JP6802729B2 - 回転機械の翼のダンパ装置及び回転機械 - Google Patents

回転機械の翼のダンパ装置及び回転機械 Download PDF

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Description

本開示は、回転機械の翼のダンパ装置及び回転機械に関する。
回転機械(例えばタービン等)の回転に伴う翼の振動を低減するために、ダンパ装置が用いられることがある。
例えば特許文献1には、隣接配置されるタービン動翼間に設けられるタービン動翼の振動低減装置(ダンパ装置)が開示されている。この振動低減装置では、隣接するタービン動翼の間において、両タービン動翼のプラットフォームの表面に接触するように設けられた外筒の中を揺動部材が移動可能になっている。そして、回転機械の作動中、動翼の表面と、これに接触する外筒との摩擦によりタービン動翼の振動が低減されるとともに、タービン動翼より伝わる振動により、揺動部材が外筒内で揺動運動を行うことにより、タービン動翼の振動エネルギーを吸収するようになっている。
特開2008−303794号公報
例えば特許文献1に記載の振動低減装置のように、摩擦を利用したダンパ装置の場合、減衰材(特許文献1では外筒)を翼の表面に押し付ける力が過大又は過小であると、翼に対する減衰材の固着や滑りが生じ、減衰材が翼に対して適切に摺動できなくなることがある。この場合、ダンパ装置による翼の振動低減の効果が低下する可能性がある。また、例えば特許文献1に記載の振動低減装置のように、隣接する翼間に設けられたダンパ装置は、翼自体に組み込まれていないので、その振動低減効果は限定的である。
そこで、回転機械の翼の振動をより効果的に低減することが望まれる。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、翼の振動エネルギーを効果的に吸収可能なダンパ装置及びこれを備えた回転機械を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る回転機械の翼のダンパ装置は、
前記翼のシュラウド又はプラットフォームの少なくとも一方に形成された1以上の空洞に収容される1以上の減衰材を備え、
各々の前記減衰材は、前記空洞内において移動可能に構成される。
上記(1)の構成によれば、回転機械の運転中において、空洞内における減衰材の移動に伴い減衰材が空洞内で衝突を繰り返し、減衰材の慣性を利用して翼の振動エネルギーを効果的に吸収することができる。また、典型的な摩擦ダンパとは異なり、固着に伴う減衰効果の喪失が基本的に起きないから、信頼性の高いダンパ装置を実現可能である。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記1以上の空洞は、直線状に延びる孔を含む。
上記(2)の構成によれば、例えば機械加工により翼に形成した直線状の孔に減衰材を設けることで、上記(1)で述べた減衰材の慣性を利用したダンパ装置を容易に実現可能である。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、
前記1以上の空洞は、前記回転機械の軸方向に対して30度以上60度以下の角度を有して斜めに延在する斜め空洞を含む。
上記(3)の構成によれば、回転機械の軸方向に対して30度以上60度以下の角度を有して斜めに延在する斜め空洞内において減衰材が移動することで、回転機械の軸方向および周方向の両方について翼の振動を抑制可能である。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかの構成において、
前記シュラウドは、
前記翼の後縁側において圧力面に交差する方向に延在する第1当接面と、
前記翼の前縁側において負圧面に交差する方向に延在し、隣の前記翼の前記シュラウドの前記第1当接面と当接するように構成された第2当接面と、
を含み、
前記1以上の空洞は、前記翼の前記第1当接面および前記第2当接面に沿って前記翼のコードに交差するように前記シュラウドの内部において延在する斜め空洞を含む。
上記(4)の構成によれば、上記第1当接面および上記第2当接面を有する典型的なシュラウドの構成を前提として、シュラウドの内部に比較的長い斜め空洞を形成することができる。よって、減衰材の慣性を利用した翼の振動エネルギーの吸収をより効果的に行うことができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、
前記1以上の空洞は、前記回転機械の軸方向に沿って延在する軸方向空洞を含む。
上記(5)の構成によれば、回転機械の軸方向に沿って延在する軸方向空洞内において減衰材が移動することで、回転機械の軸方向について翼の振動を抑制可能である。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、
前記1以上の空洞は、前記回転機械の周方向に沿って延在する周方向空洞を含む。
上記(6)の構成によれば、回転機械の周方向に沿って延在する周方向空洞内において減衰材が移動することで、回転機械の周方向について翼の振動を抑制可能である。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの構成において、
前記1以上の空洞は、前記シュラウド又は前記プラットフォームの少なくとも一方の下流側端面にのみ開口を有し、
前記開口を塞ぐように設けられる蓋部材をさらに備える。
上記(7)の構成によれば、シュラウド又はプラットフォームの下流側端面に形成される空洞の開口を蓋部材によって塞ぐことで、空洞からの減衰材の抜け出しを防止できる。また、空洞を塞ぐ蓋部材は、シュラウド又はプラットフォームの下流側端面に設けられるため、回転機械における作動流体の流れに蓋部材が与える影響を低減できる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れかの構成において、
前記1以上の減衰材は、一の前記空洞内を移動可能に構成された複数の前記減衰材を含む。
上記(8)の構成によれば、一の空洞内に複数の減衰材を設けることで、減衰材の合計質量を十分に確保し、減衰材の慣性を利用した翼の振動エネルギーの吸収をより効果的に行うことができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(8)の何れかの構成において、
前記1以上の減衰材は、前記空洞の延在方向に沿った寸法が、前記延在方向に対する直交方向に沿った寸法よりも大きい。
上記(9)の構成によれば、空洞の延在方向に沿った寸法が、延在方向に対する直交方法に沿った寸法よりも大きい減衰材を空洞内に設けることで、減衰材の質量を十分に確保し、減衰材の慣性を利用した翼の振動エネルギーの吸収をより効果的に行うことができる。
(10)本発明の少なくとも一実施形態に係る回転機械は、
複数の翼を含むロータと、
少なくとも一つの前記翼に設けられる上記(1)乃至(9)の何れかに記載のダンパ装置と、
を備える。
上記(10)の構成によれば、回転機械の運転中において、空洞内における減衰材の移動に伴い減衰材が空洞内で衝突を繰り返し、減衰材の慣性を利用して翼の振動エネルギーを効果的に吸収することができる。また、典型的な摩擦ダンパとは異なり、固着に伴う減衰効果の喪失が基本的に起きないから、信頼性の高いダンパ装置を実現可能である。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、翼の振動エネルギーを効果的に吸収可能なダンパ装置及びこれを備えた回転機械が提供される。
一実施形態に係る翼のダンパ装置が適用されるガスタービンの概略構成図である。 幾つかの実施形態に係るダンパ装置が設けられる翼の概略構成図である。 幾つかの実施形態に係るダンパ装置が設けられる翼の概略構成図である。 幾つかの実施形態に係るダンパ装置が設けられる翼の部分的な概略構成図である。 一実施形態に係るダンパ装置の構成を示す図である。 一実施形態に係るダンパ装置の構成を示す図である。 一実施形態に係るダンパ装置の構成を示す図である。 一実施形態に係るダンパ装置の構成を示す図である。 一実施形態に係るダンパ装置の構成を示す図である。 幾つかの実施形態に係る減衰材の構成を示す図である。 幾つかの実施形態に係る減衰材の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
まず、幾つかの実施形態に係る翼のダンパ装置が適用される回転機械の一例であるガスタービンについて説明する。
なお、以下においては、翼のダンパ装置がガスタービンの動翼に適用される実施形態について説明するが、幾つかの実施形態では、ダンパ装置は、他の回転機械の翼に適用されてもよい。例えば、幾つかの実施形態に係るダンパ装置は、ガスタービンの静翼に適用されてもよく、ガスタービン以外のタービン(例えば蒸気タービン)の動翼又は静翼に適用されてもよく、あるいは、圧縮機又はポンプ等の翼に適用されてもよい。
図1は、一実施形態に係る翼のダンパ装置が適用されるガスタービンの概略構成図である。図1に示すように、ガスタービン1は、酸化剤としての圧縮空気を生成するための圧縮機2と、圧縮空気及び燃料を用いて燃焼ガスを発生させるための燃焼器4と、燃焼ガスによって回転駆動されるように構成されたタービン6と、を備える。発電用のガスタービン1の場合、タービン6には不図示の発電機が連結される。
圧縮機2は、圧縮機車室30側に固定された複数の静翼32と、静翼32に対して交互に配列されるようにロータ8に植設された複数の動翼34と、を含む。
圧縮機2には、空気取入口36から取り込まれた空気が送られるようになっており、この空気は、複数の静翼32及び複数の動翼34を通過して圧縮されることで高温高圧の圧縮空気となる。
燃焼器4には燃料と圧縮機2で生成された圧縮空気とが供給されるようになっており、該燃焼器4において燃料が燃焼され、タービン6の作動流体である燃焼ガスが生成される。燃焼器4は、ケーシング38内にロータを中心として周方向に沿って複数配置されていてもよい。
タービン6は、タービン車室40側に固定された複数の静翼42と、静翼42に対して交互に配列されるようにロータ8に植設された複数の動翼44と、を含む。なお、ロータ8の周方向に沿って、複数の動翼44及び静翼42が配列されている。
タービン6では、燃焼器4からの燃焼ガスが複数の静翼42及び複数の動翼44を通過することでロータ8が回転駆動され、これにより、ロータ8に連結された発電機が駆動されて電力が生成されるようになっている。タービン6を駆動した後の燃焼ガスは、排気室46を介して外部へ排出される。
幾つかの実施形態において、タービン6の動翼44には、以下に説明するダンパ装置20が設けられる。すなわち、タービン6の動翼44は、本発明における「翼」(以下に説明する翼10)である。
図2及び図3は、幾つかの実施形態に係るダンパ装置20が設けられる翼10の概略構成図である。図4は、幾つかの実施形態に係るダンパ装置20が設けられる翼10の部分的な概略構成図である。図3及び図4において、ダンパ装置20は模式的に示されている。なお、図2は翼10をロータ8の周方向(回転機械の周方向)に視た図であり、図3は隣り合う2枚の翼10をロータ8の径方向(回転機械の径方向)外側から内側に向かって視た図であり、図4は、翼10のシュラウド15の斜視図である。
図2に示すように、幾つかの実施形態に係るダンパ装置20が設けられる翼10は、翼根部12と、プラットフォーム13と、翼部14と、シュラウド15と、を含む。
翼根部12は、ロータ8(図1参照)に埋設され、これにより翼10がロータ8に固定される。プラットフォーム13は、翼根部12と一体的に構成されている。
翼部14は、ロータ8の径方向(回転機械の径方向;以下、単に「径方向」ということがある。)に沿って延在するように設けられており、プラットフォーム13に固定される基端部14aと、径方向において基端部と反対側に位置する先端部14bとを有する。なお、翼部14は、基端部14aから翼長方向に向かうに従い(即ち、先端部14bに近づくに従い)捩じられた形状を有していてもよい。
シュラウド15は、翼部14の先端部14bに固定されている。図3及び図4に示すように、シュラウド15は、翼部14の後縁52側(即ち翼10の後縁側)において、翼部14の圧力面53に交差する方向に延在する第1当接面16と、翼部14の前縁51側(即ち翼10の前縁側)において、翼部14の負圧面54に交差する方向に延在する第2当接面17と、を含む。そして、シュラウド15の第1当接面16は、隣の翼10のシュラウド15の第2当接面17と当接可能になっており、これにより、翼10のロータ8の軸方向(回転機械の軸方向;以下、単に「軸方向」ということがある。)における移動が規制されるようになっている。なお、図4において、翼部14、及び、翼部14の前縁51、後縁52、圧力面53及び負圧面54の図示は省略されている。
なお、プラットフォーム13は、翼10を通過する回転機械の作動流体(例えば、ガスタービン1における燃焼ガス)の上流側に位置する上流側端面60と、下流側に位置する下流側端面62と、を有する。
また、シュラウド15は、翼10を通過する回転機械の作動流体の上流側に位置する上流側端面56と、下流側に位置する下流側端面58と、を有する。
図5〜図9は、それぞれ、一実施形態に係るダンパ装置20の構成を示す図である。図5〜図8は、それぞれ、ロータ8の軸方向及び周方向を含む面における翼10のシュラウド15の概略断面図であり、図9は、ロータ8の軸方向及び周方向を含む面における翼10のプラットフォーム13の概略断面図である。
図3〜図9に示すように、幾つかの実施形態に係るダンパ装置20は、翼10のシュラウド15又はプラットフォーム13の少なくとも一方に形成された1以上の空洞22に収容される1以上の減衰材24を備える。減衰材24は、空洞22内において移動可能に構成される。
図3〜図8には、シュラウド15に形成された1以上の空洞22に収容された減衰材24を備えたダンパ装置20が示されており、図9には、プラットフォーム13に形成された1以上の空洞22に収容された減衰材24を備えたダンパ装置20が示されている。
幾つかの実施形態では、ダンパ装置20は、翼10のシュラウド15又はプラットフォーム13の一方に形成された空洞22に収容された減衰材24を備えていてもよい。あるいは、幾つかの実施形態では、ダンパ装置20は、翼10のシュラウド15及びプラットフォーム13の両方に形成された空洞22にそれぞれ収容された減衰材24を備えていてもよい。
図3〜図7及び図9に示す例示的な実施形態では、シュラウド15又はプラットフォーム13に1つの空洞22が形成され、該空洞22に減衰材24が収容されており、図8に示す例示的な実施形態では、シュラウド15に2つの空洞22が形成され、これらの空洞22のそれぞれに、減衰材24が収容されている。
また、図3〜図5及び図7〜図9に示す例示的な実施形態では、シュラウド15又はプラットフォーム13に形成された空洞22のそれぞれに1つの減衰材24が収容されており、図6に示す例示的な実施形態では、シュラウド15に形成された空洞22に複数(図6に示す例では2つ)の減衰材24が収容されている。
上述したダンパ装置20が設けられた翼10が用いられる場合、回転機械(例えば上述したガスタービン1)の運転中において、空洞22内における減衰材24の移動に伴い減衰材24が空洞22内で、例えば空洞22の端部に形成される壁面等において、衝突を繰り返し、減衰材24の慣性を利用して翼10の振動エネルギーを効果的に吸収することができる。これにより、翼10の振動を減衰して、翼10に生じる振動応力を低減することができる。また、典型的な摩擦ダンパとは異なり、固着に伴う減衰効果の喪失が基本的に起きないから、信頼性の高いダンパ装置20を実現可能である。
以下、図5〜図12を参照して、幾つかの実施形態に係るダンパ装置20のより具体的な特徴について説明する。ここで、図10及び図11は、それぞれ、幾つかの実施形態に係る減衰材24の構成を示す図である。
図5〜図9に示す例示的な実施形態では、シュラウド15又はプラットフォーム13に形成される空洞22は、直線状に延びる孔である。
シュラウド15又はプラットフォーム13には、例えば機械加工により直線状に延びる孔を比較的容易に形成することができる。よって、シュラウド15又はプラットフォーム13に直線状に延びる孔を空洞22として形成し、該孔に減衰材24を設けることで、減衰材24の慣性を利用したダンパ装置20を容易に実現することができる。
なお、幾つかの実施形態では、シュラウド15又はプラットフォーム13に形成される空洞22は、少なくとも部分的に湾曲していてもよい。例えば、空洞22は、ロータ周面に沿って(すなわち周方向に沿って)湾曲していてもよい。
幾つかの実施形態では、1以上の空洞22は、軸方向に沿って延在する軸方向空洞を含む。
例えば、図7に示す例示的な実施形態では、シュラウド15に形成された空洞22は、軸方向に沿って延在する軸方向空洞である。
このような軸方向空洞に収容される減衰材24を用いたダンパ装置20によれば、回転機械の軸方向に沿って延在する軸方向空洞内において減衰材24が移動することで、回転機械の軸方向について翼10の振動を抑制することができる。
幾つかの実施形態では、1以上の空洞22は、周方向に沿って延在する周方向空洞を含む。
例えば、図8に示す例示的な実施形態では、シュラウド15に形成された2つの空洞22は、周方向に沿って延在する周方向空洞である。
このような周方向空洞に収容される減衰材24を用いたダンパ装置20によれば、回転機械の周方向に沿って延在する周方向空洞内において減衰材24が移動することで、回転機械の周方向について翼10の振動を抑制することができる。
幾つかの実施形態では、1以上の空洞22は、軸方向に対して斜めに延在する斜め空洞を含む。
例えば、図5及び図6に示す例示的な実施形態において、空洞22は、軸方向と周方向とを含む平面上において、軸方向の直線Lと、空洞22の延在方向の直線Lとの間の角度Aを有して軸方向に対して斜めに延在する斜め空洞である。
図6に示す例示的な実施形態では、軸方向と周方向とを含む平面上において、軸方向の直線Lと、空洞22の延在方向の直線Lとの間の角度Aは30度以上60度以下である。
この場合、軸方向と周方向とを含む平面上において、回転機械の軸方向に対して30度以上60度以下の角度を有して斜めに延在する斜め空洞内において減衰材24が移動するので、回転機械の軸方向および周方向の両方について翼10の振動を抑制することができる。
なお、空洞22は、軸方向と周方向とを含む平面と平行に形成されていてもよいが、シュラウド15又はプラットフォーム13の厚みの範囲内において、軸方向と周方向とを含む平面から径方向に傾きをもって形成されていてもよい。
図5に示す例示的な実施形態では、空洞22は、上述したシュラウド15の第1当接面16及び第2当接面17に沿って翼10のコードCに交差するようにシュラウド15の内部において延在する斜め空洞である。ここで、翼10のコードCは、翼10の前縁51と後縁52(図3参照)を結ぶ線分のことである。
この場合、例えばコードCに沿うように斜め空洞を形成する場合に比べて、シュラウド15の内部に比較的長い斜め空洞を形成することができる。よって、減衰材24の慣性を利用した翼10の振動エネルギーの吸収をより効果的に行うことができる。
なお、減衰材24が収容される空洞22がシュラウド15又はプラットフォーム13に複数形成される場合、複数の空洞22のいずれもが上述した軸方向空洞、周方向空洞、及び斜め空洞のいずれかであってもよく、あるいは、複数の空洞22は、上述した軸方向空洞、周方向空洞、及び斜め空洞のうち2以上の組み合わせであってもよい。
例えば、幾つかの実施形態では、シュラウド15に空洞22として軸方向空洞及び周方向空洞の両方を設け、それぞれの空洞に減衰材24を収容するようにしてもよい。この場合、軸方向空洞及び周方向空洞のそれぞれの内部において減衰材24が移動することで、回転機械の軸方向及び周方向について翼10の振動を抑制することができる。
シュラウド15又はプラットフォーム13に形成される空洞22は、通常、機械加工時に形成される開口23を有する。
幾つかの実施形態では、例えば図6に示すように、空洞22は、その両端部に開口23を有する。また、幾つかの実施形態では、例えば図5及び図7〜図9に示すように、空洞22は、その一方の端部のみに開口23を有する。
図5〜図9に示すように、空洞22の開口23は、蓋部材26によって塞がれていてもよい。これにより、減衰材24が空洞22から開口23を介して脱落するのを防ぐことができる。
幾つかの実施形態では、蓋部材26は、空洞22の端部の内壁面に形成された螺子溝に螺合される螺子蓋であってもよい。螺子蓋の頭部は、例えば打撃等によりかしめられていてもよい。これにより螺子の緩みが防止されるとともに、空洞22の開口を有するシュラウド15又はプラットフォーム13の端面からの蓋部材(螺子蓋の頭部)の突出量(高さ)を低減し、蓋部材が作動流体の流れに与える影響を低減できる。
あるいは、幾つかの実施形態では、蓋部材は、開口を塞ぐように、空洞22の端部に挿入されるとともに、該端部において溶接によりシュラウド15に固定されたプラグであってもよい。この場合、蓋部材の空洞22の開口を有するシュラウド15又はプラットフォーム13の端面からの蓋部材の突出量(高さ)をより低減し、蓋部材が作動流体の流れに与える影響を低減できる。
図5、図7及び図9に示す例示的な実施形態では、空洞22は、シュラウド15の下流側端面58又はプラットフォーム13の下流側端面62にのみ開口し、この開口を塞ぐように蓋部材26が設けられている。
シュラウド15又はプラットフォーム13の下流側端面(58又は62)は、回転機械の作動流体の流れ方向に対向する上流側端面(56又は60)とは反対側を向いている。このため、上述のように、シュラウド15の下流側端面58又はプラットフォーム13の下流側端面62に形成される開口を蓋部材26によって塞ぐことにより、回転機械における蓋部材が作動流体の流れに与える影響を低減できる。
幾つかの実施形態では、例えば図6に示すように、1つの空洞22に複数(図6では2つ)の減衰材24が収容されており、これら複数の減衰材24が該1つの空洞22内を移動可能になっている。
この場合、一の空洞22内に複数の減衰材24を設けることで、減衰材24の合計質量を十分に確保し、減衰材24の慣性を利用した翼10の振動エネルギーの吸収をより効果的に行うことができる。
減衰材24は、空洞22内における移動量を確保しながら大きな慣性力を得るため、密度の高い材料で構成されることが望ましい。
例えば、減衰材24は、翼10と同一の材料により構成されていてもよい。あるいは、減衰材24は、翼10を構成する材料よりも密度の高い材料により構成されていてもよい。
減衰材24の形状は特に限定されないが、例えば、球形や、円柱形(図10参照)や、四角柱形(図11参照)を有していてもよい。
幾つかの実施形態では、例えば図10及び図11に示すように、減衰材24は、空洞22の延在方向に沿った寸法Lが、該延在方向に対する直交方向に沿った寸法Lよりも大きい。
このように、空洞22の延在方向に沿った寸法Lが、延在方向に対する直交方法に沿った寸法Lよりも大きい減衰材24を空洞22内に設けることで、減衰材24の質量を十分に確保し、減衰材24の慣性を利用した翼10の振動エネルギーの吸収をより効果的に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 ガスタービン
2 圧縮機
4 燃焼器
6 タービン
8 ロータ
10 翼
12 翼根部
13 プラットフォーム
14 翼部
14a 基端部
14b 先端部
15 シュラウド
16 第1当接面
17 第2当接面
20 ダンパ装置
22 空洞
23 開口
24 減衰材
26 蓋部材
30 圧縮機車室
32 静翼
34 動翼
36 空気取入口
38 ケーシング
40 タービン車室
42 静翼
44 動翼
46 排気室
51 前縁
52 後縁
53 圧力面
54 負圧面
56 上流側端面
58 下流側端面
60 上流側端面
62 下流側端面

Claims (12)

  1. 回転機械の翼のダンパ装置であって、
    前記翼のシュラウド又はプラットフォームの少なくとも一方に形成された1以上の空洞に収容される1以上の減衰材を備え、
    各々の前記減衰材は、前記空洞内において移動可能に構成され
    前記空洞の延在方向における前記空洞の両端部の各々に設けられ、前記減衰材が衝突可能な壁面を備える
    ことを特徴とする回転機械の翼のダンパ装置。
  2. 前記1以上の空洞は、直線状に延びる孔を含むことを特徴とする請求項1に記載の回転機械の翼のダンパ装置。
  3. 前記1以上の空洞は、前記回転機械の軸方向に対して30度以上60度以下の角度を有して斜めに延在する斜め空洞を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転機械の翼のダンパ装置。
  4. 回転機械の翼のダンパ装置であって、
    前記翼のシュラウド又はプラットフォームの少なくとも一方に形成された1以上の空洞に収容される1以上の減衰材を備え、
    各々の前記減衰材は、前記空洞内において移動可能に構成され、
    前記シュラウドは、
    前記翼の後縁側において圧力面に交差する方向に延在する第1当接面と、
    前記翼の前縁側において負圧面に交差する方向に延在し、隣の前記翼の前記シュラウドの前記第1当接面と当接するように構成された第2当接面と、
    を含み、
    前記1以上の空洞は、前記翼の前記第1当接面および前記第2当接面に沿って前記翼のコードに交差するように前記シュラウドの内部において延在する斜め空洞を含む
    ことを特徴とする回転機械の翼のダンパ装置。
  5. 前記1以上の空洞は、前記回転機械の軸方向に沿って延在する軸方向空洞を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転機械の翼のダンパ装置。
  6. 前記1以上の空洞は、前記回転機械の周方向に沿って延在する周方向空洞を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転機械の翼のダンパ装置。
  7. 回転機械の翼のダンパ装置であって、
    前記翼のシュラウド又はプラットフォームの少なくとも一方に形成された1以上の空洞に収容される1以上の減衰材を備え、
    各々の前記減衰材は、前記空洞内において移動可能に構成され、
    前記1以上の空洞は、前記シュラウド又は前記プラットフォームの少なくとも一方の下流側端面にのみ開口を有し、
    前記開口を塞ぐように設けられる蓋部材をさらに備えることを特徴とする回転機械の翼のダンパ装置。
  8. 前記1以上の減衰材は、一の前記空洞内を移動可能に構成された複数の前記減衰材を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の回転機械の翼のダンパ装置。
  9. 前記1以上の減衰材は、前記空洞の延在方向に沿った寸法が、前記延在方向に対する直交方向に沿った寸法よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の回転機械の翼のダンパ装置。
  10. 回転機械の翼のダンパ装置であって、
    前記翼のシュラウド又はプラットフォームの少なくとも一方に形成された1以上の空洞に収容される1以上の減衰材を備え、
    各々の前記減衰材は、前記空洞内において移動可能に構成され、
    前記空洞の延在方向における前記減衰材の長さは、前記延在方向における前記空洞の長さよりも短い
    回転機械の翼のダンパ装置。
  11. 回転機械の翼のダンパ装置であって、
    前記翼のシュラウド又はプラットフォームの少なくとも一方に形成された1以上の空洞に収容される1以上の減衰材を備え、
    各々の前記減衰材は、前記空洞内において移動可能に構成され、
    前記翼は、前記シュラウドと前記プラットフォームの間を延びる翼部を備え、
    前記回転機械の径方向から視たとき、前記空洞が前記翼部を通過するように延びる
    回転機械の翼のダンパ装置。
  12. 複数の翼を含むロータと、
    少なくとも一つの前記翼に設けられる請求項1乃至11の何れか一項に記載のダンパ装置と、
    を備えることを特徴とする回転機械。
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