JP2008295796A - 物品処理装置 - Google Patents

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義紹 福原
Yasuo Ueda
保男 上田
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正章 半戸
Taizo Yoshida
泰三 吉田
Masayuki Tsunawake
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Abstract

【課題】外部の種々の光が散乱する環境下においても、景品等の物品を適正に検知することができる物品処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】景品払出機10は、特殊景品Wを排出する景品払出口30と、景品払出口30から排出された特殊景品Wが載置される景品載置台31と、景品載置台31に特殊景品Wが載置された際、出射した検知光が特殊景品Wにより遮断される位置に設置された投光部41と、投光部41と所定の間隔をあけて対向して設置され、景品載置台31に特殊景品Wが載置されていない場合に投光部41からの検知光を受光する受光部40と、受光部40の周囲の少なくとも一部に投光部41側に向けて所定の長さに延設され、受光部40へ検知光以外の外部光源からの光が直接入射するのを防止する外部光入射防止部43とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばタバコ等の平板状または箱状の物品やこれと同一形状の物品、またはパチンコ機などの遊技機器が設置される遊技ホール等に設置され特殊景品等の景品を払い出す景品払出機や、例えばタバコ等の平板状または箱状の物品やこれと同一形状の物品、または特殊景品等の景品を買い取る景品買取機等の物品処理装置に関する。
遊技ホール、例えばパチンコ店では、遊技客がパチンコ機でパチンコ玉を獲得したり、スロットマシーンでメダルを獲得したとき、獲得したパチンコ玉や獲得メダルの数に応じて特殊景品を払い出す景品払出機を設置している。また、パチンコ等の遊技により獲得した特殊景品を買い取る替場においては、受け入れた特殊景品を識別して各特殊景品数を計数し、現金支払い装置から現金を払い出す景品買取機を設置している。
従来の景品払出機として、例えば、景品排出部の押出台上に押出された特殊景品を検知する一対の物品有無検知センサを備え、押出台上の特殊景品の有無を検知する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この物品有無検知センサは、押出口の左右両側に配置された投光器と押出口の外側に配置された受光器とから構成され、投光器から受光器に向けて押出台に水平に検知光を出射し、その検知光を受光器が受光するか否かで、押出台上の特殊景品の有無を検知している。また、従来の紙葉類等を処理する装置として、例えば、紙葉類が通過できる程度の狭い挿入口から挿入された紙葉類の停滞状況をセンサなどで検知する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
実公平3−10462号公報 特開2000−172907号公報
景品払出機においては、景品排出口から複数の特殊景品が積層された状態で排出されるため、少なくとも景品排出口に遊技客または店員が手を挿入することが可能であり、かつ積層された複数の特殊景品の最大積層数分が載置できる程度の開口を有していなければならない。また、遊技ホールにおいては遊技機や照明等の種々の光が散乱していることもあり、そのような開口を有する景品排出口には、カードや紙幣等の薄い紙葉類の挿入口付近に設けられた投光器および受光器によって検知する場合と比べて格段に多くの種々の光が景品排出口に入射する。そのため、このような種々の光の影響を受け誤検知を生じ、特殊景品の検知を適正に行えないという問題があった。
また、受け入れた特殊景品を識別して各特殊景品数を計数し、現金支払い装置から現金を払い出す景品買取機においても、特殊景品を積層した状態から1枚ずつ受け入れるため、積層状態の特殊景品を受け入れ可能な幅広の景品受入口には種々の光が入射する。そのため、上記した景品払出機と同様に、景品受入口において、投光器および受光器を設けて、投光器から出射された検知光を受光器が受光することにより特殊景品の有無を検知する装置においては、種々の光の影響を受け誤検知を生じ、特殊景品の検知を適正に行えないという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、外部の種々の光が散乱する環境下においても、景品等の物品を適正に検知することができる物品処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の物品処理装置は、物品を排出する部品排出口と、前記部品排出口から排出された物品が載置される部品載置台と、前記部品載置台に物品が載置された際、出射した検知光が前記物品により遮断される位置に設置された投光部と、前記投光部と所定の間隔をあけて対向して設置され、前記部品載置台に物品が載置されていない場合に前記投光部からの検知光を受光する受光部と、前記受光部の周囲の少なくとも一部に前記投光部側に向けて所定の長さに延設され、前記受光部へ前記検知光以外の外部光源からの光が直接入射するのを防止する外部光入射防止部とを具備することを特徴とする。
また、本発明の物品処理装置は、前記外部光入射防止部が、前記受光部の周囲の、前記物品が排出される方向側の少なくとも一部に設けられていることを特徴とする。
これらの発明によれば、受光部の周囲の少なくとも一部に投光部側に向けて所定の長さに延設され、受光部へ検知光以外の外部光源からの光が直接入射するのを防止する外部光入射防止部を設けることで、周囲の光源からの光が直接受光部に入射することを阻止し、受光部における誤検知等を防止することができる。
なお、外部光入射防止部が、受光部の周囲の少なくとも一部に投光部側に向けて所定の長さに延設される構造として、例えば、受光部の周囲全てに、投光部側に向けて所定の長さに延設させることも含まれる。例えば、受光部は、外部光入射防止部としての平板に形成された凹部の底部に設けてもよい。
さらに、本発明の物品処理装置は、前記投光部と前記外部光入射防止部との距離が、前記部品排出口から排出可能な物品の最大積層枚数における積層高さに相当する長さよりも少なくとも長いことを特徴とする。
この発明によれば、受光部の周囲の少なくとも一部に投光部側に向けて所定の長さに延設され、受光部へ検知光以外の外部光源からの光が直接入射するのを防止する外部光入射防止部を設けることで、部品排出口に、最大に積層した物品を手で取り上げることができる程度の空間を設けても、周囲の光源からの光が直接受光部に入射することを阻止し、受光部における誤検知等を防止することができる。
また、本発明の物品処理装置は、1つまたは積層された複数の物品が載置される部品載置台と、前記部品載置台に設置された物品を内部に受け入れる部品受入口と、前記部品載置台に物品が載置された際、出射した検知光が前記物品により遮断される位置に設置された投光部と、前記投光部と所定の間隔をあけて対向して設置され、前記部品載置台に物品が載置されていない場合に前記投光部からの検知光を受光する受光部と、前記受光部の周囲の少なくとも一部に前記投光部側に向けて所定の長さに延設され、前記受光部へ前記検知光以外の外部光源からの光が直接入射するのを防止する外部光入射防止部とを具備することを特徴とする。
また、本発明の物品処理装置は、前記外部光入射防止部が、前記受光部の周囲の、前記物品が受け入れられる方向とは異なる側の少なくとも一部に設けられていることを特徴とする。
これらの発明によれば、受光部の周囲の少なくとも一部に投光部側に向けて所定の長さに延設され、受光部へ検知光以外の外部光源からの光が直接入射するのを防止する外部光入射防止部を設けることで、周囲の光源からの光が直接受光部に入射することを阻止し、受光部における誤検知等を防止することができる。
さらに、本発明の物品処理装置は、前記投光部と前記外部光入射防止部との距離が、前記部品載置台に載置可能な物品の最大積層枚数における積層高さに相当する長さよりも長いことを特徴とする。
この発明によれば、特殊景品Wを最大に積層した場合であっても、外部光入射防止部に接触することなく、部品載置台に物品を載置することができる。
なお、外部光入射防止部が、受光部の周囲の少なくとも一部に投光部側に向けて所定の長さに延設される構造として、例えば、受光部の周囲全てに、投光部側に向けて所定の長さに延設させることも含まれる。例えば、受光部は、外部光入射防止部としての平板に形成された凹部の底部に設けてもよい。
また、本発明の物品処理装置は、前記投光部が所定のパターンの検知光を出射し、前記受光部が該所定のパターンの検知光を受光したときに、前記投光部から出射された検知光であると判定することを特徴とする。
この発明によれば、投光部から出射する検知光に所定のパターンを与えることで、周囲からの光を受光した場合との差異を明確にすることできるので、誤検知等をより効果的に防止することができる。
なお、所定のパターンとしては、例えば、投光部から検知光を出射させる周期を複数種組み合わせ、投光部の出射の都度、投光部から検知光が出射されてから受光部がその検知光を検知可能となるまでの応答ディレー時間後に入射の有無が検知されたものを1パターンとする場合や、出射のタイミングをランダムとし受光部の検知タイミングを上記したように応答ディレー時間後に入射の有無を検知されるものとする場合などが例示できる。
これらの場合、出射のタイミングと、受光のタイミングを任意に設定可能なタイミング設定手段を備え、そのタイミング設定手段により設定された受光部の状態を判定するタイミングは、投光部が出射してから、受光部のセンサ毎に異なる検知ディレー時間(多くのセンサの場合:1μsec〜5msec)後であることが好ましい。また、出射のタイミングをランダムとする場合、投光部から出射するサイクルのタイミングは、複数回のサイクル中におけるサイクル毎に異ならせることができ、例えば周期性のない乱数に基づいてタイミングを設定してもよい。これによって、パチンコホールにおける各種光源の点滅パターンと異なるので、確実に誤検知を防止できる。
本発明の物品処理装置によれば、外部の種々の光が散乱する環境下においても、景品等の物品を適正に検知することができる。
以下、本発明の一実施の形態を、図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における景品払出機10を備えた景品払出システムの概要を模式的に示した図である。図2は、景品払出機10の斜視図である。図3は、景品払出機10における景品払出口30の構成を示す断面図である。図4は、景品載置台31上特殊景品Wを載置した状態における景品払出機10の景品払出口30の構成を示す断面図である。図5は、景品払出機10における景品払出口30の構成を示す断面図である。
図1に示すように、景品払出機10は、景品管理機(POS)11と通信ケーブルを介して、通信可能に接続されている。景品管理機(POS)11は、カード挿入口11aより挿入された会員用ICカードや非会員ICカードから、遊技客が獲得した獲得遊技媒体数を特定可能な遊技媒体数特定情報(例えば、獲得遊技媒体数自体、または獲得遊技媒体数を記憶したハードディスク等の記憶アドレスを特定するためのID)を読み取り、読み取った遊技媒体数特定情報から、獲得遊技媒体数である貯玉数や貯メダル数を特定し、特定した遊技媒体数により交換される景品種別や数量等を表示部11bに表示する。また、景品管理機(POS)11は、払い出す景品の種別と数量に係る情報を景品払出機10へ出力する。また、景品管理機(POS)11は、遊技ホールなどに備えられ、遊技客が獲得した獲得遊技媒体数を計数する計数機によって発券されたレシートから、バーコードリーダ11cによって、遊技客が獲得した獲得遊技媒体数を特定可能な遊技媒体数特定情報を読み取ることもできる。そして、レシートから読み取られた遊技媒体数特定情報から、獲得遊技媒体数である貯玉数や貯メダル数を特定し、特定した遊技媒体数により交換される景品種別や数量等を表示部11bに表示する。
ここで、会員用ICカードおよび非会員用ICカードは、従来から遊技システムで使用されていたICチップを有する記憶媒体である。会員用ICカードは、住所、氏名、年齢、性別等の情報を登録した遊技客に付与されるもので、一方、非会員用ICカードは、この登録を行っていない非会員が使用するカードであり、例えば、使用期限などが定められているカードである。なお、会員用ICカードおよび非会員用ICカードは、少なくとも、ID情報を有し、さらに獲得遊技媒体数や度数などの有価情報などの情報を有していてもよい。
また、景品払出機10は、払い出す景品の種別と数量に係る情報に基づいて、物品として特殊景品Wを払い出す。なお、景品払出機10は、景品管理機(POS)11から獲得遊技媒体数情報を入力し、景品払出機10において特定した遊技媒体数により交換される景品種別や数量等を特定してもよい。
ここで、特殊景品Wは、遊技媒体と交換される景品であり、この特殊景品には、例えば、大景品5000円、中景品2500円、小景品1000円などの種類がある。特殊景品Wは、例えば、厚さが数ミリの直方体形状を有している。
なお、景品払出機10は、景品管理機(POS)11を介さず、会員用ICカードや非会員ICカードを受け入れて、直接情報を読み取るための、例えばリーダライタなどを備えてもよい。さらに、景品払出機10は、計数機によって発券されたレシートから遊技客が獲得した獲得遊技媒体数を特定可能な遊技媒体数特定情報を読み取るバーコードリーダなどを備えてもよい。
図2に示すように、景品払出機10は、特殊景品Wが収納されたカセットを内部に複数収容可能な本体としての筐体20を備える(図6参照)。筐体20の一側面であり、特殊景品Wを払い出す、物品排出口として機能する景品払出口30が備えられた側の側面は、景品払出口30側に向けて凹部を形成している。換言すると、図3に示すように、筐体20の一側面の一部が、景品払出口30を備える部分で内側に向けて凹部を形成し、断面コ字状の形状となっている。また、景品払出口30は、長方形に開口され、景品払出機10の長手方向(図2の景品払出機10に向かって左右方向)に複数形成されている。なお、図2では、特殊景品Wの払い出しを行わないときには、景品払出機10に備えられたシャッターなどによって景品払出口30が閉鎖される一例を示しているが、シャッターなどを設けずに、常に景品払出口30が開口された状態であってもよい。
また、景品払出機10は、景品払出口30から払い出された特殊景品Wを載置する、景品払出口30の下端辺から前方に伸びる景品載置台31を備えている。また、図2に示すように、景品載置台31には、筐体20の長手水平方向にU字状の溝35を備えてもよい。この溝35を備えることによって、特殊景品Wを店員や遊技客が掴む際、最下部の特殊景品Wの底面を掴み易く形成されている。
また、筐体20の景品払出口30が設けられた側面には、言葉や記号や図などを表示可能な表示部32が設けられている。この表示部32は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)などで構成される。表示部32には、例えば、景品払出口30から特殊景品Wが払い出される際に「景品が払い出されます」と表示したり、払い出される特殊景品Wの個数を表示する。また、景品管理機(POS)11によって獲得した遊技媒体数等を特定している最中であることが通知された際には、「景品を払い出すまでしばらくおまちください」と表示したり、また、待機時にレシートや会員ICカードを受け付けた際には、「いらっしゃいませ」と表示したりするなど、表示部32により、遊技客に種々のメッセージを伝えることができる。また、表示部32の近傍には、テンキー33が備えられ、例えば、景品交換する遊技媒体数の特定や、会員用ICカードを受け入れ可能な場合には、暗証番号の入力等を可能にする。また、例えば、筐体20の景品払出口30が設けられた側面にスピーカ34を設け、音声によって上記した情報を通知するよう構成することもできる。
また、図3に示すように、筐体20の一側面の一部が、景品払出口30側に向けて凹部を形成し、前方が開口された断面コ字状の形状となっている。上方側のコ字状の開口端部42における景品払出口30側に、特殊景品Wが景品載置台31上に載置されているか否かを検知するための検知光を受光する受光部40が設けられている。また、この受光部40と対向する景品載置台31に、受光部40に向けて検知光を出射する投光部41が設けられている。この投光部41は、景品載置台31の上面31aから突出しないように、景品載置台31にその出射面を露出させて設置されている。ここで、投光部41の受光部40側の端面が、景品載置台31の上面31aと同一平面となるように投光部41を設置することが好ましい。
なお、図4に示すように、投光部41は、景品載置台31上に特殊景品Wが載置された際、出射した検知光を特殊景品Wが遮断する位置、すなわち特殊景品Wが載置される位置に対応して設置される。投光部41上に特殊景品Wが載置されているときには、投光部41からの検知光は、特殊景品Wによって遮断されるため、受光部40では検知されない。
また、図3および図4に示すように、景品払出機10には、受光部40の周囲の少なくとも一部に投光部41側に向けて所定の長さに延設され、受光部40へ検知光以外の外部光源からの光が直接入射するのを防止する外部光入射防止部43が設けられている。この外部光入射防止部43は、受光部40の周囲の、特殊景品Wが排出される方向側(コ字状の開口端部42側)の少なくとも一部に設けられている。具体的には、例えば、図3に示すように、外部光入射防止部43は、受光部40の特殊景品Wが排出される方向側に接し、景品払出機10の長手方向に沿って、投光部41側に突起した突条で構成される、なお、外部光入射防止部43の構成はこれに限られるものではなく、受光部40へ検知光以外の外部光源からの光が直接入射するのを防止する構成であればよい。
ここで、図3に示すように、外部光入射防止部43の投光部41方向側への長さLは、少なくとも、外部光入射防止部43の景品払出口30側の端縁43aと、景品載置台31の上面31aの端縁31bとを結んだ直線(図3の点線)よりも受光部40が特殊景品Wが排出される方向側(コ字状の開口端部42側)となる長さであることが好ましい。この外部光入射防止部43の端縁43aと景品載置台31の端縁31bとを結んだ直線(図3の点線)よりも特殊景品Wが排出される方向側(コ字状の開口端部42側)に受光部40を配置することで、受光部40に周囲の光源からの光が直接入射するのを阻止することができる。
なお、図5に示すように、筐体20の上方に向けて、さらに凹部45を形成し、その凹部45の底部に受光部40を設置してもよい。これによって、周囲の光源からの光が直接受光部40に入射することをさらに確実に阻止することができる。なお、凹部45へ周囲の光源からの光が直接入射するのを阻止するこてができる程度に、凹部45を上方に深く形成した場合には、この構成が外部光入射防止部として機能し、投光部41側に突起した突条の外部光入射防止部43を設けなくてもよい。
また、景品載置台31の上面31aは、周囲の光源から出射された光の反射を抑制するために、例えば、表面粗さ(面粗度)を上げるやすり加工、旋盤加工、フライス加工、研磨加工をなしたり、黒色に着色したり、などの光の反射率を低く構成することが好ましい。
外部光入射防止部43の端面43bと、景品載置台31の上面31aとの距離が、景品払出口30から払い出し可能な特殊景品Wの最大積層枚数における積層高さに相当する長さよりも少なくとも長く設定されている。この特殊景品Wの最大積層枚数における積層高さよりも外部光入射防止部43の端面43bと、景品載置台31の上面31aとの距離が短い場合には、特殊景品Wを最大に積層した際に、外部光入射防止部43の端面43bと、景品載置台31の上面31aとの間を通過できないからである。また、外部光入射防止部43の端面43bと、景品載置台31の上面31aとの距離は、例えば、店員や遊技客が手を入れて特殊景品Wを取り出すことができる程度であることが好ましい。
ここで、投光部41から出射する検知光は、例えば、赤外線などの特殊な周波数を用いることができる。また、投光部41から出射する検知光に所定のパターンを与え、この所定のパターンを受光部40で検知したときに、投光部41からの検知光を受光したと判定するように構成してもよい。所定のパターンとして、例えば、投光部から検知光を出射させる周期を複数種組み合わせ、投光部の出射の都度、投光部から検知光が出射されてから受光部がその検知光を検知可能となるまでの応答ディレー時間後に入射の有無が検知されたものを1パターンとする場合や、出射のタイミングをランダムとし受光部の検知タイミングを上記したように応答ディレー時間後に入射の有無を検知されるものとする場合などが例示できる。このように投光部41から出射する検知光に所定のパターンを与えることで、周囲からの光を受光した場合との差異を明確にすることできるので、誤検知等をより効果的に防止することができる。
次に、特殊景品Wを収容するカセットの構成について図6および図7を参照して説明する。
図6は、本発明の第1の実施の形態における景品払出機10内に収容されたカセット50の状態を示す斜視図である。図7は、特殊景品Wが収納されたカセット50の開口部周辺の構成を示す斜視図である。
図6に示すように、筐体20の上蓋20aは、図示しないヒンジによって開閉可能に設けられる。なお、上蓋20aは、図示しないロック機構によって閉じた状態でロックすることができ、また、所定の鍵によって開けることが可能である。上蓋20aを開けると、特殊景品Wを収容可能な複数のカセット50を筐体20の内部に出し入れ可能となる。カセット50は、それぞれの景品払出口30に対して、それぞれの景品払出口30に向けて一列に並べて収容される。すなわち、筐体20内には、景品払出口30の個数分の列にカセット50が並べられる。本実施の形態では、4つの景品払出口30に対して、カセット50が4列に並べられる。なお、カセット50の上面には、カセット50の筐体20への出し入れや運搬を容易とする取っ手50aが設けられている。
図7に示すように、筐体20内に収容されるカセット50内には、平板状の特殊景品Wが積層されて収納される。カセット50内で、最も下端に収納された特殊景品WAは、筐体20内に収容載置された際、下方側に位置する開口部51から外に露出される。開口部51の対向する縁部には、特殊景品Wの積層方向に突出するとともに、中途部において開口部51の内側に向かって直角に折り曲げられて突出した、一対の景品保持部52が設けられる。カセット50内で最も下端に収納された特殊景品WAは、景品保持部52によって、特殊景品Wの積層方向に支持されるとともに積層方向に垂直な方向すなわち水平方向に移動可能に案内される。また、開口部51の、景品保持部52が設けられた縁部と直交する縁部には、カセット50の長手方向に突出する突出部53が形成され、露出された特殊景品WAの水平方向の一方向への移動を規制している。
また、図7に示すように、開口部51の突出部53が設けられた縁部に対向する側面には、特殊景品WAの水平方向の移動を規制可能な板状の景品移動規制部材54が設けられる。景品移動規制部材54は、付勢部材55によって下方に付勢され、特殊景品WAの水平方向の移動を規制する。また、景品移動規制部材54を、付勢部材55の付勢力に抗して上方に押し上げることで、その規制を解除することができる。景品移動規制部材54を上方に押し上げるには、景品移動規制部材54に形成された開口部56に、所定の爪部材を引っ掛けて、上方に押し上げる。なお、カセット50の側面には、景品移動規制部材54を開口部56を介して移動させるための、切欠き部57が設けられている。カセット50内の最も下端に収納された特殊景品WAは、景品移動規制部材54を上方に押し上げた状態で、景品保持部52に沿って移動されることで、水平方向(景品の積層方向に垂直な方向)に移動し、カセット50から取り出される。
次に、カセットが装着された景品払出機10の内部の構成について図8を参照して説明する。
図8は、本発明の第1の実施の形態における景品払出機10の一部を側断面した図である。カセット50a、50bは、景品払出口30に向けて一列に並べて筐体20内に収容されている。また、水平方向に対向して配設された2つのプーリー60a、60b間に掛け渡された搬送体としての無端ベルト61が設けられている。また、無端ベルト61の外周面に突設されて無端ベルト61の駆動に伴って駆動し、特殊景品Wをカセット50a、50bから移動方向に導く景品押出爪62を備える。無端ベルト61は、図示しないモータによってプーリー60aまたはプーリー60bを回転することで回転駆動される。ここで、モータには、例えば、ステッピング駆動モータ等が用いられる。
また、特殊景品Wの搬送速度、すなわち無端ベルト61の回転する速度を検出する回転速度センサ63が、例えば、無端ベルト61の景品スタッカ部80側とは逆側の端部付近に設けられている。この回転速度センサ63は、例えば、ステッピング駆動モータに接続されたギヤ部とステッピング駆動モータとの間の回転軸に、ステッピング駆動モータの回転軸の回転数を検知するエンコーダ部を設けることで構成されてもよい。また、無端ベルト61から景品スタッカ部80に特殊景品Wが搬送されたことを検知する搬送検知センサ70が、例えば、無端ベルト61の景品スタッカ部80側の端部付近に設けられている。搬送検知センサ70は、例えば特殊景品Wに内蔵されたRFIDのリーダ、通過する特殊景品Wの上方および下方に設けられた投光部と受光部とからなる一対のセンサ、特殊景品Wの上面へ光を出射しその反射光を受光する投光部と受光部とからなる一対のセンサなどで構成される。
無端ベルト61は、回転駆動されることで、その上半部が、水平方向(特殊景品Wの積層方向に垂直な方向)かつカセット50a、50bの並び方向かつ景品払出口30の方向に移動する。また、無端ベルト61に設けられた景品押出爪62も、無端ベルト61の駆動に伴って、同じように、水平方向(景品の積層方向に垂直な方向)かつカセット50a、50bの並び方向に移動する。
また、それぞれのカセット50a、50bは、各カセット50a、50b内の、最も下端に積層された特殊景品WAを、開口部51を介して無端ベルト61上に特殊景品Wを取り出し可能に移動される。ここでは、カセット50a、50bを上下動させることで、カセット50a、50b内の最も下端に積層された特殊景品WAが景品押出爪62に当接可能な位置と、当接不能な位置とに渡って移動することができる。
図8では、右端(景品払出口30とは逆側)のカセット50bが、無端ベルト61に接近するよう下方に移動され、左端に配されたカセット50aは、無端ベルト61から離間するよう、上方に移動された状態になっている。ここで、右端のカセット50bは、無端ベルト61の上面から下端の特殊景品WAとの距離が、景品押出爪62の高さよりも短くなるように、無端ベルト61に接近される。また、カセット50aは、無端ベルト61の上面から下端の特殊景品WAとの距離が、景品押出爪62の高さよりも長くなるように、無端ベルト61から離間される。
また、図8に示すように、カセット50a、50bを筐体20内に収容した際に、右側のカセット50bの景品を搬送可能な位置にセットする場合、筐体20内に設けられた図示しない爪部材が、景品移動規制部材54の下方端部に当接し、その後カセット50bが下降するに従い景品移動規制部材54が上方に移動して、景品移動規制部材54の開口部56に挿入される。すなわち、カセット50a、50bが下方に移動された状態では、景品移動規制部材54を、カセット50a、50bに対して相対的に上方に移動させて、下端の特殊景品Wの景品保持部52に沿った移動の規制を解除する。この爪部材は、カセット50a、50bが上方に移動された状態では、景品移動規制部材54を、下端の特殊景品WAの側面に当接して特殊景品WAの移動を規制する状態に保持する。例えば、店員等が筐体20に当って衝撃が生じた場合でも、特殊景品WAがカセット50a、50bから飛び出すことはない。
無端ベルト61によって搬送された特殊景品Wを積層保持する景品スタッカ部80は、特殊景品Wを下方から保持する保持部81と、この保持部81における特殊景品Wの無端ベルト61側への移動を防止するとともに、保持部81上に積層された特殊景品Wを景品払出口30に向けて押し出す景品押出板82とを備えている。なお、景品押出板82は、保持部81に対して摺動可能に構成されている。また、保持部81は、その上面が景品載置台31の上面31aと同一平面となるように構成されている。
また、この景品押出板82を景品払出口30に向けて移動させる、水平方向に対向して配設された2つのプーリー83a、83b間に掛け渡された搬送体としての無端ベルト84が備えられ、この無端ベルト84の移動に伴って景品押出板82を押圧して移動させるための景品押出板移動爪85a、85bが設けられている。
無端ベルト84は、図示しないモータによってプーリー83aまたはプーリー83bを回転することで回転駆動される。ここで、モータには、例えば、ステッピング駆動モータ等が用いられる。
また、景品押出板82の移動速度、すなわち無端ベルト84の回転する速度を検出する回転速度センサ86が、例えば、無端ベルト84の無端ベルト61側の端部付近に設けられている。この回転速度センサ86は、例えば、ステッピング駆動モータに接続されたギヤ部とステッピング駆動モータとの間の回転軸に、ステッピング駆動モータの回転軸の回転数を検知するエンコーダ部を設けることで構成されてもよい。
また、景品払出口30を閉鎖するためのシャッター90が景品払出口30の内側に設けられ、図示しないシャッター開閉機構によって、シャッター90を上下して景品払出口30を開閉することができる。また、シャッター90は、保持部81における特殊景品Wの景品払出口30側への移動を防止する機能をも兼ね備えている。なお、景品払出機10は、シャッター90を設けずに構成してもよく、この場合には、保持部81における特殊景品Wの景品払出口30側への移動を防止するとともに、保持部81上の特殊景品Wを景品押出板82によって景品払出口30側への移動する際には、その妨げにならないように構成された移動防止板を備えることが好ましい。
なお、搬送体は、無端ベルトに限定されるものではなく、搬送体として複数のチェーンや紐を用い、特殊景品Wがその複数のチェーンや紐にまたがって載置されて搬送されるよう構成するなど、あらゆる形態に構成可能である。
次に、景品払出機10の主要な機能について説明する。
図9は、景品払出機10の主要な構成を示す機能ブロック図である。また、図10は、景品払出機10の動作を説明するためのフローチャートである。図11は、タイマー割り込み処理を説明するためのフローチャートである。
景品払出機10は、景品払出機10を作動させるべく各種機能手段等を制御手段130を備える。この制御手段130は、内部での種々の演算処理を実行するCPU等の演算手段、システム情報等が記憶されたハードディスク、ROM等の不揮発性メモリや更新可能に情報を記憶するRAM等の半導体メモリで構成された記憶手段、および内部での種々の動作や外部との情報授受を司る制御手段等を有する。また、制御手段130は、入出力インターフェース140を介しての情報の入出力、各種機能手段からの入出力、インストールされたプログラムの内容等に応じた様々な情報処理等を実行するものであり、景品払出機10を作動させたり、各構成手段を制御する中核を担う。
また、景品払出機10は、例えば、景品管理機(POS)11から入力された情報を制御手段130等へ供給したり、景品払出機10のテンキー33等から入力された情報を制御手段130等へ供給する入出力インターフェース140を備えている。さらに、景品払出機10は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)などで構成される表示部32として機能し、制御手段130による制御の下で所定の情報表示をする表示手段160を備えている。また、景品払出機10は、ハードディスク等の記憶手段で構成されるデータベース150等を備えている。そして、上記した各構成部は、システムバス170で接続されている。
また、景品払出機10は、搬送物品数設定手段121、物品搬送払出手段122、搬送エラー検知手段123、計数手段124、景品載置検知手段125の機能手段を有している。
搬送物品数設定手段121は、入出力インターフェース140等によって入力された、例えば景品管理機(POS)11からの情報に基づいて、カセット50から搬送する特殊景品Wの種別や数量を設定する。なお、景品管理機(POS)11からの情報に、例えば特殊景品Wの種別や数量が特定された情報等の、搬送物品数設定手段121で実行する処理によって構成される情報を含む構成とするときには、搬送物品数設定手段121を設けなくてもよい。
物品搬送払出手段122は、特殊景品Wをカセット50から取り出し、景品払出口30から景品載置台31上に特殊景品Wを払い出す。物品搬送払出手段122は、上記した、無端ベルト61、84やこの無端ベルト61、84を作動させるための機構、景品スタッカ部80、シャッター90やこのシャッター90を作動させるための機構などで構成される。
搬送エラー検知手段123は、特殊景品Wを搬送および排出する際の、景品詰まりなどの搬送エラーを検知する。搬送エラー検知手段123は、例えば上記した、無端ベルト61の回転する速度を検出する回転速度センサ63、無端ベルト84の回転する速度を検出する回転速度センサ86などで構成される。
計数手段124は、実際に払い出された特殊景品Wの数量を検知する。計数手段124は、例えば、無端ベルト61から景品スタッカ部80に特殊景品Wが搬送されたことを検知する搬送検知センサ70などで構成される。なお、ここでは、景品スタッカ部80に搬送された特殊景品Wの数量を計数手段124で検知して、それを実際に払い出された特殊景品Wの数量としているが、景品払出口30から景品載置台31上に払い出された特殊景品Wの数量を検知するセンサを設け、そのセンサで検知された特殊景品Wの数量を実際に払い出された特殊景品Wの数量としてもよい。
景品載置検知手段125は、特殊景品Wが景品載置台31の上面31a上に載置されているか否かを検知する。景品載置検知手段125は、例えば、前述した、検知光を出射する投光部41とその検知光を受光する受光部40とで構成される。
次に、景品払出機10における特殊景品Wの払い出し動作について説明する。
まず、制御手段130は、景品管理機(POS)11からの情報に基づいて、特殊景品Wの払い出しが要請されているか否かを判定する(ステップS210)。また、制御手段130は、特殊景品Wの払い出しが要請されていると判定した場合には、その要請が初回か否かも判定する。なお、ここで、特殊景品Wの払い出しが要請されているか否かの判定は、例えば、景品管理機(POS)11で特定された遊技客が獲得した獲得遊技媒体数の情報、単に払い出しを要請する信号として予め設定された信号等が入力されたことなどに基づいて実行する。
ステップS210の判定で、特殊景品Wの払い出しが要請されていないと判定した場合(ステップS210の「無」)には、処理はリターンしてスタートに戻る。
ステップS210の判定で、特殊景品Wの払い出しが要請されており、さらにその要請が初回であると判定した場合(ステップS210の「有初回」)には、制御手段130は、搬送物品数設定手段121を機能させ、搬送物品数設定手段121は、景品管理機(POS)11からの情報に基づいて、払い出す特殊景品Wの種別や数量を特定し、後述する「搬送設定数」を確定する(ステップS211)。なお、払い出しの要請として、単に払い出しを要請する信号として予め設定された信号等が入力された場合には、制御手段130は、景品管理機(POS)11で特定された遊技客が獲得した獲得遊技媒体数の情報を入力し、搬送物品数設定手段121を機能させ、搬送物品数設定手段121は、景品管理機(POS)11からの情報に基づいて、払い出す特殊景品Wの種別や数量を特定する。
続いて、制御手段130は、物品搬送払出手段122を作動させ、特殊景品Wの搬送を開始させる(ステップS212)。
特殊景品Wの搬送において、図8に示すように、モータを駆動することで無端ベルト61が回転駆動されると、無端ベルト61の上半部、およびこの上半部に位置する景品押出爪62は、カセット50a、50bの下方を景品払出口30の方向に向かって移動する。この際、図8に示すように、右端のカセット50bが、無端ベルト61に接近するよう下方に移動され、中央および右端に配置されたカセット50aは、無端ベルト61から離間するよう、上方に移動された状態であるため、この景品押出爪62は、カセット50a内の特殊景品WAには当接せずに、このカセット50aの下方を通過する。一方、景品押出爪62がさらに移動して左端のカセット50bに達した際には、景品押出爪62は、カセット50bの突出部53の間を通って下端の特殊景品WAに当接し、特殊景品WAを景品保持部52に沿って移動させて特殊景品WAをカセット50bから取り出す。そして、その特殊景品WAを無端ベルト61と景品押出爪62とによって搬送し、景品スタッカ部80に導く。景品スタッカ部80に導かれた特殊景品Wは、保持部81上に積層される。
ステップS210の判定で、特殊景品Wの払い出しが要請されており、さらにその要請が初回でないと判定した場合(ステップS210の「有」)には、制御手段130は、物品搬送払出手段122を作動させ、上記したステップS212の処理を開始させる(ステップS212)。
続いて、制御手段130は、回転速度センサ63からの情報に基づいて、無端ベルト61の回転速度、すなわち無端ベルト61によって搬送される特殊景品Wの搬送速度が、例えば、データベース150等に格納された予め設定された無端ベルト61の回転速度の範囲内か否かを判定する(ステップS213)。
ステップS213の判定で、無端ベルト61の回転速度が予め設定された無端ベルト61の回転速度の範囲内でないと判定した場合(ステップS213のNo)には、制御手段130は、無端ベルト61が所定の回転速度で作動してないことを表示手段160に表示する(ステップS214)。表示手段160には、例えば「カセット側の無端ベルトがNGです」などの表示をする。
ステップS213の判定で、無端ベルト61の回転速度が予め設定された無端ベルト61の回転速度の範囲内であると判定した場合(ステップS213のYes)には、制御手段130は、搬送検知センサ70からの情報に基づいて、景品スタッカ部80に導かれた特殊景品Wの数量が、設定された特殊景品Wの数量に達したか否かを判定する(ステップS215)。また、制御手段130は、景品スタッカ部80に導かれた特殊景品Wの数量が、設定された特殊景品Wの数量に達したと判定した場合には、その達したと判定したのが初回か否かも判定する。
ステップS215の判定で、景品スタッカ部80に導かれた特殊景品Wの数量が、設定された特殊景品Wの数量に達していないと判定した場合(ステップS215のNo)には、続いて、制御手段130は、搬送検知センサ70からの検知信号が入力されたか否かを検知する(ステップS216)。例えば、1つの特殊景品Wが搬送検知センサ70によって検知されると、搬送検知センサ70からの検知信号は、例えば、オフ、オン、オフの順に変化する。すなわち、特殊景品Wが通過を検知しているときはオンの状態で、検知していないときにはオフの状態となる。このオフ、オン、オフの信号を1回セット検知したときには、1つの特殊景品Wが景品スタッカ部80に導かれたこととなる。
ステップS216の判定で、搬送検知センサ70からの検知信号が入力されたと判定した場合(ステップS216のYes)には、制御手段130は、搬送が完了した特殊景品Wの数量に1を積算する(ステップS217)。
ステップS216の判定で、搬送検知センサ70からの検知信号が入力されていないと判定した場合(ステップS216のNo)には、制御手段130は、ステップS229の処理を実行する。
ステップS215の判定で、景品スタッカ部80に導かれた特殊景品Wの数量が、設定された特殊景品Wの数量に達したと判定し、かつその達したことの判定が初回である場合(ステップS215のYes初回)には、制御手段130は、物品搬送払出手段122を制御して、景品払出口30から特殊景品Wを景品載置台31上に払い出させる(ステップS218)。この排出動作において、制御手段130は、物品搬送払出手段122を制御して、無端ベルト61を駆動するモータを停止し、シャッター開閉機構によって、シャッター90を上方に移動させ、景品払出口30を開口させる。さらに、制御手段130は、物品搬送払出手段122を制御して、無端ベルト84を駆動するモータを作動し、景品払出口30から特殊景品Wを景品載置台31上に払い出させる。モータを駆動することで無端ベルト84が特殊景品Wを景品払出口30に導く方向に回転駆動されると、無端ベルト84の景品押出板移動爪85aは、景品押出板82を押圧し、保持部81上の特殊景品Wは、景品払出口30の方向に向かって移動し、景品払出口30から払い出され、景品載置台31上に載置される。
なお、制御手段130は、特殊景品Wが景品載置台31の上面31a上に載置されたことを、例えば、受光部40が投光部41からの検知光を受光することで検知すると、モータを逆駆動して無端ベルト84が保持部81を景品払出口30とは逆方向に導く方向に回転駆動されると、無端ベルト84の景品押出板移動爪85bは、景品押出板82を押圧し、保持部81を所定の位置まで移動する。続いて、無端ベルト84を駆動するモータは停止され、シャッター開閉機構によって、シャッター90が下方に移動され、景品払出口30が閉鎖される。
ステップS215の判定で、景品スタッカ部80に導かれた特殊景品Wの数量が、設定された特殊景品Wの数量に達したと判定し、かつその達したことの判定が初回でない場合(ステップS215のYes)には、制御手段130は、続いて制御手段130は、物品搬送払出手段122からの情報等に基づいて、景品払出口30から特殊景品Wを払い出すため、景品押出板82で特殊景品Wを押出し中か否かを判定する(ステップS219)。また、制御手段130は、景品押出板82で特殊景品Wを押出し中でないと判定した場合には、その押出し中でないと判定をしたのが初回か否かも判定する。なお、押出し中か否かの判定は、例えば、景品押出板82が景品払出口30に向かって移動する方向に無端ベルト84が回転されているか否かで判定することができる。
ステップS219の判定で、景品押出板82で特殊景品Wを押出し中であると判定した場合(ステップS219のYes)には、続いて制御手段130は、回転速度センサ86からの情報に基づいて、無端ベルト84の回転速度、すなわち無端ベルト84によって移動される景品押出板82の速度が、例えば、データベース150等に格納された予め設定された無端ベルト84の回転速度の範囲内か否かを判定する(ステップS220)。
ステップS220の判定で、無端ベルト84の回転速度が予め設定された無端ベルト84の回転速度の範囲内でないと判定した場合(ステップS220のNo)には、制御手段130は、無端ベルト84が所定の回転速度で作動してないことを表示手段160に表示する(ステップS221)。表示手段160には、例えば「景品スタッカ部側の無端ベルトがNGです」などの表示をする。
一方、ステップS220の判定で、無端ベルト84の回転速度が予め設定された無端ベルト84の回転速度の範囲内であると判定した場合(ステップS220のYes)には、制御手段130は、ステップS229の処理を実行する。
ステップS219の判定で、景品押出板82で特殊景品Wを押出し中でないと判定し、かつその判定が初回であると判定した場合(ステップS219のNo初回)には、制御手段130は、タイマー割り込み処理を実行する(ステップS240)。この処理後、制御手段130は、ステップS222の処理を実行する。ここで、タイマー割り込み処理の方法としては、CPUのハードウエア設計により異なるが、例えばCPU内のタイマー割り込みイネーブルフラグをONにセットし、タイマー割り込みをイネーブルとし、次回起動タイミングの設定時間であるカウンタ値を0とし即座に起動する。イネーブルフラグを持たないCPUでは、次回起動するタイミングの設定時間であるカウンタ値をビット最大値である前回設定した値から、例えば10μsec毎にダウンカウント中の0でない数値を0に書き換えると即座に起動する。
ステップS219の判定で、景品押出板82で特殊景品Wを押出し中でないと判定し、かつその判定が初回でないと判定した場合(ステップS219のNo)には、続いて、制御手段130は、景品載置検知手段125からの情報に基づいて、特殊景品Wが景品載置台31上に載置されているか、すなわち特殊景品Wが景品払出口30から払い出された状態で載置されているか否かを判定する(ステップS222)。
ここで、特殊景品Wが景品載置台31上に載置されているかの判定は、上記したステップS240におけるタイマー割り込み処理は、図11に示す動作に基づいて実行されている。ここで、タイマー割り込み処理について説明する。
まず、制御手段130は、景品載置検知手段125からの情報に基づいて、投光部フラグがONまたはOFFのいずれの状態かを判定する(ステップS250)。ここで、投光部フラグとは、投光部41が検知光を出射している状態か否かを示す情報で、ここでは、投光部フラグがONの場合が検知光を出射している状態、投光部フラグがOFFの場合が検知光を出射していない状態を意味する。
ステップS250の判定で、投光部フラグがOFFであると判定した場合(ステップS250のOFF)には、制御手段130は、景品載置検知手段125を制御して、投光部41を作動、すなわち検知光を出射させ、投光部フラグの情報をONに更新する(ステップS251)。
そして、制御手段130は、次回のタイマー割り込みタイミングを設定する(ステップS252)。すなわち、CPUのハードウェア構成によっても異なるが、例えば、所定のタイマー割り込み起動用レジスタに、次回の割り込みタイミングである数値を現在のフリーランニングカウンタ値に加えた数値を書き込み、さらにタイマー割り込みイネーブルフラグがONであれば自動的に本ルーチンの割り込みが起動される。この投光部フラグOFFであったときに投光部41を作動させた場合には、タイマー割り込みタイミングの設定では、受光部40がそのONを検知可能なディレー時間後に次回割り込みを設定する。なお、受光部40および投光部41の検知可能なディレー時間は、例えば、1μs〜2ms程度でセンサ毎に異なる。
ステップS250の判定で、投光部フラグがONであると判定した場合(ステップS250のON)には、続いて、制御手段130は、景品載置検知手段125からの情報に基づいて、受光部フラグがONまたはOFFのいずれの状態かを判定する(ステップS253)。ここで、受光部フラグとは、受光部40が検知光を受光している状態か否かを示す情報で、ここでは、受光部フラグがONの場合が検知光を受光している状態、受光部フラグがOFFの場合が検知光を受光していない状態を意味する。なお、受光部フラグは、受光部40が検知光を受光すると自動的にONとなり、検知光を受光していないと自動的にOFFとなる。受光フラグは、外部回路のハイ、ローを制御手段130であるCPUのIO入力端子に入力され、ハイでON、ローでOFFとするIO入力端子の状態を示す。
ステップS253の判定で、受光部フラグがOFFであると判定した場合(ステップS253のOFF)には、制御手段130は、連続で受光フラグがOFFの状態が、所定の回数に達しているか否かを判定する(ステップS254)。
ステップS254の判定で、タイマー割り込み処理が連続で、所定の回数に達していると判定した場合(ステップS254のYes)には、制御手段130は、景品載置台31上に取り忘れられている特殊景品Wがあると判定し、記憶手段の1つの記憶領域である取り忘れフラグをONとし、後ほどステップS222にて取り忘れフラグのONかOFFかを判定する際に、ONであれば取り忘れ有りと判定可能にする(ステップS255)。
続いて、制御手段130は、投光部41からの検知光の出射を停止させ、投光部フラグの情報をOFFに更新する(ステップS256)。そして、ステップS252の処理を実行し、次回のタイマー割り込みタイミングを設定する。すなわち、CPUのハードウェア構成によっても異なるが、例えば、所定のタイマー割り込み起動用レジスタに、次回の割り込みタイミングである数値を現在のフリーランニングカウンタ値に加えた数値を書き込み、さらにタイマー割り込みイネーブルフラグがONであれば自動的に本ルーチンの割り込みが起動される。この投光部フラグがONであったときに投光部41の作動を停止させた場合には、タイマー割り込みタイミングの設定では、受光部40がそのOFFを検知可能なディレー時間後以上であってかつ設定時間後(単一周期でなく、例えば8ms、15ms、12ms等の順であり、これら時間は記憶手段に記憶された乱数テーブル(複数の乱数が記憶された複数のROMまたはハードディスクの領域)から読み出した値)に次回割り込みを設定する。なお、受光部40および投光部41の検知可能なディレーは、例えば、1μs〜2ms程度でセンサ毎に異なる。
ステップS254の判定で、タイマー割り込み処理が連続で、所定の回数に達していないと判定した場合(ステップS254のNo)には、制御手段130は、ステップS252の処理を実行し、その間投光部ON状態を維持する。
ステップS253の判定で、受光部フラグがONであると判定した場合(ステップS253のON)には、制御手段130は、連続で受光部フラグがONの状態が所定の回数に達しているか否かを判定する(ステップS257)。
ステップS257の判定で、連続で受光部フラグがONの状態が所定の回数に達していると判定した場合(ステップS257のYes)には、制御手段130は、景品載置台31上に取り忘れられている特殊景品Wがないと判定し、記憶手段の1つの記憶領域である取り忘れフラグをOFFとし、後ほどステップS222にて取り忘れフラグのONかOFFかを判定する際に、OFFであれば取り忘れなしと判定可能にする(ステップS258)。そして、制御手段130は、ステップS256からの処理を実行する。
一方、ステップS257の判定で、タイマー割り込み処理が連続で、所定の回数に達していないと判定した場合(ステップS257のNo)には、制御手段130は、ステップS252の処理を実行し、その間、投光部ON状態を維持する。
以上がタイマー割り込み処理の動作である。
図10の処理に戻って、ステップS222の判定で、特殊景品Wが景品載置台31上に取り忘れられた状態であると判定した場合、すなわち取り忘れフラグがONの場合(ステップS222のYes)には、制御手段130は、特殊景品Wが景品載置台31上に取り忘れられた状態で放置されている放置時間を計測する(ステップS223)。
続いて、制御手段130は、特殊景品Wが景品載置台31上に取り忘れられた状態で放置されている放置時間と、予め設定された所定時間とを比較する(ステップS224)。
ステップS224の判定で、放置時間が所定時間以上であると判定した場合(ステップS224の所定時間以上)には、制御手段130は、特殊景品Wが景品載置台31上に取り忘れられた状態であることを表示手段160に表示する(ステップS225)。表示手段160には、例えば「特殊景品Wが景品載置台上にあります」などの表示をする。また、制御手段130は、スピーカ34から「特殊景品Wが景品載置台上にあります」などの音声を鳴らしてもよい。また、ステップS225の処理後、ステップS229の処理を実行する。
一方、ステップS224の判定で、放置時間が所定時間未満であると判定した場合(ステップS224の所定時間未満)には、制御手段130は、ステップS229の処理を実行する。
ステップS222の判定で、特殊景品Wが景品載置台31上に取り忘れられた状態でないと判定した場合、すなわち取り忘れフラグOFFの場合(ステップS222のNo)には、制御手段130は、特殊景品Wが景品載置台31上に取り忘れられた状態で放置されている放置時間を「0」に更新する(ステップS226)。
続いて、制御手段130は、特殊景品Wの搬送が完了した搬送完了数を「0」に更新する、即ち「搬送完了数」は、搬送検知センサ70によって計数されると自動的にカウントされるカウンタ値を制御手段130のCPUがIOポートから取り込んだものであり、当該カウンタへのクリア信号が出力されるとクリアされる。(ステップS227)。
続いて、制御手段130は、搬送すべき特殊景品Wの数量である搬送設定数を「0」に更新する(ステップS228)。
続いて、ステップS229が実行され、ステップS229では、制御手段130は、搬送エラー検知手段123からの情報に基づいて、景品搬送中に、「景品詰まりやカセット50からの景品取り出しエラー」などにより景品の搬送がストップしたと、景品搬送が異常に遅いなどのトラブルが発生しているか否かを判定する(ステップS229)。なお、景品詰まりが発生している場合には、無端ベルト61や無端ベルト84の回転速度、すなわち、回転速度センサ86、63からの回転速度が「0」または所定値未満の異常に景品搬送が遅い状態となる。また、カセット50からの景品取り出しエラーである回転速度センサ86、63の回転速度が正常、かつ特殊景品Wが搬送されたことを検知する搬送検知センサ70が景品の搬送を検知しない状態が発生しているか否かを判定する(ステップS229)。
ステップS229の判定で、景品搬送中に、「景品詰まりやカセット50からの景品取り出しエラー」などが発生していると判定した場合(ステップS229のYes)には、制御手段130は、特殊景品Wの搬送が完了した「搬送完了数」、及び搬送すべき特殊景品Wの数量である「搬送設定数」、残りの払い出しすべく特殊景品Wの数量である「残搬送数」のうち、「搬送設定数」および「残搬送数」の少なくとも一方と、「搬送完了数」とを表示手段160に表示したり、音声で案内する(ステップS230)。ここで、搬送検知センサ70で検知され、計数された特殊景品Wが、無端ベルト84の回転速度が「0」となり、景品載置台31上に払い出されていない場合には、景品スタッカ部80の保持部81上に払い出されずに載置されている特殊景品Wの数量は、搬送検知センサ70で検知され、計数された特殊景品Wから差し引いて上記残搬送数等が算出される。なお、「搬送設定数」は、ステップS211で、景品管理機(POS)11からの情報に基づいて、払い出す特殊景品Wの種別や数量を特定されたものである。「搬送完了数」は、搬送検知センサ70によって計数されると自動的にカウントされるカウンタ値を制御手段130のCPUがIOポートから取り込んだものであり、ステップS227においてカウンタへのクリア信号が出力されるとクリアされる。「残搬送数」は、「搬送設定数」から「搬送完了数」を減じた数である。
そして、制御手段130は、処理をリターンしスタートに戻す。
一方、ステップS229の判定で、景品搬送中に、景品詰まりやカセット50からの景品取り出しエラーなどが発生していないと判定した場合(ステップS229のNo)には、制御手段130は、処理をリターンしスタートに戻す。
上記したように、本発明の第1の実施の形態における景品払出機10では、受光部40の周囲の少なくとも一部に投光部41側に向けて所定の長さに延設され、受光部40へ検知光以外の外部光源からの光が直接入射するのを防止する外部光入射防止部43を設けることで、周囲の光源からの光が直接受光部40に入射することを阻止し、受光部40における誤検知等を防止することができる。これによって、景品載置台31上に特殊景品Wが載置されているか否かを適正に検知することができる。
また、他の効果として、本発明の第1の実施の形態における景品払出機10では、搬送エラー検知手段123によって搬送エラー発生など、上記ステップS229で記載した内容の「景品詰まりやカセット50からの景品取り出しエラー」と検知した時に、特殊景品Wの搬送が完了した「搬送完了数」と、搬送すべき特殊景品Wの数量である「搬送設定数」および残りの払い出しすべく特殊景品Wの数量である「残搬送数」の少なくとも一方を表示することができるので、景品詰まりなどのエラーを生じたときでも、実際に払い出された特殊景品Wの数量と、払い出されていない特殊景品Wの数量を明らかにすることができる。従来の景品払出機では、搬送不良が生じた際、何枚の特殊景品Wの処理が完了し、何枚の特殊景品Wが詰まっているか等の情報が得られないため、「景品詰まりやカセット50からの景品取り出しエラー」が発生した場合、払い出した特殊景品Wを全てカセット50にセットし直し、店員が計数し直さなければならない等の問題を有していたが、上記した本発明に係る景品払出機10によって、これらの問題を解決でき、効率のよく景品払出処理を実現することができる。
さらに、他の効果として、本発明の第1の実施の形態における景品払出機10では、搬送エラー検知手段123で、無端ベルト61、84の回転速度を検知し、その回転速度が所定範囲内なら正常、所定範囲外なら異常として判定し、その情報を表示手段160等に表示することができる。これによって、搬送不能となる前に、無端ベルト61、84の交換時期などを検討することができる。従来の景品払出機では、経時変化により、例えば、無端ベルトが徐々にたるんでいることを検知する手段を有していなかったため、実際に、無端ベルトのたるみによるプーリーの空転等の症状が発生するまで、異常を予知できない等の問題を有していたが、上記した本発明に係る景品払出機10によって、このような問題を解決でき、効率のよく景品払出処理を実現することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、本発明の第2の実施の形態における景品買取装置としてのソータ部350を備えた景品買取システムについて、図を参照して説明する。
図12は、本発明の第2の実施の形態における景品買取装置としてのソータ部350を備えた景品買取システムの概要を模式的に示した図である。図13は、ソータ部350を不良景品排出口側から見たときの構成を示す平面図である。図14は、複数の特殊景品Wを載置した状態のソータ部350を示す斜視図である。図15は、受入部351における第1の投光部382および第1の受光部380を含む断面を示す図である。図16は、受入部351における第2の投光部390および第2の受光部391を含む断面を示す図である。
図12に示すように、景品買取システムは、ソータ部350と、CDPOS部500とを備えている。ソータ部350は、CDPOS部500とは別の筐体によって形成され、ソータ部350とCDPOS部500とは通信用および電源供給用のケーブル450によって連結され、それぞれの間で情報の交信が行えるようになっている。
図12および図13に示すように、ソータ部350は、特殊景品Wを受け入れる受入部351、受け入れた特殊景品Wを搬送する搬送部352、受け入れた特殊景品Wの種類を識別するとともに各種別毎の数量を計数する景品読取部353と、識別および数量計数処理を終了した特殊景品Wを排出する景品排出口354と、特殊景品Wを識別した際、特殊景品Wが不良品等であった場合に、その特殊景品Wを排出させる不良景品排出口355を備えている。
さらに、ソータ部350には、受入部351の脇に、特殊景品Wの計数を開始させる計数開始ボタン356が設けられている。また、ソータ部350の前面には、表示部357、電源スイッチ358が設けられ、さらに、表示部357の表示切り替えの指示、景品読取部353のエラー時の処理方法の指示等を行う操作ボタン359が設けられている。
また、ソータ部350には、ソータ部350を構成する各構成部を制御し、CDPOS部500とケーブル450を介して情報の入出力を行うソータ制御部361が設けられている。
受入部351には、図12および図13に示すように、特殊景品Wのソータ部350内部への挿入を適確に行わせるため、受入部351の端縁の一部に沿ってコ字状のガイド板360が立設されている。このガイド板360に特殊景品Wを当接させることで、特殊景品Wを揃えて開口部内に設けられている搬送部352上に載置することができる。また、このガイド板360は、特殊景品Wが載置される際、特殊景品Wを当接させる当接面360aと、この当接面360aとほぼ垂直に設けられたガイド板360の側壁の側壁内面360b、360cを有している。ここでは、搬送部352の上面が受入部351の底面を形成している。ここで、ガイド板360は、搬送部352に垂直なガイド板360の下端縁を回転中心として、特殊景品Wを載置する側に回転可能に設けられている。すなわち、搬送部352上を覆うように回転可能に設けられている。これによって、例えば、ソータ部350の未使用時等に受入部351の開口を閉鎖し、ごみ等の侵入を防止できる。
また、このガイド板360の、特殊景品Wが載置される際、特殊景品Wを当接させる当接面360aの上部に、特殊景品Wが載置されているか否かを検知するための検知光を受光する第1の受光部380が設けられている。また、この第1の受光部380と対向する、搬送部352の搬送方向に沿って両側に設けられた側壁のうちの一方の側壁381aに、第1の受光部380に向けて検知光を出射する第1の投光部382が設けられている。この第1の投光部382は、側壁381aの上面から突出しないように、側壁381aにその出射面を露出させて設置されている。ここで、第1の投光部382の第1の受光部380側の端面が、側壁381aの上面と同一平面となるように第1の投光部382を設置することが好ましい。
なお、特殊景品Wがガイド板360の当接面360aに当接され、かつ搬送部352上に載置された際、第1の投光部382は、出射した検知光が特殊景品Wにより遮断される位置、すなわち特殊景品Wが載置される位置に対応して設置される。第1の投光部382上に特殊景品Wが載置されているときには、第1の投光部382からの検知光は、特殊景品Wによって遮断されるため、第1の受光部380では検知されない。
また、図15に示すように、ソータ部350には、第1の受光部380の周囲の少なくとも一部に第1の投光部382側に向けて所定の長さに延設され、第1の受光部380へ検知光以外の外部光源からの光が直接入射するのを防止する外部光入射防止部383が設けられている。具体的には、この外部光入射防止部383は、図15に示すように、筒状の形状を有することが好ましいが、この構成に限られるものではなく、少なくとも、第1の受光部380が周囲の光源からの光を直接受光しないように覆われていればよい。
また、外部光入射防止部383の端面383bと、側壁381aの上面との距離が、受入部351に積層可能な特殊景品Wの最大積層枚数における積層高さに相当する長さよりも長く設定されている。
ここで、第1の投光部382から出射する検知光は、例えば、赤外線などを用いることができる。また、第1の投光部382から出射する検知光に所定のパターンを与え、この所定のパターンを第1の受光部380で検知したときに、第1の投光部382からの検知光を受光したと判定するように構成してもよい。所定のパターンとして、投光部から検知光を出射させる周期を複数種組み合わせ、投光部の出射の都度、投光部から検知光が出射されてから受光部がその検知光を検知可能となるまでの応答ディレー時間後に入射の有無が検知されたものを1パターンとする場合や、出射のタイミングをランダムとし受光部の検知タイミングを上記したように応答ディレー時間後に入射の有無を検知されるものとする場合などが例示できる。このように投光部41から出射する検知光に所定のパターンを与えることで、周囲からの光を受光した場合との差異を明確にすることできるので、誤検知等をより効果的に防止することができる。
また、図12および図16に示すように、このガイド板360の当接面360aとほぼ垂直に設けられたガイド板360の側壁の側壁内面360b、360cの下部には、ソータ部350内に搬送された特殊景品Wの数量を検知するための、第2の投光部390と、この第2の投光部390に対向した位置に、第2の投光部390からの検知光を受光する第2の受光部391が設けられている。第2の投光部390は、側壁内面360cから突出しないように、側壁内面360cにその出射面を露出させて埋設されている。ここで、第2の投光部390の第2の受光部391側の端面が、側壁内面360cと同一平面となるように第2の投光部390を設置することが好ましい。
また、図16に示すように、第2の受光部391は、側壁内面360bからガイド板360の側壁の厚さ方向に凹部392を設け、第2の受光部391が周囲の光源からの光を直接受光しないように、この凹部392の底部に設けられることが好ましい。なお、凹部392の代わりに、貫通口を形成し、第2の受光部391が周囲の光源からの光を直接受光しないように、第2の受光部391を側壁外面側に設けてもよい。
また、図16に示すように、第2の投光部390および第2の受光部391は、搬送部352上に特殊景品Wを載置したときに、1つの特殊景品Wの厚さの範囲内の位置に配設される。したがって、1つの特殊景品Wがガイド板360の当接面360aに当接され、かつ搬送部352上に載置されているときには、第2の投光部390からの検知光は、特殊景品Wによって遮断されるため、第2の受光部391では検知されない。
また、搬送部352によって、最下部の特殊景品Wがソータ部350内に搬送される際、この最下部の特殊景品Wがソータ部350側に移動すると、その最下部の特殊景品Wの1つ上に積層された特殊景品Wが最下部となる所定の間に、第2の投光部390と第2の受光部391との間に特殊景品Wが存在しなくなるときがある。この間に、第2の投光部390からの検知光が第2の受光部391によって検知される。そして、最下部の特殊景品Wの1つ上に積層された特殊景品Wが最下部となると、その最下部となった特殊景品Wによって、再び第2の投光部390からの検知光は遮断される。すなわち、最下部の1つの特殊景品Wがソータ部350内に搬送される際、上記所定の間に、第2の受光部391は、検知光を検知していない状態から、検知している状態となり、その後再び検知していない状態となる。これによって、最下部の1つの特殊景品Wがソータ部350内に搬送されたことを検知することができる。
また、搬送部352は、2列の搬送ベルトを有するベルトコンベヤで構成され、一端側はベルトコンベヤ上面が受入部351の底面を形成するよう位置されるとともに、他端側は景品読取部353が特殊景品Wの情報を読取可能な位置を通過して、不良の特殊景品Wを排出させる不良景品排出口355に達するように設けられている。なお、不良景品排出口355は、ソータ部350の背面や右側面等他の部位に開口してもよく、特に遊技客に返却する場合には、ソータ部350の受入部351側に排出するのが好ましい。この場合には、搬送部352は、不良景品排出口355に対応するように適宜に搬送経路を形成することができる。
また、搬送部352には、景品読取部353で情報が読み取られた特殊景品Wを景品排出口354から排出するため、例えば、特殊景品Wを受入部351側から不良景品排出口355側へ搬送する主搬送経路から分岐する経路がさらに設けられている。ソータ部350内には、受入部351の底面を形成する2列の搬送ベルトによってソータ部350内部に搬送された1つの特殊景品Wを上部から挟み込むように搬送するための搬送ベルトが設けられている。これによって、特殊景品Wは、ソータ部350内部では上下に設けられた搬送ベルトに挟持されながら搬送される。
また、ソータ部350には、特殊景品Wの搬送速度、すなわち搬送部352の回転する速度を検出する回転速度センサ400が設けられている。この回転速度センサ400は、例えば、ステッピング駆動モータに接続されたギヤ部とステッピング駆動モータとの間の回転軸に、ステッピング駆動モータの回転軸の回転数を検知するエンコーダ部を設けることで構成されてもよい。
景品読取部353は、ソータ部350内に設けられ、搬送部352によって搬送された特殊景品Wの種類を識別するとともに、種別毎にその数量を計数する。そして、景品読取部353は、景品読取部353で識別および計数された特殊景品Wの景品情報をソータ制御部361に出力する。また、景品読取部353は、特殊景品Wが不良か否かの識別し、その情報をソータ制御部361に出力する。景品読取部353における特殊景品Wの種類の識別方法や数量の計数方法は、例えば、特殊景品WにRFIDデータキャリアを一体的に設け、その特殊景品Wが有する情報を景品読取部353としてのリーダライタで読み取る方式をとることもできる。また、この方法とは別の従来の景品読取部における特殊景品Wの種類の識別方法や数量の計数方法に用いられている方式を採用することもできる。
なお、景品読取部353は、特殊景品Wの識別を行う識別部と識別した結果である特殊景品W毎の数量を計数する景品計数部とに分けることもできる。この実施の形態では、景品読取部353は、識別部および景品計数部の双方を兼ね備えた構成となっている。また、景品読取部353では、特殊景品Wを識別および計数する以外に、例えば、特殊景品数や種別に関する情報を、外部の機器から出力された情報等や人為的に例えばテンキーボード等で入力された情報など読み込んで景品情報とすることもできる。
また、景品排出口354や不良景品排出口355には、実際に景品排出口354から排出された特殊景品Wの数量を検知する排出検知センサ401、402が設けられている。この排出検知センサ401、402は、例えば、投光部と受光部からなる光透過検知手段、投光部から投光した光を特殊景品Wの表面に反射する反射光を検知する受光部からなる光反射検知手段(こらら投光部をLEDとしてもよい)、RFIDのリーダの読み込みによる検知手段などで構成される。
計数開始ボタン356は、ソータ部350に計数するよう指示するボタンである。なお、第1の受光部380によって特殊景品Wが受入部351の搬送部352上に載置されたことを検知した際に、ソータ部350に計数するよう指示するようにしてもよい。
表示部357は、ソータ部350の正面に設けられる液晶表示部で構成され、例えば、景品読取部353によって識別された特殊景品Wの種類や各特殊景品Wの数量、特殊景品Wの売買時に発生する消費税、手数料、支払金総額(実買取価格)等を表示する。また、表示部357は、作業状況等も表示することが可能であり、その他必要な情報を表示させることができる。なお、表示部357は、液晶で構成されることに限らず、例えば、発光ダイオードLEDなどで構成されてもよい。
ソータ制御部361は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。このソータ制御部361では、搬送部352、景品読取部353、表示部357、回転速度センサ400、排出検知センサ401、402等の各機部間の信号の出入力、およびケーブル450を介してCDPOS部500との間の信号の出入力を制御している。また、ソータ制御部361では、計数開始ボタン356、操作ボタン359、電源スイッチ358等からの入力信号に応じた上記した各機部の制御も行う。
一方、CDPOS部500は、ソータ部350からの情報に基づいて、現金を払い出す装置であり、図12に示すように、CDPOS部500には、現金を払い出す紙幣払出口501またはコイン払出口502が設けられている。なお、蓋部503は、CDPOS部500上面に上方へ開口可能に設けられ、現金等の供給を可能としている。
また、CDPOS部500の正面には、特殊景品Wに対応した買取価格、消費税、手数料等の支払金総額(実買取価格)を計算するための計算要素、特殊景品Wに対応した転売価格等を入力するテンキーボード504、表示部505が設けられている。このテンキーボード504では、例えば、CDPOS部500やソータ部350の機器に関する初期設定等を行うことができる。また、表示部505は、CDPOS部500の正面に設けられる液晶表示部で構成され、例えば、CDPOS制御部(図示しない)からの制御信号に対応する表示事項等を表示する。さらに、ソータ制御部361からの景品情報やCDPOS部500から払出される現金の情報、計算要素等も表示することができる。なお、表示部505は、液晶で構成されることに限らず、例えば、発光ダイオードLEDなどで構成されてもよい。
また、CDPOS部500には、CDPOS部500を構成する各構成部を制御し、さらにソータ部350等との情報の入出力を行うCDPOS制御部(図示しない)が設けられている。このCDPOS制御部は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。また、CDPOS制御部は、例えば、表示部505およびテンキーボード504の裏面に装着される。このCDPOS制御部では、CDPOS部500を構成する、例えば、紙幣搬送部、コインストッカ、表示部505等の各機部間の信号の出入力、およびケーブル450を介してソータ制御部361との間の信号の出入力を制御している。また、CDPOS制御部は、テンキーボード504等からの入力信号に応じて、上記した各機部の制御および入力された情報の記録を行う。ここで、例えば、テンキーボード504によって入力された計算要素、その他の設定条件は、ROMやRAMに格納される。
また、CDPOS部500のCDPOS制御部は、例えば、パーソナルコンピュータなどの外部機器や情報を印刷する外部プリンタ等に接続されてもよい。この場合、パーソナルコンピュータでは、CDPOS制御部に入出力される、例えば、ソータ制御部361等からの各種の情報やCDPOS制御部で記録されている情報を表示したり、取り込んだりすることができ、外部プリンタではそれらの情報を印刷することができる。
次に、ソータ部350の主要な機能について説明する。
図17は、ソータ部350の主要な構成を示す機能ブロック図である。また、図18は、ソータ部350の動作を説明するためのフローチャートである。
ソータ部350は、ソータ部350を作動させるべく各種機能手段等を制御手段530を備える。この制御手段530は、内部での種々の演算処理を実行するCPU等の演算手段、システム情報等が記憶されたROM等の不揮発性メモリや更新可能に情報を記憶するRAM等の半導体メモリで構成された記憶手段、および内部での種々の動作や外部との情報授受を司る制御手段等を有する。また、制御手段530は、入出力インターフェース540を介しての、例えばCDPOS部500との情報の入出力、各種機能手段からの入出力、計数開始ボタン356や操作ボタン359からの情報の入力、インストールされたプログラムの内容等に応じた様々な情報処理等を実行するものであり、ソータ部350を作動させたり、各構成手段を制御する中核を担う。
さらに、ソータ部350は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)などで構成される表示部505として機能し、制御手段530による制御の下で所定の情報表示をする表示手段560を備えている。また、ソータ部350は、ハードディスク等の記憶手段で構成されるデータベース550等を備えている。そして、上記した各構成部は、システムバス570で接続されている。
また、ソータ部350は、物品搬送排出手段521、搬送エラー検知手段522、計数手段523、景品載置検知手段524の機能手段を有している。
物品搬送排出手段521は、受入部351の搬送部352上に載置された特殊景品Wをソータ部350内に搬送し、識別および数量計数処理を終了した特殊景品Wを景品排出口354に搬送して排出し、また不良等の特殊景品Wを不良景品排出口355に搬送して排出する。
搬送エラー検知手段522は、特殊景品Wを搬送および排出する際の、景品詰まりなどの搬送エラーを検知する。搬送エラー検知手段522は、例えば上記した、搬送部352の回転する速度を検出する回転速度センサ400や、排出検知センサ401、402などで構成される。
計数手段523は、実際に排出された特殊景品Wの数量を検知する。計数手段523は、例えば、前述した、ソータ部350内に搬送された特殊景品Wの数量を検知する第2の投光部390および第2の受光部391からなる検知手段や、排出検知センサ401、402、景品読取部353などで構成される。なお、ここでは、特殊景品Wを排出する景品排出口354や不良景品排出口355の近傍に設けられた排出検知センサ401、402で検知された情報に基づいて特定された特殊景品Wの数量を、実際に排出された特殊景品Wの数量とするのが好ましい。
景品載置検知手段524は、特殊景品Wが受入部351の搬送部352上に載置されているか否かを検知する。景品載置検知手段524は、例えば、前述した、第1の投光部382および第1の受光部380からなる検知手段や、第2の投光部390および第2の受光部391からなる検知手段などで構成される。
次に、ソータ部350における特殊景品Wの買い取り動作について説明する。
まず、制御手段530は、計数開始ボタン356がオンされ、かつ景品載置検知手段524からの情報に基づいて、第1の受光部380において第1の投光部382からの検知光を検知していない状態であるか否かを判定する(ステップS610)。また、制御手段530は、計数開始ボタン356がオンされ、かつ第1の受光部380において第1の投光部382からの検知光を検知していない状態であると判定した場合には、その状態となったのが初回か否かも判定する。なお、ここでは、計数開始ボタン356がオンされると、この計数開始ボタン356がオンの情報は、買い取り動作が完了するまで、オンの状態を維持する。
ステップS610の判定で、計数開始ボタン356がオフの状態、第1の受光部380において第1の投光部382からの検知光を検知している状態、または計数開始ボタン356がオフの状態でかつ第1の受光部380において第1の投光部382からの検知光を検知している状態であると検知した場合(ステップS610のNo)には、処理はリターンしてスタートに戻る。
ステップS610の判定で、計数開始ボタン356がオンされ、かつ第1の受光部380において第1の投光部382からの検知光を検知していない状態であり、その状態が初回であると判定した場合(ステップS610のYes初回)には、制御手段530は、搬送された特殊景品Wの数量である搬送物品数、および排出された特殊景品Wの数量を示す排出検知回数を「0」に更新する(ステップS611)。そして、ステップS614の処理を実行する。
ステップS610の判定で、計数開始ボタン356がオンされ、かつ第1の受光部380において第1の投光部382からの検知光を検知していない状態であり、その状態の検知が初回でない場合(ステップS610のYes)には、続いて、制御手段530は、 ると判定した場合(ステップS610のYes初回)には、計数手段523からの情報に基づいて、第2の受光部391がオフからオンの状態になったか否かを検知する(ステップS612)。そして、ステップS614の処理を実行する。
ステップS612の判定で、第2の受光部391がオフからオンの状態になったと判定した場合(ステップS612のYes)には、制御手段530は、1つの特殊景品Wがソータ部350内に搬送された判定し、ソータ部350内に搬送が完了した特殊景品Wの数量である搬送物品数に1を積算する(ステップS613)。
一方、ステップS612の判定で、第2の受光部391がオフからオンの状態になっていないと判定した場合(ステップS612のNo)は、制御手段530は、物品搬送排出手段521を制御して、搬送部352を作動させる(ステップS614)。
続いて、制御手段530は、搬送エラー検知手段522を構成する回転速度センサ400からの情報に基づいて、搬送部352の回転速度、すなわち搬送部352によって搬送される特殊景品Wの搬送速度が、例えば、データベース550等に格納された予め設定された搬送部352の回転速度の範囲内か否かを判定する(ステップS615)。
ステップS615の判定で、搬送部352の回転速度が予め設定された搬送部352の回転速度の範囲内でないと判定した場合(ステップS615のNo)には、制御手段530は、搬送部352が所定の回転速度で作動してないことを表示手段560に表示する(ステップS616)。表示手段560には、例えば「搬送部352がNGです」などの表示をする。
ステップS615の判定で、搬送部352の回転速度が予め設定された搬送部352の回転速度の範囲内であると判定した場合(ステップS615のYes)には、制御手段530は、続いて、計数手段523を構成する排出検知センサ401、402からの情報に基づいて、排出検知センサ401、402で排出検知されたか否かを判定する(ステップS617)。
ステップS617の判定で、排出検知されたと判定した場合(ステップS617のYes)には、制御手段530は、景品排出口354、不良景品排出口355におけるそれぞれの特殊景品Wの排出検知回数に1を積算する(ステップS618)。なお、制御手段530は、計数手段523を構成する景品読取部353かたの情報に基づいて、特殊景品Wの種別などを判定し、排出検知回数の積算とともに、特殊景品Wの種別情報も記憶する。
ステップS617の判定で、排出検知されていないと判定した場合(ステップS617のNo)、またはステップS618の処理後、制御手段530は、搬送エラー検知手段522からの情報に基づいて、景品搬送中に、景品詰まりなどが発生しているか否かを判定する(ステップS619)。なお、景品詰りが発生している場合には、搬送部352の回転速度が「0」または所定値未満の異常に景品搬送が遅い状態となるか、または搬送部352の回転速度が正常な所定値から閾値の範囲内で、かつ排出検知センサ401、402において排出が検知されない。
ステップS619の判定で、景品搬送中に、景品詰りなどが発生していると判定した場合(ステップS619のYes)には、制御手段530は、特殊景品Wの搬送が完了した「搬送完了数」、残りの排出すべき特殊景品Wの数量「残搬送数」、すなわちソータ部350内に排出されることなく存在する特殊景品Wの数量である残搬送数等を表示手段560に表示したり、音声で案内する(ステップS620)。そして、制御手段530は、処理をリターンしスタートに戻す。
一方、ステップS619の判定で、景品搬送中に、景品詰りなどが発生していないと判定した場合(ステップS619のNo)には、制御手段530は、処理をリターンしスタートに戻す。
また、制御手段530は、上記処理によって得られた、例えば、景品排出口354から排出された適正な特殊景品Wの種類や数量などの情報を、入出力インターフェース540を介してCDPOS部500に出力する。CDPOS部500では、このソータ部350からの情報に基づいて現金を払い出す。
上記したように、本発明の第2の実施の形態におけるソータ部350では、第1の受光部380の周囲の少なくとも一部に第1の投光部382側に向けて所定の長さに延設され、第1の受光部380へ検知光以外の外部光源からの光が直接入射するのを防止する外部光入射防止部383を設けることで、周囲の光源からの光が直接第1の受光部380に入射することを阻止し、第1の受光部380における誤検知等を防止することができる。また、同様に、側壁内面360bからガイド板360の側壁の厚さ方向に設けられた凹部392の底部に第2の受光部391を設置する場合においても、この凹部392を構成する側壁が外部光入射防止部として機能し、周囲の光源からの光が直接第2の受光部391に入射することを阻止し、第2の受光部391における誤検知等を防止することができる。これによって、受入部351の搬送部352上に特殊景品Wが載置されているか否かを適正に検知することができる。
また、他の効果として、本発明の第2の実施の形態におけるソータ部350では、搬送エラー検知手段522によって搬送エラー発生と検知した時に、特殊景品Wの搬送が完了した搬送完了数、残りの排出すべく特殊景品Wの数量、すなわちソータ部350内に排出されることなく存在する特殊景品Wの数量である残搬送数等を表示することができるので、景品詰まりなどのエラーを生じたときでも、実際に払い出された特殊景品Wの数量と、払い出されていない特殊景品Wの数量を明らかにすることができる。従来のソータ部350では、搬送不良が生じた際、何枚の特殊景品Wの処理が完了し、何枚の特殊景品Wが詰まっているか等の情報が得られないため、払い出したり、取り込まれた特殊景品Wを店員が計数し直さなければならない等の問題を有していたが、上記した本発明に係るソータ部350によって、これらの問題を解決でき、効率のよく景品買取処理を実現することができる。
さらに、他の効果として、本発明の第2の実施の形態におけるソータ部350では、搬送エラー検知手段522で、搬送部352の回転速度を検知し、その回転速度が所定範囲内なら正常、所定範囲外なら異常として判定し、その情報を表示手段560等に表示することができる。これによって、搬送不能となる前に、搬送部352の構成部品の交換時期などを検討することができる。従来のソータ部350では、経時変化により、例えば、搬送部352の異常を予め検知する手段を有していなかったため、実際に、搬送部352の異常が発生するまで、異常を予知できない等の問題を有していたが、上記した本発明に係るソータ部350によって、このような問題を解決でき、効率のよく景品買取処理を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態における景品払出機を備えた景品払出システムの概要を模式的に示した図。 本発明の第1の実施の形態における景品払出機の斜視図。 本発明の第1の実施の形態における景品払出機における景品排出口の構成を示す断面図。 景品載置台上特殊景品を載置した状態における景品払出機の景品排出口の構成を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態における景品払出機における景品排出口の構成を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態における景品払出機内に収容されたカセットの状態を示す斜視図。 特殊景品が収納されたカセットの開口部周辺の構成を示す斜視図。 本発明の第1の実施の形態における景品払出機の一部を側断面した図。 景品払出機の主要な構成を示す機能ブロック図。 景品払出機の動作を説明するためのフローチャート。 タイマー割り込み処理を説明するためのフローチャート。 本発明の第2の実施の形態における景品買取装置としてのソータ部を備えた景品買取システムの概要を模式的に示した図。 本発明の第2の実施の形態におけるソータ部を不良景品排出口側から見たときの構成を示す平面図。 本発明の第2の実施の形態におけるソータ部における複数の特殊景品を載置した状態を示す斜視図。 受入部における第1の投光部および第1の受光部を含む断面を示す図。 受入部における第2の投光部および第2の受光部を含む断面を示す図。 本発明の第2の実施の形態におけるソータ部の主要な構成を示す機能ブロック図。 本発明の第2の実施の形態におけるソータ部の動作を説明するためのフローチャート。
符号の説明
10…景品払出機、11a…カード挿入口、11b、32…表示部、11c…バーコードリーダ、20…筐体、20a…上蓋、30…景品払出口、31…景品載置台、31a…上面、31b…端縁、33…テンキー、34…スピーカ、35…溝、40…受光部、41…投光部、42…開口端部、43…外部光入射防止部、43a…端縁、43b…端面、45…凹部、50…カセット、63,86…回転速度センサ、70…搬送検知センサ、80…景品スタッカ部、81…保持部、82…景品押出板。

Claims (7)

  1. 物品を排出する部品排出口と、
    前記部品排出口から排出された物品が載置される部品載置台と、
    前記部品載置台に物品が載置された際、出射した検知光が前記物品により遮断される位置に設置された投光部と、
    前記投光部と所定の間隔をあけて対向して設置され、前記部品載置台に物品が載置されていない場合に前記投光部からの検知光を受光する受光部と、
    前記受光部の周囲の少なくとも一部に前記投光部側に向けて所定の長さに延設され、前記受光部へ前記検知光以外の外部光源からの光が直接入射するのを防止する外部光入射防止部と
    を具備することを特徴とする物品処理装置。
  2. 前記外部光入射防止部が、前記受光部の周囲の、前記物品が排出される方向側の少なくとも一部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の物品処理装置。
  3. 前記投光部と前記外部光入射防止部との距離が、前記部品排出口から排出可能な物品の最大積層枚数における積層高さに相当する長さよりも少なくとも長いことを特徴とする請求項1または2記載の物品処理装置。
  4. 1つまたは積層された複数の物品が載置される部品載置台と、
    前記部品載置台に設置された物品を内部に受け入れる部品受入口と、
    前記部品載置台に物品が載置された際、出射した検知光が前記物品により遮断される位置に設置された投光部と、
    前記投光部と所定の間隔をあけて対向して設置され、前記部品載置台に物品が載置されていない場合に前記投光部からの検知光を受光する受光部と、
    前記受光部の周囲の少なくとも一部に前記投光部側に向けて所定の長さに延設され、前記受光部へ前記検知光以外の外部光源からの光が直接入射するのを防止する外部光入射防止部と
    を具備することを特徴とする物品処理装置。
  5. 前記外部光入射防止部が、前記受光部の周囲の、前記物品が受け入れられる方向とは異なる側の少なくとも一部に設けられていることを特徴とする請求項4記載の物品処理装置。
  6. 前記投光部と前記外部光入射防止部との距離が、前記部品載置台に載置可能な物品の最大積層枚数における積層高さに相当する長さよりも長いことを特徴とする請求項4または5記載の物品処理装置。
  7. 前記投光部が所定のパターンの検知光を出射し、前記受光部が該所定のパターンの検知光を受光したときに、前記投光部から出射された検知光であると判定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の物品処理装置。
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