JP2008280799A - 施錠装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】施錠装置6に設けられる主施錠具4を、ドア体1側に設けられるシリンダー4aと、デッドボルト4cと、躯体側に設けられるケーシング9と受け座本体10とで構成される受け座ユニット8とで構成し、主施錠具4の解錠具として第一キー14と第二キー15とを用意し、防犯装置の異常検知があったときのみ第二キー15による第二操作をすることで、受け座ユニット8の受け座本体10がドア体1と一体となって開放する構成とする。
【選択図】図2
Description
しかるに、キーを警備会社に預けるということは、サービスを受ける側にとっては、キーを勝手に用いて施錠装置を解錠されるのではないかという不信感をぬぐい去ることが難しく、警備システムによる防犯サービスを受けることを躊躇する原因の一つとなっている。
一方、キーを預かる警備会社にとっても、顧客のキーをそれぞれ識別して保管しなければならないという煩雑さがあり、しかも、近年、防犯上の観点から玄関ドア等においては、二重ロック、即ち、種類の異なる二つ以上の施錠装置を設けることが提唱されており、この場合では、警備会社は複数のキーを預かって管理しなければならないことになって、一層煩雑になるという問題がある。
請求項2の発明は、第二キーの第二操作は、防犯装置の異常検知に伴う規制体の自由姿勢のときのみ操作できるように構成されている施錠装置である。
請求項2の発明とすることにより、防犯装置により異常検知がなされない場合では第二キーによる第二操作ができないので、一層の安心感を得ることができる。
図面において、1は住宅の玄関となる開口部に設けられたドア体であって、該ドア体1は、左右方向一方(本実施の形態では左側)となる戸先側に把手1aが設けられ、左右方向他方(右側)となる戸尻側縁部が複数の蝶番2を介して躯体側の部材となるドア枠3に対して開閉揺動自在に枢支されており、把手1aを把持して操作することで、ドア体1が屋外側に向けて開放するように構成されている。
ここで、主デッドボルト4cは、汎用の左右方向に長い四角柱形状に形成されているが、副デッドボルト5cは、突出側の端部に上方を向く折曲部が形成された鎌形状に形成されている。
ここで、受け座本体10に形成される主ボルト受け部10aは、受け座本体10を左右方向に貫通する貫通孔により構成されており、主ボルト受け部10aの外形は主デッドボルト4cの外形よりも大きく形成されている。また、主ボルト受け部10aの左側、即ち、躯体側を向く孔端には、躯体側ほど孔形が大きくなるよう傾斜状のガイド面10cが形成されている。さらに、受け座本体10の主ボルト受け部10aのガイド面10c形成部位には、ガイド面10cの屋内側の半部を切り欠くことにより躯体側に対して溝浅となる溝浅部10dが形成されている。
尚、副ボルト受け部10bは、鎌形の副デッドボルト5cの折曲部が係止するべく、蟻溝形状に形成されている。
さらに、前記規制体11の基端部には、上方が開口する凹部11cが下方に向けて凹設される一方、ケーシング9には、規制体収容部9dに連通し、かつ、上方に向けて凹設された凹部9eが形成されており、これら凹部11c、9eに作動ピン12が上下方向移動自在な状態で収容されている。ここで、作動ピン12は、図示しない防犯装置(例えば窓部に設けたシャッター装置のこじ開け検知装置)の防犯異常の検知で励磁する電磁スイッチ13に連繋して、凹部11c、9e内において上下方向の移動を行なうように構成されている。
これに対し、防犯装置が何らかの防犯異常を検知して電磁スイッチ13のスイッチ切り換えがなされた場合では、作動ピン12が上動して規制体側凹部11cから抜け出してケーシング側凹部9e側に嵌入する状態となるように設定されている。この状態になると、規制体11は、作動ピン12による移動規制が解除された自由姿勢となり、後述するように、付勢弾機11aの付勢力に抗して主デッドボルト4cにより規制体収容部9d側に退避せしめられ、規制体先端面11bが受け座本体10の溝浅部10dから抜け出した場合では、規制体11による受け座本体10の屋外側への係止が解除された状態となり、受け座本体10が屋外側に脱落することが可能となるように構成されている。
前記第一キー14および副キー16は住宅の居住者が常時所持して、従来通りの施錠−解錠操作、即ち、一例として、第一キー14または副キー16を左側回転することで施錠操作、右側回転することで解錠操作がなされるように構成されている。
一方、第二キー15は、本実施の形態では、第一キー14と形状が異なるように形成(第一キー14よりも長く形成)されており、警備会社に預けるものであるが、該第二キー15は、防犯装置により異常が検知されない場合では、主施錠具4を操作しても施錠装置6が施錠されたままでドア体1を開放することはできないが、防犯装置により異常が検知された場合では、主施錠具4を第二キー15を操作することでドア体1を開放することができるように構成されており、これによって、警備会社にキーを預けることに対する不安感を改善できるように構成されている。
前記第一キー14は、前述したように、汎用のキーと同様の構成であり、シリンダー4aに形成されるキー穴4bに挿入し、左側回転させる第一操作を行なうことにより、主デッドボルト4cを、図2に示すように突出量の小さい通常施錠姿勢に変姿させるように設定されている。
ここで、主デッドボルト4cは、通常施錠姿勢において、規制姿勢に保持される規制体11の先端面11bに突出先端面4dが近接対向する位置まで突出するように構成されている。尚、第一キー14は、前記第一操作の逆操作(右回転)をすることにより主施錠具4の解錠操作ができるように構成されている。
このように構成された第二キー15を用いて主施錠具4を操作する場合に、規制体11が規制姿勢となっている状態において、第二キー15を左側回転させる場合に、主デッドボルト4cが既に通常施錠姿勢になっている状態では、規制体11が規制姿勢に保持されているため、第一キー14と同様の回転範囲までは空回り状に回転し、その後は、第二キー15の回転が規制される状態となり、通常施錠姿勢となっている主デッドボルト4cのさらなる躯体側への突出が規制され、通常施錠姿勢が保持されて主施錠具4を解錠すること(ドア体1の開放)ができないように設定されている。
一方、規制体11が自由姿勢となっている状態において、第二キー15を左側回転した場合では、規制体11が自由姿勢になっているため、第二キー15は第一キー14の回転範囲を超えて大きく回転する第二操作をすることができ、この状態となると、通常施錠姿勢となっている主デッドボルト4cをさらに大きく突出させることができ、図3に示すように、突出量の大きい緊急解錠姿勢に変姿させることが可能となるように設定されている。このように、主デッドボルト4cが付勢弾機11aの付勢力に抗して緊急解錠姿勢に変姿した状態では、規制体11が規制体収容部9d側に押しやられ、規制体先端面11bが受け座本体10の溝浅部10dから抜け出し、規制体11による受け座本体10との係止が解除された状態となるように設定されている。これによって、把手1aを把持してドア体1を屋外側に向けて開放操作することで、施錠具4、5の主、副デッドボルト4c、5cが係止したまま(施錠されたまま)の状態の受け座本体10がケーシング9(躯体、縦枠体3a)から脱落し、もって、ドア体1の緊急開放ができるように構成されている。
しかも、本実施の形態の施錠装置6は、主、副施錠具4、5が設けられた二重ロック式に構成されており、防犯性が向上した施錠装置6となっているにもかかわらず、一本の第二キー15のみで施錠装置6を解錠できるので、警備会社にとっては第二キー15のみを預かるだけでよく、保管にかかわる煩雑さを軽減することができる。
そのうえ、このものでは、受け座本体10の脱落を規制し、電磁スイッチ13のスイッチ切り換えにより作動する規制体11は、受け座本体10の主ボルト受け部10a内において左右方向に出没する構成となっていて、外部に露出することがないので、悪戯されにくく、もって、受け座本体10の脱落方向であるドア体の開放方向を、屋内外何れの方向であっても問題なく取り付けることができ、開放方向が限定されないという利点がある。
3 ドア枠
4 主施錠具
4a シリンダー
4b キー穴
4c 主デッドボルト
5 副施錠具
6 施錠装置
7 ケース体
8 受け座ユニット
9 ケーシング
10 受け座本体
10a 主ボルト受け部
10d 溝浅部
11 規制体
12 作動ピン
14 第一キー
15 第二キー
16 副キー
Claims (2)
- 躯体開口部を開閉するドア体の施錠装置を、ドア体に設けられるシリンダーと、シリンダーに開設したキー穴に対する第一キーの第一操作でドア体からの突出量が小さい通常施錠姿勢に変姿し、第二キーの第二操作でドア体からの突出量が大きい緊急解錠姿勢に変姿することが可能となるデッドボルトと、ドア体の開放方向への脱落が自在な状態で躯体に埋設され、前記デッドボルトの通常施錠姿勢または緊急解錠姿勢でデッドボルトの突出部が嵌入して開放方向への係止がなされる受け座と、躯体側に設けられ、受け座に係止して受け座がドア体の開放方向に脱落するのを規制する規制姿勢と、デッドボルトの緊急解錠姿勢への変姿により受け座との係止を解除して受け座が開放方向に脱落するのを許容する自由姿勢とに変姿する規制体と、防犯装置の異常検知に伴い、規制体を規制姿勢に保持する状態から自由姿勢に変姿せしめる作動ピンとを備えて構成し、防犯装置による異常検知時に第二キーの第二操作がなされるとドア体を受け座とともに開放するように構成した施錠装置。
- 第二キーの第二操作は、防犯装置の異常検知に伴う規制体の自由姿勢のときのみ操作できるように構成されている施錠装置。
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ID=40141850
Family Applications (1)
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5823881Y2 (ja) * | 1977-08-23 | 1983-05-21 | 国産金属工業株式会社 | 扉の施錠装置における受座体 |
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2007
- 2007-05-14 JP JP2007127682A patent/JP5096792B2/ja active Active
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