JP6265728B2 - 錠装置および建具 - Google Patents

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Description

本発明は、障子の移動を規制する錠装置および建具に関する。
障子の移動を規制する錠装置としては、たとえば、障子の縦框に設けられた基台と、基台の貫通孔に挿通され一端に摘み部と他端に嵌合子とを備えた摺動杆と、障子を閉じたときに基台と対向する部位に取り付けられる受具とを有し、摺動杆が付勢されて嵌合子が受具に押圧されて施錠され、摘み部を引いて嵌合子が受具から離れて施錠が解除される引き戸の自動施錠装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−227498号公報
上記のような自動施錠装置では、摺動杆が常に受具に向かって付勢されているので、障子を開く際には、一方の手で摘み部を引く操作と、他方の手で障子を開く操作とを同時に行わなければならない。このため、一方の手に荷物を持っている場合には、一旦荷物を置いて、摘み部を引きつつ障子を開く操作をしなければならず、操作性が悪いという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、解錠操作により解錠した状態を維持することが可能な錠装置および建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、開閉方向に移動可能に設けられた障子と、前記障子の移動を、解除可能に規制するラッチ機構と、前記ラッチ機構による規制が解除された解除状態を維持する解除状態維持機構と、前記ラッチ機構による規制を解除するとともに前記解除状態維持機構により前記解除状態を維持させる操作をするための操作部材と、を有し、前記ラッチ機構は、回動自在に設けられ、前記障子と隣接する部位に設けられた受部材と係合して前記障子の移動を規制可能なラッチボルトと、前記ラッチボルトの回動を規制可能な回動規制部材と、前記回動規制部材を付勢して前記ラッチボルトの回動を規制する回動規制位置に当該回動規制部材を配置するラッチ付勢部材と、前記ラッチ付勢部材の付勢力に抗して前記回動規制部材を、前記ラッチボルトの回動が許容される回動許容位置に移動可能な回動許容部材と、を有し、前記操作部材は、操作されることにより前記回動許容部材を介して前記回動規制部材を前記回動許容位置に移動させ、前記回動規制部材が前記回動許容位置に移動された状態で前記解除状態維持機構により前記解除状態が維持されることを特徴とする錠装置である。
このような錠装置によれば、操作部材を操作することにより、障子の移動が可能となり、また、障子の移動が可能な状態を維持させることが可能である。すなわち、操作部材により解錠操作するだけで、ラッチ機構による規制を解除するとともに規制が解除された解錠状態を維持することが可能である。
また、回動規制部材がラッチ付勢部材により付勢されているので、操作部材が操作されない時には回動を規制されたラッチボルトが障子と隣接する部位に設けられた受部材と係合することにより障子の移動を規制することが可能である。そして、操作部材が操作されることにより、回動許容部材を介して回動規制部材を回動許容位置に移動させるので、ラッチボルトの回動が許容されて障子が移動可能な状態となるとともに、操作部材が解除状態維持機構により解除状態が維持される。このため、操作部材を操作し続けなくとも障子が移動可能な状態が維持される。このため、操作部材を操作した後に、障子を開くことが可能である。すなわち、操作部材の操作と障子を開く動作とを同時に行うことなく障子を開くことが可能である。
かかる錠装置であって、前記解除状態維持機構は、前記操作部材と係止可能な係止可能位置と係止不能な係止不能位置とに移動可能な係止部を備えた係止部材と、前記係止部を、前記係止可能位置と前記係止不能位置とに移動させる移動部材と、前記移動部材を前記係止部材から離れる方向に付勢して前記係止部を前記係止不能位置に配置する移動付勢部材と、を有し、前記移動部材は、前記受部材に当接されることにより前記移動付勢部材の付勢力に抗して前記係止部を前記係止可能位置に移動することが望ましい。
このような錠装置によれば、移動付勢部材により係止部材から離れる方向に付勢されて係止部を係止不能位置に配置される移動部材は、受部材に当接されることにより移動付勢部材の付勢力に抗して係止部を係止可能位置に移動するので、受部材に当接されない位置では、操作部材は係止部材に係止されない。すなわち、移動部材と受部材とが対向する位置以外にて障子の移動に対する規制が解除されないので、回動が解除された状態が継続されることにより、障子を閉じても施錠されない状態が生じることを防止することが可能である。
かかる錠装置であって、前記障子が開かれるときに前記移動部材が前記受部材から外れることにより、前記移動部材が前記移動付勢部材の前記付勢力により前記係不能位置に移動して前記操作部材と前記係止部材との係止状態が解除されることが望ましい。
このような錠部材によれば、障子が開かれるときに移動部材が受部材から外れることにより、移動部材が係不能位置に移動して操作部材と係止部材との係止状態が解除される。このとき、ラッチボルトは回動規制部材とともにラッチ付勢部材により、受部材が設けられた隣接する部材側に付勢されており、回動することなく付勢されている方向と付勢されている方向と反対の方向とに移動可能なラッチとなる。このため、障子が開かれて受部材と対向しない位置に錠装置が移動しても、受部材と対向する位置に戻る際には受部材と係合して障子の移動を規制することが可能である。
また、上記錠装置が、引き違い障子の召合せ部に設けられていることを特徴する建具である。このような建具によれば、操作部材を操作することにより、障子の移動が可能となり、また、障子の移動が可能な状態を維持させることが可能である。すなわち、操作部材を解錠操作するだけで、ラッチ機構による規制を解除するとともに規制が解除された解錠状態を維持することが可能な引き違い障子を備えた建具を提供することが可能である。
本発明によれば、解錠操作により解錠した状態を維持することが可能な錠装置および建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る引き違い方式の建具を示す正面図である。 建具の召合せ部における横断面図である。 ラッチボルトの回動が規制された状態における錠本体の内部を示す斜視図である。 室内側から見た錠本体の分解斜視図である。 室外側から見た錠本体の分解斜視図である。 図6(a)は、ラッチボルトの回動が規制された錠本体の横断面図であり、図6(b)は、ラッチボルトの回動の規制が解除された錠本体の横断面図である。 ラッチボルトの回動の規制が解除された状態における錠本体の内部を示す斜視図である。 図8(a)は、操作部材が規制部材に係止された状態を示す錠本体の横断面図であり、図8(b)は、係止部が係止不能位置に配置されている錠本体の横断面図である。 解除状態維持機構にて操作部材が係止される状態を示す斜視図である。 操作部材を操作したときの召合せ部における横断面図である。 障子を開くときの召合せ部における横断面図である。 障子を閉じるときの召合せ部における横断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
本実施形態では、引き違い障子の召合せ部に錠装置を備えた建具を例に挙げて説明する。
以下の説明においては、建具及び建具に設けられた錠装置を室内側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、建具及び錠装置を構成する各部材については、単体として説明する場合であっても、建具が躯体に取り付けられた状態で上下方向、左右方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。
本実施形態の建具1は、図1に示すように、枠体2に案内され左右方向に移動して開閉される内障子3と外障子4とを備えた引き違い方式の建具(以下、単に建具という)1である。
錠装置5は、図1、図2に示すように内障子3の召合せ框3aに取り付けられる錠本体6と、外障子4の召合せ框4aに取り付けられ錠本体6から室外側に突出されるラッチボルト21が係合される受部材7と、を有している。図2においては、錠本体6を平断面にてラッチボルト21と受部材7との係合状態を示しているが、内部構造については省略して示している。
錠本体6は、図3に示すように、外装部をなすケーシング10と、障子3、4の移動を、解除可能に規制するラッチ機構20、ラッチ機構20による規制が解除された解除状態を維持する解除状態維持機構30と、ラッチ機構20による規制を解除するとともに解除状態維持機構30により解除状態を維持させる操作をするための操作部材50と、を有し、ラッチ機構20、解除状態維持機構30、操作部材50は、ケーシング10内に収容されている。図3においては、錠本体6の内部構造を示すために、後述する右側壁部材16を省略して示している。
ケーシング10は、ほぼ縦長の直方体状をなし見込み方向の幅は内障子3の召合せ框3aの見込み方向の幅とほぼ同じであり、長手方向が上下となるように配置されて内障子3の召合せ框3aの上下方向におけるほぼ中央に取り付けられている。
ほぼ直方体状をなすケーシング10は、図4、図5に示すように、室外側に臨む室外側壁部12、左側の側面を形成し室外側壁部12と繋がった左側壁部13、ケーシング10の上面を形成し室外側壁部12及び左側壁部13と繋がった上板部14、ケーシング10の下面を形成し室外側壁部12及び左側壁部13と繋がった下板部15、とでなるケーシング本体11と、内障子3の召合せ框3aと対面しケーシング10の右側の側面を形成してケーシング本体11に固定される右側壁部材16とを有している。ケーシング本体11と右側壁部材16とは、右側壁部材16側から進入するビス8がケーシング本体11に螺合されて直方体状をなしている。ケーシング10の室内側に臨む部位に形成される、左側壁部13、上板部14および下板部15に囲まれた開口には、この開口を塞ぐように操作部材50が見込み方向に移動可能に設けられる。
操作部材50は、室内側に配置される室内側壁部51と、室内側壁部51の上下端部から室外側に突出されて操作部材50が移動する際のガイドをなすガイド片52と、室内側壁部51の上下端部近傍にて室外側に突出されて解除状態維持機構30に係止される被係止部53と、室内側壁部51の上下方向における中央から上下に振り分けた位置から室外側に突出されてラッチ機構20の回動許容部材24を押圧する押圧部54と、操作により室外側に移動された操作部材50を室内側の位置に戻すための圧縮コイルばねでなる復元ばね55が当接されるばね当接部56と、を有している。
ラッチ機構20は、ケーシング10において上下方向の中央に設けられている。ラッチ機構20は、室外側壁部12から見込み方向に出没するように移動可能、且つ、上下方向に沿う軸にて回動可能なラッチボルト21と、ラッチボルト21の回動を規制する回動規制部22aを有しケーシング10に案内されて見込み方向に移動可能な回動規制部材22と、ラッチボルト21と回動規制部材22とを室外側に付勢する圧縮コイルばねでなるラッチ付勢部材23と、操作部材50の操作により回動規制部材22をラッチ付勢部材23の付勢力に抗して室内側に移動させてラッチボルト21の回動を許容させる回動許容部材24とを有している。
ラッチボルト21は、ケーシング10が有する室外側壁部12の上下方向におけるほぼ中央に形成された中央切欠部12aと右側壁部材16とにより形成されるラッチ開口10aから見込み方向において出没可能に設けられている。ラッチボルト21は、回動規制部材22と共にラッチ付勢部材23に室外側に向かって付勢された状態でラッチ開口10aから突出している。ラッチボルト21は、図6(a)に示すように、ラッチ開口10aから突出した状態で左側の左側面21aが鉛直な平面をなし、この左側面21aの室外側の先端からケーシング10内に収容されている基部21b側に向かってラッチボルト21の左右方向における厚みが厚くなるように湾曲した曲面21cを有し、基部21bには左側面21aと平行な平面をなす右側面21dが設けられている。基部21bの上面には上方に、また、下面には下方に、各々突出してラッチボルト21の回動軸となる回動突起21eが設けられている。
ラッチボルト21は、ラッチ開口10aおよび右側壁部材16に設けられたガイド16aに案内されて見込み方向に移動し、室外側壁部12から突出した位置にて、中央切欠部12aの上下の縁に設けられた凹部10bに回動突起21eが係合されており、図6(b)に示すように、ラッチボルト21が回動規制部材22から離れているときには、先端が内障子3の戸先側、すなわち右側に移動するように回動可能となる。ここで、回動規制部材22がラッチボルト21から離れてラッチボルト21が回動可能となる回動規制部材22の位置が回動許容位置である。
回動規制部材22は、上方および下方にそれぞれ開放された溝部22bを備えたブロック状の規制本体22cと、規制本体22cの右側の縁から室外側に向かって突出された回動規制部22aと、規制本体22cの室内側の面に設けられ室外側に向かって窪む規制凹部22dとを有している。
回動規制部材22は、規制本体22cの左側の部位が、ケーシング10が有する左側壁部13の内面に矩形に窪ませた角凹部13aに収容されて、角凹部13aの縁に案内されるとともに左側壁部13と右側壁部材16との間にて見込み方向に移動可能に設けられている。規制凹部22dには、左側壁部13の内面から突出され設けられ室外側壁部12とほぼ平行をなす中央壁部13bの室外に臨む面との間に介在されたラッチ付勢部材23の室外側の端部が収容される。
回動規制部材22は、ラッチ付勢部材23により室外側に向かって付勢されると、ラッチボルト21を室外側に付勢する。このとき、回動規制部材22の回動規制部22aが有する平面でなる左側面22eが、ラッチボルト21の右側面21dに対向して当接する。すなわち、ラッチボルト21は、回動規制部材22とともにラッチ付勢部材23に付勢されて突出しているときには、ラッチ開口10aを形成する中央切欠部12aの縁と回動規制部22aの左側面22eとにより挟まれて回動が規制されている。ここで、回動規制部22aの左側面22eが右側面21dに当接されてラッチボルト21の回動が規制されている状態の、回動規制部材22の位置が回動規制位置である。
回動規制部材22の上下にそれぞれ設けられた溝部22bには、回動規制部材22及びラッチボルト21より上方および下方にそれぞれ回動自在に支持された回動許容部材24の端部が収容される。
上下に設けられた回動許容部材24は、同一の部材が上下を反転した状態で取り付けられているので、ここでは、上側の回動許容部材24について説明する。下側の回動許容部材24については、図面において上側の回動許容部材24と同一の部位に同符号を付し、その説明を省略する。
上側の回動許容部材24は、板状をなす許容板24aと、許容板24aの回動軸24bとを有している。許容板24aは、上下方向に長い部材であり、上下方向における中央より上方に回動軸24bが設けられている。回動許容部材24は、回動軸24bが、ケーシング10の左側壁部13の内面と右側壁部材16の内面とにそれぞれ設けられた軸受孔10cに挿入されて回動自在に支持されている。軸受孔10cは、ラッチ付勢部材23により付勢されてラッチボルト21が突出されたときの回動規制部材22の溝部22bの上方に配置されている。図3に示すように、回動軸24bが軸受孔10cに支持された上側の許容板24aは、板面が室内外に臨み鉛直保方向に沿って配置され、下端部が回動規制部材22の溝部22bに挿入されている。
上側の回動許容部材24は、図7に示すように、操作部材50が操作された際、具体的には操作部材50が室外側に押圧された際に、回動軸24bより上側の部位が押圧部54により室外側に押圧されることにより、回動軸24bを中心に回動し、下端部が室内側に移動する。このとき、回動許容部材24の下端部が挿入されている溝部22bを備える回動規制部材22がラッチ付勢部材23の付勢力に抗して室内側に移動されることにより、回動規制部22aがラッチボルト21から離れて室内側に移動され、ラッチボルト21の回動が許容される。ここで、回動規制部22aがラッチボルト21から離れて室内側に移動されている状態が解除状態である。
ラッチ機構20が操作部材50の操作により回動の記載が解除されるだけの構造では、操作部材50の押圧を解除すると、ラッチ付勢部材23の付勢力により回動規制部材22がラッチボルト21側に移動すると共に操作部材50が元の位置に戻されてしまう。このため、本発明の錠装置5には、ラッチボルト21の規制が解除された解除状態を維持する解除状態維持機構30が設けられている。
解除状態維持機構30は、図3、図7に示すように、ラッチ機構20の上下にそれぞれ設けられている。上下に設けられた解除状態維持機構30は、同一の部材が上下を反転した状態で取り付けられているので、ここでは、上側の解除状態維持機構30について説明する。下側の解除状態維持機構30については、図面において上側の解除状態維持機構30と同一の部位に同符号を付し、その説明を省略する。
解除状態維持機構30は、図4、図5に示すように、室外側壁部12から見込み方向に出没するように移動可能な移動部材31と、操作部材50との係止部32bを備え回動自在に設けられた係止部材32と、鉛直方向に沿って配置された、係止部材32の回動軸33と、移動部材31とケーシング10との間に介在されて移動部材31を室外側に付勢する圧縮コイルばねでなる移動付勢部材34と、を有している。
移動部材31は、ケーシング10が有する室外側壁部12の上下端側にそれぞれ形成された端側切欠部12bと右側壁部材16とにより形成される端部開口10dから見込み方向において出没可能に設けられた移動凸部31aと、移動凸部31aの室内側端部と繋がり室外側壁部12の内面とほぼ平行に配置される移動壁部31bと、移動壁部31bの右側の縁から室内側に延出された延出壁部31cとを有している。
移動部材31は、図8(a)、図8(b)に示すように、移動凸部31aが端部開口10dに挿入された状態で、延出壁部31cが右側壁部材16に沿わされることにより移動壁部31bが室外側壁部12の内面とほぼ平行な状態を維持しつつ左側壁部13と右側壁部材16との間にて見込み方向に移動可能に設けられている。図8(a)、図8(b)においては、下から見た図を示しているので、他図と左右が逆に位置している。移動壁部31bの室内側の面には、室内側に突出させて移動付勢部材34の室外側の端部に挿入されることにより、移動付勢部材34を安定した姿勢にて伸縮させる挿入凸部31d(図4)が設けられている。移動付勢部材34は、挿入凸部31dが挿入されて移動壁部31bと左側壁部13に設けられた室内に臨む面13cとの間に介在されて移動部材31を室外側に付勢している。移動部材31は、外障子4の召合せ框4aに取り付けられた受部材7と錠本体6が対向するときに、移動付勢部材34の付勢力に抗して受部材7に移動部材31が室内側に押し戻される。
係止部材32は、上下方向に沿う回動軸33が挿通されて回動自在に設けられており、操作部材50が操作されたときに係止される係止部32bを有している。図8(a)に示すように、回動軸33の室外側に移動部材31がケーシング10内に押し戻されたときに移動壁部31bの室内側面に沿うように押圧される被押圧部32aが設けられており、被押圧部32aが移動壁部31bの室内側面に沿わされたときに、室内側に向かって突出するように係止部32bが設けられている。
回動軸33は、左側壁部13と右側壁部材16との間において左右方向のほぼ中央に設けられており、係止部32bは、被押圧部32aが移動壁部31bの室内側面に沿わされた状態で回動軸33から真っ直ぐ室内側に移動される。係止部32bの室内側に端部には、操作部材50に設けられたフック部53aが係止される係止片32cが右方向に突出されている。
係止部材32は、錠本体6が受部材7と対向せず、移動部材31がケーシング10の内方側に押し戻されていないときには、図8(b)に示すように、被押圧部32aの先端が、回動軸33側の基端より室外側に位置するように配置され、この状態で係止部32bは、回動軸33より左側の領域に位置している。操作部材50に設けられたフック部53aは、操作部材50が室外側に押圧されて操作された際に、回動軸33より右側の領域に進入するように構成されている。このため、錠本体6が受部材7と対向していない状態では、操作部材50を操作してもフック部53aは係止片32cに係止されない。
一方、錠本体6と受部材7とが対向して移動部材31が押し戻されると、図8(a)に示すように、係止部材32の被押圧部32aが移動部材31の移動壁部31bに沿うように係止部材32が回動し、係止片32cが右側の領域に突出する。係止片32cが右側の領域に突出した状態で、操作部材50が操作されると、図8(b)に示すように、右側の領域に進入してきたフック部53aが図9に示すように係止片32cに係止されて操作部材50が操作された状態が維持される。尚、図9においては、移動部材31を省略して示している。
受部材7は、図2に示すように、外障子4の召合せ框4aの室内側の部位に固定される固定部7aと、固定部7aと繋がって外障子4の戸先側、すなわち左側に突出し室外側に窪む係合凹部7bと、係合凹部7bの左側の端部をなし見込み方向に沿う壁部をなす端壁部7cとを有している。ここで、係止部32bが回動軸33より左側の領域に位置するときの係止部32bの位置が係止不能位置であり、回動軸33より右側の領域に位置するときの係止部32bの位置が係止可能位置である。
建具1は、障子3、4を閉じた状態で、内障子3に設けられた錠本体6と外障子4に設けられた受部材7の召合せ框4aから突出している部位とが対向し、室外側に突出したラッチボルト21が係合凹部7bと係合するとともに、移動部材31の先端が係合凹部7bの底部7dに当接してケーシング10の内方に押し戻されている。このとき、ラッチボルト21の回動が規制されており、突出しているラッチボルト21の左側面21aが受部材7の端壁部7cに当接されて施錠されている。
内障子3および外障子4が閉じられている建具1において、錠本体6の操作部材50が操作されると、図10に示すように、操作部材50が室外側に押圧されることにより、回動規制部材22は室内側に移動されてラッチボルト21から離れた状態となる。このときの操作部材50の操作により、操作部材50のフック部53aが係止部材32の係止片32cに係止されて、操作部材50が室外側に押圧された状態が維持される。すなわち、使用者は、操作部材50から手を離しても、ラッチボルト21の回動が許容された状態が維持されている。
操作部材50が室外側に押圧された状態で、内障子3および外障子4の少なくとも一方を開く方向に操作すると、図11に示すように、内障子3と外障子4との相対移動により、ラッチボルト21の左側面21aの先端側が受部材7の端壁部7cにより内障子3の戸先側に引っ張られることによりラッチボルト21が回動しつつ障子3、4が開かれていく。そして、ラッチボルト21が回動しつつ端壁部7cを通過すると、ラッチ機構20の上下に位置する解除状態維持機構30が有する移動部材31が室外側に突出することにより、操作部材50のフック部53aの係止部材32の係止片32cによる係止が解除され、操作部材50は操作前の位置に移動する。操作部材50が操作前の位置に移動すると操作部材50の押圧部54により押圧されていた回動許容部材24がほぼ鉛直に沿う姿勢に戻されることにより、回動規制部材22が室外側に移動してラッチボルト21の回動が規制される。
そして障子3、4を閉じるときには、内障子3の召合せ框3aと外障子4の召合せ框4aとが互いに近づくため、図12に示すように、突出した状態のラッチボルト21の曲面21cに端壁部7cが当接し、更に、障子3、4を閉じることにより、ラッチボルト21が回動規制部材22に回動を規制されつつ回動規制部材22とともに室内側に移動し、ラッチボルト21が端壁部7cを越えたときに、ラッチ付勢部材23に付勢されて室外側に突出する。このとき、解除状態維持機構30の移動部材31も端壁部7cにより押し戻されつつ端壁部7cを越えて、移動凸部31aが受部材7の底部7dに当接して移動部材31が押し戻された状態が維持され、図2に示すような障子3、4を閉じた状態となる。
本実施形態の建具1及び錠装置5によれば、操作部材50を操作することにより、障子3、4の移動が可能となり、また、障子3、4の移動が可能な状態を維持させることが可能である。すなわち、操作部材50により解錠操作するだけで、ラッチ機構20による規制を解除するとともに、操作部材50から手を離しても規制が解除された解錠状態を維持することが可能である。
また、回動規制部材22がラッチ付勢部材23により付勢されているので、操作部材50が操作されない時には回動を規制されたラッチボルト21が外障子4の召合せ框4aに設けられた受部材7と係合することにより障子3、4の移動を規制することが可能である。そして、操作部材50が操作されることにより、回動許容部材24と操作部材50が係合し、回動規制部材22を回動許容位置に移動させるので、ラッチボルト21の回動が許容されて障子3、4が移動可能な状態となる。また、このとき、操作部材50が解除状態維持機構30に係止されて操作された後の状態が維持されて、操作部材50から手を離しても障子3、4が移動可能な状態が維持される。このため、操作部材50を操作した後に障子3、4を開くことが可能である。すなわち、操作部材50の操作と障子3、4を開く動作とを同時に行うことなく障子3、4を開くことが可能である。
また、移動付勢部材34により係止部材32から離れる方向に付勢されて係止部32bを係止不能位置に配置する移動部材31は、受部材7に当接されることにより移動付勢部材34の付勢力に抗して係止部32bを係止可能位置に配置するので、受部材7に当接されない位置では、操作部材50は係止部材32に係止されない。すなわち、移動部材31が受部材7に当接される所定の位置、具体的には障子3,4が閉じられて錠本体6と受部材7が対向する位置では、ラッチボルト21の回動に対する規制が解除された状態が維持されない。このため、錠本体6と受部材7が対向する位置以外にて障子3、4の移動に対する規制が解除されないので、回動が解除された状態が継続されることにより、障子3、4を閉じても施錠されない状態が生じることを防止することが可能である。
また、操作部材50は、障子3、4が開かれるときに移動部材31が受部材7から外れることにより、操作部材50は、移動部材31が係止不能位置に移動して係止部材32による係止状態が解除されて操作前の位置に移動する。このとき、ラッチボルト21は回動規制部材22とともにラッチ付勢部材23により、受部材7が設けられている外障子4側に付勢されており、回動することなく付勢されている方向と付勢されている方向と反対の方向とに移動可能なラッチとなる。このため、障子3、4が開かれて受部材7と対向しない位置に錠本体6が移動しても、受部材7と対向する位置に戻る際には受部材7と係合して障子3、4の移動を規制することが可能である。
また、操作部材50を操作することにより、障子3、4の移動が可能となり、また、障子3、4の移動が可能な状態を維持させることが可能である。すなわち、操作部材50を解錠操作するだけで、ラッチ機構20による規制を解除するとともに規制が解除された解錠状態を維持することが可能な引き違い障子3、4を備えた建具1を提供することも可能である。
上記実施形態においては、錠装置5を、引き違い障子の召合せ部に設けた例について説明したが、これに限らず、たとえば、片引き障子等の戸先框と枠体との間に設けられていてもよい。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 建具、3 内障子(障子)、3a 内障子の召合せ框、4 外障子(障子)、
4a 外障子の召合せ框、5 錠装置、6 錠本体、7 受部材、20 ラッチ機構、
21 ラッチボルト、22 回動規制部材、23 ラッチ付勢部材、
24 回動許容部材、30 解除状態維持機構、31 移動部材、32 係止部材、
32b 係止部、34 移動付勢部材、50 操作部材

Claims (4)

  1. 開閉方向に移動可能に設けられた障子と、
    前記障子の移動を、解除可能に規制するラッチ機構と、
    前記ラッチ機構による規制が解除された解除状態を維持する解除状態維持機構と、
    前記ラッチ機構による規制を解除するとともに前記解除状態維持機構により前記解除状態を維持させる操作をするための操作部材と、を有し
    前記ラッチ機構は、
    回動自在に設けられ、前記障子と隣接する部位に設けられた受部材と係合して前記障子の移動を規制可能なラッチボルトと、
    前記ラッチボルトの回動を規制可能な回動規制部材と、
    前記回動規制部材を付勢して前記ラッチボルトの回動を規制する回動規制位置に当該回動規制部材を配置するラッチ付勢部材と、
    前記ラッチ付勢部材の付勢力に抗して前記回動規制部材を、前記ラッチボルトの回動が許容される回動許容位置に移動可能な回動許容部材と、
    を有し、
    前記操作部材は、操作されることにより前記回動許容部材を介して前記回動規制部材を前記回動許容位置に移動させ、
    前記回動規制部材が前記回動許容位置に移動された状態で前記解除状態維持機構により前記解除状態が維持されることを特徴とする錠装置。
  2. 請求項に記載の錠装置であって、
    前記解除状態維持機構は、
    前記操作部材と係止可能な係止可能位置と係止不能な係止不能位置とに移動可能な係止部を備えた係止部材と
    前記係止部を、前記係止可能位置と前記係止不能位置とに移動させる移動部材と、
    前記移動部材を前記係止部材から離れる方向に付勢して前記係止部を前記係止不能位置に配置する移動付勢部材と、
    を有し、
    前記移動部材は、前記受部材に当接されることにより前記移動付勢部材の付勢力に抗して前記係止部を前記係止可能位置に移動することを特徴する錠装置。
  3. 請求項2に記載の錠装置であって、
    前記障子が開かれるときに前記移動部材が前記受部材から外れることにより、前記移動部材が前記移動付勢部材の前記付勢力により前記係不能位置に移動して前記操作部材と前記係止部材との係止状態が解除されることを特徴とする錠装置。
  4. 請求項1乃至のいずれかに記載の錠装置が、引き違い障子の召合せ部に設けられていることを特徴する建具。
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