JP7179454B2 - シュラウド付きタービンブレードのための減衰用インサートおよび方法 - Google Patents

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Description

本明細書に記載の主題の実施形態は、ロータアセンブリにおけるブレードの振動を低減または排除する減衰用インサートに関する。
ロータアセンブリは、ガスタービンエンジンおよびターボチャージャなどの様々なシステムで使用される。ガスタービンエンジンにおいては、圧縮システムにおいて生成された加圧された空気が、燃焼器において燃料と混合されて燃やされ、1つ以上のタービン段を通って流れる高温の燃焼ガスを生成する。タービン段は、乗り物(例えば、列車、航空機、船舶、など)を進ませ、あるいは発電機などの負荷へと動力を供給すべく、エンジン推力を生成するために、高温の燃焼ガスからエネルギを抽出する。
ガスタービンは、ロータディスクから半径方向外側へと延びる複数のブレードを有しているロータアセンブリを含む。各々のブレードは、ディスクに係合する蟻ほぞ(dovetail)などの取り付け部分と、取り付け部分からブレードの先端まで延びている翼形部(airfoil)とを有する。いくつかのロータアセンブリにおいて、ブレードは、翼形部に少なくとも1対のシュラウドを有する。各々の対において、一方のシュラウドは、翼形部の一方側から延び、他方のシュラウドは、翼形部の他方側から延びている。シュラウドは、翼形部の長さにおいてブレードの先端と取り付け部分との間に位置し(例えば、ミッドスパンシュラウドまたはスパン途中シュラウド)、さらには/あるいはブレードの先端に位置する(例えば、チップシュラウド)。圧縮システムの通常の動作の際に、ロータアセンブリが回転するときにブレードがねじれ、隣り合うブレード上のシュラウドが互いに接触して、ブレードに支持を提供する円周方向に延びるシュラウドリングを形成する。シュラウドリングは、シュラウド接触面における摩擦によってブレード同士を結合させ、ブレードの振動を減衰させて、高サイクル疲労のリスクを軽減する。ブレードの振動を低減または除去することにより、タービンブレードの使用可能寿命を延ばすことができる。
シュラウド接触面における摩擦によって減衰をもたらす従来のシュラウド付きタービンブレードに関しては、いくつかの欠点が存在する。例えば、シュラウド間の適切な摺動およびエネルギの消散をもたらすために、隣り合うブレードのシュラウド間の接触面における接触荷重を適切なレベルに保つ必要があり、したがってロータアセンブリの精密な機械加工および組み立てが必要となる。接触荷重は、隣り合うブレードのシュラウド間の初期のシュラウドすき間、動作時のブレードのねじれの戻り量、および翼形部の剛性に依存する。製造公差ゆえに、幅広い動作範囲にわたって減衰が効果的であるように接触荷重を制御することは、困難であり得る。さらに、従来のシュラウド付きタービンブレードは、隣り合うブレードのシュラウドが互いに係合(ロックアップと称される)する前の低い回転速度において損傷する可能性がある。例えば、動作速度において減衰にとって望ましいシュラウド間の比較的小さい接触荷重を維持するために、ブレードは、比較的高い回転速度においてシュラウドがロックアップするよう、比較的大きなシュラウドすき間を有するように設計される。ロックアップ速度よりも低い速度において、隣り合うブレードは、ロータディスクから離れた位置において互いにつながっていないため、振動、空気力学的な不安定、などに起因してブレードが損傷する恐れがある。さらに、ブレードは、時間につれての高温クリープを被る可能性があり、高温クリープは、隣り合うブレードのシュラウド間の接触面における接触荷重を著しく左右する可能性がある。したがって、クリープが、時間の経過につれてブレード間で消散されるエネルギの量に影響を及ぼし、ブレードが大きな振動応力に曝されやすくなる可能性がある。
米国特許第9,399,920号明細書
一実施形態においては、複数のブレードと減衰用インサートとを含むロータアセンブリが提供される。ブレードは、ロータディスクに取り付けられ、ロータディスクの外周に沿って間隔を空けつつ位置する。ブレードは、ロータディスクから延びる翼形部を有する。ブレードは、それぞれの翼形部からおおむね反対方向にそれぞれの遠位端まで延びているキャリアシュラウドおよび蓋シュラウドを含む。キャリアシュラウドは、キャリアシュラウドの遠位端の開口部からキャリアシュラウド内へと延びるポケットを画定する。キャリアシュラウドの遠位端は、隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端に少なくとも近接して配置される。減衰用インサートは、ブレードのキャリアシュラウドのポケット内に配置され、ポケット内で自由に移動可能である。減衰用インサートは、キャリアシュラウドの対応するポケット内の内面との係合および隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端との係合によって、ブレードおよびロータディスクの回転時にブレードの振動を減衰させるように構成される。隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端に加わる各々の減衰用インサートによる接触力は、ブレードおよびロータディスクの回転速度に基づく。
別の実施形態においては、ロータアセンブリのブレードのキャリアシュラウドへのポケットの形成を含む方法が提供される。ポケットは、ブレードに対してキャリアシュラウドの遠位端の開口部を通ってキャリアシュラウドへと形成される。ポケットは、キャリアシュラウドの遠位端の開口部に向かって傾斜したポケット内の上部内面を含む。この方法は、開口部を通ってキャリアシュラウドのポケットへと減衰用インサートを挿入することをさらに含む。減衰用インサートは、ポケットよりも小さいサイズであり、ポケット内で自由に移動可能である。減衰用インサートは、ブレードの回転時のロータアセンブリのブレードおよび隣のブレードの振動を減衰させるようにポケットへと挿入される。減衰用インサートは、ポケット内の上部内面との係合、およびブレードのキャリアシュラウドの遠位端に少なくとも近接して配置された隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端との係合によって、振動を減衰させる。隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端に加わるポケット内の減衰用インサートによる接触力は、ブレードの回転速度に基づく。
別の実施形態においては、複数のブレードと減衰用インサートとを含むロータアセンブリが提供される。ブレードは、ロータディスクに取り付けられ、ロータディスクの外周に沿って間隔を空けつつ位置する。ブレードは、ロータディスクから延びる翼形部を有する。ブレードは、それぞれの翼形部からおおむね反対方向にそれぞれの遠位端まで延びているキャリアシュラウドおよび蓋シュラウドを含む。キャリアシュラウドは、キャリアシュラウドの遠位端の開口部からキャリアシュラウド内へと延びるポケットを画定する。ポケットは、上部内面を含んでおり、上部内面は、上部内面が少なくとも部分的に開口部の方を向くように、対応するキャリアシュラウドの開口部に向かって或る角度に傾斜している。キャリアシュラウドの遠位端は、隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端に少なくとも近接して配置される。減衰用インサートは、ブレードのキャリアシュラウドのポケット内に配置され、ポケット内で自由に移動可能である。減衰用インサートは、ブレードおよびロータディスクの回転時に対応するポケット内の上部内面に係合してブレードの振動を減衰させるように構成される。ポケット内の上部内面は、インサート係合しきい値速度を超える回転速度でのブレードおよびロータディスクの回転に応答して、ポケット内で対応する減衰用インサートを案内し、隣のブレードの蓋シュラウドから離れている引っ込んだ位置から、隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端に当接する接触位置へと、隣のブレードの蓋シュラウドに向かってポケットに対して移動させるように傾斜している。
本明細書に記載される主題は、添付の図面を参照して以下の非限定的な実施形態の説明を読むことにより、よりよく理解されるであろう。
圧縮機と、燃焼器と、タービンとを含む一実施形態によるガスタービンエンジンシステムの概略図を示している。 一実施形態によるロータアセンブリのロータディスクの一部分および1対のブレードを示している。 一実施形態によるロータアセンブリの1つのブレードの一部分の斜視図である。 一実施形態によるロータアセンブリの非動作状態における2つの隣り合うブレードの上面図を示している。 一実施形態によるロータアセンブリの動作状態における2つの隣り合うブレードの上面図を示している。 一実施形態によるロータアセンブリの1つのブレードのキャリアシュラウドの斜視図である。 図6のキャリアシュラウドの別の斜視図である。 円柱形の減衰用インサートを有する別の実施形態によるロータアセンブリの断面図を示している。 三角形の減衰用インサートを有する別の代案の実施形態によるロータアセンブリの断面図を示している。 湾曲した外面および平坦な外面の両方を有するハイブリッド減衰用インサートを有する別の代案の実施形態によるロータアセンブリの断面図を示している。 複数の異なるシュラウド付きタービンブレードについて、減衰の効果の比較を示すグラフである。 一実施形態による減衰用インサートを有するロータアセンブリを提供するための方法のフローチャートを示している。 別の実施形態によるロータアセンブリのブレードの斜視図である。
本明細書において説明される1つ以上の実施形態は、減衰用インサートを含むロータアセンブリおよびロータアセンブリに減衰用インサートを追加するための方法を提供する。減衰用インサートを、予め製造されたロータアセンブリに(例えば、改造として)追加することができ、さらには/あるいはロータアセンブリを、減衰用インサートを含むように製造することができる。減衰用インサートは、ロータアセンブリのブレードの振動を低減することで、ブレードおよびロータアセンブリの使用可能な寿命を長くするように構成される。
一実施形態において、ブレードのシュラウド内の減衰用インサートは、従来のシュラウド付きタービンブレードの欠点の少なくともいくつかを克服することができる。減衰用インサートは、隣り合うブレードのシュラウド間の接触を、従来のシュラウド付きタービンブレードのロックアップ速度よりも低い速度から保証することができる。シュラウドが、比較的低い速度において減衰用インサートを介して接続され、したがって例えばロータアセンブリの始動時または運転停止時の空気力学的な不安定の場合の構造的な損傷が、軽減されると考えられる。さらに、隣り合うブレードのシュラウド間の接触荷重が、より容易に制御可能であり、従来のシュラウド付きタービンブレードよりも材料クリープの影響を受けにくい。例えば、接触荷重は、シュラウド間のシュラウドすき間の寸法および動作時のブレードのねじれの戻り量と比べて正確に制御することが容易である(さらには、材料クリープの影響も受けにくい)減衰用インサートの質量に依存する。ブレードのシュラウド内の減衰用インサートは、比較的広い回転速度範囲および長期間にわたりエネルギを消散させることによって、ロータアセンブリの効果的な機械的減衰をもたらすことができる。本明細書の1つ以上の実施形態において説明されるシュラウド付きブレードは、シュラウド対シュラウドの接触にあまり依存せずに減衰をもたらすため、減衰用インサートは、ブレード構成要素の狭い公差への機械加工への依存を低減することができる。
図1が、圧縮機15と、燃焼器25と、タービン40とを含む一実施形態によるガスタービンエンジンシステム10の概略図を示している。圧縮機15およびタービン40は、段にて軸方向に並べられたブレード列を含むことができる。各段は、円周方向に間隔を空けつつ配置された不動のブレードの列と、1つ以上の中心軸を中心にして回転するロータブレードの列とを含む。動作時に、圧縮機のロータブレードは、軸を中心にして回転し、ステータブレードと協働して空気20の流れを圧縮する。圧縮システム15は、圧縮された空気20の流れを燃焼システム25へともたらす。燃焼システム25は、圧縮された空気20の流れを加圧された燃料30の流れと混合し、混合物を燃焼させて、燃焼ガス35の流れをもたらす。次いで、燃焼ガス35の流れは、タービン40へともたらされる。タービンロータブレードは、軸を中心にして回転し、ステータブレードと協働してタービン40を通る燃焼ガス35を膨張させ、機械的な仕事を生み出す。タービン40で生み出された機械的な仕事は、1つ以上の軸45を介して圧縮システム15を駆動し、1つ以上の軸46を介して発電機などの外部負荷50を駆動することができる。ガスタービンエンジンシステム10は、異なる軸、圧縮機、およびタービンの構成を有してもよく、他の実施形態においては、他の種類の構成要素を使用してもよい。他の種類のタービンを使用することも可能である。
本明細書に記載のロータアセンブリの実施形態は、タービン40または圧縮機15などのガスタービンエンジンシステム10において使用することができる。しかしながら、本明細書に記載のロータアセンブリの実施形態は、図1に示したエンジンシステム10における使用に限定されず、ターボチャージャ、HVACシステム、などの他の装置でも使用することができる。
図2が、一実施形態によるロータアセンブリ122のロータディスク133の一部分および1対のブレード124を示している。図示されていないが、ロータディスク133は、湾曲した外周を有しており、ロータアセンブリ122は、ロータディスク133の外周に沿った間隔を空けて位置する場所においてロータディスク133から半径方向に延びているさらなるブレード124をさらに含む。ブレード124は、ロータディスク133に取り付けられる取り付け部分208と、ロータディスク133から延びる翼形部200とを有し、随意により翼形部200と取り付け部分208との間に配置されるプラットホーム206をさらに含む。プラットホーム206は、該当のブレード124から少なくとも1つの隣の(例えば、直接隣接する)ブレード124に向かって横方向に外側へと延びている。取り付け部分208は、ブレード124を取り付けるためにロータディスク133の対応する支持スロット210に受け入れられる。取り付け部分208を、本明細書においては、取り付け部分208の形状ゆえに、蟻ほぞ208と称することもできる。支持スロット210は、蟻ほぞ208に対して相補的な形状を有する。
翼形部200は、プラットホーム206から翼形部200の末端204まで延びている。翼形部200は、ロータアセンブリ122を通って流れるガス(例えば、空気、排気、など)からエネルギを受け取る。ブレード124は、翼形部200から外側に延びる1対の第1および第2のシュラウド216,218を有する。シュラウド216,218は、翼形部200の長さにおけるプラットホーム206と末端204との間の共通位置に配置される。図示の実施形態において、シュラウド216,218は、末端204およびプラットホーム206から離れて位置する翼形部200の中間領域220に配置されたミッドスパンシュラウドである。別の実施形態において、シュラウド216,218は、翼形部200の末端204に配置された先端シュラウドであってよい。別の代案の実施形態において、ブレード124は、図9に示すように、ミッドスパンシュラウドおよび先端シュラウドの両方を含むことができる。各対の第1および第2のシュラウド216,218は、それぞれの翼形部200からおおむね反対方向に延びている。例えば、第1のシュラウド216は、翼形部200の第1の側(例えば、正圧側)から延びてよく、第2のシュラウド218は、翼形部200の反対側の第2の側(例えば、負圧側)から延びてよい。ロータアセンブリ122が完全に組み立てられると、ブレード124のシュラウド216,218は、円周方向に延び、ロータディスク133と同心のシュラウドリングを画定する。シュラウド216,218は、片持ち式であり、翼形部200へと接続された取り付け端222から、翼形部200から遠い遠位端224まで延びている。第1のブレード124Aの第1のシュラウド216の遠位端224が、隣接する第2のブレード124Bの第2のシュラウド218の遠位端224に少なくとも近接して配置される。
ロータアセンブリ122は、随意により、ロータディスク133とブレード124のプラットホーム206との間に配置されるプラットホーム下減衰部材212も含むことができる。プラットホーム下減衰部材は、プラットホーム206の下面230に係合するように構成される。例えば、プラットホーム206は、下面230を画定する横方向に延びるショルダ214を含むことができる。プラットホーム下減衰部材212を、上方からの2つのブレード124A、124Bの下面230と、下方からのロータディスク133の外周面232との間に挟むことができる。プラットホーム下減衰部材212は、ブレード124の蟻ほぞ208とロータディスク133の支持スロット210との間の蟻継ぎのはまり合いへの依存を減らし、ブレードの振動の大幅な軽減をもたらすうえで役立つことができる。
動作時、プラットホーム下減衰部材212は、隣り合うブレード124のプラットホーム206の下方に位置し、ロータアセンブリ122が回転するときの遠心荷重ゆえに、下面230に押し付けられる。エネルギが、プラットホーム206と減衰部材212との間のこすれによって消散させられ、この消散が、ブレード124の振動を低減または排除する。加えて、図2に示したプラットホーム下減衰部材212は、隣り合う両方のブレード124A、124Bのプラットホーム206に係合し、隣り合うブレード124A、124Bの間の相対的な運動または振動を低減することができる。本明細書に記載のプラットホーム下減衰部材212が、ロータアセンブリ122の随意による構成要素であることを、理解すべきである。
図3が、一実施形態による(図2に示した)ロータアセンブリ122の1つのブレード124の一部分の斜視図である。ブレード124の図示の部分は、第1および第2のシュラウド216,218を含む翼形部200の中間領域220を示している。一実施形態において、第1のシュラウド216は、シュラウド216内に凹部またはポケット302を画定する。ポケット302は、シュラウド216の遠位端224において開いている。例えば、ポケット302は、シュラウド216の遠位端224のエッジ面306に沿って画定された開口部304からシュラウド216内へと或る深さまで延びている。第1のシュラウド216は、減衰用インサート308をポケット302内に保持するように構成される。したがって、第1のシュラウド216は、本明細書においてキャリアシュラウド216と呼ばれる。
減衰用インサート308は、減衰用インサート308がポケット302内のいかなる内面にも固定的に取り付けられることがないように、ポケット302内で自由に移動可能(free-floating)である。ポケット302は、ポケット302内での減衰用インサート308の移動を可能にする減衰用インサート308よりも少なくとも部分的に大きいサイズである。減衰用インサート308は、細長いピンであってよい。減衰用インサート308は、おおむね円柱形であってもよく、あるいは曲面を有する他の形状を有してもよい。1つ以上の代案の実施形態において、減衰用インサート308は、三角柱や直方体など、平坦な表面を有する角柱形状を有することができる。減衰用インサート308を、ブレード124の運動エネルギまたは振動エネルギを吸収する弾性材料で形成することができる。
一実施形態において、減衰用インサート308は、キャリアシュラウド216の遠位端224の開口部304を通ってポケット302へと装てんされる。減衰用インサート308は、(図2に示した)ロータアセンブリ122の動作時に、隣のブレード124の第2のシュラウド218の遠位端224によってポケット302内に保持される。第2のシュラウド218の遠位端224が、ポケット302からの減衰用インサート308の抜け出しを阻止する。第2のシュラウド218は、第2のシュラウド218の遠位端224が隣接するキャリアシュラウド216のポケット302のための蓋またはカバーとして働くため、本明細書において蓋シュラウド218と呼ばれる。ロータアセンブリ122の組み立て時、減衰用インサート308が第1のブレード124のキャリアシュラウド216のポケット302に装てんされ、ブレード124が(図2に示した)ロータディスク133に取り付けられる。次いで、第2のブレード124が、第1のブレード124の減衰用インサート308がポケット302から開口部304を通って脱落することを第2のブレード124の蓋シュラウド218によって阻止するように、第1のブレード124に隣接させてロータディスク133に取り付けられる。あるいは、第2のブレード124が、第1のブレード124よりも前にロータディスク133に取り付けられてもよい。このような実施形態において、減衰用インサート308は、第1のブレード124をロータディスク133に取り付ける前に第1のブレード124のポケット302に装てんされ、減衰用インサート308を第1のブレードのキャリアシュラウド216と第2のブレード124の蓋シュラウド218との間に捕らえることを可能にする。
キャリアシュラウド216のポケット302内の減衰用インサート308は、ロータアセンブリ122の動作時にブレード124の振動を減衰させるように構成される。例えば、ロータアセンブリ122が回転するとき、自由に移動可能である減衰用インサート308は、ロータアセンブリ122が回転するときの遠心荷重によってポケット302の上部内面310に係合するように上方に押し上げられる。減衰用インサート308を保持しているそれぞれのブレード124が振動するとき、エネルギが、上部内面310と減衰用インサート308との間のこすれによって消散させられる。エネルギの消散は、ブレード124の振動を低減または排除する。さらに、減衰用インサート308は、ロータアセンブリ122(図2に示す)が回転するときに隣のブレード124の蓋シュラウド218の遠位端224に係合するように構成される。蓋シュラウド218と減衰用インサート308との間のこすれが、ブレード124間の機械的接続をもたらし、ブレード対ブレードの運動を減少させ、さらなるエネルギの消散ももたらす。
蓋シュラウド218の遠位端224は、隣接するキャリアシュラウド216のポケット302の開口部304に面し、減衰用インサート308と係合する平坦な表面を有することができる。あるいは、蓋シュラウド218は、遠位端224に空洞または窪みを画定することができる。減衰用インサート308を、減衰用インサート308がポケット302から蓋シュラウド218の空洞218へと同時に延びるように、(キャリアシュラウド216のポケット302から完全に出ることなく)蓋シュラウド218の空洞内に移動するように構成することができる。減衰用インサート308は、空洞内の内面に係合し(例えば、内面に当接してこすれ合い)、ブレード124間のエネルギの消散をもたらす。
図4および図5が、一実施形態による(図2に示した)ロータアセンブリ122の2つの隣り合うブレード124の上面図を示している。図4は、ブレード124およびロータディスク133(図2に示す)が回転していないときのロータアセンブリ122の非動作状態におけるブレード124を示している。図5は、ブレード124およびロータディスク133が活発に回転しているようなロータアセンブリ122の動作状態におけるブレード124を示している。図4および図5は、第1のブレード124Aのキャリアシュラウド216内の減衰用インサート308を図示しているが、第2のブレード124Bのキャリアシュラウド216内の減衰用インサート308を図示していない。減衰用インサート308のうちのキャリアシュラウド216によって遮られた部分は、想像線で図示されている。
一実施形態において、ブレード124は、ロータアセンブリ122(図2に示す)の回転速度に基づいてねじれるように構成される。例えば、図4に示した非動作状態において、第1のブレード124Aのキャリアシュラウド216の遠位端224は、シュラウドすき間402によって第2のブレード124Bの蓋シュラウド218の遠位端224から隔てられている。シュラウドすき間402の大きさは、図示の実施形態においては、説明のために誇張されているかもしれない。動作時にロータアセンブリ122の速度が増すと、ブレード124がねじれ、第1のブレード124Aのキャリアシュラウド216が第2のブレード124Bの蓋シュラウド218に向かって移動し、逆もまた然りである。結果として、対向する遠位端224の間のシュラウドすき間402の大きさが減少する。一実施形態において、シュラウド216,218の対向する遠位端224は、ロータアセンブリ122の動作速度において互いに係合し、シュラウドすき間402をゼロに減少させるように構成される。動作速度は、ロータアセンブリ122が充分に使用可能であるとき、したがって始動中または減速中でないときのロータアセンブリ122の回転速度または速度範囲を表す。シュラウドすき間402は、図5において存在しているが、図4のすき間402の大きさと比べて小さくなっている。したがって、図5は、ロータアセンブリ122の動作速度の40%、60%、または80%である中間速度におけるブレード124A、124Bの向きを示しているかもしれない。代案の実施形態において、2つのブレード124A、124Bのシュラウド216,218の対向する遠位端224は、動作速度において互いに係合しない。この代替の実施形態において、図5は、ロータアセンブリ122の動作速度におけるブレード124A、124Bの向きを示しているかもしれない。
ロータアセンブリ122(図2)が図4に示す非動作状態にあるとき、第1のブレード124Aのキャリアシュラウド216内の減衰用インサート308は、ポケット302(図3に示す)内の引っ込んだ位置にある。引っ込んだ位置において、減衰用インサート308は、隣のブレード124Bの蓋シュラウド218から離れており、減衰用インサート308は蓋シュラウド218に係合していない。したがって、第1および第2のブレード124A、124Bは、機械的に接続されていない。一実施形態において、キャリアシュラウド216のポケット302は、本明細書においてインサート係合しきい値速度と称されるしきい値回転速度を超えるロータアセンブリ122の回転速度に応答して、蓋シュラウド218に向かってポケット302に対して減衰用インサート308を受動的に案内するように形作られる。減衰用インサート308がポケット302に対して移動して隣接する蓋シュラウド218に係合するインサート係合しきい値速度は、減衰用インサート308の質量、ポケット302の形状(例えば、開口部304に対する上部内面310の角度)、などの種々の因子に依存する。インサート係合しきい値速度は、50rpm以下などの比較的低い速度であってよい。減衰部材308に作用する遠心力が、インサート係合しきい値速度を超える回転速度によって増加すると、減衰用インサート308は、引っ込んだ位置から少なくとも部分的にシュラウドすき間402へと図5に示される接触位置まで案内される。減衰用インサート308は、開口部304を通ってシュラウドすき間402へと突出することができる。接触位置において、減衰用インサート308は、ブレード124Bの蓋シュラウド218の遠位端224に当接し、ブレード対ブレードの機械的接続をもたらし、ブレード124A、124Bから振動エネルギを消散させる。したがって、減衰用インサート308は、比較的遅いインサート係合しきい値速度で始まる比較的大きな速度範囲においてブレード対ブレードの係合およびブレード124間の振動エネルギの消散をもたらす。
対向するシュラウド216,218の遠位端224が動作速度において互いに係合するように構成された実施形態において、図5は、キャリアシュラウド216内の減衰用インサート308が、キャリアシュラウド216の遠位端224が蓋シュラウド218に係合するロックアップ速度よりも低いインサート係合しきい値速度において、隣のブレード124Bの蓋シュラウド218に係合するように構成されていることを示している。従来のシュラウド付きタービンブレードが、ロックアップ速度を超える速度においてのみ、機械的なシュラウド対シュラウドの支持および振動の減衰を提供するのに対し、減衰用インサート308は、ロックアップ速度よりも低い速度において振動を減衰させ、シュラウド対シュラウドの支持をもたらすことができ、ブレード124の損傷の恐れを減らすことができる。対向するシュラウド216,218の遠位端224が動作速度において互いに係合しない実施形態においては、図5に示した減衰用インサート308によってもたらされる減衰およびシュラウド対シュラウドの支持が、ブレード124について、より緩い製造公差を可能にする。例えば、隣のブレード124のシュラウド216,218が互いに係合しないがゆえに、ブレード124の形状および剛性、ロータディスク133(図2に示す)におけるブレード124の相対的な配置、およびブレード124のねじれの量に関する製造公差が、シュラウド216,218間の接触荷重に影響することがない。減衰用インサート308は、厳密な公差へのシュラウド216,218の機械加工への依存性を低減する。厳格な製造公差の重要性が軽減されることで、製造における生産の増加および/または効率の向上に関連したコストの低減を可能にできる。
減衰用インサート308は、自由に移動可能であり、隣のブレード124Bの蓋シュラウド218に向かってポケット302(図3に示す)の形状によって受動的に案内されるため、蓋シュラウド218の遠位端224に作用する減衰用インサート308による接触荷重または接触力は、ロータアセンブリ122(図2に示す)の回転速度、減衰用インサート308の質量、およびポケット302の形状(例えば、開口部304に対する上部内面310の角度)に基づく。例えば、接触力は、蓋シュラウド218に作用する減衰用インサート308による力が、回転速度の増大につれて遠心荷重の増大ゆえに増加するように、回転速度の二乗に比例し得る。さらに、蓋シュラウド218への減衰用インサート308の接触力は、減衰用インサート308の質量にも依存する。例えば、より重い減衰用インサート308は、より軽いインサート308と比べてより重いインサート308の慣性が大きいがゆえに、より軽い減衰用インサート308よりも大きな接触力を蓋シュラウド218に作用させると考えられる。1つ以上の実施形態において、減衰用インサート308は、減衰用インサート308の質量を選択するために、キャリアシュラウド216のポケット302において交換および置換可能である。インサート308の質量を選択することにより、ロータアセンブリ122の動作時に減衰用インサート308とインサート308が係合するシュラウド216,218の表面との間の接触荷重の制御が可能になる。
図6が、一実施形態による(図2に示した)ロータアセンブリ122の1つのブレード124のキャリアシュラウド216の斜視図である。図7が、図6のキャリアシュラウド216の別の斜視図である。最初に図6を参照すると、減衰用インサート308は、2つの端部608の間の中心軸604に沿って細長いピン状の本体602を有する。ピン状の本体602は、湾曲した外面606を有する。例えば、本体602は、円柱形であってよく、あるいは少なくとも部分的に円柱形であってよい。減衰用インサート308は、本体602の中心軸604がキャリアシュラウド216の遠位端224のエッジ面306におおむね平行になるように、キャリアシュラウド216のポケット302に保持される。例えば、ポケット302は、細長い減衰用インサート308を収容するために、エッジ面306に沿って細長い。減衰用インサート308は、ポケット302内の引っ込んだ位置に示されている。一実施形態においては、ロータアセンブリ122の速度が増し、ポケット302が減衰用インサート308を隣のブレード124の蓋シュラウド218(図5に示す)に係合する接触位置に向かって案内するとき、減衰用インサート308は、中心軸604におおむね垂直な方向にキャリアシュラウド216に対して移動する。
一実施形態において、減衰用インサート308の本体602は、ポケット302における中心軸604を中心とする360度の回転を防止するように設計される。例えば、本体602は、主要部分または中央部分610と、主要部分610から2つの端部608の異なる1つへと延びる2つの耳部612とを含む。中央部分610は、中心軸604に沿って2つの耳部612の間に配置される。耳部612の各々は、少なくともおおむね平坦なそれぞれの接触面614を有する。2つの耳部612の接触面614は、同じ方向を向いている。本体602を、金型によって図示の本体602の形状にて形成することができ、あるいは完全に円柱形のピンを形成した後に耳部612を画定するように端部608の材料の一部を除去することによって形成することができる。図示の実施形態におけるキャリアシュラウド216のポケット302は、ポケット302の両側端618に位置する2つのショルダ616を含む。ショルダ616は、上部内面310に対向するポケット302の下部内面620を画定する。2つのショルダ616は、空洞622によってお互いから隔てられている。減衰用インサート308がポケット302内に配置されると、耳部612の接触面614が、ショルダ616の表面620に係合し、主要部分610が、キャビティ622へと延びる。耳部612とショルダ616との間の係合により、中心軸604を中心とする減衰用インサート308の360度の回転が防止され、減衰用インサート308が軸604を中心にして回転できる場合と比べ、より多くのエネルギを減衰用インサート308によって消散させることができる。さらに、ポケット302の側端618および/またはショルダ616は、隣接する蓋シュラウド218(図5に示す)へと向かう減衰用インサート308の案内を支援する軌道を提供する。
図7に示したキャリアシュラウド216の図において、ポケット302の一部分および減衰用インサート308の一方の端部608の一部分は、減衰用インサート308の大きさおよび形状に対するポケット302の形状および深さを説明するために、想像線で示されている。例えば、一実施形態において、ポケット302の上部内面310は、シュラウド216の遠位端224に位置するポケット302の開口部304に向かって傾斜している。上部内面310は、この面310が少なくとも部分的に開口部304に面するように傾斜している。傾斜した上部内面310は、(想像線で示されているように)図示の実施形態においては直線状の傾斜にておおむね平坦であるが、代案の実施形態における面310は、変化する傾斜にてより湾曲していてもよい。
上部内面310は、減衰用インサート308が遠心荷重によって上部内面310に当接するときに減衰用インサート308を開口部304に向かって案内するために、開口部304に向かって傾斜している。例えば、減衰用インサート308の湾曲した外面606が、上部内面310へと押される。ロータアセンブリ122(図2に示す)の回転速度が増すとき、(回転によって引き起こされる遠心力ゆえに)減衰用インサート308と上部内面310との間の接触力が増加し、インサート308の外面606が、傾斜した上部内面310に沿って開口部304へと滑る。ロータアセンブリ122の回転速度は、減衰用インサート308とキャリアシュラウド216との間の接触力、ひいてはエネルギの消散に、影響を及ぼす。減衰用インサート308を案内して隣接する蓋シュラウド218(図5に示す)に係合させる傾斜した上部内面310ゆえに、ロータアセンブリ122の回転速度は、減衰用インサート308と蓋シュラウド218との間の接触力およびエネルギの消散にも影響を及ぼす。減衰用インサート308の質量が、接触力およびエネルギの消散に影響を及ぼすもう1つの因子である。
ポケット302は、上部内面310と下部内面620との間の高さ702に延在する。図示の実施形態においては、上部内面310が下部内面620に対して傾斜しているため、ポケット302の高さ702は、開口部304からキャリアシュラウド216の中への深さが増加するにつれて、ポケット302の最も内側の端部704へと減少する。ポケット302は、減衰用インサート308のシュラウド216に対する移動を可能にする1つ以上のクリアランスすき間が形成されるように、ポケット302の開口部304において減衰用インサート308よりも少なくともわずかに大きいサイズである。
図8~図10は、キャリアシュラウド216と蓋シュラウド218との間に配置された種々の形状のシュラウド減衰用インサートを有する代案の実施形態によるロータアセンブリ122の断面図を示している。図8は、円柱形の減衰用インサート350を示しており、図9は、三角形の減衰用インサート360を示しており、図10は、湾曲した外面および平坦な外面の両方を有するハイブリッド減衰用インサート370を示している。図8~図10に示した減衰用インサート350,360,370を、図6および図7に示した減衰用インサート308の代わりに用いることができる。減衰用インサート308と同様に、減衰用インサート350,360,370は、中心軸604に沿って細長くてよい。断面図は、減衰用インサート350,360,370の断面形状を示しているが、減衰用インサート350,360,370のそれぞれの中心軸604に沿った長さを示していない。
図5を参照して上述したように、ポケット302の上部内面310は、減衰用インサート350をポケット302内の引っ込んだ位置から蓋シュラウド218の遠位端224に当接する接触位置まで少なくとも部分的にシュラウドすき間402へと案内するために、開口部304に対して傾斜している(例えば、角度が付けられている)。図8~図10の減衰用インサート350,360,370は、いずれも接触位置に示されている。図8に示されるように、遠心力が、第1の方向652に減衰用インサート350へと力を及ぼし、上部内面310が、第2の方向654に減衰用インサート350へと垂直力を作用させる。力の組み合わせにより、減衰用インサート350は、蓋シュラウド218に向かってシュラウドすき間402へと、結果としての方向656に移動する。
図8に示した減衰用インサート350は、円形の断面形状を有する円柱形である。減衰用インサート350は、減衰用インサート350の外周に沿って湾曲した外面658を有する。湾曲した外面658は、減衰用インサート350がポケット302に対して移動するとき、(軸604を中心にして)回転し、もしくは転がり、さらには/あるいは上部内面310および/または蓋シュラウド218の遠位端224に沿って摺動することができる。図9に示した減衰用インサート360は、三角形の断面形状を有する三角柱である。減衰用インサート360は、インサート360の外周に沿って3つの平坦な外面362を有する。平坦な表面362は、インサート360の回転または転がりを許容することなく、上部内面310および/または蓋シュラウド218の遠位端224に沿って摺動することができる。三角柱が図示されているが、他の実施例における減衰用インサートは、底面が長方形の角柱など、4つ以上の平坦な側面を有する角柱であってよい。図10に示した減衰用インサート370は、湾曲した外面372および平坦な外面374の両方を有するハイブリッドである。他の実施形態においては、他の形状の減衰用インサート(ならびに、シュラウドの他の形状のポケット302)を、シュラウド216のポケット302に設けることができる。
1つ以上の実施形態において、ロータアセンブリ122(図2に示す)は、ブレード124のキャリアシュラウド216内の減衰用インサート308およびプラットホーム下減衰部材212(図2)の両方を含むことができる。代案の実施形態において、ロータアセンブリ122は、減衰用インサート308を含むが、プラットホーム下減衰部材212を含まない。
図11が、複数の異なるシュラウド付きタービンブレードについて、減衰の効果の比較を示すグラフ800である。y軸812は、Q値を表しており、これは減衰の逆数である。Q値は、原点813からの距離が増すにつれて大きくなる。小さいQ値は、良好な減衰効果を表しており、望ましい。x軸814は、それぞれのブレードの振動レベルを表す。振動の程度または大きさは、原点813からの距離が増すにつれて、x軸814に沿って増大する。グラフの3つの線802、804、および806が、シュラウド付きタービンブレードを表している。例えば、第1の線802は、軽いシュラウド減衰用インサートを含むシュラウド付きブレードを表し、第2の線804は、重いシュラウド減衰用インサートを含むシュラウド付きブレードを表している。減衰用インサートは、グラフの第2の線804に関するシュラウド付きブレードに使用された減衰用インサートが、グラフの第1の線802に関するシュラウド付きブレードに使用された減衰用インサートよりも重い(例えば、より大きな質量を有する)ように、お互いに対して軽いおよび重いと称される。第3の線806は、シュラウド減衰用インサートを持たない従来のシュラウド付きブレードを表している。したがって、第3の線806によって表されるロータアセンブリは、本明細書に記載のシュラウド減衰用インサートを使用せず、シュラウド対シュラウドの直接の係合に依存する。
グラフ800に示されるように、グラフの最初の2つの線802,804は、低い振動レベルにおいて低いQレベルを有し、これは、軽いシュラウド減衰用インサートおよび重いシュラウド減衰用インサートのどちらも、低振動および低速において効果的な減衰をもたらすことを意味している。シュラウド減衰用インサートを備えない従来のブレードを表している第3の線806は、より低い振動レベルにおいてより高いQレベルを有し、これは減衰が無効であることを示している。第3の線806は、より大きな振動レベルになるまで効果的な減衰(低いQレベルによって表される)を達成しない。従来のシュラウド付きブレードにおいて見られるこの低振動における貧弱な減衰は、隣り合うブレードの隣接するシュラウド間の高い接触荷重に起因している可能性がある。減衰の欠如は、ブレードの損傷につながる可能性がある。軽い減衰用インサートおよび重い減衰用インサートはどちらも、ブレード不具合(例えば、損傷)の高いリスクに相当する振動レベル816までの振動レベルにおいて、効果的な減衰性能を示している。図11に示されるとおり、重い減衰用インサート804は、ブレード不具合レベル816に近いより高い振動レベルにおいて、(804のQレベルが802のQレベルよりも低いため)軽い減衰用インサート802よりもわずかに優れた減衰性能を示す。軽い減衰用インサートおよび重い減衰用インサート(例えば、グラフの線802,804)はどちらも、原点813からブレード不具合レベル816までの全振動範囲にわたって、従来のシュラウド付きブレード(例えば、グラフの線806)よりも効果的な減衰を示す。例えば、従来のシュラウド付きブレードは、比較的高い振動レベルにおいてのみ効果的な減衰を示している。
図12が、一実施形態による減衰用インサートを有するロータアセンブリを提供するための方法900のフローチャートを示している。方法900を、本明細書に記載のシュラウド減衰用インサートの1つ以上の実施形態を含むようにロータアセンブリを製造し、さらには/あるいはロータアセンブリを改造するために使用することができる。ロータアセンブリは、ガスタービンエンジン、ターボチャージャ、または他の装置内に設置されてよい。902において、ロータアセンブリのブレードのキャリアシュラウドにポケットが形成される。ポケットは、ブレードに対するキャリアシュラウドの遠位端の開口部を通ってキャリアシュラウドへと形成される。一実施形態においては、既存のロータアセンブリのブレードを、例えばブレードをロータアセンブリのロータディスクから取り外すことによって得ることができる。その後に、ポケットを、改造のプロセスとしてブレードのキャリアシュラウドの遠位端へと切り込むことができる。あるいは、ブレードを、ポケットを含むように作成することができる。例えば、ブレードを、鋳型から取り外されたときにシュラウドのうちの1つにポケットを持たせるような形状を有する鋳型から鋳造することができる。別の例では、ブレードを鋳造し、次いで機械加工して、ブレードにポケットを形成することができる。さらに他の例では、ブレードを、3D印刷、鍛造、などによってポケットを含むように形成することができる。
一実施形態において、ポケットは、キャリアシュラウドの遠位端の開口部に向かって傾斜した上部内面を含む。上部内面は、インサート係合しきい値速度よりも高速なロータアセンブリの回転に応答して、減衰用インサートをポケットにおいて案内し、開口部に向かってポケットに対して移動させ、ロータアセンブリの隣のブレードの蓋シュラウドに当接するように少なくとも部分的に開口部を通って移動させるように構成される。
904において、減衰用インサートが、開口部を通ってキャリアシュラウドのポケットへと挿入される。減衰用インサートは、ポケットよりも小さく、ポケット内で自由に移動可能である。減衰用インサートは、ロータアセンブリの回転時にロータシステムのブレードおよび隣のブレードの振動を減衰させるように構成される。一実施形態において、減衰用インサートは、中心軸に沿って細長いピン状の本体を有する。減衰用インサートは、ポケット内で、中心軸がキャリアシュラウドの遠位端のエッジ面におおむね平行になるように向けられる。ポケットへの開口部は、エッジ面に沿って画定される。
906において、ブレードは、ブレードがロータディスクの外周から半径方向に延びるように、ロータアセンブリのロータディスクに取り付けられる。例えば、ブレードの取り付け部分を、ロータディスクの回転軸に平行な方向に沿ってロータディスクの支持スロットへと軸方向にスライドさせることができる。一実施形態において、減衰用インサートは、ブレードがロータディスクに取り付けられる前に、ブレードのキャリアシュラウドのポケットに装てんされる。別の実施形態においては、ブレードがロータディスクに取り付けられ、次いで減衰用インサートがキャリアシュラウドのポケットに装てんされる。
908において、隣のブレードが、ロータディスクに取り付けられる。隣のブレードのシュラウド(例えば、蓋シュラウド)は、ロータアセンブリの回転時に減衰用インサートがブレードのポケットから出ることを阻止する。一実施形態においては、減衰用インサートを有するブレードが、隣のブレードよりも前にロータディスクに取り付けられるが、代案の実施形態においては、ブレードが、隣のブレードの後で取り付けられる。減衰用インサートは、ポケット内の上部内面との係合によってブレードの振動を減衰させるように構成される。また、減衰用インサートは、隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端に係合することによって、隣のブレードの振動を減衰させるように構成される。隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端に加えられるポケット内の減衰用インサートによる接触力は、ロータアセンブリの回転速度に基づく。
図13が、別の実施形態による(図2に示した)ロータアセンブリ122のブレード124の斜視図である。ブレード124の翼形部200は、プラットホーム206から末端204まで延びている。翼形部200は、ミッドスパンシュラウドの第1の組502と、先端シュラウドの第2の組502とを含む。先端シュラウドは、末端204に位置するキャリアシュラウド216Bおよび蓋シュラウド218Bを含む。先端シュラウド216B、218Bは、ミッドスパンシュラウド216A、216Bと同様の機能を有することができる。例えば、第2の組504のキャリアシュラウド216Bは、シュラウド216Bの空洞内で自由に移動可能である減衰用インサート506を保持することができる。減衰用インサート506を、ロータアセンブリ122内の隣のブレード124の蓋シュラウド216Bに係合して、ブレード124の振動を減衰させるように構成することができる。減衰用インサート506は、ミッドスパンシュラウドの第1の組502のキャリアシュラウド216A内の減衰用インサート308よりもサイズおよび重量が小さくてよい。図示の実施形態におけるブレード124は、振動を消散させるための関連の減衰用インサート308,506をそれぞれが含むシュラウドの2つの組502、504を含むが、他の実施形態においては、シュラウドの組502,504のうちの1つだけが、減衰用インサートを含む。例えば、第1の組502のミッドスパンシュラウドが、減衰用インサート308を含むことができる一方で、第2の組504の先端シュラウドは、減衰用インサート506を含まない。反対に、第2の組504の先端シュラウドが、減衰用インサート506を含むことができる一方で、第1の組502のミッドスパンシュラウドは、減衰用インサート308を含まない。したがって、ブレード124は、複数組のシュラウドを含むことができ、随意により、いくつかの組は、本明細書に記載のシュラウドのポケット内の減衰用インサートを含まない従来のシュラウドであってもよい。
一実施形態においては、複数のブレードと減衰用インサートとを含むロータアセンブリが提供される。ブレードは、ロータディスクに取り付けられ、ロータディスクの外周に沿って間隔を空けつつ位置する。ブレードは、ロータディスクから延びる翼形部を有する。ブレードは、それぞれの翼形部からおおむね反対方向にそれぞれの遠位端まで延びているキャリアシュラウドおよび蓋シュラウドを含む。キャリアシュラウドは、キャリアシュラウドの遠位端の開口部からキャリアシュラウド内へと延びるポケットを画定する。キャリアシュラウドの遠位端は、隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端に少なくとも近接して配置される。減衰用インサートは、ブレードのキャリアシュラウドのポケット内に配置され、ポケット内で自由に移動可能である。減衰用インサートは、キャリアシュラウドの対応するポケット内の内面との係合および隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端との係合によって、ブレードおよびロータディスクの回転時にブレードの振動を減衰させるように構成される。隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端に加わる各々の減衰用インサートによる接触力は、ブレードおよびロータディスクの回転速度に基づく。
随意により、減衰用インサートが係合する対応するポケット内の内面は、内面が対応するキャリアシュラウドの遠位端の開口部の方を少なくとも部分的に向くように、開口部に向かって或る角度に傾けられる。隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端へと加わる各々の減衰用インサートによる接触力も、ポケットの開口部に対する対応するポケット内の内面の角度に基づく。
随意により、減衰用インサートは、ブレードおよびロータディスクの回転速度に基づき、対応するポケットの傾けられた内面に係合して、傾けられた内面に沿ってポケットから開口部へと向かう方向に移動する外面を有する。減衰用インサートは、蓋シュラウドへの接触力および対応するポケット内の傾けられた内面への別の接触力を作用させて、ブレードの振動を減衰させるように構成される。
随意により、隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端へと加わる各々の減衰用インサートによる前記接触力は、それぞれの減衰用インサートの質量に比例する。
随意により、キャリアシュラウドのポケットは、インサート係合しきい値速度よりも高速なブレードおよびロータディスクの回転に応答して、ポケット内で対応する減衰用インサートを案内し、隣のブレードの蓋シュラウドから離れている引っ込んだ位置から、隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端に当接する接触位置へと、隣のブレードの蓋シュラウドに向かってキャリアシュラウドに対して移動させるように形作られる。
随意により、対応するポケット内の各々の減衰用インサートは、隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端によって、ブレードおよびロータディスクの回転時にポケットから出ることを阻止される。
随意により、共通のブレードのキャリアシュラウドおよび蓋シュラウドは、ブレードの翼形部の長さにおける翼形部の中間領域に位置するミッドスパンシュラウドである。
随意により、ブレードの翼形部は、ロータディスクから翼形部のそれぞれの末端まで延びる。共通のブレードのキャリアシュラウドおよび蓋シュラウドは、翼形部の末端に位置する先端シュラウドを定める。
随意により、ポケットは、対応するポケット内の上部内面および反対側の下部内面を含む。ポケットは、上部内面と下部内面との間の或る高さに広がる。ポケット内の上部内面は、ポケットの高さが、ポケットの開口部からキャリアシュラウド内への深さが大きくなるにつれて減少するように、下部内面に対して角度が付けられている。
随意により、ポケットの開口部は、キャリアシュラウドの遠位端の対応するエッジ面に沿って定められる。減衰用インサートは、中心軸に沿って細長く、中心軸が対応するキャリアシュラウドのエッジ面におおむね平行であるように、キャリアシュラウドの対応するポケットに保持される。
随意により、減衰用インサートは、2つの端部の間の中心軸に沿って細長いピン状の本体を有する。本体は、主要部分および2つの耳部を含む。各々の耳部は、主要部分から2つの端部のうちの異なる端部まで中心軸に沿って延びている。両方の耳部は、ポケットにおける中心軸を中心とする減衰用インサートの360度の回転を防止するために、ポケット内のキャリアシュラウドの対応するショルダに係合するように構成されたそれぞれの平坦な接触面を有する。
随意により、1つのブレードのキャリアシュラウドの遠位端は、ブレードおよびロータディスクが動作速度で回転するとき、シュラウドすき間によって隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端から隔てられる。前記動作速度において、キャリアシュラウドのポケット内に配置された減衰用インサートは、ポケットの開口部からシュラウドすき間を横切って突出して蓋シュラウドの遠位端に係合するように構成される。
随意により、1つのブレードのキャリアシュラウドの遠位端は、しきい値ロックアップ速度を上回るブレードおよびロータディスクの回転速度に応答して、隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端に係合する。キャリアシュラウドのポケット内に配置された減衰用インサートは、ロックアップ速度よりも低いインサート係合しきい値速度を上回るブレードおよびロータディスクの回転速度に応答して、ポケットの開口部から突出して蓋シュラウドの遠位端に係合するように構成される。
別の実施形態においては、一方法が、ロータアセンブリのブレードのキャリアシュラウドにポケットを形成するステップを含む。ポケットは、ブレードに対するキャリアシュラウドの遠位端の開口部を通ってキャリアシュラウドへと形成される。ポケットは、キャリアシュラウドの遠位端の開口部に向かって傾斜したポケット内の上部内面を含む。この方法は、開口部を通ってキャリアシュラウドのポケットへと減衰用インサートを挿入することをさらに含む。減衰用インサートは、ポケットよりも小さいサイズであり、ポケット内で自由に移動可能である。減衰用インサートは、ブレードの回転時のロータアセンブリのブレードおよび隣のブレードの振動を減衰させるようにポケットへと挿入される。減衰用インサートは、ポケット内の上部内面との係合、およびブレードのキャリアシュラウドの遠位端に少なくとも近接して配置された隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端との係合によって、振動を減衰させる。隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端に加わるポケット内の減衰用インサートによる接触力は、ブレードの回転速度に基づく。
随意により、ポケットは、しきい値回転速度よりも高速なブレードの回転に応答して、上部内面が減衰用インサートを案内し、蓋シュラウドの遠位端から離れている引っ込んだ位置から、蓋シュラウドの遠位端に当接する接触位置へと、隣のブレードの蓋シュラウドに向かってキャリアシュラウドに対して移動させるように形成される。
随意により、本方法は、ブレードを、ロータディスクへと、ブレードがロータディスクの外周から延びるように取り付けるステップをさらに含む。さらに、本方法は、ブレードのキャリアシュラウドのポケットへと減衰用インサートを挿入した後に、隣のブレードを、ロータディスクへと、隣のブレードの蓋シュラウドによってブレードおよびロータディスクの回転時のブレードのポケットからの減衰用インサートの抜け出しが阻止されるように取り付けるステップを含む。
随意により、減衰用インサートは、中心軸に沿って細長いピン状の本体を有する。減衰用インサートは、中心軸がキャリアシュラウドの遠位端のエッジ面におおむね平行であるように、キャリアシュラウドのポケットに挿入される。ポケットへの開口部は、エッジ面に沿って画定される。
別の実施形態においては、ロータアセンブリが、複数のブレードおよび減衰用インサートを含む。ブレードは、ロータディスクに取り付けられ、ロータディスクの外周に沿って間隔を空けつつ位置する。ブレードは、ロータディスクから延びる翼形部を有する。ブレードは、それぞれの翼形部からおおむね反対方向にそれぞれの遠位端まで延びているキャリアシュラウドおよび蓋シュラウドを含む。キャリアシュラウドは、キャリアシュラウドの遠位端の開口部からキャリアシュラウド内へと延びるポケットを画定する。ポケットは、上部内面を含んでおり、上部内面は、上部内面が少なくとも部分的に開口部の方を向くように、対応するキャリアシュラウドの開口部に向かって或る角度に傾斜している。キャリアシュラウドの遠位端は、隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端に少なくとも近接して配置される。減衰用インサートは、ブレードのキャリアシュラウドのポケット内に配置され、ポケット内で自由に移動可能である。減衰用インサートは、ブレードおよびロータディスクの回転時に対応するポケット内の上部内面に係合してブレードの振動を減衰させるように構成される。ポケット内の上部内面は、インサート係合しきい値速度を超える回転速度でのブレードおよびロータディスクの回転に応答して、ポケット内で対応する減衰用インサートを案内し、隣のブレードの蓋シュラウドから離れている引っ込んだ位置から、隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端に当接する接触位置へと、隣のブレードの蓋シュラウドに向かってポケットに対して移動させるように傾斜している。
随意により、隣のブレードの蓋シュラウドの遠位端に加わる各々の減衰用インサートによる接触力は、ブレードおよびロータディスクの回転速度ならびに上部内面の角度に基づく。
随意により、ポケットの開口部は、キャリアシュラウドの遠位端の対応するエッジ面に沿って定められる。減衰用インサートは、中心軸に沿って細長く、中心軸が対応するキャリアシュラウドのエッジ面におおむね平行であるように、キャリアシュラウドの対応するポケットに保持される。
上記の説明が制限ではなく例示を意図していることを理解されたい。例えば、上で説明した実施形態(および/またはそれらの態様)を互いに組み合わせて用いてもよい。さらに、本発明の本質的な範囲を逸脱することなく特定の状況または材料を本発明の主題の教示に適応させるために、多くの修正を加えてもよい。本明細書に記載される材料の寸法およびタイプは、本発明の主題の要因を定義することを意図しているが、決して限定的ではなく例示的な実施形態である。多数の他の実施形態が、以上の説明を検討することによって、当業者にとって明らかであろう。したがって、本発明の主題の範囲は、添付の請求項を参照して、そのような請求項が権利を与えられる等価物の全範囲とともに決定されるべきである。添付の請求項において、用語「含む(including)」および「それには(in which)」を用語「備える(comprising)」および「そこでは(wherein)」のそれぞれの平易な英語の同義語として用いている。さらに、以下の請求項において、「第1」、「第2」および「第3」などの用語は単に符号として使用され、それらの対象物に数値的な要件を課すことを意図しない。さらに、以下の請求項の限定事項は、そのような請求項の限定事項が「…のための手段(means for)」という語句をさらなる構造への言及を欠く機能の記述と一緒に明示的に使用していない限り、ミーンズプラスファンクション(means-plus-function)形式での記載ではなく、米国特許法第112条(f)に基づく解釈を意図していない。
この明細書は、本発明の主題のいくつかの実施形態を開示するために、また、任意の装置またはシステムを製作および使用し、任意の組み込まれた方法を実行することを含む、本発明の実施を当業者に可能にするように、実施例を使用している。本発明の主題の特許され得る範囲は、請求項によって定義され、当業者が想到する他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、特許請求の範囲の文言との差がない構造要素を有する場合、または特許請求の範囲の文言との実質的な差がない等価の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることを意図している。
本発明の主題の特定の実施形態についての前述の説明は、添付の図面と併せて読むことにより、よりよく理解されるであろう。種々の実施形態は、図面に示す配置および手段に限定されない。
本明細書において使用されるとき、単数形にて言及され、単語「1つの(a)」または「1つの(an)」の後ろに続く要素またはステップは、とくに明示的に述べられない限りは、それらの要素またはステップが複数であることを排除しないと理解すべきである。さらに、本発明の主題の「一実施形態」への言及は、列挙された特徴をも組み込む追加の実施形態の存在を排除するものとして解釈されることを意図していない。さらに、明示的な反対の記載がない限り、特定の特性を有する要素または複数の要素を「含む(comprising)」、「含む(including)」または「有する(having)」実施形態は、その特性を有さない追加の要素を含んでもよい。
[実施態様1]
ロータディスク(133)に取り付けられ、前記ロータディスク(133)の外周に沿って間隔を空けつつ位置している複数のブレード(124)であって、前記ロータディスク(133)から延びる翼形部(200)を有するとともに、それぞれの翼形部(200)からおおむね反対方向にそれぞれの遠位端(224)まで延びているキャリアシュラウド(216)および蓋シュラウド(218)を含んでおり、前記キャリアシュラウド(216)は、該キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)の開口部(304)から該キャリアシュラウド(216)へと延びるポケット(302)を定めており、該キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)は、隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)に少なくとも近接して位置する複数のブレード(124)と、
前記ブレード(124)の前記キャリアシュラウド(216)の前記ポケット(302)に配置され、該ポケット(302)において自由に移動可能であり、前記ブレード(124)および前記ロータディスク(133)の回転時に、前記キャリアシュラウド(216)の前記対応するポケット(302)内の内面(310)との係合および前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)との係合によって、前記ブレード(124)の振動を減衰させるように構成された減衰用インサート(308)と
を備え、
前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)に加わる各々の減衰用インサート(308)による接触力は、前記ブレード(124)および前記ロータディスク(133)の回転速度に基づく、ロータアセンブリ(122)。
[実施態様2]
前記減衰用インサート(308)が係合する前記対応するポケット(302)内の前記内面(310)は、該内面(310)が少なくとも部分的に前記対応するキャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)の前記開口部(304)の方を向くように、前記開口部(304)に向かって或る角度に傾斜しており、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)へと加わる各々の減衰用インサート(308)による接触力も、前記ポケット(302)の前記開口部(304)に対する前記対応するポケット(302)内の前記内面(310)の前記角度に基づく、実施態様1に記載のロータアセンブリ(122)。
[実施態様3]
前記減衰用インサート(308)は、前記ブレード(124)および前記ロータディスク(133)の回転速度に基づき、前記対応するポケット(302)の前記傾斜した内面(310)に係合して、前記ポケット(302)から前記開口部(304)へと向かう方向に前記傾斜した内面(310)に沿って移動する外面を有しており、前記減衰用インサート(308)は、前記蓋シュラウド(218)への前記接触力および前記対応するポケット(302)内の前記傾斜した内面(310)への別の接触力を作用させて、前記ブレード(124)の振動を減衰させるように構成されている、実施態様2に記載のロータアセンブリ(122)。
[実施態様4]
前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)へと加わる各々の減衰用インサート(308)による前記接触力は、それぞれの減衰用インサート(308)の質量に比例する、実施態様1に記載のロータアセンブリ(122)。
[実施態様5]
前記キャリアシュラウド(216)の前記ポケット(302)は、インサート係合しきい値速度よりも高速な前記ブレード(124)および前記ロータディスク(133)の回転に応答して、該ポケット(302)内で前記対応する減衰用インサート(308)を案内し、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)から離れている引っ込んだ位置から、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)に当接する接触位置へと、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)に向かって前記キャリアシュラウド(216)に対して移動させるように形作られている、実施態様1に記載のロータアセンブリ(122)。
[実施態様6]
前記対応するポケット(302)内の各々の減衰用インサート(308)は、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)によって、前記ブレード(124)および前記ロータディスク(133)の回転時に前記ポケット(302)から出ることを阻止される、実施態様1に記載のロータアセンブリ(122)。
[実施態様7]
共通のブレード(124)の前記キャリアシュラウド(216)および前記蓋シュラウド(218)は、該ブレード(124)の前記翼形部(200)の長さにおける該翼形部(200)の中間領域(220)に位置するミッドスパンシュラウドである、実施態様1に記載のロータアセンブリ(122)。
[実施態様8]
前記ブレード(124)の前記翼形部(200)は、前記ロータディスク(133)から該翼形部(200)のそれぞれの末端まで延びており、共通のブレード(124)の前記キャリアシュラウド(216)および前記蓋シュラウド(218)は、前記翼形部(200)の前記末端に位置する先端シュラウドを定めている、実施態様1に記載のロータアセンブリ(122)。
[実施態様9]
前記ポケット(302)は、対応するポケット(302)内に上部内面(310)および反対側の下部内面(620)を含み、前記ポケット(302)は、前記上部内面(310)と前記下部内面(620)との間の或る高さに広がり、前記ポケット(302)内の前記上部内面(310)は、前記ポケット(302)の前記高さが、前記ポケット(302)の前記開口部(304)から前記キャリアシュラウド(216)内への深さが大きくなるにつれて減少するように、前記下部内面(620)に対して角度が付けられている、実施態様1に記載のロータアセンブリ(122)。
[実施態様10]
前記ポケット(302)の前記開口部(304)は、前記キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)の対応するエッジ面(306)に沿って定められ、前記減衰用インサート(308)は、中心軸(604)に沿って細長く、該中心軸(604)が前記対応するキャリアシュラウド(216)の前記エッジ面(306)におおむね平行であるように、前記キャリアシュラウド(216)の前記対応するポケット(302)に保持される、実施態様1に記載のロータアセンブリ(122)。
[実施態様11]
前記減衰用インサート(308)は、2つの端部(608)の間の中心軸(604)に沿って細長いピン状の本体(602)を有し、該本体(602)は、主要部分(610)および2つの耳部(612)を含んでおり、各々の耳部(612)は、前記主要部分(610)から前記2つの端部(608)のうちの異なる端部(608)まで前記中心軸(604)に沿って延びており、両方の耳部(612)は、前記ポケット(302)における前記中心軸(604)を中心とする前記減衰用インサート(308)の360度の回転を防止するために、前記ポケット(302)内の前記キャリアシュラウド(216)の対応するショルダ(616)に係合するように構成されたそれぞれの平坦な接触面(614)を有している、実施態様1に記載のロータアセンブリ(122)。
[実施態様12]
1つのブレード(124)の前記キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)は、前記ブレード(124)および前記ロータディスク(133)が動作速度で回転するとき、シュラウドすき間(402)によって前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)から隔てられており、前記動作速度において、前記キャリアシュラウド(216)の前記ポケット(302)内に配置された前記減衰用インサート(308)は、前記ポケット(302)の前記開口部(304)から前記シュラウドすき間(402)を横切って突出して前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)に係合するように構成されている、実施態様1に記載のロータアセンブリ(122)。
[実施態様13]
1つのブレード(124)の前記キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)は、しきい値ロックアップ速度を上回る前記ブレード(124)および前記ロータディスク(133)の回転速度に応答して、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)に係合し、前記キャリアシュラウド(216)の前記ポケット(302)内に配置された前記減衰用インサート(308)は、前記ロックアップ速度よりも低いインサート係合しきい値速度を上回る前記ブレード(124)および前記ロータディスク(133)の回転速度に応答して、前記ポケット(302)の前記開口部(304)から突出して前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)に係合するように構成されている、実施態様1に記載のロータアセンブリ(122)。
[実施態様14]
ロータアセンブリ(122)のブレード(124)のキャリアシュラウド(216)へとポケット(302)を形成するステップ(902)であって、前記ポケット(302)は、前記ブレード(124)に対する前記キャリアシュラウド(216)の遠位端(224)に位置する開口部(304)を通って前記キャリアシュラウド(216)内へと形成され、前記ポケット(302)は、前記キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)に位置する前記開口部(304)に向かって傾斜した該ポケット(302)内の上部内面(310)を含んでいるステップ(902)と、
前記開口部(304)を通って前記キャリアシュラウド(216)内の前記ポケット(302)へと減衰用インサート(308)を挿入するステップ(904)と
を含んでおり、
前記減衰用インサート(308)は、前記ポケット(302)よりも小さいサイズであり、前記ポケット(302)内で自由に移動可能であり、前記減衰用インサート(308)は、前記ブレード(214)の回転時に前記ロータアセンブリ(122)の前記ブレード(214)および隣のブレード(214)の振動を減衰させるために前記ポケット(302)へと挿入され、前記減衰用インサート(308)は、前記ポケット(302)内の前記上部内面(310)との係合、および前記ブレード(214)の前記キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)の少なくとも近傍に配置された前記隣のブレード(124)の蓋シュラウド(218)の遠位端(224)との係合によって、振動を減衰させ、前記隣のブレード(214)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)に加わる前記ポケット(302)内の前記減衰用インサート(308)による接触力は、前記ブレード(214)の回転速度に基づく、方法(900)。
[実施態様15]
前記ポケット(302)は、しきい値回転速度よりも高速な前記ブレード(124)の回転に応答して、前記上部内面(310)が前記減衰用インサート(308)を案内し、前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(223)から離れている引っ込んだ位置から、前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)に当接する接触位置へと、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)に向かって前記キャリアシュラウド(216)に対して移動させるように形成されている、実施態様14に記載の方法(900)。
[実施態様16]
前記ブレード(214)を、ロータディスク(133)へと、前記ブレード(214)が前記ロータディスク(133)の外周から延びるように取り付けるステップ(906)と、前記ブレード(214)の前記キャリアシュラウド(216)の前記ポケット(302)へと前記減衰用インサート(308)を挿入した後に、前記隣のブレード(214)を前記ロータディスク(133)へと、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)によって前記ブレード(124)および前記ロータディスク(133)の回転時の前記ブレード(214)の前記ポケット(302)からの前記減衰用インサート(308)の抜け出しが阻止されるように取り付けるステップ(910)と、をさらに含む、実施態様14に記載の方法(900)。
[実施態様17]
前記減衰用インサート(308)は、中心軸(604)に沿って細長いピン状の本体(602)を有し、前記減衰用インサート(308)は、前記中心軸(604)が前記キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)のエッジ面(306)におおむね平行であるように、前記キャリアシュラウド(216)の前記ポケット(302)に挿入され、前記ポケット(302)への前記開口部(304)は、前記エッジ面(306)に沿って定められている、実施態様14に記載の方法(900)。
[実施態様18]
ロータディスク(133)に取り付けられ、前記ロータディスク(133)の外周に沿って間隔を空けつつ位置している複数のブレード(124)であって、前記ロータディスク(133)から延びる翼形部(200)を有するとともに、それぞれの翼形部(200)からおおむね反対方向にそれぞれの遠位端(224)まで延びているキャリアシュラウド(216)および蓋シュラウド(218)を含んでおり、前記キャリアシュラウド(216)は、該キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)の開口部(304)から該キャリアシュラウド(216)へと延びるポケット(302)を定めており、前記ポケット(302)は、上部内面(310)を含んでおり、該上部内面(310)は、該上部内面(310)が少なくとも部分的に前記開口部(304)の方を向くように、前記対応するキャリアシュラウド(216)の前記開口部(304)に向かって或る角度に傾斜しており、前記キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)は、隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)に少なくとも近接して位置する複数のブレード(124)と、
前記ブレード(124)の前記キャリアシュラウド(216)の前記ポケット(302)に配置され、該ポケット(302)において自由に移動可能であり、前記ブレード(124)および前記ロータディスク(133)の回転時に前記対応するポケット(302)内の前記上部内面(310)に係合して前記ブレード(124)の振動を減衰させるように構成された減衰用インサート(308)と
を備えており、
前記ポケット(302)内の前記上部内面(310)は、インサート係合しきい値速度を超える回転速度での前記ブレード(124)および前記ロータディスク(133)の回転に応答して、前記ポケット(302)内で前記対応する減衰用インサート(308)を案内し、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)から離れている引っ込んだ位置から、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)に当接する接触位置へと、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)に向かって前記ポケット(302)に対して移動させるように傾斜している、ロータアセンブリ(122)。
[実施態様19]
前記隣のブレード(214)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)に加わる各々の減衰用インサート(308)による接触力は、前記ブレード(214)および前記ロータディスク(133)の回転速度ならびに前記上部内面(310)の前記角度に基づく、実施態様18に記載のロータアセンブリ(122)。
[実施態様20]
前記ポケット(302)の前記開口部(304)は、前記キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)の対応するエッジ面(306)に沿って定められ、前記減衰用インサート(308)は、中心軸(604)に沿って細長く、該中心軸(604)が前記対応するキャリアシュラウド(216)の前記エッジ面(306)におおむね平行であるように、前記キャリアシュラウド(216)の前記対応するポケット(302)に保持される、実施態様18に記載のロータアセンブリ(122)。
10 ガスタービンエンジンシステム
15 圧縮システム、圧縮機
20 空気の流れ
25 燃焼システム
30 燃料の流れ、燃料
35 燃焼ガス
40 タービン
45 軸
46 軸
50 外部負荷
122 ロータアセンブリ
124 ブレード
124A~B ブレード
ブレード
133 ロータディスク
200 翼形部
204 末端
206 プラットホーム
208 取り付け部分
210 支持スロット
212 減衰部材
214 横方向に延びるショルダ
216 キャリアシュラウド
216A キャリアシュラウド、ミッドスパンシュラウド
216B キャリアシュラウド、ミッドスパンシュラウド、先端シュラウド、蓋シュラウド
218 蓋シュラウド、空洞
220 中間領域
222 取り付け端
224 遠位端
230 下面
232 外周面
302 ポケット
304 開口部
306 エッジ面
308 減衰用インサート、減衰部材
310 内面
350 減衰用インサート
360 減衰用インサート
362 平坦な外面、平坦な表面
370 減衰用インサート
372 湾曲した外面
374 平坦な外面
402 シュラウドすき間
502 第1の組
504 第2の組
506 減衰用インサート
602 ピン状の本体
604 中心軸
606 湾曲した外面
608 端部
610 主要部分、中央部分
612 耳部
614 接触面
616 ショルダ
618 側端
620 下部内面、表面
622 空洞、キャビティ
652 第1の方向
654 第2の方向
656 結果としての方向
658 湾曲した外面
702 高さ
704 最も内側の端部
800 グラフ
802 グラフの第1の線、減衰用インサート
804 グラフの第2の線、減衰用インサート
806 グラフの第3の線
812 y軸
813 原点
814 x軸
816 ブレード不具合レベル、振動レベル

Claims (13)

  1. ロータアセンブリ(122)であって、当該ロータアセンブリ(122)が、
    ロータディスク(133)に取り付けられ、前記ロータディスク(133)の外周に沿って間隔を空けて配置された複数のブレード(124)であって、前記ロータディスク(133)から延びる翼形部(200)を有するとともに、それぞれの翼形部(200)からおおむね反対方向にそれぞれの遠位端(224)まで延びているキャリアシュラウド(216)及び蓋シュラウド(218)を含んでおり、前記キャリアシュラウド(216)が、該キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)の開口部(304)から該キャリアシュラウド(216)内へと延びるポケット(302)を定めており、該キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)が、隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)に少なくとも近接して位置する複数のブレード(124)と、
    前記ブレード(124)の前記キャリアシュラウド(216)の前記ポケット(302)内に配置され、該ポケット(302)において自由に移動可能な減衰用インサート(308)であって、該減衰用インサート(308)の各々が、インサート係合しきい値速度を上回る回転速度での前記ブレード(124)及び前記ロータディスク(133)の回転に応答して、前記ポケット(302)の前記開口部(304)から、前記キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)と前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)との間のシュラウドすき間(402)を横切って突出して、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)に係合するように構成されており、該減衰用インサート(308)が、前記キャリアシュラウド(216)の前記対応するポケット(302)内の内面(310)との係合及び前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)との係合によって、前記ブレード(124)の振動を減衰させるように構成されている、減衰用インサート(308)と
    を備えており、
    前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)に加わる各々の減衰用インサート(308)による接触力が、前記ブレード(124)及び前記ロータディスク(133)の回転速度に基づき、前記キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)が、前記インサート係合しきい値速度よりも大きいしきい値ロックアップ速度を上回る前記ブレード(124)及び前記ロータディスク(133)の回転速度に応答して、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)と係合するように構成されている、ロータアセンブリ(122)。
  2. 前記減衰用インサート(308)が係合する前記対応するポケット(302)内の前記内面(310)が、該内面(310)が少なくとも部分的に前記対応するキャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)の前記開口部(304)の方を向くように、前記開口部(304)に向かって或る角度に傾斜しており、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)へと加わる各々の減衰用インサート(308)による接触力も、前記ポケット(302)の前記開口部(304)に対する前記対応するポケット(302)内の前記内面(310)の前記角度に基づく、請求項1に記載のロータアセンブリ(122)。
  3. 前記減衰用インサート(308)が、前記ブレード(124)及び前記ロータディスク(133)の回転速度に基づき、前記対応するポケット(302)の前記傾斜した内面(310)に係合して、前記ポケット(302)から前記開口部(304)へと向かう方向に前記傾斜した内面(310)に沿って移動する外面を有しており、前記減衰用インサート(308)が、前記蓋シュラウド(218)への前記接触力及び前記対応するポケット(302)内の前記傾斜した内面(310)への別の接触力を作用させて、前記ブレード(124)の振動を減衰させるように構成されている、請求項2に記載のロータアセンブリ(122)。
  4. 前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)へと加わる各々の減衰用インサート(308)による前記接触力が、それぞれの減衰用インサート(308)の質量に比例し、前記減衰用インサート(308)が前記ポケット(302)内で置換可能であり、前記減衰用インサート(308)の質量が該減衰用インサート(308)によって加わる接触力を制御するために選択される、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のロータアセンブリ(122)。
  5. 前記キャリアシュラウド(216)の前記ポケット(302)が、前記インサート係合しきい値速度よりも高速な前記ブレード(124)及び前記ロータディスク(133)の回転に応答して、該ポケット(302)内で前記対応する減衰用インサート(308)を案内し、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)から離れている引っ込んだ位置から、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)に当接する接触位置へと、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)に向かって前記キャリアシュラウド(216)に対して移動させるように形作られている、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のロータアセンブリ(122)。
  6. 前記対応するポケット(302)内の各々の減衰用インサート(308)が、前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)によって、前記ブレード(124)及び前記ロータディスク(133)の回転時に前記ポケット(302)から出ることを阻止される、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のロータアセンブリ(122)。
  7. 共通のブレード(124)の前記キャリアシュラウド(216)及び前記蓋シュラウド(218)が、該ブレード(124)の前記翼形部(200)の長さにおける該翼形部(200)の中間領域(220)に位置するミッドスパンシュラウドである、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のロータアセンブリ(122)。
  8. 前記ブレード(124)の前記翼形部(200)が、前記ロータディスク(133)から該翼形部(200)のそれぞれの末端まで延びており、共通のブレード(124)の前記キャリアシュラウド(216)及び前記蓋シュラウド(218)が、前記翼形部(200)の前記末端に位置する先端シュラウドを定めている、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のロータアセンブリ(122)。
  9. 前記ポケット(302)が、対応するポケット(302)内に上部内面(310)及び反対側の下部内面(620)を含み、前記ポケット(302)が、前記上部内面(310)と前記下部内面(620)との間の或る高さに広がり、前記ポケット(302)内の前記上部内面(310)が、前記ポケット(302)の前記高さが、前記ポケット(302)の前記開口部(304)から前記キャリアシュラウド(216)内への深さが大きくなるにつれて減少するように、前記下部内面(620)に対して角度が付けられている、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のロータアセンブリ(122)。
  10. 前記ポケット(302)の前記開口部(304)が、前記キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)の対応するエッジ面(306)に沿って定められ、前記減衰用インサート(308)が、中心軸(604)に沿って細長く、該中心軸(604)が前記対応するキャリアシュラウド(216)の前記エッジ面(306)におおむね平行であるように、前記キャリアシュラウド(216)の前記対応するポケット(302)に保持される、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のロータアセンブリ(122)。
  11. 前記減衰用インサート(308)が、2つの端部(608)の間の中心軸(604)に沿って細長いピン状の本体(602)を有し、該本体(602)が、主要部分(610)及び2つの耳部(612)を含んでおり、各々の耳部(612)が、前記主要部分(610)から前記2つの端部(608)のうちの異なる端部(608)まで前記中心軸(604)に沿って延びており、両方の耳部(612)が、前記ポケット(302)における前記中心軸(604)を中心とする前記減衰用インサート(308)の360度の回転を防止するために、前記ポケット(302)内の前記キャリアシュラウド(216)の対応するショルダ(616)に係合するように構成されたそれぞれの平坦な接触面(614)を有している、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のロータアセンブリ(122)。
  12. 各々のブレード(124)の前記キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)が、前記ブレード(124)及び前記ロータディスク(133)の回転速度がインサート係合しきい値速度未満であるときに、前記シュラウドすき間(402)によって前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)から隔てられている、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のロータアセンブリ(122)。
  13. 前記ブレード(124)及び前記ロータディスク(133)の回転速度が前記しきい値ロックアップ速度を上回るときに、前記キャリアシュラウド(216)の前記遠位端(224)と前記隣のブレード(124)の前記蓋シュラウド(218)の前記遠位端(224)との間にシュラウドすき間(402)が存在しない、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のロータアセンブリ(122)。
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