JP2008303794A - タービン動翼の振動低減装置 - Google Patents

タービン動翼の振動低減装置 Download PDF

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Abstract

【課題】タービン動翼の振動に対する信頼性を向上させることができるタービン動翼の振動低減装置を提供すること。
【解決手段】隣接配置されたタービン動翼10間に設けられて、前記タービン動翼10の振動エネルギーを吸収するタービン動翼の振動低減装置15であって、その外周面が前記タービン動翼10の表面13b,16aと接触し、摩擦ダンパとして作用する中空円筒状の外筒15aと、前記外筒15a内に封入され、その外周面が前記外筒15aの内周面と接触しながら揺動し、慣性ダンパとして作用する揺動部材15bとを備えている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、タービン動翼の振動低減装置に関するものである。
タービン動翼の振動を低減させるタービン動翼の振動低減装置としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
特開2005−233141号公報(図6および図8)
しかしながら、上記特許文献1に開示された発明では、シールピンの外周面と溝の第1壁および/またはプラットホームの側壁との間に入り込んだスケール(煤や錆等)によって、シールピンが固着して動かなくなり、シールピンが摩擦ダンパとして作用(機能)しなくなるおそれがあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、タービン動翼の振動に対する信頼性を向上させることができるタービン動翼の振動低減装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係るタービン動翼の振動低減装置は、隣接配置されたタービン動翼間に設けられて、前記タービン動翼の振動エネルギーを吸収するタービン動翼の振動低減装置であって、その外周面が前記タービン動翼の表面と接触し、摩擦ダンパとして作用する中空円筒状の外筒と、前記外筒内に封入され、その外周面が前記外筒の内周面と接触しながら揺動し、慣性ダンパとして作用する揺動部材とを備えている。
本発明に係るタービン動翼の振動低減装置によれば、遠心力作用下において、外筒が摩擦ダンパとして作用することとなるので、これにより、タービン動翼の振動エネルギーを吸収することができ、振動応答量を低減させることができて、タービン動翼の振動を低減させることができる。
また、遠心力作用下において、揺動部材がタービン動翼より伝わった振動によって外筒内に形成された密閉空間内で振子(揺動)運動を行い、慣性ダンパとして作用することとなるので、これにより、タービン動翼の振動エネルギーをさらに吸収することができ、振動応答量をさらに低減させることができて、タービン動翼の振動をさらに低減させることができる。
さらに、外筒の外周面とタービン動翼の表面(例えば、図4に示す溝16の第1壁16aおよび/またはプラットホーム13の他側面13b)との間に入り込んだスケール(煤や錆等)によって、仮に外筒が固着して動かなくなり、摩擦ダンパとして作用しなくなった場合でも、揺動部材が、慣性ダンパとして作用し続けて、タービン動翼の振動エネルギーが吸収され、タービン動翼の振動が低減されることとなるので、タービン動翼の振動に対する信頼性を向上させることができる。
上記タービン動翼の振動低減装置において、前記外筒内に、外径の同じ揺動部材が複数個封入されているとさらに好適である。
このようなタービン動翼の振動低減装置によれば、タービン動翼(より詳しくは、プラットホーム)がねじれるモードの場合でも、個々の揺動部材は、慣性ダンパとして作用し続けることとなるので、タービン動翼の振動エネルギーを吸収することができ、振動応答量を低減させることができて、タービン動翼の振動を低減させることができる。
また、揺動部材が軸方向に移動すると、互いに衝突しあうこととなって、揺動部材は、衝突ダンパとしても作用(機能)することとなるので、これにより、タービン動翼の振動エネルギーをさらに吸収することができ、振動応答量をさらに低減させることができて、タービン動翼の振動をさらに低減させることができる。
上記タービン動翼の振動低減装置において、前記外筒内に、外径の異なる揺動部材が複数個封入されているとさらに好適である。
このようなタービン動翼の振動低減装置によれば、外径の異なる揺動部材が、複数の(異なる)ハーモニック励振力によるタービン動翼の振動エネルギーを吸収することとなるので、タービン動翼の振動を、幅広い周波数領域(範囲)にわたって低減させることができる。
上記タービン動翼の振動低減装置において、前記揺動部材が、球体として構成されているとさらに好適である。
このようなタービン動翼の振動低減装置によれば、揺動部材はそれぞれ、球体とされており、軸方向に移動しやすく(転がりやすく)なっているので、揺動部材を衝突ダンパとしてより効果的に作用させることができる。
上記タービン動翼の振動低減装置において、前記外筒の外周面に、前記タービン動翼の一方または双方の表面と当接する平坦面が形成されているとさらに好適である。
このようなタービン動翼の振動低減装置によれば、外筒の外周面と、タービン動翼の表面(例えば、図4に示す溝16の第1壁16aおよび/またはプラットホーム13の他側面13b)との接触(当接)面積が増加することとなるので、遠心力作用下において、外筒を摩擦ダンパとしてより効果的に作用させることができる。
上記タービン動翼の振動低減装置において、前記外筒内で揺動する前記揺動部材の軌跡が、サイクロイド曲線を描くように、前記揺動部材の形状が設定されているとさらに好適である。
このようなタービン動翼の振動低減装置によれば、揺動部材が慣性ダンパとして作用する場合、周期を振幅に関係なく一定とすることができるので、振幅が変化した場合でも、特定のハーモニック励振力によるタービン動翼の振動エネルギーを確実に吸収することができる。
本発明に係るガスタービンは、タービン動翼の振動に対する信頼性を向上させることができるタービン動翼の振動低減装置を備えている。
本発明に係るガスタービンによれば、ガスタービン全体の信頼性が向上することとなる。
本発明によれば、タービン動翼の振動に対する信頼性を向上させることができるという効果を奏する。
以下、本発明に係るタービン動翼の振動低減装置の第1実施形態について、図1から図4を参照しながら説明する。
図1は本発明に係るタービン動翼の振動低減装置を具備したガスタービンの断面図、図2は本発明に係るタービン動翼の振動低減装置の第1実施形態を説明するための図であって、タービン動翼が隣接した状態を示す側面図、図3は図2のIII−III矢視断面図、図4は図3の要部拡大図である。
図1に示すように、ガスタービン1は、燃焼用空気を圧縮する圧縮部2と、この圧縮部2から送られてきた高圧空気中に燃料を噴射して燃焼させ、高温燃焼ガスを発生させる燃焼部3と、この燃焼部3の下流側に位置し、燃焼部3を出た燃焼ガスにより駆動されるタービン部4とを主たる要素として構成されたものである。
タービン部4の回転軸(図示せず)には、軸方向に沿って複数枚のタービンディスク(図示せず)が取り付けられており、各タービンディスクの外周部には、複数枚の図2から図4に示すようなタービン動翼10が周方向に沿って、隙間dをあけ隣接して取り付けられている。
タービン動翼10はそれぞれ、タービンディスクに埋め込まれてタービン動翼10の全体を保持(支持)するクリスマスツリー型の翼根(根元)11と、高温ガスに曝される翼部12と、この翼部12を支持するプラットホーム13と、翼根11とプラットホーム13とを連結するシャンク14とを備えている。
また、図3に示すように、タービン動翼10の翼部12の側面から内側へ所定の距離離間した部位には、所定の間隔で(並列に)孔hが設けられており、これら孔h内には、タービン動翼10を冷却する冷却媒体(例えば、冷却空気)が流されるようになっている。
さらに、図2に示すように、各タービン動翼10のプラットホーム13の一側面(回転軸およびタービンディスクの周方向における一側面、すなわち、プラットホーム13の他側面(回転軸およびタービンディスクの周方向における他側面)13bと対向する面)13aには、タービン動翼の振動低減装置15を収容する溝(凹所)16が設けられている。
この溝16は、図4に示すように、側面から見ると翼部12の側から翼根11の側に向ってプラットホーム13の内部に切り込んで延びる第1壁16aと、この第1壁16aに連続し、プラットホーム13の一側面13aと略平行に翼根11の側に延びる第2壁16bと、この第2壁16bに連続し、プラットホーム13の一側面13aまで略水平に延びる第3壁16cとを備えている。
本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置15は、摩擦ダンパとして作用(機能)する外筒15aと、この外筒15a内に封入されて、慣性ダンパとして作用(機能)する揺動部材15bとを備えている。
外筒15aは、その両端が閉塞され、内部に密閉空間Sを有する、中空円筒状の棒状部材であり、隣接するタービン動翼10とタービン動翼10との間、より詳しくは、隣接するプラットホーム13とプラットホーム13との間で、かつ、軸方向に略平行になるように(図3参照)配置されている。
揺動部材15bは、密閉区間S内に配置され、密閉区間S内を周方向に(すなわち、一方のタービン動翼10から他方のタービン動翼10に向かって、あるいは一方のタービン動翼10から他方のタービン動翼10に向かって)揺動する、中実円筒状の棒状部材であり、外筒15a内に封入されている。
また、外筒15aの内径および揺動部材15bの外径は、特定のハーモニック励振力による振動を低減させるように設定されている。
さて、本実施形態において、タービン部4の回転軸が回転し、タービン動翼10が駆動されているときには、図4に示すように、溝16内に収容された外筒15aおよび揺動部材15bに遠心力、すなわち、翼部12の側への力が加わり、外筒15aは、その外周面が溝16の第1壁16aおよびプラットホーム13の他側面13bと当接し、揺動部材15bは、その外周面が外筒15aの翼部12の側に位置する内周面と当接しながら揺動することとなる。このとき、隣接するタービン動翼10は互いに離れる方向に振動したり、近づく方向に振動したりしている。そして、隣接するタービン動翼10が互いに離れる方向に振動するときには、上述した遠心力により、外筒15aは溝16内の翼部12の側に張り付いている。一方、隣接するタービン動翼10が互いに接触する方向に振動するときには、外筒15aが接する2枚のタービン動翼10から力を受け、上述した遠心力に逆らって、外筒15aは溝16内のシャンク14の側に押し込まれる。このとき、一方のタービン動翼10は、翼根11でタービンディスクに支持されるとともに、隣接するタービン動翼10間に介在する外筒15aでも支持されることとなる。
本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置15によれば、遠心力作用下において、外筒15aが摩擦ダンパとして作用することとなるので、これにより、タービン動翼10の振動エネルギーを吸収することができ、振動応答量を低減させることができて、タービン動翼10の振動を低減させることができる。
また、遠心力作用下において、揺動部材15bがタービン動翼10より伝わった振動によって密閉空間S内で振子(揺動)運動を行い、慣性ダンパとして作用することとなるので、これにより、タービン動翼10の振動エネルギーをさらに吸収することができ、振動応答量をさらに低減させることができて、タービン動翼10の振動をさらに低減させることができる。
さらに、外筒15aの外周面と溝16の第1壁16aおよび/またはプラットホーム13の他側面13bとの間に入り込んだスケール(煤や錆等)によって、仮に外筒15aが固着して動かなくなり、摩擦ダンパとして作用しなくなった場合でも、揺動部材15bが、慣性ダンパとして作用し続けて、タービン動翼10の振動エネルギーが吸収され、タービン動翼10の振動が低減されることとなるので、タービン動翼10の振動に対する信頼性を向上させることができる。
本発明に係るタービン動翼の振動低減装置の第2実施形態について、図5を参照しながら説明する。
図5は本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置21の要部斜視図である。
本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置21は、揺動部材15bの代わりに揺動部材22が設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
揺動部材22は、揺動部材15bを軸方向に沿って等分(本実施形態では、5等分)したものであり、各揺動部材22は、その外径がそれぞれ同じになるように設定されている。これにより、各揺動部材22は、揺動部材15bと同様、その外周面が外筒15aの翼部12の側に位置する内周面と当接しながら揺動することができ、また、図5に示すように、軸方向にも移動することができるようになっている。
本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置21によれば、タービン動翼10(より詳しくは、プラットホーム13)がねじれるモードの場合でも、個々の揺動部材22は、慣性ダンパとして作用し続けることとなるので、タービン動翼10の振動エネルギーを吸収することができ、振動応答量を低減させることができて、タービン動翼10の振動を低減させることができる。
また、揺動部材22が軸方向に移動すると、互いに衝突しあうこととなって、揺動部材22は、衝突ダンパとしても作用(機能)することとなるので、これにより、タービン動翼10の振動エネルギーをさらに吸収することができ、振動応答量をさらに低減させることができて、タービン動翼10の振動をさらに低減させることができる。
その他の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明に係るタービン動翼の振動低減装置の第3実施形態について、図6を参照しながら説明する。
図6は本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置31の要部斜視図である。
本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置31は、揺動部材15bの代わりに揺動部材32が設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
揺動部材32は、揺動部材15bを軸方向に沿って分割(本実施形態では、6分割)したものであり、各揺動部材32は、その外径がそれぞれ異なるように設定されている。
本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置31によれば、外径の異なる揺動部材32が、複数の(異なる)ハーモニック励振力によるタービン動翼10の振動エネルギーを吸収することとなるので、タービン動翼10の振動を、幅広い周波数領域(範囲)にわたって低減させることができる。
また、タービン動翼10(より詳しくは、プラットホーム13)がねじれるモードの場合でも、個々の揺動部材32は、慣性ダンパとして作用し続けることとなるので、タービン動翼10の振動エネルギーを吸収することができ、振動応答量を低減させることができて、タービン動翼10の振動を低減させることができる。
さらに、揺動部材32が軸方向に移動すると、互いに衝突しあうこととなって、揺動部材32は、衝突ダンパとしても作用(機能)することとなるので、これにより、タービン動翼10の振動エネルギーをさらに吸収することができ、振動応答量をさらに低減させることができて、タービン動翼10の振動をさらに低減させることができる。
その他の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明に係るタービン動翼の振動低減装置の第4実施形態について、図7を参照しながら説明する。
図7は本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置41の要部斜視図である。
本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置41は、揺動部材15bの代わりに揺動部材42が設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
各揺動部材42は、その外径がそれぞれ同じになるように設定された球体からなり、揺動部材15bと同様、その表面が外筒15aの翼部12の側に位置する内周面と当接しながら揺動することができ、また、図7に示すように、軸方向にも容易に移動することができるようになっている。
本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置41によれば、タービン動翼10(より詳しくは、プラットホーム13)がねじれるモードの場合でも、個々の揺動部材42は、慣性ダンパとして作用し続けることとなるので、タービン動翼10の振動エネルギーを吸収することができ、振動応答量を低減させることができて、タービン動翼10の振動を低減させることができる。
また、揺動部材42が軸方向に移動すると、互いに衝突しあうこととなって、揺動部材42は、衝突ダンパとしても作用(機能)することとなるので、これにより、タービン動翼10の振動エネルギーをさらに吸収することができ、振動応答量をさらに低減させることができて、タービン動翼10の振動をさらに低減させることができる。
さらに、揺動部材42はそれぞれ、球体とされており、(第2実施形態のものと比べて)軸方向に移動しやすく(転がりやすく)なっているので、(第2実施形態のものよりも)衝突ダンパとしての作用(機能)を高めることができて、タービン動翼10の振動エネルギーを吸収することができ、振動応答量を低減させることができて、タービン動翼10の振動を低減させることができる。
その他の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明に係るタービン動翼の振動低減装置の第5実施形態について、図8を参照しながら説明する。
図8は本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置51の要部斜視図である。
本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置51は、揺動部材15bの代わりに揺動部材52が設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
各揺動部材52は、その外径がそれぞれ異なるように設定された球体からなり、揺動部材15bと同様、その表面が外筒15aの翼部12の側に位置する内周面と当接しながら揺動することができ、また、図8に示すように、軸方向にも容易に移動することができるようになっている。
本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置51によれば、外径の異なる揺動部材52が、複数の(異なる)ハーモニック励振力によるタービン動翼10の振動エネルギーを吸収することとなるので、タービン動翼10の振動を、幅広い周波数領域(範囲)にわたって低減させることができる。
また、タービン動翼10(より詳しくは、プラットホーム13)がねじれるモードの場合でも、個々の揺動部材52は、慣性ダンパとして作用し続けることとなるので、タービン動翼10の振動エネルギーを吸収することができ、振動応答量を低減させることができて、タービン動翼10の振動を低減させることができる。
さらに、揺動部材52が軸方向に移動すると、互いに衝突しあうこととなって、揺動部材52は、衝突ダンパとしても作用(機能)することとなるので、これにより、タービン動翼10の振動エネルギーをさらに吸収することができ、振動応答量をさらに低減させることができて、タービン動翼10の振動をさらに低減させることができる。
さらにまた、揺動部材52はそれぞれ、球体とされており、(第3実施形態のものと比べて)軸方向に移動しやすく(転がりやすく)なっているので、(第3実施形態のものよりも)衝突ダンパとしての作用(機能)を高めることができて、タービン動翼10の振動エネルギーを吸収することができ、振動応答量を低減させることができて、タービン動翼10の振動を低減させることができる。
その他の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明に係るタービン動翼の振動低減装置の第6実施形態について、図9を参照しながら説明する。
図9は本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置61の要部断面図である。
本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置61は、外筒15aの代わりに外筒62が設けられているという点で前述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
外筒62の外周面には、溝16の第1壁16aまたはプラットホーム13の他側面13bと当接する一つの平坦面63が軸方向に沿って形成されている。
本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置61によれば、外筒62の外周面と、溝16の第1壁16aおよびプラットホーム13の他側面13bとの接触(当接)面積が増加し、遠心力作用下において、(上述した実施形態のものと比べて)外筒62が摩擦ダンパとしてより効果的に作用することとなるので、これにより、(上述した実施形態のものよりも)タービン動翼10の振動エネルギーを吸収することができ、振動応答量を低減させることができて、タービン動翼10の振動を低減させることができる。
本発明に係るタービン動翼の振動低減装置の第7実施形態について、図10を参照しながら説明する。
図10は本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置71の要部断面図である。
本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置71は、外筒15aの代わりに外筒72が設けられているという点で前述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
外筒72の外周面には、溝16の第1壁16aおよびプラットホーム13の他側面13bと当接する二つの平坦面73,74が軸方向に沿って形成されている。
本実施形態に係るタービン動翼の振動低減装置71によれば、外筒72の外周面と、溝16の第1壁16aおよびプラットホーム13の他側面13bとの接触(当接)面積が増加し、遠心力作用下において、(第6実施形態のものと比べて)外筒72が摩擦ダンパとしてより効果的に作用することとなるので、これにより、(上述した第6実施形態のものよりも)タービン動翼10の振動エネルギーを吸収することができ、振動応答量を低減させることができて、タービン動翼10の振動を低減させることができる。
なお、上述した実施形態において、揺動する揺動部材の軌跡が、サイクロイド曲線を描くように、揺動部材の形状が設計されているとさらに好適である。
これにより、揺動部材が慣性ダンパとして作用する場合、周期を振幅に関係なく一定とすることができるので、振幅が変化した場合でも、特定のハーモニック励振力によるタービン動翼10の振動エネルギーを確実に吸収することができる。
また、本発明に係るタービン動翼の振動低減装置15,21,31,41,51,61,71は、隣接するプラットホーム13とプラットホーム13との間にのみ適用され得るものではなく、例えば、図11に示すような、隣接するシャンク14とシャンク14との間にも適用可能である。
本発明に係るタービン動翼の振動低減装置を、隣接するシャンク14とシャンク14との間に適用した場合には、外筒の外径、内径、および揺動部材の外径を大きくとる(する)ことができ、タービン動翼の振動低減装置の設計自由度を高めることができるというメリット(利点)がある。
さらに、本発明に係るタービン動翼の振動低減装置15,21,31,41,51,61,71は、ガスタービン1のタービン部4にのみ適用され得るものではなく、同様の構成を有する蒸気タービンのタービン部や、軸流圧縮機の圧縮部等にも適用可能である。
本発明に係るタービン動翼の振動低減装置を具備したガスタービンの断面図である。 本発明に係るタービン動翼の振動低減装置の第1実施形態を説明するための図であって、タービン動翼が隣接した状態を示す側面図である。 図2のIII−III矢視断面図である。 図3の要部拡大図である。 本発明に係るタービン動翼の振動低減装置の第2実施形態を説明するための要部斜視図である。 本発明に係るタービン動翼の振動低減装置の第3実施形態を説明するための要部斜視図である。 本発明に係るタービン動翼の振動低減装置の第4実施形態を説明するための要部斜視図である。 本発明に係るタービン動翼の振動低減装置の第5実施形態を説明するための要部斜視図である。 本発明に係るタービン動翼の振動低減装置の第6実施形態を説明するための要部断面図である。 本発明に係るタービン動翼の振動低減装置の第7実施形態を説明するための要部断面図である。 本発明に係るタービン動翼の振動低減装置の他の実施形態を説明するための図であって、タービン動翼が隣接した状態を示す側面図である。
符号の説明
1 ガスタービン
10 タービン動翼
13b 他側面(表面)
15 タービン動翼の振動低減装置
15a 外筒
15b 揺動部材
16a 第1壁(表面)
21 タービン動翼の振動低減装置
22 揺動部材
31 タービン動翼の振動低減装置
32 揺動部材
41 タービン動翼の振動低減装置
42 揺動部材
51 タービン動翼の振動低減装置
52 揺動部材
61 タービン動翼の振動低減装置
62 外筒
63 平坦面
71 タービン動翼の振動低減装置
72 外筒
73 平坦面
74 平坦面

Claims (7)

  1. 隣接配置されたタービン動翼間に設けられて、前記タービン動翼の振動エネルギーを吸収するタービン動翼の振動低減装置であって、
    その外周面が前記タービン動翼の表面と接触し、摩擦ダンパとして作用する中空円筒状の外筒と、
    前記外筒内に封入され、その外周面が前記外筒の内周面と接触しながら揺動し、慣性ダンパとして作用する揺動部材とを備えていることを特徴とするタービン動翼の振動低減装置。
  2. 前記外筒内に、外径の同じ揺動部材が複数個封入されていることを特徴とする請求項1に記載のタービン動翼の振動低減装置。
  3. 前記外筒内に、外径の異なる揺動部材が複数個封入されていることを特徴とする請求項1に記載のタービン動翼の振動低減装置。
  4. 前記揺動部材が、球体からなることを特徴とする請求項2または3に記載のタービン動翼の振動低減装置。
  5. 前記外筒の外周面に、前記タービン動翼の一方または双方の表面と当接する平坦面が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のタービン動翼の振動低減装置。
  6. 前記外筒内で揺動する前記揺動部材の軌跡が、サイクロイド曲線を描くように、前記揺動部材の形状が設定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のタービン動翼の振動低減装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のタービン動翼の振動低減装置を備えてなることを特徴とするガスタービン。
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