JP2008300236A - レバーコネクタ及びリテーナの押し込み確認方法 - Google Patents
レバーコネクタ及びリテーナの押し込み確認方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】外側に平面視コ字状のレバー3を上下方向へ回転可能に連結したホルダ本体2に、収容されたメス端子に係止して抜け止めするリテーナ4を、レバー3の内側位置で側面から挿脱可能に設けたレバーコネクタにおいて、リテーナ4に、ホルダ本体2の収容凹部16への仮挿入位置ではレバー3と干渉してその回転を規制し、係止位置ではレバー3との干渉を解消する第2突起20を設けた。
【選択図】図1
Description
よって、コネクタホルダを組み付ける場合は、ホルダ本体にメス端子を差し込んでリテーナで係止した後、レバーを組み付ける手順となる。なお、レバーは、ホルダ本体に組み付けられると、予め受側コネクタへ嵌合させる回転操作時の始動位置にセットされる(例えば回転操作で下方の倒伏位置へ押し下げられる場合は上方へ起立する起立位置まで引き上げられる)。カーメーカー等でコネクタホルダを受側コネクタへ嵌合させる作業を行う際に、始動位置からのレバーの回転操作のみで済むようにして嵌合作業の効率化を図るためである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、レバーが、コネクタホルダを受側コネクタに嵌合させる回転操作時の始動位置以外の回転位置でホルダ本体に組み付けられるものにあって、リテーナの押し込み確認をより合理的に行うために、回転規制突起は、当該回転位置のレバーと干渉して該レバーの回転を規制することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の目的に加えて、リテーナで係止される端子がホルダ本体に収容される複数の端子の一部となるものにあって、回転規制突起を好適に配置するために、リテーナで係止される端子を収容するキャビティを、ホルダ本体におけるレバーの回転操作側と反対側の端部に集めて配置し、当該端部寄りにリテーナを設けたことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4の目的に加えて、コネクタホルダの組み付け手順を利用してリテーナの押し込み確認を合理的に行うために、レバーの回転は、ホルダ本体に組み付けたレバーを始動位置へ回転させるものであることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、回転規制突起を、始動位置以外の回転位置でレバーに干渉させるようにしたことで、組み付け手順の最後に行われる始動位置へのレバーの回転操作を利用してリテーナの係止位置への押し込みが合理的に確認可能となる。また、この状態でホルダ本体へ端子を挿脱する必要がある場合にレバーが邪魔になることもない。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、リテーナの位置の特定により、回転規制突起がリテーナの略中央でバランス良く配置可能となり、リテーナの押し込みにおける押圧部として好適に利用できる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の効果に加えて、ホルダ本体への組み付け後に始動位置へ回転操作されるレバーの組み付け手順を利用してリテーナの押し込み確認が合理的に行える。
図1は、レバーコネクタの一例を示す分解斜視図で、レバーコネクタLは、ホルダ本体2にレバー3とリテーナ4とを組み付けてなるコネクタホルダ1と、そのコネクタホルダ1が嵌合される受側コネクタ30とを備えてなる。なお、図中、X,Y,Zの矢印は、3次元直交座標の夫々の軸を示している。
コネクタホルダ1において、ホルダ本体2は、細長箱状の合成樹脂成形品で、内部に夫々メス端子18(図2(B)参照)を収容可能な複数のキャビティ5を格子状に形成している。ここで収容されるメス端子は、ホルダ本体2のX軸方向後端(図1の右上側)が187サイズ、その前方となる中間が090サイズ、前端が040サイズ(夫々JASO規格による)となっており、図2(A)にも示すようにキャビティ5も、メス端子のサイズに合わせて、5aが最大、5bが中間、5cが最小と段階的に狭くなって左右(Y軸方向)に二列形成されている。このコネクタホルダ1が、メス端子18に対応するオス端子31,31・・を備えた細長箱状の受側コネクタ30に嵌合されることで、端子同士の電気的接続がなされる。
メス端子18の差し込み終了後、図2(C)に示すように、リテーナ4を係止位置まで押し込むと、前述のようにリテーナ4が夫々メス端子18に係止して抜け止めがなされる。そこから図6に示すようにアーム板6に保持片13が当接する起立位置まで上方へ回転させる。このように組み付け時にレバー3を予め起立位置まで引き上げておくのは、アッセンブリされたコネクタホルダ1を受側コネクタ30へ嵌合させる際にレバー3の押し下げ操作のみで済むからである。
このようなコネクタホルダ1の組立において、リテーナ4が仮挿入状態のままレバー3をホルダ本体2に組み付けているが、アーム板6の窓部21を介して第1突起19が、前後方向の中間では第2突起20が夫々露出しているため、レバー3を取り外すことなく第1、第2突起19,20を同時に押圧してリテーナ4を係止位置まで確実に押し込むことができる。
なお、リテーナ4が係止位置にない場合、改めてリテーナ4を係止位置まで押し込むことになるが、この場合もレバー3を取り外すことなく第1、第2突起19,20を利用してリテーナ4を係止位置まで確実に押し込むことができる(同図(C))。こうしてリテーナ4が係止位置まで押し込まれると、第1突起19がアーム板6の外面よりも内側に没入するため、この位置の目視によってもリテーナ4の押し込みを確認することができる。
リテーナ4が係止位置まで押し込まれると、第2突起20とアーム板6との干渉が解消されるため、図5(A)(B)及び図6に示すように、アーム板6を第2突起20の外側を通過させてレバー3を起立位置まで回転させることができる。後は先述のようにそのままコネクタホルダ1を受側コネクタ30に半嵌合させてレバー3を倒伏操作し、コネクタホルダ1を受側コネクタ30に嵌合させればよい(図7,8)。
特にここでは、第2突起20は、倒伏位置のレバー3と干渉してその回転を規制するものであるから、組み付け手順の最後に行われる始動位置へのレバー3の引き上げ操作を利用してリテーナ4の係止位置への押し込みが合理的に確認可能となる。また、この状態でホルダ本体2へメス端子18を挿脱する必要がある場合にレバー3が邪魔になることもない。
また、リテーナ4で係止されるメス端子18を収容するキャビティ5cを、ホルダ本体2におけるレバー3の操作側と反対側の端部に集めて配置し、当該端部寄りにリテーナ4を設けたことで、第2突起20がリテーナ4の略中央でバランス良く配置可能となり、リテーナ4の押し込みにおける押圧部として好適である。
また、リテーナは、上記形態に限らず、例えばホルダ本体の前後方向中央に配置したり、前後方向の略全長に亘って配置したりする場合でも、回転規制突起によってレバーの回転規制を行うことは可能である。よって、リテーナの配置によっては、例えば起立位置で組み付けられるレバーに回転規制突起が干渉して回転規制を行うようにしてもよい。勿論リテーナが複数となる場合も同様である。
また、上記形態のようにキャビティのみを形成したホルダ本体に限らず、一部にコネクタを収容して他の部分にキャビティを形成したホルダ本体であっても、レバーの内側位置にリテーナが配置されるものであれば、本発明の適用は可能である。
Claims (5)
- 端子を差し込み収容可能なホルダ本体の外側に、平面視略U字状のレバーを前記端子の挿脱方向へ回転可能に連結したコネクタホルダと、前記端子と対応する相手側端子を収容可能で、前記コネクタホルダの半嵌合状態で前記レバーを回転操作することで、前記コネクタホルダと嵌合可能となる受側コネクタとからなり、前記ホルダ本体における前記レバーの内側に、前記ホルダ本体の側面から挿脱可能で、挿入状態では、前記ホルダ本体内への前記端子の差し込みを許容する仮挿入位置と、差し込まれた前記端子に係止して抜け止めする係止位置とに位置決め可能なリテーナを設けたレバーコネクタであって、
前記リテーナに、前記仮挿入位置では前記レバーと干渉して該レバーの回転を規制し、前記係止位置では前記レバーとの干渉を解消する回転規制突起を設けたことを特徴とするレバーコネクタ。 - 前記レバーが、コネクタホルダを受側コネクタに嵌合させる回転操作時の始動位置以外の回転位置でホルダ本体に組み付けられるものにあっては、前記回転規制突起は、前記回転位置のレバーと干渉して該レバーの回転を規制することを特徴とする請求項1に記載のレバーコネクタ。
- リテーナで係止される端子がホルダ本体に収容される複数の端子の一部となるものにあっては、前記リテーナで係止される端子を収容するキャビティを、前記ホルダ本体におけるレバーの回転操作側と反対側の端部に集めて配置し、当該端部寄りに前記リテーナを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のレバーコネクタ。
- 請求項1乃至3の何れかに記載のレバーコネクタのホルダ本体にリテーナを挿入して端子を差し込み、レバーを組み付けた後、前記レバーを回転させ、前記レバーが回転可能であることで前記リテーナが係止位置に押し込まれていると判断することを特徴とするリテーナの押し込み確認方法。
- レバーの回転は、ホルダ本体に組み付けたレバーを始動位置へ回転させるものであることを特徴とする請求項4に記載のリテーナの押し込み確認方法。
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