JP2008297949A - 内燃機関の始動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料圧力等をパラメータとして燃料噴射期間を補正するようにした内燃機関に対し、このパラメータの検知に誤りが生じている状況であっても内燃機関の始動性を良好に確保することができる始動制御装置を提供する。
【解決手段】燃圧センサ88により検知される燃料圧力、モニタされているバッテリ電圧、燃温センサ80により検知される燃料温度それぞれに応じてインジェクタ2の燃料噴射期間を補正してエンジンの始動を行った際、始動不良が発生すると、先ず、燃料圧力による燃料噴射期間補正動作を禁止して再始動を行う。再び始動不良が発生すると、バッテリ電圧による燃料噴射期間補正動作を禁止して再始動を行う。更に始動不良が発生すると、燃料温度による燃料噴射期間補正動作を禁止して再始動を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車用エンジン等に代表される内燃機関の始動制御装置に係る。特に、本発明は、内燃機関の始動が良好に行われなかった場合の始動性を確保するための対策に関する。
例えば自動車用エンジンにおいては、始動の際、スタータモータが駆動されてクランキングが行われる。また、このクランキングに伴ってインジェクタから燃焼室内への燃料噴射及び点火プラグの点火が行われ、始動に至ることになる。
ところが、何らかの原因で始動フェール、つまり、始動に失敗した場合に、再始動を試みても上記始動フェール状態が継続する状況になると、燃焼室内に残存する混合気の空燃比がリッチになり過ぎて着火燃焼が困難になり、極端な場合には、点火プラグが液相燃料で濡れた状態(所謂点火プラグのカブリ状態)となって、その後の始動が一層困難となってしまう可能性がある。このため、始動フェール発生後の再始動にあっては始動性を改善するための始動制御動作を行うことが望まれている。
この点に鑑み、下記の特許文献1では、筒内直噴式ガソリンエンジンにおいて、「成層燃焼」から「非成層燃焼」に切り換えることで良好な始動性を確保できるようにしている。具体的には、エンジン始動時は燃焼室内温度が低いため、このような状況で、エンジンの圧縮行程時に筒内への燃料噴射を行う「成層燃焼」を行わせようとしても、インジェクタから噴射されてピストン頂部のキャビティ内壁面等に付着した燃料(液相の燃料)が十分に気化霧化できず、良好な始動性が得られない場合がある。そこで、エンジン始動時には、吸気行程時に筒内への燃料噴射を行う非成層燃焼(均質燃焼)に切り換え、吸気行程及び圧縮行程に伴う混合気の攪拌による燃料の気化霧化を促進させることで、良好な始動性が確保できるようにしている。
また、一般的なインジェクタの燃料噴射制御としては、下記の特許文献2に開示されているように燃料圧力に応じて燃料噴射期間を補正したり、下記の特許文献3に開示されているように電源電圧値に応じて燃料噴射期間を補正するものが知られている。
具体的には、燃料圧力が高いほど単位時間当たりにインジェクタから噴射される燃料の量は多くなる。このため、基準となる燃料圧力(基準燃料圧力)に対して実燃料圧力(例えばデリバリパイプに取り付けられた燃圧センサにより検知される燃料圧力)が高い場合にはインジェクタに通電する期間を短くして開弁期間を短くするように補正する一方、基準燃料圧力に対して実燃料圧力が低い場合にはインジェクタに通電する期間を長くして開弁期間を長くするように補正する(以上、燃圧対応噴射期間補正動作)。
また、上記インジェクタは、通電によりニードルを移動させることで噴孔を開放して噴射動作を行うようになっているため、電源電圧(バッテリ電圧)が高いほどインジェクタ開弁時におけるニードルのリフト量が大きく得られて単位時間当たりの燃料噴射量は多くなる。このため、基準となる電源電圧(基準電源電圧)に対して実電源電圧が高い場合にはインジェクタに通電する期間を短くして開弁期間を短くするように補正する一方、基準電源電圧に対して実電源電圧が低い場合にはインジェクタに通電する期間を長くして開弁期間を長くするように補正する(以上、電圧対応噴射期間補正動作)。
また、燃料温度に応じてインジェクタの開弁期間を補正することも知られている。つまり、燃料温度が低いほど燃料の密度が高くなっているため、基準となる燃料温度(基準燃料温度)に対して実燃料温度が低い場合にはインジェクタの開弁期間を短くするように補正する一方、基準燃料温度に対して実燃料温度が高い場合にはインジェクタの開弁期間を長くするように補正する(以上、燃温対応噴射期間補正動作)。
特開2000−97071号公報 特開2004−218616号公報 特開平11−125135号公報
ところが、上記特許文献1に開示されているような非成層燃焼で始動を行った場合であっても始動が良好に行われない状況を招くことがある。
その原因について本発明の発明者は考察し、上述した燃圧対応噴射期間補正動作、電圧対応噴射期間補正動作、燃温対応噴射期間補正動作等によって燃料噴射期間を補正する制御が行われていることに着目した。
そして、例えば、燃圧センサが故障しており、この燃圧センサの出力信号に基づいて検知される燃料圧力が誤認識されている場合には、燃料噴射期間が適正な期間(良好な始動性が確保できる燃料噴射期間)よりも短すぎたり、長すぎたりするといった状況を招き、失火等の燃焼不良状態となってしまう可能性があることを見出した。
同様に、電源電圧が誤認識されたり、燃料温度が誤認識されたりした場合にも、適正な燃料噴射期間が得られなくなってエンジンの始動性が悪化してしまう可能性があることについても見出した。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、燃料圧力等をパラメータとして燃料噴射期間を補正するようにした内燃機関に対し、このパラメータの検知に誤りが生じている状況であっても内燃機関の始動性を良好に確保することができる始動制御装置を提供することにある。
−課題の解決原理−
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決原理は、内燃機関の始動不良が発生する状況にあっては、燃料噴射期間の補正動作(燃料圧力、電源電圧、燃料温度などに応じた補正動作)を行っていたことが原因で始動性が悪化している可能性を考慮し、この補正動作を禁止することで得られる燃料噴射期間によって内燃機関の始動を行うようにする。これにより、上記燃料噴射期間を補正する動作が悪影響を及ぼしていたことによる始動不良の発生状況を解消している。
−解決手段−
具体的に、先ず、燃料圧力に応じて燃料噴射期間を補正するようにしたものに対して本発明の技術的思想を適用した構成について説明する。
内燃機関の始動時、基本燃料噴射期間に対し、燃料圧力に応じて燃料噴射期間補正手段が燃料噴射期間を補正し、この補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う内燃機関の始動制御装置を前提とする。この内燃機関の始動制御装置に対し、始動不良検知手段及び噴射期間燃圧補正禁止手段を備えさせている。始動不良検知手段は、上記燃料噴射期間補正手段によって補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う始動動作時に内燃機関が始動しない場合、始動不良の発生を検知するものである。噴射期間燃圧補正禁止手段は、上記始動不良検知手段によって内燃機関の始動不良が検知された際、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止し、燃料圧力に応じた補正がなされることなしに設定された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行うものである。
この特定事項により、先ず、内燃機関の始動時に、燃料噴射期間補正手段によって燃料圧力(燃料噴射弁に供給される燃料の圧力)に応じた燃料噴射期間の補正が行われ、この補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う始動動作が行われる。つまり、基準燃料圧力に対して実際の燃料圧力が高い場合には燃料噴射期間が短くなるように補正され、逆に、基準燃料圧力に対して実際の燃料圧力が低い場合には燃料噴射期間が長くなるように補正されることになる。この場合に、始動不良検知手段によって内燃機関の始動不良が検知された際には、燃料圧力センサに故障が生じており上記燃料圧力に応じて燃料噴射期間の補正を行っていたことが始動不良の原因である可能性があることを考慮し、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止し、この補正がなされていない燃料噴射期間(予め設定された固定値としての燃料噴射期間や、燃料圧力以外のパラメータによって補正された燃料噴射期間)で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行って内燃機関の再始動を試みる。この場合、上記燃料圧力に応じて燃料噴射期間の補正を行っていたことが上記始動不良の原因であった場合には、この再始動により内燃機関は良好に始動することになり、始動フェール状態(再始動を試みても始動できない状態)が継続してしまうといった状況を回避できる。
また、電源電圧に応じて燃料噴射期間を補正するようにしたものに対して本発明の技術的思想を適用した構成としては以下のものが挙げられる。
内燃機関の始動時、基本燃料噴射期間に対し、電源電圧に応じて燃料噴射期間補正手段が燃料噴射期間を補正し、この補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う内燃機関の始動制御装置を前提とする。この内燃機関の始動制御装置に対し、始動不良検知手段及び噴射期間電圧補正禁止手段を備えさせている。始動不良検知手段は、上記燃料噴射期間補正手段によって補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う始動動作時に内燃機関が始動しない場合、始動不良の発生を検知するものである。噴射期間電圧補正禁止手段は、上記始動不良検知手段によって内燃機関の始動不良が検知された際、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による電源電圧に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止し、電源電圧に応じた補正がなされることなしに設定された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行うものである。
この特定事項では、先ず、内燃機関の始動時に、燃料噴射期間補正手段によって電源電圧(燃料噴射弁を駆動するためのバッテリ電圧)に応じた燃料噴射期間の補正が行われ、この補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う始動動作が行われる。つまり、基準電源電圧に対して実際の電源電圧が高い場合には燃料噴射期間が短くなるように補正され、逆に、基準電源電圧に対して実際の電源電圧が低い場合には燃料噴射期間が長くなるように補正されることになる。この場合に、始動不良検知手段によって内燃機関の始動不良が検知された際には、電源電圧のモニタ(モニタ用の電気回路など)に故障が生じているなどして上記電源電圧に応じて燃料噴射期間の補正を行っていたことが始動不良の原因である可能性があることを考慮し、次回の内燃機関の始動時には、上記噴射期間補正手段による電源電圧に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止し、この補正がなされていない燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行って内燃機関の再始動を試みる。この場合、上記電源電圧に応じて燃料噴射期間の補正を行っていたことが上記始動不良の原因であった場合には、この再始動により内燃機関は良好に始動することになり、始動フェール状態が継続してしまうといった状況を回避できる。
また、燃料温度に応じて燃料噴射期間を補正するようにしたものに対して本発明の技術的思想を適用した構成としては以下のものが挙げられる。
内燃機関の始動時、基本燃料噴射期間に対し、燃料温度に応じて燃料噴射期間補正手段が燃料噴射期間を補正し、この補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う内燃機関の始動制御装置を前提とする。この内燃機関の始動制御装置に対し、始動不良検知手段及び噴射期間燃温補正禁止手段を備えさせている。始動不良検知手段は、上記燃料噴射期間補正手段によって補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う始動動作時に内燃機関が始動しない場合、始動不良の発生を検知するものである。噴射期間燃温補正禁止手段は、上記始動不良検知手段によって内燃機関の始動不良が検知された際、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による燃料温度に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止し、燃料温度に応じた補正がなされることなしに設定された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行うものである。
この特定事項では、先ず、内燃機関の始動時に、燃料噴射期間補正手段によって燃料温度(燃料噴射弁に供給される燃料の温度)に応じた燃料噴射期間の補正が行われ、この補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う始動動作が行われる。つまり、基準燃料温度に対して実際の燃料温度が低い場合には燃料噴射期間が短くなるように補正され、逆に、基準燃料温度に対して実際の燃料温度が高い場合には燃料噴射期間が長くなるように補正されることになる。この場合に、始動不良検知手段によって内燃機関の始動不良が検知された際には、燃料温度センサに故障が生じており上記燃料温度に応じて燃料噴射期間の補正を行っていたことが始動不良の原因である可能性があることを考慮し、次回の内燃機関の始動時には、上記噴射期間補正手段による燃料温度に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止し、この補正がなされていない燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行って内燃機関の再始動を試みる。この場合、上記燃料温度に応じて燃料噴射期間の補正を行っていたことが上記始動不良の原因であった場合には、この再始動により内燃機関は良好に始動することになり、始動フェール状態が継続してしまうといった状況を回避できる。
上述した噴射期間燃圧補正禁止手段、噴射期間電圧補正禁止手段、噴射期間燃温補正禁止手段は共に同一の内燃機関に搭載することが可能である。以下、具体的に説明する。
先ず、これら3者を共に搭載した場合の構成について述べる。内燃機関の始動時、基本燃料噴射期間に対し、燃料圧力、電源電圧及び燃料温度のそれぞれに応じて燃料噴射期間補正手段が燃料噴射期間を補正し、この補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う内燃機関の始動制御装置を前提とする。この内燃機関の始動制御装置に対し、始動不良検知手段、噴射期間燃圧補正禁止手段、噴射期間電圧補正禁止手段及び噴射期間燃温補正禁止手段を備えさせている。始動不良検知手段は、上記燃料噴射期間補正手段によって補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う始動動作時に内燃機関が始動しない場合、始動不良の発生を検知するものである。噴射期間燃圧補正禁止手段は、上記始動不良検知手段によって内燃機関の始動不良が検知された際、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止し、電源電圧及び燃料温度に応じて補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行うものである。噴射期間電圧補正禁止手段は、上記噴射期間燃圧補正禁止手段により燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正を行うことなしに燃料噴射弁から燃料噴射動作を行っても内燃機関が始動しない場合、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による電源電圧に応じた燃料噴射期間の補正動作をも禁止し、燃料温度に応じて補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行うものである。噴射期間燃温補正禁止手段は、上記噴射期間燃圧補正禁止手段により燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正を行うことなく、且つ上記噴射期間電圧補正禁止手段により電源電圧に応じた燃料噴射期間の補正を行うことなしに燃料噴射弁から燃料噴射動作を行っても内燃機関が始動しない場合、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による燃料温度に応じた燃料噴射期間の補正動作をも禁止し、燃料圧力、電源電圧及び燃料温度に応じた補正がなされていない予め設定された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行うものである。
このように、燃料圧力、電源電圧、燃料温度の順で燃料噴射期間の補正動作を禁止していく理由は、上述の如く内燃機関の始動不良に対する影響度合いの大きい順に補正動作を禁止することで、できるだけ早期に内燃機関の再始動を可能にするためである。つまり、燃料圧力が誤認識されている場合には、電源電圧や燃料温度が誤認識されている場合に比べて始動不良が発生する可能性が高いため、始動不良が発生した場合には、先ず、上記燃圧対応噴射期間補正動作を禁止して始動性の改善を試みる。同様に、電源電圧が誤認識されている場合には、燃料温度が誤認識されている場合に比べて始動不良が発生する可能性が高いため、上記燃圧対応噴射期間補正動作を禁止しても始動不良が発生する場合には、上記電圧対応噴射期間補正動作を禁止して始動性の改善を試みるようにしている。これにより、できる限り早期の内燃機関の始動を可能にしている。
上記3つの補正禁止手段のうちの2つを備えさせた構成として、以下の2タイプが挙げられる。
先ず、上記噴射期間燃圧補正禁止手段及び噴射期間電圧補正禁止手段を搭載した場合の構成について説明する。内燃機関の始動時、基本燃料噴射期間に対し、燃料圧力及び電源電圧のそれぞれに応じて燃料噴射期間補正手段が燃料噴射期間を補正し、この補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う内燃機関の始動制御装置を前提とする。この内燃機関の始動制御装置に対し、始動不良検知手段、噴射期間燃圧補正禁止手段及び噴射期間電圧補正禁止手段を備えさせている。始動不良検知手段は、上記燃料噴射期間補正手段によって補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う始動動作時に内燃機関が始動しない場合、始動不良の発生を検知するものである。噴射期間燃圧補正禁止手段は、上記始動不良検知手段によって内燃機関の始動不良が検知された際、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止し、電源電圧に応じて補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行うものである。噴射期間電圧補正禁止手段は、上記噴射期間燃圧補正禁止手段により燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正を行うことなしに燃料噴射弁から燃料噴射動作を行っても内燃機関が始動しない場合、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による電源電圧に応じた燃料噴射期間の補正動作をも禁止し、燃料圧力及び電源電圧に応じた補正がなされていない予め設定された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行うものである。
次に、上記噴射期間燃圧補正禁止手段及び噴射期間燃温補正禁止手段を搭載した場合の構成について説明する。内燃機関の始動時、基本燃料噴射期間に対し、燃料圧力及び燃料温度のそれぞれに応じて燃料噴射期間補正手段が燃料噴射期間を補正し、この補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う内燃機関の始動制御装置を前提とする。この内燃機関の始動制御装置に対し、始動不良検知手段、噴射期間燃圧補正禁止手段及び噴射期間燃温補正禁止手段を備えさせている。始動不良検知手段は、上記燃料噴射期間補正手段によって補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う始動動作時に内燃機関が始動しない場合、始動不良の発生を検知するものである。噴射期間燃圧補正禁止手段は、上記始動不良検知手段によって内燃機関の始動不良が検知された際、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止し、燃料温度に応じて補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行うものである。噴射期間燃温補正禁止手段は、上記噴射期間燃圧補正禁止手段により燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正を行うことなしに燃料噴射弁から燃料噴射動作を行っても内燃機関が始動しない場合、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による燃料温度に応じた燃料噴射期間の補正動作をも禁止し、燃料圧力及び燃料温度に応じた補正がなされていない予め設定された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行うものである。
これらの特定事項によっても、上述した各解決手段の場合と同様に、始動フェール状態が継続してしまうといった状況を回避でき、内燃機関の始動性を改善することができる。
また、上述した各解決手段の動作によって内燃機関を始動させた場合、その後の始動動作(次回以降の始動動作)においても同様の始動制御を行って始動性を良好に確保することが望ましい。そのためには、今回の始動制御状態を記憶しておき、それを次回以降の始動動作に反映することが好ましい。そのための構成として以下のものが挙げられる。
先ず、上記燃料圧力を燃料圧力センサによって検知するものにあっては、燃料圧力に応じて燃料噴射期間を補正した始動動作時に始動不良の発生が検知された後、噴射期間燃圧補正禁止手段によって燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止した状態で内燃機関が始動した場合に、燃料圧力センサに故障が生じていると判断するセンサ故障判断手段と、このセンサ故障判断手段によって燃料圧力センサに故障が生じていると判断された際、その故障情報を記憶する故障記憶手段とを備えさせる。
また、上記電源電圧をバッテリの電圧をモニタすることによって検知するものにあっては、電源電圧に応じて燃料噴射期間を補正した始動動作時に始動不良の発生が検知された後、噴射期間電圧補正禁止手段によって電源電圧に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止した状態で内燃機関が始動した際に、バッテリ電圧のモニタ値に異常が生じていると判断する電圧異常判断手段と、この電圧異常判断手段によってバッテリ電圧のモニタ値に異常が生じていると判断された際、その異常情報を記憶する異常記憶手段とを備えさせる。
更に、上記燃料温度を燃料温度センサによって検知するものにあっては、燃料温度に応じて燃料噴射期間を補正した始動動作時に始動不良の発生が検知された後、噴射期間燃温補正禁止手段によって燃料温度に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止した状態で内燃機関が始動した場合に、燃料温度センサに故障が生じていると判断するセンサ故障判断手段と、このセンサ故障判断手段によって燃料温度センサに故障が生じていると判断された際、その故障情報を記憶する故障記憶手段とを備えさせる。
これらの特定事項により、次回以降の内燃機関の始動時に、燃料噴射期間の補正動作に使用すべきでない情報を記憶手段に記憶させておくことができ、その情報を使用しないことで次回以降の内燃機関の始動性を良好に確保できるので、この次回以降の内燃機関の始動時に始動不良が発生するといった状況を効果的に回避できる。
上述した各解決手段が適用される内燃機関の形態として具体的には、気筒内に向けて燃料を直接的に噴射する筒内直噴式の燃料噴射弁を備えたものとしている。このような筒内直噴式の内燃機関では、燃料噴射弁からの燃料噴射圧力として高い圧力が要求されるため、上記燃料圧力を誤認識した場合には始動不良を招いてしまう可能性が高い。本発明では、このような内燃機関に対して、燃料圧力を誤認識している可能性がある場合に、この燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止することで、良好な始動性を確保することができて特に効果の大きいものとなる。
本発明では、内燃機関の始動不良が発生する状況にあっては、燃料噴射弁の燃料噴射期間の補正動作を行っていたことが原因で始動性が悪化している可能性を考慮し、この補正動作を禁止することで得られる燃料噴射期間によって内燃機関の始動を行うようにしている。このため、上記燃料噴射期間を補正する動作が悪影響を及ぼしていたことによる始動不良の発生状況を解消することができ、内燃機関の始動性を良好に確保することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明を自動車に搭載された筒内直噴式多気筒(例えば4気筒)ガソリンエンジンに適用した場合について説明する。
−エンジンの概略構成−
図1は、本実施形態に係るエンジン(内燃機関)1の概略構成を示している。この図1に示すように、本実施形態のエンジン1は、火花点火式レシプロエンジン1であり、筒内直噴式のインジェクタ(燃料噴射弁)2により気筒11の燃焼室12内へ燃料を直接噴射して混合気を生成するようになっている。エンジン1の各気筒11内にはピストン3が設けられており、上記混合気の燃焼に伴ってこのピストン3が気筒11内で往復運動する。インジェクタ2は、燃料蓄圧容器としてのデリバリパイプ21に接続されており、このデリバリパイプ21から燃料が供給されるようになっている。インジェクタ2によって燃焼室12内へ直接噴射された燃料は、吸気通路の一部を構成するインテークマニホールド41を通って燃焼室12内へ導入される空気Aと共に上記混合気を生成する。
エンジン1のアイドリング運転時には、後述するインジェクタ開弁期間補正動作により決定された量の燃料がインジェクタ2から気筒11内に噴射される一方、車両走行時には、エンジン1の負荷KLやエンジン回転数NEに応じたタイミング及び必要な量で、インジェクタ2から気筒11内に燃料が噴射される。インジェクタ2から燃焼室12内へ噴射された燃料は、吸気バルブ42の開弁動作に伴って気筒11内に導入される空気Aと混合気を形成し、点火プラグ5で着火されて燃焼する。混合気の燃焼圧力はピストン3に伝えられ、ピストン3を往復運動させる。吸気バルブ42は、吸気カムシャフト43により駆動される。吸気カムシャフト43は、クランクシャフト6から取り出される動力がタイミングベルト等によって伝達されて回転駆動される。
ピストン3の往復運動はコネクティングロッド31を介してクランクシャフト6に伝えられ、ここで回転運動に変換されて、エンジン1の出力として取り出される。燃焼後の混合気は排気ガスExとなり、排気バルブ72の開弁動作に伴って排気通路の一部であるエキゾーストマニホールド71へ排出される。排気ガスExは、エキゾーストマニホールド71の下流側に設けられた触媒コンバータ74により浄化された後、大気中へ放出される。上記排気バルブ72は、排気カムシャフト73により駆動される。排気カムシャフト73は、クランクシャフト6から取り出される動力がタイミングベルト等によって伝達されて回転駆動される。
また、エンジン1は、吸気通路4におけるエアクリーナ45の下流側に設けられたスロットルボディ44により吸入空気量が調整される。このスロットルボディ44は、バタフライバルブで成るスロットルバルブ44aと、このスロットルバルブ44aを開閉駆動するスロットルモータ44bと、スロットルバルブ44aの開度を検出するスロットル開度センサ44cとを備えている。後述するエンジンECU8は、ドライバにより操作されるアクセルの開度を検知するアクセル開度センサ82からの出力を取得して、スロットルモータ44bに制御信号を送り、スロットル開度センサ44cからのスロットルバルブ44aの開度のフィードバック信号に基づいて、スロットルバルブ44aを適切な開度に制御する。これにより、エンジン1の気筒11内へ導入する空気Aの量を制御する。
−制御ブロックの説明−
エンジン1には、その運転を制御するために運転に関する情報、及びエンジン1の制御に関する情報を取得するためのセンサ類が取り付けられる。このセンサ類としては、エンジン回転数の検知に利用されるクランク角センサ81、上記アクセル開度センサ82、吸入空気量を検出するエアフローセンサ83、吸入空気温度を検出する吸気温度センサ84、ウォータジャケット内の冷却水温度を検出する冷却水温センサ85及び排気ガスEx中の酸素濃度を検出するO2センサ86等のセンサ類がある。エンジン1の運転を制御するエンジンECU(Electronic Control Unit)8は、これらのセンサ類からの出力を取得して、エンジン1の運転を制御する。
図2は、この制御系を示すブロック図である。この図2に示すように、エンジンの制御システムは、エンジン1の運転状態を制御するための上記エンジンECU8を備えている。このエンジンECU8は、CPU(Central Processing Unit)8A、ROM(Read Only Memory)8B、RAM(Random Access Memory)8C及びバックアップRAM8D等を備えている。
ROM8Bは、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されている。CPU8Aは、ROM8Bに記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。
RAM8CはCPU8Aでの演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAM8Dはエンジン1の停止時にその保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。そして、CPU8A、ROM8B、RAM8C及びバックアップRAM8Dは、バス8Gを介して互いに接続されるとともに、外部入力回路8E及び外部出力回路8Fと接続されている。
外部入力回路8Eには、上記スロットル開度センサ44c、クランク角センサ81、アクセル開度センサ82、エアフローセンサ83、吸気温度センサ84、冷却水温センサ85、O2センサ86の他に、吸気圧力を検出する吸気圧力センサ87、デリバリパイプ21内の燃料圧力を検出する燃圧センサ88、気筒判別用のカム角センサ89、デリバリパイプ21内の燃料温度を検出する燃温センサ80等も接続されている。一方、外部出力回路8Fには、上記インジェクタ2の開弁動作を制御するためのインジェクションドライバ22、スロットルモータ44b、点火プラグ5の点火タイミングを決定するイグナイタ51及び後述する高圧燃料ポンプ9(図3参照)の燃料吐出量を制御する電磁スピル弁94等が接続されている。
エンジンECU8は、自動車の走行時にあっては、エンジン回転数及び負荷率等に基づき、インジェクタ2から噴射される燃料の量を制御するのに用いられる最終燃料噴射量を算出する。
ここで、エンジン回転数は、上記クランク角センサ81の検出信号から求められる。また、負荷率は、エンジン1の最大機関負荷に対する現在の負荷割合を示す値であって、エンジン1の吸入空気量に対応するパラメータとエンジン回転数NEとから算出される。
そして、エンジンECU8は、演算にて算出された最終燃料噴射量に基づいて上記インジェクションドライバ22を介してインジェクタ2を駆動制御し、インジェクタ2から噴射される燃料の量を制御する。インジェクタ2から噴射される燃料の量(燃料噴射量)は、デリバリパイプ21内の燃料圧力(燃圧)と燃料噴射時間等によって定まるため、燃料噴射量を適正にするためには上記燃圧を適正な値に維持する必要がある。これを達成するために、エンジンECU8は、上記燃圧センサ88の検出信号から求められる実燃圧が機関運転状態に応じて設定される目標燃圧に近づくように、高圧燃料ポンプ9の燃料吐出量をフィードバック制御して燃圧を適正値に維持する。尚、高圧燃料ポンプ9の燃料吐出量は、電磁スピル弁94の閉弁期間(閉弁開始時期)を調整することによってフィードバック制御される。詳しくは後述する。
−燃料供給システム−
次に、上記インジェクタ2へ燃料を供給するための燃料供給システムの概略構成について説明する。図3は、本実施形態に係る燃料供給システムを示すシステム構成図である。
この図3に示すように、燃料供給システム100は、燃料タンク101から燃料を送り出すフィードポンプ102と、そのフィードポンプ102によって送り出された燃料を加圧して各気筒(4気筒)のインジェクタ2,2,…に向けて吐出する高圧燃料ポンプ9とを備えている。
上記高圧燃料ポンプ9の概略構成としては、シリンダ91、プランジャ92、加圧室93及び電磁スピル弁94を備えている。プランジャ92は、エンジン1の排気カムシャフト73に取り付けられた駆動カム73aの回転によって駆動され、シリンダ91内を往復移動する。このプランジャ92の往復移動により加圧室93の容積が拡大または縮小する。本実施形態では、排気カムシャフト73の回転軸回りに180°の角度間隔をもって2つのカム山(カムノーズ)73b,73bが駆動カム73aに形成されている。そして、このカムノーズ73b,73bによってプランジャ92が押し上げられて、このプランジャ92がシリンダ91内で移動するようになっている。尚、本実施形態に係るエンジン1は4気筒型であるため、エンジン1の1サイクル中、つまりクランクシャフト6が2回転する間に、気筒毎に設けられたインジェクタ2,2,…から各1回ずつ、合計4回の燃料噴射が行われることになる。また、このエンジン1では、クランクシャフト6が2回転する度に排気カムシャフト73は1回転する。よって、インジェクタ2からの燃料噴射は4回ずつ、高圧燃料ポンプ9からの吐出動作は2回ずつ、エンジン1の1サイクル毎に行われるようになっている。
上記加圧室93はプランジャ92及びシリンダ91によって区画されている。この加圧室93は、低圧燃料配管104を介してフィードポンプ102に連通しており、また、高圧燃料配管105を介してデリバリパイプ21内に連通している。
このデリバリパイプ21には、このデリバリパイプ21内の燃料圧力(実燃圧)を検出する上記燃圧センサ88と、デリバリパイプ21内の燃料温度(実燃温)を検出する上記燃温センサ80とが配設されている。また、このデリバリパイプ21には、リリーフバルブ171を介してリターン配管172が接続されている。このリリーフバルブ171は、デリバリパイプ21内の燃料圧力が所定圧(例えば13MPa)を超えたときに開弁する。この開弁により、デリバリパイプ21に蓄えられた燃料の一部をリターン配管172を介して燃料タンク101に戻すようになっている。これにより、デリバリパイプ21内の燃料圧力の過上昇が防止される。また、上記リターン配管172と高圧燃料ポンプ9とは、燃料排出配管108(図3では破線で示している)によって接続されており、プランジャ92とシリンダ91との間隙から漏出した燃料がシールユニット106の上部の燃料収容室107に蓄積され、その後、この燃料収容室107に接続された上記燃料排出配管108により燃料タンク101に向けて戻されるようになっている。
尚、低圧燃料配管104には、フィルタ141及びプレッシャレギュレータ142が設けられている。このプレッシャレギュレータ142は、低圧燃料配管104内の燃料圧力が所定圧(例えば0.4MPa)を超えたときに低圧燃料配管104内の燃料を燃料タンク101に戻すことによって、この低圧燃料配管104内の燃料圧力を所定圧以下に維持している。また、低圧燃料配管104には、パルセーションダンパ143が備えられており、このパルセーションダンパ143によって高圧燃料ポンプ9の作動時における低圧燃料配管104内の燃圧脈動が抑制されるようになっている。また、高圧燃料配管105には、高圧燃料ポンプ9から吐出された燃料が逆流することを阻止するための逆止弁151が設けられている。
上記高圧燃料ポンプ9には、低圧燃料配管104と加圧室93との間を連通または遮断するための上記電磁スピル弁94が設けられている。この電磁スピル弁94は、電磁ソレノイド95を備えており、この電磁ソレノイド95への通電を制御することにより開閉動作する。電磁スピル弁94は、電磁ソレノイド95への通電が停止されているときにはコイルスプリング96の付勢力によって開弁する。以下、この電磁スピル弁94の開閉動作について図4を参照しながら説明する。
先ず、電磁ソレノイド95に対する通電が停止された状態のときには、電磁スピル弁94がコイルスプリング96の付勢力によって開弁し、低圧燃料配管104と加圧室93とが連通した状態になる。この状態において、加圧室93の容積が増大する方向にプランジャ92が移動するとき(吸入行程)には、フィードポンプ102から送り出された燃料が低圧燃料配管104を経て加圧室93内に吸入される。
一方、加圧室93の容積が収縮する方向にプランジャ92が移動するとき(加圧行程)において、電磁ソレノイド95への通電により電磁スピル弁94がコイルスプリング96の付勢力に抗して閉弁すると、低圧燃料配管104と加圧室93との間が遮断され、加圧室93内の燃料圧力が所定値に達した時点でチェック弁97が開放して、高圧の燃料が高圧燃料配管105を通じてデリバリパイプ21に向けて吐出される。
そして、高圧燃料ポンプ9における燃料吐出量の調整は、加圧行程での電磁スピル弁94の閉弁期間を制御することによって行われる。即ち、電磁スピル弁94の閉弁開始時期を早めて閉弁期間を長くすると燃料吐出量が増加し、電磁スピル弁94の閉弁開始時期を遅らせて閉弁期間を短くすると燃料吐出量が減少するようになる。このように、高圧燃料ポンプ9の燃料吐出量を調整することにより、デリバリパイプ21内の燃料圧力が制御される。
ここで、高圧燃料ポンプ9の燃料吐出量(電磁スピル弁94の閉弁開始時期)を制御するための制御量であるポンプデューティDTについて説明する。
このポンプデューティDTは、0〜100%という値の間で変化するものであって、電磁スピル弁94の閉弁期間に対応する排気カムシャフト73の駆動カム73aのカム角度に関係した値である。
具体的には、駆動カム73aのカム角度に関して、図4に示すように、電磁スピル弁94の最大閉弁期間に対応したカム角度(最大カム角度)をθ0とし、その最大閉弁期間の目標燃圧に対応するカム角度(目標カム角度)をθとすると、ポンプデューティDTは、最大カム角度θ0に対する目標カム角度θの割合(DT=θ/θ0)で表される。従って、ポンプデューティDTは、目標とする電磁スピル弁94の閉弁期間(閉弁開始時期)が最大閉弁期間に近づくほど100%に近い値となり、目標とする閉弁期間が「0」に近づくほど0%に近い値となる。
そして、ポンプデューティDTが100%に近づくほど、ポンプデューティDTに基づいて調整される電磁スピル弁94の閉弁開始時期は早められ、電磁スピル弁94の閉弁期間は長くなる。その結果、高圧燃料ポンプ9の燃料吐出量が増加して実燃圧が上昇するようになる。また、ポンプデューティDTが0%に近づくほど、ポンプデューティDTに基づいて調整される電磁スピル弁94の閉弁開始時期は遅らされ、電磁スピル弁94の閉弁期間は短くなる。その結果、高圧燃料ポンプ9の燃料吐出量が減少して実燃圧が低下するようになる。尚、上記ポンプデューティDTの算出手順の詳細についてはここでは説明を省略する。
また、上記各インジェクタ2,2,…の燃料噴射動作を制御するための構成として、図3に示すように、各インジェクタ2,2,…には上記インジェクションドライバ22が接続されており、このインジェクションドライバ22からの制御信号により各インジェクタ2,2,…の開閉動作が行われるようになっている。つまり、各インジェクタ2,2,…には電磁ソレノイドが備えられており、この電磁ソレノイドへの通電期間だけ内部のニードルが移動し、噴孔が開放されることで噴射動作が行われるようになっている。このため、インジェクションドライバ22からの制御信号によって各インジェクタ2,2,…の開弁期間が制御され、これにより気筒11内への燃料噴射量が制御できるようになっている。
また、上記インジェクションドライバ22は、上述した如くエンジンECU8に接続されている。また、このエンジンECU8には車載バッテリB(以下、単にバッテリと呼ぶ)からの給電が可能となっており、このエンジンECU8によってバッテリ電圧(電源電圧)がモニタされるようになっている。
−インジェクタ開弁期間補正動作−
次に、上記インジェクタ2の開弁期間(燃料噴射期間)を決定するための開弁期間補正動作について説明する。先ず、このインジェクタ開弁期間補正動作の基本動作について説明し、その後、図5〜図7に示すフローチャートに沿って、本実施形態の特徴とする動作であるエンジン始動時の燃料噴射期間補正動作について説明する。
上記インジェクタ2の開弁期間(燃料噴射期間)は、燃料圧力、バッテリ電圧、燃料温度に応じて補正された値として設定される(燃料噴射期間補正手段による燃料噴射期間の補正動作)。つまり、基本燃料噴射期間に対して、上記燃料圧力、バッテリ電圧、燃料温度に応じた補正量だけ期間補正することによって適切な燃料噴射期間を設定し、これにより、所望の燃料噴射量が得られるようになっている。ここでいう所望の燃料噴射量は、車両走行時にあっては、エンジン回転数やエンジン負荷に応じて設定される目標空燃比を得るための燃料噴射量であって、上記エアフローセンサ83によって検出された吸入空気量に対し、目標空燃比を得るための燃料噴射量である。
以下、燃料圧力、バッテリ電圧及び燃料温度と、燃料噴射期間の補正量との関係について説明する。
上述した如く燃料圧力が高いほど単位時間当たりにインジェクタ2から噴射される燃料の量は多いので、基準となる燃料圧力(基準燃料圧力)に対して実燃料圧力(上記燃圧センサ88により検出されるデリバリパイプ21内の燃料圧力)が高い場合には、その偏差に応じてインジェクタ2に通電する期間を短くして開弁期間を短くするように補正する一方、上記基準燃料圧力に対して実燃料圧力が低い場合には、その偏差に応じてインジェクタ2に通電する期間を長くして開弁期間を長くするように補正する(燃圧対応噴射期間補正動作)。
また、バッテリ電圧が高いほどインジェクタ開弁時におけるニードルのリフト量が大きく得られて単位時間当たりの燃料噴射量は多くなるので、基準となる電源電圧(基準電源電圧)に対して実電源電圧が高い場合には、その偏差に応じてインジェクタ2の開弁期間を短くするように補正する一方、基準電源電圧に対して実電源電圧が低い場合には、その偏差に応じてインジェクタ2の開弁期間を長くするように補正する(電圧対応噴射期間補正動作)。
また、燃料温度が低いほど燃料の密度が高くなっているため、基準となる燃料温度(基準燃料温度)に対して実燃料温度が低い場合には、その偏差に応じてインジェクタ2の開弁期間を短くするように補正する一方、基準燃料温度に対して実燃料温度が高い場合には、その偏差に応じてインジェクタ2の開弁期間を長くするように補正する(燃温対応噴射期間補正動作)。
このような燃圧対応噴射期間補正動作、電圧対応噴射期間補正動作及び燃温対応噴射期間補正動作は、エンジン1の始動時にも実行され、この始動時に、燃料圧力、バッテリ電圧、燃料温度を認識し、各補正動作によってインジェクタ2の燃料噴射期間を補正するようになっている。
そして、本実施形態の特徴とするところは、このエンジン1の始動が良好に行われない状況では、上記各補正動作のうちの少なくとも一つを禁止した状態でエンジン1の再始動を試みるようにしている。以下、この動作を図5〜図7に示すフローチャートに沿って説明する。
図5はエンジン1の始動判定動作を示すルーチンであり、図6及び図7はエンジン1の始動時における燃料噴射期間補正動作を示すルーチンである。
先ず、図5において、ステップST1で、現在、エンジン1の始動動作中であるか否かを判定する。この判定動作は、例えばスタータモータの駆動状態を検知したり、ドライバが操作するイグニッションキーの操作位置を認識したりすることで行われる。エンジン始動動作中を判定するための手法はこれらに限定されるものではない。
このステップST1において、エンジン1の始動動作中でないNO判定された場合には、本ルーチンを終了する。一方、エンジン1の始動動作中であって、ステップST1でYES判定された場合には、ステップST2に移り、エンジン回転数(NE)の検出動作を行う。このエンジン回転数は、上述した如く上記クランク角センサ81の検出信号から求められる。
そして、ステップST3において、エンジン回転数(NE)が所定の始動完了回転数(例えば500rpm)まで上昇したか否かを判定する。この始動完了回転数は、膨張行程を迎えている気筒11が完爆状態に至っておりエンジン1の始動が良好に行われたことが判定できる値として設定されている。
上記ステップST3において、エンジン回転数が始動完了回転数に達しておりYESに判定された場合には、エンジン1は良好に始動されたとして、始動NG判定を行うことなしに本ルーチンを終了する。
一方、ステップST3において、未だエンジン回転数が始動回転数に達しておらずNO判定された場合には、ステップST4に移り、エンジン1の始動動作開始からの経過時間を計測し、この始動動作経過時間が所定時間Tを超えたか否かを判定する。例えば上記イグニッションキーがスタート位置に操作され、このスタート位置に操作保持されている状態が5sec経過したか否かを判定する。この値はこれに限られるものではなく、エンジン1の始動性が良好である場合に上記始動回転数に達するまでに要する時間よりも僅かに長い時間(例えば2〜3sec程度長い時間)に設定されている。
このステップST4において、始動動作経過時間が所定時間Tを超えておらずNO判定された場合には、ステップST2に戻って、エンジン回転数の検出動作(ステップST2)及びそのエンジン回転数が始動完了回転数に達したか否かの判定動作(ステップST3)を繰り返す。尚、始動動作経過時間が所定時間Tを超える前にエンジン回転数が始動完了回転数に達した場合にはステップST3でYES判定され、始動NG判定を行うことなしに本ルーチンを終了する。
そして、ステップST4でYES判定された場合、つまり、エンジン回転数が始動完了回転数に達することなしに、始動動作経過時間が所定時間Tを超えた場合には、ステップST5に移り、「始動NG判定」を行い(始動不良検知手段による始動不良発生検知動作)、この「始動NG判定」の情報を上記RAM8Cに記憶させる。
以上がエンジン1の始動判定動作である。
次に、図6及び図7を用いてエンジン始動時における燃料噴射期間補正動作の手順について説明する。
先ず、ステップST11において、エンジン1の前回の始動動作時における始動情報を取得し、ステップST12で前回の始動はNG(始動不良)であったか否かを判定する。つまり、上記RAM8Cに「始動NG判定」の情報が記憶されている場合には前回始動はNG(始動不良)であったと判断する。即ち、今回の始動動作は、前回の始動不良後の再始動動作であると判断する。一方、RAM8Cに「始動NG判定」の情報が記憶されていない場合には前回始動(前回トリップでの始動)は良好に行われたと判断する。
そして、ステップST12でYES判定された場合にはステップST13に移り、上記「燃圧対応噴射期間補正動作」を禁止してエンジン1の始動動作を実行する(噴射期間燃圧補正禁止手段による補正禁止動作)。つまり、上記燃圧センサ88により検出される燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正を行うことなく、上記バッテリ電圧に応じた燃料噴射期間の補正(電圧対応噴射期間補正動作)と、燃料温度に応じた燃料噴射期間の補正(燃温対応噴射期間補正動作)とを行って燃料噴射期間を決定し、この噴射期間でエンジン1の始動動作を実行する。
このステップST13での始動動作によりエンジン1の始動が行われたか否かをステップST14で判定する。このステップST14でエンジン1の始動が良好に行われたと判定(YES判定)された場合にはステップST15に移って、今回の始動制御情報を上記RAM8Cに記憶させる。つまり、「燃圧対応噴射期間補正動作」を禁止したことでエンジン1の始動が良好に行われたことの情報をRAM8Cに記憶させる。
その後、ステップST16に移り、燃圧センサ88に故障等の異常が発生していることの情報も上記RAM8Cに記憶させ(センサ故障判断手段による故障判断動作及び故障記憶手段への故障情報記憶動作)、本ルーチンを終了する。
以上のステップST11〜ステップST16の動作は、燃圧センサ88に異常が発生しており、燃料圧力に応じて燃料噴射期間の補正を行っていたことが前回始動時の始動不良の原因であった場合に、この燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正を禁止することでエンジン1の始動性を確保する動作である。
一方、上記ステップST14において、エンジン1の始動が良好に行われなかったと判定(NO判定)、つまり、「燃圧対応噴射期間補正動作」を禁止してエンジン1の始動動作を実行しても始動不良が継続する場合には、ステップST17(図7)に移り、上記「電圧対応噴射期間補正動作」をも禁止してエンジン1の始動動作を実行する(噴射期間電圧補正禁止手段による補正禁止動作)。つまり、燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正を禁止するだけでなく、バッテリ電圧に応じた燃料噴射期間の補正をも禁止し、燃料温度に応じた燃料噴射期間の補正(燃温対応噴射期間補正動作)を行って燃料噴射期間を決定し、この噴射期間でエンジン1の始動動作を実行する。
このステップST17での始動動作によりエンジン1の始動が行われたか否かをステップST18で判定する。このステップST18でエンジン1の始動が良好に行われたと判定(YES判定)された場合にはステップST19に移って、今回の始動制御情報を上記RAM8Cに記憶させる。つまり、「燃圧対応噴射期間補正動作」及び「電圧対応噴射期間補正動作」を共に禁止したことでエンジン1の始動が良好に行われたことの情報をRAM8Cに記憶させる。
その後、ステップST20に移り、モニタされているバッテリ電圧の値が異常であることの情報も上記RAM8Cに記憶させ(電圧異常判断手段による異常判断動作及び異常記憶手段への異常情報記憶動作)、本ルーチンを終了する。
上記ステップST18において、エンジン1の始動が良好に行われなかったと判定(NO判定)、つまり、「燃圧対応噴射期間補正動作」及び「電圧対応噴射期間補正動作」を共に禁止してエンジン1の始動動作を実行しても始動不良が継続する場合には、ステップST21に移り、上記「燃温対応噴射期間補正動作」を禁止してエンジン1の始動動作を実行する(噴射期間燃温補正禁止手段による補正禁止動作)。つまり、燃料圧力及びバッテリ電圧に応じた燃料噴射期間の補正を禁止するだけでなく、燃料温度に応じた燃料噴射期間の補正をも禁止し、予め設定された固定値としての燃料噴射期間でエンジン1の始動動作を実行する。
ここで設定される固定値としては、エンジン始動時(冷間始動時)における燃料圧力、バッテリ電圧、燃料温度に応じた燃料噴射期間として上記ROM8Bに記憶されている値を取得し、この燃料噴射期間で燃料噴射を行ってエンジン1の始動動作を実行する。例えば、車両走行時において、一般的に燃料圧力が13MPa、バッテリ電圧が12.5V、燃料温度が40℃である場合、エンジン始動時にあっては燃料圧力が10MPa、バッテリ電圧が12.0V、燃料温度が25℃である場合が想定されるので、これらの値に適した燃料噴射期間として上記ROM8Bに記憶されている。例えば、この場合の始動時における燃料噴射期間は、車両走行時における基本燃料噴射期間よりも長い時間に設定される。
そして、このステップST21での始動動作によりエンジン1の始動が行われたか否かをステップST22で判定する。このステップST22でエンジン1の始動が良好に行われたと判定(YES判定)された場合にはステップST23に移って、今回の始動制御情報を上記RAM8Cに記憶させる。つまり、「燃圧対応噴射期間補正動作」、「電圧対応噴射期間補正動作」及び「燃温対応噴射期間補正動作」を共に禁止したことでエンジン1の始動が良好に行われたことの情報をRAM8Cに記憶させる。
その後、ステップST24に移り、燃温センサ80に故障等の異常が発生していることの情報も上記RAM8Cに記憶させ(センサ故障判断手段による故障判断動作及び故障記憶手段への故障情報記憶動作)、本ルーチンを終了する。
尚、上記ステップST22において、エンジン1の始動が良好に行われなかったと判定(NO判定)、つまり、「燃圧対応噴射期間補正動作」、「電圧対応噴射期間補正動作」及び「燃温対応噴射期間補正動作」を共に禁止してエンジン1の始動動作を実行しても始動不良が継続する場合には、他の箇所の故障が考えられるため、ステップST25に移り、運転席前方のメータパネルのウォーニングランプを点灯するなどして警告情報の発信を行い本ルーチンを終了する。
また、上記ステップST12において、前回の始動はNG(始動不良)でなかった。つまり、前回の始動は良好に行われていたと判定(NO判定)された場合には、ステップST26に移り、上記RAM8Cに始動制御情報が記憶されているか否かを判定する。つまり、上記「燃圧対応噴射期間補正動作」、「電圧対応噴射期間補正動作」及び「燃温対応噴射期間補正動作」のうちの何れかを禁止したことでエンジン1の始動が行われたことの情報が書き込まれているか否かを判定する。
上記RAM8Cに始動制御情報が記憶されておらず、ステップST26でNO判定された場合にはステップST27に移り、前回の始動は、上記補正動作を何れも実行した状態で良好に行われた(通常始動制御により始動した)と判定し、今回の始動動作においても、上記「燃圧対応噴射期間補正動作」、「電圧対応噴射期間補正動作」及び「燃温対応噴射期間補正動作」を共に実行する通常始動制御によりエンジン1の始動動作を実行する。
一方、RAM8Cに始動制御情報が記憶されており、ステップST26でYES判定された場合にはステップST28に移り、前回の始動と同様の制御動作によりエンジン1の始動動作を実行する。つまり、前回の始動動作が「燃圧対応噴射期間補正動作」のみを禁止したことで始動性が確保された場合には、今回の始動動作においても「燃圧対応噴射期間補正動作」のみを禁止する。また、前回の始動動作が「燃圧対応噴射期間補正動作」及び「電圧対応噴射期間補正動作」を禁止したことで始動性が確保された場合には、今回の始動動作においても「燃圧対応噴射期間補正動作」及び「電圧対応噴射期間補正動作」を禁止する。更に、前回の始動動作が「燃圧対応噴射期間補正動作」、「電圧対応噴射期間補正動作」及び「燃温対応噴射期間補正動作」を共に禁止したことで始動性が確保された場合には、今回の始動動作においても「燃圧対応噴射期間補正動作」、「電圧対応噴射期間補正動作」及び「燃温対応噴射期間補正動作」を共に禁止する。
尚、本実施形態では、以上のようにして上記補正動作のうちの何れかを禁止することでエンジン1が始動した後には、この禁止していた補正動作を再開するようにしている。これは、エンジン1の始動不良の発生はセンサ信号等にノイズが混入していたことが原因であり、センサ自体や電圧モニタ用の電気回路には故障が発生していない可能性を考慮したものである。つまり、始動動作時においてのみ上記補正動作が悪影響を与えており、その後はセンサ信号などに応じて燃料噴射期間の補正動作を行う方が好ましい状況が想定されるため、エンジン1が始動した後には、始動時に禁止していた補正動作を再開する。尚、これに限らず、エンジン1が始動した後であっても、始動時に禁止していた補正動作を禁止し続けるようにしてもよい。
以上説明したように本実施形態によれば、インジェクタ2の燃料噴射期間の補正動作(上記「燃圧対応噴射期間補正動作」、「電圧対応噴射期間補正動作」、「燃温対応噴射期間補正動作」)を行っていたことが原因で始動性が悪化している可能性を考慮し、少なくとも一つの補正動作を禁止することで得られる燃料噴射期間で燃料噴射動作を行うようにしたことで、上記燃料噴射期間を補正する動作が悪影響を及ぼしていたことによる始動不良の発生状況を解消することができる。このため、始動フェール後の再始動にあっては早期にエンジン1の始動を行うことができ、その始動性を良好に確保することができる。
(変形例)
次に、上述した実施形態に対する複数の変形例について説明する。
上述した実施形態では、「燃圧対応噴射期間補正動作」、「電圧対応噴射期間補正動作」、「燃温対応噴射期間補正動作」を行うエンジン1に対して、始動不良が生じた場合に、エンジン1が始動されるまで、この「燃圧対応噴射期間補正動作」、「電圧対応噴射期間補正動作」、「燃温対応噴射期間補正動作」の順で補正動作を禁止していくものであった。
これに代えて、第1の変形例では、「燃圧対応噴射期間補正動作」及び「電圧対応噴射期間補正動作」を行うエンジン1に対して、始動不良が生じた場合に、エンジン1が始動されるまで、この「燃圧対応噴射期間補正動作」、「電圧対応噴射期間補正動作」の順で補正動作を禁止していくものとしている。
また、第2の変形例では、「燃圧対応噴射期間補正動作」及び「燃温対応噴射期間補正動作」を行うエンジン1に対して、始動不良が生じた場合に、エンジン1が始動されるまで、この「燃圧対応噴射期間補正動作」、「燃温対応噴射期間補正動作」の順で補正動作を禁止していくものとしている。
第3の変形例では、「燃圧対応噴射期間補正動作」、「電圧対応噴射期間補正動作」、「燃温対応噴射期間補正動作」を行うエンジン1に対して、始動不良が生じた場合に、この「燃圧対応噴射期間補正動作」、「電圧対応噴射期間補正動作」、「燃温対応噴射期間補正動作」を同時に禁止して、エンジン1の再始動を行うものとしている。これによれば、燃圧センサ88の故障、モニタされているバッテリ電圧の値の異常、燃温センサ80の故障の何れが生じている場合であっても1回目の再始動動作によってエンジン1を始動させることが可能になる。
第4の変形例では、「燃圧対応噴射期間補正動作」及び「電圧対応噴射期間補正動作」を行うエンジン1に対して、始動不良が生じた場合には、この「燃圧対応噴射期間補正動作」、「電圧対応噴射期間補正動作」を同時に禁止して、エンジン1の再始動を行うものとしている。
第5の変形例では、「燃圧対応噴射期間補正動作」及び「燃温対応噴射期間補正動作」を行うエンジン1に対して、始動不良が生じた場合には、この「燃圧対応噴射期間補正動作」、「燃温対応噴射期間補正動作」を同時に禁止して、エンジン1の再始動を行うものとしている。
(その他の実施形態)
以上説明した実施形態及び変形例では、自動車に搭載された筒内直噴式の4気筒ガソリンエンジン1に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、その他の形式のガソリンエンジンやディーゼルエンジン(例えばコモンレールを備えたもの)にも適用可能である。また、自動車用に限らず、その他の用途に使用されるエンジンにも適用可能である。また、気筒数やエンジン形式(V型、水平対向型等)についても特に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、「燃圧対応噴射期間補正動作」、「電圧対応噴射期間補正動作」、「燃温対応噴射期間補正動作」を行うエンジン1に対して本発明を適用した場合について説明したが、噴射期間の補正として、「燃圧対応噴射期間補正動作」のみを行うエンジン、「電圧対応噴射期間補正動作」のみを行うエンジン、「燃温対応噴射期間補正動作」のみを行うエンジンに対しても本発明は適用可能である。つまり、始動不良が生じた場合、再始動時には噴射期間の補正を禁止するものである。
また、高圧燃料ポンプ9が受けるエンジン1の回転力としては、排気カムシャフト73の回転力に限らず、吸気カムシャフト43の回転力であってもよい。また、クランクシャフト6の回転力がベルト伝動等によって高圧燃料ポンプ9に入力される構成としてもよい。
実施形態に係るエンジンの概略構成を示す図である。 エンジンの制御系を示すブロック図である。 燃料供給システムの構造を模式的に示す図である。 電磁スピル弁の開閉動作を説明するための図である。 エンジン始動判定動作の手順を示すフローチャート図である。 エンジン始動時における燃料噴射期間補正動作の手順の一部を示すフローチャート図である。 エンジン始動時における燃料噴射期間補正動作の手順の他の一部を示すフローチャート図である。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
11 気筒
2 インジェクタ(燃料噴射弁)
80 燃温センサ(燃料温度センサ)
88 燃圧センサ(燃料圧力センサ)
B バッテリ(電源)

Claims (10)

  1. 内燃機関の始動時、基本燃料噴射期間に対し、燃料圧力に応じて燃料噴射期間補正手段が燃料噴射期間を補正し、この補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う内燃機関の始動制御装置において、
    上記燃料噴射期間補正手段によって補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う始動動作時に内燃機関が始動しない場合、始動不良の発生を検知する始動不良検知手段と、
    上記始動不良検知手段によって内燃機関の始動不良が検知された際、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止し、燃料圧力に応じた補正がなされることなしに設定された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う噴射期間燃圧補正禁止手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の始動制御装置。
  2. 内燃機関の始動時、基本燃料噴射期間に対し、電源電圧に応じて燃料噴射期間補正手段が燃料噴射期間を補正し、この補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う内燃機関の始動制御装置において、
    上記燃料噴射期間補正手段によって補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う始動動作時に内燃機関が始動しない場合、始動不良の発生を検知する始動不良検知手段と、
    上記始動不良検知手段によって内燃機関の始動不良が検知された際、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による電源電圧に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止し、電源電圧に応じた補正がなされることなしに設定された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う噴射期間電圧補正禁止手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の始動制御装置。
  3. 内燃機関の始動時、基本燃料噴射期間に対し、燃料温度に応じて燃料噴射期間補正手段が燃料噴射期間を補正し、この補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う内燃機関の始動制御装置において、
    上記燃料噴射期間補正手段によって補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う始動動作時に内燃機関が始動しない場合、始動不良の発生を検知する始動不良検知手段と、
    上記始動不良検知手段によって内燃機関の始動不良が検知された際、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による燃料温度に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止し、燃料温度に応じた補正がなされることなしに設定された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う噴射期間燃温補正禁止手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の始動制御装置。
  4. 内燃機関の始動時、基本燃料噴射期間に対し、燃料圧力、電源電圧及び燃料温度のそれぞれに応じて燃料噴射期間補正手段が燃料噴射期間を補正し、この補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う内燃機関の始動制御装置において、
    上記燃料噴射期間補正手段によって補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う始動動作時に内燃機関が始動しない場合、始動不良の発生を検知する始動不良検知手段と、
    上記始動不良検知手段によって内燃機関の始動不良が検知された際、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止し、電源電圧及び燃料温度に応じて補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う噴射期間燃圧補正禁止手段と、
    この噴射期間燃圧補正禁止手段により燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正を行うことなしに燃料噴射弁から燃料噴射動作を行っても内燃機関が始動しない場合、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による電源電圧に応じた燃料噴射期間の補正動作をも禁止し、燃料温度に応じて補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う噴射期間電圧補正禁止手段と、
    上記噴射期間燃圧補正禁止手段により燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正を行うことなく、且つ上記噴射期間電圧補正禁止手段により電源電圧に応じた燃料噴射期間の補正を行うことなしに燃料噴射弁から燃料噴射動作を行っても内燃機関が始動しない場合、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による燃料温度に応じた燃料噴射期間の補正動作をも禁止し、燃料圧力、電源電圧及び燃料温度に応じた補正がなされていない予め設定された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う噴射期間燃温補正禁止手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の始動制御装置。
  5. 内燃機関の始動時、基本燃料噴射期間に対し、燃料圧力及び電源電圧のそれぞれに応じて燃料噴射期間補正手段が燃料噴射期間を補正し、この補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う内燃機関の始動制御装置において、
    上記燃料噴射期間補正手段によって補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う始動動作時に内燃機関が始動しない場合、始動不良の発生を検知する始動不良検知手段と、
    上記始動不良検知手段によって内燃機関の始動不良が検知された際、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止し、電源電圧に応じて補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う噴射期間燃圧補正禁止手段と、
    この噴射期間燃圧補正禁止手段により燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正を行うことなしに燃料噴射弁から燃料噴射動作を行っても内燃機関が始動しない場合、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による電源電圧に応じた燃料噴射期間の補正動作をも禁止し、燃料圧力及び電源電圧に応じた補正がなされていない予め設定された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う噴射期間電圧補正禁止手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の始動制御装置。
  6. 内燃機関の始動時、基本燃料噴射期間に対し、燃料圧力及び燃料温度のそれぞれに応じて燃料噴射期間補正手段が燃料噴射期間を補正し、この補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う内燃機関の始動制御装置において、
    上記燃料噴射期間補正手段によって補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う始動動作時に内燃機関が始動しない場合、始動不良の発生を検知する始動不良検知手段と、
    上記始動不良検知手段によって内燃機関の始動不良が検知された際、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止し、燃料温度に応じて補正された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う噴射期間燃圧補正禁止手段と、
    この噴射期間燃圧補正禁止手段により燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正を行うことなしに燃料噴射弁から燃料噴射動作を行っても内燃機関が始動しない場合、次回の内燃機関の始動時には、上記燃料噴射期間補正手段による燃料温度に応じた燃料噴射期間の補正動作をも禁止し、燃料圧力及び燃料温度に応じた補正がなされていない予め設定された燃料噴射期間で燃料噴射弁からの燃料噴射動作を行う噴射期間燃温補正禁止手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の始動制御装置。
  7. 上記請求項1、4、5または6記載の内燃機関の始動制御装置において、
    上記燃料圧力は、燃料圧力センサによって検知されるようになっており、
    燃料圧力に応じて燃料噴射期間を補正した始動動作時に始動不良の発生が検知された後、噴射期間燃圧補正禁止手段によって燃料圧力に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止した状態で内燃機関が始動した場合に、燃料圧力センサに故障が生じていると判断するセンサ故障判断手段と、
    このセンサ故障判断手段によって燃料圧力センサに故障が生じていると判断された際、その故障情報を記憶する故障記憶手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の始動制御装置。
  8. 上記請求項2、4または5記載の内燃機関の始動制御装置において、
    上記電源電圧は、バッテリの電圧をモニタすることによって検知されるようになっており、
    電源電圧に応じて燃料噴射期間を補正した始動動作時に始動不良の発生が検知された後、噴射期間電圧補正禁止手段によって電源電圧に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止した状態で内燃機関が始動した場合に、バッテリ電圧のモニタ値に異常が生じていると判断する電圧異常判断手段と、
    この電圧異常判断手段によってバッテリ電圧のモニタ値に異常が生じていると判断された際、その異常情報を記憶する異常記憶手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の始動制御装置。
  9. 上記請求項3、4または6記載の内燃機関の始動制御装置において、
    上記燃料温度は、燃料温度センサによって検知されるようになっており、
    燃料温度に応じて燃料噴射期間を補正した始動動作時に始動不良の発生が検知された後、噴射期間燃温補正禁止手段によって燃料温度に応じた燃料噴射期間の補正動作を禁止した状態で内燃機関が始動した場合に、燃料温度センサに故障が生じていると判断するセンサ故障判断手段と、
    このセンサ故障判断手段によって燃料温度センサに故障が生じていると判断された際、その故障情報を記憶する故障記憶手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の始動制御装置。
  10. 上記請求項1〜9のうち何れか一つに記載の内燃機関の始動制御装置において、
    内燃機関は、気筒内に向けて燃料を直接的に噴射する筒内直噴式の燃料噴射弁を備えたものであることを特徴とする内燃機関の始動制御装置。
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