JP2008283940A - 育苗方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】育苗器を不要にし省力してマット苗を育成し、コストの低減を図る。
【解決手段】圃場の表面に無数の通水孔のあるシート(2)を敷設する第1工程と、シート(2)上を所定間隔毎に区分するように仕切材(3,…)を載置する第2工程と、仕切材(3,…)で区分された部分に床土を供給して播種する第3工程と、圃場に水を供給しシート(2)の通水孔を通して圃場上面から床土底面に灌水する第4工程により、苗を育苗する。前記構成によると、第1工程、第2工程、第3工程及び第4工程を実行することにより、育苗器を用いることなく、圃場(1)上面から床土底面に灌水し省力しながらマット苗を育苗することができる。
【選択図】図1
【解決手段】圃場の表面に無数の通水孔のあるシート(2)を敷設する第1工程と、シート(2)上を所定間隔毎に区分するように仕切材(3,…)を載置する第2工程と、仕切材(3,…)で区分された部分に床土を供給して播種する第3工程と、圃場に水を供給しシート(2)の通水孔を通して圃場上面から床土底面に灌水する第4工程により、苗を育苗する。前記構成によると、第1工程、第2工程、第3工程及び第4工程を実行することにより、育苗器を用いることなく、圃場(1)上面から床土底面に灌水し省力しながらマット苗を育苗することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、育苗器を使用せずに圃場を利用してマット苗を育苗する育苗方法に関する。
苗を育苗する育苗器において、側壁に排水孔を設け、底板に側壁の排水孔に向けて下りの傾斜面を設け、育苗器内の排水を容易にして苗の成育むらを防止するようにしたものは公知である(特許文献1)
特開平10−257826号公報
本発明は、育苗器を使用せずに省力しながらマット苗を育苗しようとするものであるである。
請求項1の発明は、圃場(1)の表面に無数の通水孔のあるシート(2)を敷設する第1工程と、前記シート(2)上を所定間隔毎に区分するように仕切材(3,…)を載置する第2工程と、前記仕切材(3,…)で区分されたところに床土を供給して播種する第3工程と、圃場(1)に水を供給し前記シート(2)の通水孔を通して圃場(1)上面から床土底面に灌水する第4工程からなる育苗方法とする。
前記構成によると、第1工程、第2工程、第3工程及び第4工程を実行することにより、育苗器を用いることなく、圃場(1)上面から床土底面に灌水し省力しながらマット苗を育苗することができる。
請求項1の発明は、従来の育苗器を不要にし省力しながら育苗コストの低減を図ることができる。
以下図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
この発明は、育苗箱を使用しないで水稲用の育苗苗を作るものである。
まず、図1(A)に示すように、圃場1の表面を代掻きロータリ(図示省略)により代掻きし均平にする。次いで、圃場表面が乾燥したら、図1(B)に示すようにに示すように、圃場1に所定間隔毎に前後方向に長い溝部1a,…を形成し育苗ベッド1b,…を形成する。次いで、図1(C)に示すように、育苗ベッド1b,…に無数の小孔の開いているビニールシート2,…を敷く。次いで、図1(D)に示すように、育苗ベッド1b,…に水稲用育苗箱のマット苗寸法(例えば短い280ミリあるいは長い580ミリ)を形成するように、例えば樹脂枠体3,…を前後方向に配置し、苗床用凹溝1c,…を構成する。次いで、図1(E)に示すように、苗床用凹溝1c,…に乾燥した肥料入りの床土を所定厚さ入れ、床土部1d,…を作る。次いで、この床土部1d,…に種籾を播種した後に、圃場1の前記溝部1a,…に貯水して育苗ベッド1b,…に灌水し、圃場表面からビニールシート2の小孔を経由して床土部1d,…に吸水し、床土部1d,…の表面に覆土し、その上側に例えばビニールシート(図示省略)で被覆し乾燥を防止し保温しながら育苗し、例えば、280ミリ幅の前後方向に長いマット苗を造る。そして、このマット苗を所定長さに切断し、田植機の苗載せ台に装填し植え付けていく。
この発明は、育苗箱を使用しないで水稲用の育苗苗を作るものである。
まず、図1(A)に示すように、圃場1の表面を代掻きロータリ(図示省略)により代掻きし均平にする。次いで、圃場表面が乾燥したら、図1(B)に示すようにに示すように、圃場1に所定間隔毎に前後方向に長い溝部1a,…を形成し育苗ベッド1b,…を形成する。次いで、図1(C)に示すように、育苗ベッド1b,…に無数の小孔の開いているビニールシート2,…を敷く。次いで、図1(D)に示すように、育苗ベッド1b,…に水稲用育苗箱のマット苗寸法(例えば短い280ミリあるいは長い580ミリ)を形成するように、例えば樹脂枠体3,…を前後方向に配置し、苗床用凹溝1c,…を構成する。次いで、図1(E)に示すように、苗床用凹溝1c,…に乾燥した肥料入りの床土を所定厚さ入れ、床土部1d,…を作る。次いで、この床土部1d,…に種籾を播種した後に、圃場1の前記溝部1a,…に貯水して育苗ベッド1b,…に灌水し、圃場表面からビニールシート2の小孔を経由して床土部1d,…に吸水し、床土部1d,…の表面に覆土し、その上側に例えばビニールシート(図示省略)で被覆し乾燥を防止し保温しながら育苗し、例えば、280ミリ幅の前後方向に長いマット苗を造る。そして、このマット苗を所定長さに切断し、田植機の苗載せ台に装填し植え付けていく。
また、図1(E)に示すように、苗床用凹溝1c,…に乾燥した肥料入りの床土を所定厚さ入れて床土部1d,…を形成するにあたり、圃場1の土から次のようにして、床土及び覆土用土を造ってもよい。水田土壌の表層を所定厚さ掻き取り必要量の土を確保する。次いで、掻き取った表土を一箇所にまとめ、ロータリ耕耘装置(図示省略)により砕土し、次いで乾燥し床土を製造する。次いで、例えば、5ミリの篩で選別し、次いで、3ミリの篩で選別する。次いで、図1(E)に示すように、苗床用凹溝1c,…に3ミリ以下の細かい土を入れて床土部1d,…を形成し、播種した後に3〜5ミリの土を覆土する。前記のようにすると、通常の圃場の土を用いてマット苗を安く造ることができる。
なお、圃場の土を利用して図1に示すようにマット苗を造るにあたり、土が粘土質の場合には、播種し、覆土6した後に覆土6には灌水せずに、育苗ベッド1b,…、ビニールシート2の小孔を経て床土部1dの底面から吸水し、発芽させるのがよい。覆土後に覆土6に灌水すると、粘土質の強い土であると、覆土6の表面が固まり、酸素不足による発芽障害が生じる。しかし、床土部1dの底面からの吸水であると、このような不具合を防止することができる。
また、図2に示すように、前記樹脂枠体3,…の上部に凹溝3aを構成すると、播種機4の左右車輪4a,4aを乗せて前後方向に移動させて、床土部1dに楽に播種することができる。
また、図3に示すように、樹脂枠体3,…の凹溝3a,…に覆土用枠体5,…の下部凸条5aを嵌合し、床土部1dの表面から所定高さ上方に覆土用枠体5,…の上側面が位置するように構成する。しかして、播種した床土部1dの上面に覆土用枠体5,…の上側面にそろえるように覆土6することにより、覆土6の厚さを揃えることができ、種籾の発芽を均等化し所定厚さのマット苗を作ることができる。
また、図4に示すように、樹脂枠体3,…の凹溝3a,…に覆土用枠体5,…の下部凸条5aを嵌合し、覆土用枠体5,…の上側面あるいは左右側面に、長さ表示付きの目盛5b,…を設けると、完成したマット苗を田植機の苗載せ台の長さに合わせて切断する際の目安になり、作業能率を高めることができる。
また、目盛5b,…に代えて、覆土用枠体5,…の左右両側部に上下方向の切欠き部を所定間隔毎に構成してもよい。このように構成すると、切断刃体を切欠き部に沿ってマット苗に切り込むことにより、マット苗の両端部まで円滑に切断することができる。
次に、図5に基づき箱状播種体11について説明する。
上面を開放した長方形の箱状播種体11の底板11a中央部には、左右方向及び前後方向に所定間隔隔てて播種孔12,…を設けている。また、箱状播種体11の底板11aの上面には、前記播種孔12,…と同じピッチで播種孔13a,…の設けられている播種板13を移動自在に接合状態に設けて、底板11aの大きな播種孔12,…と播種板13の小さな播種孔13a,…を合致する状態と合致しない状態とに変更できるように構成し、箱状播種体11と播種板13との間にはバネ16,16を介装し、底板11aの播種孔12,…と播種板13の播種孔13a,…とを合致しない状態に押圧付勢している。
上面を開放した長方形の箱状播種体11の底板11a中央部には、左右方向及び前後方向に所定間隔隔てて播種孔12,…を設けている。また、箱状播種体11の底板11aの上面には、前記播種孔12,…と同じピッチで播種孔13a,…の設けられている播種板13を移動自在に接合状態に設けて、底板11aの大きな播種孔12,…と播種板13の小さな播種孔13a,…を合致する状態と合致しない状態とに変更できるように構成し、箱状播種体11と播種板13との間にはバネ16,16を介装し、底板11aの播種孔12,…と播種板13の播種孔13a,…とを合致しない状態に押圧付勢している。
また、箱状播種体11の角部の隣接する側板11b,…を、すき間14,14を開けて補強板15,15で連結するにあたり、すき間14,14を大小の二種類に構成している。なお、箱状播種体11に大小のすき間14,14を開けて補強板15を連結するにあたり、バネ16,16を介装した取っ手18の反対側のだけ設けるようにしてもよい。
しかして、播種板13の小さな播種孔13a,…にコーティングした種子を入れ、補強板15,15の設けられている播種孔の構成されていない左右一側に余分の種子を移動する。次いで、バネ16,16に抗して播種板13を移動し、底板11aの大きな播種孔12,…に小さな播種孔13a,…を合致させて、育苗箱の床土に播種する。そして、余分の種子を大小のすき間14,14から容器17a,17bに回収する。
従来の箱状播種体の角部には、特公平7−110167号公報に示すように、同じ大きさのすき間が補強板により構成されていたので、余った種子を大小の容器に戻しにくいという不具合があった。しかし、前記構成によると、箱状播種体11の角部の隣接する側板11b,…間を、大小の異なるすき間14,14を開けて補強板15,15で連結したので、箱状播種体11の変形を防止しながら余った種子を大小のすき間14,14を利用して、大小の容器17a,17aに容易に戻すことができる。
次に、図6乃至図11に基づき育苗箱に播種する播種装置について説明する。
播種フレーム21には苗箱22,…を搬送する搬送コンベヤ23を設け、搬送コンベヤ23の上手側から下手側に向けて施肥装置24、床土供給装置25、播種装置26、施薬装置27、覆土装置28をそれぞれ配設している。
播種フレーム21には苗箱22,…を搬送する搬送コンベヤ23を設け、搬送コンベヤ23の上手側から下手側に向けて施肥装置24、床土供給装置25、播種装置26、施薬装置27、覆土装置28をそれぞれ配設している。
播種装置26は、図7に示すように、播種ホッパ26aの下部には調節板26bを設けて、種子を所定量ずつ流下口に繰り出し、反時計方向に回転する播種ロール26cの凹溝に種子を取り込み、播種ロール26cの表面に付着した余分の種子を第1ブラシ26dにより落下させるように構成している。そして、種子ロール26cの上部には回転ブラシ26eをバネにより弾圧的に圧接し、種子ロール26cの凹溝からあふれた種子を除去して、種子収容タンク26fに回収し、種子ロール26cの下方に回転した凹溝から搬送中の苗箱22の床土に播種するように構成している。また、播種ロール26cの播種位置から種子取り込み位置までの間に、固定状の落下ブラシ26gを設け、播種できなかった種子を苗箱22の床土上に掻き落とし、播種精度の向上と湿った種子の播種精度の向上を図っている。
また、図8に示すように、播種ロール26cの播種位置から種子取り込み位置までの間に、回転する落下ブラシ26gを設け、播種ロール26cの外周部に落下ブラシ26gの外周部を接触させて、播種ロール26cにより落下ブラシ26gを回転させながら播種残りの種子を落下するように構成してもよい。
また、図9に示すように構成してもよい。播種ロール26cを中空状に構成して内部に例えば球体39を入れ、播種ロール26cの内部に持ち上げ板26hを設け、回転しながら持ち上げ板39により球体39を上方に持ち上げて落下させて振動させ、播種ロール26cの凹溝に残っている種子を落下させても、前記と同様の効果が期待できる。
また、図10に示すように構成してもよい。播種ロール26cを中空状に構成して中に複数の球体39,…を入れ、播種ロール26cの内部を所定間隔毎に仕切るように複数の持ち上げ板26h,…を設ける。そして、この持ち上げ板26h,…の突出長さや先端の屈曲具合をそれぞれ異なるように構成し、回転時に持ち上げ板39,…により球体39,…を持ち上げて異なるタイミングで落下振動させ、播種ロール26cの凹に残っている種子を落下させるようにしても、前記と同様の効果が期待できる。
また、図11に示すように構成してもよい。播種ロール26cを中空状に構成し、播種ロール26cの播種位置から種子取り込み位置までの間に、例えば、角ロール30を回転可能に設け、角ロール30の角部を播種ロール26cの外周面に接触可能に配設する。前記構成によると、播種ロール26cの種子嵌合用の凹溝が通過する毎に振動を与え、播種できなかった種子を苗箱22の床土上に落下させることができる。
また、前記施肥装置24の施肥ロール(図示省略)にも同様に角ロール30を配設し、詰まった肥料を振動により落下するように構成してもよい。
次に、図12〜図22に基づき藺草やキク苗株を育苗器に挿す挿し機について説明する。
次に、図12〜図22に基づき藺草やキク苗株を育苗器に挿す挿し機について説明する。
この苗挿し機は、図12及び図13に示すように、育苗器31を載置して移送方向Rに向かって移送する育苗器移送装置Aと、苗を支持する苗支持体45が周回する苗供給装置Cと、この苗支持体45内の苗を挟持して移動して前記育苗器移送装置Aに配置された育苗器31に苗を挿す苗挿し装置Bと、育苗器31のセル31a,…内の土に穴を開ける穴開け装置Dを備えている。
育苗器移送装置Aには育苗器31の左右幅と略同じ幅に一対の枠体32,32が設けられ、この一対の枠体32,32の両端部には駆動軸34c,34cを軸架し、この駆動軸34c,34cに固着された駆動プーリ34b,34bが駆動用モータ(図示省略)により駆動される。この駆動プーリ34b,34bの回転により、駆動プーリ34b,34bに掛け渡された移送ベルト33が移動し、移送ベルト33上に載置された育苗器31が移送方向Rに向けて移送される。なお、育苗器31には苗を挿入できるセル31a、…が多数(本実施形態では一列につき20個)設けられている。
苗挿し装置Bに苗を供給する苗供給装置Cは、カップ形状の苗支持体45を平面視で略長円形状に形成する苗供給装置枠体46に沿って多数(本実施形態では把持具35aの4倍である40個)を連続して数珠繋ぎに配置している。苗支持体45を周回移動させる一対のスプロケット47,47は、苗供給装置枠体46の両端部にそれぞれ設けられ、一方のスプロケット47が駆動体となり、一対のスプロケット47,47間に掛け渡されたチエン(図示省略)の駆動により、他方のスプロケット47も連動される。一対のスプロケット47,47が回動すると、苗支持体45,…全体はスプロケット47,47の作用を受けて押され、苗供給装置枠体46に沿って略長円形状の軌跡を描いて時計方向に周回移動する。また、前記平面視で略長円形状に複数配置された苗支持体45,…の内側上方には供給する苗を載置する苗置き台36が設けられている。
苗支持体45,…は、図14及び図15に示すように、平面視円形状の上側苗支持部45aと、正面視五角形状で底部45bを三角形状に形成し、且つ表面側に苗取り出し用開口部45cを形成している受け体(下側苗支持部)45dから構成されている。そして、上側苗支持部15aと受け体45dとは多数の苗収容体15,…を連結させる上下2枚のプレート53a,53bに、それぞれに2個ずつ形成する孔53c,53dに挿入し、受け体45dの上面に屈曲形成した取付部45fを上側支持部45aに形成している溝部45gに差し込み、連結環54を受け体45dの後部に挟み付けるように取り付け、受け体45dの苗取り出し用開口部45cが歪み等により開いて、受け体45dが上側苗支持部45aから脱落するのを防止している。なお、前記プレート53aとプレート53bとは上下が互い違いに重なる状態で、苗収容体45を各孔53c,53dに挿入することにより連結している。
なお、苗支持体45を図22に示すように構成してもよい。苗支持体45の表面側に形成した苗取り出し用開口部45cには、上下左右に4分割した屈曲変形自在の上側左右閉鎖板81a,81b及び下側左右閉鎖板81c,81dを閉鎖するように対向配置し、上側左右閉鎖板81a,81bの上側端部及び下側左右閉鎖板81c,81dの下側端を取付具82,…により固着する。前記構成によると、閉鎖板81a,81b,81c,81dにより苗支持体45内の苗の落下を防止しながら、上側左右閉鎖板81a,81bの下側部及び下側左右閉鎖板81c,81dの上側部が前後に屈曲変形し開口部45cが開かれながら苗が取り出され、苗の供給精度を高めることができる。
また、苗支持体45,…の平面視円形状の上側苗支持部45aを図21に示すように構成してもよい。苗支持体45,…の平面視円形状の上側苗支持部45aを、開口面積が上側のど順次大きくなるようにし、且つ、平面視で周回方向の左右外側に向けて延出するように構成する。前記構成によると、上側苗支持部45aの上部開口面積が大きくなり、苗の挿入が容易になる。
また、図12の左半分に示すように、苗供給装置Cの一端は、育苗器31の左右幅方向より側方に向けて突出して配置し、作業者Nが苗支持体45,…に苗を投入する苗投入場所Mとなるスペースを形成している。そして、作業者Nが苗を投入する苗投入場所Mは、苗を把持具35aで把持する苗把持位置Fに隣接するスペースに設けている。
苗置き台36の上面には苗挿し機の運転停止をする切替スイッチ50を設け、苗投入場所Mの近傍には図示省略したが、電源スイッチ、リセットスイッチ、各種装置を作動するシーケンサー等を内蔵する操作盤や、苗供給装置Cの周回速度を作業者Nが足で調節するフートスイッチ等の作業者Nが操作する各種装置を集中的に配置し、作業者Nが苗収容体45,…に苗を投入しながら苗挿し機を運転制御できるように構成している。
また、図13に示すように、穴開け装置Dは、育苗器31のセル31a,…31a,…に詰めている土に苗を挿し込むための穴を形成する穴開け装置であり、育苗器31の長手方向に配置しているセル31a,…の数(この実施形態では20個)に対応して配置されたセル31a,…と同じ数の穴開けピン52a,…を取り付けている。穴開け装置Dで育苗器31のセル31a,…に詰めている土に苗を差し込むための穴を開けた後に、ベルト33で育苗器31が図13の矢印R方向に移動するので、苗把持部35でセル31a,…内の土に苗を差し込むことができる。
苗挿し装置Bは、図16に示すように、苗を保持するとき苗の茎を1本ずつ両側から把持する把持具35a,…を多数備えている。なお、この実施形態では10個の把持具35a,…を並列して把持具プレート35mに取り付けて把持部35を形成することで、同時に10本の苗を育苗器31のセル31a,…に苗挿しできるように構成している。
また、把持具35aは、ハンド開閉モータ40により開閉する一対の苗把持ハンド35c,35dと、それぞれ一体で横方向に移動するプレート35d,35eと、このプレート35d,35eにそれぞれ連結したアーム35f,35g等からなるリンク部材と、このリンク部材を介して作動させるハンド開閉カム35jを備えている。このハンド開閉カム35jはハンド開閉モータ40の回転軸に固定されているので、ハンド開閉モータ40が回転すると、リンク部材を介して一対の苗把持ハンド35b,35cが開閉作動する。
把持部35の把持具プレート35mの裏面はアーム63bの一端で支持され、アーム33bの他端は横移動プレート38上に配置された前後移動用モータ63の回転軸に固定されたカム63aに取り付けられることにより、握持部35は移送方向Rに沿った方向に前後移動可能に構成している。
横移動プレート38にはアーム63bの一端を取り付け、アーム65bの他端を横支持プレート39上に配置された横移動用モータ65の回転軸に固定されたカム65aに取り付けられることで、横移動プレート38は横支持プレート39に沿って移送方向Rと交差する方向Sに沿って育苗器移送装置Aの左右に移動可能に構成している。
また、図17に示すように、前記左右移動用モータ65の駆動により円形カム65aが回転すると、円形カム65aの周辺部に設けられた凹部56a1,…に各一対の苗把持バンド35b、35cの苗の把持位置検出用のリミットスイッチ67の端子67aが入り込む構成となっている。そして、前記左右移動用モータ65の駆動により横移動プレート38が移動すると、握持部35も移動する。横移動プレート38の移動中はリミットスイッチ67の端子67aはカム65aの外周面を摺動している。そして、端子67aがカム65aの凹部65a1に嵌まると、左右移動モータ65の駆動が停止し、横移動プレート38及び苗把持部35も停止する。
また、図17に示すカム65aは等速回転する左右移動用モータ65により一方向にフルに回転するのではなく、往復回動を繰り返す。図17に示すように、カム65aには凹部65a1,…が45度の角度毎に4個設けられている。カム35aの135度の回転で、横移動プレート38は育苗器1の一列分を4回で挿し木する横移動をする。従って、一対の苗把持ハンド35b,35cが10組設けられているので、これらの4回の作動で、1列のセル31a,…に40本の苗を挿す。このとき、苗把持ハンド35b,35cが苗供給装置Cの苗支持体45,…にある苗を把持する位置は、各苗挿し工程で変化しない。
次に、図18及び図19に基づき、育苗器移送装置Aの移送する際の育苗器31の移送位置検出装置について説明する。育苗器31の側壁31aに位置検出プレート71を装着している。この位置検出プレート71は、断面U字型に屈曲構成し、この上端屈曲部に所定間隔毎に切り欠きした検出溝71a,…を構成し、位置検出プレート71を長手方向に沿った前後方向視で左右対称に構成し、左右どちらから見ても検出溝71aが上下同じ長さをしている。
また、枠体32,32の育苗器31の移送経路の側方には、穴開け装置Dによる穴開け位置にある育苗器31を検出するための穴開け位置検出用センサ72と、苗挿し装置Bによる苗挿し位置にある育苗器31を検出するための苗挿し位置検出用センサ73を設けている。このセンサ72,73は、例えば金属を検出する光電式のセンサで、樹脂製の育苗器31自体には反応せず、金属製である前記検出プレート71の所定間隔毎の検出溝71a,…により所定距離の移動を検出するように構成している。
しかして、育苗器31のセル31a,…に土詰めし、水に漬けた後に育苗器31の側壁31aに位置検出プレート71を嵌合装着し、育苗器移送装置Aのベルト33上に育苗器31を載置し、移送位置を検出しながら間欠移送する。位置検出プレート71を正面視U字型の左右対称状に構成しているので、位置検出プレート71を前後どちら向きに装着しても位置検出をすることができ、育苗器31の移送位置を正確に検出することができる。
次に、前記苗挿し機の作用について説明する。
操作盤の電源スイッチ、運転スイッチを押すと、苗挿し機の各部が作動を開始する。作業者Nは苗投入場所Mにいて、周回する苗収容体45,…に1本ずつ苗を投入していく。苗収容体45,…に収容された苗は矢印T方向に回転し、略1回転して苗把持位置Fまで周回する。そのとき、センサ(図示省略)はスプロケット47,…の歯数をカウントしており、設定する歯数をカウントする毎に一時停止する。
操作盤の電源スイッチ、運転スイッチを押すと、苗挿し機の各部が作動を開始する。作業者Nは苗投入場所Mにいて、周回する苗収容体45,…に1本ずつ苗を投入していく。苗収容体45,…に収容された苗は矢印T方向に回転し、略1回転して苗把持位置Fまで周回する。そのとき、センサ(図示省略)はスプロケット47,…の歯数をカウントしており、設定する歯数をカウントする毎に一時停止する。
一方、育苗器移送装置Aのベルト33上で育苗器31が移送される。苗挿し装置Bと穴開け装置Dが育苗器31内の土に作用する苗挿し位置にある。このような状態で、育苗器31内の一列分のセル31a,…内の土に穴開け装置Dにより穴を開け、次いで、苗挿し装置Bが苗をセル31a,…内の穴に苗を植え付ける毎に、育苗器移送装置Aが間欠的に前進する。
なお、育苗器移送装置Aは左右移動用モータ65が育苗器1の一列の全部のセル31a,…内に同時に苗を植え付ける間は移動を停止し、一列分の全てのセル31a,…内に20個の苗の植え付けが終了すると、セル31aの1個分だけ前進する。
苗供給装置Cが苗把持位置で停止したら、苗把持具35a,…がそれぞれ対向する苗収容体45,…に収容する苗を取りに前進する。苗把持具35aが苗収容体45,…の苗供給開口部45eから苗を把持する位置まで進むと、開閉モータ40が駆動されて苗を把持し、再度元の位置まで後進する。そして、苗を把持した苗把持具35a,…は下降し、穴開け装置Dで開けた穴に苗の根元部を挿入する。
作業が終了したら、把持ハンド35b,35cは苗を放して後進し、次いで上昇して元の位置に戻る。この苗挿し作業の工程中に次の工程で苗挿しする苗を供給するために、苗収容体45,…が設定したスプロケット47の回転数分周回する。
また、苗供給装置Cを図20のように構成してもよい。苗供給装置Cから苗挿し装置Bに苗を供給する際に失敗した苗を、左右落下案内板76,76で受けて回収コンベヤ77に案内し、回収コンベヤ77の終端側を苗置き台36の切欠き穴36aを通して苗投入場所Mに搬送し回収するように構成する。前記構成によると、供給途中に落下した苗をオペレータは拾う必要がなく、作業能率を高めることができる。
1 圃場
2 シート
3 仕切材
2 シート
3 仕切材
Claims (1)
- 圃場(1)の表面に無数の通水孔のあるシート(2)を敷設する第1工程と、前記シート(2)上を所定間隔毎に区分するように仕切材(3,…)を載置する第2工程と、前記仕切材(3,…)で区分されたところに床土を供給して播種する第3工程と、圃場(1)に水を供給し前記シート(2)の通水孔を通して圃場(1)上面から床土底面に灌水する第4工程からなる育苗方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007134479A JP2008283940A (ja) | 2007-05-21 | 2007-05-21 | 育苗方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007134479A JP2008283940A (ja) | 2007-05-21 | 2007-05-21 | 育苗方法 |
Publications (1)
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JP2008283940A true JP2008283940A (ja) | 2008-11-27 |
Family
ID=40144264
Family Applications (1)
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JP2007134479A Pending JP2008283940A (ja) | 2007-05-21 | 2007-05-21 | 育苗方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008283940A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113455266A (zh) * | 2021-07-12 | 2021-10-01 | 枣阳市香木瓜技术开发服务中心 | 一种特大苹果型香木瓜育苗方法 |
-
2007
- 2007-05-21 JP JP2007134479A patent/JP2008283940A/ja active Pending
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