JP2008283753A - バッテリ保護装置およびバッテリ保護方法 - Google Patents

バッテリ保護装置およびバッテリ保護方法 Download PDF

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Abstract

【課題】センサのオフセットずれが生じている状況でも、過放電または過充電を防止することを目的とする。
【解決手段】放電制限の場合、下限電圧値以下、すなわち過放電の状態となったら、充電方向に電流を流すような制御値をPDUへ出力し、充電制限の場合、上限電圧値以上、すなわち過充電の状態となったら、放電方向に電流を流すような制御値をPDUへ出力するマップを有し、このような制御値によってPDUを制御することによって、バッテリの過充電および過放電を防止することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本実施形態は、バッテリ保護装置およびバッテリ保護方法の技術に関する。
走行用のモータを搭載した車両などに用いられる燃料電池に用いられる2次高圧バッテリなどのバッテリ(蓄電装置)における過放電および過充電を防止するためのバッテリ保護装置が提案されている。
このようなバッテリ保護装置では、バッテリの充放電を制御する制御値を算出し、この制御値をPDU(Power Drive Unit)へ出力する。PDUが、この出力制限値に応じて、バッテリの出力値を制御することによって、バッテリの過充電および過放電を防止する。このような技術において、バッテリ保護装置は、バッテリの電圧値であるバッテリ電圧値を監視するとともに、バッテリ電圧値の上限値(上限電圧値)および下限値(下限電圧値)を予め設定しておく。そして、バッテリ電圧値が、上限電圧値付近または下限電圧値付近となったら、バッテリ保護装置は、徐々に出力を0に近づけていく。バッテリ電圧値が上限電圧値または下限電圧値となったとき、バッテリ保護装置は、制御値を0とし、バッテリへの充放電を停止させる(すなわち、バッテリへの電流値であるバッテリ電流値を0とする)ことによって、過充電および過放電を防止する。
ここで、バッテリ電圧値とは、例えば、OCV(Open Circuit Voltage)である。また、複数の単セル電池が組電池となっているバッテリでは、最低電圧値を示している単セル電池の電圧値(最低セル電圧値)が、バッテリ電圧値として用いられる。
また、バッテリ電圧値以外にも、バッテリ内の温度を基に、バッテリ保護装置が、制御値を算出し、出力する技術もある。
また、バッテリ温度を基に、下限電圧値を決定し、バッテリ温度が決定した下限電圧値以下となったときに、バッテリの出力を制御する電池の出力制限装置(バッテリ保護装置)が提示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−4545号公報(図2、図3)
しかしながら、バッテリ電流値を0に制御しても、センサに生じるオフセットずれが原因で、実際にはセンサのオフセット分のバッテリ電流が流れていることがある。
このような状況では、バッテリ電流値を0に制御しても、実際に流れているバッテリ電流が原因で、バッテリの充放電が進み、結果として過充電または過放電が生じてしまうケースがある。
そこで、本発明の課題は、センサのオフセットずれが生じている状況でも、過放電または過充電を防止するバッテリ保護装置およびバッテリ保護方法を提供することにある。
前記課題を解決する本発明のうち請求項1または請求項11に記載の発明は、充放電可能な蓄電装置に接続可能であり、電圧検出部が検出した蓄電装置の電圧値を基に、蓄電装置における放電電力値を算出し、算出した放電電力値を制御値として、蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置へ出力し、電圧値が、蓄電装置における過放電の境界値である下限電圧値であった場合、所定の制御値を出力することによって、蓄電装置の放電を制御する処理部を有するバッテリ保護装置において、処理部は、検出された電圧値が、蓄電装置における下限電圧値より小さい値となったとき、蓄電装置における充電電力値を制御値として出力するバッテリ保護装置またはバッテリ保護方法であることを特徴とする。
請求項1または請求項11に係る発明によれば、バッテリ電圧値が下限電圧値より小さい値を示したときは、充電電力値を制御値として出力することによって、バッテリには充電方向の電流が流れる。これにより、バッテリの過放電を防止することができる。
また、請求項2は、請求項1に記載のバッテリ保護装置であって、蓄電装置は、充放電可能な複数の単セル電池により構成された組電池であり、電圧値は、複数の単セル電池のうち、最も小さい電圧値を示している単セル電池における電圧値であることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、最低の電圧値を示している単セル電池の電圧値を基準とすることで、バッテリ内のすべての単セル電池における過放電の防止を確実なものとすることができる。
さらに、請求項3または請求項12に係る発明によれば、充放電可能な蓄電装置に接続可能であり、蓄電装置における蓄電容量を基に、蓄電装置における放電電力値を算出し、算出した放電電力値を制御値として、蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置へ出力し、蓄電容量が、蓄電装置における過放電の境界値である下限容量値であった場合、所定の制御値を出力することによって、蓄電装置の放電を制御する処理部を有するバッテリ保護装置において、処理部は、蓄電容量が、蓄電装置における下限容量値より小さい値となったとき、蓄電装置における充電電力値を制御値として出力するバッテリ保護装置またはバッテリ保護方法であることを特徴とする。
請求項3または請求項12に係る発明によれば、蓄電装置の蓄電容量が下限容量値より小さい値を示したときには、充電電力値を制御値として出力することによって、バッテリには充電方向の電流が流れる。これにより、バッテリの過放電を防止することができる。
そして、請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のバッテリ保護装置であって、処理部は、温度検出部が検出した蓄電装置の温度と、電圧検出部が検出した蓄電装置の電圧値とを基に、蓄電装置からの放電電力値または蓄電装置への充電電力値を算出し、温度が低下するに従って放電電力値を低下させ、かつ充電電力値を上昇させることを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、制御値の算出の際に、バッテリの温度低下による内部抵抗の増加も考慮することにより、バッテリの過放電の防止を確実なものとすると同時に、急激な電圧の変化を防止することができる。
また、請求項5に係る発明は、請求項4に記載のバッテリ保護装置であって、蓄電装置は、充放電可能な複数の単セル電池により構成された組電池であり、温度は、複数の単セル電池のうち、最低の温度を示している単セル電池の温度であることを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、バッテリ内において最低の温度を示している単セル電池の温度を基準とすることで、他の単セル電池における過放電の防止を保証し、バッテリの過放電の防止を確実なものとすることができる。
また、請求項6または請求項13に記載の発明は、充放電可能な蓄電装置に接続可能であり、電圧検出部が検出した蓄電装置の電圧値を基に、蓄電装置における充電電力値を算出し、算出した充電電力値を制御値として、蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置へ出力し、電圧値が、蓄電装置における過充電の境界値である上限電圧値であった場合、所定の制御値を出力することによって、蓄電装置の充電を制御する処理部を有するバッテリ保護装置において、処理部は、検出された電圧値が、上限電圧値より大きい値となったとき、蓄電装置における放電電力値を制御値として出力するバッテリ保護装置またはバッテリ保護方法であることを特徴とする。
また、請求項6または請求項13に係る発明によれば、バッテリ電圧値が上限電圧値より大きい値を示したときは、放電電力値を制御値として出力することによって、バッテリには放電方向の電流が流れる。これにより、バッテリの過充電を防止することができる。
また、請求項7に係る発明は、請求項6に記載のバッテリ保護装置であって、蓄電装置は、充放電可能な複数の単セル電池により構成された組電池であり、電圧値は、複数の単セル電池のうち、最も大きい電圧値を示している単セル電池における電圧値であることを特徴とする。
請求項7に係る発明によれば、最大の電圧値を示している単セル電池の電圧値を基準とすることで、バッテリ内のすべての単セル電池における過充電の防止を確実なものとすることができる。
さらに、請求項8または請求項14に係る発明は、充放電可能な蓄電装置に接続可能であり、蓄電装置における蓄電容量を基に、蓄電装置における放電電力値を算出し、算出した充電電力値を制御値として、蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置へ出力し、蓄電容量が、蓄電装置における過充電の境界値である上限容量値であった場合、所定の制御値を出力することによって、蓄電装置の充電を制御する処理部を有するバッテリ保護装置において、処理部は、蓄電容量が、上限容量値より大きい値となったとき、蓄電装置における放電電力値を制御値として出力するバッテリ保護装置またはバッテリ保護方法であることを特徴とする。
請求項8および請求項14に係る発明によれば、蓄電装置の蓄電容量が上限容量値より大きい値を示したときには、放電電力値を制御値として出力することにより、バッテリには放電方向の電流が流れる。これにより、バッテリの過充電を防止することができる。
そして、請求項9に係る発明は、請求項6から請求項8のいずれか一項に記載のバッテリ保護装置であって、処理部は、温度検出部が検出した蓄電装置の温度と、電圧検出部が検出した蓄電装置の電圧値とを基に、蓄電装置からの放電電力値または蓄電装置への充電電力値を算出し、温度が低下するに従って放電電力値を低下させ、かつ充電電力値を上昇させることを特徴とする。
請求項9に係る発明によれば、制御値の算出の際に、バッテリの温度低下による内部抵抗の増加も考慮することにより、バッテリの過充電の防止を確実なものとすると同時に、急激な電圧の変化を防止することができる。
また、請求項10に係る発明は、請求項9に記載のバッテリ保護装置であって、蓄電装置は、充放電可能な複数の単セル電池により構成された組電池であり、温度は、複数の単セル電池のうち、最低の温度を示している単セル電池の温度であることを特徴とする。
請求項10に係る発明によれば、バッテリ内において最低の温度を示している単セル電池の温度を基準とすることで、他の単セル電池における過充電の防止を保証し、バッテリの過充電の防止を確実なものとすることができる。
本発明によれば、センサのオフセットずれが生じている状況でも、過放電または過充電を防止するバッテリ保護装置およびバッテリ保護方法を提供することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態:放電制限]
まず、図1から図9を参照して、第1実施形態におけるバッテリ保護装置1によるバッテリ保護方法を説明する。
(システム構成)
図1は、第1実施形態に係るバッテリ保護システムの構成例を示す機能ブロック図である。なお、本明細書に記載するバッテリ保護システムは、走行用のモータを搭載した車両や、推進用のモータを搭載した船舶などに用いられる。
バッテリ保護システム100は、2次高圧バッテリなどのバッテリ2と、PDU3(Power Drive Unit:請求項における充放電制御装置)と、このPDU3に接続している3相交流モータなどのモータ4(走行用のモータ)と、バッテリ2およびPDU3と接続し、バッテリ2から取得した各種計測値を基に、バッテリ2の充放電を制御するための制御値をPDU3に出力するバッテリ保護装置1とを有してなる。
PDU3は、バッテリ2から直流電力を得るとともに、この直流電力を三相の交流電力に変換してモータ4を駆動する。また、PDU3は、モータ4の回生電力を直流電力に変換して、バッテリ2の充電を行う。すなわち、PDU3は、これらの機能を使用して、バッテリ2からの電力の入出力を制御する。
バッテリ2は、充放電可能な複数の単セル電池21により構成された組電池であり、各単セル電池21には、各単セル電池21の電圧値(セル電圧値)を計測する電圧センサ22が備えられている。さらに、バッテリ2には、バッテリ2からPDU3に入出力される電流値(バッテリ電流値)などを計測している電流センサ23や、バッテリ2内の各部の温度(バッテリ温度)を計測している複数の温度センサ24を有してなる。本実施形態では、温度センサ24が、バッテリ2内に複数備えられ、最も低い温度を示している箇所、もしくは最も高い温度を示している箇所の温度を選択することで、最も低い、もしくは最も高い温度を示している単セル電池21の温度を間接的に計測しているが、これに限らず、単セル電池21ごとに温度センサ24を備えることで、最も低い、もしくは最も高い温度を示している単セル電池21の温度を直接的に計測してもよい。
バッテリ保護装置1は、各種のデータ処理を行う処理部11と、この処理部11に接続している計測値取得部13および記憶部12とを有してなる。
計測値取得部13は、バッテリ2に備えられた電圧センサ22や、電流センサ23や、温度センサ24から送られたセル電圧値や、バッテリ電流値や、バッテリ温度を取得する機能を有する。
記憶部12は、図2を参照して後記する最高温度−制御値マップ121や、図3を参照して後記する最低セル電圧−温度−制御値マップ122や、図4を参照して後記するSOC(State Of Charge)−OCV(Open Circuit Voltage)マップ123や、図5を参照して後記するOCV−温度−制御値マップ124などを格納している。また、記憶部12は、処理部11が処理中に算出した値を一時的に記憶する機能も有する。
処理部11は、温度制御処理部111、最低セル電圧制御処理部112、SOC制御処理部113、制御値決定出力部114、パラメータ選択部115、SOC算出部116および充放電状態監視部117を有してなる。
温度制御処理部111は、バッテリ温度のうち最も高い温度を示す最高温度を基に算出される制御値である温度制御値を算出する機能を有する。
最低セル電圧制御処理部112は、セル電圧値のうち最も低い値である最低セル電圧値と、バッテリ温度のうち、最も低い値を示す最低温度とを基に算出される制御値である最低セル電圧制御値を算出する機能を有する。
SOC制御処理部113は、SOCと、最低温度とを基に算出される制御値であるSOC制御値を算出する機能を有する。
制御値決定出力部114は、温度制御処理部111、最低セル電圧制御処理部112およびSOC制御処理部113において算出された温度制御値、最低セル電圧制御値およびSOC制御値のうち、最も小さい値を示している制御値を選択することによって、制御値を決定し、決定した制御値をPDU3へ送る機能を有する。
パラメータ選択部115は、計測値取得部13が計測した複数のセル電圧値、あるいは複数のバッテリ温度の中から、最低セル電圧値や、最高温度や、最低温度などを選択する機能を有する。
SOC算出部116は、例えばバッテリ電流値などを基に、電流積算算出法などを用いてSOCを算出する機能を有する。
充放電状態監視部117は、例えばPDU3から送られる充放電状態情報などを取得することによって、バッテリ2の状態が放電状態であるか、充電状態であるかを監視する機能を有する。
(最高温度−制御値マップ)
図2は、第1実施形態に係る最高温度−制御値マップの例を示す図である。
なお、本明細書において、正の値を有する制御値(放電側制御値:請求項における放電電力値)は、バッテリ2に放電させることを示し、負の値を有する制御値(充電側制御値:請求項における充電電力値)は、バッテリ2に充電させることを示すこととする。
図2に示す最高温度−制御値マップ121は、横軸に最高温度を示し、縦軸に制御値を示す。
最高温度−制御値マップ121に示すように、バッテリ保護装置1は、所定の温度T1までは、一定の値の放電側制御値を出力するが、最高温度がT1以上になると、徐々に出力する制御値を小さくする。すなわち、バッテリ保護装置1は、バッテリ2の放電側制御値を小さくするようにPDU3へ指示を送る。そして、最高温度が、T0となると、バッテリ保護装置1は、出力する制御値を0にする。すなわち、バッテリ保護装置1は、バッテリ2の充放電を停止するようにPDU3へ指示する。
このように、所定の温度以上となったときに、バッテリ2の充放電を停止することで、バッテリ2を保護することができる。
(最低セル電圧−温度−制御値マップ)
図3は、第1実施形態に係る最低セル電圧−温度−制御値マップの例を示す図である。
図3に示す最低セル電圧−温度−制御値マップ122は、横軸に最低セル電圧値を示し、縦軸に制御値を示す。
最低セル電圧−温度−制御値マップ122に示すように、温度一定の下において、最低セル電圧値が所定の電圧値V1以上であれば、バッテリ保護装置1は、一定の正の制御値(放電側制御値)を出力する。バッテリ2からの放電が進むことで、最低セル電圧値が低下していき、最低セル電圧値が、所定の電圧値であるV1以下になると、バッテリ保護装置1は、出力する制御値を徐々に小さくしていく。そして、最低セル電圧値が、下限電圧値V0となったとき、バッテリ保護装置1は、出力する制御値を0とする。すなわち、最低セル電圧値が下限電圧値V0となったとき、バッテリ2の充放電を停止するよう、PDU3に指示を送る。ここで、下限電圧値V0とは、最低セル電圧値が、この値以下になると、バッテリ2が過放電の状態となる電圧値である。
制御値0を受けたPDU3は、バッテリ電流を停止させることにより、バッテリ2の充放電を停止させるが、電流センサ23のオフセットなどにより、実際には微弱なバッテリ電流が流れることがある。このバッテリ電流が放電方向の電流であった場合、バッテリ2の放電は、さらに進み、バッテリ2の最低セル電圧値は、さらに低下し、V0以下の値となってしまう。すなわち、過放電の状態となってしまう。
本実施形態では、最低セル電圧値が、V0以下になると、バッテリ保護装置1は、図3に示すように負の値の制御値(充電側制御値)を出力する。すなわち、バッテリ保護装置1は、バッテリ2の充電方向にバッテリ電流を流すようPDU3に指示する。したがって、電流センサ23のオフセットにより過放電が生じると、バッテリ2の充電を行い、過放電によって失われた電力を補う。これにより、大幅な過放電を防止することができる。
最低セル電圧値が、V0から所定の電圧値であるV2までの間は、バッテリ保護装置1によって出力される制御値が小さくなり、最低セル電圧値が、V2以下では、バッテリ保護装置1によって出力される制御値は一定となる。
一般的なバッテリ保護装置は、下限電圧値以下の制御値を考慮していない。従って、電流センサ23のオフセットにより、最低セル電圧値が、下限電圧値V0以下になっても、過放電を防止する手段がなかった。
なお、バッテリ保護装置1によって出力される制御値は、最低温度にも依存している。
最低セル電圧値が同じ値を示しているとき、最低温度が高くなるにつれ、放電側制御値は高くなり、充電側制御値は、低くなる。
また、最低セル電圧値が同じ値を示しているとき、最低温度が低くなるにつれ、放電側制御値は低くなり、充電側制御値は、高くなる。
(SOC−OCVマップ)
図4は、第1実施形態に係るSOC−OCVマップの例を示す図である。
図4に示すSOC−OCVマップ123は、横軸にSOCを示し、縦軸にOCVを示す。
図4に示すように、SOCとOCVは、相関性があり、SOC−OCVマップ123における曲線の形状は、バッテリ2の種類に依存する。
(OCV−温度−制御値マップ)
図5は、第1実施形態に係るOCV−温度−制御値マップの例を示す図である。
図5に示すOCV−温度−制御値マップ124は、図3における最低セル電圧−温度−制御値マップ122における最低セル電圧値を、OCVに置き換えたものであるため、説明を省略する。
なお、図5における下限OCV V0は、蓄電装置における下限容量値に対応するOCVである。下限容量値とは、これ以上の放電を行うと、過放電となってしまうバッテリ2の容量値である。すなわち、OCVが、下限OCV V0以下の値となってしまうと、バッテリ2が過放電の状態となってしまう。
(全体処理)
次に、図1から図5を参照しつつ、図6から図9に沿って、第1実施形態におけるバッテリ保護方法を説明する。
図6は、第1実施形態におけるバッテリ保護方法の全体処理の流れを示すフローチャートである。
なお、放電制限を行うか、充電制限を行うかは、充放電状態監視部117が、バッテリ2の充放電状態を監視することによって、選択する。
まず、計測値取得部13が、バッテリ2に備えられている各電圧センサ22、各温度センサ24および電流センサ23から、セル電圧値、各温度、およびバッテリ電流値を取得する(S1)。
次に、パラメータ選択部115が、各セル電圧値のうち、最も小さい値を示しているセル電圧値を選択することにより、最低セル電圧値を選択する(S2)。
次に、パラメータ選択部115が、ステップS1で取得した各温度のうち、最も大きい値を示している最高温度、および最も小さい値を示している最低温度のそれぞれを選択する(S3)。
次に、SOC算出部116が、SOC(State Of Charge)を算出する(S4)。SOCの算出は、例えば、ステップS1で取得したバッテリ電流値を記憶部12に記憶しておき、記憶したバッテリ電流値を時間に関して積算することによってSOCを算出する電流積算算出法などを用いて算出する。
次に、温度制御処理部111が、温度制御処理を行い(S5、図2参照)、温度制御値を算出する。温度制御処理の詳細は、図7を参照して後記する。
そして、最低セル電圧制御処理部112が、最低セル電圧制御処理を行い(S6、図3参照)、最低セル電圧制御値を算出する。最低セル電圧制御処理の詳細は、図8を参照して後記する。
さらに、SOC制御処理部113が、SOC制御処理を行い(S7、図4参照)、SOC制御値を算出する。SOC制御処理の詳細は、図9を参照して後記する。
次に、制御値決定出力部114が、ステップS5からステップS7で算出した温度制御値、最低セル電圧制御値およびSOC制御値のうち、最も小さい値を制御値としてPDU3へ出力する(S8)。
最後に、処理部11が、制御値を記憶部12に記憶させた(S9)後、充放電制御部は、ステップS1へ処理を戻す。
PDU3は、バッテリ保護装置1から出力された制御値に応じて、バッテリ2からの出力を制御する。このとき、制御値が充電側制御値であった場合は、モータ4の回生や、燃料電池からの電力の供給などによりバッテリ2への充電を行う。
(温度制御処理)
次に、図1および図2を参照しつつ、図7に沿って温度制御処理の説明を行う。
図7は、第1実施形態に係る温度制御処理の流れを示すフローチャートである。
まず、温度制御処理部111が、最大バッテリ温度を基に、記憶部12の最高温度−制御値マップ121を参照し、該当する制御値を温度制御値として算出し(S101)、算出した温度制御値を出力する(S102)。
(最低セル電圧制御処理)
次に、図1、図3および図6を参照しつつ、図8に沿って最低セル電圧制御処理の説明を行う。
図8は、第1実施形態に係る最低セル電圧制御処理の流れを示すフローチャートである。
最低セル電圧制御処理部112が、ステップS2およびステップS3で選択した最低セル電圧値と、最低温度とを基に、最低セル電圧−温度−制御値マップ122を参照し、該当する制御値を第1暫定制御値として算出する(S201)。
次に、最低セル電圧制御処理部112が、前回の処理におけるステップS9で記憶部12に記憶された制御値(前回制御値)を記憶部12から取得し、この前回制御値が、第1暫定制御値以下の値であるか否かを判定する(S202)。
ステップS202の結果、前回制御値が、第1暫定制御値以下ではない場合(S202→No)、最低セル電圧制御処理部112は、最低セル電圧制御値として第1暫定制御値を出力する(S203)。
ステップS202の結果、前回制御値が、第1暫定制御値以下である場合(S202→Yes)、最低セル電圧制御処理部112は、前回制御値に、予め設定してある所定の値を有する復帰レートを加算し、これを第2暫定制御値とする(S204)。
次に、最低セル電圧制御処理部112が、第2暫定制御値と、第1暫定制御値とを比較し、第2暫定制御値が第1暫定制御値以上であるか否かを判定する(S205)。
ステップS205の結果、第2暫定制御値が第1暫定制御値以上であった場合(S205→Yes)、最低セル電圧制御処理部112は、ステップS203へ処理を進める。
ステップS205の結果、第2暫定制御値が、第1暫定制御値以上ではなかった場合(S205→No)、最低セル電圧制御処理部112は、最低セル電圧制御値として第2暫定制御値を出力する(S206)。
図3に示すように、最低セル電圧−温度−制御値マップ122は、下限電圧値より小さい最低セル電圧値に対して充電側制御値(負の制御値)を対応させている。従って、電流センサ23などから得られる検出値にオフセットが生じ、最低セル電圧値が、下限電圧値より小さい値(すなわち、過放電の状態)になると、第1暫定制御値、第2暫定制御値および最低セル電圧制御値は、負の値となる。負の制御値が、PDUに入力されると、PDUは、図示しない燃料電池や、モータ4の回生などを利用して充電方向のバッテリ電流を流すよう制御する。従って、バッテリ2は、充電されることになり、過放電を防止することが可能となる。
(SOC制御処理)
次に、図1、図4、図5および図6を参照しつつ、図9に沿ってSOC制御処理の説明を行う。
図9は、第1実施形態に係るSOC制御処理の流れを示すフローチャートである。
まず、SOC制御処理部113が、ステップS4で算出したSOCを基に、OCV−SOCマップを参照して、OCVを算出する(S301)。
SOC制御処理部113が、ステップS301で算出したOCVと、ステップS3で選択された最低温度とを基に、OCV−温度−制御値マップ124を参照し、該当する制御値を第3暫定制御値として算出する(S302)。
次に、SOC制御処理部113が、前回の処理におけるステップS9で記憶部12に記憶された制御値(前回制御値)を記憶部12から取得し、この前回制御値が、第3暫定制御値以下の値であるか否かを判定する(S303)。
ステップS303の結果、前回制御値が、第3暫定制御値以下ではない場合(S303→No)、SOC制御処理部113は、SOC制御値として第3暫定制御値を出力する(S304)。
ステップS303の結果、前回制限値が、第3暫定制御値以下である場合(S303→Yes)、SOC制御処理部113は、前回制御値に、予め設定してある所定の値を有する復帰レートを加算し、これを第4暫定制御値とする(S305)。
次に、SOC制御処理部113が、第4暫定制御値と、第3暫定制御値とを比較し、第4暫定制御値が第3暫定制御値以上であるか否かを判定する(S306)。
ステップS306の結果、第4暫定制御値が第3暫定制御値以上であった場合(S306→Yes)、SOC制御処理部113は、ステップS304へ処理を進める。
ステップS306の結果、第4暫定制御値が、第3暫定制御値以上ではなかった場合(S306→No)、SOC制御処理部113は、SOC制御値として第4暫定制御値を出力する(S307)。
図5に示すように、OCV−温度−制御値マップ124は、下限OCVより小さいOCVに対して、充電側制御値(負の制御値)を対応させている。従って、電流センサ23などから得られる検出値にオフセットが生じ、OCVが、下限OCVより小さい値(すなわち、過放電の状態)になると、第3暫定制御値、第4暫定制御値およびSOC制御値は、負の値となる。負の制御値が、PDUに入力されると、PDUは、図示しない燃料電池や、モータ4の回生などを利用して充電方向のバッテリ電流を流すよう制御する。従って、バッテリ2は、充電されることになり、過放電を防止することが可能となる。
図3に示す最低セル電圧−温度−制御値マップ122や、図5に示すOCV−温度−制御値マップ124は、下限電圧値や、下限OCVより小さい値(すなわち、過放電の状態)に対して、負の制御値を対応させている。バッテリ保護装置1が、負の制御値をPDU3へ出力し、負の制御値を入力されたPDU3は、充電方向のバッテリ電流を流すようバッテリ電流を制御する。従って、電流センサ23などのオフセットによるバッテリ2の過放電を防止することが可能となる。
また、バッテリ2の放電制限を解除し、制御値の値を増加させる際に、復帰レートを加えることにより、急激な制御値の上昇を防ぐことができ、ドライバビリティーを損なうことなく車両が走行することが可能となる。
[第2実施形態:充電制限]
次に、図10から図19を参照して、第2実施形態(充電制限)におけるバッテリ保護装置1aによるバッテリ防止方法を説明する。
図1を参照しつつ、図10に沿って第2実施形態に係るバッテリ保護システムの構成例を説明する。
図10は、第2実施形態に係るバッテリ保護システムの構成例を示すブロック図である。
図10に示すバッテリ保護システム100aが、図1に示すバッテリ保護システム100と異なる点は、図1の最高温度−制御値マップ121、最低セル電圧−温度−制御値マップ122およびOCV−温度−制御値マップ124が、それぞれ充電制限用のマップである最高温度−制御値マップ121a、最高セル電圧−温度−制御値マップ122aおよびOCV−温度−制御値マップ124aに置き換わって、記憶部12aに記憶されている点である。最高温度−制御値マップ121a、最高セル電圧−温度−制御値マップ122aおよびOCV−温度−制御値マップ124aの詳細は、それぞれ図11から図13を参照して後記する。
また、図1に示す処理部11の最低セル電圧制御処理部112が、処理部11aの最高セル電圧制御処理部112aに置き換わっている点も異なる。
なお、第1実施形態に示すバッテリ保護装置1と、第2実施形態に示すバッテリ保護装置1aとは、別の装置として記載してあるが、同一の装置としてもよい。すなわち、第1実施形態のバッテリ保護装置1の処理部11に最高セル電圧制御処理部112aを加え、第1実施形態の記憶部12に、最高温度−制御値マップ121a、最高セル電圧−温度−制御値マップ122aおよびOCV−温度−制御値マップ124aを加えた構成としてもよい。
(最高温度−制御値マップ)
図11は、第2実施形態に係る最高温度−制御値マップの例を示す図である。
図11に示す最高温度−制御値マップ121aは、横軸に最高温度を示し、縦軸に制御値を示す。
最高温度−制御値マップ121aに示すように、バッテリ保護装置1aは、所定の温度T1までは、一定の値の充電側制御値を出力するが、最高温度がT1以上になると、徐々に出力する制御値を大きくする。すなわち、バッテリ保護装置1aは、バッテリ2の充電側制御値を小さくするようにPDU3へ指示を送る。そして、最高温度が、T0となると、バッテリ保護装置1aは、出力する制御値を0にする。すなわち、バッテリ保護装置1aは、バッテリ2の充放電を停止するようにPDU3へ指示する。
このように、所定の温度以上となったときに、バッテリ2の充放電を停止することで、バッテリ2を保護することができる。
(最高セル電圧−温度−制御値マップ)
図12は、第2実施形態に係る最高セル電圧−温度−制御値マップの例を示す図である。
図12に示す最高セル電圧−温度−制御値マップ122aは、横軸に最高セル電圧値を示し、縦軸に制御値を示す。ここで、最高セル電圧値とは、各セル電圧値のうちで、最も高い値を示している電圧値である。
最高セル電圧−温度−制御値マップ122aに示すように、温度一定の下において、最高セル電圧値が所定の電圧値V1以下であれば、バッテリ保護装置1aは、一定の負の制御値(充電側制御値)を出力する。バッテリ2からの充電が進むことで、最高セル電圧値が上昇していき、最高セル電圧値が、所定の電圧値であるV1以上になると、バッテリ保護装置1aは、出力する制御値を徐々に小さくしていく。そして、最高セル電圧値が、上限電圧値V0となったとき、バッテリ保護装置1aは、出力する制御値を0とする。すなわち、最高セル電圧値が上限電圧値V0となったとき、バッテリ2の充放電を停止するよう、PDU3に指示を送る。
ここで、上限電圧値とは、最高セル電圧値が、この値以上になると、バッテリ2が過充電の状態となる電圧値である。
制御値0を受けたPDU3は、バッテリ電流を停止させることにより、バッテリ2の充放電を停止させるが、電流センサ23のオフセットなどにより、実際には微弱なバッテリ電流が流れることがある。このバッテリ電流が充電方向の電流であった場合、バッテリ2の充電は、さらに進み、バッテリ2の最高セル電圧値は、さらに上昇し、V0以上の値となってしまう。すなわち、過充電の状態となってしまう。
本実施形態では、最高セル電圧値が、V0以上になると、バッテリ保護装置1aは、図12に示すように正の値の制御値(放電側制御値)を出力する。すなわち、バッテリ保護装置1aは、バッテリ2の放電方向にバッテリ電流を流すようPDU3に指示する。したがって、電流センサ23のオフセットにより過充電が生じると、バッテリ2の放電を行い、過充電によって蓄えられた電力を放出する。これにより、大幅な過充電を防止することができる。
最高セル電圧値が、V0から所定の電圧値であるV2までの間は、バッテリ保護装置1aによって出力される制御値が小さくなり、最高セル電圧値が、V2以状では、バッテリ保護装置1aによって出力される制御値は一定となる。
一般的なバッテリ保護装置1aは、上限電圧値以上の制御値を考慮していない。従って、電流センサ23のオフセットにより、最高セル電圧値が、上限電圧値V0以上になっても、過充電を防止する手段がなかった。
なお、バッテリ保護装置1aによって出力される制御値は、最低温度にも依存している。
最高セル電圧値が同じ値を示しているとき、最低温度が高くなるにつれ、放電側制御値は高くなり、充電側制御値は、低くなる。
また、最高セル電圧値が同じ値を示しているとき、最低温度が低くなるにつれ、放電側制御値は低くなり、充電側制御値は、高くなる。
(OCV−温度−制御値マップ)
図13は、本実施形態に係るOCV−温度−制御値マップの例を示す図である。
図13に示すOCV−温度−制御値マップ124aは、図12における最高セル電圧−温度−制御値マップ122aにおける最高セル電圧値を、OCVに置き換えたものであるため、説明を省略する。
なお、図5における上限OCV V0は、蓄電装置における上限容量値に対応するOCVである。上限容量値とは、これ以上の充電を行うと、過充電となるバッテリ2容量値である。すなわち、OCVが、上限OCV V0以上の値となってしまうと、バッテリ2が過充電の状態となってしまう。
図13におけるOCVは、電流積算法などを用いて算出したSOCを基に、図4に示されるSOC−OCVマップ123を参照することによって算出される。
次に、図10から図13を参照しつつ、第2実施形態におけるバッテリ保護装置1aによる過充電防止方法を説明する。
(全体処理)
次に、図4および図10から図13を参照しつつ、図14から図16に沿って、第2実施形態におけるバッテリ保護方法を説明する。
図14は、第2実施形態におけるバッテリ保護方法の全体処理の流れを示すフローチャートである。
図14において、図6に示す過放電防止方法のフローチャートと異なる点は、以下の点である。
1つ目は、ステップS1の後、パラメータ選択部115が、各セル電圧値のうち、最も大きい値を示しているセル電圧値を選択することにより、最高セル電圧値を選択する点である(S2a)。
また、2つ目は、図6のステップS6およびステップS7が、それぞれ過充電防止方法に対応した最高セル電圧制御処理(S6a:図12参照)およびSOC制御処理(S7a:図13参照)となっている点である。ステップS6aおよびステップS7aの処理については、それぞれ図15および図16を参照して後記する。
3つ目は、SOC制御処理の後、制御値決定出力部114が、ステップS5からステップS7aで算出した温度制御値、最高セル電圧制御値およびSOC制御値のうち、最も大きい値を制御値としてPDU3へ出力する点である(S8a)。
(最高セル電圧制御処理)
次に、図10、図12および図14を参照しつつ、図15に沿って最高セル電圧制御処理の説明を行う。
図15は、第2実施形態に係る最高セル電圧制御処理の流れを示すフローチャートである。
最高セル電圧制御処理部112aが、ステップS2aおよびステップS3で選択した最高セル電圧値と、最低温度とを基に、最高セル電圧−温度−制御値マップ122aを参照し、該当する制御値を第1暫定制御値として算出する(S201a)。
次に、最高セル電圧制御処理部112aが、前回の処理におけるステップS9で記憶部12aに記憶された制御値(前回制御値)を記憶部12aから取得し、この前回制御値が、第1暫定制御値以上の値であるか否かを判定する(S202a)。
ステップS202aの結果、前回制御値が、第1暫定制御値以上ではない場合(S202a→No)、最高セル電圧制御処理部112aは、最高セル電圧制御値として第1暫定制御値を出力する(S203a)。
ステップS202aの結果、前回制限値が、第1暫定制御値以上である場合(S202a→Yes)、最高セル電圧制御処理部112aは、前回制御値から、予め設定してある所定の値を有する復帰レートを減算し、これを第2暫定制御値とする(S204a)。
次に、最高セル電圧制御処理部112aが、第2暫定制御値と、第1暫定制御値とを比較し、第2暫定制御値が第1暫定制御値以下であるか否かを判定する(S205a)。
ステップS205aの結果、第2暫定制御値が第1暫定制御値以下であった場合(S205a→Yes)、最高セル電圧制御処理部112aは、ステップS203aへ処理を進める。
ステップS205aの結果、第2暫定制御値が、第1暫定制御値以下ではなかった場合(S205a→No)、最高セル電圧制御処理部112aは、最高セル電圧制御値として第2暫定制御値を出力する(S206a)。
図12に示すように、最高セル電圧−温度−制御値マップ122aは、上限電圧値より大きい最高セル電圧値に対して放電側制御値(正の制御値)を対応させている。従って、電流センサ23などから得られる検出値にオフセットが生じ、最高セル電圧値が、上限電圧値より大きい値(すなわち、過充電の状態)になると、第1暫定制御値、第2暫定制御値および最高セル電圧制御値は、正の値となる。正の制御値が、PDUに入力されると、PDUは、図示しない燃料電池や、モータ4の回生などを利用して放電方向のバッテリ電流を流すよう制御する。従って、バッテリ2は、放電されることになり、過充電を防止することが可能となる。
(SOC制御処理)
次に、図4、図10、図13および図14を参照しつつ、図16に沿ってSOC制御処理の説明を行う。
図16は、第2実施形態に係るSOC制御処理の流れを示すフローチャートである。
まず、SOC制御処理部113が、ステップS4で算出したSOCを基に、OCV−SOCマップを参照して、OCVを算出する(S301a)。
SOC制御処理部113が、ステップS301aで算出したOCVと、ステップS3で選択された最低温度とを基に、OCV−温度−制御値マップ124aを参照し、該当する制御値を第3暫定制御値として算出する(S302a)。
次に、SOC制御処理部113が、前回の処理におけるステップS9で記憶部12aに記憶された制御値(前回制御値)を記憶部12aから取得し、この前回制御値が、第3暫定制御値以上の値であるか否かを判定する(S303a)。
ステップS303aの結果、前回制御値が、第3暫定制御値以上ではない場合(S303a→No)、SOC制御処理部113は、SOC制御値として第3暫定制御値を出力する(S304a)。
ステップS303aの結果、前回制限値が、第3暫定制御値以上である場合(S303a→Yes)、SOC制御処理部113は、前回制御値から、予め設定してある所定の値を有する復帰レートを減算し、これを第4暫定制御値とする(S305a)。
次に、SOC制御処理部113が、第4暫定制御値と、第3暫定制御値とを比較し、第4暫定制御値が第3暫定制御値以下であるか否かを判定する(S306a)。
ステップS306aの結果、第4暫定制御値が第3暫定制御値以下であった場合(S306a→Yes)、SOC制御処理部113は、ステップS304aへ処理を進める。
ステップS306aの結果、第4暫定制御値が、第3暫定制御値以下ではなかった場合(S306a→No)、SOC制御処理部113は、SOC制御値として第4暫定制御値を出力する(S307a)。
図13に示すように、OCV−温度−制御値マップ124aは、上限OCVより大きいOCVに対して放電側制御値(正の制御値)を対応させている。従って、電流センサ23などから得られる検出値にオフセットが生じ、OCVが、上限OCVより大きい値(すなわち、過充電の状態)になると、第3暫定制御値、第4暫定制御値および最高セル電圧制御値は、正の値となる。正の制御値が、PDUに入力されると、PDUは、図示しない燃料電池や、モータ4の回生などを利用して放電方向のバッテリ電流を流すよう制御する。従って、バッテリ2は、放電されることになり、過充電を防止することが可能となる。
図12に示す最高セル電圧−温度−制御値マップ122aや、図13に示すOCV−温度−制御値マップ124aは、上限電圧値や、上限OCVより大きい値(すなわち、過充電の状態)に対して、正の制御値を対応させている。バッテリ保護装置1aが、正の制御値をPDU3へ出力し、正の制御値を入力されたPDU3は、放電方向のバッテリ電流を流すようバッテリ電流を制御する。従って、電流センサ23などのオフセットによるバッテリ2の過充電を防止することが可能となる。
また、バッテリ2の充電制限を解除し、制御値の値を下降させる際に、復帰レートを加えることにより、急激な制御値の下降を防ぐことができ、ドライバビリティーを損なうことなく車両が走行することが可能となる。
次に、図17に沿って、バッテリ2の充放電状態が充電であるときの比較例におけるバッテリ保護システム100のバッテリ2の挙動を説明する。
図17は、比較例におけるバッテリの挙動の例を説明する図であり、(a)は、バッテリ電流値の挙動を示すタイムチャートであり、(b)は、制御値の挙動の例を示す図であり、(c)は、バッテリ電圧値の挙動の例を示す図である。
図17(a)〜(c)において、横軸は、時間であり、図17(a)の縦軸は、バッテリ電流値であり、図17(b)の縦軸は、制御値であり、図17(c)の縦軸は、バッテリ電圧値である。
図17において、時間t0は、バッテリ電圧値が、上限電圧値V0に到達した時間である(図17(c))。これ以上充電すると、過充電となってしまうため、図17(b)に示すように、バッテリ保護装置1aは、PDU3へ制御値0を出力する。これにより、図17(a)に示すように、PDU3は、バッテリ電流値を0に制御し(検出電流値1001)、バッテリ2への充放電を停止することによって過充電とならないようにする
しかしながら、図17(a)に示すように、検出電流値1001が、0に押さえられている状態でも、電流センサ23のオフセットにより、実電流値1002が−I0(負の値は、充電方向に流れる電流を示す)流れていることがある。
このような場合、図17(c)に示すように、バッテリ2への充電が進み、バッテリ電圧値は、上限電圧値を超えてしまう。すなわち、実際の充電は停止しておらず、結果的に過充電となってしまう。
次に、図18および図19に沿って、第2実施形態の実施形態例におけるバッテリ保護システム100aのバッテリ2の挙動を説明する。
図18は、最低温度Tのときのバッテリ電圧−温度−制御値マップの例である。ここで、バッテリ電圧値は、最高セル電圧値でもよいし、OCVでもよい。また、最低温度は、一定であるものとする。
図18において、制御値が0となる上限電圧値をV0とする。バッテリ電圧値V1’に関する説明は、図19を参照して後記する。
図19は、図18のバッテリ電圧−温度−制御値マップを用いて、充電制限を行ったときのバッテリ2の挙動を示すタイムチャートであり、(a)は、バッテリ電流値の挙動を示すタイムチャートであり、(b)は、制御値の挙動の例を示す図であり、(c)は、バッテリ電圧値の挙動の例を示す図である。
図19(a)〜(c)において、横軸は、時間であり、図19(a)の縦軸は、バッテリ電流値であり、図19(b)の縦軸は、制御値であり、図19(c)の縦軸は、バッテリ電圧値である。
[時間t0]
図19における時間t0となったとき、バッテリ電圧値が上限電圧値V0となったとする(図19(c))。
このとき、これ以上充電を行わないようバッテリ保護装置1aは、制御値0をPDU3へ出力する(図19(b))。制御値0を入力されたPDU3は、バッテリ電流(検出電流値2001)を0にすることとで(図19(a))、バッテリ2の充放電を停止する。
しかしながら、電流センサ23のオフセットなどにより、実際にはこの時点で−I0の実電流(実電流値2002)がバッテリ2へと流れている。
[時間t1]
従って、バッテリ2の充電が進むことになり、バッテリ電圧値は、さらに上昇して時間t1において、V1’となる(V0<V1’:図19(c))。
すると、バッテリ保護装置1aは、バッテリ電圧−温度−制御値マップを参照して、バッテリ電圧値がV1’のときの制御値W1を算出し、算出した制御値W1をPDU3へ送る。
制御値W1は、放電側の制御値(正の値を有する制御値)であるので、PDU3は、バッテリ2からの検出電流値2001がI1であるバッテリ電流を流すよう制御する。このとき、電流センサ23のオフセットにより、実際には実電流値2002がI0であるバッテリ電流が流れる(図19(a))。
[時間t2]
すると、放電に伴い、バッテリ2のSOCが減少するため、バッテリ電圧値が減少する。そして、時間t2で、バッテリ電圧値が、例えば、V0まで減少する(図19(c))。
すると、バッテリ保護装置1aは、バッテリ電圧−温度−制御値マップから、バッテリ電圧値V0に対応する制御値0を算出し、この制御値を、PDU3におくる(図19(b))。PDU3では、バッテリ電流値(検出電流値2001)を0にすることで、充電を停止させるが、電流センサ23のオフセットにより、実際には実電流値2002が−I0である実電流が流れる(図19(a))。
[時間t3]
従って、バッテリ2への充電が進むこととなり、時間t3では、バッテリ電圧値が再びV1’となる(図19(c))。すると、バッテリ保護装置1aは、バッテリ電圧−温度−制御値マップを用いて、放電側の制御値W1を出力し(図19(b))、PDU3は、この値に従って放電を行う。
以下、バッテリ保護装置1aは、同様の処理を繰り返し、バッテリ2は、同様の挙動を繰り返す。
このような処理とすることで、バッテリ2は、充電と放電とを繰り返すこととなり、バッテリ2の大幅な過充電を防止することが可能となる。
なお、バッテリの充放電状態が、放電であるときは、図17〜図19の図において、上下が逆となった図となる。
また、第1実施形態および第2実施形態では、バッテリ2内の単セル電池22ごとの単セル電圧値を用いた制御の例を示したが、これに限らず、組電池全体としての上限電圧値や、下限電圧値を用いて、組電池全体の電圧値を用いた制御としてもよい。
さらに、図3、図5、図12および図13に示す各マップ122,124,122a,124aは、一例であり、バッテリ電圧値(最低セル電圧値、最高セル電圧値、OCVなど)と、制御値との対応関係の情報は、関数などで表現してもよい。
第1実施形態に係るバッテリ保護システムの構成例を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係る最高温度−制御値マップの例を示す図である。 第1実施形態に係る最低セル電圧−温度−制御値マップの例を示す図である。 第1実施形態に係るSOC−OCVマップの例を示す図である。 第1実施形態に係るOCV−温度−制御値マップの例を示す図である。 第1実施形態におけるバッテリ保護方法の全体処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態に係る温度制御処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態に係る最低セル電圧制御処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態に係るSOC制御処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係るバッテリ保護システムの構成例を示すブロック図である。 第2実施形態に係る最高温度−制御値マップの例を示す図である。 第2実施形態に係る最高セル電圧−温度−制御値マップの例を示す図である。 本実施形態に係るOCV−温度−制御値マップの例を示す図である。 第2実施形態におけるバッテリ保護方法の全体処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る最高セル電圧制御処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係るSOC制御処理の流れを示すフローチャートである。 比較例におけるバッテリの挙動の例を説明する図であり、(a)は、バッテリ電流値の挙動を示すタイムチャートであり、(b)は、制御値の挙動の例を示す図であり、(c)は、バッテリ電圧値の挙動の例を示す図である。 最低温度Tのときのバッテリ電圧−温度−制御値マップの例である。 図18のバッテリ電圧−温度−制御値マップを用いて、充電制限を行ったときのバッテリ2の挙動を示すタイムチャートであり、(a)は、バッテリ電流値の挙動を示すタイムチャートであり、(b)は、制御値の挙動の例を示す図であり、(c)は、バッテリ電圧値の挙動の例を示す図である。
符号の説明
1,1a バッテリ保護装置
2 バッテリ
3 PDU
4 モータ
11,11a 処理部
12 記憶部
13 計測値取得部
21 単セル電池
22 電圧センサ(電圧検出部)
23 電流センサ
24 温度センサ(温度検出部)
100,100a バッテリ保護システム
111 温度制御処理部
112 最低セル電圧制御処理部
112a 最高セル電圧制御処理部
113 SOC制御処理部
114 制御値決定出力部
115 パラメータ選択部
116 SOC算出部
117 充放電状態監視部
121,121a 最高温度−制御値マップ
122 最低セル電圧−温度−制御値マップ
122a セル電圧−温度−制御値マップ
123 SOC−OCVマップ
124,124a OCV−温度−制御値マップ
1001,2001 検出電流値
1002,2002 実電流値

Claims (14)

  1. 充放電可能な蓄電装置に接続可能であり、電圧検出部が検出した前記蓄電装置の電圧値を基に、蓄電装置における放電電力値を算出し、前記算出した放電電力値を制御値として、前記蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置へ出力し、前記電圧値が、前記蓄電装置における過放電の境界値である下限電圧値であった場合、所定の制御値を出力することによって、前記蓄電装置の放電を制御する処理部を有するバッテリ保護装置であって、
    前記処理部は、
    前記検出された電圧値が、前記蓄電装置における下限電圧値より小さい値となったとき、前記蓄電装置における充電電力値を前記制御値として出力することを特徴とするバッテリ保護装置。
  2. 前記蓄電装置は、充放電可能な複数の単セル電池により構成された組電池であり、
    前記電圧値は、前記複数の単セル電池のうち、最も小さい電圧値を示している単セル電池における電圧値であることを特徴とする請求項1に記載のバッテリ保護装置。
  3. 充放電可能な蓄電装置に接続可能であり、前記蓄電装置における蓄電容量を基に、前記蓄電装置における放電電力値を算出し、前記算出した放電電力値を制御値として、前記蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置へ出力し、前記蓄電容量が、前記蓄電装置における過放電の境界値である下限容量値であった場合、所定の制御値を出力することによって、前記蓄電装置の放電を制御する処理部を有するバッテリ保護装置であって、
    前記処理部は、
    前記蓄電容量が、前記蓄電装置における下限容量値より小さい値となったとき、前記蓄電装置における充電電力値を前記制御値として出力することを特徴とするバッテリ保護装置。
  4. 前記処理部は、
    温度検出部が検出した前記蓄電装置の温度と、電圧検出部が検出した前記蓄電装置の電圧値とを基に、前記蓄電装置からの放電電力値または前記蓄電装置への充電電力値を算出し、
    前記温度が低下するに従って前記放電電力値を低下させ、かつ前記充電電力値を上昇させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のバッテリ保護装置。
  5. 前記蓄電装置は、充放電可能な複数の単セル電池により構成された組電池であり、
    前記温度は、前記複数の単セル電池のうち、最低の温度を示している単セル電池の温度であることを特徴とする請求項4に記載のバッテリ保護装置。
  6. 充放電可能な蓄電装置に接続可能であり、電圧検出部が検出した前記蓄電装置の電圧値を基に、前記蓄電装置における充電電力値を算出し、前記算出した充電電力値を制御値として、前記蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置へ出力し、前記電圧値が、前記蓄電装置における過充電の境界値である上限電圧値であった場合、所定の制御値を出力することによって、前記蓄電装置の充電を制御する処理部を有するバッテリ保護装置であって、
    前記処理部は、
    前記検出された電圧値が、前記上限電圧値より大きい値となったとき、前記蓄電装置における放電電力値を前記制御値として出力することを特徴とするバッテリ保護装置。
  7. 前記蓄電装置は、充放電可能な複数の単セル電池により構成された組電池であり、
    前記電圧値は、前記複数の単セル電池のうち、最も大きい電圧値を示している単セル電池における電圧値であることを特徴とする請求項6に記載のバッテリ保護装置。
  8. 充放電可能な蓄電装置に接続可能であり、前記蓄電装置における蓄電容量を基に、前記蓄電装置における放電電力値を算出し、前記算出した充電電力値を制御値として、前記蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置へ出力し、前記蓄電容量が、前記蓄電装置における過充電の境界値である上限容量値であった場合、所定の制御値を出力することによって、前記蓄電装置の充電を制御する処理部を有するバッテリ保護装置であって、
    前記処理部は、
    前記蓄電容量が、前記上限容量値より大きい値となったとき、前記蓄電装置における放電電力値を前記制御値として出力することを特徴とするバッテリ保護装置。
  9. 前記処理部は、
    温度検出部が検出した前記蓄電装置の温度と、電圧検出部が検出した前記蓄電装置の電圧値とを基に、前記蓄電装置からの放電電力値または前記蓄電装置への充電電力値を算出し、
    前記温度が低下するに従って前記放電電力値を低下させ、かつ前記充電電力値を上昇させることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか一項に記載のバッテリ保護装置。
  10. 前記蓄電装置は、充放電可能な複数の単セル電池により構成された組電池であり、
    前記温度は、前記複数の単セル電池のうち、最低の温度を示している単セル電池の温度であることを特徴とする請求項9に記載のバッテリ保護装置。
  11. 充放電可能な蓄電装置に接続可能であり、電圧検出部が検出した前記蓄電装置の電圧値を基に、蓄電装置における放電電力値を算出し、前記算出した放電電力値を制御値として、前記蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置へ出力し、前記電圧値が、前記蓄電装置における過放電の境界値である下限電圧値であった場合、所定の制御値を出力することによって、前記蓄電装置の放電を制御する処理部を有するバッテリ保護装置におけるバッテリ保護方法であって、
    前記処理部が、
    前記検出された電圧値が、前記蓄電装置における下限電圧値より小さい値となったとき、前記蓄電装置における充電電力値を前記制御値として出力することを特徴とするバッテリ保護方法。
  12. 充放電可能な蓄電装置に接続可能であり、前記蓄電装置における蓄電容量を基に、前記蓄電装置における放電電力値を算出し、前記算出した放電電力値を制御値として、前記蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置へ出力し、前記蓄電容量が、前記蓄電装置における過放電の境界値である下限容量値であった場合、所定の制御値を出力することによって、前記蓄電装置の放電を制御する処理部を有するバッテリ保護装置におけるバッテリ保護方法であって、
    前記処理部が、
    前記蓄電容量が、前記蓄電装置における下限容量値より小さい値となったとき、前記蓄電装置における充電電力値を前記制御値として出力することを特徴とするバッテリ保護方法。
  13. 充放電可能な蓄電装置に接続可能であり、電圧検出部が検出した前記蓄電装置の電圧値を基に、前記蓄電装置における充電電力値を算出し、前記算出した充電電力値を制御値として、前記蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置へ出力し、前記電圧値が、前記蓄電装置における過充電の境界値である上限電圧値であった場合、所定の制御値を出力することによって、前記蓄電装置の充電を制御する処理部を有するバッテリ保護装置におけるバッテリ保護方法であって、
    前記処理部が、
    前記検出された電圧値が、前記上限電圧値より大きい値となったとき、前記蓄電装置における放電電力値を前記制御値として出力することを特徴とするバッテリ保護方法。
  14. 充放電可能な蓄電装置に接続可能であり、前記蓄電装置における蓄電容量を基に、前記蓄電装置における放電電力値を算出し、前記算出した充電電力値を制御値として、前記蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置へ出力し、前記蓄電容量が、前記蓄電装置における過充電の境界値である上限容量値であった場合、所定の制御値を出力することによって、前記蓄電装置の充電を制御する処理部を有するバッテリ保護装置におけるバッテリ保護方法であって、
    前記処理部が、
    前記蓄電容量が、前記上限容量値より大きい値となったとき、前記蓄電装置における放電電力値を前記制御値として出力することを特徴とするバッテリ保護方法。
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