以下、本発明の実施の形態を、図1ないし図18を参照しながら説明する。図1は流し台のシンク1周辺における機器類の概略配置を示し、図1において、2は前記シンク1上面に設置した水栓、3は前記シンク1下方に配設された粉砕処理装置である。
つづいて、図1,2を参照しながら、粉砕処理装置3の構成について説明する。図1,2において、4はシンク1底面の取付部1aに係載した状態で、その外周にシンク1内から締付部材5を螺着することによって前記シンク1に固定した取付環体であり、前記取付環体4には、厨芥の投入口を兼ねる排水口6を開口した環状プレート7が嵌着されている。
8は取付環体4に嵌着されシンク1内に突出する環状プレート7の下方端に係止手段9を介して連結した連通管であり、この連結管8の下方には、更に弾性材からなる連結手段10を介して、排水口6から投入される厨芥を粉砕処理するための粉砕部(粉砕手段)11が連結されている。12は連通管8の中腹部に嵌着した取付板であり、この取付板12と粉砕部11の後述する粉砕室14との間には、前記粉砕部11側において発生する振動が伝播するのを抑制するための緩衝部材13が所定数介在されている。
前記粉砕部11は、連通管8の下方に連結手段10を介して連結した中空状の粉砕室14と、前記粉砕室14の下方に固定した排出部15と、前記排出部15の下部に取付けた駆動手段(電動機)16と、前記駆動手段16により一定速度で回転する回転円板17と、前記回転円板17の周縁上面に回転自在に取付けたハンマー18と、前記回転円板17外周側の粉砕室14下部側壁に配設した筒状の固定刃19とによって概略構成されている。なお、図1中、15aは排出部15に配管接続した排水管であり、粉砕室14内において粉砕処理された厨芥は、排出部15→排水管15aを経て、図示しない排水処理装置等に排出される。
20は環状プレート7に開口した排水口6に着脱自在に被着される蓋体であり、前記蓋体20は、図2,4で示すように、該蓋体20の例えば、中央部に開口した通水口21と、前記通水口21と対向する部位に、その開口端(上端)と通水口21下端との間に所定間隔を設けた状態で配設した水受体22と、前記蓋体20の外周側にねじ等を用いて締着・固定した環状の周壁23と、前記周壁23の周方向に所定角度間隔(例えば、180°)を設けて外部に露出しないような状態で配設した例えば、磁石等からなる所定数(例えば、2個)の被検出体24a,24bと、前記周壁23の外周面に、周方向に沿って所定数(例えば、2ヶ所に)形成した係合溝25とを具備して構成されている。
なお、蓋体20が着脱自在に被着される排水口6の内周面には、図4で示すように、前記蓋体20の周壁23外周面に形成した係合溝25と係合する係止突起26が所定数(例えば、2ヶ所に)突設されている。また、排水口6を開口した環状プレート7が嵌着される取付環体4には、図6で示すように、排水口6に被着した蓋体20を所定角度回動させて係止突起26を係合溝25に係合させたときに、前記蓋体20に具備した被検出体24a,24bと対向する状態で、例えば、リードスイッチ等からなる所定数(例えば、2個)の検出部材27a,27bが配設されており、これら被検出体24a,24bと検出部材27a,27bとによって、蓋体20の排水口6に対する着脱状態を検出するための検出手段を構成している。
次に、図1において、30は取付板12の側方に延出した取付片12aに取付けられた粉砕処理装置3のコントローラであり、以下、その構成について図3を参照しながら説明する。前記コントローラ30は、図3で示すように、商用電源31を所定電圧の制御電源V1に変換して出力する電源回路32と、蓋体20の排水口6に対する着脱状態を検出するための検出手段の一方を構成する検出部材27a,27bのON・OFF状態(蓋体8の排水口6に対する着・脱状態)に基づいて駆動・停止指令を出力する制御手段(例えば、マイクロコンピュータ等)33と、前記制御手段33から出力される駆動・停止指令に基づいて駆動手段16への通電を制御する通電制御手段34,35とを備えて構成されている。
なお、前記検出部材27a,27bは、図3で示すように、直列に接続した状態で、その一方端側を電源回路から出力される制御電源V1に、他方端側をNOT素子36を介して制御手段33の入力端I1にそれぞれ接続されており、検出部材27a,27bがともにON状態となると入力信号“L”が、OFF状態となると入力信号“H”が、それぞれ制御手段33の入力端I1に入力される。
また、前記通電制御手段34,35は、例えばリレー等からなり、図3で示すように、そのリレーコイル34a,35aは並列に接続した状態で、制御手段33の出力端O1に接続されており、そのリレー接点(開閉接点)34b,35bは直列に接続した状態で、商用電源31と駆動手段16との間に介在されている。更に、前記通電制御手段34,35の電源線34c,35cは並列に接続した状態で、前記直列接続した検出部材27a,27bの他方端側(制御手段33の入力端I1に接続される側)に対して直列に接続されており、前記検出部材27a,27bがともにON状態となったときにのみ、検出部材27a,27bを介して制御電源V1が供給されるようになっている。
更に、前記制御手段33には、例えば、図7で示すように、初期化処理(ステップS1),蓋体取外し検出処理(ステップS2),蓋体取付け検出処理(ステップS3),駆動手段起動処理(ステップS4),駆動手段緊急停止処理(ステップS5),駆動手段停止処理(ステップS6)からなるメインプログラムと、これとは別に図14で示す第1のタイマー割込処理プログラム,図15で示す第2のタイマー割込処理プログラムとが具備されており、これらのプログラムを実行することにより、通電制御手段34,35に対して駆動・停止指令を出力し、駆動手段16への通電を制御する。
以下、図7ないし図15を参照しながら、前記各処理の一例について説明する。はじめに、初期化処理は、コントローラ30を図示しない電源コード等を介して商用電源31に接続した直後にのみ行う処理であり、図8のフローチャートのステップS1−1で示すように、第1のタイマーフラグに“1”を、第2のタイマーフラグに“0”を、第1の状態フラグに“0”を、動作フラグに“1”を、待機フラグに“0”をそれぞれ入力するとともに、割込許可を行い、この後、ステップS2の蓋体取外し検出処理に進む。
つづいて、蓋体取外し検出処理について説明する。蓋体取外し検出処理は、駆動手段16の停止状態において、蓋体20を排水口6から取外したか否かを検出(判断)するための処理である。蓋体取外し検出処理においては、先ず、図9のフローチャートのステップS2−1で示すように、駆動手段16が駆動しているか否かを判断する。ステップS2−1において、動作フラグに“0”が入力されていれば、駆動手段16は駆動中であるので、ステップS3の蓋体取付け検出処理に進む。また、動作フラグに“1”が入力されていれば、駆動手段16は停止している(駆動後に停止した場合、あるいは、コントローラ30を商用電源31に接続した直後の停止状態)ので、ステップS2−2に進み蓋体20が排水口6から取外されたか否かの判断を行う。
ステップS2−2において、第1の状態フラグに“1”が入力されていれば、蓋体20は排水口6から取外されているので、ステップS3の蓋体取付け検出処理に進む。また、第1の状態フラグに“0”が入力されていれば、蓋体20は排水口6から取外されていないので、ステップS2−3に進み、制御手段33の入力端I1への入力信号が“L”か否かの判断を行う。
ステップS2−3において、制御手段33の入力端I1への入力信号が“L”であれば(即ち、検出部材27a,27bがともにON状態)、ステップS2−4において第1の状態フラグに“0”を入力し(蓋体20が取外されていないと見なす)、更に、ステップS2−5に進んで制御手段33の出力端O1から通電制御手段34,35に対して停止指令(“H”)を出力するとともに、制御手段33内に具備した第1のタイマー(図示せず)を停止した後、ステップS3の蓋体取付け検出処理に進む。一方、制御手段33の入力端I1への入力信号が“L”でなければ(即ち、検出部材27a,27bがともにOFF状態)、ステップS2−6に進んで第1の状態フラグに“1”を入力し(蓋体20を取外したと見なす)、この後、ステップS3の蓋体取付け検出処理に進む。
つづいて、蓋体取付け検出処理について説明する。蓋体取付け検出処理は、駆動手段16の停止状態において、蓋体20を排水口6から取外した後、再度排水口6に取付けたか否かを検出(判断)するための処理である。蓋体取付け検出処理においては、先ず、図10のフローチャートのステップS3−1で示すように、蓋体20が排水口6から取外されたか否かを判断する。ここで、第1の状態フラグに“0”が入力されていれば、蓋体20は排水口6から取外されていないので、ステップS4の駆動手段起動処理に進む。また、第1の状態フラグに“1”が入力されていれば、蓋体20が排水口6から取外されているので、ステップS3−2に進んで制御手段33の入力端I1への入力信号が“L”か否かを判断する。
ステップS3−2において、制御手段33の入力端I1への入力信号が“L”であれば(即ち、検出部材27a,27bがともにON状態)、ステップS3−3において第2の状態フラグに“0”を入力し(蓋体20を排水口6に取付けたと見なす)、この後、ステップS4の駆動手段起動処理に進む。一方、ステップS3−2において、制御手段33の入力端I1への入力信号が“L”でない場合には(即ち、検出部材27a,27bがともにOFF状態)、ステップS3−4に進んで第2の状態フラグに“1”を入力し(蓋体20が排水口6に取付けられていないと見なす)、更に、ステップS3−5において制御手段33の出力端O1から通電制御手段34,35に対して停止指令(“H”)を出力するとともに、第1のタイマー(図示せず)を停止した後、ステップS4の駆動手段起動処理に進む。
つづいて、駆動手段起動処理について説明する。駆動手段起動処理は、駆動手段16に停止状態において、蓋体20を排水口6から一旦取外し、かつ、再度取付けたときにのみ、前記駆動手段16を起動させるための処理である。駆動手段起動処理においては、先ず、図11のフローチャートのステップS4−1で示すように、駆動手段16が駆動しているか否かの判断を行う。ステップS4−1において、動作フラグに“0”が入力されていれば、駆動手段16は駆動しているので、ステップS5の駆動手段緊急停止処理に進む。また、動作フラグに“1”が入力されていれば、駆動手段16が駆動していないので、ステップS4−2に進んで、蓋体20が排水口6から取外されたか否かを判断する。
ステップS4−2において、第1の状態フラグに“0”が入力されていれば、蓋体20は排水口6から取外されていないので、ステップS4−3に進んで、制御手段33の出力端O1から通電制御手段34,35に対して停止指令(“H”)を出力するとともに、第1のタイマー(図示せず)を停止させ、この後、ステップS5の駆動手段緊急停止処理に進む。また、第1の状態フラグに“1”が入力されていれば、蓋体20が排水口6から取外されているので、ステップS4−4において、蓋体20が再度排水口6に取付けられたか否かを判断する。
ステップS4−4において、第2の状態フラグに“1”が入力されていれば、蓋体20は排水口6に取付けられていないので、ステップS4−5に進み、制御手段33の出力端O1から通電制御手段34,35に対して停止指令(“H”)を出力するとともに、第1のタイマー(図示せず)を停止させ、この後、ステップS5の駆動手段緊急停止処理に進む。また、第2の状態フラグに“0”が入力されていれば、蓋体20が再度排水口6に取付けられているので、ステップS4−6に進んで、蓋体20が再度排水口6に取付けられてから所定時間(例えば、3秒)が経過したか否かの判断を行う。
ステップS4−6において、待機フラグに“0”が入力されていれば、所定時間経過していないので、ステップS4−7に進んで制御手段33に具備した第2のタイマー(図示せず)がスタートしているか否かの判断を行う。ステップS4−7において、第2のタイマーがスタートしている場合には、ステップS5の駆動手段緊急停止処理に進む。一方、第2のタイマーがスタートしていない場合には、ステップS4−8に進んで第2のタイマーをスタートさせるとともに、ステップS4−9において第2のタイマーフラグに“1”を入力する。更に、ステップS4−10において、制御手段33の出力端O1から通電制御手段34,35に対して停止指令(“H”)を出力するとともに、第1のタイマー(図示せず)を停止させ、この後、ステップS5の駆動手段緊急停止処理に進む。
なお、第2のタイマーがスタートしてから所定時間が経過すると、図15で示す第2のタイマー割込処理を実行し、ステップS8−1において待機フラグに“1”を入力するとともに、ステップS8−2において第2のタイマーを停止させる。
次に、ステップS4−6において、待機フラグに“1”が入力されていれば、所定時間経過しているので、ステップS4−11に進んで第1のタイマーをスタートさせる。また、ステップS4−12において、制御手段33の出力端O1から通電制御手段34,35に対して駆動指令(“L”)を出力する。更に、ステップS4−13において、動作フラグに“0”を入力した後、ステップS5の駆動手段緊急停止処理に進む。
つづいて、ステップS5の駆動手段緊急停止処理について説明する。駆動手段緊急停止処理は、駆動手段16の駆動中に蓋体20が排水口6から取外された場合に、前記駆動手段16を緊急停止させるための処理である。駆動手段緊急停止処理においては、先ず、図12のフローチャートのステップS5−1で示すように、蓋体20が排水口6から取外されたか否かの判断を行う。ステップS5−1において、第1の状態フラグに“0”が入力されていれば、蓋体20は排水口6から取外されていないので、ステップS6の駆動手段停止処理に進む。また、第1の状態フラグに“1”が入力されていれば、蓋体20は排水口6から取外されているので、ステップS5−2に進んで、制御手段33の入力端I1への入力信号が“L”か否かの判断を行う。
ステップS5−2において、制御手段33の入力端I1への入力信号が“L”であれば(即ち、検出部材27a,27bがともにON状態)、ステップS5−3において第2の状態フラグに“0”を入力した後、ステップS5−4に進むとともに、制御手段33の入力端I1への入力信号が“L”でなければ(即ち、検出部材27a,27bがともにOFF状態)、ステップS5−5において第2の状態フラグに“1”を入力した後、ステップS5−4に進む。
ステップS5−4においては、蓋体20が排水口6に取付けられているか否かの判断を行う。ステップS5−4において、第2の状態フラグに“0”が入力されていれば、蓋体20は排水口6に取付けられているので、ステップS6の駆動手段停止処理に進む。一方、第2の状態フラグに“1”が入力されていれば、蓋体20は排水口6に取付けられていないので、ステップS5−6に進んで、制御手段33の出力端O1から通電制御手段34,35に対して停止指令(“H”)を出力するとともに、第1のタイマー(図示せず)を停止する。更に、ステップS5−7において、第1のタイマーフラグに“1”を、第2のタイマーフラグに“0”を、動作フラグに“1”を、待機フラグに“0”をそれぞれ入力した後、ステップS6の駆動手段停止処理に進む。
つづいて、ステップS6の駆動手段停止処理について説明する。駆動手段停止処理は、駆動手段16が起動してから一定時間経過した後に、前記駆動手段16を停止させるための処理である。駆動手段停止処理においては、先ず、図13のフローチャートのステップS6−1で示すように、駆動手段16が起動してから所定時間経過したか否かの判断を行う。
なお、前記ステップS6−1の処理を行うまでに、第1のタイマーがスタートしてから(駆動手段16が起動してから)所定時間(例えば、60秒)が経過していれば、図14で示す第1のタイマー割込処理を実行し、ステップS7−1において第1のタイマーフラグに“1”を、第2のタイマーフラグに“0”を、第1の状態フラグに“0”を、動作フラグに“1”を、待機フラグに“0”を入力するとともに、ステップS7−2において第1のタイマー(図示せず)を停止させる。
ステップS6−1において、第1のタイマーフラグに“0”が入力されていれば、駆動手段16が起動してから所定時間経過していないので、ステップS2の蓋体取外し検出処理に進む。一方、第1のタイマーフラグに“1”が入力されていれば、駆動手段16が起動してから所定時間経過しているので、ステップS6−2に進んで、制御手段33の出力端O1から通電制御手段34,35に対して停止指令(“H”)を出力し、駆動手段16を停止させるとともに、第1のタイマー(図示せず)を停止させ、この後、ステップS2の蓋体取外し検出処理に進む。
次に、図3ないし図13及び図16ないし図18を参照しながら、本発明の粉砕処理装置3の動作について説明する。はじめに、前回の厨芥の粉砕処理後、一度も蓋体20を排水口6から取外していない場合や、初めて粉砕処理装置3を使用するような場合等において、図6で示すように、蓋体20に具備した被検出体24a,24bと、排水口6側に配設した検出部材27a,27bとが対向しているような状態にあっては、制御手段33の出力端O1から通電制御手段34,35に対して停止指令(“H”)が出力され、前記通電制御手段34,35はそのリレー接点34b,35b(図3参照)をOFF状態として駆動手段16への通電を停止しているので、前記駆動手段16は起動しない(図9のステップS2−1〜S2−5参照)。
つづいて、粉砕処理を行う厨芥を排水口6から粉砕室14内に投入する場合は、蓋体20を図6で示す状態から、図5で示すように反時計方向に所定角度(例えば、90°)回動させることにより、該蓋体20に具備した被検出体24a,24bと排水口6側に配設した検出部材27a,27bとの対向状態を解除するとともに、前記蓋体20の周壁23に形成した係合溝25と排水口6内周面に突設した係止突起26との係合を解除して、図4で示すように、前記蓋体20を上方に持上げて排水口6から取外す。
これにより、検出部材27a,27bはともにOFF状態となるので、前記検出部材27a,27bを介しての通電制御手段34,35への制御電源V1の供給が停止される。また、検出部材27a,27bがともにOFF状態となることにより、制御手段33の入力端I1への入力信号が“L”から“H”となるので、前記制御手段33は蓋体20が排水口6から取外されたと判断し、その出力端O1からは通電制御手段34,35に対して停止指令(“H”)が出力され、前記通電制御手段34,35はこれを受けてそのリレー接点34b,35bをOFF状態とするので、駆動手段16には商用電源31が通電されない結果、前記駆動手段16は停止状態を継続する(図9のステップS2−1〜S2−3,S2−6、図10のステップS3−1,S3−2,S3−4,S3−5参照)。
前記のように、蓋体20を排水口6から取外したら、前記開放された排水口6から1回で処理することが可能な量の厨芥を粉砕室14内に投入する。厨芥を粉砕室14内に投入し終わったら、蓋体20を再度図5で示すように排水口6に被着する。このとき、前記蓋体20は、単に排水口6に被着したのみであり、該蓋体20に具備した被検出体24a,24bは、排水口6側に配設した検出部材27a,27bと対向する状態とはなっていないので、前記検出部材27a,27bはともにOFF状態となっている。
この結果、通電制御手段34,35への制御電源V1の供給は停止されており、また、制御手段33の出力端O1からは通電制御手段34,35に対して停止指令(“H”)が出力され、前記通電制御手段34,35はそのリレー接点34b,35bをOFF状態として、駆動手段16に対して商用電源31を通電しないので、この段階で前記駆動手段16が起動することはない(図9のステップS2−1〜S2−3,S2−6、図10のステップS3−1,S3−2,S3−4,S3−5参照)。
次に、粉砕室14内に投入した厨芥を粉砕処理する場合は、蓋体20を図5で示す状態から、図6で示すように時計方向に所定角度(例えば、90°)回動させ、その周壁23に形成した係合溝25に、排水口6内周面に突設した係止突起26を係合させることにより、排水口6に対して抜脱不能に取付けるとともに、前記蓋体20に具備した被検出体24a,24bと排水口6側に配設した検出部材27a,27bとを対向させる。
これにより、前記検出部材27a,27bはともにON状態となるので、検出部材27a,27bを介して通電制御手段34,35へ制御電源V1が供給される。また、検出部材27a,27bはともにON状態となることにより、制御手段33の入力端I1への入力信号が“H”から“L”となるので、前記制御手段33は蓋体20が排水口6に取付けられたと判断し、その出力端O1からは検出部材27a,27bがともにON状態となってから所定時間t1(例えば、3秒)が経過した後に、通電制御手段34,35に対して駆動指令(“L”)が出力され、前記通電制御手段34,35はそのリレー接点34b,35bをON状態として駆動手段16に商用電源31を通電し、前記駆動手段16を起動させる(図9のステップS2−1〜S2−3,S2−6、図10のステップS3−1〜S3−3、図11のステップS4−1,S4−2,S4−4,S4−6〜S4−13及び図16(a)のタイムチャート参照)。
前記のように、駆動手段16が起動すると回転円板17は回転を開始し、前記回転円板17に回転自在に取付けたハンマー18と、回転円板17外周側の粉砕室14側壁に配設した固定刃19とによって、粉砕室14内に投入された厨芥を微細に粉砕処理する。粉砕室14内において微細に粉砕処理された厨芥は、シンク1上部に設置した水栓2から所定流量で給水され、排水口6に取付けた蓋体20に開口した通水口21から流入する水道水を利用することにより、排出部15→排水管15aを経て図示しない排水処理装置等に排出される。
そして、駆動手段16が起動してから所定時間t2(例えば、60秒)が経過すると、制御手段33の出力端O1からは通電制御手段34,35に対して停止指令(“H”)が出力されるので、前記通電制御手段34,35はそのリレー接点34b,35bをOFF状態として駆動手段16への商用電源31の通電を停止し、前記駆動手段16の駆動を停止させて厨芥の粉砕処理を終了する(図13のステップS6−1,S6−2及び図16(a)のタイムチャート参照)。この後、引き続き厨芥の粉砕処理を行う場合は、前記同様、排水口6から蓋体20を一旦取外し、粉砕処理する厨芥を投入した後、再度蓋体20を排水口6に取付け、該蓋体20に具備した被検出体24a,24bと排水口6側に配設した検出部材27a,27bとを対向させることによって駆動手段16を起動し、厨芥の粉砕処理を行うようにすればよい。
なお、駆動手段16の駆動中(所定時間t2の間)に異音が発生する等して、使用者が蓋体20を排水口6から取外した場合、前記蓋体20を排水口6から取外すことによって、検出部材27a,27bはともにOFF状態となるので、前記検出部材27a,27bを介しての通電制御手段34,35への制御電源V1の供給は停止される。また、制御手段33からは通電制御手段34,35に対して停止指令(“H”)が出力されるので、前記通電制御手段34,35はそのリレー接点34b,35bをOFF状態として駆動手段16への商用電源31の通電を停止し、前記駆動手段16を緊急停止させる(図12のステップS5−1,S5−2,S5−4からS5−7、図16(b)のタイムチャート参照)。
また、駆動手段16を緊急停止した後は、再度蓋体20を排水口6に取付けることによって、検出部材27a,27bはともにON状態となるので、通電制御手段34,35には検出部材27a,27bを介して制御電源V1が通電されるとともに、制御手段33からは検出部材27a,27bがON状態となってから所定時間t1(例えば、3秒)が経過した後に、通電制御手段34,35に対して駆動指令(“L”)が出力されるので、前記通電制御手段34,35はそのリレー接点34b,35bをON状態として駆動手段16へ商用電源31を通電し、前記駆動手段16を再度起動させて所定時間t2(例えば、60秒)に亘り厨芥の粉砕処理を行うことができる(図16(b)のタイムチャート参照)。
前記のように、本発明においては、厨芥の粉砕処理を行うに際し、排水口6から取外されていた蓋体20が、再度排水口6に取付けられたとき(検出部材27a,27bがOFF状態→ON状態となったとき)には、制御手段33から出力される駆動指令に基づいて、通電制御手段34,35のリレー接点34b,35bをON状態とし、駆動手段16に対して通電を行うことにより、前記駆動手段16を起動して厨芥の粉砕処理を可能とするとともに、蓋体20が排水口6に取付けられていないとき(即ち、検出部材27a,27bがOFF状態のとき)には、制御手段33から出力される停止指令に基づいて、通電制御手段34,35のリレー接点34b,35bをOFF状態とし、駆動手段16に対する通電を停止することにより、前記駆動手段16の停止状態を継続するようにしたので、本発明の粉砕処理装置3においては、蓋体20を排水口6に取付けたときのみ厨芥の粉砕処理を行うことが可能となり、この結果、排水口6に蓋体20が確実に取付けられない状態(例えば、排水口6から手を挿入しているような状態)で駆動手段16が起動するのを確実に阻止して、厨芥の粉砕処理を安全に行うことができる。
また、本発明においては、蓋体20を排水口6に被着し、かつ、所定角度回動して、該蓋体20に具備した被検出体24a,24bと、排水口6側に配設した検出部材27a,27bとを対向させることにより、駆動手段16を起動するようにしたので、前記蓋体20は、粉砕処理装置3(駆動手段16)の起動スイッチとして使用することが可能となり、この結果、粉砕処理装置3は複数のスイッチを操作することなく、簡易に起動することができる。しかも、駆動手段16は、蓋体20を排水口6に取付けて、被検出体24a,24bと検出部材27a,27bとを対向させない限り起動しないので、排水口6に蓋体20が確実に取付けられない状態(例えば、排水口6から手を挿入しているような状態)で駆動手段16が起動するのを確実に防ぐことが可能となる。
更に、本発明においては、蓋体20に具備した被検出体24a,24bと、排水口6側に配設した検出部材27a,27bとが対向することにより、前記検出部材27a,27bがON状態となってから、所定時間t1(例えば、3秒)経過後に、駆動手段16を起動させるようにしたので、蓋体20が排水口6に確実に取付けられていない状態であるにも係わらず、制御手段33によって検出部材27a,27bがON状態になったと認識された場合、所定時間を設けることで蓋体20を確実に取付けるための時間を取ることが可能となり、その後の駆動手段16の駆動を安全に行うことができる。その上、蓋体20から使用者の手が離れていないような状態においても、駆動手段16が起動するまでに所定時間を設けることにより、蓋体20から確実に手を離した状態で駆動手段16を起動することが可能となり、この結果、蓋体20の排水口6への取付け時における安全性を確実に向上させることができる。更に、厨芥の粉砕開始までに十分な水を粉砕室14内に供給することが可能となり、この結果、前記粉砕室14内において粉砕処理された厨芥の流動性を向上させることができるので、前記厨芥を円滑・迅速に図示しない排水処理装置等に排出することができる。
また、通電制御手段34,35は、その電源線34c,35cを検出部材27aの一方端側(制御手段33の入力端I1に接続される側)に、直列に接続するようにしたので、前記通電制御手段34,35には、検出部材27a,27bがともにON状態となったときにのみ、制御電源V1を供給することが可能となり、この結果、検出手段27a,27bがOFF状態のときに、制御手段33が誤動作等して通電制御手段34,35に駆動指令が出力されても、前記通電制御手段34,35には制御電源V1が供給されていないので、駆動手段16に対して通電が行われることはなく(即ち、駆動手段16は起動しない)、前記制御手段33の誤動作等によって駆動手段16が起動(駆動)するのを確実に防ぐことができる。
更に、通電制御手段34,35は、そのリレー接点34b,35bを直列に接続した状態で、商用電源31と駆動手段16との間に介在させるようにしたので、前記リレー接点34b,35bのうち、いずれか一方がON状態で故障を発生した場合でも、他方が正常に動作していれば、制御手段33から出力される停止指令に基づいて、駆動手段16への通電を阻止することが可能となるので、この結果、制御手段33から通電制御手段34,35に対して停止指令が出力されているにも係わらず、駆動手段16が駆動し続けるのを確実に防いで、前記駆動手段16が異常過熱するのを防ぐことができる。
また、駆動手段16の駆動中(所定時間t2の間)に異音が発生する等して、使用者が蓋体20を排水口6から取外すことにより、検出部材27a,27bがOFF状態となると、前記駆動手段16はその駆動が即時停止されるので、蓋体20を取外した直後に使用者が排水口6から手を挿入した場合でも、前記検出部材27a,27bと被検出体24a,24bとの対向状態が解除され、かつ、蓋体20が排水口から取外されるまでの間に時間差が生じることとも相まって、駆動手段16はその惰性回転が良好に低下した状態となっている結果、使用者が怪我をしたりする等といった問題を確実に防ぐことが可能となる。しかも、前記駆動手段16の惰性運転によって排水口6から厨芥等が飛散する等といった問題も確実に防ぐことができる。一方、駆動手段16の駆動中に、蓋体20が排水口6から取外されなかった場合には、前記駆動手段16は所定時間t2(例えば、60秒)の間駆動を続けた後停止するので、厨芥の粉砕処理を円滑・良好に行うことが可能となる。また、万一駆動手段16の駆動中に使用者が台所から長時間離れたような場合でも、前記駆動手段16は所定時間t2が経過すると確実に停止するので、駆動手段16が異常過熱するのを防ぐことができる。
次に、検出手段27a,27bにON故障(短絡故障)が発生した場合について説明する。はじめに、図17で示すように、検出部材27a,27bのいずれか一方にON故障が発生した場合について説明する(図17においては、検出部材27aにON故障が発生した場合を示す)。本発明においては、検出部材27a,27bが直列に接続されている関係上、一方の検出手段27aがON状態で故障した場合でも、他方の検出手段27bが正常に動作している(ON故障が発生していない)状態であれば、検出手段27a,27bがともに正常に動作している場合と同様に、駆動手段16への通電を制御することが可能である。
即ち、図17(a)で示すように、一方の検出部材27aがON状態で故障を発生しても、他方の検出部材27bが正常に動作していれば、駆動手段16が停止している状態で、粉砕室14に厨芥を投入するために蓋体20を排水口6から取外すと、前記正常に動作している検出部材27bはON状態からOFF状態となる。これにより、通電制御手段34,35に対する制御電源V1の供給が停止されるとともに、制御手段33からは通電制御手段34,35に対して停止指令(“H”)が出力されるので、前記通電制御手段34,35はそのリレー接点34b,35bをOFF状態として駆動手段16への商用電源31の通電を停止し、前記駆動手段16の停止状態を継続させることができる。
また、粉砕室14内に厨芥を投入した後、蓋体20を再度排水口6に取付けると、正常に動作している検出部材27bはOFF状態からON状態となり、これにより、通電制御手段34,35には制御電源V1が供給されるとともに、制御手段33からは検出部材27bがON状態となってから所定時間t1(例えば、3秒)が経過した後に、通電制御手段34,35に対して駆動指令(“L”)が出力されるので、前記通電制御手段34,35はそのリレー接点34b,35bをON状態として駆動手段16へ商用電源31を通電し、前記駆動手段16を起動させて、所定時間t2(例えば、60秒)に亘って厨芥の粉砕処理を行うことができる(図17(a)のタイムチャート参照)。
更に、図17(b)で示すように、駆動手段16の駆動中(所定時間t2の間)に異音が発生する等して、使用者が蓋体20を排水口6から取外した場合、正常に動作している検出部材27bはON状態からOFF状態となり、これにより、通電制御手段34,35への制御電源V1の供給が停止されるとともに、制御手段33からは通電制御手段34,35に対して停止指令(“H”)が出力されるので、前記通電制御手段34,35はそのリレー接点34b,35bをOFF状態として駆動手段16への商用電源31の通電を停止し、前記駆動手段16を緊急停止させることができる。
また、駆動手段16を緊急停止した後は、再度蓋体20を排水口6に取付けると、正常に動作している検出部材27bはOFF状態からON状態となり、これにより、通電制御手段34,35には制御電源V1が供給されるとともに、制御手段33からは検出部材27bがON状態となってから所定時間t1(例えば、3秒)が経過した後に、通電制御手段34,35に対して駆動指令が出力されるので、前記通電制御手段34,35はそのリレー接点34b,35bをON状態として駆動手段16へ商用電源31を通電し、前記駆動手段16を再度起動させて所定時間t2(例えば、60秒)に亘り厨芥の粉砕処理を行うことができる(図17(b)のタイムチャート参照)。
前記のように、検出部材27a,27bのうち、いずれか一方がON状態で故障した場合でも、他方が正常に動作していれば、検出部材27a,27bがともに正常に動作している場合と同様に、駆動手段16への通電を制御することができるので、厨芥を粉砕室14内に投入するに際して、蓋体20を排水口6から取外した状態で、駆動手段16が起動(駆動)するのを確実に防ぐことができるとともに、駆動手段16の駆動中に、蓋体20が排水口6から取外された場合には、前記駆動手段16を確実に緊急停止させることができる結果、蓋体20を排水口6から取外した状態での安全性を確実に向上させることが可能となる。また、厨芥を粉砕室14内に投入するに際して、蓋体20を排水口6から取外した後、蓋体20を再度排水口6に取付けることにより、駆動手段16を起動させることができるので、厨芥の粉砕処理を円滑・良好に行うことが可能となる。
つづいて、図18で示すように、検出部材27a,27bがともにON故障(短絡故障)を発生した場合について説明する。なお、一方の検出手段27aがON故障している場合でも、他方の検出手段27bが正常に動作している(ON故障を発生していない)状態であれば、検出手段27a,27bがともに正常に動作している場合と同様に、駆動手段16への通電を制御することが可能であることは前述した通りである(段落番号[0069]〜[0073]参照)。そして、これまで正常に動作していた検出部材27bがON故障を発生した場合には、図18(a)で示すように蓋体20を排水口6から取外しても、前記検出部材27a,27bはともにON状態であると見なされることとなる。
従って、駆動手段16が所定時間t2(例えば、60秒)の間駆動して停止した後、次回の厨芥の粉砕処理を行うために蓋体20を排水口6から取外し、厨芥を投入した後再度蓋体20を排水口6に取付けても、検出部材27a,27bはともにON状態が継続している(即ち、ON→OFF→ONとならない)ため、制御手段33は蓋体20が排水口6から取外されていないものと判断する結果、通電制御手段34,35には検出部材27a,27bを介して制御電源V1が供給されるものの、制御手段33からは通電制御手段34,35に対して停止指令(“H”)が出力され、前記通電制御手段34,35はそのリレー接点34b,35bをOFF状態として駆動手段16への通電を停止するので、前記駆動手段16はその起動を阻止される(図18(a)のタイムチャート参照)。
前記のように、本発明においては、検出部材27a,27bがともにON故障を発生した場合には、駆動手段16は所定時間t2の間駆動して停止した後は起動しないように構成されているので、検出部材27a,27bがともにON故障を発生した後の安全性を確実に向上させることが可能となる。また、使用者は、駆動手段16の起動動作(蓋体20を排水口6から一旦取外し、再度取付ける動作)を行ったにも係わらず、前記駆動手段16が起動しないことで、粉砕処理装置3に何等かの異常(故障)が発生しているのを容易に認知することが可能となり、この結果、直ちに修理等を行って再び使用することができるので、利便である。
なお、図18(b),(c)で示すように、駆動手段16の駆動中(所定期間t2の間)に正常に動作していた検出部材27bがON故障を発生し、この後、駆動手段16の駆動中に異音が発生する等して、使用者が蓋体20を排水口6から取外した場合、前記蓋体20を排水口6から取外しても、検出部材27a,27bはともにON故障の発生によってON状態が継続している(ON状態からOFF状態とならない)ので、通電制御手段34,35はそのリレー接点34b,35bをON状態として駆動手段16へ商用電源31を通電する結果、前記駆動手段16はその駆動を継続することとなる。
しかし、本発明においては、駆動手段16の起動から所定時間t2が経過すると、制御手段33から通電制御手段34,35に対して停止指令(“H”)が出力されることにより、前記通電制御手段34,35がそのリレー接点34b,35bをOFF状態として駆動手段16への商用電源31の通電を停止させ、前記駆動手段16の駆動を停止するように構成されている。このため、前記のように、駆動手段16の駆動中において、検出部材27a,27bがともにON故障を発生し、この状態で、異音が発生する等して蓋体20を排水口6から取外した場合、前記駆動手段16は蓋体20を取外した当初は駆動を継続するものの、その起動から所定時間t2が経過すると自動的に停止するので、検出部材27a,27bの双方にON故障が発生した状態のまま、駆動手段16が長時間に亘って駆動を継続するのを確実に防ぐことが可能となる。
なお、検出部材27a,27bにON故障が発生している状態で、駆動手段16がその起動から所定時間t2が経過するまで駆動して停止した後、厨芥を投入するために蓋体20を一旦排水口6から取外し、かつ、再度排水口6に取付けても、駆動手段16が起動しないことは前述した通りである(段落番号[0076]参照)。また、駆動手段16の駆動中に、蓋体20を排水口6から取外しても、前記駆動手段16が直ちに停止しない場合には、前記蓋体20を速やかに排水口6に取付けることにより、粉砕室14内の水分や固定分等が排水口6からシンク1周辺に飛散する等の被害を最小限に抑えることができる。更に、蓋体20を排水口6から取外しても、前記駆動手段16が直ちに停止しない場合には、使用者は粉砕処理装置3に何等かの異常(故障)が発生しているのを容易に認識することが可能となり、利便である。
次に、図19ないし図22を参照しながら、本発明の第2実施例について説明する。なお、第2実施例において第1実施例と同一部材は同一符号を使用して説明する。第2実施例は、その蓋体取外し検出処理(ステップS2),蓋体取付け検出処理(ステップS3),駆動手段緊急停止処理(ステップS5)において、それぞれ制御手段33の入力端I1に入力される入力信号を読込・保存するとともに(図19のステップS2−7、図20のステップS3−6、図21のステップS5−8参照)、この入力信号がn回(例えば、10回)連続して“L”であるか否かの判断を行うようにした(図19のステップS2−8、図20のステップS3−7、図21のステップS5−9参照)ものである。
これは、即ち、入力信号が一定期間t3(例えば、10ms毎に入力信号を読込・保存し、これが10回連続で“L”か否かを判断する場合には100ms)以上安定した状態で継続しているか否かを判断するものであり、図22(a)で示すように、検出手段27a,27bのON状態(入力信号が“L”の状態)が一定期間t3以上安定した状態で継続している状態でのみ、制御手段33の入力端I1への入力信号が“L”であると判断して、前記制御手段33から通電制御手段34,35に対して駆動指令(“L”)を出力し、前記通電制御手段34,35がそのリレー接点34b,35bをON状態として駆動手段16に通電を行い、前記駆動手段16を起動(駆動)させるようにした。
従って、図22(b)で示すように、一定期間t3中に検出部材27a,27bがON・OFF(入力信号が“L”と“H”)を繰り返している場合や、図22(c)で示すように、検出部材27a,27bのON状態(入力信号が“L”の状態)が一定期間t3に満たないような場合に、制御手段33から通電制御手段34,35に駆動指令(“L”)が出力され、前記通電制御手段34,35がそのリレー接点34b,35bをON状態として駆動手段16に商用電源31を通電することにより、前記駆動手段16が起動するのを確実に阻止して、前記駆動手段16が誤動作するのを確実に防ぐことが可能となる。また、駆動手段16の駆動中に、入力信号が図22(b),(c)で示すような状態となった場合にも、駆動手段16の駆動は停止される。
なお、第2実施例においては、制御手段33の入力端I1への入力信号を読込・保存する処理(ステップS2−7,S3−6,S5−8)と、前記入力信号が一定期間t3以上安定した状態で継続しているか否かを判断する処理(ステップS2−8,S3−7,S5−8)を除いては、第1実施例と同様であるので、その説明については割愛する。
前記のように、本発明の第2実施例においては、厨芥を粉砕室14内に投入するに際して、蓋体20を排水口6から取外し、かつ、再度排水口6に取付けたときに、検出部材27a,27bのON状態が一定期間t3以上安定して継続していない場合(例えば、チャタリング等によって検出部材27a,27bが短い周期でON・OFFを繰り返しているような場合等)には、駆動手段16を起動しないようにするとともに、駆動手段16の駆動中に、検出部材27a,27bのON状態が一定期間t3以上安定して継続していない状態となった場合には、前記駆動手段16を停止させるようにしたので、前記検出部材27a,27bのON状態が一定期間t3以上安定して継続していないことによって、駆動手段16が誤動作するのを確実に防いで、粉砕処理装置を安全に駆動することが可能となる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は前記実施例に何等限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、蓋体20に2個の被検出体24a,24bを具備するとともに、前記蓋体20が着脱自在に取付けられる排水口6側には2個の検出部材27a,27bを配設した例について説明したが、これに限定することなく、前記被検出体及び検出部材を2個以上具備・配設するようにしてもよいことはいうまでもない。また、駆動手段16への通電を制御する通電制御手段34,35を2個具備した例について説明したが、これに限定することなく、2個以上具備させるようにしてもよい。
また、本発明の実施例においては、直列に接続した検出部材27a,27bの一方端側(図3の左側)を、制御手段33の入力端I1に、NOT素子36を介して接続するようにした例について説明したが、前記NOT素子36を介することなく、制御手段33の入力端I1に直接接続するようにしてもよい。この場合、制御手段33は、その入力端I1への入力信号が“H”のとき、出力端O1から通電制御手段34,35に対して駆動指令を出力し、前記通電制御手段34,35は駆動手段16に通電を行って、前記駆動手段16を起動させるとともに、入力端I1への入力信号が“L”のときは、出力端O1から通電制御手段34,35に対して停止指令を出力し、通電制御手段34,35は駆動手段16への通電を停止して、前記駆動手段16を停止させるようにすればよい。