JP2008287385A - アクセス制御装置、アクセス制御方法、プログラム、記録媒体、および画像処理装置 - Google Patents

アクセス制御装置、アクセス制御方法、プログラム、記録媒体、および画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】記憶手段の用途に応じたアクセス単位に切り替えるアクセス制御装置、アクセス制御方法、プログラム、記録媒体、および画像処理装置を提供すること。
【解決手段】データを記憶するデータ記憶手段であるHDD117および不揮発性RAM113と、データのアクセスに関するアクセス情報を入力し、入力したアクセス情報と予め定められた比較情報とを比較し、比較結果に基づいて複数のデータ記憶手段のうちアクセス対象とするデータ記憶手段を決定する対象決定部108aと、アクセス対象に対するデータのアクセス単位を、アクセス対象ごとに予め定められた設定値に決定する単位決定部108bと、を備えた。
【選択図】 図3

Description

この発明は、デジタルデータを記憶する記憶手段を複数有し、複数の記憶手段を切り替えて使用するアクセス制御装置、アクセス制御方法、プログラム、記録媒体、および画像処理装置に関するものである。
近年、プリンタ、コピー、ファクシミリ、スキャナなどの各装置の機能を1つの筐体内に収納した、いわゆるMFP(Multi Function Peripheral)と呼ばれる画像形成装置(以下、複合機という。)が知られている。この複合機は、1つの筐体内に表示部、印刷部および撮像部などを設けるとともに、プリンタ、コピーおよびファクシミリ装置にそれぞれ対応したソフトウェアを設け、これらのソフトウェアを切り替えることによって、当該装置をプリンタ、コピー、スキャナまたはファクシミリ装置として動作させるものである。
このような従来の複合機では、通常、処理対象となる画像データを記憶するハードディスク(HDD)等の不揮発性記憶媒体が搭載されている。このようなHDDは、例えば、電子ソート機能、画像登録機能など、画像データ(デジタル画像データ)を1度蓄えて利用する機能のために用いられる。
電子ソート機能とは、スキャナによって複数枚(複数ページ)の原稿の画像を順次読み取り、読取った各画像データをHDDに全て記憶した後、記憶した各画像データをページ順にHDDから読み出し、プリントアウト(用紙に画像形成)する機能である。このような機能によって、画像形成装置が複数のビンを持つソータ装置を持たない場合であっても、コピー紙をソートした状態で排紙することが可能となる。
また、画像登録機能とは、予め複数のフォーム画像を登録画像としてHDDに記憶しておくことにより、一度読み取った原稿の画像をスキャナで再度読み取ることなく、必要なときに何度でもプリントアウトすることができる機能である。
一方、HDDは、画像形成装置を制御するためのプログラムデータも記憶している。このため、画像形成装置に電源を入れて立ち上げる時に、HDDからプログラムを読み出す必要がある。ところが、HDDは電源が投入されてからモーターの回転が安定するまで、データの読み出しができないため、装置が実際に使用可能となるまでに時間がかかるという問題があった。
この問題を解決するため、本来HDDのみが接続されるインタフェースの先に、HDDとは別に、さらに不揮発性RAM(Random Access Memory)を接続し、HDDと不揮発性RAMとを切り替えて使用できるように構成する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、立ち上げ時に必要なプログラムのデータは、ランダムアクセスが可能な不揮発性RAMに蓄積し、立ち上げ時は不揮発性RAMにアクセスするように制御することで、立ち上げ速度の高速化を実現している。
特開2006−302315号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、HDDおよびフラッシュメモリドライブ(FMD)などの不揮発メモリドライブに対して、共にHDDで取り扱われる単位である512バイトを単位としてアクセスしている。このため、不揮発性メモリドライブに対して数バイト単位でランダムアクセスするような処理実行時には、余分なデータへのアクセスが生じ、アクセス時間が遅くなるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、それぞれの記憶手段の用途に応じてアクセス単位を切り替えることにより、データに対する迅速なアクセスを可能とするアクセス制御装置、アクセス制御方法、プログラム、記録媒体、および画像処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、データを記憶する複数のデータ記憶手段と、前記データのアクセスに関するアクセス情報を入力し、入力した前記アクセス情報と予め定められた比較情報とを比較し、比較結果に基づいて複数の前記データ記憶手段のうちアクセス対象とする前記データ記憶手段を決定する対象決定手段と、前記アクセス対象に対する前記データのアクセス単位を、前記アクセス対象ごとに予め定められた設定値に決定する単位決定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記対象決定手段は、前記データのアドレスである前記アクセス情報を入力し、入力した前記アドレスと、アドレスの閾値である前記比較情報とを比較し、入力した前記アドレスが前記閾値より大きい場合に、複数の前記データ記憶手段のうち予め定められた第1データ記憶手段を前記アクセス対象として決定すること、を特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項2にかかる発明において、前記閾値を記憶する閾値記憶手段をさらに備え、前記対象決定手段は、入力した前記アドレスと、前記閾値記憶手段から取得した前記閾値とを比較し、入力した前記アドレスが前記閾値より大きい場合に、前記第1データ記憶手段を前記アクセス対象として決定すること、を特徴とする
また、請求項4にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記対象決定手段は、前記データに対するアクセスコマンドである前記アクセス情報を入力し、入力した前記アクセスコマンドと、特定のアクセスコマンドを表す特定コマンドである前記比較情報とを比較し、入力した前記アクセスコマンドと前記特定コマンドとが一致する場合に、複数の前記データ記憶手段のうち予め定められた第1データ記憶手段を前記アクセス対象として決定すること、を特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、請求項4にかかる発明において、前記特定コマンドを記憶するコマンド記憶手段をさらに備え、前記対象決定手段は、入力した前記アクセスコマンドと、前記コマンド記憶手段から取得した前記特定コマンドとを比較し、入力した前記アクセスコマンドと前記特定コマンドとが一致する場合に、前記第1データ記憶手段を前記アクセス対象として決定すること、を特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項4にかかる発明において、前記対象決定手段は、ATA規格に準拠した前記アクセスコマンドである前記アクセス情報を入力すること、を特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、複数の前記データ記憶手段は、HDD(Hard Disk Drive)と、不揮発性RAM(Random Access Memory)とを含み、前記対象決定手段は、前記データのアクセスに関するアクセス情報を入力し、入力した前記アクセス情報と前記比較情報とを比較し、比較結果に基づいて前記HDDと前記不揮発性RAMとのいずれかを前記アクセス対象として決定すること、を特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、請求項7にかかる発明において、前記単位決定手段は、前記不揮発性RAMが前記アクセス対象として決定された場合に、前記不揮発性RAMに対するアクセス単位を、512バイト以下である前記設定値に決定すること、を特徴とする。
また、請求項9にかかる発明は、請求項7にかかる発明において、前記設定値を記憶する単位記憶手段をさらに備え、前記単位決定手段は、前記不揮発性RAMが前記アクセス対象として決定された場合に、前記不揮発性RAMに対するアクセス単位を、前記単位記憶手段から取得した前記設定値に決定すること、を特徴とする。
また、請求項10にかかる発明は、対象決定手段によって、データのアクセスに関するアクセス情報を入力し、入力した前記アクセス情報と予め定められた比較情報とを比較し、比較結果に基づいて、前記データを記憶する複数のデータ記憶手段のうち、アクセス対象とする前記データ記憶手段を決定する対象決定ステップと、単位決定手段によって、前記アクセス対象に対する前記データのアクセス単位を、前記アクセス対象ごとに予め定められた設定値に決定する単位決定ステップと、を備えたことを特徴とする。
また、請求項11にかかる発明は、請求項10にかかる発明において、前記対象決定ステップは、前記データのアドレスである前記アクセス情報を入力し、入力した前記アドレスと、アドレスの閾値である前記比較情報とを比較し、入力した前記アドレスが前記閾値より大きい場合に、複数の前記データ記憶手段のうち予め定められた第1データ記憶手段を前記アクセス対象として決定すること、を特徴とする。
また、請求項12にかかる発明は、請求項10にかかる発明において、前記対象決定ステップは、前記データに対するアクセスコマンドである前記アクセス情報を入力し、入力した前記アクセスコマンドと、特定のアクセスコマンドを表す特定コマンドである前記比較情報とを比較し、入力した前記アクセスコマンドと前記特定コマンドとが一致する場合に、複数の前記データ記憶手段のうち予め定められた第1データ記憶手段を前記アクセス対象として決定すること、を特徴とする。
また、請求項13にかかる発明は、請求項10にかかる発明において、複数の前記データ記憶手段は、HDD(Hard Disk Drive)と、不揮発性RAM(Random Access Memory)とを含み、前記対象決定ステップは、前記データのアクセスに関するアクセス情報を入力し、入力した前記アクセス情報と前記比較情報とを比較し、比較結果に基づいて前記HDDと前記不揮発性RAMとのいずれかを前記アクセス対象として決定すること、を特徴とする。
また、請求項14にかかる発明は、請求項10にかかる発明において、前記単位決定ステップは、前記不揮発性RAMが前記アクセス対象として決定された場合に、前記設定値を記憶する単位記憶手段から前記設定値を取得し、前記不揮発性RAMに対するアクセス単位を、前記単位記憶手段から取得した前記設定値に決定すること、を特徴とする。
また、請求項15にかかる発明は、請求項10に記載のアクセス制御方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
また、請求項16にかかる発明は、請求項15に記載のプログラムを格納したことを特徴とする記録媒体である。
また、請求項17にかかる発明は、プリンタ部またはスキャナ部を備え、入力した画像データを処理する画像処理装置であって、前記画像データを記憶する複数のデータ記憶手段と、前記画像データのアクセスに関するアクセス情報を入力し、入力した前記アクセス情報と予め定められた比較情報とを比較し、比較結果に基づいて複数の前記データ記憶手段のうちアクセス対象とする前記データ記憶手段を決定する対象決定手段と、前記アクセス対象に対する前記画像データのアクセス単位を、前記アクセス対象ごとに予め定められた設定値に決定する単位決定手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、データのアドレスによって決定したアクセス対象となる記憶手段に対するアクセス単位を、アクセス対象の記憶手段に応じて予め定められた値に設定することにより、データに対する迅速なアクセスが可能となるという効果を奏する。
また、本発明によれば、データへのアクセスコマンドによって決定したアクセス対象となる記憶手段に対するアクセス単位を、アクセス対象の記憶手段に応じて予め定められた設定値に設定することにより、データに対する迅速なアクセスが可能となるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるアクセス制御装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下では、本発明にかかるアクセス制御装置を、像担持体上に画像を形成する作像部、形成された画像を記録紙に定着する定着部などのデバイスを備えた画像形成装置に適用した例について説明する。
なお、適用可能な装置は画像形成装置に限られるものではなく、HDDなどの不揮発性記憶媒体にデータを格納する装置であれば、パーソナルコンピュータなどのその他のあらゆる電子装置に適用することができる。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態にかかる画像形成装置は、データへのアクセス方法を定めるアクセス情報として、アクセスするデータの格納位置を表すアドレスを利用し、アドレスによって複数の記憶手段であるHDDおよび不揮発性RAMのうち、アクセス対象とする記憶手段を決定し、さらに、データへのアクセス単位を、決定した記憶手段に応じた値に設定するものである。
図1は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置10の構成を示す簡略的なブロック図である。なお、図1では、画像形成装置10の主要部のみ図示し、その他の公知の各部は図示を省略している。
図1に示すように、画像形成装置10は、スキャナ部301と、レーザ記録部302と、後処理部303とを備えている。そして、画像形成装置10は、スキャナ部301とレーザ記録部302によって画像の形成、および用紙への印字を行い、後処理部303によって出力紙揃え、ステープル、パンチ穴の処理を行うように構成されている。以下に、各部の機能の概要について説明する。
スキャナ部301は、透明ガラス体の原稿台304と、原稿台304の上面に原稿を給送する自動両面原稿送り装置(以下、RADFという。)305と、原稿台304の上面に載置された原稿の画像を読み取るスキャナユニット306とを備えている。
スキャナ部301で読み取られた画像データは、レーザ記録部302に出力される。
RADF305は、図示を省略した原稿トレイから原稿台304を経由して、図示を省略した排出トレイに至る片面原稿給送路、スキャナユニット306による片面の画像の読み取りが完了した原稿の表裏面を反転して再度原稿台304に導く両面原稿給送路を有している。これにより、片面の原稿および両面の原稿のいずれにも対応することができる。
スキャナユニット306は、半導体レーザが発生する光で原稿を照射し、レンズ、ミラー等で原稿の反射光を光電変換素子の受光面に結像させる。光電変換素子は、原稿の画像面における反射光を電気信号に変換し、画像を処理する画像処理部204(図2で後述)に出力する。
レーザ記録部302は、用紙を搬送する用紙搬送部307と、レーザ書込ユニット308と、電子写真プロセス部(画像形成部)309とを備えている。
用紙搬送部307は、用紙の両面に画像を形成する両面複写モード時、定着ローラ(図示せず)を通過した用紙を、表裏面を反転して再度電子写真プロセス部309に導く副搬送路を備えている。
レーザ書込ユニット308は、画像処理部204から供給される画像データに基づいてレーザ光を照射する半導体レーザを備え、半導体レーザから照射された光をミラーやレンズを通して電子写真プロセス部309の感光体ドラムの表面に配光する。
電子写真プロセス部309の感光ドラム表面には静電潜像が形成され、現像装置(図示せず)からトナーが供給されることにより、静電潜像がトナー画像に顕在化される。
このトナー画像は用紙搬送部307から導かれた用紙上に転写され、その後、定着ローラにより加熱および加圧を受けることにより、転写されたトナー画像が溶融して用紙の表面に定着する。
このようにして、用紙に画像の書き込みが終了した後、後処理部303で一部分の出力用紙が揃えられ、ステープル、パンチ穴の処理が行われ、排出トレイに排出される。
次に、画像形成装置10の詳細な構成と機能について図2を用いて説明する。図2は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置10の詳細な構成を示すブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置10は、主なハードウェア構成として、上述の後処理部303、RADF305、スキャナユニット306、用紙搬送部307、レーザ書込ユニット308、および電子写真プロセス部309の他に、両面印刷時に用いる両面ユニット217と、操作パネル225と、HDD117と、フラッシュメモリなどの不揮発性RAM113と、コネクタ120とを備えている。
また、これらの各部を制御する制御部として、オペレーションパネルボード228と、マシンコントロールボード231と、CCDボード210と、画像処理ボード201と、インタフェース変換部100と、を備えている。
操作パネル225は、画像形成装置10の上面に設けられたLCD(Liquid Crystal Display)223と操作キー224とを備えている。
オペレーションパネルボード228は、作業領域であるRAM227と、RAM227を用いて操作パネル225の制御を行うCPU226とを備えている。
マシンコントロールボード231は、両面ユニット217、後処理部303、RADF305、スキャナユニット306、用紙搬送部307、レーザ書込ユニット308、および電子写真プロセス部309を含む各機器を管理するものである。マシンコントロールボード231は、作業領域であるRAM229と、RAM229を用いて各機器を管理する制御を行うCPU230とを備えている。
なお、後処理部303は、後処理部303の動作を制御するCPU222を備えている。また、RADF305は、RADF305の動作を制御するCPU221を備えている。
CCDボード210は、光電変換素子であるCCD213と、CCD213の周辺部品として、A/D変換部211と、CCD制御部212と、アナログ回路214とを備えている。
画像処理ボード201は、画像データに対して各種の画像処理を施すCPU202と、CPU202の周辺部品として、RAM203と、画像処理部204と、レーザコントロール部207と、画像蓄積制御部102と、データ蓄積部105と、ATAマスタインタフェース制御部103と、ATAインタフェース部104と、を備えている。
インタフェース変換部100は、複数の記憶手段であるHDD117および不揮発性RAM113のいずれにアクセスするかによって各記憶手段へのインタフェースを変換するものである。インタフェース変換部100の詳細な構成については後述する。
なお、画像形成装置10は、画像処理ボード201に搭載されたCPU202により、ユニットごとに配置された各ボードに搭載されたCPUを介して、各ユニットを構成する機器を統括して制御する。RAM203は、CPU202の作業領域としても使用される。
次に、この画像形成装置10におけるコピーモードの画像データの処理について説明する。
まず、RADF305を介して原稿台304に給送された原稿の画像は、スキャナユニット306で順次読みとられる。
スキャナユニット306内のCCDボード210上のCCD213は、CCD制御部212によって駆動される。そして、CCD213の出力信号は、アナログ回路214でゲイン調整が行われた後、A/D変換部211から8ビットの画像データとして画像処理ボード201に送られる。
画像データは、画像処理部204で所定の画像処理が施された後、画像蓄積制御部102により、データ蓄積部105に蓄えられる。
データ蓄積部105に蓄えられた画像データは、通常、HDD117に格納される。これらの処理がRADF305にセットされた全ての原稿について実行される。
画像の読み取り終了後、HDD117に格納された複数枚の画像データは、画像蓄積制御部102により、ページ順に読み出す処理が設定部数分だけ繰り返される。画像データは、画像処理部204で所定の画像処理が実行された後、レーザコントロール部207を介してレーザ書込ユニット308に供給される。そして、レーザ書込ユニット308が、用紙に画像データを書き込む。画像データの書き込み後、後処理部303で一部分の出力用紙が揃えられ、ステープル、パンチ穴の処理が行われ、排出トレイに排出される。
従って各原稿の画像を複数部ずつ画像形成する場合にも各原稿の画像についての読み取り動作は、1回行うだけでよい。
次に、インタフェース変換部100、HDD117、および不揮発性RAM113の詳細な構成について図3を用いて説明する。図3は、第1の実施の形態にかかるインタフェース変換部100、HDD117、および不揮発性RAM113の詳細な構成を示すブロック図である。
なお、同図では、画像処理ボード201のうち、関連する構成部(画像蓄積制御部102、データ蓄積部105、およびATAマスタインタフェース制御部103)以外の構成部は省略して記載している。
インタフェース変換部100は、ATAケーブル118を介して画像処理ボード201と接続され、ATAケーブル119を介してHDD117と接続され、コネクタ120を介して不揮発性RAM113と接続されている。
また、インタフェース変換部100は、ATAケーブル118を接続するATAインタフェース部106と、画像処理ボード201からのデータ送受信のスレーブとしてのATAインタフェース制御を行うATAスレーブインタフェース制御部107と、ATAケーブル119を接続するATAインタフェース部115と、HDD117との送受信をマスタとしてのATAインタフェース制御を行うATAマスタインタフェース制御部114と、コネクタ120を接続する不揮発性RAMインタフェース部111と、不揮発性RAMマスタインタフェース制御を行う不揮発性RAMマスタインタフェース制御部110と、転送切り替え部108と、を備えている。
転送切り替え部108は、画像処理ボード201が入出力するデータのアクセス対象を、HDD117とするか、または不揮発性RAM113とするかを切り替えるとともに、アクセス対象ごとのアクセス単位を切り替えるものである。転送切り替え部108は、対象決定部108aと、単位決定部108bと、閾値レジスタ109aと、単位レジスタ109bと、を備えている。
対象決定部108aは、画像処理ボード201から発行されたATAのコマンド、およびアクセスするデータのアドレスを含むアクセス情報を入力し、入力したアクセス情報を参照してアクセス対象とする記憶手段を決定するものである。単位決定部108bは、決定されたアクセス対象ごとに定められた所定の値を、アクセス対象に対するアクセス単位に決定するものである。
閾値レジスタ109aは、画像処理ボード201が指定するアドレスと比較するアドレスの閾値を保持する。単位レジスタ109bは、不揮発性RAM113に対するアクセス単位の切り替えに関するデータを保持する。閾値レジスタ109a、および単位レジスタ109bに格納するデータは外部から設定可能になっている。
HDD117は、大容量の記憶装置であり、文章や画像のデータを含む各種のデータを記憶して読み出し可能にする記憶部122と、インタフェース変換部100との間のデータのやり取りをATAスレーブのインタフェースとして行うATAスレーブインタフェース制御部121と、インタフェース変換部100とATAケーブル119で接続するATAインタフェース部116と、を備えている。
不揮発性RAM113は、HDD117に比較すると容量が小さい記憶装置である。不揮発性RAM113は、プログラム等のデータを記憶する記憶部124と、インタフェース変換部100との間のデータのやり取りを不揮発性RAM113のスレーブのインタフェースとして行う不揮発性RAMスレーブインタフェース制御部123と、インタフェース変換部100とコネクタ120で接続する不揮発性RAMインタフェース部112と、を備えている。
なお、インタフェース変換部100と、画像処理ボード201およびHDD117との接続方法は、ATAインタフェースに限られず、SCSI(Small Computer System Interface)、S−ATA(Serial ATA)、SAS(Serial Attached SCSI)等の他のHDDインタフェースに置き換えても容易に応用可能である。
次に、第1の実施の形態におけるデータ転送手順の概要について説明する。なお、以下の説明では、画像処理ボード201が要求するデータ転送を、HDD117と不揮発性RAM113との間で入出力先を切り替えて転送する方法に着目して説明するため、内部の構成と処理を一部省略して説明する。
まず、画像処理ボード201は、HDD117または不揮発性RAM113に対してデータ転送を行うにあたり、インタフェース変換部100に対してATAのコマンドを発行する。図4は、ATAコマンドの発行方法を示す説明図である。
ATAコマンドは、図4に示すように、ATAの信号線であるCS0−、CS1−、DA2、DA1、DA0の状態により決定されるI/Oレジスタにライトすることで発行される。コマンドは、コマンドに必要なパラメータを設定した後に発行される。例えば、画像処理ボード201側からライトコマンドを発行するとき、画像処理ボード201は、書き込むアドレスとデータ量とを指定してからライトコマンドを発行する。
図5は、アドレスとレジスタの対応を示す説明図である。アクセスするアドレスは、図5に示される各レジスタに設定される。同図のLBAとはLogical Block Address(論理ブロックアドレス)を意味する。HDD117は、セクタ(512バイト)を1単位とするLBAによってアクセスが制御される。
データ量は、Sector Countレジスタで設定される。すなわち、Sector Countレジスタに設定された値が、データ量としてのセクタ数を表す。なお、Sector Countレジスタに0が設定された場合は、例外的に256セクタのデータ量を表す。
また、近年、ビッグドライブと呼ばれる大容量のHDD用に、拡張されたLBAが用いられる場合があるが、このような拡張されたLBAを用いるように構成してもよい。図6は、この場合のアドレスとレジスタの対応を示す説明図である。図6は、LBAが48ビットに拡張された場合の対応例を示している。この場合は、各レジスタに2回ずつ書き込むことにより、アドレス設定や転送データ量設定が実行される。
本実施の形態では、転送切り替え部108によってLBAの値と、比較用のLBAの閾値とを比較し、HDD117へのアクセスと不揮発性RAM113へのアクセスとを切り替える。比較用のLBAの閾値は、閾値レジスタ109aに保存する。
図7は、閾値レジスタ109aの構成例を示す説明図である。図7に示すように、閾値レジスタ109aは、24ビットレジスタ(LBA_CMP[47:24])であり、LBAの上位アドレスである47ビットから24ビット目と比較する値を保持している。なお、処理の簡略化のために、アドレスの上位24ビットを比較するように構成しているが、アドレスの全ビットを比較するように構成してもよい。
また、本実施の形態では、HDD117および不揮発性RAM113のそれぞれに適したアクセスを行うために、各記憶手段に合わせてアクセス単位を切り替える。また、本実施の形態では、各記憶手段に合わせてLBAの変換も行われる。
具体的には、アクセス対象がHDD117の場合は、アクセス単位は従来と同様にセクタ(512バイト)単位とし、LBAはレジスタに設定された値をそのまま利用する。そして、アクセス対象が不揮発性RAM113の場合は、アクセス単位を単位レジスタ109bの設定に合わせて切り替えるとともに、閾値レジスタ109aに設定されたアドレスの閾値を用いて変換したLBAの値を利用する。
アクセス単位の切り替えに関するデータは、単位レジスタ109bに保存される。図8は、単位レジスタ109bの構成例を示す説明図である。図8に示すように、単位レジスタ109bは、32ビットのレジスタであり、ビット16のビットアクセス切り替えビット(以下、ACHGという。)を有している。
ACHGが0に設定されたときは、不揮発性RAM113にアクセスするとき、LBA[47:0]−LBA_CMP[47:0]のアドレス値がアクセスされる。また、アクセス単位は、Sector Countで設定されたセクタ単位(512バイト)に設定される。
ACHG=1に設定されたときは、アクセス単位は、図8の単位レジスタ109bのAC_UN[8:0]の値が設定される。すなわち、ACHG=1に設定されたときは、Sector Countで設定された値は、AC_UN[8:0]の値で表されるバイト数をアクセス単位としたデータ量を表すことになる。
なお、単位レジスタ109bは、BIT8からBIT1のAC_UN[8:1]を外部から設定可能である。AC_UN[8:1]はAC_UN[8:0]の上位8ビットであり、AC_UN[0]は0固定である。すなわち、AC_UN[8:0]は2の倍数で2から510バイトまでの設定が可能となる。
ACHG=1の場合は、不揮発性RAM113にアクセス時のアドレスも同様にAC_UN[8:0]が単位となる。すなわち、この場合は、{(LBA[47:0]−LBA_CMP[47:0])×AC_UN[8:0]}バイト目のアドレスからアクセスが行われる。
なお、HDD117に対するアクセス単位をレジスタに記憶し、アクセス対象がHDD117の場合にもレジスタに設定された値を参照してアクセス単位を決定するように構成してもよい。
次に、このように構成された第1の実施の形態にかかる画像形成装置10によるアクセス制御処理について図9を用いて説明する。図9は、第1の実施の形態におけるアクセス制御処理の全体の流れを示すフローチャートである。
まず、対象決定部108aは、画像処理ボード201から発行されたコマンドを、ATAスレーブインタフェース制御部107を介して入力する(ステップS901)。
次に、対象決定部108aは、コマンドに関連して指定されたアドレスの上位24ビットの値を表すLBA[47:24]を取得する(ステップS902)。次に、対象決定部108aは、アドレス比較用の閾値を表すLBA_CMP[47:24]を閾値レジスタ109aから取得する(ステップS903)。
なお、ビッグドライブ対応ではないLBAの場合は、使用されていないLBA[47:28]のアドレスは0として扱う。また、LBA、LBA_CMP共に、割り当てられていないビットの値は0とする。
次に、対象決定部108aは、LBA[47:24]とLBA_CMP[47:24]とを比較し、LBA[47:24]<LBA_CMP[47:24]を満たすか否かを判断する(ステップS904)。
LBA[47:24]<LBA_CMP[47:24]でない場合は(ステップS904:NO)、対象決定部108aは、不揮発性RAM113をアクセス対象として決定する。そして、単位決定部108bが、アクセス単位を取得するために、単位レジスタ109bからビットアクセス切り替えビットACHGを取得する(ステップS905)。
次に、単位決定部108bは、ACHG=1であるか否かを判断し(ステップS906)、ACHG=1の場合は(ステップS906:YES)、単位レジスタ109bからAC_UN[8:0]を取得して、取得した値をアクセス単位に設定する(ステップS907)。そして、転送切り替え部108は、不揮発性RAM113の{(LBA[47:0]−LBA_CMP[47:0])×AC_UN[8:0]}バイト目のアドレスにアクセスする(ステップS908)。
ステップS906で、ACHG=1でない、すなわちACHG=0であると判断した場合は(ステップS906:NO)、単位決定部108bは、セクタ(512バイト)をアクセス単位に設定する(ステップS909)。そして、転送切り替え部108は、不揮発性RAM113のアドレスLBA[47:0]−LBA_CMP[47:0]にアクセスする(ステップS910)。
ステップS904で、LBA[47:24]<LBA_CMP[47:24]であると判断した場合(ステップS904:YES)、対象決定部108aは、HDD117をアクセス対象として決定する。そして、単位決定部108bは、セクタ(512バイト)をアクセス単位に設定する(ステップS911)。そして、転送切り替え部108は、HDD117のアドレスLBA[47:0]にアクセスする(ステップS912)。
このように、第1の実施の形態にかかる画像形成装置では、アドレスによってアクセス対象となる記憶手段を決定し、決定したアクセス対象に応じたアクセス単位を設定することができる。これにより、記憶手段の使用用途に合わせて適切にアクセス単位を切り替えることができ、データに対する迅速なアクセスが可能となる。
例えば、プログラム等のデータを扱うため不揮発性RAMに対してランダムなアクセスを行う場合は、アクセス単位を小さく設定し、画像データ等の大容量のデータを扱う場合は、アクセス単位を大きく設定することで、使用用途に合わせて不揮発性RAMに対する転送速度を最適化することができる。さらに具体的には、例えば、電源ON時の立ち上げ時に必要なプログラムを不揮発性RAMに記憶し、アクセス単位を適切に設定すれば、不揮発性RAMに記憶させたプログラムをより速く読み出すことができ、高速に装置を立ち上げることが可能となる
また、不揮発性RAMに対する余分なアクセスを回避可能となるため、その分の消費電力を抑えることにより省エネ効果を得ることができる。さらに、アドレスだけで切り替えの判断をしているため、従来のソフトをほとんど変えずに使用することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態にかかる画像形成装置は、データへのアクセスコマンドの種別によって、複数の記憶手段であるHDDおよび不揮発性RAMのうち、アクセス対象とする記憶手段を決定し、さらに、データへのアクセス単位を、決定した記憶手段に応じた値に設定するものである。
第2の実施の形態の画像形成装置は、インタフェース変換部の機能が、第1の実施の形態と異なっている。図10は、第2の実施の形態にかかるインタフェース変換部1000の詳細な構成を示すブロック図である。
図10に示すように、第2の実施の形態のインタフェース変換部1000は、ATAインタフェース部106と、ATAスレーブインタフェース制御部107と、ATAインタフェース部115と、ATAマスタインタフェース制御部114と、不揮発性RAMインタフェース部111と、不揮発性RAMマスタインタフェース制御部110と、転送切り替え部1008と、を備えている。
第2の実施の形態では、転送切り替え部1008の機能が第1の実施の形態と異なっている。その他の構成および機能は、第1の実施の形態にかかるインタフェース変換部100の構成を表すブロック図である図3と同様であるので、同一符号を付し、ここでの説明は省略する。
転送切り替え部1008は、閾値レジスタ109aの代わりに、アクセス対象を判定するときに比較対象とするアクセスコマンドを保持するコマンドレジスタ1009aを備えたこと、および対象決定部1008aが、アクセスコマンドを比較することによってアクセス対象を決定することが、第1の実施の形態の転送切り替え部108と異なっている。
コマンドレジスタ1009aには、不揮発性RAM113にアクセスするために拡張されたアクセスコマンドを判定するためのデータが保持される。すなわち、本実施の形態では、通常HDD117にアクセスするときに利用するアクセスコマンド以外のアクセスコマンドを、不揮発性RAM113へのアクセス時に使用する。
ここで、ATAで利用されるアクセスコマンドの一例について説明する。図11は、ATAのアクセスコマンドの一例を示す説明図である。図11は、アクセスコマンドを判定するデータとしてのコマンド番号と、コマンドの内容とを対応づけて示している。
例えば、コマンド番号=C8hは、HDD117から画像処理ボード201側にデータをリードするためのRead DMAコマンドを表し、コマンド番号=CAhは、画像処理ボード201からHDD117へデータを書き込むためのWrite DMAコマンドを表している。また、コマンド番号=25hは、Read DMAコマンドのLBAが拡張されたRead DMA EXTコマンドを表し、コマンド番号=35hは、Write DMAコマンドのLBAが拡張されたWrite DMA EXTコマンドを表している。
本実施の形態では、このような図11に示したコマンド番号以外のコマンド番号のコマンドを定義してコマンドレジスタ1009aに保存する。そして、保存したコマンドが指定された場合に、対象決定部1008aは、不揮発性RAM113がアクセス対象であると判断する。
図12は、コマンドレジスタ1009aの構成例を示す説明図である。図12に示すように、コマンドレジスタ1009aは、32ビットレジスタであり、その一部に、不揮発性RAM113からのリードコマンドを表すNVRAM_RD[7:0]と、不揮発性RAM113へのライトコマンドを表すNVRAM_WR[7:0]とを格納している。
次に、このように構成された第2の実施の形態にかかる画像形成装置によるアクセス制御処理について図13を用いて説明する。図13は、第2の実施の形態におけるアクセス制御処理の全体の流れを示すフローチャートである。
まず、対象決定部1008aは、画像処理ボード201から発行されたコマンドを、ATAスレーブインタフェース制御部107を介して入力する(ステップS1301)。
次に、対象決定部1008aは、不揮発性RAM113に対するライトコマンド値(NVRAM_WR[7:0])および不揮発性RAM113からのリードコマンド値(NVRAM_RD[7:0])を、コマンドレジスタ1009aから取得する(ステップS1302)。
次に、対象決定部1008aは、入力したコマンドと取得した各コマンド値とを比較し、入力したコマンドが、NVRAM_WR[7:0]またはNVRAM_RD[7:0]と一致するか否かを判断する(ステップS1303)。
入力したコマンドが、NVRAM_WR[7:0]またはNVRAM_RD[7:0]と一致する場合は(ステップS1303:YES)、対象決定部1008aは、不揮発性RAM113をアクセス対象として決定する。そして、単位決定部108bが、アクセス単位を取得するために、単位レジスタ109bからビットアクセス切り替えビットACHGを取得する(ステップS1304)。
次に、単位決定部108bは、ACHG=1であるか否かを判断し(ステップS1305)、ACHG=1の場合は(ステップS1305:YES)、単位レジスタ109bからAC_UN[8:0]を取得して、取得した値をアクセス単位に設定する(ステップS1306)。
そして、転送切り替え部1008は、コマンドに応じて、不揮発性RAM113の{(LBA[47:0]−LBA_CMP[47:0])×AC_UN[8:0]}バイト目のアドレスにアクセスする(ステップS1307)。コマンドに応じてとは、ライトコマンドの場合は、上記アドレスに対してライトアクセスし、リードコマンドの場合は、上記アドレスに対してリードアクセスすることを意味する。
ステップS1305で、ACHG=1でない、すなわちACHG=0であると判断した場合は(ステップS1305:NO)、単位決定部108bは、セクタ(512バイト)をアクセス単位に設定する(ステップS1308)。そして、転送切り替え部1008は、コマンドに応じて、不揮発性RAM113のアドレスLBA[47:0]−LBA_CMP[47:0]にアクセスする(ステップS1309)。
ステップS1303で、入力したコマンドが、NVRAM_WR[7:0]またはNVRAM_RD[7:0]と一致しないと判断した場合(ステップS1303:NO)、対象決定部1008aは、HDD117をアクセス対象として決定する。そして、単位決定部108bが、セクタ(512バイト)をアクセス単位に設定する(ステップS1310)。そして、転送切り替え部1008は、HDD117のアドレスLBA[47:0]にアクセスする(ステップS1311)。
例えば、不揮発性RAM113のデータをライトするためのコマンドをAAhとする場合は、コマンドレジスタ1009aのNVRAM_WR[7:0]にAAhの値を設定する。これにより、画像処理ボード201側からAAhがコマンドとして発行された場合、転送切り替え部1008でこのコマンドが識別され、不揮発性RAM113にデータがライトされる。
また、不揮発性RAM113をリードするためのコマンドをBBhとする場合は、コマンドレジスタ1009aのNVRAM_RD[7:0]にBBhの値を設定する。これにより、画像処理ボード201側からBBhがコマンドとして発行された場合、転送切り替え部1008でこのコマンドが識別され、不揮発性RAM113からデータがリードされる。
コマンドレジスタ1009aに設定する値は、画像処理ボード201がHDD117に対して使用しない値ならどのような値でもよい。システムによっては一般的なATAコマンドでも使用しないものも存在するので、そのような値を使用しても問題は生じない。
なお、第2の実施の形態では、不揮発性RAM113のアクセスするアドレスの指定やデータ転送量の指定は、第1の実施の形態と同様に図5に示すようなLBAのパラメータで決定する。また、アクセス単位は、単位レジスタ109bのAC_UN[8:1]で指定する。
このように、第2の実施の形態にかかる画像形成装置では、データへのアクセスコマンドの種別によってアクセス対象となる記憶手段を決定し、決定したアクセス対象に応じたアクセス単位を設定することができる。これにより、記憶手段の使用用途に合わせて適切にアクセス単位を切り替えることができ、データに対する迅速なアクセスが可能となる。
また、第2の実施の形態では、コマンドによってアクセス対象の切り替えを判断しているため、不揮発性RAMに直接アクセスするようにソフトを書くことができ、新たにソフトを作成する場合にソフト設計が容易になる効果がある。
なお、第1および第2の実施の形態にかかるアクセス制御装置で実行されるアクセス制御プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
第1および第2の実施の形態にかかるアクセス制御装置で実行されるアクセス制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、第1および第2の実施の形態にかかるアクセス制御装置で実行されるアクセス制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、第1および第2の実施の形態にかかるアクセス制御装置で実行されるアクセス制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
第1および第2の実施の形態にかかるアクセス制御装置で実行されるアクセス制御プログラムは、上述した各部(ATAスレーブインタフェース制御部、ATAマスタインタフェース制御部、不揮発性RAMマスタインタフェース制御部、転送切り替え部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからアクセス制御プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上記各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
以上のように、本発明にかかるアクセス制御装置、アクセス制御方法、プログラム、記録媒体、および画像処理装置は、HDDおよび不揮発性RAMを切り替えてデータを記憶する画像形成装置などの電子装置に適している。
第1の実施の形態にかかる画像形成装置の構成を示す簡略的なブロック図である。 第1の実施の形態にかかる画像形成装置の詳細な構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかるインタフェース変換部、HDD、および不揮発性RAMの詳細な構成を示すブロック図である。 ATAコマンドの発行方法を示す説明図である。 アドレスとレジスタの対応を示す説明図である。 アドレスとレジスタの対応を示す説明図である。 閾値レジスタの構成例を示す説明図である。 単位レジスタの構成例を示す説明図である。 第1の実施の形態におけるアクセス制御処理の全体の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態にかかるインタフェース変換部の詳細な構成を示すブロック図である。 ATAのアクセスコマンドの一例を示す説明図である。 コマンドレジスタの構成例を示す説明図である。 第2の実施の形態におけるアクセス制御処理の全体の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 画像形成装置
100 インタフェース変換部
102 画像蓄積制御部
103 ATAマスタインタフェース制御部
104 ATAインタフェース部
105 データ蓄積部
106 ATAインタフェース部
107 ATAスレーブインタフェース制御部
108 転送切り替え部
108a 対象決定部
108b 単位決定部
109a 閾値レジスタ
109b 単位レジスタ
110 不揮発性RAMマスタインタフェース制御部
111、112 不揮発性RAMインタフェース部
113 不揮発性RAM
114 ATAマスタインタフェース制御部
115、116 ATAインタフェース部
117 HDD
118、119 ATAケーブル
120 コネクタ
121 ATAスレーブインタフェース制御部
122 記憶部
123 不揮発性RAMスレーブインタフェース制御部
124 記憶部
201 画像処理ボード
202 CPU
203 RAM
204 画像処理部
207 レーザコントロール部
210 CCDボード
211 A/D変換部
212 CCD制御部
214 アナログ回路
217 両面ユニット
221、222 CPU
223 LCD
224 操作キー
225 操作パネル
226 CPU
227 RAM
228 オペレーションパネルボード
229 RAM
230 CPU
231 マシンコントロールボード
301 スキャナ部
302 レーザ記録部
303 後処理部
304 原稿台
305 RADF
306 スキャナユニット
307 用紙搬送部
308 レーザ書込ユニット
309 電子写真プロセス部
1000 インタフェース変換部
1008 転送切り替え部
1008a 対象決定部
1009a コマンドレジスタ

Claims (17)

  1. データを記憶する複数のデータ記憶手段と、
    前記データのアクセスに関するアクセス情報を入力し、入力した前記アクセス情報と予め定められた比較情報とを比較し、比較結果に基づいて複数の前記データ記憶手段のうちアクセス対象とする前記データ記憶手段を決定する対象決定手段と、
    前記アクセス対象に対する前記データのアクセス単位を、前記アクセス対象ごとに予め定められた設定値に決定する単位決定手段と、
    を備えたことを特徴とするアクセス制御装置。
  2. 前記対象決定手段は、前記データのアドレスである前記アクセス情報を入力し、入力した前記アドレスと、アドレスの閾値である前記比較情報とを比較し、入力した前記アドレスが前記閾値より大きい場合に、複数の前記データ記憶手段のうち予め定められた第1データ記憶手段を前記アクセス対象として決定すること、
    を特徴とする請求項1に記載のアクセス制御装置。
  3. 前記閾値を記憶する閾値記憶手段をさらに備え、
    前記対象決定手段は、入力した前記アドレスと、前記閾値記憶手段から取得した前記閾値とを比較し、入力した前記アドレスが前記閾値より大きい場合に、前記第1データ記憶手段を前記アクセス対象として決定すること、
    を特徴とする請求項2に記載のアクセス制御装置。
  4. 前記対象決定手段は、前記データに対するアクセスコマンドである前記アクセス情報を入力し、入力した前記アクセスコマンドと、特定のアクセスコマンドを表す特定コマンドである前記比較情報とを比較し、入力した前記アクセスコマンドと前記特定コマンドとが一致する場合に、複数の前記データ記憶手段のうち予め定められた第1データ記憶手段を前記アクセス対象として決定すること、
    を特徴とする請求項1に記載のアクセス制御装置。
  5. 前記特定コマンドを記憶するコマンド記憶手段をさらに備え、
    前記対象決定手段は、入力した前記アクセスコマンドと、前記コマンド記憶手段から取得した前記特定コマンドとを比較し、入力した前記アクセスコマンドと前記特定コマンドとが一致する場合に、前記第1データ記憶手段を前記アクセス対象として決定すること、
    を特徴とする請求項4に記載のアクセス制御装置。
  6. 前記対象決定手段は、ATA規格に準拠した前記アクセスコマンドである前記アクセス情報を入力すること、
    を特徴とする請求項4に記載のアクセス制御装置。
  7. 複数の前記データ記憶手段は、HDD(Hard Disk Drive)と、不揮発性RAM(Random Access Memory)とを含み、
    前記対象決定手段は、前記データのアクセスに関するアクセス情報を入力し、入力した前記アクセス情報と前記比較情報とを比較し、比較結果に基づいて前記HDDと前記不揮発性RAMとのいずれかを前記アクセス対象として決定すること、
    を特徴とする請求項1に記載のアクセス制御装置。
  8. 前記単位決定手段は、前記不揮発性RAMが前記アクセス対象として決定された場合に、前記不揮発性RAMに対するアクセス単位を、512バイト以下である前記設定値に決定すること、
    を特徴とする請求項7に記載のアクセス制御装置。
  9. 前記設定値を記憶する単位記憶手段をさらに備え、
    前記単位決定手段は、前記不揮発性RAMが前記アクセス対象として決定された場合に、前記不揮発性RAMに対するアクセス単位を、前記単位記憶手段から取得した前記設定値に決定すること、
    を特徴とする請求項7に記載のアクセス制御装置。
  10. 対象決定手段によって、データのアクセスに関するアクセス情報を入力し、入力した前記アクセス情報と予め定められた比較情報とを比較し、比較結果に基づいて、前記データを記憶する複数のデータ記憶手段のうち、アクセス対象とする前記データ記憶手段を決定する対象決定ステップと、
    単位決定手段によって、前記アクセス対象に対する前記データのアクセス単位を、前記アクセス対象ごとに予め定められた設定値に決定する単位決定ステップと、
    を備えたことを特徴とするアクセス制御方法。
  11. 前記対象決定ステップは、前記データのアドレスである前記アクセス情報を入力し、入力した前記アドレスと、アドレスの閾値である前記比較情報とを比較し、入力した前記アドレスが前記閾値より大きい場合に、複数の前記データ記憶手段のうち予め定められた第1データ記憶手段を前記アクセス対象として決定すること、
    を特徴とする請求項10に記載のアクセス制御方法。
  12. 前記対象決定ステップは、前記データに対するアクセスコマンドである前記アクセス情報を入力し、入力した前記アクセスコマンドと、特定のアクセスコマンドを表す特定コマンドである前記比較情報とを比較し、入力した前記アクセスコマンドと前記特定コマンドとが一致する場合に、複数の前記データ記憶手段のうち予め定められた第1データ記憶手段を前記アクセス対象として決定すること、
    を特徴とする請求項10に記載のアクセス制御方法。
  13. 複数の前記データ記憶手段は、HDD(Hard Disk Drive)と、不揮発性RAM(Random Access Memory)とを含み、
    前記対象決定ステップは、前記データのアクセスに関するアクセス情報を入力し、入力した前記アクセス情報と前記比較情報とを比較し、比較結果に基づいて前記HDDと前記不揮発性RAMとのいずれかを前記アクセス対象として決定すること、
    を特徴とする請求項10に記載のアクセス制御方法。
  14. 前記単位決定ステップは、前記不揮発性RAMが前記アクセス対象として決定された場合に、前記設定値を記憶する単位記憶手段から前記設定値を取得し、前記不揮発性RAMに対するアクセス単位を、前記単位記憶手段から取得した前記設定値に決定すること、
    を特徴とする請求項10に記載のアクセス制御方法。
  15. 請求項10に記載のアクセス制御方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  16. 請求項15に記載のプログラムを格納したことを特徴とする記録媒体。
  17. プリンタ部またはスキャナ部を備え、入力した画像データを処理する画像処理装置であって、
    前記画像データを記憶する複数のデータ記憶手段と、
    前記画像データのアクセスに関するアクセス情報を入力し、入力した前記アクセス情報と予め定められた比較情報とを比較し、比較結果に基づいて複数の前記データ記憶手段のうちアクセス対象とする前記データ記憶手段を決定する対象決定手段と、
    前記アクセス対象に対する前記画像データのアクセス単位を、前記アクセス対象ごとに予め定められた設定値に決定する単位決定手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
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