JP2018201291A - 三相一括型ガス遮断器 - Google Patents

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昌隆 岡本
Masataka Okamoto
昌隆 岡本
岩田 剛一
Koichi Iwata
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Abstract

【課題】電力施設内の設置スペースが限られている場合にも、三相個別のガス封入タンクを有する既設のガス遮断器と交換して設置することができる三相一括型ガス遮断器を提供することである。
【解決手段】実施形態の三相一括型ガス遮断器は、3つの消弧室と、ガス封入主タンクと、三相個別の分岐管とを持つ。ガス封入主タンクは、3つの消弧室を収容する。三相個別の分岐管は、ガス封入主タンクに設けられ、外部の断路器ユニットの相互に離間した三相個別の3つの接続管にそれぞれ接続可能とされている。各分岐管には、対応する相の消弧室内の可動接触子または固定接触子と接続管内の導体を接続する接続導体が配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、三相一括型ガス遮断器に関する。
変電所や発電所等の高圧電力を扱う電力施設では、電力の開閉装置として据付面積の縮小化や安全性、保守性等に優れたガス絶縁開閉装置が多用されている。ガス絶縁開閉装置は、通電部や遮断器、断路器、計器用変流器等の各構成要素が、絶縁性に優れたSF(六フッ化硫黄)ガス等の絶縁ガスを封入した容器によって覆われている。
絶縁ガスを用いたガス遮断器は、ガス封入タンクの内部に、固定接触子と可動接触子の対を有する消弧室が設けられている。ガス遮断器は、固定接触子と可動接触子による電流遮断時に、固定接触子と可動接触子の対の周域に封入ガスを吹き付け、それによってアーク放電を消滅させる。
古い年代に設置されたガス絶縁開閉装置では、三相個別のガス封入タンクに消弧室が設けられたガス遮断器が用いられていた。即ち、従来、変電所や発電所等の電力施設内では、三相個別のガス封入タンクを有するガス遮断器と、各ガス遮断器の送電方向の前後に接続される断路器ユニットとが設置されていた。
この種のガス絶縁開閉装置は、各部の経時劣化や性能向上等を考慮して新しいものと交換されつつある。この場合の交換は、ガス絶縁開閉装置全体であるとは限らず、ガス遮断器のみであることもある。
ガス遮断器は、近年、定格電圧の低いクラスでは三相一括型ガス遮断器に代わりつつある。三相一括型ガス遮断器は、三相の3つの消弧室が一つのガス封入主タンクの内部に収容され、各相の消弧室内の可動接触子と固定接触子が三相一括の接続管を介して上流側と下流側の各断路器ユニットに接続されている。
古い世代に設置されたガス絶縁開閉装置において、三相個別のガス封入タンクを有するガス遮断器を新しい三相一括型ガス遮断器と交換することが望まれることがある。しかし、近年のガス絶縁開閉装置で使用される三相一括型ガス遮断器は、前述のようにガス封入主タンクに三相一括の接続管が接続された構造とされている。このため、三相個別のガス封入タンクを有するガス遮断器を三相一括型ガス遮断器と交換する場合には、三相一括型ガス遮断器の接続管に分岐用アダプタを接続し、接続部をその分岐用アダプタを介して既設の断路器ユニットの各相の接続管に接続する必要がある。
しかし、三相一括型ガス遮断器を分岐用アダプタを介して既設の断路器ユニットに接続する場合、分岐用アダプタが間に介在する分、既設の断路器ユニットに対して離間した位置に三相一括型ガス遮断器が設置されることになる。このため、電力施設内の設置スペースが限られている場合には、三相一括型ガス遮断器の設置が難しくなる。
特開2013−17348号公報 特開2012−105389号公報
本発明が解決しようとする課題は、電力施設内の設置スペースが限られている場合にも、三相個別のガス封入タンクを有する既設のガス遮断器と交換して設置することができる三相一括型ガス遮断器を提供することである。
実施形態の三相一括型ガス遮断器は、3つの消弧室と、ガス封入主タンクと、三相個別の分岐管とを持つ。ガス封入主タンクは、3つの消弧室を収容する。三相個別の分岐管は、ガス封入主タンクに設けられ、外部の断路器ユニットの相互に離間した三相個別の3つの接続管にそれぞれ接続可能とされている。各分岐管には、対応する相の消弧室内の可動接触子または固定接触子と接続管内の導体を接続する接続導体が配置されている。
第1の実施形態のガス絶縁開閉装置を示す側面図。 第1の実施形態のガス絶縁開閉装置を示す平面図。 第1の実施形態の三相一括型ガス遮断器を示す正面図。 三相個別のガス封入タンクを有するガス遮断器を採用したガス絶縁開閉装置を示す平面図。 三相個別のガス封入タンクを有するガス遮断器を示す正面図。 第1の実施形態の三相一括型ガス遮断器の一変形例を示す正面図。 第1の実施形態の三相一括型ガス遮断器の他の変形例を説明するためのガス絶縁開閉装置の一部の平面図。 第1の実施形態の三相一括型ガス遮断器の他の変形例を示す水平断面図。 第2の実施形態のガス絶縁開閉装置を示す側面図。 第2の実施形態のガス絶縁開閉装置を示す平面図。
以下、実施形態の三相一括型ガス遮断器を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。
(第1の実施形態)
最初に、図1〜図8を参照して、第1の実施形態の三相一括型ガス遮断器について説明する。
図1は、本実施形態の三相一括型ガス遮断器10を採用したガス絶縁開閉装置1の側面図であり、図2は、ガス絶縁開閉装置1の平面図である。
ガス絶縁開閉装置1は、三相一括型ガス遮断器10と、三相一括型ガス遮断器10の電流の送電方向の上流側に接続される第1の断路器ユニット20と、三相一括型ガス遮断器10の電流の送電方向の下流側に接続される第2の断路器ユニット30と、を備えている。三相一括型ガス遮断器10は、第1の断路器ユニット20と第2の断路器ユニット30とともに変電所や発電所等の電力施設内のフロアF上に設置されている。
第1の断路器ユニット20と第2の断路器ユニット30は、三相一括型ガス遮断器10の送電方向の前後で三相の各電路を分離させるための断路器と、計測用の変流器や作業用接地開閉器、母線等を備えている。本実施形態の場合、第2の断路器ユニット30は、三相一括型ガス遮断器10に近接する前側に配置され、第1の断路器ユニット20は、第2の断路器ユニット30の後方側に配置されている。第1の断路器ユニット20は設置台40を介してフロアF上に設置されている。
以下では、説明の便宜上、第1の断路器ユニット20と三相一括型ガス遮断器10、第2の断路器ユニット30と三相一括型ガス遮断器10がそれぞれ対向する方向を前後方向と呼び、その前後方向と上下方向に対して直交する方向を左右方向と呼ぶ。
第1の断路器ユニット20と第2の断路器ユニット30は、いずれも密閉されたタンク20a,30aの内部に三相の各機器と母線が一括して収容されている。各タンク20a,30a内には、SF(六フッ化硫黄)ガス等の絶縁ガスが封入されている。
第1の断路器ユニット20のタンク20aには、三相個別の3つの接続管21A,21B,21Cが三相一括型ガス遮断器10の方向に向かって延出している。3つの接続管21A,21B,21Cの先端部領域は、左右方向に離間し、かつ略同一高さに配置されている。接続管21A,21B,21Cの内部には、タンク20a内と同様に絶縁ガスが封入されている。
第2の断路器ユニット30のタンク30aには、三相個別の3つの接続管31A,31B,31Cが三相一括型ガス遮断器10の方向に向かって延出している。3つの接続管31A,31B,31Cの先端部領域は、左右方向に離間し、かつ略同一高さに配置されている。第2の断路器ユニット30の接続管31A,31B,31Cは、第1の断路器ユニット20の接続管21A,21B,21Cの下方に配置されている。ただし、第2の断路器ユニット30は、第1の断路器ユニット20よりも三相一括型ガス遮断器10に近接して配置されているため、第2の断路器ユニット30の接続管31A,31B,31Cの延出長さは、第1の断路器ユニット20の接続管21A,21B,21Cの延出長さよりも短くなっている。第2の断路器ユニット30の各接続管31A,31B,31Cの先端部の接続面32は、第1の断路器ユニット20の接続管21A,21B,21Cの各先端部の接続面22と略同一鉛直面上に配置されている。
図3は、三相一括型ガス遮断器10の正面図(第1の断路器ユニット20と第2の断路器ユニット30に接続される側から見た図)である。
図1〜図3に示すように、三相一括型ガス遮断器10は、図示しない固定接触子と可動接触子の対を有する3つの消弧室11A,11B,11C(図2参照)と、3つの消弧室11A,11B,11Cを内部に収容するガス封入主タンク12と、ガス封入主タンク12の下方に配置されて、電路の断接のために可動接点や各消弧室11A,11B,11C内の機器を操作する操作機構部13と、を備えている。
ガス封入主タンク12は、軸線が鉛直方向を向く略円筒状(断面略円形状)の容器であり、内部にSF(六フッ化硫黄)ガス等の絶縁ガスが封入されている。3つの消弧室11A,11B,11Cは、三相の電路に対応して設けられ、それぞれがガス封入主タンク12内で離間して配置されている。
また、ガス封入主タンク12の上部側の外周面には、三相個別の上部分岐管14A,14B,14C(分岐管)が設けられ、ガス封入主タンク12の下部側の外周面には、三相個別の下部分岐管15A,15B,15C(分岐管)が設けられている。上部分岐管14A,14B,14Cと下部分岐管15A,15B,15Cの各内部には、ガス封入主タンク12内と同様に絶縁ガスが封入されている。
上部分岐管14A,14B,14Cの各内部には、対応する相の消弧室11A,11B,11C内の固定接触子、または、可動接触子に接続された接続導体16が配置されている。各接続導体16の延出端は、対応する各上部分岐管14A,14B,14Cの先端部に、絶縁スペーサを介して保持されている。各上部分岐管14A,14B,14Cの先端部は、第1の断路器ユニット20の対応する接続管21A,21B,21Cと接続可能とされている。上部分岐管14A,14B,14Cと第1の断路器ユニット20の対応する接続管21A,21B,21Cとは、ボルト締結等によって脱着可能に接続される。
3つの上部分岐管14A,14B,14Cのうちの一の相の上部分岐管14B(左右方向中央の上部分岐管14B)は、ガス封入主タンク12の外周面から第1の断路器ユニット20の対応する接続管21Bの接続面22に向くように直線状に延出している。
3つの上部分岐管14A,14B,14Cのうちの残余の相の上部分岐管14A,14C(左右方向の一端側の上部分岐管14Aと他端側の上部分岐管14C)は、ガス封入主タンク12の外周面の上部分岐管14Bの延出位置から、その外周面の円周方向の一側にほぼ90°離間した位置と、円周方向の他側にほぼ90°離間した位置とに連結されている。また、残余の相の上部分岐管14A,14Cは、第1の断路器ユニット20の対応する接続管21A,21Cの接続面22に向くように、略L字状に屈曲して形成されている。3つの上部分岐管14A,14B,14Cの先端部は、第1の断路器ユニット20の接続管21A,21B,21Cと同様に、左右方向に離間し、かつ略同一高さに配置されている。
下部分岐管15A,15B,15Cの各内部には、対応する相の消弧室11A,11B,11C内の可動接触子、または、固定接触子に接続された接続導体(図示省略)が配置されている。各接続導体の延出端は、対応する各下部分岐管15A,15B,15Cの先端部に、絶縁スペーサを介して保持されている。各下部分岐管15A,15B,15Cの先端面は、第2の断路器ユニット30の対応する接続管31A,31B,31Cと接続可能とされている。下部分岐管15A,15B,15Cと第2の断路器ユニット30の対応する接続管31A,31B,31Cとは、ボルト締結等によって脱着可能に接続されている。
3つの下部分岐管15A,15B,15Cのうちの一の相の下部分岐管15B(左右方向中央の下部分岐管15B)は、ガス封入主タンク12の外周面から第2の断路器ユニット30の対応する接続管31Bの接続面32に向くように直線状に延出している。
3つの下部分岐管15A,15B,15Cのうちの残余の相の下部分岐管15A,15C(左右方向の一端側の下部分岐管15Aと他端側の下部分岐管15C)は、ガス封入主タンク12の外周面の下部分岐管15Bの延出位置から、その外周面の円周方向の一側にほぼ90°離間した位置と、円周方向の他側にほぼ90°離間した位置とに連結されている。残余の相の下部分岐管15A,15Cは、第2の断路器ユニット30の対応する接続管31A,31Cの接続面32に向くように、略L字状に屈曲して形成されている。下部分岐管15A,15B,15Cの先端部は、第2の断路器ユニット30の接続管31A,31B,31Cと同様に、左右方向に離間し、かつ略同一高さに配置されている。
図4は、電力施設内の既設のガス絶縁開閉装置301の平面図であり、図5は、既設のガス絶縁開閉装置301に採用されているガス遮断器310の正面図である。
既設のガス絶縁開閉装置301は、三相個別のガス封入タンク312A,312B,312Cを有するガス遮断器310と、ガス遮断器310の電流の送電方向の上流側に接続された第1の断路器ユニット20と、ガス遮断器310の電流の送電方向の下流側に接続された第2の断路器ユニット30と、を備えている。第1の断路器ユニット20と第2の断路器ユニット30は、図1,図2に示したガス絶縁開閉装置1のものと同様の構成とされている。第1の断路器ユニット20と第2の断路器ユニット30は、それぞれ三相個別の接続管21A,21B,21Cと、31A,31B,31Cを有している。
ガス遮断器310は、三相個別のガス封入タンク312A,312B,312Cと、各ガス封入タンク312A,312B,312Cの上部側の外周面から第1の断路器ユニット20の対応する接続管21A,21B,21Cに向かって直線状に延出する接続管318A,318B,318Cと、各ガス封入タンク312A,312B,312Cの下部側の外周面から第2の断路器ユニット30の対応する接続管31A,31B,31Cに向かって直線状に延出する接続管319A,319B,319Cと、ガス封入タンク312A,312B,312Cの下方に設置されて各ガス封入タンク312A,312B,312C内の機器を操作する機構操作部313と、を有している。各ガス封入タンク312A,312B,312Cは、略円筒状(断面略円形状)に形成され、軸線が鉛直方向を向くように配置されている。
各ガス封入タンク312A,312B,312Cの内部には、夫々消弧室311A,311B,311Cが収容されるとともに、SF(六フッ化硫黄)ガス等の絶縁ガスが封入されている。上部側の各接続管318A,318B,318Cの内部には、対応する消弧室311A,311B,311C内の固定接触子、または、可動接触子に接続された接続導体316が配置されている。同様に、下部側の各接続管319A,319B,319Cの内部には、対応する消弧室311A,311B,311C内の可動接触子、または、固定接触子に接続された接続導体が配置されている。ガス封入タンク312A,312B,312Cは、共通の操作機構部313上に設置されている。
図1,図2に示したガス絶縁開閉装置1は、図4に示した既設のガス絶縁開閉装置301のガス遮断器310のブロックを電力施設のフロアF上から取り外した後に、ガス遮断器310のブロックに代えて三相一括型ガス遮断器10と操作機構部13のブロックを設置したものである。
既設のガス絶縁開閉装置301のガス遮断器310は、各ガス封入タンク312A,312B,312Cの上部側の接続管318A,318B,318Cが第1の断路器ユニット20の接続管21A,21B,21Cから切り離され、かつ、下部側の接続管319A,319B,319Cが第2の断路器ユニット30の接続管31A,31B,31Cから切り離される。ガス遮断器310のブロックは、この状態で電力施設内のフロアF上から取り外される。そして、ガス遮断器310のブロックが取り外されたフロアF上のスペースには、新たな三相一括型ガス遮断器10のブロックが設置される。このとき、三相一括型ガス遮断器10の上部分岐管14A,14B,14Cと下部分岐管15A,15B,15Cは、既設の第1の断路器ユニット20と第2の断路器ユニット30の対応する接続管21A,21B,21Cと31A,31B,31Cに接続される。
本実施形態の三相一括型ガス遮断器10は、三相の消弧室11A,11B,11Cを収容したガス封入主タンク12の外周面に、三相個別の上部分岐管14A,14B,14Cと下部分岐管15A,15B,15Cが設けられている。そして、上部分岐管14A,14B,14Cと下部分岐管15A,15B,15Cの各先端部は、既設の第1の断路器ユニット20と第2の断路器ユニット30の各接続管21A,21B,21Cと31A,31B,31Cに対して接続可能とされている。このため、三相一括の接続管を有する三相一括型ガス遮断器を用いる場合のように、第1の断路器ユニット20や第2の断路器ユニット30の接続管21A,21B,21C、31A,31B,31Cとの間に分岐用アダプタを介在させる必要がない。
したがって、本実施形態の三相一括型ガス遮断器10を採用した場合には、第1の断路器ユニット20や第2の断路器ユニット30の接続管21A,21B,21C、31A,31B,31Cの接続面22,32から、三相一括型ガス遮断器10のブロックの端部(接続面22,32から離間する側の端部)までの前後方向の長さL(図1参照)を、既設のガス遮断器310のブロックと同等に短くすることができる。よって、電力施設内の設置スペースが限られている場合であっても、新たな三相一括型ガス遮断器10を、三相個別のガス封入タンク312A,312B,312Cを有する既設のガス遮断器310と容易に交換して設置することができる。
なお、本実施形態においては、第1の断路器ユニット20と第2の断路器ユニット30が、三相一括型ガス遮断器10に対して同側に配置されているが、第1の断路器ユニット20と第2の断路器ユニット30は、電力施設内のレイアウトによっては三相一括型ガス遮断器10を挟んで相反する側に配置されていても良い。この場合には、三相一括型ガス遮断器10の上部分岐管14A,14B,14Cと下部分岐管15A,15B,15Cは、相反方向を向いて延出する構造となる。
また、本実施形態の三相一括型ガス遮断器10は、ガス封入主タンク12が断面略円形の筒状に形成され、そのガス封入主タンク12の外周面に、上部分岐管14A,14B,14Cと下部分岐管15A,15B,15Cが設けられている。そして、中央の上部分岐管14Bと下部分岐管15Bは、ガス封入主タンク12の外周面から第1の断路器ユニット20と第2の断路器ユニット30に向かって直線状に延出している。また、残余の上部分岐管14A,14Cと下部分岐管15A,15Cは、中央の上部分岐管14Bと下部分岐管15Bの延出位置から一側にほぼ90°離間した位置と、他側にほぼ90°離間した位置とに連結されている。そして、残余の上部分岐管14A,14Cと下部分岐管15A,15Cは、第1の断路器ユニット20と第2の断路器ユニット30の対応する接続管21A,21Cと31A,31Cに向くように略L字状に屈曲している。
このため、本実施形態の三相一括型ガス遮断器10は、断面略円形の筒状のガス封入主タンク12を採用しながらも、上部分岐管14A,14B,14Cと下部分岐管15A,15B,15Cを、既設の第1の断路器ユニット20と第2の断路器ユニット30の対応する接続管21A,21B,21Cに適切に接続することができる。したがって、本実施形態の三相一括型ガス遮断器10においては、断面略円形の筒状のガス封入主タンク12を採用できることから、主タンクの外径を小さくして絶縁ガスの封入量を抑制することができる。また、他の形状に比較して製造が容易なため、製造コストの高騰を抑制することができ、しかも、強度的にも有利となる。
図6は、第1の実施形態の三相一括型ガス遮断器10の一変形例を示す正面図である。
本変形例は、少なくとも左右方向の両側に配置される上部分岐管14A,14Cと下部分岐管15A,15Cがガス封入主タンク12の外面に脱着可能に取り付けられている。そして、左右方向の両側に配置される上部分岐管14A,14Cと下部分岐管15A,15Cは、基部14Aa,14Ca,15Aa,15Caの延出長さの異なるものを予め複数種用意しておく。なお、基部14Aa,14Ca,15Aa,15Caは、筒状のガス封入主タンク12の外周面から左右方向に延出する部位である。
例えば、図6(A)に示すように、隣接する分岐管(上部分岐管14A,14B,14C、及び、下部分岐管15A,15B,15C)の前部領域の離間幅がW1となる基部長さの上部分岐管14A,14C及び下部分岐管15A,15Cと、図6(B)に示すように、隣接する分岐管の前部領域の離間幅がW1よりも広いW2となる基部長さの上部分岐管14A,14C及び下部分岐管15A,15Cを用意しておくこと。これにより、断路器ユニットの接続管の離間幅の異なる複数の既設設備において、三相一括型ガス遮断器10の主要部(ガス封入主タンク12等)を共用することができる。
即ち、既設設備の断路器ユニットの接続管の離間幅がW1であるときには、基部14Aa,14Ca,15Aa,15Caの延出長さの短い図6(A)に示す上部分岐管14A,14Cと下部分岐管15A,15Cをガス封入主タンク12に接続して用いる。また、既設施設の断路器ユニットの接続管の離間幅がW2であるときには、基部14Aa,14Ca,15Aa,15Caの延出長さの長い図6(B)に示す上部分岐管14A,14Cと下部分岐管15A,15Cをガス封入主タンク12に接続して用いる。
したがって、本変形例の構成を採用した場合には、断路器ユニットの接続管の離間幅の異なる複数の電力施設で三相一括型ガス遮断器10の主要部の部品を共用することにより、部品コストの削減を図ることができる。
図7は、三相一括型ガス遮断器10の他の変形例を説明するためのガス絶縁開閉装置の一部の平面図であり、図8は、三相一括型ガス遮断器10の他の変形例の水平断面図である。
本変形例は、左右方向の両側に配置される上部分岐管14A,14Cと下部分岐管(図示せず)がガス封入主タンク12の外面に脱着可能に取り付けられている。左右方向の両側の上部分岐管14A,14Cと下部分岐管は、ガス封入主タンク12の外周の接続部42に、前後位置を微調整可能に取り付けられている。
図7に示すように、既設の第1の断路器ユニット20と第2の断路器ユニット(図示せず)の接続管21A,21B,21Cは、それぞれ接続面22の前後位置がバラつくことがある。例えば、図7に示すように、一つの接続管21Aの接続面22の前後位置に対して、他の接続管21B,21Cの接続面22の前後位置が寸法L1,L2ずれていることがある。このような場合に、ガス封入主タンク12に対する左右両側の上部分岐管14A,14Cと下部分岐管の取付部の構造を図8に示すような構造とすることにより、各接続管21A,21B,21Cの接続面22の前後位置のバラつきを吸収することができる。
なお、図8は、ガス封入主タンク12に対する上部分岐管14Cの取付部の構造を示しているが、ガス封入主タンク12に対する上部分岐管14Aや左右の下部分岐管の取付部も同様の構造とされている。
図8に示す変形例の三相一括型ガス遮断器10は、ガス封入主タンク12の接続部42に締結穴47が設けられ、上部分岐管14Cの基端に設けられたフランジ部44にボルト挿通孔46が形成されている。上部分岐管14Cの基端は、フランジ部44のボルト挿通孔46にボルト45が挿通され、ボルト45が締結穴47に締め込まれることによって、ガス封入主タンク12の接続部42に固定される。ただし、フランジ部44のボルト挿通孔46は前後方向に長い長孔状に形成されており、フランジ部44の前後位置を微調整できるようになっている。また、上部分岐管14C内に配置される接続導体16の基端は、接続端子43を介して消弧室11Cの接点部にボルト48によって取り付けられている。消弧室11Cの接点部には締結穴50が設けられ、接続端子43には前後方向に長い長孔状のボルト挿通孔49が形成されている。これにより、接続導体16の基端も消弧室11Cの接点部に対して前後位置を微調整できるようになっている。なお、図8中の符号17は、接続導体16の先端部を上部分岐管14Cに保持させる絶縁スペーサである。
(第2の実施形態)
次に、図9,図10を参照して、第2の実施形態の三相一括型ガス遮断器について説明する。
図9は、本実施形態の三相一括型ガス遮断器110を採用したガス絶縁開閉装置101の側面図であり、図10は、ガス絶縁開閉装置101の平面図である。
ガス絶縁開閉装置101は、三相一括型ガス遮断器110と、三相一括型ガス遮断器110の電流の送電方向の上流側に接続される第1の断路器ユニット20と、三相一括型ガス遮断器10の電流の送電方向の下流側に接続される第2の断路器ユニット30と、を備えている。第1の断路器ユニット20と第2の断路器ユニット30は、第1の実施形態のものと同様の構成とされている。三相一括型ガス遮断器110は、第1の実施形態と同様に、図4,図5に示す既設のガス絶縁開閉装置301のガス遮断器310と交換取り付け可能とされている。
三相一括型ガス遮断器110は、図示しない固定接触子と可動接触子の対を取り囲む3つの消弧室11A,11B,11C(図10参照)と、3つの消弧室11A,11B,11Cを内部に収容するガス封入主タンク112と、ガス封入主タンク112の下方に配置された操作機構部13と、を備えている。ガス封入主タンク112は、左右方向に(接続管21A,21B,21Cや31A,31B,31Cの配列方向と合致する方向に)長い断面略楕円状に形成されている。
三相一括型ガス遮断器110は、さらに、上部分岐管114A,114B,114Cと、下部分岐管115A,115B,115Cと、を備えている。上部分岐管114A,114B,114Cは、ガス封入主タンク112の上部側の外面から、第1の断路器ユニット20の各接続管21A,21B,21Cの接続面22の方向に向かって延出している。上部分岐管114A,114B,114Cは、左右方向に離間して略同一高さに配置されている。各上部分岐管114A,114B,114Cは、ガス封入主タンク112の断面の略楕円の短径方向に沿って直線状に延出している。また、各上部分岐管114A,114B,114Cの内部には、対応する相の消弧室11A,11B,11C内の固定接触子または可動接触子と、第1の断路器ユニット20の接続管21A,21B,21Cの導体とを接続する接続導体16が配置されている。
下部分岐管115A,115B,115Cは、ガス封入主タンク112の下部側の外面から、第2の断路器ユニット30の各接続管31A,31B,31Cの接続面32の方向に向かって延出している。下部分岐管115A,115B,115Cも上部分岐管114A,114B,114Cと同様に、左右方向に離間して略同一高さに配置されている。また、各下部分岐管115A,115B,115Cは、ガス封入主タンク112の断面の略楕円の短径方向に沿って直線状に延出している。また、各下部分岐管115A,115B,115Cの内部には、対応する相の消弧室11A,11B,11C内の可動接触子または固定接触子と、第2の断路器ユニット30の接続管31A,31B,31Cの導体を接続する接続導体16が配置されている。
本実施形態の三相一括型ガス遮断器110は、ガス封入主タンク112が左右方向に長い断面略楕円状に形成され、上部分岐管114A,114B,114Cと下部分岐管115A,115B,115Cが、ガス封入主タンク112の外面から断面の略楕円の短径方向に沿って延出している。このため、三相一括の接続管を有する三相一括型ガス遮断器を用いる場合のように、第1の断路器ユニット20や第2の断路器ユニット30の接続管21A,21B,21C、31A,31B,31Cとの間に分岐用アダプタを介在させる必要がない。
したがって、本実施形態の三相一括型ガス遮断器110を採用した場合にも、第1の断路器ユニット20や第2の断路器ユニット30の接続管21A,21B,21C、31A,31B,31Cの接続面22,32から、三相一括型ガス遮断器110のブロックの端部までの前後方向の長さL(図9参照)を、既存のガス遮断器310(図4参照)のブロックと同等に短くすることができる。このため、電力施設内の設置スペースが限られている場合であっても、新たな三相一括型ガス遮断器110を、既設のガス遮断器310と容易に交換して設置することができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、3つの消弧室と、ガス封入主タンクと、三相個別の分岐管とを持つことにより、電力施設内の設置スペースが限られている場合にも、三相個別のガス封入タンクを有する既設のガス遮断器と交換して設置することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10,110…三相一括型ガス遮断器、11A,11B,11C…消弧室、12,112…ガス封入主タンク、14A,14B,14C,114A,114B,114C…上部分岐管(分岐管)、15A,15B,15C,115A,115B,115C…下部分岐管(分岐管)、16…接続導体、20…第1の断路器ユニット(断路器ユニット)、21A,21B,21C…接続管、30…第2の断路器ユニット、31A,31B,31C…接続管、42…接続部。

Claims (6)

  1. 3相の各固定接触子と可動接触子の対を有する3つの消弧室と、
    3つの前記消弧室を収容するガス封入主タンクと、
    前記ガス封入主タンクに設けられ、外部の断路器ユニットの相互に離間した三相個別の3つの接続管にそれぞれ接続可能な三相個別の分岐管と、を備え、
    各前記分岐管には、対応する相の前記消弧室内の可動接触子または固定接触子と前記接続管内の導体を接続する接続導体が配置されている三相一括型ガス遮断器。
  2. 三相個別の前記分岐管は、送電方向の上流側と下流側のいずれか一方側の断路器ユニットに接続される3つの分岐管と、送電方向の上流側と下流側のいずれか他方側の断路器ユニットに接続される別の3つの分岐管と、含む請求項1に記載の三相一括型ガス遮断器。
  3. 前記ガス封入主タンクは断面略円形の筒状に形成され、
    三相個別の前記分岐管のうちの一の相の分岐管は、前記ガス封入主タンクの外周面から前記断路器ユニットの対応する接続管に向くように直線状に延出して設けられ、
    三相個別の前記分岐管のうちの残余の各相の分岐管は、前記ガス封入主タンクの外周面の前記一の相の分岐管の延出位置から前記外周面の円周方向の一側にほぼ90°離間した位置と、前記ガス封入主タンクの前記外周面の前記一の相の分岐管の延出位置から円周方向の他側にほぼ90°離間した位置とに連結されるとともに、前記断路器ユニットの対応する接続管に向くように略L字状に屈曲している請求項1または2に記載の三相一括型ガス遮断器。
  4. 前記残余の各相の分岐管は、前記ガス封入主タンクの外周面に脱着可能に取り付けられている請求項3に記載の三相一括型ガス遮断器。
  5. 前記残余の各相の分岐管は、前記ガス封入主タンクの外周の接続部に、前記断路器ユニットに向かう前後位置を調整可能に取り付けられている請求項3または4に記載の三相一括型ガス遮断器。
  6. 前記ガス封入主タンクは、三相個別の前記接続管の配列方向と合致する方向に長い断面略楕円状に形成され、
    三相個別の各相の前記分岐管は、対応する前記接続管に向くように、前記ガス封入主タンクの断面の略楕円の短径方向に沿って直線状に延出している請求項1または2に記載の三相一括型ガス遮断器。
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