JP2008287301A - Icタグホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】ICタグの無線性能への影響を従来より低減させることが可能であると共に、ICタグを容易に装着することが可能なICタグホルダの提供を目的とする。
【解決手段】本発明のICタグホルダ10では、ICタグ90をタグ収容枠11に挿入する際に、可撓アーム20がICタグ90を案内するので、ICタグ90の装着作業を容易に行うことができる。また、ICタグホルダ10にICタグ90が保持されると、ICタグ90の前面においては、長辺側タグ係止壁13及び短辺側タグ係止壁14がICタグ90の縁部のみに当接する一方、ICタグ90の後面においては、可撓アーム20の頂点部20CがICタグ90に部分的に当接した状態になるので、従来よりICタグ90への密着部分を減らすことができ、無線性能への影響を従来より低減させることが可能になる。
【選択図】図3

Description

本発明は、カード形のICタグを保持しかつ、そのICタグにて管理される管理対象物に取り付け可能なICタグホルダに関する。
従来のこの種のICタグホルダとして、図10に示すように四角形に陥没したカード収容凹部2の開口縁に複数の係止突起3を備えた構造のものが知られている。このものでは、ICタグ4の4辺をカード収容凹部2の奥壁2Aと係止突起3との間に挟んだ状態にして、ICタグ4がICタグホルダに保持されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−254983号公報(段落[0018]〜[0020]、第3図)
しかしながら、上記した従来のICタグホルダは、カード収容凹部2の奥壁2Aのうち一部の孔等を除いた全体がICタグ4の後面全体に密着する構成であったため、ICタグ4の無線性能が低下する事態が生じ得た。また、ICタグ4をカード収容凹部2内に装着する作業が困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ICタグの無線性能への影響を従来より低減させることが可能であると共に、ICタグを容易に装着することが可能なICタグホルダの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るICタグホルダは、カード形のICタグを四方から囲むと共にICタグの前面及び後面を前後方向で露出した状態にして収容可能なタグ収容枠と、タグ収容枠の対向辺間に差し渡された連絡壁、又は、タグ収容枠から内側に張り出してICタグの縁部のみに対向するタグ係止壁の何れか又はそれらの両方で構成されて、タグ収容枠内でICタグの前後方向への移動を規制する複数のタグ前後保持部材と、ICタグにて管理される管理対象物にタグ収容枠を取り付けるための取付部と、タグ収容枠の一辺に貫通形成され、ICタグをタグ収容枠の側方からタグ収容枠内に挿入可能とするためのタグ挿入孔と、タグ収容枠のうちICタグより後方位置でタグ収容枠又はタグ前後保持部材に一体形成され、ICタグの挿入方向に延びかつ先端に向かうに従って前側に迫り出し、ICタグに押し付けられて弾性変形する可撓アームと、可撓アームに形成されて、タグ挿入孔から挿入されたICタグの先端部を、可撓アームとそれより前側のタグ前後保持部材と間に案内するタグ案内部とを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のICタグホルダにおいて、タグ収容枠の両端部に1対の連絡壁を形成し、それら1対の連絡壁から互いに接近する方向に向けて可撓アームを延ばしたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のICタグホルダにおいて、可撓アームは、ICタグの挿入方向に平行に延びた1対の梁部材と、それら1対の梁部材の先端部の間を連絡する先端連絡部材とからなるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載のICタグホルダにおいて、可撓アームは、先端寄り位置で後方に屈曲して全体が略山形状とされ、その中腹部をタグ案内部としたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の構成によれば、ICタグがタグ収容枠内に収容されると、そのタグ収容枠の対向辺間に差し渡された連絡壁、又は、タグ収容枠から内側に張り出してICタグの縁部のみに対向するタグ係止壁の何れか又はそれらの両方で構成されたタグ前後保持部材がICタグの前面に部分的に当接する一方、可撓アームがICタグの後面に部分的に当接してタグ収容枠内でICタグを保持するので、従来のICタグホルダのようにICタグの後面全体に密着するものに比べて、ICタグへの密着部分を減らすことができ、無線性能への影響を従来より低減させることが可能になる。また、可撓アームの弾発力によってICタグをタグ収容枠における前側のタグ前後保持部材に押し付けているので、ガタ防止が図られる。しかも、タグ挿入スリットを通してタグ収容枠内にICタグを収容する際には、そのICタグの先端部が可撓アームのタグ案内部に摺接して、可撓アームとそれより前側のタグ前後保持部材と間に案内されるので、ICタグをICタグホルダに容易に装着することができる。
[請求項2の発明]
請求項2の構成によれば、可撓アームが連絡壁から延びているので、可撓アームの曲げ変形のみならず、連絡壁の捻れ変形によっても可撓アームにおけるICタグとの当接部分の位置をタグ収容枠の前後方向で変化させることができる。これにより、可撓アームにおけるICタグとの当接部分の可動範囲を大きくすることができ、比較的薄いICタグから比較的厚いICタグまで対応することができる。
[請求項3の発明]
請求項3の構成では、可撓アームが、ICタグの挿入方向と平行に延びた1対の梁部材とそれらの先端部間を連絡する先端連絡部材とからなるので、ICタグのうち可撓アームとの当接部分をICタグの挿入方向と直交する方向で分散させることができ、タグ収容枠内におけるICタグの保持が安定する。
[請求項4の発明]
請求項4の構成によれば、略山形状の可撓アームにおける中腹部にICタグの先端部が摺接して案内されるので、スムーズにICタグをタグ収容枠に挿入することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。本実施形態のICタグ90は、図1に示されており、RFID(Radio Frequency Identification)とも呼ばれ、情報と共に電力を無線で受け、それに対して情報を無線返信する。その無線の周波数帯域は、例えば、860〜960[Mhz]のUHF帯域が使用されている。また、このICタグ90は、可撓性に富んだ四角形のフィルム回路基盤91に、例えば、コイルアンテナ92とICチップ93と実装して樹脂フィルム94でラミネートしてなり、全体が横長のカード形状になっている。
本実施形態のICタグホルダ10は、ICタグ90を四方から囲むことが可能な横長のタグ収容枠11を備えている。タグ収容枠11は、均一幅の帯状板を長方形に屈曲させた形状になっており、タグ収容枠11の厚さw1(即ち、前記帯状板の幅)は、ICタグホルダ10の板厚t1に比べて十分に大きくなっている。以下、ICタグ90及びタグ収容枠11において、長手方向でもある横方向を「横方向X」、短手方向でもある縦方向を「縦方向Y」、厚さ方向でもある前後方向を「前後方向Z」と呼ぶこととする。
タグ収容枠11のうち一方の短辺を構成する短辺構成壁11Sには、本発明に係るタグ挿入スリット12が形成されている。タグ挿入スリット12は、短辺構成壁11Sにおける縦方向Yの略全体に亘って延び、タグ収容枠11の内外に貫通している。また、図4に示すように、タグ挿入スリット12のうちタグ収容枠11の前後方向Zで対向した内面は、タグ収容枠11の横方向Xと平行になっている。そして、このタグ挿入スリット12を通してICタグ90をタグ収容枠11の側方から内部に挿入することができる(図2参照)。
図3(B)に示すように、1対の短辺構成壁11S,11Sの後面には、1対の係止爪16,16(本発明の「取付部」に相当する)が突出形成されている。各係止爪16は、短辺構成壁11Sの後面から後方に突出した突片の先端側面に係止突部17を突出形成してなる。また、係止突部17は、後方側を向いた傾斜面と、前側を向いた係止面とを有した矢尻形状になっている。
タグ収容枠11の内面における前端縁には、図3(A)に示した1対の長辺側タグ係止壁13,13(本発明の「タグ前後保持部材」に相当する)と図4に示した1対の短辺側タグ係止壁14,14(本発明の「タグ前後保持部材」に相当する)とが突出形成されている。図3(A)に示すように、各長辺側タグ係止壁13は、タグ収容枠11のうち各長辺を構成する長辺構成壁11Lにおいて、一端寄り位置から他端寄り位置に亘って延び、ICタグ90の縁部のみに対向するようになっている。また、長辺側タグ係止壁13の両端部は、長辺構成壁11Lの内面に対して、例えば略45度の角度で傾斜している。そして、それら斜辺に沿って長辺側タグ係止壁13の後面側には図4に示した端部面取斜面13A,13Aが形成されている。一方、各短辺側タグ係止壁14は、図1に示すように、タグ収容枠11のうち各短辺構成壁11Sにおける長手方向の全体に亘って延び、両端部が長辺構成壁11L,11Lに接続されている。
タグ収容枠11の内面における後端縁には、図3(B)に示した1対の連絡壁15,15(本発明の「タグ前後保持部材」に相当する)が形成されている。連絡壁15,15は、タグ収容枠11のうち1対の長辺構成壁11L,11Lにおける長手方向(横方向X)の両端寄り位置に配置され、それら長辺構成壁11L,11Lの内面における後端縁間を連絡している。また、各連絡壁15は、帯板状をなし、その板厚方向は長辺構成壁11Lの長手方向を向いている。さらに、図4に示すように、連絡壁15の前面(図4の符号15F)は、タグ挿入スリット12の内面のうち後側の内面(図4の符号12B)と、タグ収容枠11の前後方向Zで略同一位置に配置されている。
図1に示すように、両連絡壁15,15の互いの対向面からは、本発明に係る可撓アーム20,20が互いに接近するように延びている。各可撓アーム20は、タグ収容枠11の横方向X(即ち、ICタグ90の挿入方向)と平行に延びた1対の梁部材21,21と、それら1対の梁部材21,21の先端部の間を連絡する先端連絡部材22とからなる。
また、図4に示すように、各可撓アーム20は、先端に向かうに従って前側(図4における下側)に迫り出しかつ、先端寄り位置で後側に屈曲して、全体が略山形状になっている。その略山形状になった頂点部20Cは、タグ収容枠11の前後方向Zにおいて、長辺側タグ係止壁13における両端寄り位置に対向配置され、それら頂点部20Cと長辺側タグ係止壁13との間隔は、ICタグ90の板厚t1(図1参照)より小さくなっている。これにより、ICタグ90が可撓アーム20と長辺側タグ係止壁13との間に収容されると可撓アーム20が若干弾性変形し、その弾発力によってICタグ90が長辺側タグ係止壁13に押し付けられる。さらに、可撓アーム20のうちタグ収容枠11の前側を向いた面は連絡壁15の前面(図4の符号15F)から連続して斜め前方に立ち上がっており、これによりタグ挿入スリット12から挿入されたICタグ90が一方の可撓アーム20における基端側の中腹部20Aにスムーズに乗り上がるようになっている。
なお、上記した一方の可撓アーム20(図4の右側の可撓アーム20)における基端側の中腹部20Aと、後述する他方の可撓アーム20(図4の左側の可撓アーム20)における先端側の中腹部20Bとが、本発明における「タグ案内部」に相当する。
本実施形態の構成に関する説明は以上である。次に、本実施形態の作用効果について説明する。ICタグ90にて管理される管理対象物の一例として図6に示したパレット80が挙げられる。このパレット80には、例えば1対のフォーク挿入孔82,82の間の外側面に、ICタグホルダ10を固定するためのホルダ固定凹部81が陥没形成されている。ホルダ固定凹部81は、例えば、1対のフォーク挿入孔82,82の間を連絡する溝構造になっている。また、ホルダ固定凹部81の長手方向における両端部には、底面から係止壁84,84が突出しており、それら各係止壁84に係止孔83が貫通形成されている。
本実施形態のICタグホルダ10をパレット80に取り付けるには、ホルダ固定凹部81における1対の係止壁84,84の内側に、係止爪16,16を押し込む。すると、各係止爪16の弾性変形を乗り越えて、図7(A)に示すように、各係止爪16の係止突部17が係止孔83内に係止してICタグホルダ10がパレット80に固定される。
パレット80に固定されたICタグホルダ10にICタグ90を装着するには、例えば、フォーク挿入孔82側からICタグ90をタグ挿入スリット12に挿入する。ここで、タグ挿入スリット12の奥部には、図5に示すように可撓アーム20の中腹部20Aが臨んでいるので、ICタグ90をICタグホルダ10の横方向Xと平行にして挿入すれば、ICタグ90の先端部が一方の可撓アーム20における中腹部20Aに乗り上がる。
この状態でICタグ90を押し込むと、その先端部が可撓アーム20の中腹部20Aに案内されて、図7(A)に示すように、長辺側タグ係止壁13と可撓アーム20との間に入り込む。ここで、仮にICタグ90の先端部が可撓アーム20から前側に離れて押し込まれても、長辺側タグ係止壁13に形成された端部面取斜面13A(図4参照)に案内されて長辺側タグ係止壁13と可撓アーム20との間に入り込む。
ICタグ90を更に押し込むと、その先端部が一方の可撓アーム20を曲げ変形させながらその可撓アーム20の頂点部20Cと長辺側タグ係止壁13との間を通過する。そして、ICタグ90は、長辺側タグ係止壁13に案内されて他方の可撓アーム20に向かう。このとき、ICタグ90の先端側は長辺側タグ係止壁13に沿った直線形状になり、後端側がタグ挿入スリット12に保持されて撓んだ状態になる。
この状態でICタグ90を更に押し込むと、ICタグ90の先端部が他方の可撓アーム20における先端側の中腹部20Bに摺接してその可撓アーム20を曲げ変形させる。また、ICタグ90の先端部が他方の可撓アーム20の頂点部20Cと長辺側タグ係止壁13との間を通過し、ICタグ90の後端部がタグ挿入スリット12を通過すると、ICタグ90が弾性復元して平坦になる。そして、両可撓アーム20,20の弾発力によってICタグ90がタグ収容枠11の前側に付勢され、ICタグ90の長辺部分の縁部がタグ収容枠11の長辺側タグ係止壁13,13に押し付けられると共に、ICタグ90の短辺部分の縁部がタグ収容枠11の短辺側タグ係止壁14,14に押し付けられる。また、ICタグ90の後端部はタグ挿入スリット12より前方にずれて、タグ挿入スリット12からの離脱が防がれる。以上でICタグ90のICタグホルダ10への装着が完了する。
このように、本実施形態のICタグホルダ10では、ICタグ90をタグ収容枠11に挿入する際に、可撓アーム20がICタグ90を案内するので、ICタグ90の装着作業を容易に行うことができる。また、ICタグホルダ10にICタグ90が保持されると、ICタグ90の前面においては、長辺側タグ係止壁13及び短辺側タグ係止壁14がICタグ90の縁部のみに当接する一方、ICタグ90の後面においては、可撓アーム20の頂点部20CがICタグ90に部分的に当接した状態になるので、従来のICタグホルダのようにICタグの後面全体に密着するものに比べて、ICタグへの密着部分を減らすことができ、無線性能への影響を従来より低減させることが可能になる。
また、可撓アーム20の弾発力によってICタグ90を長辺側タグ係止壁13及び短辺側タグ係止壁14に押し付けているので、ガタ防止が図られる。さらに、可撓アーム20が振動を吸収して、ICタグ90に伝わる振動を低減させることができる。また、本実施形態の可撓アーム20は、1対の梁部材21,21の先端部間を先端連絡部材22で連絡した構造になっているので、ICタグ90のうち可撓アーム20との当接部分をICタグ90の挿入方向と直交する方向(即ち、タグ収容枠11の縦方向Y)で分散させることができ、ICタグ90の保持が安定する。その上、本実施形態のICタグホルダ10では、可撓アーム20が連絡壁15から延びた構造になっているので、可撓アーム20の曲げ変形のみならず、連絡壁15の捻れ変形によっても可撓アーム20におけるICタグ90との当接部分の位置を前後方向Zで変化させることができ、可撓アーム20におけるICタグ90との当接部分の可動範囲を大きくすることができる。これにより、比較的薄いICタグ90から比較的厚いICタグ90まで対応することができる。
[第2実施形態]
本実施形態のICタグホルダ10Vは、図8及び図9に示されており、第1実施形態のICタグホルダ10に対して係止爪16,16を排除し、タグ収容枠11の上面に係止爪23(本発明の「取付部」に相当する)を備えた点が異なる。即ち、本実施形態のICタグホルダ10Vでは、タグ収容枠11の上辺を構成する長辺構成壁11Lにスリットを形成することで、その長辺構成壁11Lの一部を横方向Xに延びた片持ち梁23Cとして切り離し、その片持ち梁23Cの先端から上方に係止突部23Tを突出形成して係止爪23が構成されている。また、係止爪23の係止突部23Tのうち横方向Xにおける一方側の面は、長辺構成壁11Lの外面から徐々に上方に立ち上がった傾斜面23Aになっており、他方側の面は、長辺構成壁11Lの上面と直交した係止面23Bになっている。そして、その傾斜面23Aがタグ収容枠11のうちタグ挿入スリット12を有する側を向いている。
一方、ICタグホルダ10Vが取り付けられる管理対象物80V(パレット、コンテナ等)の壁面80Hには、ホルダ装着部88が形成されている。このホルダ装着部88は、平行になって横方向Xに延びた1対のホルダ取付壁85,85と、それらホルダ取付壁85,85の一端部間に連絡された終端壁87とで構成されている。各ホルダ取付壁85は、管理対象物80Vの壁面80Hから直立した起立壁85Xと、その先端から直角内側に折り曲げられた前面壁85Yとからなり、断面がL字形になっている。また、一方のホルダ取付壁85の起立壁85Xには、ICタグホルダ10Vに係止爪23に対応して係止孔86が貫通形成されている。
ICタグホルダ10Vは、図8に示すように、タグ挿入スリット12を有した側を先頭にして、ホルダ装着部88の両ホルダ取付壁85,85間に挿入される。その過程で係止爪23の傾斜面23Aがホルダ取付壁85の端部に摺接して係止爪23が弾性変形する。そして、ICタグホルダ10Vがホルダ装着部88の奥部まで押し込まれると、図9に示すように、係止突部23Tが係止孔86内に突入して係止爪23が弾性復元する。これにより、係止突部23Tの係止面23Bが係止孔86の内面に係止し、ICタグホルダ10Vがホルダ装着部88内に抜け止めされる。また、ICタグホルダ10Vがホルダ取付壁85,85の間に取り付けられると、タグ挿入スリット12が管理対象物80Vの終端壁87によって塞がれる。
[他の実施形態]
本発明は、実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明に係るICタグホルダは、接着剤によって管理対象物に固定してもよい。この場合、接着剤によって管理対象物に取り付けられた部分が本発明に係るICタグホルダの「取付部」になる。
(2)前記第1及び第2の実施形態では、タグ収容枠11に対して可撓アーム20は対をなして設けられていたが、可撓アームをタグ収容枠に1つ又は3つ以上設けた構造にしてもよい。
(3)前記第1及び第2の実施形態では、可撓アーム20が連絡壁15に一体形成されていたが、例えば、前記第1実施形態のタグ収容枠11における短辺構成壁11Sに可撓アーム20を一体形成してもよい。
(4)前記第1実施形態のICタグホルダ10は、タグ収容枠11のうち可撓アーム20を備えた後面を管理対象物(例えば、パレット80)の側面に対向配置して取り付けられていたが、タグ収容枠11の前面を管理対象物の側面に対向配置して取り付けてもよい。即ち、例えば、第1実施形態のICタグホルダ10において、係止爪16,16をタグ収容枠11の前面から前方に突出させた構造にしてもよい。
本発明の第1実施形態に係るICタグ及びICタグホルダの斜視図 ICタグホルダにICタグを挿入する過程の斜視図 ICタグを保持した状態のICタグホルダの斜視図 ICタグホルダの平断面図 ICタグホルダの側面図 管理対象物としてのパレットの斜視図 パレットに取り付けられたICタグホルダの平断面図 第2実施形態のICタグホルダ及びホルダ装着部の斜視図 ホルダ装着部に装着されたICタグホルダの斜視図 従来のICタグホルダの斜視図
符号の説明
10,10V タグホルダ
11 タグ収容枠
12 タグ挿入スリット
13 各長辺側タグ係止壁
13 長辺側タグ係止壁(タグ係止壁)
14 短辺側タグ係止壁(タグ係止壁)
15 連絡壁
16,23 係止爪(取付部)
20 可撓アーム
20A 中腹部(タグ案内部)
20B 中腹部(タグ案内部)
20C 頂点部
21,21 梁部材
22 先端連絡部材
80 パレット(管理対象物)
80V 管理対象物
90 ICタグ

Claims (4)

  1. カード形のICタグを四方から囲むと共に前記ICタグの前面及び後面を前後方向で露出した状態にして収容可能なタグ収容枠と、
    前記タグ収容枠の対向辺間に差し渡された連絡壁、又は、前記タグ収容枠から内側に張り出して前記ICタグの縁部のみに対向するタグ係止壁の何れか又はそれらの両方で構成されて、前記タグ収容枠内で前記ICタグの前記前後方向への移動を規制する複数のタグ前後保持部材と、
    前記ICタグにて管理される管理対象物に前記タグ収容枠を取り付けるための取付部と、
    前記タグ収容枠の一辺に貫通形成され、前記ICタグを前記タグ収容枠の側方から前記タグ収容枠内に挿入可能とするためのタグ挿入孔と、
    前記タグ収容枠のうち前記ICタグより後方位置で前記タグ収容枠又は前記タグ前後保持部材に一体形成され、前記ICタグの挿入方向に延びかつ先端に向かうに従って前側に迫り出し、前記ICタグに押し付けられて弾性変形する可撓アームと、
    前記可撓アームに形成されて、前記タグ挿入孔から挿入された前記ICタグの先端部を、前記可撓アームとそれより前側の前記タグ前後保持部材と間に案内するタグ案内部とを備えたことを特徴とするICタグホルダ。
  2. 前記タグ収容枠の両端部に1対の前記連絡壁を形成し、それら1対の連絡壁から互いに接近する方向に向けて前記可撓アームを延ばしたことを特徴とする請求項1に記載のICタグホルダ。
  3. 前記可撓アームは、前記ICタグの挿入方向に平行に延びた1対の梁部材と、それら1対の梁部材の先端部の間を連絡する先端連絡部材とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載のICタグホルダ。
  4. 前記可撓アームは、先端寄り位置で後方に屈曲して全体が略山形状とされ、その中腹部を前記タグ案内部としたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のICタグホルダ。
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