JP2008287812A - 抽出光学系、光ピックアップ装置、光ディスク装置及び情報処理装置 - Google Patents

抽出光学系、光ピックアップ装置、光ディスク装置及び情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】信号光と迷光とを含む光束から信号光を効率良く抽出する。
【解決手段】光源51から出射されたP偏光の光は、光ディスク15で反射され、S偏光となって偏光ビームスプリッタ53に入射する。偏光ビームスプリッタ53で−Z方向に分岐された戻り光は、集光レンズ57で収束光となり、偏光縦スリット58に入射する。偏光縦スリット58は、戻り光に含まれる信号光をP偏光に変更し、迷光はS偏光のままで集光レンズ57に向けて反射する。偏光縦スリット58で反射され集光レンズ57で平行光となった戻り光は、抽出素子56に入射し、P偏光のみが光検出器59に向けて反射される。
【選択図】図3

Description

本発明は、抽出光学系、光ピックアップ装置、光ディスク装置及び情報処理装置に係り、さらに詳しくは、信号光成分と迷光成分とが混在する光束から信号光成分を抽出する抽出光学系、該抽出光学系を有する光ピックアップ装置、該光ピックアップ装置を備えた光ディスク装置及び該光ディスク装置を備えた情報処理装置に関する。
近年、デジタル技術の進歩及びデータ圧縮技術の向上に伴い、音楽、映画、写真及びコンピュータソフトなどの情報(以下「コンテンツ」ともいう)を記録するための媒体として、DVD、Blu−ray、HD−DVDなどの光ディスクが注目されるようになり、その低価格化とともに、光ディスクを情報記録の対象媒体とする光ディスク装置が普及するようになった。
ところで、コンテンツの情報量は、年々増加する傾向にあり、光ディスクの記録容量の更なる増加が期待されている。そこで、光ディスクの記録容量を増加させる手段の一つとして、記録層の多層化が考えられ、複数の記録層を有する光ディスク(以下「多層ディスク」ともいう)及び該多層ディスクをアクセス対象とする光ディスク装置の開発が盛んに行われている。
多層ディスクでは、記録層と記録層との間隔が広いと、球面収差の影響により目的とする記録層からの信号が劣化するおそれがあるため、記録層と記録層との間隔を狭くする傾向にある。しかしながら、記録層と記録層との間隔が狭くなると、いわゆる層間クロストークにより、多層ディスクからの戻り光束には、目的とする記録層での反射光(以下「信号光」ともいう)だけでなく、目的とする記録層以外の記録層での反射光(以下「迷光」ともいう)も高いレベルで含まれることとなり、再生信号のS/N比が低下するおそれがあった。
そこで、多層ディスクを再生するときに、層間クロストークを低減させる装置が提案された。(例えば、特許文献1参照)
しかしながら、特許文献1に開示されている装置では、検出器に入射する迷光成分を更に減少させるには、ピンホールの径を更に小さくする必要があるため、検出器に入射する信号光成分も減少するというという不都合があった。
そのため、ピンホールを使わずに「偏光縦スリット」と言う新規なデバイスを使った新方式を我々は提案した(特許文献2参照)。特許文献2に開示されている方式によると、「信号光」と「迷光」とで偏光方向が異なるようにすることで信号光成分だけを抽出することができる。これによりピンホールを用いる場合より「信号光」と「迷光」を高精度に分離することができ、信号光成分を減少することなく再生信号のS/N比を高くすることができる。
しかしながら、この方式であっても多層ディスクの記録層と記録層との間隔(中間層厚さ)が10μmよりも小さくなってくると十分な分離ができなくなってきてジッターが劣化してくる(例えば、非特許文献1参照)。
現在のDVD、Blu−ray、HD−DVDの2層ディスクであれば記録層と記録層との間隔(中間層厚さ)は10μm以上有るため問題ないが、将来の10層以上の大容量光ディスクにおいては記録層と記録層との間隔は10μm以下となる可能性が高い。特許文献3で紹介されている多層光ディスクでは、記録層と記録層との間隔(中間層厚さ)が3〜5μmとなっている。このような中間層厚さの薄い多層ディスクでは、特許文献2に示した新規方式でもジッターが劣化してしまうという問題が発生する。
特許第2624255号公報 特開2006−344344号公報 国際公開第04/036569号パンフレット T.Ogata and T.Kawashima、「Novel Read−out Technology for Multi−layer Disc using Polarization Device」Proc.of SPIE、Vol.6282(2006)、p.62820B 1−8
本発明はかかる事情の下になされたもので、信号光と迷光とを含む光束から信号光を効率良く抽出することができる抽出光学系を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、多層ディスクから所望の信号を精度良く取得することができる光ピックアップ装置を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、多層ディスクからの情報の再生を精度良く行うことができる光ディスク装置を提供することにある。
また、本発明の第4の目的は、多層ディスクに対して、安定したアクセスを行うことができる情報処理装置を提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、信号光と迷光とが含まれる光束から前記信号光を抽出する抽出光学系であって、前記光束を集光する集光光学素子と;前記集光光学素子からの光束に含まれる前記信号光と前記迷光とが互いに異なる偏光状態となるように、前記信号光及び前記迷光の少なくとも一方の偏光状態を変更し、前記集光光学素子に向けて出力する変更光学系と;前記変更光学系から出力され前記集光光学素子を介した光束から前記信号光を抽出する抽出素子と;を備える抽出光学系である。
これによれば、信号光と迷光とが含まれる光束は集光光学素子で集光され、変更光学系により、信号光と迷光とが互いに異なる偏光状態となるように、信号光及び迷光の少なくとも一方の偏光状態が変更され、集光光学素子に向けて出力される。そして、変更光学系から出力され、集光光学素子を介した光束は、抽出素子により信号光が抽出される。すなわち、変更光学素子によって、信号光の偏光状態と迷光の偏光状態とに違いをもたせ、その違いを利用して信号光を抽出しているため、信号光と迷光とが含まれる光束から信号光を効率良く抽出することが可能となる。
本発明は、第2の観点からすると、複数の記録層を有する光ディスクに光を照射し、前記光ディスクからの反射光を受光する光ピックアップ装置であって、光源と;前記光源から出射された光を前記複数の記録層のうちアクセス対象の記録層に集光する対物レンズと;前記光ディスクで反射され前記対物レンズを介した戻り光の光路上に配置され、前記アクセス対象の記録層で反射された反射光を信号光とし、前記複数の記録層のうち前記アクセス対象の記録層以外の記録層で反射された反射光を迷光とし、前記戻り光から前記信号光を抽出する本発明の抽出光学系と;前記抽出光学系で抽出された前記信号光を受光し、受光光量に応じた信号を生成する光検出器と;を備える光ピックアップ装置である。
これによれば、本発明の抽出光学系を備えているため、迷光が極めて少ない戻り光が光検出器で受光される。従って、多層ディスクから所望の信号を精度良く取得することが可能となる。
本発明は、第3の観点からすると、複数の記録層を有する光ディスクに対して、情報の記録、再生及び消去のうち少なくとも再生が可能な光ディスク装置であって、本発明の光ピックアップ装置と;前記光ピックアップ装置の光検出器の出力信号を用いて、前記光ディスクに記録されている情報の再生を行なう処理装置と;を備える光ディスク装置である。
これによれば、本発明の光ピックアップ装置を備えているため、その結果として、多層ディスクからの情報の再生を精度良く行うことが可能となる。
本発明は、第4の観点からすると、本発明の光ディスク装置と;前記光ディスク装置を制御する制御装置と;を備える情報処理装置である。
これによれば、本発明の光ディスク装置を備えているため、結果として、多層ディスクに対して、安定したアクセスを行うことが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図12に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置20の概略構成が示されている。
この光ディスク装置20は、光ディスク15を回転駆動するためのスピンドルモータ22、光ピックアップ装置23、該光ピックアップ装置23をシーク方向に駆動するためのシークモータ21、レーザ制御回路24、エンコーダ25、駆動制御回路26、再生信号処理回路28、バッファRAM34、バッファマネージャ37、インターフェース38、フラッシュメモリ39、CPU40及びRAM41などを備えている。なお、図1における矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。また、光ディスク装置20は多層ディスクに対応しているものとする
光ディスク15は、DVD系の多層ディスクであり、一例として図2に示されるように、光の入射側から順に、基板M0、記録層L0、中間層ML0、記録層L1、中間層ML1、記録層L2、中間層ML2、・・・、記録層Lnを有している。すなわち、光ディスク15は(n+1)層の記録層を有している。そして、光ディスク15は、記録層L0が記録層L1よりも光ピックアップ装置23に近くなるように光ディスク装置20にセットされる。そこで、光ディスク15に入射した光の一部は記録層L0で反射され、残りは記録層L0を透過する。そして、記録層L0を透過した光の一部は次の記録層L1で反射され、残りは記録層L1を透過する。これを繰り返して(n+1)層の記録層それぞれから反射光が生じることになる。ここでは、一例として、各中間層の厚さt1は3〜5μmである。
光ピックアップ装置23は、一例として図3に示されるように、光源51、グレーティングGT、カップリングレンズ52、偏光ビームスプリッタ53、λ/4板54、対物レンズ55、抽出素子56、集光レンズ57、偏光縦スリット58、光検出器59及び対物レンズ55を駆動するための不図示の駆動系などを備えている。
光源51は、波長が660nmのレーザ光を出射する半導体レーザを有している。ここでは、光源51は、P偏光の光を出射するものとする。本明細書では、光源51から出射される光の最大強度出射方向をX軸の+方向とし、X軸方向に垂直な面内における互いに直交する2つの方向をY軸方向及びZ軸方向として説明する。
グレーティングGTは、光源51の+X側に配置され、光源51から出射された光を3つの光に分割する。
カップリングレンズ52は、グレーティングGTの+X側に配置され、グレーティングGTを介した光を略平行光とする。
偏光ビームスプリッタ53は、カップリングレンズ52の+X側に配置されている。ここでは、偏光ビームスプリッタ53は、P偏光の光を透過させ、S偏光の光を−Z方向に分岐する特性を有している。そこで、カップリングレンズ52を介した光の大部分は偏光ビームスプリッタ53を透過する。
λ/4板54は、偏光ビームスプリッタ53の+X側に配置され、入射光にλ/4の光学的位相差を付与する。
対物レンズ55は、λ/4板54の+X側に配置され、λ/4板54を介した円偏光の光をアクセス対象の記録層(以下では、便宜上「対象記録層」ともいう)に集光する。
ところで、光ディスク15からの反射光には、信号光と迷光が含まれている。例えば、対象記録層が記録層L1のときには、記録層L1で反射された光が信号光であり、記録層L1以外の記録層で反射された光は迷光である。
光ディスク15からの反射光(信号光+迷光)は、往路とは反対回りの円偏光となり、戻り光として対物レンズ55を介してλ/4板54に入射し、往路と直交した直線偏光(ここではS偏光)とされる。そして、この戻り光は偏光ビームスプリッタ53に入射する。
偏光ビームスプリッタ53に入射した戻り光は、−Z方向に分岐される。
抽出素子56は、偏光ビームスプリッタ53の−Z側に配置されている。ここでは、抽出素子56は、S偏光の光を透過させ、P偏光の光を反射する特性を有している。そこで、偏光ビームスプリッタ53で分岐された戻り光は、抽出素子56を透過する。
集光レンズ57は、抽出素子56の−Z側に配置され、抽出素子56を透過した戻り光を集光する。
偏光縦スリット58は、集光レンズ57の−Z側に配置され、集光レンズ57を介した戻り光に含まれる信号光をP偏光にして反射し、迷光をS偏光のままで反射する。すなわち、偏光縦スリット58は、集光レンズ57を介した戻り光に含まれる信号光と迷光とが互いに異なる偏光状態となるように、信号光の偏光状態を変更し、集光レンズ57に向けて出力する。
偏光縦スリット58は、Z軸方向を厚さ方向とする平板であり、図4(A)及び図4(B)に示されるように、第1部材58aと第2部材58bと第3部材58cと第4部材58dとから構成されている。第1部材58aは入射光に1/2波長の光学的位相差を付与する1/2波長膜であり、第2部材58bは入射光を全反射する全反射膜(多層膜)であり、第3部材58cは入射光に光学的位相差を付与しない位相差0の膜であり、第4部材58dはガラスやプラスチックのような透明部材である。この第4部材58dの−Z側の面に第2部材58bが貼り付けられ、第4部材58dの+Z側の面の+X側半分に第1部材58aが貼り付けられ、第4部材58dの+Z側の面の−X側半分に第3部材58cが貼り付けられている。このように、各部材を一体化することにより、調整が不要になり、加工も容易になる。
そして、偏光縦スリット58は、集光レンズ57を介した戻り光に含まれる信号光が集光する位置に第2部材58bの表面(反射面)が位置するとともに、第1部材58aと第3部材58cの境界線によって集光レンズ57を介した戻り光が2等分されるように配置されている。
「信号光について」
図5(A)及び図5(B)に示されるように、集光レンズ57を介した戻り光に含まれる信号光は、境界線の上半分(+X側)が第1部材58aに入射し、境界線の下半分(−X側)が第3部材58cに入射する。
第1部材58aに入射した信号光は、1/2波長の光学的位相差が付与され、第4部材58dを介して第2部材58bに到達し、第2部材58bの表面で反射されて第4部材58dを介して第3部材58cに入射し、集光レンズ57に向かう。
第3部材58cに入射した信号光は、第4部材58dを介して第2部材58bに到達し、第2部材58bの表面で反射されて第4部材58dを介して第1部材58aに入射し、ここで1/2波長の光学的位相差が付与され、集光レンズ57に向かう。
すなわち、結果的に、信号光の全てに1/2波長の光学的位相差が付与されることとなる。
「迷光について」
1.対象記録層の−X側の記録層からの迷光の場合
図6(A)及び図6(B)に示されるように、集光レンズ57を介した戻り光に含まれる対象記録層よりも対物レンズ55側(−X側)にある記録層からの迷光は、境界線の上半分(+X側)が第1部材58aに入射し、境界線の下半分(−X側)が第3部材58cに入射する。
第1部材58aに入射した迷光は、1/2波長の光学的位相差が付与され、第4部材58dを介して第2部材58bに到達し、第2部材58bの表面で反射されて第4部材58dを介して第1部材58aに入射し、ここでさらに1/2波長の光学的位相差が付与され、集光レンズ57に向かう。
第3部材58cに入射した迷光は、第4部材58dを介して第2部材58bに到達し、第2部材58bの表面で反射されて第4部材58dを介して第3部材58cに入射し、集光レンズ57に向かう。
すなわち、結果的に、迷光には光学的位相差が付与されないこととなる。
2.対象記録層の+X側の記録層からの迷光の場合
図7(A)及び図7(B)に示されるように、集光レンズ57を介した戻り光に含まれる対物レンズ55に対して対象記録層よりも遠く(+X側)にある記録層からの迷光は、偏光縦スリット58の手前で集光し、発散光となって偏光縦スリット58に入射する。この迷光は、境界線の上半分(+X側)が第1部材58aに入射し、境界線の下半分(−X側)が第3部材58cに入射する。
第1部材58aに入射した迷光は、1/2波長の光学的位相差が付与され、第4部材58dを介して第2部材58bに到達し、第2部材58bの表面で反射されて第4部材58dを介して第1部材58aに入射し、ここでさらに1/2波長の光学的位相差が付与され、集光レンズ57に向かう。
第3部材58cに入射した迷光は、第4部材58dを介して第2部材58bに到達し、第2部材58bの表面で反射されて第4部材58dを介して第3部材58cに入射し、集光レンズ57に向かう。
すなわち、結果的に、迷光には光学的位相差が付与されないこととなる。
以上のように、信号光は、偏光縦スリット58を介することにより1/2波長の光学的位相差が付与されてP偏光となり、迷光は、偏光縦スリット58を介しても光学的位相差が付与されないため、S偏光のままである。すなわち、偏光縦スリット58で反射された戻り光に含まれる信号光と迷光は、互いに偏光方向が90°(1/2波長)異なっている。
図3に戻り、偏光縦スリット58で反射された戻り光は、集光レンズ57を介して抽出素子56に入射する。この抽出素子56は、偏光縦スリット58で反射された戻り光に含まれるS偏光すなわち迷光を透過させ、P偏光すなわち信号光を反射する。ここでは、抽出素子56は、集光レンズ57の光軸に対して少し傾斜して配置されており、抽出素子56で反射された信号光は、偏光縦スリット58の+X側に配置されている光検出器59で受光される。なお、抽出素子56は、少し傾けるだけで信号光を光検出器59に導くことができるため、光量ロスは少ない。
光検出器59は、通常の光ディスク装置と同様に、ウォブル信号情報、再生データ情報、フォーカスエラー情報及びトラックエラー情報などを含む信号を出力する複数の受光素子(又は複数の受光領域)を含んで構成されている(図8参照)。各受光素子(又は各受光領域)はそれぞれ光電変換により受光量に応じた信号を生成し、再生信号処理回路28に出力する。
本実施形態では、抽出素子56と集光レンズ57と偏光縦スリット58とによって抽出光学系が実現されている。
一般的に、光ピックアップ装置では、カップリングレンズは、光源からの光をより多く取り込む必要があるために焦点距離が短く設定されており、検出レンズは、適切なフォーカス信号感度を得るために焦点距離が長く設定されている。すなわち、カップリングレンズと信号検出用の検出レンズとを比べると、信号検出用の検出レンズの方が焦点距離が長い(上記特許文献1参照)。
光ディスクにおける中間層の厚さt1が次の(1)式を満足するときに、抽出光学系で信号光と迷光を分離することが可能である(上記非特許文献1参照)。ここで、t2は偏光縦スリット58における第1部材58aと第2部材58bの間隔であり、f1は対物レンズ55の焦点距離であり、f2は集光レンズ57の焦点距離であり、n1は中間層の屈折率であり、Lは対物レンズ55とカップリングレンズ52との間の光路長である。
t1≧−(t2・f1・n1)/2(t2・f1+t2・f2−f2−t2・L) ……(1)
対物レンズの焦点距離f1や中間層の屈折率n1は、システムや材料で決るパラメータなので大きく振れることはない。そこで、一例として、t2=0.5mm、f1=3.0mm、n1=1.6、L=40mmのときに、上記(1)式を満足するt1とf2との関係を求めた。その結果が図9に示されている。図9からわかるように、例えばf2を19mmにすれば中間層の厚さが10μmでも信号光と迷光を分離することができる。また、中間層の厚さが3〜5μmの多層光ディスクに対しても、f2を35mm以上にすれば信号光と迷光を分離することが可能である。
本実施形態では、t2=0.5mm、f1=3.0mm、n1=1.6、L=40mm、f2=35mmである。
抽出素子56には、例えばワイヤグリッド偏光子を用いることができる。一例として図10に示されるように、ワイヤグリッド偏光子は、金属ワイヤを周期的に配列したもので、直交する2つの直線偏光のうち、一方の偏光を透過させ、他方の偏光を反射する。金属としては金、銀、アルミ、銅などが使用される。ワイヤグリッド偏光子は、周期Λを200nm以下とすることにより、広い波長範囲で高い消光比が得られる(例えば、特開2005−172844号公報参照)。
前記駆動系は、対物レンズ55の光軸方向であるフォーカス方向に対物レンズ55を微少駆動するためのフォーカシングアクチュエータ、及びトラッキング方向に対物レンズ55を微少駆動するためのトラッキングアクチュエータを有している。
図1に戻り、再生信号処理回路28は、光ピックアップ装置23の光検出器59の出力信号(複数の光電変換信号)に基づいて、サーボ信号(フォーカスエラー信号やトラックエラー信号など)、アドレス情報、同期情報、及びRF信号などを取得する。
ここで得られたサーボ信号は駆動制御回路26に出力され、アドレス情報はCPU40に出力され、同期信号はエンコーダ25や駆動制御回路26などに出力される。さらに、再生信号処理回路28は、RF信号に対して復号処理及び誤り検出処理などを行い、誤りが検出されたときには誤り訂正処理を行った後、再生データとしてバッファマネージャ37を介してバッファRAM34に格納する。また、再生データに含まれるアドレス情報はCPU40に出力される。
駆動制御回路26は、再生信号処理回路28からのサーボ信号に基づいて、光ピックアップ装置23の駆動系の駆動信号を生成し、光ピックアップ装置23に出力する。これにより、トラッキング制御及びフォーカス制御が行われる。また、駆動制御回路26は、CPU40の指示に基づいて、シークモータ21を駆動するための駆動信号、及びスピンドルモータ22を駆動するための駆動信号を生成する。各モータの駆動信号は、それぞれシークモータ21及びスピンドルモータ22に出力される。
バッファRAM34には、光ディスク15に記録するデータ(記録用データ)、及び光ディスク15から再生したデータ(再生データ)などが一時的に格納される。このバッファRAM34へのデータの入出力は、バッファマネージャ37によって管理されている。
エンコーダ25は、CPU40の指示に基づいて、バッファRAM34に蓄積されている記録用データをバッファマネージャ37を介して取り出し、データの変調及びエラー訂正コードの付加などを行ない、光ディスク15への書き込み信号を記録層毎に生成する。ここで生成された書き込み信号はレーザ制御回路24に出力される。
レーザ制御回路24は、光ピックアップ装置23の光源の発光パワーを制御する。例えば記録の際には、前記書き込み信号、記録条件、及び光源の発光特性などに基づいて、光源の駆動信号がレーザ制御回路24にて生成される。
インターフェース38は、上位装置90(例えば、パソコン)との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)、SCSI(Small Computer System Interface)及びUSB(Universal Serial Bus)などの標準インターフェースに準拠している。
フラッシュメモリ39には、CPU40にて解読可能なコードで記述された各種プログラム、及び光源の発光特性などが格納されている。
CPU40は、フラッシュメモリ39に格納されている上記プログラムに従って前記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータなどをRAM41及びバッファRAM34に保存する。
《記録処理》
次に、上位装置90からユーザデータの記録要求があったときの、光ディスク装置20における処理(記録処理)について説明する。図11のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。
上位装置90の主制御装置(図示省略)は、ユーザからユーザデータの記録要求があると、記録コマンドを発行する。
上位装置90から記録コマンドを受信すると、図11のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、記録処理がスタートする。
最初のステップ401では、所定の線速度(又は角速度)で光ディスク15が回転するように駆動制御回路26に指示するとともに、上位装置90から記録コマンドを受信した旨を再生信号処理回路28などに通知する。また、記録コマンドに基づいて記録対象の記録層を特定し、該特定結果を再生信号処理回路28、エンコーダ25、及びレーザ制御回路24などに通知する。ここでは、一例として、記録層L1と記録層L2と記録層L3にユーザデータが記録されるものとする。
次のステップ403では、バッファRAM34に蓄積されている上位装置90からのユーザデータ(記録用データ)を、記録層L1に記録するユーザデータ、記録層L2に記録するユーザデータ、及び記録層L3に記録するユーザデータに分割する。
次のステップ405では、指定アドレスに対応する目標位置近傍に光スポットが形成されるように、駆動制御回路26に指示する。これにより、シーク動作が行なわれる。なお、シーク動作が不要であれば、ここでの処理はスキップされる。
次のステップ407では、記録を許可する。これにより、エンコーダ25、レーザ制御回路24及び光ピックアップ装置23を介して、光ディスク15の各記録層にユーザデータがそれぞれ記録される。
次のステップ409では、記録が完了したか否かを判断する。完了していなければ、ここでの判断は否定され、所定時間経過後に再度判断する。記録が完了していれば、ここでの判断は肯定され、記録処理を終了する。
《再生処理》
次に、上位装置90から再生要求があったときの、光ディスク装置20における処理(再生処理)について説明する。図12のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。
上位装置90の主制御装置(図示省略)は、ユーザから光ディスク15に記録されているデータの再生要求があると、再生コマンドを発行する。
上位装置90から再生コマンドを受信すると、図12のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、再生処理がスタートする。
最初のステップ501では、所定の線速度(又は角速度)で光ディスク15が回転するように駆動制御回路26に指示するとともに、上位装置90から再生コマンドを受信した旨を再生信号処理回路28などに通知する。また、再生コマンドに基づいて再生対象の記録層を特定し、該特定結果を再生信号処理回路28及びレーザ制御回路24などに通知する。ここでは、一例として、記録層L1と記録層L2と記録層L3に記録されているデータが再生されるものとする。
次のステップ503では、指定アドレスに対応する目標位置近傍に光スポットが形成されるように、駆動制御回路26に指示する。これにより、シーク動作が行なわれる。なお、シーク動作が不要であれば、ここでの処理はスキップされる。
次のステップ505では、再生を許可する。これにより、光ピックアップ装置23及び再生信号処理回路28を介して、光ディスク15の各記録層に記録されているデータがそれぞれ再生される。
次のステップ507では、再生が完了したか否かを判断する。完了していなければ、ここでの判断は否定され、所定時間経過後に再度判断する。再生が完了していれば、ここでの判断は肯定され、ステップ509に移行する。
このステップ509では、第1記録層L1からの再生データと第2記録層L2からの再生データと第3記録層L3からの再生データとを連結し、上位装置90に転送する。そして、再生処理を終了する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態の光ディスク装置20では、再生信号処理回路28と、CPU40及び該CPU40によって実行されるプログラムとによって、処理装置が実現されている。なお、CPU40によるプログラムに従う処理によって実現された処理装置の少なくとも一部をハードウェアによって実現することとしても良いし、あるいは全てをハードウェアによって実現することとしても良い。
また、光ディスク装置20と上位装置90とによって、情報処理装置が実現されている。そして、上位装置90の主制御装置(図示省略)によって、制御装置が実現されている。
以上説明したように、本実施形態に係る光ピックアップ装置23によると、光源51から出射された直線偏光(ここではP偏光)の光束は、カップリングレンズ52、偏光ビームスプリッタ53、1/4波長板54、及び対物レンズ55を介して光ディスク15の対象記録層に集光される。光ディスク15からの戻り光(信号光+迷光)は、往路と直交した直線偏光(ここではS偏光)となって偏光ビームスプリッタ53に入射する。偏光ビームスプリッタ53で−Z方向に分岐された戻り光は、集光レンズ57(集光光学素子)で収束光となり、偏光縦スリット58(変更光学系)に入射する。偏光縦スリット58は、戻り光に含まれる信号光をP偏光に変更し、迷光はS偏光のままで集光レンズ57に向けて反射する。偏光縦スリット58で反射され集光レンズ57で平行光となった戻り光は、抽出素子56に入射し、P偏光のみが光検出器59に向けて反射される。この場合には、多層ディスクにおける中間層の厚さが薄くても、戻り光に含まれる信号光のみが光検出器59で受光されるため、S/N比の高い光電変換信号が光検出器59から出力されることとなる。これにより、ジッターを劣化させることなく、信号を再生することができる。従って、多層ディスクから所望の信号を精度良く取得することが可能となる。
また、集光レンズ57は、信号光を光検出器59に導く検出レンズを兼ねている。これにより、光学系の小型化、及び低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態に係る光ディスク装置20によると、多層ディスクにおける中間層の厚さが薄くても、S/N比の高い光電変換信号が光ピックアップ装置23から出力されるため、多層ディスクへのアクセスを精度良く安定して行うことが可能となる。従って、多層ディスクからの情報の再生を精度良く行うことができる。
なお、上記実施形態では、第1部材58aが入射光に1/2波長の光学的位相差を付与する場合について説明したが、+1/2×(2n+1)波長の光学的位相差を付与しても良い。ここで、nは自然数である。
また、上記実施形態において、前記偏光縦スリット58に代えて、一例として図13(A)及び図13(B)に示される反射型偏光ピンホール60を用いても良い。この反射型偏光ピンホール60は、Z軸方向を厚さ方向とする平板であり、第1部材60aと第2部材60bと第3部材60cと第4部材60dとから構成されている。第1部材60aは入射光に1/4波長の位相差を付与する円盤状の1/4波長膜であり、第2部材60bは入射光を全反射する全反射膜(多層膜)であり、第3部材60cは中央に第1部材60aが入る大きさの開口部を有し入射光に位相差を付与しない位相差0の膜であり、第4部材60dはガラスやプラスチックのような透明部材である。この第4部材60dの−Z側の面に第2部材60bが貼り付けられ、第4部材60dの+Z側の面に第3部材60cが貼り付けられ、第4部材60dの+Z側の面の中央部に第1部材60aが貼り付けられている。このように、各部材を一体化することにより、調整が不要になり、加工も容易になる。
この反射型偏光ピンホール60は、集光レンズ57を介した戻り光に含まれる信号光が集光する位置に第2部材60bの表面(反射面)が位置するとともに、信号光のほとんどが第1部材60aに入射するように配置される。
「信号光について」
集光レンズ57を介した戻り光に含まれる信号光は、ほとんどが第1部材60aに入射する。
第1部材60aに入射した信号光は、1/4波長の光学的位相差が付与され、第4部材60dを介して第2部材60bに到達し、第2部材60bの表面で反射されて第4部材60dを介して第1部材60aに入射し、ここでさらに1/4波長の光学的位相差が付与され、集光レンズ57に向かう。
すなわち、結果的に、信号光の全てに1/2波長の光学的位相差が付与されることとなる。
「迷光について」
集光レンズ57を介した戻り光に含まれる迷光は、ほとんどは第3部材60cに入射する。
第3部材60cに入射した迷光は、第4部材60dを介して第2部材60bに到達し、第2部材60bの表面で反射されて第4部材60dを介して第3部材60cに入射し、集光レンズ57に向かう。
すなわち、迷光には光学的位相差が付与されないこととなる。
このように、反射型偏光ピンホール60は、前記偏光縦スリット58と同様な作用を奏することができる。
また、上記実施形態において、一例として図14(A)及び図14(B)に示されるように、偏光縦スリット58と光検出器59を共通基板上に一体化させても良い。これにより、小型化を促進することができる。また、偏光縦スリット58の調整と光検出器59の調整を共通化でき、個々に調整しなくても良い。例えば、従来の光検出器59の調整工程だけで、偏光縦スリット58の調整もできてしまう。これにより、製造コストの低減を図ることができる。
また、上記実施形態では、抽出素子56としてワイヤグリッド偏光子が用いられる場合について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、抽出素子56として、屈折率の異なる2種類以上の透明体の積層体に凹凸構造を形成した偏光分離素子(例えば、特開2005−275092号公報参照)を用いても良い。これは少ない層数で偏光分離が可能なため低コスト化が図れ、かつ波長帯域が広く斜め入射時でも偏光分離性能が劣化しないことから、組付け調整が容易になるというメリットがある。
また、抽出素子56として、自己クローニング結晶(例えば、特第3288976号公報参照)を用いても良い。自己クローニング結晶は、周期的な溝または周期的な線状突起を有する基板上に、高屈折率媒質と低屈折率媒質とが交互にスパッタリングにて積層され、かつ両媒質層の少なくとも一部がスパッタエッチングにより形成されていることを特徴としている。そして、この自己クローニング結晶は、無機材料により作製されるため、耐熱性及び耐光性に優れている。
さらに、抽出素子56として、一例として図15に示されるように、P偏光を反射回折し、S偏光を透過させる偏光ホログラム61を用いても良い。この偏光ホログラム61は、一例として図16に示されるように、製造時に2つのP偏光の光で露光されている。
そこで、偏光ビームスプリッタ53で分岐された戻り光が偏光ホログラム61に入射すると、この戻り光はS偏光なので偏光ホログラム61を透過する。また、偏光縦スリット58で反射され集光レンズ57で平行光となった戻り光が偏光ホログラム61に入射すると、この戻り光に含まれる信号光はP偏光なので反射回折されて光検出器59へと導かれ(図17(A)参照)、迷光はS偏光なので偏光ホログラム61を透過する(図17(B)参照)。
なお、この場合に、偏光ホログラム61を複数の領域に分割し、各領域における回折光の反射方向が互いに異なるようにしても良い。このとき、最適なサーボ信号が得られるように分割パターンを設定することができる。
また、上記実施形態では、情報の記録及び再生が可能な光ディスク装置について説明したが、これに限らず、情報の記録、再生及び消去のうち、少なくとも情報の再生が可能な光ディスク装置であれば良い。
また、上記実施形態では、光ディスクがDVD系の多層ディスクの場合について説明したが、これに限らず、光ディスクがCD系、及び波長が405nmの光に対応した次世代の情報記録媒体の多層ディスクであっても良い。
また、上記実施形態では、光ピックアップ装置が1つの半導体レーザを備える場合について説明したが、これに限らず、例えば互いに異なる波長の光束を発光する複数の半導体レーザを備えていても良い。この場合に、例えば波長が約405nmの光束を発光する半導体レーザ、波長が約660nmの光束を発光する半導体レーザ及び波長が約780nmの光束を発光する半導体レーザの少なくとも1つを含んでいても良い。すなわち、光ディスク装置が互いに異なる規格に準拠した複数種類の光ディスクに対応する光ディスク装置であっても良い。この場合に、少なくともいずれかの光ディスクが多層ディスクであっても良い。
以上説明したように、本発明の抽出光学系によれば、信号光と迷光とを含む光束から信号光を効率良く抽出するのに適している。また、本発明の光ピックアップ装置によれば、多層ディスクから所望の信号を精度良く取得するのに適している。また、本発明の光ディスク装置によれば、多層ディスクへのアクセスを精度良く安定して行うのに適している。また、本発明の情報処理装置によれば、多層ディスクに対して、安定したアクセスを行うのに適している。
本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 多層ディスクの構成を説明するための図である。 図1における光ピックアップ装置を説明するための図である。 図4(A)及び図4(B)は、それぞれ図3における偏光縦スリットを説明するための図である。 図5(A)及び図5(B)は、それぞれ偏光縦スリットの作用を説明するための図(その1)である。 図6(A)及び図6(B)は、それぞれ偏光縦スリットの作用を説明するための図(その2)である。 図7(A)及び図7(B)は、それぞれ偏光縦スリットの作用を説明するための図(その3)である。 図3における光検出器を説明するための図である。 集光レンズの焦点距離と多層ディスクの中間層の厚さの関係を説明するための図である。 ワイヤグリッド偏光子を説明するための図である。 光ディスク装置での記録時の処理を説明するためのフローチャートである。 光ディスク装置での再生時の処理を説明するためのフローチャートである。 図13(A)及び図13(B)は、それぞれ反射型偏光ピンホールを説明するための図である。 図14(A)及び図14(B)は、それぞれ偏光縦スリットと光検出器の一体化を説明するための図である。 光ピックアップ装置の変形例を説明するための図である。 図15おける偏光ホログラムを説明するための図である。 図17(A)及び図17(B)は、それぞれ偏光ホログラムの作用を説明するための図である。
符号の説明
15…光ディスク、20…光ディスク装置、23…光ピックアップ装置、28…再生信号処理回路(処理装置の一部)、40…CPU(処理装置の一部)、51…光源、55…対物レンズ、56…抽出素子、57…集光レンズ(集光光学素子)、58…偏光縦スリット(変更光学系)、58a…第1部材(第1の領域)、58b…第2部材(反射部材)、58c…第3部材(第2の領域)、58d…第4部材(透明部材)、59…光検出器、60…反射型偏光ピンホール(変更光学系)、61…偏光ホログラム(抽出素子)、90…上位装置(情報処理装置)、L0、L1、・・・、Ln…記録層(複数の記録層)。

Claims (12)

  1. 信号光と迷光とが含まれる光束から前記信号光を抽出する抽出光学系であって、
    前記光束を集光する集光光学素子と;
    前記集光光学素子からの光束に含まれる前記信号光と前記迷光とが互いに異なる偏光状態となるように、前記信号光及び前記迷光の少なくとも一方の偏光状態を変更し、前記集光光学素子に向けて出力する変更光学系と;
    前記変更光学系から出力され前記集光光学素子を介した光束から前記信号光を抽出する抽出素子と;を備える抽出光学系。
  2. 前記変更光学系は、
    前記集光光学素子の光軸に直交する反射面を有し、該反射面が前記信号光の集光位置に配置されている反射部材と;
    前記反射部材に対して前記集光光学素子側にある前記迷光の集光位置と前記反射部材との間に配置され、第1の領域と第2の領域とを有し、前記第1の領域に入射した光束及び前記第2の領域に入射した光束を、互いに異なる偏光状態にして透過させる変更光学素子と;を有することを特徴とする請求項1に記載の抽出光学系。
  3. 前記第1の領域と前記第2の領域の境界は、前記集光光学素子からの光束を2分割する直線状の境界であり、
    前記第1の領域は、1/2波長の光学的位相差を付与して入射光束を透過させ、前記第2の領域は、光学的位相差を付与しないで入射光束を透過させることを特徴とする請求項2に記載の抽出光学系。
  4. 前記第1の領域は、前記集光光学素子からの光束に含まれる前記信号光が入射する領域であり、前記第2の領域は、前記第1の領域を取り囲む領域であり、
    前記第1の領域は、1/4波長の光学的位相差を付与して入射光束を透過させ、前記第2の領域は、光学的位相差を付与しないで入射光束を透過させることを特徴とする請求項2に記載の抽出光学系。
  5. 前記変更光学素子と前記反射部材は、透明部材を介して一体化されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の抽出光学系。
  6. 前記抽出素子は、直交する2つの直線偏光のうち、一方の偏光を透過させ、他方の偏光を反射することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の抽出光学系。
  7. 前記抽出素子は、入射面が前記集光光学素子の光軸に対して傾斜していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の抽出光学系。
  8. 前記抽出素子は、直交する2つの直線偏光のうち、一方の偏光を透過させ、他方の偏光を反射回折することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の抽出光学系。
  9. 複数の記録層を有する光ディスクに光を照射し、前記光ディスクからの反射光を受光する光ピックアップ装置であって、
    光源と;
    前記光源から出射された光を前記複数の記録層のうちアクセス対象の記録層に集光する対物レンズと;
    前記光ディスクで反射され前記対物レンズを介した戻り光の光路上に配置され、前記アクセス対象の記録層で反射された反射光を信号光とし、前記複数の記録層のうち前記アクセス対象の記録層以外の記録層で反射された反射光を迷光とし、前記戻り光から前記信号光を抽出する請求項1〜8のいずれか一項に記載の抽出光学系と;
    前記抽出光学系で抽出された前記信号光を受光し、受光光量に応じた信号を生成する光検出器と;を備える光ピックアップ装置。
  10. 前記抽出光学系の集光光学素子は、前記信号光を前記光検出器に導く検出レンズを兼ねていることを特徴とする請求項9に記載の光ピックアップ装置。
  11. 複数の記録層を有する光ディスクに対して、情報の記録、再生及び消去のうち少なくとも再生が可能な光ディスク装置であって、
    請求項9又は10に記載の光ピックアップ装置と;
    前記光ピックアップ装置の光検出器の出力信号を用いて、前記光ディスクに記録されている情報の再生を行なう処理装置と;を備える光ディスク装置。
  12. 請求項11に記載の光ディスク装置と;
    前記光ディスク装置を制御する制御装置と;を備える情報処理装置。
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