JP2008295810A - 抽出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開口部2aが形成された上容器2と、開口部3aが形成された有底の下容器3と、開口部2a、3aを着脱自在に連結して上容器2及び下容器3それぞれの内部を仕切る連結部材4とを備え、連結部材4が、開口部2aの縁部に臨む周縁部35と、周縁部35に囲まれて水滴を流通させる滴下口4aが複数形成された滴下部36とを有し、周縁部35と滴下部36とが、筒状部36Aを介して接続されている。
【選択図】図1
Description
ところで、下容器内にコーヒー粉を配置して上容器から下容器内に水滴を滴下することによりコーヒーを抽出する場合、上容器の底面に水滴を滴下するための開口を複数形成することが考えられる。
この発明では、筒状部及び底部により滴下部における第1開口部側の面を周縁部における第1開口部側の面に対してずらす。
この発明では、滴下口を筒状部及び底部にわたって形成することで、液滴がより滴下口の開口端面に貼り付きにくくなる。これにより、上述した作用効果がより確実に奏されることになる。
この発明では、傾斜部により滴下部における第1開口部側の面を周縁部における第1開口部側の面に対してずらす。
この発明では、滴下口の大きさを異ならせることで、滴下部と周縁部とのそれぞれの第1開口部側の面で液滴がより確実に液膜となりにくくなる。これにより、液滴がより滴下口に開口端面に貼り付きにくくなる。
上容器2は、胴部11、肩部12及び口部13を備えており、その中心軸線が抽出容器1の中心軸線Oと一致している。
肩部12は、胴部11の上端に連続して形成されており、その径が胴部11の上端から上方に向かうにしたがって漸次縮径している。
口部13は、肩部12の上端と連続して形成されており、その外周面にキャップ14を着脱自在に螺着可能な雄ネジ部13Aが形成されている。
胴部21は、抽出容器1の中心軸線O方向に沿って形成されており、ほぼ円筒形状を有している。ここで、胴部21の外径は、胴部11の外径とほぼ同等となっている。また、胴部21は、胴部本体21Aと、胴部本体21Aの上端に連続して形成された縮径部21Bとを備えている。この縮径部21Bは、その外径が胴部本体21Aの外径よりも小さくなっており、外周面に連結部材4の後述する雌ネジ部34Aと螺着可能な雄ネジ部21Cが形成されている。そして、縮径部21Bの上端には、開口部(第2開口部)3aが形成されている。
底部22は、抽出容器1の中心軸線Oに対して直交するほぼ円板形状を有しており、胴部21の下端と連続して形成されている。
外筒部31は、抽出容器1の中心軸線O方向に沿って形成されており、ほぼ円筒形状を有している。ここで、外筒部31の外径は、胴部11、21の外径とほぼ同等となっている。
仕切板部32は、上容器2及び下容器3それぞれと連結して開口部2a、3aを連結させた状態において上容器2の内部空間と下容器3の内部空間とを仕切っており、周縁部35及び滴下部36を備えている。
筒状部36Aは、ほぼ円筒形状を有しており、下方に向かうにしたがってその外径が小さくなっている。また、底部36Bは、円板形状を有しており、その外周縁が筒状部36Aの下端縁に接続されている。したがって、滴下部36における開口部2a側の面は、筒状部36Aにより周縁部35における開口部2a側の面に対して上下方向の位置がずれている。
そして、筒状部36A及び底部36Bには、図2に示すように、中心軸線回りで周方向に等間隔をあけて複数の滴下口4aが形成されている。この滴下口4aは、筒状部36Aにおける中心軸線方向の中央部から筒状部36A及び底部36Bの接続部を介して底部36Bにわたって形成されたスリットである。
内筒部34は、上述と同様に、周縁部35の径方向の中央部における下面から下方に向けて突出して抽出容器1の中心軸線O方向に沿って形成されており、ほぼ円筒形状を有している。また、内筒部34の内周面には、下容器3の雄ネジ部21Cと螺合する雌ネジ部34Aが形成されている。ここで、内筒部34は、周縁部35の径方向において内筒部33と異なる位置であって、内筒部33よりも周縁部35の径方向内方に形成されている。
まず、上容器2の内部空間に氷45を収容し、上容器2の雄ネジ部11Cを連結部材4の雌ネジ部33Aと螺着させる。なお、口部13の雄ネジ部13Aにキャップ14を螺着しておく。また、下容器3の内部空間に適量のコーヒー粉46を収容し、下容器3の雄ネジ部21Cを連結部材4の雌ネジ部34Aと螺着させる。これにより、連結部材4によって上容器2及び下容器3が連結される。ここで、コーヒー粉46は、適量の水で湿らせておくことが好ましい。そして、下容器3の底部22を台などの上に載置し、抽出容器1の中心軸線Oが水平面に対してほぼ垂直となるようにする。
このようにして抽出されたコーヒー抽出液は、上容器2に螺着されているキャップ14を外して抽出容器1を傾けることにより、図3に示す矢印A3のように口部13からコップなどの他の容器に注がれる。このとき、矢印A4のように複数の滴下口4aのうち抽出容器1を傾けた際の下側に位置する滴下口4aから抽出液が上容器2に向けて移動すると共に、矢印A5のように上側に位置する滴下口4aから上容器2内の空気が下容器3に向けて移動するため、下容器3における置換がスムーズに行われる。ここで、コーヒー粉46は、下容器3の胴部本体21Aと縮径部21Bとを接続する接続面の内面と胴部本体21Aの内面との間に形成される空間内に堰き止められる。また、コーヒー粉46が胴部本体21Aと縮径部21Bとの接続面を乗り越えて仕切板部32に到達した場合であっても、滴下口4aによりコーヒー粉46の下容器3から上容器2への移動が防止される。
なお、下容器3と連結部材4との螺着状態を解除してから下容器3内の抽出液をコップなどに注いでもよい。
仕切板部52は、周縁部53及び滴下部54を有している。
周縁部53は、円環状の板部材であって、その外周縁が外筒部31の中心軸線方向の中央部における内周端に接続されている。また、周縁部35は、径方向の中央部において上面が胴部11の下端であって開口部2aの縁部に臨んでおり、下面が胴部21の上端であって開口部3aの縁部に臨んでいる。
傾斜部54Aは、平面視でほぼ円板形状を有しており、その上面が抽出容器50の中心軸線O’に対する垂直面から傾いている。したがって、滴下部54における開口部2a側の面は、周縁部53における開口部2a側の面に対して上下方向の位置がずれている。そして、傾斜部54Aには、中心軸線O’回りで周方向に等間隔をあけて複数の滴下口51aが形成されている。この滴下口51aは、平面視でほぼ円形で傾斜部54Aを貫通する貫通孔である。
例えば、第1の実施形態において、滴下口を底部及び筒状部にわたって形成しているが、水滴を下容器に滴下できれば、底部のみに形成してもよい。
また、滴下口を滴下部において周方向で等間隔をあけて形成しているが、周方向のみならず径方向に間隔をあけて複数形成してもよい。ここで、複数の滴下口のうち少なくとも2つにおいて、互いの大きさを異ならせることが好ましい。これにより、滴下部において水滴がより液膜として存在しにくくなり、滴下口の開口端面に水滴が貼り付くことをより確実に防止できる。
そして、仕切板部の形状は、段部により滴下部及び周縁部それぞれの上面をずらしていれば、他の形状としてもよい。
また、上容器と連結部材とが螺合することにより連結しているが、嵌合することにより連結する構成など、他の方法により上容器と連結部材とを連結してもよい。そして、下容器と連結部材とにおいても、上述と同様に、他の方法により連結してもよい。
そして、抽出容器を用いてコーヒーの抽出を行っているが、紅茶など他の材料の抽出を行ってもよい。
Claims (5)
- 第1開口部が形成された第1容器と、第2開口部が形成された有底の第2容器と、前記第1及び第2開口部を着脱自在に連結して前記第1及び第2容器それぞれの内部を仕切る連結部材とを備え、
該連結部材が、前記第1開口部の縁部に臨む周縁部と、該周縁部に囲まれて液滴を流通させる滴下口が複数形成された滴下部とを有し、
前記周縁部と前記滴下部とが、段部を介して接続されていることを特徴とする抽出容器。 - 前記滴下部が、前記周縁部の内縁から前記第2容器の内部に向けて延びる筒状部と、該筒状部の先端部に設けられた底部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の抽出容器。
- 前記滴下口が、前記筒状部及び前記底部にこれらの接続部を介して一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の抽出容器。
- 前記滴下部における前記第1開口部側の面が、前記周縁部における前記第1開口部側の面に対して傾いた傾斜部を有することを特徴とする請求項1に記載の抽出容器。
- 前記複数の滴下口のうち少なくとも2つの大きさが、互いに異なることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の抽出容器。
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