JP2008281367A - 熱式流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化することなく、大きな流量レンジであっても被測定流体の流量を精度良く検出することができる熱式流量計を提供すること。
【解決手段】流量を計測するための抵抗体R1,R2が架設されたセンサ流路Sの他に、センサ流路Sに対するバイパス流路Bを備える熱式流量計1において、流入ポート42とバイパス流路Bとを連通する流入流路43と、流出ポート46とバイパス流路Bとを連通する流出流路45と、センサ流路Sおよびバイパス流路Bを介することなく流入流路43と流出流路44とを連通する連通流路Cと、抵抗体R1,R2からの出力信号に基づき被測定流体の流量を算出するCPU基板63とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、抵抗体(熱線)を用いて流量を計測する熱式流量計に関するものである。
近年、半導体マイクロマシニングの加工技術(MEMS(Micro Electro Mechanical System))で製造された測定チップをセンサ部として用いた小型の熱式流量計が広く使用されている。この種の熱式流量計では、被測定流体の流量が大きくなると被測定流体の流れが乱れてしまい、流量測定の精度が低下する傾向がある。このため、測定チップが設けられたセンサ流路の他に、そのセンサ流路に対するバイパス流路を設け、センサ流路を流れる一部の流量から全体の流量を検出する、つまり、センサ流路とバイパス流路とのバイパス比から全体の流量を検出する熱式流量計が実用化されている(特許文献1)。
特許3637051号公報
しかしながら、上記した従来の熱式流量計では、バイパス流路とセンサ流路とのバイパス比によって流量(測定)レンジが決まってしまうため、一定の流量レンジまでしか被測定流体の流量を検出することができなかったのである。このため、それ以上の大きな流量レンジ(例えば500L/min以上)にて被測定流体の流量を検出可能にするためには、バイパス流路を大きくする必要がある。そうすると、バイパス流路を構成する積層体の枚数が増えるとともに積層体自体の大きさが大きくなり、熱式流量計が大型化してしまうとともに、圧力損失が大きくなり被測定流体の流量を精度良く検出することができなくなる。
そこで、本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、大型化することなく、大きな流量レンジであっても被測定流体の流量を精度良く検出することができる熱式流量計を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る熱式流量計は、流量を計測するための抵抗体が架設されたセンサ流路の他に、前記センサ流路に対するバイパス流路を備える熱式流量計において、流入口と前記バイパス流路とを連通する流入連通流路と、流出口と前記バイパス流路とを連通する流出連通流路と、前記センサ流路および前記バイパス流路を介することなく前記流入連通流路と前記流出連通流路とを連通する連通流路とを有し、前記抵抗体からの出力信号に基づき被測定流体の流量を算出する流量算出手段と、を有することを特徴とする。
この熱式流量計では、流量計に流れ込んだ被測定流体は、流入連通流路と流出連通流路とを連通する連通流路と、抵抗体が架設されたセンサ流路およびセンサ流路に対するバイパス流路とに分流される。その後、センサ流路およびバイパス流路側に分流された被測定流体は、センサ流路とバイパス流路とにさらに分流される。そして、抵抗体を用いた計測原理に基づき、流量算出手段により、センサ流路を流れる被測定流体の流量、ひいては熱式流量計の内部を流れる被測定流体の流量が測定される。
ここで、この熱式流量計には、センサ流路およびバイパス流路を介することなく流入連通流路(流入口)と流出連通流路(流出口)とを連通する連通流路が形成されている。このため、バイパス流路を大きくすることなく、大きな流量レンジ(例えば500L/min以上)であっても、被測定流体の流量を測定することができる。また、バイパス流路の構成を変更する必要がないため、熱式流量計が大型化してしまうこと、および圧力損失が大きくことを防止することができる。これらのことから、この熱式流量計によれば、大型化させることなく、大きな流量レンジ(例えば500L/min以上)であっても被測定流体の流量を精度良く検出することができる。
また、連通流路を設けることにより、被測定流体の大部分を流入連通流路(流入口)から連通流路を介して流出連通流路(流出口)へとスムーズに流すことができる。このため、流量計内における被測定流体の圧力低下を押さえることができるため、圧力損失も小さくすることができる。
このため、前記連通流路は、前記流入連通流路と前記流出連通流路と同一直線上に形成されていることが好ましい。
本発明に係る熱式流量計においては、前記流入連通流路と、前記流出連通流路と、前記連通流路とが形成されたボディと、前記ボディに装着することにより、流体を前記センサ流路と前記バイパス流路とに分流させるとともに整流する流路ブロックと、を有することが望ましい。
この熱式流量計では、流入連通流路と、前記流出連通流路と、前記連通流路とが形成されたボディに流路ブロックを装着して、流体をセンサ流路とバイパス流路とに分流させるとともに整流している。これにより、流路構成をコンパクトにすることができるとともに、センサ流路を流れる被測定流体の流れを、流路ブロックにより整流して安定させることができる。従って、大型化させることなく、大きな流量レンジ(例えば500L/min以上)であっても被測定流体の流量を非常に精度良く検出することができる。
また、本発明に係る熱式流量計においては、前記連通流路の断面積が、前記流入連通流路の断面積より小さく設定されていることが望ましい。
この熱式流量計では、連通流路の断面積が流入連通流路の断面積より小さく設定されているので、連通流路内で確実に微弱な圧力降下が起きる。このため、流量計に流れ込んだ被測定流体の一部が、センサ流路およびバイパス流路に確実に流れ込む。これにより、大きな流量レンジ(例えば500L/min以上)であっても被測定流体の流量を精度良く検出することができる。
また、本発明に係る熱式流量計においては、前記連通流路の断面積を可変させる流路断面積可変機構を有し、前記流量算出手段は、前記抵抗体からの出力信号および前記流路断面積可変機構により設定された前記連通流路の断面積に基づき被測定流体の流量を算出することが望ましい。
この熱式流量計では、流路断面積可変機構により、連通流路の断面積を可変させることができる。そして、連通流路の断面積に応じて、連通流路とバイパス流路(およびセンサ流路)とのバイパス比が変化するので、流路断面積可変機構により、連通流路の断面積を可変させることにより、流量レンジを切り替えることができる。すなわち、1台の流量センサにて複数の流量レンジを有することができる。そして、流量算出手段が、そのときのセンサ流路に設けられた抵抗体からの出力信号と流路断面積可変機構により設定された連通流路の断面積(バイパス比に相当する)とから、流量計を流れる全体の流量を算出する。従って、この熱式流量計によれば、任意に流量レンジを切り替えることができるため、大きな流量レンジ(例えば500L/min以上)ばかりでなく、小流量あるいは中流量レンジにおいても、被測定流体の流量を精度良く検出することができる。
また、本発明に係る熱式流量計においては、前記流入連通流路のうち前記バイパス流路との連通部よりも上流部に、メッシュを複数枚重ねた整流機構が設けられていることが望ましい。
この熱式流量計では、メッシュを複数枚重ねた整流機構が設けられているので、バイパス流路およびセンサ流量に流れ込む被測定流体の流れを安定させることができる。このため、大きな流量レンジ(例えば500L/min以上)においても、流量計に接続される配管形状に影響されることなく、被測定流体の流量を精度良く検出することができる。
また、本発明に係る熱式流量計においては、前記ボディおよび前記流路ブロックが左右対称形状をなしており、前記抵抗体には、前記センサ流路の流れ方向上流側に設けられた上流温度検出抵抗体と、前記センサ流路の流れ方向下流側に設けられた下流温度検出抵抗体と、前記上流温度検出抵抗体と前記下流温度検出抵抗体との間に設けられ、前記上流温度検出抵抗体と前記下流温度検出抵抗体とを加熱する発熱抵抗体と、被測定流体の温度を検出する流体温度検出抵抗体とが含まれ、前記流量算出手段は、前記発熱抵抗体と前記流体温度検出抵抗体とが一定の温度差になるように制御し、前記上流温度検出抵抗体と前記下流温度検出抵抗体との温度差に基づき被測定流体の流量を算出することが望ましい。
この熱式流量計では、流量算出手段により、発熱抵抗体と流体温度検出抵抗体とが一定の温度差になるように制御され、上流温度検出抵抗体と下流温度検出抵抗体との温度差に基づき被測定流体の流量が測定される。このため、順方向の流れの場合には出力が増加し、逆方向の流れの場合には出力が減少する。そして、ボディおよび流路ブロックが左右対称形状をなしているため、被測定流体の流量を双方向において精度良く検出することができる。
また、本発明に係る熱式流量計においては、前記流入連通流路のうち前記バイパス流路との連通部よりも流入口側、および前記流出連通流路のうち前記バイパス流路との連通部よりも流出口側のそれぞれに、メッシュを複数枚重ねた整流機構が設けられていることが望ましい。
この熱式流量計では、整流機構が流入口側と流出口側の両方に設けられているので、流入口あるいは流出口のいずれから流入する被測定流体であっても、バイパス流路およびセンサ流量に流れ込む流れを安定させることができる。このため、大きな流量レンジ(例えば500L/min以上)においても、流量計に接続される配管形状に影響されることなく、双方向において被測定流体の流量を精度良く検出することができる。
また、本発明に係る熱式流量計においては、被測定流体が流れる方向を、順方向、逆方向、あるいは双方向のうちから選択するための流れ方向選択手段を有し、前記流量算出手段は、前記流れ方向選択手段により順方向または逆方向が選択された場合には選択された方向でのみフルスケールとなるように演算処理を行い、前記流れ方向選択手段により双方向が選択された場合には両方向でフルスケールとなるように演算処理を行うことが望ましい。
この熱式流量計では、ユーザーが流れ方向選択手段により、被測定流体が流れる方向を、順方向、逆方向、あるいは双方向のうちから選択することができる。これにより、配管の自由度が増し、取扱性を向上させることができる。また、被測定流体が流れる方向を選択することができることから、吸着確認や希釈装置などの逆流検知にも使用することができる。なお、初期状態(出荷状態)では、被測定流体が流れる方向は順方向にセットされている。
さらに、この熱式流量計では、流量算出手段が、流れ方向選択手段により順方向または逆方向が選択された場合には選択された方向でのみフルスケールとなるように演算処理を行い、流れ方向選択手段により双方向が選択された場合には両方向でフルスケールとなるように演算処理を行う。このため、順方向または逆方向にて流量を測定する場合において、流れ方向が固定されている流量計と比較しても流量の測定精度を低下させることなく、被測定流体の流量を精度良く計測することができる上に、双方向においても被測定流体の流量を精度良く計測することができる。これにより、この熱式流量計を利用することにより、吸着確認や希釈装置などの逆流検知を非常に高精度に実施することができる。
また、本発明に係る熱式流量計においては、前記流れ方向選択手段によって選択された流れ方向に応じて被測定流体が流れる方向を表示する流れ方向表示手段を有することが望ましい。
この熱式流量計では、流れ方向選択手段によって選択された流れ方向に応じて被測定流体が流れる方向を表示する流れ方向表示手段を有するので、流量計測方向を瞬時に理解することができる。これにより、被測定流体の流れ方向の選択ミスを防止することができる。
また、本発明に係る熱式流量計においては、ゼロからフル流量に対応して一列に配置された複数の発光素子を備える表示手段と、前記複数の発光素子のそれぞれの点灯動作を制御するとともに、前記流量算出手段で算出される流量に応じて前記複数の発光素子のうち点灯させる数を決定してゼロからフル流量側に向かって順次点灯させる発光素子制御手段とを有することが望ましい。
この熱式流量計では、発光素子制御手段により、表示手段に流量に応じて複数の発光素子のいくつかが点灯されるので、発光素子の点灯数によって現在の流量がフルスケール流量に対してどの程度であるかを瞬時に判断することができる。
また、本発明に係る熱式流量計においては、発光素子制御手段は、前記流量算出手段によりフルスケール流量以上の流量が算出された場合、前記複数の発光素子を点滅させることが望ましい。
この熱式流量計では、流量算出手段によりフルスケール流量以上の流量が算出された場合、つまり過流量である場合には、発光素子制御手段により複数の発光素子が点滅させられる。このため、過流量となっていること、言い換えると流量レンジが適切でないことを知らせることができる。
なお、エラー発生時に、発生したエラーに応じたエラーコードを点灯させるようにすることもできる。こうすることにより、エラーの発生状態を知らせることができる。
本発明に係る熱式流量計によれば、上記した通り、大型化することなく、大きな流量レンジであっても被測定流体の流量を精度良く検出することができる。
以下、本発明の熱式流量計を具体化した最も好適な実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。そこで、実施の形態に係る熱式流量計の概略構成を図1および図2に示す。図1は、本実施の形態に係る熱式流量計の概略構成を示す斜視断面図である。図2は、本実施の形態に係る熱式流量計の分解斜視図である。
図1および図2に示すように、本実施の形態に係る熱式流量計1は、ボディ41と、センサ基板21と、流路ブロック50と、電装部60とを有し、センサ基板21からのセンサ出力を電装部60にて演算処理して被測定流体の流量を検出して表示するものである。この熱式流量計1には、センサ流路S、センサ流路Sに対するバイパス流路B、およびバイパス流路B(およびセンサ流路S)に対する連通流路Cが形成されている。
ボディ41は、図3および図4に示すように、略直方体形状をなしており、左右対称に構成されている。図3は、ボディ41の概略構成を示す平面図である。図4は、ボディ41の概略構成を示す断面図である。このボディ41には、両端面(図中左右端)に流入ポート42と流出ポート46とが形成されている。そして、流入ポート42からボディ中央に向かって流入流路43が形成され、同様に流出ポート46からボディ中央に向かって流出流路45が形成されている。また、流入流路43の流入ポート42側には、整流手段であるポートフィルタを配置するためのポートフィルタ配置部43Aが形成され、同様に流出流路45の流出ポート46側にはポートフィルタ配置部45Aが形成されている。なお、ポートフィルタ80は、メッシュ81をスペーサ82を介して複数枚積層したものである。そして、ポートフィル80は、ポートフィルタ配置部43Aおよび45AにCリング83によって固定される。
また、ボディ41の上部には、バイパス流路Bおよびセンサ流路Sを形成するための流路空間44が形成されている。この流路空間44の横断面は、長方形の両短辺を円弧状(半円)にした形状になっており、その中央部に円弧状の凸部44Cが形成されている。凸部44Cは、流路ブロック50の位置決めを行うためのものである。そして、流路空間44の下面の一部が流入流路43および流出流路45に連通している。すなわち、流入流路43により、流入ポート42と流路空間44とが連通し、流出流路45により、流出ポート46と流路空間44とが連通している。また、流路空間44の外周に沿うようにボディ41の上面には、シールパッキン48を装着するための溝49が形成されている。
さらに、ボディ41には、流入流路43と流出流路45とを連通する連通流路Cが形成されている。この連通流路Cは、流路空間44の下方に形成されている。これにより、連通流路Cは、流路空間44を介することなくダイレクトに流入流路43と流出流路45とを連通している。これにより、熱式流量計1内に流れ込んだ被測定流体の大部分が流入流路43から連通通路Cを介して流出流路45へと流れるようになっている。この連通流路Cの流路断面積は、流入流路43および流出流路45の流路断面積よりも小さく設定されている。つまり、連通流路Cはオリフィスとして機能するようになっており、熱式流量計1内に流れ込んだ被測定流体の一部が流路空間44に確実に流れ込むようになっている。さらに、連通流路Cと流入流路43と流出流路45とが同一直線上に配置され、流入流路43と流出流路45とを最短距離で連通している。これにより、流入流路43から連通通路Cを介して流出流路45への流れをよりスムーズにすることができ、被測定流体の圧力低下を押さえられるようになっている。
そして、熱式流量計1では、ボディ41の流路空間44に対して流路ブロック50が装着されることにより、バイパス流路Bが形成されている。この流路ブロック50は、図5に示すように、3種類の薄板を合計24枚積層した積層体である。なお、図5は、流路ブロック50の構造を示す分解斜視図である。この流路ブロック50は、下から順に、メッシュ板51、スペーサ52、メッシュ板51、スペーサ52、……、メッシュ板51、両端開口板53が積層されて接着されたものである。つまり、メッシュ板51とスペーサ52とのペアが11組積層され、最上段にメッシュ板51と両端開口板53のペアが1組配置されたものである。これらメッシュ板51およびスペーサ52は、ともに厚さが0.5mm以下であり、エッチングにより各形状の加工(マイクロマシニング加工)がなされたものである。そして、その投影形状は流路空間44の横断面形状と同じになっている。これにより、流路ブロック50が流路空間44に隙間なく装着されるようになっている。
ここで、個々の薄板について説明する。まず、メッシュ板51について、図6および図7を用いて説明する。なお、図6はメッシュ板51の概略構成を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)に示すA−A線における断面図である。図7は、メッシュ板51のメッシュ部51Mの拡大図である。メッシュ板51は、図6(a)(b)に示すように、その両端にメッシュ部51Mが形成された厚さが0.1mm程度の薄板である。メッシュ部51Mは、図7に示すように、メッシュを構成する孔(直径0.2mm程度)の中心間距離がすべて約0.37mmとなるように形成されている。すなわち、各孔の中心が正三角形の各頂点となるように孔が形成されている。
次に、スペーサ52について、図8を用いて説明する。なお、図8は、スペーサ52の概略構成を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)に示すA−A線における断面図である。スペーサ52は、図8(a)(b)に示すように、外周部52Bを残すようにエッチング加工したものである。これにより、スペーサ52には、開口部55が形成されている。なお、スペーサ52の厚さは、0.3mm程度である。
最後に、両端開口板53について、図9を用いて説明する。なお、図9は、両端開口板53の概略構成を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)に示すA−A線における断面図である。両端開口板53は、図9(a)(b)に示すように、外周部53Bと中央部53Dとを残すようにエッチング加工したものである。これにより、両端開口板53には、その両端に開口部56が形成されている。つまり、両端開口板53は、メッシュ板51においてメッシュ部51Mを開口させた形状になっている。ただし、両端開口板53は、メッシュ板51とは厚さが異なっており、その厚さは0.3mm程度である。
そして、熱式流量計1では、上記したように構成された流路ブロック50を、図2に示すようにボディ41の流路空間44に装着することにより、図1に示すバイパス流路Bが形成されるようになっている。より詳細に言うと、スペーサ52の開口部55によりバイパス流路Bが形成されている。また、メッシュ板51に設けられたメッシュ部51M、スペーサ52に設けられた開口部55、および両端開口板53に設けられた開口部56によって、連絡流路5,6が形成されている。連絡流路5は、バイパス流路Bの一部およびバイパス流路Bとセンサ流路Sとの連通部であり、連絡流路6は、バイパス流路Bの一部およびバイパス流路Bとセンサ流路Sとの連通部である。
一方、センサ流路Sは、流路ブロック50が装着されたボディ41にセンサ基板21を配置することにより構成されるようになっている。ここで、センサ基板21は、測定流量を電気信号として出力するものである。このためセンサ基板21には、図10に示すように、ベースとなるプリント基板22の表面側(ボディ41への装着面側)において、その中央部に溝23が加工されている。そして、この溝23の両側に、電気回路用電極24,25,26,27,28,29が設けられている。図10は、センサ基板21の概略構成を示す分解斜視図である。
プリント基板22の裏面側には、後述するアンプ基板61およびCPU基板63に接続するための接続端子31が設けられている(図2参照)。この接続端子31は、電気回路用電極24〜29に接続されている。さらに、プリント基板22の表面側には、後述するようにして、測定チップ11が実装されている。
ここで、測定チップ11について、図11を用いて説明する。なお、図11は、測定チップ11を示す平面図である。測定チップ11は、図11に示すように、シリコンチップ12に対して、半導体マイクロマシニングの加工技術を実施したものであり、このとき、チップ中央に溝13が加工されるとともに、抵抗体(熱線)用電極14,15,16,17、18,19がチップ両端に設けられる。
また、このとき、上流温度検出抵抗体R1が、抵抗体用電極15,17から延設されるとともに溝13の上に架設される。さらに、下流温度検出抵抗体R2が、抵抗体用電極17,19から延設されるとともに溝13の上に架設される。さらにまた、発熱抵抗体Rhが、上流温度検出抵抗体R1と下流温度検出抵抗体R2との間に、抵抗体用電極16,18から延設されるとともに溝13の上に架設される。また、測定チップ11においては、センサ流路Sの順方向上流側に流体温度検出抵抗体Rtが、抵抗体用電極14,16から延設される。
そして、測定チップ11の熱線用電極14,15,16,17,18,19を、センサ基板21の電気回路用電極24,25,26,27,28,29(図10参照)のそれぞれと、半田リフロー又は導電性接着剤などで接合することによって、測定チップ11をセンサ基板21に実装している。したがって、測定チップ11がセンサ基板21に実装されると、測定チップ11に設けられた流体温度検出抵抗体Rt、上流温度検出抵抗体R1、下流温度検出抵抗体R2、および発熱抵抗体Rhは、測定チップ11の抵抗体用電極14〜19、センサ基板21の電気回路用電極24〜29(図10参照)、接続端子31を介して、アンプ基板61およびCPU基板63に接続されることになる。これにより、図12に示す定温度差回路32と、図13に示す出力回路33とが構成される。
ここで、図12に示す定温度差回路32は、発熱抵抗体Rhを、流体温度検出抵抗体Rtで検出される流体温度と一定の温度差をもつように制御するための回路である。また、図13に示す出力回路33は、上流温度検出抵抗体R1と下流温度検出抵抗体R2との温度差に相当する電圧値を出力するための回路である。この出力回路では、上流温度検出抵抗体R1と下流温度検出抵抗体R2とが直列に接続され、定電圧Vcが印可されるようになっている。そして、上流温度検出抵抗体R1と下流温度検出抵抗体R2との中点電位Voutが測定信号として出力されるようになっている。
また、測定チップ11がセンサ基板21に実装されると、測定チップ11の溝13は、センサ基板21の溝23と重なり合う。よって、図2に示すように、測定チップ11が実装されたセンサ基板21を、流路ブロック50が装着されたボディ41に対して、シールパッキン48を介してモジュール押さえ34を4本のネジ35により、密着させて固定すると、ボディ41の流路空間44において、センサ基板21と測定チップ11との間に、測定チップ11の溝13やセンサ基板21の溝23などからなる細長い形状のセンサ流路Sが形成される。このとき、センサ流路Sには、流体温度検出抵抗体Rt、上流温度検出抵抗体R1、下流温度検出抵抗体R2、および発熱抵抗体Rhが橋を渡すように設けられることになる。
続いて、電装部60について説明する。電装部60は、センサ基板21からの出力信号を演算処理するとともに、その処理結果を数値などにより表示するものである。この電装部60には、図2に示すように、下から順に、増幅回路などが構成されたアンプ基板61、樹脂製の下スペーサ62、制御回路などが構成されたCPU基板63、樹脂製の上スペーサ64、ゴム製のスイッチSW1〜3並びにゼブラゴム65、拡散シート66、液晶67、フロントシート68、および樹脂製の液晶カバー69が備わっている。そして、これらがモジュール押さえ34に配置された状態で、上方から樹脂製のケース70を被せてボディ41に装着することにより、ケース70によってこれらの部品が保持されるようになっている。なお、各基板間はコネクタ接続される。
そして、電装部60では、CPU基板63において、センサ基板21から出力される信号に基づき被測定流体の流量を算出するようになっている。また、CPU基板63は、各スイッチSW1〜SW3の操作によりユーザーからの要求に応じて各種処理を行うようになっている。この処理には、被測定流体の流れ方向選択に関する処理が含まれている。すなわち、熱式流量計1では、スイッチSW1,SW2の操作により、被測定流体の流れ方向を選択することができるようになっている。具体的には、順方向(流入口から流出口へ流れる方向)、逆方向(流出口から流入口へ流れる方向)、および双方向からいずれかを選択することができるようになっている。
さらに、CPU基板63は、算出した流量を数値などで表示するため、液晶67に対する通電を制御するようにもなっている。これにより、熱式流量計1では、図14に示す表示部90に各種表示を行うことができるようになっている。図14は、熱式流量計1の表示部90の概要を示す図である。表示部90には、メイン画面91と、サブ画面92と、単位表示画面93と、バー表示画面94とが備わっている。これらの各画面91〜94は、液晶ディスプレイである。つまり、CPU基板63からの指令により、液晶67に対する通電が制御されることにより、各画面91〜94に各種表示が行われるようになっている。
メイン画面91には、4桁の数字が表示可能となっており、主として瞬時流量が表示されるようになっている。サブ画面92には、4桁の数字表示、および右矢印表示と左矢印表示が可能になっており、主として流れ方向表示(選択時あるいは計測時)および設定値(計測時)が表示されるようになっている。また、メイン画面91およびサブ画面92を連動させて、流量を最大で8桁表示することもできるようになっている。
また、バー表示画面94には、11個の表示ドット95が横一列に配置されている。これらの表示ドット95は、計測されている流量に応じて点灯するようになっている。なお、1つの表示ドットがフルスケール流量の20%分に相当している。これにより、バー表示画面94の表示から、流れ方向および流量の概算値が瞬時に把握することができるようになっている。また、フルスケール流量以上の流量が検出された場合、つまり過流量である場合には、表示ドット95が点滅するようになっている。さらに、エラー発生時には、発生したエラーに応じたエラーコードを点灯するようになっている。
次に、上記した構成を有する熱式流量計1の作用について説明する。熱式流量計1においては、順方向の流れの場合には、流入ポート42を介して流入流路43へ流れ込んだ被測定流体は、まず、連通流路Cに流れ込むものと、流路空間44に流れ込むものとに分流される。このとき、連通流路Cの流路断面積が流入流路43の流路断面積より小さくされているので連通流路C内で確実に微弱な圧力降下が起きるため、流入ポート42から流れ込んだ被測定流体の一部が、流路空間44へ確実に流れ込む。そして、被測定流体は、流路空間44にて、バイパス流路Bへ流れ込むものと、センサ流路Sへ流れ込むものとにさらに分流される。その後、連通流路C、バイパス流路B、およびセンサ流路Sから流れ出した被測定流体は、合流して、流出流路45を介して流出ポート46からボディ41の外部に流れ出す。
一方、逆方向の流れの場合には、流出ポート46を介して流出流路45へ流れ込んだ被測定流体は、まず、連通流路Cに流れ込むものと、流路空間44に流れ込むものとに分流される。このとき、連通流路Cの流路断面積が流出流路45の流路断面積より小さくされているので連通流路C内で確実に微弱な圧力降下が起きるため、流出入ポート46から流れ込んだ被測定流体の一部が、流路空間44へ確実に流れ込む。そして、被測定流体は、流路空間44にて、主流路Mへ流れ込むものと、センサ流路Sへ流れ込むものとにさらに分流される。その後、連通流路C、バイパス流路B、およびセンサ流路Sから流れ出した被測定流体は、合流して、流入流路43を介して流入ポート42からボディ41の外部に流れ出す。
ここで、被測定流体が順方向あるいは逆方向のいずれの方向に流れても、センサ流路Sへ流れ込む被測定流体は、ポートフィルタ80および流路ブロック50を通過した後に、センサ流路Sに流れ込む。したがって、熱式流量計1に接続されている配管形状に影響されることなく非常に流れが整えられた状態の被測定流体が、センサ流路Sを流れる。
そして、センサ流路Sを流れる被測定流体は、センサ流路Sに橋設された発熱抵抗体Rhから熱を奪う。そうすると、図12に示す定温度差回路32により、流体温度検出抵抗体Rtと発熱抵抗体Rhとが一定の温度差になるように制御される。
また、図13に示す出力回路33により、直列に接続され定電圧Vcが印可された上流温度検出抵抗体R1と下流温度検出抵抗体R2との中点電位Voutが測定信号として出力される。このとき、被測定流体が順方向の流れの場合には、上流温度検出抵抗体R1の温度(抵抗値)が低下し、下流温度検出抵抗体R2の温度(抵抗値)が増加するため、中点電位Voutが増加する。一方、被測定流体が逆方向の流れの場合には、上流温度検出抵抗体R1の温度(抵抗値)が増加し、下流温度検出抵抗体R2の温度(抵抗値)が低下するため、中点電位Voutは低下する。このため、被測定流体の流量を双方向において検知することができる。
そして、熱式流量計1では連通流路Cを設けているので、連通流路Cとバイパス流路Bとのバイパス比によってフルスケール流量が決定される。このため、バイパス流路Bを大きくする(変更する)ことなく、500L/min程度以上の大きな流量であっても計測することができる。これにより、熱式流量計1では、連通流路Cの流路断面積(流路径)を変更することにより、非常に広範囲な流量レンジにて流量を精度良く測定することができる。
そこで、フルスケール流量が10L/min、50L/min、100L/min、および1000L/minの場合における出力例を、図15〜図18に示す。
図15は、フルスケール流量が10L/min(流路径1mm、メッシュ1枚)の場合における出力特性を示す図である。図16は、フルスケール流量が50L/min(流路径3mm、メッシュ3枚)の場合における出力特性を示す図である。図17は、フルスケール流量が100L/min(流路径5mm、メッシュ3枚)の場合における出力特性を示す図である。図18は、フルスケール流量が1000L/min(流路径12mm、メッシュ6枚)の場合における出力特性を示す図である。そして、各図の(a)はセンサ基板からの出力値(センサ出力)の特性を示し、(b)は最終的な出力(アナログ出力)の特性を示したものである。
図15(a)〜図18(a)から明らかなように、被測定流体が順方向に流れた場合には、流量が大きくなるにつれてセンサ出力が大きくなる。逆に、被測定流体が逆方向に流れた場合には、流量が大きくなるにつれてセンサ出力が小さくなる。そして、そのセンサ出は、流量がゼロになる点を中心に点対称となっている。これは、ボディ41および流量ブロック50を左右対称形状にしているからである。また、センサ出力は流量にほぼ比例して変化していることがわかる。これにより、センサ基板21から出力されるセンサ出力を、CPU基板63においてリニアライズすることにより、アナログ出力(最終的な電圧出力)は、図15(b)〜図18(b)に示すように、各流量レンジにおいて非常にリニアな出力特性を得ることができる。このように、熱式流量計1によれば、連通流路Cの流路径およびポートフィルタ80のメッシュ81の枚数を変更するだけで、10〜1000L/minの流量レンジにおいて流量を精度良く測定することができる。
また、上記した流量レンジにおける出力に対する各種評価を行った結果を図19〜図22に示す。図19は、フルスケール流量が10L/min(流路径1mm、メッシュ1枚)の場合における出力特性を示す図である。図20は、フルスケール流量が50L/min(流路径3mm、メッシュ3枚)の場合における出力特性を示す図である。図21は、フルスケール流量が100L/min(流路径5mm、メッシュ3枚)の場合における出力特性を示す図である。そして、各図の(a)は被測定流体の圧力を変化させた場合を示し、(b)は配管形状を変更した場合を示し、(c)は出力のふらつきを示したものである。図22は、フルスケール流量が1000L/min(流路径12mm、メッシュ6枚)の場合における出力のふらつきを示したものである。但し、図19(c)〜図22(c)および図22は、後述するフルスケール電圧値変更処理を行ったものを示している。フルスケール電圧値変更処理を行った場合の方が出力が大きくふらつき可能性があるからである。
図19(a)〜図21(a)から明らかなように、熱式流量計1は、各流量レンジにおいて、圧力の異なる被測定流体であっても精度良く流量を測定することができる。つまり、熱式流量計1は、非常に圧力特性がよく、圧力が変化しても、出力がドリフトせず常に正確な流量を計測することができる。これは、熱式流量計1においては、圧力が変化した場合、発熱抵抗体Rhと流体との熱の授受は変化するが、上流温度検出抵抗体R1と下流温度検出抵抗体R2の抵抗値が同じように変化するので、上流温度検出抵抗体R1と下流温度検出抵抗体R2の中間電位Voutは変化しないためである。
図19(b)〜図21(b)から明らかなように、熱式流量計1は、各流量レンジにおいて、接続される配管形状にかかわらず、精度良く流量を測定することができる。つまり、熱式流量計1は、非常に配管特性がよく、配管形状が変化しても、出力がドリフトせず常に正確な流量を計測することができる。これは、熱式流量計1においては、ポートフィルタ80および流路ブロック50により、センサ流路Sに流れ込む被測定流体の流れが整えられて入射角の影響を受けないからである。
図19(c)〜図21(c)、および図22から明らかなように、熱式流量計1は、各流量レンジにおいて、同一流量を継続して流し続けても、アナログ出力がふらつくことなくことがない。つまり、熱式流量計1は、非常に再現性がよく常に正確な流量を計測することができる。これは、熱式流量計1においては、ポートフィルタ80および流路ブロック50により、センサ流路Sに流れ込む被測定流体の流れが整えられて非常に安定しているからである。
さらに、上記した各流量レンジにおける圧力損失の評価を行った結果を図23〜図26に示す。図23は、フルスケール流量が10L/min(流路径1mm、メッシュ1枚)の場合における圧力損失を示す図である。図24は、フルスケール流量が50L/min(流路径3mm、メッシュ3枚)の場合における圧力損失を示す図である。図25は、フルスケール流量が100L/min(流路径5mm、メッシュ3枚)の場合における圧力損失を示す図である。図26は、フルスケール流量が1000L/min(流路径12mm、メッシュ6枚)の場合における圧力損失を示す図である。
図23〜図26から明らかなように、圧力損失は流量が増加するに従って大きくなる。また、被測定流体の圧力が低くなるに従って大きくなる。そして、熱式流量計1では、圧力損失が大きくても、100L/min以下の流量レンジであれば、4kPa以下に抑えることができ、従来の同サイズ(35cm3程度)の流量計の圧力損失と比べると1/3程度にまで低減されている。また、1000L/min以下の流量レンジであっても、70kPa以下に抑えることができ、従来の同サイズ(75cm3程度)の流量計の圧力損失と比べると1/2程度にまで低減されている。このように、熱式流量計1によれば、小型化した流量計であっても圧力損失を小さくすることができる。
そして、熱式流量計1では、流量測定前にユーザーが被測定流体の流れ方向を選択することができる。すなわち、スイッチSW1,SW2の操作により、表示部90のサブ画面92に、図27に示すように、順方向(流入口から流出口へ流れる方向)、逆方向(流出口から流入口へ流れる方向)、および双方向が順次表示されるので、その中から流れ方向を選択する。例えば、スイッチSW1により流れ方向を選択し、スイッチSW2により決定するようにすればよい。図27は、流れ方向選択時におけるサブ画面の表示例を示す図である。なお、初期状態は順方向にセットされている。
このとき、順方向が選択されると、CPU基板63において、図28(a)に示すように、アナログ出力が流量ゼロで「1V」、+FS流量で「5V」となるように演算処理を行う。また、逆方向が選択されると、CPU基板63において、図28(b)に示すように、アナログ出力が流量ゼロで「1V」、−FS流量で「5V」となるように演算処理を行う。また、双方向が選択されると、CPU基板63において、図28(c)に示すように、アナログ出力が−FS流量で「1V」、+FS流量で「5V」となるように演算処理を行う。なお、図28は、各設定方向におけるアナログ出力特性を示す図であって、(a)は順方向に設定された場合を示し、(b)は逆方向に設定された場合を示し、(c)は双方向に設定された場合を示す。
このように熱式流量計1は、流れ方向を選択することができるので、吸着確認や希釈装置の逆流検知に使用することができる。また、配管の自由度が増し取扱性を向上させることができる。さらに、双方検知が可能であるにもかかわらず、順方向あるいは逆方向を選択した場合には、CPU基板63によりフルスケール電圧値変更処理により、図28(a)(b)に示すように、双方向設定時に比べて出力レンジが大きくされるので、精度良く流量を測定することができる。なお、フルスケール電圧値変更処理とは、順方向または逆方向が選択された場合に選択された方向において、アナログ出力の最小値を流量ゼロに設定するとともに、アナログ出力の最大値をフルスケール流量となるように設定して演算処理を行うことである。そして、熱式流量計1では、このようなフルスケール電圧値変更処理を行っても、図19(c)〜図21(c)、および図22に示したように、出力がふらつくことなく非常に安定しており再現性が非常によい。従って、流量を安定して非常に精度良く測定することができる。
また、熱式流量計1では、メイン画面91に流量が表示されるとともに、バー表示部94の表示ドット95が流量に応じて図29に示すように点灯する。図29は、バー表示部94の表示例を示す図である。具体的には、流量ゼロの場合には、図29(a)に示すように、中央の表示ドット95Cが点灯して流量がゼロであることを瞬時に把握することができる。そして、被測定流体が順方向に流れて流量が+60%FSである場合には、図29(b)に示すように、中央の表示ドット95Cおよび表示ドット95Cから右側に3つの表示ドット95が点灯(合計4つ点灯)する。これにより、被測定流体の流れ方向および流量の概算値を瞬時に把握することができる。また、被測定流体が順方向に流れて流量が+60%FSである場合には、図29(c)に示すように、中央の表示ドット95Cおよび表示ドット95Cから右側の表示ドット95のすべてが点滅(合計6つ点滅)する。これにより、過流量となっていることことを瞬時に把握することができる。なお、逆方向に被測定流体が流れる場合には、表示ドット95Cおよび表示ドット95Cよりも左側の表示ドット95が点灯または点滅する。さらに、エラー発生時には、発生したエラーに応じた予め定められたエラーコード(点灯パターン)が点滅(あるいは点灯)する。これにより、エラーの発生状態を知らせることができる。
ここで、熱式流量計1において、ポートフィルタ80のメッシュ81を3枚にして、連通流路Cの流路径を変更させた結果を図30に示す。図30は、連通流路Cの流路径を変更したときの流量特性を示す図である。図30から明らかなように、連通流路Cの流路径を変更することにより、流量とセンサ出力とが比例関係となる領域(最適な流量レンジ)が変化する。これは、連通流路Cの流路径を変更することにより、連通流路Cの断面積が変化して、バイパス流路Bと連通流路Cとのバイパス比が変わりセンサ流路Sに流れ込む流量が変化するからである。そして、図30に示す流量特性を、センサ出力100mVを1.0として規格化すると、図31に示すように、各流路径における流量特性を同一にすることができる。図31は、各流路径における流量特性を規格化した場合の特性を示す図である。このため、フルスケール流量10〜100L/minの範囲において、いずれかの流路径にてセンサ出力をリニアライズすることにより、流量径(流路断面積)がわかればそのときの流量を算出することができる。
そこで、熱式流量計1において、連通流路Cに流路断面可変機構を設けることにより、10〜100L/minの範囲にてフルスケール流量を可変することができる。流路断面可変機構としては、例えば、図32に示す可変絞り機構3を設ければよい。図32は、絞り可変機構の概略構成を示す図である。可変絞り機構3は、不図示のアクチュエータにより絞り開度が変化するようになっており、アクチュエータに印加する電圧から絞り開度(連通流路Cの流路径)がわかるようになっている。そして、アクチュエータはCPU基板63からの指令に基づき動作し、CPU基板63にて絞り開度が検出されるようになっている。これにより、熱式流量計1は、複数の流量レンジを持つことができる。従って、従来は使用用途に応じて複数の熱式流量計を用意するとともに取り替える必要があったが、可変絞り機構3を設けることにより熱式流量計1では、使用用途に応じて複数の熱式流量計を用意するもなく、また流量計を取り替える必要もない。このため、非常に取扱性が格段に向上する。
なお、流路断面可変機構として、可変絞り機構3の代わりに、図33に示す仕切り板4をスライドさせる機構を使用して連通流路Cの流量断面積(流路径)を可変させることもできる。
以上、詳細に説明したように本実施の形態に係る熱式流量計1によれば、ボディ41に、流入流路43と流出流路45とを連通する連通流路Cが形成されているため、熱式流量計1内に流れ込んだ被測定流体の大部分が流入流路43から連通通路Cを介して流出流路45へと流れるとともに、被測定流体の一部がボディ41に装着された流路ブロック50に流れ込む。その後、流路ブロック50に流れ込んだ被測定流体は、センサ流路Sとバイパス流路Bとにさらに分流される。このとき、流路ブロック50において被測定流体の流れが整えられるため、センサ流路Sを流れる被測定流体の流れが非常に安定し、被測定流体の流量を精度良く測定することができる。そして、熱式流量計1では、連通流路Cとバイパス流路Bとのバイパス比によってフルスケール流量が決まるため、バイパス流路Bの構成を変更することなく、連通流路Cの断面積を大きくすることにより、大きな流量レンジ(例えば500L/min以上)であっても被測定流体の流量を精度良く測定することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、表示部90が一体化されているものを例示しているが、表示部90が分離している熱式流量計にも本発明を適用することができる。
本実施の形態に係る熱式流量計の概略構成を示す斜視断面図である。 本実施の形態に係る熱式流量計の分解斜視図である。 ボディの概略構成を示す平面図である。 ボディの概略構成を示す断面図である。 流路ブロックの構造を示す分解斜視図である。 メッシュ板の概略構成を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)に示すA−A線における断面図である。 メッシュ板のメッシュ部の拡大図である。 スペーサの概略構成を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)に示すA−A線における断面図である。 両端開口板の概略構成を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)に示すA−A線における断面図である。 センサ基板21の概略構成を示す分解斜視図である。 測定チップ11を示す平面図である。 定温度差回路の回路図である。 出力回路の回路図である。 表示部の概要を示す図である。 フルスケール流量が10L/min(流路径1mm、メッシュ1枚)の場合における出力特性を示す図であって、(a)はセンサ基板からの出力値(センサ出力)の特性を示し、(b)は最終的な出力(アナログ出力)の特性を示す。 フルスケール流量が50L/min(流路径1mm、メッシュ1枚)の場合における出力特性を示す図であって、(a)はセンサ基板からの出力値(センサ出力)の特性を示し、(b)は最終的な出力(アナログ出力)の特性を示す。 フルスケール流量が100L/min(流路径1mm、メッシュ1枚)の場合における出力特性を示す図であって、(a)はセンサ基板からの出力値(センサ出力)の特性を示し、(b)は最終的な出力(アナログ出力)の特性を示す。 フルスケール流量が1000L/min(流路径1mm、メッシュ1枚)の場合における出力特性を示す図であって、(a)はセンサ基板からの出力値(センサ出力)の特性を示し、(b)は最終的な出力(アナログ出力)の特性を示す。 フルスケール流量が10L/min(流路径1mm、メッシュ1枚)の場合における出力特性を示す図であって、(a)は被測定流体の圧力を変化させた場合を示し、(b)は配管形状を変更した場合を示し、(c)は出力のふらつきを示す。 フルスケール流量が50L/min(流路径1mm、メッシュ1枚)の場合における出力特性を示す図であって、(a)は被測定流体の圧力を変化させた場合を示し、(b)は配管形状を変更した場合を示し、(c)は出力のふらつきを示す。 フルスケール流量が100L/min(流路径1mm、メッシュ1枚)の場合における出力特性を示す図であって、(a)は被測定流体の圧力を変化させた場合を示し、(b)は配管形状を変更した場合を示し、(c)は出力のふらつきを示す。 フルスケール流量が1000L/min(流路径1mm、メッシュ1枚)の場合における出力ふらつきを示す図である。 フルスケール流量が10L/min(流路径1mm、メッシュ1枚)の場合における圧力損失を示す図である。 フルスケール流量が50L/min(流路径3mm、メッシュ3枚)の場合における圧力損失を示す図である。 フルスケール流量が100L/min(流路径5mm、メッシュ3枚)の場合における圧力損失を示す図である。 フルスケール流量が1000L/min(流路径12mm、メッシュ6枚)の場合における圧力損失を示す図である。 流れ方向選択時におけるサブ画面の表示例を示す図である。 各設定方向におけるアナログ出力特性を示す図であって、(a)は順方向に設定された場合を示し、(b)は逆方向に設定された場合を示し、(c)は双方向に設定された場合を示す。 バー表示部94の表示例を示す図であって、(a)は流量ゼロのときを示し、(b)は流量+60%FSのときを示し、(c)は過流量のときを示す。 連通流路の流路径を変更したときの流量特性を示す図である。 各流路径における流量特性を規格化した場合の特性を示す図である。 絞り可変機構の概略構成を示す図である。 流路断面可変機構の変形例を示す図である。
符号の説明
1 熱式流量計
11 測定チップ
13 測定チップの溝
14,15,16,17,18,19 抵抗体用電極
21 センサ基板
23 センサ基板の溝
24,25,26,27,28,29 電気回路用電極
41 ボディ
42 流入ポート
43 流入流路
44 流路空間
45 流出流路
46 流出ポート
50 流路ブロック
51 メッシュ板
51M メッシュ部
52 スペーサ
53 両端開口板
60 電装部
63 センサ基板
67 液晶
80 ポートフィルタ
81 メッシュ
82 スペーサ
90 表示部
B バイパス流路
C 連通流路
R1 上流温度検知抵抗体
R2 下流温度検知抵抗体
Rh 発熱抵抗体
Rt 流体温度検知抵抗体
S センサ流路

Claims (11)

  1. 流量を計測するための抵抗体が架設されたセンサ流路の他に、前記センサ流路に対するバイパス流路を備える熱式流量計において、
    流入口と前記バイパス流路とを連通する流入連通流路と、
    流出口と前記バイパス流路とを連通する流出連通流路と、
    前記センサ流路および前記バイパス流路を介することなく前記流入連通流路と前記流出連通流路とを連通する連通流路とを有し、
    前記抵抗体からの出力信号に基づき被測定流体の流量を算出する流量算出手段と、
    を有することを特徴とする熱式流量計。
  2. 請求項1に記載する熱式流量計において、
    前記流入連通流路と、前記流出連通流路と、前記連通流路とが形成されたボディと、
    前記ボディに装着することにより、流体を前記センサ流路と前記バイパス流路とに分流させるとともに整流する流路ブロックと、
    を有することを特徴とする熱式流量計。
  3. 請求項1または請求項2に記載する熱式流量計において、
    前記連通流路の断面積が、前記流入連通流路の断面積より小さく設定されていることを特徴とする熱式流量計。
  4. 請求項3に記載する熱式流量計において、
    前記連通流路の断面積を可変させる流路断面積可変機構を有し、
    前記流量算出手段は、前記抵抗体からの出力信号および前記流路断面積可変機構により設定された前記連通流路の断面積に基づき被測定流体の流量を算出すること
    を有することを特徴とする熱式流量計。
  5. 請求項1から請求項4に記載するいずれか1つの熱式流量計において、
    前記流入連通流路のうち前記バイパス流路との連通部よりも流入口側に、メッシュを複数枚重ねた整流機構が設けられていることを特徴とする熱式流量計。
  6. 請求項2に記載する熱式流量計において、
    前記ボディおよび前記流路ブロックが左右対称形状をなしており、
    前記抵抗体には、
    前記センサ流路の流れ方向上流側に設けられた上流温度検出抵抗体と、
    前記センサ流路の流れ方向下流側に設けられた下流温度検出抵抗体と、
    前記上流温度検出抵抗体と前記下流温度検出抵抗体との間に設けられ、前記上流温度検出抵抗体と前記下流温度検出抵抗体とを加熱する発熱抵抗体と、
    被測定流体の温度を検出する流体温度検出抵抗体とが含まれ、
    前記流量算出手段は、前記発熱抵抗体と前記流体温度検出抵抗体とが一定の温度差になるように制御し、前記上流温度検出抵抗体と前記下流温度検出抵抗体との温度差に基づき被測定流体の流量を算出することを特徴とする熱式流量計。
  7. 請求項6に記載する熱式流量計において、
    前記流入連通流路のうち前記バイパス流路との連通部よりも流入口側、および前記流出連通流路のうち前記バイパス流路との連通部よりも流出口側のそれぞれに、メッシュを複数枚重ねた整流機構が設けられていることを特徴とする熱式流量計。
  8. 請求項6または請求項7に記載する熱式流量計において、
    被測定流体が流れる方向を、順方向、逆方向、あるいは双方向のうちから選択するための流れ方向選択手段を有し、
    前記流量算出手段は、
    前記流れ方向選択手段により順方向または逆方向が選択された場合には選択された方向でのみフルスケールとなるように演算処理を行い、
    前記流れ方向選択手段により双方向が選択された場合には両方向でフルスケールとなるように演算処理を行うことを特徴とする熱式流量計。
  9. 請求項8に記載する熱式流量計において、
    前記流れ方向選択手段によって選択された流れ方向に応じて被測定流体が流れる方向を表示する流れ方向表示手段を有することを特徴とする熱式流量計。
  10. 請求項1から請求項9に記載するいずれか1つの熱式流量計において、
    ゼロからフル流量に対応して一列に配置された複数の発光素子を備える表示手段と、
    前記複数の発光素子のそれぞれの点灯動作を制御するとともに、前記流量算出手段で算出される流量に応じて前記複数の発光素子のうち点灯させる数を決定してゼロからフル流量側に向かって順次点灯させる発光素子制御手段と、
    を有することを特徴とする熱式流量計。
  11. 請求項10に記載する熱式流量計において、
    発光素子制御手段は、前記流量算出手段によりフルスケール流量以上の流量が算出された場合、前記複数の発光素子を点滅させることを特徴とする熱式流量計。
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