JP2008303651A - 張弦梁屋根 - Google Patents

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Tomomi Kanemitsu
知巳 兼光
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Abstract

【課題】剛性を確保しつつ、構造材の数量を減らすことのできる張弦梁屋根を提供すること。
【解決手段】本発明の張弦梁屋根10は、所定の間隔をあけて配置された複数の張弦梁11と、複数の張弦梁11上に屋根材として取り付けられ、少なくともハニカムコア51がアルミニウム又はアルミニウム合金によって成形されたハニカムパネル50とを備えている。屋根の仕上材として剛性の高いハニカムパネル50を適用したことで、仕上材であるハニカムパネル50が構造材としての役割を果たすため、従来、屋根の剛性を確保するために設けられていた大梁の座屈止め、屋根ブレース、小梁等の構造材を不要とすることができる。構造材の数量が減ることで、施工コストを低減させ、且つ、施工性を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、長大スパン構造物に適用される張弦梁屋根に関するものである。
従来、展示会場やイベントホール等に利用される長大スパン構造物の構築技術の一つとして張弦梁構造が知られている。この張弦梁構造は、屋根を構成する大梁の両端部を弦材で連結し、大梁と弦材との間に束材を配したものであり、弦材を緊張させることによって大梁に上方向の反力が付与され、その反力によって屋根の自重及び屋根への積雪などによる荷重を支持するようにしたものである(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。
特開2000−129859号公報 特開平6−307008号公報
ところで、特許文献1,2に示すような従来の張弦梁構造の屋根(以下、これを「張弦梁」という)の施工に際しては、一般的に、上述した大梁、弦材、束材等の構造材に加えて、大梁の弱軸方向の座屈を防止するための座屈止めや、屋根面の水平剛性を確保するための屋根ブレース、小梁等の構造材を、大梁と大梁との間に配設する必要がある。このため、張弦梁屋根を構成する構造材の数が多く、施工が複雑化し、施工コストが掛かるという問題がある。
本発明は、上記の点に鑑み、剛性を確保しつつ、構造材の数量を減らすことのできる張弦梁屋根を提供することを目的とする。
本発明の張弦梁屋根は、所定の間隔をあけて配置された複数の張弦梁と、前記複数の張弦梁上に屋根材として取り付けられ、少なくともハニカムコアがアルミニウム又はアルミニウム合金によって成形されたハニカムパネルと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2の張弦梁屋根は、上記請求項1において、前記屋根材を、互いに隣接する部分が接合された複数のハニカムパネルで構成し、前記複数のハニカムパネルを、前記張弦梁を構成する大梁にボルト接合したことを特徴とする。
また、本発明の請求項3の張弦梁屋根は、上記請求項2において、前記張弦梁を構成する大梁と束材とをボルト接合したことを特徴とする。
本発明の張弦梁屋根によれば、屋根の仕上材として剛性の高いアルミニウムハニカムパネルを適用したことで、仕上材であるアルミニウムハニカムパネルが構造材としての役割を果たすため、従来、屋根の剛性を確保するために設けられていた大梁の座屈止め、屋根ブレース、小梁等の構造材を不要とすることができる。構造材の数量が減ることで、施工コストを低減させ、且つ、施工性を向上させることができる。
以下に、添付図面を参照して、本発明の張弦梁屋根における好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態である張弦梁屋根の概略を示す斜視図、図2は、本実施の形態である張弦梁屋根における屋根材の斜視図、図3は、本実施の形態である張弦梁屋根における張弦梁の斜視図である。図1に示すように、所定の距離をあけて対向配置された一対の柱脚1,1が複数組並設され、これら複数の柱脚上に張弦梁屋根10が支持されている。
図1に示すように、本実施の形態の張弦梁屋根10は、大梁20、束材30及び弦材40とから構成される張弦梁11と、この張弦梁11の上面に取り付けられた屋根材50とを備えている。
大梁20は、ウェブの上下端にそれぞれフランジを有するH型鋼又は鋼管等の鋼材から構成されるものである。大梁20は、図3に示すように所定の間隔をあけて配置された一対の柱脚1,1間に架設され、その両側端21が柱脚1,1上に支持されている。本実施の形態では、一定の間隔をあけて並設された複数対の柱脚1,1間に、それぞれ大梁20が架設されている。
束材30は、H型鋼、鋼管、鋼棒等の鋼材等から構成されるものである。束材30は、その上端が大梁20に連結される一方、下端が弦材40に連結されることによって、大梁10と弦材30との間に配置されている。本実施の形態では、大梁20と弦材40との間において、複数個の束材30が所定の間隔ごとに配設してある。
弦材40は、ワイヤー、鋼棒等の鋼材から構成されるものである。弦材40は、その両端が大梁20の両側端21,21に連結されるとともに、大梁20に連結された複数の束材40の下端部と連結されることにより、大梁20の両側端21,21間に張設されている。この弦材40の両端をジャッキ等(図示せず)で引き込んで弦材40に張力を導入することにより、大梁20に上方向の反力が付与され、その反力によって張弦梁屋根10の自重及び張弦梁屋根10への積雪などによる荷重が支持される。なお、図3には明示されていないが、この張弦梁11は、両側端21,21のうち一方が柱脚1に対してローラ支持され、他方がピン支持されている。
上述した張弦梁11の上面に取付けられる屋根材50は、図2に示すように、複数のアルミニウムハニカムパネル50aから構成されるものである。図4は、本実施の形態において適用対象となるアルミニウムハニカムパネル50aの一部を示した斜視図である。このアルミニウムハニカムパネル50aは、アルミニウム又はアルミニウム合金によって成形されたハニカムコア51の両面に、アルミニウム又はアルミニウム合金等によって成形された表面板52,52が接合された積層体であり、ハニカムコア51が空洞を有するために、軽量、且つ、高剛性という特性を有するものである。以下、アルミニウムハニカムパネル50aを省略して「ハニカムパネル50a」という。
図2に示すように、ハニカムパネル50aは、その長手方向寸法が大梁20の配置間隔とほぼ等しく形成された矩形状に形成されている。ハニカムパネル50aは、2本の大梁20間に架設され、その両端部が各大梁20にそれぞれボルト止めされることによって大梁20に対して固定される。図2に示すように、2本の大梁20の間において、複数のハニカムパネル50aが大梁20の長手方向に並設され、互いに隣接するパネル同士が連結されることによって一体化され、屋根材50を構成している。
このハニカムパネル50aからなる屋根材50は、個々のハニカムパネル50aが梁弱軸方向の構造材、例えば、大梁20の座屈を防止するための座屈止めや、屋根面の水平剛性を確保するための屋根ブレース、小梁等の構造材と同等の機能を発揮する。すなわち、ハニカムパネル50aは、張弦梁屋根10の仕上材としての役割と、張弦梁屋根10の剛性を確保する構造材としての役割を兼ね備えている。
次に、上記構成を有する張弦梁屋根10の施工方法について簡単に説明する。図5は、本実施の形態である張弦梁屋根10の施工手順を示す図である。図5に示すように、まず柱脚1の建方を行い、図に示すように所定の間隔ごとに柱脚1を構築する。この柱脚の建方と並行して、張弦梁11の地組ユニット12を地組みする。この地組ユニット12は、大梁20に束材30及び弦材40をそれぞれボルト接合して組立てた2本の張弦梁11を所定の間隔をあけて配置し、2本の大梁20間にハニカムパネル50aを並設したものを1ユニットとして構成したものである。ハニカムパネル50aの両端と大梁20との接合及びハニカムパネル50aの互いに隣接する部分同士の接合はボルト接合とする。次いで、地組ユニット12における弦材40の両端をジャッキによって引き込むことにより弦材40に張力を導入する。弦材40を緊張させた後、地組ユニット12をクレーンで吊り上げ、地組ユニット12を一対の柱脚1,1間に架設する。地組ユニット12の柱脚1への接合はボルト接合とする。次いで、地組ユニット12間の繋ぎ部分にハニカムパネル50aを配置し、両側の地組ユニット12の大梁20にパネルの両端をボルト接合することにより、繋ぎ部分を複数のハニカムパネル50aで覆う。以上の手順を経て張弦梁屋根10が構築される。
なお、2本の大梁20間にハニカムパネル50aを並設する前に弦材40に張力を導入すると、大梁20が座屈する虞があるため、弦材40への張力導入時にはハニカムパネル50aを所定ピッチで(例えば柱脚1,1間の距離が70mの場合には10mピッチで)取り付けておく必要がある。
以上説明したように、本実施の形態における張弦梁屋根10によれば、所定の間隔をあけて配置された複数の張弦梁11と、これら複数の張弦梁11上に取り付けられた屋根材50とを備え、この屋根材50の構成材料として軽量且つ剛性の高いアルミニウムハニカムパネル50aを適用したことで、屋根仕上材であるアルミニウムハニカムパネルが構造材としての役割を果たすため、従来、屋根の剛性を確保するために設けられていた大梁の座屈止め、屋根ブレース、小梁等の構造材を不要とすることができる。構造材の数量が減ることで、施工コストを低減させ、且つ、施工性を向上させることができる。
また、本実施の形態における張弦梁屋根10によれば、軽量なアルミニウムハニカムパネル50aを屋根材として適用したこと、及び、構造材の数量を減らしたことの相乗効果により、屋根の軽量化を図ることができる。
また、本実施の形態における張弦梁屋根10によれば、柱脚1と大梁20との接合、ハニカムパネル50aの両端部と大梁20との接合、束材30の上端部と大梁20との接合、束材30の下端部と弦材40との接合をボルト接合すなわち乾式接合としたので、これらの構造材を他の構造物の施工に転用することが可能となる。また、上記の構造材同士の接合をボルト接合した場合、溶接や接着等による接合方法と比べて、張弦梁屋根10の組立作業、解体作業あるいは移動作業等が容易であり、工期を短縮することができる。
なお、本実施の形態では、ハニカムパネル50aを矩形状に形成したが、三角形等の他の形状に成形したハニカムパネルを適用することも可能である。また、本実施の形態では、ハニカムパネル50aにおけるハニカムコア51の形状を六角形としたが、三角形、四角形、円形、楕円形状等、他の形状のものを適用することも可能である。
以上のように、本発明の張弦梁屋根は、展示会場、イベントホール、廃棄物のクローズド最終処分場等、あらゆる長大スパン構造物に有効に利用することができる。
本発明の実施の形態である張弦梁屋根の斜視図である。 本発明の実施の形態である張弦梁屋根における屋根材の斜視図である。 本発明の実施の形態である張弦梁屋根における張弦梁の斜視図である。 アルミニウムハニカムパネルの一部を示した斜視図である。 本発明の実施の形態である張弦梁屋根の施工手順を示す図である。
符号の説明
1 柱脚
10 張弦梁屋根
11 張弦梁
12 地組ユニット
20 大梁
21 (大梁の)側端
30 束材
40 弦材
50 屋根材
50a アルミニウムハニカムパネル
51 ハニカムコア
52 表面板

Claims (3)

  1. 所定の間隔をあけて配置された複数の張弦梁と、
    前記複数の張弦梁上に屋根材として取り付けられ、少なくともハニカムコアがアルミニウム又はアルミニウム合金によって成形されたハニカムパネルと、
    を備えたことを特徴とする張弦梁屋根。
  2. 前記屋根材を、互いに隣接する部分が接合された複数のハニカムパネルで構成し、
    前記複数のハニカムパネルを、前記張弦梁を構成する大梁にボルト接合したことを特徴とする請求項1に記載の張弦梁屋根。
  3. 前記張弦梁を構成する大梁と束材とをボルト接合したことを特徴とする請求項2に記載の張弦梁屋根。
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CN105040880A (zh) * 2015-08-06 2015-11-11 中国华西企业股份有限公司 一种屋盖钢结构及其施工方法

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