JP2008285808A - レベリング材用の組成物及びその使用方法 - Google Patents

レベリング材用の組成物及びその使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】保管や運搬、そして施工現場でのレベリング材の生成が簡単に行えるだけでなく、施工したレベリング材に「ひび割れ」が発生するのを確実に防止することのできるレベリング材用の組成物を提供すること。
【解決手段】セメント40と水30とを加えてスラリー状のレベリング材に調製され、このレベリング材を基礎等のコンクリート表面に流し込んで、水平面を形成するために使用されるレベリング材用の組成物10であって、骨材と、減水材と、短繊維とを主原料としたこと。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベタ基礎や布基礎等の基礎を施工する際に利用される(セルフ)レベリング材を製造するための組成物に関し、特に、必要とされる機能を損なわないで施工後にひび割れが発生しないようにすることのできるレベリング材用の組成物に関するものである。
ベタ基礎や布基礎等の基礎は、その完成後の表面が完全な水平面を有していなければならないが、従来より一般に行われていた基礎施工では、コンクリート等で大まかな基礎を形成しておいて、モルタルのコテ作業等によって基礎の上面を水平状に均すことがなされていた。しかし、このような言わば手作業では、非常に手間も時間も掛かるだけでなく、完全に水平面を形成することが困難であるため、近年では、通常「セルフレベリング材」を使用した基礎施工が実施されている。
セルフレベリング材を使用した従来の基礎施工としては、例えば特許文献1に詳しい。この特許文献1に記載されている基礎施工では、「建物の基礎を施工する基礎施工方法であって、基礎型枠1にコンクリートを打設し、打設したコンクリート天端から所定の高さとなるように基礎天端高さを設定し、次いで、前記コンクリート天端に複数のせき止め用板15を所定間隔で設置し、隣り合うせき止め用板15,15で区画されたせき止め区画16に、セルフレベリング材9を前記コンクリート天端から前記基礎天端高さまで打設する」ものである。
セルフレベリング材は、「コンクリート天端から基礎天端高さまで打設する」ものであり、この打設だけによって水平面を形成しなければならないから、「流動性が高い」ものである必要がある。ところが、上記特許文献1では、セルフレベリング材の組成が明確には記載されておらず、どのような組成のものを採用してよいか不明であるが、セルフレベリング材の組成を明確に記載しているものとして特許文献2あるいは特許文献3がある。
特開2002−339376号公報、要約、代表図 特開平10−121708号公報、要約 特開2006−62881号公報、要約
特許文献2に記載された「床の施工方法およびセメント系セルフレベリング材」は、「セルフレベリング性水性組成物の打設、硬化の過程では、水分蒸発に伴う収縮により生じる打設表面のひび割れを防止する有効な手段が無かった」ことに着目してなされたもので、「セメント、フライアッシュおよび珪砂を基材とするセルフレベリング材料に水と泡消剤とを加え、さらにゴム系ラテックスを基材に対して0.1から10重量パーセント添加してなるセルフレベリング性水性組成物を、熱媒体を布設した下地に打設し、次いで熱媒体によりセルフレベリング性水性組成物を下地側から加熱して硬化させることにより、施工性が高く、ひび割れが無く、しかも養生期間が短い低コストの床の施工が可能となる。セルフレベリング性水性組成物3には、さらに、ガラクトマンナンを主成分とする水溶性天然多糖類のカチオン変成誘導体を基材に対して0.01から1重量パーセント添加することが好ましい」ものである。
しかしながら、この特許文献2に記載された「床の施工方法およびセメント系セルフレベリング材」は、「セメント」を主原料の一つとするものであるから、この「セメント」が本来的に有している問題、つまり「嵩張り重い」という問題を解決することはできていない。また、この特許文献2に記載された「セメント系セルフレベリング材」が長期間保管された場合に、その中の「セメント」が吸湿すると、当該「セメント系セルフレベリング材」に固化部分が発生し易くなり、綺麗なレベルを取ることができなくなる虞がある。
また、特許文献3に記載された「セルフレベリング性組成物」も、「安価で、かつ、大抵の土木・建設現場にある既製の材料で容易に現場混練でき、かつ、流動性があり、材料不分離性を有し、所望の強度があり、ひび割れを生じないセルフレベリング性組成物を提供すること」を目的としてなされ、「水とセメントと砂と減水剤とからなるセルフレベリング性組成物であって、減水剤を所定割合加えた水/セメント比(W/C)が30〜50重量%のセメントペーストに、JASS15M-103に規定するフロー値が16〜21cmとなるように砂の添加割合を調合している」ものである。
しかしながら、この特許文献3に記載された「セルフレベリング性組成物」も、「セメント」を主原料の一つとするものであるから、この「セメント」が本来的に有している問題、つまり「嵩張り重い」という問題を解決することはできていない。また、この特許文献3に記載された「セルフレベリング性組成物」が長期間保管された場合に、その中の「セメント」が吸湿すると、当該「セルフレベリング性組成物」に固化部分が発生し易くなり、綺麗なレベルを取ることができなくなる虞がある。
それだけでなく、上記の特許文献2に記載された「セメント系セルフレベリング材」あるいは特許文献3に記載された「セルフレベリング性組成物」は、いずれも各原料粒同志の結びつきを確実にするものが入っていないため、施工の状況によってはひび割れが発生することもある、と考えられる。
そこで、本発明者等は、保管や運搬、そして施工が簡単に行えるだけでなく、「ひび割れ」を確実に防止することのできるレベリング材用の組成物とするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、セメントは入れないで短繊維を混合しておくのが良い結果を生むことに気付き、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、保管や運搬、そして施工現場での「レベリング材」の生成が簡単に行えるだけでなく、施工したレベリング材に「ひび割れ」が発生するのを確実に防止することのできるレベリング材用の組成物を提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「セメント40と水30とを加えてスラリー状のレベリング材20に調製され、このレベリング材20を基礎50等のコンクリート表面に流し込んで、水平面を形成するために使用されるレベリング材20用の組成物10であって、
骨材と、減水材と、短繊維とを主原料としたことを特徴とするレベリング材20用の組成物10」
である。
すなわち、この請求項1に係る組成物10は、骨材と、減水材と、短繊維とを主原料としたものであり、図1に示すように、これにセメント40と水30とを加えてスラリー状のレベリング材20とするものである。換言すれば、この組成物10は、セメント40を全く含まないものであり、図1中に示した袋11等に詰めて保管や運搬がなされるものである。
この組成物10は、セメント40を含まないものであるから、図1に示したような、これを使用してレベリング材20を調製するまでの間は、セメント40によって嵩張ったり、重くなったりすることはないのであり、しかも、吸湿するセメント40を含まないのであるから、長期間保管したとしても変質することはないものとなっているのである。
また、この組成物10は、短繊維を含むものであるから、この組成物10を材料の一部として調製したレベリング材20を、図2に示すように基礎50上に流し込んで、図3に示すように固化させるにあたって、セメント40が、骨材は勿論セメント40との間に混在することになり、各骨材やセメント40の粒の間を結合させる。この短繊維の結合力によって、固化したレベリング材20にひび割れが発生することはないのである。
減水材は、当該組成物10を使用してレベリング材20を調製したとき、このレベリング材20の流動性を「水30」単独の場合に比較して低くなるようにするものである。そのために使用されているものであれば、この減水材としては特に限定されない。この減水材の必要な理由は、基礎50上に調製したレベリング材20を流し込んだとき、余り早く首位に流れ出ないようにして、レベリング材20の表面の高さの調製が行い易くなるようにするためである。
従って、この請求項1の組成物10は、保管や運搬、そして施工現場でのレベリング材20の生成が簡単に行えるだけでなく、施工したレベリング材20に「ひび割れ」が発生するのを確実に防止し得るものとなっているのである。
以上の課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載のレベリング材20用の組成物10について、
「骨材を97〜99.7重量%、減水材を0.2〜2.0重量%、短繊維を0.1〜2.0重量%としたこと」
である。
すなわち、この請求項2に係る組成物10では、レベリング材20を調製するための材料として最も適した配合割合としたものであり、減水材を0.2〜2.0重量%、短繊維を0.1〜2.0重量%とし、残りの大部分を骨材としたものである。
減水材は、その配合割合を0.2〜2.0重量%としなければならないが、その理由は、減水材が0.2重量%以下であると、レベリング材20としたときの流動性を必要程度に抑えることができないからであり、逆に、減水材が2.0重量%以上であると、今度はレベリング材20の流動性を抑え過ぎて、レベリング材20の基礎50上への均しが困難になるからである。中でも、この減水材の割合は、0.66重量%程度が最も好ましい。
短繊維は、その配合割合を0.1〜2.0重量%としなければならないが、その理由は、短繊維が0.1重量%以下であると、この短繊維による粒子結合という機能を十分発揮できないからであり、逆に、短繊維を2.0重量%以上を混入したとしても、それ程の結合効果が期待できないからである。中でも、この短繊維の混合割合は、を0.21重量%程度が最も好ましい。
勿論、当該組成物10中の骨材の混合割合は、残部の殆どであればよいが、97〜99.7重量%程度の範囲内に収めるのがよく、中でも、この骨材の混合割合は、99.13重量%程度が最も好ましい。
従って、この請求項2の組成物10は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮することは勿論、レベリング材20の材料としてより一層適したものとなっている。
また、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載のレベリング材20用の組成物10について、
「骨材の平均粒径を0.1mm以下としたこと」
である。
骨材は、当該組成物10を使用してレベリング材20を調製するにあたって、紛粒体であるセメント40と混合され、上述した短繊維が絡みつくものであり、セメント40程度の粒径であることが好ましい。その意味で、この骨材の平均粒径は0.1mm以下であることがよい。特に、一般に市販されている後述するフライアッシュを骨材とした場合には、その粒径規格が0.1mm以下であることから、この市販フライアッシュをそのまま骨材として利用できてコストダウンに繋がることになる。
従って、この請求項3の組成物10は、上記請求項1または2のそれと同様な機能を発揮することは勿論、レベリング材20とする場合のセメント40との混合を良好にし得るものとなっている。
さらに、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載のレベリング材20用の組成物10について、
「骨材はフライアッシュであること」
である。
フライアッシュは、製鉄炉から定期的かつ大量に出るものであり、処分に困るものであるが、これの利用を図ることは、産業廃棄物処理の上からも急務となっている。そして、このフライアッシュは、0.4mm以下の粒径のものとして調製されているものである。
そこで、この処分に困っているフライアッシュを骨材とすることは、組成物10のコストダウンを図ることができるだけでなく、フライアッシュの処分が行えることに繋がるものである。勿論、フライアッシュは、「骨材」としての機能を十分有しているものであるから、レベリング材20となってもこれの強度を十分なものとすることができるものである。
従って、この請求項4の組成物10は、上記請求項1〜3のそれと同様な機能を発揮することは勿論、コストダウンを図り得るものとなっている。
また、上記課題を解決するために、請求項5に係る発明の採った手段は、
「骨材と減水材と短繊維とを主原料とするレベリング材20用の組成物10を施工現場に輸送し、組成物10が15〜30重量%に、セメント40を40〜65重量%、水30を17〜32重量%加えてスラリー化してレベリング材20とするようにしたことを特徴とする組成物10の使用方法」
である。
すなわち、この請求項5に係る発明は、上記請求項1〜請求項4で述べてきた組成物10の使用方法であり、図1に示すように、この組成物10をセメント40に加えながら、水30を適宜加えてスラリー化してレベリング材20に調製するための使用方法である。
この場合重要なことは、まず、組成物10を施工現場に輸送し、そこでセメント40と水30を加えながらレベリング材20として調製することである。換言すれば、この使用方法での組成物10は、施工現場に輸送してレベリング材20に調製するまでの間は、セメント40とは全く無関係に保管、そして運搬するようにすることである。このようにすることによって、セメント40の「嵩張って重い」という欠点、及びセメント40の吸湿性による変化を完全に回避できるのである。
そして、この組成物10を使用するためには、施工現場において、当該組成物10が15〜30重量%に、セメント40を40〜65重量%、水30を17〜32重量%加えてスラリー化してレベリング材20とするのである。これによって、セメント40の欠点が完全に回避される。
従って、この請求項5の組成物10の使用方法によれば、セメント40の欠点を完全に回避しながら、組成物10を一つの材料としてレベリング材20の調製を施工現場にて行えるのである。
さらに、上記課題を解決するために、請求項6に係る発明の採った手段は、
「骨材と減水材と短繊維とを主原料とするレベリング材20用の組成物10を施工現場に輸送し、組成物10が15〜30重量%に、セメント40を40〜65重量%、水30を17〜32重量%加えてスラリー化してレベリング材20とし、このレベリング材20を基礎50等のコンクリート表面に流し込んで、水平面を形成するようにした組成物10の使用方法」
である。
すなわち、この請求項6に係る発明は、上記請求項1〜請求項4で述べてきた組成物10のもう一つの使用方法であり、図1に示すように、この組成物10をセメント40に加えながら、水30を適宜加えてスラリー化してレベリング材20に調製し、このレベリング材20を、図2にも示すように、基礎50等のコンクリート表面に流し込んで、水平面を形成するための組成物10の使用方法である。
この請求項6の使用方法によれば、上述してきた組成物10を一つの材料としながら、レベリング材20によるひび割れのない平面が形成し得るのである。
以上、詳述した通り、本発明においては、
「セメント40と水30とを加えてスラリー状のレベリング材20に調製され、このレベリング材20を基礎50等のコンクリート表面に流し込んで、水平面を形成するために使用されるレベリング材20用の組成物10であって、
骨材と、減水材と、短繊維とを主原料としたこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、保管や運搬、そして施工現場でのレベリング材20の生成が簡単に行えるだけでなく、施工したレベリング材20に「ひび割れ」が発生するのを確実に防止し得る組成物10を提供することができるのである。
また、請求項5に係る発明では、
「骨材と減水材と短繊維とを主原料とするレベリング材20用の組成物10を施工現場に輸送し、組成物10が15〜30重量%に、セメント40を40〜65重量%、水30を17〜32重量%加えてスラリー化してレベリング材20とするようにしたことを特徴とする組成物10の使用方法」
にその構成上の特徴があり、これにより、セメント40の欠点を完全に回避しながら、組成物10を一つの材料としてレベリング材20の調製を施工現場にて行うことができるのである。
さらに、請求項6に係る発明では、
「骨材と減水材と短繊維とを主原料とするレベリング材20用の組成物10を施工現場に輸送し、組成物10が15〜30重量%に、セメント40を40〜65重量%、水30を17〜32重量%加えてスラリー化してレベリング材20とし、このレベリング材20を基礎50等のコンクリート表面に流し込んで、水平面を形成するようにした組成物10の使用方法」
にその構成上の特徴があり、これにより、上述してきた組成物10を一つの材料としながら、レベリング材20によるひび割れのない平面を形成することができるのである。
以上のように構成した各請求項に係る発明を、最良の形態に基づいて説明するが、この最良形態では、本発明に係る組成物10自体は勿論のこと、これを使用してレベリング材20を生成してから、基礎50上にレベリング材20による平面を形成する場合まで、施工の順に従って、当該組成物10の使用方法を含めて説明していくこととする。
まず、組成物10であるが、全て乾燥重量で、骨材を99.13重量%、減水材を0.66重量%、短繊維を0.21重量%容易して、これらを混合した。骨材としては、平均粒径が0.1mm以下のフライアッシュを採用し、減水材としては市販のものを採用した。また、短繊維としては、例えばロックウール等の無機系素材を採用し、これらを3〜5mm程度の長さのものに揃えた。
上記比率で混合して形成した組成物10を袋11に詰めて、20Kg〜30Kgの製品とした。この場合、レベリング材20とすべき材料の一つであるセメント40との割合、つまり、
[(組成物10;15〜30重量%)/(セメント40;40〜65重量%)]
を考慮して、袋11に詰められた組成物10の重さと、市販されている袋詰めされたセメント40の重さとの比の値がそれぞれ整数値となるようにすると、施工時に便利となる。
以上のような組成物10を使用して、図1に示したようにして、レベリング材20を調製するするのである。すなわち、まず、上記のような割合の骨材と減水材と短繊維とを主原料とするレベリング材20用の組成物10を施工現場に輸送する。施工現場に運ばれた組成物10は、セメント40を含んでいないのであるから、セメント40の吸湿性による変質はない。
運ばれてきた組成物10にセメント40と水30とを加えて混練するのであるが、この際には、組成物10が22.87重量%に対して、セメント40を52.89重量%、水30を24.24重量%加える。そして、これらを混練してスラリー化することにより、基礎50上を所定の流動性でもって流れるようなレベリング材20とするのである。
調製されたレベリング材20を、図2に示したように、型枠51で囲まれた基礎50上に流し込み、水平面を基礎50上に形成するのである。このレベリング材20の流し込みは、基礎50は硬化していない状態の内に行い、基礎50中に含まれているセメントや骨材と、レベリング材20中のセメント40や、組成物10中の骨材との親和性を良好にして、硬化したレベリング材20と基礎50との一体化が完全になり得るようにする。なお、硬化していない基礎50上に水平面の目印となる「天端レベル」を差し込んでおき、レベリング材20の上面がこの天端レベルの所定位置となるまで流し込むようにすることがなされる。
以上のようにして流し込まれたレベリング材20や基礎50が硬化した後に、型枠51を外した状態が図3に示してある。この硬化したレベリング材20の上面や側面には、ひび割れは全く存在しなかった。
本発明に係る組成物を使用してレベリング材を調製している様子を示す概略断面図である。 調製されたレベリング材を基礎上に流し込んでいる様子を示す斜視図である。 レベリング材が硬化した後に型枠を外して見た基礎の部分縦断面図である。
符号の説明
10 組成物
11 袋
20 レベリング材
30 水
40 セメント
50 基礎
51 型枠

Claims (6)

  1. セメントと水とを加えてスラリー状のレベリング材に調製され、このレベリング材を基礎等のコンクリート表面に流し込んで、水平面を形成するために使用されるレベリング材用の組成物であって、
    骨材と、減水材と、短繊維とを主原料としたことを特徴とするレベリング材用の組成物。
  2. 前記骨材を97〜99.7重量%、前記減水材を0.2〜2.0重量%、前記短繊維を0.1〜2.0重量%としたことを特徴とする請求項1に記載のレベリング材用の組成物。
  3. 前記骨材の平均粒径を0.1mm以下としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレベリング材用の組成物。
  4. 前記骨材はフライアッシュであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のレベリング材用の組成物。
  5. 骨材と減水材と短繊維とを主原料とするレベリング材用の組成物を施工現場に輸送し、前記組成物15〜30重量%に、セメント40〜65重量%、水17〜32重量%をと加えてスラリー化してレベリング材とするようにしたことを特徴とする組成物の使用方法。
  6. 骨材と減水材と短繊維とを主原料とするレベリング材用の組成物を施工現場に輸送し、前記組成物15〜30重量%に、セメント40〜65重量%、水17〜32重量%をと加えてスラリー化してレベリング材とし、このレベリング材を布基礎等のコンクリート表面に流し込んで、水平面を形成するようにした組成物の使用方法。
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