JP2008282633A - 電池一体化回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コスト低減、軽量化、小型化、高性能化を可能とする電池一体化回路装置を提供する。
【解決手段】負極集電体502と正極集電体501をそれぞれ積層端に有する積層型電池と500、積層型電池の正極集電体または負極集電体のいずれか一方の集電体上に、異なる電導型を有する有機半導体の積層により回路が形成された有機半導体層510−590と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、電池一体化回路装置に係り、より詳細には、積層型電池の正極集電体または負極集電体のいずれか一方の集電体上に有機半導体を積層して回路を形成することにより、電池と回路を一体化し、製造コスト低減及び装置の軽量化、小型化、高性能化を可能とする電池一体化回路装置に関する。
積層型二次電池は、複数の二次電池(一つの電池を単電池と称する。)を積層して構成した電池であり、薄型、軽量で放熱性が良好であることに加え、単電池が直列接続された構造であるため大出力が可能であるといった優れた特性があり、ハイブリッド自動車の駆動用電源として使用されている。
しかし、自動車の駆動システムである電池、3相インバータ、モータといった要素はそれぞれ別体で作製されるため、これらの要素を結合するためには強電ハーネス等の外付け配線が必要となり、自動車の製造コストの低減および装置の軽量化、小型化を困難なものとしている。
また、上述した自動車の駆動システムである電池、3相インバータといった要素を結合するためには、それぞれの要素の形状の差異を吸収するためにある程度の長さを有する外付け配線が必要とされるため、外付け配線の配線抵抗による電力の損失が生じるとともに、外付け配線の寄生インダクタンスに起因するノイズをバイパスするためのコンデンサーが必要となり、さらに製造コストの低減を困難なものとしている。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、積層型二次電池の正極集電体または負極集電体のいずれか一方の集電体上に直接有機半導体を積層することによって自動車の駆動システムの要素である3相インバータ回路を形成し、製造コストの低減及び装置の軽量化を可能とする電池一体化回路装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明に係る電池一体化回路装置は、負極集電体と正極集電体をそれぞれ積層端に有する積層型電池と、前記積層型電池の正極集電体または負極集電体のいずれか一方の集電体上に、異なる電導型を有する有機半導体の積層により回路が形成された有機半導体層と、を有することを特徴とする。
本発明に係る電池一体化回路装置によれば、自動車の駆動システムの要素である3相インバータを、積層型二次電池と一体化した有機半導体により形成するため、3相インバータをディスクリート実装する必要がなく、電池と3相インバータを結合するための外付け配線も必要がないため、製造コストの低減効果を有する。
また、電池と3相インバータを結合するための外付け配線が不要なため、外付け配線の配線抵抗による電力損失が発生することがない。
また、外付け配線の寄生インダクタンスに起因するノイズをバイパスするためのコンデンサーが不要となるため、さらなる製造コストの低減効果を有する。
また、3相インバータは、積層型二次電池の正極集電体上に有機半導体の塗布若しくはインクジェット工程により積層することにより形成することができることから積層型二次電池の製造工程との整合性が非常に高く、連続的に製造可能なため、工程に要する時間を短縮化でき、このことにより製造コストの低減効果を有する。
さらに、3相インバータのディスクリート実装をせず、積層型二次電池と一体化した有機半導体の積層構造によりに形成するため、装置の軽量化、小型化を可能とする効果を有する。
以下、図面を用いて本発明に係る電池一体化回路装置について詳細に説明する。なお、以下本発明の実施の形態の説明において参照する図面においては、有機半導体層の構成要素の形状、寸法を誇張しているが、これは発明の理解を容易にするためである。また、「上」と表現する記載は、直上を意味するのみならず、何らかの層等を介して上に存在する場合をも含むものである。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電池一体化回路装置の全体を概略的に示したものである。図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る電池一体化回路装置は、積層型の双極型電池100と有機半導体層130が一体化されて形成される。ここで、図1においては、簡略化のため、双極型電池の単電池の積層構造は省略し、正極集電体110と負極集電体120のみを示した。半導体層130は、積層型の双極型電池構造の一方の積層端である正極集電体110上に異なる電導型を有する複数の有機半導体(例えば、N型半導体特性を有する有機半導体とP型半導体特性を有する有機半導体)を積層することにより平型のスイッチ回路を構成している。スイッチ回路は、後述するように、積層型の双極型電池100の正極集電体と装置の高電圧側電源電極との間に直列接続されることにより、アクチュエータに異常が発生し、電源供給を停止する必要が生じた場合にスイッチ回路を瞬時にオフするといった機能を有し得る。有機半導体層130の積層構造は、塗布又はインクジェット等のプロセスを用いて複数の有機半導体を積層させることにより形成することができる。有機半導体の材料は特に限定されないが、例えば、N型の有機半導体としてはフタロシアニン系が、P型の有機半導体としてはペンタセンが用いられうる。このような塗布又はインクジェットを用いて有機半導体層を製造するプロセスは、積層型の双極型電池を製造するプロセスとの整合性が非常に高く、これら2つのプロセスは連続的に製造可能であるため、工程に要する時間を短縮化でき、結果として製造コストを低減することが可能となる。
ここで、図1においては、積層型電池の一方の集積端である正極集電体上に有機半導体層が形成されているが、本発明はこれに限られず、積層型電池の他方の集積端である負極集電体上に有機半導体層が形成されてもよい。
本発明の第1実施形態に係る電池一体化回路装置によれば、スイッチ回路を積層型二次電池と一体化した有機半導体により形成するため、スイッチ回路をディスクリート実装する必要がなく、電池とスイッチ回路を接続するための外付け配線も必要がないため、製造コストの低減が可能となる。また、電池とスイッチ回路を接続するための外付け配線が不要なため、外付け配線の配線抵抗による電力損失が発生することがない。また、外付け配線の寄生インダクタンスに起因するノイズをバイパスするためのコンデンサーが不要となるため、さらに製造コストの低減が可能となる。また、スイッチ回路のディスクリート実装が不要であるため、装置の軽量化、小型化を可能とする効果を有する。
図2は、図1における積層型の双極型電池100の断面構造を示したものである。図2に示すように、積層型の双極型電池は、一の集電体210の一表面に形成された正極活物質層230とイオン伝導層250と他の集電体200の一表面に形成された負極活物質層240からなる単電池260を複数積層した構造を有する。積層型の双極型電池構造の一の積層端には正極集電体210が形成され、正極集電体210は積層型の双極型電池の正極の出力端子として機能する。また、積層型の双極型電池構造の他の積層端には負極集電体220が形成され、積層型の双極型電池の負極の出力端子として機能する。積層型二次電池は、薄型、軽量で放熱性が良好であることに加え、単電池が直列接続された構造であるため大出力が可能であるといった優れた特性を有する。
以下、単電池260を構成する要素について説明する。
[正極活物質層]
正極活物質層230は正極活物質を含み、正極活物質としては、リチウムと遷移金属との複合酸化物、遷移金属酸化物、遷移金属硫化物、PbO、AgOまたはNiOOHなどを用いることができる。
リチウムと遷移金属との複合酸化物としては、LiMnO、LiMnなどのLi−Mn系複合酸化物、LiCoOなどのLi−Co系複合酸化物、LiNiOなどのLi−Ni系複合酸化物、LiFeOなどのLi−Fe系複合酸化物、LiFePOなどのリチウムと遷移金属とのリン酸化合物、またはリチウムと遷移金属との硫酸化合物などが挙げられる。前記遷移金属酸化物としてはV、MnO、VMoO、またはMoOなどが挙げられる。前記遷移金属硫化物としてはTiSまたはMoSなどが挙げられる。
[負極活物質層]
負極活物質層240は負極活物質を含み、負極活物質としてはTiO、TiTiOまたはSnOなどの金属酸化物、Li4/3Ti5/3、またはLiMnNなどのリチウムと遷移金属との複合酸化物、Li−Pb系合金、Li−Al系合金、Li、およびCからなる群より選択される少なくとも1種などが挙げられる。
[イオン伝導層]
イオン伝導層250は、全固体高分子からなるセパレータに電解質をしみ込ませることによって形成され、正極活物質層と負極活物質層とを電気的に絶縁するとともに、放電時には負極活物質層から正極活物質層に流れるイオンを通過させ、充電時には正極活物質層から負極活物質層に流れるイオンを通過させる。セパレータは特に限定されないが、ポリプロピレン、またはポリオレフィンなどが挙げられる。これらは不織布または微多孔膜などの電解液を通過させる形状で用いられ得る。
イオン伝導層はその態様により電解液からなるもの、ゲル電解質からなるもの、または真性ポリマー電解質からなるものに分類することができる。
電解液は液状の電解質であり、電解液としては、非水溶媒に支持塩を溶解させたものを用いることができる。
前記非水溶媒としては特に限定されないが、プロピレンカーボネート(以下、「PC」とも記載する)、またはエチレンカーボネート(以下、「EC」とも記載する)などの環状カーボネート類;ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、またはジエチルカーボネートなどの鎖状カーボネート類;テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン、または1,3−ジオキソラン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;γ−ブチロラクトンなどのラクトン類;アセトニトリルなどのニトリル類;プロピオン酸メチルなどのエステル類;ジメチルホルムアミドなどのアミド類;酢酸メチル、ギ酸メチルなどのエステル類;スルホラン;ジメチルスルホキシド;および3−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オンからなる群より選択される少なくとも1種が挙げられる。
支持塩としては特に限定されないが、LiBF、LiPF、LiClO、Li(CSON、LiN(SOCF、およびLiN(SOからなる群より選択される少なくとも1種が挙げられる。電解液は目的に応じて他の添加剤を含み得る。
ゲル電解質は、化学結合、結晶化または分子の絡み合いなどの分子鎖間の相互作用によって三次元的な網目構造を構成したポリマー骨格に電解液を保持させたゲル状の電解質である。
骨格となるポリマーとしては、ポリマー状の電解質を用いてもよいし、イオン伝導性を有さないポリマーを用いてもよい。ポリマー状の電解質としては真性ポリマー電解質が挙げられる。イオン伝導性を有さないポリマーとしては特に限定されないが、PVDF、ポリビニルクロライド、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、これらの共重合体、またはこれらのアロイなどが挙げられる。
真性ポリマー電解質を構成するポリマーとしては特に限定されないが、ポリエチレンオキシド、またはポリプロピレンオキシドなどが挙げられる。
また、イオン電導性を向上させるために、支持塩を真性ポリマー電解質に添加したものをイオン伝導層としてもよいし、カルボキシル基、リン酸基、スルフォン酸基、シロキシルアミン基などのイオン性解離基を真性ポリマー電解質に導入したものをイオン伝導層としてもよい。
[集電体]
集電体200、210、220の材質は、特に限定されないが、ニッケル、ステンレス、鉄、チタン、アルミニウム、タンタル、ニオブ、ハフニウム、ジルコニウム、亜鉛、タングステン、ビスマス、および銅からなる群より選択される少なくとも1種が挙げられ、より好ましくはニッケルまたはステンレスであり、さらに好ましくはステンレスである。
集電体は単層構造で用いてもよいし、異なる種類の層で構成された多層構造で用いてもよいし、これらで被覆されたクラッド材を用いてもよい。
図3は、本発明の第1実施形態に係る電池一体化回路装置において、有機半導体層として形成されるスイッチ回路300を示したものである。スイッチ回路300は、積層型の双極型電池310の正極集電体と電池一体化回路モジュールの高電位側電源電極VDDとの間に直列接続され、例えば、電池の負荷要素であるアクチュエータに異常が発生し、電源供給を停止する必要が生じた場合にスイッチ回路を瞬時にオフするといった機能を有する。スイッチ回路300がオンしている間は、高電位側電源電極VDDからアクチュエータへ供給される電源電流はすべてスイッチ回路300を通して供給されるため、スイッチ回路300は、アクチュエータへ供給される電流の最大値Imaxを瞬時に供給できる性能を要し、かつ、高い信頼性が必要とされる。本発明の第1実施形態に係る電池一体化回路装置においては、スイッチ回路を駆動するための制御回路320は外付けの回路を実装することにより構成するが、有機半導体層によって構成されることもできる。また、スイッチ回路は、積層型の双極型電池310の負極集電体と電池一体化回路モジュールの低電位側電源電極VSSとの間に直列接続されてもよい。
図4は前記スイッチ回路の例として、縦型スイッチであるSIT(Static Induction Transistor)の構造を示したものである。SITスイッチを成す有機半導体層は、平面状のソース電極400とドレイン電極420との間に円筒状のゲート電極410が形成されるという構造を有する。積層型の双極型電池の正極集電体から供給された電源電流は、SITスイッチのドレイン電極からソース電極に向かうドレイン電流430としてSITスイッチを流れる。SITスイッチは、ゲート電極410に印加されるゲート電圧によりドレイン電流430をオン、オフ制御する。これにより、SITスイッチに接続されたアクチュエータへの電源供給を制御することができる。ここで、有機半導体層として形成され得るスイッチはSITスイッチに限定されず、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)スイッチ、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)スイッチであってもよい。
以上説明してきたように、本発明の第1実施形態に係る電池一体化回路装置によれば、従来ディスクリート実装していたスイッチ回路といった回路部品を積層型二次電池と一体化した有機半導体の積層により形成するため、電池と回路を接続するための外付け配線が不要となり、製造コストを低減することができる。また、電池と回路を接続するための外付け配線が不要となるため、外付け配線の配線抵抗による電力損失が発生することがない。また、外付け配線の寄生インダクタンスに起因するノイズをバイパスするためのコンデンサーが不要となるため、さらに製造コストを低減することができる。また、回路は、積層型二次電池の正極集電体上に有機半導体を塗布若しくはインクジェット工程により有機半導体の積層構造により形成されるため積層型二次電池の製造工程との整合性が非常に高く、連続的に製造可能なため、工程に要する時間を短縮化でき、これにより製造コストを低減することができる。さらに、回路部品をディスクリート実装しないので、装置の軽量化、小型化の効果を有する。
本発明の第2実施形態に係る電池一体化回路装置は、図3に示すスイッチ回路300を構成する有機半導体からなるトランジスタ素子において、スイッチに流れる電流の最大値Imax(A)を、スイッチにおいて電流が流れる部分の面積である有効面積So(cm)によって除して定まる電流密度の最大値が100(A/cm)であるとするものである。ここで、有効面積とは、スイッチ回路を構成するトランジスタ素子において電流が流れる部分の面積をいう。
電流密度の最大値が100(A/cm)である有効面積を有するスイッチが形成できるように積層型の双極型電池を設計することにより、本発明に係る電池一体化回路装置からは瞬時かつ急峻な電流供給をすることが可能になる。例えば、電池一体化回路装置に要求される電流を100Aとすると、電流密度を100(A/cm)にするためには必要なスイッチの有効面積Soは1(cm)となる。有機半導体の積層方向は、原則として、積層型の双極型電池の正極集電体の表面に垂直方向となるため、スイッチ回路を流れる電流の方向は有機半導体の積層方向と一致させることができる。そうすると、スイッチ回路を構成する有機半導体全体の面積に占める有効面積Soの割合は、有機半導体の表面積を利用して大きくすることができるため、スイッチ回路は、スイッチ回路を構成する有機半導体全体の面積に応じた電流を供給することができる。例えば、積層型の双極型電池のエネルギー密度を0.3(mAhr/cm)とすると、放電レート10Cでは約0.01秒電流を流し続けることができる。
また、本発明の第2実施形態に係る電池一体化回路装置において必要とされる大きさの有効面積Soをスイッチ回路が有する場合、すなわち、単位電流密度(A/cm)の下での有効面積So(cm)と前記電流の最大値Imax(A)との関係が、So≧Imax/100となるような十分な大きな面積をスイッチ回路が有する場合においては、その面積の大きさに起因して、あたかもスイッチング回路の出力に並列に容量が付加されているのと同等な効果を生じる。すなわち、電池一体化回路装置に要求される電流が急峻に立ち上がった場合においても、前記容量にチャージされている電荷によって積層型の双極型電池の能力を超える電流を補償し得るという新たな効果が生じる。従って、積層型の双極型電池の負荷が、複数の電力変換機などのパワーエレクトロニクス要素部品等であって、パワーエレクトロニクス要素部品間での急峻なエネルギーのやり取りに対応する必要がある場合であっても、そのために新たに外付け容量を実装する必要がなくなる。
本発明の第2実施形態に係る電池一体化回路装置によれば、第1実施形態と同様に、スイッチ回路を積層型二次電池と一体化した有機半導体の積層により形成するため、回路部品をディスクリート実装する必要がなく、電池とスイッチ回路を接続するための外付けケーブルも必要ないため、製造コストの低減効果及び装置の軽量化、小型化効果を有する。また、電池とスイッチ回路を結合するための外付けケーブルが不要なため、外付け配線の配線抵抗による電力損失が発生することがない。また、外付け配線の寄生インダクタンスに起因するノイズをバイパスするためのコンデンサーが不要となるため、さらに製造コストを低減することができる。また、回路は、積層型二次電池の正極集電体上に有機半導体を塗布若しくはインクジェット工程により形成されることから積層型二次電池の製造工程との整合性が非常に高く、連続的に製造可能なため、工程に要する時間を短縮化でき、これにより、製造コストを低減することができる。また、本発明の第2実施形態に係る電池一体化回路装置は薄い平板形状を有するため、放熱性に優れており、スイッチ回路を構成する素子や積層型の双極型電池が発熱した場合の冷却が容易になり、冷却機構を簡素化することにより製造コストを低減することができる。
さらに、本発明の第2実施形態に係る電池一体化回路装置によれば、スイッチ回路に流れる電流密度が100(A/cm)以下となるため、瞬時かつ急峻な電流供給をすることが可能である。また、有機半導体層によるスイッチ回路の大面積化に起因して、あたかもスイッチング回路の出力に並列に容量が付加されているのと同等な効果を生じ、前記容量にチャージされている電荷によって積層型の双極型電池の能力を超える電流を補償し得るため、外付け容量を実装する必要がなくなるという効果を有する。
本発明の第3実施形態に係る電池一体化回路装置は、図3に示すスイッチ回路300を構成する有機半導体からなるトランジスタ素子において、電流が流れる部分の面積である単位電流密度(A/cm)の下での有効面積So(cm)と前記電流の最大値Imax(A)との関係を、So≧Imax/10とするものである。本発明の第2実施形態との違いは、有機半導体層の電流密度を10(A/cm)以下とすることができるので、大電流による有機半導体の温度上昇を抑えることが可能となり、スイッチ回路を構成する素子の熱的破壊を防止することが可能となる。また、有効面積Soを大面積とすることで、有機半導体の物性に起因するスイッチ回路の規格化オン抵抗RSp(面積で規格化されたオン抵抗)の高さをカバーしてスイッチ回路全体として大電流を駆動することが可能となる。すなわち、有機半導体のRSpはシリコン半導体に対し1000倍程度高いが、シリコン半導体のパワー素子の電流密度が数100A/cmであることを考慮すると、大面積化による放熱性の向上を加味すれば、有機半導体層により形成するスイッチ回路に流れる電流の電流密度を二桁低い数A/cmとすることでシリコン半導体のパワー素子と同等性能のスイッチングが可能になる。
本発明の第3実施形態に係る電池一体化回路装置によれば、第2実施形態と同様に、スイッチ回路を積層型二次電池と一体化した有機半導体により形成するため、回路部品をディスクリート実装する必要がなく、電池とスイッチ回路を結合するための外付けケーブルも必要ないため、製造コスト低減効果および装置の軽量化、小型化効果を有する。また、電池とスイッチ回路を接続するための外付けケーブルが不要なため、外付けケーブルによる電力損失が発生することがない。また、外付けケーブルの寄生インダクタンスに起因するノイズをバイパスするためのコンデンサーが不要となるため、さらに製造コストを低減することができる。また、スイッチ回路は、積層型二次電池の正極集電体上に有機半導体を塗布若しくはインクジェット工程により形成されることから積層型二次電池の製造工程との整合性が非常に高く、連続的に製造可能なため、工程に要する時間を短縮化でき、これにより製造コストを低減することができる。また、本発明に係る電池一体化回路装置は、薄い平板形状を有するため放熱性に優れており、スイッチング回路を構成する素子や積層型の双極型電池が発熱した場合の冷却が容易になり、冷却機構を簡素化し製造コストを低減できるという効果を有する。また、有機半導体層によるスイッチ回路の大面積化に起因して、あたかもスイッチング回路の出力に並列に容量が付加されているのと同等な効果を生じ、前記容量にチャージされている電荷によって積層型の双極型電池の能力を超える電流を補償し得るため、外付け容量を実装する必要がなくなる。
さらに、本発明の第3実施形態に係る電池一体化回路装置によれば、有機半導体層の電流密度を10(A/cm)以下とするため、瞬時かつ急峻な電流供給をすることが可能であることのみならず、大電流による有機半導体の温度上昇を抑えることが可能となり、スイッチ回路を構成する素子の熱的破壊を防止することが可能となる。また、有効面積Soを大面積化することにより、有機半導体の物性に起因するスイッチ回路の規格化オン抵抗の高さをカバーして、シリコン半導体のパワー素子と同等のスイッチング特性の実現が可能となる。また、従来必要であった電池―スイッチ回路間の強電ケーブルが不要となるため、装置全体としての重量、コストの大幅な削減が可能である。
図5は、本発明の第4実施形態に係る電池一体化回路装置の全体を概略的に示したものである。本発明の第4実施形態に係る電池一体化回路装置においては、積層型の双極型電池の正極集電体上に、直流/交流変換を行う3相交流モータ駆動用3相インバータ回路が有機物半導体の積層により形成される。これにより、自動車の駆動システムである電池、3相インバータ、モータのうち電池と3相インバータの一体化を可能とするものである。
ここで、3相インバータ回路について説明する。図6は、3相インバータ回路を説明するための説明図である。3相インバータ回路600には、積層型の双極型電池630の正極集電体からなる正極出力端子660と負極集電体からなる負極出力端子670からそれぞれ正極電位と負極電位が入力される。3相インバータ回路600は、U層上スイッチ611、V層上スイッチ612、W層上スイッチ613の3つのスイッチを有する上アーム(第1アーム)610と、U層下スイッチ621、V層下スイッチ622、W層下スイッチ623の3つのスイッチを有する下アーム(第2アーム)620とから成り、計6つのスイッチは制御回路650(本発明の第4実施形態に係る電池一体化回路装置においては外付け回路により構成する。)の制御信号により、それぞれオン/オフ制御されることにより直流/交流変換がなされる。U層上スイッチとU層下スイッチの接続点、V層上スイッチとV層下スイッチの接続点、W層上スイッチとW層下スイッチの接続点がそれぞれU相出力端子、V相出力端子、W相出力端子となり、外部の3相交流モータ640に出力され、3相交流モータ640を駆動する。本発明の第4実施形態に係る電池一体化回路装置においては、積層型の双極型電池630と3相インバータ回路600を一体として形成するものである。
図5に示すように、積層型の双極型電池500の正極集電体501の上面上に3相インバータの上アームを構成する3つのスイッチ、すなわち、U層上スイッチ510、V層上スイッチ520、W層上スイッチ530が、それぞれ有機半導体の積層による3つの有機半導体層(以下、第1有機半導体層という。)として横方向に隣接して形成される。前記3つの第1有機半導体層は、正極集電体501の上面と直接密着することにより正極501と電気的に接続され得る。ただし、電気的により良好な接合性を得ることを目的としてバッファ層を介して接続されてもよい。前記3つの第1有機半導体層は、絶縁性を有する層(図示せず。)を間に設けることにより、互いに電気的に絶縁され得る。第1有機半導体層を成すU層上スイッチ510、V層上スイッチ520、W層上スイッチ530の上にはそれぞれ3相インバータの出力端子であるU層出力端子540、V層出力端子550、W層出力端子560が形成される。前記3つの出力端子は、絶縁性を有する層(図示せず。)を間に設けることにより、互いに電気的に絶縁され得る。そして、U層出力端子540、V層出力端子550、W層出力端子560の上には、それぞれ3相インバータの下アームを構成する3つのスイッチ、すなわち、U層下スイッチ570、V層下スイッチ580、W層下スイッチ590が、それぞれ有機半導体の積層による3つの有機半導体層(以下、第2有機半導体層という。)として横方向に隣接して形成される。前記3つの第2有機半導体層は、絶縁性を有する層(図示せず。)を間に設けることにより、互いに電気的に絶縁され得る。3相インバータの下アームを構成する3つのスイッチの上には、第2負極集電体505が形成され、3相インバータの下アームを構成する3つのスイッチと電気的に接続される。また、第2負極集電体505は、外部配線等により積層型の双極型電池の負極集電体である第1負極集電体502と電気的に接続される。3相インバータの出力端子であるU層出力端子540はU層上スイッチ及びU層下スイッチと、V層出力端子550はV層上スイッチ及びV層下スイッチと、W層出力端子560はW層上スイッチ及びW層下スイッチとそれぞれ接触することにより電気的に接続され得るが、電気的により良好な接合性を得ることなどを目的としてバッファ層を介して接続されてもよい。また、3相インバータの出力端子であるU層出力端子540、V層出力端子550、W層出力端子560は、モータと接続するための結線を容易にするために外側に突き出すようなタブを有する形状を有してもよい。
本発明の第4実施形態に係る電池一体化回路装置においては、第1有機半導体層と、第2有機半導体層に、それぞれフライホイールダイオードが有機半導体の積層により形成された有機半導体層をさらに含んでもよい。フライホイールダイオードは、一般的に、モータを止めた瞬間に発生する高電圧を、フライホイールダイオードを通して受け流すことにより、3相インバータを成すスイッチ素子等を保護するために通常用いられるものであって、3相インバータを成す6つのスイッチと並列接続される。
本発明の第4実施形態に係る電池一体化回路装置によれば、第1実施形態と同様に、3相インバータ回路を積層型二次電池と一体化した有機半導体の積層により形成するため、回路部品をディスクリート実装する必要がなく、電池とスイッチ回路を結合するための外付けケーブルも必要ないため、製造コスト低減効果および装置の軽量化、小型化効果を有する。また、電池とスイッチ回路を結合するための外付けケーブルが不要なため、外付けケーブルの抵抗による電力損失が発生することがない。また、外付け配線の寄生インダクタンスに起因するノイズをバイパスするためのコンデンサーが不要となるため、さらに製造コストを低減することができる。また、3相インバータ回路は、積層型二次電池の正極集電体上に有機半導体を塗布若しくはインクジェット工程により形成されることから積層型二次電池の製造工程との整合性が非常に高く、連続的に製造可能なため、工程に要する時間を短縮化でき、これにより製造コストを低減することができる。また、本発明に係る電池一体化回路装置は、薄い平板形状を有するため放熱性に優れており、3相インバータ回路を構成する素子や積層型の双極型電池が発熱した場合の冷却が容易になり、冷却機構を簡素化し製造コストを低減できる。
さらに、本発明の第4実施形態に係る電池一体化回路装置によれば、3相インバータ回路を成す6つのスイッチをコンパクトに積層でき、効率的な配置が可能になるため、装置の大きさをさらに削減することができる。また、3相インバータ回路と積層型の双極型電池との平面的な直接の接続が可能となるため、電極の取り出しが省略できるという効果を有する。
また、本発明の第4実施形態に係る電池一体化回路装置によれば、フライホイールダイオードを有機半導体層にさらに含めることにより、3相インバータを成す6つのスイッチとこれにそれぞれ並列接続される6つのライホイールダイオードをコンパクトかつ効率的に配置できることから、素子間の寄生インダクタンスを低減でき、モータの安定的な回生動作が可能となる。また、回生動作時に十分に低損失な電流パスを確保できるという効果をも有する。
図7は、本発明の第5実施形態に係る電池一体化回路装置を概略的に示したものである。本発明の第5実施形態に係る電池一体化回路装置においては、積層型の双極型電池700の正極集電体701上に、3相インバータ回路を成す第1有機半導体層を有することに加え、前記第1半導体層には、前記3相インバータ回路の上アームを成す3つのスイッチ710、720、730をそれぞれ駆動するための駆動回路711、721、731をも含ませるものである。図7に示すように、U層上スイッチ710、V層上スイッチ720、W層上スイッチ730に加え、U層上スイッチ駆動回路711、V層上スイッチ駆動回路721、W層上スイッチ駆動回路731も横方向に隣接し、かつ互いに絶縁されるように形成されて第1半導体層を成している。また、第4実施形態と同様に、第1半導体層には、フライホイールダイオードが有機半導体により形成された有機半導体層をさらに含み得る。フライホイールダイオードは、上アームを成す3つのスイッチにそれぞれ並列に接続される。上アームを成す3つのスイッチにそれぞれ並列に接続される3つのフライホイールダイオードを、U層上ダイオード712、V層上ダイオード722、W層上ダイオード732として図7に示した。第1有機半導体層上には、3相インバータの出力端子であるU層出力端子、V層出力端子、W層出力端子が形成され、さらにその上には第2有機半導体、第2負極集電体が形成されるが、本発明第4実施形態と同様であるため、説明は省略する(図7においても図示せず。)。本発明の第5実施形態に係る電池一体化回路装置においては、図6における積層型の双極型電池630、3相インバータ回路600、及び3相インバータ制御回路650を一体として形成するものである。
本発明の第5実施形態に係る電池一体化回路装置によれば、第4実施形態についての説明において既に記載した効果に加え、以下の効果を有する。すなわち、3相インバータ駆動回路を安くコンパクトに形成可能であるとともに、3相インバータを構成するパワー素子の直近に3相インバータ駆動回路を配置できるので、配線の寄生インダクタンスや寄生容量、寄生抵抗を非常に小さくすることができ、装置性能の向上に寄与するといった効果を有する。
本発明の第4実施形態及び第5実施形態に係る電池一体化回路装置において、有機半導体の積層により形成される3相インバータを成す6つのスイッチは、有機半導体の積層方向に電流を流すパワースイッチである。従って、積層型の双極型電池の出力電圧が直接スイッチに印加されることとなるため、スイッチを構成する素子の耐圧を考慮する必要がある。そこで、有機半導体が絶縁破壊しないようにするために、積層型の双極型電池の出力電圧をV(V)、3相インバータを成す有機半導体の材料で決まる臨界電界をEcr(V/m)とするとき、有機半導体層の厚みD(m)をD≧V/Ecrとして、3相インバータを成す有機半導体層を形成し得る。こうすることにより、積層型の双極型電池の出力電圧がいかなる値である場合も有機半導体層が破壊しない安全な構造とすることができ、積層型の双極型電池の出力電圧に応じた冗長性の少ない構成が可能となる。
図8は、本発明の第6実施形態に係る電池一体化回路装置を説明するために、電池一体化回路装置の構成を概略的に示したものである。積層型の双極型電池800の正極集電体801の上には上アームを構成する3つのスイッチ、U層上スイッチ810、V層上スイッチ820、W層上スイッチ830が形成され、U層上スイッチ810、V層上スイッチ820、W層上スイッチ830の上にはそれぞれ3相インバータの出力端子であるU層出力端子840、V層出力端子850、W層出力端子860が形成され、U層出力端子840、V層出力端子850、W層出力端子860の上には3相インバータの下アームを構成する3つのスイッチ、すなわち、U層下スイッチ870、V層下スイッチ880、W層下スイッチ890を成す第2有機半導体層が形成される。本発明の第6実施形態に係る電池一体化回路装置においては、上アームを形成するスイッチはP型の有機半導体から成り、下アームを形成するスイッチはN型の有機半導体から成るとするものである。
本発明の第6実施形態に係る電池一体化回路装置によれば、第4実施形態が有する効果に加え、有機半導体においては比較的移動度の大きいP型素子と、標準的なN型素子の組み合わせから成る相補型構成を、有機半導体を塗布若しくはインクジェットのプロセスを用いることにより同一プロセスで実現できる。また、3相インバータが相補型構造を有するため駆動回路を簡素化することができるため、駆動が容易になるという効果を有する。
図9は、本発明の第7実施形態に係る電池一体化回路装置の構成を概略的に示したものである。積層型の双極型電池900の正極集電体901の上には上アームを構成する3つのスイッチ、U層上スイッチ910、V層上スイッチ920、W層上スイッチ930が形成され、U層上スイッチ910、V層上スイッチ920、W層上スイッチ930の上にはそれぞれ3相インバータの出力端子であるU層出力端子940、V層出力端子950、W層出力端子960が形成され、U層出力端子940、V層出力端子950、W層出力端子960の上には3相インバータの下アームを構成する3つのスイッチ、すなわち、U層下スイッチ970、V層下スイッチ980、W層下スイッチ990を成す第2有機半導体層が形成される。本発明の第7実施形態においては、積層型の双極型電池900の負極集電体902が装置の外周部を通って下側アームを成すスイッチ970、980、990と接続される。このような構造とすることにより、本発明の第7実施形態においては、第4実施形態が有する効果に加え、積層型の双極型電池900の正極集電体からなる正極電位の取り出しが不要となり、装置の外周部に高電圧である正極集電体が露出しないことからより安全な構造を提供することができるとともに、放熱系との接続が容易になるという効果を有する。
以上、本発明に係る電池一体化回路装置について、実施形態に基づき説明してきたが、本発明の範囲はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者により特許請求の範囲に記載された本発明の思想と精神を離れることなく、修正または変更され得る。
本発明に係る電池一体化回路装置は、主としてハイブリッド自動車の駆動システムの用途として利用することができる。
本発明に係る電池一体化回路装置の第1実施形態の概略図を示した図である。 積層型の双極型電池の断面構造を示した図である。 本発明に係る電池一体化回路装置の構成要素である有機半導体層として形成される回路の例としてのスイッチ回路を示した図である。 SITスイッチの構造を示した図である。 本発明に係る電池一体化回路装置の第4実施形態の概略図である。 3相インバータ回路の説明図である。 本発明に係る電池一体化回路装置の第5実施形態の概略図である。 本発明に係る電池一体化回路装置の第6実施形態を説明するための構成図である。 本発明に係る電池一体化回路装置の第7実施形態の概略図である。
符号の説明
100、500、630、700、800、900 積層型の双極型電池、
110、501、701、801、901 正極集電体、
120、220、902 負極集電体、
130 有機半導体層、
200、210 集電体、
230 正極活物質層、
240 負極活物質層、
250 イオン伝導層、
260 単電池、
300 スイッチ回路、
310 積層型の双極型電池、
320 制御回路、
400 ソース電極、
410 ゲート電極、
420 ドレイン電極、
430 ドレイン電流、
502 第1負極集電体、
505 第2負極集電体、
510、611、710、810、910 U層上スイッチ、
520、612、720、820、920 V層上スイッチ、
530、613、730、830、930 W層上スイッチ、
540、840、940 U層出力端子、
550、850、950 V層出力端子、
560、860、960 W層出力端子、
570、621、870、970 U層下スイッチ、
580、622、880、980 V層下スイッチ、
590、623、890、990 W層下スイッチ、
600 3相インバータ回路、
610 上アーム(第1アーム)、
620 下アーム(第2アーム)、
640 3相交流モータ、
650 制御回路、
660 正極出力端子、
670 負極出力端子、
711 U層上スイッチ駆動回路、
712 U層上ダイオード、
721 V層上スイッチ駆動回路、
722 V層上ダイオード、
731 W層上スイッチ駆動回路、
732 W層上ダイオード。

Claims (11)

  1. 負極集電体と正極集電体をそれぞれ積層端に有する積層型電池と、
    前記積層型電池の正極集電体または負極集電体のいずれか一方の集電体上に、異なる電導型を有する有機半導体の積層により回路が形成された有機半導体層と、
    を有することを特徴とする電池一体化回路装置。
  2. 前記回路はスイッチを構成し、
    前記スイッチに流れる電流の最大値Imax(A)を前記スイッチにおいて電流が流れる部分の面積である有効面積So(cm)によって除して定まる電流密度の最大値が100(A/cm)以下であることを特徴とする請求項1に記載の電池一体化回路装置。
  3. 前記回路はスイッチを構成し、
    前記スイッチに流れる電流の最大値Imax(A)を前記スイッチにおいて電流が流れる部分の面積である有効面積So(cm)によって除して定まる電流密度の最大値が10(A/cm)以下であることを特徴とする請求項1に記載の電池一体化回路装置。
  4. 前記回路は3相インバータを構成する複数のスイッチ群を備えていることを特徴とする請求項1に記載の電池一体化回路装置。
  5. 前記複数のスイッチ群は、第1アームを構成する3つのスイッチと、第2アームを構成する3つのスイッチと、前記第1アームを構成するスイッチと前記第2アームを構成するスイッチの接続点を構成する3つの出力端子とを備え、
    前記有機半導体層は、前記積層型電池の前記正極集電体上に形成され前記第1アームを構成する3つのスイッチをそれぞれ構成する3つの第1有機半導体層と、前記第1有機半導体層上に形成され前記3相インバータの3つの出力端子をそれぞれ構成する3つの層と、前記出力端子を構成する3つの層上に形成され前記第2アームを構成する3つのスイッチをそれぞれ構成する3つの第2有機半導体層と、からなり、
    前記3つの第1有機半導体層は、前記正極集電体と接触することにより前記正極をなす集電体と電気的に接続されるとともに、それぞれ互いに絶縁されて横方向に隣接し、
    前記3つの第2有機半導体層は、前記負極集電体と電気的に接続されるとともに、それぞれ互いに絶縁されて横方向に隣接し、
    前記3つの第1有機半導体層と前記3つの第2有機半導体層は、それぞれ前記3相インバータの3つの出力端子をそれぞれ構成する3つの層を介して電気的に接続されていること特徴とする請求項4に記載の電池一体化回路装置。
  6. さらに、前記第1有機半導体層は、前記第1アームを構成する3つのスイッチにそれぞれ並列接続される3つのダイオードを構成する3つの有機半導体層を含み、
    さらに、前記第2有機半導体層は、前記第2アームを構成する3つのスイッチにそれぞれ並列接続される3つのダイオードを構成する3つの有機半導体層を含むことを特徴とする請求項5に記載の電池一体化回路装置。
  7. さらに、前記第1有機半導体層は、前記第1アームを構成する3つのスイッチのゲートにそれぞれ接続される3つの駆動回路を構成する3つの有機半導体層を含み、
    前記第2有機半導体層は、前記第2アームを構成する3つのスイッチのゲートにそれぞれ接続される3つの駆動回路を構成する3つの有機半導体層を含むことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の電池一体化回路装置。
  8. 前記第1アームを構成する3つのスイッチと、前記第2アームを構成する3つのスイッチはそれぞれのスイッチを構成する有機半導体の積層方向に電流を流すパワースイッチであり、前記積層型電池の出力電圧V(V)と有機半導体の材料で決まる臨界電界Ecr(V/m)と前記スイッチを構成する有機半導体の厚さD(m)との関係はD≧V/Ecrであることを特徴とする請求項5−7に記載の電池一体化回路装置。
  9. 前記第1アームを構成する3つのスイッチはP型であり、前記第2アームを構成する3つのスイッチはN型であることを特徴とする請求項5−8に記載の電池一体化回路装置。
  10. 前記負極集電体は一体形状を有し、前記積層型電池の外周部を通して前記第2有機半導体層と接続されることを特徴とする請求項1−9に記載の電池一体化回路装置。
  11. 前記積層型電池は双極型電池であることを特徴とする請求項1−10に記載の電池一体化回路装置。
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