JP2008279862A - 車載設備制御システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】後席搭乗者の状態に応じて必要となる車載設備の制御を、運転者の意思を反映しつつ、速やかに、かつ安全運転に配慮した態様で実行可能にする。
【解決手段】後席カメラ31によって撮像した後席搭乗者の撮像画像から検出される後席搭乗者の状態と各種後席向け車載設備の作動状況とに応じて、各後席向け車載設備の制御装置41〜44に実行させるべき制御を車両の運転者に対して提案する提案情報を表示部22に表示する。表示された提案情報に対する回答として入力部21を通じて入力された運転者からの指示に基づき、当該車載設備の制御装置に対して所定の処理を実行させる。
【選択図】図1
【解決手段】後席カメラ31によって撮像した後席搭乗者の撮像画像から検出される後席搭乗者の状態と各種後席向け車載設備の作動状況とに応じて、各後席向け車載設備の制御装置41〜44に実行させるべき制御を車両の運転者に対して提案する提案情報を表示部22に表示する。表示された提案情報に対する回答として入力部21を通じて入力された運転者からの指示に基づき、当該車載設備の制御装置に対して所定の処理を実行させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、車載設備を制御する車載設備制御システムに関するものである。
従来、車両運転中に前席搭乗者が後席搭乗者の状態を確認するための技術として、特許文献1に記載のようなシステムが知られている。このシステムは、後席搭乗者を撮影する後席用映像カメラと、前席搭乗者から見える位置に配置され、後席用映像カメラにて撮影した映像を表示する前席用ディスプレイとを備える。これにより、前席搭乗者は、車両運転中に後席搭乗者の状態を容易に確認できるとしている。
特開2003−25911号公報
上述のようなシステムを利用して運転者(前席搭乗者)が後席搭乗者の状態をモニタしている場合、後席搭乗者の状態によっては、後席搭乗者周辺の車内環境を快適に保つために、空調設備(エアコン)、パワーウィンドウ、視聴覚設備(例えばラジオ、オーディオプレーヤ、テレビ、DVDビデオ等)等の車載設備を制御する必要があることに気が付くことがある。このような場合、従来では運転者が自ら車載設備に対して必要な操作を考え、その操作を実行する必要があった。
しかしながら、車両の走行状況によっては、車載設備を制御するのに必要な操作よりも、運転のための操作が優先されるべき状況が起こりうる。このため、車載設備を制御するのに必要な操作が後回しになってしまうことで、後席周辺の快適性を確保できないおそれがある。また、車載設備の制御に複雑な操作を要する場合も考えられ、運転中にそのような操作を無理に行うことは、安全上の観点から好ましくない。
本発明は、このような問題に鑑みなされており、後席搭乗者の状態に応じて必要となる車載設備の制御を、運転者の意思を反映しつつ、速やかに、かつ安全運転に配慮した態様で実行可能にするための技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の車載設備制御システムは、以下のような特徴を有する。すなわち、車両の後席搭乗者の状態と後席向け車載設備の稼働状態とに基づき、当該後席向け車載設備に対して実行すべき制御に関する提案情報を決定し、この提案情報を報知する。そして、報知された提案情報に対する運転者の回答に基づき、当該後席向け車載設備に対する所定の制御を行う。
このように構成された車載設備制御システムによれば、後席搭乗者の状態に応じて必要となる後席向け車載設備の制御を、前席の運転者の意思を反映しつつ速やかに行うことができる。このとき、運転者は後席向け車載設備に対して実行すべき制御を自ら考える必要も、当該車載設備を直接操作する必要もなく、ただ報知された提案情報に対して簡単な応答(例えば、制御実行の許可/不許可のみの選択)行うだけでよい。よって、運転の支障になるような複雑な判断や操作を運転者に対して要求しないため、より安全運転に配慮した態様にて車載設備を制御できる。
なお、本発明の車載設備制御システムの具体的な運用としては、後席搭乗者の状態及び後席向け車載設備の稼働状態について特定の状態が検知された場合、この状態に適した所定の制御の実行についての許否を運転者に対して問い合わせ、運転者から許可されれば当該制御を実行するといった制御を行うことが考えられる。
また、本発明の車載設備制御システムにおいて制御対象となる後席向けの車載設備としては、例えば、後席向けのエアコンや、後席側のパワーウィンドウ、後席向けにディスプレイやスピーカが備えられた視聴覚設備等が挙げられる。また、判定する後席搭乗者の状態としては、例えば、後席搭乗者の有無、興味の方向、眠気の有無、皮膚温度、発汗の有無等が挙げられる。また、後席搭乗者の状態に応じて後席向け車載設備に対して実行する制御としては、例えば、エアコンのオン/オフや温度調節、後席側車窓の開閉、ラジオ、テレビ、DVDビデオ、音楽CDプレーヤ等の視聴覚設備の再生等のオン/オフ、チャンネルや再生楽曲の変更、音量の調節等が挙げられる。
ところで、後席搭乗者の状態を判定する状態判定手段は、請求項2に記載のように、後席搭乗者を撮像し、その撮像映像を画像処理により解析することで後席搭乗者の状態を判定するように構成することが考えられる。このように構成された車載設備制御システムによれば、後席搭乗者の有無といった単純な判定だけでなく、表情の変化や挙動に基づく後席搭乗者の細かな状態を判定可能になる。そして、画像処理により得られた後席搭乗者の具体的な状態に基づき、車載設備に対するより適切な制御を提案・実行可能になり、好適である。
具体的には、請求項3に記載のように、後席搭乗者の視線の状態を解析することで、例えば、後席搭乗者が興味を示している方向を判断することができる。また、請求項4に記載のように、まばたきの状態を解析することで、例えば、後席搭乗者の眠気の有無や睡眠・覚醒状態を判断することができる。
ところで、後席搭乗者に対する車内環境の快適さを左右する後席向け車載設備の1つとして、ラジオ、テレビ、DVDビデオ、音楽CDプレーヤ等の視聴覚設備が挙げられる。これらの視聴覚設備は娯楽性に富むため、視聴覚設備が出力するコンテンツ(映像、音楽等の成果物)を視聴することで、後席搭乗者は退屈しないで快適に過ごすことができる。しかし、視聴覚設備が出力するコンテンツに興味がなかったり、眠かったりするときには、これらが後席搭乗者にとって煩わしいものになる場合もある。
そこで、請求項5に記載のように、本発明の車載設備制御システムの制御対象を視聴覚設備とするとよい。より具体的には、請求項6に記載のように、視聴覚設備が出力するコンテンツに対する後席搭乗者の興味の有無又は眠気の有無の少なくとも何れかを判定することで、運転者に対して視聴覚設備のオン/オフの制御に関する提案情報を報知し、運転者の回答に応じて視聴覚設備のオン/オフを制御することが考えられる。
例えば、後席搭乗者が存在するのに視聴覚設備がオフである(稼働していない)場合、視聴覚設備をオンにすることを運転者に対して提案し、運転者が許可した場合、視聴覚設備をオンするといった運用が考えられる。また、視聴覚設備が稼動中(オン状態)に、例えば後席搭乗者がディスプレイを見ておらず興味を示していない場合や、眠気を催している場合、視聴覚設備をオフにすることを運転者に対して提案し、運転者が許可した場合、視聴覚設備をオフにするといった運用も考えられる。
このように構成された車載設備制御システムによれば、後席搭乗者の状態に応じて、視聴覚設備のオン/オフに関する適切な制御を提案・実行可能であり、運転者に複雑な判断や操作を要求することなく後席搭乗者に対する快適性を確保できる。
さらに、請求項6に記載のように、後席搭乗者が視聴覚設備で視聴する予定のコンテンツを示す予約情報を記憶する記憶手段を更に備え、視聴覚設備において記憶手段に記憶されている予約情報が示すコンテンツが出力されていない場合、視聴覚設備に対して当該コンテンツを出力するように制御するように構成するとよい。
このように構成された車載設備制御システムによれば、後席搭乗者が普段から好んで視聴しているテレビやラジオの番組や、音楽CD等の楽曲等のコンテンツを予約情報として登録しておけば、そのコンテンツが現在出力されていない場合に、視聴覚設備に対して当該コンテンツを出力させるように制御できる。これにより、運転者に複雑な判断や操作を要求することなく、後席搭乗者の好みを反映した制御を実現可能であり、好適である。
ところで、運転者に対して提案情報を報知する際、安全上の観点から、なるべく運転に支障のない態様にて提案情報の報知を行うことが好ましい。特に、提案情報を表示にて報知する場合、運転者が通常の運転視界から視線を大きく外さずに視認できるようにすることが望ましい。
そこで、請求項8に記載のように、報知手段を、運転者の運転時における視界内に情報を映し出すヘッドアップディスプレイ、又は運転席前方のメータパネル内に情報を映し出す表示装置で構成するとよい。このように構成された車載設備制御システムによれば、表示された情報を、運転者が通常の運転視界から視線を大きく外すことなく確認することができるので、好適である。
なお、ヘッドアップディスプレイは、車両のフロントウィンドに直接情報を映し出すものであってもよいし、運転者の前方視界内に重なるように設けられた透明なディスプレイに情報を映し出すものであってもよい。
また、報知された提案情報に対して運転者が回答を入力する際、安全上の観点から、なるべく運転操作に支障がないように入力可能であることが好ましい。特に、回答を手動で入力する場合、運転席のステアリングホイール等の操舵装置から大きく手を外さずに操作できるようにすることが望ましい。
そこで、請求項9に記載のように、入力手段として機能するスイッチを運転席の操舵装置に設けるとよい。このように構成された車載設備制御システムによれば、報知された提案情報に対しての回答を、運転操作に支障なく入力できるので、好適である。
なお、入力手段として機能するスイッチは、ステアリングホイールに設けるような構成であってもよいし、ステアリングコラムに設けるような構成であってもよい。
以上で説明したような車載設備制御システムにおける状態判定手段、稼働状態判定手段、報知制御手段、及び車載設備制御手段をコンピュータシステムで実現するには、請求項10に記載のようにコンピュータシステム上で稼動するプログラムとして備えればよい。このようなプログラムは、例えば磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク、ROM、RAM等のコンピュータにて読み取り可能な記憶媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにダウンロードすることにより、上述の各手段の機能を実現できる。
以上で説明したような車載設備制御システムにおける状態判定手段、稼働状態判定手段、報知制御手段、及び車載設備制御手段をコンピュータシステムで実現するには、請求項10に記載のようにコンピュータシステム上で稼動するプログラムとして備えればよい。このようなプログラムは、例えば磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク、ROM、RAM等のコンピュータにて読み取り可能な記憶媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにダウンロードすることにより、上述の各手段の機能を実現できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[1.車載設備制御システムの構成の説明]
図1は、実施形態の車載設備制御システムの概略構成を示すブロック図である。この車載設備制御システムは、車両の後席搭乗者の状態に応じて車載設備を自動的に制御するためのものであり、車載装置10、入力部21、表示部22、及び後席カメラ31等を備える。
[1.車載設備制御システムの構成の説明]
図1は、実施形態の車載設備制御システムの概略構成を示すブロック図である。この車載設備制御システムは、車両の後席搭乗者の状態に応じて車載設備を自動的に制御するためのものであり、車載装置10、入力部21、表示部22、及び後席カメラ31等を備える。
ここで、車載設備制御システムを構成する各部構成の具体的な内容を説明する。
車載装置10は、制御部11及び画像処理部12を備える。このうち、制御部11は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスライン等からなる周知のコンピュータを中心に構成されており、各種処理を実行する。また、制御部11は、画像処理部12、車両に設置された入力部21、表示部22、各種制御装置41〜44等と通信可能に接続されており、各部構成を統括制御する。
車載装置10は、制御部11及び画像処理部12を備える。このうち、制御部11は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスライン等からなる周知のコンピュータを中心に構成されており、各種処理を実行する。また、制御部11は、画像処理部12、車両に設置された入力部21、表示部22、各種制御装置41〜44等と通信可能に接続されており、各部構成を統括制御する。
画像処理部12は、車両の後席に着座した搭乗者の状態を画像処理に基づいて判定するためのものである。具体的には、車両の室内における後席の前方に、後席に着座した状態の搭乗者の顔面を撮影可能な後席カメラ31が設置されており、画像処理部12は、この後席カメラ31による撮像画像から、後席搭乗者の有無、視線の方向、まばたきの状態等を解析し、後席搭乗者の状態を判定する。
入力部21は、運転席の操舵装置(ステアリングホイール、ステアリングコラム)等の運転者から操作し易い位置に設けられたスイッチによって構成され、車載設備の制御に関する提案に対する運転者の回答を入力するためのものである。この入力部21を操作することで入力可能な回答としては、例えば、YES/NOや、開/閉、UP/DOWN等の二者択一のような極めて単純なものが好ましい。
表示部22は、車両の運転者に対して情報を表示により報知するためのものである。この表示部22には、運転者が通常の運転視界から視線を大きく外すことなく情報を確認することができるものを用いることが好ましい。具体的には、運転者の前方視界内に重なるように設けられた透明なディスプレイに情報を映し出したり、車両のフロントウィンドに直接情報を映し出す、いわゆるヘッドアップディスプレイや、運転席前方のメータパネル内に情報を映し出す表示装置等を用いるとよい。
また、各種制御装置41,43,44は、後席向けの各種車載設備の中枢であり、各車載設備の制御を担うものである。また、各制御装置41,43,44は、車載装置10の制御部11からの指示に応じて各種制御を実行可能に構成されている。本実施形態では、後席オーディオ・ビジュアル(AV)制御装置41、後席空調制御装置43、後席パワーウィンドウ制御装置44が搭載されている。
後席AV制御装置41は、後席向け視聴覚(=オーディオ・ビジュアル)設備を制御するためのもので、図示しないCDドライブ、DVDドライブ、テレビチューナ、ラジオチューナ等の各種AVソースのうち、選択されたAVソースから入力される音声・映像信号に基づく音声・映像コンテンツを、後席搭乗者向けに設置された後席ディスプレイ51及び後席スピーカ52から出力する。
予約記憶部42は、後席AV制御装置41に接続されており、後席搭乗者が視聴したいコンテンツに関する予約情報(テレビやラジオの番組、音楽CDの楽曲、DVDビデオ等)を記憶するためのものである。例えば、視聴したいテレビやラジオの番組の放送時間及びチャンネル、音楽CDのトラック番号、DVDビデオのチャプター番号等を予約情報として登録可能に構成されており、これらの予約情報は、ユーザにより予め予約記憶部42に登録される。
後席空調制御装置43は、後席向け空調設備を制御するためのもので、指定された運転設定に応じてコンプレッサやヒータ、ファン等で構成されたエアコン駆動機構53を制御し、車両の後席周辺の温度、湿度、清浄度等を調節する。
後席パワーウィンドウ制御装置44は、後席側パワーウィンドウを制御するためのものであり、図示しない開閉スイッチ等からの開閉指示に応じてモータ等から構成されるウィンドウ駆動機構54を制御し、後席側の窓を開閉する。
以上、実施形態の車載設備制御システムの構成について説明したが、実施形態における車載設備制御システムの構成と、特許請求の範囲に記載した構成との対応は次のとおりである。実施形態における車載装置10の画像処理部12及び後席カメラ31が、特許請求の範囲における状態判定手段に相当する。また、車載装置10の制御部11が、稼働状態判定手段、報知制御手段及び車載設備制御手段に相当する。また、入力部21が入力手段に相当する。また、表示部22が報知手段に相当する。また、予約記憶部42が、記憶手段に相当する。
以下、車載装置10が実行する各種処理の詳細な内容について説明する。
[2−1.後席向け車載設備制御処理(1)の説明]
図2は、車載装置10の制御部11が実行する「後席向け車載設備制御処理(1)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、後席搭乗者の有無に応じて、特定の後席向け車載設備(ここでは、後席向け空調設備を想定する)のオン/オフを制御するための処理である。
[2−1.後席向け車載設備制御処理(1)の説明]
図2は、車載装置10の制御部11が実行する「後席向け車載設備制御処理(1)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、後席搭乗者の有無に応じて、特定の後席向け車載設備(ここでは、後席向け空調設備を想定する)のオン/オフを制御するための処理である。
制御部11は、「後席向け車載設備制御処理(1)」を開始すると、まず、画像処理部12に対して後席搭乗者の状態の検出を指示する(S101)。これに対して、画像処理部12は、制御部11からの指示に応じて後席搭乗者の有無を判定し、制御部11へ通知するための処理(「後席搭乗者状態検出処理(1)」)を実行する。
図3は、画像処理部12が実行する上記「後席搭乗者状態検出処理(1)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、制御部11からの指示に応じて開始される。
画像処理部12は、「後席搭乗者状態検出処理(1)」を開始すると、まず、後席搭乗者を撮像するための後席カメラ31からの撮像画像を画像処理により解析し、後席搭乗者の存在を検出する(S201)。なお、カメラからの撮像画像を画像処理にすることによって人物の存在を検出する技術は公知であるので、ここでの詳しい説明は省略する。
画像処理部12は、「後席搭乗者状態検出処理(1)」を開始すると、まず、後席搭乗者を撮像するための後席カメラ31からの撮像画像を画像処理により解析し、後席搭乗者の存在を検出する(S201)。なお、カメラからの撮像画像を画像処理にすることによって人物の存在を検出する技術は公知であるので、ここでの詳しい説明は省略する。
つづいて、S201における解析の結果に基づき、後席搭乗者が存在するか否かを判定する(S202)。ここで、後席搭乗者が存在しないと判定した場合(S202:NO)、S201の処理へ戻る。一方、後席搭乗者が存在すると判定した場合(S202:YES)、後席搭乗者が存在する旨の情報を制御部11に対して通知し(S203)、「後席搭乗者状態検出処理(1)」を終了する。
図2の説明に戻る。制御部11は、画像処理部12からの通知に基づき、後席搭乗者が存在すると判定されたか否かを判定する(S102)。ここで、後席搭乗者が存在すると判定されていない間(S102:NO)、この処理を繰り返す。そして、後席搭乗者が存在すると判定された場合(S102:YES)、後席空調制御装置43に対して、エアコン駆動機構53の稼動状態の検出を指示する(S103)。このとき、後席空調制御装置43は、制御部11からの指示に応じてエアコン駆動機構53の稼動状態を検出し、制御部11へ通知する。
制御部11は、後席空調制御装置43からの通知に基づいて、後席向け空調設備が稼動状態であるか否かを判定する(S104)。ここで、後席向け空調設備が稼動状態であると判定した場合(S104:YES)、「後席向け車載設備制御処理(1)」を終了する。一方、後席向け空調設備が停止状態であると判定した場合(S104:NO)、図4に示す提案情報(※1)の表示を表示部22に対して指示する(S105)。
図4は、表示部22に表示される提案情報(※1)の内容を示す説明図である。この提案情報(※1)は、後席搭乗者が存在している状態で後席向け空調設備が稼動していないと判定された場合に表示されるメッセージであり、後席向け空調設備をオンにする制御を運転者に対して提案し、その許否を問い合わせる内容となっている。
図2の説明に戻る。S105で提案情報(※1)を表示部22に表示させた後、入力部21を通じて運転者から入力された回答が「YES」すなわち、提案した制御を許可する旨を示す回答であるか、「NO」すなわち、提案した制御を許可しない旨を示す回答であるかを判定する(S106)。ここで、運転者からの回答が「YES」であると判定した場合(S106:YES)、後席空調制御装置43に対して後席向け空調設備をオン状態にするように指示し(S107)、S108へ移行する。後席空調制御装置43は、制御部11からの指示に基づき、所定の運転設定に従ってエアコン駆動機構53を稼動させ、後席向け空調設備をオン状態にする。一方、S106で、運転者からの回答が「NO」であると判定した場合(S106:NO)、提案した制御を実行することなくS108へ移行する。
S108では、表示部22に対して、表示中の提案情報(※1)の表示終了を指示し、そして「後席向け車載設備制御処理(1)」を終了する。
なお、上述の「後席向け車載設備制御処理(1)」の説明においては、制御対象が後席向け空調設備である場合を想定しているが、これに限らず、例えば、後席側パワーウィンドウや、後席向け視聴覚設備等を制御対象とするような構成であってもよい。その場合、制御対象に応じて運転者に対して提示する提案情報の内容も適宜変更する。具体的な運用として、例えば、運転者の有無に応じて後席側の窓の開閉制御を行ったり、後席側のテレビ、ラジオ、DVDプレーヤ、CDプレーヤ等のオン/オフ制御を行うことが考えられる。
なお、上述の「後席向け車載設備制御処理(1)」の説明においては、制御対象が後席向け空調設備である場合を想定しているが、これに限らず、例えば、後席側パワーウィンドウや、後席向け視聴覚設備等を制御対象とするような構成であってもよい。その場合、制御対象に応じて運転者に対して提示する提案情報の内容も適宜変更する。具体的な運用として、例えば、運転者の有無に応じて後席側の窓の開閉制御を行ったり、後席側のテレビ、ラジオ、DVDプレーヤ、CDプレーヤ等のオン/オフ制御を行うことが考えられる。
また、複数の車載設備を制御対象にするような構成であってもよい。例えば、上述のフローチャートのS106において、後席側のエアコンをオンにする制御が許可された場合、後席側のエアコンをオンにすると共に、後席側の窓が開いていれば後席パワーウィンドウ制御装置44を通じて窓を閉させるといった具合に、複数の車載設備に対する制御を同時に行うように構成することが考えられる。
[2−2.後席向け車載設備制御処理(2)の説明]
図5は、車載装置10の制御部11が実行する「後席向け車載設備制御処理(2)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、後席搭乗者の興味や眠気の有無に応じて、後席ディスプレイ51のオン/オフを制御するための処理である。
図5は、車載装置10の制御部11が実行する「後席向け車載設備制御処理(2)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、後席搭乗者の興味や眠気の有無に応じて、後席ディスプレイ51のオン/オフを制御するための処理である。
制御部11は、「後席向け車載設備制御処理(2)」を開始すると、まず、後席AV制御装置41に対して、後席ディスプレイ51の稼動状態の検出を指示する(S301)。このとき、後席AV制御装置41は、制御部11からの指示に応じて後席ディスプレイ51の稼動状態を検出し、制御部11へ通知する。
つぎに、後席AV制御装置41からの通知に基づいて、後席ディスプレイ51がオン状態であるか否かを判定する(S302)。ここで、後席ディスプレイ51がオフ状態であると判定している間(S302:NO)、S302の処理を繰り返す。一方、後席ディスプレイ51がオン状態であると判定した場合(S302:YES)、画像処理部12に対して後席搭乗者の状態の検出を指示する(S303)。これに対して、画像処理部12は、制御部11からの指示に応じて後席搭乗者の後席ディスプレイ51の映像に対する興味の有無や眠気の有無を判定し、制御部11へ通知するための処理(「後席搭乗者状態検出処理(2−1),(2−2)」)を実行する。
図6は、画像処理部12が実行する上記「後席搭乗者状態検出処理(2−1)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、後席搭乗者が後席ディスプレイ51の映像に対して興味があるか否かを判定するための処理であり、制御部11からの指示に応じて開始される。
画像処理部12は、「後席搭乗者状態検出処理(2−1)」を開始すると、まず、後席搭乗者を撮像するための後席カメラ31からの撮像画像を画像処理により解析し、後席搭乗者の視線方向を検出する(S401)。なお、カメラからの撮像画像を画像処理にすることによって人物の視線の方向を検出する技術は公知であるので、ここでの詳しい説明は省略する。
つづいて、S401における解析の結果に基づき、後席搭乗者の視線が所定時間以上後席ディスプレイ51から外れているか否かを判定する(S402)。ここで、後席搭乗者の視線が後席ディスプレイ51から外れている時間が所定時間未満であると判定した場合(S402:NO)、S401の処理へ戻る。一方、後席搭乗者の視線が所定時間以上後席ディスプレイ51から外れていると判定した場合(S402:YES)、後席搭乗者が後席ディスプレイ51の映像に興味がない旨を通知する情報を制御部11に対して通知し(S403)、そして「後席搭乗者状態検出処理(2−1)」を終了する。
つぎに、図7は、画像処理部12が実行する上記「後席搭乗者状態検出処理(2−2)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、後席搭乗者に眠気があるか否かを判定するための処理であり、制御部11からの指示に応じて開始される。
画像処理部12は、「後席搭乗者状態検出処理(2−2)」を開始すると、まず、後席搭乗者を撮像するための後席カメラ31からの撮像画像を画像処理により解析し、後席搭乗者のまばたきの状態を検出する(S501)。なお、カメラからの撮像画像を画像処理にすることによって人物のまばたきの状態を検出する技術は公知であるので、ここでの詳しい説明は省略する。
つづいて、S501における解析の結果に基づき、後席搭乗者のまぶたが所定時間以上閉じている否かを判定する(S502)。ここで、後席搭乗者のまぶたが閉じている時間が所定時間未満であると判定した場合(S502:NO)、S501の処理へ戻る。一方、後席搭乗者のまぶたが所定時間以上閉じていると判定した場合(S502:YES)、後席搭乗者に眠気がある旨を通知する情報を制御部11に対して通知し(S503)、そして「後席搭乗者状態検出処理(2−2)」を終了する。
図5の説明に戻る。制御部11は、画像処理部12からの通知に基づき、後席搭乗者が後席ディスプレイ51の映像に興味がない状態か、後席搭乗者が眠気を催している状態の何れかの状態が検出されたか否かを判定する(S304)。ここで、何れの状態も検出されていないと判定している間(S304:何れでもない)、この処理を繰り返す。
一方、S304で後席搭乗者が後席ディスプレイ51の映像に興味がないと判定された場合(S304:興味なし)、図8(a)に示す提案情報(※2)の表示を表示部22に対して指示する(S305)。また、S304で後席搭乗者が眠気を催していると判定された場合(S304:眠気あり)、図8(b)に示す提案情報(※3)の表示を表示部22に対して指示する(S306)。
図8(a),(b)は、表示部22に表示される提案情報(※2,※3)の内容を示す説明図である。このうち、提案情報(※2)は、後席ディスプレイ51がオンの状態において後席搭乗者が後席ディスプレイ51の映像に対して興味がないと判定された場合に表示されるメッセージである。その内容は、後席搭乗者が後席ディスプレイ51の映像に興味がない旨を通知した上で、後席ディスプレイ51をオフ状態にする制御を運転者に対して提案し、その許否を問い合わせるものとなっている。
一方、提案情報(※3)は、後席ディスプレイ51がオンの状態において後席搭乗者に眠気があると判定された場合に表示されるメッセージである。その内容は、後席搭乗者が眠気を催している旨を通知した上で、後席ディスプレイ51をオフ状態にする制御を運転者に対して提案し、その許否を問い合わせるものとなっている。
図2の説明に戻る。S305,S306で提案情報(※2,※3)を表示部22に表示させた後、入力部21を通じて運転者から入力された回答が「YES」すなわち、提案した制御を許可する旨を示す回答であるか、「NO」すなわち、提案した制御を許可しない旨を示す回答であるかを判定する(S307)。ここで、運転者からの回答が「YES」であると判定した場合(S307:YES)、後席AV制御装置41に対して後席ディスプレイ51をオフ状態にするように指示し(S308)、S309へ移行する。後席AV制御装置41は、制御部11からの指示に基づき、後席ディスプレイ51をオフ状態にする。一方、S307で、運転者からの回答が「NO」であると判定した場合(S307:NO)、提案した制御を実行することなくS309へ移行する。
S309では、表示部22に対して、表示中の提案情報(※2,※3)の表示終了を指示し、そして「後席向け車載設備制御処理(2)」を終了する。
[2−3.後席向け車載設備制御処理(3)の説明]
図9は、車載装置10の制御部11が実行する「後席向け車載設備制御処理(3)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、後席搭乗者の有無と予約記憶部42に格納されている予約情報とに応じて、後席向け視聴覚設備を制御するための処理である。なお、ここでは、予約記憶部42に格納されている予約情報として、テレビ番組に関する予約情報(放送時間、チャンネル番号)が格納されているケースを想定している。
[2−3.後席向け車載設備制御処理(3)の説明]
図9は、車載装置10の制御部11が実行する「後席向け車載設備制御処理(3)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、後席搭乗者の有無と予約記憶部42に格納されている予約情報とに応じて、後席向け視聴覚設備を制御するための処理である。なお、ここでは、予約記憶部42に格納されている予約情報として、テレビ番組に関する予約情報(放送時間、チャンネル番号)が格納されているケースを想定している。
制御部11は、「後席向け車載設備制御処理(3)」を開始すると、まず、画像処理部12に対して後席搭乗者の状態の検出を指示する(S601)。これに対して、画像処理部12は、上述の「後席搭乗者状態検出処理(1)」(図3参照)を実行する。なお、この「後席搭乗者状態検出処理(1)」の処理の詳細については既に説明したので、ここでの説明は省略する。
つぎに、制御部11は、画像処理部12からの通知に基づき、後席搭乗者が存在すると判定されたか否かを判定する(S602)。ここで、後席搭乗者が存在すると判定されていない間(S602:NO)、この処理を繰り返す。そして、後席搭乗者が存在すると判定された場合(S602:YES)、予約記憶部42に記憶されている予約情報を参照し、予約されているテレビ番組の放送開始時間が到来したか否かを判定する(S603)。
ここで、予約されている番組の放送開始時間が到来していないと判定した場合(S603:NO)、この処理を繰り返す。そして、予約されている番組の放送開始時間が到来したと判定した場合(S603:YES)、後席AV制御装置41に対して、後席ディスプレイ51の稼動状態の検出を指示する(S604)。このとき、後席AV制御装置41は、制御部11からの指示に応じて後席ディスプレイ51の稼動状態を検出し、制御部11へ通知する。
そして、後席AV制御装置41からの通知に基づいて後席ディスプレイ51がオン状態であるか否かを判定する(S605)。ここで、後席ディスプレイ51がオン状態であると判定した場合(S605:YES)、後席ディスプレイ51で現在表示中のコンテンツが、予約されているテレビ番組に対応するチャンネルに設定されているか否かを判定する(S606)。ここで、後席ディスプレイ51で現在表示中のコンテンツが、予約されているテレビ番組に対応するチャンネルに設定されていると判定した場合(S606:YES)、「後席向け車載設備制御処理(3)」を終了する。
一方、後席ディスプレイ51で現在表示中のコンテンツが、予約されているテレビ番組に対応するチャンネルに設定されていないと判定した場合(S606:NO)、図10(a)に示す提案情報(※4)の表示を表示部22に対して指示する(S607)。
図10(a)は、表示部22に表示される提案情報(※4)の内容を示す説明図である。この提案情報(※4)は、予約されているテレビ番組の放送開始時間が到来した際に、後席ディスプレイ51がオンの状態でかつ、予約されたテレビ番組に対応するチャンネルに設定されていない場合に表示されるメッセージである。その内容は、予約されているテレビ番組の放送開始時間が到来した旨を通知した上で、後席ディスプレイ51で表示中のチャンネルから予約されているテレビ番組に対応するチャンネルへ変更する制御を運転者に対して提案し、その許否を問い合わせるものとなっている。
図9の説明に戻る。S607で提案情報(※4)を表示部22に表示させた後、入力部21を通じて運転者から入力された回答が「YES」すなわち、提案した制御を許可する旨を示す回答であるか、「NO」すなわち、提案した制御を許可しない旨を示す回答であるかを判定する(S608)。ここで、運転者からの回答が「YES」であると判定した場合(S608:YES)、後席AV制御装置41に対して、後席ディスプレイ51で現在表示しているチャンネルを、予約されているテレビ番組に対応するチャンネルに変更するように指示し(S612)、S613へ移行する。後席AV制御装置41は、制御部11からの指示に基づき、現在選択中のチャンネルを予約されているテレビ番組に対応するチャンネルへ変更する。一方、S608で、運転者からの回答が「NO」であると判定した場合(S608:NO)、提案した制御を実行することなくS613へ移行する。
S613では、表示部22に対して、表示中の提案情報(※4)の表示終了を指示し、そして「後席向け車載設備制御処理(3)」を終了する。
一方、S605で後席ディスプレイ51がオフ状態であると判定した場合(S605:NO)、図10(b)に示す提案情報(※5)の表示を表示部22に対して指示する(S609)。
一方、S605で後席ディスプレイ51がオフ状態であると判定した場合(S605:NO)、図10(b)に示す提案情報(※5)の表示を表示部22に対して指示する(S609)。
図10(b)は、表示部22に表示される提案情報(※5)の内容を示す説明図である。この提案情報(※5)は、予約されているテレビ番組の放送開始時間が到来した際に、後席ディスプレイ51がオフの状態である場合に表示されるメッセージである。その内容は、予約されている番組の放送開始時間が到来した旨を通知した上で、後席ディスプレイ51をオン状態にする制御を運転者に対して提案し、その許否を問い合わせるものとなっている。
図9の説明に戻る。S609で提案情報(※5)を表示部22に表示させた後、入力部21を通じて運転者から入力された回答が「YES」すなわち、提案した制御を許可する旨を示す回答であるか、「NO」すなわち、提案した制御を許可しない旨を示す回答であるかを判定する(S610)。ここで、運転者からの回答が「YES」であると判定した場合(S610:YES)、後席AV制御装置41に対して後席ディスプレイ51をオン状態にするように指示し(S611)、さらに、後席ディスプレイ51で現在表示しているチャンネルを、予約されているテレビ番組に対応するチャンネルに変更するように指示する(S612)。後席AV制御装置41は、制御部11からの指示に基づき、後席ディスプレイ51をオン状態にし、現在選択中のチャンネルを予約されているテレビ番組に対応するチャンネルへ変更する。
一方、S610で、運転者からの回答が「NO」であると判定した場合(S610:NO)、提案した制御を実行することなくS613へ移行する。
S613では、表示部22に対して、表示中の提案情報(※5)の表示終了を指示し、そして「後席向け車載設備制御処理(3)」を終了する。
S613では、表示部22に対して、表示中の提案情報(※5)の表示終了を指示し、そして「後席向け車載設備制御処理(3)」を終了する。
なお、上述の「後席向け車載設備制御処理(3)」の説明においては、予約記憶部42に記憶される予約情報がテレビの番組を示す情報である場合を想定しているが、これに限らず、ラジオ番組やDVDビデオのチャプター、音楽CDのトラック等、後席向け視聴覚設備において出力可能な種々のコンテンツを予約情報として登録可能である。その場合、具体的な運用としては、後席搭乗者の存在を検知した場合、予約情報として登録されているコンテンツに対応するAVソースの稼働状況に応じて適宜提案情報を提示し、運転者からの許可を得てこれを出力することが考えられる。例えば、予約情報として音楽CDのトラック番号が登録されている場合、提案情報として「後席搭乗者がお気に入りのトラックがあります。再生しますか?」といったメッセージを表示することが考えられる。
[3.効果]
実施形態の車載設備制御システムによれば、以下のような効果を奏する。
(1)後席搭乗者の有無、興味の方向、眠気の有無といった種々の状態に応じて必要となる後席向け車載設備の制御を、運転者の意思を反映しつつ速やかに行うことができ、後席搭乗者に対する車内の快適性を確保できる。このとき、運転者は後席向け車載設備に対して実行すべき制御を自ら考える必要も、当該車載設備を直接操作する必要もなく、ただ報知された提案情報に対して、YES/NOといった極めて簡単な回答を入力するだけでよい。よって、運転の支障になるような複雑な判断や操作を運転者に対して要求しないため、より安全運転に配慮した態様にて車載設備を制御できる。
実施形態の車載設備制御システムによれば、以下のような効果を奏する。
(1)後席搭乗者の有無、興味の方向、眠気の有無といった種々の状態に応じて必要となる後席向け車載設備の制御を、運転者の意思を反映しつつ速やかに行うことができ、後席搭乗者に対する車内の快適性を確保できる。このとき、運転者は後席向け車載設備に対して実行すべき制御を自ら考える必要も、当該車載設備を直接操作する必要もなく、ただ報知された提案情報に対して、YES/NOといった極めて簡単な回答を入力するだけでよい。よって、運転の支障になるような複雑な判断や操作を運転者に対して要求しないため、より安全運転に配慮した態様にて車載設備を制御できる。
(2)後席搭乗者の状態を判定するための構成として、後席カメラ31による撮像画像を画像処理により解析する画像処理部12を採用することで、後席搭乗者の有無といった単純な判定から、運転者の視線方向の変化やまばたきの状況といった細かな状態を判定可能になり、好適である。
(3)運転者に対して提案情報を報知するための構成である表示部22として、ヘッドアップディスプレイや、運転席前方のメータパネル内に設置した表示器を用いることで、運転者が運転視界から視線を大きく外すことなく提案情報を確認することができるので、好適である。
(4)報知された提案情報に対して運転者が回答を入力するための構成である入力部21として、ステアリングスイッチやコラムスイッチ等を用いることで、提案情報に対しての回答を運転操作に支障なく入力できるので、好適である。
[4.別実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り様々な態様にて実施することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、運転者が提案情報に対する回答を入力するための入力部21として、運転席の操舵装置に設けたスイッチ以外に、運転者の音声を認識することにより回答を入力可能な音声認識装置や、運転者の視線の変化により操作入力が可能な視線スイッチ等を用いてもよく、運転操作に支障なく簡単に操作可能なものであればよい。
また、運転者に対して提案情報を報知するための表示部22として、ヘッドアップディスプレイや、メータパネル内に設けた表示器以外に、車両の前席前方のダッシュボード中央部に設置される、いわゆるセンターディスプレイや、音声による報知を行う音声出力装置等を用いてもよく、運転視界から大きく視線を外すことなく容易に提案情報を確認できるものであればよい。
また、後席搭乗者の状態を判定するための構成として、後席カメラ31及び画像処理部12と共に、あるいはこれらの代わりに、後席の座面に設置する圧力センサや、後席搭乗者から発せられる赤外線を感知する赤外線センサ等を用いてもよい。
また、車載装置10が各制御装置41,43,44に対して実行する制御として、上記以外に種々の制御を行うような構成であってもよい。例えば、後席搭乗者の皮膚温度や発汗状態を検知し、これに応じて後席向け空調設備の設定温度を調節する制御や、後席側の窓の開閉を行う制御を行うような構成であってもよい。また、後席搭乗者の眠気の有無に応じて、後席向け視聴覚設備の音量を調節するような制御を行うような構成であってもよい。
10…車載装置、11…制御部、12…画像処理部、21…入力部、22…表示部、31…後席カメラ、41…後席オーディオ・ビジュアル制御装置、42…予約記憶部、43…後席空調制御装置、44…後席パワーウィンドウ制御装置、51…後席ディスプレイ、52…後席スピーカ、53…エアコン駆動機構、54…ウィンドウ駆動機構。
Claims (10)
- 車両の後席搭乗者の状態を判定する状態判定手段と、
後席向け車載設備の稼働状態を判定する稼働状態判定手段と、
車両の運転者に情報を報知するための報知手段と、
前記状態判定手段により判定された後席搭乗者の状態と、前記稼働状態判定手段により判定された後席向け車載設備の稼働状態とに基づき、当該後席向け車載設備に対して実行すべき制御に関する提案情報を決定し、この提案情報を前記報知手段に報知させる報知制御手段と、
前記報知手段によって報知された提案情報に対する運転者の回答を入力するための入力手段と、
前記入力手段を介して入力された運転者の回答に基づき、当該後席向け車載設備に対する所定の制御を行う車載設備制御手段とを備えること
を特徴とする車載設備制御システム。 - 請求項1に記載の車載設備制御システムにおいて、
前記状態判定手段は、後席搭乗者を撮像し、その撮像映像を画像処理により解析することで後席搭乗者の状態を判定すること
を特徴とする車載設備制御システム。 - 請求項2に記載の車載設備制御システムにおいて、
前記状態判定手段は、後席搭乗者の視線の状態を解析することで後席搭乗者の状態を判定すること
を特徴とする車載設備制御システム。 - 請求項2又は請求項3に記載の車載設備制御システムにおいて、
前記状態判定手段は、後席搭乗者のまばたきの状態を解析することで後席搭乗者の状態を判定すること
を特徴とする車載設備制御システム。 - 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の車載設備制御システムにおいて、
当該車載設備制御システムの制御対象となる前記後席向け車載設備は、視聴覚設備であること
を特徴とする車載設備制御システム。 - 請求項5に記載の車載設備制御システムにおいて、
前記状態判定手段は、前記視聴覚設備が出力するコンテンツに対する後席搭乗者の興味の有無、又は眠気の有無の少なくとも何れかを判定し、
前記報知制御手段は、前記視聴覚設備のオン/オフの制御に関する提案情報を前記報知手段に報知させ、
前記車載設備制御手段は、前記入力手段を介して入力された運転者の回答に基づき、前記視聴覚設備のオン/オフを制御すること
を特徴とする車載設備制御システム。 - 請求項5又は請求項6に記載の車載設備制御システムにおいて、
後席搭乗者が前記視聴覚設備で視聴する予定のコンテンツを示す予約情報を記憶する記憶手段を更に備え、
前記車載設備制御手段は、前記視聴覚設備において前記記憶手段に記憶されている予約情報が示すコンテンツが出力されていない場合、前記視聴覚設備に対して当該コンテンツを出力するように制御すること
を特徴とする車載設備制御システム。 - 請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の車載設備制御システムにおいて、
前記報知手段は、運転者の運転時における視界内に情報を映し出すヘッドアップディスプレイ、又は運転席前方のメータパネル内に情報を映し出す表示装置であること
を特徴とする車載設備制御システム。 - 請求項1ないし請求項8の何れか1項に記載の車載設備制御システムにおいて、
前記入力手段は、運転席の操舵装置に設けられるスイッチであること
を特徴とする車載設備制御システム。 - 請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載の車載設備制御システムに用いられるコンピュータシステムを制御するためのプログラムであって、当該コンピュータシステムを前記状態判定手段、前記稼働状態判定手段、前記報知制御手段、前記車載設備制御手段として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007124850A JP2008279862A (ja) | 2007-05-09 | 2007-05-09 | 車載設備制御システム及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007124850A JP2008279862A (ja) | 2007-05-09 | 2007-05-09 | 車載設備制御システム及びプログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2007
- 2007-05-09 JP JP2007124850A patent/JP2008279862A/ja active Pending
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