JP2008299590A - 制御装置、制御方法、プログラム及びロボット - Google Patents

制御装置、制御方法、プログラム及びロボット Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、安定した目標位置追随制御を実現可能な制御装置を提供する。
【解決手段】駆動軸の検出位置を入力するための駆動軸位置入力手段101と、出力軸の検出位置を入力するための出力軸位置入力手段102と、出力軸の位置と駆動軸の位置との関係を示す干渉行列に関するデータを保存するための記憶手段4と、出力軸の目標位置と入力された出力軸の位置に対して、データを用いて駆動軸に対する位置補償を算出する位置補償算出手段11と、入力された出力軸の位置及び入力された駆動軸の位置に対して、データを用いて駆動軸に対するトルク補償を算出するトルク補償算出手段17と、位置補償及びトルク補償から、駆動源への指令値を算出する指令値算出部15と、指令値に基づいて駆動軸を駆動するための信号を出力する出力手段103とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットの目標位置決めを制御する制御装置、制御方法、プログラム及びロボットに関する。
ロボット等の制御対象を目標位置へ移動させる目標位置追随制御の一つとして、制御対象を駆動する駆動源と制御対象の両方の位置を計測することで制御を行う「フルクローズド制御」が採用されている。フルクローズド制御によれば、制御対象を直接計測するため、高精度な位置決め制御が可能になるという利点を持つ反面、駆動源と制御対象間の駆動力伝達手段が、例えばモータのバックラッシ、軸のすべり、ワイヤによる伸び、リンクの曲げ等の誤差要素を含む場合には、制御誤差を起こす等、制御系が不安定になる可能性がある。
誤差要素に起因する制御誤差への対策として、位置補償及び駆動トルク補償が行われている。位置補償では、例えば、駆動源と制御対象それぞれの位置検出器の出力をフィルタ手段に通した結果をもとに目標位置への位置補償を算出する手法が知られている(例えば、特許文献1。)。この場合、駆動源と制御対象との位置関係を示す関係式(干渉行列)が一定であると仮定してその関係式を用いている。モータと減速機で構成されたリンク機構を例にとると、モータに取り付けたエンコーダ値と減速機を介した制御において、減速機の減速比が高い場合、ほとんど誤差がなく、上記関係式は行列等で一意に表現できる。しかし、例えばワイヤによる駆動力伝達手段を採用する場合、姿勢変化や負荷加重においてワイヤが伸びてしまい、干渉行列の想定した行列の要素がそれぞれ変化してしまうことが考えられる。また、干渉機構を採用している場合、その傾向はより顕著に現れ、また非線形要素であることから、正確なモデルによる同定は困難である。こうした非線形変動を特許文献1で用意されたフィルタで排除することは困難である。
また、目標位置偏差にて補償する場合、位置制御系に積分要素を導入させることで、定常偏差をなくし、制御性能を向上させることができる。しかし一般に積分要素は位相遅れを招き、制御不安定性を引き起こす要因となる。
一方、駆動トルク補償では、張力差動形トルクセンサにより、ワイヤにかかる張力を直接計測し、フィードバック制御する制御系が構築されている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、特許文献2では張力差動形トルクセンサが駆動力伝達手段に直接触れているため、駆動力伝達手段自体の剛性が低くなってしまう。このように、安定した目標位置追随制御を行うことは困難であった。
特開2004−171333号公報 特開平5−164648号公報
本発明は、安定した目標位置追随制御を実現可能な制御装置、制御方法、プログラム及びロボットを提供する。
本願発明の一態様によれば、駆動軸、出力軸、駆動軸を駆動する駆動源、及び駆動軸から出力軸へ駆動力を伝達する駆動力伝達手段を有する制御対象を制御する制御装置であって、(イ)駆動軸の検出位置を入力するための駆動軸位置入力手段と、(ロ)出力軸の検出位置を入力するための出力軸位置入力手段と、(ハ)出力軸の位置と駆動軸の位置との関係を示す干渉行列に関するデータを保存するための記憶手段と、(ニ)出力軸の目標位置と入力された出力軸の位置に対して、データを用いて駆動軸に対する位置補償を算出する位置補償算出手段と、(ホ)入力された出力軸の位置及び入力された駆動軸の位置に対して、データを用いて駆動軸に対するトルク補償を算出するトルク補償算出手段と、(ヘ)位置補償及びトルク補償から、駆動源への指令値を算出する指令値算出部と、(ト)指令値に基づいて駆動軸を駆動するための信号を出力する出力手段とを備える制御装置が提供される。
本願発明の他の態様によれば、駆動軸、出力軸、駆動軸を駆動する駆動源、及び駆動軸から出力軸へ駆動力を伝達する駆動力伝達手段を有する制御対象を制御する制御方法であって、(イ)駆動軸の検出位置を入力するステップと、(ロ)出力軸の検出位置を入力するステップと、(ハ)出力軸の目標位置と入力された出力軸の位置に対して、出力軸の位置と駆動軸の位置との関係を示す干渉行列に関するデータを用いて駆動軸に対する位置補償を算出するステップと、(ニ)入力された出力軸の位置及び入力された駆動軸の位置に対して、データを用いて駆動軸に対するトルク補償を算出するステップと、(ホ)位置補償及びトルク補償から、駆動源への指令値を算出するステップと、(ヘ)指令値に基づいて駆動軸を駆動するための信号を出力するステップとを含む制御方法が提供される。
本願発明の更に他の態様によれば、駆動軸、出力軸、駆動軸を駆動する駆動源、及び駆動軸から出力軸へ駆動力を伝達する駆動力伝達手段を有する制御対象を制御するプログラムであって、(イ)出力軸の目標位置と入力された出力軸の位置に対して、出力軸の位置と駆動軸の位置との関係を示す干渉行列に関するデータを用いて駆動軸に対する位置補償を算出させる命令と、(ロ)入力された出力軸の位置及び入力された駆動軸の位置に対して、データを用いて駆動軸に対するトルク補償を算出させる命令と、(ハ)位置補償及びトルク補償から、駆動源への指令値を算出させる命令と、(ニ)指令値に基づいて駆動軸を駆動するための信号を出力させる命令とを制御装置に実行させるプログラムが提供される。
本願発明の更に他の態様によれば、(イ)上述した制御装置と、(ロ)駆動軸の検出位置を検出するための駆動軸位置検出器と、(ハ)出力軸の検出位置を検出するための出力軸位置検出器と、(ニ)出力手段から出力される信号に基づいて制御され駆動軸を駆動する駆動源とを備えるロボットが提供される。
本発明によれば、安定した目標位置追随制御を実現可能な制御装置、制御方法、プログラム及びロボットを提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
本発明の実施の形態に係る制御装置は、図1に示すように、駆動軸、出力軸、及び駆動軸と出力軸とを連結する駆動力伝達手段を有する制御対象(ロボット)を制御する制御装置であって、出力軸の目標位置と検出された出力軸の位置に対して、出力軸の位置と駆動軸の位置との関係を示す関係式(干渉行列)を用いて位置補償を算出する位置補償算出手段11と、検出された出力軸の位置及び検出された駆動軸の位置に対して、干渉行列を用いて駆動軸トルク補償を算出するトルク補償算出手段17と、位置補償及び駆動軸トルク補償から、後述する駆動源への指令値を算出する指令値算出部15と、指令値に基づく出力手段103からの出力信号によって制御される駆動源21とを備える。駆動源21は駆動軸を駆動する。
本発明の実施の形態における制御対象は、図2に模式的に示すように、本体30と、本体30に設けられた可動部からなる。可動部は、複数の節(リンク)31,32と、駆動プーリ33及び従動プーリ34等から構成される複数の関節(ジョイント)36,37と、駆動プーリ33及び従動プーリ34に巻きつけた駆動プーリ33から従動プーリ34へ駆動力を伝達するための駆動力伝達手段(ワイヤ)38を有する。
図3に模式的に示すように、駆動プーリ33、減速機39、駆動源21及び駆動軸位置検出器22が、駆動軸位置入力手段101を介して駆動軸(関節)36に取り付けられている。駆動源21としては、サーボモータ等のアクチュエータが使用可能である。駆動源21が回転駆動し、減速機39が回転数を落としトルクを上げる。一方、従動プーリ34及び出力軸位置検出器23が出力軸位置入力手段102を介して出力軸(関節)37に取り付けられている。駆動軸36の回転により、駆動プーリ33、駆動力伝達手段(ワイヤ)38及び従動プーリ34を介して出力軸37が回転駆動する。本発明の実施の形態では、簡単のために、駆動軸36及び出力軸37に対して制御する場合について述べる。
駆動軸位置検出器22及び出力軸位置検出器23のそれぞれは、ロータリエンコーダ等の位置センサが使用可能であり、所定の周波数成分を除去するフィルタを備えていても良い。駆動軸位置検出器22は、駆動軸36の位置の変位量(駆動軸角)ΘMを検出する。出力軸位置検出器23は、出力軸37の位置の変位量(出力軸角)ΘJを検出する。
図1に示したデータメモリ(記憶手段)3及び干渉行列メモリ(記憶手段)4としては、例えば半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクや磁気テープ等が採用可能である。データメモリ3は、目標位置に関するデータ列を記憶する。干渉行列メモリ4は、基準姿勢の出力軸−駆動軸変位量変換式(以下、単に「干渉行列」という。)MJを記憶する。干渉行列MJは、駆動軸位置の変位量ΘMと出力軸位置の変位量ΘJとを用いて式(1)のように表すことができる。

ΘJMJΘM …(1)

目標位置算出部10、位置補償算出手段11、トルク補償算出手段17及び指令値算出部15は、モジュールとして中央演算処理装置(CPU)1に含まれる。目標位置算出部10が、データメモリ3からデータ列を読み出して、各制御周期における出力軸37の目標位置ΘJrを算出する。
位置補償算出手段11は、出力軸偏差算出部12、駆動軸偏差算出部13、速度算出部16及び位置補償算出部14を備える。出力軸偏差算出部12は、出力軸位置検出器23により検出され、出力軸位置入力手段102により入力された出力軸位置の変位量ΘJと、目標位置算出部10により算出した出力軸37の目標位置ΘJrとの偏差ΔΘJ(=ΘJ−ΘJr)を算出する。
駆動軸偏差算出部13は、出力軸偏差算出部12により算出した出力軸位置偏差ΔΘJを干渉行列MJを用いて変換し、式(2)のように駆動軸位置偏差ΔΘMを算出する。

ΔΘMMJΔΘJ …(2)

速度算出部16が、駆動軸位置検出器22により検出され、駆動軸位置入力手段101により入力された駆動軸位置の変位量ΘMに基づいて駆動軸速度を算出する。なお、速度算出部16が、出力軸位置の変位量ΘJに基づいて駆動軸速度を算出することもできるが、駆動軸36と出力軸37では減速比だけ速度が異なっており、同じ分解能の位置検出器を取り付けていれば、出力軸位置の変位量ΘJに基づくよりも、駆動軸位置の変位量ΘMに基づいて駆動軸速度を算出する方が、より高い精度での速度を算出することができるため、好ましい。
位置補償算出部14は、駆動軸偏差算出部13により算出した駆動軸位置偏差ΔΘM、及び速度算出部16により算出した駆動軸速度に基づいて、駆動軸位置補償を算出し、これを出力軸位置補償とする。このように、駆動軸速度をフィードバックした速度制御ループに、駆動軸位置偏差ΔΘMをフィードバックした位置制御ループを構築することができる。この位置制御ループにおいて積分要素を実装すると、指令値との定常偏差をなくすことができるが、位相を遅らせてしまうため、あまり大きなゲインを与えることができない。
トルク補償算出手段17は、推定位置算出部18及びトルク補償算出部19を備える。推定位置算出部18が、出力軸位置検出器23により検出された出力軸位置の変位量ΘJを、基準姿勢の干渉行列MJを用いて変換することにより、式(3)のように駆動軸推定位置Θ'Mを算出する。

Θ'MMJΘJ …(3)

ここで、干渉行列MJは、設計時の初期姿勢等のある姿勢(以下、「基準姿勢」という。)であって、外部から負荷が加わっていないときの幾何学的構造に基づいて予め算出したものを採用している。ロボットが基準姿勢より変化している場合、あるいは外部から負荷がかかっている場合においては、駆動力伝達手段38(ワイヤ)の伸びや経路長変化が生じ、駆動力伝達手段38において誤差が発生する。これにより干渉行列MJが変動し、干渉行列MJと異なる干渉行列MT'Jとなる場合がある。駆動軸位置検出器22により検出される実際の駆動軸位置の変位量ΘMは、干渉行列MT'Jを用いて式(4)のようになる。

ΘMMT'JΘJ …(4)

このため、駆動軸位置検出器22により検出された駆動軸位置の変位量ΘMと、推定位置算出部18により算出した駆動軸推定位置Θ'Mは必ずしも一致せず、基準姿勢での干渉行列MJからの変化量ΔMJ(=MJMT'J)に対応する駆動軸位置の差ΔΘM(=Θ'M−ΘM)が生じる場合がある。トルク補償算出部19が、干渉行列の変化量ΔMJに相当する差ΔΘMを式(5)のように算出する。

ΔΘM=ΔMJΘJ …(5)

更に、トルク補償算出部19が、差ΔΘMに基づいて駆動軸トルク補償τMを算出する。例えば、差ΔΘMを線形補償する場合、係数をKとして、式(6)のように算出される。

τM=KΔΘM …(6)

なお、線形補償する他にも、トルクオブザーバで実装する等してもよい。
指令値算出部15が、トルク補償算出部19により算出した駆動軸トルク補償τMと、位置補償算出部14により算出した出力軸位置補償とを加算することにより指令値を算出する。
出力手段103は、指令値算出部15により算出された指令値に基づいて駆動軸36を駆動するための信号を出力する。駆動源21は、出力手段103からの信号に基づいて駆動軸36を駆動させる。
次に、本発明の実施の形態に係る制御方法を、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
(イ)ステップS1において、目標位置算出部10が、データメモリ3から目標位置データ列を読み出して、各制御周期における目標位置ΘJrを算出する。
(ロ)ステップS2において、出力軸位置検出器23により検出された出力軸位置の変位量ΘJ及び目標位置算出部10により算出した目標位置ΘJrに基づいて、出力軸位置補償を算出する。
(ハ)ステップS3において、出力軸位置検出器23により検出された出力軸位置の変位量ΘJ及び駆動軸位置検出器22により検出された駆動軸位置の変位量ΘMに基づいて駆動軸トルク補償τMを算出する。
(ニ)ステップS4において、ステップS2により算出した出力軸位置補償とステップS3により算出した駆動軸トルク補償τMとを加算して指令値を算出する。この指令値に基づいて、駆動源21が駆動軸36を駆動させる。
(ホ)ステップS5において、制御が終了したか確認し、終了していなければ再びステップS1に戻り、指令値を算出する。
次に、図4のステップS2における出力軸位置補償算出方法を、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
(イ)ステップS11において、出力軸位置検出器23が、出力軸位置の変位量ΘJを検出し、出力軸位置入力手段102がCPU1に入力する。
(ロ)ステップS12において、駆動軸偏差算出部13が、出力軸位置の変位量ΘJと目標位置ΘJrとの出力軸位置偏差ΔΘJを算出する。
(ハ)ステップS13において、駆動軸偏差算出部13が、出力軸位置偏差ΔΘJを干渉行列MJを用いて変換し、駆動軸位置偏差ΔΘMを算出する。
(ニ)ステップS14において、駆動軸位置検出器22が駆動軸位置の変位量ΘMを検出し、駆動軸位置入力手段101がCPU1に入力する。
(ホ)ステップS15において、速度算出部16が、駆動軸位置検出器22により検出された駆動軸位置の変位量ΘMに基づいて駆動軸速度を算出する。
(ヘ)ステップS16において、位置補償算出部14が、駆動軸位置偏差ΔΘMに基づいて駆動軸位置補償を算出し、これを出力軸位置補償とする。
次に、図4のステップS3における駆動軸トルク補償算出方法を、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
(イ)ステップS21において、出力軸位置検出器23が、出力軸位置の変位量ΘJを検出する。
(ロ)ステップS22において、推定位置算出部18が、干渉行列メモリ4から基準姿勢の干渉行列MJを読み出して、出力軸位置検出器23により検出された出力軸位置の変位量ΘJを、基準姿勢の干渉行列MJを用いた式(1)より変換し、駆動軸推定位置Θ'Mを算出する。
(ハ)ステップS23において、駆動軸位置検出器22が、駆動軸位置の変位量ΘMを検出する。
(ニ)ステップS24において、トルク補償算出部19が、干渉行列の変化量ΔMJに対応する駆動軸推定位置Θ'Mと駆動軸位置の変位量ΘMとの差ΔΘMを算出する。
(ホ)ステップS25において、トルク補償算出部19が、差ΔΘMに基づいて駆動軸トルク補償τMを算出する。
本発明の実施の形態に係る制御装置によれば、駆動力伝達手段(ワイヤ)38のような非線形要素を含んだ制御対象において、干渉行列を一定とみなさずに、図2に示したリンク31,32の位置の変化等の制御対象の姿勢変化や負荷荷重に応じて生じる干渉行列の変化量ΔMJを考慮して駆動軸トルク補償を算出するので、安定化した制御を実現可能となる。また、駆動力伝達手段(ワイヤ)38の張力を直接計測しなくてすむので、駆動力伝達手段(ワイヤ)38の剛性を維持することができる。
図4に示した一連の手順、即ち:駆動軸位置の変位量ΘMを検出させる命令;出力軸位置の変位量ΘJを検出させる命令;出力軸の目標位置を算出させる命令;目標位置と検出・入力された出力軸位置に対して、干渉行列MJに関するデータを用いて駆動軸36に対する位置補償を算出させる命令;検出・入力された出力軸位置の変位量ΘJ及び検出・入力された駆動軸位置の変位量ΘMに対して、干渉行列MJに関するデータを用いて駆動軸36に対するトルク補償τMを算出させる命令;駆動軸36に対するトルク補償τMに基づいて、駆動源21への指令値を算出させる命令;及び指令値に基づいて駆動軸36を駆動するための信号を出力手段103から駆動源21へ出力させる命令;等は、図4と等価なアルゴリズムのプログラムにより、図1に示した制御装置を制御して実行出来る。このプログラムは、本発明の制御装置を構成するコンピュータシステムのデータメモリ3に記憶させればよい。また、このプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に保存し、この記録媒体を制御装置のデータメモリ3に読み込ませることにより、本発明の実施の形態の一連の手順を実行することができる。ここで、「コンピュータ読取り可能な記録媒体」とは、例えばコンピュータの外部メモリ装置、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのプログラムを記録することができるような媒体などを意味する。具体的には、フレキシブルディスク、CD−ROM,MOディスクなどが「コンピュータ読取り可能な記録媒体」に含まれる。例えば、制御装置の本体は、フレキシブルディスク装置(フレキシブルディスクドライブ)および光ディスク装置(光ディスクドライブ)を内蔵若しくは外部接続するように構成できる。
フレキシブルディスクドライブに対してはフレキシブルディスクを、また光ディスクドライブに対してはCD−ROMをその挿入口から挿入し、所定の読み出し操作を行うことにより、これらの記録媒体に格納されたプログラムをデータメモリ3にインストールすることができる。また、所定のドライブ装置を接続することにより、例えばROMや、磁気テープ装置を用いることもできる。さらに、インターネット等の情報処理ネットワークを介して、このプログラムをデータメモリ3に格納することが可能である。

(第1の変形例)
第1の変形例として、干渉行列メモリ4に記憶している干渉行列MJを修正する場合を説明する。第1の変形例に係る制御装置は、図7に示すように、修正部41を更に備える点が、図1に示した制御装置の構成と異なる。
修正部41は、トルク補償算出部19により算出した干渉行列の変化量ΔMJを用いて干渉行列MJを修正する。干渉行列の変化量ΔMJは、駆動軸推定位置Θ'Mと駆動軸位置の変位量ΘMとの差ΔΘMに依存しているので、式(7)のように差ΔΘMの時間差分ΔΘM(tn)/dtを算出する。

ΔΘM(tn)/dt=(Θ'M(tn)-ΘM(tn))-(Θ'M(tn-1)-ΘM(tn-1)) …(7)

ここで、干渉行列MJは、出力軸位置ベクトルとの積を考慮すると、式(8)のように表現され、ΔΘMの成分ΔΘMiによって行ベクトルTMiが修正される。

MJ=[TM1,TM2,…TMmt …(8)

例えば、線形補償をする場合、ΔΘM(tn)を用いて、係数をKTiとして、式(9)のように干渉行列MJの行ベクトルTMiが修正され、新しい干渉行列が得られる。

Mi=TMi+KTiΔΘMi(tn) …(9)

なお、ΔΘM(tn)/dtが大きいほど修正量が大きくなり、制御が不安定となる可能性が大きくなるので、ΔΘM(tn)/dtに対する閾値をデータメモリ3に記憶させておき、修正部41が、ΔΘM(tn)/dtを閾値と比較して、ΔΘM(tn)/dtが閾値よりも大きい場合には丸め処理等の補正を行う等しても良い。
次に、第1の変形例に係る制御方法を、図8のフローチャートを参照しながら説明する。
(イ)ステップS31において、目標位置算出部10が目標位置ΘJrを算出する。
(ロ)ステップS32において、修正部41が、以前の修正からの経過時間等に基づいて、干渉行列MJを修正するか判断を行う。修正すると判断した場合はステップS33に進む。
(ハ)ステップS33において、修正部41が、ΔΘM(tn)/dtを算出し、ΔΘM(tn)/dtを用いて干渉行列MJの要素を修正する。
(ニ)ステップS33と並列して、ステップS34において、出力軸位置検出器23により検出された出力軸位置の変位量ΘJ及び目標位置算出部10により算出した目標位置ΘJrに基づいて、修正した干渉行列MT'Jを用いて出力軸位置補償を算出する。
(ホ)ステップS35において、出力軸位置検出器23により検出された出力軸位置の変位量ΘJ及び駆動軸位置検出器22により検出された駆動軸位置の変位量ΘMに基づいて、修正した干渉行列MT'Jを用いて駆動軸トルク補償τMを算出する。
(ヘ)ステップS36及びS37における手順は、図4のステップS4及びS5の手順と実質的に同様であるので、重複した説明を省略する。
次に、図8のステップS33の干渉行列の修正方法を、図9のフローチャートを参照しながら説明する。
(イ)ステップS41において、出力軸位置検出器23が出力軸位置の変位量ΘJを検出する。
(ロ)ステップS42において、推定位置算出部18が、干渉行列メモリ4から基準姿勢の干渉行列MJを読み出して、出力軸位置検出器23により検出された出力軸位置の変位量ΘJを、基準姿勢の干渉行列MJを用いて変換し、駆動軸推定位置Θ'Mを算出する。
(ハ)ステップS43において、駆動軸位置検出器22が駆動軸位置の変位量ΘMを検出する。
(ニ)ステップS44において、トルク補償算出部19が、駆動軸推定位置Θ'Mと駆動軸位置の変位量ΘMとの差ΔΘMを算出する。
(ホ)ステップS45において、修正部41が、時間差分ΔΘM(tn)/dtを算出し、干渉行列の修正量とする。
(ヘ)ステップS46において、修正部41が、干渉行列メモリ4に記憶している干渉行列MJの要素をΔΘM(tn)を用いて修正する。
第1の変形例によれば、干渉行列MJの要素を修正することで、駆動力伝達手段38をより正確に表現することができる。この結果、駆動軸推定位置Θ'Mをより正確に算出することができ、駆動軸位置偏差ΔΘMを小さくすることができ、結果として駆動軸トルク補償τMをも小さくすることができる。
また、図8に示したステップS32において、修正部41が、ある一定間隔が経過するまでは修正しないと判断することにより、修正する頻度を調整することができる。ここで、干渉行列MJの修正は、制御周期程度の頻度で行うと、出力軸位置補償において振動を誘発する可能性がある。よって、干渉行列MJの修正を行う周期は、目標位置ΘJrを算出する周期と比べて長い周期で、数倍程度大きくなるようにすれば、制御安定性を確保することができる。

(第2の変形例)
第2の変形例として、図10に示すように、力検出器(力センサ)42及び力補償算出部43を更に備える点が、図5に示した第1の変形例と異なる。
力検出器42は、例えば力入力手段104を介して制御対象(ロボット)の先端部に取り付けられる。力検出器42は、出力軸37に負荷された負荷荷重を検出する。力検出器42として、6軸の力・モーメントを計測できるものを用いてもよい。
力補償算出部43は、力検出器42により検出された負荷荷重Fに基づいて、ヤコビアンJを用いて、式(10)のように出力軸トルクτJを算出する。

τJ=JtF …(10)

更に、力補償算出部43は、仮想仕事の原理より、MJの逆行列である駆動軸−出力軸位置変換干渉行列JMを用いて、式(11)のように出力軸トルクτJを各駆動軸36に負荷された駆動軸トルクτMに変換する。

τM=(Mt J-1τJJt MτJ …(11)

更に、力補償算出部43が、駆動軸トルクτMを用いて線形補償等の力補償を算出する。指令値算出部15は、出力軸位置補償及び駆動軸トルク補償に、力補償算出部43により算出した力補償を加算して指令値を算出する。他の構成は、図7に示した制御装置の構成と実質的に同様であるので、重複した説明を省略する。
次に、第2の変形例に係る制御方法を、図11のフローチャートを参照して説明する。
(イ)ステップS51において、目標位置算出部10が目標位置ΘJrを算出する。
(ロ)ステップS52において、修正部41が、以前の修正からの経過時間等に基づいて、干渉行列MJを修正するか判断を行う。修正すると判断した場合はステップS53に進む。
(ハ)ステップS53おいて、修正部41が、ΔΘM(tn)を算出し、ΔΘM(tn)を用いて干渉行列MJの要素を修正する。
(ニ)ステップS54において出力軸位置補償を算出し、ステップS55において駆動軸トルク補償を算出するのに並列して、ステップS56において力補償算出部43が力補償を算出する。
(ホ)ステップS57において、指令値算出部15が、出力軸位置補償、駆動軸トルク補償及び力補償に基づいて指令値を算出する。この指令値に基づいて駆動源21が駆動軸36を制御する。
次に、図11のステップS56における力補償算出方法を、図12のフローチャートを参照しながら説明する。
(イ)ステップS61において、力検出器42が、出力軸37に対する負荷加重(力)を検出する。
(ロ)ステップS62において、力補償算出部43が、力検出器42により検出された負荷加重に基づいて出力軸トルクτJを算出する。
(ハ)ステップS63において、力補償算出部43が、出力軸トルクτJを干渉行列を用いて変換し、駆動軸トルクτMを算出する。
(ニ)ステップS64において、力補償算出部43が、駆動軸トルクτMを用いて力補償を算出する。
また、図10に示した力検出器42の代わりに、出力軸37のトルクを検出する出力軸トルク検出器(トルクセンサ)を備えていても良い。この場合の力補償算出方法を、図13のフローチャートを参照しながら説明する。
(イ)ステップS71において、出力軸トルク検出器が、出力軸トルクを検出する。この場合、図11のステップS62における力補償算出部43により算出された出力軸トルクτJと同じ物理量が得られる。
(ロ)ステップS72において、力補償算出部43が、出力軸トルク検出器により検出された出力軸トルクを干渉行列を用いて変換し、駆動軸トルクτMを算出する。
(ハ)ステップS73において、力補償算出部43が、駆動軸トルクτMを用いて力補償を算出する。
第2の変形例によれば、先端部での負荷荷重を計測する力検出器42や、トルク入力手段を介して設けられた各関節に作用する外部からのトルクを計測するトルク検出器により、駆動軸36に作用するトルクを算出し、これを力補償、あるいはトルク補償として指令値へ加えることで、より正確な指令値を算出することができる。

(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、実施の形態の説明においては、ロボットの動力伝達系として、図2に示すような駆動プーリ33と従動プーリ34、及び駆動力伝達手段(ワイヤ)38から構成される系を説明したが、他の動力伝達系であっても良い。また、駆動軸36と出力軸37が一対一対応しない干渉機構を有するものであっても良い。
更に、制御装置は、CPU1が制御対象(ロボット)の内部に埋め込まれて一体化されていても良い。また、CPU1は制御対象の外部にあり、有線或いは無線で遠隔制御することも可能である。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施の形態に係る制御装置の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る制御対象の一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る制御対象の一例の一部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る制御方法の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態の出力軸位置補償算出方法の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態のトルク補償算出方法の一例を説明するためのフローチャートである。 第1の変形例の制御装置の一例を示すブロック図である。 第1の変形例の制御方法の一例を説明するためのフローチャートである。 第1の変形例の干渉行列の修正方法の一例を説明するためのフローチャートである。 第2の変形例の制御装置の一例を示すブロック図である。 第2の変形例の制御方法の一例を説明するためのフローチャートである。 第2の変形例の力補償算出方法の一例を説明するためのフローチャートである。 第2の変形例のトルク補償算出方法の一例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…中央演算処理装置(CPU)
3…データメモリ
4…干渉行列メモリ(記憶手段)
10…目標位置算出部
11…位置補償算出手段
12…出力軸偏差算出部
13…駆動軸偏差算出部
14…位置補償算出部
15…指令値算出部
16…速度算出部
17…トルク補償算出手段
18…推定位置算出部
19…トルク補償算出部
21…駆動源
22…駆動軸位置検出器
23…出力軸位置検出器
30…本体
31,32…節(リンク)
33…駆動プーリ(関節)
34…従動プーリ(関節)
36…駆動軸(関節)
37…出力軸(関節)
38…駆動力伝達手段(ワイヤ)
39…減速機
41…修正部
42…力検出器
43…力補償算出部
101…駆動軸位置入力手段
102…出力軸位置入力手段
103…出力手段
104…力入力手段

Claims (12)

  1. 駆動軸、出力軸、前記駆動軸を駆動する駆動源、及び前記駆動軸から前記出力軸へ駆動力を伝達する駆動力伝達手段を有する制御対象を制御する制御装置であって、
    前記駆動軸の検出位置を入力するための駆動軸位置入力手段と、
    前記出力軸の検出位置を入力するための出力軸位置入力手段と、
    前記出力軸の位置と前記駆動軸の位置との関係を示す干渉行列に関するデータを保存するための記憶手段と、
    前記出力軸の目標位置と入力された前記出力軸の位置に対して、前記データを用いて前記駆動軸に対する位置補償を算出する位置補償算出手段と、
    前記入力された前記出力軸の位置及び入力された前記駆動軸の位置に対して、前記データを用いて前記駆動軸に対するトルク補償を算出するトルク補償算出手段と、
    前記位置補償及び前記トルク補償から、前記駆動源への指令値を算出する指令値算出部と、
    前記指令値に基づいて前記駆動軸を駆動するための信号を出力する出力手段
    とを備えることを特徴とする制御装置。
  2. 前記位置補償算出手段が、
    前記目標位置と前記入力された前記出力軸の位置との偏差を算出する出力軸偏差算出部と、
    前記偏差に基づいて前記データを用いて駆動軸位置偏差を算出する駆動軸偏差算出部と、
    前記入力された前記駆動軸の位置に基づいて駆動軸速度を算出する速度算出部と、
    前記駆動軸位置偏差及び前記駆動軸速度から前記位置補償を算出する位置補償算出部
    とを備えることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記トルク補償算出手段が、
    前記入力された前記出力軸の位置を前記データを用いて駆動軸推定位置を算出する推定位置算出部と、
    前記駆動軸推定位置と前記入力された前記駆動軸の位置との差から前記トルク補償を算出するトルク補償算出部
    とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記差に基づいて前記データを修正する修正部を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記修正部が、
    前記差の時間差分を算出し、
    前記時間差分に基づいて、指令値前記データを修正する
    ことを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記目標位置を算出するための目標位置算出部をさらに有し、
    前記修正部が、前記目標位置を算出する周期よりも長い周期で前記データを修正することを特徴とする請求項3又は4に記載の制御装置。
  7. 前記出力軸へ付加される力を入力するための力入力手段と、
    前記力に基づいて力補償を算出する力補償算出部
    とを更に備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 前記出力軸へ付加されるトルクを入力するためのトルク入力手段と、
    前記トルクに基づいて、前記データを用いて力補償を算出する力補償算出部
    とを更に備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 前記指令値算出部が、前記力補償に基づいて前記指令値を算出することを特徴とする請求項7又は8に記載の制御装置。
  10. 駆動軸、出力軸、前記駆動軸を駆動する駆動源、及び前記駆動軸から前記出力軸へ駆動力を伝達する駆動力伝達手段を有する制御対象を制御する制御方法であって、
    前記駆動軸の検出位置を入力するステップと、
    前記出力軸の検出位置を入力するステップと、
    前記出力軸の目標位置と入力された前記出力軸の位置に対して、前記出力軸の位置と前記駆動軸の位置との関係を示す干渉行列に関するデータを用いて前記駆動軸に対する位置補償を算出するステップと、
    前記入力された前記出力軸の位置及び入力された前記駆動軸の位置に対して、前記データを用いて前記駆動軸に対するトルク補償を算出するステップと、
    前記位置補償及び前記トルク補償から、前記駆動源への指令値を算出するステップと、
    前記指令値に基づいて前記駆動軸を駆動するための信号を出力するステップ
    とを含むことを特徴とする制御方法。
  11. 駆動軸、出力軸、前記駆動軸を駆動する駆動源、及び前記駆動軸から前記出力軸へ駆動力を伝達する駆動力伝達手段を有する制御対象を制御するプログラムであって、
    前記出力軸の目標位置と入力された前記出力軸の位置に対して、前記出力軸の位置と前記駆動軸の位置との関係を示す干渉行列に関するデータを用いて前記駆動軸に対する位置補償を算出させる命令と、
    前記入力された前記出力軸の位置及び入力された前記駆動軸の位置に対して、前記データを用いて前記駆動軸に対するトルク補償を算出させる命令と、
    前記位置補償及び前記トルク補償から、前記駆動源への指令値を算出させる命令と、
    前記指令値に基づいて前記駆動軸を駆動するための信号を出力させる命令
    とを制御装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  12. 請求項1〜9に記載の制御装置と、
    前記駆動軸の検出位置を検出するための駆動軸位置検出器と、
    前記出力軸の検出位置を検出するための出力軸位置検出器と、
    前記出力手段から出力される信号に基づいて制御される駆動源
    とを備えることを特徴とするロボット。
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