JP2008290450A - マスク及びマスクの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボール搭載マスク等メッシュを有さないマスクにおいて、印刷パターン以外の部分へ印刷されることのない厚さを均一なマスクを提供することを目的とする。
【解決手段】マスク1は、第1のマスク層13と、印刷パターンに対応した印刷パターン開口を有する第2のマスク層16とが積層されている。第1のマスク層13は、印刷パターン開口2の略全面に重ねて形成された印刷部開口4を有する印刷部と、印刷部よりも厚さの薄い非印刷部とを有する。第2のマスク層16は、第1のマスク層13の非印刷部と重なる部分にダミーの開口3を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、厚さの略均一なスクリーン印刷又はボール搭載又は蒸着等に用い
られるメタルマスク及びその製造方法に関するものである。
めっきにより形成され、印刷パターン開口を有する層と、めっきにより形成され、メッシュパターン開口を有する層とが積層された2層構造のスクリーン印刷用マスクがある。
また、マスクを製造する場合に、導電性基材上の印刷パターン開口となる部分にレジストを形成し、電解めっきを行う方法がある。この方法では、電解めっきを行う際、レジスト付近の電流密度が高くなる。その結果、レジスト付近のめっき膜は、その他の部分に比べ厚く形成される。つまり、マスクの厚さが均一とならない。つまり、マスクの開口部分と開口を有さない部分との厚さに違いが出てしまう。このため、マスクの強度が弱い。
また、レジストが一部に集中している場合に、集中しているレジストの中心付近と外側付近とでも電流密度が異なる。その結果、集中しているレジストの中心付近のめっき膜に比べ、集中しているレジストの外側部分のめっき膜が薄くなる。つまり、マスクの開口が集中して形成されている場合には、開口が形成されている部分の中心と外側とのマスクの厚さも均一にならない。このため、開口が形成されている部分の中心と外側とで印刷されるハンダ量にバラツキが発生する。
さらに、印刷パターン開口を有する層とメッシュパターン開口を有する層とが積層された2層構造のスクリーン印刷用マスクにおいて、マスクの厚さが均一とならないという課題を解決するため、印刷パターン開口を有する層にダミーの開口を形成する方法がある(特許文献1参照)。
つまり、印刷パターン開口を有する層を形成する際、印刷パターン開口となる部分以外にもダミーのレジストを形成し、電解めっきを行う。ダミーのレジストを形成することにより電流密度の集中を防止し、めっき膜の厚さを均一にする。ダミーの開口が形成された部分にはメッシュ開口は形成しないため、ダミーの開口部分に印刷が行われることはない。
特開2004−25709号公報
例えば、ボール搭載マスク等では、メッシュ開口を有する層等はない。そのため、ダミーの開口を設けてマスクの厚さの均一化を図った場合、ダミーの開口部分にも印刷が行われてしまう。
本発明は、例えば、ボール搭載マスク等メッシュを有さないマスクにおいて、印刷パターン以外の部分へ印刷されることのない厚さを均一なマスクを提供することを目的とする。
本発明に係るマスクは、例えば、印刷部開口を有する第1のマスク層と、印刷パターンに対応した印刷パターン開口を有する第2のマスク層とが積層されたマスクであり、
上記第1のマスク層は、上記印刷パターン開口の略全面に重ねて形成された印刷部開口を有する印刷部と、印刷部開口を有さない非印刷部とを有し、
上記第2のマスク層は、上記印刷パターン開口に加えて上記第1のマスク層の上記非印刷部と重なる部分にダミーの開口を有する
ことを特徴とする。
上記第1のマスク層が有する印刷部開口は、上記印刷パターン開口と略同一の大きさかつ略同一形状であることを特徴とする。
上記第2のマスク層が有する上記ダミーの開口は、上記印刷パターン開口の面積と略同一の面積であることを特徴とする。
上記第1のマスク層と上記第2のマスク層とは、めっきにより形成されたことを特徴とする。
本発明に係るマスクの製造方法は、例えば、基材に印刷パターン形状の第1のレジストを形成するステップと、
上記第1のレジストが形成された領域を除いて上記基材にめっきをすることにより、上記基材に、印刷部開口を有する印刷部と、印刷部開口を有さない非印刷部とを備える第1のマスク層をめっきにより形成するステップと、
上記第1のマスク層の上に、上記印刷部と対応する印刷パターン形状と、上記非印刷部と対応するダミーの開口のパターン形状とを有する第2のレジストを形成するステップと、
上記第2のレジストが形成された領域を除いて、上記第1のマスク層の上に印刷パターン開口とダミーの開口とが形成された第2のマスク層をめっきにより形成するステップと、
上記第1のレジストと第2のレジストとを除去するステップと、
上記第1のマスク層と上記第2のマスク層とから上記基材を剥離するステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係るマスクの製造方法は、例えば、基材に印刷パターン形状の第1のレジストを形成するステップと、
上記第1のレジストが形成された領域を除いて上記基材にめっきをすることにより、上記基材に、印刷部開口を有する印刷部と、印刷部開口を有さない非印刷部とを備える第1のマスク層をめっきにより形成するステップと、
上記第1のレジストを除去するステップと、
上記第1のマスク層の上に、上記印刷部と対応する印刷パターン形状と、上記非印刷部と対応するダミーの開口のパターン形状とを有する第2のレジストを形成するステップと、
上記第2のレジストが形成された領域を除いて、上記第1のマスク層の上に印刷パターン開口とダミーの開口とが形成された第2のマスク層をめっきにより形成するステップと、
上記第2のレジストを除去するステップと、
上記第1のマスク層と上記第2のマスク層とから上記基材を剥離するステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係るマスク及びマスクの製造方法によれば、ボール搭載マスク等のメッシュを有さないマスクにおいて、マスクの厚さを均一にすることができる。
実施の形態1.
まず、図1から図3までに基づき、実施の形態1に係るマスク1の形状について説明する。
図1は、マスク1を印刷側(ワーク側)から見た状態を示す図である。マスク1に形成された印刷パターン開口2は印刷パターンに相当する開口である。また、ダミーの開口3は印刷パターンではない開口である。
図2は、マスク1をインク側から見た状態を示す図である。インク側とは、スキージにより印刷を行うマスクであれば、スキージが摺動する側である。マスク1に形成された印刷部開口4は、印刷パターン開口2と連結した開口である。
図3は、図1に示すA−A’断面図である。図3に示すようにマスク1は、印刷部開口4を有する層(第1のマスク層13)と、印刷パターン開口2とダミーの開口3とを有する層(第2のマスク層16)との2つの層を備える。印刷部開口4は、印刷パターン開口2と1対1で対応して設けられる。また、印刷部開口4は、印刷パターン開口2と略同一の大きさに形成され、略同じ位置に重ねて設けられる。言い換えると、印刷部開口4は、印刷パターン開口2の全面を覆っているような状態である。つまり、印刷部開口4と印刷パターン開口2との断面形状は同一である。一方、印刷部開口4は、ダミーの開口3とは連結されていない。つまり、ダミーの開口3は、インク側では塞がっており、貫通してい
ない。
マスク1を用いて印刷を行った場合、インクは、インク側から印刷部開口4を介して印刷パターン開口2から印刷側へ移動してワークへ付着する。ダミーの開口3はインク側で塞がっており印刷はされない。
図3に示すように、第1のマスク層13は、印刷部開口4を有する部分(印刷部)の厚さ(W1)よりも、印刷部開口4を有さない部分(非印刷部)の厚さ(W2)は若干薄い。この理由については後述する。
一方、第2のマスク層16は、印刷パターン開口2を有する部分の厚さ(W3)と、ダミーの開口3を有する部分の厚さ(W4)とは略同一の厚さである。この理由についても後述する。
マスク1全体で見た場合、印刷パターン開口を有する部分の厚さ(W1+W3)と、ダミーの開口3を有する部分の厚さ(W2+W4)とは略同一であることが望ましい。つまり、マスク1の板厚の均一性を重視する。そこで、第1のマスク層13を極力薄い皮膜形成とする。特に、第1のマスク層13は、第2のマスク層16と比べ薄い皮膜形成とする。第2のマスク層16と比べ第1のマスク層13を薄くすることにより、第1のマスク層13の印刷部の厚さ(W1)と非印刷部の厚さ(W2)との差をマスク1全体で見た場合に目立たないものとする。その結果、マスク1全体で見た場合、印刷パターン開口を有する部分の厚さ(W1+W3)と、ダミーの開口3を有する部分の厚さ(W2+W4)とは略同一と言うことができる。
また、印刷パターン開口2の幅(W5)は、ダミーの開口3の幅(W7)と略同一であることが望ましい。詳細は後述するが、このように印刷パターン開口2の幅(W5)を、ダミーの開口3の幅(W7)と略同一とすることにより、印刷パターン開口を有する部分の厚さ(W3)と、印刷パターン開口を有さない部分の厚さ(W4)とを略同一にすることができる。つまり、印刷部開口4と印刷パターン開口2とダミーの開口3との断面形状は同一であることが望ましい。また、印刷パターン開口2の面積とダミーの開口3の面積とを略同一にするとしてもよい。
また、上述したように、印刷部開口4は、印刷パターン開口2と略同一の大きさに形成されているので、印刷部開口4の幅(W6)は、印刷パターン開口2の幅(W5)と略同一である。
次に、図4から図13までに基づき、実施の形態1に係るマスク1の製造方法について説明する。
まず、図4に示すように、基材10を準備し、その上にレジスト11(感光性樹脂,第1のレジスト)をラミネートする。基材10の材質は例えばSUS(ステンレス鋼,Stainless Used Steel)、鉄板、アルミニウム等の導電性基材を用いる事ができる。または、導電性皮膜が形成された非導電性基材でもよく、例えば、ガラスにNi,Cr、ITO(Indium Tin Oxide)膜等の導電性物質を蒸着した基材でもよい。
次に、図5に示すように、レジスト11の上に印刷部開口4のパターンを有するパターンフィルム12を重ねて露光する。つまり、パターンフィルム12の印刷パターンの露光部分12−1が露光される。このように、フィルムを用いて印刷パターンをレジストに露光する方法に限られず、紫外線レーザー等を用いて印刷部開口4のパターンをレジストに直接描画しても構わない。そして、パターンフィルム12を取り外し、現像する。すると、図6に示すように、レジスト11は印刷部開口4のパターン形状に形成される。図7に示すように、ニッケル等のめっきを施すことにより、レジスト11が形成された領域を除いて、基材10の表面に第1のマスク層13を形成する。そして、レジスト11を剥離(除去)すると、図8に示すように、第1のマスク層13には印刷部開口4が形成される。
次に、図9に示すように、第1のマスク層13の上にレジスト14をラミネートする。そして、図10に示すように、レジスト14の上に印刷パターン(印刷パターン開口2のパターン)と、ダミーの開口3のパターンとを有するパターンフィルム15を重ねて露光する。つまり、パターンフィルム15の印刷パターンの露光部分15−1が露光される。ここでも上述したように、紫外線レーザー等を用いて印刷パターンをレジストに直接描画
しても構わない。そして、パターンフィルム15を取り外し、現像する。すると、図11に示すように、レジスト14は印刷パターン形状とダミーの開口3のパターン形状とに形成される。図12に示すように、ニッケル等のめっきを施すことにより、レジスト14が形成された領域を除いて、第1のマスク層13の表面に第2のマスク層16を形成する。そして、レジスト14を剥離(除去)して、第1のマスク層13と第2のマスク層16とから基材10を剥離する。すると、図13に示すように、印刷部開口4が形成された第1のマスク層13と、印刷パターン開口2とダミーの開口3とが形成された第2のマスク層16とが積層されたマスクが製造される。
ここで、図7に示すように、めっきを施すことにより、第1のマスク層13を形成する際、レジスト11付近は厚くなり、その他の部分は薄くなる。つまり、上述したように、第1のマスク層13は、印刷部開口4を有する部分(印刷部)の厚さ(W1)よりも、印刷部開口4を有さない部分(非印刷部)の厚さ(W2)は若干薄くなる。これは、めっきを施す場合に、レジスト11付近の電流密度が他の部分に比べ高くなるためである。
一方、図12に示すように、めっきを施すことにより、第2のマスク層16を形成しても、第2のマスク層16は全体が略均一の厚さとなる。つまり、上述したように、第2のマスク層16は、印刷パターン開口2を有する部分の厚さ(W3)と、ダミーの開口3を有する部分の厚さ(W4)とは略同一の厚さである。これは、レジスト14が印刷パターン形状だけでなく、ダミーの開口3のパターンに形成されているため、電流密度が全体として略均一になるためである。ダミーの開口3は、印刷パターンが存在しない部分に一様に設けることにより、電流密度をより均一にすることができる。また、ダミーの開口3を印刷パターン開口2と同一の形状にすることにより、電流密度をより均一にすることができ、第2のマスク層16は全体を略均一の厚さとすることができる。ダミーの開口3を印刷パターン開口2と同一の形状ではなく、同一の面積としても同様に、電流密度を均一にすることができ、第2のマスク層16は全体が略均一の厚さとすることができる。
また、印刷パターン開口2が印刷部開口4よりも小さい場合、図11に示すように、印刷部開口4の上にレジスト13を形成することができない。そのため、上述したマスクの製造方法においては、印刷パターン開口2を印刷部開口4よりも若干大きくする必要がある。つまり、上記説明で、印刷パターン開口2と印刷部開口4とは略同一の大きさであるとしたが、この略同一の大きさとは、印刷パターン開口2が印刷部開口4よりも10μm程大きい場合も含むという意味である。
または、図8に示すように、レジスト11を剥離せず、レジスト11を残したままレジスト14をラミネートするようにしてもよい。この場合、印刷パターン開口2が印刷部開口4よりも小さくしても構わない。つまり、この場合、レジスト11は、レジスト14とともに、図13に示す工程で剥離される。さらに、この場合、レジスト11にも第2のマスク層16を形成する必要があるため、少なくともレジスト14が形成された領域を除いて、レジスト11上に導電性の皮膜を形成する必要がある。
つまり、実施の形態1に係るマスクは、メッシュパターンを有さない2つの層が積層されたマスクである。そして、印刷側(ワーク側)の層である第2のマスク層16には、ダミーの開口3が形成されている。第2のマスク層16にダミーの開口3を形成することにより、第2のマスク層16の厚さを均一にしている。一方、インク側の層である第1のマスク層13にはダミーの開口3はなく、厚さが均一にならない。しかし、第1のマスク層13の厚さは、第2のマスク層16の厚さに比べ薄く、かつ、第1のマスク層13の厚さは非常に薄い。そのため、第1のマスク層13の厚さに斑があることはほとんど無視し得る程度である。
すなわち、実施の形態1に係るマスクは、略均一の厚みのメッシュパターンを有さないマスクである。
上述したように、ダミーの開口3のパターンは、印刷パターン開口2と同一の形状にすることが望ましい。特に、印刷パターン開口2が一定のパターンの繰り返しになっているような場合には、ダミーの開口3のパターンもその一定のパターンを繰り返すように設けることが望ましい。この理由は、上記と同様であり、電流密度をより均一にすることができるためである。つまり、複数の印刷パターン開口2を有するチップのパターン2−1を複数有するマスク1の場合には、ダミーの開口3のパターンもチップのパターン2−1と同一の形状とすることが望ましい。
一例を図14、図15に示す。図14は、複数のチップのパターン2−1を有するマスク1を印刷側(ワーク側)から見た状態を示す図である。図15は、複数のチップのパターン2−1を有するマスク1をインク側から見た状態を示す図である。図14、図15において、太線で示した部分は、印刷パターン開口2と、複数の印刷パターン開口2を有するチップのパターン2−1とを示す。ここで、チップのパターン2−1は、すべて同一パターンである。また、図14において、細線で示した部分は、ダミーの開口3と、チップのパターン2−1に対応したダミーの開口の集合3−1とを示す。ここで、チップのパターン2−1と、ダミーの開口の集合3−1とは同一のパターンである。
つまり、ダミーの開口3のパターンは、印刷パターン開口2と所定の範囲で区切った場合に同一面積になるように設けることが望ましい。
また、印刷パターン開口2の外側に複数のダミーの開口3を設けることが望ましい。上記説明では、簡略化した図を用いて説明したが、実際にはめっきを施すと図16に示すようになるためである。つまり、レジスト17が密集している部分からレジスト17がない部分へ徐々にめっき18は薄くなっていく。そのため、印刷パターン開口2となるべき部分にめっき18が十分にされず、印刷不良の原因となる。そこで、図17に示すように、印刷パターン開口2のレジスト17の外側に複数のダミーの開口3のレジスト19を設けることにより、印刷パターン開口2となるべき部分にめっき18が十分にされる。つまり、ダミーの開口3を設けることにより、印刷パターン開口2となるべき部分にめっき18が十分にされるようにする。そして、めっき18が十分にされない部分を、印刷パターン開口2となるべき部分ではなく、ダミーの開口3の部分に発生させるのである。これは、図14に示す例でも同様である。つまり、図14に示すように、ダミーの開口3の繰り返し3−1を、印刷パターン開口2の外側に複数設けることが望ましい。
ここで、図16と図17との説明からわかるように、上記説明では、簡単のため第2のマスク層16は全体が略均一の厚さとなると説明したが、厳密には第2のマスク層16のダミーの開口3の外側の厚さは徐々に薄くなる。つまり、例えば図3では、第2のマスク層16は全体を均一の厚さで示しているが、実際には、図16と図17と同様に、ダミーの開口3の外側の厚さは徐々に薄くなる。すなわち、上記説明の第2のマスク層16全体が略均一の厚さとなるとは、厳密には第2のマスク層16の少なくとも印刷部が全体として略均一の厚さとなるということである。
また、上記説明では、印刷部の外側にダミーの開口3を設けるという表現を用いた。ここで、印刷部の外側にダミーの開口3を設けるとは、複数の印刷部が間を空けて存在する場合には、印刷部と印刷部との間にもダミーの開口3を設けるということを含むものである。
以上をまとめると、この実施の形態に係るマスクの製造方法は、例えば、基材に印刷パターン形状の第1のレジストを形成するステップと、
上記第1のレジストが形成された領域を除いて上記基材にめっきをすることにより、上記基材に、開口を有する印刷部と、開口を有さない非印刷部とを備える第1のマスク層をめっきにより形成するステップと、
上記第1のレジストが形成された領域上に印刷パターン形状の第2のレジストを形成するとともに、上記第1のマスク層の上記非印刷部の表面に所定のパターンの第3のレジストを形成するステップと、
上記第2のレジストと上記第3のレジストとが形成された領域を除いて、上記第1のマスク層に第2のマスク層をめっきにより形成するステップと、
上記第1のレジストと上記第2のレジストと上記第3のレジストとを除去するステップと、
上記第1のマスク層と上記第2のマスク層とから上記基材を剥離するステップと
を備えることを特徴とするということができる。
マスク1を印刷側(ワーク側)から見た状態を示す図。 マスク1をインク側から見た状態を示す図。 図1に示すA−A’断面図。 基材10の上にレジスト11をラミネートした状態を示す図。 レジスト11の上にパターンフィルム12を乗せ露光する状態を示す図。 印刷部開口4の形状にレジスト11が形成された状態を示す図。 めっきを施し、基材10の表面に第1のマスク層13を形成した状態を示す図。 レジスト11を剥離(除去)し、第1のマスク層13には印刷部開口4が形成された状態を示す図。 第1のマスク層13の上にレジスト14をラミネートした状態を示す図。 レジスト14の上にパターンフィルム15を乗せ露光する状態を示す図。 印刷パターン形状とダミーの開口3のパターン形状とにレジスト14が形成された状態を示す図。 めっきを施し、第1のマスク層13の表面に第2のマスク層16を形成した状態を示す図。 レジスト14を剥離して、第1のマスク層13と第2のマスク層16とから基材10を剥離した状態を示す図。 複数のチップのパターン2−1を有するマスク1を印刷側(ワーク側)から見た状態を示す図。 複数のチップのパターン2−1を有するマスク1をインク側から見た状態を示す図。 ダミーの開口3を設けない場合のめっきの形成状態を示す図。 ダミーの開口3を設けた場合のめっきの形成状態を示す図。
符号の説明
1 マスク、2 印刷パターン開口、3 ダミーの開口、4 印刷部開口、10 基材、11,14,17,19 レジスト、12,15 パターンフィルム、13 第1のマスク層、16 第2のマスク層、18 めっき。

Claims (6)

  1. 印刷部開口を有する第1のマスク層と、印刷パターンに対応した印刷パターン開口を有する第2のマスク層とが積層されたマスクであり、
    上記第1のマスク層は、上記印刷パターン開口の略全面に重ねて形成された印刷部開口を有する印刷部と、印刷部開口を有さない非印刷部とを有し、
    上記第2のマスク層は、上記印刷パターン開口に加えて上記第1のマスク層の上記非印刷部と重なる部分にダミーの開口を有する
    ことを特徴とするマスク。
  2. 上記第1のマスク層が有する印刷部開口は、上記印刷パターン開口と略同一の大きさかつ略同一形状である
    ことを特徴とする請求項1記載のマスク。
  3. 上記第2のマスク層が有する上記ダミーの開口は、上記印刷パターン開口の面積と略同一の面積であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のマスク。
  4. 上記第1のマスク層と上記第2のマスク層とは、めっきにより形成された
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のマスク。
  5. 基材に印刷パターン形状の第1のレジストを形成するステップと、
    上記第1のレジストが形成された領域を除いて上記基材にめっきをすることにより、上記基材に、印刷部開口を有する印刷部と、印刷部開口を有さない非印刷部とを備える第1のマスク層をめっきにより形成するステップと、
    上記第1のマスク層の上に、上記印刷部と対応する印刷パターン形状と、上記非印刷部と対応するダミーの開口のパターン形状とを有する第2のレジストを形成するステップと、
    上記第2のレジストが形成された領域を除いて、上記第1のマスク層の上に印刷パターン開口とダミーの開口とが形成された第2のマスク層をめっきにより形成するステップと、
    上記第1のレジストと第2のレジストとを除去するステップと、
    上記第1のマスク層と上記第2のマスク層とから上記基材を剥離するステップとを備えることを特徴とするマスクの製造方法。
  6. 基材に印刷パターン形状の第1のレジストを形成するステップと、
    上記第1のレジストが形成された領域を除いて上記基材にめっきをすることにより、上記基材に、印刷部開口を有する印刷部と、印刷部開口を有さない非印刷部とを備える第1のマスク層をめっきにより形成するステップと、
    上記第1のレジストを除去するステップと、
    上記第1のマスク層の上に、上記印刷部と対応する印刷パターン形状と、上記非印刷部と対応するダミーの開口のパターン形状とを有する第2のレジストを形成するステップと、
    上記第2のレジストが形成された領域を除いて、上記第1のマスク層の上に印刷パターン開口とダミーの開口とが形成された第2のマスク層をめっきにより形成するステップと、
    上記第2のレジストを除去するステップと、
    上記第1のマスク層と上記第2のマスク層とから上記基材を剥離するステップとを備えることを特徴とするマスクの製造方法。
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