JP2008303577A - スライドドアの挟み込み防止構造 - Google Patents

スライドドアの挟み込み防止構造 Download PDF

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Abstract

【課題】スライドドアと側方開口部の後縁部との間に形成される隙間に異物が挟み込まれてしまう事態を防止する。
【解決手段】スライドドア20が、側方開口部10を覆う閉位置から一旦車幅方向外方側に変位された後車体外側面に沿って後方へ移動されることにより、側方開口部10を開いた開位置とされる。側方開口部10の後縁部には、上下方向に伸びて前方から物体が当接されたときに作動される侵入検出センサ25が設けられる。スライドドア20を開位置に向けて駆動しているときに、侵入検出センサ25によって異物が検出されたときは、スライドドアの駆動が停止される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、スライドドアの挟み込み防止構造に関するものである。
車両、例えば1ボックスカー等の自動車においては、後席の乗員の乗り降りのために車体側面に形成された側方開口部の開閉を、スライドドアによって行うようにしたものがある。このスライドドアは、側方開口部を閉じる閉位置から、一旦車幅方向外方側に変位された後、車体外側面に沿って後方へ変位されることにより、側方開口部を開いた開位置とされる。このようなスライドドアを、モータの駆動力を利用して開閉する電動式としたものもある。
スライドドアを閉位置から開位置とする際に、スライドドアの車幅方向内方側面と側方開口部の後縁部との間には、車幅方向において少なからず隙間が形成されることになる。特許文献1には、スライドドアの車幅方向内方側面に感圧センサを設けて、上記隙間に異物が挟み込まれたときに生じる車幅方向の荷重をこの感圧センサによって検出することが開示されている。そして、特許文献1には、異物の挟み込みを検出した際には、電動式のスライドドアの駆動を中止したり、挟み込みが解除される方向にスライドドアを反転駆動させることも開示されている。また、特許文献2には、スライドドアが開位置から閉位置へと変位されるときに、スライドドアの前縁部に設けた感圧センサによって異物の挟み込みを検出するものが開示されている(スライドドアと側方開口部の前縁部との間での挟み込み検出)。
特開2007−56522号公報 特開平11−182136号公報
前述した特許文献1,特許文献2に記載の技術は、いずれも、異物の挟み込みを検出するものであって、異物の挟み込みそのものを防止するものとはなっていない。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、スライドドアを閉位置から開位置へと変位させる際に、スライドドアと側方開口部の後縁部との間に形成される隙間に異物が挟み込まれてしまう事態を防止できるようにしたスライドドアの挟み込み防止構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
車体側面に形成された側方開口部を覆う閉位置と、該閉位置から一旦車幅方向外方側に変位された後車体外側面に沿って後方へ移動されることにより該側方開口部を開いた開位置と、をとり得るようにされたスライドドアと、
前記スライドドアを、前記閉位置と開位置との間で駆動する駆動手段と、
前記駆動手段の駆動を制御する駆動制御手段と、
前記側方開口部の後縁部に対して上下方向に伸ばして配設され、前方から物体が当接されたときに作動される侵入検出センサと、
を備え、
前記駆動制御手段は、前記前記駆動手段によって前記閉位置にある前記スライドドアを前記開位置に向けて駆動しているときに、前記侵入検出センサによって異物が検出されたときは、該駆動手段によるスライドドアの駆動を停止させる制御を行うように設定されている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、車室内側から異物が上記隙間に向けて侵入しようとすると、異物が侵入検出センサに対して前方から当接(押圧)することとなって侵入検出センサがが作動される。この侵入検出センサの作動によって、スライドドアの開位置へ向けての駆動が停止されて、異物が隙間に挟み込まれてしまう事態が未然に防止される。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記側方開口部の後縁部を構成するアウタパネルとインナパネルとの各前端部に形成された接合フランジ部同士が接合されており、
前記侵入検出センサは、前記接合フランジ部よりも前方に配置されている、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、侵入検出センサを、側方開口部の後縁部のうち極力前方位置に配置することが可能となり、車室内側からの異物が隙間に向けて侵入しようとする事態を早期にかつ確実に検出する上で好ましいものとなる。
前記接合フランジ部に、上下方向に伸びるシール部材が取付けられ、
前記侵入検出センサは、前記シール部材に一体に組み込まれている、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、接合フランジ部に取付けられるシール部材を有効に利用して、侵入検出センサを組み込むことができる。また、侵入検出センサは、柔らかい部材であって容易に弾性変形できるシール部材に組み込まれているので、侵入検出センサに当接したときの衝撃を緩和する上で好ましいものとなる。
前記侵入検出センサは、前記スライドドアを前記閉位置から前記開位置に向けて変位させたときに該スライドドアの車幅方向内方側面と前記側方開口部の後縁部との間に形成される隙間に臨むように配設されている、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、挟み込まれる方向への異物侵入を確実に検出する上で好ましいものとなる。
前記スライドドアの車幅方向内方側面に、アームレストが突出形成されており、
前記侵入検出センサは、前記アームレストの上面よりも高い位置から低い位置に渡って上下方向に伸びている、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、アームレストに載せられている異物としての物体が隙間に向けて侵入しようとする事態を確実に検出することができる。
前記スライドドアの車幅方向内方側面に、スライドドアの開閉を指令する開閉スイッチまたはインナドアハンドルが取付けられる台座部が突出形成されており、
前記侵入検出センサは、前記台座部の上面よりも高い位置から低い位置に渡って上下方向に伸びている、
ようにしてある(請求項6対応)。この場合、台座部上に位置されることの多い異物としての物体が隙間に侵入しようとする事態を確実に検出することができる。
前記スライドドアの車幅方向内方側面に、ペットボトル等の小物を収納するための収納ボックスが突出形成されており、
前記侵入検出センサは、前記収納ボックスの上面よりも高い位置から低い位置に渡って上下方向に伸びている、
ようにしてある(請求項7対応)。この場合、収納ボックス上に位置されることの多い物体としての異物が隙間に侵入しようとする事態を確実に検出することができる。
前記側方開口部の後縁部が、それぞれ上下方向に伸びて前方に臨む後縁前面部と該後縁前面部の車幅方向内方側端から前方へ伸びる後縁側面部とを有して、該後縁前面部と後縁側面部とで車体内方側に向けて凹となった濡れ縁部を構成しており、
前記側面後縁部の前端部は、前記側方開口部の後縁部を構成するアウタパネルとインナパネルとの各前端部に形成されて互いに接合された接合フランジ部によって構成されており、
前記接合フランジ部に、上下方向に伸びるシール部材が取付けられ、
前記侵入検出センサは、前記シール部材に一体に組み込まれている、
ようにしてある(請求項8対応)。この場合、側方開口部の後縁部における具体的な構造が提供されると共に、請求項3に対応した効果と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、スライドドアを閉位置から開位置へと変位させる際に、スライドドアと側方開口部の後縁部との間に形成される隙間に異物が挟み込まれてしまう事態を防止できる。
図1〜図4において、1は車体であり、そのBピラー(センタピラー)が符合2で示され、Bピラー2の直後方に位置されるCピラーが符合3で示され、Cピラー3の直後方に位置される最後方のDピラーが符合4で示される。
特に図3から理解されるように、車体側面には、Bピラー2とCピラー3との間において、側方開口部10が開口されている。この側方開口部10は、後席シート(前から2列目のシート)11を使用する乗員の乗り降り用とされて、その前縁部がBピラー2で構成され、その後縁部Cピラー3で構成され、その下縁部がサイドシル12で構成され、その上縁部がル−フサイドレール(ル−フパネルの車幅方向外端部)13で構成されている。
上記側方開口部10は、スライドドア20によって開閉される。すなわち、スライドドア20は、側方開口部10を覆う(閉じる)閉位置(図1の状態)と、側方開口部10を開放した開位置をとり得るようになっている。より具体的には、スライドドア20は、図1に閉位置から、一旦車幅方向外方側に変位された後、リアフェンダ14に沿って後方に移動されて、側方開口部10をほぼ完全に開いた開位置とされる(図1の矢印で示す動き)。図2は、スライドドア20が、閉位置から、一旦車幅方向外方側に変位されると共に後方へ若干変位された状態が示される。勿論、スライドドア20は、開位置から閉位置への復帰は、上記閉位置から開位置への動きとは逆の動きとされる。このようなスライドドア20は、後述するように、モータによって開閉駆動が行われる電動式とされている。
側方開口部10の後縁部を構成するCピラー3は、図3に示すように、後縁前面部3aと、後縁前面部3aの車幅方向内方側端から前方へ伸びる後縁側面部3bとを有する。後縁前面部3aの車幅方向外方側端は、リアフェンダ13の前端に連なっている。このように、側方開口部10の後縁部は、後縁前面部3aと後縁側面部3bとによって、車体外側面を構成するリアフェンダ14から若干車幅方向内方側に凹となった濡れ縁部15を構成している。濡れ縁部15に相当する濡れ縁部は、Bピラー2,サイドシル12,ル−フサイドレール13の各部分にも形成されているものである。
閉位置にあるスライドドア20は、濡れ縁部15に収納されて、スライドドア20の外側面がリアフェンダ14と面一に連なるようにされる。換言すれば、濡れ縁部15(のうち後縁前面部3a)の車幅方向内方側へ向けて凹とされる度合(車幅方向寸法)は、スライドドア20の車幅方向厚さに応じて設定されることになる。また、後縁側面部3bの前後方向寸法は、車室内外との間で水切り(縁切り)を行なえる程度の寸法に設定されている。
スライドドア20の車幅方向内方側面には、アームレスト21と、アームレスト21の前方位置においてペットボトル等の小物を収納する収納ボックス22と、台座部23とが突出形成されている。図4、図5に示すように、アームレスト21は、その上面高さ位置が、後席シート11のシートクッション11Aの座面よりも若干高い位置(シートバック11Bの上下方向略中間位置)となるように設定されている。また、収納ボックス22の上面高さ位置は、シートクッション11Aの座面とほど同程度の高さ位置に設定されている。さらに、台座部23は、その上面がアームレスト21の上面と略同一高さとなるように設定されて、この台座部23の上面に開閉スイッチ72が取付けられ、また台座部24の上面から上方に向けてインナドアハンドル24が配置されている。開閉スイッチ72は、後述するように、スライドドア20の開閉を指令するものである。また、インナドアハンドル24は、スライドドア20に開閉のための力を与えるものであり、このインナドアハンドル24には、後述するように、スライドドア20の開閉を指令するインナドアスイッチが付設されている。
スライドドア20が閉位置から開位置に向けて変位されることに起因して、スライドドア20の車幅方向内方側面とCピラー3(の車幅方向外方側端)との間に隙間Sが形成されることになる(図2,図4参照)。この隙間Sに、車室内からの異物が侵入するのを未然に防止するために、側方開口部10の後縁部の一部となる後縁側面部3bの前端部には、侵入検出センサ25が取付けられている。この侵入検出センサ25は、上下方向に伸びていて、その上端位置はスライドドア20のベルトラインの高さ付近(起立位置にあるシートバック11Bの上端部付近)に設定され、またその下端位置は、サイドシル12直近に位置されている。
上下方向に長く伸びる侵入検出センサ25は、特に図4から理解されるように、アームレスト21の上面高さ位置、収納ボックス22の上面高さ位置、さらには台座部24の上面高さ位置の各位置よりも高い位置から低い位置に渡って伸びている(侵入検出センサ25の上下方向長さ範囲内に、上記各上面が位置される)。これにより、例えば、乗員がその腕をアームレスト21上に載せている状態でスライドドア20が閉位置から開位置に向けて変位されたとき、物体(異物)としての腕が侵入検出センサ25に対して前方から当接して、侵入検出センサ25が作動されることになる。侵入検出センサ25が作動されたときは、後述するように、スライドドア25の開位置へ向けての駆動が強制的に停止されて、隙間Sに異物が侵入してしまうことが未然に防止されることになる。なお、スライドドア20の駆動停止後に、スライドドア20を閉位置へ向けて若干反転駆動するようにしてもよい。
図6は、侵入検出センサ25の車体への具体的な組込み例を示すものである。この図6において、スライドドア20について、そのアウタパネルが符合20Aで示され、インナパネルが符合20Bで示され、トリム材が符合20Cで示される。また、Cピラー3について、そのアウタパネルが符合3Aで示され、インナパネルが符合3Bで示され、レインフォースメントが符合3Cで示される。なお、図6中5は、インナパネル3Bを車室内側から覆うトランクサイドトリム材である。
側方開口部10の後縁部を構成する上記Cピラー3は、そのアウタパネル3Aとインナパネル3Bとの各前端部が、前方に伸びる接合フランジ部3dあるいは3eとされて、この接合フランジ部3dと3eとが互いに接合されている。そして、この接合フランジ部3dと3eとの接合部位に対して、シール部材26が前方から嵌合、一体化されている。このシール部材26は、弾部材によって形成されて、閉位置にあるスライドドア20に設けたシール部材27と共働して、側方開口部10を液密にシールする。
上記シール部材26は、側方開口部10の全周縁部を取り巻くように環状に形成されている。そして、上記シール部材26のうち側方開口部10の後縁部への取付部位における前端部に、前述した侵入検出センサ25が内蔵されている。つまり、侵入検出センサ25は、シール部材26のうち、図3、図4に示すような範囲でのみ存在するように、シール部材26に一体的に組み込まれている(図3、図4では、侵入検出センサ25のみ強調して示してある)。このような侵入検出センサ25は、例えば、シール部材26に所定範囲でもって内蔵された複数の導電体でもって構成することができる。すなわち、この導電体が感度方向としての前後方向方向や車幅方向(少なくとも前後方向)に押圧されることによって近接あるいは接触して、非導通状態から導通状態に切り替わってその電気抵抗値が変化するので、この電気抵抗値が所定のしきい値を超えたか否かによって、異物が当接しているか否かを検出(判定)することが可能となる。なお、侵入検出センサ25としては、上記に限定されるものではなく、この他に、例えば圧電素子や光ファイバ等、圧縮変形されることにより電気的特性や光透過率が変化するものを用いる等、適宜のセンサを利用することが可能である。
図7は、電動式とされたスライドドア20の駆動部分の一例を示すものである。この図7において、60はガイドレールであり、このガイドレール60は、濡れ縁部15からリアフェンダ14に沿って延びるようにして車体に固定されている。スライドドア20の後端部に揺動自在に保持されたブラケット61に保持されたプーリ等の摺動子62が、ガイドレール60内に円滑に移動できるように嵌合されている。
上記ブラケット61には、ガイドワイヤ63が連結されている。ガイドワイヤ63は、ガイドプーリ64によってガイドレール60に沿うように配設されている。このガイドワイヤ63は、駆動機構65によって、往復動される。すなわち、駆動機構65は、モータ65a、減速機構65b、ガイドワイヤ64に係合された駆動プーリ(図示を略す)を有している。モータ65aによって減速機構65bを介して駆動プーリを正転駆動あるいは逆転駆動することによって、ガイドワイヤ63が往復駆動される。勿論、このガイドワイヤ63の往復動によって、スライドドア20が、閉位置と開位置との間で駆動されることになる。
図8は、上記モータ65aの制御系統を示すものであり、図中Uは、マイクロコンピュータを利用して構成されたコントローラ(制御ユニット)である。このコントローラUには、侵入検出センサ25からの信号が入力される他、各種スイッチ71〜75からの信号が入力される。各スイッチ71〜75は、それぞれマニュアル操作されて、スライドドア20の開閉を指令するためのものである。すなわち、スイッチ71は運転席に設けられ、スライドドアスイッチ72は、前述のように台座部23の上面に設けられ、リモコンスイッチ73は乗員により携帯されるものである。また、インナドアスイッチ74は、前述したインナドアハンドル24の開閉操作に応動して作動されるものである。同様に、アウタドアスイッチ75は、スライドドア20の車幅方向外方側面に設けられて、後席11に着座しようとする乗員によって開閉方向への外力が与えられるアウタドアハンドル(図示略)に付設されたものである。なお、開閉スイッチとしては、上記5種類のうち一部のみを有するものであってもよい。
スライドドア20が閉位置にある状態において、コントローラUが上記各スイッチ71〜75のいずれかのスイッチから開指令を受けると、コントローラUは、モータ65aを、スライドドア20を開位置へ向けて駆動する方向への制御を実行する。スライドドア20が閉位置から開位置へ向けて駆動されている途中において、侵入検出センサ25がONになると、開位置へ向けてのスライドドア20の駆動が停止される。また、この駆動停止後に、スライドドア20を閉位置側に向けて若干反転駆動させる制御を行うようにすることもできる。
上述したコントローラUの制御内容が、図9のフローチャートに示される。以下、このフローチャートについて説明するが、以下の説明でQはステップを示す。なお、図9のフローチャートは、安全の観点から、車速が0(停車中)であることが前提として起動されるようになっている。まず、Q1において、スライドドア20が現在閉位置にあるか否かが判別される。このQ1の判別でYESのときは、Q2において、スイッチ71〜75の少なくともいずれか1つのスイッチから開指令信号があったか否かが判別される。このQ2の判別でYESのときは、Q3において、スライドドア20が開位置へ向けて駆動される(モータ65aの駆動)。この後、Q4において、侵入検出センサ25がONであるか否かが判別される。このQ4の判別でYESのときは、スライドドア20の開位置へ向けての駆動が強制的に停止される。なお、駆動停止後に、スライドドア20を若干閉位置へ向けて反転駆動してもよい。前記Q1の判別でNOとき、Q2の判別でNOのとき、あるいはQ4の判別でNOのときは、それぞれQ5を経ることなくリターンされる(スライドドア20の開位置までの駆動が許容される)。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
閉位置にあるスライドドアと収納位置にある遮蔽部材とを示す簡略平面図。 図1の状態から、スライドドアが開位置へ向けて変位された状態を示す簡略平面図。 側方開口部とその後縁部に設けた侵入検出センサを示す斜視図。 スライドドアが開かれることにより形成される隙間を示すもので、後席シートや侵入検出センサを前方側から見たときの図。 閉位置にあるスライドドアを車室内側から見た斜視図。 側方開口部の後縁部に対する侵入検出センサの具体的な組付例を示すもので、図4のX5−X5の高さ位置でかつスライドドアが閉位置にある状態での断面図。 スライドドアを駆動する部分の一例を示す要部簡略平面図。 本発明の制御系統例をブロック図的に示す図。 本発明の制御例を示すフローチャート。例を示す要部平面断面図。
符号の説明
1:車体
3:Cピラー(側方開口部の後縁部)
3a:後縁前面部
3b:後縁側面部
3d:接合フランジ部
3e:接合フランジ部
10:側方開口部
11:後席シート
12:サイドシル
13:ル−フサイドレール
14:リアフェンダ
15:濡れ縁部
20:スライドドア
21:アームレスト
22:収納ボックス
23:台座部
24:インナドアハンドル
25:侵入検出センサ
26:シール部材(侵入検出センサが一体化)
60:ガイドドレール
63:ガイドワイヤ
65:駆動機構
65a:モータ(開閉用)
71〜75:スイッチ(開閉指令用)
U:コントローラ
S:隙間

Claims (8)

  1. 車体側面に形成された側方開口部を覆う閉位置と、該閉位置から一旦車幅方向外方側に変位された後車体外側面に沿って後方へ移動されることにより該側方開口部を開いた開位置と、をとり得るようにされたスライドドアと、
    前記スライドドアを、前記閉位置と開位置との間で駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段の駆動を制御する駆動制御手段と、
    前記側方開口部の後縁部に対して上下方向に伸ばして配設され、前方から物体が当接されたときに作動される侵入検出センサと、
    を備え、
    前記駆動制御手段は、前記前記駆動手段によって前記閉位置にある前記スライドドアを前記開位置に向けて駆動しているときに、前記侵入検出センサによって異物が検出されたときは、該駆動手段によるスライドドアの駆動を停止させる制御を行うように設定されている、
    ことを特徴とするスライドドアの挟み込み防止構造。
  2. 請求項1において、
    前記側方開口部の後縁部を構成するアウタパネルとインナパネルとの各前端部に形成された接合フランジ部同士が接合されており、
    前記侵入検出センサは、前記接合フランジ部よりも前方に配置されている、
    ことを特徴とするスライドドアの挟み込み防止構造。
  3. 請求項2において、
    前記接合フランジ部に、上下方向に伸びるシール部材が取付けられ、
    前記侵入検出センサは、前記シール部材に一体に組み込まれている、
    ことを特徴とするスライドドアの挟み込み防止構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記侵入検出センサは、前記スライドドアを前記閉位置から前記開位置に向けて変位させたときに該スライドドアの車幅方向内方側面と前記側方開口部の後縁部との間に形成される隙間に臨むように配設されている、ことを特徴とするスライドドアの挟み込み防止構造。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    前記スライドドアの車幅方向内方側面に、アームレストが突出形成されており、
    前記侵入検出センサは、前記アームレストの上面よりも高い位置から低い位置に渡って上下方向に伸びている、
    ことを特徴とするスライドドアの挟み込み防止構造。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
    前記スライドドアの車幅方向内方側面に、スライドドアの開閉を指令する開閉スイッチまたはインナドアハンドルが取付けられる台座部が突出形成されており、
    前記侵入検出センサは、前記台座部の上面よりも高い位置から低い位置に渡って上下方向に伸びている、
    ことを特徴とするスライドドアの挟み込み防止構造。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
    前記スライドドアの車幅方向内方側面に、ペットボトル等の小物を収納するための収納ボックスが突出形成されており、
    前記侵入検出センサは、前記収納ボックスの上面よりも高い位置から低い位置に渡って上下方向に伸びている、
    ことを特徴とするスライドドアの挟み込み防止構造。
  8. 請求項1において、
    前記側方開口部の後縁部が、それぞれ上下方向に伸びて前方に臨む後縁前面部と該後縁前面部の車幅方向内方側端から前方へ伸びる後縁側面部とを有して、該後縁前面部と後縁側面部とで車体内方側に向けて凹となった濡れ縁部を構成しており、
    前記側面後縁部の前端部は、前記側方開口部の後縁部を構成するアウタパネルとインナパネルとの各前端部に形成されて互いに接合された接合フランジ部によって構成されており、
    前記接合フランジ部に、上下方向に伸びるシール部材が取付けられ、
    前記侵入検出センサは、前記シール部材に一体に組み込まれている、
    ことを特徴とするスライドドアの挟み込み防止構造。
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