JP2008286500A - モジュール型熱交換器のタンク接続構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 各小タンク2の連結パイプ3の外周にシールリング7を介して独立した補助パイプ8を被嵌する。そして補助パイプ8のフランジ部8bにシールパッキン10を介し、締結具11によって補助パイプ8と集合タンク6との間を液密に締結固定する。このとき集合タンク6の連結孔5の内直径を補助パイプ8の外直径よりも十分大としておく。
【効果】 モジュールコア4の製作誤差を、補助パイプ8と連結孔5とにより吸収する。
【選択図】 図1
Description
この種の熱交換器は、大容量の用途に用いられ、図4及び図5に示す如く、多数のフィン及びチューブからなるコア1の上下両端に一対の小タンク2が設けられ、各小タンク2に連結パイプ3が突設されると共に、連結パイプ3の外周にシールリング7が被嵌されモジュールコア4を構成する。そして複数のモジュールコア4を並列し、それらの上下両端に一対の集合タンク6を配置する。
そこで本発明は、モジュールコア4及び集合タンク6の寸法誤差を吸収できると共に、液密性が高く、組立て性の良い熱交換器を提供することを課題とする。
並列された複数のモジュールコア(4)の前記各連結パイプ(3)が嵌入される複数の連結孔(5)の有する一対の集合タンク(6)と、を具備するモジュール型熱交換器のタンク接続構造において、
前記シールリング(7)を介して、筒状部(8a)がその連結パイプ(3)に着脱自在に且つ、液密に被嵌され、一端にフランジ部(8b)が設けられた独立の補助パイプ(8)と、
その補助パイプ(8)のフランジ部(8b)の一方側の面に接する締め板(9)と、を具備し、
そのフランジ部(8b)の他方側の面が、シールパッキン(10)を介して、前記集合タンク(6)の前記連結孔(5)の孔縁部に接触し、その集合タンク(6)と前記締め板(9)との間が締結具(11)により締結固定されて、前記シールパッキン(10)が圧着されることを特徴とするモジュール型熱交換器のタンク接続構造である。
前記集合タンク(6)の連結孔(5)の内直径が、前記補助パイプ(8)の外周直径より十分大であり、補助パイプ(8)がその連結孔(5)内で半径方向に移動自在に形成されたモジュール型熱交換器のタンク接続構造である。
前記集合タンク(6)の連結孔(5)の孔縁部に環状のパッキン座(12)が凹陥されたモジュール型熱交換器のタンク接続構造である。
上記構成において、集合タンク6の連結孔5の孔縁部にパッキン座12を凹陥した場合には、そのパッキン座12にシールパッキン10を嵌着することができ、組立て性の良いタンク接続構造となる。
図1は本発明の第1の実施の形態を示す要部縦断面図であって、図2はその要部分解斜視図であり、図3は同熱交換器の全体を示す斜視説明図である。なお、従来技術の熱交換器と同一の部品については同一の符号を付し、同一構造部分の説明は可能な限り省略する。
この熱交換器のモジュールコア4自体は、従来型のそれと同一である。即ち、チューブ1aとフィン1bとによりコア1を構成し、各チューブ1aの両端をチューブプレート2aのチューブ挿通孔に挿通し、その挿通部をろう付け固定すると共に、そのチューブプレート2aによって箱状の小タンク2の開後端を閉塞する。そして、小タンク2に連結パイプ3を貫通し、それら各部品間をろう付けまたは溶接により一体に接合したものである。
この補助パイプ8は、筒状部8aの一端にフランジ部8bが形成され、その筒状部8aの内周直径は連結パイプ3よりも大きく且つ、連結パイプ3に嵌着された状態のシールリング7の外直径よりも小に形成されている。そのため、補助パイプ8をシールリング7を介して連結パイプ3に被嵌したとき、シールリング7が弾性変形し、補助パイプ8と連結パイプ3との間を液密に形成できる。
なお、チューブプレート6aの連結孔5の直径および締め板9の開口9aの直径は、連結パイプ3の外直径及びそのリング溝3aに被嵌されたシールリング7の外直径よりも十分大に形成され、各モジュールコア4の連結パイプ3と集合タンク6の連結孔5との組立て性を向上させている。
次に、本発明のモジュール型熱交換器の組立て方法につき述べる。
先ず、各連結パイプ3の外周にシールリング7を被嵌し、図2に示す如くモジュールコア4の上側の連結パイプ3に締め板9の開口9aを挿入する。次いで、連結パイプ3に補助パイプ8を嵌着する。このとき補助パイプ8の筒状部8a内面がシールリング7を弾性変形し、両者間を液密に保持する。次いで、上側の小タンク2の補助パイプ8においては、そのフランジ部8bにシールパッキン10を着座する。下側の小タンク2においては、図3においてチューブプレート6aのパッキン座12にシールパッキン10を着座させる。このようなモジュールコア4を図3の如く整列し、各補助パイプ8を集合タンク6の連結孔5に嵌入する。そして、ボルトとナットとからなる締結具11により、チューブプレート6aのフランジ14と締め板9との間を締結固定する。すると、シールパッキン10が圧縮され、補助パイプ8と集合タンク6との間が液密に形成される。
なお、集合タンク6のチューブプレート6aの連結孔5の開口直径が補助パイプ8の外周直径よりも十分に大であるから、各小タンク2の連結パイプ3に被嵌された補助パイプ8を容易に連結孔5内に挿入することができる。また、補助パイプ8のフランジ部8bの外直径は連結孔5よりも十分大であると共に、パッキン座12の直径よりも十分小に形成することにより、補助パイプ8を連結孔5内で半径方向の何れにも移動が可能となる。
また、これらを分解するには前記の組立てと逆の順序により行えば良い。
なお、下側の集合タンク6においては、締め板9は予めチューブプレート6a上に配置して組み立てることができる。
1a チューブ
1b フィン
2 小タンク
2a チューブプレート
3 連結パイプ
3a リング溝
4 モジュールコア
5 連結孔
5a パイプ部
6a チューブプレート
7 シールリング
8 補助パイプ
8a 筒状部
8b フランジ部
9 締め板
9a 開口
10 シールパッキン
12 パッキン座
13 ボルト孔
14 フランジ
15 出入口パイプ
Claims (3)
- 多数のチューブおよびフィンからなるコア(1)の両端に小タンク(2)を有し、その小タンク(2)の外面に連結パイプ(3)が突設され、その連結パイプ(3)の外周にリング溝(3a)を有し、そのリング溝(3a)にシールリング(7)が被嵌される複数の独立したモジュールコア(4)と、
並列された複数のモジュールコア(4)の前記各連結パイプ(3)が嵌入される複数の連結孔(5)の有する一対の集合タンク(6)と、を具備するモジュール型熱交換器のタンク接続構造において、
前記シールリング(7)を介して、筒状部(8a)がその連結パイプ(3)に着脱自在に且つ、液密に被嵌され、一端にフランジ部(8b)が設けられた独立の補助パイプ(8)と、
その補助パイプ(8)のフランジ部(8b)の一方側の面に接する締め板(9)と、を具備し、
そのフランジ部(8b)の他方側の面が、シールパッキン(10)を介して、前記集合タンク(6)の前記連結孔(5)の孔縁部に接触し、その集合タンク(6)と前記締め板(9)との間が締結具(11)により締結固定されて、前記シールパッキン(10)が圧着されることを特徴とするモジュール型熱交換器のタンク接続構造。 - 請求項1において、
前記集合タンク(6)の連結孔(5)の内直径が、前記補助パイプ(8)の外周直径より十分大であり、補助パイプ(8)がその連結孔(5)内で半径方向に移動自在に形成されたモジュール型熱交換器のタンク接続構造。 - 請求項1または請求項2において、
前記集合タンク(6)の連結孔(5)の孔縁部に環状のパッキン座(12)が凹陥されたモジュール型熱交換器のタンク接続構造。
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