JP2008291248A - 樹脂組成物およびそれからなる成形品 - Google Patents

樹脂組成物およびそれからなる成形品 Download PDF

Info

Publication number
JP2008291248A
JP2008291248A JP2008114539A JP2008114539A JP2008291248A JP 2008291248 A JP2008291248 A JP 2008291248A JP 2008114539 A JP2008114539 A JP 2008114539A JP 2008114539 A JP2008114539 A JP 2008114539A JP 2008291248 A JP2008291248 A JP 2008291248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
polyamide
resin composition
acid
polyphenylene sulfide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008114539A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5131014B2 (ja
Inventor
Makoto Iwamoto
誠 岩元
Katsumi Akaike
克美 赤池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2008114539A priority Critical patent/JP5131014B2/ja
Publication of JP2008291248A publication Critical patent/JP2008291248A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5131014B2 publication Critical patent/JP5131014B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】ポリアミドイミド樹脂が本来有する優れた耐熱性を有し、機械特性、耐熱性、溶融流動性、吸水特性および溶融滞留安定性が改善されたポリアミドイミド系樹脂組成物を得ることを課題とする。
【解決手段】(A)、(B)、(C)の合計を100重量部として、(A)ポリアミドイミド樹脂89〜10重量部、(B)ポリフェニレンスルフィド樹脂10〜89重量部、(C)ポリアミド樹脂1〜10重量部を配合してなる樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、高耐熱性を有する。ポリアミドイミド樹脂が本来有する優れた耐熱性を有し、機械特性、耐熱性、溶融流動性、吸水特性および溶融滞留安定性を向上させた樹脂組成物に関するものである。
ポリアミドイミド樹脂は、エンジニアリングプラスチックとしてその優れた耐熱性、機械特性、摺動特性などのために、近年、電気・電子機器用途、自動車部品用途、航空・宇宙産業用途、事務用機器用途などにおいて急速に需要が高まってきている。
しかしながらポリアミドイミド樹脂は高耐熱性を有する反面、溶融流動性が低く、射出成形等の成形加工性に難があり、また、親水性のアミド基を有するため吸水による寸法変化が大きく適用される用途が限定されているのが現状である。
一方、ポリフェニレンスルフィド樹脂は良好な溶融流動性を有し、吸水特性も良好であるが、融点は約280℃と高いが、ガラス転移温度が約90℃であることから、荷重たわみ温度等の耐熱性が低いことが問題として挙げられる。
このような両者の樹脂の特徴を組み合わせ、改良する技術としてポリアミドイミド樹脂とポリフェニレンスルフィド樹脂を溶融混練した樹脂組成物が開示されている。(特許文献1、2)しかし、これらの文献に開示された組成物は、優れた溶融流動性を有する反面、ポリアミドイミド樹脂とポリフェニレンスルフィド樹脂の相溶性が十分ではなく、機械特性や耐熱性が不十分である。これは上記特許文献1に開示された樹脂組成物はポリアミドイミド樹脂とポリフェニレンスルフィド樹脂の相溶性を両樹脂の溶解性パラメータや押出機等の混練による剪断力に依存しており、本来有する機械特性や耐熱性を発現できていないためであると考えられる。また、特許文献2に開示された樹脂組成物は例えばポリフェニレンスルフィドに官能基を有する不飽和カルボン酸を付加した後、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂などから選ばれる熱可塑性樹脂を配合した樹脂組成物が記載されているが、変性ポリフェニレンスルフィド樹脂にポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂を同時に配合した樹脂組成物は記載されていない。
また、ポリアミドイミド樹脂として重合段階でイミド閉環を完結させたイソシアネート法を用いて製造したポリアミドイミド樹脂を、溶融したポリフェニレンスルフィド樹脂に配合する技術が開示されている(特許文献3〜5)。しかしイソシアネート法により製造されたポリアミドイミド樹脂はイミド閉環率が通常90%以上と高く、ポリアミドイミド樹脂分子鎖の自由度が低下することから、複合化した樹脂組成物の溶融流動性は十分ではないという問題点があった。
また、ポリアミドイミド樹脂とポリフェニレンスルフィド樹脂の相溶性を向上させる手法として、シランカップリング剤を添加する技術が開示されているが、シランカップリング剤は両樹脂との反応性に優れる反面、ゲル化物や増粘物などの劣化物を発生させ、品質面に劣る原因となっている。
さらに特許文献2にはポリフェニレンスルフィド樹脂に、変性ポリフェニレンスルフィド樹脂および、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂などから選ばれた熱可塑性樹脂を配合してなる樹脂組成物が開示されている。しかし、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂の3者を組み合わせ樹脂組成物は開示されていない。また、特許文献3、6には、ポリフェニレンスルフィド樹脂と、ポリアミドイミド樹脂を配合した樹脂組成物が開示され、このような樹脂組成物にさらに配合しても良い熱可塑性樹脂としてポリアミド樹脂が例示されているが、ポリアミド樹脂の具体的な配合量の記載もない。
一方、特許文献6には、ポリフェニレンスルフィド樹脂とポリアミドイミド樹脂を配合した樹脂組成物の相溶化剤としてシラン化合物を添加する樹脂組成物が開示されているが、シラン化合物を配合した樹脂組成物は、相溶性の向上は認められるが、溶融滞留安定性の点で不十分であった。すなわち、本発明の示すポリアミドイミド樹脂とポリフェニレンスルフィド樹脂の相溶性を向上させ、溶融滞留安定性にも優れた樹脂組成物が望まれていた。
特公昭57−9754号公報(特許請求の範囲) 特許第2707714号公報(特許請求の範囲、実施例) 特許第2868043号公報(特許請求の範囲、発明の実施の形態) 特開2002−179912号公報(特許請求の範囲) 特開2004−131595号公報(特許請求の範囲) 特開平11−293109号公報(特許請求の範囲、発明の実施の形態)
本発明では、ポリアミドイミド樹脂に良好な溶融流動性と吸水特性を有するポリフェニレンスルフィド樹脂を配合し、良好な機械特性、溶融流動性、耐熱性、吸水特性、および熱滞留安定性を有する樹脂組成物およびその成形品を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記問題点を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ポリアミドイミド樹脂とポリフェニレンスルフィド樹脂の相溶性を向上させ、十分な機械特性を得るためにポリアミド樹脂が有効であり、かつポリアミド樹脂の添加量を制御することで良好な機械特性と溶融流動性が得られることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、
(1)(A)、(B)、(C)の合計を100重量部として、(A)ポリアミドイミド樹脂89〜10重量部、(B)ポリフェニレンスルフィド樹脂10〜89重量部、(C)ポリアミド樹脂1〜10重量部を配合してなる樹脂組成物、
(2)(C)ポリアミド樹脂が、(C1)融点が150℃以上のポリアミド樹脂であることを特徴とする(1)記載の樹脂組成物、
(3)(C)ポリアミド樹脂がポリアミド6および/またはポリアミド610であることを特徴とする(2)記載の樹脂組成物、
(4)(C)ポリアミド樹脂がポリアミド6および/またはポリアミド610を含む共重合ポリアミドであることを特徴とする(1)または(2)に記載の樹脂組成物、
(5)(C)ポリアミド樹脂が芳香族ポリアミド樹脂を含む共重合ポリアミド樹脂であることを特徴とする(1)、(2)または(4)に記載の樹脂組成物、
(6)(D)酸無水物基を含有するオレフィン系樹脂、およびアイオノマー樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種のエラストマーを配合してなる(1)〜(5)いずれかに記載の樹脂組成物、
(7)(A)ポリアミドイミド樹脂が(A1)イミド閉環率が50〜90%であるポリアミドイミド樹脂であることを特徴とする(1)〜(6)いずれかに記載の樹脂組成物、
(8)(A1)イミド閉環率が50〜90%であるポリアミドイミド樹脂が芳香族ジアミンと芳香族トリカルボン酸無水物を重合して得られたものであることを特徴とする(5)記載の樹脂組成物、
(9)(B)ポリフェニレンスルフィド樹脂が(B1)MFRが1000以下であるポリフェニレンスルフィド樹脂であることを特徴とする(1)〜(8)いずれかに記載の樹脂組成物、
(10)さらに(E)フィラーを配合してなることを特徴とする(1)〜(9)いずれかに記載の樹脂組成物、
(11)(1)〜(10)のいずれか1項記載の樹脂組成物からなる成形品である。
本発明の樹脂組成物は、(A)、(B)、(C)の合計を100重量部として、(A)ポリアミドイミド樹脂89〜10重量部、(B)ポリフェニレンスルフィド樹脂10〜89重量部、(C)ポリアミド樹脂1〜10重量部を配合することで良好な機械特性、溶融流動性、耐熱性、吸水特性、および熱滞留安定性を付与することが可能となり、電気・電子機器用途、自動車部品用途、航空・宇宙産業用途、事務用機器用途などの各種用途に有用である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明において「重量」とは「質量」を意味する。
(ポリアミドイミド樹脂)
本発明で用いる(A)成分として使用するポリアミドイミド樹脂(以下PAI樹脂と略記する場合がある)は、下記構造単位で表されるユニットからなるポリマが挙げられる。
Figure 2008291248
(但し、Rは下記式(i)〜(vi)の群から選ばれる基を示す。なお、mとnは各構造単位の存在比率を示し、そのモル比(m/n)は0.01〜100であり、好ましくは0.1〜90である。
Figure 2008291248
上記式において、Rは−Hおよび/または−CHを表し、Xは
Figure 2008291248
から選ばれる一種以上の基を、Arは上記式中(i)、(ii)、(iii)から選ばれる一種以上の基を示し、aは1〜25であり、bは1〜100である。)
なかでも上記式中、(i)、(iv)、(vi)であることが好ましく、Rが(i)の基であり、Rが−Hである場合が特に好ましい。
本発明で用いるPAI樹脂の溶液対数粘度は0.4〜0.7dl/gであることが好ましく、対数粘度が0.5〜0.6dl/gの範囲にある場合、機械特性と溶融流動性のバランスが良好となり、さらに好ましい。なお、上記溶液対数粘度はPAI樹脂0.25gをN−メチル−2−ピロリドン50mlに溶解させた後、30℃において測定されるものである。
上記PAI樹脂としては、市販のものから適宜選択して用いることができる。また上記PAI樹脂の重合方法として一般に知られているのは、(I)芳香族トリカルボン酸無水物とジイソシアネート、(II)芳香族トリカルボン酸無水物とジアミン、さらには、(III)芳香族トリカルボン酸無水物ハライドとジアミンより、溶媒中で重合するものであり、本発明に用いる芳香族PAI樹脂としては、そのどれを用いて製造しても構わないが、樹脂の相溶性を向上させ良好な機械特性と溶融流動性のバランスからイミド閉環率を好ましい範囲に制御するために好ましくは(II)芳香族トリカルボン酸無水物とジアミンより重合される。
本発明におけるイミド閉環率とは、PAI樹脂中のイミド基の一部が、その閉環前駆体としてのアミド酸結合の状態で留まっているため、脱水されイミド基となった部分の割合であり、赤外法等を用いて測定することが可能である。
また、本発明で用いるPAI樹脂としてイミド閉環率は50〜90%の範囲に制御することがより好ましく、イミド閉環率を制御することで複合化した樹脂組成物の機械特性および溶融流動性を高いバランスで向上させることができる。
ここで、本発明でいうイミド閉環率は赤外法によって求めるものであり、同時に製造されたPAI樹脂について、260℃、48時間の熱処理前後の試料をKBr法を用いて赤外分光測定を行い、イミド基に由来する1780cm−1と1245cm−1、あるいはイミド基に由来する600cm−1と890cm−1のピーク高さを測定し、ピーク高さ比を算出することで求める値である。PAI樹脂は260℃、48時間の熱処理を行うことにより、閉環前駆体のアミド酸の部分がイミド閉環することが知られており、例えば熱処理後のPAI樹脂の1780cm−1と1245cm−1のピーク高さ比を100%として熱処理前のPAI樹脂の1780cm−1と1245cm−1のピーク高さ比と比較することで算出する。また、600cm−1と890cm−1のピーク高さを用いる場合も同様に熱処理後のPAI樹脂のピーク高さ比を100%として算出する。なお、本発明で用いるPAI樹脂は熱処理前の状態である。
(ポリフェニレンスルフィド樹脂)
本発明で用いる(B)ポリフェニレンスルフィド樹脂(以下、PPS樹脂と略記する場合がある)とは、下記構造式で示される繰り返し単位を有する重合体であり、
Figure 2008291248
耐熱性の観点から、好ましくは上記構造式で示される繰り返し単位含む重合体を70モル%以上、より好ましくは90モル%以上含む重合体である。またPPS樹脂はその繰り返し単位の30モル%未満程度が、下記の構造を有する繰り返し単位等で構成されていてもよい。
Figure 2008291248
本発明で用いるPPS樹脂は通常公知の方法即ち特公昭45−3368号公報で代表される製造方法により得られる比較的分子量の小さな重合体、特公昭52−12240号公報で代表される製造方法により得られる本質的に線状で比較的高分子量の重合体、特開昭61−7332号公報に記載される比較的分子量の大きな重合体を得る方法、特公昭57−334公報に記載される酸素雰囲気下、あるいは過酸化物などの架橋剤を添加して加熱する架橋工程無しで分枝構造を有する重合体を得る方法などによって製造できる。
本発明において上記の様に得られたPPS樹脂を空気中加熱による架橋/高分子量化、窒素などの不活性ガス雰囲気下或は減圧下での熱処理、また、有機溶媒、熱水、酸水溶液などによる洗浄を施した上で使用することも可能である。有機溶媒で洗浄する場合、用いる有機溶媒としてはPPSを分解する作用を有しないものであれば特に制限はなく、例えば、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアルデヒド、ジメチルアセトアミド、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ヘキサメチルホスホラスアミド、ピペラジノン類などの含窒素極性溶媒、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、スルホランなどのスルホキシド・スルホン系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、アセトフェノンなどのケトン系溶媒、ジメチルエ−テル、ジプロピルエ−テル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエ−テル系溶媒、クロロホルム、塩化メチレン、トリクロロエチレン、2塩化エチレン、パ−クロルエチレン、モノクロルエタン、ジクロルエタン、テトラクロルエタン、パ−クロルエタン、クロルベンゼンなどのハロゲン系溶媒、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、ブタノ−ル、ペンタノ−ル、エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、フェノ−ル、クレゾ−ル、ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ルなどのアルコ−ル・フェノ−ル系溶媒、及びベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒などが挙げられる。洗浄温度についても特に制限はなく、通常、常温〜300℃程度が選択される。酸水溶液で洗浄する場合、用いる酸としてはPPSを分解する作用を有しないものであれば特に制限はなく、例えば、酢酸、塩酸、硫酸、リン酸、珪酸、炭酸及びプロピル酸などが挙げられる。また、酸無水物基、エポキシ基、イソシアネ−ト基などの官能基含有化合物による活性化などの種々の処理を施した上で使用することも可能である。
また、本発明で用いるPPS樹脂としてはMFRを1000以下の範囲に制御することがより好ましく、MFRが低いとPPS樹脂の粘度が高いことを意味しており、PAI樹脂と溶融混合する際に十分なせん断力が得られ、相溶性が向上し良好な機械特性の樹脂組成物が得られる。
(ポリアミド樹脂)
本発明で用いる(C)ポリアミド樹脂(以下、ナイロン樹脂とする場合がある)とは、アミノ酸、ラクタムあるいはジアミンとジカルボン酸を主たる構成成分とするポリアミド樹脂のことである。その主要構成成分の代表例としては、6−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸、p−アミノメチル安息香酸などのアミノ酸、ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタムなどのラクタム、テトラメチレンジアミン、ヘキサメレンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−/2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、5−メチルノナメチレンジアミン、m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノプロピル)ピペラジン、アミノエチルピペラジンなどの脂肪族、脂環族、芳香族のジアミン、およびアジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2−クロロテレフタル酸、2−メチルテレフタル酸、5−メチルイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの脂肪族、脂環族、芳香族のジカルボン酸が挙げられ、本発明においては、これらの原料から誘導されるポリアミドホモポリマーまたはコポリマーを各々単独または混合物の形で用いることができる。
本発明において、特に有用なポリアミド樹脂は、耐熱性や強度に優れたポリアミド樹脂であり、具体的な例としてはポリカプロアミド(ポリアミド6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ポリアミド66)、ポリテトラメチレンアジパミド(ポリアミド46)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ポリアミド610)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンテレフタルアミドコポリマー(ポリアミド66/6T)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー(ポリアミド66/6I)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー(ポリアミド66/6T/6I)、ポリキシリレンアジパミド(ポリアミドXD6)、ポリノナメチレンテレフタラミド(ポリアミド9T)、ポリノナメチレンイソフタラミド(9I)、ポリノナメチレンテレフタラミド/ポリノナメチレンイソフタラミド(9T/9I)およびこれらの混合物ないし共重合体などが挙げられる。なお、ここで、T:テレフタル酸単位を表し、I:イソフタル酸単位を表し、/は共重合を表す。
ポリアミド樹脂としては、ポリアミド6および/またはポリアミド610を含む共重合ポリアミド樹脂が好ましく、また芳香族ポリアミド樹脂を含む共重合ポリアミド樹脂が好ましい。さらには、ポリアミド6および/またはポリアミド610を含み、さらにこれらとは異なる脂肪族ポリアミド樹脂および/または芳香族ポリアミド樹脂を共重合した共重合ポリアミド樹脂が好ましい。好ましい共重合ポリアミド樹脂としては、ポリアミド6/66、ポアリアミド6/66/610、ポリアミド6/66/610/12、ポリアミド66/6T、ポリアミド6/6T、ポリアミド66/6I、ポリアミド66/6I/6などが挙げられる。
共重合ポリアミド樹脂を用いることで、得られる樹脂組成物の相溶性をより向上することができ、芳香族ポリアミド樹脂を含む共重合ポリアミド樹脂を用いることで、耐熱性や吸水特性を向上することができる。
これらポリアミド樹脂の重合度には特に制限は無いが、濃硫酸相対粘度が、1.5〜6.5の範囲、特に2.0〜5.0の範囲のものが好ましい。なお、本発明において、濃硫酸相対粘度とは、1%の濃硫酸溶液中、25℃で測定した相対粘度をいう。
また、本発明で用いる(C)ポリアミド樹脂としては融点が150℃以上であることがより好ましく、(C)ポリアミド樹脂の融点が高いと、複合化した樹脂組成物の耐熱性がより向上する。
ここで、本発明でいう融点とは示差走査熱量計(DSC)を用いて、昇温速度20℃/分、窒素雰囲気下で測定した融解ピーク温度である。
(ポリアミドイミド樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂およびポリアミド樹脂の配合比率)
本発明では、前記(A)ポリアミドイミド樹脂10〜89重量部、(B)ポリフェニレンスルフィド樹脂10〜90重量部(C)ポリアミド樹脂1〜10重量部(ただし、前記(A)ポリアミドイミド樹脂、(B)ポリフェニレンスルフィド樹脂および(C)ポリアミド樹脂の合計を100重量部とする)の配合比率で配合することが必要である。
このような配合比率とすることで、良好な機械特性、耐熱性、溶融流動性、吸水特性および溶融滞留安定性機を実現することができる。特に、前記(A)ポリアミドイミド樹脂、(B)ポリフェニレンスルフィド樹脂、および(C)ポリアミド樹脂の配合比率は、(A)、(B)、(C)の合計を100重量部として、30〜60重量部/40〜70/1〜5重量部であることが好ましい。
(酸無水物基を含有するオレフィン系樹脂、アイオノマー樹脂)
本発明では、さらに(D)酸無水物基を含有するオレフィン系樹脂、およびアイオノマー樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種のエラストマーを配合することで、さらに耐衝撃性および引張試験における破断伸びなどの機械強度を向上させることができる。
本発明で用いる(D)酸無水物基を含有するオレフィン系樹脂、およびアイオノマー樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種のエラストマーとは、オレフィンを(共)重合した(共)重合体であり、具体的には、オレフィン系(共)重合体、およびそれらに酸無水物基を有する単量体成分(以下、官能基含有成分と略す。)を導入して得られるオレフィン系(共)重合体(変性オレフィン系(共)重合体)、オレフィン系(共)重合体と不飽和カルボン酸を金属イオン等で中和した錯体などが挙げられる。
本発明においてオレフィン系樹脂は1種または2種以上で使用することも可能である。オレフィン系(共)重合体としては、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1、イソブチレンなどのα−オレフィン単独または2種以上を重合して得られる重合体、α−オレフィンとアクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなどのα,β−不飽和酸およびそのアルキルエステルとの共重合体などが挙げられる。
オレフィン系重合体の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/ブテン−1共重合体、エチレン/アクリル酸メチル共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレン/アクリル酸ブチル共重合体、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体、エチレン/メタクリル酸エチル共重合体、エチレン/メタクリル酸ブチル共重合体などが挙げられる。
変性オレフィン系(共)重合体に官能基である酸無水物基を有する単量体成分を導入するための官能基含有成分の例としては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、エンドビシクロ−(2,2,1)−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸、エンドビシクロ−(2,2,1)−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸無水物などの酸無水物基を含有する単量体が挙げられる。これら官能基含有成分を導入する方法は特に制限はなく、共重合せしめたり、オレフィン重合体にラジカル開始剤を用いてグラフト導入するなどの方法を用いることができる。官能基含有成分の導入量は変性オレフィン重合体を構成する単量体残基全体に対して0.001〜40モル%、好ましくは0.01〜35モル%の範囲内であるのが適当である。
本発明のオレフィン系樹脂として有用なオレフィン重合体に官能基である酸無水物基を有する単量体成分を導入して得られるオレフィン(共)重合体の具体例としては、エチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸共重合体(”g”はグラフト重合を表す、以下同じ)、エチレン/ブテン−1−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/アクリル酸メチル−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/アクリル酸エチル−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/メタクリル酸メチル−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/メタクリル酸エチル−g−無水マレイン酸共重合体などを挙げることができる。一方、本発明のアイオノマー樹脂として有用なものはエチレン/メタクリル酸共重合体の亜鉛錯体、エチレン/メタクリル酸共重合体のマグネシウム錯体、エチレン/メタクリル酸共重合体のナトリウム錯体などを挙げることができる。
好ましいものとしては、エチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/ブテン−1−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/メタクリル酸共重合体の亜鉛錯体などが挙げられる。
また、本発明で用いる(D)酸無水物基を含有するオレフィン系樹脂、およびアイオノマー樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種のエラストマーの配合量は、耐熱性や機械特性等のバランスから、(A)ポリアミドイミド樹脂、(B)ポリフェニレンスルフィド樹脂、および(C)ポリアミド樹脂の合計100重量部に対し、0.5〜20重量部が好ましく、さらに好ましくは1〜10重量部、特に好ましくは3〜8重量部である。(D)酸無水物基を含有するオレフィン系樹脂、もしくはアイオノマー樹脂から選ばれる少なくとも1種のエラストマーの配合量をこの範囲とすることで、耐衝撃性および引張試験における破断伸び等の機械強度を向上させることができ、荷重たわみ温度等の耐熱性が低下することもないため好ましい。
(フィラー)
本発明ではさらに耐熱性、機械強度等の特性を向上させるために(E)フィラーを添加することができる。添加する(E)フィラーの具体例としては、繊維状もしくは、板状、鱗片状、粒状、不定形状、破砕品など非繊維状の充填剤が挙げられ、具体的には例えば、ガラス繊維、ステンレス繊維、アルミニウム繊維や黄銅繊維などの金属繊維、芳香族ポリアミド繊維などの有機繊維、石膏繊維、セラミック繊維、アスベスト繊維、ジルコニア繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、酸化チタン繊維、炭化ケイ素繊維、ロックウール、アルミナ水和物(ウィスカー・板状)、チタン酸カリウムウィスカー、チタン酸バリウムウィスカー、ほう酸アルミニウムウィスカー、窒化ケイ素ウィスカー、タルク、カオリン、シリカ(破砕状・球状)、石英、炭酸カルシウム、ガラスビーズ、ガラスフレーク、破砕状・不定形状ガラス、ガラスマイクロバルーン、クレー、二硫化モリブデン、ワラステナイト、マイカ、酸化アルミニウム(破砕状)、酸化チタン(破砕状)、酸化亜鉛などの金属酸化物、水酸化アルミニウムなどの金属水酸化物、窒化アルミニウム、ポリリン酸カルシウム、グラファイト、金属粉、金属フレーク、金属リボン、金属酸化物などが挙げられる。金属粉、金属フレーク、金属リボンの金属種の具体例としては銀、ニッケル、銅、亜鉛、アルミニウム、ステンレス、鉄、黄銅、クロム、錫などが例示できる。また、カーボン粉末、黒鉛、カーボンフレーク、鱗片状カーボン、カーボンナノチューブ、PAN系やピッチ系の炭素繊維などが挙げられる。ガラス繊維あるいは炭素繊維の種類は、一般に樹脂の強化用に用いるものなら特に限定はなく、例えば長繊維タイプや短繊維タイプのチョップドストランド、ミルドファイバーなどから選択して用いることができる。
本発明に使用する上記の充填剤はその表面を公知のカップリング剤(例えば、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤など)、その他の表面処理剤で処理して用いることもできる。
また、本発明で用いられる(E)フィラーの配合量は、耐熱性および機械強度等のバランスから、(A)ポリアミドイミド樹脂、(B)ポリフェニレンスルフィド樹脂、および(C)ポリアミド樹脂の合計100重量部に対して、1〜400重量部が好ましく、さらに好ましくは5〜100重量部、特に好ましくは10〜70重量部である。(E)フィラーの配合量をこの範囲とすることで、耐熱性および機械強度等を向上させることができ、樹脂組成物の溶融流動性を低下させることもないため好ましい。
(その他の成分)
本発明における樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で他の成分、例えば熱可塑性樹脂(ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアセタール樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリサルフォン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリアリレート樹脂、液晶ポリマー、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリイミド樹脂、四フッ化ポリエチレン樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリアミドエラストマ、ポリエステルエラストマ等)、耐熱安定剤(ヒンダードフェノール系、ヒドロキノン系、ホスファイト系およびこれらの置換体等)、耐候剤(レゾルシノール系、サリシレート系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ヒンダードアミン系等)、離型剤及び滑剤(モンタン酸及びその金属塩、そのエステル、そのハーフエステル、ステアリルアルコール、ステアラミド、各種ビスアミド、ビス尿素及びポリエチレンワックス等)、顔料(硫化カドミウム、フタロシアニン、着色用カーボンブラック等)、染料(ニグロシン等)、結晶核剤(タルク、シリカ、カオリン、クレー、ポリエーテルエーテルケトン等)、可塑剤(p−オキシ安息香酸オクチル、N−ブチルベンゼンスルホンアミド等)、帯電防止剤(アルキルサルフェート型アニオン系帯電防止剤、4級アンモニウム塩型カチオン系帯電防止剤、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートのような非イオン系帯電防止剤、ベタイン系両性帯電防止剤等)、難燃剤(例えば、赤燐、燐酸エステル、メラミンシアヌレート、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の水酸化物、ポリリン酸アンモニウム、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレンエーテル、臭素化ポリカーボネート、臭素化エポキシ樹脂あるいはこれらの臭素系難燃剤と三酸化アンチモンとの組み合わせ等)、他の重合体を添加することができる。
(各成分の配合)
本発明の樹脂組成物の製造方法は、通常公知の方法で製造される。例えば、(A)ポリアミドイミド樹脂、(B)ポリフェニレンスルフィド樹脂、(C)ポリアミド樹脂を予備混合して、またはせずに押出機などに供給して十分溶融混練することにより調製される。また、(D)エラストマー、(E)フィラーを添加する場合、特に繊維状フィラーの繊維の折損を抑制するために好ましくは、(A)ポリアミドイミド樹脂、(B)ポリフェニレンスルフィド樹脂、(C)ポリアミド樹脂、(D)酸無水物基を含有するオレフィン系樹脂、もしくはアイオノマー樹脂から選ばれる少なくとも1種のエラストマーを押出機の元から投入し、(E)フィラーをサイドフィーダーを用いて、押出機へ供給することにより調製される。
本発明の樹脂組成物を製造するに際し、例えば単軸押出機、二軸、三軸押出機およびニーダタイプの混練機などを用いて180〜350℃で溶融混練して組成物とすることができる。
本発明の樹脂組成物は、溶融流動性に優れ、成形品としたときの良好な耐熱性、機械特性、および吸水特性を有するため、電気・電子機器用途、自動車部品用途、航空・宇宙産業用途、事務用機器用途などの各種用途に有用である。
以下に実施例を挙げて、本発明をさらに詳述する。
[参考例1]PAI樹脂の製造
(PAI−1の製造)
N,N−ジメチルアセトアミドを重合溶媒とする酸クロリド法低温溶液重合法を用いて合成した。以下に詳細を示す。N,N−ジメチルアセトアミド65リットルにジアミノジフェニルエーテル12kgおよびメタフェニレンジアミン2.0kgを溶解し、氷浴で冷却しながら、粉末状の無水トリメリット酸モノクロリド16kgを内温が30℃を超えないような速度で添加した。無水トリメリット酸モノクロリドを全て添加した後、30℃で2時間撹拌保持した。粘調となった重合液をカッターミキサーに張った100リットルの水中に投入し、高速撹拌することにより、スラリー状にポリマを析出させた。得られたスラリーを遠心分離機で脱水処理した。脱水後のケークを80℃の水200リットルを用いて洗浄し、再度遠心分離機で脱水処理した。得られたケークを220℃で熱風乾燥し、イミド閉環率80%のポリマを得た。同様の操作を繰り返し、以下に記載の実施例に供した。
なお、イミド閉環率は得られたポリアミドイミド樹脂について、同時に製造したPAI樹脂から260℃、48時間の熱処理を行った試料と未処理の試料を、KBr法を用いて赤外分光測定を行い、1780cm−1と1245cm−1のピーク高さを測定し、260℃、48時間の熱処理を行った試料のイミド閉環率を100%として、ピーク高さ比を算出して、未処理の試料のイミド閉環率を求めた。測定機器はパーキンエルマー製SpectrumOneを使用した。
溶液粘度はPAI樹脂粉末0.25gをN−メチル−2−ピロリドン50mlに溶解させた後、30℃において溶液対数粘度を測定した。
(PAI−2の製造)
N−メチル−2−ピロリドン3リットルに無水トリメリット酸0.555kg(50モル%)、2,4−トリレンジイソシアネート0.503kg(50モル%)を添加した。攪拌しながら室温から内温を90℃に昇温し50分保持した後、115℃に昇温し8時間保持した。重合終了した重合液をN−メチル−2−ピロリドンの2倍容量のメタノール中に投入し高速攪拌することによりポリマを析出させた。析出したポリマを濾別し、さらにメタノールで洗浄濾別し、200℃で熱風乾燥を行い、イミド閉環率97%のポリマを得た。
[参考例2]PPS樹脂の製造
(PPS−1の製造)
攪拌機付きオートクレーブに47%水硫化ナトリウム水溶液2.98kg(25モル)、48%水酸化ナトリウム2.17kg(26モル)、酢酸ナトリウム0.656kg(8モル)ならびにNMP5kgを仕込み、徐々に205℃まで昇温し、水2.7kgを含む抽出水2.8リットルを除去した。残留混合物に1,4−ジクロロベンゼン3.75kg(25.5モル)ならびにNMP2.5kgを加えて、270℃で1時間加熱した。反応生成物を温水で2回洗浄し、120℃で24時間減圧乾燥後、230℃で16時間加熱処理して、MFR125g/10分のPPS−1を得た。同様の操作を繰り返し、以下の実施例に供した。
なお、MFRは、PPS樹脂粉末5gを130℃、3時間乾燥し、315.5℃、5分滞留させた後、5kg荷重をかけ測定(JIS−K7210準拠)して求めた。
(PPS−2の製造)
攪拌機付きオートクレーブに硫化ナトリウム9水塩6.005kg(25モル)、酢酸ナトリウム0.656kg(8モル)およびNMP5kgを仕込み、窒素を通じながら徐々に205℃まで昇温し、水3.6リットルを留出した。次に反応容器を180℃に冷却後、1,4−ジクロロベンゼン3.756kg(25.55モル)ならびにNMP2.4kgを加えて、窒素下に密閉し、270℃まで昇温後、270℃で2.5時間反応した。次に100℃に加熱されたNMP10kg中に投入して、約1時間攪拌し続けたのち、濾過し、さらに80℃の熱水で30分の洗浄を3回繰り返した。これを90℃に加熱されたpH4の酢酸水溶液25リットル中に投入し、約1時間攪拌し続けたのち、濾過し、濾液のpHが7になるまで約90℃のイオン交換水で洗浄後、80℃で24時間減圧乾燥し、未架橋かつ直鎖状で、MFR300g/10分のPPS−2を得た。同様の操作を繰り返し、以下の実施例に供した。
(PPS−3の製造)
攪拌機付きオートクレーブに硫化ナトリウム9水塩6.005kg(25モル)、酢酸ナトリウム0.205kg(2.5モル)およびN−メチル−2−ピロリドン(以下NMPと略す)5kgを仕込み、窒素を通じながら徐々に205℃まで昇温し、水3.6リットルを留出した。次に反応容器を180℃に冷却後、1,4−ジクロロベンゼン3.719kg(25.3モル)ならびにNMP3.7kgを加えて、窒素下に密閉し、270℃まで昇温後、270℃で2.5時間反応した。冷却後、反応生成物を40〜60℃温水で5回洗浄した。次に100℃に加熱されたNMP10kg中に投入して、約1時間攪拌し続けたのち、濾過し、さらに60〜80℃の熱湯で3回洗浄した。これを90℃に加熱されたpH4の酢酸水溶液25リットル中に投入し、約1時間攪拌し続けたのち、濾過し、濾液のpHが7になるまで約90℃のイオン交換水で洗浄後、80℃で24時間減圧乾燥して、未架橋かつ直鎖状で、MFR600g/10分のPPS−3を得た。
(PPS−4の製造)
攪拌機付きオートクレーブに47%水硫化ナトリウム水溶液2.98kg(25モル)、48%水酸化ナトリウム2.17kg(26モル)、酢酸ナトリウム0.656kg(8モル)ならびにNMP5kgを仕込み、徐々に205℃まで昇温し、水2.7kgを含む抽出水2.8リットルを除去した。残留混合物に1,4−ジクロロベンゼン3.75kg(25.5モル)ならびにNMP2.5kgを加えて、270℃で1時間加熱した。反応生成物を温水で2回洗浄し、120℃で24時間減圧乾燥して、MFR700g/10分のPPS−4を得た。同様の操作を繰り返し、以下の実施例に供した。
(PPS−5の製造)
攪拌機付きオートクレーブに硫化ナトリウム9水塩6.005kg(25モル)、およびNMP3.7kgを仕込み、窒素を通じながら徐々に205℃まで昇温し、水3.6リットルを留出した。次に反応容器を180℃に冷却後、1,4−ジクロロベンゼン3.763kg(25.6モル)ならびにNMP3.7kgを加えて、窒素下に密閉し、274℃まで昇温後、274℃で0.8時間反応した。オートクレーブ下部に設けた抜き出しバルブを常温常圧下で開放して、内容物を抜き出し、50〜70℃の熱水で洗浄した。これを濾過し、pH4の酢酸水溶液25リットル中に投入し、約1時間攪拌し続けたのち、濾過し、濾液のpHが7になるまで約90℃のイオン交換水で洗浄後、窒素下に密閉し、192℃まで昇温後、約1時間攪拌し続けた後、冷却後濾過し、濾液のpHが7になるまで約90℃のイオン交換水で洗浄後、80℃で24時間減圧乾燥し、MFR2000(g/10min)のPPS−5を得た。同様の操作を繰り返し、以下の実施例に供した。
[参考例3](ポリアミド樹脂)
ポリアミド樹脂の濃硫酸相対粘度はJIS−K6810に従って、98%硫酸中、試料0.01g/ml濃度、25℃でオストワルド式粘度計を用いて測定を行った。
(PA−1)ε−カプロラクタムの水溶液を常法により重合して、ポリアミド6の樹脂ペレットを得た。このポリアミド6の融点を測定したところ223℃、濃硫酸相対粘度は2.68であった。
(PA−2)PA−1のポリアミド6を1Torr以下の減圧状態で、150℃、24hr加熱し、濃硫酸相対粘度3.24のポリアミド6の樹脂ペレットを得た。このポリアミド6の融点を測定したところ223℃であった。
(PA−3)ヘキサメチレンジアミン−セバシン酸の当モル塩を常法により重合して、ポリアミド610の樹脂ペレットを得た。このポリアミド610の融点を測定したところ220℃、濃硫酸相対粘度は2.72であった。
(PA−4)ヘキサメチレンジアミン−アジピン酸の等モル塩を常法により重合して、ポリアミド66の樹脂ペレットを得た。このポリアミド66の融点を測定したところ263℃、濃硫酸相対粘度は2.95であった。
(PA−5)ヘキサメチレンジアミン−アジピン酸の等モル塩とε−カプロラクタムの水溶液を常法により重合して、共重合比率6/66=95/5(重量比)のポリアミド6/66共重合体の樹脂ペレットを得た。このポリアミド共重合体の融点は214℃、濃硫酸相対粘度は2.76であった。
(PA−6)PA−5のポリアミド6/66共重合体を1Torr以下の減圧状態で、180℃、4hr加熱し、ηr3.41のポリアミド6/66共重合体の樹脂ペレットを得た。このポリアミド6/66共重合体の融点を測定したところ214℃であった。
(PA−7)ヘキサメチレンジアミン−アジピン酸の等モル塩とヘキサメチレン−セバシン酸の等モル塩およびε−カプロラクタムの水溶液を常法により重合して、共重合比率6/66/610=40/35/15(重量比)のポリアミド6/66/610三元共重合体の樹脂ペレットを得た。このポリアミド共重合体の融点は154℃、濃硫酸相対粘度は2.63であった。
(PA−8)ヘキサメチレンジアミン−アジピン酸の等モル塩とヘキサメチレン−セバシン酸の等モル塩とアミノドデカン酸およびε−カプロラクタムの水溶液を常法により重合して、共重合比率6/66/610/12=33/16/33/18(重量比)のポリアミド6/66/610/12四元共重合体の樹脂ペレットを得た。このポリアミド共重合体の融点は105℃、濃硫酸相対粘度は1.68であった。
(PA−9)ヘキサメチレンジアミン−アジピン酸の等モル塩とヘキサメチレン−イソフタル酸の等モル塩およびε−カプロラクタムの水溶液を常法により重合して、共重合比率66/6I/6=76/16/8(重量比)のポリアミド66/6I/6共重合体の樹脂ペレットを得た。このポリアミド共重合体の融点は228℃、濃硫酸相対粘度は2.30であった。
実施例、比較例で使用したその他の成分は以下の通りである。
(エラストマー−1)エチレン−αオレフィン系酸変性共重合体。三井化学(株)製:タフマーMH7020。
(エラストマー−2)Znイオン架橋タイプのエチレン系アイオノマー樹脂。三井・デュポン ポリケミカル(株)製:ハイミラン1706。
(フィラー−1)ガラス繊維、平均繊維径10.5μm。日本電気硝子製:T−747H。
(フィラー−2)ガラス繊維、平均繊維径13μm。日本電気硝子製:T−747。
なお、上記において、ガラス繊維の平均繊維径は電子走査顕微鏡を用いて常法にて測定した平均繊維径である。
(シラン化合物)2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン)。信越化学工業(株)製:KBM303。
(添加剤) エチレングリコールジモンタネート。クラリアントジャパン(株)製:Licowax E。
実施例1〜10、比較例1〜6
参考例1のPAI樹脂、参考例1のPPS樹脂、添加剤をリボンブレンダーで表1に示す量でブレンドした後、重量式フィーダで押出機に供給した。また、参考例3のポリアミド樹脂は個別の重量式フィーダで押出機に供給した。押出機は4ホールストランドダイヘッド付きTEX−44(φ44mm2軸押出機;(株)日本製鋼所製)、300〜340℃で溶融混練を行い、ペレットを得た。ついで130℃の熱風オーブンで4時間乾燥した後、以下に示す評価を行った。結果を表1に示す。なお、比較例6および7として市販されている材料を用いた。
(比較例5)非強化PAI樹脂。東レ(株)製:TI−5013。
(比較例6)非強化PPS樹脂。東レ(株)製:トレリナA900B1。
[引張強度、引張破断伸びの測定]
シリンダー温度320℃、金型温度130℃にて、ASTM D638に準じた引張試験片(1/8インチ(3.2mm)厚み)を射出成形し、23℃の温度条件下で測定したものである。40MPa以上あれば実用上問題のない製品強度レベルといえるが、この値が高いほど剛性が優れ、好ましい。
なお、比較例5の非強化PAI樹脂のみはシリンダー温度350℃、金型温度220℃にて射出成形した後、得られた成形品を260℃、48時間の熱処理を実施し引張試験片を作成し、23℃の温度条件下で測定した。
[衝撃強度の測定]
シリンダー温度320℃、金型温度130℃にて、ASTM D256に準じた衝撃試験片(1/8インチ(3.2mm)幅、ノッチあり)を射出成形し、23℃温度条件下で測定したものである。20J/m以上あれば実用上問題のない製品強度レベルといえるが、この値が高いほど靭性が優れ、好ましい。
なお、比較例5の非強化PAI樹脂のみはシリンダー温度350℃、金型温度220℃にて射出成形した後、得られた成形品を260℃、48時間の熱処理を実施し衝撃試験片を作成し、23℃の温度条件下で測定した。
[流動性の測定]
シリンダー温度320℃、金型温度130℃で、スパイラルフロー成形品(1mm厚み×10mm幅)を射出時間10秒、冷却時間10秒、射出圧力100MPaで射出成形した。10ショットの流動長を測定し、平均したものである。60mm以上であると実用できるレベルといえ、数値が高いほど流動性が優れている。
[吸水率の測定]
シリンダー温度320℃、金型温度130℃で80×80×3mm厚の角板を射出成形し、23℃,イオン交換水中に浸漬し吸水させ、成形後の絶乾時と168時間吸水処理時の重量から吸水重量増加量として、下記数式(I)により求めた。
吸水率(%)=(吸水時の重量−絶乾時の重量)/絶乾時の重量×100 (I)。
求めた吸水率が小さいほど吸水特性が良好である。
なお、比較例5の非強化PAI樹脂のみはシリンダー温度350℃、金型温度220℃で30×30×3mm厚の角版を射出成形した後、得られた成形品を260℃、48時間の熱処理を実施し試験片を作成し、同様に試験を行った。
[荷重たわみ温度]
シリンダー温度320℃、金型温度130℃にて、ASTM D648に準じた試験片(1/8インチ(3.2mm)厚み)を射出成形し、ASTM D648に従い、1.82MPa荷重下の荷重たわみ温度を測定した。この値が高いほど耐熱性が優れ、好ましい。
なお、比較例5の非強化PAI樹脂のみはシリンダー温度350℃、金型温度220℃にて射出成形した後、得られた成形品を260℃、48時間の熱処理を実施し試験片を作成し、同様に試験を行った。
[溶融滞留安定性]
溶融混練時に押出機吐出口から安定して樹脂ストランドが得ることができるかを目視判定した。安定吐出状態を○、ゲル化物や発泡等のストランド切れが発生した不安定状態を△、樹脂ストランドが得られない場合を吐出不可×と判定した。
Figure 2008291248
Figure 2008291248
実施例1〜10より、(A)ポリアミドイミド、(B)ポリフェニレンスルフィド、(C)ポリアミド樹脂を配合した樹脂組成物は良好な機械特性、溶融流動性、吸水特性、耐熱性と溶融滞留安定性を有している。一方、(C)ポリアミド樹脂を配合していない比較例1、(C)ポリアミド樹脂の添加量が少ない比較例2では機械特性が十分でなく、溶融滞留安定性も不安定であり、相溶性が不足していると言える。一方、(C)ポリアミド樹脂を多く配合した比較例3では荷重たわみ温度が低下しており、好ましくない。実施例6〜10では(C)ポリアミド樹脂を共重合体にすることにより相溶性が向上し、実施例6では特に溶融流動性が向上し、実施例7では機械特性と溶融流動性が向上している。実施例8〜9では機械特性、溶融流動性と耐熱性のバランスを図れており、さらに実施例10では機械特性、溶融流動性、耐熱性と吸水特性がそれぞれ向上している。また、実施例1〜10では比較例5の非強化PAI樹脂と比較し吸水率が小さくなっており、吸水特性が向上し、比較例6の非強化PPS樹脂と比較し荷重たわみ温度が高くなっており、耐熱性が向上している。
実施例11〜17
参考例1のPAI樹脂、参考例2のPPS樹脂、添加剤をリボンブレンダーで表2に示す量でブレンドした後、重量式フィーダで押出機に供給し、参考例3のポリアミド樹脂、エラストマーは個別の重量式フィーダを用いて押出機に供給した。押出機は4ホールストランドダイヘッド付きTEX−44(φ44mm2軸押出機;(株)日本製鋼所製)、300〜340℃で溶融混練を行い、ペレットを得た。ついで130℃の熱風オーブンで4時間乾燥した後、同様に評価を行った。結果を表3に示す。
Figure 2008291248
実施例11〜14より、(A)ポリアミドイミド、(B)ポリフェニレンスルフィド、(C)ポリアミド樹脂を配合した樹脂組成物の(B)ポリフェニレンスルフィドのMFRを変更した場合、良好な機械特性、吸水特性、耐熱性と溶融滞留安定性を有しており、特にMFRの値の大きい、すなわち良流動性の(B)ポリフェニレンスルフィドを用いた場合にはスパイラルフロー長さが長くなっており、流動性が向上している。
実施例15より、(A)ポリアミドイミド、(B)ポリフェニレンスルフィド、(C)ポリアミド樹脂を配合した樹脂組成物の(A)ポリアミドイミドのイミド閉環率を変更した場合は良好な機械特性、吸水特性と溶融滞留安定性を有している。特に荷重たわみ温度が高くなっており、耐熱性が向上している。
実施例16〜17より(A)ポリアミドイミド、(B)ポリフェニレンスルフィド、(C)ポリアミド樹脂を配合し、さらに(D)エラストマーを配合して得られた樹脂組成物の機械特性はさらに向上し、特に衝撃強度が高くなっており、耐衝撃性が向上している。また、良好な溶融流動性、吸水特性、耐熱性と溶融滞留安定性を有している。
実施例18〜19、比較例7
参考例1のPAI樹脂、参考例2のPPS樹脂、添加剤をリボンブレンダーで表4に示す量でブレンドした後、重量式フィーダで押出機に供給し、参考例3のポリアミド樹脂、フィラーはそれぞれ個別の重量式フィーダを用いて押出機に供給した。押出機は4ホールストランドダイヘッド付きTEX−44(φ44mm2軸押出機;(株)日本製鋼所製)、300〜340℃で溶融混練を行い、ペレットを得た。ついで130℃の熱風オーブンで4時間乾燥した後、同様に評価を行った。結果を表4に示す。また、比較例7として市販されている材料を用いて同様に評価を行った。結果を表5に示す。
(比較例7)GF40重量%強化PPS樹脂。東レ(株)製:トレリナA604。
Figure 2008291248
Figure 2008291248
実施例18〜19および比較例7より(A)ポリアミドイミド、(B)ポリフェニレンスルフィド、(C)ポリアミド樹脂を配合し、さらに(E)フィラーを配合して得られた樹脂組成物も良好な機械特性、溶融流動性、吸水特性、耐熱性と溶融滞留安定性を有している。

Claims (11)

  1. (A)、(B)、(C)の合計を100重量部として、(A)ポリアミドイミド樹脂89〜10重量部、(B)ポリフェニレンスルフィド樹脂10〜89重量部、(C)ポリアミド樹脂1〜10重量部を配合してなる樹脂組成物。
  2. (C)ポリアミド樹脂が、(C1)融点が150℃以上のポリアミド樹脂であることを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
  3. (C)ポリアミド樹脂がポリアミド6および/またはポリアミド610であることを特徴とする請求項2記載の樹脂組成物。
  4. (C)ポリアミド樹脂がポリアミド6および/またはポリアミド610を含む共重合ポリアミドであることを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂組成物。
  5. (C)ポリアミド樹脂が芳香族ポリアミド樹脂を含む共重合ポリアミド樹脂であることを特徴とする請求項1、2または4に記載の樹脂組成物。
  6. さらに(D)酸無水物基を含有するオレフィン系樹脂、およびアイオノマー樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種のエラストマーを配合してなる請求項1〜5いずれかに記載の樹脂組成物。
  7. (A)ポリアミドイミド樹脂が(A1)イミド閉環率が50〜90%であるポリアミドイミド樹脂であることを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の樹脂組成物。
  8. (A1)イミド閉環率が50〜90%であるポリアミドイミド樹脂が芳香族ジアミンと芳香族トリカルボン酸無水物を重合して得られたものであることを特徴とする請求項7記載の樹脂組成物。
  9. (B)ポリフェニレンスルフィド樹脂が(B1)MFRが1000以下のポリフェニレンスルフィド樹脂であることを特徴とする請求項1〜8いずれかに記載の樹脂組成物。
  10. さらに(E)フィラーを配合してなることを特徴とする請求項1〜9いずれかに記載の樹脂組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項記載の樹脂組成物からなる成形品。
JP2008114539A 2007-04-24 2008-04-24 樹脂組成物およびそれからなる成形品 Expired - Fee Related JP5131014B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008114539A JP5131014B2 (ja) 2007-04-24 2008-04-24 樹脂組成物およびそれからなる成形品

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007113673 2007-04-24
JP2007113673 2007-04-24
JP2008114539A JP5131014B2 (ja) 2007-04-24 2008-04-24 樹脂組成物およびそれからなる成形品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008291248A true JP2008291248A (ja) 2008-12-04
JP5131014B2 JP5131014B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=40166297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008114539A Expired - Fee Related JP5131014B2 (ja) 2007-04-24 2008-04-24 樹脂組成物およびそれからなる成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5131014B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010248403A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリアミド樹脂組成物及び成型体
WO2013046682A1 (ja) * 2011-09-30 2013-04-04 東レ株式会社 ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物、その製造方法、およびその成形体
JP2014055278A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Ems-Patent Ag 透明なポリアミド−イミド

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02283763A (ja) * 1989-04-25 1990-11-21 Toray Ind Inc ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物
JPH0539419A (ja) * 1990-10-23 1993-02-19 Dainippon Ink & Chem Inc ポリアリーレンサルフアイド樹脂組成物
JP2005162953A (ja) * 2003-12-04 2005-06-23 Toray Ind Inc 押出成形用樹脂組成物
JP2006193610A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Toyobo Co Ltd 樹脂組成物およびその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02283763A (ja) * 1989-04-25 1990-11-21 Toray Ind Inc ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物
JPH0539419A (ja) * 1990-10-23 1993-02-19 Dainippon Ink & Chem Inc ポリアリーレンサルフアイド樹脂組成物
JP2005162953A (ja) * 2003-12-04 2005-06-23 Toray Ind Inc 押出成形用樹脂組成物
JP2006193610A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Toyobo Co Ltd 樹脂組成物およびその製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010248403A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリアミド樹脂組成物及び成型体
WO2013046682A1 (ja) * 2011-09-30 2013-04-04 東レ株式会社 ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物、その製造方法、およびその成形体
JP5273321B1 (ja) * 2011-09-30 2013-08-28 東レ株式会社 ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物、その製造方法、およびその成形体
US9068078B2 (en) 2011-09-30 2015-06-30 Toray Industries, Inc. Polyphenylene sulfide resin composition, production method thereof and molded product thereof
JP2014055278A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Ems-Patent Ag 透明なポリアミド−イミド
KR101519937B1 (ko) * 2012-09-12 2015-05-13 이엠에스-패턴트 에이지 투명 폴리아미드-이미드

Also Published As

Publication number Publication date
JP5131014B2 (ja) 2013-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5391509B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP5218706B1 (ja) ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物およびそれからなる成形品
JP2003531945A (ja) 改善された靭性および流動性を有するポリアリールエーテルスルホンとポリアミドのブレンド
JP2011148997A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JPH0258543A (ja) 耐衝撃性ポリアミド樹脂組成物の製造法
JP5131014B2 (ja) 樹脂組成物およびそれからなる成形品
JP4894168B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法
JP7135678B2 (ja) 防爆性を有する圧力筐体用ポリアミド樹脂組成物およびそれを成形してなる圧力筐体
JP2011153242A (ja) ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物、その製造方法
JP5103763B2 (ja) 樹脂組成物およびそれからなる成形品
JPH09328609A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP2005248170A (ja) ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物
JPH07316428A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP4174721B2 (ja) 結晶性熱可塑性樹脂成形体
JP4894167B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法
JP6859024B2 (ja) ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物の製造方法
JP2006104222A (ja) ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物
JP2008163222A (ja) ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物
JP5103762B2 (ja) 樹脂組成物およびそれからなる成形品
JP4807175B2 (ja) ポリフェニレンスルフィド樹脂製中空成形体
JP2004091504A (ja) ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物
EP0463738B1 (en) Resin composition
JPH0481464A (ja) Ppsを含む樹脂組成物
JP2007077250A (ja) ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法
JPH0912872A (ja) 熱可塑性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121009

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121022

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5131014

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees