JP2008295259A - 三相一括形断路器 - Google Patents
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Abstract
【課題】タンク径が小さく、設置スペースの小さい三相一括形断路器を提供する。
【解決手段】3相の断路部4は、変換部5に隣接して設けられ、3相の断路部4のうち少なくとも1相の断路部4は、接地タンク1の断面上において他の2相の断路部4と一致しない位置に設けられている。より具体的に位置関係を説明すると、3相各相の断路部4の相名を図に示すように、A〜Cとした場合、最も距離の離れた2相のA相とC相とが、変換部5より断路部4を図示右側に位置するように設けられ、残り1相のBは、変換部5より断路部4を図示左側に設けて、近接するA−B相、B−C相相同士を互い違いにすることにより、3相の可動接触子6のうち、図示幾何学的に中央部に位置するB相1相のみが180度逆方向に開閉動作を行うようになっている。
【選択図】図1
【解決手段】3相の断路部4は、変換部5に隣接して設けられ、3相の断路部4のうち少なくとも1相の断路部4は、接地タンク1の断面上において他の2相の断路部4と一致しない位置に設けられている。より具体的に位置関係を説明すると、3相各相の断路部4の相名を図に示すように、A〜Cとした場合、最も距離の離れた2相のA相とC相とが、変換部5より断路部4を図示右側に位置するように設けられ、残り1相のBは、変換部5より断路部4を図示左側に設けて、近接するA−B相、B−C相相同士を互い違いにすることにより、3相の可動接触子6のうち、図示幾何学的に中央部に位置するB相1相のみが180度逆方向に開閉動作を行うようになっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、変電所や開閉所などで使用されるガス絶縁開閉装置を構成し、3相の通電導体を一つの容器に収納した三相一括形断路器に係る。
近年、ガス絶縁開閉装置においては、変電所の面積の縮小により、3相分の高電圧部を一括して接地タンクに収納して小型化を図った三相一括形のガス絶縁開閉装置が採用されている。ガス絶縁開閉装置の構成機器の一つである断路器も、同様な目的で三相一括形として構成される。
断路器は、可動側電極と固定側電極とを備え、開閉途中および遮断後の絶縁を考慮して、可動側電極と固定側電極との断路部に、電界緩和用のシールドが設けられている。このような断路器においては、このシールド径が断路部における最大の径を構成する。そのため、このシールド径により断路器のタンク径が決定される。
以下に、従来の三相一括形断路器の構成について図7を参照して具体的に説明する。なお、図7において(a)は平面図、(b)は側面図、(c)はVII−VII断面図である。
図7に示すように、絶縁ガスを封入した直円筒形の接地タンク1内に二等辺三角形の頂点にそれぞれ配置されたA相、B相およびC相からなる3相分の可動側電極7と固定側電極8が対向配置され、可動接触子7が固定側電極8に対して摺動可能に配置され、その軸方向に往復動して固定側電極8と接離し、断路部4が構成されている。
3相の断路部4は、可動側電極7と固定側電極8が絶縁スペーサ2により支持され、また断路部4を開閉するための駆動力を伝達する絶縁操作棒3が、対地間および相間を直線状につなぎ、各相の変換部5を接続する。また、可動側電極7と固定側電極8には電界緩和用の可動側シールド71及び固定側シールド81がそれぞれ設けられている。
このような断路部4は、変換部5に隣接して設けられ、3相ともに変換部5より同一方向、同一距離に設けられ、可動接触子6は同一方向に開閉動作を行っていた。
特公平6−81374号公報
ところで、上述したような三相一括形断路器においては、断路部4が接地タンク1の長手方向に対して3相共に同一位置に設けられ、断路部4で最も外径の大きい可動側シールド71及び固定側シールド81も3相共に同一位置に配置されるので、断面A−Aに示すように、断路器の大きさを決める接地タンク1の直径Lは、L=L3+D+L2+D+L3により決定される。
このような直径Lを決定する距離のうち、最も離れた相間の距離である断路部4の距離L2は、近接する相の断路部4間絶縁距離L1と、可動側シールド71及び固定側シールド81の直径Dによって決まる。そして、この絶縁距離L1と、可動側シールド71及び固定側シールド81の直径Dは、機器の使用電圧値等の仕様によって一意に決まる。また、接地タンク1と断路部4間の距離L3は、機器の使用電圧値等の仕様によって一意に決まる。このように、接地タンク1の直径Lは、機器の使用電圧値等の仕様によって一意に決まることとなり、従来の三相一括形断路器における構成では、これ以上設置面積を小さくすることができなかった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、コンパクトで設置面積の小さい三相一括形断路器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、絶縁ガスを封入した接地タンク内で3相の各相導体に接続された可動側電極と固定側電極とを対向して配置し、前記可動側電極と固定側電極とに電界緩和用のシールドをそれぞれ設け、前記可動側電極の可動接触子が往復動により前記固定側電極に対して接離して断路部を形成する三相一括形断路器において、前記接地タンクは円筒形であり、前記3相の断路部のうち少なくとも1相の断路部は、前記接地タンクの軸方向にずれて配置されたことを特徴とする。
以上のような本発明によれば、従来は最も外径の大きい可動側シールドと固定側シールドとが3相共に同位置に配置されることでこれにより決定される断路器における接地タンクの直径が過大となっていたが、3相の断路部のうち少なくとも1相の断路部が前記接地タンクの軸方向にずれて配置されることにより、3相の可動側シールドと固定側シールドとがすべて同じ位置に設置されることはない。この結果、最も距離の離れた2相の距離が、近接する相同士の絶縁距離と導体の直径によって決定されることとなる。これにより、最も距離の離れた2相の距離は小さくなり、接地タンクの内径も小さく構成可能で、全体としてコンパクトな三相一括形断路器を提供することができる。
本発明によれば、可動接触子の動作方向を近接する相で変えたことにより、接地タンクの内径が小さく、設置スペースの小さい三相一括形断路器を提供できる。
以下、本発明における代表的な実施形態について、図1〜図4を参照して具体的に説明する。
[1.第1の実施形態]
図1は、本発明の三相一括形断路器の第1の実施形態を示す構成図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は側面図、図1(c)はA−A断面図である。
図1は、本発明の三相一括形断路器の第1の実施形態を示す構成図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は側面図、図1(c)はA−A断面図である。
この三相一括形断路器においては、絶縁ガスを封入した直円筒形の接地タンク1内に、二等辺三角形の各頂点に配置されたA相、B相およびC相からなる3相分の可動側電極7と固定側電極8とが対向配置されている。また、可動接触子6が可動側電極7に対して摺動可能に配置され、この可動接触子6が、軸方向に往復動して固定側電極8と接離することにより、電路を開路または閉路するようになっている。また、可動側電極7と固定側電極8には、電界緩和用の可動側シールド71及び固定側シールド81がそれぞれ設けられている。そして、この可動接触子6、可動側電極7及び固定側電極8により、断路部4を構成している。
3相の断路部4において、可動側電極7と固定側電極8とは、絶縁スペーサ2により支持されている。また、断路部4を開閉するための駆動力を伝達する絶縁操作棒3が、対地間および相間を直線状につなぎ、各相において変換部5で接続している。
3相の断路部4は、変換部5に隣接して設けられ、3相の断路部4のうち少なくとも1相の断路部4は、接地タンク1の断面上において他の2相の断路部4と一致しない位置に設けられている。より具体的に位置関係を説明すると、3相各相の断路部4の相名を図に示すように、A〜Cとした場合、最も距離の離れた2相のA相とC相とが、変換部5よりも断路部4を図示右側に位置するように設けられ、残り1相のB相は、変換部5よりも断路部4を図示左側に設けて、近接するA−B相、B−C相同士を互い違いにすることにより、3相の可動接触子6のうち図示幾何学的中央部に位置するB相1相のみが180度逆方向に開閉動作を行うようになっている。
これにより、近接するA−B相およびB−C相同士は断路部4の可動側シールド71及び固定側シールド81が同一位置で重ならない。したがって、図1(c)で示すように、最も距離の離れた2相(A相とC相)の断路部4間距離L2が、近接するA−B相、B−C相同士の断路部4間絶縁距離L1と導体9の直径D2によって決定されるので、接地タンク1の内径Lが図7で示した従来例より小さくできる。
以上のような本実施形態では、3相の断路部のうち少なくとも1相の断路部が前記接地タンクの軸方向にずれて配置されることにより、3相の可動側シールドと固定側シールドとがすべて同じ位置に設置されることはない。この結果、最も距離の離れた2相の距離が、近接する相同士の絶縁距離と導体の直径によって決定されることとなる。これにより、最も距離の離れた2相の距離は小さくなり、接地タンクの内径も小さく構成可能で、全体としてコンパクトな三相一括形断路器を提供することができる。
[2.第2の実施形態]
図2は、本発明の三相一括形断路器の第2の実施形態を示す構成図である。この第2の実施形態においては、絶縁ガスが封入されたT形の円筒分岐形接地タンク10内に、第1の実施形態と同様の構成、すなわち可動接触子6、可動側電極7及び固定側電極8からなる3相の断路部4が設けられており、本実施形態は、この3相の断路部4の配置構成をT形の円筒分岐形接地タンクに合わせて改良したものである。
図2は、本発明の三相一括形断路器の第2の実施形態を示す構成図である。この第2の実施形態においては、絶縁ガスが封入されたT形の円筒分岐形接地タンク10内に、第1の実施形態と同様の構成、すなわち可動接触子6、可動側電極7及び固定側電極8からなる3相の断路部4が設けられており、本実施形態は、この3相の断路部4の配置構成をT形の円筒分岐形接地タンクに合わせて改良したものである。
第1の実施形態同様、断路部4は変換部5に隣接して設けられているが、図2(a)の平面図に示すように、可動側電極8は、T形の円筒分岐形接地タンク10の下方の分岐管10aと同軸方向である垂直方向に絶縁スペーサ2aにより支持されており、これが、円筒管10bの形状にしたがって水平方向に折れ曲がり、可動接触子6の動作方向を水平方向としている。一方、固定側電極8は、接地タンク1内で絶縁スペーサ2b及び2cにより水平方向に保持されている。
このような構成において、図2(b)の側面図に示すように、断路部4は、変換部5に対して、左右方向すなわち絶縁スペーサ2b及び2cの方向に対して、相ごとに互い違いに設けられている。より具体的に位置関係を説明すると、3相の断路部4を図に示すように、A〜Cとした場合、最も距離の離れた2相のAとCとが、変換部5より断路部4を右側すなわち絶縁スペーサ2c側に位置するように設けられ、残り1相のBは、変換部5より断路部4を左側すなわち絶縁スペーサ2b側に設けて、近接する相同士を互い違いにすることにより、3相の可動接触子6のうち1相が180度逆方向に開閉動作を行うようになっている。
これにより、近接する相同士は断路部4の可動側シールド71及び固定側シールド81が同一位置に重ならないため、接地タンク1の内径を従来より小さくできる。
以上のような本実施形態によれば、三相一括形断路器のタンク径を小さくでき、設置スペースの小さい三相一括形断路器を提供することができる。
[3.第3の実施形態]
図3は、本発明の三相一括形断路器の第3の実施形態を示す構成図である。この第3の実施形態においては、絶縁ガスが封入されたT形の円筒分岐形接地タンク10内に、第1の実施形態と同様の構成、すなわち可動接触子6、可動側電極7及び固定側電極8からなる3相の断路部4が設けられており、本実施形態は、この3相の断路部4の配置構成をT形の円筒分岐形接地タンクに合わせて改良したものである。
図3は、本発明の三相一括形断路器の第3の実施形態を示す構成図である。この第3の実施形態においては、絶縁ガスが封入されたT形の円筒分岐形接地タンク10内に、第1の実施形態と同様の構成、すなわち可動接触子6、可動側電極7及び固定側電極8からなる3相の断路部4が設けられており、本実施形態は、この3相の断路部4の配置構成をT形の円筒分岐形接地タンクに合わせて改良したものである。
第1の実施形態同様、断路部4は変換部5に隣接して設けられているが、図3(a)の平面図に示すように、可動側電極8は、T形の円筒分岐形接地タンク10の下方の分岐管10aと同軸方向である垂直方向に絶縁スペーサ2aにより支持されており、このうち2相が円筒管10bの形状にしたがって水平方向に折れ曲がり、可動接触子6の動作方向を水平方向としている。この2相の固定側電極8は、接地タンク1内で絶縁スペーサ2b及び2cにより水平方向に保持されている。一方、残る1相は分岐管10aの軸方向のまま垂直方向に可動接触子6を備え、絶縁スペーサ2b及び2cにより、固定側電極8が保持されている。
このような構成において、図3(b)の側面図に示すように、固定側電極が水平方向に配置された2相については、断路部4が変換部5に対して左右方向すなわち絶縁スペーサ2b及び2cの方向に対して互い違いに設けられている。より具体的には2相の断路部4を図に示すように、A及びCとした場合、この相AとCとは最も距離の離れた2相であり、このうちAは、変換部5より断路部4を左側すなわち絶縁スペーサ2b側に位置するように設けられ、残り1相であるCは、変換部5より断路部4を右側すなわち絶縁スペーサ2c側に設けて、近接する相同士を互い違いにすることにより、180度逆方向に開閉動作を行うようになっている。
これを全体としてみると、図2(a)の平面図に表れるように、A相、B相、C相の3相の断路部4が変換部5に隣接して設けられ、近接する相同士では可動接触子6が90度ずれた方向に開閉動作を行うように構成されている。これにより、近接する相同士は断路部4の可動側シールド71及び固定側シールド81が同一位置に重ならないため、接地タンク1の内径Lを従来より小さくできる。
以上のような本実施形態によれば、三相一括形断路器のタンク径を小さくでき、設置スペースの小さい三相一括形断路器を提供することができる。
[4.第4の実施形態]
図4は、本発明の三相一括形断路器の第4の実施形態を示す構成図である。この第4の実施形態においては、絶縁ガスが封入されたT形の円筒分岐形接地タンク10内に、第1の実施形態と同様の構成、すなわち可動接触子6、可動側電極7及び固定側電極8からなる3相の断路部4が設けられており、本実施形態はこの3相の断路部4の配置構成に改良を加えたものである。
図4は、本発明の三相一括形断路器の第4の実施形態を示す構成図である。この第4の実施形態においては、絶縁ガスが封入されたT形の円筒分岐形接地タンク10内に、第1の実施形態と同様の構成、すなわち可動接触子6、可動側電極7及び固定側電極8からなる3相の断路部4が設けられており、本実施形態はこの3相の断路部4の配置構成に改良を加えたものである。
第1の実施形態同様、断路部4は変換部5に隣接して設けられているが、図4(a)の平面図に示すように、T形の円筒分岐形接地タンク10の上方の分岐管10cから垂直方向に絶縁スペーサ2dによって支持された可動側電極8は、このうち2相が接地タンク1の円筒管10bの形状にしたがって鋭角に折れ曲がり、この鋭角方向を可動接触子6の動作方向としている。この2相の固定側電極8は、接地タンク1内で絶縁スペーサ2b及び2cにより斜め方向に保持されている。一方、残る1相は分岐管10c軸方向のまま垂直に可動接触子6を備え、絶縁スペーサ2b及び2cにより固定側電極8が保持されている。
このような構成において、図4(b)の側面図に示すように、固定側電極が斜め方向に配置されたA相およびC相の2相については、断路部4が変換部5に対して左右方向すなわち絶縁スペーサ2b及び2cの方向に対して互い違いに設けられている。より具体的には2相の断路部4を図に示すように、A及びCとした場合、この相AとCとは最も距離の離れた2相であり、このうちAは、変換部5より断路部4を左側すなわち絶縁スペーサ2b側に位置するように設けられ、残り1相であるCは、変換部5より断路部4を右側すなわち絶縁スペーサ2c側に設けて、近接する相同士を互い違いにすることにより、残る相に対して鋭角方向に開閉動作を行うようになっている。
これを全体としてみると、図4(a)の平面図に表れるように、断路部4は、変換部5に隣接して設けられ、近接する相同士では可動接触子6が接地タンク1の主胴方向に沿って90度より小さい角度でずれた方向に開閉動作を行う。これにより、近接する相同士は断路部4の可動側シールド71及び固定側シールド81が同一位置に重ならないため、接地タンク1の内径Lを従来より小さくできる。
以上のような本実施形態によれば、三相一括形断路器のタンク径を小さくでき、設置スペースの小さい三相一括形断路器を提供することができる。
[5.第5の実施形態]
図5は、本発明の三相一括形断路器の第5の実施形態を示す構成図である。この第5の実施形態においては、絶縁ガスが封入されたT形の円筒分岐形接地タンク10内に、第1の実施形態と同様の構成、すなわち可動接触子6、可動側電極7及び固定側電極8からなる3相の断路部4が設けられており、本実施形態はこの3相の断路部4の配置構成に改良を加えたものである。
図5は、本発明の三相一括形断路器の第5の実施形態を示す構成図である。この第5の実施形態においては、絶縁ガスが封入されたT形の円筒分岐形接地タンク10内に、第1の実施形態と同様の構成、すなわち可動接触子6、可動側電極7及び固定側電極8からなる3相の断路部4が設けられており、本実施形態はこの3相の断路部4の配置構成に改良を加えたものである。
第1の実施形態同様、断路部4は変換部5に隣接して設けられているが、図5(a)の平面図に示すように、可動側電極8は、T形の円筒分岐形接地タンク10の上方の分岐管10cから垂直方向に絶縁スペーサ2dにより支持されており、このうちA相およびC相の2相が接地タンク1の円筒管10bにおいて、2接地タンク1の軸方向に対して垂直の平面である円周方向に対して鋭角に折れ曲がり、この円周方向を可動接触子6の動作方向としている。このA相、C相の2相の固定側電極8は、接地タンク1内で絶縁スペーサ2b及び2cにより斜め方向に保持されている。一方、残る1相のB相は分岐管10cの軸方向のまま垂直に可動接触子6を備え、絶縁スペーサ2b及び2cにより、固定側電極8が保持されている。
このような構成において、図5(b)の側面図に示すように、固定側電極が接地タンク1の円周斜め方向に配置されたA相、C相の2相については、断路部4が変換部5に対して前後方向に対して互い違いに設けられている。より具体的には2相の断路部4を図5(c)の断面図に示すように、A及びCとした場合、このA相とC相とは最も距離の離れた2相であり、このうちA相は、変換部5より断路部4を左側に位置するように設けられ、残り1相であるC相は、変換部5より断路部4を右側に設けて、近接する相同士を互い違いにすることにより、残る相に対して鋭角方向に開閉動作を行うようになっている。これを断面図によって見れば、3相の導体が接地タンク10の断面に対して三角形の頂点を構成するように配置されたものである。
このような構成によれば、断路部4は、変換部5に隣接して設けられ、近接する相同士では可動接触子6が接地タンク10の主胴断面方向に沿って90度より小さい角度でずれた方向に開閉動作を行う。これにより、近接する相同士は断路部4の可動側シールド71及び固定側シールド81が同一位置に重ならないため、接地タンク1の内径Lが従来より小さくできる。
以上のような本実施形態によれば、三相一括形断路器のタンク径を小さくでき、設置スペースの小さい三相一括形断路器を提供することができる。
[6.第6の実施形態]
図6は、本発明の三相一括形断路器の第6の実施形態を示す構成図である。この第6の実施形態においては、絶縁ガスが封入されたT形の円筒分岐形接地タンク10内に、第1の実施形態と同様の構成、すなわち可動接触子6、可動側電極7及び固定側電極8からなるA,B,C相からなる3相の断路部4が設けられており、本実施形態はこの3相の断路部4の配置構成に改良を加えたものである。
図6は、本発明の三相一括形断路器の第6の実施形態を示す構成図である。この第6の実施形態においては、絶縁ガスが封入されたT形の円筒分岐形接地タンク10内に、第1の実施形態と同様の構成、すなわち可動接触子6、可動側電極7及び固定側電極8からなるA,B,C相からなる3相の断路部4が設けられており、本実施形態はこの3相の断路部4の配置構成に改良を加えたものである。
第1の実施形態同様、断路部4は変換部5に隣接して設けられているが、図6(a)の平面図に示すように、可動側電極8は、T形の円筒分岐形接地タンク10の下方の分岐管10aと同軸方向である垂直方向に絶縁スペーサ2aにより支持されており、これが、円筒管10bの形状にしたがって水平方向に折れ曲がり、可動接触子6の動作方向を水平方向としている。このA相とC相の2相の固定側電極8は、接地タンク1内で絶縁スペーサ2bにより水平方向に保持されている。一方、残る1相は分岐管10bの軸方向のまま垂直に可動接触子6を備え、絶縁スペーサ2bにより、固定側電極8が保持されている。
このような構成において、図6(b)の側面図に示すように、固定側電極が水平方向に配置されたA相、C相の2相については、断路部4が変換部5に対して左方向すなわち絶縁スペーサ2bの方向に設けられている。より具体的には2相の断路部4を図に示すように、A及びCとした場合、この相AとCとは最も距離の離れた2相であり、これらの2相が、残り1相に対して垂直に設けられることにより、90度異なる方向に開閉動作を行うようになっている。これにより、近接する相同士は断路部4の可動側シールド71及び固定側シールド81が同一位置に重ならないため、接地タンク1の内径Lを従来より小さくできる。
以上のような本実施形態によれば、三相一括形断路器のタンク径を小さくでき、設置スペースの小さい三相一括形断路器を提供することができる。
1…接地タンク
10…円筒分岐形接地タンク
2…絶縁スペーサ
3…絶縁操作棒
4…断路部
5…変換部
6…可動接触子
7…可動側電極
71…可動側シールド
8…固定側電極
81…固定側シールド
9…導体
10…円筒分岐形接地タンク
2…絶縁スペーサ
3…絶縁操作棒
4…断路部
5…変換部
6…可動接触子
7…可動側電極
71…可動側シールド
8…固定側電極
81…固定側シールド
9…導体
Claims (7)
- 絶縁ガスを封入した接地タンク内で3相の各相導体に接続された可動側電極と固定側電極とを対向して配置し、前記可動側電極と固定側電極とに電界緩和用のシールドをそれぞれ設け、前記可動側電極の可動接触子が往復動により前記固定側電極に対して接離して断路部を形成する三相一括形断路器において、
前記接地タンクは円筒形であり、
前記3相の断路部のうち少なくとも1相の断路部は、前記接地タンクの軸方向にずれて配置されたことを特徴とする三相一括形断路器。 - 前記3相各相の導体を円筒形の接地タンク内で二等辺三角形の頂点に配置するとともに、幾何学的に中央に位置する相の断路部を他の2相の断路部から導体の長手方向にずらしたことを特徴とする請求項1記載の三相一括形断路器。
- 前記断路部は、近接する相間で、前記接地タンクの軸方向に対して、前記可動側電極と前記固定側電極とが互い違いに設けられたことを特徴とする請求項1記載の三相一括形断路器。
- 絶縁ガスを封入した接地タンク内で3相の各相導体に接続された可動側電極と固定側電極とを対向して配置し、前記可動側電極と固定側電極とに電界緩和用のシールドをそれぞれ設け、前記可動側電極の可動接触子が往復動により前記固定側電極に対して接離して断路部を形成する三相一括形断路器において、
前記接地タンクは、T形の円筒分岐形であり、
前記断路部は、近接する相間で、前記接地タンクの軸方向に対して、前記断路部をずらして配置したことを特徴とする三相一括形断路器。 - 絶縁ガスを封入した接地タンク内で3相の各相導体に接続された可動側電極と固定側電極とを対向して配置し、前記可動側電極と固定側電極とに電界緩和用のシールドをそれぞれ設け、前記可動側電極の可動接触子が往復動により前記固定側電極に対して接離して断路部を形成する三相一括形断路器において、
前記接地タンクは、分岐管と円筒管とからなるT形の円筒分岐形であり、
前記断路部のうち、1相は前記分岐管の軸方向と同一方向に前記可動接触子が接離するものであり、他の2相は前記円筒管の軸方向と同一方向に前記可動接触子が接離するものであることを特徴とする三相一括形断路器。 - 前記他の2相の断路部は、前記接地タンクの軸方向に対して、前記可動側電極と前記固定側電極とが互い違いに設けられたことを特徴とする請求項5記載の三相一括形断路器。
- 絶縁ガスを封入した接地タンク内で3相の各相導体に接続された可動側電極と固定側電極とを対向して配置し、前記可動側電極と固定側電極とに電界緩和用のシールドをそれぞれ設け、前記可動側電極の可動接触子が往復動により前記固定側電極に対して接離して断路部を形成する三相一括形断路器において、
前記接地タンクは、分岐管と円筒管とからなるT形の円筒分岐形であり、
前記断路部のうち、1相は前記分岐管の軸方向と同一方向に前記可動接触子が接離するものであり、他の2相は前記1相の前記可動接触子の接離する方向に対して鋭角に傾いた方向に前記可動接触子が接離するものであり、
さらに前記他の2相の断路部は、前記1相の断路部を中心として対称の方向に傾いて設けられたことを特徴とする三相一括形断路器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007140230A JP2008295259A (ja) | 2007-05-28 | 2007-05-28 | 三相一括形断路器 |
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