JP2008301895A - 生体検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】嚥下障害を簡便に検査してその結果を表示する生体検査装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の生体検査装置1000は、被検者の喉頭部における横方向の2箇所の変位を検出する喉頭部変位検出手段と、被検者が嚥下するときの嚥下音を検出する嚥下音検出手段と、表示手段と、喉頭部変位検出手段から得た情報に基づき生成した喉頭部の2箇所の変位に関する波形、および、嚥下音検出手段から得た情報に基づき生成した嚥下音に関する波形の表示を行うように表示手段に指示する処理手段と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、生体の嚥下(飲み込み対象である食塊を口腔から胃に送り込む動作)に関する検査を行うための生体検査装置に関する。
嚥下障害は、高齢化に伴う運動機能の低下や、脳梗塞などの脳卒中が原因による運動機能の低下、あるいは、脳神経変性疾患(パーキンソン病など)などによる運動機能の低下などによって引き起こされる。そのため、高齢化が進んでいる日本を始めとする先進国では、嚥下障害が臨床上頻度高く認められる。嚥下障害が生じると、気管支(気道)や肺などへ食塊が混入し、肺炎などが引き起こされ高熱を発症することもあり、体力の弱っている高齢者においては生命の危険にさらされるケースが多く認められる。
このような状況の中、嚥下障害を正確に評価および把握できる方法としては、嚥下造影(Videofluoroscopic Examination of Swallowing: VF)が最も一般的に使用されている。VFでは、嚥下状態を把握するためのX線透視装置が必要であり、被検者は硫酸バリウムなどの造影剤を嚥下し、食塊の動きをモニターする。そして、嚥下運動は一連の早い動きであり、単にX線透視のみでは見過ごしてしまうため、ビデオに記録して評価することが一般的である。しかし、VFは誤嚥や窒息などの可能性を有する検査であり、注意が必要である。また、大型装置であるX線透視装置が必要なために、被爆の問題、時間的制約の問題、費用の問題などが発生する。
また、他の方法として近年使われ始めている方法に、ファイバースコープを用いた内視鏡による嚥下障害の評価方法がある。この方法は、嚥下内視鏡検査(VideoendoscopicExamination of Swallowing: VE)と呼ばれている。VEはVFに比べると手軽にベッドサイドなどに持ってきて検査ができ、咽頭や喉頭の粘膜や組織の状態などの評価や唾液貯留の評価などが行える利点がある。しかし、鼻腔からファイバーを挿入するなどの違和感が被検者にあり、また、ファイバースコープの装置が必要なため手軽に測定できるものではなく、十分に普及するには至っていない。さらに、食塊が咽頭に入り嚥下の最高潮に達した時には咽頭壁が閉鎖し咽頭中の空間がつぶれ、内視鏡の視界が不明瞭になり嚥下器官が短時間に最も移動する時間帯は観察できないという問題もある。この時間帯は“ホワイトアウト”と呼ばれ、VE検査の限界である。
上記のVFやVEの問題点を解決する手法として、特許文献1では、簡便で患者に負担をかけることなく、かつ、的確に嚥下障害を検知する方法が提案されている。特許文献1の手法は、嚥下に関与する筋肉表面に電極を配置して表面筋電図を記録し、嚥下音を記録するマイクロフォンを配置し、喉頭挙上時の振動を記録する加速度センサーを有し、これらのデータのパターンに関してニューラルネットワークによる学習処理を行い、嚥下障害を識別することを特徴としている。
しかし、特許文献1では、嚥下障害に関して筋電図・嚥下音・加速度センサーのデータをデータベース化しニューラルネットワークでパターン学習させる必要があって、手間や時間がかかり、また、健常者との識別方式について全く記載がないため、実現性に乏しい。また、各測定データ間の関連性を考慮することなく個別の測定パラメータを用いてパターン学習を行い識別結果のみを出力するため、嚥下障害の度合いを視覚的な表現として表すことができない。このように特許文献1では測定データ間の波形比較の手法や、嚥下障害の度合いを波形などで直接判断する手法や、簡便に判断する手段についての記載も全くないため、視覚的な表現が乏しく嚥下障害の度合いなどを臨床上把握することが困難である。
非特許文献1および特許文献2には、圧力センサー(喉頭運動検出用)・表面筋電図・振動ピックアップ(嚥下音の検出用)を利用した嚥下機能評価システムが提案されている。しかし、非特許文献1でも特許文献1と同様に各測定データのパラメータ(筋電図の積算値・圧力センサーの出力が最大となる時刻・平均周期・嚥下音パワー)を独立に評価するため、測定データ間の波形比較の手法や、嚥下障害の度合いを波形などで直接判断する手法や、簡便に判断する手段についての記載も全くなく、視覚的な表現が乏しく嚥下障害の度合いなどを臨床上把握することが困難である。
また、非特許文献1では、甲状軟骨の前面に圧力センサーを8mm間隔で4個並べて、この圧力センサーが固定されたセンサーボックスを首にマジックテープ(登録商標)で巻きつけて固定して計測する方法が提案されているが、甲状軟骨の上下方向の連続的な動きをモニターするためには離れた位置にある4個の圧力センサーでは不十分であり嚥下の活動周期を求める程度の精度しかなく、なおかつマジックテープ(登録商標)で巻きつける計測法は閉塞性が強く被検者にとって違和感があるという短所もある。さらに、非特許文献1および特許文献2の開示内容では、測定データ間の波形比較の手法や、嚥下障害の度合いを波形などで直接判断する手法や、簡便に判断する手段についての記載も全くないため、視覚的な表現が乏しく嚥下障害の度合いなどを臨床上把握することが困難である。
また、特許文献1、特許文献2および非特許文献1では、筋電図を基本的な測定を方法として開示している。しかし、筋電図を用いる方法では、非特許文献1に示されているように不関電極やアース電極が必要なため、電極本数が増え電極の取り扱いが煩雑である。さらに、筋電図を用いる方法では、特許文献1の記載にあるように喉頭部には主に4つの筋肉(オトガイ舌骨筋、甲状舌骨筋、胸骨舌骨筋、胸骨甲状筋)があるため、電極を喉頭部の正確な位置に配置しないと結果が異なるといった欠点がある。この欠点は筋電図を用いる限り、必ず生じる問題である。また、筋電図を用いる方法では、患者自身で計測を行う場合や慣れていない看護師が計測を行う場合などでは的確に電極の配置や取り扱いができない上に、使い捨て電極などを使用する場合にはコストがかかるという費用面の問題も発生する。
さらに、特許文献3では帯状の弾性体に加速度センサーを2つとりつけ、喉元に発生する生体振動を検出する方式が開示されている。本方式では音声信号や脈拍信号などを検出することが目的とされている。本方式では主に嚥下音が検出されるが、喉頭部の動きも少し入り、これらの信号を分離することが難しく、嚥下障害評価に使用することは難しい。
特開2005−304890号公報 特開2006−95264号公報 特開平9−248282号公報 藤田翔平、外5名、「嚥下機能評価システムSFN−1を用いたビール飲み込み時の嚥下動態の解析」、信学技報IEICE Technical Report MBE2006-7(2006-5)、社団法人電子情報通信学会、2006年5月、 P. 25-28
上記したように、一般的に普及しているVFやVEでは装置が大型化し、測定者の習熟度も要求されるため、簡易に誰でもベッドサイドで測定することはできない。また、特許文献1、特許文献2および非特許文献1に記載されている手法では筋電図を用いているため、電極配置や取り扱いでの問題があり、簡易に誰でもベッドサイドで測定することはできない。さらに、特許文献1や非特許文献1に記載されている手法では測定された複数個のデータを独立に解析しており、複数個のデータ間での解析方法や表示方法などの開示がされていない。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、嚥下障害を簡便に検査してその結果を表示する生体検査装置を提供することを目的とする。
本発明の生体検査装置は、被検者の喉頭部における横方向の2箇所の変位を検出する喉頭部変位検出手段と、被検者が嚥下するときの嚥下音を検出する嚥下音検出手段と、表示手段と、喉頭部変位検出手段から得た情報に基づき生成した喉頭部の2箇所の変位に関する波形、および、嚥下音検出手段から得た情報に基づき生成した嚥下音に関する波形の表示を行うように表示手段に指示する処理手段と、を備える。
本発明の生体検査装置によれば、嚥下障害を簡便に検査してその結果を表示することができる。
嚥下は、その時間帯から、主に口腔期、咽頭期、食道期の3期に大別される。口腔期とは、食塊が口腔から咽頭へ送り込まれる時間帯のことをいう。咽頭期とは、嚥下反射が誘発され、食塊が咽頭から食道へ送り込まれる時間帯のことをいう。食道期とは、食塊が食道から胃へと送り込まれる時間帯のことをいう。本発明は、口腔期および咽頭期における嚥下障害に関する生体検査装置である。また、以下における被検者Mの嚥下の動作は、生唾や少量の水などを飲み込むことにより行われるのが好ましい。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の生体検査装置の構成例を示す図である。
図1に示すように、生体検査装置1000では、被検者Mの甲状軟骨100(俗称:のど仏)の両脇に、可撓性保持具109(保持手段)に保持された発信用コイル101(喉頭部変位検出手段)と受信用コイル102(喉頭部変位検出手段)が配置されている。発信用コイル101と受信用コイル102はコイル間電圧検出用回路104に接続され、コイル間電圧検出用回路104の出力電圧はデータ処理装置108に入力される。また、可撓性保持具110(保持手段)に保持されているマイクロフォン103(嚥下音検出手段)が甲状軟骨100の近傍に配置してある。マイクロフォン103は、例えばピエゾ素子(圧電素子)を用いたマイクロフォンであれば嚥下以外の周囲の音を拾いにくくて好ましいが、コンデンサー型マイクロフォンであってもよい。マイクロフォン103は嚥下音検出用回路105に接続され、電源供給などを受けてマイクロフォンとして動作する。嚥下音検出用回路105からは嚥下音が電圧として出力され、出力電圧はデータ処理装置108に入力される。
さらに、図1に示す生体検査装置1000では、嚥下開始時刻を検出するためのボタン106(操作手段)(スイッチでもよい)が用意され、ボタン106で入力された開始時刻のトリガー信号を検出するための嚥下開始時刻検出回路107がボタン106に接続されている。嚥下開始時刻検出回路107では例えばクロック波形を作成し出力したり、デジタル信号レベルのトリガー信号を作成し出力したりすることで出力信号を得る。嚥下開始時刻検出回路107の出力電圧はデータ処理装置108に入力され、データ処理装置108のデータ取り込み開始のトリガー信号として使用される。
なお、ボタン106を押す作業は、医師や看護師が行ってもよいし、患者自身が行ってもよい。データ処理装置108では、ボタン106を押した時刻を初期時刻(嚥下開始時刻)として、嚥下音検出用回路105の出力電圧から嚥下音ピーク時刻を検出する。次に、データ処理装置108では、前記嚥下音ピーク時刻を基準として、コイル間電圧検出用回路104で検出された波形のピーク時刻の検出および波形の二相性に関して検出および分析が行われる。データ処理装置108の判定処理や解析処理の詳細は、後記する。
また、図1に示す発信用コイル101、受信用コイル102およびマイクロフォン103は、図3のように一つの可撓性保持具109aに保持される構成でもよい。図3では、可撓性保持具109aの円周の内側に近い位置に発信用コイル101と受信用コイル102が配置され、マイクロフォン103は発信用コイル101と受信用コイル102の外側の円周上に配置してある。この発信用コイル101と受信用コイル102の間の距離をなるべく近くする配置は、微弱な磁場強度の変化をより検出感度よく検出するためのものである。このように、発信用コイル101と受信用コイル102は、可撓性保持具109,109aに取り付けられることにより、喉頭部(甲状軟骨100の周囲)の皮膚による震えなどが抑えられ、喉頭部の微細な変化(最大数mmレベルの変位)を精度よく捉えることが可能となる。なお、可撓性保持具109,110,109aの材質は、各種樹脂など、可撓性を有しているものであれば特にその種類は問わない。
次に、図2を用いて、図1で示した生体検査装置の全体構成の詳細説明を行う(適宜図1参照)。なお、データ処理装置108は、CPU(Central Processing Unit)などの処理部1081(処理手段)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶部1082、キーボードなどの入力部1083、および、液晶ディスプレイなどの表示部1084(表示手段)などから構成される。
生体検査装置1000では、まず、交流発生回路206によって所定の周波数(例えば、20kHz等)を持つ交流電圧が生成される。生成された所定の周波数を持つ交流電圧は、電流発生用アンプ回路207によって所定の周波数を持つ交流電流に変換される。交流電流は、生体に装着された発信用コイル101に流される。
発信用コイル101によって発生した磁場は、生体に装着された受信用コイル102内に誘起起電力を発生させる。発生した誘起起電力(交流発生回路206によって生成された所定の周波数を持つ交流電圧と同じ周波数を有している)は、プリアンプ回路201(増幅回路)によって増幅される。増幅後の信号は検波回路202に入力される。検波回路202では、交流発生回路206によって生成された所定の周波数又は2倍周波数によって検波を行う。そのために、交流発生回路206の出力は、位相調整回路208によって位相が調整された後に、参照信号cとして検波回路202の参照信号入力端子(不図示)に入力される。
なお、所定周波数の2倍周波数で検波する場合は、位相調整回路208は必ずしも必要ではない。2倍周波数で検波する簡単な回路構成としては、交流発生回路206の所定周波数を2倍の周波数としておき、分周期によって半分の周波数に変換した後に、電流発生用アンプ回路207に入力する構成とし、参照信号cとしては交流発生回路206の所定周波数の2倍の周波数の信号を検波回路202の参照信号入力端子に入力する構成とする。また、混信の恐れがない場合は、検波回路202の代わりに全波整流回路を使用してもよい。これらの検波のことを一般に包絡線検波という。
検波回路202の出力は、LPF(Low-Pass filter。例えば10Hz のカットオフ周波数)回路203を通った後、所望の電圧を得るためにアンプ回路204によって増幅され、出力205を得る。最後に、出力205は、データ処理装置108に対して、その内蔵のアナログデジタル変換ボード(ADボード:不図示)によってデジタルデータとして入力される。ここでアンプ回路204の前にオフセット調整回路215によって出力205に発生する直流バイアス電圧を除去する構成としている。この直流バイアス電圧は、発信用コイル101と受信用コイル102の配置する初期設定位置に依存して現れる(被検者Mの首の太さに個人差があることなどによって)。直流バイアス電圧除去の方法としては、一度、データ処理装置108に直流バイアス電圧を読み取り、バイアス電圧をゼロになるようにデータ処理装置108からのデジタルアナログ変換(DA変換)によって調整してゼロにすることが可能である。そのほかの簡易に行う方法として、ハイパスフィルター(High-Pass filter)を使用して直流バイアス電圧を除去してもよい。
図2に示すマイクロフォン103は内部で電源をもつか外部から電源を供給される構造とする。マイクロフォン103の出力電圧波形は数10kHzの信号帯域を持っている。全波整流回路210(全波整流手段)は、マイクロフォン103からプリアンプ回路209を介して得た信号を一方向のみ(例えばプラス電圧成分だけ)の信号に変換する。その信号を、LPF回路211(ここでは10Hzを使用)に通すことによって嚥下音信号の包絡線のみを作成(包絡線検波)することができる。嚥下音の信号帯域をそのまま使用することも可能であるが、全波整流回路210とLPF回路211を使用した包絡線波形にすることにより、帯域幅を10Hz以下の信号とすることができ、100Hz程度の低いサンプリング周波数での計測が可能となる。出力212の信号も同じく低い周波数帯域(30Hz以下)であるため、生体検査装置1000全体としてサンプリング周波数を低くすることが可能で、測定データのデータ量を少なくする効果がある。
また、図2に示すボタン106は各種スイッチなどでもよく、パルス発生装置213によってクロック波形を作成し出力したり、デジタル信号レベルのトリガー信号を作成し出力したりすることで出力214を得る。ここで示すボタン106やパルス発生装置213は嚥下の開始時刻を読み取るだけの機能であるので、本実施形態だけに限定されるものではなく、例えば無線方式などの様々な方法が採用できる。
図1および図2に示した生体検査装置1000を用いて測定された健常者と嚥下障害患者のデータ例を図4に示す(適宜他図参照)。なお、図4(a)〜(c)のデータ例は、データ処理装置108の表示部1084に表示される。
図4(a)は、健常者の嚥下音波形401と距離波形(コイル間電圧波形)402を示している。図4(b)は、軽度の嚥下障害のある患者の嚥下音波形403と距離波形(コイル間電圧波形)404を示している。図4(c)は、中等度の嚥下障害のある患者の嚥下音波形405と距離波形(コイル間電圧波形)406を示している。なお、距離波形402,404および406は、下方ほど値が大きい。
図4(a)において、時刻t(n)は、嚥下音のピーク(最大値)時刻である。時刻t(n)は、嚥下音ピーク時刻t(n)より前の時刻における距離の極小値(ピーク)の時刻である。時刻t(n)は、嚥下音ピーク時刻t(n)より後の時刻における距離の極小値(ピーク)の時刻である。また、T(n)は、嚥下開始時刻(0。ボタン106が操作された時刻)から嚥下音ピーク時刻t(n)までの時間幅である。
このように、距離波形402において2つのピークがみられるのが健常者のパターンである。なお、嚥下における口腔期、咽頭期および食道期は、図示した通りである。
また、図4(b)において、時刻t(l)、t(l)、t(l)および時間幅T(l)は、図4(a)の時刻t(n)、t(n)、t(n)および時間幅T(n)と同様であるが、距離波形404の形状が距離波形402とは異なっている(詳細は後記)。
さらに、図4(c)において、時刻t(m)およびt(m)は、図4(a)の時刻t(n)およびt(n)と同様である。しかし、距離波形406、嚥下音ピーク時刻t(m)より前の時刻における距離の極小値がない点で、距離波形402と大きく異なっている(詳細は後記)。
つまり、距離波形は、健常者では嚥下音ピーク時刻の両側に2つのピークが生じる凹型の形状が認められる(この凹型の形状の発生要因は図8にて後記)。
一方、嚥下障害がある場合には、距離波形が単峰性(ピークが1つ)になりやすく、特に嚥下音ピーク時刻で目立った極大値を示さないことが分かる。また、中等度の嚥下障害のある患者の嚥下音波形405と距離波形406をみるとボタン106を操作した嚥下開始時刻(0)から嚥下音ピーク時刻t(m)までの時間幅T(m)が長くなっており、食塊の送り込み動作が遅れていることが分かる。また、距離波形406では、嚥下音ピーク時刻t(m)から時刻t(m)までの時間幅も長くなっていることが分かる。
以上のように、嚥下音波形と距離波形を同時に表示することにより、嚥下の時間的な延長の度合いや単峰性かどうかをみることで喉頭蓋(図8参照)の動きの具合を見ることができ、全体として嚥下障害の度合いを視覚的に捉えることが可能である。また、嚥下音ピーク時刻を基準にとることにより、喉頭蓋不全の時間延長度合いなどから嚥下障害を定量的に把握できる。
図5は、波形解析法の説明図である(適宜他図参照)。なお、この表示はデータ処理装置108の表示部1084に表示され、各処理や演算は処理部1081が行う。
図5では、嚥下開始を視覚的に分かりやすく表示するため、ボタン106を操作した際の嚥下開始クロック500を嚥下音波形501と距離波形(コイル間電圧波形)502の両方に表示している。嚥下開始クロック500から嚥下音波形501のピーク時刻までの時間幅をT、その嚥下音ピーク時刻をtとしている。時刻tの音の強度をSとする。嚥下音ピーク時刻tを基準にして、嚥下音の開始から終了までの時間幅Tを検出する。この時間幅Tを自動で検出する場合は、時刻tの音の強度Sの半分の値(半値幅)を使用したり、Sの数分の1(例えば、1/10)の振幅になる時刻を検出したりする方法などを使用すればよい。
次に、距離波形502において、時刻tの電圧強度Dと、時刻tより前のピーク時刻tの電圧強度Dと、時刻tより後のピーク時刻tの電圧強度Dを自動検出する。また、時刻tと時刻tの時間幅をT、時刻tと時刻tの時間幅をTとして自動検出する。
また、嚥下障害を分かりやすく視覚的に表示するため、嚥下音波形501と距離波形502と同じ画面上に、嚥下音波形に関する時間パラメータ表示部503と、距離波形に関する時間パラメータ表示部504と、距離波形に関する距離比パラメータ表示部505とが表示されている。嚥下音波形に関する時間パラメータ表示部503に表示されているTとTによって、食塊の移動時間が分かる。
距離波形に関する時間パラメータ表示部504のTまたはTの値によって単峰性であるかどうかや喉頭蓋の遅延などが把握でき、TとTの足し算の値とTの値との比較によって食塊が通る時間と喉頭蓋の閉鎖の時間帯がほぼ同時刻であるかを把握できる。例えば図4(b)の例では、つまり、軽度の嚥下障害の例では、嚥下音波形403と距離波形404とを比べると、Tの値のほうがTとTの足し算の値よりも長いことが分かる。
以上のように、嚥下音波形501と距離波形502と同時に嚥下音波形に関する時間パラメータ表示部503と、距離波形に関する時間パラメータ表示部504と、距離波形に関する距離比パラメータ表示部505とを表示することにより、容易に嚥下障害を視覚的でなおかつ定量的に把握することが可能となる。また、嚥下音波形と距離波形上に、前記時間パラメータや距離比パラメータなどの各種パラメータを補助線入りで表記することもできる。
図5に示した時間パラメータ(t,t,t,T,T,T,T)、距離電圧(D,D,D)および嚥下音最大振幅値(S)を検出する方法の流れについて図6を用いて説明する(適宜他図参照)。この検出処理などは、データ処理装置108の処理部1081が実行する。なお、時刻tおよびtについては後記する。
まず、処理部1081は、嚥下音波形と距離波形(コイル間電圧波形)を表示部1084に表示する(ステップS601)。処理部1081は、表示された波形を用いて、最初に嚥下音波形から、嚥下開始から嚥下音の振幅が最大となる時刻(t)を検出し、時刻(t)における最大振幅値(S)を検出する(ステップS602)。次に、処理部1081は、Sの半分の値(半値幅)となる時刻を検出したり、Sの数分の1(例えば、1/10)の振幅になる時刻を検出したり、設定した閾値をクロスする時刻を検出したりといった様々な方法で嚥下音持続時間幅(T)を検出する(ステップS603)。
次に、処理部1081は、距離波形の時刻(t)に対する2相性波形を検出する機能として、差分時間幅(T)と差分時間幅(T)の検出を行い、時刻(t)の振幅(D)と時刻(t)の振幅(D)の検出を行い、二相性にかかわるパラメータの検出を行う(ステップS604)。具体的には、嚥下音の振幅が最大となる時刻(t)より前の時刻で距離波形の振幅が最大となる時刻(t)を検出し、時刻(t)の距離波形の振幅値(D)を検出し、時刻(t)より後の時刻で距離波形の振幅が最大となる時刻(t)を検出し、時刻(t)の距離波形の振幅値(D)を検出する。
処理部1081は、距離D,D,Dのお互いの大きさの関係を明確にするため、D/DやD/Dなどの比率を算出する(ステップS605)。
この比率算出によって、被検者Mの個体差や、取り付け位置による違いを吸収できる上に、コイル間電圧は数mmレベルのわずかな距離変化を捉えているだけであるので、コイル間電圧をわざわざ正確な距離に換算する処理を行わなくても正確な値を得ることができる。
以上の処理の後、処理部1081は、嚥下音波形および距離波形と同時に、各数値を表示することができる(ステップS606)(図5参照)。
処理部1081は、ステップS606の後、嚥下障害に関する判定および判定結果を表示部1084に表示する(ステップS607)。このステップS607については、図7にて詳細に説明を行う(適宜他図参照)。
図7は、嚥下障害の判定および判定結果表示(図6のステップS607に相当)についての一例の説明図である。なお、この判定などはデータ処理装置108の処理部1081が行う。また、嚥下障害の判定および判定結果表示の方法は図7に示す方法に限るものではなく、臨床上必要な項目を随時追加や削除して最適な判定方法および表示方法を得ることができる。図7(および図5と図6)に示すように、判定方法において嚥下音波形から導出される基準時刻(ここでは時刻t)を用いて、同時に計測される距離波形での特徴量が計算され、全ての判定が行われている。
図7では4項目について判定を行う。項目1のS701では、嚥下開始(ボタン106を操作したとき)の時刻(0)から嚥下音の最大ピーク時刻までの時間幅Tを用いて嚥下開始基準値(例えば1秒)と比較を行い、Tが嚥下開始基準値より長い場合(Yes)は口腔期(飲み込み時間)の遅延が陽性と判断し、「口腔期遅延:陽性」と表示を行う。
項目2のS702では差分時間幅(T)が0(ゼロ)であるか判断を行う。この差分時間幅(T)がゼロ(Yes)というのは時刻(t)の前にピークが存在しない単峰性の波形であることを意味し、咽頭挙上遅延が陽性であると判断し、「咽頭挙上遅延:陽性」と表示を行う。
項目3のS703では、喉頭蓋不全の判定を2つの手法を用いて行う。
一つ目は、嚥下音の開始から終了までの時間幅Tから、差分時間幅Tと差分時間幅Tの和の値を引いた値が基準値1(例えば0.1秒)より長いかを判断し(ステップS7031)、長い場合(Yes)は食塊が通るより早くに喉頭蓋の動きが終了してしまう喉頭蓋不全が生じていると考え、「喉頭蓋不全:陽性」と表示する(ステップS7032)。基準値1より短い場合(ステップS7031でNo)は、再度二相性のチェックとして比率D/Dが基準値2(例えば「1.1」)より小さく、なおかつ、比率D/Dが基準値3(例えば「1.2」)より小さいかを判断して(ステップS7033)、小さい場合(Yes)は波形に二相性が認められない喉頭蓋不全が生じていると考え、「喉頭蓋不全:陽性」と表示する(ステップS7034)。
項目4では、差分時間幅Tが基準値4(例えば0.5秒)より長い場合(Yes)は喉頭蓋遅延が生じていると考え、「喉頭蓋遅延:陽性」と表示する(ステップS704)。項目1から項目4までが全て「No」のとき陰性(正常)であると考え、全ての項目に陰性と表示する(ステップS705)。
このようにして、嚥下障害の判定および判定結果表示を行うことができる。
次に、図8を参照しながら、嚥下時の喉頭部や咽頭部の動きなどについて説明する(適宜他図参照)。まず、図8(a)〜(e)を参照して嚥下時の被検者Mの体内の様子について説明し、その後、図8(a1)〜(e1)を参照して、それらのときの発信用コイル101と受信用コイル102の間の距離について説明する。なお、図8(a)〜(e)はそれぞれ、図5における時刻t,t,t,t,tと対応している。また、時刻tおよびtは、距離波形502(図5参照)が変化する直前および直後の時刻を示している。さらに、図8(a1)は、図8(a)における被検者Mを矢印Aの方向に見たときの模式図であり、図8(b1)〜(e1)についても同様である。
時刻tでは、図8(a)に示すように、被検者Mの鼻801の内側には鼻腔802が広がっており、口804の内側には歯805と口腔803がある。舌806の上には食塊Fが乗っている。咽頭部811の下側には喉頭部807がある。喉頭部807における喉頭蓋810は上方を向いていて、鼻腔802は気道808とつながっており、食道809は閉じられている。甲状軟骨100の両側には発信用コイル101と受信用コイル102が配置され、その直下にマイクロフォン103が配置されている。
時刻tでは、図8(b)に示すように、食塊Fが喉頭部807に送り込まれ、甲状軟骨100は上方移動し、喉頭蓋810は鼻腔802から気道808への経路を塞ぐべく下方移動する。なお、舌806の動きなどが正常でないと、口腔803から喉頭部807への食塊Fの送り込みが正常に行われない(時間がかかる)。
時刻tでは、図8(c)に示すように、喉頭蓋810は鼻腔802から気道808への経路を塞ぎ、食塊Fは喉頭蓋810の横(後ろ)を通過し、このとき、甲状軟骨100は前方(被検者Mの顔が向いている方向)に移動する。なお、喉頭蓋810の動きが正常でないと、鼻腔802から気道808への経路が完全に塞がれず、食塊Fの一部が気道808に侵入(誤嚥)することになる。
時刻tでは、図8(d)に示すように、食塊Fは喉頭蓋810の横を通過し終え、喉頭蓋810は元の位置へ戻るべく上方移動し始め、甲状軟骨100も後方に移動し図8(b)と同じ位置となる。
そして、時刻tでは、図8(e)に示すように、食塊Fが喉頭部807を通過し終え、喉頭蓋810と甲状軟骨100は元の位置(図8(a)と同じ位置)に戻る。
このような嚥下動作において、発信用コイル101と受信用コイル102の間の距離は、図8(a1)〜(e1)に示す通り、L1〜L5のように変化する。なお、図8(c)の距離L3がL2よりも大きくなっているのは、喉頭蓋810の閉鎖による甲状軟骨100の前方向移動による喉頭部の隆起や、甲状軟骨100の内側にある披裂軟骨(不図示)の正中への動きや、喉頭蓋810の反転や、声帯(不図示)の反転などによるものと考えられる。つまり、距離がL2からL3に広がることが喉頭蓋810の正常な動きであり、広がらない場合は喉頭蓋810の不全があると考えられる。
また、時刻tでは、喉頭蓋810の緊張が少し取り除かれ、時刻tのときとほぼ同じ距離(L2)までにL4が戻る。このような変化を伴うために、健常者では二相性の波形を生じると考えられる。本実施形態の生体検査装置1000によれば、この二相性の波形の崩れ方や、時間遅れや、変形した形などから嚥下障害を正確に把握できる。
このようにして、本実施形態の生体検査装置1000によれば、嚥下障害を簡便に検査してその結果を表示するができる。つまり、生体検査装置1000では、嚥下時の被検者Mの特徴的な動きに基づいて簡便に検査する臨床現場に即した解析方法を実現することができる。
また、生体検査装置1000では、嚥下音波形を全波整流回路210で全波整流処理し、LPF回路211を通して包絡線を検出することで、嚥下音の特徴を抽出しやすくすることができる。
さらに、ボタン106を使用することで、簡単に嚥下開始時刻を検出することができる。
また、生体検査装置1000では、距離波形と嚥下音波形とを同時に表示し、嚥下音ピーク時刻を基準として算出した各数値も合わせて表示することで、高齢化や脳疾患などに伴う嚥下障害を視覚的かつ定量的に判定することが可能となる。
さらに、被検者Mは可撓性保持具109と可撓性保持具110を装着するだけでよいので、電極などを装着する従来の手法の場合よりも違和感や不快感が低減される。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれらに限定されるものではない。
例えば、発信用コイルと受信用コイルの代わりに加速度センサーを用いて、被検者の喉頭部における横方向の変位を検出するようにしてもよい。
また、本発明の生体検査装置は、嚥下障害のリハビリテーションの効果を視覚化するために使用することもできる。
さらに、発信用コイル、受信用コイルおよびマイクロフォンを保持する可撓性保持具は、被検者の首の太さの個人差などに対応するためのアジャスタ(調整部分)を有していてもよい。
また、各基準値は、医師などによって予め設定されたものでもよいし、複数の健常者データの統計に基づく平均値などを使用してもよい。
その他、具体的な構成について、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
実施形態の生体検査装置の構成例を示す図である。 実施形態の生体検査装置の全体構成の詳細説明図である。 可撓性保持具の別の例を示す図である。 嚥下音波形と距離波形(コイル間電圧波形)を示す図であり、(a)は健常者、(b)は軽度の嚥下障害患者、(c)は中等度の嚥下障害患者を示している。 実施形態の生体検査装置による波形解析法の説明図である。 時間パラメータ、距離電圧および嚥下音最大振幅値を検出する方法の流れを示すフローチャートである。 嚥下障害の判定および判定結果表示についての一例の説明図である。 (a)〜(e)は嚥下時の被検者の体内の様子についての説明図であり、(a1)〜(e1)はそれらのときの発信用コイルと受信用コイルの間の距離を示す模式図である。
符号の説明
101 発信用コイル(喉頭部変位検出手段)
102 受信用コイル(喉頭部変位検出手段)
103 マイクロフォン(嚥下音検出手段)
106 ボタン(操作手段)
108 データ処理装置
1081 処理部(処理手段)
1084 表示部(表示手段)
109,109a,110 可撓性保持具(保持手段)

Claims (8)

  1. 被検者の喉頭部における横方向の2箇所の変位を検出する喉頭部変位検出手段と、
    前記被検者が嚥下するときの嚥下音を検出する嚥下音検出手段と、
    表示手段と、
    前記喉頭部変位検出手段から得た情報に基づき生成した前記喉頭部の2箇所の変位に関する波形、および、前記嚥下音検出手段から得た情報に基づき生成した嚥下音に関する波形、の表示を行うように前記表示手段に指示する処理手段と、
    を備えることを特徴とする生体検査装置。
  2. 前記被検者、あるいは、前記被検者を検査する検査者が前記被検者の嚥下開始時に操作する操作手段、をさらに備え、
    前記処理手段は、
    前記嚥下音検出手段から得た情報に基づき嚥下音が最大になる時刻である嚥下音ピーク時刻を特定し、
    少なくとも、前記操作手段が操作された時刻から前記嚥下音ピーク時刻までの時間幅、前記嚥下音ピーク時刻より前の時刻における前記喉頭部の2箇所の距離の極小値を与える時刻、前記嚥下音ピーク時刻より後の時刻における前記喉頭部の2箇所の距離の極小値を与える時刻、のいずれかを含む嚥下動作に関する特徴量を算出し、
    その算出した特徴量の表示を行うように前記表示手段に指示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の生体検査装置。
  3. 前記嚥下音検出手段は、前記被検者の喉頭部に配置されたマイクロフォンにより構成され、
    前記喉頭部変位検出手段は、前記被検者の喉頭部に配置された発信用コイルと受信用コイルとにより構成され、
    前記処理手段は、
    前記マイクロフォンの信号の包絡線に基づき前記嚥下音ピーク時刻を特定し、
    前記嚥下音ピーク時刻より前の時刻における前記喉頭部の2箇所の距離の極小値を与える時刻、前記嚥下音ピーク時刻より後の時刻における前記喉頭部の2箇所の距離の極小値を与える時刻、のいずれかを、前記発信用コイルによって前記受信用コイルに誘起された電圧を増幅する増幅回路の出力信号の包絡線に基づいて算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の生体検査装置。
  4. 前記マイクロフォンに接続された全波整流手段および低域周波数通過型フィルターをさらに備え、
    前記処理手段は、
    前記マイクロフォンからの信号で前記全波整流手段によって全波整流され前記低域周波数通過型フィルターによって低域周波数が通過された信号に基づいて前記嚥下音を検出する
    ことを特徴とする請求項3に記載の生体検査装置。
  5. 前記発信用コイルと受信用コイルとは、前記被検者の喉頭部の甲状軟骨の両脇に配置されることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の生体検査装置。
  6. 前記処理手段は、
    前記喉頭部の2箇所の変位に関する波形から、その2箇所の距離が2つのピークを有するか否かを判定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の生体検査装置。
  7. 前記処理手段は、
    前記嚥下音ピーク時刻を基準に、前記操作手段が操作された時刻との時間の差、前記嚥下音ピーク時刻より前の時刻における前記喉頭部の2箇所の距離の極小値を与える時刻との時間の差、前記嚥下音ピーク時刻より後の時刻における前記喉頭部の2箇所の距離の極小値を与える時刻との時間の差、のいずれかがそれぞれの所定の基準範囲内か否かを判定し、その判定結果の表示を行うように前記表示手段に指示する
    ことを特徴とする請求項2に記載の生体検査装置。
  8. 前記マイクロフォン、前記発振用コイルおよび前記受信用コイルを保持し、可撓性を有する一つ以上の保持手段を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の生体検査装置。
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