JP2008300146A - ランプ用コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性の高いランプ用コネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ本体2が、ランプ1の端部を保持する保持部6と、そのランプ1の端部から突出したリード部5と接触する接続部7とを並設配置し、前記保持部6は前記コネクタ本体2に対して可撓性を有していることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば透過型液晶表示装置の表示パネルの後方に配置されるバックライトなどに適用されるランプ用コネクタに係り、特に振動や衝撃などがあってもランプとコネクタの接続が確実に維持できるランプ用コネクタに関するものである。
従来この種のライトソケットとして、特許第3118699号公報(特許文献1)によって提案されたものがある。
図17〜図19はこの特許文献1によって提案されたライトソケットを説明するための図で、図17はライトソケットの斜視図、図18はそのライトソケットの平面図、図19は図18D−D線上の断面図である。このライトソケット101は、左右一対のコンタクト102と、升形の内部絶縁体103ならびに外部絶縁体104とから構成されている。
前記コンタクト102は1枚の板ばねから構成され図19に示すように、バックライト口金電極(図示せず)と接触する電極接続部105と、前記内部絶縁体103の内面に固定された固定部106と、前記内部絶縁体103と外部絶縁体104の間に配置された接続部107と、前記外部絶縁体104の内面に固定された固定部108と、液晶用回路基板(図示せず)と接続する基板接続部109とから構成されている。前記内部絶縁体103は外部絶縁体104に対して独立した構造になっている。
特許第3118699号公報
ところがこの従来のライトソケットは、外部絶縁体104から独立している内部絶縁体103にコンタクト102の電極接続部105が固定されている。そのため振動や衝撃などによって内部絶縁体103が揺れると、それに伴ってコンタクト102の電極接続部105も揺れて、バックライト口金電極に対する接触圧が変動するから、動作信頼性に問題がある。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、信頼性の高いランプ用コネクタを提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の第1の手段は、コネクタ本体が、ランプの端部を保持する保持部と、そのランプの端部から突出したリード部と接触する接続部とを並設配置し、前記保持部は前記コネクタ本体に対して可撓性を有していることを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、前記接続部は前記保持部よりも前記ランプの軸方向外側に間隔をおいて並設配置されていることを特徴するものである。
本発明の第3の手段は前記第1または第2の手段において、前記保持部は所定の間隔をおいて対向した一対の弾性片を有し、その弾性片の内面に前記ランプ端部の抜け止め突起が形成されていることを特徴するものである。
本発明の第4の手段は前記第1ないし第3のいずれかの手段において、前記保持部の両側側面に隙間をおいて外壁部が形成されていることを特徴するものである。
本発明の第5の手段は前記第1ないし第4のいずれかの手段において、前記保持部は隙間をおいて前記コネクタ本体に片持梁状に支持されて、前記保持部が前記コネクタ本体に対して上下方向に移動可能に支持されていることを特徴するものである。
本発明の第6の手段は前記第1ないし第5のいずれかの手段において、前記コネクタ本体に前記ランプを装着した状態で、前記リード部が前記接続部から外れるのを阻止するロック部が前記コネクタ本体に一体に形成されていることを特徴とするものである。
本発明は前述のような構成になっており、保持部と接続部とが別々に離れて配置され、しかも前記保持部は前記コネクタ本体に対して可撓性を有しているから、ランプに振動や衝撃が生じても、リード部と接続部の間の接続を確実に維持したままで、保持部の可撓性により振動や衝撃に対応でき、信頼性の高いランプ用コネクタを提供することが可能となる。
次に本発明の実施形態を図とともに説明する。
(バックライトの構成)
先ず図16を用いて本実施形態の対象となる透過型液晶表示装置の表示パネルの後方に配置されるバックライトの構成について説明する。
同図に示されているように、冷陰極蛍光ランプ(以下、ランプと略記する)1が同一平面上において多数本(本実施形態では10本)平行に並び、各ランプ1の両端部がコネクタ本体2に装着保持され、各コネクタ本体2は取付板3に一列に保持された状態でプリント配線基板4に電気的に接続されてバックライトを構成している。なお面積の広い表示パネルの場合、このバックライトを複数個組み合わせて設置される。
(コネクタ本体の構成)
次にコネクタ本体2の構成について説明する。図1ならびに図2はコネクタ本体2の単体を左側ならびに右側から視た斜視図、図3ならびに図4はコネクタ本体2にランプ1の端部を挿入したロック前の状態を示す左側ならびに右側から視た斜視図、図5ならびに図6はコネクタ本体2にランプ1の端部を装着してロックした状態を示す左側ならびに右側から視た斜視図、図7は取付板3に取り付けたコネクタ本体2の側面図である。
例えば図1ならびに図7に示すようにコネクタ本体2は、基板装着部5と、その基板装着部5の上に立設された保持部6と接続部7とロック部8とを有し、前記保持部6と接続部7とロック部8は、装着するランプ1の軸線方向に沿ってランプ1側からランプ1の外側に向けて順次配置されている。基板装着部5と保持部6とロック部8は電気絶縁性を有する合成樹脂によって一体に成形され、接続部7は金属のプレス加工品によって構成されている。
基板装着部5の厚さ方向の中間位置に、前記プリント配線基板4の一方の側端部が挿入される(図15参照)挿入溝9が一方の側端面から途中の位置まで水平方向に形成され、挿入溝9の最も奥面がストッパー面11となっている。挿入溝9の途中が切れており、その途切れたところに上下に対向した弾性を有する一対の係止爪10が設けられている。
基板装着部5の下面中央部には、接続部7を下方から圧入する挿入穴(図示せず)と、その挿入穴に連なって接続部7の接続端子12を収納する凹状の端子収納部13が形成されている。
図8は図2A−A線上の拡大断面図、図9は図8B−B線上の拡大断面図、図10はランプ1の一部拡大側面図である。
図10に示すように、ランプ1の端部14には金属棒または金属線からなるリード部15がランプ1の軸方向に沿って外側に突出している。保持部6はこのランプ1の端部14を保持するためのもので、保持部6の内側に端部収納部16が形成され、この端部収納部16を臨むように固定保持部17と可動保持部18が設けられている。図10に示すように、固定保持部17はランプ1のリード部15寄りの端部14を保持するように、また可動保持部18はそれよりも内側の端部14を保持するように、固定保持部17と可動保持部18はランプ1の軸方向に沿って離れて設けられ、従って可動保持部18は前記接続部7とも離れている。
このようにランプ1のリード部15と接触する接続部7と、ランプ1の端部14を保持する可動保持部18とを離して設けることにより、ランプ1に振動や衝撃が生じても、リード部15と接続部7の間の接続を確実に維持したままで、可動保持部18の可撓性により前記振動や衝撃に対応することができる。
固定保持部17と可動保持部18は、図1の矢印Xで示すようにランプ1を上側から挿入できるように上方に向けて開放しており、内側にランプ1の端部14が挿入される半円部が形成され、全体の形状が略U字形をしている。
固定保持部17と可動保持部18の両側側面には、両保持部17,18と略同じ高さの外壁部19が形成されている。固定保持部18は外壁部19と一体に成形されて固定状態にあるが、可動保持部18は図8に示すように外壁部19との間に隙間20が設けられている。
この外壁部19の存在により固定保持部17と可動保持部18が保護されるとともに、使用者がコネクタを掴む場所を提供することができる。外壁部19がない場合、使用者は固定保持部17、可動保持部18あるいはロック部8を直接掴むことになり、ランプの保持に悪影響を与えることがある。
また図9に示すように、この可動保持部18は支持部22の先端部に一体成形されており、支持部22と前記保持部6の間に隙間21が設けられ、支持部22の基端部は保持部6と一体成形されている。従って可動保持部18は保持部6によって片持梁状に支持された構造になっており、前記隙間20と隙間21は連通している(図8参照)。このように可動保持部18の周囲に隙間20,21を形成して片持梁状に支持することにより、可動保持部18は図8に示す矢印Y方向(左右方向)ならびに矢印Z方向(上下方向)に移動可能であり、装着されたランプ1に加わる縦、横、斜め方向の振動や衝撃などを有効に吸収することができる。
例えば図8に示すように可動保持部18は、所定の間隔をおいて対向するように起立した一対の弾性片18a,18bを有し、その弾性片18a,18bの内面の所定位置にランプ1の抜け止め突起23が対向して形成され、可動保持部18(弾性片18a,18b)は矢印Y方向に沿って弾性変形可能になっている。
本実施形態では可動保持部18の方にのみ抜け止め突起23を設けたが、固定保持部17の方にも抜け止め突起23を設けることもできる。また本実施形態では固定保持部17と可動保持部18の両方を用いたが、可動保持部18だけを用いることも可能である。
図11は、接続部7の拡大斜視図である。接続部7は同図の矢印Xで示すようにランプ1のリード部15(図示せず)を上側から挿入できるように上方に向けて開放しており、接続部7の上端部に挿入したリード部15を左右両側から弾性的に挟持する一対の挟持片24が設けられ、挟持片24の内側にリード部15の直径寸法に準ずる膨らみ部を持つリード部収納部25が形成されている。接続部7の下端部には、弾性を有する前記接続端子12が上下対になって略水平方向に延設されている。
この接続部7を前記基板装着部5の下方から圧入して、図1に示すように前記挟持片24を上側に露呈し、接続端子12を基板装着部5の端子収納部13に収納する(図2参照)。接続部7は一対の嵌合爪部55が基板装着部5の内側に食い込むことにより基板装着部5の内側にがたつかずに装着され、その装着完了状態で図7に示すように接続端子12の途中の山部が基板装着部5に形成されている挿入溝9の内側に向けて若干突出して見える。
ロック部8は、コネクタ本体2にランプ1の端部14を装着した状態で、何らかの振動や衝撃でランプ1のリード部15が接続部7から外れるのを、すなわち上方に抜けるのを防止する機能を有している。
このロック部8は例えば図1に示すように、第1ロック部26と第2ロック部27と規制部28とを有し、第1ロック部26と第2ロック部27は例えば図1ならびに図7に示すように、接続部7の少なくとも挟持片24を間に配置して対向するように立設されている。
第1ロック部26は側面形状が略逆L字状をした扁平状のもので、その基部は基板装着部5と一体になっており、その先端部に第2ロック部27側に向けて延びた第1重合部29が形成され、その第1重合部29の上に爪状の凸部30が設けられている。
第2ロック部27も側面形状が略逆L字状をした扁平状のもので、その基部は基板装着部5と一体になっており、その先端部に第1ロック部26側に向けて延びた第2重合部31が形成され、その第2重合部31の上に上下方向に貫通した穴からなる凹部32が設けられている。
第1ロック部26と第2ロック部27の基部側はそれの先端部側よりも若干肉厚になっており、第1ロック部26と第2ロック部27の繰り返しによる弾性変形(後述する)に十分耐えられるようになっている。
規制部28は側面形状が略T字状をしており、第1ロック部26と第2ロック部27の間で、かつ接続部7よりも外側(図1において手前側)に基板装着部5から一体に立設されている。規制部28の上部で前記第1ロック部26ならびに第2ロック部27の内面と対向する両側面が、それぞれ規制面34となっている。この規制部28は、第1ロック部26や第2ロック部27で押圧されても変形しないように肉厚になっている。本実施形態では側面形状が略T字状の規制部28を用いたが、立方体状の規制部28でも構わない。
また本実施形態では、第1ロック部26と第2ロック部27の両方が可撓性を有する場合について説明したが、一方のロック部、例えば第1ロック部26に可撓性を持たせて、第1ロック部26を第2ロック部27側に倒して両者を係合することも可能である。
さらに本実施形態では、第1ロック部26と第2ロック部27の間に別体の規制部28を設置したが、一方のロック部あるいは両方のロック部に規制部を一体に設けて、ロック部の過度な倒れ込みを防止することの可能である。
(ランプの装着)
次にランプ1の装着手順について説明する。
図1ならびに図2に示すようにランプ1の非装着状態では、第1ロック部26と第2ロック部27は上方に向いて若干末広がり状に開いて、第1重合部29と第2重合部31は重合しておらず離れており、ランプ1のリード部15が挿通する隙間33(図1参照)が形成されている。この隙間33の下方に、接続部7の挟持片24が開放した状態で配置されている。
この状態でランプ1をコネクタ本体2の上から挿入すると、ランプ1の端部14(図10参照)は保持部6の固定保持部17ならびに可動保持部18の内側に嵌入される。ランプ1の端部14が可動保持部18に設けられている抜け止め突起23を乗り越えるとき、両側に隙間20が形成されているから可動保持部18は若干外側に拡がり、最終的にはランプ1の端部14が可動保持部18の内側に弾性的に保持される。
一方、ランプ1のリード部15は第1重合部29と第2重合部31の間の隙間33を通り、接続部7の挟持片24の間に圧入され、リード部15は挟持片24により弾性的に挟持される。このような状態が図3と図4に示されている。
次に組立作業者の指先あるいは治具(共に図示せず)で第1ロック部26と第2ロック部27を規制部28側に向けて互いに押し狭めることにより、図5と図6に示されているように第1重合部29と第2重合部31が互いに重り合う。この重合により第1重合部29上に形成されている凸部30が第2重合部31に形成されている凹部32に嵌入して係合し、第1重合部29と第2重合部31が連結して両者の重合状態が保持される。
この、第1重合部29と第2重合部31の重合部分は、接続部7の挟持片24の真上にあるから、振動や衝撃などを受けてもランプ1のリード部15が挟持片24から外れることを機械的に確実に阻止することができる。これでランプ1の装着が完了する。
なお、第1ロック部26と第2ロック部27を規制部28側に向けて弾性変形させる際、第1ロック部26または(ならびに)第2ロック部27に過度の押圧力が加わり、そのために接続部7の挟持片24が押し潰されて変形する懸念がある。
本実施形態ではこれを防止するため、第1重合部29と第2重合部31の間に規制部28を設け、第1ロック部26または(ならびに)第2ロック部27に過度の押圧力が加わっても前記規制面34で受け止めて、第1ロック部26または(ならびに)第2ロック部27は挟持片24とは直接接触しないようになっており、それによって挟持片24の変形を防止している。
前述のように第1重合部29と第2重合部31を重ね合わせて係合することにより、第1ロック部26と第2ロック部27が互いに内側に寄って、それらの内面が接続部7の挟持片24と接近した位置で留まっている。
この状態でランプ1に横揺れの振動が生じた場合、その振動は挟持片24にも伝達されるが、挟持片24の近傍に第1ロック部26ならびに第2ロック部27の内面があるから、その内面によって挟持片24の過度な横揺れが抑止されて、挟持片24の変形が防止される。第1ロック部26と第2ロック部27は互いに重合部29,31で機械的に連結されているから、第1ロック部26と第2ロック部27の横揺れに対する対抗力は大きくなり、そのために挟持片24の変形防止に役立つ。
(コネクタユニットの組み立て)
次にコネクタユニットの組み立て手順について説明する。
図16に示すようにコネクタユニット35は、複数個のコネクタ本体2を取付板3に取付け、それとプリント配線基板4を組み合わせることにより構成される。
コネクタ本体2を取付板3に取り付けるために、コネクタ本体2の両側面には取付け係止片36が設けられている。この取付け係止片36の設置位置は図7に示すように、コネクタ本体2を側面から視た場合に保持部6と接続部7とロック部8の集合体部分の中心位置(一点鎖線Cで示す位置)よりも一方(本実施形態では保持部6側)に偏位している。また図1と図2に示しているように、保持部6の横幅W1は接続部8の横幅W2よりも幅広に設計されている(W1>W2)。
本実施形態の場合、取付け係止片36は保持部6の両側面に上下方向に沿って設けられ、側面形状が略山形をしており、取付け係止片36の両端部が保持部6と一体に接合されて両持ち梁状になっており、中間部は保持部6の側面から浮いて中空状になっており、これにより取付け係止片36に所定の弾性力が付与される。例えば図7に示すように取付け係止片36の下端傾斜部37の外面には、水平方向に延びた微小の段部38が多数形成されている。
また図2や図7に示すように、基板装着部5は前記保持部6と接続部7とロック部8の集合体部分よりも突出して水平な受け部39が形成され、この受け部39の水平面と直交する方向に前記下端傾斜部37(段部38)が延びている。
図12は取付板3の斜視図、図13は取付板3の一部拡大平面図である。図12に示すように取付板3は長尺状をしており、それの長手方向に所定のピッチで多数個(本実施形態では10個)の挿入穴40が形成されている。取付板3が合成樹脂製であると、変形などによって挿入穴40のピッチ精度が狂ったり、十分な機械的強度が得られないなどの懸念があるため、本実施形態では挿入穴40のピッチ精度が高く維持でき、しかも機械的強度に優れていることなどから金属板製の取付板3を使用している。
挿入穴40の平面形状は略長方形をしており、挿入穴40の両側縁には図13に示すようにコネクタ本体2に突設された取付け係止片36が嵌入・係止する嵌合凹部41が連設されている。前述のように取付け係止片36は保持部6と接続部7とロック部8の集合体部分の中心からずれた位置に設けられているから、それに合わせて嵌合凹部41の位置も取付板3の中心から偏倚しており、図13に示すように挿入穴40の一方の端縁から嵌合凹部41までの距離L1と挿入穴40の他方の端縁から嵌合凹部41までの距離L2とは等しくない(L1≠L2)。
図13に示すように、挿入穴40の手前側の横幅W3はコネクタ本体2の保持部6の横幅W1(図2参照)よりも挿入可能なように若干長くなっており、挿入穴40の奥側の横幅W4はコネクタ本体2の接続部8の横幅W2(図1参照)よりも挿入可能なように若干長くなっており、従って横幅W3は横幅W4よりも長くなっている(W3>W4)。
コネクタ本体2は取付板3の下方から挿入穴40に挿入されるが、その挿入穴40をW3(W1)>W4(W2)、L1≠L2のような寸法関係にすることで、すなわちコネクタ本体2と取付板3の間に設けられる係合部を前後(本実施形態)または左右において非対称にして、取付板3に対する誤挿入を防止し、コネクタ本体2を適正な方向に挿入することができる。
コネクタ本体2を取付板3の挿入穴40に挿入する途中で、コネクタ本体2の側面に突設されている取付け係止片36は、嵌合凹部41の端縁に当接して若干内側に弾性変形しながら嵌合凹部41を通過する。そしてコネクタ本体2に設けられている受け部39が取付板3の下面に当接したところでコネクタ本体2の挿入が停止して、取付け係止片36はその復元力で嵌合凹部41の端縁に弾接し、取付け係止片36の下端傾斜部37に設けた段部38がその嵌合凹部41の端縁エッジ部と掛止する。
従ってこの段部38は滑り止めとして機能し、この段部38と前記受け部39との間において取付板3が挟持された形態となり、コネクタ本体2が取付板3に安定した形で取り付けられる。本実施形態では平面状の受け部39となっているが、リブなどの連続状あるいは不連続状の受け部39であっても構わない。
この状態が図7に示されており、取付板3と受け部39との当接と、嵌合凹部41の端縁エッジ部への段部38の掛止により、コネクタ本体2は取付板3に安定した状態で取り付けられる。
図14は、電源供給用プリント配線基板4の斜視図である。同図に示すようにプリント配線基板4も長尺状をしており、それの一方の側端縁から内側に向かって形成された切欠部42がプリント配線基板4の長手方向に沿って所定のピッチで多数個(本実施形態では10個)形成され、その切欠部42の奥側には、端子接続用の導電パターン43が設けられている。この導電パターン43は、プリント配線基板4の上下両面に設けられている。さらに前記切欠部42の両側の所定の位置には、角穴状の嵌入係合部44が形成されている。
本実施形態では角穴状の嵌入係合部44を形成したが、切欠部42の側端からプリント配線基板4の長手方向に若干切り込んだ切り込み状の嵌入係合部44であっても構わない。
前述のようにして取付板3に装着したコネクタ本体2の列に対して、プリント配線基板4が差し込まれる。図7に示されているようにコネクタ本体2の挿入溝9は一方の端面において開放しているから、その挿入溝9の開口45は取付板3の長手方向に沿って1列に並んだ状態になっており、この開口45の列に向けてプリント配線基板4における前記切欠部42の開放側の端縁50を先にして差し込まれ、端縁50が挿入溝9と対向し、切欠部42が接続端子12と対向する。
挿入溝9の途中には、係止爪10が上下対向して設けられている。この係止爪10は、プリント配線基板4の挿入方向に沿って延びた基部46と、その基部46の先端から徐々に挿入溝9の内側に向けて傾斜した傾斜面47と、その傾斜面47の先端に設けられて挿入溝9の内側に突出する突出部48と、その突出部48の先端に設けられた垂直端面49とを備え、全体的に弾性を有している。
プリント配線基板4をある程度挿入するとそれの端縁50が係止爪10の傾斜面47に衝突するとともに、プリント配線基板4に形成されている導電パターン43が接続端子12の付近まで来ている。
さらにプリント配線基板4を挿入すると、端縁50によって上側の係止爪10は上側に反り、下側の係止爪10は下側に反り、上下の係止爪10に反発力が生じる。一方、上下に導電パターン43を形成したプリント配線基板4の部分が山形をした上下の接続端子12の間に圧入され、上下の接続端子12は押圧変形されて反発力が生じる。このように上下の係止爪10と上下の接続端子12によりプリント配線基板4は弾性的に保持された安定な状態でプリント配線基板4の挿入が続行され、その間に導電パターン43上を接続端子12が摺接することになるから、導電パターン43のセルフクリーニングがなされる。
図15は、プリント配線基板4の挿入が終了した状態を示すコネクタユニット35の側面図である。同図に示すように、プリント配線基板4の端縁50が挿入溝9の最も奥側にあるストッパー面11に当接あるいは近接すると略同時に係止爪10はプリント配線基板4の支えを失い、係止爪10の突出部48がプリント配線基板4に形成されている角穴状の嵌入係合部44に上下から嵌入する。またこの時点で、接続端子12は導電パターン43との正規の接続位置に到達している。
図15のコネクタユニット35が組み立てられた状態において、プリント配線基板4に引き抜く方向の力が作用しても、プリント配線基板4に形成されている角穴状の嵌入係合部44の内面が係止爪10の垂直端面49に当接するため、プリント配線基板4の引き抜きが阻止される。
図15に示すようにコネクタ本体2とプリント配線基板4は、接続端子12と導電パターン43とが弾性的に接触した基板接続部51と、係止爪10の突出部48が嵌入係合部44に係合した位置決め係合部52と、挿入溝9の奥部のストッパー面10を有する先端収納凹部53にプリント配線基板4の端縁50が嵌入した先端保持部54でそれぞれ係合しているから、両者の接続・連結が極めて安定している。本実施形態の場合、基板接続部51、位置決め係合部52ならびに先端保持部54がコネクタ本体2の両側に形成されるから、接続・連結がさらに安定している。
またこの基板接続部51、位置決め係合部52ならびに先端保持部54は、各コネクタ本体2毎に形成されるから、コネクタユニット全体から視てもプリント配線基板4に対する各コネクタ本体2の接続・連結が極めて安定している。
なお本実施形態では図15に示すように、コネクタ本体2に対するプリント配線基板4の挿入方向に沿って基板接続部51、位置決め係合部52ならびに先端保持部54の順に形成されているが、構造の変更により位置決め係合部52、基板接続部51ならびに先端保持部54の順に形成することも可能である。
なお、図15ならびに図16において符号56はコンデンサで、コネクタユニット35に組み込む前のプリント配線基板4に搭載され、前記導電パターン43と電気的に接続されている。
図15に示すようにコネクタ本体2とプリント配線基板4を組み合わせた状態において、取付板3とプリント配線基板4は所定の間隔をもって離間しているから、前述のように金属製の取付板3を使用することができる。
本実施形態では基板装着部、保持部、接続部ならびにロック部などを備えたコネクタ本体そのものをコネクタとしたが、このコネクタ本体にさらに他の部材を付加してコネクタとすることもある。
本実施形態ではランプ用コネクタを液晶表示装置のバックライトに用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば車内用ライトあるいは室内用ライトなど他の技術分野におけるランプ用コネクタにも適用可能である。
本発明の実施形態に係るコネクタ本体の単体を左側から視た斜視図である。 そのコネクタ本体を右側から視た斜視図である。 そのコネクタ本体にランプの端部を挿入したロック前の状態を示す左側から視た斜視図である。 そのコネクタ本体を右側から視た斜視図である。 そのコネクタ本体にランプの端部を装着してロックした状態を示す左側から視た斜視図である。 そのコネクタ本体を右側から視た斜視図である。 取付板に取り付けたコネクタ本体の側面図である。 図2A−A線上の拡大断面図である。 図8B−B線上の拡大断面図である。 本発明の実施形態で使用するランプの一部拡大側面図である。 本発明の実施形態で使用する接続部の拡大斜視図である。 本発明の実施形態で使用する取付板の斜視図である。 その取付板の一部拡大平面図である。 本発明の実施形態で使用するプリント配線基板の斜視図である。 本発明の実施形態に係るコネクタユニットの側面図である。 本発明の実施形態に係るバックライトの斜視図である。 従来提案されたライトソケットの斜視図である。 そのライトソケットの平面図である。 図18D−D線上の断面図である。
符号の説明
1:冷陰極蛍光ランプ、2:コネクタ本体、3:取付板、4:プリント配線基板、5:基板装着部、6:保持部、7:接続部、8:ロック部、9:挿入溝、10:係止爪、11:ストッパー面、12:接続端子、13:端子収納部、14:ランプの端部、15:リード部、16:端部収納部、17:固定保持部、18:可動保持部、18a,18b:弾性片、19:外壁部、20:隙間、21:隙間、22:支持部、23:抜け止め突起、24:挟持片、25:リード部収納部、26:第1ロック部、27: 第2ロック部、28:規制部、29:第1重合部、30:凸部、31: 第2重合部、32:凹部、33:隙間、34:規制面、35:コネクタユニット、36:取付け係止片、37:下端傾斜部、38:段部、39:受け部、40:挿入穴、41:嵌合凹部、42:切欠部、43:導電パターン、44:嵌入係合部、45:開口、46:基部、47:傾斜面、48:突出部、49:垂直端面、50:端縁、51:基板接続部、52:位置決め係合部、53:先端収納凹部、54:先端保持部、55:嵌合爪部、56:コンデンサ、X:ランプの挿入方向、Y,Z:可動保持部の移動方向、W1:保持部の横幅、W2:接続部の横幅、W3、W4:挿入穴の横幅。

Claims (6)

  1. コネクタ本体が、ランプの端部を保持する保持部と、そのランプの端部から突出したリード部と接触する接続部とを並設配置し、前記保持部は前記コネクタ本体に対して可撓性を有していることを特徴とするランプ用コネクタ。
  2. 請求項1記載のランプ用コネクタにおいて、前記接続部は前記保持部よりも前記ランプの軸方向外側に間隔をおいて並設配置されていることを特徴するランプ用コネクタ。
  3. 請求項1または2記載のランプ用コネクタにおいて、前記保持部は所定の間隔をおいて対向した一対の弾性片を有し、その弾性片の内面に前記ランプ端部の抜け止め突起が形成されていることを特徴するランプ用コネクタ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載のランプ用コネクタにおいて、前記保持部の両側側面に隙間をおいて外壁部が形成されていることを特徴するランプ用コネクタ。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載のランプ用コネクタにおいて、前記保持部は隙間をおいて前記コネクタ本体に片持梁状に支持されて、前記保持部が前記コネクタ本体に対して上下方向に移動可能に支持されていることを特徴するランプ用コネクタ。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項記載のランプ用コネクタにおいて、前記コネクタ本体に前記ランプを装着した状態で、前記リード部が前記接続部から外れるのを阻止するロック部が前記コネクタ本体に一体に形成されていることを特徴とするランプ用コネクタ。
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