JP2008286471A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バーナ30にて加熱される調理用容器Nの底部から放射された赤外線のうちの特定波長域の赤外線の放射強度である赤外線強度を検出する赤外線強度検出手段40と、その赤外線強度検出手段40にて検出される赤外線強度に基づいて調理用容器Nの温度を求める温度算出手段50とが備えられ、温度算出手段50が、バーナ30にて形成される火炎から放射される赤外線のうちの特定波長域の赤外線の放射強度である火炎赤外線強度を記憶するように構成され、且つ、赤外線強度検出手段40にて検出される赤外線強度と前記火炎赤外線強度とに基づいて前記調理用容器Nの温度を求める。
【選択図】図1
Description
説明を加えると、例えば、調理用容器の底部ではなく調理用容器の縦向き周面部から放射された赤外線の強度を検出する構成とした場合には、調理用容器内に例えば天ぷら油等の収容物が少量だけ収容されている場合には、調理用容器の温度が収容物の温度に対応していないおそれがある。これに対して、調理用容器の底部から放射された赤外線の強度を検出するようにすると、収容物の量が少量であっても調理用容器の温度を収容物の温度に対応する状態で検出することが可能となるのである。
そして、前記特定波長域が、バーナにて形成される火炎から放射される赤外線の放射強度が他の波長領域の放射強度よりも小さい波長領域内に設定されるので、バーナの燃焼状態の変化等に起因して火炎から放射される赤外線の強度が変動するような場合であっても、前記調理用容器の底部から放射された赤外線のうちの特定波長域の放射強度である赤外線強度に対して、火炎からの赤外線の放射強度の変動量は相対的に少ないものとなる。
図1に示すように、加熱調理器としてのコンロは、円形の加熱用の開口1aを有する平板状の天板1、開口1aの上方に離間させて鍋等の調理用容器Nを載置可能な五徳2、その五徳2上に載置される調理用容器Nを加熱する加熱手段としてのガス燃焼式のバーナ30、そのバーナ30の作動を制御する燃焼制御部3、人為操作に基づいて燃焼制御部3にバーナ30への点火指令、消火指令、及び、火力設定指令等を指令する手動操作式の操作部4等を備えて構成されている。
図1に示すように、赤外線強度検出部40は、通過させる赤外線の波長域が互いに異なる2個のバンドパスフィルタ41a,41bと、それら2個のバンドパスフィルタ41a,41bを通過した赤外線を各別に検出する2個の赤外線検出素子42a,42bとを備えて構成して、調理用容器Nから放射される赤外線における互いに異なる2つの特定波長域夫々についての赤外線強度を検出するように構成されている。前記バンドパスフィルタ41a,41bは、所定の波長域の赤外線のみを透過させるように構成されている。この実施形態では、前記2つの特定波長域が、バーナ30にて形成される火炎から放射される赤外線の放射強度が他の波長領域の放射強度よりも小さい波長領域内に設定されている。具体的には、2つの特定波長域として、3.5μm以上且つ4.0μm以下の波長域、及び、9.0μm以上且つ12.0μm以下の波長域が設定されている。
又、温度算出部50が、前記火炎赤外線強度をバーナ30の燃焼量の変化に対応させて記憶するように構成され、且つ、赤外線強度検出部40にて検出される赤外線強度と燃焼量検出手段としての操作位置センサ11にて検出されるバーナ30の燃焼量に対応する前記火炎赤外線強度とに基づいて調理用容器Nの温度を求めるように構成されている。
すなわち、温度算出部50は、バーナ30の燃焼量と2つの特定波長域における火炎赤外線強度との相関関係を示す相関情報を記憶するように構成され、且つ、バーナ30の燃焼量と前記相関情報とから特定波長域における火炎赤外線強度を求めるように構成されている。このようなバーナ30の燃焼量と前記特定波長域における火炎赤外線強度との相関関係を示す相関情報は、予め実験により計測して温度算出部50の記憶部(図示省略)に書き込み記憶されている。
図2及び図3には、調理用容器N内に、例えば天ぷら油を収容している状態でバーナ30にて調理用容器が200℃にまで加熱されている場合の赤外線の放射強度スペクトル分布を示している。図3は、図2の記載内容を理解し易くするためにその一部を縦軸方向に拡大した図である。ちなみに、図中のラインL1は、バーナ30が略最大火力で燃焼している状態の赤外線の放射強度スペクトル分布であり、ラインL2は、バーナ30が中火力で燃焼している状態の赤外線の放射強度スペクトル分布であり、ラインL3は、バーナ30が小火力で燃焼している状態の赤外線の放射強度スペクトル分布である。
尚、以下の説明では、前記2つの波長域λ1,λ2のうち波長域λ2の方が波長域λ1よりも長波長側になる。
図6に、予め実験により求めた被加熱物(調理用容器N)の温度と前記赤外線強度検出部40における前記2つの波長域λ1,λ2夫々についての出力値(赤外線強度に対応する)との関係を示す。ちなみに、この図6に示す関係は、放射率(輻射率)が0.92の調理用容器を用いて得たものであり、バーナ30の火炎による影響の無い状態で計測した値である。
従って、放射率εが種々に異なる調理用容器N夫々の温度対赤外線強度比の関係を、共通の1つの温度対赤外線強度比の関係とすることができるのである。又、上述のように求めた図7に示す如き温度対赤外線強度比の関係が温度算出部50の記憶部に記憶されることになる。
以下、別実施形態を列記する。
又、このような構成や上記実施形態のように火炎赤外線強度に基づいて赤外線強度や温度の情報を補正するのではなく、赤外線強度検出手段にて検出される赤外線強度に基づいて調理用容器の温度を求めるための算出用パラメータを火炎赤外線強度に基づいて補正する構成としてもよい。例えば、図7に示すような温度対赤外線強度比の関係を示す近似式における係数を火炎赤外線強度の情報に基づいて補正する等、種々の構成にて実施するようにしてもよい。
例えば、予め、放射率の異なる複数の調理用容器を用いて、調理用容器の温度を複数の温度に異ならせて、複数の温度夫々について、前記複数の波長域夫々についての赤外線強度を計測し、その複数の波長域夫々についての赤外線強度を複数の温度夫々に対応させた状態でマップデータにして記憶させておく。そして、前記マップデータから、前記赤外線強度検出手段にて検出される前記複数の波長域夫々についての赤外線強度の関係に一致する又は類似する赤外線強度の関係を求めると共に、その求めた赤外線強度の関係に対応する温度を求め、その求めた温度を調理用容器の温度とするように構成する。ちなみに、この場合は、前記複数の波長域としては、上記実施形態のように2つの波長域でも良いし、3つ以上の波長域でも良い。
11 燃焼量検出手段
30 バーナ
40 赤外線強度検出手段
50 温度算出手段
N 調理用容器
Claims (4)
- 調理用容器を加熱するバーナと、前記バーナにて加熱される前記調理用容器の底部から放射された赤外線のうちの特定波長域の赤外線の放射強度である赤外線強度を検出する赤外線強度検出手段と、その赤外線強度検出手段にて検出される赤外線強度に基づいて前記調理用容器の温度を求める温度算出手段とが備えられた加熱調理器であって、
前記温度算出手段が、
前記バーナにて形成される火炎から放射される赤外線のうちの前記特定波長域の赤外線の放射強度である火炎赤外線強度を記憶するように構成され、且つ、
前記赤外線強度検出手段にて検出される赤外線強度と前記火炎赤外線強度とに基づいて前記調理用容器の温度を求めるように構成されている加熱調理器。 - 前記バーナの燃焼量を変更調整自在な燃焼量調整手段と、前記バーナの燃焼量を検出する燃焼量検出手段とが備えられ、
前記温度算出手段が、前記火炎赤外線強度を前記バーナの燃焼量の変化に対応させて記憶するように構成され、且つ、前記赤外線強度検出手段にて検出される赤外線強度と前記燃焼量検出手段にて検出される前記バーナの燃焼量に対応する前記火炎赤外線強度とに基づいて前記調理用容器の温度を求めるように構成されている請求項1記載の加熱調理器。 - 前記特定波長域が、前記バーナにて形成される火炎から放射される赤外線の放射強度が他の波長領域の放射強度よりも小さい波長領域内に設定されている請求項1又は2記載の加熱調理器。
- 前記赤外線強度検出手段が、異なる波長域である複数の前記特定波長域夫々の赤外線強度を検出するように構成され、
前記温度算出手段が、前記複数の特定波長域の夫々に対応する前記火炎赤外線強度を記憶するように構成され、且つ、前記複数の特定波長域について前記赤外線強度検出手段にて検出される複数の赤外線強度と前記複数の特定波長域について記憶されている複数の前記火炎赤外線強度とに基づいて前記調理用容器の温度を求めるように構成されている請求項3記載の加熱調理器。
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