度センサ23及びアクセル開度センサ24が電気的に接続されている。
このクランク角センサ20は、マグネットロータ及びMREピックアップで構成されており、図示しないクランクシャフトの回転に伴い、いずれもパルス信号であるCRK信号及びTDC信号をECU2に出力する。
このCRK信号は、所定クランク角(例えば30゜)ごとに1パルスが出力され、ECU2は、このCRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。また、TDC信号は、各気筒3aのピストン3bが吸気行程のTDC位置よりも若干、手前の所定のクランク角位置にあることを表す信号であり、所定クランク角ごとに1パルスが出力される。
また、エアフローセンサ21は、熱線式エアフローメータで構成されており、コンプレッサ6aよりも上流側の吸気通路4内を流れる空気の流量(以下「空気流量」という)GAIRを検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。
また、過給圧センサ22は、半導体圧力センサなどで構成され、過給圧PBを表す検出信号をECU2に出力する。この過給圧PBは、ターボチャージャ6により加圧された吸気通路4内の圧力(絶対圧)である。
さらに、EGR弁開度センサ23は、EGR弁8bの開度(以下「EGR弁開度」という)φEGRを検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。
一方、アクセル開度センサ24は、車両の図示しないアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセル開度」という)APを検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。
また、ECU2は、CPU、RAM、ROM及びI/Oインターフェース(いずれも図示せず)などからなるマイクロコンピュータで構成されており、前述した各種のセンサ20〜24の検出信号などに応じて、エンジン3の運転状態を判定し、その運転状態に応じて、以下に述べるように、各種の制御処理を実行する。なお、本実施形態では、ECU2が、過渡運転状態判定手段及び空燃比制御手段に相当する。
次に、図4を参照しながら、運転状態判定処理について説明する。この運転状態判定処理は、エンジン3の通常運転/触媒再生運転の切換判定やエンジン3の通常運転中の定常運転状態/過渡運転状態を判定するものであり、ECU2によって所定の制御周期ΔT(例えば10msec)で実行される。なお、以下の説明において算出される各種の値は、ECU2のRAM内に記憶されるものとする。
同図に示すように、まず、ステップ1(図では「S1」と略す。以下同じ)で、触媒再生運転判定処理を実行する。この判定処理は、触媒装置13のNOx捕捉能力を回復するために、触媒再生運転を実行すべきか否かを判定するものであり、以下に述べるように実行される。
まず、NOx捕捉量S_NOxを算出する。このNOx捕捉量S_NOxは、エンジン3の通常運転中(特にリーンバーン運転中)に触媒装置13に捕捉されたと推定されるNOxの積算量である。具体的には、NOx捕捉量S_NOxは、エンジン回転数NEおよび要求トルクTRQに応じて図示しないマップを検索することにより、前回の制御タイミングから今回の制御タイミングの間に捕捉したと推定されるNOx量の今回値を算出し、これを前回までのNOx捕捉量S_NOxに加算することによって算出される。この要求トルクTRQは、運転者によってエンジン3に要求されているトルクであり、後述する燃焼制御処理において算出される。また、このNOx捕捉量S_NOxは、後述する触媒再生運転の実行後に値0にリセットされる。
次いで、このNOx捕捉量S_NOxを所定値Srefと比較し、S_NOx>Sreが成立しているときには、触媒装置13のNOx捕捉能力を回復するために、触媒再生運転を実行すべきであると判定して、それを表すために、触媒再生運転条件フラグF_CAT_REを「1」に設定する。この場合、触媒再生運転条件フラグF_CAT_REが一旦、「1」に設定されると、後述する触媒再生運転が所定時間、実行されるまでの間は、触媒再生運転条件フラグF_CAT_REは「1」に保持される。
一方、S_NOx≦Srefが成立しているときや、後述する触媒再生運転が所定時間、実行されたタイミングでは、触媒再生運転条件フラグF_CAT_REが「0」に設定される。
以上のように、ステップ1で、触媒再生運転判定処理を実行した後、ステップ2に進み、触媒再生運転条件フラグF_CAT_REが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、そのまま本処理を終了する。
一方、ステップ2の判別結果がNOのとき、すなわちF_CAT_RE=0でエンジン3が通常運転中であるときには、ステップ3に進み、下式(1)により、要求トルク偏差DTRQを算出する。
DTRQ=|TRQ−TRQz| ……(1)
この式(1)において、TRQzは要求トルクの前回値(RAM内の前回算出値)を表している。
次いで、ステップ4に進み、要求トルク偏差DTRQが所定値Dref1よりも大きいか否かを判別する。この判別結果がYESで、要求トルクTRQの変動度合いが大きいときには、エンジン3が過渡運転状態にあると判定して、それを表すために、ステップ12に進み、過渡運転フラグF_TRANSを「1」に設定した後、本処理を終了する。
一方、ステップ4の判別結果がNOで、DTRQ≦Dref1のときには、ステップ5に進み、下式(2)により、吸入空気量偏差DGCYLを算出する。
DGCYL=|GCYLcmd−GCYL| ……(2)
この式(2)において、GCYLcmdは目標吸入空気量を、GCYLは吸入空気量をそれぞれ表している。この吸入空気量GCYLは、気筒3a内に吸入された空気量の推定値であり、空気流量GAIR、エンジン回転数NE、過給圧PB及びEGR弁8bの開度などの運転パラメータに基づいて、所定の算出手法により算出される。また、目標吸入空気量GCYLcmdは、後述するように、吸気制御処理において算出される。
次に、ステップ6で、吸入空気量偏差DGCYLが所定値Dref2よりも大きいか否かを判別する。この判別結果がYESで、吸入空気量GCYLと目標吸入空気量GCYLcmdとの間の離間度合いが大きいときには、エンジン3が過渡運転状態にあると判定して、前述したように、ステップ12で、過渡運転フラグF_TRANSを「1」に設定した後、本処理を終了する。
一方、ステップ6の判別結果がNOで、DGCYL≦Dref2のときには、ステップ7に進み、下式(3)により、EGR率偏差DγEGRを算出する。
DγEGR=|γEGRdmd−γEGR| ……(3)
この式(3)において、γEGRdmdは要求EGR率を、γEGRはEGR率をそれぞれ表している。このEGR率γEGRは、気筒3a内における不活性ガス量の総ガス量に対する割合(%)であり、要求EGR率γEGRdmdは、運転者によってエンジン3に要求されているEGR率である。これらの値γEGRdmd,γEGRは、後述する吸気制御処理において算出される。
次に、ステップ8で、EGR率偏差DγEGRが所定値Dref3よりも大きいか否かを判別する。この判別結果がYESで、要求EGR率γEGRdmdとEGR率γEGRとの間の離間度合いが大きいときには、エンジン3が過渡運転状態にあると判定して、前述したように、ステップ12で、過渡運転フラグF_TRANSを「1」に設定した後、本処理を終了する。
一方、ステップ8の判別結果がNOで、DγEGR≦Dref3のときには、ステップ9に進み、下式(4)により、過給圧偏差PBdmdを算出する。
DPB=|PBdmd−PB| ……(4)
この式(4)において、PBdmdは要求過給圧であり、運転者によってエンジン3に要求されている過給圧を表している。この要求過給圧PBdmdは、後述する吸気制御処理において算出される。
次に、ステップ10で、過給圧偏差DPBが所定値Dref4よりも大きいか否かを判別する。この判別結果がYESで、要求過給圧PBdmdと過給圧PBとの間の離間度合いが大きいときには、エンジン3が過渡運転状態にあると判定して、前述したように、ステップ12で、過渡運転フラグF_TRANSを「1」に設定した後、本処理を終了する。
一方、ステップ10の判別結果がNOで、DPB≦Dref4のときには、エンジン3が定常運転状態にあると判定して、それを表すために、ステップ11に進み、過渡運転フラグF_TRANSを「0」に設定した後、本処理を終了する。
次に、図5を参照しながら、吸気制御処理について説明する。この制御処理は、ターボチャージャ6、スロットル弁機構7及びEGR装置8の動作状態を制御することによって、吸入空気量を制御するものであり、ECU2によって前述した制御周期ΔTで実行される。
同図に示すように、まず、ステップ20で、前述した触媒再生運転条件フラグF_CAT_REが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、エンジン3の通常運転を実行すべきであると判定して、ステップ21に進み、通常運転用の過給制御処理を実行する。
この制御処理では、まず、エンジン回転数NE及び要求トルクTRQに応じて、図示しないマップを検索することにより、目標吸入空気量GCYLcmdを算出する。次いで、この目標吸入空気量GCYLcmdに応じて、図示しないマップを検索することにより、要求過給圧PBdmdを算出する。この場合、要求過給圧PBdmdは、エンジン3を通常運転するのに最適な値として算出される。
そして、過給圧PBが要求過給圧PBdmdになるように、ウェイストゲート弁6cを駆動する。その結果、過給圧PBが要求過給圧PBdmdになるように制御される。
次いで、ステップ22に進み、通常運転用のTH制御処理を実行する。この通常運転用のTH制御処理では、まず、前述した目標吸入空気量GCYLcmdに応じて、図示しないマップを検索することにより、目標開度を算出する。この場合、目標開度は、エンジン3を通常運転するのに最適な値として算出される。
そして、スロットル弁7aの実際の開度が目標開度になるように、THアクチュエータ7bを駆動する。その結果、スロットル弁7aの実際の開度が目標開度になるように制御される。
次に、ステップ23で、通常運転用のEGR制御処理を実行する。この制御処理では、まず、エンジン回転数NE及び要求トルクTRQに応じて、図示しないマップを検索することにより、要求EGR率γEGRdmdを算出する。この場合、要求EGR率γEGRdmdは、エンジン3を通常運転するのに最適な値として算出される。
また、EGR弁8bの開度及び過給圧PBなどの各種の運転パラメータに基づいて、所定の算出手法により、EGR率γEGRを算出する。そして、EGR率γEGRが要求EGR率γEGRdmdになるように、EGR弁8bを駆動する。その結果、EGR率γEGRが要求EGR率γEGRdmdになるように制御される。
ステップ23で、以上のように通常運転用のEGR制御処理を実行した後、本処理を終了する。
一方、前述したステップ20の判別結果がYESのときには、触媒装置13のNOx捕捉能力を回復するために、エンジン3の触媒再生運転を実行すべきであると判定して、ステップ24に進み、触媒再生運転用の過給制御処理を実行する。
この制御処理では、まず、エンジン回転数NE及び要求トルクTRQに応じて、図示しないマップを検索することにより、目標吸入空気量GCYLcmdを算出する。次いで、この目標吸入空気量GCYLcmdに応じて、図示しないマップを検索することにより、要求過給圧PBdmdを算出する。この場合、要求過給圧PBdmdは、エンジン3の触媒再生運転を実行するのに最適な値として算出される。
そして、過給圧PBが要求過給圧PBdmdになるように、ウェイストゲート弁6cを駆動する。その結果、過給圧PBが要求過給圧PBdmdになるように制御される。
次いで、ステップ25に進み、触媒再生運転用のTH制御処理を実行する。この触媒再生運転用のTH制御処理では、まず、前述した目標吸入空気量GCYLcmdに応じて、図示しないマップを検索することにより、目標開度を算出する。この場合、目標開度は、エンジン3の触媒再生運転を実行するのに最適な値として算出される。
そして、スロットル弁7aの実際の開度が目標開度になるように、THアクチュエータ7bを駆動する。その結果、スロットル弁7aの実際の開度が目標開度になるように制御される。
次に、ステップ26で、触媒再生運転用のEGR制御処理を実行する。この制御処理では、まず、エンジン回転数NE及び要求トルクTRQに応じて、図示しないマップを検索することにより、要求EGR率γEGRdmdを算出する。この場合、要求EGR率γEGRdmdは、エンジン3の触媒再生運転を実行するのに最適な値として算出される。
また、EGR弁8bの開度及び過給圧PBなどの各種の運転パラメータに基づいて、所定の算出手法により、EGR率γEGRを算出する。そして、EGR率γEGRが要求EGR率γEGRdmdになるように、EGR弁8bを駆動する。その結果、EGR率γEGRが要求EGR率γEGRdmdになるように制御される。
ステップ26で、以上のように触媒再生運転用のEGR制御処理を実行した後、本処理を終了する。
次に、図6を参照しながら、燃焼制御処理について説明する。この燃焼制御処理は、主燃料噴射弁10、副燃料噴射弁11及び点火プラグ12の動作を制御することによって、エンジン3の混合気の燃焼状態を制御するものであり、ECU2によって、TDC信号の発生タイミングに同期して実行される。
なお、以下の説明では、主燃料噴射弁10による燃料の噴射量及び噴射時期を「主噴射量QINJ1」及び「主噴射時期φINJ1」といい、副燃料噴射弁11による燃料の噴射量及び噴射時期を「副噴射量QINJ2」及び「副噴射時期φINJ2」という。
同図に示すように、まず、ステップ30で、要求トルクTRQを算出する。この要求トルクTRQは、エンジン回転数NE及びアクセル開度APに応じて、図示しないマップを検索することにより算出される。
次いで、ステップ31に進み、前述した触媒再生運転条件フラグF_CAT_REが「0」であるか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、通常運転を継続すべきであると判定して、ステップ32に進み、前述した過渡運転フラグF_TRANSが「0」であるか否かを判別する。
この判別結果がYESで、エンジン3が過渡運転状態にないとき、すなわち定常運転状態にあるときには、定常運転用の制御処理を実行すべきであると判定して、ステップ33に進み、定常運転用の燃料噴射制御処理を実行する。
この定常運転用の燃料噴射制御処理では、エンジン回転数NE及び要求トルクTRQに応じて、図示しないマップを検索することにより、主噴射量QINJ1を算出し、これとエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、主噴射時期φINJ1を算出する。
さらに、エンジン回転数NE及び要求トルクTRQに応じて、図示しないマップを検索することにより、副噴射量QINJ2を算出し、これとエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、副噴射時期φINJ2を算出する。そして、これらの算出値QINJ1,φINJ1,QINJ2,φINJ2に基づいて、両燃料噴射弁10,11による燃料噴射が実行される。その結果、定常運転用の制御処理の実行中は、気筒3a内の混合気全体の空燃比は、理論空燃比よりもリーン側の値又は理論空燃比に制御される。
次いで、ステップ34に進み、定常運転用の点火時期制御処理を実行する。この制御処理では、点火プラグ12によって、副燃焼室3d内の混合気が燃焼するのに最適な点火時期で点火される。以上のように、ステップ34で、定常運転用の点火時期制御処理を実行した後、本処理を終了する。
一方、前述したステップ32の判別結果がNOで、エンジン3が過渡運転状態にあるときには、過渡運転用の制御処理を実行すべきであると判定して、ステップ35に進み、過渡運転用の燃料噴射制御処理を実行する。
この過渡運転用の燃料噴射制御処理は、具体的には、図7に示すように実行される。まず、ステップ50で、エンジン回転数NE及び要求トルクTRQに応じて、図示しないマップを検索することにより、基本主噴射量QINJ1_bを算出する。この場合、基本主噴射量QINJ1_bは、前述した定常運転用の燃料噴射制御処理で主噴射量QINJ1の算出に用いたものと同じマップを用いて算出される。
次いで、ステップ51に進み、エンジン回転数NE及び要求トルクTRQに応じて、図示しないマップを検索することにより、基本副噴射量QINJ2_bを算出する。この場合、基本副噴射量QINJ2_bは、前述した定常運転用の燃料噴射制御処理で副噴射量QINJ2の算出に用いたものと同じマップを用いて算出される。
次に、ステップ52で、エンジン回転数NE及び要求トルクTRQに応じて、図示しないマップを検索することにより、副噴射増量分DQINJ2を算出する。
ステップ52に続くステップ53で、下式(5)により、副噴射量QINJ2を算出する。
QINJ2=QINJ2_b+DQINJ2 ……(5)
次いで、ステップ54に進み、以上のように算出した基本主噴射量QINJ1_b、副噴射量QINJ2及び前述した吸入空気量GCYLに基づいて、推定空燃比AFestを算出する。この推定空燃比AFestは、主燃料噴射弁10によって基本主噴射量QINJ1_b分の燃料を、副燃料噴射弁11によって副噴射量QINJ2分の燃料をそれぞれ噴射したときの排ガスの空燃比の推定値に相当する。
次に、ステップ55で、エンジン回転数NE及び要求トルクTRQに応じて、図示しないマップを検索することにより、目標空燃比AFcmdを算出する。この目標空燃比AFcmdは、排ガスの空燃比の目標値であり、エンジン3の通常運転中に触媒装置13において最良の排気浄化性能が得られるような排気浄化域内の値に設定されている。
ステップ55に続くステップ56で、下式(6)により、空燃比偏差DAFを算出する。
DAF=AFcmd−AFest ……(6)
次いで、ステップ57に進み、空燃比偏差DAF、副噴射量QINJ2及び吸入空気量GCYLに基づいて、主噴射減量分DQINJ1を算出する。
次に、ステップ58で、下式(7)により、主噴射量QINJ1を算出する。
QINJ1=QINJ1_b−DQINJ1 ……(7)
以上のように、4つの値QINJ1,φINJ1,QINJ2,φINJ2が算出されると、これらの算出値に基づいて、両燃料噴射弁10,11による燃料噴射が実行される。その結果、副噴射量QINJ2は、エンジン3の過渡運転に適した値となるように、定常運転用の値よりも、副噴射増量分DQINJ2だけ増大される。これは以下の理由による。
すなわち、図8(a)に示すように、副燃焼室3d内の混合気が燃焼する際、副噴射増量分DQINJ2が大きくなるほど、副燃焼室3dから連通孔3fを介して主燃焼室3cに噴射される混合気の噴流強さがより強くなり、それに起因して、図8(b)に示すように、副噴射増量分DQINJ2が大きくなるほど、燃焼安定性がより向上する。したがって、エンジン3の過渡運転中の燃焼安定性を確保するために、副噴射量QINJ2は定常運転用の値と比べて、副噴射増量分DQINJ2だけ増大され、それにより、副燃焼室3d内の混合気は、定常運転中よりもリッチ側に制御される。
また、副噴射量QINJ2の増大に伴って、主噴射量QINJ1は、定常運転用の値と比べて、主噴射減量分DQINJ1だけ減少され、主燃焼室3c内の混合気は、定常運転中よりもリーン側に制御される。その結果、気筒3a内の混合気全体の空燃比は、通常の定常運転中と同じ値(すなわち目標空燃比AFcmd)に維持される。
図6に戻り、ステップ35で、過渡運転用の燃料噴射制御処理を以上のように実行した後、ステップ36に進み、過渡運転用の点火時期制御処理を実行する。この制御処理では、点火プラグ12によって、副燃焼室3d内の混合気が燃焼するのに最適な点火時期で点火される。以上のように、ステップ36で、過渡運転用の点火時期制御処理を実行した後、本処理を終了する。
一方、前述したステップ31の判別結果がNOで、触媒再生運転条件フラグF_CAT_RE=1のときには、触媒再生運転用の制御処理を実行すべきであると判定して、ステップ37に進み、触媒再生運転用の燃料噴射制御処理を実行する。この制御処理では、エンジン回転数NE及び要求トルクTRQに応じて、図示しないマップを検索することにより、主噴射量QINJ1を算出し、これとエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、主噴射時期φINJ1を算出する。
さらに、エンジン回転数NE及び要求トルクTRQに応じて、図示しないマップを検索することにより、副噴射量QINJ2を算出し、これとエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、副噴射時期φINJ2を算出する。そして、これらの算出値QINJ1,φINJ1,QINJ2,φINJ2に基づいて、両燃料噴射弁10,11による燃料噴射が実行される。
この場合、主噴射量QINJ1及び副噴射量QINJ2は、定常運転用の値よりも大きい値に設定される。それにより、触媒再生運転用の燃料噴射制御処理の実行中、副燃焼室3d及び主燃焼室3c内の空燃比は、通常運転中よりもリッチな値に制御されるとともに、気筒3a内の混合気全体の空燃比は、NOxが触媒装置13で還元されるように理論空燃比よりもリッチな値に制御される。
次いで、ステップ38に進み、触媒再生運転用の点火時期制御処理を実行する。この制御処理では、点火プラグ12によって、副燃焼室3d内の混合気が燃焼するのに最適な点火時期で点火される。以上のように、ステップ38で、触媒再生運転用の点火時期制御処理を実行した後、本処理を終了する。
以上のように、本実施形態の制御装置1によれば、エンジン3が過渡運転状態にあるときには、過渡運転用の燃料噴射制御処理が実行される。その際、副噴射量QINJ2は、定常運転用の値よりも、副噴射増量分DQINJ2だけ増大されることで、副燃焼室3d内の空燃比が定常運転状態のときよりもリッチ側に制御される。これと同時に、主噴射量QINJ1は、定常運転用の値と比べて、主噴射減量分DQINJ1だけ減少されることで、主燃焼室3c内の混合気は、定常運転状態のときよりもリーン側に制御される。
それにより、排ガスの空燃比を通常の定常運転中と同じ値(すなわち目標空燃比AFcmd)に維持しながら、気筒3a内の混合気の燃焼安定性を確保することができる。その結果、エンジン3が過渡運転状態にあるときでも、触媒装置13に流入する排ガスの空燃比を定常運転中と同様に排気浄化域の値に維持することができ、良好な排気浄化性能を確保することができる。
なお、実施形態は、本発明の制御装置1を車両用の内燃機関に適用した例であるが、本発明の制御装置は、これに限らず、船舶用の内燃機関や他の産業機器用の内燃機関にも適用可能である。
また、実施形態は、内燃機関として、ガソリンを燃料とするものを用いた例であるが、本発明の内燃機関はこれに限らず、軽油や天然ガスなどを燃料とする内燃機関を用いてもよい。
さらに、実施形態は、内燃機関として、通常時はリーンバーン運転又はストイキ運転されるものを用いた例であるが、本発明の内燃機関はこれに限らず、主燃焼室内の混合気の空燃比及び当該副燃焼室内の混合気の空燃比を互いに独立して変更可能に構成されたものであればよい。例えば、内燃機関として、通常時はストイキ運転のみが実行されるものを用いてもよい。
一方、実施形態は、排気浄化触媒として、触媒装置13を用いた例であるが、本発明の排気浄化触媒はこれに限らず、排ガスを浄化できるものであればよい。例えば、通常時にストイキ運転のみが実行される内燃機関の場合には、排気浄化触媒として三元触媒を用いてもよい。
1 制御装置
2 ECU(過渡運転状態判定手段、空燃比制御手段)
3 内燃機関
3a 気筒
3c 主燃焼室
3d 副燃焼室
5 排気通路
13 触媒装置(排気浄化触媒)

Claims (1)

  1. 互いに連通する主燃焼室及び副燃焼室が気筒ごとに設けられ、前記主燃焼室に燃料を供給するための主燃料噴射弁と、前記副燃焼室に燃料を供給するための副燃料噴射弁とを備え、前記主燃料噴射弁の燃料噴射量及び前記副燃料噴射弁の燃料噴射量をそれぞれ制御することによって、当該主燃焼室内の混合気の空燃比及び当該副燃焼室内の混合気の空燃比をそれぞれ変更可能に構成されるとともに、排気浄化触媒が排気通路に設けられた内燃機関の制御装置であって、
    当該内燃機関が過渡運転状態にあるか否かを判定する過渡運転状態判定手段と、
    当該過渡運転状態判定手段の判定結果に基づき、前記内燃機関が前記過渡運転状態にあるときに、前記内燃機関が前記過渡運転状態にないときよりも、前記副燃料噴射弁の燃料噴射量を増量することによって、前記副燃焼室内の混合気の空燃比をリッチ側に制御する空燃比制御手段と、を備え
    前記空燃比制御手段は、前記内燃機関が前記過渡運転状態にあるときに、前記主燃焼室内及び前記副燃焼室内における混合気全体の空燃比を前記内燃機関が前記過渡運転状態にないときと同じ値に維持するように、前記主燃料噴射弁の燃料噴射量を減量することによって、前記主燃焼室の混合気の空燃比をリーン側に制御することを特徴とする内燃機関の制御装置。
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